JP5114253B2 - 目地化粧具およびそれを用いた化粧構造 - Google Patents
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Description
その場合に、隣接する2つの化粧材について、両部材の端面と端面の間に一定間隔のスペースを残して、各化粧材が固定される。このスペースは、化粧材の熱伸縮を考慮して設けられる。このスペース(すなわち、目地部)を隠す化粧具は、従来から種々提案されているが、大きく分けて、外方から目地部を覆うタイプ(外方タイプ)と、化粧材の背面側に位置して目地部を覆うタイプ(内方タイプ)とがある。
「目地化粧板」は、上記化粧材の裏面側に位置して目地部を覆う(化粧する)。
「基材」は、建造物表面に固定されるとともに、中央に目地化粧板を保持する「中央保持部」を有し、当該中央保持部の両側に上記2つの化粧材の隣接端部を保持する「側方保持部」を有する。
なお、「中央保持部」における「中央」は、その両側に位置する「側方保持部」の間に位置するという意味である。つまり、「中央保持部」は、必ずしも、基材の中心に位置している必要はない。
当該構造においては、建造物表面に固定した基材の中央保持部に、目地化粧板が保持される。この目地化粧板の表面側において、上記2つの化粧材の隣接端部が、所定間隔をおいて向かい合った状態で、基材の側方保持部に保持される。
なお、ここでいう「中間領域」とは、化粧材の一端と他端の間のいずれかの位置という意味であって、必ずしも真中である必要はない。
このように、まず基材を固定し、その上に目地化粧板を固定し、さらにその上から化粧材を固定できるので、極めて簡単な施工作業をもって、建築物外表面に胴差等の装飾を施すことができる。
基材20には、ビス、ボルト、釘等の取付具を通す取付孔21が形成されていて、図4に示したように、建築物の壁面に固定される。
図示の例では、基材20は、ステンレス等の金属板から形成されていて、当該金属板を切り起こして形成された5つの保持部を有する。すなわち、「中央保持部25」、「側方保持部26a、26b」、「側方保持部27a、27b」である。
側方保持部26a、26bおよび側方保持部27a、27bは、後述するように胴差等を構成する細長い化粧材の端部を保持する。なお、図示の例では、1枚の化粧材を保持する側方保持部は、26aおよび26bのように上下2カ所存在するが、化粧材の大きさに合わせて、例えば26aのみなどの1カ所だけでもよく、また3カ所以上であってもよい。また、26aと26bとは同一形状の保持部であるが、一方がスナップフィット式であり、他方は単なる引掛け方式である等、異なる形状の保持部、異なる方式の保持部であっても何ら差し支えない。取付固定の容易性を鑑みればそれぞれ上下2カ所に側方保持部を有するのが好ましい。
目地化粧板50は、図示の例では、射出成形により得られたプラスチック材から構成されていて、細長い本体の中央に湾曲溝部51を、その両側に矩形溝部52、53を備えている。上述した係止突起55は、湾曲溝部51の裏側に立設されている。
詳しくは後述するが、目地化粧板50は、胴差等の目地部の裏側に位置して当該目地部を化粧する。したがって、目地化粧板50は、その幅寸法が目地部の幅よりも大きく設定される。
目地化粧板50を基材20に連結すると、矩形溝部52は、側方保持部26aと27aとの間に入り込む。同様に、矩形溝部53は、側方保持部26bと27bとの間に入り込む。
図2は、本発明の目地化粧具10によって保持される化粧材80を示している。一例として、化粧材80は、胴差を構成する細長い板材であって、これが直線状に複数並べて建築物の表面に固定される。なお、化粧材80の中央には、装飾要素として、長手方向に延びる中央凹部87が形成されている。
化粧材80の裏面には、係止突起86a、86bが立設されている。係止突起86aは、図1に示した基材20の側方保持部26aに、強制的に圧入されてスナップフィット式にパチリと止まる。同様に、係止突起86bは、基材20の側方保持部26bに、強制的に圧入されてスナップフィット式にパチリと止まる。
図3は、目地化粧具10と化粧材80との組付け状態を示している。実際には、化粧材80の右側に、もう1つの同様の化粧材が配置され、2つの化粧材が一定間隔(目地)をおいて端面同士を向かい合わせた状態で保持される。当該もう1つの化粧材は、化粧材80と同様の係止突起が立設形成されていて、これらが、基材10の側方保持部27a、27bにスナップフィット式に固定される。
そして、目地化粧具10の目地化粧板50が、「目地」を内側から覆って化粧する(美感を向上させる)。なお、このような目地は、化粧材が合成樹脂製である場合によく用いられる。合成樹脂化粧材の熱伸縮を目地により吸収するためである。したがって、本発明の目地化粧具は、合成樹脂製化粧材を用いる場合に特に有効である。
なお、化粧材に用いる合成樹脂の例としては、ポリ塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、ポリスチレン樹脂、ハイインパクトポリスチレン樹脂、PMMA樹脂等を挙げることができる。
次に図4を参照して、代表的な施工手順を例示説明する。
(1)基材の固定
胴差を設けようとする建築物の外壁面に、ビス等を使用して、基材20を所定間隔で固定する。図4では、化粧材80の固定に供する3つの基材20a、20b、20cを図示している。なお、基材20a、20cについては、化粧材80だけでなく、隣接する化粧材81、82の固定にも寄与する。
なお、3つの基材20a、20b、20cは、全て同一形状のものである。
(2)目地化粧板の取付け
壁面に固定した基材に対して、目地化粧板を取り付ける。図4の例では、中央の基材20bに対しては、目地化粧板は取り付けない。両側の基材20a、20cに対してのみ、目地化粧板50a、50cを取り付ける。目地化粧板50aは、化粧材80と81の間の目地を、目地化粧板50cは、化粧材80と82の間の目地を、それぞれ化粧する。
なお、2つの目地化粧板50a、50cは、同一形状のものである。
(3)化粧材の固定
化粧材80は、その一端80aが基材20aの右側の側方保持部で保持され、他端80cが基材20cの左側の側方保持部で保持される。なお、化粧板80は、図2に示したように、係止突起86a、86bを裏面側に備えていて、これらが各基材に保持される。
図4の例で、中央の基材20bには、目地化粧板は連結されず、化粧材80が直接連結されている。ただし、基材20bの物理的形状は、両側の基材20a、20cのそれと全く同じである。
すなわち、本発明の目地化粧具の一構成要素である基材は、中央に配置された中央保持部25(図1)を有し、その両側に側方保持部26、27を有しているので、係る物理的構成により、1つの形状で、「目地部の化粧」および「化粧材の単なる固定」の両方に流用できる。
図5は、図3の組合わせ状態を側方から見た模式図である。ただし、図5においては、基材20は、壁材15にビス16で固定した状態で示している。
目地化粧板50は、係止突起55が中央保持部25に保持されることで、基材20に保持される。また、化粧材(胴差)80は、係止突起86a、86bが側方保持部26a、26bに保持されることで、基材20に保持される。
つまり、図5に良く示されているように、目地化粧板50の表面形状は、化粧材80の裏面形状に追従して延在する形状とされている。これにより、目地部を斜め方向から観察した場合でも、不要な隙間が存在せず、化粧効果を高めることができる。
また、化粧効果を高めるという意味で、記目地化粧板50には、化粧材80と実質的に同じ色または同じ模様を施すことが好ましい。
図示した例では、基材20を金属板から形成し、中央保持部25および側方保持部26a、26b、27a、27bは、当該金属板を切り起こすことで構成している。しかしながら、そのような構成以外にも、例えば、樹脂等を利用して、スナップフィット式に保持可能な保持部を構成することができる。また、保持部については弾力性のあるステンレス材を用い、建築物壁面に固定される部分はアルミ材を用いる等、2種以上の金属材を組み合わせたものであってもよい。
また、スナップフィット以外でも、任意の機構の保持部、例えば引掛け式や係止式を採用できるが、施工の利便性を考えると、スナップフィット式が優れている。
15 壁材
16 ビス
20 基材
21 取付孔
25 中央保持部
26a、26b、27a、27b 側方保持部
50 目地化粧板
51 湾曲溝部
52、53 矩形溝部
55 係止突起
80、81、82 化粧材(胴差)
86a、86b 係止突起
87 中央凹部
Claims (7)
- 建造物の表面上に隣接して配置される2つの化粧材(80)間の目地部を化粧する目地化粧具であって、
上記化粧材の裏面側に位置して目地部を覆う目地化粧板(50)と、
建造物表面に固定されるとともに、中央に目地化粧板(50)を保持する中央保持部(25)を有し、当該中央保持部の両側に上記2つの化粧材(80)の隣接端部を保持する側方保持部(26、27)を有する、基材(20)と、
を備える目地化粧具。 - 上記基材の中央保持部(25)および側方保持部(26、27)は、それぞれ、目地化粧板(50)に立設された係止突起(55)および化粧材(80)に立設された係止突起(86)をスナップフィット式に保持する、請求項1記載の目地化粧具。
- 上記基材(20)は金属板で構成されており、当該基材の中央保持部(25)および側方保持部(26、27)は、当該金属板を切り起こして形成されている、請求項2記載の目地化粧具。
- 上記目地化粧板(50)の表面形状は、上記化粧材(80)の裏面形状に追従して延在する形状である、請求項1〜3のいずれか1つに記載の目地化粧具。
- 上記目地化粧板(50)は、上記化粧材(80)と実質的に同じ色または同じ模様が施されている、請求項1〜4のいずれか1つに記載の目地化粧具。
- 請求項1〜5記載のいずれか1つに記載の目地化粧具を用いて、建造物の表面上で、隣接する2つ化粧材(80)間の目地部を化粧してなる構造であって、
建造物表面に固定した基材(20)の中央保持部(25)に、目地化粧板(50)が保持されていて、
目地化粧板(50)の表面側において、上記2つの化粧材(80)の隣接端部が、所定間隔をおいて向かい合った状態で、基材(20)の側方保持部(26、27)に保持されている、構造。 - 請求項1〜5記載のいずれか1つに記載の目地化粧具が、隣接する化粧材(80)間の目地部だけでなく、化粧材(80)の中間領域においても当該化粧材の裏面側に配置されていて、当該化粧材(80)を建造物表面に固定している、請求項6記載の構造。
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