JP2006262547A - 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置 - Google Patents

電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006262547A
JP2006262547A JP2005072644A JP2005072644A JP2006262547A JP 2006262547 A JP2006262547 A JP 2006262547A JP 2005072644 A JP2005072644 A JP 2005072644A JP 2005072644 A JP2005072644 A JP 2005072644A JP 2006262547 A JP2006262547 A JP 2006262547A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rotor
support shaft
stator
electromagnetic actuator
rod
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005072644A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4541939B2 (ja
Inventor
Hisashi Kawamoto
尚志 川本
Miyu Ozaki
美勇 小▲崎▼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Precision Inc
Original Assignee
Seiko Precision Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Precision Inc filed Critical Seiko Precision Inc
Priority to JP2005072644A priority Critical patent/JP4541939B2/ja
Publication of JP2006262547A publication Critical patent/JP2006262547A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4541939B2 publication Critical patent/JP4541939B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Stepping Motors (AREA)
  • Shutters For Cameras (AREA)

Abstract

【課題】 小型化されるとともに、ロータの停止位置精度が向上し、トルクむらが低減され、各製品間の品質のばらつきが低減された電磁アクチュエータ及びこれを備えたセクタの駆動装置を提供する。
【解決手段】 ステータ11を、支軸11dおよび3つの第1〜第3のステータ部11a〜11cが一体に形成されたものにより構成する。支軸11dにおける3つの第1〜第3のステータ部11a〜11cの間に2つの第1および第2のコイル14a,14bを巻回する。ロータ13の中空部13a内に、磁極を構成する第1〜第3のステータ部11a〜11cを配置し、ロータ13の内側の4つの磁極に第1〜第3のステータ部11a〜11cの先端が対向するように配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アウターロータ型の電磁アクチュエータ及びこれを備えた駆動装置に関する。
従来のアウターロータ型の電磁アクチュエータであるステッピングモータとして、例えば特許文献1に示すように、円筒状の永久磁石からなるロータと、回転軸の軸方向に重ねて配置された複数のコイルボビンと、ロータの内周面の磁極に対向するとともに各コイルボビンの上下に配置された複数のステータとを備えたものがある。各ステータは、櫛歯状の多数の極歯を有する円盤状に形成されている。
特開平11−225466号公報
上述した特許文献1のステッピングモータでは、1個のコイルボビンにつき2つのステータを備えており、軸方向に大きくなってしまうという問題があった。また、ステータの形状が櫛歯状でかつ屈曲の工程も必要のため複雑であり、かつ、多数のステータを別個に備えているために、それぞれのステータ間での部品精度のばらつき、組み込み精度のばらつきが生じやすくなり、その結果、ロータの回転停止位置精度が低下し、トルクむらが生じるとともに、各ステッピングモータ間での品質のばらつきが生じてしまうという問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、小型化されるとともに、ロータの停止位置精度が向上し、トルクむらが低減され、各製品間の品質のばらつきが低減された電磁アクチュエータ及びこれを備えたセクタ開閉装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の電磁アクチュエータは、
支軸と、該支軸を中心として互いに一定の角度をなすように前記支軸の軸方向に間隔をおいて設けられた複数の棒状部材とから構成されるステータと、
前記支軸における前記複数の棒状部材間に巻回されたコイルと、
円筒状に形成されるとともに周方向に複数の磁極を有し、前記複数の磁極と前記複数の棒状部材の端部が対向するように前記ステータが内部に配置され、前記支軸を中心として回転するロータとを備えたことを特徴とする。
また、前記支軸及び前記複数の棒状部材は一体に形成されるようにしてもよい。
また、前記支軸は、前記複数の棒状部材とともに磁気回路を構成することを特徴とする。
また、前記複数の棒状部材は3つの棒状部材であり、前記3つの棒状部材は互いに前記支軸を中心として60度の角度をなすように配置されており、
前記ロータは周方向に交互に極性が異なる4つの磁極を有するようにしてもよい。
上記目的を達成するため、本発明の駆動装置は、上述の電磁アクチュエータを備え、前記ロータの外周には、磁束漏れを防ぐヨークが一体に設けられ、該ヨークの外周に前記ロータの駆動力を伝達する伝達部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成で小型化されるとともに、ロータの停止位置精度が向上し、トルクむらが低減され、各製品間の品質のばらつきが低減された電磁アクチュエータ及びこれを備えた駆動装置を提供することができる。
本発明の実施の形態に係る電磁アクチュエータについて、以下図面を参照して説明する。電磁アクチュエータ10は、永久磁石型(PM(Permanent Magnet)型)でアウターロータ型のステッピングモータであり、ロータが回転運動することによりロータに取り付けた駆動対象を回転運動させるものである。
電磁アクチュエータ10は、図1乃至図3に示すように、ステータ11と、ステータ11の外周を回転するロータ13と、ステータ11の間に巻回されるコイル14と、ロータ13を回転させるための軸受15と、ロータ13を囲むヨーク16と、ベース(底板)17とを備えている。なお、図2では、理解しやすくするために、コイル14、軸受15、ベース17の記載を省略している。
ステータ11は、励磁されたコイル14の磁束をロータ13の着磁された領域へと導くためのものである。ステータ11は、三本の角柱状の棒状部材からなる第1〜第3のステータ部(11a〜11c)と支軸11dとからなる。ステータ11は、例えば軟磁性材料から形成される。第1〜第3のステータ部11a〜11cは、支軸11dと一体に形成される。三本の第1〜第3のステータ部11a〜11cは、それぞれ互いになす角度が支軸11dを中心として60度になるように、放射状に、支軸11dの軸方向に一定間隔をおいて配置される。3つの第1〜第3のステータ部11a〜11cの中央部に支軸11dが配置される。第1〜第3のステータ部11a〜11cのロータ13の内周面と対向する端部は、コイル14が励磁された場合には、図2に示すように、それぞれ磁極a(a極),磁極b(b極),磁極c(c極)を構成する。なお、支軸11dはロータ13の回転の中心軸にもなる。
ロータ13は、ステータ11との間の磁力により発生する回転トルクによって、ステータ11の外周を回転運動するアウターロータである。ロータ13は、中空の円筒状部材からなる。ロータ13は、例えば希土類・鉄系等の磁石材料により形成されている。ロータ13は、図2に示すように、周方向に交互に極性が異なり、かつ、ラジアル方向に着磁された4つの磁極(N1,N2,S1,S2)を有している。4つの磁極(N1,N2,S1,S2)は、周方向に等間隔に分割されて設けられている。ロータ13の中空部13a内に、第1〜第3のステータ部11a〜11cが配置され、ロータ13の4つの磁極(N1,N2,S1,S2)に第1〜第3のステータ部11a〜11cの先端部が対向するように配置されている。ロータ13の中空部13aのベース17側(図1において左側)の端縁付近には、軸受用切欠部131aが形成されている。
コイル14は、励磁されることによりステータ11を磁化するものである。コイル14は、支軸11dに直接巻回される。よって、本実施の形態の電磁アクチュエータ10は、コイルボビンを備えていない。コイル14は、第1のステータ部11aと第2のステータ部11bとの間で支軸11dに巻回される第1のコイル14aと、第2のステータ部11bと第3のステータ部11cとの間で支軸11dに巻回される第2のコイル14bとにより構成される。コイル14には、正極性または負極性の電流が印加される。なお、ステータ11には、絶縁被膜が施される。
2つの第1および第2のコイル14a,14bは、支軸11dに同一機械により同時に巻回することができるので、組み立て工数を削減することができ、製造におけるコストダウンにもなる。また、コイル14は、コイルボビンではなく、支軸11dに直接巻回するために、コイル14の巻径を小さくすることができるので、電磁アクチュエータ10を径方向に小さくすることができるとともに巻き線スペースを広く利用することができ、また、コイル抵抗を低く抑えることができ、コイル14の効率が向上する。
軸受15は、支軸11dを中心にしてロータ13を回転可能に支持するものである。軸受15は、例えば摺動特性の優れた材料からなる。軸受15は、ロータ13のベース17側の端を支持する第1の軸受15aと、その逆側の端を支持する第2の軸受15bにより構成されている。第1の軸受15aは、ロータ13の中空部13aの軸受用切欠部131aに固着され、ベース17の軸支部17aに回転可能に挿嵌される。第2の軸受15bは、ロータ13の中空部13aのベース17側とは逆側の端付近の内周面に固着され、支軸11dに回転可能に挿嵌される。また、ロータ13をゴム製のシート磁石にした場合は、軸受15a,15bをヨーク16と固着してもよい。この場合、シート磁石はヨーク16に固着される。
ヨーク16は、磁束が漏洩されるのを防止する。ヨーク16は、円筒状の部材からなる。ヨーク16は、ロータ13を囲み、かつ、ロータ13の外周に固着される。ヨーク16は、例えば軟磁性体等により形成される。
ベース17には、支軸11dが中央部に挿入されることによりステータ11が固定されるとともに、第1の軸受15aを介してロータ13が回転可能に支持される。ベース17には、支軸11dが中央の軸孔171aに嵌合されるとともに第1の軸受15aが回転可能に挿嵌される凸状の軸支部17aと、コイル14の巻線がからげられるピン17bとが形成されている。
ここで、電磁アクチュエータ10のロータ13の回転動作について、図4を用いて説明する。図4において、ロータ13は時計回り方向に回転する。なお、図4では、理解を容易にするためにコイル14の記載を省略している。
図4(A)に示す状態は、電磁アクチュエータ10において、第1のコイル14aに例えば正極性の電流、第2のコイル14bに例えば負極性の電流を加えて励磁した状態である。この励磁により、第1のステータ部11aの磁極a(a極)はS極となり、第2のステータ部11bの磁極b(b極)はN極となり、第3のステータ部11cの磁極c(c極)はS極となる。この状態では、ロータ13の磁極S1,磁極S2と第2のステータ部11bのN極に磁化された磁極bとの間に吸引力が生じており、ロータ13は安定して停止している。
次に、図4(A)に示したロータ13の回転位置で、第1のコイル14aに負極性の電流、第2のコイル14bに負極性の電流を加えて励磁すると、図4(B)に示すように、第1のステータ部11aの磁極aはN極となり、第3のステータ部11cの磁極cはS極となる。この状態では、ロータ13の磁極N1,磁極N2と第3のステータ部11cのS極に磁化された磁極cとの間に吸引力が生じ、同時にロータ13の磁極N1,N2とN極に磁化された磁極aとの間に反発力が生じ、また、ロータ13の磁極S1,磁極S2と第1のステータ部11aのN極に磁化された磁極aとの間に吸引力が生じる。これにより、ロータ13には時計回り方向に回転するように回転トルクが発生し、ロータ13は時計回り方向に45度だけ回転して、図4(B)に示す状態になる。
次に、図4(B)に示したロータ13の回転位置で、第1のコイル14aに負極性の電流、第2のコイル14bに正極性の電流を加えて励磁すると、図4(C)に示すように、第1のステータ部11aの磁極aはN極となり、第2のステータ部11bの磁極bはS極となり、第3のステータ部11cの磁極cはN極となる。この状態では、ロータ13の磁極N1,磁極N2と第2のステータ部11bのS極に磁化された磁極bとの間に吸引力が生じる。同時に磁極N1,N2とN極に磁化された磁極cとの間に反発力が生じる。また、磁極S1,S2と磁極cとの間に吸引力が生じる。これにより、ロータ13には時計回り方向に回転するように回転トルクが発生し、ロータ13は時計回り方向にさらに45度だけ回転して、図4(C)に示す状態になる。
次に、図4(C)に示したロータ13の回転位置で、第1のコイル14aに正極性の電流、第2のコイル14bに正極性の電流を加えて励磁すると、図4(D)に示すように、第1のステータ部11aの磁極aはS極となり、第3のステータ部11cの磁極cはN極となる。この状態では、ロータ13の磁極N1,磁極N2と第1のステータ部11aのS極に磁化された磁極aとの間に吸引力が生じ、同時に磁極S1,S2と磁極aとの間に反発力が生じる。また、ロータ13の磁極S1,磁極S2と第3のステータ部11cのN極に磁化された磁極cとの間に吸引力が生じる。これにより、ロータ13には時計回り方向に回転するように回転トルクが発生し、ロータ13は時計回り方向にさらに45度だけ回転して、図4(D)に示す状態になる。
次に、図4(D)に示したロータ13の回転位置で、第1のコイル14aに正極性の電流、第2のコイル14bに負極性の電流を加えて励磁すると、図4(E)に示すように、第1のステータ部11aの磁極aはS極となり、第2のステータ部11bの磁極bはN極となり、第3のステータ部11cの磁極cはS極となる。この状態では、ロータ13の磁極S1,磁極S2と第2のステータ部11bのN極に磁化された磁極bとの間に吸引力が生じる。同時に磁極S1,S2と磁極cとの間に反発力が生じる。また、磁極N1,N2と磁極cとの間に吸引力が生じる。これにより、ロータ13には時計回り方向に回転するように回転トルクが発生し、ロータ13は時計回り方向にさらに45度だけ回転して、図4(E)に示す状態になる。ロータ13は、図4(A)に示した状態から時計回り方向に180度回転したことになる。
そして、さらに、図4(A)から図4(E)で説明したように、第1のコイル14a,第2のコイル14bの励磁を繰り返すと、ロータ13は時計回り方向に回転をし続ける。また、図4(E)に示した状態からロータ13を反時計回り方向に逆回転させたい場合には、図4(A)から図4(E)で説明した動作を逆に行う、すなわち、図4(E)から図4(A)への順番で、第1のコイル14a,第2のコイル14bを励磁すればよい。
電磁アクチュエータ10を用いたセクタの駆動装置について、図5を参照して説明する。このセクタの駆動装置は、携帯機器に搭載された小型カメラに用いられる。セクタの駆動装置20は、一対の基板21a,21bと、一対のセクタ22a,22bと、係合ピン23とを備えている。電磁アクチュエータ10のロータ13(ヨーク16)には駆動ピン24が支軸11dと平行に突設されている。第1の基板21aは、シャッタ開口211aと凸部212aと支軸用孔213aとを備えている。第2の基板21bは、シャッタ開口211bと凸部用孔212bと支軸用孔213bと駆動ピン用切り欠き214bと係合ピン用長孔215bとを備えている。第1のセクタ22aには、係合ピン用孔221aと支軸用孔222aと駆動ピン用孔223aが形成されている。第2のセクタ22bには、凸部用孔221bと係合ピン用切り欠き222bとが形成されている。
第1の基板21aと第2の基板21bとは対向するように組み合わされ、第1の基板21aと第2の基板21bの間に、セクタ22a,22b、電磁アクチュエータ10および係合ピン23が配置される。
電磁アクチュエータ10の支軸11dは、第1の基板21aの支軸用孔213a、第1のセクタ22aの支軸用孔222a、第2の基板21bの支軸用孔213bに挿嵌される。電磁アクチュエータ10の駆動ピン24は、第1のセクタ22aの駆動ピン用孔223aに挿嵌され、第2の基板21bの駆動ピン用切り欠き214b内に配置される。係合ピン23は、第1のセクタ22aの係合ピン用孔221aに挿嵌され、第2のセクタ22bの係合ピン用切り欠き222b内および第2の基板21bの係合ピン用長孔215b内に配置される。第1の基板21aの凸部212aは、第2のセクタ22bの凸部用孔221bおよび第2の基板21bの凸部用孔212bに挿嵌される。
このセクタの駆動装置20では、ロータ13を図5において時計回り方向に回転させると、駆動ピン24を介して第1のセクタ22aが支軸11dを中心として時計回り方向に回転する。第1のセクタ22aの時計回り方向の回転にともなって、係合ピン23が第2のセクタ22bの係合ピン用切り欠き222bに係合して、第2のセクタ22bを反時計回り方向に回転させる。このように、第1のセクタ22aおよび第2のセクタ22bが互いに接近する方向に回転することによって、シャッタ開口211a,211bが閉じられる。
そして、ロータ13を図5において反時計回り方向に回転させると、駆動ピン24を介して第1のセクタ22aが支軸11dを中心として反時計回り方向に回転する。第1のセクタ22aの反時計回り方向の回転にともなって、係合ピン23が第2のセクタ22bの係合ピン用切り欠き222bに係合して、第2のセクタ22bを時計回り方向に回転させる。このように第1のセクタ22aおよび第2のセクタ22bが互いに離れる方向に回転することによって、シャッタ開口211a,211bが開かれる。このように、セクタの駆動装置20では、セクタ22a,22bの開閉が行われる。
ここで、セクタの駆動装置20において電磁アクチュエータ10を制御するための制御回路について図6を用いて説明する。制御部30は、図6に示すように、CPU(Central Processing Unit)31とメモリ32とドライバ33とを備えている。CPU31は、電磁アクチュエータ10全体の制御や演算処理を行うものである。メモリ32には、電磁アクチュエータ10を制御するためのプログラムや制御情報が格納されている。ドライバ33は、CPU31からの制御信号に応じて、コイル14a,14bに、正極性又は負極性の駆動電流をパルス状に通電し、励磁する。CPU31には、操作ボタン34が接続されている。
操作ボタン34が押されると、CPU31は、電磁アクチュエータ10を駆動するために正極性の電流又は負極性の電流の出力をドライバ33に指示する。ドライバ33は、指示に従って、電磁アクチュエータ10のコイル14a,14bに正極性の電流または負極性の電流を通電する。このように電磁アクチュエータ10のコイル14a,14bに通電制御して、電磁アクチュエータ10のロータ13を図4で説明したように、時計回り方向または反時計回り方向に回動させることによって、セクタ22a,22bが駆動され、シャッタ動作が行われる。
また、電磁アクチュエータ10を用いたレンズの駆動装置について図7、図8を参照して説明する。すでに説明した部分と同一のものは、同符号をつけて説明を省略する。レンズの駆動装置40は、基板41にウォ−ムギア42とレンズホルダ43とを備えている。ウォームギア42は、支持部45により基板41に軸42aを中心に回転自在に設けられている。レンズホルダ43は中央部にレンズ44を有している。外周の一部にはギア43aが設けられ、ギア43aはウォームギア42と噛合している。ウォームギア42が回転することによりレンズホルダ43が回転しつつ光軸方向に移動し、ピント調整が行われる。
図8に示すようにウォームギア42には電磁アクチュエータ10が内蔵されており、ウォームギア42を回転可能にしている。ロータ13の外周にはヨーク16が設けられており、このヨーク16の外周にウォームギア42が固着されている。また、図9に示すようにウォームギア42の代わりにレンズをカムで移動させるためのカム軸50をヨーク16の外周に設けてもよい。
このように本実施の形態の電磁アクチュエータでは、支軸11dにおける3つの第1〜第3のステータ部11a〜11cの間に2つの第1および第2のコイル14a,14bを巻回するようにしたので、軸方向に小さく、すなわち、薄型化することができる。
また、本実施の形態では、第1〜第3のステータ部11a〜11cは、角柱状の棒状部材により構成されているので、構造を簡単化することができ、製造時のコストダウンを図ることができる。
また、本実施の形態では、ステータ11を支軸11dと第1〜第3のステータ部11a〜11cとを一体的に形成(直接連結)して1部品となるようにしたので、ステータ部間の部品精度ばらつきや組み込み精度ばらつきを低減できる。その結果、電磁アクチュエータ10のロータ13の各パルスごとの回転停止位置精度を向上させることができ、ロータ13の回転角360度それぞれのポイントにおけるトルクむらを低減することができ、また、電磁アクチュエータ10の各製品間の品質ばらつきも低減することができる。
また、本実施の形態では、支軸11dと第1〜第3のステータ部11a〜11cとが直接連結されるようにしたので、磁気の分断がなく、最も磁束が集中する部分に大きな断面積の支軸11dを配置することができ、磁気抵抗を低下させることができる。したがって、モータ効率が向上する。また、支軸11dを磁路に組み込むことで、支軸11dと磁気回路を兼用することができるので、電磁アクチュエータ10の小径化を図ることができる。
また、本実施の形態の駆動装置では、上述のような電磁アクチュエータを備えているので、薄型化、セクタの開閉制御の精度の向上、各製品間の品質のばらつきの低減等を図ることができる。
以上、実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、本実施形態では、3つのステータ部11a〜11cおよび支軸11dを一体に形成する例について説明したが、3つのステータ部11a〜11cと支軸11dとを別体として形成して、支軸11dに3つのステータ部11a〜11cを固定するようにしてもよい。この場合でも、支軸11dが3つのステータ部11a〜11cそれぞれの共通の位置合わせ基準とすることができるので、ステータ部間の部品精度ばらつきや組み込み精度ばらつきを低減することができる。
また、本実施形態では、3つのステータ部11a〜11c、2つコイル14を用いる例について説明したが、ステータ部の数は3つに限られず、3つより多くても少なくてもよく、また、ステータ部間に巻回されるコイルの数も2つに限られず、ステータの数に合わせて1つであってもよいし、3つ以上であってもよい。
また、本実施形態では、3つのステータ部11a〜11cを角柱状の棒状部材から形成する例について説明したが、ステータ部11a〜11cの形状は角柱状の棒状部材に限らず、円柱状の棒状部材であってもよいし、十字状の部材であってもよいし、磁極となる先端がロータ13の内周面の磁極と対向する部材であればよい。
また、本実施形態では、ロータ13が内側に4極の着磁がされた例について説明したが、ロータ13の極数は4個より多くても、少なくてもよい。
また、本実施形態では、ベース17を用いる例について説明したが、第1の軸受15aを第2の軸受15bのように支軸11dに直接挿嵌するものを用いることにより、ベース17を用いないようにしてもよい。
また、本実施形態では、ヨーク16をロータ13に固着して回転する例について説明したが、ヨーク16は必ずしもロータ13に固着する必要はなく、例えばベース17に固定するようにしてもよい。
また、本実施形態では、コイル14を支軸11dに直接巻回する例について説明したが、コイルボビンを用いるようにしてもよい。
また、本実施形態では、軸受15を摺動特性の優れた部材からなる軸受15を用いる例について説明したが、転がり軸受を用いてもよい。
また、本実施形態では、電磁アクチュエータ10がステッピングモータである例について説明したが、ステッピングモータに限らず、度決め部材を設けて回転をある範囲内に限定した揺動モータとして適用することができる。
また、本実施形態では、電磁アクチュエータ10を携帯機器に搭載された小型カメラのセクタの駆動装置に用いる例について説明したが、これに限らず、例えば、カメラのシャッタ装置、絞り装置や携帯電話の振動発生装置等に用いることも可能であり、コピー機、ファクシミリ、プリンタ等に用いることも可能である。
本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータの構成を表す一部断面図である。 図1に示した電磁アクチュエータの概略平面図である。 図1のX−X’線での矢視断面図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータにおけるロータの回転原理を説明するための説明図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータを備えたセクタの駆動装置の分解斜視図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータを制御するための制御回路のブロック図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータを備えたレンズの駆動装置の正面図である。 図7の要部の断面図である。 本発明の実施形態に係る電磁アクチュエータを備えたカムを利用したレンズの駆動装置の要部の斜視図である。
符号の説明
10 電磁アクチュエータ
11 ステータ
11a〜11c 第1〜第3のステータ部
11d 支軸
13 ロータ
14 コイル
14a,14b 第1,第2のコイル
15 軸受
15a,15b 第1,第2の軸受
16 ヨーク
17 ベース
20 セクタの駆動装置
22a,22b 第1,第2のセクタ
23 係合ピン

Claims (5)

  1. 支軸と、該支軸を中心として互いに一定の角度をなすように前記支軸の軸方向に間隔をおいて設けられた複数の棒状部材とから構成されるステータと、
    前記支軸における前記複数の棒状部材間に巻回されたコイルと、
    円筒状に形成されるとともに周方向に複数の磁極を有し、前記複数の磁極と前記複数の棒状部材の端部が対向するように前記ステータが内部に配置され、前記支軸を中心として回転するロータとを備えたことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 請求項1において、前記支軸及び前記複数の棒状部材は一体に形成されたことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  3. 請求項1又は2において、前記支軸は、前記複数の棒状部材とともに磁気回路を構成することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項において、前記複数の棒状部材は3つの棒状部材であり、前記3つの棒状部材は互いに前記支軸を中心として60度の角度をなすように配置されており、
    前記ロータは周方向に交互に極性が異なる4つの磁極を有することを特徴とする電磁アクチュエータ。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電磁アクチュエータを備え、前記ロータの外周には、磁束漏れを防ぐヨークが一体に設けられ、該ヨークの外周に前記ロータの駆動力を伝達する伝達部が設けられていることを特徴とする駆動装置。
JP2005072644A 2005-03-15 2005-03-15 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置 Expired - Fee Related JP4541939B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005072644A JP4541939B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005072644A JP4541939B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006262547A true JP2006262547A (ja) 2006-09-28
JP4541939B2 JP4541939B2 (ja) 2010-09-08

Family

ID=37101167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005072644A Expired - Fee Related JP4541939B2 (ja) 2005-03-15 2005-03-15 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4541939B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8970141B2 (en) 2010-09-29 2015-03-03 Koninklijke Philips N.V. Resonant actuator using magnetic action for a power toothbrush

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08294262A (ja) * 1995-04-19 1996-11-05 Japan Servo Co Ltd 2相式永久磁石回転電機
JP2003061271A (ja) * 2001-08-03 2003-02-28 Jianzhun Electric Mach Ind Co Ltd ブラシレス直流モーターのステータおよびその製造方法
JP2004072822A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Fumio Hamaoka 電動機

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08294262A (ja) * 1995-04-19 1996-11-05 Japan Servo Co Ltd 2相式永久磁石回転電機
JP2003061271A (ja) * 2001-08-03 2003-02-28 Jianzhun Electric Mach Ind Co Ltd ブラシレス直流モーターのステータおよびその製造方法
JP2004072822A (ja) * 2002-08-01 2004-03-04 Fumio Hamaoka 電動機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8970141B2 (en) 2010-09-29 2015-03-03 Koninklijke Philips N.V. Resonant actuator using magnetic action for a power toothbrush

Also Published As

Publication number Publication date
JP4541939B2 (ja) 2010-09-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4849516B2 (ja) 駆動装置及び光量調節装置
JP4455407B2 (ja) 駆動装置
US7122920B2 (en) Motor and optical apparatus
US9705391B2 (en) Stepping motor, lens apparatus, and image pickup apparatus
US7573164B2 (en) Driving apparatus
JP4724436B2 (ja) 駆動装置及び光量調節装置
JP2007104849A (ja) 小型ステッピングモータ、それを有する駆動機構、及び、位置決め機構
JP2003070223A (ja) ステッピングモータ
WO2013128729A1 (ja) アクチュエータ
JP4541939B2 (ja) 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置
JP4533024B2 (ja) 駆動装置及び光量調節装置
JP4676338B2 (ja) セクタ駆動装置及びその組立方法
JP4553776B2 (ja) 電磁アクチュエータおよびこれを備えた駆動装置
JP4497884B2 (ja) 駆動装置
JP2003174760A (ja) ステッピングモーター
JP2008187869A (ja) ステッピングモータ及びカメラ用絞り装置
JP6192788B2 (ja) ステッピングモータ、レンズ装置、および、撮像装置
JP4920950B2 (ja) 駆動装置
JP2004064876A (ja) ステッピングモータ及び光学装置
JP2002051524A (ja) モータ、光量調整装置およびレンズ鏡筒
JP4485260B2 (ja) 電磁アクチュエータおよびこれを備えた携帯機器
JP2005057903A (ja) モータおよび光学装置
JP3697179B2 (ja) モータ
JP2004343895A (ja) ステッピングモータ及びレンズ駆動装置
JP2005328641A (ja) 駆動装置及び光量調節装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070501

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100202

A521 Written amendment

Effective date: 20100330

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Effective date: 20100608

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Effective date: 20100624

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 3

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees