JP2006262265A - 演算増幅器およびそれを用いた増幅回路、ならびに電子機器 - Google Patents

演算増幅器およびそれを用いた増幅回路、ならびに電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】 利得をシームレスに切り替え可能な増幅回路およびそれに使用することができる演算増幅器を提供する。
【解決手段】 2組の差動入力端子を備える演算増幅器100において、第1差動対は、それぞれの制御端子が第1非反転入力端子102および第1反転入力端子104に接続された第1、第2トランジスタM1、M2を含む。第2差動対は、それぞれの制御端子が第2非反転入力端子106および第2反転入力端子108に接続された第3、第4トランジスタM3、M4を含む。第5トランジスタM5、第6トランジスタM6は、カレントミラー負荷として第1、第2差動対に共通に設けられる。第1電流源10、第2電流源12は、第1、第2差動対それぞれにバイアス電流を供給する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、演算増幅器に関し、特に差動入力を複数有する多入力演算増幅器に関する。
演算増幅器は、電子回路を構成する基本回路としてあらゆる用途において広く用いられている。演算増幅器は、MOSFETやバイポーラトランジスタなどを用いて構成され、入力段に設けられた差動対に入力された信号を差動増幅して出力する。
従来の演算増幅器は、非反転入力端子と反転入力端子の2つの入力端子を備え、出力端子から2つの入力端子への帰還構成を変えることにより、用途に応じて反転増幅回路、非反転増幅回路などとして用いられる。
たとえば、オーディオ信号を増幅するオーディオ信号増幅回路においては、演算増幅器を用いて構成される反転増幅回路が広く用いられている。このような反転増幅回路の利得は、演算増幅器の出力端子から反転入力端子の間に可変抵抗を設け、この可変抵抗の値を変化させることにより制御することができる。たとえば、特許文献1には可変抵抗を用いた増幅回路が開示されている。このような可変利得増幅回路は、ボリュームコントロール回路として用いられる。
特開2004−336129号公報
しかしながら、可変抵抗の抵抗値は、離散的な値で切り替えられるため、増幅回路の利得も離散的に切り替えられることになる。増幅回路の利得が離散的に切り替えられると、増幅回路から出力されるオーディオ信号の電圧値が急激に変化することになるため、ノイズが発生する要因となるため望ましくない。
本発明は係る課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、利得をシームレスに切り替え可能な増幅回路およびそれに使用することができる演算増幅器の提供にある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の演算増幅器は、2組の差動入力端子を備える演算増幅器であって、それぞれの制御端子が第1非反転入力端子および第1反転入力端子に接続された第1、第2トランジスタを含む第1差動対と、それぞれの制御端子が第2非反転入力端子および第2反転入力端子に接続された第3、第4トランジスタを含む第2差動対と、第1、第2差動対に共通に設けられたカレントミラー負荷と、第1、第2差動対それぞれにバイアス電流を供給する第1、第2電流源と、を備える。
この態様によると、第1、第2差動対のいずれにバイアス電流を供給するかによって、いずれの差動対をアクティブとするかを切り替えられる。その結果、第1差動対側の第1非反転入力端子および第1反転入力端子を利用して構成される増幅回路と、第2差動対側の第2非反転入力端子および第2反転入力端子を利用して構成される増幅回路を切り替えて使用することができる。
演算増幅器は、第1、第2電流源により第1、第2差動対に供給されるバイアス電流を制御する電流制御部をさらに備え、当該電流制御部は、第1、第2差動対に供給されるバイアス電流の和が一定値となるよう制御してもよい。
第1、第2差動対に供給されるバイアス電流の和を一定とすることにより、カレントミラー負荷に流れる電流が一定値に保たれることになり、安定した差動増幅を行うことができる。
電流制御部は、キャパシタと、キャパシタを充放電する充放電回路と、キャパシタの一端に現れる電圧を電流に変換する電圧電流変換回路と、所定の定電流を生成する定電流源と、を備えてもよい。電圧電流変換回路により変換された電流を第1差動対に供給するバイアス電流とし、所定の定電流と電圧電流変換回路により変換された電流との差分を第2差動対に供給するバイアス電流としてもよい。
この電流制御部によれば、キャパシタの充放電によってバイアス電流を調節することができる。
本発明の別の態様は、増幅回路である。この増幅回路は、上述の演算増幅器と、演算増幅器の出力端子と第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、演算増幅器の出力端子と第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、を備える。増幅すべき入力信号は、第1非反転入力端子および第2非反転入力端子に入力される。
この態様によると、第1差動対および第1帰還経路によって構成される非反転増幅器と、第2差動対および第2帰還経路によって構成される非反転増幅器を、演算増幅器のバイアス電流の調節によって切り替えて使用することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、増幅回路である。この増幅回路は、上述の演算増幅器と、演算増幅器の出力端子と第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、演算増幅器の出力端子と第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、を備える。増幅すべき入力信号は、入力抵抗を介して第1反転入力端子および第2反転入力端子に入力され、所定の基準電圧が第1非反転入力端子および第2非反転入力端子に入力される。
この態様によると、第1差動対および第1帰還経路によって構成される反転増幅器と、第2差動対および第2帰還経路によって構成される反転増幅器を、演算増幅器のバイアス電流の調節によって切り替えて使用することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、増幅回路である。この増幅回路は、上述の演算増幅器と、演算増幅器の出力端子と第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、演算増幅器の出力端子と第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、を備える。増幅すべき入力信号は、入力抵抗を介して第1反転入力端子および第2非反転入力端子に入力され、第1非反転入力端子に所定の基準電圧が入力される。
この態様によると、第1差動対および第1帰還経路によって構成される反転増幅器と、第2差動対および第2帰還経路によって構成される非反転増幅器を、演算増幅器のバイアス電流の調節によって切り替えて使用することができる。
本発明のさらに別の態様もまた、増幅回路である。この増幅回路は、上述の演算増幅器と、演算増幅器の出力端子と第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、演算増幅器の出力端子と第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、を備える。増幅すべき入力信号は、入力抵抗を介して第1反転入力端子に入力され、第1非反転入力端子および第2非反転入力端子に所定の基準電圧が入力される。
この態様によると、第1差動対および第1帰還経路によって反転増幅器が構成され、第2差動対および第2帰還経路によって固定電圧を出力する電圧源が構成される。演算増幅器のバイアス電流の調節によって、入力信号を反転増幅した信号または固定電圧を切り替えて出力することができる。
第1帰還経路または第2帰還経路の少なくとも一方は、可変抵抗を含んでもよい。帰還経路に可変抵抗を設けることにより、可変利得増幅器として用いることができる。
本発明のさらに別の態様もまた、増幅回路である。この増幅回路は、上述の演算増幅器と、複数の抵抗が直列に接続され、その一端が演算増幅器の出力端子に接続された抵抗群と、抵抗群に含まれる複数の抵抗の各接続ノードと、第1反転入力端子との間に設けられた複数のスイッチを含む第1スイッチ群と、複数の抵抗の各接続ノードと、第2反転入力端子との間に設けられた複数のスイッチを含む第2スイッチ群と、第1スイッチ群および第2スイッチ群から、それぞれひとつのスイッチを選択してオンするスイッチ制御部と、を備える。第1、第2非反転入力端子に所定の基準電圧が印加され、抵抗群の他端には増幅すべき入力信号が印加される。
この態様によると、第1スイッチ群および第2スイッチ群により帰還抵抗の値を切り替えることができ、可変利得増幅回路を構成することができる。
本発明のさらに別の態様は、演算増幅器である。この演算増幅器は、複数の差動対と、複数の差動対に共通に設けられた負荷と、複数の差動対それぞれにバイアス電流を供給する複数の電流源と、を備える。
この態様によると、任意の数の差動入力対を有する演算増幅器を提供することができる。
演算増幅器は、複数の差動対に供給するバイアス電流を制御する電流制御部をさらに備えてもよい。当該電流制御部は、複数の電流源により生成される電流の総和が一定値となるように複数の電流源を制御してもよい。
上記負荷は、カレントミラー負荷であってもよい。
複数の差動対は電界効果トランジスタであってもよく、また、複数の差動対はバイポーラトランジスタであってもよい。
本発明のさらに別の態様は、電子機器に関する。この電子機器は、音声出力部と、音声出力部を駆動する上述の増幅回路と、を備える。音声出力部とは、スピーカやイヤホンなどを含む。
なお、以上の構成要素の任意の組合せや本発明の構成要素や表現を方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、利得をシームレスに切り替え可能な増幅回路およびそれに使用することができる演算増幅器を提供することができる。
図1は、本実施の形態に係る演算増幅器の構成を示す回路図である。この演算増幅器100は、2組の差動入力端子を備える。第1の差動入力端子をAチャンネル、第2の差動入力端子をBチャンネルとする。
演算増幅器100は、第1トランジスタM1〜第6トランジスタM6、第1電流源10、第2電流源12、出力増幅段20を含む。
この演算増幅器100は、第1トランジスタM1、第2トランジスタM2により構成されるAチャンネルに対応する第1差動対と、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4により構成されるBチャンネルに対応する第2差動対の2つの差動対を備える。
第1トランジスタM1〜第4トランジスタM4は、PチャンネルMOSトランジスタであって、それぞれの制御端子であるゲート端子は、第1非反転入力端子102、第1反転入力端子104、第2非反転入力端子106、第2反転入力端子108となっている。
第1トランジスタM1、第2トランジスタM2により構成される第1差動対には、テール電流として第1電流源10により第1バイアス電流Ibias1が供給される。
同様に、第3トランジスタM3、第4トランジスタM4により構成される第2差動対には、テール電流として第2電流源12により第2バイアス電流Ibias2が供給される。
第1電流源10、第2電流源12により生成される第1バイアス電流Ibias1および第2バイアス電流Ibias2の電流値は可変となっている。
第5トランジスタM5、第6トランジスタM6は、第1差動対および第2差動対に共通に接続されたカレントミラー負荷である。第5トランジスタM5、第6トランジスタM6はNチャンネルMOSトランジスタであって、ソース端子が接地されており、ゲート端子は、第5トランジスタM5のドレイン端子に接続されている。
また、第5トランジスタM5のドレイン端子は第1トランジスタM1、第3トランジスタM3のドレイン端子と接続され、同様に第6トランジスタM6のドレイン端子は第2トランジスタM2、第4トランジスタM4のドレイン端子と接続される。
第5トランジスタM5、第6トランジスタM6は、第1差動対および第2差動対の定電流負荷として機能する。
第6トランジスタM6のドレイン端子には出力増幅段20が接続されている。出力増幅段20は、2つの差動対により生成された出力電流Ioutを増幅し、出力端子110から出力する。出力増幅段20は、一般的な演算増幅器の出力段の構成するものであればよく、その回路形式は本実施の形態において特に限定されるものではない。
以上のように構成された演算増幅器100の動作について説明する。
第1差動対の相互コンダクタンスgm1は、gm1=√(β×Ibias1)で与えられる。ここで、βは、ゲート幅W、ゲート長L、移動度μ、ゲート酸化膜のキャパシタンスCoxを用いて、β=W/L×μCoxで与えられる。いま、第1非反転入力端子102、第1反転入力端子104に入力される電圧の差、すなわち差動入力電圧をVin1とすると、第1差動対により生成される差動電流Iout1は、Iout1=gm1×Vin1となる。
同様にして第2差動対の相互コンダクタンスgm2は、gm2=√(β×Ibias2)で与えられ、差動入力電圧をVin2とすると、第2差動対により生成される差動電流Iout2は、Iout2=gm2×Vin2となる。
出力増幅段20により増幅される出力電流Ioutは、第1差動対および第2差動対によりそれぞれ生成される差動電流Iout1、Iout2の和で与えられる。すなわち、Iout=Iout1+Iout2=gm1×Vin1+gm2×Vin2で与えられる。
上述のように、差動対の相互コンダクタンスgm1、gm2は、それぞれ第1バイアス電流Ibias1、第2バイアス電流Ibias2の関数として与えられる。したがって、この演算増幅器100においては、第1バイアス電流Ibias1、第2バイアス電流Ibias2を制御することにより、第1差動対および第2差動対に対応したAチャンネル、Bチャンネルのいずれをアクティブとするかを、連続的に切り替えることができる。
本実施の形態においては、第1差動対、第2差動対に流れるバイアス電流の和を一定値Issとなるように制御する。Ibias1+Ibias2=Issとし、第1差動対、第2差動対のいずれに流れるバイアス電流を多くするかによって、Aチャンネル、Bチャンネルのいずれを支配的とするかを調節することができる。
たとえば、Ibias1=0、Ibias2=Issとした場合、第2非反転入力端子106、第2反転入力端子108に入力される電圧が差動増幅され、Ibias1=Iss、Ibias2=0とした場合、第1非反転入力端子102、第1反転入力端子104に入力される電圧を差動増幅することができる。第1、第2差動対の両方にバイアス電流を供給した場合、Aチャンネル、Bチャンネルそれぞれの差動入力電圧がバイアス電流の平方根に比例して増幅される。
次に、以上のように構成された演算増幅器100を用いた増幅回路について、いくつかの実施例をもとに説明する。
(第1の実施例)
図2は、第1の実施例に係る増幅回路200の構成を示す回路図である。この増幅回路200は、演算増幅器100、第1抵抗R1、第2抵抗R2、第3抵抗R3、第4抵抗R4、電流制御部30を含む。同図において、演算増幅器100の+A、−Aは、図1における第1非反転入力端子102、第1反転入力端子104であり、+B、−Bは、第2非反転入力端子106、第2反転入力端子108である。
図2において、演算増幅器100の出力端子と第1反転入力端子104(+A)の間には、第1抵抗R1、第2抵抗R2が接続される。この第1抵抗R1、第2抵抗R2は、演算増幅器100の出力端子の電圧Voutを分圧して第1反転入力端子104(−A)へ帰還する第1帰還経路として設けられる。
同様に、演算増幅器100の出力端子110と、第2反転入力端子108(+B)の間には、第3抵抗R3、第4抵抗R4が接続される。第3抵抗R3、第4抵抗R4は、第2帰還経路として設けられている。
増幅すべき入力信号Vinは、第1非反転入力端子102(+A)および第2非反転入力端子106(+B)に入力される。
このように構成された増幅回路では、AチャンネルおよびBチャンネルそれぞれが非反転増幅器を構成し、それぞれのチャンネルの利得は、第1利得g1=(1+R2/R1)、第2利得g2=(1+R4/R3)で与えられる。
電流制御部30は、演算増幅器100の第1電流源10、第2電流源12により第1差動対、第2差動対に供給される第1バイアス電流Ibias1、第2バイアス電流Ibias2を制御する。電流制御部30は、Ibias1+Ibias2=Issとなるように演算増幅器100のバイアス電流を制御する。図3は、電流制御部30の構成例を示す回路図である。
電流制御部30は、キャパシタC1、充放電回路40、電圧電流変換回路50、定電流源60を含む。
充放電回路40は、電流源42、44を含み、キャパシタC1を充放電する。この充放電回路40において、電流源42がオンすることによりキャパシタC1が充電され、キャパシタC1の一端に現れる電圧Vxが上昇し、電流源44がオンすることによりキャパシタC1が放電され、電圧Vxが下降する。
電圧電流変換回路50は、キャパシタC1の一端に現れる電圧Vxを電流に変換する。この電圧電流変換回路50は、トランジスタM10〜M16を含む。
トランジスタM10のゲート端子には電圧Vxが入力され、トランジスタM11のゲート端子には所定の基準電圧Vrefが入力されている。トランジスタM10、M11には、テール電流源52が接続されている。トランジスタM12には、電圧Vxに応じた電流Ix1が流れる。
トランジスタM12とトランジスタM13はカレントミラー回路を構成しており、トランジスタM13には、電流Ix1が増幅された電流Ix2が流れる。トランジスタM13のドレイン端子には、定電流Icを生成する定電流源54が接続されている。トランジスタM14には、電流Ix3=(Ic−Ix2)が流れる。
トランジスタM14とトランジスタM15、M18は、カレントミラー回路を構成しており、トランジスタM15、M18には、電流Ix3が増幅された電流Ix4が流れる。
トランジスタM18に流れる電流Ix4は、第1バイアス電流Ibias1として出力される。
定電流源60は、所定の定電流Issを生成する。この定電流源60には、トランジスタM15と、トランジスタM16が接続されている。トランジスタM15には、上述のように、電流Ix4が流れるため、トランジスタM16には、Ix5=Iss−Ix4が流れることになる。トランジスタM16とトランジスタM17はカレントミラー回路を構成しており、トランジスタM17にも、Ix5=Iss−Ix4が流れる。トランジスタM17に流れる電流Ix5は、第2バイアス電流Ibias2として出力される。
このようにして生成される第1バイアス電流Ibias1と第2バイアス電流Ibias2は、Ibias1+Ibias2=Issが成り立っている。いま、キャパシタC1を充電すると、第1バイアス電流Ibias1が増加し、キャパシタC1を放電すると、第2バイアス電流Ibias2が増加する。
トランジスタM18、トランジスタM17は、それぞれ演算増幅器100の第1電流源10、第2電流源12に接続され、第1電流源10、第2電流源12によって生成されるバイアス電流が制御される。
図2に戻る。演算増幅器100のバイアス電流を電流制御部30により制御すると、AチャンネルとBチャンネルのいずれを支配的とするかを調節することができるのは上述したとおりである。
第1バイアス電流Ibias1=Issのとき、Aチャンネルがオンし、Bチャンネルがオフするため、入力信号Vinは、第1利得g1=(1+R2/R1)で増幅される。逆に、第2バイアス電流Ibias2=Issのとき、Bチャンネルがオンし、Aチャンネルがオフするため、入力信号Vinは、第2利得g2=(1+R4/R3)で増幅される。
図4は、第1の実施例に係る増幅回路200の動作を示す図である。この増幅回路200には、振幅が一定値の入力信号Vinが入力されている。時刻T0から時刻T1の間、電流制御部30によってIbias1=Iss、Ibias2=0となるように演算増幅器100のバイアス電流は制御されている。その結果、演算増幅器100はAチャンネルがアクティブとなり、入力信号Vinは、第1利得g1で増幅される。
時刻T1に、電流制御部30によって第1バイアス電流Ibias1を徐々に減少させ、第2バイアス電流Ibias2を徐々に増加させる。その結果、演算増幅器100のBチャンネルが徐々にアクティブとなり、増幅回路200の利得が第1利得g1から第2利得g2へと徐々に変化していく。
時刻T2には、Ibias2=Issとなり、Bチャンネルのみがアクティブとなり、増幅回路200の利得は第2利得g2となる。
本実施例に係る増幅回路200によれば、電流制御部30により、第1バイアス電流Ibias1および第2バイアス電流Ibias2を連続的に変化させることによって、第1利得g1と第2利得g2の間で連続的に変化させることができる。その結果、増幅回路200から出力される出力信号Voutは、不連続とならず、その振幅を徐々に変化させることができる。
(第2の実施例)
図5は、第2の実施例に係る増幅回路210の構成を示す回路図である。以降の図において、図1から図3と同一、もしくは同等の構成要素には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
演算増幅器100の出力端子と第1反転入力端子104(−A)の間には、第6抵抗R6が接続される。この第6抵抗R6は、演算増幅器100の出力端子の電圧Voutが第1反転入力端子104(−A)へ帰還する第1帰還経路に相当する。第1反転入力端子104(−A)には、増幅すべき入力信号Vinが、入力抵抗である第5抵抗R5を介して入力される。第1非反転入力端子102(+A)には、所定の基準電圧Vcが入力される。
このように演算増幅器100のAチャンネルおよび第1帰還経路は、利得がg1=−R6/R5で与えられる反転増幅器として機能する。
一方、演算増幅器100の出力端子110と、第2反転入力端子108(+B)の間には、第3抵抗R3、第4抵抗R4が接続される。第3抵抗R3、第4抵抗R4は、第2帰還経路として設けられている。増幅すべき入力信号Vinは、第9抵抗R9、第10抵抗R10によって分圧され、第2非反転入力端子106(+B)に入力される。
演算増幅器100のBチャンネルおよび第2帰還経路は、利得がg2=R9/(R9+R10)×(1+R4/R3)で与えられる非反転増幅器として機能する。
本実施例に係る増幅回路210によれば、第1の実施例と同様に、電流制御部30によってAチャンネルとBチャンネルのいずれをアクティブとするかをシームレスに切り替えることができる。
また、R5=R6、R9=R10、R3=R4となるように抵抗値を選べば、g1=1、g2=−1となるため、入力信号Vinの位相を任意に制御可能な増幅回路として使用することができる。
(第3の実施例)
図6は、第3の実施例に係る増幅回路220の構成を示す回路図である。この増幅回路220は、可変利得増幅器であり、オーディオ信号を増幅する回路において、ボリューム調節回路として使用することができる。
増幅回路220は、抵抗R20〜R24を含む抵抗群、スイッチSW1a〜SW4aを含む第1スイッチ群SWa、スイッチSW1b〜SW4bを含む第2スイッチ群SWb、スイッチ制御部70、電流制御部30を備える。
抵抗R20〜R24は直列に接続され、その一端が演算増幅器100の出力端子に接続される。抵抗R20〜R24の他端には、増幅すべき入力信号Vinが入力される。
第1スイッチ群に含まれるスイッチSW1a〜SW4aは、複数の抵抗R20〜R24の各接続ノードと、演算増幅器100の第1反転入力端子104(−A)との間に設けられる。同様に、第2スイッチ群に含まれるスイッチSW1b〜SW4bは、複数の抵抗R20〜R24の各接続ノードと、演算増幅器100の第2反転入力端子108(−B)との間に設けられる。
スイッチ制御部70は、第1スイッチ群SWaおよび第2スイッチ群SWbから、それぞれひとつのスイッチを選択してオンする。図6は、第1スイッチ群SWaのスイッチSW4aが選択され、第2スイッチ群SWbのスイッチSW2bが選択され、オンとなった状態を示している。
演算増幅器100の第1非反転入力端子102(+A)および第2非反転入力端子106(+B)には、所定の基準電圧Vcが印加される。
第3の実施例に係る増幅回路220は、演算増幅器100のAチャンネル、抵抗R20〜R24、第1スイッチ群SWaによって一つの反転増幅器が構成され、演算増幅器100のBチャンネル、抵抗R20〜R24、第2スイッチ群SWbによって一つの反転増幅器が構成される。
この増幅回路220は、スイッチ制御部70によってAチャンネルの利得g1、Bチャンネルの利得g2を切り替えることができる。また、電流制御部30によってAチャンネルとBチャンネルのいずれをアクティブとするかが切り替えられる。
増幅回路220を、オーディオ信号を増幅する回路において、ボリューム調節回路として使用する場合の動作について説明する。ある時刻において、スイッチSW2aがオンした状態でAチャンネルがアクティブとなり、利得g1でオーディオ信号Vinを増幅している。
ある時刻にユーザからボリューム変更の指示を受けると、スイッチ制御部70は、現在アクティブでないBチャンネルの利得を、変更後のボリュームに対応した値g2に設定するために、第2スイッチ群SWbのいずれかのスイッチをオンとする。
その後、電流制御部30は、第1バイアス電流Ibias1を徐々に減少させ、第2バイアス電流Ibias2を徐々に増加させる。その結果、増幅回路220の利得は、g1からg2に徐々に切り替わっていき、増幅されたオーディオ信号Voutの振幅も連続的に変化し、ボリュームがなめらかに切り替えられる。
その後、ユーザから再度ボリューム変更の指示を受けると、スイッチ制御部70は、現在アクティブでないAチャンネルの利得を変更後のボリュームに対応した値g1に設定し、電流制御部30は第1バイアス電流Ibias1を徐々に増加させ、Aチャンネルをアクティブに切り替える。
このように、本実施例に係る増幅回路220を、オーディオ信号のボリューム制御に用いることにより、ボリュームの変更があるたびにAチャンネルとBチャンネルを交互に使用することができる。ボリュームの変更、すなわち増幅回路220の利得が変更されるたびに、AチャンネルとBチャンネルのバイアス電流をなめらかに変化させることによって、利得の切り替えに際しクリック音と呼ばれるノイズが発生するのを防止することができる。
(第4の実施例)
図7は、第4の実施例に係る増幅回路230の構成を示す回路図である。この増幅回路230は、オーディオ信号を増幅する回路においてスピーカの前段に設けられ、最終段の増幅器として機能するとともに、スピーカやイヤホンから出力される音声を強制的に無音状態とするミュート回路として使用することができる。
増幅回路230において、演算増幅器100のAチャンネルは、図5に示した第2の実施例に係る増幅回路210と同様に反転増幅器として動作する。
一方、演算増幅器100の出力端子と第2非反転入力端子106(+B)の間には帰還抵抗Rmuteが設けられており、出力電圧Voutが全帰還される。演算増幅器100の第2反転入力端子108(−B)には、所定の固定電圧Vcが入力されている。また、帰還抵抗Rmuteには、定電流回路80が接続される。定電流回路80により生成される電流をスロープ電流Islpという。
このBチャンネルは、固定電圧Vcをそのまま出力するボルテージフォロアとして動作する。
図8は、図7の増幅回路230の動作状態を示す図である。時刻T0以前、Ibias2=Iss、Ibias1=0となっており、演算増幅器100のBチャンネルがアクティブとなっている。この間、定電流回路80により生成されるスロープ電流Islpは、Imaxとなっている。このスロープ電流Islpは、帰還抵抗Rmuteに流れ、Islp×Rmuteの電圧降下が発生する。その結果、演算増幅器100の出力端子の電圧は、強制的に0Vに設定される。
時刻T0に、ミュート状態の解除動作が開始され、スロープ電流Islpが徐々に減少を始める。その結果、帰還抵抗Rmuteでの電圧降下が徐々に小さくなり、出力信号Voutは、Bチャンネルの本来の出力電圧である所定の固定電圧Vcに近づいていく。
時刻T1にスロープ電流Islpが0となり、出力信号Vout=Vcとなる。
時刻T2に、電流制御部30によりバイアス電流の制御が開始され、第1バイアス電流Ibias1が徐々に増加し、第2バイアス電流Ibias2が徐々に減少する。バイアス電流の変化にともなって、増幅回路230は、BチャンネルからAチャンネルへとアクティブなチャンネルが徐々に移行し、オーディオ信号Vinが反転増加され、出力信号Voutにオーディオ信号Vinの成分が現れ始める。時刻T3にIbias1=Issとなると、Aチャンネルが完全にアクティブとなり、オーディオ信号Vinが反転増幅されて出力される。
ミュート状態への移行は次のようにして行われる。時刻T4に、電流制御部30によってバイアス電流の制御が開始され、第1バイアス電流Ibias1が徐々に減少し、AチャンネルからBチャンネルへアクティブなチャンネルが徐々に切り替わる。それに伴って、出力信号Voutは、オーディオ信号Vinの成分が減少し、直流電圧に近づいていく。
時刻T5にIbias2=Issとなると、完全にBチャンネルがアクティブとなり、増幅回路230は固定電圧Vcを出力するボルテージフォロアとして動作する。
時刻T6から、定電流回路80により生成されるスロープ電流Islpが増加を開始する。その結果、帰還抵抗Rmuteで発生する電圧降下Rmute×Islpが増加し、出力信号Voutが0Vに近づいていく。時刻T7にIslp=Imaxとなると、出力信号Voutは0Vとなり、その後、増幅回路230はオフ状態とされる。
このように、本実施例に係る増幅回路は、オーディオ信号Vinのミュート状態と音声再生状態をシームレスに切り替えることができる。
図11は、第1から第4の実施例に係る増幅回路を利用した携帯電話端末600の構成を示すブロック図である。
携帯電話端末600は、処理ユニット510、通信処理部520、操作部530、オーディオマネージメントIC500、第1スピーカSP1、第2スピーカSP2を備える。
処理ユニット510は、CPU512、メモリ514を含み、携帯電話端末600を統括的に制御するユニットであり、各機能ブロックとバスを介して接続されている。メモリ514は、プログラムがロードされ、あるいは携帯電話端末600の各処理に必要なデータが保持される。
操作部530は、ユーザが電話番号や文字等を入力するためのインターフェースであり、ボタンを含む。
通信処理部520は、通信に必要な処理を実行する通信ユニットであって、具体的には外部の電話機やサーバからの着信を検出し、または外部の電話機またはサーバに対して発信する。なお、ここでいう着信は、電話の着呼だけでなく、ネットワーク経由のサーバからのパケット通信の着呼も含む。なお、発信についても同様である。携帯電話システムとしては、PDC(Personal Digital Cellular system)方式を採用したものであってもよく、また、簡易型携帯電話システム、CDMA(Code Division Multiple Access)方式やGSM方式の移動通信システムであってもよい。
以下、本実施の形態に係るオーディオマネージメントIC500ついて説明する。
オーディオマネージメントIC500には、第1スピーカSP1、第2スピーカSP2が接続されている。第1スピーカSP1は、通話用スピーカであり、第2スピーカSP2は、着信音を再生し、あるいはその他の音声情報を再生するためのスピーカである。
オーディオマネージメントIC500は、通話時においては、通信処理部520から出力されるデジタルデータを、アナログの音声信号に変換し、第1スピーカSP1に出力する。ユーザは、第1スピーカSP1から出力される音声信号を利用して通話相手との会話を行う。
また、通話時以外、たとえば着信音や着信音メロディなどの音声情報を再生する際には、処理ユニット510から出力されるデジタルデータをアナログの音声信号に変換し、第2スピーカSP2から出力する。第1スピーカSP1、第2スピーカSP2から出力される音声信号の音量は、オーディオマネージメントIC500によって、独立に制御される。
オーディオマネージメントIC500は、オーディオ信号増幅装置300、DSP310、D/Aコンバータ312を含み、ひとつの半導体回路として集積化されている。DSP310は、オーディオマネージメントIC500全体を統括的に制御するデジタル信号処理回路であり、処理ユニット510との間でデータの送受を行うインターフェース機能や、音声データをコーディング、デコーディングする機能を備える。DSP310は、第1スピーカSP1あるいは第2スピーカSP2から再生すべき音声データをデジタルデータとしてD/Aコンバータ312に出力する。
D/Aコンバータ312は、デジタルデータをD/A変換し、アナログのオーディオ信号SIG1、SIG2をオーディオ信号増幅装置300へと出力する。
アナログのオーディオ信号SIG1は、主として通話時に通話相手から発生される音声がアナログ電気信号に変換されたものであり、また、アナログのオーディオ信号SIG2は、たとえば、着信音などがアナログ電気信号に変換されたものである。
オーディオ信号増幅装置300は、バイアス電流制御回路90、第1増幅回路200a、第2増幅回路200bを含む。第1増幅回路200aは、オーディオ信号SIG1を増幅し、第1スピーカSP1に出力する。同様に、第2増幅回路200bは、オーディオ信号SIG2を増幅し、第2スピーカSP2に出力する。第1増幅回路200a、第2増幅回路200bは、可変利得増幅器であって、第1スピーカSP1、第2スピーカSP2から出力される音声のボリューム調節は、第1増幅回路200a、第2増幅回路200bの利得を変化することによって行う。第1増幅回路200a、第2増幅回路200bとしては、上述の第1〜第4の実施例に係る増幅回路200〜240を用いることができる。
実際の回路においては、第1増幅回路200aや第2増幅回路200bの前段もしくは後段に、利得が固定された増幅器を備えているが、説明の簡略化のため省略している。
ユーザが操作部530に対して音量変更に対応した操作を行うと、処理ユニット510は、オーディオマネージメントIC500に対して音量を変更する指示を与える。DSP310は、CPUからの指示を受けると、オーディオ信号増幅装置300に第1増幅回路200a、第2増幅回路200bの利得を制御するよう指示する。第1スピーカSP1、第2スピーカSP2の音量は、独立に制御されるため、第1増幅回路200a、第2増幅回路200bの利得もそれぞれ独立に制御される。
バイアス電流制御回路90は、第1増幅回路200a、第2増幅回路200bのバイアス電流を制御し、このバイアス電流を制御することにより第1増幅回路200a、第2増幅回路200bの利得を制御する。
このように、第1から第4の実施例に係る増幅回路は、携帯電話端末などの音声出力部を備えた電子機器に好適に用いることができ、ボリューム変更時の際にスピーカから出力されるクリック音を低減することができる。
以上、本発明の実施の形態について、第1から第4の実施例に係る増幅回路について説明した。上記実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
図1で説明した演算増幅器100は、図9に示すようにPチャンネルMOSトランジスタとNチャンネルMOSトランジスタを置換して構成してもよい。また図10に示すように、MOSトランジスタに変えて、バイポーラトランジスタと用いて構成してもよい。さらに、図10のNPN型バイポーラトランジスタとPNP型バイポーラトランジスタを置換して構成することも可能である。
また、演算増幅器100は、相互コンダクタンスアンプ(gmアンプ)などの電流出力型の増幅器であってもよい。さらに、演算増幅器100は、差動入力に対し差動出力を有する完全差動増幅器として構成されていてもよい。これらの演算増幅器については、出力増幅段20の構成を変更することにより実現することができる。
実施の形態では、第1差動対および第2差動対の2つの差動対を有する演算増幅器100について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、3つ以上の差動対を有していてもよい。この場合も、各差動対ごとにバイアス電流を供給する電流源を接続し、各バイアス電流の合計値が一定値になるように制御することによって、3つ以上のチャンネルのいずれをアクティブとするかをシームレスに切り替えることができる。
実施の形態では、オーディオ信号を増幅し、あるいはミュートする場合について説明したが、本発明に係る演算増幅器および増幅回路の用途はこれに限定されるものではなく、通信などの信号処理などに広く用いることができる。
実施の形態に係る演算増幅器の構成を示す回路図である。 第1の実施例に係る増幅回路の構成を示す回路図である。 図2の電流制御部の構成例を示す回路図である。 第1の実施例に係る増幅回路の動作を示す図である。 第2の実施例に係る増幅回路の構成を示す回路図である。 第3の実施例に係る増幅回路の構成を示す回路図である。 第4の実施例に係る増幅回路の構成を示す回路図である。 図7の増幅回路の動作状態を示す図である。 図1の演算増幅器の変形例を示す回路図である。 図1の演算増幅器の別の変形例を示す回路図である。 図11は、第1から第4の実施例に係る増幅回路を利用した携帯電話端末の構成を示すブロック図である。
符号の説明
M1 第1トランジスタ、 M2 第2トランジスタ、 M3 第3トランジスタ、 M4 第4トランジスタ、 M5 第5トランジスタ、 M6 第6トランジスタ、 10 第1電流源、 12 第2電流源、 20 出力増幅段、 30 電流制御部、 100 演算増幅器、 102 第1非反転入力端子、 104 第1反転入力端子、 106 第2非反転入力端子、 108 第2反転入力端子、 110 出力端子。

Claims (13)

  1. 2組の差動入力端子を備える演算増幅器であって、
    それぞれの制御端子が第1非反転入力端子および第1反転入力端子に接続された第1、第2トランジスタを含む第1差動対と、
    それぞれの制御端子が第2非反転入力端子および第2反転入力端子に接続された第3、第4トランジスタを含む第2差動対と、
    前記第1、第2差動対に共通に設けられたカレントミラー負荷と、
    前記第1、第2差動対それぞれにバイアス電流を供給する第1、第2電流源と、
    を備えることを特徴とする演算増幅器。
  2. 前記第1、第2電流源により前記第1、第2差動対に供給されるバイアス電流を制御する電流制御部をさらに備え、当該電流制御部は、前記第1、第2差動対に供給されるバイアス電流の和が一定値となるよう制御することを特徴とする請求項1に記載の演算増幅器。
  3. 前記電流制御部は、
    キャパシタと、
    前記キャパシタを充放電する充放電回路と、
    前記キャパシタの一端に現れる電圧を電流に変換する電圧電流変換回路と、
    所定の定電流を生成する定電流源と、を備え、
    前記電圧電流変換回路により変換された電流を前記第1差動対に供給するバイアス電流とし、前記所定の定電流と前記電圧電流変換回路により変換された電流との差分を前記第2差動対に供給するバイアス電流とすることを特徴とする請求項2に記載の演算増幅器。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の演算増幅器と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、
    を備え、増幅すべき入力信号が前記第1非反転入力端子および前記第2非反転入力端子に入力されたことを特徴とする増幅回路。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の演算増幅器と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、
    を備え、増幅すべき入力信号が入力抵抗を介して前記第1反転入力端子および前記第2反転入力端子に入力され、所定の基準電圧が前記第1非反転入力端子および前記第2非反転入力端子に入力されたことを特徴とする増幅回路。
  6. 請求項1から3のいずれかに記載の演算増幅器と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、
    を備え、増幅すべき入力信号が入力抵抗を介して前記第1反転入力端子および前記第2非反転入力端子に入力され、前記第1非反転入力端子に所定の基準電圧が入力されたことを特徴とする増幅回路。
  7. 請求項1から3のいずれかに記載の演算増幅器と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第1反転入力端子間に設けられた第1帰還経路と、
    前記演算増幅器の出力端子と前記第2反転入力端子間に設けられた第2帰還経路と、
    を備え、増幅すべき入力信号が入力抵抗を介して前記第1反転入力端子に入力され、前記第1非反転入力端子および前記第2非反転入力端子に所定の基準電圧が入力されたことを特徴とする増幅回路。
  8. 前記第1帰還経路または第2帰還経路の少なくとも一方は、可変抵抗を含むことを特徴とする請求項4から7のいずれかに記載の増幅回路。
  9. 請求項1から3のいずれかに記載の演算増幅器と、
    複数の抵抗が直列に接続され、その一端が前記演算増幅器の出力端子に接続された抵抗群と、
    前記抵抗群に含まれる複数の抵抗の各接続ノードと、前記第1反転入力端子との間に設けられた複数のスイッチを含む第1スイッチ群と、
    前記複数の抵抗の各接続ノードと、前記第2反転入力端子との間に設けられた複数のスイッチを含む第2スイッチ群と、
    前記第1スイッチ群および前記第2スイッチ群から、それぞれひとつのスイッチを選択してオンするスイッチ制御部と、
    を備え、前記第1、第2非反転入力端子に所定の基準電圧が印加され、前記抵抗群の他端に増幅すべき入力信号が印加されることを特徴とする増幅回路。
  10. 複数の差動対と、
    前記複数の差動対に共通に設けられた負荷と、
    前記複数の差動対それぞれにバイアス電流を供給する複数の電流源と、
    を備えることを特徴とする演算増幅器。
  11. 前記複数の差動対に供給するバイアス電流を制御する電流制御部をさらに備え、
    当該電流制御部は、前記複数の電流源により生成される電流の総和が一定値となるように前記複数の電流源を制御することを特徴とする請求項10に記載の演算増幅器。
  12. 前記負荷は、カレントミラー負荷であることを特徴とする請求項10に記載の演算増幅器。
  13. 音声出力部と、
    前記音声出力部を駆動する請求項4から7のいずれかに記載の増幅回路と、
    を備えることを特徴とする電子機器。
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