JP2006257902A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】機関負荷や機関回転速度といった機関運転状態の変化時における電動式ウォータポンプの駆動を適切に制御することのできる内燃機関の冷却装置を提供する。
【解決手段】エンジン2の冷却装置は、冷却水循環経路に設けられてその経路内の冷却水流量を調整する電動式のウォータポンプ6と、機関負荷及び機関回転速度といった機関運転状態に基づいて設定される要求流量に冷却水流量が調整されるようウォータポンプ6の駆動を制御する制御装置32を備える。制御装置32は、機関負荷の変化時における前記冷却水流量を、要求流量とは異なる流量であって機関負荷の変化傾向に応じた流量に一時的に変更する。また、機関回転速度の変化時における冷却水流量の変更を所定の期間遅延する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電動式のウォータポンプを備える内燃機関の冷却装置に関するものである。
内燃機関とラジエータとの間で冷却水を循環させる冷却水循環経路に電動式のウォータポンプを備える冷却装置では、冷却水循環経路内の冷却水流量を機関回転速度に依らず任意に調整することができるため、同冷却装置の機関冷却能力を機関運転状態に応じて任意に変更することができる。
そこで、例えば特許文献1に記載の冷却装置では、機関の冷間始動時に電動式ウォータポンプを停止し、これにより機関暖機の早期完了を図るようにしている。また、機関運転状態がアイドル運転状態等になると自動的に機関停止が行われるアイドルストップの実行中において、電動式ウォータポンプを駆動することにより機関冷却を行い、もって潤滑油の高温劣化を抑制するようにもしている。
また、特許文献2に記載の装置では、機関負荷に応じて冷却水の流量が変化するように電動式ウォータポンプの駆動を制御することにより、冷却水の温度を機関負荷に応じて適切に管理するようにしている。
特開2002−161748号公報 特開2004−108159号公報
ところで、上記各文献に記載の冷却装置では、機関負荷や機関回転速度といった機関運転状態の変化時、すなわちその変化直後や過渡時における冷却水流量の調整について特に考慮されておらず、そのような変化時における電動式ウォータポンプの駆動制御については更なる改良を残すものとなっている。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、機関負荷や機関回転速度といった機関運転状態の変化時における電動式ウォータポンプの駆動を適切に制御することのできる内燃機関の冷却装置を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、内燃機関の冷却水循環経路に設けられて該冷却水循環経路内の冷却水流量を調整する電動式のウォータポンプを備え、機関負荷を少なくとも含む機関運転状態に基づいて設定される要求流量に前記冷却水流量が調整されるように前記ウォータポンプの駆動を制御する内燃機関の冷却装置において、機関負荷の変化時における前記冷却水流量を、前記要求流量とは異なる流量であって機関負荷の変化傾向に応じた流量に一時的に変更することをその要旨とする。
同構成によれば、機関負荷が変化すると、同機関負荷等に基づいて設定される要求流量も変化するため、電動式のウォータポンプによって調整される冷却水流量は変更される。
ここで、上記構成ではそのような機関負荷の変化に伴う冷却水流量の変更に際して、一時的にその流量を、上記要求流量とは異なる流量であって、機関負荷の変化傾向に応じた流量に変更するようにしており、このような態様で冷却水流量が変化するように上記ウォータポンプは駆動される。従って、機関負荷といった機関運転状態の変化時における電動式ウォータポンプの駆動を適切に制御することができるようになる。なお、機関負荷が増大するほど機関の発熱量は増大する。そこで、機関負荷が増大するほど上記要求流量が大きくなるように該要求流量を設定して冷却水流量を増量し、当該冷却装置の機関冷却能力を高めるようにすることが望ましい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の冷却装置において、機関負荷の増大時には、前記冷却水流量が前記要求流量よりも一時的に増大されることをその要旨とする。
上述したように、機関負荷の増大時には冷却水流量を増量し、当該冷却装置の機関冷却能力を高めるようにすることが望ましい。ここで、同構成では、機関負荷が増大側に変化する時の冷却水流量を、上記要求流量よりも一時的に増大させるようにしており、そのような流量となるように上記ウォータポンプは駆動される。このように機関負荷の増大時において、ウォータポンプの駆動が適切に制御されることで、機関冷却能力を早期に高めることができるようになり、機関の冷却不足に起因するノッキングの発生等を好適に抑えることができるようになる。
また、機関負荷等に基づいて冷却水の目標水温を設定する場合には、機関負荷の増大に伴って目標水温は低く設定される。ここで、上記構成によれば機関負荷増大時の機関冷却能力を早期に高めることができるため、上述したような冷却水流量の一時的な増大についてこれを行わない場合と比較して、機関負荷増大時の冷却水の温度をより早期に目標水温にまで低下させることができるようになる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の内燃機関の冷却装置において、前記冷却水流量の増大量は、機関の負荷変化率に基づいて設定されることをその要旨とする。
機関負荷の増大時における機関の負荷変化率(単位時間当たりの機関負荷の変化量)が大きくなるほど、機関の温度は高くなる傾向にあり、機関冷却能力をより早期に高める必要がある。この点、同構成によれば、上記冷却水流量の一時的な増大に際しての増大量が上記負荷変化率に基づいて設定されるため、機関冷却能力を適切に高めることができるようになる。なお、冷却水流量の増大量を大きくするほど機関冷却能力をより早期に高めることができるようになるため、同構成においては、上記負荷変化率が大きくなるほど冷却水流量の増大量は大きくなるようにすることが望ましい。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載の内燃機関の冷却装置において、前記冷却水流量の増大時間は、機関の負荷変化率に基づいて設定されることをその要旨とする。
機関負荷の増大時における機関の負荷変化率が大きくなるほど、機関の温度は高くなる傾向にあり、機関冷却能力をより早期に高める必要がある。この点、同構成によれば、上記冷却水流量の一時的な増大に際しての増大時間が上記負荷変化率に基づいて設定されるため、機関冷却能力を適切に高めることができるようになる。なお、冷却水流量の増大時間を長くするほど機関冷却能力をより早期に高めることができるようになるため、同構成においては、上記負荷変化率が大きくなるほど冷却水流量の増大時間は長くなるようにすることが望ましい。
請求項5に記載の発明は、請求項1に記載の内燃機関の冷却装置において、機関負荷の低下時には、前記ウォータポンプが一時的に停止されることをその要旨とする。
機関負荷が低下すると機関の発熱量は減少するため、このようなときには機関負荷等に基づいて設定される上記要求流量を小さくして冷却水流量を減量することが望ましい。このように冷却水流量が減量される場合には、ポンプ駆動損失(すなわち電動式ウォータポンプの電力消費量)を低減することができる。また、冷却水の温度が高められるようになるため、冷却損失(燃料の熱エネルギーが冷却水に奪われてしまうことによるエネルギー損失)も低減することができる。
ここで、同構成では、機関負荷の低下時において前記ウォータポンプを一時的に停止させるようにしている。機関負荷の低下時においてこのような態様でウォータポンプの駆動が適切に制御されることにより、ポンプ駆動損失をさらに低減することができるようになる。また、機関負荷の低下時には一時的に冷却水流量が「0」にされるため、冷却水の温度をより早期に高めることができるようになり、もって冷却損失をより低減することができるようになる。なお、機関負荷低下時におけるウォータポンプの停止は一時的なものであり、同停止の終了後には、低下した機関負荷に基づいて設定される上記要求流量に冷却水流量が調整されるようにウォータポンプの駆動を制御することで、機関負荷が低下した後の機関冷却能力も適切に確保される。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の冷却装置において、前記ウォータポンプの停止時間は、機関回転速度、機関負荷及び冷却水の温度の少なくとも1つに基づいて設定されることをその要旨とする。
上述したようなウォータポンプの停止に際して、その停止時間が長くなるほど、冷却水の温度は高くなる。ここで、機関回転速度や機関負荷が低くなるほど機関の発熱量は減少するため、このようなときはウォータポンプの停止時間をより長くして冷却水の昇温を促すようにすることが望ましい。また、機関負荷低下時の冷却水の温度が低いときほど、ウォータポンプの停止時間をより長くして冷却水の昇温を促すようにすることが望ましい。そこで、上記構成では、機関回転速度、機関負荷及び冷却水の温度の少なくとも1つに基づいてウォータポンプの停止時間を設定するようにしており、同構成によれば、機関負荷の低下時におけるウォータポンプの停止時間を適切に設定することができるようになる。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の内燃機関の冷却装置において、機関運転状態に基づいて設定される目標水温に前記冷却水の温度が達するまで前記ウォータポンプは停止されることをその要旨とする。
同構成によれば、冷却水の昇温を適切に行うことができるようになる。
請求項8に記載の発明は、内燃機関の冷却水循環経路に設けられて該冷却水循環経路内の冷却水流量を調整する電動式のウォータポンプを備え、機関回転速度を少なくとも含む機関運転状態に基づいて設定される要求流量に前記冷却水流量が調整されるように前記ウォータポンプの駆動を制御する内燃機関の冷却装置において、機関回転速度の変化時における前記冷却水流量の変更を所定の期間遅延することをその要旨とする。
同構成によれば、機関回転速度が変化すると、同機関回転速度等に基づいて設定される要求流量も変化する。この要求流量の変化によって、電動式のウォータポンプにて調整される冷却水流量も変更される。
ここで、機関回転速度が変化すると、その変化に対してある程度遅れながら機関温度は変化していく。そこで上記構成ではそのような遅れを考慮して、機関回転速度の変化に伴う冷却水流量の変更を所定の期間遅延するように、換言すれば機関回転速度の変化に伴うウォータポンプの駆動変更に際して、その駆動変更タイミングが遅延されるように同ウォータポンプの駆動を制御するようにしている。従って、機関回転速度といった機関運転状態の変化時における電動式ウォータポンプの駆動を適切に制御することができるようになる。なお、機関回転速度が増大するほど機関の発熱量は増大する。そこで、機関回転速度が増大するほど上記要求流量が大きくなるように該要求流量を設定し、冷却水流量を増量することが望ましい。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の内燃機関の冷却装置において、機関回転速度の上昇時には、その上昇開始から所定の遅延期間が経過した後に前記冷却水流量の増大を行うことをその要旨とする。
同構成によれば、機関回転速度の上昇時になされるウォータポンプの駆動力増大が上記遅延期間の間保留される。従って、その駆動力増大の保留に相当する分だけポンプ駆動損失を低減することができるようになる。また、冷却水流量の増大が遅延されることにより、そのような遅延処理を行わない場合と比較して、同遅延期間内における燃焼室の温度上昇は早くなり、冷却水の温度上昇も早くなる。従って、冷却損失も低減することができるようになる。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の内燃機関の冷却装置において、前記遅延期間は、機関回転速度の上昇率に基づいて設定されることをその要旨とする。
機関回転速度の上昇率(単位時間当たりの機関回転速度の上昇量)が大きくなるほど、燃焼室の温度上昇も早くなるため、このようなときには早期に冷却水流量を増量することが望ましい。そこで同構成では、上記遅延期間を機関回転速度の上昇率に基づいて設定するようにしており、これにより燃焼室の温度上昇にあわせた冷却水流量の増量タイミングを適切に設定することができるようになる。なお、機関回転速度の上昇率が大きくなるほど、すなわち機関回転速度の上昇速度が速くなるほど燃焼室の温度上昇は早くなるため、このようなときには冷却水流量の増量に際しての遅延期間を短くして早期に冷却水流量を増量することが望ましい。そこで同構成においては、上記上昇率が大きくなるほど増量の遅延期間は短くなるように該遅延期間を設定するようにするとよい。
また、燃焼室の温度は機関回転速度及び機関負荷にて推定することもできる。そこで、請求項11に記載の発明によるように、前記遅延期間を、機関回転速度及び機関負荷にて推定される燃焼室温度の上昇率(単位時間当たりの燃焼室温度の上昇量)に基づいて設定する、といった構成を採用することも可能である。この場合には、燃焼室の温度上昇にあわせた冷却水流量の増量タイミングをより適切に設定することができるようになる。
請求項12に記載の発明は、請求項8に記載の内燃機関の冷却装置において、機関回転速度の下降時には、その下降開始から所定の遅延期間が経過した後に前記冷却水流量の減量を行うことをその要旨とする。
同構成によれば、機関回転速度の下降時にあって、冷却水流量が減量される前の状態、すなわち同冷却水流量の多い状態が上記遅延期間の分だけ確保されるようになる。従って、その遅延期間に相当する分だけ冷却水温を速やかに低下させることができるようになり、例えばノッキングの発生等も抑制することができるようになる。
請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の内燃機関の冷却装置において、前記遅延期間は、機関回転速度の下降率に基づいて設定されることをその要旨とする。
機関回転速度の下降率(単位時間当たりの機関回転速度の下降量)が大きくなるほど、燃焼室の温度低下も早くなるため、このようなときには早期に冷却水流量を減量することが望ましい。そこで同構成では、上記遅延期間を機関回転速度の下降率に基づいて設定するようにしているおり、これにより燃焼室の温度低下にあわせた冷却水流量の減量タイミングを適切に設定することができるようになる。
なお、機関回転速度の下降率が大きくなるほど、すなわち機関回転速度の低下速度が速くなるほど燃焼室の温度低下は早くなるため、このようなときには冷却水流量の減量に際しての遅延期間を短くして冷却水温の過度な低下を抑えるようにすることが望ましい。そこで同構成においては、上記下降率が大きくなるほど減量の遅延期間は短くなるように該遅延期間を設定するようにするとよい。
また、上述したように燃焼室の温度は機関回転速度及び機関負荷にて推定することもできる。そこで、請求項14に記載の発明によるように、前記遅延期間を、機関回転速度及び機関負荷にて推定される燃焼室温度の下降率(単位時間当たりの燃焼室温度の下降量)に基づいて設定する、といった構成を採用することも可能である。この場合には、燃焼室の温度低下にあわせた冷却水流量の減量タイミングをより適切に設定することができるようになる。
以下、この発明にかかる内燃機関の冷却装置を具体化した一実施形態について、図1〜図12を併せ参照して説明する。
図1は、車載用のエンジン2、本実施形態にかかる冷却装置、並びにそれらの周辺構成を示す概略構成図である。
エンジン2はシリンダブロックやシリンダヘッドなどを備えている。このシリンダブロックの内部には燃焼室が形成されており、同燃焼室にて燃料及び空気の混合体である混合気が燃焼される。この混合気の燃焼によってエンジン2からは高熱が発生する。
エンジン2を冷却する冷却装置は、熱交換器であるラジエータ5、電動式のウォータポンプ6、三方弁である流量制御弁7、及び冷却水の通路である冷却配管等を備えている。また、エンジン2の内部には、前記冷却配管の一部を構成するウォータジャケット9が形成されている。
ウォータジャケット9の冷却水出口とラジエータ5の冷却水入口とは、第1の冷却配管11にて接続されており、ラジエータ5の冷却水出口とウォータジャケット9の冷却水入口とは、第2の冷却配管14にて接続されている。同第2の冷却配管14の途中には、上記流量制御弁7や、冷却水の流量を調整する上記ウォータポンプ6が設けられている。また、第1の冷却配管11の途中にはバイパス配管16の一端が接続されており、同バイパス配管16の他端は、上記流量制御弁7を介して上記第2の冷却配管14に接続されている。
エンジン2で昇温された冷却水がラジエータ5に導入されると、該冷却水はラジエータ5で冷却される。また、エンジン2で昇温された冷却水がバイパス配管16に導入されると、該冷却水はラジエータ5で冷却されることなくエンジン2に戻される。こうした冷却水のラジエータ5への導入量、あるいはバイパス配管16への導入量は流量制御弁7の開弁制御を通じて調整される。また、上記ウォータポンプ6の駆動制御を通じて冷却配管内の冷却水の流量が調整されることにより、冷却水の温度は機関運転状態に応じた目標水温に調整される。
他方、エンジン2には、その機関運転状態を検出するための各種センサが設けられている。例えば、ウォータジャケット9の冷却水出口近傍には、冷却水の温度(冷却水温)THWを検出する水温センサ31が設けられている。また、クランクシャフト近傍には機関回転速度NEを検出するためのクランク角センサ33が設けられており、吸気通路内のスロットルバルブ上流には吸入空気量GAを検出する吸入空気量センサ34が設けられている。この他、スロットルバルブの開度(スロットル開度TA)を検出するスロットル開度センサやアクセルペダルの操作量(アクセル操作量ACCP)を検出するアクセルセンサ等も設けられている。
エンジン2の各種制御や、上記流量制御弁7及びウォータポンプ6の駆動制御等は、制御装置32によって行われる。この制御装置32は中央処理制御装置(CPU)を備えるマイクロコンピュータを中心として構成されており、各種プログラムやマップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)、CPUの演算結果等を一時記憶するランダムアクセスメモリ(RAM)等を備えている。そして同制御装置32は、上記各種センサ等によって検出される機関運転状態に基づき、上記各種制御を適切に実施する。
上述したように、本実施形態における冷却装置は電動式のウォータポンプ6を備えるようにしている。この電動式のウォータポンプ6は、クランクシャフトによって駆動されるウォータポンプとは異なり、冷却配管内の冷却水流量を機関回転速度に依らず任意に調整することができる。そのため、当該冷却装置の機関冷却能力を機関運転状態に応じて任意に変更することができる。そこで、本実施形態では、以下のような態様で上記ウォータポンプ6の駆動制御を行うようにしている。
図2は、ウォータポンプ6の駆動処理についてその手順を示している。なお、この処理は制御装置32によって所定期間毎に繰り返し実行される。
本処理が開始されるとまず、機関回転速度NE、機関負荷KL、及び冷却水温THWが読み込まれる(S100)。なお、機関負荷KLは、吸入空気量GAやスロットル開度TA、あるいはアクセル操作量ACCP等に基づいて算出される。
次に、機関回転速度NEや機関負荷KLに基づいて冷却水の目標水温THWtが設定される(S110)。この目標水温THWtとしては、機関潤滑油の高温劣化を抑えることのできる範囲内で極力高い温度を設定することが望ましい。ただし、機関の高負荷時等のように燃料噴射量が多くなる状況では機関温度の上昇によってノッキングが発生しやすくなる。また、機関の低回転時等のように、燃料点火後のピストン下降速度が遅くなる状況でもノッキングは発生しやすくなるため、このようにノッキングが発生しやすい状況では機関温度を低下させる必要がある。そこで、上記目標水温THWtを機関回転速度NEや機関負荷KL等といった機関運転状態に応じて適切に設定するべく、予めの実験等によって求められた目標水温設定マップに基づいて同目標水温THWtは設定される。ちなみに、基本的には、機関負荷KLが増大するほど、または機関回転速度NEが低下するほど、目標水温THWtは低くなるように設定される。
次に、機関回転速度NE、機関負荷KL、及び冷却水温THWに基づいて要求流量Qtが設定される(S120)。この要求流量Qtは、冷却水温THWを上記目標水温THWtにするために必要とされる冷却水流量である。ここで、機関回転速度NEが高くなるほどエンジン2の発熱量は増大する。そこで図3に示すように、機関回転速度NEが高くなるほど要求流量Qtが大きくなるように該要求流量Qtは設定される。これにより機関回転速度NEが高くなるほど冷却水流量は増量されるようになり、上記機関冷却能力は高められる。
また、機関負荷KLが高くなるほどエンジン2の発熱量は増大する。そこで同図3に示すように、機関負荷KLが高くなるほど要求流量Qtが大きくなるように該要求流量Qtは設定される。これにより機関負荷KLが高くなるほど冷却水流量は増量されるようになり、上記機関冷却能力は高められる。なお、機関負荷KLが低下すると機関の発熱量は減少するため、このようなときには上記要求流量Qtが小さくされ、もってウォータポンプ6の駆動を通じて調整される冷却水流量は減量される。このような冷却水流量の減量によって、ポンプ駆動損失(すなわちウォータポンプ6の電力消費量)を低減することができる。また、冷却水流量の減量によって冷却水温THWは高められるようになるため、冷却損失(燃料の熱エネルギーが冷却水に奪われてしまうことによるエネルギー損失)も低減することができる。
また、冷却水温THWから目標水温THWtを減算した値である水温差ΔTHWが大きいときほど、上記機関冷却能力を高める必要がある。そこで、同図3に示すように、同水温差ΔTHWが大きいときほど要求流量Qtが大きくなるように該要求流量Qtは設定される。これにより上記水温差ΔTHWが大きいときほど、冷却水流量は増量されるようになり、上記機関冷却能力は高められる。
次に、機関負荷の低下時であるか否かが判断される(S130)。ここでは、機関負荷KLが規定値α未満である場合に、機関負荷の低下時である旨判定される。そして、機関負荷の低下時である旨判断される場合には(S130:YES)、冷却水温THWが目標水温THWt未満であるか否かが判定される(S140)。そして、冷却水温THWが目標水温THWt未満である場合には(S140:YES)、ウォータポンプ6が一時的に停止されて(S150)、本処理は一旦終了される。
上述したように、機関負荷の低下時には冷却水流量が減量されるため、ポンプ駆動損失や冷却損失を低減することができる。ここで、このポンプ駆動処理では、機関負荷の低下時であって冷却水温THWが目標水温THWtよりも低いときには、ウォータポンプ6が停止される、すなわち冷却水流量が「0」にされる。そのため、このようなウォータポンプ6の停止を行わない場合と比較して、冷却水温THWをより早期に高めることができるようになり、冷却損失をより一層低減することができるようになる。また、ポンプ駆動損失もさらに低減することができるようになる。
なお、ウォータポンプ6の停止に際して、その停止時間が長くなるほど、冷却水温THWは高くなる。ここで、機関回転速度NEや機関負荷KLが低くなるほど機関の発熱量は減少するため、このようなときはウォータポンプ6の停止時間をより長くして冷却水の昇温を促すようにすることが望ましい。また、機関負荷低下時の冷却水温THWが低いときほど、ウォータポンプ6の停止時間をより長くして冷却水の昇温を促すようにすることが望ましい。そこで、機関回転速度NE、機関負荷KL、及び冷却水温THWの少なくとも1つに基づいてウォータポンプ6の停止時間STは設定される。このように停止時間STが設定されることにより、機関負荷の低下時におけるウォータポンプ6の一時的な停止に際し、その停止時間が適切に設定される。
上述したウォータポンプ6の停止は一時的なものであり、上記停止時間STが経過した後には、低下した機関負荷KLに基づき設定される上記要求流量Qtに冷却水流量が調整されるよう、ウォータポンプ6の回転数制御が実行されて(S200)、ウォータポンプ6の駆動が再開される。
ちなみに、機関負荷の低下時である旨判断される場合(S130:YES)において、すでに冷却水温THWが目標水温THWt以上である場合(S140:NO)には、冷却水流量が上記要求流量Qtとなるようにウォータポンプ6の回転数制御が実行される(S200)。この場合には、冷却水温THWが目標水温THWtよりも高いため、ノッキングの発生が懸念されるが、機関の低負荷状態にはそもそもノッキングが発生しにくいため、冷却水流量を増量して早期に冷却水温を低下させるといった処理を行うことなく、上記設定される要求流量Qtとなるように冷却水流量を調整するようにしても問題はない。
一方、上記ステップS130にて、機関負荷の低下時ではない旨判断される場合には(S130:NO)、現在の機関負荷が中負荷、あるいは高負荷状態にあると判断され、次に、負荷変化率KLcが算出される(S160)。この負荷変化率KLcは、単位時間当たりの機関負荷の変化量を表す値であって、次式(1)から算出される。

KLc=(KLn−KLp)/t …(1)
KLc:負荷変化率
KLn:今回の実行タイミングで読み込まれた機関負荷KL
KLp:前回の実行タイミングで読み込まれた機関負荷KL
t:本処理の実行周期時間

次に、算出された負荷変化率KLcが規定値β以上であるか否かが判定される(S170)。そして、負荷変化率KLcが規定値β未満である場合には(S170:NO)、現在の機関運転状態が負荷増大時ではない、換言すれば現在の機関負荷が中負荷、あるいは高負荷状態で比較的安定しており、大きな変化は生じていないと判断され、後述するステップS190の処理が行われる。
一方、負荷変化率KLcが規定値β以上である場合には(S170:YES)、現在の機関運転状態が負荷増大時であるため、上記設定される要求流量Qtよりも冷却水流量を一時的に増大させて、機関冷却能力を早期に高めるべく、ステップS180の処理が行われる。
このステップS180では、冷却水流量の一時的な増大を図るための増量係数γ及び増量時間Tiが設定される(S180)。これら増量係数γ及び増量時間Tiは負荷変化率KLcに基づき、以下のような態様で設定される。
まず、機関負荷の増大時における上記負荷変化率KLcが大きくなるほど、機関の温度は高くなる傾向にあるため、機関冷却能力をより早期に高める必要がある。ここで、冷却水流量の増大量を大きくするほど機関冷却能力をより早期に高めることができるため、図4に示されるように、負荷変化率KLcが大きくなるほど増量係数γも大きくなるように該増量係数γは設定される。このように増量係数γを負荷変化率KLcに基づいて設定することにより、機関冷却能力は適切に高められるようになる。そして、このように設定される増量係数γにて上記要求流量Qtが修正されることにより、負荷変化率KLcが大きくなるほど冷却水流量の増大量は大きくされる。
また、冷却水流量の増大時間が長くなるほど機関冷却能力はより早期に高められるようになる。そのため、図5に示されるように、負荷変化率KLcが大きくなるほど、冷却水流量の増大時間である上記増量時間Tiも長くなるように該増量時間Tiは設定される。このように増量時間Tiを負荷変化率KLcに基づいて設定することにより、機関冷却能力は適切に高められるようになる。
次に、機関回転速度の変化に対応して変更される冷却水流量について、その変更タイミングを遅延させるための遅延時間が設定される(S190)。この遅延時間を設定する遅延時間設定処理についてその手順を図6に示す。
まず、機関回転速度NEが上昇したか否かが判定される(S191)。ここでは、今回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NEが前回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NE以上である場合に、機関回転速度NEが上昇したと判定される。
そして、機関回転速度NEが上昇したと判定される場合には(S191:YES)、単位時間当たりの機関回転速度NEの上昇量である回転上昇率NEuが次式(2)から算出される(S192)。

NEu=(NEn−NEp)/t …(2)
NEr:回転上昇率
NEn:今回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NE
NEp:前回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NE
t:本処理の実行周期時間

次に、算出された回転上昇率NEuが規定値A以上であるか否かが判定される(S193)。そして、回転上昇率NEuが規定値A以上である場合には(S193:YES)、回転上昇率NEuがある程度大きいと判断される。
このように、回転上昇率NEuが大きくなると、エンジン2で発生する熱量は大きくなるため、上記要求流量Qtの設定を通じて冷却水流量は増量され、機関冷却能力は高められる。ここで、機関回転速度NEが高くなるほどノッキングは発生しにくくなる点、及びノッキング発生の原因である燃焼室の温度上昇は機関回転速度NEの上昇に対して遅れがある点を考慮すると、機関回転速度NEの上昇開始と同時に冷却水流量を増量する必要はなく、その増量タイミングはある程度遅延させることが可能である。そこで、回転上昇率NEuが規定値A以上である場合には、機関回転速度NEの上昇開始から所定の遅延期間が経過した後に冷却水流量の増大を行うべく、上記回転上昇率NEuに基づいて増量遅延時間DTiが設定される(S194)。この増量遅延時間DTiは以下のような態様で設定される。
回転上昇率NEuが大きくなるほど、すなわち機関回転速度NEの上昇速度が速くなるほど燃焼室の温度上昇は早くなるため、このようなときには上記増量遅延時間DTiを短くして早期に冷却水流量を増量することが望ましい。そこで図7に示されるように、回転上昇率NEuが大きくなるほど増量遅延時間DTiは短くなるように、該増量遅延時間DTiは設定される。このように増量遅延時間DTiを回転上昇率NEuに基づいて設定することにより、燃焼室の温度上昇にあわせた冷却水流量の増量タイミングが適切に設定される。
他方、上記ステップS193にて、回転上昇率NEuが規定値A未満である旨判定される場合には(S193:NO)、回転上昇率NEuがそれほど大きくないと判断される。このように判断される場合には、機関回転速度NEの上昇に対する燃焼室の温度上昇の遅れは小さくなるため、上記増量遅延時間DTiを設定することなく、この遅延時間設定処理は終了される。すなわち、ステップS193にて否定判定された場合の増量遅延時間DTiは、実質的に「0」とされる。
他方、上記ステップS191にて、今回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NEが前回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NEよりも低い場合には、機関回転速度NEが下降したと判定される。
そして、機関回転速度NEが下降したと判定される場合には(S191:NO)、単位時間当たりの機関回転速度NEの下降量である回転下降率NEdが次式(3)から算出される(S195)。

NEd=(NEn−NEp)/t …(3)
NEd:回転下降率
NEn:今回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NE
NEp:前回の実行タイミングで読み込まれた機関回転速度NE
t:本処理の実行周期時間

次に、算出された回転下降率NEdが規定値B以上であるか否かが判定される(S196)。そして、回転下降率NEdが規定値B以上である場合には(S196:YES)、回転下降率NEdがある程度大きいと判断される。
このように、回転下降率NEdが大きくなると、エンジン2で発生する熱量は少なくなるため、上記要求流量Qtの設定を通じて冷却水流量は減量される。ここで、機関回転速度NEが低くなるほどノッキングは発生しやすくなる点、及び燃焼室の温度低下は機関回転速度NEの下降に対して遅れがある点を考慮すると、機関回転速度NEの下降時には冷却水温THWを早期に低下させることが望ましい。この点、機関回転速度NEの下降開始と同時に冷却水流量を減量するのではなく、同下降開始からある程度の遅延期間が経過した後に冷却水流量を減量するようにすると、冷却水流量の多い期間がその遅延期間の分だけ確保されるようになり、より早期に冷却水温THWを低下させることができる。そこで、回転下降率NEdが規定値B以上である場合には、機関回転速度NEの下降開始から所定の遅延期間が経過した後に冷却水流量の減量を行うべく、上記回転下降率NEdに基づいて減量遅延時間DTdが設定される(S197)。この減量遅延時間DTdは以下のような態様で設定される。
回転下降率NEdが大きくなるほど、すなわち機関回転速度NEの低下速度が速くなるほど燃焼室の温度低下は早くなるため、このようなときには上記減量遅延時間DTdを短くして冷却水温THWの過度な低下を抑えるようにすることが望ましい。そこで図8に示されるように、回転下降率NEdが大きくなるほど減量遅延時間DTdは短くなるように、該減量遅延時間DTdは設定される。このように減量遅延時間DTdを回転下降率NEdに基づいて設定することにより、燃焼室の温度低下にあわせた冷却水流量の減量タイミングが適切に設定される。
他方、上記ステップS196にて、回転下降率NEdが規定値B未満である旨判定される場合には(S196:NO)、回転下降率NEdがそれほど大きくないと判断される。このように判断される場合には、機関回転速度NEの下降に対する燃焼室の温度下降の遅れは小さくなるため、上記減量遅延時間DTdを設定することなく、この遅延時間設定処理は終了される。すなわち、ステップS196にて否定判定された場合の減量遅延時間DTdは、実質的に「0」とされる。
上記遅延時間設定処理が終了すると、先の図2に示した上記ステップS200の処理が実行される。すなわち冷却水流量が上記設定される要求流量Qtとなるようにウォータポンプ6の回転数制御が実行され(S200)、本処理は一旦終了される。なお、上述したような増量係数γや増量時間Ti、あるいは増量遅延時間DTiや減量遅延時間DTdが設定されている場合には、それらが反映された状態でウォータポンプ6の回転数制御は実行される。
このように本実施形態では、機関負荷の低下時にはウォータポンプ6を一時的に停止させたり、機関負荷の増大時には、冷却水流量を一時的に増量させたりするようにしている。すなわち機関負荷の変化時には、冷却水流量を、要求流量Qtとは異なる流量であって機関負荷の変化傾向に応じた流量に一時的に変更することにより、機関負荷といった機関運転状態の変化時におけるウォータポンプ6の駆動が適切に制御される。
また、機関回転速度の上昇時には冷却水流量の増量を所定の期間遅延し、機関回転速度の下降時には冷却水流量の減量を所定の期間遅延するようにしている。すなわち、機関回転速度の変化時における冷却水流量の変更を所定の期間遅延することにより、機関回転速度といった機関運転状態の変化時における電動式ウォータポンプの駆動が適切に制御される。
次に、上記ポンプ駆動処理の実行を通じてウォータポンプ6が駆動されるときの冷却水流量の変化態様についてその一例を図9〜図12に示す。
図9は、機関負荷の増大時における冷却水流量の変化態様を示している。なお、同図9において、上述したような機関負荷増大時における冷却水流量の一時増量を行わない場合の冷却水流量の変化態様及び冷却水温THWの変化態様をそれぞれ一点鎖線にて示す。
上述したように、機関負荷KLが増大すると(時刻t1)、要求流量Qtは大きくされ、目標水温THWtは低くされる。ここで、機関負荷KLが増大してから(時刻t1)上記増量時間Tiが経過するまで(時刻t2)の間の冷却水流量は、上記増量係数γの分だけ要求流量Qtよりも増量される。そして増量時間Tiが経過すると、冷却水流量は機関負荷KLに応じて設定される要求流量Qtにまで減量される。
このように機関負荷KLが増大側に変化した時の冷却水流量は、変化後の機関負荷KLに応じた要求流量Qtよりも一時的に増大され、そのような流量となるようにウォータポンプ6は駆動される。こうした態様で機関負荷KLの増大時におけるウォータポンプ6の駆動が適切に制御されることにより、機関冷却能力は早期に高められるようになり、機関の冷却不足に起因するノッキングの発生等が抑えられるようになる。
また、機関負荷KLの増大時における機関冷却能力が早期に高められるようになるため、上述したような冷却水流量の一時的な増大についてこれを行わない場合(一点鎖線にて図示)と比較して、機関負荷KLの増大時における冷却水温THWは、より早期に目標水温THWtにまで低下するようになる。
図10は、機関負荷の低下時における冷却水流量の変化態様を示している。なお、同図10において、上述したような機関負荷低下時におけるウォータポンプ6の一時停止を行わない場合の冷却水流量の変化態様及び冷却水温THWの変化態様をそれぞれ一点鎖線にて示す。
上述したように、機関負荷KLが低下すると(時刻t1)、要求流量Qtは小さくされ、目標水温THWtは高くされる。ここで、機関負荷KLが低下すると(時刻t1)、ウォータポンプ6は一時的に停止され、上記停止時間STが経過すると(時刻t2)、ウォータポンプ6の駆動は再開される。このウォータポンプ6の駆動再開に際しては、低下した機関負荷KLに基づいて設定される上記要求流量Qtに冷却水流量が調整されるようにウォータポンプ6の駆動は制御される。
このように機関負荷KLの低下時には冷却水流量が減量され、もってポンプ駆動損失は低減されるのであるが、本実施形態では機関負荷KLの低下時、より具体的にはその低下直後にウォータポンプ6が一時的に停止されるため、ポンプ駆動損失をさらに低減することができるようになる。また、機関負荷KLの低下時には、冷却水流量が一時的に「0」にされるため、ウォータポンプ6を一時停止させない場合(一点鎖線にて図示)と比較して、冷却水温THWをより早期に高めることができるようになり、もって冷却損失をより低減することができるようになる。
図11は、機関回転速度の上昇時における冷却水流量の変化態様を示している。なお、同図11において、機関回転速度の上昇時における冷却水流量の増量遅延処理を行わない場合の冷却水流量の変化態様、燃焼室温度の変化態様、及び冷却水温THWの変化態様をそれぞれ一点鎖線にて示す。
上述したように、機関回転速度NEが上昇すると(時刻t1)、要求流量Qtは大きくされ、目標水温THWtは高くされる。このような要求流量Qtの増大に伴う冷却水流量の増大に際して、本実施形態では機関回転速度NEの上昇開始(時刻t1)から上記増量遅延時間DTiが経過した後(時刻t2)に、同冷却水流量の増大がなされる。すなわち、機関回転速度NEの上昇時になされるウォータポンプ6の駆動力増大が上記増量遅延時間DTiの間保留される。そのため、その駆動力増大の保留に相当する分だけポンプ駆動損失を低減することができる。また、冷却水流量の増大が遅延されることにより、そのような遅延処理を行わない場合(一点鎖線にて図示)と比較して、増量遅延時間DTi内における燃焼室の温度上昇は早くなり、冷却水温THWの温度上昇も早くなる。従って、冷却損失を低減することもできるようになる。
図12は、機関回転速度の下降時における冷却水流量の変化態様を示している。なお、同図12において、機関回転速度の下降時における冷却水流量の減量遅延処理を行わない場合の冷却水流量の変化態様、燃焼室温度の変化態様、及び冷却水温THWの変化態様をそれぞれ一点鎖線にて示す。
上述したように、機関回転速度NEが下降すると(時刻t1)、要求流量Qtは小さくされ、目標水温THWtは低くされる。このような要求流量Qtの減少に伴う冷却水流量の減量に際して、本実施形態では機関回転速度NEの下降開始(時刻t1)から上記減量遅延時間DTdが経過した後(時刻t2)に、同冷却水流量の減量がなされる。すなわち、機関回転速度NEの下降時にあって、冷却水流量が減量される前の状態、すなわち同冷却水流量の多い状態が上記減量遅延時間DTdの分だけ確保される。従って、そのような遅延処理を行わない場合(一点鎖線にて図示)と比較して、その減量遅延時間DTdに相当する分だけ冷却水温THWを速やかに低下させることができるようになり、燃焼室の温度低下も早期に図ることができる。そのため、例えば機関回転速度NEの低下時において、機関の冷却不足に起因するノッキングの発生等も抑制することができるようになる。
以上説明したように、本実施形態によれば、次のような効果を得ることができる。
(1)冷却水流量を任意に調整可能な電動式のウォータポンプ6を備えるエンジン2の冷却装置において、機関負荷の変化時における冷却水流量を、機関負荷等に基づいて設定される要求流量Qtとは異なる流量であって機関負荷の変化傾向に応じた流量に一時的に変更するようにしている。従って、機関負荷といった機関運転状態の変化時における電動式ウォータポンプの駆動を適切に制御することができるようになる。
(2)上記冷却水流量の一時的な変更の一態様として、機関負荷KLの増大時には、冷却水流量を要求流量Qtよりも一時的に増大するようにしている。機関負荷KLの増大時における冷却水流量が一時的に増大されるようにウォータポンプ6の駆動が適切に制御されることで、機関冷却能力を早期に高めることができるようになり、機関の冷却不足に起因するノッキングの発生等を好適に抑えることができるようになる。
また、機関負荷KL等に基づいて冷却水温THWの目標水温THWtを設定するようにしており、基本的には機関負荷KLの増大に伴って目標水温THWtは低くなるように該目標水温THWtを設定するようにしている。ここで、機関負荷KLの増大時における冷却水流量が一時的に増大される本実施形態によれば、機関負荷増大時の機関冷却能力を早期に高めることができるため、冷却水流量の一時的な増大についてこれを行わない場合と比較して、機関負荷増大時の冷却水温THWをより早期に目標水温THWtにまで低下させることができるようになる。
(3)冷却水流量の一時的な増大に際し、同冷却水流量の増大量を決定する増量係数γを、機関の負荷変化率KLcに基づいて設定するようにしている。そのため、機関負荷増大時における機関冷却能力を適切に高めることができるようになる。
(4)冷却水流量の一時的な増大に際し、同冷却水流量の増大時間である増量時間Tiを、機関の負荷変化率KLcに基づいて設定するようにしている。そのため、機関負荷増大時における機関冷却能力を適切に高めることができるようになる。
(5)上記冷却水流量の一時的な変更の一態様として、機関負荷KLの低下時には、ウォータポンプ6を一時的に停止するようにしている。そのため、機関負荷低下に伴う冷却水流量の減量に際して、ポンプ駆動損失をさらに低減することができるようになる。また、機関負荷KLの低下時には、冷却水流量が一時的に「0」にされるため、冷却水温THWをより早期に高めることができるようになり、もって冷却損失をより低減することもできるようになる。
(6)ウォータポンプ6の一時的な停止に際して、その停止時間STを、機関回転速度、機関負荷及び冷却水の温度の少なくとも1つに基づいて設定するようにしている。そのため、機関負荷の低下時におけるウォータポンプ6の停止時間を適切に設定することができるようになる。
(7)冷却水流量を任意に調整可能な電動式のウォータポンプ6を備えるエンジン2の冷却装置において、冷却配管内の冷却水流量が、機関回転速度NE等に基づいて設定される要求流量Qtとなるように同ウォータポンプ6の駆動を制御するようにしている。
ここで、機関回転速度NEが変化すると、その変化に対してある程度遅れながら機関温度は変化していく。そこで上記実施形態ではそのような遅れを考慮して、機関回転速度NEの変化に伴う冷却水流量の変更を所定の期間遅延するように、換言すれば機関回転速度NEの変化に伴うウォータポンプ6の駆動変更に際して、その駆動変更タイミングが遅延されるように同ウォータポンプ6の駆動を制御するようにしている。従って、機関回転速度NEといった機関運転状態の変化時におけるウォータポンプ6の駆動を適切に制御することができるようになる。
(8)機関回転速度NEの変化時において上記冷却水流量を変更するに際し、その変更タイミングを遅延する一態様として、機関回転速度NEの上昇時には、その上昇開始から上記増量遅延時間DTiが経過した後に冷却水流量の増大を行うようにしている。そのため、機関回転速度NEの上昇時になされるウォータポンプ6の駆動力増大が増量遅延時間DTiの間保留されるようになり、その駆動力増大の保留に相当する分だけポンプ駆動損失を低減することができるようになる。また、冷却水流量の増大が遅延されることにより、そのような遅延処理を行わない場合と比較して、増量遅延時間DTi内における燃焼室の温度上昇は早くなり、冷却水温THWの温度上昇も早くなる。従って、冷却損失を低減することもできるようになる。
(9)増量遅延時間DTiを、機関回転速度NEの回転上昇率NEuに基づいて設定するようにしている。そのため、燃焼室の温度上昇にあわせた冷却水流量の増量タイミングを適切に設定することができるようになる。
(10)機関回転速度NEの変化時において上記冷却水流量を変更するに際し、その変更タイミングを遅延する一態様として、機関回転速度NEの下降時には、その下降開始から上記減量遅延時間DTdが経過した後に冷却水流量の減量を行うようにしている。従って、機関回転速度NEの下降時にあって、冷却水流量が減量される前の状態、すなわち同冷却水流量の多い状態が減量遅延時間DTdの分だけ確保されるようにウォータポンプ6は駆動されるようになり、その遅延期間に相当する分だけ冷却水温THWを速やかに低下させることができるようになる。そのため、例えばノッキングの発生等も抑制することができるようになる。
(11)減量遅延時間DTdを、機関回転速度NEの回転下降率NEdに基づいて設定するようにしている。そのため、燃焼室の温度低下にあわせた冷却水流量の減量タイミングを適切に設定することができるようになる。
なお、上記実施形態は以下のように変更して実施することもできる。
・上記要求流量Qtの設定に際して、目標水温THWtを考慮するようにしたが、機関回転速度NE及び機関負荷KLに基づいて設定するようにしてもよい。
・ウォータポンプ6の一時的な停止に際して、停止時間STを可変設定するようにしたが、同停止時間STを予め設定された固定値とすることもできる。
・また、ウォータポンプ6の停止時間STを設定する代わりに、冷却水温THWが目標水温THWtに達するまでウォータポンプ6の駆動を停止させるようにしてもよい。この場合には、冷却水の昇温を適切に行うことができるようになる。
・燃焼室の温度は機関回転速度NE及び機関負荷KLから推定することもできる。そこで、機関回転速度NE及び機関負荷KLから燃焼室の温度を推定し、該推定される燃焼室温度の上昇率(単位時間当たりの燃焼室温度の上昇量)に基づいて上記増量遅延時間DTiを設定するようにしてもよい。この場合には、燃焼室の温度上昇にあわせた冷却水流量の増量タイミングをより適切に設定することができるようになる。
同様に、機関回転速度NE及び機関負荷KLから燃焼室の温度を推定し、該推定される燃焼室温度の下降率(単位時間当たりの燃焼室温度の下降量)に基づいて上記減量遅延時間DTdを設定するようにしてもよい。この場合には、燃焼室の温度低下にあわせた冷却水流量の減量タイミングをより適切に設定することができるようになる。
・上記実施形態では、機関負荷の増大時における上記増量係数γ及び増量時間Tiの設定処理、機関負荷の低下時におけるウォータポンプ6の一時停止処理、機関回転速度の上昇時における冷却水流量の増量遅延処理、及び機関回転速度の下降時における冷却水流量の減量遅延処理を全て実施するようにした。これに対し、それら各処理のうちの少なくとも1つを実施するようにしてもよい。
本発明にかかる内燃機関の冷却装置についてその一実施形態での構成を示す概略図。 同実施形態におけるポンプ駆動処理の手順を示すフローチャート。 要求流量の設定態様を示す概念図。 増量係数の設定態様を示す概念図。 増量時間の設定態様を示す概念図。 同実施形態における遅延時間設定処理の手順を示すフローチャート。 増量遅延時間の設定態様を示す概念図。 減量遅延時間の設定態様を示す概念図。 機関負荷増大時における冷却水流量等の変化態様を示すタイムチャート。 機関負荷低下時における冷却水流量等の変化態様を示すタイムチャート。 機関回転速度の上昇時における冷却水流量等の変化態様を示すタイムチャート。 機関回転速度の下降時における冷却水流量等の変化態様を示すタイムチャート。
符号の説明
2…エンジン、5…ラジエータ、6…ウォータポンプ、7…流量制御弁、9…ウォータジャケット、11…第1の冷却配管、14…第2の冷却配管、16…バイパス配管、31…水温センサ、32…制御装置、33…クランク角センサ、34…吸入空気量センサ。

Claims (14)

  1. 内燃機関の冷却水循環経路に設けられて該冷却水循環経路内の冷却水流量を調整する電動式のウォータポンプを備え、機関負荷を少なくとも含む機関運転状態に基づいて設定される要求流量に前記冷却水流量が調整されるように前記ウォータポンプの駆動を制御する内燃機関の冷却装置において、
    機関負荷の変化時における前記冷却水流量を、前記要求流量とは異なる流量であって機関負荷の変化傾向に応じた流量に一時的に変更する
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  2. 機関負荷の増大時には、前記要求流量よりも一時的に増大される
    請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  3. 前記冷却水流量の増大量は、機関の負荷変化率に基づいて設定される
    請求項2に記載の内燃機関の冷却装置。
  4. 前記冷却水流量の増大時間は、機関の負荷変化率に基づいて設定される
    請求項2または3に記載の内燃機関の冷却装置。
  5. 機関負荷の低下時には、前記ウォータポンプが一時的に停止される
    請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
  6. 前記ウォータポンプの停止時間は、機関回転速度、機関負荷、及び冷却水の温度の少なくとも1つに基づいて設定される
    請求項5に記載の内燃機関の冷却装置。
  7. 機関運転状態に基づいて設定される目標水温に前記冷却水の温度が達するまで前記ウォータポンプは停止される
    請求項5に記載の内燃機関の冷却装置。
  8. 内燃機関の冷却水循環経路に設けられて該冷却水循環経路内の冷却水流量を調整する電動式のウォータポンプを備え、機関回転速度を少なくとも含む機関運転状態に基づいて設定される要求流量に前記冷却水流量が調整されるように前記ウォータポンプの駆動を制御する内燃機関の冷却装置において、
    機関回転速度の変化時における前記冷却水流量の変更を所定の期間遅延する
    ことを特徴とする内燃機関の冷却装置。
  9. 機関回転速度の上昇時には、その上昇開始から所定の遅延期間が経過した後に前記冷却水流量の増大を行う
    請求項8に記載の内燃機関の冷却装置。
  10. 前記遅延期間は、機関回転速度の上昇率に基づいて設定される
    請求項9に記載の内燃機関の冷却装置。
  11. 前記遅延期間は、機関回転速度及び機関負荷にて推定される燃焼室温度の上昇率に基づいて設定される
    請求項9に記載の内燃機関の冷却装置。
  12. 機関回転速度の下降時には、その下降開始から所定の遅延期間が経過した後に前記冷却水流量の減量を行う
    請求項8に記載の内燃機関の冷却装置。
  13. 前記遅延期間は、機関回転速度の下降率に基づいて設定される
    請求項12に記載の内燃機関の冷却装置。
  14. 前記遅延期間は、機関回転速度及び機関負荷にて推定される燃焼室温度の低下率に基づいて設定される
    請求項12に記載の内燃機関の冷却装置。
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