JP2006257193A - 共重合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 遷移金属錯体(A)と、有機アルミニウム化合物(B)と、芳香環のo位に水酸基とカルボニル基含有置換基を有する化合物(C)とを重合槽に供給し、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、任意にポリエンとを該重合槽中で共重合させる工程からなる、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、任意にポリエンとの共重合体の製造方法。
【選択図】 なし
Description
VO(OR)aCl3-a (1)
式(1)におけるRの炭化水素基とは、炭素数1〜20の鎖状もしくは分岐を有する炭化水素基である。Rとして、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、t−ブチル基、ヘキシル基、オクチル基、ノニル基およびデシル基を例示することができ、中でも、エチル基またはi−プロピル基が好ましい。
EaAlZ3-a (2)
式(2)中、Eは炭化水素基であり;Zは水素原子またはハロゲン原子であり;aは0<a≦3を満足する数である。
式(3)中、R’は水素、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基であり、R”は水素、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基であり、R”はすべて同じであっても全て異なっていても良い。
本発明で用いられる触媒成分(A)、(B)および(C)を、後記の溶媒を用いた溶液または懸濁液として用いる場合、溶液や懸濁液の濃度は、それらを重合反応器へ供給するための装置にしたがって、適宜選択すればよい。
1.プロピレン単位の含有量(重量%)
以下の方法で測定した:
(1)標準品としてのポリプロピレン、ポリエチレンおよびエチレン−プロピレン共重合体(エチレン単位50重量%、プロピレン単位50重量%を含有)、ならびに、共重合体のそれぞれを、ホットプレス機を用いて、厚さ約0.1mmのフィルムに成形する、
(2)該フィルムの赤外吸収スペクトルを、赤外分光光度計(日本分光工業社製IR−810)を用いて3回採る、
(3)各赤外吸収スペクトルの1154cm-1の吸収ピーク(メチル分岐)の透過度を、高山、宇佐美等著「赤外吸収スペクトルによるポリエチレンのキャラクタリゼーション」、又は、Mc Rae,M.A.、MadamS,W.F.等著「Die Makromolekulare Chemie,177,461(1976)」に準じて求め、3回の平均値を測定値とする、
(4)各共重合体ゴムの測定値を、標準品の測定値と対比して、各共重合体ゴム中のプロピレン単位の含有量を求める。
共重合体約5mgをo−ジクロロベンゼン5mlに溶解して得られる溶液を用い、以下の条件下、ゲルパーミエイションクロマトグラフ(GPC)法によって測定した:
(1)GPC装置として、Waters社製の商品名150C/GPCなる装置を用いる、
(2)カラムとして、昭和電工社製の商品名Sodex Packed ColumnA−80Mなるカラムを用いる、
(3)上記溶液400μlをインジェクションする、
(4)溶出温度を140℃とする、
(5)溶出溶媒流速を1.0ml/minとする、
(6)検出器として、屈折率検出器を用いる、
(7)分子量標準物質として、東ソー社製の分子量500−8,400,000なるポリスチレンを用いる、
(8)ポリスチレンの分子鎖長に換算された値として、共重合体ゴムの重量平均分子鎖量(Mw)および数平均分子量(Mn)を求め、次いで、分子量分布Q値(Mw/Mn)を求める。
攪拌羽根およびコンデンサ−を備えた2Lのガラス製重合器に、ヘキサン(重合溶媒)1Lを導入した。次に、重合器の上部から、該ヘキサン中へ、エチレンガス(モノマー)を4NL/minの速度で、プロピレンガスを6NL/minの速度で、水素(分子量調節剤)を1NL/minの速度で、それぞれバブリングして供給し、重合器の内温を、ウォ−タ−バスにて、30℃に調整した。
次いで、触媒成分として、エチルアルミニウムセスキクロライド(EASC)0.4mmol、およびオキシ三塩化バナジウム(VOCl3)0.05mmolとサリチル酸nブチル0.05mmolとを、滴下ロート中で1分間混合して得た混合物をこの順で重合器に導入し、重合を開始させた。
重合開始から30分経過後に、メタノ−ル10mlを添加して重合を停止した。得られた反応混合物(ポリマ−溶液)を濃縮し、メタノ−ル沈殿法によって共重合体を回収し、80℃にて12時間真空乾燥し、エチレン−プロピレンの共重合体6.41gを得た。VOCl31mmolあたりの共重合体量は128gであった。
該共重合体のプロピレン単位含量は38wt%、Q値は2.1であった。結果を表1にまとめた。
サリチル酸nブチルの代わりに2−ヒドロキシベンゾフェノンを用いたこと以外、実施例1と同じにして、共重合体を得た。結果を表1にまとめた。
実施例1において、サリチル酸nブチルを用いなかったこと以外は基本的に同様な方法で重合した。詳細を表1に示した。
サリチル酸nブチルの代わりに1、2−ジヒドロキシベンゼン(カテコール)を用いたこと以外、実施例1と同じにして、共重合体を得た。結果を表1にまとめた。
Claims (5)
- 遷移金属錯体(A)と、有機アルミニウム化合物(B)と、芳香環のo位に水酸基とカルボニル基含有置換基を有する化合物(C)とを重合槽に供給し、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、任意にポリエンとを該重合槽中で共重合させる工程からなる、エチレンと、炭素数3〜20のα−オレフィンと、任意にポリエンとの共重合体の製造方法。
- 遷移金属錯体(A)と芳香環のo位に水酸基とカルボニル基含有置換基を有する化合物(C)とをあらかじめ接触させて重合槽に供給することを特徴とする請求項1記載の共重合体の製造方法。
- 遷移金属錯体(A)が下式(1)で表されるバナジウム化合物である請求項1記載の共重合体の製造方法。
VO(OR)aCl3-a (1)
式(1)中、Rは炭化水素基であり、aは0≦a≦3を満足する数である。 - 有機アルミニウム化合物(B)が下式(2)で表される有機アルミニウム化合物である請求項1記載の共重合体の製造方法。
EaAlZ3-a (2)
式(2)中、Eは炭化水素基であり;Zは水素原子またはハロゲン原子であり;aは0<a≦3を満足する数である。 - 芳香環のo位に水酸基とカルボニル基含有置換基を有する化合物(C)が下式(3)で表される化合物である請求項1記載の共重合体の製造方法。
式(3)中、R’は水素、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基であり、R”は水素、ハロゲン原子、アルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリーロキシ基であり、R”はすべて同じであっても全て異なっていても良い。
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5813607A (ja) * | 1981-07-17 | 1983-01-26 | Nippon Ii P Rubber Kk | オレフイン共重合体ゴムの製造法 |
JPS61287909A (ja) * | 1985-06-06 | 1986-12-18 | ザ ダウ ケミカル カンパニ− | 比較的狭い分子量分布のオレフインポリマ−の製造用新規触媒と方法 |
JPH05504595A (ja) * | 1990-03-02 | 1993-07-15 | エクソン・ケミカル・パテンツ・インク | オレフィン重合用遷移金属触媒組成物 |
JP2003518528A (ja) * | 1999-12-28 | 2003-06-10 | ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・アンド・プラスチツクス・テクノロジー・コーポレーシヨン | ポリオレフィン製造用自己支持型ハイブリッド触媒 |
JP2003518529A (ja) * | 1999-12-28 | 2003-06-10 | ユニオン・カーバイド・ケミカルズ・アンド・プラスチツクス・テクノロジー・コーポレーシヨン | 混合金属アルコキサイドおよびポリオレフィン製造用シクロアルカジエニル触媒 |
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2005
- 2005-03-16 JP JP2005074730A patent/JP2006257193A/ja active Pending
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