JP2005154618A - エチレン−α−オレフィン系共重合体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 、下記成分(i)と(ii)または、下記成分(i)と(ii)と(iii)とを重合させて得られる共重合体の製造方法であって、遷移金属錯体(A)と有機アルミニウム化合物(B)、不飽和結合を有する鎖状有機基含有カルボン酸誘導体である含ハロゲン化合物(C)、カルボン酸誘導体でない含ハロゲン化合物(D)及びこの系においてルイス塩基として働く成分(E)の5種の触媒成分存在下に重合することを特徴とする共重合体の製造方法。
(i):エチレン
(ii):炭素数3〜20のα−オレフィン
(iii):ポリエン
【選択図】 なし
Description
(i):エチレン
(ii):炭素数3〜20のα−オレフィン
(iii):ポリエン
デン−2−ノルボルネン、ジシクロペンタジエン、1,4ヘキサジエンが好ましい。
(A):下記記載のバナジウム化合物である。
VO(OR)aCl3-a、VXb
(但し、Rは炭化水素基、Xはハロゲン原子もしくは配位子となりうる含酸素化合物であり、aは0≦a≦3、bはb=3、4を満足する数を表す。)
(B):下記一般式で表せられる有機アルミニウム化合物である。
EaAlZ3-a
(但し、Eは炭化水素基であり、Zは水素原子又はハロゲン原子を表す。aは0<a≦3を満足する数を表す。)
(C):下記一般式で表わせられる不飽和結合を有する鎖状有機基含有カルボン酸誘導体である含ハロゲン化合物である。
(但し、A1、A2は、酸素、硫黄またはハロゲン原子であり、X0〜X4は、ハロゲン原子であり、R1、R2、R4〜R6は、ハロゲン、水素または活性水素を有しない有機基であり、更にR3、R7は、炭化水素基または活性水素を有しない置換基を有する炭化水素基を表わす。上記構造においてA1、A2がハロゲンの時R3、R7は存在せず、また、nは1〜4の数を表し、R3、R7が水素となるのはnが1の場合だけである。)
(D):カルボン酸誘導体でない含ハロゲン化合物である。
(E):この系においてルイス塩基として働く成分である。
EaAlZ3-a
(但し、Eは炭化水素基であり、Zは水素原子又はハロゲン原子を表す。aは0<a≦3を満足する数を表す。)
Eにおける炭化水素基としては、炭素数1〜8の炭化水素基が好ましく、アルキル基がより好ましい。
(但し、A1、A2は、酸素、硫黄またはハロゲン原子であり、X0〜X4は、ハロゲン原子であり、R1、R2、R4〜R6は、ハロゲン、水素または活性水素を有しない有機基であり、更にR3、R7は、炭化水素基または活性水素を有しない置換基を有する炭化水素基を表わす。上記構造においてA1、A2がハロゲンの時R3、R7は存在せず、また、nは1〜4の数を表し、R3、R7が水素となるのはnが1の場合だけである。)
(I)溶液重合であること
(II)重合温度が20〜70℃であること
(III)滞留時間が5〜120分であること
(IV)重合槽圧力が常圧〜10MPaであること
本発明で製造される共重合体中のエチレン由来単位/α−オレフィン由来単位の重量比は90/10〜30/70であり、好ましくは70/30〜40/60である。該重量比が高すぎると共重合体のゴム弾性が不十分となり実用に耐えられないレベルとなる場合がある。一方で、該重量比が低すぎる場合には強度が不足する場合がある。
実施例における重合体の性質は、下記の方法によって測定した。
赤外分光光度計(日本分光工業社製 IR−810)を用いて赤外吸収スペクトル(IRスペクトル)により測定した。測定サンプルは、ホットプレス機を用いて約0.1mmのフィルムとして測定した。測定値は文献値(赤外吸収スペクトルによるポリエチレンのキャラクタリゼーション 高山、宇佐美 等著 又は Die Makromolekulare Chemie,177,461(1976)Mc Rae,M.A.,MadamS,W.F.等著)に順じ1150cm-1の吸収ピーク(メチル分岐)をマーカーとして3回測定した値の平均値とした。
共重合体を熱プレスして厚み0.5mmのフィルム状に成形し、ついで赤外分光計を用いて、ジシクロペンタジエン及び5−エチリデン−2−ノルボルネン由来のピーク(波数1689cm-1、1600cm-1)透過度を求め、共重合体中の二重結合のモル含量を算出し、よう素価に換算した。
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフ(Water社製 150C/GPC装置)により行う。溶出温度は140℃、使用カラムは、昭和電工社製、Shodex Packed ColumnA−80M、分子量標準物質はポリスチレン(たとえば、東ソー社製、分子量500−8,400,000)を用いた。得られたポリスチレン換算重量平均分子量(Mw)、数平均分子量(Mn)、更にこの比(Mw/Mn)を分子量分布(Q値)とする。測定サンプルは約5mgの重合体を5mlのo−ジクロロベンゼンに溶解し、約1mg/mlの濃度とする。得られたサンプル溶液の400μlをインジェクションし、溶出溶媒流速は1.0ml/minとし、屈折率検出器にて検出した。
実施例1
攪拌羽根、コンデンサ−を備えた2Lのガラス製重合器を用いてエチレン、プロピレン、5−エチリデン−2−ノルボルネンの共重合を行った。まず重合溶媒としてヘキサンを1L、ポリエンとして5−エチリデン−2−ノルボルネン5mmolを重合器に導入する。一方、重合器上部からガス状モノマーとしてエチレンを4NL/min、プロピレン6NL/min、分子量調節の為に水素を1NL/minヘキサンにバブリングさせる形式で導入し、ウォ−タ−バスにて重合器内温を40℃になるように調整した。触媒成分は、ブチル 2−メチル−4、4、4−トリクロロブタ−2−エノエート0.12mmol、ヘキサクロロ−m−キシレン0.12mmol、アジピン酸ジエチルエステル0.12mmol、エチルアルミニウムセスキクロライド(EASC)3.2mmolの順で重合器に導入し、最後にオキシ三塩化バナジウム(VOCl3)0.04mmolを添加して重合を開始し、30分経過後に0.1gのBHTを含むメタノ−ル10mlを添加して重合を停止した。重合後のポリマ−溶液を濃縮し、メタノ−ル沈殿法により共重合体を回収し、80℃にて12時間真空乾燥を行った。28.9gの共重合体が得られた(VOCl31mmolあたりに換算して723g)。詳細な結果は表1にまとめた。
実施例1において全体の触媒量を倍にし、ブチル−2−メチル−4、4、4−トリクロロブタ−2−エノエートを重合に用いなかったこと以外は基本的に同様な方法で重合した。詳細を表1に示した。
実施例1においてブチル−2−メチル−4、4、4−トリクロロブタ−2−エノエートの量を倍にし、アジピン酸ジエチルとヘキサクロロ−m−キシレンを重合に用いなかったこと以外は基本的に同様な方法で重合した。詳細を表1に示した。
比較例3において、ブチル−2−メチル−4、4、4−トリクロロブタ−2−エノエートを用いず、かつエチルアルミニウムセスキクロライドを1.6mmol用いたこと以外は基本的に同様な方法で重合した。詳細を表1に示した。
Claims (5)
- 下記成分(i)と(ii)または、下記成分(i)と(ii)と(iii)とを重合させて得られる共重合体の製造方法であって、遷移金属錯体(A)と有機アルミニウム化合物(B)、不飽和結合を有する鎖状有機基含有カルボン酸誘導体である含ハロゲン化合物(C)、カルボン酸誘導体でない含ハロゲン化合物(D)及びこの系においてルイス塩基として働く成分(E)の5種の触媒成分存在下に重合することを特徴とする共重合体の製造方法。
(i):エチレン
(ii):炭素数3〜20のα−オレフィン
(iii):ポリエン - 遷移金属錯体として、下記記載のバナジウム化合物(A)を使用する請求項1記載の共重合体の製造方法。
(A)VO(OR)aCl3-a、VXb
(但し、Rは炭化水素基、Xはハロゲン原子もしくは配位子となりうる含酸素化合物であり、aは0≦a≦3、bはb=3、4を満足する数を表す。) - 遷移金属錯体として請求項4記載の(A)、有機アルミニウム化合物として下記(B)、不飽和結合を有する鎖状有機基含有カルボン酸誘導体である含ハロゲン化合物(C)、カルボン酸誘導体でない含ハロゲン化合物(D)及びこの系においてルイス塩基として働く成分(E)を用いる請求項1記載の共重合体の製造方法。
(B)一般式 EaAlZ3-aで示される有機アルミニウム化合物
(但し、Eは炭化水素基であり、Zは水素原子又はハロゲン原子を表す。aは 0<a≦3を満足する数を表す。)
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JP2003396820A JP2005154618A (ja) | 2003-11-27 | 2003-11-27 | エチレン−α−オレフィン系共重合体の製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016500723A (ja) * | 2012-10-09 | 2016-01-14 | ライオン コポリマー リミテッド ライアビリティー カンパニー | 制御された長鎖分岐と幅広い分子量分布を有するスポンジポリマー |
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2003
- 2003-11-27 JP JP2003396820A patent/JP2005154618A/ja active Pending
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JP2016500723A (ja) * | 2012-10-09 | 2016-01-14 | ライオン コポリマー リミテッド ライアビリティー カンパニー | 制御された長鎖分岐と幅広い分子量分布を有するスポンジポリマー |
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