JP2006256146A - ノズルプレート成形用型及びこれを用いて成形されたノズルプレート - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズルから吐出されるインク液滴を均一な大きさとして濃度ムラをなくす。
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズルを有するノズルプレートを成形するためのノズルプレート成形用型であって、ノズル形成用のノズルピンの根元部に、ノズルピンの側面とのなす角が90°以下となるような外へ向かって凸となるR形状の面、あるいはフラットな面が形成されたノズル形成部の型と、前記ノズル形成部の型と対向する型と、から構成されることを特徴とするノズルプレート成形用型及び型の製造方法並びにこの型を用いて成形したノズルプレートを提供する。
【選択図】 図16
【解決手段】液滴を吐出する複数のノズルを有するノズルプレートを成形するためのノズルプレート成形用型であって、ノズル形成用のノズルピンの根元部に、ノズルピンの側面とのなす角が90°以下となるような外へ向かって凸となるR形状の面、あるいはフラットな面が形成されたノズル形成部の型と、前記ノズル形成部の型と対向する型と、から構成されることを特徴とするノズルプレート成形用型及び型の製造方法並びにこの型を用いて成形したノズルプレートを提供する。
【選択図】 図16
Description
本発明は、ノズルプレート成形(成型)用型及びこれを用いて成形されたノズルプレートに係り、特に、液滴を吐出する複数のノズルが形成されるノズルプレートを樹脂成形するための成形用型及び型の製造方法並びにこの成形用の型を用いて成形されたノズルプレートに関する。
従来より、インクを吐出する多数のノズルを有するインクジェットヘッドと被記録媒体を相対的に移動させながら、ノズルから被記録媒体上にインクを吐出することにより、被記録媒体上に画像を形成するインクジェット記録装置( インクジェットプリンタ)が知られている。
このようなインクジェットヘッドにおいては、例えば、金属製のノズルプレートに多数のノズルが形成されている。このとき、金属製のノズルプレートにノズル(孔)を形成する場合に、プレスやフォトエッチングを用いると、ノズルのインク吐出側先端部の形状がダレてR形状となる。
例えば、図19に示すように、金属製のノズルプレート900には、円筒状に形成されたノズル孔902の出口側に、円形のインク吐出口904が形成され、インク吐出口904の周縁部には外側に向かって凸のR形状のエッジ部906が円形に形成されている。
このように、ノズル孔902は、このR形状のエッジ部906によりインク吐出口904が外へ広がるようになっているため、インクメニスカス面が安定しない。吐出されるインク液滴は、R形状のエッジ部906とインクの表面張力との関係でその大きさが決定される。すなわち、図中符号Aで示すエッジ部906の内側で作られたインク液滴908は比較的小さく、図中符号Bで示すエッジ部906の外側で造られたインク液滴910は比較的大きくなる。このようなインク液滴908、910の大きさのバラツキがノズル孔902から吐出されるインク量のバラツキとなり、被記録媒体上での濃度ムラとなる。
そこで、インク吐出口から吐出されるインク液滴を均一な大きさにして、被記録媒体上での濃度ムラをなくすことを目的として、撥水性のプラスチックで形成されたヘッド基体に形成されるインク吐出口の周縁部に、ヘッド基体の表面から起立する断面三角形状の鋭角なエッジ部を環状に設けるようにしたインクジェットプリンタヘッドが提案されている(例えば、特許文献1等参照)。
図20に、このような、周縁部に上述したようなエッジ部が形成されたインク吐出口を有するインクジェットプリンタヘッドのヘッド基体(ノズルプレート)を形成する方法を示す。図20(a)に示すように、エッジ部を形成するための樹脂成形型920は、上型922と下型924で構成される。下型924にはノズル孔の形状に合わせた形状のピン部924aが形成されており、これに対して上型922には、このピン部924aの頂部に嵌合するすり鉢状のピン挿入凹部922aが形成されている。
このような上型922と下型924を合致させて形成されるキャビティ部926にアクリル系の紫外線硬化樹脂928を流し込むと、上型922のピン挿入凹部922aとピン部924aの頂部とで形成される断面三角形状の部分に流れ込んだ樹脂によって、エッジ部が形成される。これにより、図20(b)に示すような、断面三角形状で環状のエッジ部930がその周縁部に設けられたノズル孔932を有するヘッド基体(ノズルプレート)934が形成される。
特開平10−16238号公報
しかしながら、上記従来技術のようなノズルプレートの製造方法においては、上型922と下型924が完全に一致することが必要であり、上述したようなエッジ部930を精度良く形成するのは難しいという問題がある。
例えば、図21(a)に示すように、上型922と下型924で位置ずれが生ずると、図21(b)に示すように、エッジ部930にバリが生じたりして、ノズル孔の対称性が悪くなり、ノズル孔932の周縁部に均一なエッジ部930を形成することができない。なお、上記特許文献1には、上型922と下型924との密着性を高めるために、塩化ビニール製の薄いシートを介在させてもよい旨の記載があるが、具体的な効果は明らかではない。
このように、ノズル孔エッジ部930の対称性が悪くなると、インク液滴の吐出方向がノズル毎にバラついてしまい、濃度ムラ等の原因となるという問題がある。
また、上記特許文献1に記載されたものでは、図20(a)に示すように、ノズル孔を形成するためのピン部924aは下型924に設けられている。このとき、成型のパーティングラインはノズル面(ノズルプレートの表面)上となるので、例えば図21(b)に示すように、バリなどの不具合はノズル面上に発生することになり、吐出に影響を及ぼすという問題がある。
また、図22(a)に示すように、上型942と下型944で構成される樹脂成形型940において、上型942にノズル孔形成用のピン部942aが形成されている場合には、ピン部942aの根元部942bが外側に向かって凹のR形状となる。この根元部942bのR形状は、機械加工や放電加工で樹脂成形型940を製造する場合には避けることができない。
このような樹脂成形型940でノズルプレートを成形すると図22(b)に示すように、ノズル孔946の先端部946aが、ピン部942aの根元部942bのR形状に対応して外側に向かって凸のR形状となってしまう。このようにノズル孔946の先端部946aが外側に向かって凸のR形状となると、図19の場合と同様で、ノズル孔946の先端部946aにおいて、メニスカス面948が不安定となるため、吐出されるインク液滴950の体積が、メニスカス面948の位置に応じて変化し、その結果濃度ムラの原因となるという問題がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、吐出安定性を向上させ、ノズルから吐出されるインク液滴を均一な大きさとして濃度ムラをなくすように形成されたノズルを有するノズルプレートを形成することのできるノズルプレート成形用型及びこれを用いて成形されたノズルプレートを提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、液滴を吐出する複数のノズルを有するノズルプレートを成形するためのノズルプレート成形用型であって、ノズル形成用のノズルピンの根元部に、ノズルピンの側面とのなす角が90°以下となるような外へ向かって凸となるR形状の面、あるいはフラットな面が形成されたノズル形成部の型と、前記ノズル形成部の型と対向する型と、から構成されることを特徴とするノズルプレート成形用型を提供する。
このように、ノズルピンの根元部に外へ向かって凸となるR形状の面を形成すると、この型を用いてノズルプレートを成形することで、ノズル先端の周縁部に、ノズル孔内壁側がストレート形状で外側が前記根元部のR形状とは逆のR形状を有する突起部を形成することができ、これによりノズルの吐出安定性を向上させることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のノズルプレート成形用型の製造方法であって、前記根元部に形成される外へ向かって凸となるR形状の面を、前記ノズルピンの周辺に電極を配置し、かつ前記ノズルピンは絶縁して、電気メッキすることで形成するようにしたことを特徴とするノズルプレート成形用型の製造方法を提供する。
これにより、吐出安定性の良好なノズルプレートを成形することのできるノズルプレート成形用型を形成することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のノズルプレート成形用型の製造方法であって、前記根元部に形成される外へ向かって凸となるR形状の面を、前記ノズルピンとの接触角が90°以上となる液体を前記ノズルピン周辺に流し込んで硬化させることによって形成することを特徴とするノズルプレート成形用型の製造方法を提供する。
これにより、ノズルピン周辺に形成される前記R形状の対称性を確実に得ることができ、ノズル吐出口先端部にダレを確実に防止する逆R形状を有するノズルプレートを成形することが可能となる。
また、請求項4に示すように、前記液体は、硬化性の樹脂材料または溶融金属であることを特徴とする。このように、特に、溶融金属を用いて前記R形状を形成した場合には、磨耗しにくくなり、型の耐久性を向上させることができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項5に記載の発明は、請求項1に記載のノズルプレート成形用型の製造方法であって、前記根元部に形成される外へ向かって凸となるR形状の面またはフラットな面を、スパッタ法で成膜して形成することを特徴とするノズルプレート成形用型の製造方法を提供する。
これによれば、型のノズルピンの根元部分がターゲットに対して影になるため、ノズルピンの根元部にR形状の面またはフラットな面を対称性を確保して形成することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項6に記載の発明は、請求項1に記載のノズルプレート成形用型を用いて成形したことを特徴とするノズルプレートを提供する。
これにより、ノズルの吐出安定性を向上させたノズルプレートを成形することが可能となる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項7に記載の発明は、請求項1に記載のノズルプレート成形用型のノズル形成部の型と、これに対向する型とで形成されるキャビティ部に溶融樹脂材料を充填し、硬化させて形成することを特徴とするノズルプレートの製造方法を提供する。
これにより、ノズル吐出口先端部の形状のダレを確実に防止したノズルプレートを成形することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項8に記載の発明は、ノズル孔先端部の周縁部に、ノズル孔先端部の内壁側はストレート形状で、ノズル孔先端部の外側に外へ向かって凹となる逆R形状を有する突起物が形成されたことを特徴とするノズルプレートを提供する。
これにより、ノズルの吐出安定性が向上し、均一なインク吐出が可能となり濃度ムラを防止することができる。
また、同様に前記目的を達成するために、請求項9に記載の発明は、ノズル孔先端部の周縁部に、ノズル孔先端部の内壁側はストレート形状で、ノズル孔先端部の外側に外へ向かって凹となる逆R形状を有する突起物が形成されるとともに、前記突起物に隣接する外周面に、その周辺のノズルプレート表面より低い凹部が形成されたことを特徴とするノズルプレートを提供する。
これにより、ブレード時にノズルプレート表面のゴミを前記凹部にトラップすることができ、吐出安定性を確保することができ、画像品質を向上させることができる。
以上説明したように、本発明に係るノズルプレート成形用型及びこれを用いて成形されたノズルプレートによれば、ノズル先端の周縁部に、ノズル孔内壁側がストレート形状で外側が前記根元部のR形状とは逆のR形状を有する突起部が形成することができ、これによりノズルの吐出安定性を向上させることができ、濃度ムラを防止することが可能となる。
以下、添付した図面を参照して、本発明に係るノズルプレート成形用型及びこれを用いて成形されたノズルプレートについて詳細に説明する。
図1は、本発明に係るノズルプレート成形用型を用いて成形されたノズルプレートを有するインクジェットヘッド(印字ヘッド)を備えた画像形成装置としてのインクジェット記録装置の一実施形態の概略を示す全体構成図である。
図1に示すように、このインクジェット記録装置10は、インクの色毎に設けられた複数の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yを有する印字部12と、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに供給するインクを貯蔵しておくインク貯蔵/装填部14と、記録紙16を供給する給紙部18と、記録紙16のカールを除去するデカール処理部20と、前記印字部12のノズル面(インク吐出面)に対向して配置され、記録紙16の平面性を保持しながら記録紙16を搬送するベルト搬送部22と、印字部12による印字結果を読み取る印字検出部24と、印画済みの記録紙(プリント物)を外部に排出する排紙部26とを備えている。
図1では、給紙部18の一例としてロール紙(連続用紙)のマガジンが示されているが、紙幅や紙質等が異なる複数のマガジンを併設してもよい。また、ロール紙のマガジンに代えて、又はこれと併用して、カット紙が積層装填されたカセットによって用紙を供給してもよい。
ロール紙を使用する装置構成の場合、図1のように、裁断用のカッター28が設けられており、該カッター28によってロール紙は所望のサイズにカットされる。カッター28は、記録紙16の搬送路幅以上の長さを有する固定刃28Aと、該固定刃28Aに沿って移動する丸刃28Bとから構成されており、印字裏面側に固定刃28Aが設けられ、搬送路を挟んで印字面側に丸刃28Bが配置されている。なお、カット紙を使用する場合には、カッター28は不要である。
複数種類の記録紙を利用可能な構成にした場合、紙の種類情報を記録したバーコードあるいは無線タグ等の情報記録体をマガジンに取り付け、その情報記録体の情報を所定の読取装置によって読み取ることで、使用される用紙の種類を自動的に判別し、用紙の種類に応じて適切なインク吐出を実現するようにインク吐出制御を行うことが好ましい。
給紙部18から送り出される記録紙16はマガジンに装填されていたことによる巻き癖が残り、カールする。このカールを除去するために、デカール処理部20においてマガジンの巻き癖方向と逆方向に加熱ドラム30で記録紙16に熱を与える。このとき、多少印字面が外側に弱いカールとなるように加熱温度を制御するとより好ましい。
デカール処理後、カットされた記録紙16は、ベルト搬送部22へと送られる。ベルト搬送部22は、ローラー31、32間に無端状のベルト33が巻き掛けられた構造を有し、少なくとも印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する部分が平面(フラット面)をなすように構成されている。
ベルト搬送部22は、特に限定されるものではなく、ベルト面に設けられた吸引孔より空気を吸引して負圧により記録紙16をベルト33に吸着させて搬送する真空吸着搬送でもよいし、静電吸着による方法でもよい。
ベルト33は、記録紙16の幅よりも広い幅寸法を有しており、上に述べた真空吸着搬送の場合には、ベルト面には図示を省略した多数の吸引孔が形成されている。図1に示したとおり、ローラー31、32間に掛け渡されたベルト33の内側において印字部12のノズル面及び印字検出部24のセンサ面に対向する位置には図示を省略した吸着チャンバーが設けられており、この吸着チャンバーをやはり図示を省略したファンで吸引して負圧にすることによってベルト33上の記録紙16が吸着保持される。
ベルト33が巻かれているローラー31、32の少なくとも一方にモータ(図示省略)の動力が伝達されることにより、ベルト33は図1において、時計回り方向に駆動され、ベルト33上に保持された記録紙16は、図1の左から右へと搬送される。
縁無しプリント等を印字するとベルト33上にもインクが付着するので、ベルト33の外側の所定位置(印字領域以外の適当な位置)にベルト清掃部36が設けられている。ベルト清掃部36の構成について詳細は図示しないが、例えば、ブラシ・ロール、吸水ロール等をニップする方式、清浄エアーを吹き掛けるエアーブロー方式、あるいはこれらの組み合わせなどがある。清掃用ロールをニップする方式の場合、ベルト線速度とローラー線速度を変えると清掃効果が大きい。
なお、ベルト搬送部22に代えて、ローラー・ニップ搬送機構を用いる態様も考えられるが、印字領域をローラー・ニップ搬送すると、印字直後に用紙の印字面にローラーが接触するので、画像が滲み易いという問題がある。したがって、本例のように、印字領域では画像面と接触させない吸着ベルト搬送が好ましい。
ベルト搬送部22により形成される用紙搬送路上において印字部12の上流側には、加熱ファン40が設けられている。加熱ファン40は、印字前の記録紙16に加熱空気を吹きつけ、記録紙16を加熱する。印字直前に記録紙16を加熱しておくことにより、インクが着弾後乾き易くなる。
図2は、インクジェット記録装置10の印字部12周辺を示す要部平面図である。
図2に示すように、印字部12は、最大紙幅に対応する長さを有するライン型ヘッドを紙搬送方向(副走査方向)と直交する方向(主走査方向)に配置した、いわゆるフルライン型のヘッドとなっている。
各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yは、本インクジェット記録装置10が対象とする最大サイズの記録紙16の少なくとも一辺を超える長さにわたってインク吐出口(ノズル)が複数配列されたライン型ヘッドで構成されている。
記録紙16の搬送方向(紙搬送方向)に沿って上流側(図1の左側)から黒(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の順に各色インクに対応した印字ヘッド12K、12C、12M、12Yが配置されている。記録紙16を搬送しつつ各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yからそれぞれ色インクを吐出することにより記録紙16上にカラー画像を形成し得る。
このように、紙幅の全域をカバーするフルラインヘッドがインク色毎に設けられてなる印字部12によれば、紙搬送方向(副走査方向)について記録紙16と印字部12を相対的に移動させる動作を一回行うだけで(すなわち、一回の副走査で)記録紙16の全面に画像を記録することができる。これにより、印字ヘッドが紙搬送方向と直交する方向(主走査方向)に往復動作するシャトル型ヘッドに比べて高速印字が可能であり、生産性を向上させることができる。
なお、ここで主走査方向及び副走査方向とは、次に言うような意味で用いている。すなわち、記録紙の全幅に対応したノズル列を有するフルラインヘッドで、ノズルを駆動する時、(1)全ノズルを同時に駆動するか、(2)ノズルを片方から他方に向かって順次駆動するか、(3)ノズルをブロックに分割して、ブロックごとに片方から他方に向かって順次駆動するか、等のいずれかのノズルの駆動が行われ、用紙の幅方向(記録紙の搬送方向と直交する方向)に1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字をするようなノズルの駆動を主走査と定義する。そして、この主走査によって記録される1ライン(帯状領域の長手方向)の示す方向を主走査方向という。
一方、上述したフルラインヘッドと記録紙とを相対移動することによって、上述した主走査で形成された1ライン(1列のドットによるライン又は複数列のドットから成るライン)の印字を繰り返し行うことを副走査と定義する。そして、副走査を行う方向を副走査方向という。結局、記録紙の搬送方向が副走査方向であり、それに直交する方向が主走査方向ということになる。
また本例では、KCMYの標準色(4色)の構成を例示したが、インク色や色数の組み合わせについては本実施形態には限定されず、必要に応じて淡インク、濃インクを追加してもよい。例えば、ライトシアン、ライトマゼンタ等のライト系インクを吐出する印字ヘッドを追加する構成も可能である。
図1に示したように、インク貯蔵/装填部14は、各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yに対応する色のインクを貯蔵するタンクを有し、各タンクは図示を省略した管路を介して各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yと連通されている。また、インク貯蔵/装填部14は、インク残量が少なくなるとその旨を報知する報知手段(表示手段、警告音発生手段等)を備えるとともに、色間の誤装填を防止するための機構を有している。
印字検出部24は、印字部12の打滴結果を撮像するためのイメージセンサ(ラインセンサ等)を含み、該イメージセンサによって読み取った打滴画像からノズルの目詰まりその他の吐出不良をチェックする手段として機能する。
本例の印字検出部24は、少なくとも各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yによるインク吐出幅(画像記録幅)よりも幅の広い受光素子列を有するラインセンサで構成される。このラインセンサは、赤(R)の色フィルタが設けられた光電変換素子(画素)がライン状に配列されたRセンサ列と、緑(G)の色フィルタが設けられたGセンサ列と、青(B)の色フィルタが設けられたBセンサ列とからなる色分解ラインCCDセンサで構成されている。なお、ラインセンサに代えて、受光素子が2次元配列されて成るエリアセンサを用いることも可能である。
印字検出部24は、各色の印字ヘッド12K、12C、12M、12Yにより印字されたテストパターンを読み取り、各ヘッドの吐出検出を行う。吐出判定は、吐出の有無、ドットサイズの測定、ドット着弾位置の測定等で構成される。
印字検出部24の後段には、後乾燥部42が設けられている。後乾燥部42は、印字された画像面を乾燥させる手段であり、例えば、加熱ファンが用いられる。印字後のインクが乾燥するまでは印字面と接触することは避けたほうが好ましいので、熱風を吹きつける方式が好ましい。
多孔質のペーパに染料系インクで印字した場合などでは、加圧によりペーパの孔を塞ぐことでオゾンなど、染料分子を壊す原因となるものと接触することを防ぐことで画像の耐候性がアップする効果がある。
後乾燥部42の後段には、加熱・加圧部44が設けられている。加熱・加圧部44は、画像表面の光沢度を制御するための手段であり、画像面を加熱しながら所定の表面凹凸形状を有する加圧ローラー45で加圧し、画像面に凹凸形状を転写する。
このようにして生成されたプリント物は、排紙部26から排出される。本来プリントすべき本画像(目的の画像を印刷したもの)とテスト印字とは分けて排出することが好ましい。このインクジェット記録装置10では、本画像のプリント物と、テスト印字のプリント物とを選別してそれぞれの排出部26A、26Bへと送るために排紙経路を切り換える選別手段(図示省略)が設けられている。なお、大きめの用紙に本画像とテスト印字とを同時に並列に形成する場合は、カッター(第2のカッター)48によってテスト印字の部分を切り離す。カッター48は、排紙部26の直前に設けられており、画像余白部にテスト印字を行った場合に、本画像とテスト印字部を切断するためのものである。カッター48の構造は前述した第1のカッター28と同様であり、固定刃48Aと丸刃48Bとから構成されている。
また、図示を省略したが、本画像の排出部26Aには、オーダー別に画像を集積するソーターが設けられている。
次に、印字ヘッド(液体吐出ヘッド)のノズル(液体吐出口)の配置について説明する。インク色毎に設けられている各印字ヘッド12K、12C、12M、12Yの構造は共通しているので、以下、これらを代表して符号50によって印字ヘッドを表すものとし、図3に印字ヘッド50の平面透視図を示す。
図3に示すように、本実施形態の印字ヘッド50は、インクを液滴として吐出するノズル51、インクを吐出する際インクに圧力を付与する圧力室52、図3では図示を省略した共通液室から圧力室52にインクを供給するインク供給口53を含んで構成される圧力室ユニット54が千鳥状の2次元マトリクス状に配列され、ノズル51の高密度化が図られている。
図3に示す例においては、各圧力室52を上方から見た場合に、その平面形状は略正方形状をしているが、圧力室52の平面形状はこのような正方形に限定されるものではない。圧力室52には、図3に示すように、その対角線の一方の端にノズル51が形成され、他方の端の側にインク供給口53が設けられている。
また、図示は省略するが、複数の短尺ヘッドを2次元の千鳥状に配列して繋ぎ合わせて、これらの複数の短尺ヘッド全体で印字媒体の全幅に対応する長さとなるようにして1つの長尺のフルラインヘッドを構成するようにしてもよい。
また、図3中の4−4線に沿った断面図を図4に示す。
図4に示すように、圧力室ユニット54は、インクを吐出するノズル51と連通する圧力室52によって形成される。圧力室52はノズル流路51aによりノズル51と連通するとともに、供給口53を介してインクを供給する共通液室55と連通する。圧力室52の一面(図では天面)は振動板56で構成され、その上部には、振動板56に圧力を付与して振動板56を変形させる圧電素子58が接合されている。圧電素子58の上面には個別電極57が形成される。また、振動板56は共通電極を兼ねている。
図4に示すように、圧力室ユニット54は、ノズル51が形成されたノズルプレート151、及びそれぞれノズル流路51a、共通液室55、供給口53、圧力室52等が形成された各種プレート152a〜152dを積層して形成されている。
なお、ノズルプレート151に微細孔を設けてノズル51としているが、この微細孔の径は、図に示すように上から下まで同じでもよいが、上側(圧力室側)よりも下側(インク吐出側)が狭くなるようなテーパ状に形成してもよい。
なお、このノズルプレート151を成形するための型及び型を用いたノズルプレート151の製造方法については後述する。
圧電素子58は、共通電極(振動板56)と個別電極57によって挟まれており、これら2つの電極56、57に駆動電圧を印加することによって変形する。圧電素子58の変形によって振動板56が押され、圧力室52の容積が縮小されてノズル51からインクが吐出されるようになっている。2つの電極56、57間への電圧印加が解除されると圧電素子58がもとに戻り、圧力室52の容積が元の大きさに回復し、共通液室55から供給口53を通って新しいインクが圧力室52に供給されるようになっている。
図5は、インクジェット記録装置10におけるインク供給系の構成を示した概要図である。インクタンク60は印字ヘッド50にインクを供給するための基タンクであり、図1で説明したインク貯蔵/装填部14に設置される。インクタンク60の形態には、インク残量が少なくなった場合に、補充口(図示省略)からインクを補充する方式と、タンクごと交換するカートリッジ方式とがある。使用用途に応じてインク種類を替える場合には、カートリッジ方式が適している。この場合、インクの種類情報をバーコード等で識別して、インク種類に応じて吐出制御を行うことが好ましい。なお、図5のインクタンク60は、先に記載した図1のインク貯蔵/装填部14と等価のものである。
図5に示したように、インクタンク60と印字ヘッド50を繋ぐ管路の中間には、異物や気泡を除去するためにフィルタ62が設けられている。フィルタ・メッシュサイズは印字ヘッド50のノズル径と同等若しくはノズル径以下(一般的には、20μm程度)とすることが好ましい。
なお、図5には示さないが、印字ヘッド50の近傍又は印字ヘッド50と一体にサブタンクを設ける構成も好ましい。サブタンクは、ヘッドの内圧変動を防止するダンパー効果及びリフィルを改善する機能を有する。
また、インクジェット記録装置10には、ノズルの乾燥防止又はノズル近傍のインク粘度上昇を防止するための手段としてのキャップ64と、ノズル面50Aの清掃手段としてのクリーニングブレード66とが設けられている。
これらキャップ64及びクリーニングブレード66を含むメンテナンスユニットは、図示を省略した移動機構によって印字ヘッド50に対して相対移動可能であり、必要に応じて所定の退避位置から印字ヘッド50下方のメンテナンス位置に移動されるようになっている。
キャップ64は、図示しない昇降機構によって印字ヘッド50に対して相対的に昇降変位される。昇降機構は、電源OFF時や印刷待機時にキャップ64を所定の上昇位置まで上昇させ、印字ヘッド50に密着させることにより、ノズル面50Aのノズル領域をキャップ64で覆うようになっている。
クリーニングブレード66は、ゴムなどの弾性部材で構成されており、図示を省略したブレード移動機構により印字ヘッド50のインク吐出面(ノズル面50A)に摺動可能である。ノズル面50Aにインク液滴又は異物が付着した場合、クリーニングブレード66をノズル面50Aに摺動させることでノズル面50Aを拭き取り、ノズル面50Aを清浄化するようになっている。
印字中又は待機中において、特定のノズル51の使用頻度が低くなり、そのノズル51近傍のインク粘度が上昇した場合、粘度が上昇して劣化したインクを排出すべく、キャップ64に向かって予備吐出が行われる。
また、印字ヘッド50内のインク(圧力室52内のインク)に気泡が混入した場合、印字ヘッド50にキャップ64を当て、吸引ポンプ67で圧力室52内のインク(気泡が混入したインク)を吸引により除去し、吸引除去したインクを回収タンク68へ送液する。この吸引動作は、初期のインクのヘッドへの装填時、或いは長時間の停止後の使用開始時にも行われ、粘度が上昇して固化した劣化インクが吸い出され除去される。
すなわち、印字ヘッド50は、ある時間以上吐出しない状態が続くと、ノズル近傍のインク溶媒が蒸発してノズル近傍のインクの粘度が高くなってしまい、吐出駆動用のアクチュエータ(積層圧電素子58)が動作してもノズル51からインクが吐出しなくなる。したがって、この様な状態になる手前で(積層圧電素子58の動作によってインク吐出が可能な粘度の範囲内で)、インク受けに向かって積層圧電素子58を動作させ、粘度が上昇したノズル近傍のインクを吐出させる「予備吐出」が行われる。また、ノズル面50Aの清掃手段として設けられているクリーニングブレード66等のワイパーによってノズル面50Aの汚れを清掃した後に、このワイパー摺擦動作によってノズル51内に異物が混入するのを防止するためにも予備吐出が行われる。なお、予備吐出は、「空吐出」、「パージ」、「唾吐き」などと呼ばれる場合もある。
また、ノズル51や圧力室52内に気泡が混入したり、ノズル51内のインクの粘度上昇があるレベルを超えたりすると、上記予備吐出ではインクを吐出できなくなるため、以下に述べる吸引動作を行う。
すなわち、ノズル51や圧力室52のインク内に気泡が混入した場合、或いはノズル51内のインク粘度があるレベル以上に上昇した場合には、積層圧電素子58を動作させてもノズル51からインクを吐出できなくなる。このような場合、印字ヘッド50のノズル面50Aに、キャップ64を当てて圧力室52内の気泡が混入したインク又は増粘インクをポンプ67で吸引する動作が行われる。
ただし、上記の吸引動作は、圧力室52内のインク全体に対して行われるためインク消費量が大きい。したがって、粘度上昇が少ない場合はなるべく予備吐出を行うことが好ましい。なお、図5で説明したキャップ64は、吸引手段として機能するとともに、予備吐出のインク受けとしても機能し得る。
また、好ましくは、キャップ64の内側が仕切壁によってノズル列に対応した複数のエリアに分割されており、これら仕切られた各エリアをセレクタ等によって選択的に吸引できる構成とする。
図6は、インクジェット記録装置10のシステム構成を示す要部ブロック図である。インクジェット記録装置10は、通信インターフェース70、システムコントローラ72、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78、プリント制御部80、画像バッファメモリ82、ヘッドドライバ84等を備えている。
通信インターフェース70は、ホストコンピュータ86から送られてくる画像データを受信するインターフェース部である。通信インターフェース70にはUSB、IEEE1394、イーサネット、無線ネットワークなどのシリアルインターフェースやセントロニクスなどのパラレルインターフェースを適用することができる。この部分には、通信を高速化するためのバッファメモリ(図示省略)を搭載してもよい。ホストコンピュータ86から送出された画像データは通信インターフェース70を介してインクジェット記録装置10に取り込まれ、一旦画像メモリ74に記憶される。画像メモリ74は、通信インターフェース70を介して入力された画像を一旦格納する記憶手段であり、システムコントローラ72を通じてデータの読み書きが行われる。画像メモリ74は、半導体素子からなるメモリに限らず、ハードディスクなどの磁気媒体を用いてもよい。
システムコントローラ72は、通信インターフェース70、画像メモリ74、モータドライバ76、ヒータドライバ78等の各部を制御する制御部である。システムコントローラ72は、中央演算処理装置(CPU)及びその周辺回路等から構成され、ホストコンピュータ86との間の通信制御、画像メモリ74の読み書き制御等を行うとともに、搬送系のモータ88やヒータ89を制御する制御信号を生成する。
モータドライバ76は、システムコントローラ72からの指示に従ってモータ88を駆動するドライバ(駆動回路)である。ヒータドライバ78は、システムコントローラ72からの指示にしたがって後乾燥部42等のヒータ89を駆動するドライバである。
プリント制御部80は、システムコントローラ72の制御に従い、画像メモリ74内の画像データから印字制御用の信号を生成するための各種加工、補正などの処理を行う信号処理機能を有し、生成した印字制御信号(印字データ)をヘッドドライバ84に供給する制御部である。プリント制御部80において所要の信号処理が施され、該画像データに基づいてヘッドドライバ84を介して印字ヘッド50のインク液滴の吐出量や吐出タイミングの制御が行われる。これにより、所望のドットサイズやドット配置が実現される。
プリント制御部80には画像バッファメモリ82が備えられており、プリント制御部80における画像データ処理時に画像データやパラメータなどのデータが画像バッファメモリ82に一時的に格納される。なお、図6において画像バッファメモリ82はプリント制御部80に付随する態様で示されているが、画像メモリ74と兼用することも可能である。また、プリント制御部80とシステムコントローラ72とを統合して1つのプロセッサで構成する態様も可能である。
ヘッドドライバ84はプリント制御部80から与えられる印字データに基づいて各色の印字ヘッド50のアクチュエータ58を駆動する。ヘッドドライバ84にはヘッドの駆動条件を一定に保つためのフィードバック制御系を含んでいてもよい。
印字検出部24は、図1で説明したように、ラインセンサー(図示省略)を含むブロックであり、記録紙16に印字された画像を読み取り、所要の信号処理などを行って印字状況(吐出の有無、打滴のばらつきなど)を検出し、その検出結果をプリント制御部80に提供するものである。
プリント制御部80は、必要に応じて印字検出部24から得られる情報に基づいて印字ヘッド50に対する各種補正を行うようになっている。
次に、図4に示したような、微細孔としてのノズル51を有するノズルプレート151を、樹脂成形によって成形する方法について説明する。それに先立ってまずノズルプレート成形用の型について説明する。
図7に、本発明に係るノズルプレート成形用型を示す。図7に示すように、このノズルプレート成形用型100は、上型102と下型104から構成される。そして、上型102と下型104で形成されるキャビティ106に樹脂108が充填されるようになっている。
ここで、樹脂成型に使用する樹脂材料は、寸法安定性に優れる熱硬化性樹脂が好ましく、特にエポキシ樹脂やフェノール樹脂あるいはポリイミド樹脂などが好ましく、中でもエポキシ樹脂が最もすぐれている。
上型102には、ノズル51を形成するためのピン(ノズルピン)102aが設けられている。また、前述したように、ノズルピン102aの根元部102bが外に向かって凹のR形状となっていると、これに対応するノズル先端部が外に向かって凸のR形状となり、メニスカス面が不安定となってしまうため、ノズルピン102aの根元部102bには、前述した図19とは逆に外に向かって凸のR形状を設けるようにする。
以下、このようなノズルピン102aの根元部102bに図19とは逆のR形状を設けた上型102の製造方法について説明する。
まず、上型102のノズルピン102aの根元部102bに、ノズルピン102aの側面とのなす角が90°以下となるような外へ向かって凸となるR形状の面を形成する第1の方法について説明する。
図8に、この逆R形状を形成する第1の方法を示す。図8(a)に示すように、ノズルピン102aが形成された上型102に対して、ノズルピン102a及びその根元部102bを除いて電極110を形成し、電極110を形成した部分以外はすべて絶縁性(非導電性)にする。
このように、ノズルピン102a及び根元部102bを絶縁性とし、その他を電極110を設けた上型102を電解液112中に漬けて、電極110に電圧をかけて電気メッキを行う。
図8(b)に示すように、メッキ114は、等方的に成長するので、電極110の周りよりも電極110から離れたところの方が成長が遅れ、ノズルピン102a端部からの距離がxよりノズルピン102aに近い側で、深さが最大yだけ落ち込み、その結果ノズルピン102aの周囲のメッキ114はノズルピン102aに近いところ程大きく凹み、外へ向かって凸のR形状が形成される。これにより、ノズルピン102aの根元部102bに、図8(a)に示すように、もともと根元部102bが有していたR形状とは逆のR形状が形成される。
このように、根元部102bに逆のR形状が形成されたノズルピン102aを有する上型102を用いて、ノズルプレートを成形すると、詳しくは後述するが、ノズルピン102aに対応してノズル孔がその内壁面がストレート形状に形成され、ノズル孔の吐出口先端部の周縁部に、ノズルピン102aの根元部102bの逆R形状の落ち込みに対応して円環状に突起が形成される。この突起部の剛性を確保するためには、根元部102bの逆R形状によってノズルピン102aとの間に形成される凹部の最大落ち込み深さyと、ノズルピン102a端部から落ち込み開始点までの距離xとの関係がy<xとなることが望ましい。
なお、このとき図8(c)に示すように、ノズルピン102aの部分も含めて上型102の表面全体に電極110を形成しておき、ノズルピン102aの部分にのみ絶縁層116を設けるようにしてもよい。
またさらに、この第1の方法においては、ノズルピン102aの中心に対して電極110を対称的に設ける必要がある。ノズルピン102aの中心に対して電極110が対称的に付けられていないと、メッキ周囲の成長速度が異なり、ノズルピン102aの周囲の根元部102bに対称的にR形状が形成されなくなるからである。
次に、上型102のノズルピン102aの根元部102bに逆R形状を形成する第2の方法について説明する。
図9に、逆R形状を形成する第2の方法を示す。第2の方法は、液体を上型102のノズルピン102a以外の部分に流し込んで硬化させることで逆R形状を形成するものである。
図9(a)に示すように、上型102の表面をノズルピン102aの部分も含めて撥水性にしておき、ノズルピン102a周囲の上型102表面に液体118を流し込んで硬化させる。このとき撥水性としては、ノズルピン102aと流し込む液体118との接触角が90度以上となるようにすればよい。このようにすれば、流し込まれた液体118の形状はノズルピン102aの周囲で凹状になり、根元部102bに逆R形状が形成される。
ここで、流し込む液体118としては、特に限定はされず、最終的に硬化するものであればよい。例えば、感光性硬化樹脂材料としてはレジストや感光性ポリイミドが、熱硬化性樹脂材料としては1液性エポキシ接着剤が、常温硬化材料としては2液性エポキシ接着剤などが好適に例示される。
なお、これらは、樹脂成型材料であるために、硬度が低く、型としての耐久性(耐熱性や耐摩耗性あるいは密着力など)に劣るので、これらを母型としてNiやCu等の電鋳で転写するようにしてもよい。また、その他の材料としては、半田やPb、Mgなどの溶融金属などでもよい。このような溶融金属を用いた場合は、樹脂よりも耐久性に優れている。
また、第2の方法の場合には、ノズルピン102aの根元部102bに形成される逆R形状は、ノズルピン102aに対して確実に対称性を持って形成される。
なお、樹脂成形に用いる樹脂材料等については、前述した第1の方法の場合と同様である。
次に、上型102のノズルピン102aの根元部102bに逆R形状を形成する第3の方法について説明する。
図10に、逆R形状を形成する第3の方法を示す。第3の方法は、凸形状のノズルピン102aの形成された上型102上にスパッタでコート膜を形成することにより、ノズルピン102の根元部102bに逆R形状を形成するものである。
図10(a)に示すように、不活性ガス中で上型102とターゲット120との間に高電圧をかけて、不活性ガス中のイオンをターゲット120に衝突させ、ターゲット120からたたき出した原子を上型102上に堆積させてコート膜を形成する。
このとき図10(b)に示すように、ノズルピン102aの根元部102bは、凸部であるノズルピン102aの陰になり、成膜が進行しない。これにより、根元部102bにおけるコート膜(スパッタ膜)122の膜厚は小さくなり、凹形状を作ることができ、根元部102bに逆R形状を形成することができる。
このスパッタ法を用いた第3の方法の場合、スパッタ時間で凹部(逆R形状)の高さy(図10(b)参照)をある程度制御することができるため、次に示すように、成型物の先端角度を変えることが可能になる。
例えば、図11に示すように、ノズルピン102aの根元部102bにおける角度がθの上型102があった場合に、これに対してスパッタを行い、スパッタ膜122を形成する場合を考える。
図11(a)は、スパッタを開始する時点で時間はT=0である。以下、図11(b)は、時間T=0.5t、(c)は時間T=t、(d)は時間T=2t、(e)は時間T=3t、(f)は時間T=4tの状態を表している。これらの図に示すように、時間の経過とともにスパッタ膜122の膜厚はしだいに厚くなっていくが、根元部102bにおいては、成膜は進行せず、角度θはしだいに小さくなっていく。
そして、例えば図11(d)に示すように、角度θはθ2 (=90°)となり、根元部102bにおいてもフラットなスパッタ膜122ができる。さらに、時間が経過すると、図11(e)、(f)に示すように、角度θはさらに小さくなって、根元部102bに逆R形状が形成されて行く。
このように、スパッタ時間を制御することによって根元部102bにおける凹部の高さ(角度θ)をある程度調整することが可能となる。特に条件によっては図11(d)に示すようなフラットな形状の面を形成することもできる。
また、このときスパッタにおいて、もし根元部102bにR形状がなく、根元部102bが直角に形成されている場合に、各時間t、2t、3t、4tにおけるスパッタ膜の状態が図12に示すようになるように成膜すると仮定する。
この仮定の下において、根元部102bにおけるR形状のRが大きい場合のスパッタ膜122の成膜の様子を図13(a)に示し、Rが小さい場合のスパッタ膜122の成膜の様子を図13(b)に示す。Rが大きい場合には、図13(a)に示すように、スパッタ膜122がノズルピン102a側に落ち込み始める点のノズルピン102a端部からの距離xはRより小さく(x<R)なる。また、Rが小さい場合には、図13(b)に示すように、この距離xは、R以上(x≧R)となる。
また、Rが大きい場合には、図13(a)に示すように、スパッタ膜122は、ノズルピン102aの端部からの距離xに肩部(膨らみ)122aが形成され、距離xの部分が最も盛り上がるように成膜される。すなわち、スパッタ膜122は、ノズルピン102aからの距離がx以内の部分において、ノズルピン102a側へ向かって落ち込むとともに、ノズルピン102aからの距離がxを越える部分においても一旦凹み、それからフラットな状態が形成される。
また、同様に、スパッタ膜の成膜において、根元部102bがR形状ではなく直角の場合に、ノズルピン102a側へのスパッタ膜122の落ち込みが大きいと仮定した場合、すなわちxよりyの割合の方が大きいと仮定した場合を図14に示す。
このとき、根元部102bのRが大きい場合のスパッタ膜122の成膜の様子を図15(a)に示し、Rが小さい場合のスパッタ膜122の成膜の様子を図15(b)に示す。Rが大きい場合には、図15(a)に示すように、x<Rとなり、Rが小さい場合には、図15(b)に示すようにx≧Rとなる。また、図15(a)において、通常RとRx とRy は、それぞれ略等しくなっている。また図13(a)と同様に、Rが大きい場合、図15(a)に示すように、スパッタ膜122は、ノズルピン102aから距離xの部分に肩部(膨らみ)122aができ、距離xを越えた部分に凹部ができ、それより離れるとフラットな状態に成膜されるようになっている。
以上説明したように、スパッタでノズルピンの根元部に逆R形状を形成する場合、スパッタ材料としては、型の耐久性を考慮してDLC(ダイヤモンドライクカーボン)などの高硬度材料を用いることが好ましい。またこの場合、通常根元部のRは1μ程度であり、これに対し、数μの厚さの成膜が必要となる。そのため、根元部のRが大きい場合には、より厚膜にスパッタする必要があり、成膜時間がかかるが、スパッタによる方法の場合、ノズルピン周辺の逆R形状の対称性を確実に得ることができる。
以上、ノズルプレートを成形するための上型にノズルピンを設けた場合に、ノズルピンの根元部に逆R形状を形成する方法を3通り説明したが、このようにして形成された上型と、これに対応する下型を合わせて、以下のようにしてノズルプレートが成形される。
図16に、このノズルプレート成形用の型を用いてノズルプレートを樹脂材料により成形する方法を示す。
図16(a)に示すように、ノズルピン102aの根元部102bに逆R形状が設けられた上型102と、このノズルピン102aに対応する凸部104aを有する下型104とで構成される型100のキャビティ106中に溶融した樹脂108を流し込んで成形を行う。
なお、ここで樹脂成形に使用する樹脂材料は、前述したように、寸法安定性に優れる熱硬化性樹脂が好ましく、特に、エポキシ樹脂やフェノール樹脂あるいはポリイミド樹脂などがより好ましい。
このとき、ノズルピン102aによって形成されるノズル孔は微細な孔であり、ノズルピン102aと下型104の凸部104aとが直接突き当たるようになっていると、ノズルピン102aが曲がったり、破損する虞れがある。そこで、図16(a)に示すように、上型104を閉じたときでも、ノズルピン102aと凸部104aとの間に隙間が生じるように、クリアランスδを設けて、ノズルピン102aと凸部104aとが直接当たらないようにする。クリアランスδは通常0.1μm〜10μm程度である。
また、ノズルプレート151を樹脂成形によって形成する場合、樹脂だけでは非常に柔らかいため十分な強度が得られないので、図16(a)に示すように、樹脂108にヤング率の高い微粒子109をフィラーとして添加して、強度を上げるようにする。フィラーとしては、シリカ、ガラス繊維、カーボンファイバー、アルミナ等が用いられる。
また、このときノズルピン102aと凸部104aの間にクリアランスδの隙間が設けられているため、この隙間に樹脂108が入り込むが、この部分は、樹脂成形物(ノズルプレート151)を型100から抜いた後除去する必要がある。そのため、この隙間に微粒子109が入り込むと、除去するのが困難となる。例えば、レーザー加工する場合に、樹脂とフィラーの加工速度が異なるために、きれいに加工できない。そこで、この隙間に微粒子109が入り込まないように微粒子109の径dは、クリアランスδより大きいもの(δ<d)を用いるようにする。
図16(b)に、樹脂108が硬化した後、型100から取り出したノズルプレート151を示す。図16(b)に示すように、ノズルプレート151のノズル51の内壁面は、ストレートな断面形状を有し、先端部周縁には、上型102のノズルピン102aの根元部102bの逆R形状に対応して突起部51bが形成されている。
なお、型100から取り出した段階では、ノズルプレート151は、図16(b)に示すように、ノズル51内にクリアランスδの隙間に入り込んだ樹脂108が薄膜バリ51cを形成しているため、これを除去する必要がある。そこで、ノズル径Dよりも小さい微粒子、シリカやアルミナ等を薄膜バリ51cに吹き付けるブラスト処理等によって薄膜バリ51cを除去するようにする。また、このときビーズやシリカ等の微粒子以外に水やエアー等の流体を高圧で吹き付けて薄膜バリ51cを除去するようにしてもよい。
このようにして、図16(c)に示すように、ノズル51の先端周縁部に突起部51bが形成されたノズルプレート151が形成される。ノズル51以外のノズルプレート表面151aには、撥液処理を施すようにする。なお、ノズル51の先端周縁に形成される突起部51bは形状が鋭角であり、上型102のノズルピン102aの根元部102bの逆R形状に沿って尖った形になっている。そのため、ブレードなどのメンテナンスにより欠けるなどの不良の発生を防止するために、突起部51bの剛性を確保するため、図16(c)に示すx、yの寸法をy<xとすることが好ましい。
また、突起部51bの高さとしては、高過ぎるとブレードの拭き残しが発生する可能性があるが、インクを除去する場合には10μm以下、付着したゴミを除去する場合には5μm以下であれば良く、例えば、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、CR(クロロプレンゴム)、NBR(ニトリルゴム)等のゴム材質の通常のゴムブレードによって問題なく拭き取ることが可能である。従って、最終的な突起部51bの高さとしては、y<5μmであることが好ましく、より好ましくは、y≦1μmである。。
また、上述した第3の方法によるスパッタ法で上型102のノズルピン102aの根元部102bに逆R形状を形成した場合において、図13(a)あるいは図15(a)に示すように、x<Rの場合には、ノズルピン102aの根元部102bに形成される逆R形状は肩部(膨らみ)122aを有している。
このような上型102を用いて図16と同様にして、図17(a)に示すように、ノズルプレートの樹脂成形を行うと、図17(b)に示すように出来上がったノズルプレート151には、ノズル51の先端周縁部の突起部51bのすぐ外側には、上記上型102の根元部102bの肩部122aに対応して、さらにその周辺のノズルプレート表面151cよりも低い凹部151bが形成される。
この凹部151bは、図18に示すように、ブレード66で除去した(ノズルプレート表面151cに付着していた)ゴミ160をトラップさせることができる。これにより、ブレード66でノズルプレート表面151cを清掃する際、ゴミ160を引きずることによる傷がつきにくくなるという効果がある。
以上説明したように、ノズルプレートを樹脂成形で形成する場合に、従来は、ノズル孔に対応するノズルピンの根元部にR形状が形成されていることにより、この型によって成形されるノズル孔先端部にR形状のダレが発生していたが、本実施形態においては、これを回避するため、型の前記根元部に逆R形状を形成して、成形されるノズル孔先端部のダレ面を逆にし、ノズル孔内壁面をストレート状にして外側周縁部を鋭角に尖らせるようにした突起部を形成するようにした。これにより、本実施形態ではノズル孔先端部におけるインクメニスカス面を安定化させ、ノズルから吐出されるインク液滴を均一な大きさとして濃度ムラをなくすことが可能となった。
以上、本発明のノズルプレート成形用型及びこれを用いて成形されたノズルプレートについて詳細に説明したが、本発明は、以上の例には限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、各種の改良や変形を行ってもよいのはもちろんである。
10…インクジェット記録装置、12…印字部、14…インク貯蔵/装填部、16…記録紙、18…給紙部、20…デカール処理部、22…吸着ベルト搬送部、24…印字検出部、26…排紙部、28…カッター、30…加熱ドラム、31、32…ローラー、33…ベルト、34…吸着チャンバー、35…ファン、36…ベルト清掃部、40…加熱ファン、42…後乾燥部、44…加熱・加圧部、45…加圧ローラー、48…カッター、50…印字ヘッド、50A…ノズル面、51…ノズル、51a…ノズル流路、51b…突起部、52…圧力室、53…インク供給口、54…圧力室ユニット、55…共通液室、56…振動板(共通電極)、57…個別電極、58…圧電素子、60…インクタンク、62…フィルタ、64…キャップ、66…ブレード、67…吸引ポンプ、68…回収タンク、70…通信インターフェース、72…システムコントローラ、74…画像メモリ、76…モータドライバ、78…ヒータドライバ、80…プリント制御部、82…画像バッファメモリ、84…ヘッドドライバ、86…ホストコンピュータ、88…モータ、89…ヒータ、100…型、102…上型、102a…ノズルピン、102b…根元部、104…下型、104a…凸部、106…キャビティ、108…樹脂、109…微粒子、110…電極、114…メッキ、116…絶縁層、118…液体、120…ターゲット、122a…肩部、151…ノズルプレート、151a…ノズルプレート表面、151b…凹部、151c…(凹部周辺の)ノズルプレート表面、160…ゴミ
Claims (9)
- 液滴を吐出する複数のノズルを有するノズルプレートを成形するためのノズルプレート成形用型であって、
ノズル形成用のノズルピンの根元部に、ノズルピンの側面とのなす角が90°以下となるような外へ向かって凸となるR形状の面、あるいはフラットな面が形成されたノズル形成部の型と、
前記ノズル形成部の型と対向する型と、
から構成されることを特徴とするノズルプレート成形用型。 - 請求項1に記載のノズルプレート成形用型の製造方法であって、前記根元部に形成される外へ向かって凸となるR形状の面を、前記ノズルピンの周辺に電極を配置し、かつ前記ノズルピンは絶縁して、電気メッキすることで形成するようにしたことを特徴とするノズルプレート成形用型の製造方法。
- 請求項1に記載のノズルプレート成形用型の製造方法であって、
前記根元部に形成される外へ向かって凸となるR形状の面を、前記ノズルピンとの接触角が90°以上となる液体を前記ノズルピン周辺に流し込んで硬化させることによって形成することを特徴とするノズルプレート成形用型の製造方法。 - 前記液体は、硬化性の樹脂材料または溶融金属であることを特徴とする請求項3に記載のノズルプレート成形用型の製造方法。
- 請求項1に記載のノズルプレート成形用型の製造方法であって、
前記根元部に形成される外へ向かって凸となるR形状の面またはフラットな面を、スパッタ法で成膜して形成することを特徴とするノズルプレート成形用型の製造方法。 - 請求項1に記載のノズルプレート成形用型を用いて成形したことを特徴とするノズルプレート。
- 請求項1に記載のノズルプレート成形用型のノズル形成部の型と、これに対向する型とで形成されるキャビティ部に溶融樹脂材料を充填し、硬化させて形成することを特徴とするノズルプレートの製造方法。
- ノズル孔先端部の周縁部に、ノズル孔先端部の内壁側はストレート形状で、ノズル孔先端部の外側に外へ向かって凹となる逆R形状を有する突起物が形成されたことを特徴とするノズルプレート。
- ノズル孔先端部の周縁部に、ノズル孔先端部の内壁側はストレート形状で、ノズル孔先端部の外側に外へ向かって凹となる逆R形状を有する突起物が形成されるとともに、
前記突起物に隣接する外周面に、その周辺のノズルプレート表面より低い凹部が形成されたことを特徴とするノズルプレート。
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JP2005077714A JP2006256146A (ja) | 2005-03-17 | 2005-03-17 | ノズルプレート成形用型及びこれを用いて成形されたノズルプレート |
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2005
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