JP2006256062A - 当てボール、包装構造体、および包装方法 - Google Patents

当てボール、包装構造体、および包装方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006256062A
JP2006256062A JP2005075766A JP2005075766A JP2006256062A JP 2006256062 A JP2006256062 A JP 2006256062A JP 2005075766 A JP2005075766 A JP 2005075766A JP 2005075766 A JP2005075766 A JP 2005075766A JP 2006256062 A JP2006256062 A JP 2006256062A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
printing plate
contact ball
lithographic printing
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005075766A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Yamazaki
裕之 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2005075766A priority Critical patent/JP2006256062A/ja
Publication of JP2006256062A publication Critical patent/JP2006256062A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Printing Plates And Materials Therefor (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Wrappers (AREA)

Abstract

【課題】 シート材と光学的に容易に識別できる当てボール、前記当てボールを用いたシート材の包装構造、および前記当てボールを用いたシート材の包装方法の提供。
【解決手段】 シート材を厚さ方向に積層したシート束の両面に積層される板紙である当てボール22であって、赤色光、緑色光、および青色光の少なくとも1つについて、表面の反射吸光度が前記シート材料よりも高い当てボール22、前記当てボール22を用いた包装構造、包装方法。
【選択図】 図1

Description

本発明は、当てボール、包装構造体、および包装方法に関し、特に、捨て版を含む平版印刷版の包装に用いたときに、捨て版と光学的に容易に識別できる当てボール、前記当てボールを用いた包装構造体および包装方法に関する。
新聞の多色印刷において、一部の紙面を2色または1色で印刷する場合には、オフセット印刷機の使用しない版胴に捨て版を装着することが広く行なわれている。捨て版としては、一般的には、アルミニウムウェブの片面を粗面化した平版印刷版用の支持体であって粗面化面に製版層を形成しないままのものが使用される。したがって、平版印刷版を出荷する際には、前記支持体の粗面化面に製版層を形成した平版印刷版のほかに捨て版を積層して包装することが一般的である。
平版印刷版の包装形態としては、平版印刷版および捨て版を厚み方向に積層した平版印刷版束の両面に当てボールと称する板紙を積層し、これをパレットに積層して適宜の手段で固定したものが一般的である。更に、前記平版印刷版がレーザで直接描画、露光するレーザ露光型平版印刷版である場合には、輸送中や自動製版装置での処理時に製版面が損傷したり、高温下で平版印刷版同士が貼り付いたりすることを防止するために、平版印刷版の間に合紙を挿入して製版面を保護している(特許文献1)。
レーザ露光型平版印刷版の製版においては、通常、平版印刷版のセッティングや露光、現像を自動的に行なう自動製版装置が広く使用されている。
前記自動製版装置は、通常、平版印刷版束がセットされるプレートセッタと、前記プレートセッタにセットされた平版印刷版を可視光レーザまたは赤外レーザで直接露光して製版する露光ゾーンと、露光ゾーンで露光された平版印刷版を現像、水洗する現像ゾーンとを有する。露光ゾーンと現像ゾーンとの間には、露光存で露光された平版印刷版を予備水洗するプレ水洗ゾーンが設けられている。
前記自動製版装置においては、平版印刷版束はパレットに積載された状態でプレートセッタにセッティングされる。そして、平版印刷版は、プレートセッタにおいて1枚づつ取り出されて露光ゾーンに供給される。このとき、当てボールや合紙も一緒に露光ゾーンに供給されると、供給された当てボールや板紙がプレ水洗ゾーンや現像ゾーンにおいて、水中や現像液中で小さく分散され、配管系やフィルタが詰まる。また、現像液が使用できなくなることもある。
そこで、自動現像装置には、当てボールや合紙を取り除く自動紙取り機構が設けられるとともに、当てボールや合紙が自動紙取り機構で除去できなかった場合に備え、自動紙取り機構の下流側に、平版印刷版や捨て版とともに当てボールや合紙が露光ゾーンに供給されていないか否かを検知する紙検知センサが設けられている。
特開2004−17482号公報
紙検知センサとしては、金属センサや光学センサが使用されるが、合紙や当てボールの色調は、通常は、白、ベージュ、褐色、灰色が一般的であり、平版印刷版の製版面や捨て版と色調が近いので、光学センサによる検出が困難なことがある。
本発明は、上記問題を解決すべく成されたものであり、平版印刷版や捨て版などのシート材と光学的に容易に識別できる当てボール、前記当てボールを用いたシート材の包装構造、および前記当てボールを用いたシート材の包装方法の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、シート材を厚さ方向に積層したシート束の両面に積層される板紙である当てボールであって、赤色光、緑色光、および青色光の少なくとも1つについて、表面の反射吸光度が前記シート材料よりも高いことを特徴とする当てボールに関する。
前記当てボールは、表面の反射吸光度が捨て版や平版印刷版よりも高いから、万が一自動紙取り機構で除けなかった場合においても、自動紙送り機構の下流側に反射吸光度測定部を設け、捨て版や平版印刷版の表面の反射吸光度を測定することにより、当てボールが捨て版や平版印刷版とともに搬送されていないかどうかを容易に識別できる。
したがって、前記当てボールは、自動製版装置に設けられた自動紙取り機構で平版印刷版束から除去できなかった場合においても、光学センサで容易に検出できるから、露光ゾーンに搬送されて種々のトラブルを生じさせることがない。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の当てボールにおいて、前記シート材料との表面吸光度の差が、赤色光、緑色光、および青色光の何れについても0.3より大きいものに関する。
自動製版装置で自動製版される平版印刷版としては、たとえばレーザ露光型平版印刷版があるが、レーザ露光型平版印刷版の赤色光、緑色光、および青色光における反射吸光度は、製版層においても通常は0.4以下である。そして、裏面は、通常は金属面であるから、反射吸光度は殆ど0に等しいと考えられる。一方、捨て版においては、両面が金属面であるから、当然のことながら反射吸光度は殆ど0であると考えられる。
したがって、当てボールと前記シート材料との表面吸光度の差が、赤色光、緑色光、および青色光の少なくとも1つについて0.3以上であれば、容易に光学的に識別できると考えられる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の当てボールであって少なくとも表面が着色されてなるものに関する。
前記当てボールは、平版印刷版束を構成する平版印刷版の製版層および捨て版の色調に応じて表面をどのような色相に着色するか設定できる。当てボールを着色するには、表面に着色層を貼り合せてもよく、紙料に染料などの着色料を混入して当てボールを製造してもよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の何れか1項に記載の当てボールにおいて、前記シート材が平版印刷版であるものに関する。
前記当てボールは、本発明の当てボールを平版印刷版の包装に適用した例である。
請求項5に記載の発明は、シート材を厚さ方向に積層したシート束と、前記シート束の両面に積層されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の当てボールとを有することを特徴とする包装構造体に関する。
請求項6の発明は、請求項5に記載の包装構造体において、前記シート材が平版印刷版であるものに関する。
前記包装構造体を自動製版機のプレートセッタにセッティングすると、自動紙取り機構で当てボールが除去され、平版印刷版および捨て版のみが露光ゾーンに供給される。
ここで、当てボールは、赤色光、緑色光、および青色光の少なくとも1つの反射吸光度が、平版印刷版および捨て版に比較して高いから、光学センサにより、容易に平版印刷版や捨て版と識別できる。
したがって、万が一、当てボールが自動紙取り機構で除去されず、露光ゾーンに向って搬送された場合には、紛れ込んだ当てボールを光学センサで検出して搬送を停止するか、または自動製版機外に排除するかすることが容易である。
請求項7に記載の発明は、シート材を厚さ方向に積層したシート束の両面に請求項1〜4の何れか1項に記載の当てボールを積層することを特徴とする包装方法に関する。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の包装方法において、前記シート材が平版印刷版であるものに関する。
前記包装方法で平版印刷版および捨て版を包装した包装構造体によれば、自動製版機において当てボールが露光ゾーンを経て現像ゾーンに送られて種々のトラブルを引き起こすことが効果的に防止される。
以上説明したように本発明によれば、シート材と光学的に容易に識別でき、光学的な検出が極めて容易な当てボール、前記当てボールを用いたシート材の包装構造、および前記当てボールを用いたシート材の包装方法が提供される。
1.実施形態1
以下、本発明に係る包装構造体の一例につき、図面を用いて説明する。
(包装構造体の構成)
図1〜図4に示すように、実施形態1に係る包装構造体18は、平版印刷版10と合紙14とを交互に積層して形成された平版印刷版束12と、平版印刷版束12の両面に積層された当てボール22と、両面から当てボール22で挟まれた平版印刷版束12を包装する内装紙16とから構成されている。
平版印刷版束12においては、合紙14は、平版印刷版10において製版層が形成された側の面である製版面10Pの側に積層されている。
平版印刷版束12は、平版印刷版10と合紙14とを交互に積層して形成したものであってもよいが、平版印刷版10の製版層が粘着性を有さず、機械的強度の高いものであれば、合紙14を介さずに、平版印刷版10のみを積層してもよい。
平版印刷版10の枚数は特に限定はされないが、通常は10〜2000枚程度である。なお、平版印刷版10の枚数が多いときは、所定枚数毎に当てボール22を挿入してもよい。
平版印刷版10としては、通常のネガ型またはポジ型の感光性平版印刷版のほか、レーザ露光型の平版印刷版が挙げられる。
レーザ露光型の平版印刷版としては、ポジ型またはネガ型の感熱性製版層を有するものや、光重合型製版層を有するものがある。
平版印刷版10は、アルミニウムウェブの片面または両面を、機械的粗面化および電気科学的粗面化などの方法で粗面化し、必要に応じて表面に陽極酸化皮膜を形成し、珪酸ソーダ溶液または熱水で表面処理したアルミニウム支持体の粗面化面にこれらの製版層を形成し、所定のサイズに裁断することにより製造される。
なお、平版印刷版10の一部は、前記アルミニウム支持体を所定のサイズに裁断した捨て版11であってもよい。
当てボール22としては、平版印刷版や捨て版の保護に使用される板紙が使用される。具体的には、故紙から抄造されたものであって、坪量が200〜1000g/m2であり、密度が0.7〜0.85g/cm2、水分4〜6%、pH4〜8、ベック平滑度3〜900秒、アンモニア含有量1.0ppm以下の板紙が挙げられる。
当てボール22は、赤色光、緑色光、青色光の何れについても、表面の反射吸光度が、平版印刷版10の製版面10P、製版面10Pとは反対側の面である非製版面10Q、および捨て版11の何れよりも大きく、また従来の当てボールよりも大きい。具体的には当てボール22の赤色光、緑色光、青色光における反射吸光度は、平版印刷版10の製版面10P、非製版面10Q、および捨て版11の何れよりも0.3よりも大きく、好ましくは0.35以上大きい。
当てボール22は、使用する材料によっては未着色であってもよいが、通常は着色されている。着色剤で着色した紙料で当てボール22を抄造してもよく、また、通常の紙料から抄造された板紙の片面または両面に着色剤で着色された紙または板紙を貼り合わせてもよい。当てボール22としては、赤色光、緑色光、青色光の何れにおいても反射吸光度が0.1Abs以上であることが好ましい。
なお、平版印刷版10が、FD−YAGレーザ(532nm)やアルゴンイオンレーザ(488nm、514.5nm)などの紫色〜青色レーザ光(488〜532nm)で露光する形態のものであれば、当てボール22は、600〜800nmの範囲に吸収極大を有し、上記紫色〜青色レーザ光のフィルタにならない青〜紫色の着色剤で着色することが好ましい。
平版印刷版10が、紫半導体レーザ(例:405nm)対応の版である場合、当てボール22は、500〜800nmの範囲に吸収極大を有し、上記紫色〜青色レーザ光のフィルタにならない緑〜紫色の着色剤で着色することが好ましい。
平版印刷版10が、赤外半導体レーザ(830nm、860nm)で露光する形態であれば、当てボール22は、前記レーザ光のフィルタにならない400〜800nmに吸収極大を有する褐色の着色剤で着色することが好ましい。
前記着色剤としては、フタロシアニン系顔料やアゾ系顔料、カーボンブラック、酸化チタンなどの顔料類、エチルバイオレット、クリスタルバイオレット、ビクトリアピュアブルー、アゾ染料、アントラキノン染料、シアニン染料などの染料類などが使用できるがこれらには限定されない。
内装紙16は、通常の未晒しクラフト紙が使用できるが、裏面にポリエチレンフィルムを貼り合わせた防湿紙、裏面にアルミニウム箔を貼り合わせた遮光紙、およびポリエチレンフィルムとアルミニウム箔とを貼り合わせ、または黒色ポリエチレンフィルムを貼り合わせた遮光防湿紙なども好ましく使用される。
包装構造体18は、たとえば以下の手順に従って作成できる。
先ず、図1に示すように、平版印刷版束12の両面に当てボール22を重ね、粘着テープ24で平版印刷版束12と当てボール22とを一体に固定する。
次ぎに、図2に示すように、平版印刷版束12の長辺12Lが内装紙16の長辺16Lに対して平行になるように、平版印刷版束12を内装紙16の中央部に載置し、内装紙16を、平版印刷版束12の長辺12Lに沿って両側から折り込み、更に図3に示すように平版印刷版束12の短辺12Sに沿って両側から折り込む。
そして、図4に示すように、内装紙16の折り込んだ部分を粘着テープ24で固定する。
(自動製版機の構成)
自動製版機としては、たとえば平版印刷版束12がセットされるカセットを有するプレートセッタと、平版印刷版10を露光する露光ゾーンと、前記露光ゾーンで露光された平版印刷版10を現像、水洗する現像ゾーンと、前記プレートセッタにセットされた平版印刷版束12から平版印刷版10または捨て版11を1枚づつ取り出して露光ゾーンに供給する給版部と、前記給版部に設けられ、平版印刷版束12から当てボール22および合紙14を除去する自動紙取り機構とを有するものがある。
前記給版部には、前記自動紙取り機構で除去されなかった当てボール22や合紙14を検出する紙検出センサが設けられている。前記紙検出センサのうち、当てボール22を検出するセンサとしては光センサが使用できる。なお、前記光センサにおいては、たとえば460nm(青色)、520nm(緑色)、660nm(赤色)のセンサ光を用いることができる。前記センサ光は、平版印刷版10または捨て版11の表面に対して斜めに入射させ、その反射光を受光部で検出して反射光強度を求めることにより、行なうことができる。具体的には、平版印刷版10または捨て版11と当てボール22との反射光強度の中間に第1の閾値を設け、平版印刷版10または捨て版11と合紙14との反射光強度の中間に第2の閾値を設ける。そして、受光部で受光した反射光強度が第1の閾値よりも強い場合には、合紙14が除去されていないものと判断し、反射光強度が第1の閾値よりも弱い場合には、合紙14が除去されたものと判断する。そして、前記反射光強度が第2の閾値よりも強いときは当てボール22は除去されたものと判断し、前記反射光強度が第2の閾値よりも弱いときは当てボール22は除去されていないものと判断する。したがって、前記反射光強度が前記第1の閾値と第2の閾値との間であれば、当てボール22および合紙14の何れも除去されたものと判断される。
前記自動紙取り機構としては、ゴムローラ等でずらしながら剥離、除去する機構、吸盤等で吸引して除去する機構、風圧で吹き飛ばす機構、および帯電を利用して吸着、除去する機構などがあるが、合紙14だけでなく当てボール22も除去できる機構としては、ゴムローラを用いた機構および吸盤等で吸引して除去する機構が好ましい。
前記自動製版機においては、プレートセッタ、給版部、露光ゾーン、現像ゾーン、搬送機構、および自動紙取り機構は、上位コンピュータシステムにより制御されている。
前記自動製版機を用いた製版方法について以下に説明する。
先ず、包装構造体18から内装紙16を剥離し、粘着テープ24を除去して平版印刷版束12を前記自動製版機におけるプレートセッタのカセットに収納する。
すると、上位コンピュータシステムからの指示により、捨て版11は、給版部内を搬送されながら自動紙取り機構によって当てボール22および合紙14が除去され、紙検出センサによって当てボール22および合紙14の有無が検出される。当てボール22および合紙14の何れも無いときは、露光ゾーンに搬入されるが、露光ゾーンでは何らの露光も行なわれることなく、現像ゾーンに搬入されて現像、水洗され、排出される。当てボール22および合紙14が存在するときは、給版部において搬送を停止し、露光部に搬送されないようにする。
一方、平版印刷版10は、上位コンピュータシステムからの指示により、捨て版11と同様に給版部内を搬送されながら自動紙取り機構によって当てボール22および合紙14が除去され、紙検出センサによって当てボール22および合紙14の有無が検出される。当てボール22および合紙14の何れも無いときは、露光ゾーンに搬入されて露光され、次いで現像ゾーンに搬入されて現像、水洗され、排出される。当てボール22および合紙14が存在するときは、給版部において搬送を停止し、平版印刷版10が露光部に搬送されないようにする。
(実施例1、比較例1)
(1)捨て版の作成
JIS A1050アルミニウム材の厚み0.3mmのアルミニウムウェブを、400メッシュのパミスストーンの20質量%水性懸濁液を研磨剤として用いて回転ナイロンブラシで砂目立てして機械的粗面化処理を行った。
機械的粗面化処理後のアルミニウムウェブを水洗後、15質量%の水酸化ナトリウム液(アルミニウム4.5質量%を含有。)に浸漬してアルミニウムの溶解量が5g/m2になるようにアルカリエッチング処理した後、水洗した。
そして、1%硝酸溶液でデスマット処理を行った後、0.7%硝酸溶液(アルミニウム0.5質量%含有。)中で、陽極時電圧10.5V、陰極時電圧9.3Vの矩形波交番波形電圧(電流比r=0.9)を印加して160クーロン/dm2の電気量で電解粗面化処理した。
次いで、15質量%の水酸化ナトリウム液(アルミニウム4.5質量%を含有。)に浸漬してアルミニウムの溶解量が1g/m2になるようにアルカリエッチング処理した後、水洗し、液温50℃、濃度30質量%の硫酸溶液中でデスマット処理を行った。
粗面化処理後のアルミニウムウェブを、液温35℃、濃度20質量%(アルミニウム0.8質量%含有)の硫酸溶液中で直流電圧を印加して陽極酸化処理し、表面に陽極酸化皮膜を形成した。
次ぎに、メチルメタクリレート/エチルアクリレート/2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸(共重合体仕込み重量比=65/20/15)の部分ナトリウム塩10質量部を1.0質量%メタノール−水混合液90質量部に溶解した溶液を、バーコータで乾燥時の塗布量が0.1g/m2になるように塗布した。
次いで、表1に示す組成の非感光性樹脂組成物をメタノール/メチルエチルケトン/1−メトキシ−2−プロパノール/乳酸メチルを30/30/25/12(質量比)の割合で混合した混合液に溶解し、乾燥時の塗布量が0.5g/m2になるようにバーコータで塗布し、110℃で4秒間乾燥させて捨て版を作製した。
Figure 2006256062
(2)平版印刷版の作成
厚さが0.3mmであって材質が1Sのアルミニウム板を、8号ナイロンブラシと800メッシュのパミストン水懸濁液とを用い、その表面を砂目立てした後、よく水で洗浄した。
次いで、液温70℃の10%水酸化ナトリウム溶液に60秒浸漬してエッチングした後、流水で洗浄し、20%硝酸溶液でデスマット処理し、水洗した。
中和洗浄、水洗したアルミニウム板に、1%硝酸水溶液中で、VA=12.7Vの条件下で陽極時電気量が300クーロン/m2になるように正弦波の交番波形電流を通電して電解粗面化処理を行った。
電解粗面化処理後のアルミニウム板の表面粗さを測定したところ、0.45μm(Ra表示)であった。
引き続いて30%の硫酸水溶液に浸漬し、55℃で2分間デスマット処理した後、液温33℃の20%硫酸水溶液中で、砂目立てした面に陰極を配置して電流密度5A/dm2で50秒陽極酸化処理した。単位面積当りの陽極酸化皮膜の質量は2.7g/m2であった。
このようにして形成された支持体ウェブ上に塗布する下塗り用液状組成物を、以下の手順で調製した。先ず、表2に示す成分を混合し、30℃で攪拌した。約5分後に発熱が見られた。混合物を60分間反応させた後、ないよう物を別の容器に移し、メタノールを更に3万質量部加えて下塗り用液状組成物を得た。
Figure 2006256062
Figure 2006256062
このようにして調製された下塗り用液状組成物を、前記支持体ウェブ上に0.1g/m2になるように塗布し、100℃で1分間乾燥させて下塗り層を形成した。
このようにして形成された下塗り層上に、表3に示す組成の高感度光重合性組成物1を乾燥重量が1.5g/m2になるように塗布し、100℃で1分乾燥させ、感光層を形成した。
Figure 2006256062
Figure 2006256062
Figure 2006256062
Figure 2006256062
Figure 2006256062
Figure 2006256062
Figure 2006256062
得られた感光層上にポリビニルアルコール(鹸化度98%、重合度500)を5.5質量%含有し、ポリビニルピドリドンK300を0.3質量%含有する水溶液を、乾燥塗布量が2.5g/m2になるように塗布し、120℃で3分乾燥させ、平版印刷版を得た。
(3)当てボールの作製
着色当てボールは、以下の手順で作製した。
原料故紙を叩解し、4%の濃度に希釈した紙料に、サイズ材を厚紙重量の0.1%になるように、紙力剤を厚紙重量の0.2%になるように加え、更に、硫酸アルミニウムをpHが5.0になるまで加えた。
そして、この紙料を、L***着色系でL*=61±2.0、a*=6.0±0.8、b*=27.6±1.5になるように着色した。
着色した紙料を用いて抄紙し、密度0.72g/cm3、坪量640g/m2の当てボールを作製した。
非着色当てボールは、前記紙料を着色しなかった以外は、前記着色当てボールと同様の手順に従って作製した。
(4)合紙の作成
漂白クラフトパルプを叩解し、4%の濃度に希釈した紙料に、合成サイズ材を0.4質量%加え、硫酸アルミニウムをpHが5.0になるまで加えた。更に、澱粉を主成分とする紙力剤を3.0質量%添加して抄紙し、坪量38g/m2、平滑度50秒、水分6.0%の合紙を作成した。
(5)反射吸光度の測定
上述の手順で作製した平版印刷版、捨て版、合紙、当てボール(着色当てボール)、および着色しない当てボール(普通当てボール)につき、480nm、520nm、680nmの各は量における反射吸光度を測定した。結果を表4に示す。
Figure 2006256062
着色当てボールおよび普通当てボールと平版印刷版、捨て版、合紙との反射吸光度の差の絶対値は以下の通りである。
Figure 2006256062
表2に示すように、着色当てボールにおいては、平版印刷版、捨て版、合紙との反射吸光度の差は、460nm、520nm、680nmの何れにおいても0.35以上であったが、普通当てボールにおいては、0.30以下であった。
(5)自動製版機による評価
上述の手順で作製した平版印刷版、合紙、および着色当てボールを用いて実施形態1のところで説明した包装構造体18を作製した(実施例1)。同様に平版印刷版、合紙、および普通当てボールを用いて当てボールの種類が異なる以外は包装構造体18と同様の包装構造体を作製した(比較例1)。
これらの包装構造体を、上に述べた自動製版機のカセットにセットし、自動紙取り機構で除去されなかった当てボールが識別できるかどうかを調べた。
着色当てボールを用いた実施例1の包装構造体においては、100回中100回とも当てボールの識別ができたが、普通当てボールを用いた比較例1の包装構造体においては、5回中1回以上当てボールの識別ができなかった。
本発明は、感光性、感熱性、または光重合性の製版層を有する平版印刷版の包装に適用できる。前記包装は、平版印刷版とともに捨て版が包装されたものであってもよい。更に、アルミニウム板やステンレス鋼板、塗装鋼板などの各種金属シートや紙、プラスチックシートの包装にも適用できる。
図1は、実施形態1に係る包装構造体の構成を示す分解斜視図である。 図2は、実施形態1に係る包装構造体の作製手順を示す説明図である。 図3は、実施形態1に係る包装構造体の作製手順を示す説明図である。 図4は、実施形態1に係る包装構造体の作製手順を示す説明図である。
符号の説明
10 平版印刷版
10 平版印刷版
10 陽極時電圧
11 捨て版
12 平版印刷版束
12L 長辺
12S 短辺
14 合紙
16 内装紙
16L 長辺
18 包装構造体
22 当てボール
24 粘着テープ

Claims (8)

  1. シート材を厚さ方向に積層したシート束の両面に積層される板紙である当てボールであって
    赤色光、緑色光、および青色光の少なくとも1つについて、表面の反射吸光度が前記シート材料よりも高いことを特徴とする当てボール。
  2. 前記シート材料との表面吸光度の差が、赤色光、緑色光、および青色光の何れについても0.3より大きい請求項1に記載の当てボール。
  3. 少なくとも表面が着色されてなる請求項1または2に記載の当てボール。
  4. 前記シート材は平版印刷版である請求項1〜3の何れか1項に記載の当てボール。
  5. シート材を厚さ方向に積層したシート束と、前記シート束の両面に積層されてなる請求項1〜4の何れか1項に記載の当てボールを有することを特徴とする包装構造体。
  6. 前記シート材は平版印刷版である請求項5に記載の包装構造体。
  7. シート材を厚さ方向に積層したシート束の両面に請求項1〜4の何れか1項に記載の当てボールを積層することを特徴とする包装方法。
  8. 前記シート材は平版印刷版である請求項7に記載の包装方法。
JP2005075766A 2005-03-16 2005-03-16 当てボール、包装構造体、および包装方法 Pending JP2006256062A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005075766A JP2006256062A (ja) 2005-03-16 2005-03-16 当てボール、包装構造体、および包装方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005075766A JP2006256062A (ja) 2005-03-16 2005-03-16 当てボール、包装構造体、および包装方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006256062A true JP2006256062A (ja) 2006-09-28

Family

ID=37095800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005075766A Pending JP2006256062A (ja) 2005-03-16 2005-03-16 当てボール、包装構造体、および包装方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006256062A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20130052436A1 (en) Infrared Sensitive Photosensitive Composition and Lithographic Plate Fabricated by Using Same
AU2003220838B2 (en) Lining board for lithographic plate and its manufacturing method, and protected lithographic plate and its stack
JPS645560B2 (ja)
JP2006256062A (ja) 当てボール、包装構造体、および包装方法
JP4640217B2 (ja) ローラ表面の異物除去方法及び装置
EP1207122B1 (en) Package for planographic printing plates and method for packaging planographic printing plates
JP4319373B2 (ja) 平版印刷版用合紙および平版印刷版包装構造
JP2001246869A (ja) 平版印刷版用合紙、平版印刷版用当て部材及び平版印刷版包装構造
JP3637138B2 (ja) 光重合性平版印刷原版
JP2001199472A (ja) 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造
JP2002059669A (ja) 感光性平版印刷版用合紙
JP2002234272A (ja) 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造
JP2009023354A (ja) 平版印刷用合紙
JPS6167863A (ja) 感光性平版印刷版
JP3562574B2 (ja) 平版印刷版用支持体
JP2001247155A (ja) 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造
JP2004017482A (ja) 平版印刷版用捨て版の合紙
JP2004090397A (ja) 感光性平版印刷版包装体
JP2004020578A (ja) 平版印刷版用捨て版及びその製版方法
JP2005246787A (ja) 捨て版用原版
JP2005089062A (ja) 板状材積層束、板状材積層束の反転識別方法及びその装置
JPH11321143A (ja) 平版印刷版用基板、平版印刷版、及び平版印刷版の製造方法
JP2004264661A (ja) 感光性平版印刷版
JP2007261089A (ja) 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造
JP2004276470A (ja) 銀塩平版印刷版用合紙

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20070222

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712