JP2004090397A - 感光性平版印刷版包装体 - Google Patents
感光性平版印刷版包装体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004090397A JP2004090397A JP2002254499A JP2002254499A JP2004090397A JP 2004090397 A JP2004090397 A JP 2004090397A JP 2002254499 A JP2002254499 A JP 2002254499A JP 2002254499 A JP2002254499 A JP 2002254499A JP 2004090397 A JP2004090397 A JP 2004090397A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- printing plate
- lithographic printing
- plate
- photosensitive lithographic
- photosensitive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Abstract
【課題】輸送時の振動および衝撃によっても感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題が生じない感光性平版印刷版包装体を提供する。
【解決手段】感光性平版印刷版の積層体2の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に、曲げ特性3〜50mmの板3を宛がい、さらに外装材4で外装したことを特徴とする感光性平版印刷版包装体1。
【選択図】 図1
【解決手段】感光性平版印刷版の積層体2の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に、曲げ特性3〜50mmの板3を宛がい、さらに外装材4で外装したことを特徴とする感光性平版印刷版包装体1。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は感光性平版印刷版包装体に関し、詳細には、輸送時の振動および衝撃によっても感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題が生じない、感光性平版印刷版包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光性平版印刷版は、親水性の支持体上に、親油性の画像形成層(以下、感光層ともいう)を有し、該感光層に対して画像露光を行うと露光部分はアルカリに対する溶解性が変化する。ポジ型の平版印刷版用原版は感光層の露光部分がアルカリ可溶性となり、ネガ型のものはアルカリ不溶性となり、画像露光後のアルカリ現像で、いずれも親水性の非画像部と親油性の画像部とを有する平版印刷版が製版される。
【0003】
上記の感光性平版印刷版は、従来、数枚〜数十枚単位で積層体としてものをさらに外装材で包装した包装体として、保管、出荷、輸送に供していた。
しかしながら、上記の程度の包装体では、特に輸送時の振動および衝撃によって、感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題が生じることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の技術の欠点を克服し、輸送時の振動および衝撃によっても感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題が生じない、感光性平版印刷版包装体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討の結果、感光性平版印刷版積層体の少なくとも1面に 特定の曲げ特性を有する板を宛てがうことによって、上記課題を解決するに至った。
即ち、本発明は、感光性平版印刷版の積層体の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に曲げ特性3〜50mmの板を宛がい、さらに外装材で外装したことを特徴とする感光性平版印刷版包装体である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は、図1に示すように、感光性平版印刷版の積層体(以下、単に積層体ともいう)2の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に曲げ特性3〜50mmの板(以下、単に宛板ともいう)3を宛がい、さらに外装材4で外装したの感光性平版印刷版包装体(以下、単に包装体ともいう)1である。
【0007】
本発明の感光性平版印刷版包装体において、積層体の原版面と平行な面の少なくとも1面に宛がう宛板3としては、曲げ特性3〜50mmであれば特に限定されない。好ましくは3〜25mmであり、より好ましくは5〜15mmである。曲げ特性が50mmよりも大きい板を使用した場合、輸送時の振動による歪みにより感光面に応力が発生すると思われ、ネガ型の場合は光画像形成不良が発生し、またポジ型の場合は現像液浸透抑止能力が劣化するために、結果として画像形成不良を生じる。また3mmよりも小さい板を使用した場合には、輸送時の振動により積層体中で原版にずれが生じ易くなり、感光面に傷が生じ結果として画像形成不良を生じる。
【0008】
なお、曲げ特性とは、長さ1000mm、幅800mmの宛板3を図4に示すようにその1方の端を台8に固定することで、長さ700mm、幅800mm分を空中に浮かせ、空中に浮かせた他方の端部がその自重で下方に下がった点と台の高さ差を測定することによって曲げ特性値(mm)を測定する。なおこの測定試験は温度25℃、湿度50%の環境下で行う。
【0009】
本発明の包装体における宛板の材質としては、上記の曲げ特性を満たすものであれば特に限定されないが、具体的には、木材板、プラスチック板、金属板、等が挙げられ、木材板としては普通合板、ランバーコア合板、シナ合板、ラワン合板、カバ合板、メラミン板、硬質繊維板、MDF、パーティクルボード等が、プラスチック板としては、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、スチロール樹脂、メタアクリル樹脂、ポリカーボネート板、ガラス繊維強化ポリエステル板、四弗化エチレン樹脂等が、金属板としてはアルミニウム板、真鍮板、鉄板、ジュラルミン板、ステンレス板、銅板等が挙げられる。好ましくは木材板、シナ合板、ラワン合板等が挙げられる。
本発明の包装体における宛板の厚さとしては、上記の曲げ特性を満たすものであれば特に限定されないが、好ましくは1〜30mm、より好ましくは3〜20mm、さらに好ましくは5〜15mmの範囲である。
【0010】
本発明の包装体における外装材としては、特に限定されないが、具体的には、段ボールが一般的である。
本発明の包装体においては、図1及び2に示すように、積層体2に宛板3を宛がう前に、該積層体を内装材5で包装し内装体6とすることが好ましい。該内装体6における内装材5としては、特に限定されないが、具体的には、クラフト紙が一般的である。
【0011】
本発明の包装体において、図3に示すように、前記内装体6は、厚み方向に4箇所以上でテープ7によって固定されていることが好ましい。
本発明の包装体において、該内装体6のテープ固定箇所はその4角が好ましい。
また、該内装体6のテープ固定箇所は、その4角の4箇所以外にも、多くあるほど感光性平版印刷版の感光層の傷付きおよびそれに伴う画像形成性の劣化を防止できる点で好ましいが、必要以上に多くなると、使用における開封作業の煩雑さが問題となることがある。
【0012】
前記内装体6の固定に用いるテープ7の材質は、特に限定されないが、具体的には、紙製、樹脂フィルムをベースとして、アクリル系粘着材を用いるのが一般的である。
またテープを使用せずにホットメルト型接着剤を使用することもできる。
【0013】
また、本発明の包装体として適用する感光性平版印刷版とは、支持体上に感光層を有するものである。
該感光性平版印刷版としては、その感光層の種類によって、光照射により現像液もしくは印刷用湿し水に対する溶解速度が向上するポジ型(特開2002−86668号公報、特開2002−196491号公報、米国特許出願公開第2002/0086233号明細書)と、光照射により溶解速度が減少するネガ型(米国特許第6403283号明細書)に分類され、さらに照射光源波長によって紫外域に分光感度を有するジアゾ型(特開2001−249444号公報)、紫外〜可視域に分光感度を有するフォトポリマー型(米国特許出願公開第2002/0081527号明細書)、銀塩型(特開2001−215712号公報)、赤外域に分光感度を有するサーマル型等に分類される。
本発明の包装体として適用する感光性平版印刷版としては、上記の感光層を有する公知のものが挙げられる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1:
ネガ型感光性平版印刷版LP−NS2(富士写真フィルム(株)製)を50枚積層し、この積層体を内装材(アルミ箔を内面に貼り付けたクラフト紙)、宛板(厚み10mm、曲げ特性値5mmの合板)、外装材(厚み5mmの段ボール)を用いて、図1のように包装した。この包装体を劣悪な輸送状況を想定し、50cmの高さから厚み10mmのゴムシートを敷いたコンクリート上に自然落下させた。この自然落下を20回繰り返した後、富士写真フイルム(株)製CELIC8000CTPを用いて200μJ/cm2条件にて全面露光し、富士写真フイルム(株)製現像液DV−1(1:8で水道水希釈したもの)および富士写真フイルム(株)製LP−850P自動現像機を用いて処理を行った。その結果、印刷版には現像膜抜けが観察されなかった。現像して得られた平版印刷版をハイデルSOR−M機にて印刷したところ、問題なく50000枚の印刷が完了した。
【0015】
実施例2:
宛板として、厚み5mm、曲げ特性値25mmの合板に変更した以外は実施例1と同様に評価を行ったところ、印刷版には現像膜抜けが観察されず、得られた平版印刷版を印刷したところ問題なく50000枚の印刷が完了した。
【0016】
実施例3:
ポジ型感光性平版印刷LP−PI(富士写真フイルム(製))を用いた以外は、実施例1と同様に包装体とし、この包装体を実施例1と同様に自然落下を繰り返した後、Creo社製トレンドセッター3244を用い、120μJ/cm2条件にて50%網点面積率の平網画像を露光し、富士写真フイルム製現像液DT−1(1:8で水道水希釈したもの)および富士写真フイルム製PS−900H自動現像機を用いて処理を行った。その結果、印刷版には現像膜抜けが観察されなかった。現像して得られた平版印刷版をハイデルSOR−M機にて印刷したところ、問題なく50000枚の印刷が完了した。
【0017】
比較例1:
宛板として、厚み2mm、曲げ特性値90mmのダンボール板に変更した以外は実施例1と同様に評価を行ったところ、現像後の印刷版全面に現像膜減りが発生し、得られた平版印刷版を印刷したところ、印刷スタート時点から現像膜減り部にインキが着肉せず印刷不良が発生した。
比較例2:
宛板として、厚み2.5mm、曲げ特性値70mmのダンボール板に変更した以外は実施例3と同様に評価を行ったところ、現像後の印刷版全面に現像膜減りが発生し、得られた平版印刷版を印刷したところ、印刷スタート時点から現像膜減り部にインキが着肉せず印刷不良が発生した。
比較例3:
宛板として、厚み2mm、曲げ特性値90mmのダンボール板を4枚重ね合わせた積重板に変更した以外は実施例1と同様に評価を行ったところ、現像後の印刷版全面に現像膜減りが発生し、得られた平版印刷版を印刷したところ、印刷スタート時点から現像膜減り部にインキが着肉せず印刷不良が発生した。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る感光性平版印刷版包装体によれば、感光性平版印刷版の積層体の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に、曲げ特性3〜50mmの板を宛がうことにより、輸送時の振動および衝撃等によっても感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題を防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光性平版印刷版包装体の1例を示した断面模式図である。
【図2】本発明に係る感光性平版印刷版包装体における、感光性平版印刷版の積層体と宛板の位置関係の1例を示した断面模式図である。
【図3】本発明に係る感光性平版印刷版包装体の1例を示した斜視図である。
【図4】曲げ特性値を測定する際の概念図である。
【符号の説明】
1 感光性平版印刷版包装体
2 感光性平版印刷版積層体
3 宛板
4 外装材
5 内装材
6 内装体
7 テープ
8 台
【発明の属する技術分野】
本発明は感光性平版印刷版包装体に関し、詳細には、輸送時の振動および衝撃によっても感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題が生じない、感光性平版印刷版包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】
感光性平版印刷版は、親水性の支持体上に、親油性の画像形成層(以下、感光層ともいう)を有し、該感光層に対して画像露光を行うと露光部分はアルカリに対する溶解性が変化する。ポジ型の平版印刷版用原版は感光層の露光部分がアルカリ可溶性となり、ネガ型のものはアルカリ不溶性となり、画像露光後のアルカリ現像で、いずれも親水性の非画像部と親油性の画像部とを有する平版印刷版が製版される。
【0003】
上記の感光性平版印刷版は、従来、数枚〜数十枚単位で積層体としてものをさらに外装材で包装した包装体として、保管、出荷、輸送に供していた。
しかしながら、上記の程度の包装体では、特に輸送時の振動および衝撃によって、感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題が生じることがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記従来の技術の欠点を克服し、輸送時の振動および衝撃によっても感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題が生じない、感光性平版印刷版包装体を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、鋭意検討の結果、感光性平版印刷版積層体の少なくとも1面に 特定の曲げ特性を有する板を宛てがうことによって、上記課題を解決するに至った。
即ち、本発明は、感光性平版印刷版の積層体の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に曲げ特性3〜50mmの板を宛がい、さらに外装材で外装したことを特徴とする感光性平版印刷版包装体である。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をさらに詳細に説明する。
本発明は、図1に示すように、感光性平版印刷版の積層体(以下、単に積層体ともいう)2の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に曲げ特性3〜50mmの板(以下、単に宛板ともいう)3を宛がい、さらに外装材4で外装したの感光性平版印刷版包装体(以下、単に包装体ともいう)1である。
【0007】
本発明の感光性平版印刷版包装体において、積層体の原版面と平行な面の少なくとも1面に宛がう宛板3としては、曲げ特性3〜50mmであれば特に限定されない。好ましくは3〜25mmであり、より好ましくは5〜15mmである。曲げ特性が50mmよりも大きい板を使用した場合、輸送時の振動による歪みにより感光面に応力が発生すると思われ、ネガ型の場合は光画像形成不良が発生し、またポジ型の場合は現像液浸透抑止能力が劣化するために、結果として画像形成不良を生じる。また3mmよりも小さい板を使用した場合には、輸送時の振動により積層体中で原版にずれが生じ易くなり、感光面に傷が生じ結果として画像形成不良を生じる。
【0008】
なお、曲げ特性とは、長さ1000mm、幅800mmの宛板3を図4に示すようにその1方の端を台8に固定することで、長さ700mm、幅800mm分を空中に浮かせ、空中に浮かせた他方の端部がその自重で下方に下がった点と台の高さ差を測定することによって曲げ特性値(mm)を測定する。なおこの測定試験は温度25℃、湿度50%の環境下で行う。
【0009】
本発明の包装体における宛板の材質としては、上記の曲げ特性を満たすものであれば特に限定されないが、具体的には、木材板、プラスチック板、金属板、等が挙げられ、木材板としては普通合板、ランバーコア合板、シナ合板、ラワン合板、カバ合板、メラミン板、硬質繊維板、MDF、パーティクルボード等が、プラスチック板としては、塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、スチロール樹脂、メタアクリル樹脂、ポリカーボネート板、ガラス繊維強化ポリエステル板、四弗化エチレン樹脂等が、金属板としてはアルミニウム板、真鍮板、鉄板、ジュラルミン板、ステンレス板、銅板等が挙げられる。好ましくは木材板、シナ合板、ラワン合板等が挙げられる。
本発明の包装体における宛板の厚さとしては、上記の曲げ特性を満たすものであれば特に限定されないが、好ましくは1〜30mm、より好ましくは3〜20mm、さらに好ましくは5〜15mmの範囲である。
【0010】
本発明の包装体における外装材としては、特に限定されないが、具体的には、段ボールが一般的である。
本発明の包装体においては、図1及び2に示すように、積層体2に宛板3を宛がう前に、該積層体を内装材5で包装し内装体6とすることが好ましい。該内装体6における内装材5としては、特に限定されないが、具体的には、クラフト紙が一般的である。
【0011】
本発明の包装体において、図3に示すように、前記内装体6は、厚み方向に4箇所以上でテープ7によって固定されていることが好ましい。
本発明の包装体において、該内装体6のテープ固定箇所はその4角が好ましい。
また、該内装体6のテープ固定箇所は、その4角の4箇所以外にも、多くあるほど感光性平版印刷版の感光層の傷付きおよびそれに伴う画像形成性の劣化を防止できる点で好ましいが、必要以上に多くなると、使用における開封作業の煩雑さが問題となることがある。
【0012】
前記内装体6の固定に用いるテープ7の材質は、特に限定されないが、具体的には、紙製、樹脂フィルムをベースとして、アクリル系粘着材を用いるのが一般的である。
またテープを使用せずにホットメルト型接着剤を使用することもできる。
【0013】
また、本発明の包装体として適用する感光性平版印刷版とは、支持体上に感光層を有するものである。
該感光性平版印刷版としては、その感光層の種類によって、光照射により現像液もしくは印刷用湿し水に対する溶解速度が向上するポジ型(特開2002−86668号公報、特開2002−196491号公報、米国特許出願公開第2002/0086233号明細書)と、光照射により溶解速度が減少するネガ型(米国特許第6403283号明細書)に分類され、さらに照射光源波長によって紫外域に分光感度を有するジアゾ型(特開2001−249444号公報)、紫外〜可視域に分光感度を有するフォトポリマー型(米国特許出願公開第2002/0081527号明細書)、銀塩型(特開2001−215712号公報)、赤外域に分光感度を有するサーマル型等に分類される。
本発明の包装体として適用する感光性平版印刷版としては、上記の感光層を有する公知のものが挙げられる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定されるものではない。
実施例1:
ネガ型感光性平版印刷版LP−NS2(富士写真フィルム(株)製)を50枚積層し、この積層体を内装材(アルミ箔を内面に貼り付けたクラフト紙)、宛板(厚み10mm、曲げ特性値5mmの合板)、外装材(厚み5mmの段ボール)を用いて、図1のように包装した。この包装体を劣悪な輸送状況を想定し、50cmの高さから厚み10mmのゴムシートを敷いたコンクリート上に自然落下させた。この自然落下を20回繰り返した後、富士写真フイルム(株)製CELIC8000CTPを用いて200μJ/cm2条件にて全面露光し、富士写真フイルム(株)製現像液DV−1(1:8で水道水希釈したもの)および富士写真フイルム(株)製LP−850P自動現像機を用いて処理を行った。その結果、印刷版には現像膜抜けが観察されなかった。現像して得られた平版印刷版をハイデルSOR−M機にて印刷したところ、問題なく50000枚の印刷が完了した。
【0015】
実施例2:
宛板として、厚み5mm、曲げ特性値25mmの合板に変更した以外は実施例1と同様に評価を行ったところ、印刷版には現像膜抜けが観察されず、得られた平版印刷版を印刷したところ問題なく50000枚の印刷が完了した。
【0016】
実施例3:
ポジ型感光性平版印刷LP−PI(富士写真フイルム(製))を用いた以外は、実施例1と同様に包装体とし、この包装体を実施例1と同様に自然落下を繰り返した後、Creo社製トレンドセッター3244を用い、120μJ/cm2条件にて50%網点面積率の平網画像を露光し、富士写真フイルム製現像液DT−1(1:8で水道水希釈したもの)および富士写真フイルム製PS−900H自動現像機を用いて処理を行った。その結果、印刷版には現像膜抜けが観察されなかった。現像して得られた平版印刷版をハイデルSOR−M機にて印刷したところ、問題なく50000枚の印刷が完了した。
【0017】
比較例1:
宛板として、厚み2mm、曲げ特性値90mmのダンボール板に変更した以外は実施例1と同様に評価を行ったところ、現像後の印刷版全面に現像膜減りが発生し、得られた平版印刷版を印刷したところ、印刷スタート時点から現像膜減り部にインキが着肉せず印刷不良が発生した。
比較例2:
宛板として、厚み2.5mm、曲げ特性値70mmのダンボール板に変更した以外は実施例3と同様に評価を行ったところ、現像後の印刷版全面に現像膜減りが発生し、得られた平版印刷版を印刷したところ、印刷スタート時点から現像膜減り部にインキが着肉せず印刷不良が発生した。
比較例3:
宛板として、厚み2mm、曲げ特性値90mmのダンボール板を4枚重ね合わせた積重板に変更した以外は実施例1と同様に評価を行ったところ、現像後の印刷版全面に現像膜減りが発生し、得られた平版印刷版を印刷したところ、印刷スタート時点から現像膜減り部にインキが着肉せず印刷不良が発生した。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る感光性平版印刷版包装体によれば、感光性平版印刷版の積層体の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に、曲げ特性3〜50mmの板を宛がうことにより、輸送時の振動および衝撃等によっても感光層が傷付き画像形成性が劣化する問題を防止することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る感光性平版印刷版包装体の1例を示した断面模式図である。
【図2】本発明に係る感光性平版印刷版包装体における、感光性平版印刷版の積層体と宛板の位置関係の1例を示した断面模式図である。
【図3】本発明に係る感光性平版印刷版包装体の1例を示した斜視図である。
【図4】曲げ特性値を測定する際の概念図である。
【符号の説明】
1 感光性平版印刷版包装体
2 感光性平版印刷版積層体
3 宛板
4 外装材
5 内装材
6 内装体
7 テープ
8 台
Claims (1)
- 感光性平版印刷版の積層体の印刷版面と平行な面の少なくとも1面に、曲げ特性3〜50mmの板を宛がい、さらに外装材で外装したことを特徴とする感光性平版印刷版包装体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254499A JP2004090397A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 感光性平版印刷版包装体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254499A JP2004090397A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 感光性平版印刷版包装体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004090397A true JP2004090397A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32060251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002254499A Pending JP2004090397A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 感光性平版印刷版包装体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004090397A (ja) |
-
2002
- 2002-08-30 JP JP2002254499A patent/JP2004090397A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
BR122019024029B1 (pt) | elemento de impressão de imagem em relevo flexográfica | |
US7754411B2 (en) | Slip sheet for a planographic printing plate, production process thereof and a protected planographic printing plate and laminate thereof | |
US20010036597A1 (en) | Protective interleaf sheet for planographic printing plates, and packaging method of planographic printing plates | |
JP2004090397A (ja) | 感光性平版印刷版包装体 | |
EP1816515B1 (en) | Package for planographic printing plates and method for packaging planographic printing plates | |
US6551696B2 (en) | Interleaf sheet for planographic printing plates, abutting member for planographic printing plates, and packaging structure for planographic printing plates | |
US6732864B2 (en) | Method for measuring strength of image forming surface of planographic printing plate, planographic printing plate and packaging structure for planographic printing plates | |
JP2002234272A (ja) | 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造 | |
EP1353221B1 (en) | Planographic printing plate package structure | |
JP2004114425A (ja) | 感光性平版印刷版包装体 | |
JP2003081447A (ja) | 平版印刷版積層束及び平版印刷版積載部材 | |
US20010033904A1 (en) | Planographic printing plate packaging material and planographic printing plate packaging structure | |
JP2001233385A (ja) | 平版印刷版の包装材料及び平版印刷版の包装方法 | |
EP1160098A1 (en) | Stacked planographic printing plates and stacking method for planographic printing plates | |
JPH083898A (ja) | 感光性印刷版の梱包材及び梱包体 | |
JP2005096118A (ja) | 平版印刷版積層体及び平版印刷版包装構造 | |
JP2007290777A (ja) | 平版印刷版用包装箱及び平版印刷版包装構造 | |
JP2010201886A (ja) | 平版印刷版原版包装体 | |
JP2006016067A (ja) | 平版印刷版包装構造 | |
JP2006036228A (ja) | 平版印刷版包装箱用段ボール及び平版印刷版包装構造 | |
JP2002337967A (ja) | 平版印刷版包装構造及び平版印刷版包装方法 | |
JP2001247155A (ja) | 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造 | |
JP2007261089A (ja) | 平版印刷版用包装材及び平版印刷版包装構造 | |
JP2006256062A (ja) | 当てボール、包装構造体、および包装方法 | |
JP2008213334A (ja) | 平版印刷版の加工方法及び装置 |