JP2006255184A - スロットマシン - Google Patents

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Abstract

【課題】 乱数抽選の処理を必要とすることなく、遊技者が目押しした場合であっても図柄の停止態様を極力ばらつかせることができるスロットマシンを提供することである。
【解決手段】 メイン制御部は、回転基準位置のステップからのステップ番号に相当するカウンタを加算更新する処理を行なう(ステップS151〜ステップS154)。メイン制御部は、ストップスイッチ8L、8C、8Rから検出信号が入力されたときに、加算更新されたカウンタに基づくステップ番号に対応する停止制御テーブルを選択する処理を行ない(ステップS156)、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定し設定する処理を行なう(ステップS157)。そして、メイン制御部は、停止ステップの図柄を入賞ラインL1上に停止させる処理を行なう(ステップS164)。
【選択図】 図18

Description

本発明は、たとえば、メダルを遊技に使用するスロットマシンや、パチンコ玉を遊技に使用するパチロット等で代表されるスロットマシンに関する。詳しくは、1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能であるスロットマシンに関する。
この種のスロットマシンにおいて、従来から一般的に知られているものに、たとえば、1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能であるものがあった。
このようなスロットマシンとして、1図柄分リールが回転する毎に計数値を計数するとともにリールが一回転する毎に当該計数値をリセットする計数部を備え、計数値に対応する引込用データを特定するためのテーブルを用いて、停止操作時の計数値から引込用データを取り込み、計数値と引込用データとが一致したときにリールの回転を停止させるもの(特許文献1)があった。
また、停止操作時における駆動パルスの計数値が、1図柄に対応する計数値の前半の値であるか後半の値であるかによって、制御内容が異なる停止制御テーブルを選択し、当該停止制御テーブルに従ってリールの停止制御を行なうもの(特許文献2)があった。さらに、一図柄の前半部分でストップボタンが操作されたか、後半部分でストップボタンが操作されたかにより、異なる図柄を停止するもの(非特許文献1)があった。
また、図柄と対応付けられたステッピングモータのステップを通常のステップまたは特殊なステップに設定し、停止操作時のステップ位置が通常のステップのときに当該ステップに対応する図柄の停止テーブルに基づいて停止制御を行ない、停止操作時のステップ位置が特殊なステップのときに図柄の停止テーブル以外のテーブルに基づいて停止制御を行なうもの(特許文献3)があった。さらに、ステップ位置を特定するときの基準点を変更し、停止操作時に変更された基準点からのステップ位置のステップに対応する図柄の停止テーブルに基づいて停止制御を行なうもの(特許文献4)があった。
特開平2−283385号公報 特許第3600516号公報 特開2002−282419号公報 特開2002−291974号公報 株式会社双葉社、「パチスロ攻略マガジン」、2002年7月号、p.72−73
しかし、前述のような従来のスロットマシンにおいては、次のような問題があった。特許文献1,特許文献2,および非特許文献1に記載のスロットマシンでは、遊技者が同じ図柄や図柄の前半部分または後半部分を狙って、いわゆる目押しを行なって、停止操作を行なった場合、何らかの入賞役が内部当選していない限り同じ図柄が同じ位置に停止されていた。すなわち、単調なリール停止制御が行なわれることとなるため、飽きが生じる原因となっていた。また、以上のことから、遊技者が同じ図柄や図柄の前半部分または後半部分を目押しした場合、通常と異なる図柄が停止したときには、入賞役が内部当選していることを察知できてしまう。このため、狙った図柄と停止した図柄との関係から、遊技者に内部当選しているか否かを事前に見抜かれてしまう不都合が生じていた。
また、特許文献3および特許文献4に記載のスロットマシンについても、遊技者が通常のステップを狙って遊技をした場合、何らかの入賞役が内部当選していない限り同じ図柄が同じ位置に停止され、また、通常と異なる図柄が停止したときに入賞役が内部当選していることを察知できてしまう。このため、前述した同様の不都合が生じていた。
なお、上記不都合を解消する1つのやり方としては、目押しにより同じタイミングで押された場合であっても、乱数抽選で停止制御の内容または停止させる図柄を決定することにより、停止する図柄を異ならせることが考えられる。しかし、このように構成した場合、乱数抽選の処理が必要になる。
この発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、乱数抽選の処理を必要とすることなく、遊技者が目押しした場合であっても図柄の停止態様を極力ばらつかせることができるスロットマシンを提供することである。
課題を解決するための手段の具体例およびその効果
(1) 1ゲームに対して所定数の賭数(3または1)を設定(メダル投入または1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6を操作)することによりゲームを開始させることが可能となり、各々が識別可能な複数種類の識別情報(「0」〜「20」の各図柄番号に対応して配列される「赤7」、「白7」、「青7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「JAC」の図柄)を変動表示させる可変表示装置(可変表示装置2)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能であるスロットマシン(スロットマシン1)において、
前記可変表示装置は、
前記複数種類の識別情報が外周面に配列されたリール(各リール2L、2C、2R)と、
該リールを回転駆動させるステッピングモータ(リールモータ34L、34C、34R)とを含み、
前記スロットマシンは、
入賞の発生を許容するか否かを決定し(ステップS110)、入賞の発生を許容することを決定したときに所定の事前決定データ(当選フラグ)を設定する(ステップS111)事前決定手段(ステップS3)と、
前記ステッピングモータの駆動ステップ単位で前記リールを回転駆動させる回転駆動制御手段(メイン制御部41、モータ回路43、ステップS4、S5)と、
前記可変表示装置に表示結果を導出させるための遊技者による停止操作を検出する停止操作検出手段(ストップスイッチ8L,8C,8R、ステップS150)と、
前記リールの回転基準位置(切欠き等が形成された位置)を基準として、前記ステッピングモータの駆動ステップ数(ステップ番号)を計数(カウント)する計数手段(ステップS151〜ステップS154)と、
前記停止操作が検出されたとき(ストップスイッチ8L、8C、8Rから検出信号が入力されたとき)に、前記事前決定データの設定状況(たとえば、当選フラグの設定状況)、および前記停止操作が検出されたときの駆動ステップ数を示す検出時駆動ステップ数(ステップS155)に基づいて、複数の停止位置(停止ステップ、ステップ番号1,17,33,49,65,81,…、図10参照)の中から前記リールの停止位置を特定する特定手段(ステップS157)と、
前記特定手段の特定結果に従って前記リールの回転を停止させる停止制御手段(ステップS158〜S164)と、を備え、
前記特定手段は、
前記検出時駆動ステップ数が、所定の第1の駆動ステップ数から所定の第2の駆動ステップ数までのいずれかであるときに前記複数の停止位置のうち共通する複数の停止位置(ステップ番号1から16までのいずれかであるときに図柄番号6から10の停止ステップ、17から32までのいずれかであるときに図柄番号7から11の停止ステップ、…321から336までのいずれかであるときに図柄番号5から9の停止ステップ)の中から停止位置を特定可能であり、
前記事前決定データの設定状況が所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数と前記第2の駆動ステップ数との間(たとえば、ステップ番号1とステップ番号16との間)の特定の駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号5)であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記特定の駆動ステップ数の前後の駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号4とステップ番号6)であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定する相異停止位置特定手段(S156、図11〜図13)を含む。
このような構成によれば、事前決定データの設定状況が同じであり、かつ遊技者により停止操作が行なわれたときの検出駆動ステップ数が特定の駆動ステップ数である場合には、特定の駆動ステップ数の前後の駆動ステップ数であるときと異なる停止位置を特定することができる。これにより、駆動ステップ単位で停止位置を特定することができ、きめ細かにステッピングモータを制御することができる。また、遊技者が目押しした場合であっても駆動ステップ単位で狙うことが困難なため、乱数抽選の処理を必要とすることなく、リールを停止させたときの識別情報の表示結果をばらつかせることができる。
(2) 前記相異停止位置特定手段は、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの間のいずれの駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号1とステップ番号16との間のいずれのステップ番号等)であるときにも、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの駆動ステップ数であって前記検出時駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号5)の前後の駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号4,6)であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定する(S156、図11〜図13)。
このような構成によれば、事前決定データの設定状況が同じであり、かつ遊技者により停止操作が行なわれたときの検出駆動ステップ数が第1の駆動ステップ数から第2の駆動ステップ数までの間のいずれかの駆動ステップ数である場合には、検出時駆動ステップ数の前後の駆動ステップ数であるときと異なる停止位置を特定することができる。これにより、遊技者が目押しした場合であっても所望する識別情報を狙うことがより困難となるため、リールを停止させたときの識別情報の表示結果をより一層ばらつかせることができる。
(3) 前記相異停止位置特定手段は、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの間の所定駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号1とステップ番号16との間のいずれのステップ番号等)であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号1)が前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの間の前記所定駆動ステップ数から所定数毎(たとえば、4ステップ毎)に計数される駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号5,9,13)であるときに特定する停止位置と同じ停止位置を特定する(S156、図11〜図13)。
このような構成によれば、所定数を調整することにより、リールを停止させたときに導出される識別情報のばらつき頻度を容易に調整することができる。
(4) 前記相異停止位置特定手段は、
前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号1)であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数の前の駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号336)であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定し、
前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第2の駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号16)であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第2の駆動ステップ数の後の駆動ステップ数(たとえば、ステップ番号17)であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定する(S156、図11〜図13)。
このような構成によれば、事前決定データの設定状況が同じである場合には、検出時駆動ステップ数が、第1の駆動ステップ数または第2の駆動ステップ数であるときと、第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までのいずれかの駆動ステップ数であるときに特定可能な共通する複数の停止位置と異なる共通する複数の停止位置から駆動ステップ数に対応する停止位置を特定可能な第1の駆動ステップ数の前の駆動ステップ数または第2の駆動ステップ数の後の駆動ステップ数であるときとで、異なる停止位置を特定することができる。これにより、同じ停止位置が特定される駆動ステップ数がかたまらず停止位置がばらつくため、リールを停止させたときの識別情報の表示結果をばらつかせることができる。
(5) 前記停止制御手段は、第1の駆動電圧(第1電圧V1)を前記ステッピングモータに印加して前記ステッピングモータの複数の励磁相(たとえば、φ1〜φ4)のうち隣合う第1励磁相および第2励磁相を併せて励磁する2相励磁制御(たとえば、φ1、φ2の励磁)を行なった後(たとえば、S160)、前記第1の駆動電圧よりも高い第2の駆動電圧(第2電圧V2)を前記ステッピングモータに印加して、前記第2励磁相、該第2励磁相と隣合う第3励磁相、および前記第2励磁相と前記ステッピングモータのロータを挟んで対向する位置にある第4励磁相を併せて励磁する3相励磁制御(たとえば、φ2、φ3、φ4の励磁)を行なう(たとえば、S162)ことで前記リールの回転を停止させる(図17)。
このような構成によれば、第1の駆動電圧を前記ステッピングモータに印加して2相励磁制御を行なった後、第1の駆動電圧よりも高い第2の駆動電圧をステッピングモータに印加して3相励磁制御が行なわれる。これにより、3相励磁制御を行なう時間を短縮させて、リールの停止時の振動を抑えリールの停止制御の精度を向上させることができる。
(6) 乱数(内部抽選用の乱数)を生成する乱数生成手段(乱数発生回路115)と、
入賞の種類を示す入賞役別に定められた判定値(判定値数)を記憶する判定値記憶手段(図5(b)、図7、メイン制御部41に搭載されているROM)と、
前記入賞役と前記判定値の個数との対応関係(設定値1〜6)を設定変更する設定変更手段(リセット/設定スイッチ36)とをさらに備え、
前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した乱数、および前記設定変更手段により設定された前記入賞役と前記判定値との対応関係に基づいて、入賞役の当選の有無を判別することにより、前記入賞役による入賞の発生を許容するか否かを決定し(図15)、
前記判定値記憶手段は、
複数種類の入賞役のうちの第1入賞役(共通フラグが設定されている入賞役、図5(b)のRB(2)、JACIN、JAC、スイカ、チェリー、リプレイの入賞役)に対応する判定値を特定するための判定値特定用データ(判定値数の格納アドレス、判定値数)を格納する、前記複数段階の設定のいずれにも共通する1つの第1格納領域と、
複数種類の入賞役のうちの第2入賞役(共通フラグが設定されていない入賞役、図5(b)のRB(1)、ベル(1BET時)の入賞役)に対応する判定値を特定するための判定値特定用データ(判定値数の格納アドレス、判定値数)を格納する、前記複数段階の設定の各々に対応する複数の第2格納領域と、
複数種類の入賞役のうちの第3入賞役(共通フラグが設定されていない入賞役、図5(b)のBB(1)、(2)、(3)、ベル(MAXBET時)の入賞役)に対応する判定値を特定するための判定値特定用データ(判定値数の格納アドレス、判定値数)を格納する、前記複数段階の設定の各々に対応する複数の第3格納領域とを含み、
前記複数の第2格納領域には同一の判定値特定用データ(たとえば、図7のADD+0〜ADD+10には同一の「31」)が格納されている一方、前記複数の第3格納領域には各々異なる判定値特定用データ(たとえば、図7のADD+14〜ADD+24には各々異なる判定値数)が格納されている。
このような構成によれば、判定値記憶手段は、第1入賞役についての判定値特定用データを複数段階の設定のいずれにも共通する1つの第1格納領域に記憶している。このため、必要な記憶容量を最小限に押えることができる。その一方で、判定値記憶手段には、第2入賞役および第3入賞役についての判定値特定用データを、複数段階の設定の各々に対応させて個別に複数の第2格納領域または第3格納領域に記憶している。また、複数の第2格納領域には、複数段階の設定の各々に対応させて個別に記憶する判定値特定用データとして同一の判定値の数を示す同数判定値特定用データも含まれている。このため、複数段階の設定の各々に対応させて判定値特定データを変更することにより、複数段階の設定の各々に対応させて事前決定手段により当選と判別される割合を入賞役ごとに調整することができる。すなわち、事前決定手段により当選と判別される割合の調整を容易に行なうことができる。具体的に、開発段階において微妙に調整しながらシミュレーションを行なった判定値特定用データの記憶態様を、量産用の機種においてそのまま転用することができるので、最初の設計段階から量産用の機種に至るまでの開発を容易に行なうことができる。
なお、判定値特定用データを複数段階の設定の各々に対応させて記憶するとは、必ずしも設定の種類の数だけ個別に判定値特定用データを記憶するものだけを意味するものではなく、全ての設定の種類に共通して判定値特定用データを記憶するのでなければ、これに含まれるものとなる。たとえば、設定の種類が6種類(第1段階〜第6段階)ある場合、第1〜第3段階までは共通、第4〜第6段階までは共通といった場合も、判定値特定用データを設定の種類の各々に対応させて個別に記憶するものとなる。
(7) 所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路115a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ115b、上位カウンタ115c)と、
前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路116)とをさらに備え、
前記乱数生成手段は、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号のうちの特定のビットのデータと該数値データのうちの他のビットのデータとを入れ替えて(ステップS203、図9(b))、nビットの入替数値データを生成し(ステップS205、図9(b))、
前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した前記入替数値データと、前記判定値記憶手段に記憶された判定値とを用いて入賞役の当選の有無を判別する(図15)。
このような構成によれば、カウンタ回路から抽出したnビット配列のデータ信号に対応した数値データに対して特定のビットのデータと他のビットのデータを入れ替えた入替数値データが、乱数生成手段が生成した乱数として用いられる。これにより、判定値記憶手段に記憶されている判定値をバラつかせなくても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができる。また、特別な回路を設けることなく、特定のビットの入れ替えだけで、乱数生成手段が生成した乱数の周期性を失わせることができる。
(8) 所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路115a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ115b、上位カウンタ115c)と、
前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路116)とをさらに備え、
前記乱数生成手段は、
所定のタイミングで数値データを更新する数値データ更新手段(リフレッシュレジスタ111R)と、
前記所定の抽出条件が成立することにより、前記数値データ更新手段が更新する数値データを抽出する数値データ抽出手段(図19)と、を含み、
前記ラッチ回路が出力した上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)とから構成されるnビット配列のデータ信号のうちの上位kビットのデータに対して前記数値データ抽出手段が抽出した数値データを用いて所定の演算を行ない、nビットの演算数値データを生成し(図19)、
前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した前記演算数値データと、前記判定値記憶手段に記憶された判定値とを用いて入賞役の当選の有無を判別する(図15)。
このような構成によれば、カウンタ回路から抽出したnビット配列のデータ信号に対応した数値データに対して数値データ抽出手段が抽出した数値データを用いて所定の演算を行なって生成された演算数値データが、乱数生成手段が生成した乱数として用いられる。これにより、判定値記憶手段に記憶されている判定値をバラつかせなくても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができる。また、特別な回路を設けることなく、特定のビットの入れ替えだけで、乱数生成手段が生成した乱数の周期性を失わせることができる。
(9) 所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路(パルス発生回路115a)と、
nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路(下位カウンタ115b、上位カウンタ115c)と、
前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路(サンプリング回路116)とをさらに備え、
前記乱数生成手段は、
所定のタイミングで第1の数値データを更新する第1数値データ更新手段(リフレッシュレジスタ111R)と、
所定のタイミングで前記第1の数値データとは異なる第2の数値データを更新する第2数値データ更新手段(リフレッシュレジスタ111R)と、
前記第1数値データ更新手段が更新する第1の数値データを抽出する第1数値データ抽出手段(図20)と、
前記第2数値データ更新手段が更新する第2の数値データを抽出する第2数値データ抽出手段(図20)と、を含み、
前記ラッチ回路が出力した上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)とから構成されるnビット配列のデータ信号のうちの、上位kビットのデータに対して前記第1数値データ抽出手段が抽出した第1の数値データを用いて所定の演算を行ない、かつ、下位jビットのデータに対して前記第2数値データ抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行ない、nビットの演算数値データを生成し(図20)、
前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した前記演算数値データと、前記判定値記憶手段に記憶された判定値とを用いて入賞役の当選の有無を判別する(図15)。
このような構成によれば、カウンタ回路から抽出したnビット配列のデータ信号に対応した数値データに対して第1数値データ抽出手段が抽出した第1の数値データを用いて所定の演算を行ない、かつ、下位jビットのデータに対して第2数値データ抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行なって生成された演算数値データが、乱数生成手段が生成した乱数として用いられる。これにより、判定値記憶手段に記憶されている判定値をバラつかせなくても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができる。また、特別な回路を設けることなく、特定のビットの入れ替えだけで、乱数生成手段が生成した乱数の周期性を失わせることができる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本実施の形態に関わるスロットマシン1の全体正面図である。スロットマシン1の上部前面側には、外周に複数種類の図柄が配列された複数のリール2L、2C、2R(以下、左リール、中リール、右リールともいう)および当該リール2L、2C、2R各々に対応して設けられたリールモータ34L、34C、34R(図2参照)から構成される可変表示装置2が設けられている。この可変表示装置2のリール2L、2C、2Rは、各々に配列された図柄のうち連続する3つの図柄がスロットマシン1の前面に設けられた透視窓3から見えるように水平方向に並設されている。
各リール2L、2C、2Rは、各々対応して設けられたリールモータ34L、34C、34R(図2参照)によって回転駆動される。各リール2L、2C、2Rが回転することで、各々に配列された図柄が透視窓3に連続的に変化しつつ表示されるとともに、各リール2L、2C、2Rが回転を停止することで、透視窓3に3つの連続する図柄が表示結果として導出表示されるようになっている。
スロットマシン1には、メダルを投入するためのメダル投入部4、クレジットを用いて賭数を設定するための1枚BETスイッチ5およびMAXBETスイッチ6、ゲームを開始させるためのスタートスイッチ7、リール2L、2C、2Rの各々の回転を停止させるためのストップスイッチ8L、8C、8R、クレジットをメダルにして返却させるための精算スイッチ15が設けられている。
スロットマシン1においてゲームを行なう場合には、まず、メダルをメダル投入部4から投入するか、あるいはクレジットを使用して賭数を設定する。クレジットを使用するにはMAXBETスイッチ6、または1枚BETスイッチ5を操作すればよい。有効な賭数が設定されると、設定された賭数に応じて入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’(図1参照)が有効になるとともに、スタートスイッチ7を操作すればリール2L、2C、2Rが回転を開始する状態、すなわち、ゲームが開始可能な状態となる。
スロットマシン1では、原則として有効な賭数は3のみであり、これ以外の賭数ではゲームを開始させることができない。この場合には、すべての入賞ラインL1、L2、L2’、L3、L3’が有効なラインとして設定される。ただし、後述するレギュラーボーナス(ビッグボーナス中に提供された場合を含む)においては、有効な賭数が1に変化し、入賞ラインL1のみが有効なラインとして設定される。
なお、レギュラーボーナス以外の遊技状態であっても、賭数が1以上設定されているときには、当該賭数に対応させて入賞ラインを有効に設定し、スタートスイッチ7を操作すればリール2L、2C、2Rが回転を開始するように制御してもよい。
ゲームが開始可能な状態でスタートスイッチ7を操作すると、各リール2L、2C、2Rが回転し、各リール2L、2C、2Rの図柄が連続的に変動する。この状態でいずれかのストップスイッチ8L、8C、8Rを操作すると、対応するリール2L、2C、2Rの回転が停止し、表示結果が導出表示される。
そして、全てのリール2L、2C、2Rが停止されることで1ゲームが終了し、有効に設定されている入賞ラインのいずれかに予め定められた図柄の組合せが各リール2L、2C、2Rの表示結果として停止した場合には入賞が発生する。入賞が発生すると、その入賞に応じて定められた数のクレジットが加算されるクレジットが上限数(本実施の形態では50)に達した場合には、クレジットに加算しきれない分に相当する数のメダルがメダル払出穴9(図1参照)から払い出される。
透視窓3の下方には、左から、クレジット表示器10と、遊技補助表示器16と、ペイアウト表示器17が設けられている。クレジット表示器10は、7セグメント表示器によって構成され、前述したクレジットの数を表示する。遊技補助表示器16は、7セグメント表示器によって構成され、後述するレギュラーボーナスにおけるゲーム数および入賞数をカウントするカウンタの値を表示する。遊技補助表示器16は、後述するビッグボーナス中に払出されたメダルの総払出枚数をカウントするカウンタの値を表示する。ペイアウト表示器17は、7セグメント表示器によって構成され、入賞が成立した場合に払い出されるメダルの枚数を表示する。
透視窓3の上方には、演出手段の一例となる液晶表示器51が設けられている。液晶表示器51は、遊技状態や後述する当選フラグの設定状況等に応じて様々な演出用の画像を表示する。また、液晶表示器51は、後述するビッグボーナス中に総払出枚数からゲームに用いられた賭数を差し引いた純増枚数を表示する。なお、液晶表示器51は、純増枚数に限らず、総払出枚数を併せて表示するものであってもよい。
液晶表示器51の左右には、さらなる演出手段の一例となるスピーカ53、54が設けられている。スピーカ53、54は、入賞が発生したときの効果音や、異常時における警報音、その他、遊技状態に応じた様々な演出用の効果音を出力する。
図2は、スロットマシン1の構成を示すブロック図である。スロットマシン1には、図2に示すように、遊技制御基板40、演出制御基板90、演出中継基板80が設けられている。遊技制御基板40によって主に遊技状態が制御される。一方、演出制御基板90によってスロットマシン1に設けられた液晶表示器51などの演出手段が制御される。
遊技制御基板40には、所定の手順で演算を行なうCPU(Central Processing Unit)、CPUの制御プログラムや各種データテーブル等を格納するROM(Read Only Memory)、必要なデータの書き込みおよび読み出しを行なうRAM(Random Access Memory)を備えるメイン制御部41、遊技制御基板40に接続されたスイッチ、センサから入力された検出信号が入力されるスイッチ回路42、リールモータ34L、34C、34Rの駆動制御を行なうモータ回路43、電源回路202から供給される電源を監視するための電源監視用IC44、遊技状態をリセットするための処理を行なうリセット回路45、乱数発生回路115、およびサンプリング回路116が搭載されている。
ここで、乱数発生回路115とサンプリング回路116について説明する。乱数発生回路115は、後述するように所定数のパルスを発生する度にカウントアップして値を更新するカウンタによって構成されている。乱数発生回路115は、カウントする数値の範囲が定められている。サンプリング回路116は、スタートスイッチ7が操作されたことを示すスタート信号が入力されたときに、乱数発生回路115がカウントしている数値をラッチ(保持)する。そして、メイン制御部41に搭載されているCPUは、サンプリング回路116によりラッチされている数値を乱数として取得する(以下、この機能をハードウェア乱数機能という)。後述する内部抽選用の乱数は、ハードウェア乱数機能により抽出した乱数をそのまま使用するのではなく、ソフトウェアにより加工して使用するが、その詳細については図9を用いて後述する。
メイン制御部41は、遊技制御基板40に接続された各種スイッチ等からの検出信号を受けて、ゲームの進行に応じた各種の制御を行なう。メイン制御部41に搭載されているRAMには、停電時に電源回路202から電流の供給が行なわれなくなっても、後述する当選確率設定値や遊技状態等を所定期間記憶しておくことができる。
遊技制御基板40には、前述した1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6、精算スイッチ15、スタートスイッチ7、ストップスイッチ8L、8C、8Rが接続されているとともに、メダル投入部4から投入されたメダルを検出する投入メダルセンサ31が接続されている。これら接続されたスイッチ、センサの検出信号は、メイン制御部41に入力される。
遊技制御基板40には、クレジット表示器10、遊技補助表示器16、ペイアウト表示器17、および前述したリール2L、2C、2Rの回転が開始されたときに投入メダル流路をメダル返却側に切り替える流路切替ソレノイド14が接続されている。メイン制御部41は、遊技の進行状況に従って各種表示器やソレノイドの動作を制御する。
さらに、遊技制御基板40には、リールモータ34L、34C、34Rと、リール2L、2C、2R各々の回転基準位置を検出するリールセンサ35L、35C、35Rとが接続されている。メイン制御部41は、リールセンサ35L、35C、35Rからの検出信号に基づき各リールの回転基準位置を特定して、リール2L、2C、2Rの回転駆動を制御する。
リール2L、2C、2R各々の回転基準位置は、リール2L、2C、2Rが回転してそれぞれのリールの回転基準位置(切欠き等が形成されている)が各々のリールに対応して設けられているリールセンサ35L、35C、35Rにより検出されたときの検出信号が入力されたタイミングに基づいて、メイン制御部41により特定される。
遊技制御基板40には、さらに、メダル払出穴9よりメダルを払い出すためのホッパーモータ32と、メダル払出穴9から払い出されるメダルを検出する払出センサ33と、スロットマシン1のリセットおよび入賞役の当選確率の設定を行なうためのリセット/設定スイッチ36と、リセット/設定スイッチ36により当選確率の設定操作を有効化するための設定キースイッチ37と、が電源基板202を介して接続されている。
メダルは、メイン制御部41によりホッパーモータ32が駆動制御されて払出される。また、メイン制御部41は、払出センサ33、リセット/設定スイッチ36、および設定キースイッチ37からの信号に基づいて、ホッパーモータ32の駆動制御処理、リセット処理、および当選率設定処理等を行なう。なお、リセット/設定スイッチ36を操作することにより、入賞役の当選確率の設定値を「設定値1」〜「設定値6」のいずれかに設定できる。
メイン制御部41は、スタートスイッチ7が操作されたことを示すスタート信号が入力された場合に、モータ回路43を介して、リールモータ34L、34C、34Rを駆動し、各リール2L、2C、2Rを一斉に回転開始させる。メイン制御部41は、ストップスイッチ8L、8C、8Rからのストップ信号が入力された場合に、スイッチに対応する回転中のリールを停止させる停止制御を行なう。その結果、メイン制御部41によってストップ信号が検出された時点から予め定めた規定数の図柄が停止制御対象のリールによって送られるまでの間にリールが停止する。上記規定数、すなわち、ストップ信号が検出された時点から停止制御によって送られる図柄数は、たとえば、0〜4である。したがって、停止する図柄は、ストップ信号が検出された時点で表示されている図柄から4図柄先の図柄までのいずれかになる。この図柄の範囲(リール配列において5図柄)を“引込み可能範囲”という。引込み可能範囲内のいずれの図柄を停止させるかは、1ゲーム開始前にメイン制御部41が各入賞役別に行なう内部抽選の結果によって決定される。
演出制御基板90には、スロットマシン1の前面に配置された液晶表示器51、演出効果LED52、スピーカ53、54、リールランプ55が接続されている。これらの電気部品は、演出制御基板90に搭載された後述のサブ制御部91による制御に基づいて駆動される。
演出制御基板90は、メイン制御部41と同様のCPU、ROM、RAMを備えるサブ制御部91、演出制御基板90に接続された液晶表示器51の駆動制御を行なう液晶駆動回路92、演出効果LED52の駆動制御を行なうランプ駆動回路93、スピーカ53、54からの音声出力制御を行なう音声出力回路94等、が搭載されている。
サブ制御部91は、演出中継基板80を介して遊技制御基板40のメイン制御部41に接続されており、当該メイン制御部41から送信されるコマンドを受けて、演出するための各種の制御を行なう。なお、演出中継基板80には、サブ制御部91からメイン制御部41へ信号等が入力されることを阻止する信号入力阻止手段が備えられている。
図3は、リールモータ34L、34C、34Rを説明するためのブロック図である。本実施の形態では、いずれも、リールモータ34L、34C、34Rとして、たとえば、ハイブリッド(Hybrid)形ステッピングモータを用いた例について説明する。ステッピングモータは、ステ−タ38bと、これに対向するロータ38aとで構成されている。なお、ロータ38aは、図示を省略する多数の歯車状突極を有し、これに回転軸と同方向に磁化された永久磁石が組み込まれている。
このステッピングモータから構成されたリールモータ34L、34C、34Rは、モータ回路43からパルス信号を受け、ステータ38bの各相(たとえば、φ1〜φ4)が所定の順序に従って励磁されることにより、ロータ38aを回転させる。本実施の形態においては、リールモータ34L、34C、34Rのロータ38aに各々、リール2L、2C、2Rが取り付けられており、ロータ38aが回転するとリール2L、2C、2Rも回転する。
図4は、各リール2L、2C、2Rの図柄配列を示す図である。図において、「左」は左リール2Lの外周に配列された図柄を示した図であり、「中」は中リール2Cの外周に配列された図柄を示した図であり、「右」は右リール2Rの外周に配列された図柄を示した図である。
各リール2L、2C、2Rには「0」〜「20」の各図柄番号に対応して、「赤7」、「白7」、「青7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「JAC」の図柄が21個配列されている。また、各図柄に対してリールモータ34L、34C、34Rのステップ数が16ステップずつ均等に割り当てられている。このため、リールモータ34L、34C、34Rの総ステップ数(リールを1回転させるためのステッピングパルス数)は336である。
図4に示されるように、各リール2L、2C、2Rにおいて「ベル」、「JAC」の図柄は、どのようなタイミングでリールの停止条件(ストップスイッチ8L、8C、8R等の検出)が成立した場合であっても引込み可能となるように、前述した引込み可能範囲内に収まる配列とされている。
図5(a)は、遊技状態別当選役テーブルを説明するための図である。遊技状態別当選役テーブルは、有効な入賞役を各遊技状態別に規定したデータである。この遊技状態別当選役テーブルは、内部抽選において判定すべき有効な入賞役を各遊技状態別に特定するために用いられる。遊技状態別当選役テーブルは、メイン制御部41に搭載されているROMに予め格納されている。
スロットマシン1で規定されている入賞役は、遊技状態の変化を伴なう特別役と、遊技状態の変化を伴なわず価値付与(価値物体の一例となるメダルの払出しまたはクレジットの加算)を伴なう小役と、遊技者所有の有価価値(クレジットやメダルあるいはカードに特定可能に記録された残高)を使用して改めて賭数を設定することなく次のゲームを開始可能となる再遊技役(リプレイ)とに分類できる。
遊技状態別当選役テーブルの「役」欄には、スロットマシン1の入賞役が示されている。また、「図柄の組合せ」欄には、その入賞役による入賞を発生させるための図柄の組合せが示されている。さらに、「遊技状態」の欄には、入賞役が有効となる遊技状態について、○(有効)と×(無効)とで示されている。
スロットマシン1の入賞役のうち、特別役は、レギュラーボーナス、ビッグボーナス、およびJACINである。小役は、JAC、スイカ、ベル、チェリーである。再遊技役は、リプレイである。ただし、図5(a)において、「レギュラーボーナス」は「RB」と標記し、「ビッグボーナス」は、「BB」と標記している。
なお、図5(a)に示される「RB(1)」と「RB(2)」とは、いずれもレギュラーボーナスの入賞役であり、かつ、レギュラーボーナスの入賞役による入賞を発生させる図柄の組合せも同一であるが、各々別個に内部抽選されるために、遊技状態別当選役テーブルでは、個別に定義されている。
また、「BB(1)」、「BB(2)」、および「BB(3)」は、いずれもビッグボーナスの入賞役であるが、ビッグボーナスの入賞役による入賞を発生させる図柄の組合せが3種類規定されており、かつ、各図柄の組合せ別に内部抽選されるために、遊技状態別当選役テーブルでは、各々、別個に定義されている。
レギュラーボーナス(1),(2)、JACINのいずれかの特別役が入賞すると、レギュラーボーナスの遊技状態に制御される。また、ビッグボーナス(1),(2),(3)のいずれかの特別役が入賞するとビッグボーナスの遊技状態に制御される。なお、以降、レギュラーボーナスをRBと、ビッグボーナスをBBとも標記する。
図5(a)を参照して、遊技状態がレギュラーボーナス(RB)に制御されているときの有効な入賞役は、小役であるJAC、スイカ、ベルおよびチェリーに限定される。したがって、レギュラーボーナスにおいては、これら小役のみが内部抽選の対象とされる。
小役ゲームが提供される遊技状態に制御されているときの有効な入賞役は、特別役であるレギュラーボーナス(2)およびJACIN、小役であるスイカ、ベルおよびチェリーに限定される。したがって、ビッグボーナスにおいては、これらの入賞役のみが内部抽選の対象とされる。
レギュラーボーナスやビッグボーナスに制御されていない“通常ゲーム”が提供されるとき(通常の遊技状態ともいう。以下、同じ)の有効な入賞役は、特別役であるレギュラーボーナス(1)およびビッグボーナス(1),(2),(3)、小役であるスイカ、ベルおよびチェリー、再遊技役であるリプレイに限定される。したがって、通常ゲームにおいては、これらの入賞役のみが内部抽選の対象とされる。
ここで、本実施の形態における特別役が入賞したときに制御されるビッグボーナスおよびレギュラーボーナス各々について説明する。図6は、ビッグボーナスおよびレギュラーボーナスを説明するためのタイミングチャートである。図6においては、縦軸により提供されるゲームを示し、横軸によりタイミングを示している。図6の丸付き数字は、縦方向の破線で表すタイミングを示すために便宜的に記載したものであり、以下、タイミング1、タイミング2、…と標記する。遊技状態としては、通常の遊技状態であるときを示す通常ゲームと、小役ゲームと、JACゲームまたはRBゲームとに段階的に分けて図示している。タイミング1からタイミング8までの区間における遊技状態は、横方向の実線で図示している。たとえば、タイミング2からタイミング3までの区間における遊技状態は、小役ゲームの段に実線が示されているため、小役ゲームであることを示している。また、実線上にプロットされた点は、1ゲームを示している。
図6から理解されるように、レギュラーボーナスに制御されると、小役のうちの「ベル」が内部抽選される確率(当選確率)が高められたレギュラーボーナスゲームが提供される状態になる。レギュラーボーナスゲームは、4ゲームで終了して、元の通常ゲームに戻る。
また、ビッグボーナスに制御されると、JACINおよびレギュラーボーナス入賞(ただし、2つのレギュラーボーナス図柄の組合せのうち図5(a)のRB(2)のみ有効)の当選確率が高められた小役ゲームが提供される状態になる。そして、小役ゲーム中にJACIN入賞するか、またはレギュラーボーナス入賞(図5(a)のRB(2))すると、小役のうちの「ベル」の当選確率が高められたJACゲームが提供される状態になる。また、JACゲームが提供される状態においては、小役として「JAC」の入賞役が、内部抽選の対象に設定される。このため、小役ゲーム中にJACIN入賞するかまたはレギュラーボーナス入賞すると、実質的に、小役のうちの「JAC」の当選確率も高められる。JACゲームは、4ゲームで終了して小役ゲームが提供される状態に戻る。
ビッグボーナスは、小役ゲーム中であれJACゲーム中であれ、ビッグボーナスへ移行してから払出されたメダルの総払出枚数(クレジットとして加算された数も含む)が規定数(たとえば、466枚)に達した段階で終了し、通常ゲームに戻る。なお、総払出枚数は、前述した遊技補助表示器16に表示される。
前述したように本実施の形態におけるスロットマシンにおいてJACゲーム中に提供されるゲーム数は、従来のスロットマシンにおいてJACゲーム中に提供されるゲーム数(たとえば、8ゲーム)より少なくなっている。よって、本実施の形態におけるスロットマシンにおいてJACゲームが提供されたときに遊技者に付与される利益は、従来のスロットマシンにおけるJACゲームが提供されたときに遊技者に付与される利益より少なくなる。
しかし、本実施の形態におけるスロットマシンにおいては、ビッグボーナスに制御され小役ゲームが提供されているときにJACIN入賞する確率が、従来のスロットマシンにおいてビッグボーナスに制御され小役ゲームが提供されているときにJACIN入賞する確率より、高く設定されている。さらに、前述した規定数は、従来のスロットマシンにおいてビッグボーナスに制御されたときに遊技者に付与される平均的な払出枚数が設定されている。よって、本実施の形態におけるスロットマシンにおいてビッグボーナスは、当該ビッグボーナスに制御されてから払出されたメダルの総払出枚数が前述した規定数に達するまで、JACゲームを複数回行なうことができるように設計されている。
このため、本実施の形態におけるスロットマシンは、ビッグボーナスに制御されることにより遊技者に付与される利益を従来のスロットマシンにおいてビッグボーナスに制御されることにより遊技者に付与される利益と同等にしつつ、JACIN入賞が発生してから次のJACIN入賞が発生するまでの間のゲームに使用されるメダルの枚数を均すことができる。
図6に示されるように、ビッグボーナス中の小役ゲームから移行されるJACゲームと、通常ゲームから移行されるレギュラーボーナスゲーム(RBゲーム)とは、ゲーム中の制御の内容が同じである。この実施の形態では、当該ゲームへの移行が、小役ゲームからのものを特に“JACゲーム”と称し、通常ゲームからのものを特に“レギュラーボーナスゲーム”と称し、区別することがある。以下、図6に示すタイミング1〜8に基づいた説明を行なう。
タイミング1からタイミング2は、ビッグボーナスおよびレギュラーボーナスに制御されていない通常ゲーム(通常の遊技状態でのゲーム)が行なわれている区間を示している。通常ゲームでは、前述したように特別役であるレギュラーボーナス(1)およびビッグボーナス(1),(2),(3)、小役であるスイカ、ベルおよびチェリー、再遊技役であるリプレイの入賞役を対象として内部抽選が行なわれる。
タイミング2は、通常の遊技状態において有効な入賞ラインのいずれかに「赤7−赤7−赤7」、「白7−白7−白7」、「青7−青7−青7」のいずれかの組合せが揃いビッグボーナスが入賞したタイミングを示している。本実施の形態におけるビッグボーナスは、通常の遊技状態において「赤7−赤7−赤7」、「白7−白7−白7」、「青7−青7−青7」のいずれかの組合せが揃うことを条件として入賞となる。ビッグボーナスが入賞すると、遊技状態がビッグボーナスに移行する。なお、タイミング2において、ビッグボーナス中であることを示すビッグボーナス中フラグがメイン制御部41に搭載されているRAMに設定される。
タイミング2からタイミング3は、ビッグボーナスに制御されているときであってレギュラーボーナスに制御されていない小役ゲームが行なわれている区間を示している。小役ゲームが行なわれているときは、前述したように特別役であるレギュラーボーナス(2)およびJACIN、小役であるスイカ、ベルおよびチェリーの入賞役を対象として内部抽選が行なわれる。小役ゲーム中には、通常の遊技状態のときと比較して、特別役であるレギュラーボーナス(2)およびJACINの当選確率が向上する。小役ゲーム中に特別役であるレギュラーボーナス(2)またはJACINの入賞役が内部抽選により当選したとメイン制御部41が判定すると、サブ制御部91は、レギュラーボーナス(2)とJACINとのうちいずれの入賞役が当選したか認識できる態様で遊技者に対して告知するための演出処理を行なう。
なお、図4で説明した各リール2L、2C、2Rの図柄配列において、JACINの入賞役に対応する「スイカ−JAC−JAC」の組合せは、どのようなタイミングでリールの停止条件(ストップスイッチ8L、8C、8R等の検出)が成立した場合であっても引込み可能となるように、引込み可能範囲内に収まる配列とされている。一方、レギュラーボーナスの入賞役に対応する2種類の図柄の組合せのうち、「BAR−BAR−BAR」の組合せ(RB(2)に対応)は、停止条件(ストップスイッチ8L、8C、8R等の検出)が成立したタイミングによっては、たとえ、その入賞役が内部当選していても、引込むことができず、取りこぼす可能性があるように配列されている。
タイミング3は、小役ゲーム中において有効な入賞ラインのいずれかに「BAR−BAR−BAR」または「スイカ−JAC−JAC」の組合せが揃いレギュラーボーナスが入賞(またはJACIN)したタイミングを示している。小役ゲーム中においては、「BAR−BAR−BAR」または「スイカ−JAC−JAC」の組合せが揃うことを条件として、遊技状態がレギュラーボーナスゲームと同様のJACゲームに移行する。また、タイミング2において、レギュラーボーナス中フラグがメイン制御部41に搭載されているRAMに設定される。
タイミング3からタイミング4は、JACゲームが行なわれている区間を示している。JACゲームでは、有効な賭数が1に限定され、4ゲームを消化したときに終了する。JACゲームが行なわれているときは、前述したように小役であるJAC、スイカ、ベルおよびチェリーの入賞役を対象として内部抽選が行なわれる。JACゲーム中には、通常の遊技状態のときと比較して、小役である「ベル」および「JAC」の当選確率が向上する。なお、その他の小役の当選確率を向上させるものであってもよい。また、JACゲーム中には、通常の遊技状態のときと比較して、小役であるベルおよびチェリーが入賞したときの払出数が増加する。
タイミング4は、4ゲームが行なわれてJACゲームが終了し、再び小役ゲームに移行したタイミングを示している。なお、タイミング4において、メイン制御部41に搭載されているRAMに設定されていたレギュラーボーナス中フラグが解除される。以降、タイミング2〜タイミング4で説明した、小役ゲームとJACゲームとに繰り返し移行される。
タイミング5は、小役が入賞したタイミングを示し、タイミング6は、ビッグボーナスが終了し通常ゲームに移行したタイミングを示している。具体的には、タイミング5で小役が入賞したことにより、ビッグボーナス入賞が発生したタイミング2から遊技者に払出されたメダルの枚数が466枚を越えたために、タイミング5で小役が入賞したことによる払出しを終えた後にビッグボーナスが終了している。このように、ビッグボーナスを終了させる規定枚数を466としたのは、ビッグボーナス中の最後のJACゲームにおいて15枚の払出しがある小役入賞が発生したときに、その小役入賞による払出しを含めたビッグボーナス中の総払出枚数が480枚を越えないように制限するためである。なお、タイミング6において、メイン制御部41に搭載されているRAMに設定されていたビッグボーナス中フラグが解除される。
タイミング7は、通常の遊技状態において有効な入賞ラインのいずれかに「BAR−BAR−BAR」の組合せが揃いレギュラーボーナスが入賞したタイミングを示している。レギュラーボーナスが入賞すると、遊技状態がRBゲームに移行する。なお、タイミング7において、レギュラーボーナス中フラグがメイン制御部41に搭載されているRAMに設定される。
タイミング7からタイミング8は、レギュラーボーナスに制御されているRBゲームが行なわれている区間を示している。RBゲームは、前述したJACゲームと同様の遊技状態に移行される。
タイミング8は、4ゲームが行なわれてRBゲームが終了し、通常の遊技状態に移行されたタイミングを示している。なお、タイミング8において、メイン制御部41に搭載されているRAMに設定されていたレギュラーボーナス中フラグが解除される。
以上、本実施の形態における特別役が入賞したときに制御されるビッグボーナスおよびレギュラーボーナス各々について説明したが、特別役により入賞が発生したときにはメダルは払出されない。しかしながら、これに代えて、特別役により入賞が発生したときにも、所定枚数のメダルが払出されるように制御してもよい。
次に、小役および再遊技役について、図5(a)を参照し説明する。JACは、遊技状態がレギュラーボーナスに制御されているときに、入賞ラインL1に「ベル−JAC−JAC」の組合せが揃うことを条件として入賞となる。レギュラーボーナス以外の遊技状態では、この組合せが揃ったとしてもJAC入賞とならない。なお、本実施の形態においては、レギュラーボーナスにおいてのみ有効となるレギュラーボーナス専用役として、JACを規定している。しかしながら、レギュラーボーナスにおいては、通常ゲームでも有効となる小役(「スイカ」、「ベル」、「チェリー」)のみを有効な入賞役として規定し、レギュラーボーナス専用役を設けなくてもよい。
スイカは、いずれの遊技状態においても有効な入賞ラインのいずれかに「スイカ−スイカ−スイカ」の組合せが揃うことを条件として入賞となる。ベルは、いずれの遊技状態においても有効な入賞ラインのいずれかに「ベル−ベル−ベル」の組合せが揃うことを条件として入賞となる。チェリーは、いずれの遊技状態においても左リール2Lの有効な入賞ライン上に「チェリー」の図柄が導出されたことを条件として入賞となる。
リプレイは、通常の遊技状態において有効な入賞ラインのいずれかに「JAC−JAC−JAC」の組合せが揃うことを条件として入賞となる。レギュラーボーナスやビッグボーナスでは、この組合せが揃ったとしてもリプレイ入賞とならない。リプレイが入賞したときには、メダルの払い出しはないが次のゲームを改めて賭数を設定することなく開始できるので、次のゲームで設定不要となった賭数(レギュラーボーナスではリプレイ入賞しないので必ず3)に対応した3枚のメダルが払い出されるのと実質的には同じこととなる。
次に、内部抽選について説明する。内部抽選は、遊技状態に応じて予め定められている各入賞役による入賞を許容するかどうかを決定するものである。内部抽選では、まず、後述するように内部抽選用の乱数(たとえば、0〜16383の整数)が取得される。そして、取得した内部抽選用の乱数と、遊技者が設定した賭数と、リセット/設定スイッチ36により設定された設定値に応じて定められた各入賞役の判定値数とに基づいて、遊技状態に応じて定められた各入賞役による入賞を許容するかどうかが決定される。
遊技状態に応じた入賞役の参照は、図5(a)で説明した遊技状態別当選役テーブルに応じて行なわれる。すなわち、遊技状態がレギュラーボーナスに制御されているときには、JAC、スイカ、ベル、チェリーが内部抽選の対象役として順に読み出され、遊技状態がビッグボーナス中の小役ゲームにあるときには、レギュラーボーナス(2)、JACIN、スイカ、ベル、チェリーが内部抽選の対象役として順に読み出される。
通常の遊技状態(通常ゲーム)では、レギュラーボーナス(1)、ビッグボーナス(1),(2),(3)、スイカ、ベル、チェリー、リプレイが内部抽選の対象役として順に読み出される。もっとも、前回以前のゲームで後述するレギュラーボーナス当選フラグまたはビッグボーナス当選フラグ等が設定され、当該フラグに基づく入賞が発生しないで持ち越されているときには、レギュラーボーナスおよびビッグボーナスは、内部抽選の対象役とならない。
内部抽選では、内部抽選の対象役について定められた判定値数を、内部抽選用の乱数に順次加算し、加算の結果がオーバーフローしたときに、当該入賞役に当選したものと判定される。当選と判定されると、当該入賞役の当選フラグがメイン制御部41に搭載されているRAMに設定される。
たとえば、レギュラーボーナス(1)の入賞役に当選したと判定されるとレギュラーボーナス(1)当選フラグが、レギュラーボーナス(2)の入賞役に当選したと判定されるとレギュラーボーナス(2)当選フラグが、ビッグボーナス(1)の入賞役に当選したと判定されるとビッグボーナス(1)当選フラグが、ビッグボーナス(2)の入賞役に当選したと判定されるとビッグボーナス(2)当選フラグが、ビッグボーナス(3)の入賞役に当選したと判定されるとビッグボーナス(3)当選フラグが、JACINの入賞役に当選したと判定されるとJACIN当選フラグが、スイカの入賞役に当選したと判定されるとスイカ当選フラグが、ベルの入賞役に当選したと判定されるとベル当選フラグが、チェリーの入賞役に当選したと判定されるとチェリー当選フラグが、リプレイの入賞役に当選したと判定されるとリプレイ当選フラグが、メイン制御部41に搭載されているRAMに設定される。
レギュラーボーナス(1)当選フラグ、レギュラーボーナス(2)当選フラグ、ビッグボーナス(1)当選フラグ、ビッグボーナス(2)当選フラグ、ビッグボーナス(3)当選フラグ、およびJACIN当選フラグの当選フラグについては、当該当選フラグに対応する入賞役が入賞するまで次回のゲームに持ち越され、入賞が発生したことを条件としてクリアされる。
メイン制御部41は、設定された当選フラグと、後述する停止制御テーブルとに基づいて、前述した“引込み可能範囲”内にある図柄のうちのいずれを停止させるかを決定する。なお、停止制御テーブルは、入賞役に対応する2種類以上の当選フラグが設定されている場合に、再遊技役、特別役、小役の優先順位でメイン制御部41が目的の図柄を引込むように設計されている。「ベル」と「JAC」の図柄は、各リール2L、2C、2Rのいずれにおいても、引込み可能範囲内に少なくとも一つ配列されている。このため、ベルまたはJACの当選フラグが設定されている場合は、通常、取りこぼすことがない。しかし、小役よりも優先順位が上位の特別役の当選フラグも設定されている場合には、当該特別役の図柄が優先して引込まれるため、結果として小役を取りこぼす場合も発生する。
内部抽選で用いる判定値数は、メイン制御部41に搭載されているROMに予め格納された役別テーブルに記憶されている判定値数の格納アドレスに従って読み出される。図5(b)は、役別テーブルを説明するための図である。判定値数は、その値が256以上のものとなるものもあり、1ワード分では記憶できないので、判定値数毎に2ワード分の記憶領域を用いて記憶される。
各入賞役の判定値数は、遊技者が設定する賭数に対応して記憶されている。同一の入賞役であっても、賭数に応じて当選確率が異なっている場合があるからである。また、入賞役には、賭数に応じた判定値数が、設定値に関わらずに共通に定められた入賞役と、設定値に応じて各々に対応して定められた入賞役とがある。判定値数が設定値に関わらずに共通に定められたものである場合には、共通フラグが設定される(値が「1」とされる)。
レギュラーボーナス(1)およびビッグボーナス(1),(2),(3)は、通常の遊技状態でのみ内部抽選の対象となる役であり、通常の遊技状態での賭数3に対応する判定値数の格納アドレスが記憶されている。これらの入賞役については、共通フラグの値が0となっており、設定値に応じて個別に判定値数の格納アドレスが記憶されている。レギュラーボーナス(2)およびJACINは、ビッグボーナス中の小役ゲームでのみ内部抽選の対象となる入賞役であり、小役ゲームでの賭数に対応する判定値数の格納アドレスが記憶されている。この入賞役の共通フラグの値は1であり、設定値に関わらずに共通の判定値数の格納アドレスが記憶されている。
JACは、レギュラーボーナスでのみ内部抽選の対象となる入賞役であり、レギュラーボーナスでの賭数1に対応する判定値数の格納アドレスが記憶されている。この役の共通フラグは1であり、設定値に関わらず共通の判定値数の格納アドレスが記憶されている。リプレイは、通常の遊技状態でのみ内部抽選の対象となる役であり、通常の遊技状態での賭数3に対応する判定値数の格納アドレスが記憶されている。この入賞役の共通フラグは1であり、設定値に関わらず共通の判定値数の格納アドレスが記憶されている。
スイカ、ベル、およびチェリーは、いずれの遊技状態でも内部抽選の対象となる入賞役であり、レギュラーボーナスでの賭数1に対応する判定値数の格納アドレスと、通常の遊技状態または小役ゲームでの賭数3に対応する判定値数の格納アドレスとが記憶されている。スイカおよびチェリーについては、共通フラグが1となっており、それぞれの賭数に対応して設定値に関わらず共通の判定値数の格納アドレスが記憶されている。ベルについては、共通フラグが0となっており、それぞれの賭数に対応して設定値に応じて個別に判定値数の格納アドレスが記憶されている。
なお、本実施の形態における役別テーブルにおけるスイカおよびチェリーについては、設定値に関わらず賭数に応じて共通の格納アドレスが記憶されている例について説明したが、これに限らず、設定値のみならず賭数に関わらず、共通の格納アドレスが記憶されているものであってもよい。これにより、必要な記憶容量を最小限に押えることができる。また、本実施の形態における役別テーブルにおけるベルについては、設定値および賭数に応じて個別に格納アドレスが記憶されている例について説明したが、これに限らず、賭数に関わらず設定値に応じて共通の格納アドレスが記憶されているものであってもよい。これにより、事前決定手段により当選と判別される割合の調整を容易に行なうことができるとともに、必要な記憶容量を最小限に押えることができる。
役別テーブルには、各役に入賞したときのメダルの払い出し枚数も記憶されている。もっとも、入賞したときにメダルの払い出し対象となる役は、小役であるスイカ、ベル、チェリー、およびJACだけである。スイカ、ベル、チェリーは、賭数が1のとき(レギュラーボーナス)でも3のとき(レギュラーボーナス以外の遊技状態)でも入賞が発生可能である。
ベルについては、賭数が1であるとき、すなわち遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、それ以外の8枚よりも多い15枚のメダルが払い出されるものとなる。チェリーについては、賭数が1であるとき、すなわち遊技状態がレギュラーボーナスにあるときには、それ以外の4枚よりも多い15枚のメダルが払い出されるものとなる。
なお、レギュラーボーナス(1),(2)、ビッグボーナス(1),(2),(3)、JACINの入賞は、遊技状態の移行を伴なうものであり、メダルの払い出し対象とはならない。リプレイでは、前述したように、メダルの払い出しを伴わないが、次のゲームで賭数の設定に用いるメダルが不要となるので実質的には3枚の払い出しと変わらない。
図7は、役別テーブルに記憶されたアドレスに基づいて取得される判定値数の記憶領域を示す図である。この判定値数の記憶領域は、開発用の機種ではメイン制御部41に搭載されたRAMに、量産機種ではメイン制御部41に搭載されたROMに割り当てられたアドレス領域に設けられている。
たとえば、アドレスADDは、内部抽選の対象役がレギュラーボーナス(1)であって設定値が1のときに参照されるアドレスであり、このときには、ここに格納された値である31が判定値数として取得される。アドレスADD+2、ADD+4、ADD+6、ADD+8、ADD+10は、それぞれ内部抽選の対象役がレギュラーボーナス(1)であって設定値が2〜6のときに参照されるアドレスである。レギュラーボーナス(1)については、設定値に応じて個別に判定値数が記憶されているが、同一の判定値数が記憶されているので、いずれの設定値においてもレギュラーボーナス(1)の当選確率は同じとなっている。
また、アドレスADD+12、ADD+50、ADD+52、ADD+86は、それぞれ内部抽選の対象役がレギュラーボーナス(2)、JACIN、JAC、リプレイであるときに、設定値に関わらずに参照されるアドレスであり、設定値に関わらずに、それぞれ32、4311、27、2245が判定値数として取得される。
また、アドレスADD+14〜ADD+24、アドレスADD+26〜ADD+36、アドレスADD+38〜ADD+48は、それぞれ内部抽選の対象役がビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、ビッグボーナス(3)であって、設定値が1〜6のときに参照されるアドレスである。ビッグボーナス(1)、(2)、(3)については、設定値に応じて個別に判定値数が記憶され、異なる判定値数が記憶されているので、設定値に応じてビッグボーナス(1)、(2)、(3)の当選確率が異なることとなる。
アドレスADD+54は、賭数が1のとき、すなわちレギュラーボーナスにおいて内部抽選の対象役がスイカであるときに設定値に関わらずに参照されるアドレスである。アドレスADD+56は、賭数が3のとき、すなわち通常の遊技状態または小役ゲームにおいて内部抽選の対象役がスイカであるときに設定値に関わらず参照されるアドレスである。スイカについての判定値数は、賭数に応じて記憶されているが、同じ値が記憶されているので、いずれの遊技状態においてもスイカの当選確率は同じとなる。チェリーについても、アドレスADD+82、ADD+84に同様にして判定値数が記憶されている。
アドレスADD+58〜ADD+68は、それぞれ賭数が1のとき、すなわちレギュラーボーナスにおいて内部抽選の対象役がベルであって設定値が1〜6のときに参照されるアドレスである。アドレスADD+58とADD+60、ADD+62とADD+64、ADD+66とADD+68には、それぞれ同一の値が記憶されているので、レギュラーボーナス時においては、設定値1と設定値2、設定値3と設定値4、設定値5と設定値6とで、ベルの当選確率が同一となる。
アドレスADD+70〜ADD+80は、それぞれ賭数が3のとき、すなわち通常の遊技状態または小役ゲームにおいて内部抽選の対象役がベルであって設定値が1〜6のときに参照されるアドレスである。アドレスADD+70〜ADD+80には、互いに異なる値が記憶されているので、通常の遊技状態または小役ゲームにおいては、設定値に応じてベルの当選確率が異なることとなる。
図8(a)〜(c)は、内部抽選用の乱数の値および各役の判定値数と、当選役との関係の例を説明するための図である。図8(a)では、通常の遊技状態にあるときの、図8(b)では小役ゲームにあるときの、図8(c)ではレギュラーボーナスにあるときの例を示している。図8(a)〜(c)のいずれも、設定値が6の場合の例を示しており、また、図8(a)では、レギュラーボーナス当選フラグとビッグボーナス当選フラグのいずれも設定されてない場合の例を示している。
たとえば、図8(a)に示すように、通常の遊技状態では、内部抽選の対象役となる役は、レギュラーボーナス(1)、ビッグボーナス(1)、(2)、(3)、スイカ、ベル、チェリー、リプレイであり、設定値6においては、それぞれの判定値数は、31、20、20、20、68、3562、269、2245となる。最初に内部抽選の対象役となるレギュラーボーナス(1)は、判定値数の31を加算することで加算結果がオーバーフローすることとなる16353〜16383が内部抽選用の乱数として取得されたときに当選となる。
次に内部抽選の対象役となるビッグボーナス(1)は、レギュラーボーナス(1)の判定値数31とビッグボーナス(1)の判定値数20とを合計した51を加算することで加算結果がオーバーフローすることとなる16333〜16352が内部抽選用の乱数として取得されたときに当選となる。同様に、ビッグボーナス(2)は、16313〜16332が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ビッグボーナス(3)は、16293〜16312が内部抽選用の乱数として取得されたときに、スイカは、16225〜16292が内部抽選用の乱数として取得されたときに、ベルは、12663〜16224が内部抽選用の乱数として取得されたときに、チェリーは、12394〜12662が内部抽選用の乱数として取得されたときに、リプレイは、10149〜12393が内部抽選用の乱数として取得されたときに、それぞれ当選と判定される。
これらの判定値数に基づいて算出される各入賞役のおおよその当選確率は、レギュラーボーナス(1)、ビッグボーナス(1)、ビッグボーナス(2)、ビッグボーナス(3)、スイカ、ベル、チェリー、リプレイのそれぞれについて、1/528.5、1/819.2、1/819.2、1/819.2、1/240.9、1/4.6、1/60.9、1/7.3となる。なお、0〜10148が内部抽選用の乱数として取得されたときには、全ての入賞役の抽選に当選と判定されずハズレとなる。
また、図8(b)に示すように、小役ゲームでは、レギュラーボーナス(2)、JACIN、スイカ、ベル、チェリーが内部抽選の対象役となり、それぞれの判定値数が32、4311、68、3562、269であるので、16352〜16383、12041〜16351、11973〜12040、8411〜11972、8142〜8410が内部抽選用の乱数として取得されたときに、当選と判定される。また、それぞれの入賞役のおおよその当選確率は、1/512、1/3.8、1/240.9、1/4.8、1/60.9となる。なお、0〜8141が内部抽選用の乱数として取得されたときには、全ての入賞役の抽選に当選と判定されずハズレとなる。
ここで図8(b)に示したRBの当選確率を、図8(a)で説明した当選確率と比較すると、図7を用いて説明したように、RBの判定値数が1だけ増加している。このため、小役ゲームにおいては、通常の遊技状態のときと比較して、RBの当選確率が向上している。
また、図8(c)に示すように、レギュラーボーナスでは、JAC、スイカ、ベル、チェリーが内部抽選の対象役となり、それぞれの判定値数が27、68、15919、269であるので、16357〜16383、16289〜16356、370〜16288、101〜369が内部抽選用の乱数として取得されたときに、当選と判定される。また、それぞれの入賞役のおおよその当選確率は、1/606.8、1/240.9、1/1.03、1/60.9となる。なお、0〜100が内部抽選用の乱数として取得されたときには、全ての入賞役の抽選に当選と判定されずハズレとなる。
ここで図8(c)に示したベルの当選確率を、図8(a)および(b)で説明した当選確率と比較すると、図6を用いて説明したように、ベルの判定値数が3562から15919に増加している。このため、JACゲームまたはRBゲームにおいては、その他の遊技状態のときと比較して、ベルの当選確率が向上している。また、小役として「JAC」の入賞役が内部抽選の対象に設定されるため、実質的に、「JAC」の当選確率も向上している。
次に、内部抽選用の乱数の取得について、図9を参照して詳しく説明する。内部抽選用の乱数は、ハードウェア乱数機能により乱数発生回路115から乱数を抽出し、これをメイン制御部41に搭載されているCPUがソフトウェアによって加工することによって取得されるものとなる。なお、乱数発生回路115から抽出した、或いはこれを加工した乱数の最下位ビットを第0ビット、最上位ビットを第15ビットと呼ぶものとする。
図9(a)は、乱数発生回路115の構成を詳細に説明するためのブロック図である。図示するように、乱数発生回路115は、パルス発生回路115aと、下位カウンタ115bと、上位カウンタ115cとから構成されている。下位カウンタ115bおよび上位カウンタ115cは、いずれも8ビット(1バイト)のカウンタであり、下位カウンタ115bが第0ビット〜第7ビット、上位カウンタ115cが第8ビット〜第15ビットの合計で16ビットのデータ信号を出力する。
パルス発生回路115aは、メイン制御部41に搭載されているCPUの動作クロックの周波数よりも高く、その整数倍とはならない周波数(互いに素とすることが好ましい)でパルス信号を出力する。パルス発生回路115aの出力するパルス信号が下位カウンタ115bにクロック入力される。
下位カウンタ115bは、パルス発生回路115aからパルス信号が入力される度に第0ビットのデータ信号をHレベルとLレベルとで交互に反転させる。正論理を適用するものとすると、Hレベルの論理値が1でLレベルの論理値が0に対応する。負論理の場合は、論理値が1の場合をLレベル、論理値が0の場合をHレベルと読み替えればよい。第0ビットのデータ信号のレベルがHレベルからLレベルに反転するとき、すなわち第0ビットのデータ信号の論理値が1から0に変化する度に第1ビットのデータ信号のレベルをHレベルとLレベルとで交互に反転させる。
同様に、第m−1ビットのデータ信号のレベルがHレベルからLレベルに反転するとき、すなわち第m−1ビットのデータ信号の論理値が1から0に変化する度に第mビットのデータ信号のレベルをHレベルとLレベルとで交互に反転させる。また、第7ビットのデータ信号のレベルがHレベルからすなわち第7ビットのデータ信号の論理値が1から0に変化する度に桁上げ信号を出力する。下位カウンタ115bの出力する桁上げ信号が上位カウンタ115cにクロック入力される。
上位カウンタ115cは、下位カウンタ115bから桁上げ信号が入力される度に第8ビットのデータ信号をHレベルとLレベルとで交互に反転させる。第9ビットのデータ信号のレベルがHレベルからLレベルに反転する度に第9ビットのデータ信号のレベルをHレベルとLレベルとで交互に反転させる。同様に、第m−1ビットのデータ信号のレベルがHレベルからLレベルに反転する度に第mビットのデータ信号のレベルをHレベルとLレベルとで交互に反転させる。
下位カウンタ115bのデータ信号を下位8ビットとし、上位カウンタ115cのデータ信号を上位8ビットとした16ビットのデータ信号の論理値は、パルス発生回路115aがパルス信号を出力する度に、0(0000h)→1(0001h)→2(0002h)→…→65535(FFFFh)と値が更新毎に連続するように更新され、最大値の65535(FFFFh)の次は初期値の0(0000h)へと値が循環して、乱数発生回路115から出力されるものとなる。
サンプリング回路116は、ラッチ回路から構成され、メイン制御部41に搭載されているCPUからのサンプリング指令(スタートスイッチ7の操作時)に基づいて、乱数発生回路115からそのときに出力されている16ビットのデータ信号をラッチし、ラッチしたデータ信号を出力する。メイン制御部41に搭載されているCPUは、I/Oポート114を介してサンプリング回路116から入力されたデータ信号に対応した数値データを、乱数発生回路115が発生する乱数として抽出するものとなる。なお、以下では、乱数発生回路115から出力されるデータ信号は、その論理値に応じた乱数として説明するものとする。
図9(b)は、乱数発生回路115から抽出した乱数をメイン制御部41に搭載されているCPUがソフトウェアにより内部抽選用の乱数に加工するまでの説明図である。乱数発生回路115から抽出された乱数は、メイン制御部41に搭載されているCPUが有する16ビットの汎用レジスタ111GRに格納されるものとなる。
乱数発生回路115から抽出された乱数が汎用レジスタ111GRに格納されると、メイン制御部41に搭載されているCPUは、他の汎用レジスタまたはメイン制御部41に搭載されているRAMの作業領域を用いて、汎用レジスタ111GRの下位バイト(下位カウンタ115bから抽出した値)と、上位バイトの値(上位カウンタ115cから抽出した値)とを入れ替える。
次に、メイン制御部41に搭載されているCPUは、抽出された乱数に対して上位バイトと下位バイトとが入れ替えられた乱数の値を、8080hと論理積演算をする。メイン制御部41に搭載されているCPUの処理ワードは1バイトなので、実際には上位バイトと下位バイトとについて順次論理積演算を行なうものとなる。この論理積演算によって第15ビットと第7ビットは常に1となる。さらに、メイン制御部41に搭載されているCPUは、上位1バイト(第8ビット〜第15ビット)までを1ビットずつ下位にシフトし、これによって空いた第15ビットに1を挿入する。
メイン制御部41に搭載されているCPUは、このときに汎用レジスタ111GRに格納されている値を、内部抽選用の乱数として取得してRAMの所定の領域に記憶させ、これに各役の判定値数を順次加算していくものとなる。内部抽選用の乱数の第15ビットと第14ビットは常に1となるので、内部抽選用の乱数は、14ビット(16384)の大きさを有する乱数ということになり、実質的に0〜16383の値をとるものとなる。
なお、乱数発生回路115からの乱数の抽出から加工を終了するまでの間は、メイン制御部41に搭載されているCPUに対する割り込みが禁止される。メイン制御部41に搭載されているCPUに対して割り込みが発生することによって、当該割り込み処理ルーチンで汎用レジスタ111GRの内容が書き換えられてしまうのを防ぐためである。
次に、各リール2L、2C、2Rに配列された図柄と、リールモータ34L、34C、34Rのステップとの関係を説明する。図10は、図4で説明した左リール2Lの外周に配列された図柄番号「6」〜「11」に対応する図柄と、リールモータ34Lを駆動するステップとの関係を説明するための図である。
図10を参照して、リールモータ34Lのステップ番号が「1」のとき、リール2Lに配列されている図柄のうち、「赤7」の図柄の中央が判断基準位置である入賞ラインL1上に位置する。リールモータ34Lのステップ番号は、リールモータ34Lを駆動するためのパルス信号を計数した値(ステップ数)である。ステップ番号は、リール2Lに設けられた回転基準位置(切欠き)が検出される毎にリセットされ、リールモータ34Lを駆動するためのパルス信号が1つ出力される毎に1カウントアップされる。
前述したように、リールモータ34Lに336の駆動パルスを送ることでリール2Lが一回転する。したがって、ステップ番号は、1〜336である。図10に示される「停止ステップの番号」は、対応する図柄の中央部分が入賞ラインL1上に位置したときのリールモータ34Lのパルス信号の計数値である。また、「配列されている図柄に対応するステップ」は、入賞ラインL1上に位置すると判断される図柄に対応するステップである。図10に示されるように、1図柄に対して16ステップずつ割り当てられている。
たとえば、図柄番号「6」に対応する「赤7」の図柄は、リールモータ34Lのステップ番号「329〜8(329,330…336,1,2…8)」の範囲に配列されている。また、停止ステップ番号は、「1」であるため、ステップ番号「1」でリールモータ34Lの回転を停止させることにより、図柄番号「6」に対応する「赤7」の図柄を入賞ラインL1上に停止させることができる。
図柄番号「7」に対応する「ベル」の図柄は、リールモータ34Lのステップ番号「9〜24」の範囲に配列されている。また、停止ステップ番号は、「17」であるため、ステップ番号「17」でリールモータ34Lの回転を停止させることにより、図柄番号「7」に対応する「ベル」の図柄を入賞ラインL1上に停止させることができる。
図柄番号「8」に対応する「スイカ」の図柄は、リールモータ34Lのステップ番号「25〜40」の範囲に配列されている。また、停止ステップ番号は、「33」であるため、ステップ番号「33」でリールモータ34Lの回転を停止させることにより、図柄番号「8」に対応する「スイカ」の図柄を入賞ラインL1上に停止させることができる。
図柄番号「9」に対応する「JAC」の図柄は、リールモータ34Lのステップ番号「41〜56」の範囲に配列されている。また、停止ステップ番号は、「49」であるため、ステップ番号「49」でリールモータ34Lの回転を停止させることにより、図柄番号「9」に対応する「JAC」の図柄を入賞ラインL1上に停止させることができる。
図柄番号「10」に対応する「BAR」の図柄は、リールモータ34Lのステップ番号「57〜72」の範囲に配列されている。また、停止ステップ番号は、「65」であるため、ステップ番号「65」でリールモータ34Lの回転を停止させることにより、図柄番号「10」に対応する「BAR」の図柄を入賞ラインL1上に停止させることができる。
図柄番号「11」に対応する「ベル」の図柄は、リールモータ34Lのステップ番号「73〜88」の範囲に配列されている。また、停止ステップ番号は、「81」であるため、ステップ番号「81」でリールモータ34Lの回転を停止させることにより、図柄番号「11」に対応する「ベル」の図柄を入賞ラインL1上に停止させることができる。
なお、図10では、左リール2Lに配列された一部の図柄を代表例として説明したが、左リール2Lに配列された他の図柄、中リール2Cに配列された図柄、および右リール2Rに配列された図柄についても同様である。
次に、引込み可能範囲について説明する。前述したように、メイン制御部41により、ストップスイッチ8L、8C、8Rからのストップ信号が入力された場合に、引込み可能範囲内にある図柄のいずれかが停止される。
たとえば、引込み可能範囲として5図柄以内の範囲が設定されているときには、最大5図柄のステップ、すなわち16×5=80ステップ内の停止ステップに対応する図柄を停止させることができる。
より具体的に説明すると、ストップスイッチからのストップ信号が入力されたときのステップ番号がたとえば「321〜336」のいずれかである場合、ステップ番号「65(=321+80−336)」のステップまで引込み可能となる。メイン制御部41は、ストップスイッチからのストップ信号が入力されたときのステップ番号が「321〜336」であるときに、共通するステップ番号「1」、「17」、「33」、「49」、「65」の停止ステップの中から入賞ラインL1上に停止させる停止ステップを特定可能である。
ストップスイッチからのストップ信号が入力されたときのステップ番号が「1〜16」のいずれかである場合、ステップ番号「81(=1+80)」のステップまで引込み可能となる。メイン制御部41は、ストップスイッチからのストップ信号が入力されたときのステップ番号がたとえば「1〜16」であるときに、共通するステップ番号「17」、「33」、「49」、「65」、「81」の停止ステップの中から入賞ラインL1上に停止させる停止ステップを特定可能である。
ストップスイッチからのストップ信号が入力されたときのステップ番号がたとえば「17〜32」、「33〜48」…である場合も同様である。メイン制御部41は、ストップスイッチからのストップ信号が入力されたときのステップ番号が、「17〜32」であるときに共通するステップ番号「33」、「49」、「65」、「81」、「97」の停止ステップの中から、「33〜48」であるときに共通するステップ番号「49」、「65」、「81」、「97」、「113」の停止ステップの中から、入賞ラインL1上に停止させる停止ステップを特定可能である。
なお、左リール2Lに配列された他の図柄、中リール2Cに配列された図柄、および右リール2Rに配列された図柄についても同様である。すなわち、ストップスイッチからのストップ信号が入力されたときのステップ番号から、引込み可能な停止ステップが特定される。そして、メイン制御部41は、特定された停止ステップのうちいずれかの停止ステップに対応する図柄を入賞ラインL1上に停止させる。
メイン制御部41は、引込み可能範囲にある共通する複数の停止ステップのうちから入賞ラインL1上に停止させる停止ステップを特定するときに、停止制御テーブルを用いる。以下、メイン制御部41が停止ステップを特定するときに用いる停止制御テーブルについて説明する。
図11は、ステップ番号毎に停止ステップを特定するための停止制御テーブルを説明するための図である。停止制御テーブルは、リールモータ34L、34C、34R各々に対応して設けられている。これらの停止制御テーブルは、ステップ番号毎に、前述したメイン制御部41に搭載されているROMに記憶されている。停止制御テーブルは、ステップ番号毎に対応して記憶されている停止制御テーブルを用いて、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じて停止ステップを特定できるように構成されている。
図11に示す停止制御テーブルを用いることにより、ステップ番号から、当該ステップ番号から引込み可能範囲内にある停止ステップのうちいずれかひとつの停止ステップを、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じて特定することができる。ここでは、一例として、リールモータ34Lを制御するための停止制御テーブルを説明する。図11には、ステップ番号に対応させて、当該ステップ番号から引込み可能範囲内にある共通する複数の停止ステップに対応する図柄番号を、便宜的に記載している。
メイン制御部41は、リールモータ34Lを回転させているときに、ストップスイッチ8Lからのストップ信号が入力されると、カウント中のステップ数を参照することによって、入賞ライン上L1に位置するステップのステップ番号を特定する。そして、メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「1」のステップであるときに、ステップ番号「1」に対応する停止制御テーブルである停止制御テーブルAをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。
また、メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「2」のステップであるときに、ステップ番号「1」のステップであるときにルックアップされる停止制御テーブルAと異なる、ステップ番号「2」に対応する停止制御テーブルである停止制御テーブルBをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。
また、メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「3」のステップであるときに、ステップ番号「1」および「2」のステップであるときにルックアップされる停止制御テーブルAおよびBと異なる、ステップ番号「3」に対応する停止制御テーブルである停止制御テーブルCをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。
また、メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「4」のステップであるときに、ステップ番号「1」〜「3」のステップであるときにルックアップされる停止制御テーブルA〜Cと異なる、ステップ番号「4」に対応する停止制御テーブルである停止制御テーブルDをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。以上のように、メイン制御部41は、特定したステップのステップ番号に基づいて、当該ステップ番号に対応する停止制御テーブルをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。
以降、同様に、メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「5」、「9」、「13」のいずれかのステップであるときに、停止制御テーブルAをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。また、メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「6」、「10」、「14」のいずれかのステップであるときに、停止制御テーブルBをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「7」、「11」、「15」のいずれかのステップであるときに、停止制御テーブルCをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。メイン制御部41は、特定したステップがステップ番号「8」、「12」、「16」のいずれかのステップであるときに、停止制御テーブルDをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。
以上のように、メイン制御部41は、特定したステップのステップ番号に基づいて、当該ステップ番号に対応する停止制御テーブルをルックアップし、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定する。
停止制御テーブルA〜Dには、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じて、共通する複数の停止ステップに対応する図柄番号として記載した図柄番号6(「白7」)〜図柄番号10(「BAR」)のうちいずれかの図柄番号の図柄を入賞ラインL1上に停止させるために、共通する複数の停止ステップの中のいずれか一つの停止ステップが記憶されている。また、停止制御テーブルAおよびBには、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、異なる図柄番号に対応する停止ステップが記憶されている。また、停止制御テーブルBおよびCには、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、異なる図柄番号に対応する停止ステップが記憶されている。同様に、停止制御テーブルCおよびDには、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、異なる図柄番号に対応する停止ステップが記憶されている。このように本実施の形態における種類が異なる停止制御テーブルには、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、異なる図柄番号に対応する停止ステップが記憶されている。なお、種類が異なる停止制御テーブルであっても、当選フラグが設定されているときに、同じ図柄番号に対応する停止ステップが記憶されているものであってもよい。すなわち、当選フラグが設定されていないときに、異なる図柄番号に対応する停止ステップが記憶されているものであってもよい。これにより当選フラグが設定されているにもかかわらず、当選フラグに対応する入賞役の図柄を停止させることができず、当該入賞役の入賞を取りこぼす不都合の発生を防止することができる。
本実施の形態においては、連続する5図柄に停止可能なステップとして、リールモータの16ステップが割り当てられている。たとえば、左リール2Lの図柄番号6(「白7」)〜図柄番号10(「BAR」)に停止可能なステップとしては、ステップ番号「1」〜「16」までの16ステップが割り当てられている。また、左リール2Lの図柄番号7(「ベル」)〜図柄番号11(「ベル」)に停止可能なステップとしては、ステップ番号「17」〜「32」までの16ステップが割り当てられている。同様に、左リール2Lの図柄番号5(「JAC」)〜図柄番号9(「JAC」)に停止可能なステップとしては、ステップ番号「321」〜「336」までの16ステップが割り当てられている。連続する5図柄の他の組合せに対しても、同様に、16ステップずつ均等に割り当てられている。このように、共通する複数の停止ステップから停止ステップを特定可能に設定されているステップであって、1図柄に対して割り当てられた16ステップを、便宜上、駆動ステップ群という。
図11に示すように、同一の駆動ステップ群に属するステップ番号「1」〜「16」に対応させて、隣り合うステップ番号に対応させて相異なる種類の停止制御テーブルが記憶されている。すなわち、同一の駆動ステップ群に属するある一のステップ番号であるときと、同一の駆動ステップ群に属するステップ番号であって当該一のステップ番号の前後のステップ番号であるときとで、異なる種類の停止制御テーブルが特定される。よって、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、ある一のステップ番号であるときと、当該一のステップ番号の前後のステップ番号であるときとで、異なる停止ステップが特定される。
たとえば、ステップ番号「5」から停止制御テーブルAが特定され、当該ステップ番号「5」と隣り合うステップ番号「4」およびステップ番号「6」からそれぞれ停止制御テーブルAと異なる停止制御テーブルDまたは停止制御テーブルBが特定される。また、ステップ番号「7」から停止制御テーブルCが特定され、当該ステップ番号「7」と隣り合うステップ番号「6」およびステップ番号「8」からそれぞれ停止制御テーブルCと異なる停止制御テーブルBまたは停止制御テーブルDが特定される。よって、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、ステップ番号「5」であるときと、ステップ番号「4」またはステップ番号「6」であるときとで、異なる停止ステップが特定される。また、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、ステップ番号「7」であるときと、ステップ番号「6」またはステップ番号「8」であるときとで、異なる停止ステップが特定される。
なお、ここでは、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、ある一のステップ番号の前のステップ番号であるときと、当該一のステップ番号の後のステップ番号であるときとで、異なる停止ステップが特定される例について説明したが、これに限らず、一のステップ番号の前のステップ番号であるときと、当該一のステップ番号の後のステップ番号であるときとで、同じ停止ステップが特定されるものであってもよい。また、同一の駆動ステップ群に属するいずれのステップ番号であるときにも、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、前後のステップ番号であるときと異なる停止ステップが特定される例について説明したが、これに限らず、同一の駆動ステップ群に属するステップ番号のうちの特定のステップ番号であるときと、当該特定のステップ番号の前後のステップ番号であるときとで、異なる停止ステップが特定されるステップ番号の組合せが一つ以上設けられているものであってもよい。このように構成した場合であっても、ステップ番号から停止ステップを特定することができ、きめ細かにステッピングモータを制御することができる。また、乱数抽選の処理を必要とすることなく、遊技者が目押しした場合であってもリールを停止させたときの出目を極力ばらつかせることができる。
また、図11に示すように、同一の駆動ステップ群に属するステップ番号「1」〜「16」のステップをさらに均等に分割した、ステップ番号「1」〜「4」のステップと、ステップ番号「5」〜「8」のステップと、ステップ番号「9」〜「12」のステップと、ステップ番号「13」〜「16」のステップとに分割した分割駆動ステップ群のステップ番号に対応させて、停止制御テーブルA〜Dが記憶されている。すなわち、複数種類の停止制御テーブルを含む一定の構成から成る停止制御テーブルを、同一の駆動ステップ群に属するステップをさらに均等に分割した分割駆動ステップ群のステップ番号に対応させて記憶させている。よって、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、駆動ステップ群に属する駆動ステップのうち4ステップ毎にカウントされるステップ番号であるときには、同じ停止ステップを特定することができる。
なお、一定の構成から成る停止制御テーブルは、異なる停止制御テーブルから構成されたものを一例として説明したが、これに限らず、同一の停止制御テーブルを含む停止制御テーブルから構成されたものであってもよい。たとえば、分割駆動ステップ群のうちのステップ番号「1」のステップに停止制御テーブルAを、ステップ番号「2」のステップに停止制御テーブルAを、ステップ番号「3」のステップに停止制御テーブルBを、ステップ番号「4」のステップに停止制御テーブルCを対応させてもよい。また、分割駆動ステップ群は、駆動ステップ群を4分割したものに限らず、駆動ステップ群を分割していれば何分割したものであってもよい。このように構成した場合、停止制御テーブルAを用いて停止ステップが特定される割合を、停止制御テーブルBやCを用いて停止ステップが特定される割合よりも高くすることができる。すなわち、駆動ステップ群を分割駆動ステップ群に分割する数と一定の構成から成る停止制御テーブルの種類とを調整することにより、特定の種類の停止制御テーブルが選択される割合を任意に設定することができる。
さらに、図11に示すように、ステップ番号「1」〜「16」のステップを含む駆動ステップ群のうち一方端のステップ番号「1」から停止制御テーブルAが特定され、当該駆動ステップ群より前のステップ番号「321」〜「336」のステップを含む駆動ステップ群のうちステップ番号「1」と連続する一方端のステップ番号「336」から停止制御テーブルAと異なる停止制御テーブルFが特定される。よって、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、ステップ番号「1」であるときと、ステップ番号「336」であるときとで、異なる停止ステップが特定される。
同様に、ステップ番号「1」〜「16」のステップを含む駆動ステップ群のうち一方端のステップ番号「16」から停止制御テーブルDが特定され、当該駆動ステップ群より後のステップ番号「17」〜「32」のステップを含む駆動ステップ群のうちステップ番号「16」と連続する一方端のステップ番号「17」から停止制御テーブルDと異なる停止制御テーブルEが特定される。よって、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じである場合に、ステップ番号「16」であるときと、ステップ番号「17」であるときとで、異なる停止ステップが特定される。
以上のように、本実施の形態における停止制御テーブルとしては、停止制御テーブルA、B、C、D、E、F…を含む複数種類の停止制御テーブルが、ステップ番号と対応させて、メイン制御部41に搭載されているROMに記憶されている。そして、ストップスイッチからの検出信号に基づきメイン制御部41が特定したステップ番号から、ひとつの停止制御テーブルを特定できるように構成されている。
以上説明した複数種類の停止制御テーブル各々は、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップが特定されるように構成されている。次に、図12および図13を用いて、停止制御テーブルの種類を具体的に説明する。
図12および図13は、停止制御テーブルの種類を説明するための図である。図12および図13では、透視窓3から実際に見えるリール2L、2C、2Rの状態を用いて、停止制御テーブルの種類を説明する。
図12(a)は、リール2Lの図柄番号「12」の「スイカ」が入賞ラインL1上にある状態でリール2Lが停止されており、リール2Cおよびリール2Rは回転駆動中である状態を示している。図12(b)〜(d)は、図12(a)の状態であって、リール2Cの図柄番号「12」の「JAC」が入賞ラインL1上を通過するのとほぼ同タイミング、たとえば特定されるステップ番号が1ずつ異なったタイミングで、ストップスイッチ8Cが操作されたときのリール2Cの停止状態を示している。すなわち、図12(b)〜(d)は、ステップ番号に対応して異なる種類の停止制御テーブル(たとえば、停止制御テーブルG〜I)から停止ステップが特定されたときのリール2Cの停止状態を示している。なお、図12(b)〜(d)においては、たとえば、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選している場合を示す。
図12(b)は、リール2Cの図柄番号「13」の「スイカ」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、停止ステップとしてたとえば図柄番号「13」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルGが選択されたことによる。停止制御テーブルGが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「13」の停止ステップが特定され、図柄番号「13」の「スイカ」が入賞ラインL1上まで引込まれて停止される。
図12(c)では、リール2Cの図柄番号「14」の「白7」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、停止ステップとしてたとえば図柄番号「14」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルHが選択されたことによる。停止制御テーブルHが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「14」の停止ステップが特定され、図柄番号「14」の「白7」が入賞ラインL1上まで引込まれて停止される。
図12(d)では、リール2Cの図柄番号「15」の「ベル」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、停止ステップとしてたとえば図柄番号「15」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルIが選択されたことによる。停止制御テーブルIが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「15」の停止ステップが特定され、図柄番号「15」の「ベル」が入賞ラインL1上まで引込まれて停止される。
以上のように、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選しているときに、図12(a)の状態であって、リール2Cの図柄番号「12」の「JAC」が入賞ラインL1上を通過するのとほぼ同タイミングでストップスイッチ8Cが操作されたときであっても、特定されるステップ番号に応じて異なる種類の停止制御テーブルが選択され、当該停止制御テーブルに記憶された停止ステップが特定される。
これにより、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選しているときであっても、図12(b)〜(d)で説明した状態でリール2Cを停止する制御が行なわれる。なお、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選していないときであっても、同様に、ストップスイッチ8Cが操作されたときに特定されるステップ番号に応じて異なる種類の停止制御テーブルが選択され特定される停止ステップに応じて、図12(b)〜(d)で説明した様々な状態でリール2Cを停止する制御が行なわれる。このため、遊技者の感覚においてほぼ同タイミングでストップスイッチが操作されたときであっても、ビッグボーナスの入賞役が内部当選しているか否かに関わらず、停止する図柄を異ならせることができるため、狙った図柄と停止した図柄との関係から、遊技者に内部当選しているか否かを事前に見抜かれてしまうことを防止することができる。
次に、図13(a)は、リール2Lの図柄番号「17」の「チェリー」が入賞ラインL1上にある状態でリール2Lが停止されており、リール2Cの図柄番号「2」の「ベル」が入賞ラインL1上にある状態でリール2Cが停止されており、リール2Rは回転駆動中である状態を示している。図13(a)の状態では、停止しているリール2L、2Cの入賞ラインL3上において「ベル」が停止されているため、リール2Rの入賞ラインL3上に「ベル」が停止されると「ベル」が入賞することとなる。また、図13(a)の状態では、停止しているリール2L、2Cの入賞ラインL2’上において「スイカ」が停止されているため、リール2Rの入賞ラインL2’上に「スイカ」が停止されると「スイカ」が入賞することとなる。
図13(b)〜(f)は、図13(a)の状態であって、リール2Rの図柄番号「9」の「スイカ」が入賞ラインL1上を通過するのとほぼ同タイミングで、ストップスイッチ8Rが操作されたときのリール2Rの停止状態を示している。なお、図13(d)〜(f)においては、たとえば、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選している場合を示す。さらに、図13(a)は「スイカ」の入賞役が、図13(b)は「ベル」の入賞役が内部当選している場合を示す。図13(d)〜(f)は、たとえば「チェリー」の入賞役がさらに内部当選しておりかつ特定されるステップ番号が1ずつ異なったタイミングでストップスイッチ8Rが操作されたときのリール2Rの停止状態を示している。すなわち、図13(d)〜(f)は、ステップ番号に対応して異なる種類の停止制御テーブル(たとえば、停止制御テーブルN〜Q)から停止ステップが特定されたときのリール2Rの停止状態を示している。
図13(b)は、リール2Rの図柄番号「10」の「JAC」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、賭数が3で、「スイカ」の入賞役が内部当選しているときに図柄番号「10」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルJが選択されたことによる。停止制御テーブルJが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「10」の停止ステップが特定され、図柄番号「10」の「JAC」が入賞ラインL1上まで引込まれて停止される。これにより、リール2Rの入賞ラインL2’上に「スイカ」が停止されるため、「スイカ」の入賞役の入賞が発生し、15枚のメダルがクレジット加算されるかまたは払出される。
ここで、たとえば、特定されるステップ番号がたとえば1だけ異なったタイミングでストップスイッチ8Rが操作されたときには、停止制御テーブルJと異なる停止制御テーブルKが選択される。しかし、停止制御テーブルKは、賭数が3で、「スイカ」の入賞役が内部当選しているときに図柄番号「14」の停止ステップとなるように設計されている。これにより、リール2Rの入賞ラインL2’上に「スイカ」が停止されるため、「スイカ」の入賞役の入賞が発生し、15枚のメダルがクレジット加算されるかまたは払出される。
なお、「スイカ」の入賞役が内部当選していない場合であっても、ストップスイッチ8Rが全く同じタイミングで操作されたときには、同じステップ番号が特定されるため、メイン制御部41によって停止制御テーブルJが選択される。しかし、停止制御テーブルJは、賭数、リール2L、2Cの停止図柄および「スイカ」の当選フラグがセットされていないときの停止ステップとして、図柄番号「10」または「14」の停止ステップと異なる停止ステップ、たとえば図柄番号「11」、「13」等となるように設計されている。これにより、「スイカ」の入賞役が内部当選していないにもかかわらず、「スイカ」の入賞役の組合せとなることを未然に防止することができる。
図13(c)は、リール2Rの図柄番号「12」の「白7」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、賭数が3で、「ベル」の入賞役が内部当選しているときに図柄番号「12」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルLが選択されたことによる。停止制御テーブルLが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「12」の停止ステップが特定され、図柄番号「12」の「白7」が入賞ラインL1上まで引込まれて停止される。これにより、リール2Rの入賞ラインL2’上に「ベル」が停止されるため、「ベル」の入賞役の入賞が発生し、通常の遊技状態であれば8枚のメダルがクレジット加算されるかまたは払出される。なお、特定されるステップ番号がたとえば1だけ異なったタイミングでストップスイッチ8Rが操作されたときには、停止制御テーブルLと異なる停止制御テーブルMが選択される。しかし、停止制御テーブルMは、賭数が3で、「ベル」の入賞役が内部当選しているときに図柄番号「12」の停止ステップとなるように設計されている。これにより、リール2Rの入賞ラインL2’上に「ベル」が停止されるため、「ベル」の入賞役の入賞が発生し、通常の遊技状態であれば8枚のメダルがクレジット加算されるかまたは払出される。
なお、「ベル」の入賞役が内部当選していない場合であっても、ストップスイッチ8Rが全く同じタイミングで操作されたときには、同じステップ番号が特定されるため、メイン制御部41によって停止制御テーブルLが選択される。しかし、停止制御テーブルLは、賭数、リール2L、2Cの停止図柄および「ベル」の当選フラグがセットされていないときの停止ステップとして、図柄番号「12」の停止ステップと異なる停止ステップ、たとえば図柄番号「11」、「13」等となるように設計されている。これにより、「ベル」の入賞役が内部当選していないにもかかわらず、「ベル」の入賞役の組合せとなることを未然に防止することができる。
図13(d)は、リール2Rの図柄番号「9」の「スイカ」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、賭数、リール2L、2Cの停止図柄および「チェリー」の入賞役が内部当選しているときに図柄番号「9」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルNが選択されたことによる。停止制御テーブルNが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「9」の停止ステップが特定され、図柄番号「9」の「スイカ」が入賞ラインL1上で停止される。これにより、リール2Lの「チェリー」が入賞ラインL1上に停止されているため、「チェリー」の入賞役の入賞が発生し、通常の遊技状態であれば4枚のメダルがクレジット加算されるかまたは払出される。
図13(e)では、リール2Rの図柄番号「11」の「ベル」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、賭数、リール2L、2Cの停止図柄および「チェリー」の入賞役が内部当選しているときに図柄番号「11」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルPが選択されたことによる。停止制御テーブルPが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「11」の停止ステップが特定され、図柄番号「11」の「ベル」が入賞ラインL1上まで引込まれて停止される。これにより、リール2Lの「チェリー」が入賞ラインL1上に停止されているため、「チェリー」の入賞役の入賞が発生し、通常の遊技状態であれば4枚のメダルがクレジット加算されるかまたは払出される。
図13(f)では、リール2Rの図柄番号「13」の「スイカ」が入賞ラインL1上にある状態で停止している。これは、停止ステップを特定するに際して、メイン制御部41によって、賭数、リール2L、2Cの停止図柄および「チェリー」の入賞役が内部当選しているときに図柄番号「13」の停止ステップが記憶された停止制御テーブルQが選択されたことによる。停止制御テーブルQが選択されたときには、停止ステップとして図柄番号「13」の停止ステップが特定され、図柄番号「13」の「スイカ」が入賞ラインL1上まで引込まれて停止される。これにより、リール2Lの「チェリー」が入賞ラインL1上に停止されているため、「チェリー」の入賞役の入賞が発生し、通常の遊技状態であれば4枚のメダルがクレジット加算されるかまたは払出される。
以上のように、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選しているときに、図13(a)の状態であって、リール2Rの図柄番号「9」の「スイカ」が入賞ラインL1上を通過するタイミングでストップスイッチ8Rが操作されたときであっても、特定されるステップ番号に応じて異なる種類の停止制御テーブルが選択され、当該停止制御テーブルに記憶された停止ステップが特定される。
これにより、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選しているときであっても、ストップスイッチ8Cが操作されたときに特定されるステップ番号に応じて異なる種類の停止制御テーブルが選択され特定される停止ステップに応じて、様々な状態でリール2Rを停止する制御が行なわれる。このため、図13(b)〜(f)で説明した状態でリール2Rを停止する制御が行なわれる。なお、「白7」のビッグボーナスの入賞役が内部当選していないときであっても、同様に、ストップスイッチ8Rが操作されたときに特定されるステップ番号に応じて異なる種類の停止制御テーブルが選択され特定される停止ステップに応じて、図13(b)〜(f)で説明した様々な状態でリール2Rを停止する制御が行なわれる。このため、遊技者の感覚においてほぼ同タイミングでストップスイッチが操作されたときであっても、ビッグボーナスの入賞役が内部当選しているか否かに関わらず、停止する図柄を異ならせることができるため、狙った図柄と停止した図柄との関係から、遊技者に内部当選しているか否かを事前に見抜かれてしまうことを防止することができる。
また、複数種類の停止制御テーブルは、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定可能に設計されているため、当選フラグがセットされていないにもかかわらず表示結果が入賞役の入賞の組合せとなることを防止することができる。
図14は、メイン制御部41に搭載されているCPUが実行する1ゲーム分の処理を示すフローチャートである。この処理は、電源を投入し、所定のブート処理を行なった後、またはリセット/設定スイッチ36の操作により設定変更を行なった直後にも実行される。1ゲームの処理が開始すると、まず、メイン制御部41に搭載されているRAMの所定の領域をクリアする処理を含む初期処理が行なわれる(ステップS1)。
次に、1枚BETスイッチ5またはMAXBETスイッチ6を操作することにより、またはメダル投入部4からメダルを投入することにより賭数を設定し、スタートスイッチ7を操作することにより当該ゲームの実質的な開始を指示するBET処理を行なう(ステップS2)。ここで、遊技状態がレギュラーボーナスに制御されているときには、賭数として1が設定されると(これより大きな賭数は設定されない)、スタートスイッチ7が操作有効となる。それ以外の遊技状態にあるときには、賭数として3が設定された後、スタートスイッチ7が操作有効となる。また、前のゲームでリプレイ入賞していた場合には、前のゲームでリプレイ入賞していたことを示すリプレイフラグにより前のゲームと同じ賭数(この実施の形態では3)が自動設定される(この段階でリプレイフラグが消去される)ので、そのままスタートスイッチ7を操作してゲームの開始を指示すればよい。
BET処理により賭数が設定され、スタートスイッチ7が操作されると、内部抽選用の乱数を抽出し、抽出した乱数の値に基づいて遊技状態に応じて定められた各入賞役による入賞を許容するかどうかを決定する抽選処理を行なう(ステップS3)。この抽選処理では、それぞれの抽選結果に基づいて、メイン制御部41に搭載されているRAMに当選フラグが設定される。なお、抽選処理の詳細については後述する。
抽選処理が終了すると、次にリール変動開始処理が行なわれる(ステップS4)。リール変動開始処理では、前回のゲームでのリール2L、2C、2Rの回転開始から1ゲームタイマが計時する時間が所定時間(たとえば、4.1秒)経過していることを条件に、リールモータ34L、34C、34Rを駆動させ、左、中、右の全てのリール2L、2C、2Rを回転開始させる。これにより、リール2L、2C、2R各々に配列された図柄の変動表示が開始される。ここで、前回のゲームでの回転開始から所定時間が経過していない場合、回転開始待ちとなり演出手段の一例としてのランプを点灯させることによりその旨を報知する。また、次回のゲームのための1ゲームタイマの計時を開始する。
その後、リール変動停止処理が行なわれる(ステップS5)。リール変動停止処理では、リールの回転開始から所定の条件(回転速度が一定速度に達した後、リールセンサ35L、35C、35Rにより回転基準位置を検出すること)が成立した後、ストップスイッチ8L、8C、8Rを操作有効とし、それぞれ遊技者によって操作されることにより、当選フラグの設定状況に応じてリールモータ34L、34C、34Rを駆動停止させ、リール2L、2C、2Rの回転を停止させる。また、リール停止コマンドを演出制御基板90に送信する。なお、リール変動停止処理については後述する。
リール2L、2C、2Rの駆動がそれぞれ停止すると、その停止時における図柄の組合せにおいて、ステップS2のBET処理で設定した賭数に応じて有効に設定されたライン上に前述したいずれかの入賞役の組合せが導出表示されたかどうかを判定する入賞判定処理が行なわれる(ステップS6)。この入賞判定処理でいずれかの入賞役に入賞したと判定されると、メイン制御部41により発生した入賞に応じた各種の処理が行なわれる。
入賞判定処理で行なわれる各種の処理としては、リプレイ入賞したときのリプレイフラグの設定や、小役入賞したときの払出予定数の設定がある。払出予定数は、当該ゲームで設定されている賭数に応じたものが設定される。また、特別役に入賞したときの処理もあり、たとえば、ビッグボーナス入賞したときには、メイン制御部41に搭載されているRAMに設定されているビッグボーナス当選フラグを消去するとともに、メイン制御部41に搭載されているRAMにビッグボーナス中フラグを設定する。
入賞判定処理が終了すると、払出処理が行なわれる(ステップS7)。払出処理では、入賞判定処理において設定した払い出し予定数だけクレジットを増加させる。但し、データとして蓄積されているクレジットの数が50に達した場合は、ホッパーモータ32を駆動させることにより、超過した枚数のメダルをメダル払出穴9から払い出させる。また、入賞に関わらない各種の処理(ビッグボーナス、レギュラーボーナス、JACIN当選フラグ以外の当選フラグの消去やビッグボーナス、レギュラーボーナスの終了に関する処理を含む)も行なわれる。そして、1ゲーム分の処理が終了し、次の1ゲーム分の処理が開始する。
次に、上記したステップS3の抽選処理について詳しく説明する。図15は、メイン制御部41に搭載されているCPUがステップS3で実行する抽選処理を詳細に示すフローチャートである。抽選処理では、まず、詳細を後述する乱数取得処理を行なう。この乱数取得処理においては、乱数発生回路115が発生する乱数に基づいて、内部抽選用の乱数の値が取得されることとなる(ステップS101a)。
メイン制御部41に搭載されているRAMに設定されている設定値を読み出し(S101b)、読み出した設定値が「設定値1」〜「設定値6」の範囲であるかどうかを判定する(S101c)。設定値が「設定値1」〜「設定値6」の範囲でない場合には、メイン制御部41に搭載されているRAMが異常状態であると判断し、RAM異常エラー処理が行なわれる(S101d)。RAM異常エラー処理においては、スピーカ53、54から警報音を発生させるとともに、遊技補助表示器16にエラーが発生している旨を報知する表示が行なわれる。
一方、設定値が「設定値1」〜「設定値6」の範囲である場合には、現在の遊技状態に対応して、図5(a)の遊技状態別当選役テーブルに記憶されている入賞役を順番に読み出す(ステップS102)。ここで読み出した入賞役の種類がレギュラーボーナス(JACINを含む)またはビッグボーナスであるかどうかを判定する(ステップS103)。レギュラーボーナスまたはビッグボーナスである場合には、前回以前のゲームでメイン制御部41に搭載されているRAMにレギュラーボーナス(JACINを含む)またはビッグボーナス当選フラグが既に設定され、当該当選フラグに基づいて入賞することなく持ち越されているかどうかを判定する(ステップS104)。読み出した役の種類がレギュラーボーナス(JACINを含む)でもビッグボーナスでもなければ、そのままステップS105の処理に進む。
レギュラーボーナス(JACINを含む)またはビッグボーナスが既に設定されていれば、ステップS102の処理に戻り、さらに遊技状態別当選役テーブルに次に記憶されている入賞役を読み出すものとなる(レギュラーボーナス(JACINを含む)およびビッグボーナスは、遊技状態別当選役テーブルにおいて最初に登録されているので、これで抽選処理が終了となることはないため)。読み出した入賞役の種類がレギュラーボーナス(JACINを含む)またはビッグボーナスであっても、レギュラーボーナス(JACINを含む)、ビッグボーナス当選フラグも設定されていなければ、ステップS105の処理に進む。
ステップS105では、さらにステップS2で設定されたBET数を読み出し、当該入賞役と読み出したBET数に対応する入賞役について、図5(b)の役別テーブルに共通フラグの設定状況を取得する。この結果、当該入賞役、当該BET数について共通フラグが設定されているかどうかを判定する(ステップS106)。
共通フラグが設定されていれば、当該入賞役、当該BET数について図5(b)の役別テーブルに記憶されているアドレスに格納されている判定値数を取得する(ステップS107)。そして、ステップS109の処理に進む。共通フラグが設定されていなければ、メイン制御部41に搭載されているRAMに設定されている設定値を読み出しし、当該入賞役、当該BET数について読み出した設定値に対応して役別テーブルに記憶されているアドレスに格納されている判定値数を取得する(ステップS108)。そして、ステップS109の処理に進む。
ステップS109では、ステップS107またはS108で取得した判定値数を内部抽選用の乱数の値に加算し、加算の結果を新たな内部抽選用の乱数の値とする。ここで、判定値数を内部抽選用の乱数の値に加算したときにオーバーフローが生じたかどうかを判定する(ステップS110)。オーバーフローが生じた場合には、当該入賞役の当選フラグをメイン制御部41に搭載されているRAMに設定する(ステップS111)。そして、抽選処理を終了して、図14のフローチャートに復帰する。
オーバーフローが生じていない場合には、当該遊技状態について定められた入賞役のうちで未だ処理対象としていない入賞役があるかどうかを判定する(ステップS112)。未だ処理対象としていない入賞役があれば、ステップS102の処理に戻り、遊技状態別当選役テーブルに記憶されている次の入賞役を処理対象として処理を継続する。処理対象としていない入賞役がなければ、抽選処理を終了して、図14のフローチャートに復帰する。
以上のように、内部抽選は、取得した内部抽選用の乱数に、役別テーブルから参照された各入賞役の判定値数を加算していき、その加算の結果がオーバーフローしたか否かによって、それぞれの入賞役の当選の有無を判定するものとしている。このため、各入賞役の判定値数をそのまま用いて内部抽選を行なうことができる。なお、実際の当選判定を行なう前に当選判定用テーブルを生成する場合にはループ処理が2回必要になるが、この実施の形態によれば、抽選処理におけるループ処理が1回で済むようになり、抽選処理全体での処理効率が高いものとなる。
次に、ステップS101aの乱数取得処理について詳しく説明する。図16は、メイン制御部41に搭載されているCPUがステップS101aで実行する乱数取得処理を詳細に示すフローチャートである。乱数取得処理では、まず、メイン制御部41に搭載されているCPUに対する割り込みを禁止する(ステップS201)。次に、サンプリング回路116にサンプリング指令を出力し、乱数発生回路115が発生させている(カウントしている)乱数をラッチさせ、ラッチさせた乱数の値をI/Oポート114から入力して、これを抽出する。乱数発生回路115から抽出された乱数の値は、汎用レジスタ111GRに格納される(ステップS202)。
次に、汎用レジスタ111GRに格納された乱数の下位バイトの値と上位バイトの値を、RAM112の作業領域を用いて互いに入れ替える(ステップS203)。次に、汎用レジスタ111GRに格納された乱数の値を8080hと論理積演算する(ステップS204)。さらに上位バイト(第15〜第8ビット)を1ビットずつ下位にシフトし、これによって空いた第15ビットに1を挿入する。このときに汎用レジスタ111GRに格納された値が内部抽選用の乱数として取得され、メイン制御部41に搭載されているRAMの所定の領域に保存される(ステップS205)。そして、ステップS201で禁止した割り込みを許可してから(ステップS206)、乱数取得処理を終了して、図15のフローチャートに復帰する。
図17は、リールモータ34L、34C、34Rの制御方法を説明するためのタイミングチャートである。図において、φ1、φ2、φ3、φ4は、リールモータ34L、34C、34Rの各励磁相を示し、「ON」は励磁状態を、「OFF」は消磁状態を、各々示す。また、グラフAは、リールモータ34L、34C、34Rのロータの回転ステップ数の変位を示す。
本実施の形態のリールモータの停止制御の特徴は、次の通りである。すなわち、ストップスイッチからの検出信号を受けて選択された停止制御テーブルから特定される停止ステップの図柄が、入賞ラインL1に停止できる位置に到来することによって、回転中のリールを停止させる条件が成立した場合に、全励磁相のうち、隣合った2つの励磁相(たとえば、φ1とφ2)のみを同時に所定の電圧(以下、第1電圧V1という)で励磁して急制動をかけ、当該2つの励磁相の各々のホールディングトルクによってロータが停止する平衡点からロータをオーバーシュートさせつつ勢いを急速に弱めさせる。
本実施の形態におけるポイントは、そのオーバーシュート先に、ロータの目標停止角度位置(リールの停止位置)を予定している点である。すなわち、オーバーシュート後、ロータが目標停止角度の状態となる直前で、励磁パターンを切替えて、目標停止角度の位置に対応する励磁相(たとえば、φ3:停止相またはホールド相という。)を励磁し、当該励磁相のホールディングトルクによってロータを停止させることで、ロータを目標停止角度の状態で正確に停止させる。さらに、停止相を励磁する際、その停止相を挟んで相反する2つの相(たとえば、φ2とφ4:ブレーキ相またはキャンセル相という。)を併せて、前述した第1電圧V1よりも高い電圧となる第2電圧V2で励磁する。
ロータが目標停止角度位置の直前にまで回転したときには、ロータの勢いは減衰されているが、停止相のみならず、2つのブレーキ相をも同時に励磁することによって、ブレーキ力を強めてリール停止までの制御時間を短縮させ、ロータを目標停止角度で正確に、かつ、振動を伴うことなく停止させるのである。また、特に、2つのブレーキ相を同時に励磁する際に印加する電圧を第1電圧V1よりも高い第2電圧V2とすることにより、ロータと一体的に回転するリールの停止時間を短縮させることができる。
以下に、リールモータ34L、34C、34Rの制御方法について、図17を参照して、詳細に説明する。
本実施の形態では、回転中のリールを停止させる条件が成立するまでの間、1−2相励磁方式でリールモータ34L、34C、34Rを駆動してリールを回転させる。1−2相励磁方式でリールモータが制御される期間では、φ1〜φ4を励磁するパルス信号が図示のタイミングでON/OFFして、図17の丸枠数字1および2で示されるように、ロータの回転方向に沿って、…(φ2,φ3)、(φ3)、(φ3,φ4)、(φ4)、(φ4,φ1)、(φ1)…の順で、1相、2相、1相、2相と交互に励磁相が励磁される。この1−2相励磁方式では、たとえば、(φ1,φ2)、(φ2,φ3)、(φ3,φ4)、(φ4,φ1)…の順で常時2相を励磁する方式、あるいは、φ1、φ2、φ3、φ4、φ1…の順で常時1相のみを励磁する方式に比較して、ステップ角を細かくすることができ、細やかな制御を行なうことが可能になる。また、1−2相励磁方式は、他の励磁方式と比較して振動が少なく、より安定でスムーズな停止制御に移行することができる。
回転中のリールを停止させる条件が成立した場合(たとえば、ストップスイッチからの検出信号を受けて選択された停止制御テーブルから特定される停止ステップの図柄が、入賞ラインL1に停止できる位置に到来した場合)には、2相が励磁された状態からリールの停止制御に移行する。たとえば、リールを停止させる条件が、図17の最右列の丸枠数字1で示される期間に成立した場合には、2つの相が励磁される状態に移行する時点taまで待って、停止制御に移行する。
リールの停止制御は、図17の「T1」、「T2」に示されるように、2段階で行なわれる。「T1」で行なわれる制御を「2相励磁制御」と呼び、「T2」で行なわれる制御を「3相励磁制御」と呼ぶ。
2相励磁制御は、1−2相励磁方式でリールモータが制御されている状態において、1相のみを励磁した状態から2相を励磁する状態に切換わった段階(図17のta)から開始され、その2相を励磁する状態を所定のホールド時間T1だけ保持する制御である。たとえば、図17の場合、(φ1、φ2)のON状態がホールド時間T1だけ保持されている。(φ1、φ2)の2相のみが所定時間励磁されるので、高速回転していたリールモータのロータは,グラフAに示されるように、急制動がかけられる。2相励磁制御においては、1−2相励磁方式でリールモータが制御されているときの電圧と同じ高さの第1電圧V1で2相が励磁される。
ホールド時間T1は、「脱調を引起こすことになるオーバーシュート量」に応じて定める。このオーバーシュート量は、モータのホールディングトルクの大きさやリールイナーシャ、バネ常数等によって異なる。このため、過渡動作を確認して「脱調を引起こすことになるオーバーシュート量」を実際に測定(たとえば、レーザー測長)する必要がある。
本実施の形態では、そのオーバーシュート量がステッピングモータの4ステップ分であるものとして説明する。この場合、ホールド時間T1は、リールモータが3ステップ分駆動するのに必要な時間として設定する。そして、ロータの目標停止角度位置を、そのホールド時間に合わせて、「2相励磁制御」が開始された段階から3ステップ先に設定する。
このため、ホールド時間T1が経過した時点tbでは、ロータが目標停止角度の直前の位置にあり、かつ、その回転速度が制動された状態にある。そこで、tbの時点で励磁パターンを切替えて「3相励磁制御」を開始する。すなわち、φ1を消磁し、停止角度位置に対応する停止相(φ3)と、当該停止相を挟んで相反する位置にある2つのブレーキ相(φ2、φ4)とを期間T2の間、励磁する。また、3相励磁制御においては、第1電圧V1よりも高い第2電圧V2で3相が励磁される。これにより、グラフAの実線に示すように、ブレーキ相φ2、φ4によるブレーキを得ながら停止相φ3のホールディングトルク安定点でロータが停止する。その結果、ロータと一体的に結合されているリールは、目標位置に正確かつ振動することなく停止する。また、第1電圧V1よりも高い第2電圧V2で3相を励磁することにより、電圧を変化させない場合と比較して、期間T2を短縮することができる。
なお、グラフAの破線は、ta以後も2相励磁制御が継続された場合のロータの過渡応答の動作を示している。図示のように、2相励磁制御が継続された場合、やがて、ロータは平衡点に収束するが、それまでの間でリールが“ブルブル”と見苦しく振動することを避けられない。
3相励磁制御がT2の間実行された後、ブレーキ相φ2、φ4を消磁し、停止相φ3の励磁状態を維持したまま、モータ電圧を第1電圧V1よりも低い第3電圧V3にする。ロータの停止後も停止相φ3の励磁状態を維持するのは、ホールディングトルクとディテントトルクとの位相差や摩擦の影響によるずれによってロータが停止相φ3のホールディングトルク安定点から外れることを防止するためである。これにより、リールが一旦停止した後に微動すること、および、次回、リールモータを起動する場合の起動位置がずれてしまうことを防止できる。
次に、以上のリールモータの制動手順を含むリール変動停止処理をフローチャートに基づいて説明する。図18(a)は、メイン制御部41に搭載されているCPUがステップS5で実行するリール変動停止処理を詳細に示すフローチャートである。なお、当該リール変動停止処理は、ストップスイッチ8Lとリールモータ34Lとリールセンサ35Lとの組合せ、ストップスイッチ8Cとリールモータ34Cとリールセンサ35Cとの組合せ、およびストップスイッチ8Rとリールモータ34Rとリールセンサ35Rとの組合せ各々に対応させて実行される。ここでは、ストップスイッチ8Lとリールモータ34Lとリールセンサ35Lとの組合せに対応させて実行されるリール変動停止処理を説明する。
リールモータ34Lとリールセンサ35Lの組合せに対応させて実行されるリール変動停止処理では、まず、ストップスイッチ8Lが操作されたことによる検出信号が入力されたかどうかを判定する(ステップS150)。検出信号が入力されるまで、検出信号が入力されたかどうかの判定が繰り返し実行される。検出信号が入力された場合には、メイン制御部41に搭載されているRAMに記憶されているカウンタの値を読み出す(ステップS155)。このカウンタの値は、図18(b)を用いて説明するタイマ割込処理において更新される値である。ここで読み出したカウンタの値に基づき、メイン制御部41は、ステップ番号を特定し、図11に示す停止制御テーブルを選択する。
次に、読み出したカウンタの値から特定されたステップ番号に対応する停止制御テーブルを選択する(ステップS156)。たとえば、読み出したカウンタの値から特定されたステップ番号が「1」であるときには、図11で説明したように、停止制御テーブルAを選択する。そして、選択された停止制御テーブルをルックアップして、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定し、設定する(ステップS157)。
次に、設定された停止ステップの図柄を停止するにあたり、リール2Lの停止制御を開始する時期であるか否かが判断され、たとえば、停止ステップの図柄が、停止位置に停止できる位置に到来したかどうかを判定する(ステップS158)。停止制御を開始する時期であると判断されるまで、ステップS158が繰り返し実行される。
停止制御を開始する時期であると判断された場合は、励磁相φ1〜φ4のうち、1相のみが励磁されている期間であるか否かが判断され(ステップS159)、2相が励磁されている期間である場合には、1相励磁に切換わるまで処理待ちとなる。そして、1相励磁期間であると判断された場合、「2相励磁制御」を開始するべく、たとえば、φ1、φ2のみを第1電圧V1で励磁する(ステップS160)。なお、このフローチャートの説明においては、停止相がφ3、ブレーキ相がφ1、φ2である場合を想定して説明する。そして、ホールド時間T1が経過するまで「2相励磁制御」が継続される。これにより、ロータが急速に制動される。
ホールド時間T1が経過した場合(S161でYES)、「3相励磁制御」を開始するべく、たとえば、φ1を消磁し、停止相(φ3)、および2つのブレーキ相(φ2、φ3)を、第1電圧V1より高い第2電圧V2で励磁する処理が実行される(ステップS162)。これにより、時間T2を短縮させることができる。そして、時間T2が経過するまで「3相励磁制御」が継続される。これにより、ロータが停止相のホールディングトルク安定点で停止する。
ホールド時間T2が経過した場合(ステップS163でYES)、ブレーキ相としての機能を果たした2つの励磁相(φ2、φ3)が消磁され、停止相(φ3)のみが第3電圧V3で励磁状態とされる(ステップS164)。これにより、ロータが停止相のホールディングトルク安定点で停止した状態が保持され、停止ステップの図柄が入賞ラインL1上に停止した状態が保持される。また、ブレーキ相の不必要な励磁が継続することがないため、モータ発熱を抑えることができる。
停止相(φ3)のみが第3電圧V3で励磁状態とされた後、他のリール、すなわちリール2Cおよびリール2Rが停止しているか否かを判定する(ステップS165)。ステップS165においては、他のリールが停止していると判定されるまで、繰り返し実行される。他のリールが停止している場合は、全リール停止しているため、リール変動停止処理を終了し、ステップS6の入賞判定処理に移行する。
図18(b)は、メイン制御部41に搭載されているCPUにおいて定期的に実行されるタイマ割込処理のうちカウンタ値更新に関わる部分を示すフローチャートである。なお、当該タイマ割込処理のうちカウンタ値更新は、リールモータ34Lとリールセンサ35Lとの組合せ、ストップスイッチ8Cとリールモータ34Cとリールセンサ35Cとの組合せ、およびストップスイッチ8Rとリールモータ34Rとリールセンサ35Rとの組合せ各々に対応して実行される。ここでは、リールモータ34Lとリールセンサ35Lとの組合せに対応させてカウンタの値が更新される場合を一例として説明する。
まず、前述したリール2Lに設けられている切欠きがリールセンサ35Lにより検出されたかどうかを判定する(ステップS151)。切欠きが検出されていないときはステップS153に移行される。切欠きが検出されたときは、すなわち、脱調が発生していなければカウンタの値がリールモータ34Lの総ステップ数である336に達したため、リールモータ34Lのステップに対応するステップ番号を特定するためのカウンタの値を0にリセットする(ステップS152)。
リールモータ34Lのφ1〜φ4を励磁するパルス信号が変化したか、すなわち、図17の丸枠数字1および2で示したように1相励磁から2相励磁に変化したか、あるいは2相励磁から1相励磁に変化したかについて判定する(ステップS153)。変化していないときは、カウンタの値を更新することなくタイマ割込処理を終了する。変化しているときは、カウンタの値を1加算更新し(ステップS154)、タイマ割込処理を終了する。カウンタの値は、メイン制御部41に搭載されているRAMに記憶される。なお、カウンタとして図柄番号用カウンタと、ステップ用カウンタとを設け、ステップS153において励磁するパルス信号が変化する毎に、ステップ用カウンタの値を1加算更新させ、当該ステップ用カウンタの値が「16」に達したときに図柄番号用カウンタの値を1加算するとともにステップ用カウンタの値を0にリセットするように構成してもよい。これによれば、入賞ラインL1上にある図柄番号と、当該図柄番号に対応するステップ番号とを特定することができる。
以上のようなゲームの繰り返しにおいて、遊技制御基板40のメイン制御部41に搭載されているCPUは、通常の遊技状態、レギュラーボーナス、ビッグボーナスの間で遊技状態の移行を行なっており、遊技の進行状況に応じてコマンドを演出制御基板90に送信している。これに対して、演出制御基板90のCPUは、遊技制御基板40から受信したコマンドに基づいて、演出を行なう。
次に、前述した実施の形態により得られる主な効果を説明する。
(1) 図11で説明したように、メイン制御部41に搭載されているROMには、ステップ番号ごとに停止ステップを特定するための停止制御データが記憶されている。また、図18で説明したように、ステップS151〜ステップS154においては、回転基準位置のステップからのステップ番号に相当するカウンタを加算更新する。ストップスイッチ8L、8C、8Rから検出信号が入力されたときに、ステップS156において、加算更新されたカウンタに基づくステップ番号に対応する停止制御テーブルを選択し、ステップS157において、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップを特定し設定する。そして、ステップS164において、停止ステップの図柄を入賞ラインL1上に停止させた状態で保持する。また、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じ場合には、ステップS155で読み出されたカウンタの値に基づくステップ番号から、当該ステップ番号の前後のステップ番号から選択される停止制御データと異なる停止制御テーブルが選択され、異なる停止ステップを特定することができる。これにより、ステップ番号単位で停止制御データを選択することができ、きめ細かにステッピングモータを制御することができる。また、停止させる図柄を決定するための乱数抽選の処理を必要とすることなく、遊技者が目押しした場合であってもリールを停止させたときの図柄を極力ばらつかせることができる。
(2) 賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じ場合には、ステップS155で読み出されたカウンタの値に基づくステップ番号が同一の駆動ステップ群に属するステップ番号のいずれであるときにも、当該ステップ番号の前後のステップ番号から選択される停止制御データと異なる停止制御テーブルが選択され、異なる停止ステップを特定することができる。これにより、遊技者により停止操作が行なわれたときに特定されるステップ番号が1ずれた場合には、異なる種類の停止制御テーブルが選択され、異なる停止ステップが特定されるため、遊技者が正確に目押ししようとするほど異なる種類の停止制御データが選択され、リールを停止させたときの図柄を極力ばらつかせることができる。
(3) 図11で説明したように、たとえば、同一の駆動ステップ群に属するステップ番号「329」〜「336」および「1」〜「8」のステップをさらに均等に分割した、ステップ番号「329」〜「332」のステップと、ステップ番号「333」〜「336」のステップと、ステップ番号「1」〜「4」のステップと、ステップ番号「5」〜「8」のステップとに分割した分割駆動ステップ群のステップ番号に対応させて、停止制御テーブルA〜Dが記憶されている。
また、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況が同じ場合には、ステップS155で読み出されたカウンタの値に基づくステップ番号から、当該ステップ番号から4ステップ毎に計数されるステップ番号から選択される停止制御データと同じ停止制御テーブルが選択され、同じ停止ステップを特定することができる。これにより、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況毎に、たとえば、ステップ番号1からステップ番号4までのステップ番号から選択される停止制御テーブルの種類を調整することにより、ステップ番号1からステップ番号4までの駆動ステップから特定される停止ステップを調整することができ、さらに、ステップ番号1からステップ番号16までのステップ番号から特定される停止ステップを調整することができる。
(4) 図11で説明したように、たとえば、ステップ番号「1」〜「16」のステップを含む駆動ステップ群のうち一方端のステップ番号「1」から停止制御テーブルAが特定され、当該駆動ステップ群より前のステップ番号「321」〜「336」のステップを含む駆動ステップ群のうちステップ番号「1」と連続する一方端のステップ番号「336」から停止制御テーブルAと異なる停止制御テーブルFが特定される。同様に、ステップ番号「1」〜「16」のステップを含む駆動ステップ群のうち一方端のステップ番号「16」から停止制御テーブルDが特定され、当該駆動ステップ群より後のステップ番号「17」〜「32」のステップを含む駆動ステップ群のうちステップ番号「16」と連続する一方端のステップ番号「17」から停止制御テーブルDと異なる停止制御テーブルEが特定される。これにより、遊技者が図柄と図柄との境目を目押しした場合であっても、異なる種類の停止制御データが選択され、異なる停止ステップが特定されるため、リールを停止させたときの図柄を極力ばらつかせることができる。
(5) 図17および図18で説明したように、第1電圧V1をステッピングモータに印加して2相励磁制御を行なった後、第1電圧V1よりも高い第2電圧V2をステッピングモータに印加して3相励磁制御が行なわれる。これにより、3相励磁制御を行なう時間を短縮させて、リールの停止時の振動を抑えリールの停止制御の精度を向上させることができる。
(6) 図5(b)および図7で説明したように、RB(2)、JACIN、JAC、スイカ、チェリー、リプレイの入賞役についてのアドレスおよび判定値数を、設定値1〜6のいずれにも共通する1つの格納領域に記憶している。このため、必要な記憶容量を最小限に押えることができる。
その一方で、図5(b)のRB(1)、ベル(1BET時)の入賞役および図5(b)のBB(1)、(2)、(3)、ベル(MAXBET時)の入賞役についてのアドレスおよび判定値数を、設定値1〜6の各々に対応させて個別の格納領域に記憶している。
また、図5(b)のRB(1)、ベル(1BET時)の入賞役についてのアドレスおよび判定値数を記憶している格納領域には、設定値1〜6の各々に対応させて個別に同一の判定値数が記憶されている。すなわち、役別テーブルに記憶されている各入賞役の判定値数の格納先のアドレスは、設定値に応じて異なっている場合もあるが、設定値に関わらずに当選確率を同一とするものとした入賞役については、設定値に関わらずに判定値数が共通化して格納されている。
このように判定値数を共通化して格納することで、そのために必要な記憶容量が少なくて済むようになる。もっとも、役別テーブルにおいて、内部抽選の対象役と設定されている賭数とが同じで設定値に応じて参照される判定値数を格納したアドレスが異なっていても、異なるアドレスにおいて格納されている判定値数が同じである場合がある。
このため、設定値1〜6の各々に対応させてアドレスにおいて格納されている判定値数を変更することにより、設定値1〜6の各々に対応させてステップS3において当選と判別される割合を入賞役ごとに調整することができる。すなわち、ステップS3において当選と判別される割合の調整を容易に行なうことができる。
一般に開発段階においては、少なくとも一部の入賞役について設定値に応じて判定値数を調整しながら(すなわち、内部抽選の当選確率を調整しながら)、シミュレーションを行っていくものとしている。当初の判定値数として、設定値に応じて異なる判定値数を記憶しておいたが、シミュレーションにより調整を行なった結果として、設定値が異なる場合の判定値数が同一になる場合もある。当初の判定値数として、設定値に応じて同一の判定値数を記憶しておいたが、シミュレーションの結果により当初から記憶してあった判定値数がそのまま用いられる場合もある(シミュレーションの結果により当初とは異なる判定値数すなわち、設定値に応じて異なる判定値数となる場合もある)。そして、それぞれの場合におけるシミュレーションで適切な結果の得られた判定値数を、量産用の機種に設定する判定値数として選ぶものとしている。
ここで、シミュレーションにより調整された判定値数が結果として設定値に関わらずに同じになったとしても、その開発段階でのアドレス割り当てと同じアドレスの割り当てで判定値数をROMに記憶して、そのまま量産用の機種とすることができる。このため、量産用の機種において判定値数の格納方法を開発用の機種から変更する必要がなく、最初の設計段階から量産用の機種に移行するまでの開発を容易に行なうことができるようになる。
(7) 図9および図16で説明したように、抽選処理に用いられる乱数は、下位カウンタ115bおよび上位カウンタ115cから抽出した16ビット配列のデータ信号に対して、下位カウンタ115bから抽出した値と上位カウンタ115cから抽出した値を入れ替え、第15、第7ビットをマスクした後、上位バイトをビットシフトすることにより生成される。これにより、役別テーブルに記憶されたアドレスに基づいて取得される判定値数をバラつかせなくても、遊技者による狙い打ちの防止を図ることができる。また、特別な回路を設けることなく乱数の周期性を失わせることができる。
次に、以上に説明した実施の形態の変形例や特徴点を以下に列挙する。
(1) 前述した実施の形態における停止制御テーブルは、図11等で説明したようにステップ番号と停止ステップとを対応付けて記憶しており、遊技者により停止操作が行なわれたときの入賞ラインL1上のステップのステップ番号から、当該入賞ラインL1上に停止させる図柄の停止ステップを特定するために用いるテーブルとして説明した。
しかし、これに限らず、停止制御テーブルは、ステップ番号と停止ステップに到達するまでのステップ数とを対応付けて記憶したものであってもよい。そして、停止制御テーブルは、遊技者により停止操作が行なわれたときに、ステップ番号に相当するカウンタの値から停止ステップに到達するまでのステップ数を特定するために用いるテーブルであってもよい。
この場合、ステップS157では、ステップS156で選択された停止制御テーブルをルックアップして、賭数、他のリールの停止図柄、および当選フラグの設定状況に応じた停止ステップに到達するまでのステップ数を特定し、設定するものであってもよい。そして、ステップS158では、設定されたステップ数分だけ先に配置されている停止ステップの図柄を停止するにあたり、リール2Lの停止制御を開始する時期であるか否かが判断されるように構成してもよい。
(2) 前述した実施の形態では、乱数発生回路115から抽出した乱数の上位バイト全体を下位バイトで置換し、下位バイト全体を上位バイトで置換するという入れ替えを行なっていた。これに対して、乱数発生回路115から抽出した乱数のビットのうちの特定のビットのデータを他のビットのデータ(但し、マスクされる第7、第15ビット以外)で置換するだけであってもよい。また、乱数発生回路115から抽出した乱数の値を、そのまま内部抽選用の乱数として取得するものとしてもよい。さらに、前述した実施の形態とは異なる方法により内部抽選用の乱数に加工するものとしてもよい。
図19は、乱数発生回路115から抽出した乱数をメイン制御部41に搭載されているCPUがソフトウェアにより内部抽選用の乱数に加工するまでの処理(ステップS101)の第1の変形例の説明図である。この第1の変形例でも、乱数発生回路115から抽出された乱数は、メイン制御部41に搭載されているCPUが有する16ビットの汎用レジスタ111GRに格納されるものとなる。
乱数発生回路115から抽出された乱数が汎用レジスタ111GRに格納されると、メイン制御部41に搭載されているCPUは、さらに内部のリフレッシュレジスタ111Rの値を加工用の乱数として抽出する。メイン制御部41に搭載されているCPUは、汎用レジスタ111GRの上位バイトの値(上位カウンタ115cから抽出した値)にリフレッシュレジスタ111Rから抽出した加工用の乱数を加算する。汎用レジスタ111GRの下位バイトの値(下位カウンタ115bから抽出した値)は、そのままにしておく。
次に、メイン制御部41に搭載されているCPUは、汎用レジスタ111GRの値、すなわち上位バイトに加工用の乱数を加算した値を、8080hと論理積演算をする。さらに、メイン制御部41に搭載されているCPUは、上位1バイト(第8ビット〜第15ビット)までを1ビットずつ下位にシフトし、これによって空いた第15ビットに1を挿入する。メイン制御部41に搭載されているCPUは、このときに汎用レジスタ111GRに格納されている値を内部抽選用の乱数として取得し、これに判定値数を順次加算していくものとなる。
図20は、乱数発生回路115から抽出した乱数をメイン制御部41に搭載されているCPUがソフトウェアにより内部抽選用の乱数に加工するまでの処理(ステップS101)の第2の変形例の説明図である。この例でも、乱数発生回路115から抽出された乱数は、メイン制御部41に搭載されているCPUが有する16ビットの汎用レジスタ111GRに格納されるものとなる。
乱数発生回路115から抽出された乱数が汎用レジスタ111GRに格納されると、メイン制御部41に搭載されているCPUは、さらに内部のリフレッシュレジスタ111Rの値を加工用の乱数として抽出する。メイン制御部41に搭載されているCPUは、汎用レジスタ111GRの上位バイトの値(上位カウンタ115cから抽出した値)にリフレッシュレジスタ111Rから抽出した加工用の乱数を加算する。また、汎用レジスタ111GRの下位バイトの値(下位カウンタ115bから抽出した値)にもリフレッシュレジスタ111Rから抽出した加工用の乱数を加算する。
次に、メイン制御部41に搭載されているCPUは、汎用レジスタ111GRの値、すなわち上位バイトおよび下位バイトにそれぞれ加工用の乱数を加算した値を、8080hと論理積演算をする。さらに、メイン制御部41に搭載されているCPUは、上位1バイト(第8ビット〜第15ビット)までを1ビットずつ下位にシフトし、これによって空いた第15ビットに1を挿入する。メイン制御部41に搭載されているCPUは、このときに汎用レジスタ111GRに格納されている値を内部抽選用の乱数として取得し、これに判定値数を順次加算していくものとなる。
以上説明した第1、第2の変形例では、リフレッシュレジスタ111Rの値を加工用の乱数として抽出し、これを乱数発生回路115から抽出した乱数の上位バイト(第2変形例では、さらに下位バイト)に加算して、乱数の加工を行なうものとしている。ここで適用した乱数の加工には、少なくとも加工用の乱数を上位バイトに加算する処理を含んでいる。これにより、内部抽選用の乱数のバラツキを大きくすることができ、遊技者による狙い打ちを可能な限り防ぐことができる。
また、加工用の乱数をリフレッシュレジスタ111Rから抽出するものとしたことで、加工用の乱数を生成する手段として特別な構成が必要ない。しかも、リフレッシュレジスタ111Rの値は、メイン制御部41に搭載されているCPUの命令フェッチ毎に更新されるもので、その更新間隔は一定しないので、ランダム性の高い乱数を加工用の乱数として抽出することができる。そして、加工用の乱数のランダム性が高いことから、これを用いて生成される内部抽選用の乱数のランダム性も高くなる。
なお、上記第1、第2の変形例において、乱数発生回路115から抽出した乱数の上位バイト(および下位バイト)にリフレッシュレジスタ111Rから抽出した値を加算していたが、リフレッシュレジスタ111R以外でハードウェアまたはソフトウェアにより周期的に更新される値を加算してもよい。また、リフレッシュレジスタ111Rから抽出した値(または、リフレッシュレジスタ111Rに代わるものの値)を加算するのではなく、減算や、論理和、論理積などの論理演算を行なってもよい。
また、前述した実施の形態で示した上位バイトと下位バイトとの入れ替えのようなビットの置換を、第1、第2の変形例に併用するものとしてもよい。上記第1、第2の変形例においても、乱数発生回路115からの乱数の抽出から加工を終了するまでの間は、汎用レジスタ111GRの内容が書き換えられてしまうのを防ぐため、メイン制御部41に搭載されているCPUに対する割り込みが禁止されるものとなる。
また、第2の変形例においては、乱数発生回路115から抽出した乱数の上位バイトと下位バイトにそれぞれ加算する加工用の乱数を、リフレッシュレジスタ111Rから異なるタイミングで別々に抽出してもよい。上位バイトに加算する加工用の乱数を更新する手段と、下位バイトに加算する加工用の乱数を更新する手段とを別々に用意し、それぞれから上位バイト用、下位バイト用の加工用の乱数を抽出する手段を設けるものとしてもよい。この場合において、上位バイト用の加工用の乱数を更新する手段と下位バイト用の加工用の乱数を更新する手段の一方をリフレッシュレジスタ111Rによって構成するものとすることができる。
前述した実施の形態では、乱数発生回路115が発生する乱数、すなわちハードウェア乱数機能により抽出した乱数をソフトウェアにより加工する場合に本発明を適用した場合について説明した。しかしながら、上記したソフトウェアによる乱数の加工は、ソフトウェアにより周期的に更新される乱数に適用してもよい。たとえば、メイン制御部41を構成するマイクロコンピュータとは第1のマイクロコンピュータにおいてタイマ割り込みなどにより周期的に更新される乱数を、メイン制御部41に搭載されているCPUが第2のマイクロコンピュータに指示を送って抽出させ、メイン制御部41に搭載されているCPUに入力して、汎用レジスタ111GRに格納するものとすることができる。第2のマイクロコンピュータの機能は、メイン制御部41を構成するマイクロコンピュータに含まれていてもよい。この場合にも、加工後に取得される乱数の値をバラつかせることができるようになり、遊技者による狙い打ちの防止の効果を図ることができる。
(3) 前述した実施の形態においては、リールの回転を開始させてからリールの停止条件が成立するまでの間、1−2相励磁方式によってリールを回転させたが、これに代えて、たとえば、(φ1,φ2)、(φ2,φ3)、(φ3,φ4)、(φ4,φ1)…の順で常時2相を励磁する2相励磁方式、または、φ1、φ2、φ3、φ4、φ1…の順で常時1相のみを励磁する1相励磁方式を採用してもよい。
(4) 前述した実施の形態においてリールを停止させる条件が成立した場合には、図17に示されるように、2つの相が励磁される状態に移行する時点taまで待って、停止制御に移行するが、これに代えて、リールを停止させる条件が成立した場合、2つの相が励磁される状態に移行するのを待つことなく、停止制御を開始するようにしてもよい。
(5) スロットマシン1により、1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能であるスロットマシンが構成されている。遊技制御基板40により、ゲーム状態を制御する遊技制御手段が構成されている。演出制御基板90により、スロットマシンの演出内容を制御する演出制御手段が構成されている。
(6) 前述した実施の形態においては、ステッピングモータとして、ハイブリッド型のステッピングモータを例に挙げて説明した。しかしながら、これに代えて、PM(Permanent Magnet)形のステッピングモータ、あるいは、可変リラクタンス形(Variable Reluctance Type)のステッピングモータを採用してもよい。
(7) 前述した実施の形態においては、判定値数は、設定値1〜6の全体に共通して記憶されているか、設定値1〜6のそれぞれに対して個別に記憶されているかであった。もっとも、設定値1〜6の全体に共通して判定値数が記憶されない(設定値についての共通フラグが設定されない)ものとして、たとえば、設定値1〜3については判定値数が共通、設定値4〜6については判定値数が共通のものとすることもできる。
(8) 前述した実施の形態においては、設定値等に応じて取得した判定値数を内部抽選用の乱数の値に順次加算していたが、取得した判定値数を取得した内部抽選用の乱数の値から順次減算して、減算の結果を新たな内部抽選用の乱数の値とするものとしてもよい。判定値数を内部抽選用の乱数の値から減算するときには、内部抽選用の乱数の第15ビットと第14ビットとを「0」として、減算の結果にオーバーフロー(ここでは、減算結果がマイナスとなること)が生じたかどうかを判定するものとすることができる。
(9) 前述した実施の形態においては、内部抽選は、取得した内部抽選用の乱数の値に遊技状況に応じた各入賞役の判定値数を順次加算していき、加算結果がオーバーフローしたときに当該入賞役を当選と判定するものとしていた。これに対して、遊技状況に応じた各入賞役の判定値数に応じて、各入賞役を当選と判定する判定値を定めた当選判定用テーブルをゲーム毎に作成し、取得した内部抽選用の乱数の値を各入賞役の判定値と比較することで、内部抽選を行なうものとしてもよい。
(10) 前述した実施の形態においては、通常の遊技状態およびビッグボーナス中の小役ゲームにおいては、賭数として3を設定することのみによりゲームを開始させることができた。これに対して、通常の遊技状態およびビッグボーナス中の小役ゲームにおいても、賭数として1を設定してゲームを開始させることをできるようにしたり、さらには賭数として2を設定してゲームを開始させることをできるようにしてもよい。
(11) 前述した実施の形態においては、通常の遊技状態およびビッグボーナス中の小役ゲームで賭数として1または2が設定されていたときには、賭数として3が設定されたときよりも内部抽選における小役の当選確率を低下させるともに、小役に入賞したときの払い出しメダル枚数を増加させることができる。
たとえば、通常の遊技状態およびビッグボーナス中の小役ゲームで賭数として3が設定されたときには、ベルの当選確率を1/4.6、払い出しメダル枚数を8枚とするが、賭数として1または2が設定されたときには、ベルの当選確率を1/240.9、払い出しメダル枚数を15としてもよい。さらに賭数として1が設定されたときと2が設定されたときとで、ベルの当選確率および払い出しメダル枚数を変えてもよい(当選確率は賭数2のときの方が高く、払い出しメダル枚数は賭数1のときの方が多い)。
(12) 前述した実施の形態においては、スロットマシン1の遊技状態として、通常の遊技状態の他に、レギュラーボーナスとビッグボーナス(小役ゲームおよびレギュラーボーナス)とがあった。これに対して、他の役の当選確率を変えることなくリプレイの当選確率を通常の遊技状態よりも高くするRT(Replay Time)、リール2L、2C、2Rのいずれか1つ以上の最大停止遅延時間を短縮する(たとえば、75ミリ秒(1コマすべり))とともに内部抽選の結果に関わらずに小役に入賞可能とするCT(Challenge Time)、当選フラグの設定されている役に入賞させるための遊技手順を報知するAT(Assist Time)等の遊技状態を含むものであってもよい。
(13) 1ゲームに対して所定数の賭数(3または1)を設定(メダル投入または1枚BETスイッチ5、MAXBETスイッチ6を操作)することによりゲームを開始させることが可能となり、各々が識別可能な複数種類の識別情報(「0」〜「20」の各図柄番号に対応して配列される「赤7」、「白7」、「青7」、「BAR」、「スイカ」、「ベル」、「チェリー」、「JAC」の図柄)を変動表示させる可変表示装置(可変表示装置2)に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能であるスロットマシン(スロットマシン1)において、前記複数種類の識別情報が外周面に配列されたリール(各リール2L、2C、2R)と、該リールを回転駆動させるステッピングモータ(リールモータ34L、34C、34R)と、前記リールの回転基準位置(切欠き等が形成された位置)を基準として、前記ステッピングモータの駆動ステップ数(ステップ番号)を計数する計数手段(ステップS151〜ステップS154)と、前記複数種類の識別情報のうちのどの識別情報を表示結果として導出させた状態で前記リールを停止させるか(停止ステップ)を特定するための複数種類の停止制御データ(停止制御テーブルA、B、C、D、E、F…)を記憶する停止制御データ記憶手段(図11、メイン制御部41に搭載されているROM)と、入賞の発生を許容するか否かを決定する許否決定手段(ステップS3)と、遊技者により停止操作が行なわれたとき(ストップスイッチ8L、8C、8Rから検出信号が入力されたとき)に、前記停止制御データ記憶手段の中から停止制御データを選択する選択手段(ステップS156)と、少なくとも前記選択手段が選択した停止制御データおよび前記許否決定手段の決定結果(たとえば、当選フラグの設定状況)に基づいて、前記複数種類の識別情報のうちのどの識別情報を表示結果として導出させた状態で前記リールを停止させるかを特定する特定手段(ステップS157)と、前記ステッピングモータを制御して当該ステッピングモータの駆動ステップ単位で前記リールを回転駆動させ、前記特定手段の特定結果に従って前記リールの回転を停止させる回転駆動制御手段(メイン制御部41、モータ回路43、ステップS4、S5)とを備え、前記選択手段は、前記リールの前記回転基準位置を基準とした前記ステッピングモータの駆動ステップ数別(ステップ番号ごと)に複数種類の停止制御データを記憶する前記停止制御データ記憶手段の中から、前記計数手段により計数された駆動ステップ数に対応する停止制御データを選択する(S156、図11〜図13)。
このような構成によれば、選択手段により、計数された駆動ステップ数に対応した停止制御データが選択される。換言すれば、遊技者により停止操作が行なわれたときの駆動ステップ数が異なる場合には、選択手段によって異なる停止制御データが選択可能となる。これにより、駆動ステップ単位で停止制御データを選択することができ、きめ細かにステッピングモータを制御することができる。また、乱数抽選の処理を必要とすることなく、遊技者が目押しした場合であってもリールを停止させたときの識別情報の表示結果を極力ばらつかせることができる。
(14) 前記停止制御データ記憶手段は、前記停止操作が検出されたときの前記ステッピングモータの駆動ステップ数に対応する識別情報を前記複数種類の識別情報の中から特定するために定めた、各識別情報と前記リールを一回転させるための前記ステッピングモータの駆動ステップ1〜n(n=2,3,…)との関係に基づいて(図11参照)、共通する複数の停止位置から停止位置を特定可能な駆動ステップ群(ステップ番号「1」〜「16」)のうちステップ番号が隣り合う駆動ステップ(ステップ番号「1」と「2」、「2」と「3」、…)に対応して異なる種類の停止制御データを記憶し(図11)、前記選択手段は、前記リールの前記回転基準位置を基準とした前記ステッピングモータの駆動ステップ数別に複数種類の停止制御データを記憶する前記停止制御データ記憶手段の中から、前記計数手段により計数された駆動ステップ数に対応する停止制御データを選択する(S156、図11〜図13)。
このような構成によれば、遊技者により停止操作が行なわれたときの駆動ステップ数が1ずれた場合には、選択手段によって異なる停止制御データが選択される。これにより、遊技者が正確に目押ししようとするほど、異なる停止制御データが選択されるため、リールを停止させたときの識別情報の表示結果を異ならせることができる。
(15) 複数種類の停止制御テーブルを含む一定の構成から成る停止制御テーブル(停止制御テーブルA〜D)を、共通する複数の停止位置から停止位置を特定可能な駆動ステップ群(ステップ番号「1」〜「16」)を均等に分割した各分割駆動ステップ群(ステップ番号「1」〜「4」のステップ、ステップ番号「5」〜「8」のステップ、ステップ番号「9」〜「12」のステップ、ステップ番号「13」〜「16」のステップ)に対応付けて記憶し(図11)、前記選択手段は、前記リールの前記回転基準位置を基準とした前記ステッピングモータの駆動ステップ数別に複数種類の停止制御データを記憶する前記停止制御データ記憶手段の中から、前記計数手段により計数された駆動ステップ数に対応する停止制御データを選択する(S156、図11〜図13)。
このような構成によれば、分割駆動ステップ群の数と一定の構成から成る停止制御テーブルの種類とを調整することにより、選択手段によって特定の停止制御テーブルが選択される割合を任意に設定することができる。
(16) 共通する複数の停止位置から停止位置を特定可能な駆動ステップ群(ステップ番号「1」〜「16」)のうちの一方端の駆動ステップ(ステップ番号「1」)に対応する停止制御テーブル(停止制御テーブルA)と、前記一方端の駆動ステップのステップ番号に連続する駆動ステップ(ステップ番号「336」)に対応する停止制御テーブル(停止制御テーブルF)とを異なる種類のもので記憶し(図11)、前記選択手段は、前記リールの前記回転基準位置を基準とした前記ステッピングモータの駆動ステップ数別に複数種類の停止制御データを記憶する前記停止制御データ記憶手段の中から、前記計数手段により計数された駆動ステップ数に対応する停止制御データを選択する(S156、図11〜図13)。
このような構成によれば、遊技者により停止操作が行なわれたときの駆動ステップ数が識別情報と当該識別情報と隣り合う識別情報との隣り合う駆動ステップ数であった場合には、選択手段によって異なる停止制御データが選択される。これにより、遊技者が識別情報と識別情報との境目を目押しした場合であっても、異なる停止制御データが選択されるため、リールを停止させたときの識別情報の表示結果を異ならせることができる。
(17) 今回開示された各実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
スロットマシンの全体正面図である。 スロットマシンの構成を示すブロック図である。 リールモータを説明するためのブロック図である。 リールの図柄配列を示す図である。 (a)は遊技状態別当選役テーブルを、(b)は役別テーブルを説明するための図である。 ビッグボーナスおよびレギュラーボーナスを説明するためのタイミングチャートである。 役別テーブルに記憶されたアドレスに基づいて取得される判定値数の記憶領域を示す図である。 内部抽選用の乱数の値および各役の判定値数と、当選役との関係の例を説明するための図である。 (a)は乱数発生回路の構成を詳細に説明するためのブロック図であり、(b)は乱数発生回路から抽出した乱数をメイン制御部に搭載されているCPUがソフトウェアにより内部抽選用の乱数に加工するまでの説明図である。 リールに配列された図柄と、リールモータのステップとの関係を説明するための図である。 ステップ番号毎に停止ステップを特定するための停止制御テーブルを説明するための図である。 停止制御テーブルの種類を説明するための図である。 停止制御テーブルの種類を説明するための図である。 メイン制御部に搭載されているCPUが実行する1ゲーム分の処理を示すフローチャートである。 抽選処理を詳細に示すフローチャートである。 乱数取得処理を詳細に示すフローチャートである。 リールモータの制御方法を説明するためのタイミングチャートである。 リール変動停止処理を詳細に示すフローチャートである。 乱数発生回路から抽出した乱数をメイン制御部に搭載されているCPUがソフトウェアにより内部抽選用の乱数に加工するまでの処理の第1の変形例の説明図である。 乱数発生回路から抽出した乱数をメイン制御部に搭載されているCPUがソフトウェアにより内部抽選用の乱数に加工するまでの処理の第2の変形例の説明図である。
符号の説明
1 スロットマシン、2L,2C,2R リール、8L,8C,8R ストップスイッチ、34L,34C,34R リールモータ、35L,35C,35R リールセンサ、38a ロータ、38b ステータ、40 遊技制御基板、41 メイン制御部、90 演出制御基板、115 乱数発生回路、115a パルス発生回路、116 サンプリング回路。

Claims (9)

  1. 1ゲームに対して所定数の賭数を設定することによりゲームを開始させることが可能となり、各々が識別可能な複数種類の識別情報を変動表示させる可変表示装置に表示結果が導出されることにより1ゲームが終了し、該可変表示装置に導出された表示結果に応じて入賞が発生可能であるスロットマシンであって、
    前記可変表示装置は、
    前記複数種類の識別情報が外周面に配列されたリールと、
    該リールを回転駆動させるステッピングモータとを含み、
    前記スロットマシンは、
    入賞の発生を許容するか否かを決定し、入賞の発生を許容することを決定したときに所定の事前決定データを設定する事前決定手段と、
    前記ステッピングモータの駆動ステップ単位で前記リールを回転駆動させる回転駆動制御手段と、
    前記可変表示装置に表示結果を導出させるための遊技者による停止操作を検出する停止操作検出手段と、
    前記リールの回転基準位置を基準として、前記ステッピングモータの駆動ステップ数を計数する計数手段と、
    前記停止操作が検出されたときに、前記事前決定データの設定状況、および前記停止操作が検出されたときの駆動ステップ数を示す検出時駆動ステップ数に基づいて、複数の停止位置の中から前記リールの停止位置を特定する特定手段と、
    前記特定手段の特定結果に従って前記リールの回転を停止させる停止制御手段と、を備え、
    前記特定手段は、
    前記検出時駆動ステップ数が、所定の第1の駆動ステップ数から所定の第2の駆動ステップ数までのいずれかであるときに前記複数の停止位置のうち共通する複数の停止位置の中から停止位置を特定可能であり、
    前記事前決定データの設定状況が所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数と前記第2の駆動ステップ数との間の特定の駆動ステップ数であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記特定の駆動ステップ数の前後の駆動ステップ数であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定する相異停止位置特定手段を含むことを特徴とする、スロットマシン。
  2. 前記相異停止位置特定手段は、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの間のいずれの駆動ステップ数であるときにも、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの駆動ステップ数であって前記検出時駆動ステップ数の前後の駆動ステップ数であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定することを特徴とする、請求項1に記載のスロットマシン。
  3. 前記相異停止位置特定手段は、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの間の所定駆動ステップ数であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数から前記第2の駆動ステップ数までの間の前記所定駆動ステップ数から所定数毎に計数される駆動ステップ数であるときに特定する停止位置と同じ停止位置を特定することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のスロットマシン。
  4. 前記相異停止位置特定手段は、
    前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第1の駆動ステップ数の前の駆動ステップ数であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定し、
    前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第2の駆動ステップ数であるときに、前記事前決定データの設定状況が前記所定の設定状況でありかつ前記検出時駆動ステップ数が前記第2の駆動ステップ数の後の駆動ステップ数であるときに特定する停止位置と異なる停止位置を特定することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のスロットマシン。
  5. 前記停止制御手段は、第1の駆動電圧を前記ステッピングモータに印加して前記ステッピングモータの複数の励磁相のうち隣合う第1励磁相および第2励磁相を併せて励磁する2相励磁制御を行なった後、前記第1の駆動電圧よりも高い第2の駆動電圧を前記ステッピングモータに印加して、前記第2励磁相、該第2励磁相と隣合う第3励磁相、および前記第2励磁相と前記ステッピングモータのロータを挟んで対向する位置にある第4励磁相を併せて励磁する3相励磁制御を行うことで前記リールの回転を停止させることを特徴とする、請求項1〜請求項4のいずれかに記載のスロットマシン。
  6. 乱数を生成する乱数生成手段と、
    入賞の種類を示す入賞役別に定められた判定値を記憶する判定値記憶手段と、
    前記入賞役と前記判定値の個数との対応関係を設定変更する設定変更手段とをさらに備え、
    前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した乱数、および前記設定変更手段により設定された前記入賞役と前記判定値との対応関係に基づいて、入賞役の当選の有無を判別することにより、前記入賞役による入賞の発生を許容するか否かを決定し、
    前記判定値記憶手段は、
    複数種類の入賞役のうちの第1入賞役に対応する判定値を特定するための判定値特定用データを格納する、前記複数段階の設定のいずれにも共通する1つの第1格納領域と、
    複数種類の入賞役のうちの第2入賞役に対応する判定値を特定するための判定値特定用データを格納する、前記複数段階の設定の各々に対応する複数の第2格納領域と、
    複数種類の入賞役のうちの第3入賞役に対応する判定値を特定するための判定値特定用データを格納する、前記複数段階の設定の各々に対応する複数の第3格納領域とを含み、
    前記複数の第2格納領域には同一の判定値特定用データが格納されている一方、前記複数の第3格納領域には各々異なる判定値特定用データが格納されていることを特徴とする、請求項1〜請求項5のいずれかに記載のスロットマシン。
  7. 所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
    nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
    前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路とをさらに備え、
    前記乱数生成手段は、前記ラッチ回路が出力したnビット配列のデータ信号のうちの特定のビットのデータと該数値データのうちの他のビットのデータとを入れ替えて、nビットの入替数値データを生成し、
    前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した前記入替数値データと、前記判定値記憶手段に記憶された判定値とを用いて入賞役の当選の有無を判別することを特徴とする、請求項6に記載のスロットマシン。
  8. 所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
    nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
    前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路とをさらに備え、
    前記乱数生成手段は、
    所定のタイミングで数値データを更新する数値データ更新手段と、
    前記所定の抽出条件が成立することにより、前記数値データ更新手段が更新する数値データを抽出する数値データ抽出手段と、を含み、
    前記ラッチ回路が出力した上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)とから構成されるnビット配列のデータ信号のうちの上位kビットのデータに対して前記数値データ抽出手段が抽出した数値データを用いて所定の演算を行い、nビットの演算数値データを生成し、
    前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した前記演算数値データと、前記判定値記憶手段に記憶された判定値とを用いて入賞役の当選の有無を判別することを特徴とする、請求項6に記載のスロットマシン。
  9. 所定周波数のパルス信号を発生するパルス発生回路と、
    nビット(nは2以上の整数)配列のデータ信号を、前記パルス発生回路からパルス信号が入力されるごとに最下位ビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転するとともに、下位からm−1番目(mは2以上の整数:m≦n)のビットのレベルが第1レベルから第2レベルに反転されるごとに下位からm番目のビットのレベルを第1レベルと第2レベルとで交互に反転して出力するカウンタ回路と、
    前記カウンタ回路が出力しているnビット配列のデータ信号をラッチし、ラッチしたnビット配列のデータ信号をビット配列順を変えることなく出力するラッチ回路とをさらに備え、
    前記乱数生成手段は、
    所定のタイミングで第1の数値データを更新する第1数値データ更新手段と、
    所定のタイミングで前記第1の数値データとは異なる第2の数値データを更新する第2数値データ更新手段と、
    前記第1数値データ更新手段が更新する第1の数値データを抽出する第1数値データ抽出手段と、
    前記第2数値データ更新手段が更新する第2の数値データを抽出する第2数値データ抽出手段と、を含み、
    前記ラッチ回路が出力した上位kビット(kは自然数:k<n)と下位jビット(j=n−k)とから構成されるnビット配列のデータ信号のうちの、上位kビットのデータに対して前記第1数値データ抽出手段が抽出した第1の数値データを用いて所定の演算を行い、かつ、下位jビットのデータに対して前記第2数値データ抽出手段が抽出した第2の数値データを用いて所定の演算を行い、nビットの演算数値データを生成し、
    前記事前決定手段は、前記乱数生成手段が生成した前記演算数値データと、前記判定値記憶手段に記憶された判定値とを用いて入賞役の当選の有無を判別することを特徴とする、請求項6に記載のスロットマシン。
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