JP2016097184A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】遊技に意外性を付与できると共に、データ量の増大を回避できる遊技機を提供する。
【解決手段】スロットマシン1が、図柄テーブル1124と、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの図柄の位置を検出する回転リール位置検出部1123と、所定の条件を満たす場合、図柄テーブル1124において、所定の回転リール41,42,43の所定の図柄および所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられたステッピングモータ61,62,63のステップの情報を変更するステップ情報変更部1126と、前記ストップスイッチが操作されたときの所定の位置の図柄を判定する図柄判定部と、を有している制御装置100を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、遊技機、詳しくはスロットマシンに関する。
従来、遊技機としては、特許文献1に記載されたものがある。この従来の遊技機では、回転リールの各図柄に対応する図柄対応ステップ単位のみからなる図柄テーブルと、この図柄対応ステップ単位とは一致しない特殊ステップ単位を設けた特殊図柄テーブルとを備えている。そして、これらの図柄テーブルのいずれかを用いて、回転リールの停止制御を行い、遊技に意外性を付与している。
特許第3640895号公報
しかしながら、前記従来の遊技機では、異なる回転リールの停止制御を行うために異なる図柄テーブルを用いるため、必要なテーブル数が膨大になり、データ量が増大するおそれがあった。また、異なる複数の回転リールの停止制御が行われるため、回転リールの停止制御が煩雑化し、回転リールの停止制御に必要なデータ量が増大するおそれがあった。
本発明は、前記課題を解決するため、遊技に意外性を付与できると共に、データ量の増大を回避できる遊技機を提供することを目的とする。
本発明の遊技機は、
複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
前記回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
複数の前記回転リールの各々に対して設けられ、回転中の前記回転リールを停止させるための複数のストップスイッチと、
前記回転リールを回転させるステッピングモータと、
前記図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う役抽せん部を有し、前記スタートスイッチおよび前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記ステッピングモータを制御して前記回転リールを回転および停止させる制御装置と、
を備える。
前記制御装置が、
前記図柄の各々に割り当てられた前記ステッピングモータのステップの情報が含まれている図柄テーブルと、
前記ストップスイッチが操作されたときの前記回転リールの位置を検出する回転リール位置検出部と、
所定の前記回転リールの所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステッピングモータのステップの情報を変更するステップ情報変更部と、
前記図柄テーブルと、前記位置検出部により検出された前記回転リールの位置と、前記ステップ情報変更部によって変更された前記所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステップの情報とに基づいて、前記ストップスイッチが操作されたときの有効ライン上の図柄を判定する図柄判定部と、
を有し、
前記図柄判定部により判定された前記ストップスイッチが操作されたときの前記有効ライン上の図柄と、前記役抽せん部の役の抽選の結果当選した役とに基づいて、上記回転リールの停止制御を行う。
本発明によれば、所定の回転リールの所定の図柄および所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられたステッピングモータのステップの情報を変更する。すなわち、異なる図柄テーブルを用いることなく、回転リールの各図柄に割り当てられたステッピングモータのステップの情報を変更して、図柄の判定基準を変化させることができる。これにより、遊技に意外性を付与できると共に、遊技への意外性の付与に伴うデータ量の増大を回避できる。
本発明の一実施形態の遊技機の正面図である。 図1の遊技機のブロック図である。 図1の遊技機の回転リールの配列を示す図である。 図1の遊技機の有効ラインを示す模式図である。 図1の遊技機のRT遷移を説明するための図である。 図1の遊技機の役および押し順に対応する図柄の組み合わせを示す図である。 図1の遊技機の役の抽せん条件を示す図である。 図1のスロットマシン1の図柄テーブル1126に含まれる情報のフォーマットを説明した図である。 図1のスロットマシン1の所定の図柄に割り当てられたステップを変更する前後の図柄テーブル1126を示す図である。 図1の遊技機の遊技期間の制御処理を示すフローチャートである。
(遊技機の構成)
スロットマシン1は、図1に示すように、直方体形状の筺体10を備えている。この筺体10は、正面に開口を有している。この開口には、前扉20が開閉可能かつロック可能に取り付けられている。
前扉20は、略中央部分に透光性の窓21を有している。この窓21は、後述する各回転リール41,42,43の表面に表示された複数の図柄が、視認可能に配置されている。
また、窓21の上部には、液晶表示装置22と、電飾装置23と、スピーカ24とが設けられている。液晶表示装置22は、遊技中に各種の演出画像(演出動画)を表示したり、所定の情報等を表示したりする。電飾装置23は、所定の条件を満たした場合、所定のパターンで点灯または消灯する。スピーカ24は、所定の条件を満たした場合、所定の音を出力する。すなわち、遊技中の各種の演出は、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24によって行われる。
一方、窓21の下部には、操作部30が設けられている。操作部30は、遊技媒体の一例としてのメダルを投入するための投入口31と、メダルをベットするためのベットスイッチ32と、各回転リール41,42,43を回転させるスタートスイッチとしてのレバー33と、各回転リール41,42,43に対して設けられ、回転中の各回転リール41,42,43を停止させるためのストップスイッチ34,35,36とで構成されている。これら操作部30の各スイッチは、遊技者の操作に基づいて操作信号を出力する。また、投入口31には図示しないメダルセンサが設けられており、遊技者による投入口31へのメダルの投入を検出し、検出信号を出力する。
なお、操作部30には、他に、精算スイッチ(図示せず)、および、貯留メダル表示部(図示せず)等が設けられている。
さらに、操作部30の下部には、メダルを払い出すための払い出し口25と、払い出し口25から払い出されたメダルを貯留するための下皿26とが設けられている。
また、スロットマシン1は、図2に示すように、スロットマシン1全体を制御する制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44およびメダルを払い出すためのホッパーユニット50を備えている。制御装置100、回転リールユニット40、回転リール位置検出センサ44およびホッパーユニット50は、スロットマシン1の主電源をオン/オフする電源装置(図示せず)等と共に、筺体10の内部に配置されている。
回転リールユニット40は、3個の回転リール41,42,43と、この回転リール41,42,43を駆動するステッピングモータ61,62,63とで構成されている。この回転リールユニット40は、筺体10の内部の略中央に配置されている。回転リール41,42,43の表面には、図3に示すように配列された図柄が表示されると共に、基準点(図8に示す)が設けられている。この基準点は、回転リール41,42,43のAの図柄(ベルA)の中心に配置されている。なお、この回転リールユニット40では、504ステップで1回転するステッピングモータを用いている。
回転リール位置検出センサ44は、回転リール41,42,43の回転が開始された後、各回転リール41,42,43の基準点の通過を検出する。各回転リール41,42,43の基準点の通過が検出されると、回転リール位置検出41は、各回転リール41,42,43の基準点が通過したことを表す検出信号を出力する。出力された検出信号は、回転リール位置検出センサ44から制御装置100に送信される。このスロットマシン1では、中段の有効ライン(図4に示す中段ライン72)をスロットマシン1の絶対的な位置である検出位置として設定し、この検出位置を通過する回転リール41,42,43の基準点を検出している。なお、回転リール位置検出センサ44は、検出位置を通過する回転リール41,42,43の基準点が検出できる位置であれば、スロットマシン1の設計等に応じて任意に配置できる。
ここで、スロットマシン1で行われる遊技の概要について説明する。スロットマシン1で遊技を行う場合、まず、メダルをメダル投入口31から投入する、あるいは、ベットスイッチ32を操作することにより貯留しているメダル(クレジット)を使用して、メダルをベットする。スロットマシン1の遊技状態(以下、単に「遊技状態」という)等に応じて設定されている規定の枚数のメダルがベットされると、有効ラインが有効化され、レバー33の操作が可能な状態、すなわち、遊技が開始可能な状態になる。このとき、遊技状態等に応じて設定されている規定の枚数を超えて投入されたメダルは、クレジットとして貯留される。
有効ラインは、図柄の入賞を決定するための仮想ラインであり、窓21に表示される各回転リール41,42,43の図柄をそれぞれ結ぶことにより形成されている。このスロットマシン1では、有効ラインは、例えば、図4に示すように、上段ライン71、中段ライン72、および、下段ライン73の水平方向の3本と、右上がりライン74、および、右下がりライン75の斜め方向の2本とで構成され、ベットされたメダルの枚数(ベット枚数)に応じて有効化される。なお、このスロットマシン1の窓21に表示される図柄は、図4に示すように、各回転リール41,42,43につき3図柄である。
遊技が開始可能な状態でレバー33を操作すると、役の抽せんが行われると共に、各回転リール41,42,43の回転が開始される。この状態で、いずれかのストップスイッチ34,35,36が操作されると、ストップスイッチ34,35,36に対応する回転リール41,42,43が停止し、窓21に、当せんした役に応じた結果が表示される。全ての回転リール41,42,43を停止させることで、1ゲームが終了し、有効ライン上に揃った(入賞した)図柄の組み合わせに応じて、所定の枚数のメダルが払い出される。
また、遊技状態は、図5に示すように、通常状態(RT0,RT1)、ARTおよびボーナス準備状態(RT2)、ボーナス状態(RT3)、および、ART(RT4)で構成されている。遊技状態の移行は、各移行リプレイの入賞、あるいは、所定の役(ここではベル)を取りこぼした場合に行われる。なお、所定の役の取りこぼしとは、所定の役に当せんし、かつ、有効ライン上に所定の役に対応する図柄が揃わなかった場合をいう。
通常状態は、ARTおよびボーナス準備状態移行役(RT2移行リプレイ)、および、ART移行役(RT4移行リプレイ)に当せんしていない場合の遊技状態である。この通常状態には、遊技期間が含まれる。遊技期間とは、ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36を操作して、遊技の結果を得る一連の動作(本遊技)が行われる期間をいう。ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36を操作して、遊技の結果を得る一連の動作を1ゲーム(単位遊技)という。
ARTおよびボーナス準備状態とは、ARTおよびボーナス準備状態移行役(RT2移行リプレイ)に当せんしたが、遊技状態がボーナス状態あるいはARTに移行していない(RT3移行リプレイあるいはRT4移行リプレイが入賞していない)ときの遊技状態をいう。ARTとは、通常状態よりも再遊技(リプレイ)の確率が上がり、メダルが減りにくい状態(リプレイタイム(RT))で、通常状態では獲得が困難な小役(押し順役等)を確実に獲得するためのナビゲーション(アシストタイム(AT))が行われる遊技状態をいう。また、ボーナス状態とは、演出および抽せん方法を変えたART(擬似ボーナス)をいう。
(制御装置)
制御装置100は、演算等を行うCPU、遊技の進行等に必要なプログラムあるいはデータ等を記憶しておくROMおよびRAM等を備えている。この制御装置100は、図2に示すように、メイン制御部110と、サブ制御部120とで構成されている。メイン制御部110は、遊技を進行させるための制御を行う。例えば、ベットスイッチ32、レバー33およびストップスイッチ34,35,36の操作に基づいてステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43の回転を開始または終了させる。また、サブ制御部120は、各種演出等を行うための制御を行う。例えば、メイン制御部110から送信された信号に基づいて演出内容を決定し、液晶表示装置22、電飾装置23およびスピーカ24を制御して、決定された演出内容を出力する。
[メイン制御部]
メイン制御部110は、図2に示すように、複数の役抽せんテーブル1111を有する役抽せん部111と、回転リール制御部112と、遊技結果判定部113と、ホッパー制御部114と、外部信号出力部115とで構成されている。
役抽せん部111は、レバー33の操作信号に基づいて、回転リール41,42,43の図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う。具体的には、レバー33の操作信号が出力されときに取得される乱数と役抽せんテーブル1111とに基づいて役を抽せんし、抽せんにより当せんした役を判定する。役の抽せんの結果は、役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から回転リール制御部112およびサブ制御部120に送信される。
ベットスイッチ32の操作信号は、所定の枚数のメダルが貯留されており、かつ、ベット受付期間において、ベットスイッチ32の操作が行われ、受け付けられた場合(ベットスイッチ32がオンされた場合)に出力される。
レバー33の操作信号は、ベットスイッチ32の操作信号または所定の枚数分のメダル投入センサの検出信号が出力された状態で、レバー33の操作が行われ、受け付けられた場合(レバー33がオンされた場合)に出力される。
ストップスイッチ34,35,36の操作信号は、回転リール41,42,43の回転が開始され定常回転になった以降、レバー33の操作信号が出力された状態で、ストップスイッチ34,35,36の操作が行われ、受け付けられた場合(ストップスイッチ34,35,36がオンされた場合)に出力される。
なお、各スイッチの操作信号が出力されたか否かの判定は、1ゲーム毎に行われる。また、本明細書において、各スイッチの操作は、別途説明がある場合を除いて、各スイッチの操作信号が出力される操作を意味しているものとする。
役抽せんテーブル1111は、図6に示すような役および押し順に対応する図柄の組み合わせの情報と、図7に示すような遊技状態における役の抽せん条件の情報とを含んでいる。また、役抽せんテーブル1111は、レバー33の操作が行われた場合に取得される乱数に対応する役が記憶されている複数の領域(置数領域)を有している。なお、役抽せん部111は、遊技状態等に応じて、異なる役抽せんテーブル1111を選択するように構成されている。
図6に示すように、役抽せんテーブル1111に記憶されている役のうち、一部の小役およびリプレイは、所定の順序でストップスイッチ34,35,36が操作された場合に入賞する押し順役と、押し順に関係なく入賞可能な押し順不問役とを含んでいる。押し順役の押し順は、所定の条件を満たした場合、ナビゲーション(押し順の報知)されるようになっている。小役とは、入賞した場合に一定枚数のメダルの払出しが行なわれる図柄の組み合わせをいう。また、リプレイとは、入賞した場合にメダルをベットすることなく次の遊技が可能となる図柄の組み合わせをいう。
なお、図6に示す表の上部に示された3個の数字は、押し順を示しており、“1”は左リール、“2”は中リール、“3”は右リールを示している。例えば、“123”であれば、左リール、中リール、右リールの順に回転リール41,42,43を停止させること、すなわち、ストップスイッチ34,35,36をストップスイッチ34、ストップスイッチ35、ストップスイッチ36の順に操作することを示している。
また、図7に示す記号“○”,“×”は、上部に示された各RTにおいて、左端列に示されている役が当せんする可能性があるか否かを示している。例えば、“純ハズレ”は、RT0およびRT1では当せんする可能性があるが、RT2〜RT4では当せんしない。
回転リール制御部112は、回転開始制御部1121と、回転停止制御部1122とを有している。
回転開始制御部1121は、レバー33の操作信号に基づいて、回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して各回転リール41,42,43の回転を開始させる。すなわち、回転開始制御部1121は、回転リール41,42,43の回転開始制御を行う。なお、回転開始制御部1121は、各回転リール41,42,43が、例えば、80回転/分の速度で回転するように、ステッピングモータ61,62,63を制御する。
回転停止制御部1122は、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号とストップスイッチ34,35,36の操作信号とに基づいて回転リールユニット40のステッピングモータ61,62,63を制御して、各回転リール41,42,43の回転を停止させる。すなわち、回転停止制御部1122は、回転リール41,42,43の回転停止制御を行う。この回転停止制御部1122は、回転リール位置検出部1123と、図柄テーブル1124と、特殊制御判定部1125と、図柄判定部1127と、ステップ情報変更部1126と、停止テーブル1128とを有している。
回転リール位置検出部1123は、ストップスイッチ34の操作信号に基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の位置を検出する。
具体的には、回転リール位置検出部1123は、まず、各回転リール41,42,43の回転が開始された後、回転リール位置検出センサ44から出力された検出信号を最初に受信したときから、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されるまでの各ステッピングモータ61,62,63のステップ(以下、単にステップという)を計測する。ステップの計測は、回転リール41,42,43が1回転する度に、すなわち、回転リール位置検出センサ44から出力された検出信号を受信する度に、計測値をゼロクリアし、再び1からステップを計測する。
次に、回転リール位置検出部1123は、計測されたステップに基づいて、スロットマシン1における絶対的な位置である検出位置(中段ライン72)からの各回転リール41,42,43の基準点のステップを検出する。そして、この検出された基準点のステップからストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の位置を検出する。検出された回転リール41,42,43の位置は、回転リール位置検出部1125によって、回転リール位置検出信号として出力される。
図柄テーブル1124は、図8に示すように、各回転リール41,42,43に表示されている各図柄(A〜Uの21図柄)に割り当てられたステップの情報を含んでいる。この図柄テーブル1124では、1つの図柄に対して、それぞれ24ステップが割り当てられている。そして、回転リール41,42,43の基準点をゼロとし、図柄に割り当てているステップをゼロから503の番号で規定している。
なお、図8には、各図柄の中心のステップのみを示している。各図柄に割り当てられたステップは、中心のステップから、回転方向上流側に12ステップ、回転方向下流側に11ステップを割り当てている。例えば、回転リール41,42,43が方向Xに向かって回転する場合、図柄Aに割り当てられたステップは、493〜503ステップおよび0〜12ステップとなる。また、図8に示す図柄A〜Uは、図3に示す番号0〜20の役に対応する図柄である。
特殊制御判定部1125は、回転リール41,42,43の特殊制御を行うか否かの判定を行う。回転リール41,42,43の特殊制御を行うか否かの判定は、例えば、所定の条件を満たしているか否かに基づいて行う。この所定の条件は、遊技状態および役抽せん部111の役の抽せんの結果等を組み合わせて設定できる。例えば、遊技状態がボーナス状態であるときにチェリーに当せんした場合、あるいは、遊技状態にかかわらず、強スイカに当せんし、かつ、強スイカ当せん時に所定の確率の抽せんを行い、その結果当せんした場合に、所定の条件を満たすように設定できる。
回転リール41,42,43の特殊制御を行うと判定された場合、特殊制御判定部1125は、併せて特殊制御の内容を決定する。特殊制御の内容としては、例えば、特殊制御を行う回転リール41,42,43、特殊制御を行う有効ライン上の位置、および、特殊制御を行う図柄が決定される。なお、回転リール41,42,43の特殊制御とは、後述する停止テーブル1128の特殊停止テーブルを参照して行われる回転リール41,42,43の停止制御をいう。
特殊制御の内容が決定されると、特殊制御判定部1125は、決定された特殊制御の内容と、ストップスイッチ34,35,36の操作信号と、回転リール位置検出部1123により出力された回転リール位置検出信号と、図柄テーブル1124とに基づいて、決定された特殊制御の内容に基づいた所定の条件を満たすか否かを判定する。
具体的には、特殊制御判定部1125は、まず、決定された特殊制御の内容と、ストップスイッチ34,35,36の操作信号とに基づいて、特殊制御を行う回転リール41,42,43に対応したストップスイッチ34,35,36が操作されたか否かを判定する。特殊制御を行う回転リール41,42,43に対応したストップスイッチ34,35,36が操作されたと判定された場合、特殊制御判定部1125は、決定された特殊制御の内容と、回転リール位置検出部1123により出力された回転リール位置検出信号と、図柄テーブル1124とに基づいて、特殊制御が行われる有効ライン上の所定の位置の図柄が、特殊制御が行われる所定の図柄であるか否かを判定する。特殊制御が行われる所定の図柄であるか否かは、回転リール位置検出部1123により検出されたストップスイッチ34,35,36が操作されたときの回転リール41,42,43の位置と図柄テーブル1124とから、所定の位置に対応する図柄を検出し、この検出された所定の位置に対応する図柄が、特殊制御が行われる所定の図柄であるか否かにより判定される。
特殊制御が行われる有効ライン上の所定の位置の図柄が、特殊制御が行われる所定の図柄であると判定された場合、特殊制御判定部1125は、特殊制御の内容と共に特殊制御を行うことを表す特殊制御信号を出力する。一方、これらの一連の特殊制御を行うか否かの判定によって、特殊制御を行わないと判定された場合、特殊制御判定部1125は、特殊制御を行わないことを表す通常制御信号を出力する。
ステップ情報変更部1126は、特殊制御判定部1125によって出力された特殊制御信号に基づいて、図柄テーブル1124の所定の図柄および所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられたステップの情報を変更する。具体的には、特殊制御が行われる図柄と、この図柄に隣接する図柄とのステップの境界を変更することにより、ステップの情報を変更する。
例えば、特殊制御判定部1125により、特殊制御が行われると判定され、左回転リール41について、対応するストップスイッチ34の操作信号が出力されたときの上段ライン71の図柄が図柄Gあるいは図柄Gに隣接する図柄Hである場合に、図柄Gのステップを372ステップのみに変更し、図柄Hのステップを325〜371ステップに変更することが特殊制御の内容(以下、特殊制御例という)として決定されたとする。この場合、ステップ情報変更部1126は、図9に示すように、図柄テーブル1124において348ステップと349ステップとの間にある図柄Gおよび図柄Hのステップの境界を371ステップと372ステップとの間に変更することにより図柄Gおよび図柄Hのステップの情報を変更する。ステップが変更された図柄テーブル1124の情報は、ステップ情報変更部1126により、ステップ情報変更信号として出力される。
図柄判定部1127は、回転リール位置検出部1123により出力された回転リール位置検出信号と、図柄テーブル1124と、ステップ情報変更部1126により出力されたステップ情報変更信号とに基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの有効ライン上の図柄を判定する。
例えば、特殊制御例の内容(左回転リール41について、対応するストップスイッチ34の操作信号が出力されたときの上段ライン71の図柄が図柄Gあるいは図柄Hである場合に、図柄Gのステップを372ステップのみに変更し、図柄Hのステップを325〜371ステップに変更する)に基づいて、特殊制御判定部1125により、ステップ情報変更信号が出力されていたとする。この場合に、ストップスイッチ34の操作信号が出力されたときの上段ライン71のステップが360ステップであったとすると、図柄判定部1127は、ステップ情報変更部1126により出力されたステップ情報変更信号に基づいて、上段ライン71の図柄が図柄H,中段ライン72の図柄が図柄I,下段ライン73の図柄が図柄Jであると判定する。
また、例えば、特殊制御例の内容において、対応するストップスイッチ34の操作信号が出力されたときの有効ライン上の所定の位置を上段ライン71から全ての有効ライン上に変更したものを特殊制御の内容として決定されたとする。この場合に、ストップスイッチ34の操作信号が出力されたときの上段ライン71のステップが360ステップ(中段ライン72のステップが336ステップ、下段ライン73のステップが312ステップ)であったとすると、ストップスイッチ34が操作されたときの上段ライン71の図柄が図柄Gであり、中段ライン72の図柄が図柄Hであるため、上段ライン71および中段ライン72についてステップが変更される。すなわち、上段ライン71および中段ライン72の図柄が共に図柄Hであると判定されることになるが、スロットマシン1では、一の回転リール41,42,43の有効ライン上の図柄は相互に異なる必要があるので、特殊制御の内容等から、上段ライン71および中段ライン72のいずれの図柄を図柄Hと判定するかが図柄判定部1127により選択される。
このように、図柄に割り当てられているステップを変更させることで、有効ライン上の図柄の判定基準が変化する。図柄の判定基準を変化させることで、回転リール41,42,43の回転速度、ステッピングモータ61,62,63のパルスのタイミングおよびステップ量を変化させることなく、有効ライン上に所定の図柄を停止させるか否かの判定基準を変化させることができる。すなわち、遊技者に所定の図柄をビタ押しさせたいシチュエーションでは、ビタ押しし易くなるように、所定の図柄に割り当てられたステップを増やすことができる。また、遊技者に所定の図柄をビタ押しさせたくないシチュエーションでは、ビタ押しし難くなるように、所定の図柄に割り当てられたステップを減らすことができる。
なお、通常制御信号が出力されている場合、図柄判定部1127は、回転リール位置検出部1123により出力された回転リール位置検出信号と、図柄テーブル1124とに基づいて、有効ライン上の図柄を判定する。この判定結果は、図柄判定部1127により、図柄判定信号として出力される。
停止テーブル1128は、役抽せん部111の役の抽せんの結果当せんした役と、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたときの有効ライン上の図柄とに応じて定められている回転リール41,42,43の停止位置の情報を有している。この回転リール41,42,43の停止位置の情報には、役抽せん部111の役の抽せんの結果当せんした役と、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの有効ライン上の図柄とに応じて、ストップスイッチ34,35,36が操作されてから回転させるステッピングモータ61,62,63のステップの数(図柄の滑りコマ数)が含まれている。
回転リール41,42,43の回転停止制御は、回転停止制御部1122によって、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号と、図柄判定部1127から出力された図柄判定信号と、停止テーブル1128とに基づいて行われる。例えば、当せんした役に対応する図柄が有効ライン上に揃うように回転リール41,42,43の回転停止制御(いわゆる引き込み制御)を行ったり、あるいは、当せんしていない役に対応する図柄が有効ライン上に揃わないように回転リール41,42,43の回転停止制御(いわゆる蹴飛ばし制御)を行ったりする。この回転リール41,42,43の回転停止制御の結果は、回転停止制御部1122によって、回転リール停止信号として出力される。出力された回転リール停止信号は、回転停止制御部1122から遊技結果判定部113等に送信される。
停止テーブル1128には、少なくとも、通常停止テーブルと、特殊停止テーブルとが含まれており、特殊制御判定部1125により出力される信号に応じて選択される。例えば、通常停止テーブルは、特殊制御判定部1125により通常制御信号が出力されている場合に選択され、特殊停止テーブルは、特殊制御判定部1125により特殊制御信号が出力されている場合に選択される。
特殊停止制御テーブルは、特殊制御判定部1125により特殊制御信号が出力された場合に、回転リール41,42,43の特殊制御を行うと判定された場合に、役抽せん部111の役の抽せんの結果当せんした役と、特殊制御の内容とに応じて、回転停止制御部1122によって作成される。
ところで、スロットマシン1では、図柄毎に24ステップを割り当てているので、ステップ情報変更部1128により、隣接する図柄間のステップの境界を±23ステップの範囲で変更することができる。すなわち、ステップの境界の一方のみを変更する場合、1つの図柄に割り当てられたステップを1〜47ステップの範囲で変更でき、ステップの境界の両方を変更する場合、1つの図柄に割り当てられたステップを1〜70ステップの範囲で変更できる。
また、ストップスイッチ34,35,36が操作されてから、190ms以内に回転リール41,42,43を停止させるように設定されており、また、504ステップで1回転し、回転リール41,42,43を80回転/分の速度で回転させるステッピングモータ61,62,63を用いている。すなわち、190ms以内で進めるステップは、127ステップ(80/60×0.19×504=127.68)となる。
すなわち、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの有効ライン上の図柄が、図8に示す図柄Aであり、回転方向Xに対して図柄Aの上流側の図柄である図柄Bとのステップの境界を移動させた場合、図柄Aのステップの境界を−23ステップ〜+7ステップ(1〜31ステップ)の範囲で移動させた場合、図柄Aを4コマ(4図柄)滑らせることができる(図柄Rまで引き込める)。ところが、図柄Aのステップの境界を+8ステップ〜+18ステップ(32〜42ステップ)の範囲で移動させた場合、図柄Aを3コマまでしか滑らせることができなくなり(図柄Sまでしか引き込めない)、+19ステップ〜+23ステップ(43〜47ステップ)の範囲で移動させた場合、図柄Aを2コマまでしか滑らせることができなくなる(図柄Tまでしか引き込めない)。
また、図柄Aおよび図柄Bのステップの境界に加えて、図柄Aおよび回転方向Xに対して図柄Aの下流側の図柄である図柄Uのステップの境界を移動させたとする。回転リール41,42,43に表示された図柄は、図柄テーブル1124において各図柄に割り当てられたステップよりも回転リール41,42,43の回転方向Xに対して12ステップ下流側に配置されている。すなわち、図8に示すように、例えば、図柄Aには、481〜504および0〜12ステップが割り当てられているが、実際の図柄Aは、12ステップに図柄Aの中心が位置するように配置されているため、図柄Aと図柄Uとのステップの境界を変更すると、図柄Aをビタ止まり(0コマ滑り)させることができなくなる。また、図柄Aのステップを43〜63ステップで移動させた場合、図柄Aを2コマしか滑らせることができなくなり、64〜70ステップで移動させた場合、図柄Aを1コマしか滑らせることができなくなる(図柄Uまでしか引き込めない)。
例えば、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの特殊制御を行う有効ライン上の図柄が、図9に示す図柄Gであった場合、図柄Gは、回転方向Xに対して上流側の図柄Hとのステップの境界を移動させて、割り当てられたステップを1ステップに変更しているため、ビタ止まりから4コマ滑りまで行うことができる。一方、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの特殊制御を行う有効ライン上の図柄が、図9に示す図柄Hであった場合、図柄Hは、回転方向Xに対して下流側の図柄Gとのステップの境界を移動させて、割り当てられたステップを47ステップに変更しているため、ビタ止まりすることができず、また、2コマしか滑ることができない。
このため、図柄に割り当てられたステップの変更量によっては、図柄の滑りコマ数に制限がかかり、特殊停止制御テーブルが作成できない場合があるため、特殊制御の内容は、このような回転リール41,42,43の移動制限を考慮して、特殊図柄テーブルが作成できるように決定される。
例えば、役抽せん部111による役抽せんの結果チェリーが当せんしておらず、かつ、ストップスイッチ34を操作したときの左回転リール41の有効ライン上の図柄がチェリーに対応する図柄(チェリー図柄)であった場合に特殊制御が行われることが特殊制御の内容として決定されたとする。例えば、チェリーが左回転リール41の有効ライン上にチェリー図柄が停止しただけでメダルの払い出しのある役であったとすると、ストップスイッチ34が操作されたときの上段ライン71の図柄がチェリー図柄である場合に、左回転リール41の有効ライン上にチェリー図柄が停止しないように、チェリー図柄を3コマ以上滑らせる必要がある。すなわち、この場合のチェリー図柄のステップの変更は、少なくとも3コマ以上滑ることができる範囲(±18ステップ)までに制限される。
遊技結果判定部113は、役抽せん部111から出力された役抽せん結果信号、および、回転リール制御部112から出力された回転リール停止信号に基づいて、遊技の結果を判定する。遊技の結果には、例えば、有効ライン上に揃った図柄に基づいて、当せんした役が入賞したか否かの判定が含まれる。ここでは、遊技結果判定部113は、有効ライン上に停止した図柄の組み合わせが所定の図柄と一致した場合、役が入賞したと判定し、この判定結果を遊技結果判定信号として出力する。出力された遊技結果判定信号は、遊技結果判定部113からホッパー制御部114およびサブ制御部120に送信される。
ホッパー制御部114は、遊技結果判定部により出力された遊技結果判定信号、あるいは、操作部30の精算スイッチを操作することにより出力される操作信号に基づいて、ホッパーユニット50を制御し、メダルの払い出しを行う。遊技結果判定信号に基づいて払い出されたメダル(役の当せん、入賞により得られたメダル)は、まず、クレジットとして貯留される。そして、メダルを貯留した結果、クレジットの上限(例えば50枚)を超える場合は、ホッパー制御部114によりホッパーユニット50が制御され、その上限を超えた分のメダルをホッパーユニット50から払い出す。また、1枚以上の貯留メダルがある場合(クレジットが1以上の場合)に精算スイッチが操作された場合は、ホッパー制御部114によりホッパーユニット50が制御され、貯留されているメダルがホッパーユニット50から払い出される。
外部信号出力部115は、遊技状態が所定の有利状態に移行した場合、ホールコンピュータに、遊技状態が所定の有利状態へ移行したこと表す信号を出力する。また、外部信号出力部115は、スロットマシン1が設定変更またはリセットされた場合、サブ制御部120等に、スロットマシン1が設定変更されたことを表す設定変更信号、または、スロットマシン1がリセットされたことを表すリセット信号、または、スロットマシン1の電源がオンされたことを表す電源オン信号を出力する。
なお、有利状態とは、通常の遊技状態よりもメダル獲得の期待度の高い有利な状態をいい、例えば、ボーナス状態(RT3)およびART(RT4)のほか、通常状態(RT1)におけるART当せん高確率状態も含まれる。
[サブ制御部]
サブ制御部120は、図2に示すように、有利状態抽せん部121と、ART制御部122と、計測部123と、演出制御部124と、有利状態移行部125とで構成されている。
有利状態抽せん部121は、メイン制御部110の役抽せん部111から出力される役抽せん結果信号等に基づいて、例えば、遊技状態をART(あるいはボーナス状態)に移行させるか否かの抽せん(ART抽せん)、あるいは、当せんした役に応じた確率で、ARTの抽せん状態を高確率状態へ移行させるか否かの抽せん(高確率状態移行抽せん)を行う。
ART抽せんでは、具体的には、例えば、所定の役に当せんした場合、この所定の役の当せん時におけるARTの抽せん状態に基づいて、遊技状態をARTに移行させるための押し順役の押し順をナビゲーション(報知)するか否かの抽せんを行う。有利状態抽せん部121によってART抽せんに当せんしたと判定された場合、ARTで遊技可能な遊技期間(ARTゲーム数)等も併せて決定される。また、有利状態抽せん部121は、遊技状態がARTであるときに、所定の役に当せんしたことを表す役抽せん結果信号を受信した場合、ARTゲーム数の上乗せ等の抽せんを行う。これらの抽せんの結果は、有利状態抽せん部121によってART抽せん結果信号として出力される。出力されたART抽せん結果信号は、有利状態抽せん部121からART制御部122および演出制御部124に送信される。
高確率状態移行抽せんでは、具体的には、例えば、ART抽せんに当せんしなかった場合、当せんした役に応じた確率で、ARTの抽せん状態を高確率状態へ移行させるか否かの抽せんを行う。有利状態抽せん部121は、高確率状態移行抽せんの結果を高確率状態抽せん結果信号として出力する。出力された高確率状態抽せん結果信号は、有利状態抽せん部121から演出制御部124に送信される。
ART制御部122は、遊技状態を通常状態からARTに、あるいは、ARTから通常状態に移行させるか否かを判定し、その判定結果に基づいて、遊技状態を通常状態からARTに、あるいは、ARTから通常状態に移行させる。
遊技状態を通常状態からARTに移行させるか否かは、例えば、有利状態抽せん部121から出力されたART抽せん結果信号、すなわち、ART抽せんに当せんしたか否かに基づいて判定される。遊技状態を通常状態からARTに移行させると判定された場合、ART制御部122は、この判定結果をART準備信号として出力する。出力されたART準備信号は、ART制御部122から計測部123および演出制御部124に送信される。
遊技状態をARTから通常状態に移行させるか否かは、例えば、ARTに移行後の遊技期間(ART消化ゲーム数)が、ART抽せんに当せんした場合に決定されたARTゲーム数に上乗せされたARTゲーム数を加えた総ARTゲーム数に達したか否かで判定される。ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、遊技状態をARTから通常状態に移行させると判定された場合、ART制御部122は、この判定結果を通常状態準備信号として出力する。出力された通常状態準備信号は、ART制御部122から演出制御部124に送信される。なお、総ARTゲーム数は、有利状態抽せん部121より出力されるART抽せん結果信号に基づいて、また、ART消化ゲーム数は、遊技結果判定部113から出力される遊技結果判定信号とに基づいて、ART制御部122によって計測される。
また、ART制御部122は、遊技状態に基づいて、押し順役の押し順の報知を発生させる。押し順役の報知は、液晶表示装置22等を介して行われる。
ART制御部122は、例えば、ART準備信号を受信した場合、通常状態準備信号を出力するまで、遊技状態をART準備状態に移行させるための押し順役(RT2移行リプレイ)、遊技状態をART準備状態からARTに移行させるための押し順役(RT3,RT4移行リプレイ)、および、入賞時に払い出しのある押し順役(6択ベル)等の押し順を報知する。
遊技状態のARTから通常状態への移行は、例えば、ART制御部122によって、ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、通常準備信号が出力された後、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われる。すなわち、メイン制御部110が、役抽せん部111から出力された役抽せん結果信号、および、遊技結果判定部113から出力された遊技結果判定信号に基づいて、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞したか否かの判定を行う。この判定の結果、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかったと判定された場合、ART制御部122は、遊技状態をARTから通常状態に移行させ、遊技状態がART状態から通常状態に移行したことを表すART終了信号を出力する。出力されたART終了信号は、ART制御部122から演出制御部124等に送信される。
計測部123は、遊技結果判定部113から出力された遊技結果判定信号に基づいて、所定の有利状態終了後、この有利状態に移行することなく経過した遊技期間を計測する。具体的には、例えば、遊技状態がボーナス状態から通常状態に移行した後、遊技状態を通常状態からボーナス状態に移行させるための特定の役(RT3移行リプレイ)が当せんすることなく経過した遊技期間(天井消化ゲーム数)を計測する。計測部123は、計測された天井消化ゲーム数を天井計測信号として出力する。出力された天井計測信号は、計測部123から有利状態移行部125に送信される。
また、計測部123は、例えば、ART準備信号を受信した場合、すなわち、有利状態に移行した場合、天井消化ゲーム数をゼロリセットする。また、設定変更信号、リセット信号、あるいは、電源オン信号を受信した場合、すなわち、スロットマシン1が設定変更またはリセットまたは電源オンされた場合も、天井消化ゲーム数をゼロリセットする。
演出制御部124は、例えば、役抽せん部111から出力される役抽せん結果信号、有利状態抽せん部121から出力されるART抽せん結果信号、あるいは、ART制御部122から出力されるART移行信号および通常状態移行信号に応じて、1ゲーム毎に、演出パターンを選択する。演出パターンの選択は、抽せんされた役、あるいは、遊技状態等に対応する演出の内容が記憶されているテーブルに基づいて行われる。演出制御部124は、選択された演出パターンに基づいて、液晶表示装置22、電飾装置23、および、スピーカ24を制御して、演出を出力する。
ところで、演出テーブルは、例えば、所定の役に当せんした場合、あるいは、ART抽せんに当せんした場合に選択される可能性がある前兆演出テーブルを含んでいる。前兆演出テーブルとは、前兆演出が行われる所定の遊技期間(前兆演出期間)にのみ選択される演出テーブルに記憶されている領域の1つであり、前兆演出とは、遊技状態が有利状態に移行する期待度を示唆する演出の1つである。
前兆演出テーブルが選択された場合、演出制御部124は、前兆演出を終了させる遊技期間(前兆ゲーム数)を決定し、記憶する。そして、演出制御部124は、前兆演出の開始から前兆演出期間に経過した遊技期間(前兆消化ゲーム数)を計測し、この前兆消化ゲーム数が、記憶された前兆ゲーム数に達したか否かを判定する。前兆消化ゲーム数が、記憶された前兆ゲーム数に達したと判定された場合、演出制御部124は、前兆演出を終了する。
有利状態移行部125は、遊技状態を所定の有利状態への移行に要する遊技期間の長さの上限値(天井ゲーム数)を設定し、天井計測部1231から出力された天井計測信号に基づいて、計測された天井消化ゲーム数が、設定された天井ゲーム数に到達したか否かを判定する。そして、計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達したと判定された場合、有利状態移行部125は、遊技状態を所定の有利状態に移行させる。例えば、天井計測部1231により計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数に到達した場合、有利状態移行部125は、遊技状態をARTに移行させるための強制移行信号を出力する。出力された強制移行信号は、ART制御部122に送信され、遊技状態をARTに移行させる(天井機能)。
なお、天井ゲーム数(小役天井ゲーム数)は、例えば、予め定められた遊技期間であり、計測された遊技期間が設定された天井ゲーム数(小役天井ゲーム数)に到達した場合に加え、スロットマシン1が設定変更またはリセットされた場合等に、再設定される。
(遊技制御処理)
次に、図10を参照して、スロットマシン1の遊技制御処理について説明する。
図10に示すように、遊技者によりベットスイッチ32の操作が行われると、メイン制御部110は、ベットスイッチ32をオンして、ベットスイッチの操作信号を出力する(ステップS100)。
ベットスイッチ32の操作信号が出力された後、遊技者によりレバー33が操作されると、メイン制御部110は、レバー33をオンして、レバー33の操作信号を出力する(ステップS101)。レバー33の操作信号が出力されると、役抽せん部111が、役の抽せんを行う(ステップS102)。役の抽せんの結果は、役抽せん部111によって役抽せん結果信号として出力される。出力された役抽せん結果信号は、役抽せん部111から回転リール制御部112等に送信される。
役抽せん部111から役抽せん結果信号が送信されると、回転リール制御部112の回転開始制御部1121は、ステッピングモータ61,62,63を制御して、回転リール41,42,43の回転を開始させる(S103)。そして、遊技者によりいずれかのストップスイッチ34,35,36が操作されると、メイン制御部110が、操作されたストップスイッチ34,35,36をオンして、操作されたストップスイッチ34,35,36の操作信号を出力する(ステップS104)。
ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されると、回転リール位置検出部1123は、操作信号が出力されたときの回転リール41,42,43の位置を検出する(ステップS105)。検出された回転リール41,42,43の位置は、回転リール位置検出部1123によって、回転リール位置検出信号として出力される。
ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力され、回転リール位置検出信号が出力されると、特殊制御判定部1125は、所定の条件を満たしているか否かに基づいて、回転リール41,42,43の特殊制御を行うか否かを判定する(ステップS106)。
回転リール41,42,43の特殊制御を行わないと判定された場合、特殊制御判定部1125によって通常制御信号が出力され、ステップS112に進む。
一方、回転リール41,42,43の特殊制御を行うと判定された場合、特殊制御判定部1125は、併せて特殊制御の内容を決定し、この決定された特殊制御の内容と、ストップスイッチ34,35,36の操作信号とに基づいて、特殊制御を行う回転リール41,42,43に対応したストップスイッチ34,35,36が操作されたか否かを判定する(ステップS107)。
特殊制御を行う回転リール41,42,43に対応したストップスイッチ34,35,36が操作されていないと判定された場合、特殊制御判定部1125によって通常制御信号が出力され、ステップS112に進む。
一方、特殊制御を行う回転リール41,42,43に対応したストップスイッチ34,35,36が操作されたと判定された場合、特殊制御判定部1125は、回転リール位置検出部1123により出力された回転リール位置検出信号と、図柄テーブル1124と、決定された特殊制御の内容とに基づいて、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたときの特殊制御が行われる有効ライン上の所定の位置の図柄を検出し、検出された図柄が、特殊制御が行われる所定の図柄であるか否かを判定する(ステップS108)。
ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたときの有効ライン上の所定の位置の図柄が所定の図柄ではないと判定された場合、特殊制御判定部1125によって通常制御信号が出力され、ステップS112に進む。
一方、ストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたときの有効ライン上の所定の位置の図柄が所定の図柄であると判定された場合、特殊制御判定部1125は、特殊制御の内容と共に特殊制御を行うことを表す特殊制御信号を出力する。特殊制御信号が出力されると、ステップ情報変更部1126は、特殊制御の内容に基づいて、図柄テーブル1124の特殊制御を行う所定の図柄に割り当てられているステップを変更する(ステップS109)。ステップの情報が変更された図柄テーブル1124の情報は、ステップ情報変更部1126により、ステップ情報変更信号として出力される。
ステップ情報変更信号が出力されると、図柄判定部1127は、特殊制御を行う所定の図柄に割り当てられているステップが変更された図柄テーブル1124に基づいて、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの有効ライン上の図柄を判定する(ステップS110)。この判定結果は、図柄判定部1127によって図柄判定信号として出力される。
図柄判定部1127により図柄判定信号が出力されると、回転停止制御部1122は、この図柄判定信号と、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号と、停止テーブル1128の特殊停止テーブルとに基づいて、操作された回転リール41,42,43の特殊回転停止制御を行う(ステップS111)。
また、特殊制御判定部1125によって通常制御信号が出力されると、図柄判定部1127は、この通常制御信号に基づいて、回転リール位置検出部1123により検出された回転リール41,42,43の位置と図柄テーブル1124とに基づいて有効ライン上の図柄を判定し、この判定結果を表す図柄判定信号を出力する。そして、役抽せん部111により出力された役抽せん結果信号と、図柄判定部1127により出力された図柄判定信号と、停止テーブル1128の通常停止テーブルとに基づいて、回転停止制御部1122が、操作された回転リール41,42,43の通常回転停止制御を行う(ステップS112)。
操作された回転リール41,42,43が停止すると、回転停止制御部1122は、全てのストップスイッチ34,35,36の操作信号が出力されたか否かに基づいて、全ての回転リール41,42,43が停止したか否かを判定する(ステップS113)。全ての回転リール41,42,43が停止していないと判定された場合、ステップS104に戻り、全ての回転リール41,42,43が停止するまで、ステップS104〜S113が繰り返される。
一方、全ての回転リール41,42,43が停止した判定された場合、回転停止制御部1122は、回転リール41,42,43の回転停止制御の結果を表す回転リール停止信号を出力し、遊技結果判定部113等に送信する。そして、回転リール停止信号を受信した遊技結果判定部113が、役抽せん結果信号および回転リール停止信号に基づいて、役の抽せんの結果当せんした役が入賞したか否か等の結果判定を行い、この結果判定に基づいてメダルの払い出し等の処理が行われる(ステップS114)。
ステップS100〜S114の処理が実行されると、メイン制御部110は、1ゲームが終了したと判定する。ステップS114の処理が実行された後、ステップS100に戻り、メイン制御部110は、ベットスイッチ32の操作を待つ。
前記スロットマシン1では、所定の条件を満たし、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の回転リール41,42,43の所定のステップの回転リール41,42,43の図柄が所定の図柄であった場合、所定の図柄および所定の図柄に隣接する図柄に割り当てられたステップの境界を変更することにより、図柄テーブル1124の所定の図柄に割り当てられたステッピングモータ61,62,63のステップの情報を変更する。すなわち、異なる図柄テーブル1124を用いることなく、図柄テーブル1124の回転リール41,42,43の各図柄に割り当てられたステップの情報を変更して、有効ライン上の図柄の判定基準を変化させることができる。これにより、例えば、図柄の目押し難易度をステップの単位で自由に設定して、遊技に意外性を付与できると共に、遊技への意外性の付与に伴うデータ量の増大を回避できる。
(変形例)
回転リール41,42,43に設けられている基準点は、図8に示すAの図柄(ベルA)の中心に限らず、スロットマシンの設計に応じて任意に設定できる。また、回転リール41,42,43の基準点の通過を検出する検出位置は、中段ライン72に限らず、スロットマシン1の設計等に応じて任意に設定できる。
特殊制御判定部1125により回転リール41,42,43の特殊制御を行うか否かを判定するための所定の条件は、スロットマシンの設計等に応じて、任意に設定できる。例えば、判定を行う状況に応じて予め設定されていてもよいし、判定を行う毎に異なる条件が選択されるようにしてもよいし、また、所定の条件を設けず、毎ゲーム、回転リール41,42,43を特殊制御するようにしてもよい。
回転リール41,42,43の特殊制御の内容は、スロットマシンの設計等に応じて、任意に設定できる。例えば、左回転リール41,中回転リール42,右回転リール43のいずれか1または2の回転リール41,42,43、あるいは、全ての回転リール41,42,43で特殊制御が行われるように設定できる。また、特殊制御が行われる回転リール41,42,43の上段ライン71,中段ライン72,下段ライン73のいずれか1または2の有効ライン上の位置、あるいは、全ての有効ライン上の位置で特殊制御が行われるように設定できる。
特殊制御が行われる図柄は、所定の図柄および所定の図柄とは異なる少なくとも1つの図柄であればよく、所定の図柄とは異なる少なくとも1つの図柄が、所定の図柄に隣接した図柄である場合に限らない。例えば、図8において、図柄Aおよび図柄Gに割り当てられたステップの情報を変更することもできる。図柄Aおよび図柄Bに割り当てられたステップの情報が変更されると、これに伴って、図柄Aから図柄Gまでの図柄の間のステップの境界が変更される。このため、図柄Aおよび図柄Gに割り当てられたステップの情報だけではなく、図柄Aおよび図柄Gの間に配置されている図柄、すなわち、図柄B,図柄C,図柄D,図柄Eおよび図柄Fに割り当てられたステップの情報も変更される。よって、特殊制御を行う図柄が、所定の図柄および所定の図柄に隣接した図柄である場合、変更する図柄に割り当てられたステップの情報を最も少なくすることができ、特殊制御に係るデータ量を抑制できる。
また、特殊制御が行われる図柄として、2以上、21以下の任意の数の図柄を設定できる。例えば、図8において、図A,図Cおよび図Tを特殊制御が行われる所定の図柄と設定すると、図A,図Cおよび図Tに加え、これらの図柄に隣接する図柄である図柄B,図柄D,図柄Uおよび図柄Sに割り当てられたステップの情報を変更できる。なお、図3に示す役に対応する複数の図柄を所定の役として設定できる。例えば、左回転リール41の全てのリプレイAの図柄、すなわち、図柄C,図柄Mおよび図柄Uを所定の役として設定できる。
特殊制御判定部1125により決定される所定のステップおよび所定の図柄は、役抽せん部111の役の抽せんの結果あるいは遊技状態等に応じて、予め設定してもよいし、所定の条件を満たしたときにランダムで選択されるようにしてもよい。
ステップ情報変更部1126によって変更可能なステップは、用いるステッピングモータの種類、1つの図柄に割り当てるステップ等により変更できる。スロットマシン1では、1つの図柄に割り当てることができるステップを、可能ならば、1〜484ステップの範囲で選択できる。なお、1つの図柄に割り当てることができる最大ステップは、「ステッピングモータの総ステップ(スロットマシン1では504ステップ)」−「回転リールに表示されている全ての図柄(スロットマシン1では21図柄)−1」×「1つの図柄に割り当てなければならない最小ステップ(スロットマシン1では1ステップ)」により求められる。
役抽せんテーブル1111には、図6,図7に示されている情報を含むものに限らず、例えば、特別役物が含まれているものでもよい。特別役物とは、いわゆるビッグボーナス、レギュラーボーナス、および、シングルボーナスをいい、多くのメダルの獲得が期待できる図柄の組み合わせをいう。この場合、ボーナス状態には、特別役物が入賞した後の遊技状態(いわゆるボーナスゲーム)が含まれる。
有効ラインは、少なくとも1本設定されていればよい。また、図4に示す各回転リール41,42,43の図柄が一直線に並ぶライン71,72,73,74,75を有効ラインとする必要はなく、例えば、各回転リール41,42,43の図柄がV字状に並ぶラインを有効ラインとしてもよい。また、有効ラインは、ベット数に応じて有効化される場合に限らず、例えば、メダルを1枚ベットすることで、全ての有効ラインが有効化されるようにしてもよい。さらに、遊技状態に応じて、有効ラインが変動するようにしてもよい。
遊技状態のARTから通常状態への移行は、ART制御部122によって、ART消化ゲーム数が総ARTゲーム数に達したと判定され、通常準備信号が出力された後、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われるようにしているが、これに限らない。例えば、通常準備信号の出力の有無に関わらず、特定の押し順役が当せんし、かつ、この特定の押し順役が入賞しなかった場合に行われるようにしてもよい。
可能であれば、メイン制御部110の構成をサブ制御部120に設けてもよいし、サブ制御部120の構成をメイン制御部1100に設けてもよい。
以上、説明した構成および機能等は、適宜、組み合わせてもよく、また、適宜、選択、置換、あるいは、削除してもよい。
本発明および実施形態を纏めると、次のようになる。
本発明の遊技機1は、
複数の図柄が表示された複数の回転リール41,42,43と、
前記回転リール41,42,43を回転させるためのスタートスイッチ33と、
複数の前記回転リール41,42,43の各々に対して設けられ、回転中の前記回転リール41,42,43を停止させるための複数のストップスイッチ34,35,36と、
前記回転リール41,42,43を回転させるステッピングモータ63,64,65と、
前記図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う役抽せん部111を有し、前記スタートスイッチ33および前記ストップスイッチ34,35,36の操作に基づいて、前記ステッピングモータ61,62,63を制御して前記回転リール41,42,43を回転および停止させる制御装置100と、
を備え、
前記制御装置100が、
前記図柄の各々に割り当てられた前記ステッピングモータ61,62,63のステップの情報が含まれている図柄テーブル1124と、
前記ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの前記回転リール41,42,43の位置を検出する回転リール位置検出部1123と、
所定の前記回転リール41,42,43の所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステッピングモータ61,62,63のステップの情報を変更するステップ情報変更部1126と、
前記位置検出部1123により検出された前記回転リール41,42,43の位置と、前記図柄テーブル1124と、前記ステップ情報変更部1126によって変更された前記所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステッピングモータ61,62,63のステップの情報とに基づいて、前記ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の位置の図柄を判定する図柄判定部1127と、
を有し、
前記図柄判定部1127により判定された前記ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの前記所定の位置の図柄と、前記役抽せん部111の役の抽選の結果当選した役とに基づいて、前記回転リール41,42,43の停止制御を行うことを特徴としている。
本発明によれば、ストップスイッチ34,35,36が操作されたときの所定の回転リール41,42,43の所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられたステッピングモータ61,62,63のステップの情報を変更する。すなわち、異なる図柄テーブルを用いることなく、図柄テーブル1124の回転リール41,42,43の各図柄に割り当てられたステッピングモータ61,62,63のステップの情報を変更して、図柄の判定基準を変化させることができる。これにより、遊技に意外性を付与できると共に、遊技への意外性の付与に伴うデータ量の増大を回避できる。
一実施形態の遊技機1では、
前記ステップ情報変更部1126が、前記所定の図柄および前記所定の図柄に隣接する図柄の前記ステップの境界、並びに、前記前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に隣接する図柄の前記ステップの境界を変更することにより、前記所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステップの情報を変更する構成としてもよい。
前記実施形態の遊技機1によれば、所定の図柄および図柄に隣接する図柄のステップの境界を変更することにより、所定の図柄に割り当てられたステップの情報を変更する。このため、異なる図柄テーブルを用いることなく、図柄テーブル1124の回転リール41,42,43の各図柄に割り当てられたステッピングモータ61,62,63のステップの情報を変更して、図柄の判定基準を変化させることができる。これにより、遊技に意外性を付与できると共に、遊技への意外性の付与に伴うデータ量の増大を回避できる。
一実施形態の遊技機1では、
前記制御装置100が、
上記制御装置100が、前記ステップの情報の変更を行うための所定の条件を決定し、この決定された所定の条件に基づいて、前記ステップの情報の変更を行うか否かを判定する特殊制御判定部1125を有する構成としてもよい。
前記実施形態の遊技機1によれば、ステッピングモータ61,62,63のステップの情報の変更を行うための所定の条件を決定し、この決定された所定の条件に基づいて、所定の条件に基づいて、前記ステップの情報の変更を行うか否かを判定する特殊制御判定部1125を有する。これにより、異なる図柄テーブルを用いることなく、様々な条件でステッピングモータ61,62,63のステップの情報の変更を行えるので、遊技に付与できる意外性の幅を広げることができる。
1 スロットマシン
10 筺体
20 前扉
21 窓
22 液晶表示装置
23 電飾装置
24 スピーカ
25 払い出し口
26 下皿
30 操作部
31 メダル投入口
32 ベットスイッチ
33 レバー
34,35,36 ストップスイッチ
40 回転リールユニット
41,42,43 回転リール
50 ホッパーユニット
61,62,63 ステッピングモータ
100 制御装置
110 メイン制御部
111 役抽せん部
1111 役抽せんテーブル
112 回転リール制御部
1121 回転開始制御部
1122 回転停止制御部
1123 回転リール位置検出部
1124 図柄テーブル
1125 特殊制御判定部
1126 ステップ情報変更部
1127 図柄判定部
1128 停止テーブル
113 遊技結果判定部
114 ホッパー制御部
115 外部信号出力部
120 サブ制御部
121 有利状態抽せん部
122 ART制御部
123 計測部
124 演出制御部
125 有利状態移行部

Claims (3)

  1. 複数の図柄が表示された複数の回転リールと、
    前記回転リールを回転させるためのスタートスイッチと、
    複数の前記回転リールの各々に対して設けられ、回転中の前記回転リールを停止させるための複数のストップスイッチと、
    前記回転リールを回転させるステッピングモータと、
    前記図柄の組み合わせに対応する役の抽せんを行う役抽せん部を有し、前記スタートスイッチおよび前記ストップスイッチの操作に基づいて、前記ステッピングモータを制御して前記回転リールを回転および停止させる制御装置と、
    を備え、
    前記制御装置が、
    前記図柄の各々に割り当てられた前記ステッピングモータのステップの情報が含まれている図柄テーブルと、
    前記ストップスイッチが操作されたときの前記回転リールの位置を検出する回転リール位置検出部と、
    所定の前記回転リールの所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステッピングモータのステップの情報を変更するステップ情報変更部と、
    前記位置検出部により検出された前記回転リールの位置と、前記図柄テーブルと、前記ステップ情報変更部によって変更された前記所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステップの情報とに基づいて、前記ストップスイッチが操作されたときの所定の位置の図柄を判定する図柄判定部と、
    を有し、
    前記図柄判定部により判定された前記ストップスイッチが操作されたときの前記所定の位置の図柄と、前記役抽せん部の役の抽選の結果当選した役とに基づいて、上記回転リールの停止制御を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 請求項1に記載の遊技機において、
    前記ステップ情報変更部が、前記所定の図柄および前記所定の図柄に隣接する図柄の前記ステップの境界、並びに、前記前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に隣接する図柄の前記ステップの境界を変更することにより、前記所定の図柄および前記所定の図柄と異なる少なくとも1つの図柄に割り当てられた前記ステップの情報を変更することを特徴とする遊技機。
  3. 請求項1または2に記載の遊技機において、
    上記制御装置が、前記ステップの情報の変更を行うための所定の条件を決定し、この決定された所定の条件に基づいて、前記ステップの情報の変更を行うか否かを判定する特殊制御判定部を有することを特徴とする遊技機。
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