以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を詳細に説明する。
[外観構造の説明]
本発明の実施形態に係るスロットマシン10の外観を図1に示す。図1は、スロットマシン10の正面図であり、同図において、スロットマシン10の筐体の前面部には、フロントパネル20が設けられている。このフロントパネル20の略中央には、表示窓22が形成されており、スロットマシン10の内部に回転自在に設けられている3個のリール40L,40C及び40Rの外周面に印刷された図柄が表示される。リール40L,40C及び40Rは、各回転軸が、水平方向の同一直線上に並ぶように設けられ、各々リング状の形状を有し、その外周面には16個の図柄が等間隔で印刷された帯状のリールテープが貼り付けられている。そして、表示窓22からは、リール40L,40C及び40Rが停止しているときに、各リールに印刷された16個の図柄のうち、各リールの回転方向に沿って連続する3つの図柄が視認可能となっている。すなわち、表示窓22には、3[図柄]×3[リール]=合計9つの図柄が停止表示される。ここで、リール40L,40C及び40Rが停止しているときに表示される連続する3つの図柄のうち、最も上側の停止表示位置を上段U、中央の停止表示位置を中段M、最も下側の停止表示位置を下段Lとする。
また、表示窓22には、1つの入賞ライン(有効ラインとも称する)、リール40L,40C及び40Rの各中段Mを横切る入賞ラインL1(中段入賞ライン)が定められている。この入賞ラインL1は、予め定められた複数種類の役(後述する)に対応する図柄組合せが停止表示されたか否かを判定する際の基準となるラインである。すなわち、リール40L、40C及び40Rが停止したときに、入賞ラインL1が通過する停止表示位置に停止表示された3つの図柄からなる組合せがいずれかの役に対応していたときに、その役が入賞したことになる。また、「図柄組合せが入賞ラインL1に沿って(停止)表示された」とは「入賞」と同義であるものとする。
フロントパネル20には、表示窓22の他に、単位遊技に関する各種情報を遊技者へ知らせるための各種ランプ及び表示器が設けられている。表示窓22の下側には、図1中、左から順に、ベット数(賭け枚数)表示ランプ26a,26b,26c、クレジット数表示器27、及び、獲得枚数表示器28、操作順序表示器29が設けられている。なお、操作順序表示器29を設けずに、獲得枚数表示器28が操作順序表示器29を兼ねても良い。ベット数表示ランプ26a,26b,26cは、1回の遊技に投入されるメダルの枚数を表示するものである。すなわち、1枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26aのみが点灯し、2枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26a及び26bが点灯し、3枚のメダルが投入されるとベット数表示ランプ26a,26b,26cが点灯する。
獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)は、2桁の7セグメント表示器からなり、後述するように、操作順序に対応する点灯パターンを表示することにより、入賞1(ベル)等が入賞する操作順序の報知を行う。
ここで、スロットマシン10で単位遊技を行うために投入するメダルは遊技媒体の一種であり、遊技媒体は、メダルに限らず、遊技球(いわゆるパチンコ球)や、磁気カード、非接触式ICカード又はICチップを内蔵したコインなどの記録媒体に記録された、単位遊技を行うことができる価値情報であってもよい。スロットマシン10では、3枚、2枚のメダルが投入されると1回の単位遊技が可能となり、入賞ラインL1が有効ラインとなる。なお、2枚のメダルが投入されると1回の単位遊技が可能となり、入賞ラインL1が有効ラインとなるようにしてもよい。クレジット数表示器27(貯留数表示手段)は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10にクレジット(貯留)されている(より具体的には、後述する主制御回路100内のRAMに記憶されている)メダルの枚数を表示する。獲得枚数表示器28(付与数表示手段)は、2桁の7セグメント表示器からなり、スロットマシン10において単位遊技の結果に応じて遊技者へ払い出されるメダルの枚数を表示する。
上述したフロントパネル20の下側には、概略水平の操作パネル部30が設けられている。操作パネル部30の上面右側には、スロットマシン10へメダルを投入するためのメダル投入口32が設けられている。このメダル投入口32の内部には、メダル投入口32から投入されたメダルを検出すると、後述する主制御回路100へメダル検出信号を出力するメダルセンサが設けられている。これにより、主制御回路100においてメダル検出信号の出力回数を計数することで、投入されたメダルの枚数を認識することができる。
また、操作パネル部30の上面左側には、クレジットされているメダルをスロットマシン10へ投入することができる1−ベットスイッチ34及び最大ベットスイッチ35が設けられている。1−ベットスイッチ34は、1回操作されるごとにクレジットされているメダルのうち1枚だけを遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。最大ベットスイッチ35は、クレジットされているメダルのうち、現在の単位遊技において投入が許容される最大枚数(規定枚数)のメダルを、遊技の賭けの対象としてスロットマシン10へ投入するためのスイッチである。なお、スロットマシン10においては、後述するMB遊技における規定枚数は2枚であり、MB遊技ではない遊技(通常遊技)における規定枚数は3枚である。なお、MB遊技における規定枚数は3枚でもよい。
メダル投入口32から、又は、各種ベットスイッチ34,35を操作することにより、スロットマシン10に3枚のメダルを投入すると、メダルが投入されるごとにベット数表示ランプ26a,26b,26cが順次点灯していく。また、前述した主制御回路100のRAM(貯留手段160に相当)に記憶されているクレジット数から、投入されたメダルの枚数が減算されるとともに、クレジット数表示器27に表示されている値も減算される。さらに、規定枚数のメダルが既に投入されている状態で、さらにメダル投入口32からメダルが投入されると、当該投入されたメダルの枚数が、主制御回路100のRAMに記憶されているクレジット数に加算されるとともに、クレジット数表示器27に表示されている値に加算される。
操作パネル部30の正面左側には、スタートスイッチ36が傾動可能に設けられている。スタートスイッチ36は、遊技者がスロットマシン10に規定枚数のメダルを投入すると操作が有効となる。なお、単位遊技で後述する再遊技役が入賞したときは、メダルが投入されなくても、ベット数表示ランプ26a,26b,26cが規定枚数分だけ点灯し、次の単位遊技のための、スタートスイッチ36の操作が有効となる。この状態で遊技者がスタートスイッチ36を傾動操作すると、前述した3つのリール40L,40C及び40Rが一斉に回転を開始する。これにより、リール40L,40C及び40Rの各外周面に印刷された図柄は、表示窓22において上から下へと移動(スクロール)表示される。
操作パネル部30の正面中央部には、3つのストップスイッチ37L,37C及び37Rが設けられている。ここで、ストップスイッチ37L,37C及び37Rは、いわゆる自照式の押しボタンスイッチであり、押しボタンの部分が複数色に発光し得る構造になっている。また、左ストップスイッチ37Lは左リール40Lに対応し、中ストップスイッチ37Cは中リール40Cに対応し、右ストップスイッチ37Rは右リール40Rに対応している。なお、疑似遊技中は、ストップスイッチ37とリール40との対応関係を変更してもよい。具体的には、例えば、左ストップスイッチ37Lの操作により右リール40Rを停止させるようにする。ストップスイッチ37L,37C及び37Rは、3つのリール40L,40C及び40Rの回転速度が所定の定常回転速度(例えば、80回転/分。単に定速ともいう。)に達したときに、遊技者による操作が有効となる。ここで基本的に、各ストップスイッチの操作が無効になっているときは、各ストップスイッチの押しボタン部分における発光色が赤くなっており、定常回転速度に達して操作が有効になると、押しボタン部分の発光色は青に変化する。後述するように、各ストップスイッチの発光色は、状態により適宜制御される。なお、各ストップスイッチの操作が無効になっているときは、各ストップスイッチの押しボタン部分が消灯し、リールが定常回転速度に達して操作が有効になると、押しボタン部分が発光するようにしてもよい。
そして、遊技者が左ストップスイッチ37Lを押動操作したときには、左リール40Lが停止し、中ストップスイッチ37Cを押動操作したときには、中リール40Cが停止し、右ストップスイッチ37Rを押動操作したときには、右リール40Rが停止する。このとき、3つのリール40L、40C及び40Rの各々は、各リールの外周面に描かれている図柄のうち、連続するいずれか3つの図柄の各中心位置と、表示窓22内の上段U、中段M、及び、下段Lの各中央位置とが、一致するように停止制御される。ここで、図柄の中心と、停止表示位置の中央とが一致する位置を定位置といい、スロットマシン10がリールを停止させるときは、リールの各図柄が定位置で停止するようなリール停止制御が行われる。
操作パネル部30の左側には、精算スイッチ38が設けられており、メダル投入の受付期間内に操作されると、クレジットされていたメダルがすべて払い戻され、クレジット数表示器27に表示されている値が「0」になる。ここで、メダル投入の受付期間は、全てのリールが停止して(メダルが払い出される場合は、メダルの払い出しが終了して)から次遊技のスタートスイッチ36の操作がなされるまでの間とする。
操作パネル部30の下側には、スロットマシン10の機種名やモチーフとして採用されたキャラクタなどが描かれた下部パネル50が配設されている。下部パネル50の下方略中央には、遊技者に対してメダルを払い出すためのメダル払出口60が設けられている。例えば、リール40L、40C及び40Rが停止したときに、入賞ラインLに沿って停止表示された3つの図柄の組合せが小役に対応していた場合、スロットマシン10の内部に設置されたメダル払出装置が作動してその小役に対応した枚数のメダルが払い出される。また、メダルがクレジットされている状態で精算スイッチ38が操作されると、クレジットされていたメダルが払い出される。そして、払い出されたメダルは、メダル払出口60から排出されて受け皿61に貯留される。メダル払出口60の右側及び左側には、各々、スロットマシン10内部に収納されたスピーカ64R,64Lから発せられた音を外部へ通すための透音孔62R,62Lが設けられている。
フロントパネル20の上方には、液晶ディスプレイパネルから構成される画像表示装置70が設けられている。なお、画像表示装置70は、上述した液晶ディスプレイパネルに限られず、画像情報や文字情報を遊技者が遊技中に視認し得る装置であれば、その他あらゆる画像表示装置を用いることが可能である。この画像表示装置70は、遊技履歴を表示したり、単位遊技中に表示される演出画像、役抽選の結果を報知するための演出画像、単位遊技の進行(メダル投入→スタートスイッチ36の操作→リールの回転→ストップスイッチ37L,37C,37Rの操作→全リール回転停止)に応じた演出画像等を表示したりすることができる。画像表示装置70の上方には、リール40L,40C,40Rが停止し、何らかの役が入賞した場合、入賞した役に応じたパターンで点滅する上部演出ランプ72が設けられている。
[リール図柄の説明]
次に、図2を参照して、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列について説明する。図2(a)に示すように、リール40L、40C及び40Rの各外周面には16個の図柄が印刷されているが、各図柄は、リールテープの長手方向において、16分割に区画された各図柄領域に1つの図柄が印刷されている。また、各図柄領域に表示される図柄の種類は、図2(b)に示すように、8種類あり、各種類に応じて種別コード(図示略)が予め定められている。スロットマシン10における図柄の種類には、黄色のベルをモチーフとした「ベル」図柄、水色のプラムをモチーフとした「リプレイ」図柄、赤いサクランボをモチーフとした「チェリー」図柄、緑色のスイカをモチーフとした「スイカ」図柄、棒状の塊をモチーフとして黒色で表した「黒BAR」図柄と、棒状の塊をモチーフとして白色で表した「白BAR」図柄と、数字の7を青色で表した「青7」図柄、数字の7を赤色で表した「赤7」図柄がある。
なお、1リールにおける図柄数は16図柄に限らず、20、21図柄等、任意の図柄数に定めることができる。
また、リール40L、40C及び40Rの各々に貼り付けられるリールテープの各図柄領域には、図2(a)に示すように「1」〜「16」の図柄番号が予め定められており、各図柄番号に対応する図柄の種別コードが、主制御回路100のROMに記憶されている。各リールの図柄番号及び対応する種別コードは、スロットマシン10が、表示窓22の各停止表示位置(上段U、中段M、下段L)に表示された図柄を認識し、後述するリール停止制御を行う際に参照される。以下では、図柄番号及び種別コードをまとめて図柄識別情報という。図2(a)に示す各リールテープは、図柄番号「16」と「1」の間を切り離して展開した状態を示し、実際にリール40L、40C及び40Rの外周面に貼り付けたときは、図柄番号「16」と「1」の図柄が連続することになる。
また、リール40L、40C及び40Rが回転すると、表示窓22内に表示される各リールの3つの図柄は、連続する3つの図柄番号の値が増加する方向にスクロール表示されることになる。たとえば、表示窓22の下段Lから上段Uに向かって、図柄番号「1」,「2」,「3」の図柄が表示されていた場合、それ以降、表示される図柄は、図柄番号「2」,「3」,「4」→図柄番号「3」,「4」,「5」→図柄番号「4」,「5」,「6」→……と変化する。そして、図柄番号「14」,「15」,「16」が表示されると、引き続き、図柄番号図柄番号「15」,「16」,「1」→図柄番号「16」,「1」,「2」→図柄番号「1」,「2」,「3」→……と変化していき、以下、リールが停止するまで図柄番号「16」から「15」のうち連続する3つの図柄が循環的にスクロール表示される。
[制御回路の説明]
次に、図3に示す機能ブロック図を参照して、スロットマシン10の制御を行う制御回路について説明する。スロットマシン10の制御回路は、主制御回路100(主制御基板に備えられている回路、主制御手段とも呼ぶ)と副制御回路200(副制御基板に備えられている回路、副制御手段とも呼ぶ)とによって構成されており、主制御回路100は、スロットマシン10における単位遊技の制御を行い、副制御回路200は、主制御回路100から送信された情報に基づいてスロットマシン10で行われる演出の制御を行っている。なお、主制御回路100と副制御回路200との間の情報伝達は、主制御回路100から副制御回路200への一方向に限られており、副制御回路200から主制御回路100に対して何らかの情報が直接送信されることはない。
≪主制御回路の説明≫
<主制御回路及びその周辺のハードウェア構成>
主制御回路100は、メインCPU、メインROM、メインRAM、及び、外部と信号のやり取りを行うためのI/Oポートに加え、乱数を発生するための乱数発生器や、メインCPUなどが作動するためのクロック信号や割込信号を発生するクロック発生回路などによって構成されている。ここで、乱数発生器は0〜65535の数値範囲で乱数を発生している。主制御回路100には、操作手段300と、遊技情報表示手段400と、モータ駆動回路44と、インデックスセンサ46と、ホッパー駆動回路80及びメダル払出装置82と、外部集中端子基板84とが電気的に接続されている。
操作手段300は、スタートスイッチ36からなる回転指示手段310と、3つのストップスイッチ37L、37C及び37Rからなる停止指示手段320と、1−ベットスイッチ34及び最大ベットスイッチ35からなる投入指示手段330と、精算スイッチ38とによって構成されている。また、遊技情報表示手段400は、図1に示したベット数表示ランプ26a〜26cと、クレジット数表示器27と、獲得枚数表示器28と、操作順序表示器29とによって構成されている。
モータ駆動回路44は、主制御回路100から出力される励磁信号に従って、各リール用のステッピングモータ42L、42C、42Rを個々に励磁し、対応するリールを回転又は停止させる。インデックスセンサ46L、46C、46Rは、リール40L、40C、40Rに各々対応して設けられており、対応するリールの基準位置に設けられているインデックスを検出すると、主制御回路100に対して基準位置信号を出力する。これにより主制御回路100は、当該基準位置から計数を開始したステッピングモータのステップ数に基づいて、リールの回転位置(換言すると、表示窓22に表示されている図柄)を認識している。各リールは336分割されており、ステッピングモータの1ステップの回転によりリール1分割が回転移動する。ホッパー駆動回路80は、メダルを払い出す際に主制御回路100から出力される駆動信号に従って、メダル払出装置82を駆動する。また、メダル払出装置82は、メダルを1枚払い出すごとに払出信号を主制御回路100に対して出力し、主制御回路100は、当該払出信号をカウントすることで、メダル払出装置82から払い出すメダルの枚数を制御する。
外部集中端子基板84は、スロットマシン10が現在行われている遊技に関する情報を外部へ出力する際に、それらの情報を中継する基板である。これにより、スロットマシン10が、例えばスロットマシン10に対応して別途設置されている遊技情報表示装置や、遊技場に設置されている各遊技機の遊技状態や出玉などを管理しているいわゆるホールコンピュータへ情報を送信する場合は、この外部集中端子基板84を介して行われる。ここで、スロットマシン10から外部へ送信される情報としては、単位遊技が行われる際にスロットマシン10へメダルが投入されたことを示す信号(IN信号)、単位遊技の結果、遊技者にメダルが払い出されたことを示す信号(OUT信号)、遊技状態が「MB遊技中」になったことを示す信号(MB発生信号)、再遊技役が入賞したことを示す信号(RP発生信号)、スロットマシン10に異常が発生したことを示す信号(異常発生信号)、スタートスイッチ36が操作されたことを示す信号(スタート信号)、及び、後述するATが行われていることを示すAT中信号を出力する。
ここで、AT中信号の出力契機は、AT準備中に再遊技役3が入賞して、RT状態がRT3に移行したときとなっている。また、AT中信号の出力契機は、疑似遊技において7揃が成立したときとしてもよい。なお、入賞1(ベル)を含む条件装置が当選したときに、3回連続で入賞1(ベル)が入賞したときとしてもよい。
スロットマシン10から外部へいずれかの信号を示す情報を出力している場合であって、IN信号、OUT信号、RP発生信号、スタート信号は出力後すぐに出力が停止され、MB発生信号はMB遊技が終了した(8枚を超えるメダルの払い出しが行われた)ことで出力が停止され、異常発生信号は所定の異常発生解除操作を行うことで出力が停止され、AT中信号はATカウンタが0となりかつ継続バトルに敗北したことで出力が停止される。また、所定の異常発生解除操作とは、エラー解除ボタンの操作(例えば、設定変更ボタン)が挙げられる。
本実施例では、スロットマシン10の外部へ出力するか否かの条件を記載しているが、これに限らず、外部信号の出力には、常に所定の電圧がかけられるようにしてもよい。特定の信号(AT中信号等)を遊技情報表示装置などに送信する際には、通常よりも高い電圧をかけることで情報を識別できるようし、情報を識別できないようにする際には、通常の電圧をかけるようにしてもよい。
<主制御回路の機能ブロック>
次に、主制御回路100の機能ブロックについて説明する。主制御回路100は、役抽選手段110と、リール制御手段120と、特殊演出制御手段130と、入賞判定手段140と、遊技状態制御手段142と、入賞処理手段150と、操作順序判定手段154と、制御コマンド送信手段156と、貯留手段160と、外部信号出力手段170と、を含んでいる。なお、以下に説明する各手段の機能は、主制御回路100を構成するROMに記憶された制御プログラムを、メインCPUによって実行することで実現されるものとする。
<役抽選手段の説明>
役抽選手段110は、遊技者によるスタートスイッチ36の操作に応じて、主制御回路100が有する乱数発生器によって発生された乱数をサンプリングし、当該サンプリングした乱数に基づいて、予め定められた条件装置(役抽選条件装置)のうちいずれか1つを当選した条件装置とするかを定めるものである。条件装置には、複数の役を含む条件装置があり、例えば、条件装置名が入賞A1条件装置である条件装置番号10の条件装置が当選した場合には、入賞名称が入賞1、2、21、26、31、36、40、43、46、49、53、59の全ての役(当選役)が重複して当選したことになる。スロットマシン10では、抽選される条件装置として、図9に示す様に、条件装置番号0〜30の条件装置がある。各条件装置には、対応する役(入賞名称)があり、各々の役には、図4〜7に示すように各図柄組合せが対応付けられている。そして、図1に示した有効ラインL1に沿って停止表示された図柄組合せが、役抽選によって当選役に定められた役の図柄合せと一致すると、その役が入賞したことになる。
<役の図柄組合せの説明>
図4は、スロットマシンに予め定められている各種の役(入賞名称)に対応する図柄組合せ及び配当を示す図である。スロットマシン10では、予め定められている役に対応する図柄組合せとして、図4に示す様に、MB1〜3、再遊技役1〜5、入賞1(ベル)、1枚役1〜90の4種類があり、各々の役には、図4〜7に示すように各図柄組合せが対応付けられている。また、入賞1(ベル)及び1枚役を取りこぼしたとき表示されるベルこぼし図柄1〜24があり、各ベルこぼし図柄には、図8に示すような各図柄組合せが対応付けられている。そして、図1に示した入賞ラインL1に沿って停止表示された図柄組合せが、役抽選手段110により抽選された役抽選条件装置(以下条件装置とも称する)に対応する役の図柄合せと一致すると、その役が入賞したことになる。
図柄組合せ名称がMB1に対応する図柄組合せは左リール40L、中リール40C、右リール40Rの順に(赤7−赤7−青7)であり(以下同様に左リール40L、中リール40C、右リール40Rを示す)、対応する入賞役(入賞名称)はMB1である。図柄組合せ名称がMB2に対応する図柄組合せは(赤7−青7−赤7)であり、対応する入賞役(入賞名称)はMB2である。図柄組合せ名称がMB3に対応する図柄組合せは(青7−赤7−赤7)であり、対応する入賞役(入賞名称)はMB3である。
図柄組合せ名称が再遊技役1に対応する図柄組合せは(ベル−ベル−リプレイ)であり、対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1である。再遊技役1に入賞すると、RT状態は非RT状態に移行する。図柄組合せ名称が再遊技役2に対応する図柄組合せは(ベル−リプレイ−ベル)であり、対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役2である。再遊技役2に入賞すると、RT状態はRT2に移行する。図柄組合せ名称が再遊技役3に対応する図柄組合せは(リプレイ−ベル−ベル)であり、対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役3である。再遊技役3に入賞すると、RT状態はRT3に移行する。
図柄組合せ名称が再遊技役4に対応する図柄組合せは(黒BAR−ベル−ベル)であり、対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役4である。図柄組合せ名称が再遊技役5に対応する図柄組合せは(白BAR−ベル−ベル)であり、対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役5である。再遊技役4、5は、再遊技条件装置の種類を増加させるために設けられた再遊技役であり、入賞することはない。
図柄組合せ名称が入賞1(ベル)に対応する図柄組合せは(ベル−ベル−ベル)であり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞1である。入賞1が入賞すると、3枚賭けにおいては9枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。
図柄組合せ名称が1枚役1〜4に対応する図柄組合せは図4に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞2である。1枚役1〜4が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役1〜4は、後述する入賞A1、A2条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止(正解)したのち、第2停止するストップスイッチ37を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。
図柄組合せ名称が1枚役5〜8に対応する図柄組合せは図4に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞3である。1枚役5〜8が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役5〜8は、後述する入賞A3、A4条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止(正解)したのち、第2停止するストップスイッチ37を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。
図柄組合せ名称が1枚役9〜12に対応する図柄組合せは図4に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞4である。1枚役9〜12が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役9〜12は、後述する入賞A5、A6条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第1停止(正解)したのち、第2停止するストップスイッチ37を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。
図柄組合せ名称が1枚役13〜28に対応する図柄組合せは図5に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞5〜20である。1枚役13〜28が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役13〜28は、後述する入賞A3〜6条件装置、入賞B3〜6条件装置、入賞C3〜6条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止(不正解)したときに停止表示されうる図柄組合せである。
図柄組合せ名称が1枚役29〜44に対応する図柄組合せは図5に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞21〜36である。1枚役29〜44が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役29〜44は、後述する入賞A1、2、5、6、B1、2、5、6、C1、2、5、6条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止(不正解)したときに停止表示されうる図柄組合せである。
図柄組合せ名称が1枚役45〜60に対応する図柄組合せは図6に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞37〜52である。1枚役45〜60が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役45〜60は、後述する入賞A1〜4、B1〜4、C1〜4条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第1停止(不正解)したときに停止表示されうる図柄組合せである。
図柄組合せ名称が1枚役61、62に対応する図柄組合せは図6に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞53である。1枚役61、62が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役61、62は、後述する入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止(左中右正解)したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役61、62は、MB1を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、左リール40Lに「赤7」図柄を設定することにより、後述するように個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役63、64に対応する図柄組合せは図6に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞54である。1枚役63、64が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役63、64は、後述する入賞A2条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止(左右中正解)したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役63、64は、MB2を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、左リール40Lに「赤7」図柄を設定することにより、後述するように個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役65、66に対応する図柄組合せは図6に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞55である。1枚役65、66が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役65、66は、後述する入賞A3条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止(中左右正解)したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役65、66は、MB1を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、中リール40Cに「赤7」図柄を設定することにより、後述するように個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役67、68に対応する図柄組合せは図6に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞56である。1枚役67、68が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役67、68は、後述する入賞A4条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止(中右左正解)したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役67、68は、MB3を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、中リール40Cに「赤7」図柄を設定することにより、後述するように個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役69、70に対応する図柄組合せは図6に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞57である。1枚役69、70が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役69、70は、後述する入賞A5条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第1停止(右左中正解)したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役69、70は、MB3を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、右リール40Rに「赤7」図柄を設定することにより、後述するように個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役71、72に対応する図柄組合せは図6に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞58である。1枚役71、72が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役71、72は、後述する入賞A6条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第1停止(右中左正解)したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役69、70は、MB3を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、右リール40Rに「赤7」図柄を設定することにより、後述するように個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役73、74に対応する図柄組合せは図7に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞59である。1枚役73、74が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役73、74は、後述する入賞A1、A3条件装置が当選したとき、第1停止、第2停止を正解(左中右、中左右)したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役73、74は、MB1を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、左リール40L、中リール40Cに「赤7」図柄を設定することにより、後述するようにMB1が有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役75、76に対応する図柄組合せは図7に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞60である。1枚役75、76が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役75、76は、後述する入賞A2、A5条件装置が当選したとき、第1停止、第2停止を正解(左右中、右左中)したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役77、78は、MB2を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、中リール40C、右リール40Rに「赤7」図柄を設定することにより、後述するようにMB2が有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役77、78に対応する図柄組合せは図7に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞61である。1枚役77、78が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。1枚役77、78は、後述する入賞A4、A6条件装置が当選したとき、第1停止、第2停止を正解(中右左、右中左)したときに停止表示されうる図柄組合せである。1枚役77、78は、MB3を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、中リール40C、右リール40Rに「赤7」図柄を設定することにより、後述するようにMB3が有効ラインLに停止表示可能になる。
図柄組合せ名称が1枚役79〜82に対応する図柄組合せは図7に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞62である。1枚役79〜82が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。
図柄組合せ名称が1枚役83〜86に対応する図柄組合せは図7に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞63である。1枚役83〜86が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。
図柄組合せ名称が1枚役87〜90に対応する図柄組合せは図7に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞64である。1枚役87〜90が入賞すると、3枚賭けにおいては1枚の払い出しがあり、2枚賭けにおいては2枚の払い出しがある。
図柄組合せ名称がベルこぼし1〜24に対応する図柄組合せは図8に示したとおりであり、対応する入賞役(入賞名称)はベルこぼし図柄である。ベルこぼし1〜24が表示されると、3枚賭け、2枚賭けにおいては0枚の払い出しがある。
図4〜7に示した各役について、まず、MB役(MBとも称する)は、入賞すると次の単位遊技からMB遊技が開始されることとなる役である。MB中は、抽選された条件装置に関係なく、全ての小役が当選状態となっている。MB中は、入賞1(ベル)が入賞すると9枚のメダルが払い出される。
また、MB遊技中もMB遊技中でないときと同様にメダルが払い出される。そして、MB遊技中に合計で8枚のメダルが払い出されると、MB遊技が終了する。なお、非MB中は3枚掛け遊技、MB遊技中は2枚掛けのみで遊技が可能となる。
再遊技役は、入賞すると次の単位遊技に限ってメダルを投入することなく再び遊技(再遊技又はリプレイともいう)を行うことができる役である。なお、上述したMB役も、この再遊技役も、それぞれの役が入賞したことによるメダルの払い出しは無い。これに対して、小役は、入賞すると予め定められていた枚数のメダルが払い出されることになる。
一般に、役抽選の結果、何らかの役が当選した場合は、その状態は当選した役が入賞するか否かを問わず、単位遊技が終了するとクリアされる。しかしながら、MB役が当選したときは、その単位遊技でMB役を入賞させることができなくても、入賞するまで次の単位遊技以降に当選した状態が維持される。すなわち、MB役が入賞するまで、MB役を入賞させることができるチャンスが継続する。以下、MB役の当選状態が維持されている期間を、ボーナス持越中又はMB内部中という。なお、後述するように、MB内部中における役抽選ではMB役が抽選対象とはされず、MB役が当選役になっているときに重ねて当選役と定められることはない。また、以下では、MB役が当選していない通常遊技が行われている状態を「非内部中」といい、MB役の当選が維持されている通常遊技が行われている状態を「内部中」又は「MB内部中」という。また、単に「通常遊技中」といった場合は、特に定義がなされていなければ、「非内部中」及び「内部中」の双方状態を意味する。
主制御回路100(特別役当選持越し手段)は、後述する役抽選手段110でMB役が当選すると、当選したMB役に対応する図柄組合せが表示されるまで、MB役に対応する図柄組合せが表示可能であることを示す当選情報を次遊技に持ち越す。
なお、MB役のかわりに、小役の当選確率を通常遊技よりも高めるRB役、RB役を連続作動させることができるBB役を備えてもよい。また、MB役の他にRB役やBB役を備えていてもよい。また、MB役やBB役もMB役と同様に持ち越し可能としてもよい。
<役抽選条件装置の説明>
次に、役抽選手段110により抽選された条件装置と、後述するリール制御手段120において説明する停止制御と、を用いて条件装置番号と対応する役との関係を説明する。図9は、条件装置番号0〜30と対応する役との関係を説明するための図である。
条件装置番号1〜9に対応する再遊技役A1〜C3は、入賞すると次の単位遊技に限ってメダルを投入することなく再び遊技(再遊技又はリプレイともいう)を行うことができる役である。
条件装置番号が0である条件装置名ハズレは、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)に決定可能である。条件装置番号が1である再遊技A1条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1である。条件装置番号が1である再遊技A1条件装置は、非RT、MB内部中(RT4)に決定可能である。再遊技A1条件装置が当選したとき、全ての操作順序で再遊技役1が表示され、非RTの状態が維持されRT状態の移行は行われない。非RT中に条件装置番号1〜3が当選し再遊技役1が表示されると非RTに移行されるので、RT状態は結果的に同じ非RTに滞在する。
条件装置番号が2である再遊技A2条件装置は、非RT、MB内部中(RT4)に決定可能である。条件装置番号が2である再遊技A2条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、4である。再遊技A2条件装置が当選したとき、全ての操作順序で再遊技役1が表示され、非RTの状態が維持されRT状態の移行は行われない。
条件装置番号が3である再遊技A3条件装置は、非RT、MB内部中(RT4)に決定可能である。条件装置番号が3である再遊技A3条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、5である。再遊技A3条件装置が当選したとき、全ての操作順序で再遊技役1が表示され、非RTの状態が維持されRT状態の移行は行われない。
条件装置番号が4である再遊技B1条件装置は、RT1中に決定可能である。条件装置番号が4である再遊技B1条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、2である。再遊技B1条件装置が当選したとき、左第1の操作順序で再遊技役1が表示されるとRT状態は非RT状態に移行し、左第1以外の操作順序で再遊技役2が表示されるとRT状態はRT2状態に移行する。
条件装置番号が5である再遊技B2条件装置は、RT1中に決定可能である。条件装置番号が5である再遊技B2条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、2、4である。再遊技B2条件装置が当選したとき、中第1の操作順序で再遊技役1が表示されるとRT状態は非RT状態に移行し、中第1以外の操作順序で再遊技役2が表示されるとRT状態はRT2状態に移行する。
条件装置番号が6である再遊技B3条件装置は、RT1中に決定可能である。条件装置番号が6である再遊技B3条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、2、5である。再遊技B3条件装置が当選したとき、右第1の操作順序で再遊技役1が表示されるとRT状態は非RT状態に移行し、右第1以外の操作順序で再遊技役2が表示されるとRT状態はRT2状態に移行する。
条件装置番号が7である再遊技C1条件装置は、RT2、3中に決定可能である。条件装置番号が7である再遊技C1条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、3である。再遊技C1条件装置が当選したとき、左第1の操作順序で再遊技役1が表示されるとRT状態は非RT状態に移行し、左第1以外の操作順序で再遊技役3が表示されるとRT状態はRT3状態に移行する。
条件装置番号が8である再遊技C2条件装置は、RT2、3中に決定可能である。条件装置番号が8である再遊技C2条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、3、4である。再遊技C2条件装置が当選したとき、中第1の操作順序で再遊技役1が表示されるとRT状態は非RT状態に移行し、中第1以外の操作順序で再遊技役3が表示されるとRT状態はRT3状態に移行する。
条件装置番号が9である再遊技C3条件装置は、RT2、3中に決定可能である。条件装置番号が9である再遊技C3条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は再遊技役1、3、5である。再遊技C3条件装置が当選したとき、右第1の操作順序で再遊技役1が表示されるとRT状態は非RT状態に移行し、右第1以外の操作順序で再遊技役3が表示されるとRT状態はRT3状態に移行する。
なお、再遊技B1条件装置が当選したとき左中右の操作順序で再遊技役2が入賞し、その他の操作順序で再遊技役1が入賞するようにしてもよい。再遊技B2条件装置が当選したとき左右中の操作順序で再遊技役2が入賞し、その他の操作順序で再遊技役1が入賞するようにしてもよい。再遊技B3条件装置が当選したとき中左右の操作順序で再遊技役2が入賞し、その他の操作順序で再遊技役1が入賞するようにしてもよい。再遊技C1条件装置が当選したとき中右左の操作順序で再遊技役3が入賞し、その他の操作順序で再遊技役1が入賞するようにしてもよい。再遊技C2条件装置が当選したとき右左中の操作順序で再遊技役3が入賞し、その他の操作順序で再遊技役1が入賞するようにしてもよい。再遊技C3条件装置が当選したとき右中左の操作順序で再遊技役3が入賞し、その他の操作順序で再遊技役1が入賞するようにしてもよい。
条件装置番号が10である入賞A1条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が10である入賞A1条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、2、21、26、31、36、40、43、46、49、53、59である。入賞A1条件装置が当選したとき、左中右(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞し、MB1内部中(RT4)であれば、MB1図柄を狙えばMB1が揃う。左右中の操作順序で100%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。
条件装置番号が11である入賞A2条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が11である入賞A2条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、2、22、25、32、35、38、41、48、51、54、60である。入賞A2条件装置が当選したとき、左右中(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞し、MB2内部中(RT4)であれば、MB2図柄を狙えばMB2が揃う。左中右の操作順序で100%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。
条件装置番号が12である入賞A3条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が12である入賞A3条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、3、5、10、15、20、39、44、45、50、55、59である。入賞A3条件装置が当選したとき、中左右(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞し、MB1内部中(RT4)であれば、MB1図柄を狙えばMB1が揃う。中右左の操作順序で100%の確率で1枚役が入賞し、左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。
条件装置番号が13である入賞A4条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が13である入賞A4条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、3、6、9、16、19、37、42、47、52、56、61である。入賞A4条件装置が当選したとき、中右左(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞し、MB3内部中(RT4)であれば、MB3図柄を狙えばMB3が揃う。中左右の操作順序で100%の確率で1枚役が入賞し、左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。
条件装置番号が14である入賞A5条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が14である入賞A5条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、4、7、12、13、18、23、28、29、34、57、60である。入賞A5条件装置が当選したとき、右左中(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞し、MB3内部中(RT4)であれば、MB3図柄を狙えばMB3が揃う。右中左の操作順序で100%の確率で1枚役が入賞し、左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。
条件装置番号が15である入賞A6条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が15である入賞A6条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、4、8、11、14、17、24、27、30、33、58、61である。入賞A6条件装置が当選したとき、右中左(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞し、MB2内部中(RT4)であれば、MB2図柄を狙えばMB2が揃う。右中左の操作順序で100%の確率で1枚役が入賞し、左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。
条件装置番号が16である入賞B1条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が16である入賞B1条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、21、26、31、36、40、43、46、49である。入賞B1条件装置が当選したとき、左第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。
条件装置番号が17である入賞B2条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が17である入賞B2条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、22、25、32、35、38、41、48、51である。入賞B2条件装置が当選したとき、左第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。
条件装置番号が18である入賞B3条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が18である入賞B3条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、5、10、15、20、39、44、45、50である。入賞B3条件装置が当選したとき、中第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。
条件装置番号が19である入賞B4条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が19である入賞B4条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、6、9、16、19、37、42、47、52である。入賞B4条件装置が当選したとき、中第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。
条件装置番号が20である入賞B5条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が20である入賞B5条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、7、12、13、18、23、28、29、34である。入賞B5条件装置が当選したとき、右第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。
条件装置番号が21である入賞B6条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が21である入賞B6条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、8、11、14、17、24、27、30、33である。入賞B6条件装置が当選したとき、右第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。
条件装置番号が22である入賞C1条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が22である入賞C1条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、2、21、26、31、36、40、43、46、49、62である。入賞C1条件装置が当選したとき、左第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%1枚役が入賞する。
条件装置番号が23である入賞C2条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が23である入賞C2条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、2、22、25、32、35、38、41、48、51、62である。入賞C2条件装置が当選したとき、左第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%1枚役が入賞する。
条件装置番号が24である入賞C3条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が24である入賞C3条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、3、5、10、15、20、39、44、45、50、63である。入賞C3条件装置が当選したとき、中第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%1枚役が入賞する。
条件装置番号が25である入賞C4条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が25である入賞C4条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、3、6、9、16、19、37、42、47、52、63である。入賞C4条件装置が当選したとき、中第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、右第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%1枚役が入賞する。
条件装置番号が26である入賞C5条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が26である入賞C5条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、4、7、12、13、18、23、28、29、34、64である。入賞C5条件装置が当選したとき、右第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%1枚役が入賞する。
条件装置番号が27である入賞C6条件装置は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中に決定可能である。条件装置番号が27である入賞C6条件装置に対応する入賞役(入賞名称)は入賞1、4、8、11、14、17、24、27、30、33、64である。入賞C6条件装置が当選したとき、右第1(正解)の操作順序で100%入賞1(ベル)が入賞する。左第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞し、中第1の操作順序で25%の確率で1枚役が入賞する。なお、MB内部中(RT4)は、全ての操作順序で100%1枚役が入賞する。
条件装置番号が28であるMB1条件装置、条件装置番号が29であるMB2条件装置、条件装置番号が30であるMB3条件装置は、8枚の払い出しで終了する。
次に、条件装置番号0に対応するハズレでは、いずれの役の組合せも構成しない図柄組合せを表示する。このように、リール停止制御手段122は、条件装置番号2〜27のいずれかの条件装置が当選したときは、ストップスイッチ37L、37C、37Rの操作順序に応じて入賞させる図柄組合せを変更している。
なお、チャンス役(スイカ)のような目押しが必要である図柄組合せを含む条件装置を設け、チャンス役(スイカ)を含む条件装置が当選又は入賞したときAT抽選を実行してもよい。
また、MB内部中はMB役が当選した状態が維持されることから、MB役と、小役又は再遊技役とが、同時に当選した状態となる。この場合、リール停止制御手段122は、再遊技役又は小役を優先的に入賞させるリール停止制御を行う。
MB中は、2枚賭け遊技となり、入賞A1〜C6条件装置が当選すると、全ての操作順序で入賞1(ベル)が入賞し、2枚の払い出しがある。入賞A1〜C6条件装置が当選した場合は入賞1(ベル)が入賞するように設計されているものとするが、これに限らず、停止位置に応じて任意の図柄組合せが表示されるようにしてもよい。
なお、図10に示す役抽選テーブルにおいて、ハズレが抽選されたとき、又は、入賞A1〜C6条件装置が当選して操作順序を正解し及び操作タイミングが適切であるとき、MB役が入賞する。ここで、取りこぼしとは、当選役に対応する図柄を揃えることができず、当選役に対応する特典を獲得できずにその特典が消滅してしまうことをいう。取りこぼしには、当選した役に対応する図柄の組み合わせを引き込みできなかったことによる取りこぼしと、入賞するために操作順序が定められた小役が定められた操作順序で操作されなかったことにより入賞しなかったときの取りこぼしと、がある。
<条件装置抽選テーブルの説明>
次に、図10に示す条件装置抽選テーブルを参照して、役抽選における各抽選対象の当選確率について説明する。図10に示す条件装置抽選テーブルは、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中における各抽選対象について、主制御回路100の乱数発生器が発生する乱数値(0〜65535のいずれかの整数)のうち、当選と見なされる数値の数(以下、置数という。)を示している。なお、乱数値「0」も数値に含まれるため、乱数発生器が発生し得る乱数値の数は65536となる。よって、各抽選対象の当選確率は、対応する置数を65536で割った値となる。また、図10に示す条件装置抽選テーブルは、「設定1」〜「設定6」共通の条件装置抽選テーブルとなっている。なお、各小役、MB又はハズレの置数について設定差を設けてもよい。
図10に示す条件装置抽選テーブルでは、条件装置番号1〜3の再遊技A1〜A3条件の置数は、非RTの3枚賭けにおいて2993、MB内部中(RT4)の3枚賭けにおいて13463となっている。条件装置番号4〜6の再遊技B1〜B3の置数は、RT1の3枚賭けにおいて2993となっている。
条件装置番号7〜9の再遊技C1〜C3条件装置の置数は、RT2の3枚賭けにおいて2993、RT3の3枚賭けにおいて13482となっている。条件装置番号10〜15の入賞A1〜A6の置数は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中において、1500となっている。
条件装置番号16〜21の入賞B1〜B6条件装置の置数は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中において、1155となっている。条件装置番号22〜27の入賞C1〜C6の置数は、非RT、RT1〜3、MB内部中(RT4)、MB中において、1515となっている。
条件装置番号28〜30のMB1〜3条件装置の置数は、非RT、RT1〜3において、21となっている。条件装置名がハズレである条件装置番号0の置数は、非RT、RT1〜2において31474、RT3において7、MB内部中(RT4)、MB中において127となっている。
再遊技A1〜C3条件装置の合計の置数は、非RT、RT1〜2において8979、RT3において40446、MB内部中(RT4)、MB中において40389となっている。入賞A1〜C6条件装置の合計の置数は、非RT、RT1〜3において25083、MB内部中(RT4)、MB中において25020となっている。再遊技A1〜C3条件装置と入賞A1〜C6条件装置との合計の置数は、非RT、RT1〜2において34062、RT3において65529、MB内部中(RT4)、MB中において65409となっている。なお、MB中は、全小役が当選し全ての小役が入賞可能となる。
<遊技状態の遷移図の説明>
遊技状態制御手段142は、MB役の入賞およびMB遊技の終了条件の成立に応じて、遊技状態(「一般遊技」、「MB遊技」)の移行を制御する。また、一般遊技中において、入賞した再遊技役の種類および遊技回数(以下、遊技回数の単位を「ゲーム」という)に応じて、RT状態(「非RT」、「RT1」、「RT2」、「RT3」、MB内部「RT4」)の移行を制御する。ここで、図11に示す状態遷移図を参照して、各遊技状態およびRT状態の遷移について説明する。まず、遊技開始当初のRT状態は「非RT」になっている。この状態で、ベルこぼし図柄が表示されると、遊技状態制御手段142は、RT状態を「RT1」へ移行させる。また、遊技状態制御手段142は、RT状態が「RT1」のときに、再遊技役2が成立すると「RT2」へ移行させる。
遊技状態制御手段142は、RT状態が「RT1」、「RT2」、「RT3」にあるとき、再遊技役1が成立すると「非RT」へ移行させ、RT状態が「RT2」、「RT3」にあるとき、ベルこぼし図柄が表示されると「RT1」へ移行させる。RT状態が「非RT」、「RT1」、「RT2」、「RT3」にあるとき、MBが当選するとRT状態をMB内部中「RT4」に移行させる。RT状態がMB内部中「RT4」にあるとき、MBの図柄組合せが表示されるとMBが作動しMB中(MB作動中)となり、MBが作動終了すると「非RT」に移行させる。
ここで、MB遊技が終了したあとの状態を「非RT」中という。「非RT」中、MB中以外の状態を「RT」中という。再遊技役の当選確率は、「非RT」では1/7.29、「RT1」では1/7.29、「RT2」では1/1.5、「RT3」では1/1.5、MB内部「RT4」では1/1.5である。
そして、MBが入賞すると、次の単位遊技からMB遊技が開始される。そして、「MB遊技」中に払い出されたメダルの枚数が合計8枚を超えると、遊技状態は再び「非RT」中となる。このように、スロットマシン10では、「非RT」中、「RT」中、「MB遊技」中という3つの遊技状態を循環的に遷移している。
AT中に再遊技C1〜C3条件装置が当選すると高頻度でRT2へ移行する再遊技役2が成立する可能性があるため、AT中はRT3に移行又は滞在させる再遊技役3の図柄組合せが表示可能な操作順序が報知される。また、再遊技C1〜C3条件装置の再遊技役2の代わりにRT移行を伴わない図柄組合せを設け(例えば、(リプレイーリプレイーリプレイ))、再遊技役3の操作順序の報知をなくしても良い。
<特殊演出制御手段の説明>
特殊演出制御手段130は、通常遊技中の単位遊技において、特殊演出(疑似遊技遊)の制御を行う。特殊演出制御手段130は、AT準備中に再遊技役3が入賞すると、「赤7」図柄が3個揃う特殊演出(疑似遊技)を実行する。また、これに限らず入賞A1〜C6条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)のいずれかが2回連続して入賞すると特殊演出(疑似遊技)を実行してもよい。また、再遊技役当選時に操作順序を設定し操作順序を2回操作することで疑似遊技を実行するようにしても良い。
図12は、特殊演出番号と特殊演出状態との内容を示す図である。特殊演出番号PDが0のときは、通常遊技が行われていることを示し、通常停止制御が行われる。AT準備中に再遊技役3が入賞すると、特殊演出番号PDとしてAが設定され、疑似7揃が1回揃う疑似遊技が1回行われる。また、主制御回路100は、疑似7揃が1回揃う疑似遊技(特殊演出A)が行われると、ATを開始してもよい。なお、疑似遊技で表示される疑似役は、疑似7揃に限らず、役抽選手段110によって決定された役と同じ図柄組合せを有する疑似ベル役、疑似再遊技役、疑似スイカ役等としてもよい。
図13は、フラグAと揺れ変動フラグの内容を示す図である。フラグAが1(オフ)の遊技状態は、通常遊技が行われている通常遊技状態であることを示し、フラグAが2(オン)の遊技状態は、疑似遊技が行われている疑似遊技状態であることを示す。揺れ変動フラグは、各リール40毎に揺れ変動状態のときオンされ、揺れ変動状態にないときオフされる。
<フリーズ演出の説明>
遊技の進行を所定期間一時停止状態にして遅延させる「フリーズ演出(特殊演出とも称する)」としては、例えば、遊技媒体の受付け、予めクレジットされた遊技媒体の賭け枚数を定めるためのベットスイッチ35の操作の受付け、遊技を開始するためのスタートスイッチ36の操作の受付け、又は、リールの停止操作の受付けに関する機能を一時停止状態にすることが挙げられる。
フリーズ演出としては、前述した遊技の進行に関わる全ての機能に関して一時停止状態にしてもよいし、一部の機能に関してのみ一時停止状態にしてもよい。
遊技の進行を一時停止状態にする態様としては、遊技者の操作に基づく制御処理(通過センサによる遊技媒体の投入検出処理、ベットスイッチ35の操作に基づいた賭け枚数設定処理、スタートスイッチ36の操作に基づいたリール回転処理又は役抽選処理、リール停止スイッチの操作に基づいたリール停止処理)を行わないことが挙げられる。
フリーズ演出によって遊技の進行を一時停止している期間中に遊技者の操作に基づいた入力信号が発せられたときは、入力信号に基づく制御処理を行わない、入力信号を受付けない、入力信号の送信を所定期間が経過するまで遅延させるなどの処理を行うことで、フリーズ演出を行わない場合と比べ1回の遊技における終了タイミングが遅延することになる。
スタートスイッチ36の操作に基づいて行われるフリーズ演出に関しては、スタートスイッチ36が操作されたときに所定期間はリールの回転を行わずに所定期間の経過後にリールの回転を行う場合や、スタートスイッチ36が操作されたときに所定期間は役抽選とリールの回転を行わずに所定期間の経過後に役抽選とリールの回転を行う場合や、スタートスイッチ36が操作されたときに所定期間は役抽選を行うがリールの回転は行わずに所定期間の経過後にリールの回転を行う場合や、スタートスイッチ36が操作されて役抽選が行われた後に所定期間を設定し所定期間中はリールの回転や停止を行う場合が挙げられる。
ストップスイッチ37の操作に基づいて行われるフリーズ演出に関しては、ストップスイッチ37の操作の受付けに基づいて行うフリーズ演出とストップスイッチ37の操作の結果、特定の図柄がリール上に停止表示されたことに基づいて行うフリーズ演出とにおいて、フリーズ演出の制御処理が異なる。
ストップスイッチ37の操作の受付けに基づいて行うフリーズ演出の制御処理は、回転しているリールの停止制御処理を行わないことが挙げられる。これにより所定期間においては、遊技者が回転しているリールを停止できなくなるが、所定期間が経過したことによりストップスイッチ37の操作の受付け処理より後の停止制御処理を行うので、停止受付けからリール停止までのタイミングを遅延させることができる。
ランプの色の制御には、主制御回路100管理による制御と副制御回路200管理による制御とがある。主制御回路100管理による制御では、停止受付が行われたと判断した割込処理の次の割込処理で停止受付のあったストップスイッチ37のランプの色を変更する。副制御回路200管理による制御では、主制御回路100は、停止受付が行われたと判断したとき停止受付コマンドを生成し、副制御回路200に送信する。副制御回路200は、主制御回路100から受信した停止受付コマンドに基づいて、ストップスイッチ37のランプの色を変更する。主制御回路100から副制御回路200ヘのコマンド送信間隔は、8割込に1回である。
ストップスイッチ37の操作の結果、特定の図柄がリール上に停止表示されたことに基づいて行うフリーズ演出の制御処理は、最後のストップスイッチ37以外のストップスイッチ37の操作で特定の図柄がリール上に停止表示されたときは、次に停止するストップスイッチ37の停止制御を行わず、最後のストップスイッチ37の操作で特定の図柄がリール上に停止表示されたときは、次の遊技を開始するベットスイッチ35の操作に基づいた賭け枚数設定処理、通過センサによる遊技媒体の投入検出処理、又は、再遊技役が有効ライン上に停止したときに行う自動賭け枚数設定処理に基づく制御処理を行わないことが挙げられる。
フリーズ演出は、スタートレバー操作に基づいた役抽選結果に基づき実行が決定されてもよい。また、所定の操作順序でストップスイッチ37の操作が行われたとき、所定の図柄組合せが表示されたとき、全リール停止後所定の抽選に当選したとき、フリーズ演出は実行が決定されてもよい。
<リール演出の説明>
フリーズ演出を行う所定期間は、遊技者の操作に基づく遊技進行制御を一時停止させるが、遊技の進行に関わらない遊技機動作は実行可能である。例えば、ストップスイッチ37の操作に基づく停止制御処理は行わないが、リールの回転態様は任意に設定することができる。
所定期間におけるリールの回転態様(以下リール演出と称する)として、リールを通常回転とは逆方向に回転すること、リールを所定図柄数回転し特定の図柄組合せを停止(リール演出中の停止を疑似停止又は仮停止とも称する)すること、複数のリールのうち所定のリールを停止状態にして他のリールを回転状態にすること、リールの回転速度を変化すること、又は、遊技者の操作に起因してリールの動作を変化することが挙げられる。
リール演出においては、所定の図柄を移動前位置から基準位置に移動して、遊技者のストップスイッチ37の操作なしに、疑似停止させる特定リール制御が行われても良い。また特定リール制御では例えば疑似遊技用停止テーブルが使用されても良い。
フリーズ演出を行う所定期間は、所定の条件(遊技者の操作、抽選等)によって変化させることができる。ここで、所定の条件とは、遊技者による操作(スタートスイッチ36、ベットスイッチ35、ストップスイッチ37、精算スイッチ38)に基づく信号の検出や抽選による所定の結果が挙げられる。また、変化させることとは一時停止期間を短くすることや長くすることが挙げられる。
一時停止期間を短くする制御処理として、一時停止期間を強制終了すること、又は、一時停止期間よりも短い期間に書き換えることが挙げられる。そして、一時停止期間を長くする制御処理として、一時停止期間の後に他の期間を追加すること、又は、一時停止期間よりも長い期間に書き換えることが挙げられる。また、フリーズ演出に基づく一時停止期間は、最大時間が定められたものでなく、遊技者の操作に基づき一定の結果が得られるまで継続してもよい。
フリーズ演出を行う一時停止期間は、ウエイト期間の経過後に設定してもよいし、ウエイト期間を含んで設定してもよい。ウエイト期間を含んだ場合は、ウエイト期間中にフリーズ演出が終了するか否かを判断して、終了する場合は、ウエイト期間後にフリーズ演出期間を設定する態様やフリーズ演出終了後に残りのウエイト期間を再開する態様が挙げられる。又は、予めウエイト期間よりも長い期間のフリーズ演出期間を設けることで、このような判断処理を省略することも可能である。
<疑似遊技の説明>
フリーズ演出として、あたかも通常の遊技を進行しているかのような疑似遊技フリーズ演出(疑似遊技とも称する)を行うことが挙げられる。疑似遊技フリーズ演出(疑似遊技)は、スタートスイッチ36が操作されたことに基づいたスタートスイッチ受付け処理からリール回転開始処理までの間にフリーズ演出期間を定め、フリーズ演出期間中は、通常の遊技のようにスタートスイッチ36の操作に基づいてリール回転制御を行い、ストップスイッチ37の操作に基づいてリールを停止(疑似遊技中の停止を疑似停止とも称する)する。但し、スタートスイッチ36の操作に基づく役抽選処理やストップスイッチ37の操作に基づく入賞判定処理又は払出し制御処理は行わない。
疑似遊技においては、遊技者のストップスイッチ37の操作に基づき、所定の図柄を移動前位置から基準位置に移動して疑似停止させる特定リール制御が行われる。また特定リール制御では疑似遊技用停止テーブルが使用される。疑似遊技用停止テーブルは、ストップスイッチ37が操作されたときのリール40の図柄番号に応じたリール40の疑似停止位置に関する情報を定めたものであり、疑似役に応じて対応する疑似遊技用滑りコマ数テーブルが選択される。より具体的には、ストップスイッチ37が操作された時点のリール40の図柄番号に応じて、リール40の図柄位置から移動可能な最大移動可能図柄数(最大滑りコマ数、16コマ)の範囲におけるいずれの位置でリール40を停止させるかを定めたものである。
なお、特定リール制御では疑似遊技用停止テーブルを用いずに、通常遊技用停止テーブル(最大滑りコマ数、4コマ)を使用してもよい。そして、通常遊技において、「赤7」図柄が有効ラインに沿って停止表示される赤7リプレイ役を設け、赤7リプレイ役と、疑似遊技において、「赤7」図柄が有効ラインに沿って疑似停止表示される疑似7揃と、を共通の通常遊技用停止テーブルにより停止表示してもよい。
疑似遊技フリーズ演出(疑似遊技)では、ストップスイッチ37が操作されたタイミング、特定のリールが回転したタイミング、又は、全てのリールが停止したタイミングで疑似停止したリール40が上下に揺れ変動する動き(揺動ともいう)を行う。また、前述したリール演出により、リール40が疑似停止したときにリール40が上下に揺れ変動する動き(揺動ともいう)を行ってもよい。なお、疑似遊技において、ストップスイッチ37が操作されることなく、所定時間が経過したとき、リール40を自動停止し図柄が疑似停止表示されるようにしてもよい。そして、揺れ変動とは、疑似遊技中に、リール40が出力相Φ0で励磁された第1の停止位置と、出力相Φ3・Φ0で励磁された第2の停止位置との間を、各停止位置を500ms以内の停止時間で変動している停止状態である(図14参照)。第1の停止位置と第2の停止位置との間の角度は、リール中心において1/336度(1図柄の1/21の距離に相当)であることが望ましい。このように、疑似停止の揺れ変動は微小であるが、遊技者が通常停止と疑似停止との区別をすることが可能となっている。なお、疑似停止は、上述した第1の停止位置と第2の停止位置との間の揺れ変動に限らず、3箇所以上の位置間を揺れ変動する停止状態としてもよい。これにより、通常の遊技であるか疑似遊技フリーズ演出(疑似遊技)であるかを示唆することができる。
なお、特定のフリーズを抽選により決定し、フリーズ当選確率状態A(通常遊技状態)において、特定のフリーズの決定確率が異なるフリーズ当選確率状態A1(高確率状態)とフリーズ当選確率状態A2(通常確率状態)とを備え、高確率状態では高確率で特定のフリーズを決定し、通常確率状態では低確率で特定のフリーズを決定するようにしてもよい。なお、これらの確率、種類(フリーズ当選確率状態A1、A2等)は適宜設定することができる。例えば、通常確率状態では特定のフリーズは決定されないように設定することもできる。
また、通常確率状態から高確率状態への移行は、再遊技役が当選したときに予め定めた操作順序で停止操作された場合に高確率状態へ移行するように制御することや、再遊技役が当選したときに抽選により操作順序を決定し、決定された操作順序で停止操作された場合に高確率状態へ移行するように制御することが考えられる。また、入賞A1〜C6条件装置に当選したときに入賞1(ベル)が2回連続して入賞した(操作順序正解)場合に高確率状態へ移行するように制御してもよい。
一方、高確率状態から通常確率状態への移行は、入賞A1〜C6条件装置に当選したときに入賞1(ベル)が2回連続して入賞しなかった(操作順序不正解)場合に通常確率状態に移行するように制御することや、入賞A1〜C6条件装置に当選したしたときに入賞1(ベル)が2回連続して入賞しなかった場合に通常確率状態に制御することが考えられる。また、種々の遊技状態を管理するために、高確率状態や通常確率状態を記憶する為の記憶領域(RAM)を備えていることが望ましい。
なお、目的の図柄が必ず疑似停止表示される疑似遊技用停止テーブルの代りに、通常遊技で使用されるような4図柄滑り以内で目的の図柄が引き込めるときに目的の図柄を疑似停止するような停止テーブルを使用して疑似遊技を行ってもよい。このとき、目的の図柄を引き込めないとき、はずれの組み合わせを疑似停止して、リール40を揺れ変動してもよい。疑似遊技において疑似停止表示される疑似役は、所定の操作(例えば、スタートスイッチ36の操作)毎に抽選によって決定されてもよい。
<特殊演出の説明>
図3に戻り、リール制御手段120は、非内部中又は内部中の単位遊技において、疑似遊技の開始が決定されるとスタートスイッチ36の操作によって、リール40L、40C、40Rを回転させ、ストップスイッチ37L、37C、37Rの操作に応じて対応するリールの回転を停止させる疑似遊技からなる特殊演出を行う。疑似遊技からなる特殊演出は、特殊演出A(図12参照)がある。なお、特殊演出中は、入賞判定(有効ラインL1上に疑似停止表示された図柄組合せが何らかの役に対応しているか否かの判定)を行わない、又は、入賞判定を行う場合であっても、何らかの役が入賞しても、その入賞を無効として扱う。このため、特殊演出中に疑似停止表示された図柄組合せが、たとえ何らかの役に対応する図柄組合せと一致していたとしても、その役が入賞したことによる特典が遊技者に付与されることはない。なお特殊演出は、疑似遊技とリール演出との組み合わせからなってもよい。また、特殊演出は、疑似遊技が複数回数(2回〜10回等)行われてもよい。
<入賞判定手段の説明>
図3に戻り、入賞判定手段140は、リール40L、40C、40Rがすべて停止すると、有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せが、何らかの役に対応するか否か(すなわち、何らかの役が入賞したか否か)を判定する。また、その判定結果に基づいて、遊技状態制御手段142は遊技状態の移行制御を行う。ここで、入賞判定手段140は、有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せを直接認識しなくともよく、各リールにおいて、予め定められた位置(例えば、各リールの下段Uや、各リールの表示窓22の枠上など)の図柄を認識することで、間接的に有効ラインL1上に停止表示された図柄組合せを判断しても良い。また、入賞判定後に、小役又は再遊技役の当選状態(MB役の当選状態を除く)を非当選状態にし、当選していたMB役が入賞したときに、MB役の当選状態を非当選状態にする。
<遊技状態制御手段の説明>
通常遊技が行われる通常遊技状態には、「非内部中」と「MB内部中」とがある。遊技状態制御手段142は、図11の遷移図に示すように、遊技状態が「非内部中」のときMBが当選すると、遊技状態を「MB内部中」に移行させる。また、「MB内部中」にMBが入賞すると、遊技状態を「MB遊技中(MB中とも称する)」に移行させる。さらに、MB遊技の終了条件が成立したか否かを判断し、成立したと判断したときは、遊技状態を「非内部中」に移行させる。
<入賞処理手段の説明>
入賞処理手段150は、入賞判定手段140によりいずれかの小役が入賞したと判定されると、図3に示すホッパー駆動回路80によってスロットマシン10の内部に設けられているメダル払出装置82を駆動して、入賞した小役に対応する枚数のメダルを払い出すための制御を行う。すなわち、メダル払出装置82が、1枚ずつメダルを払い出すたびに出力する払出信号を計数し、入賞した小役に対応する枚数が排出されたと判断すると、メダル払出装置82の駆動を停止する。
<操作順序判定手段の説明>
操作順序判定手段154は、遊技者が操作したストップスイッチ37(左/中/右/)の操作順を判定するための制御処理を行なう。
<制御コマンド送信手段の説明>
制御コマンド送信手段156は、RWMに書き込まれたコマンドを割り込み制御で副制御回路200へ送信するための制御処理を行なう。なお、RWMは、Random Access read/write Memoryの略称であり、書き込みと読み出しが可能なメモリである。これにより、副制御基板200による制御のための各種情報信号が、主制御基板100から送信される。なお、更なる詳細な説明は省略する。
<貯留手段の説明>
貯留手段160は、図1に示したメダル投入口32から投入されたメダルを最大で50枚まで貯留する。すなわち、単位遊技の終了後、メダル投入口32からメダルが投入されたメダルのうち、規定枚数を越えた分のメダルを貯留し、現在貯留しているメダルの枚数を、クレジット数表示器27に表示する。なお、貯留されているメダルの枚数が50枚になっているときに、メダル投入口32にメダルが投入されると、投入されたメダルはそのままメダル排出口60から排出される。また、メダルの投入受付期間中に精算スイッチ38が操作されると、ホッパー駆動回路80によってメダル払出装置82を駆動して、貯留していたメダルをメダル排出口60から排出させる。
また、再遊技役の成立後、スタートスイッチ36が操作されるまでの期間に、メダルが投入されると、投入されたメダルは貯留手段160に貯留され、精算スイッチ38が操作されると、貯留していたメダルはメダル排出口60から排出される。
<外部信号出力手段の説明>
外部信号出力手段170は、前述したIN信号、OUT信号、MB発生信号、RP発生信号、異常発生信号、スタート信号、特殊演出の実行信号、「疑似遊技において疑似停止表示された図柄番号」及び「疑似遊技において疑似停止表示されたこと」を示す信号、及び、AT中信号等を、外部信号として外部集中端子基板84へ出力する。これらの各信号は、外部集中端子基板84で1つのコネクタにまとめられ、当該コネクタを介して、前述した遊技情報表示装置やホールコンピュータなどと接続される。そして、各信号は、それぞれ外部集中端子基板84の対応する出力ピン(出力端子)から別の信号として出力される。
<外部信号出力方法の説明>
外部信号出力手段170により遊技情報表示装置やホールコンピュータ等へ信号を送信するための方法が、いくつか挙げられる。例えば、MB役が入賞しMB遊技が終了するまでの期間でMB発生信号を出力することが挙げられる。これにより、遊技者はMB遊技を何回行ったかを把握することができる。
AT中信号の出力契機は、AT準備中に再遊技役3が入賞して、RT状態がRT3に移行したときとなっている。なお、疑似遊技において疑似7揃に関する図柄組合せが表示されたことでAT中信号を出力してもよい。疑似遊技中に表示された図柄又は図柄組合せによって外部信号出力をしてもよい。疑似遊技を複数回数行うように設定し、疑似遊技において疑似7揃に関する図柄組合せが複数回表示されたことでAT中信号を出力するようにしてもよい。
なお、ベル(入賞1)の入賞が所定回数連続したことに基づいてAT中信号を出力してもよい。ATでは条件装置番号10〜27の条件装置当選時に最も払出枚数が多くなる操作順序を報知することからベル(入賞1)の入賞が頻繁に発生するので、ベル(入賞1)の入賞を取りこぼさずにベル(入賞1)の入賞が所定回数連続して発生することでAT中信号を出力するように制御してもよい。条件装置番号10〜27の条件装置に当選したしたときにベル(入賞1)が2回連続して入賞した場合にATに制御し、AT中信号を出力するように制御してもよい。
スロットマシン10から外部へいずれかの信号を示す情報を出力している場合であって、IN信号、OUT信号、RP発生信号、スタート信号は出力後すぐに出力が停止され、MB発生信号はMB遊技が終了した(8枚を超えるメダルの払い出しが行われた)ことで出力が停止され、異常発生信号は所定の異常発生解除操作を行うことで出力が停止され、AT中信号はATカウンタが0となりかつ継続バトルに敗北したことで出力が停止される。また、所定の異常発生解除操作とは、エラー解除ボタンの操作(例えば、設定変更ボタン)が挙げられる。
本実施例では、スロットマシン10の外部へ出力するか否かの条件を記載しているが、これに限らず、外部信号の出力には、常に所定の電圧がかけられるようにしてもよい。特定の信号(AT中信号等)を遊技情報表示装置などに送信する際には、通常よりも高い電圧をかけることで情報を識別できるようし、情報を識別できないようにする際には、通常の電圧をかけるようにしてもよい。
<ATの説明>
主制御回路100は、通常遊技中において、より多くのメダルが獲得可能な遊技者にとって有利な遊技状態となる報知遊技の制御を行う。以下、この報知遊技をAT遊技とも称する。主制御回路100は、報知遊技の開始及び終了を制御する。
図14は、主制御回路100によって制御されるAT状態の遷移図である。通常遊技(非AT中)においてATが当選すると、主制御回路100は、AT前兆カウンタをセットする。AT前兆カウンタの初期値には、例えば1〜10の任意の数が設定され、1ゲーム毎に1減算される。そして、AT前兆カウンタが0になるとAT準備中になり、再遊技役3が入賞するとATが開始される。なお、再遊技役3が入賞すると疑似遊技を行いATを開始してもよい。ATは、1セット40ゲームの80%継続型のATであり、継続抽選に外れると非AT中に制御される。また、ATが当選してから1〜10G後に、又は、AT前兆カウンタが0になってから1〜10G後に即ATが開始されるようにしてもよい。
また、主制御回路100は、ATが終了すると次回のATが発動するまでのゲーム数(天井遊技数)を決定し、天井遊技数を1ゲーム毎に減算する。天井遊技数が0ゲームになると、主制御回路100の遊技状態を通常遊技状態からAT前兆状態に移行し、AT前兆カウンタの初期値を1〜10の任意の数にセットする。また、天井遊技数が0ゲームになるまえは、再遊技A1〜C3の条件装置が当選したときAT抽選を行い、ATに当選したならば天井遊技数を0ゲームに設定する。
そして、主制御回路100は、AT準備中に再遊技役3が入賞すると疑似遊技を行ってもよい。疑似遊技では、疑似7揃が疑似停止され、副制御回路200に「疑似7揃成立」コマンドを送信し、RAMの外部信号1データ(AT)、及び、外部信号3データ(有利状態)に1を記憶する。外部信号1データ(AT)、及び、外部信号3データ(有利状態)は、割込処理において外部出力される。
そして、AT前兆中、AT準備中に、条件装置番号1〜9(再遊技A1〜C3)の条件装置が当選して再度ATに当選したとき、ATをストックする。
主制御回路100は、ATに当選したとき、ATのストックを使用するとき、ATカウンタ(ATG)として40をセットし、ATゲーム数として40ゲームを付与する。ATゲーム数は、ATゲームが単位遊技行われる毎に減算され、ATゲーム数が0ゲームに達すると、AT継続バトルが行わる。AT継続バトルで勝利するとATは継続し、継続バトルで負けるとATは終了する。また、ATは、ゲーム数、入賞A1〜C6条件装置が当選した回数、ベル(入賞1)が入賞する操作順序を報知した回数、AT中の純増枚数、払出枚数等が所定の値を超えると終了するようにしてもよい。
主制御回路100は、ATが開始されると、主制御回路100の役抽選手段110による役抽選で、入賞A1〜C6条件装置が当選した時に、入賞1(ベル)のいずれかが入賞する操作順序を遊技者に報知する。操作順序は、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)の点灯パターンにより報知される。また、操作順序は、クレジット数表示器27の7セグにより報知されてもよい。7セグを使用するとき、「1」が表示されているときには左第1の操作順序であるというように対応付けがされる。
また、操作順序の報知は、主制御回路による報知に加えて、副制御回路200によって管理される画像表示装置70に表示される画像や、スピーカ64L、64Rから出力される音声によっても行われる。なお、操作順序の報知だけでなく、操作タイミング(図柄)を示唆する報知するようにしてもよいし、操作態様(操作順序又は操作タイミング(図柄))を報知するようにしても良い。本実施例では、操作態様に応じてMB図柄組合せが入賞可能となる。
主制御回路100は、役抽選結果の情報に基づき遊技者に特典を付与する。AT中に、
条件装置番号10〜15の入賞A1〜A6条件装置が当選したとき、抽選によりATゲーム数の上乗をするか否か、及び、上乗数の決定、ATストック抽選を行ってもよい。
<左右中正解で入賞1が入賞する操作順序報知画像(主制御回路7セグ)>
図15は、主制御回路100による、左右中操作順序正解で入賞1(ベル)が入賞する操作順序の報知を説明するための図である。主制御回路100は、入賞A2条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左右中の操作順序で操作すべきことを示す「5」を表示する。
<7セグ点灯パターン>
図16は、主制御回路100による7セグの報知を示す図である。主制御回路100は、入賞B1又はB2条件装置が当選して入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左第1で操作すべきことを示す「1」を表示する。また、入賞B3又はB4条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、中第1で操作すべきことを示す「2」を表示する。
主制御回路100は、入賞B5又はB6条件装置が当選して入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、右第1で操作すべきことを示す「3」を表示する。また、入賞A1条件装置が当選して入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左中右の操作順序で操作すべきことを示す「4」を表示する。
主制御回路100は、入賞A2条件装置が当選して、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左右中の操作順序で操作すべきことを示す「5」を表示する。また、入賞A3条件装置が当選して入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、中左右の操作順序で操作すべきことを示す「6」を表示する。
主制御回路100は、入賞A4条件装置が当選して入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、中右左の操作順序で操作すべきことを示す「7」を表示する。また、入賞A5条件装置が当選して入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、右左中の操作順序で操作すべきことを示す「8」を表示する。
主制御回路100は、入賞A6条件装置が当選して入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、右中左の操作順序で操作すべきことを示す「9」を表示する。また、ハズレが決定されたとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、ハズレが決定されたことを示す「0」を表示する。
主制御回路100は、MB1条件装置が当選してMB1が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、MB1が当選し操作順序が左中右であること、MB1に対応する図柄組合せに操作タイミングを合わせるべきであることを示す「・」(7セグの左下端のドットを点灯)を表示する。
<操作順序のグループ化>
図17は、操作順序のグループ化を説明するための図である。主制御回路100は、AT中にストップスイッチ37の操作順序(操作順序は特にことわりがない限りストップスイッチ37の操作順序を示す)が設定された条件装置が当選したとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、操作すべき操作順序を示す情報を報知する。
主制御回路100は、AT中に再遊技役A1〜3条件装置が当選したとき、全操作順序で再遊技役1が表示されるので、操作順序に関係なく同じ図柄組合せが停止表示されることを示す「12」獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。また、非AT中も再遊技役A1〜3条件装置が当選したとき、全操作順序で再遊技役1が表示されるので、操作順序に関係なく同じ図柄組合せが停止表示されることを示す「12」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。
主制御回路100は、AT中に再遊技役B1、C1条件装置が当選したとき、左第1停止で非RTに移行する再遊技役1が表示されることを防ぐため、左第1停止をすべきでないことを示す「13」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。AT中に再遊技役B2、C2条件装置が当選したとき、中第1停止で非RTに移行する再遊技役1が表示されることを防ぐため、中第1停止をすべきでないことを示す「14」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。AT中に再遊技役B3、C3条件装置が当選したとき、右第1停止で非RTに移行する再遊技役1が表示されることを防ぐため、右第1停止をすべきでないことを示す「15」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。
主制御回路100は、非AT中に再遊技役B1〜C3条件装置が当選したとき、特定の再遊技役が意図的に入賞可能となることを防ぐため、グループ化して再遊技役が当選していることを示す「29」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。このように、同様な条件装置の操作順序をグループ化することを、操作順序グループ化という。同様な条件装置の操作順序をグループ化することにより、特定の図柄組合せが意図的に停止表示可能となることを防げる。
主制御回路100は、AT中に入賞A1条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に左中右の操作順序で操作すべきことを示す「4」を表示する。主制御回路100は、AT中に入賞A2条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に左右中の操作順序で操作すべきことを示す「5」を表示する。
主制御回路100は、AT中に入賞A3条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に中左右の操作順序で操作すべきことを示す「6」を表示する。主制御回路100は、AT中に入賞A4条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に中右左の操作順序で操作すべきことを示す「7」を表示する。
主制御回路100は、AT中に入賞A5条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に右左中の操作順序で操作すべきことを示す「8」を表示する。主制御回路100は、AT中に入賞A6条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に右中左の操作順序で操作すべきことを示す「9」を表示する。
主制御回路100は、非AT中に再遊技役A1〜A6条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が意図的に入賞可能となることを防ぐため、グループ化して入賞1(ベル)を含む条件装置が当選していることを示す「30」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。このように、同じ払い出し枚数がある役を含む条件装置の操作順序をグループ化することが行われている。同じ払い出し枚数がある役を含む条件装置の操作順序をグループ化することにより、特定の図柄組合せ入賞1(ベル)が意図的に停止表示可能となることを防げる。
主制御回路100は、AT中に入賞B1、B2条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に左第1停止の操作順序で操作すべきことを示す「1」を表示する。主制御回路100は、AT中に入賞B3、4条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に中第1停止の操作順序で操作すべきことを示す「2」を表示する。主制御回路100は、AT中に入賞B5、6条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に右第1停止の操作順序で操作すべきことを示す「3」を表示する。
主制御回路100は、非AT中に入賞B1〜B6条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が意図的に入賞可能となることを防ぐため、グループ化して入賞1(ベル)を含む条件装置が当選していることを示す「31」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。
主制御回路100は、AT中に入賞C1、C2条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に左第1停止の操作順序で操作すべきことを示す「1」を表示する。主制御回路100は、AT中に入賞C3、C4条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に中第1停止の操作順序で操作すべきことを示す「2」を表示する。主制御回路100は、AT中に入賞C5、C6条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するように、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に右第1停止の操作順序で操作すべきことを示す「3」を表示する。
なお、条件装置番号16〜27(入賞B1〜C6条件装置)について、条件装置番号22〜27(入賞C1〜C6条件装置)のAT中における操作順序番号を(「1」、「2」、「3」)ではなく(「4」、「5」、「6」)に設定してもよい。そのとき、非AT中の操作順序番号を全て共通の「33」にしてもよい。操作順序番号を全て共通にすることは、操作順序番号を記憶する容量の少量化と、処理の簡素化とにつながる。
主制御回路100は、非AT中に入賞C1〜C6条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が意図的に入賞可能となることを防ぐため、グループ化して入賞1(ベル)を含む条件装置が当選していることを示す「32」を獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に表示する。
<ペナルティの説明>
主制御回路100は、AT中に報知された操作順序に従って遊技が行われなかったときには、警告音を鳴らす。また、主制御回路100は、AT中に報知された操作順序に従って遊技が行われなかったときには、ペナルティを与えてもよい。具体的なペナルティとしては、操作順序に従わなかった遊技から所定ゲーム間、操作順序の報知が行われなくなるようにしてもよい。また、所定ゲーム間、上乗抽選が行われなくなるようにしてもよい。さらに、ATゲーム数は減算されないが、操作順序の報知が行われなくなるようにしてもよい。
なお、主制御回路100が行う処理は、適宜副制御回路200が処理してもよい。
≪副制御回路の説明≫
<副制御回路の機能ブロック図の説明>
副制御回路200(副制御手段とも称する)は、副制御基板220と画像制御基板240とを有する。副制御回路200は、副CPU、副ROM、副RAMなどによって構成されている。副制御基板220は、演出を実行するための制御処理を行なう演出制御手段222と、主制御回路100(主制御手段)や画像制御基板240からの信号や、サブ操作スイッチ58(コマンド入力手段:十字キー/チャンスボタン)からの信号を受信するための制御処理を行なう制御コマンド受信手段224と、画像制御基板240へ信号を送信するサブ制御コマンド送信手段226とを有する。また、画像制御基板240は、副制御回路200から受信した信号に基づいて、ランプ、画像表示装置およびスピーカへ信号を出力する画像/サウンド出力手段242と、副制御回路200へ信号を送信するサブ制御コマンド送信手段226とを有する。
<演出制御手段の説明>
演出制御手段222は、演出データ記憶手段(図示せず)と、演出選択手段(図示せず)と、移行判断手段(図示せず)とを有し、演出制御手段222において、単位遊技中に実行される演出を制御する。演出データ記憶手段は、各種演出を実行するための、画像(動画または静止画)データ、効果音または楽音データ、ランプの点滅パターンデータを記憶している。演出選択手段は、主制御手段(主制御基板)から送信されてくる役抽選の結果および遊技状態に応じて、演出抽選テーブルに基づいて乱数抽選を行い、実行する演出の内容を決定する。
演出抽選テーブルによって決定され得る各演出の一例について説明する。演出抽選テーブルにおける演出種類において、報知演出は、AT中に、役抽選で当選した役を入賞させるのに有益な情報(例えば、ストップスイッチ(ボタン)の操作順序、当選した役に対応した図柄(停止操作タイミング)を、画像表示装置に表示させる演出である。
キャラクタ演出は、画像表示装置に表示されるキャラクタの表示態様によって、当選役の種類を示唆する演出である。ここで、表示態様の具体例としては、例えば、表示されたキャラクタが着ている服の色がある。すなわち、各役に対応する色を予め定めておき、キャラクタ演出が選択された場合は、当選役に対応する色の服を着たキャラクタを画像表示装置に表示させる。
セリフ演出は、画像表示装置に表示されるキャラクタが喋る内容によって当選役の種類を示唆する演出である。具体的には、予め各役に対応するセリフを定めておき、セリフ演出が選択された場合は、当選役に対応するセリフを、画像表示装置に表示したキャラクタの声で、スピーカから発声させる。また、セリフを画像表示装置に表示してもよい。
連続演出は、連続する複数回の単位遊技に亘って行われる一連の演出である。
バトル演出は、画像表示装置に、あるキャラクタAと、これに対向するキャラクタBとが互いに格闘する様子を表示させる演出である。そして、全リールの停止後に、当該格闘の決着が表示されるようになっており、キャラクタAが勝ったときはATが継続されることを示し、キャラクタAが負けたときは、AT継続抽選に外れたこと又はストックが記憶されていないことを示し、ATが終了する。ここで、バトル演出には、全リールの停止後にキャラクタAが一旦負けるが、しばらくすると再びキャラクタAがキャラクタBを攻撃し、勝利するという逆転画像を有する逆転演出も存在している。
≪主制御回路から副制御回路へ送信される情報の説明≫
次に図18を参照して、1回の単位遊技中に主制御回路100から副制御回路200へ送信される主な情報について説明する。主制御回路100から副制御回路200へ送信される情報は、コマンドという形態で送信される。コマンドは、割込処理で送信され、1割込に1コマンド(識別情報と内容の両方)送信する。1つのコマンドは、コマンドの種類を識別するための識別情報と、そのコマンドによって送信する情報の内容を示す送信情報とによって構成されている。副制御回路200は、主制御回路100から受信したコマンドの種類及びコマンドと共に送られて来た情報に基づいて、単位遊技の進行について認識し得るとともに、各種演出に関する処理を行う。
なお、図18に示すコマンドの一覧は、1回の単位遊技が行われるごとに副制御回路200へ送信される主立った情報を示しているが、リール演出中又は疑似遊技中においても、例えば各種スイッチの操作が行われたときや、リールの回転開始時又は疑似停止時などに、通常遊技中と同様のコマンドが送信されるようにしてもよい。また、図18に示すコマンド以外にも、疑似遊技中に、副制御回路200において演出や報知に関する制御を行わせる場合は、必要な情報を適宜送信するようにしても良い。
(主なコマンドの内容)
以下に、図18に示す各種コマンドの内容について説明する。
各種コマンドには下記(A)〜(H)までの上位コマンドと下記(1)〜(22)までの下位コマンドとがある。
(A)遊技開始コマンドには、下記(1)〜(4)のコマンドがある。
(1)設定値指定コマンド
新たな単位遊技の処理を開始する時に、現在、スロットマシン10にセットされている「設定」の値(設定1〜6のいずれか。)を送信するためのコマンドである。ここで、「新たな単位遊技の処理を開始する時」とは、後述する単位遊技終了コマンドの送信直後の状態をいう。
(2)遊技状態コマンド
上述した設定値指定コマンドに続いて送信されるコマンドであり、次に行われる単位遊技が、MB遊技、再遊技、又は、それらのいずれでもない遊技の、いずれであるかを示す情報を送信する。
(3)RT状態コマンド
上述した遊技状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、現在のRT状態が「非RT」中であるか、「RT1」、「RT2」、「RT3」、「RT4」中であるかを示す情報を送信する。
(4)MB獲得可能枚数コマンド
MB遊技中のときに、上述したRT状態コマンドに続いて送信されるコマンドであり、MB遊技の終了条件が成立するまでに獲得することができる残りのメダル枚数を示す情報を送信する。
(B)メダル投入コマンド
ベットスイッチ34、35が操作されたとき、又は、メダル投入口32にメダルが投入されたときに、投入されたメダルの枚数を送信するためのコマンドである。ここで、1−ベットスイッチ34が操作されたときは、自動メダル投入(1)コマンドが送信される。また、最大ベットスイッチ35が操作されたときは、自動メダル投入(3)コマンドが送信される。なお、最大ベットスイッチ35が操作されたとき自動メダル投入(1)コマンドが連続して3回送信されてもよい。さらに、メダル投入口32にメダルが投入されるごとに、手動メダル投入コマンドが送信される。
(C)スタートスイッチ受付コマンドには、下記(5)〜(8)のコマンドがある。
(5)スタートスイッチ受付コマンド
スタートスイッチ36の操作が有効なときに、スタートスイッチ36が操作されると送信されるコマンドであり、スタートスイッチ36が操作されたときに投入されていたメダル枚数(2枚又は3枚)の値を送信する。
(6)役抽選結果1コマンド
スタートスイッチ36が操作されたことによって役抽選が行われると送信されるコマンドであり、役抽選の結果を示す情報を送信する。ここでは、役抽選によって当選とされた条件装置(但し持ち越されているMB役を除く)が送信される。すなわち、条件装置0〜30のいずれかが送信される。
(7)役抽選結果2コマンド
役抽選結果1コマンドに続いて送信されるコマンドであり、MB役が当選している状態になっているか否かを送信する。ここで、MB内部中は単位遊技が行われる毎に、MB役が当選していることが送信される。
(8)AT情報コマンド
役抽選結果1コマンド送信前に送信されるコマンドであり、AT中であるか否かを送信する。ATは、役抽選結果1に基づき決定され、役抽選結果1が副制御回路200に送信される前にAT中であるか否かを副制御回路200に送信する。このため、ATが開始したゲームにおいても直ちに、役抽選結果1に基づく操作順序の報知等を副制御回路200が行うことができる。
(D)回転開始コマンドには、下記(9)、(10)のコマンドがある。
(9)回転待機終了コマンド
役抽選結果2コマンドの送信後、前回の単位遊技でスタートスイッチ36が操作されてから4.1秒が経過すると、送信されるコマンドである。なお、役抽選結果2コマンドを送信したときに、既に4.1秒が経過していたときは、直ちに回転待機終了コマンドが送信される。
(10)回転開始コマンド
回転待機終了コマンドに続いて送信されるコマンドであり、左リール40Lが回転を開始したときに左リール回転開始コマンドが送信され、中リール40Cが回転を開始したときに中リール回転開始コマンドが送信され、右リール40Rが回転を開始したときに右リール回転開始コマンドが送信される。
(E)回転停止コマンドには、下記(11)、(12)のコマンドがある。
(11)リール停止受付コマンド
回転中のリールに対応するストップスイッチが操作されると、停止受付として検知されたストップスイッチに応じて、左リール停止受付コマンド、中リール停止受付コマンド、又は、右リール停止受付コマンドが送信される。また、各リール停止受付コマンドが送信される際に、併せて、対応するリールに対する停止制御について、有効ラインL1上に停止させる予定の図柄番号(以下、停止図柄番号という。)を示す情報と、滑りコマ数を示す情報とが送信される。
(12)リール停止コマンド
送信されたリール停止受付コマンドに対応するリールが、回転を停止したときに送信されるコマンドである。
(F)全リール停止コマンドには、下記(13)〜(15)のコマンドがある。
(13)作動図柄コマンド
全リールの回転が停止し、入賞判定が行われると送信されるコマンドであり、入賞判定の結果、入賞した役(作動図柄)を示す情報を送信する。また、入賞した役がなかった場合は、その旨を示す情報が送信される。
(14)メダル払出開始コマンド
作動図柄コマンドに続いて送信されるコマンドであり、小役が入賞した場合は、そのときの遊技状態(MB遊技中か否か)に応じた払出枚数を示す情報を送信する。また、MB役もしくは再遊技役が入賞したとき、又は、いずれの役も入賞しなかったときは、払出枚数が0枚であることを示す情報を送信する。
(15)メダル払出終了コマンド
単位遊技の結果、小役が入賞したことによってメダルが払い出され、当該メダルの払い出しが終了したときに送信されるコマンドである。
(G)遊技終了コマンドには、下記(16)、(17)のコマンドがある。
(16)MB遊技終了コマンド
MB遊技中にメダル払出終了コマンドが送信された後に送信されるコマンドであり、小役が入賞したことによりメダルが払い出された結果、MB遊技の終了条件が満たされたときに送信されるコマンドである。
(17)単位遊技終了コマンド
1回の単位遊技で行うべき処理が全て終了したときに送信されるコマンドである。
(H)特殊演出コマンドには、下記(18)〜(22)のコマンドがある。
(18)特殊演出決定結果コマンド
特殊演出が実行されるとき、特殊演出の種類を送信するコマンドである。例えば、特殊演出を開始しないときは0を送信し、特殊演出Aを開始するときは1を送信する。
(19)特殊演出開始コマンド
特殊演出を開始するときに送信されるコマンドである。
(20)特殊演出終了コマンド
特殊演出処理において、特殊演出が終了したときに送信されるコマンドである。
(21)疑似7揃成立コマンド
特殊演出処理において、疑似7揃が成立したときに送信されるコマンドである。
(22)疑似役停止図柄コマンド
上述した特殊演出処理において、疑似遊技第3停止後に疑似停止している図柄組み合わせの情報を送信するコマンドである。
<ステッピングモータ制御>
次に、リール制御手段120によるステッピングモータ42への制御について説明する。図19は、本実施形態のスロットマシンが採用する、1−2相励磁方式によるステッピングモータの回転制御の原理を説明するための図である。
リールを回転駆動するステッピングモータ42は、4つの相Φ0〜Φ3を有している。主制御回路100からの駆動指令データ信号に基づいて、各相Φ0〜Φ3の励磁コイル421〜424には、互いにπ/2(単位:ラジアン)だけ位相がずれた駆動パルス信号が所定周期の割込処理により次々に供給される。また、駆動パルス信号は、デューティ比が3/8(1周期に対しては3/4π相当)のパルス幅を有している。
図19(b)は、1−2相励磁法駆動パルス信号波形を説明するための図である。1−2相励磁方式により、各相の励磁状態がΦ3・Φ0、Φ0、Φ0・Φ1、Φ1、Φ1・Φ2、Φ2、Φ2・Φ3及びΦ3の8つの励磁相のステップ順で推移しながら、これを1サイクルとして回転動作が繰り返される。なお、リール40は、336ステップの励磁で一回転される。
<MB非内部中に入賞A1条件装置当選時の停止例>
図20は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したときの停止例を説明するための図である。図20(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図20(b)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。
このとき、停止可能な図柄組合せは、入賞1(ベル)、入賞2である1枚役1〜4、入賞21である1枚役29、入賞26である1枚役34、入賞31である1枚役39、入賞36である1枚役44、入賞40である1枚役48、入賞43である1枚役51、入賞46である1枚役54、入賞49である1枚役57、入賞53(MB1入賞制御用図柄)である1枚役61、62、入賞59(MB1入賞制御用図柄)である1枚役73、74になる。入賞1に対応する図柄組合せは、左リール40L、中リール40C、右リール40Rの順に(ベル−ベル−ベル)である。他の図柄組合せについては、図20(b)に示したとおりである。
図20(c)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、払い出し枚数が多い図柄組合せを優先して引き込む枚数優先引き込みによって入賞1(ベル)に対応する「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図20(d)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、ストップスイッチ37の第2停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されているとき、停止可能な図柄組合せは、入賞1(ベル)、入賞2である1枚役1〜4である。
図20(e)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第2停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、中リール40Cの図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、「ベル」図柄は、払い出し枚数が多い図柄組合せを優先して引き込む枚数優先引き込みによって入賞1(ベル)に対応する「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図20(f)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄、中リール40Cの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて入賞1が入賞する。このとき、「ベル」図柄は、払い出し枚数が多い図柄組合せを優先して引き込む枚数優先引き込みによって入賞1(ベル)に対応する「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図20(g)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第2停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているときであるので、引き込み可能な図柄は、入賞1に対応する「ベル」図柄と、1枚役3、4に対応する「スイカ」図柄とになる。このとき、右リール40Rの第2停止は、不正解操作順序であり、個数優先引き込みによって、「スイカ」図柄は2個、「ベル」図柄は1個と「スイカ」図柄の方が多いため、「スイカ」図柄を引き込む。
図20(h)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄、右リール40Rの「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第3停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて1枚役4が入賞する。このとき、中リール40Cの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているときであるので、引き込み可能な図柄は、1枚役4に対応する「スイカ」図柄になる。
<MB1内部中に入賞A1条件装置当選時の停止例>
図21は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときの停止例を説明するための図である。図21(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図21(b)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。
このとき、図21(b)の停止可能な図柄組合せは、図20に示した図柄組合せとほぼ同じであるが、MB1が図20に示した図柄組合せから増えている。
図21(c)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、個数優先引き込みでは、「赤7」図柄は6個、「ベル」図柄は5個であり、「赤7」図柄の数の多いため、「赤7」図柄を優先して引き込む制御を行う。
図21(d)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、ストップスイッチ37の第2停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されているとき、停止可能な図柄組合せは、入賞36である1枚役44、入賞49である1枚役57、入賞53(MB1入賞制御用図柄)である1枚役61、62、入賞59(MB1入賞制御用図柄)である1枚役73、74、MB1になる。
図21(e)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第2停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、中リール40Cの図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、中リール40Cの第2停止は、正解操作順序であり、中リール40Cの小役に対応する図柄では「赤7」図柄は2個(1枚役73、74)、「リプレイ」図柄は1個(1枚役44)、「黒BAR」図柄は1個(1枚役57)、「白BAR」図柄は1個(1枚役61)、「青7」図柄は1個(1枚役62)であり、「赤7」図柄が1番多いため個数優先引き込みによって図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図21(f)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lと中リール40Cとの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、ストップスイッチ37の第3停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。左リール40Lと中リール40Cとの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されているとき、停止可能な図柄組合せは、入賞59(MB1入賞制御用図柄)である1枚役73、74、MB1になる。
図21(g)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄、中リール40Cの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号4の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号5の「青7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されてMB1が入賞する。
図21(g)に示された停止例のように、本発明によれば、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を正解して入賞1(ベル)を狙いながらもMB1の入賞も狙うことができるため、遊技者に飽きさせない遊技性を提供することができる。
図21(h)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第2停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号12の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、中リール40Cの図柄番号13の「黒BAR」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、中リール40Cの第2停止は、正解操作順序であり、中リール40Cの小役に対応する図柄では「赤7」図柄は2個(1枚役73、74)、「リプレイ」図柄は1個(1枚役44)、「黒BAR」図柄は1個(1枚役57)、「白BAR」図柄は1個(1枚役61)、「青7」図柄は1個(1枚役62)であり、「赤7」図柄が1番多いが「赤7」図柄は引き込み不可能であるため、図柄番号13の「黒BAR」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図21(i)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄、中リール40Cの「黒BAR」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号3の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて入賞49である1枚役57が入賞する。
図21(j)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第2停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、右リール40Rの第2停止は、不正解操作順序であり、右リール40Rの小役に対応する図柄では「赤7」図柄は1個(1枚役44)、「リプレイ」図柄は1個(1枚役57)、「黒BAR」図柄は1個(1枚役73)、「白BAR」図柄は1個(1枚役74)、「ベル」図柄は2個(1枚役61、62)であり、「ベル」図柄が1番多いため、個数優先引き込みによって図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図21(k)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄、右リール40Rの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第3停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号8の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号9の「白BAR」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて入賞53である1枚役61が入賞する。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB非内部中は、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作された場合、1枚役61、62、73、74の図柄組合せに対応する図柄(MB入賞制御用図柄「入賞53、59」及びMB図柄)よりも入賞1(ベル)の図柄組合せに対応する図柄(ベル・ベル・ベル)を優先して表示させるように制御する(図20(c)参照)。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB1内部中は、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作された場合、入賞1(ベル)の図柄組合せに対応する図柄(ベル・ベル・ベル)よりも1枚役61、62、73、74、MB1の図柄組合せに対応する図柄(MB1入賞制御用図柄「入賞53、59」及びMB1図柄)を優先して表示させるように制御する(図21(c)参照)。
これにより、同じ条件装置が当選したとき、同じ操作態様(操作順序/操作タイミング)を行っても、MB非内部中とMB内部中とに応じて停止制御を変更する(停止制御を同一でないものとする)ことができる。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB非内部中は、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作されて入賞1(ベル)の図柄組合せに対応する図柄(ベル)が表示されたのち、ストップスイッチ37が左中右の操作順序(正解操作順序)で操作されたことに基づき、入賞1(ベル)の図柄組合せに対応する図柄(ベル・ベル・ベル)を表示させるように制御する(図20(f)参照)。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB非内部中は、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作されて入賞1(ベル)の図柄組合せに対応する図柄(ベル)が表示されたのち、ストップスイッチ37が左右中の操作順序(不正解操作順序)で操作されたことに基づき、入賞2(1枚役1〜4)の図柄組合せに対応する図柄(ベル・スイカ・スイカ)を表示させるように制御する(図20(h)参照)。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB1内部中は、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作されて1枚役57、61、62、73、74、MB1の図柄組合せに対応する図柄(赤7)が表示されたのち、ストップスイッチ37が左中右の操作順序(正解操作順序)で操作されたことに基づき、1枚役57の図柄組合せに対応する図柄(赤7・黒BAR・リプ)を表示させるように制御する(図21(i)参照)。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB1内部中に、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作されて1枚役57、61、62、73、74、MB1の図柄組合せに対応する図柄(赤7)が表示されたのち、ストップスイッチ37が左右中の操作順序(不正解操作順序)で操作されたことに基づき、1枚役61の図柄組合せに対応する図柄(赤7・白BAR・ベル)を表示させるように制御する(図21(k)参照)。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB1内部中は、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作されて1枚役57、61、62、73、74、MB1の図柄組合せに対応する図柄(赤7)が表示されたのち、ストップスイッチ37が左中右の操作順序で「赤7」、「青7」図柄を引き込める位置で操作された場合、MB役に対応する図柄組合せを優先して表示させるように制御する(図21(g)参照)。
リール制御手段120は、入賞A1条件装置が当選したとき、MB1内部中は、左ストップスイッチ37Lが第1停止で「赤7」図柄を引き込める位置で操作されて1枚役57、61、62、73、74、MB1の図柄組合せに対応する図柄(赤7)が表示されたのち、中ストップスイッチ37Cが第2停止で「黒BAR」図柄を引き込める位置で操作された場合、1枚役57の図柄組合せに対応する図柄(黒BAR)を優先して表示させるように制御する(図21(i)参照)。
<MB2内部中に入賞A1条件装置当選時の停止例>
図22は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したときの停止例を説明するための図である。図22(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図22(b)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。
このとき、図22(b)の停止可能な図柄組合せは、図20に示した図柄組合せとほぼ同じであるが、MB2が図20に示した図柄組合せから増えている。
図22(c)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、「ベル」図柄は、払い出し枚数が多い図柄組合せを優先して引き込む枚数優先引き込みによって入賞1(ベル)に対応する「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図22(d)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、ストップスイッチ37の第2停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されているとき、停止可能な図柄組合せは、入賞1(ベル)、入賞2である1枚役1〜4になる。
図22(e)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第2停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、中リール40Cの図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
このとき、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているときであるので、引き込み可能な図柄は、入賞1に対応する「ベル」図柄と、1枚役2、4に対応する「スイカ」図柄とになる。このとき、中リール40Cの第2停止は、不正解操作順序であり、中リール40Cの小役に対応する図柄では、「スイカ」図柄は2個(1枚役2、4)、「ベル」図柄は1個(入賞1)と「スイカ」図柄の方が多いため、個数優先引き込みによって図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図22(f)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄、中リール40Cの「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて1枚役4が入賞する。このとき、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているときであるので、引き込み可能な図柄は、1枚役4に対応する「スイカ」図柄になる。
<MB1内部中、左中右(黒BAR付近)操作時(入賞2入賞)の停止例>
図23は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときの停止例を説明するための図である。図23(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図23(b)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。図23(b)は、図21(b)と同一であるので説明を省略する。
図23(c)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号11の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号12の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、「赤7」図柄は、個数優先引き込みでは、「赤7」図柄は5個、「ベル」図柄は5個であり、「赤7」図柄の数と「ベル」図柄の数は同じであるため、「赤7」図柄と「ベル」図柄とどちらを優先して引き込んでもよい。本例の場合は、「赤7」図柄は、引き込み不可能であるため「ベル」図柄を優先して引き込む制御を行う。
図23(d)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、ストップスイッチ37の第2停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されているとき、停止可能な図柄組合せは、入賞1(ベル)、入賞2である1枚役1〜4になる。
図23(e)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第2停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、中リール40Cの図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
このとき、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているときであるので、引き込み可能な図柄は、入賞1に対応する「ベル」図柄と、1枚役2、4に対応する「スイカ」図柄とになる。このとき、中リール40Cの第2停止は、不正解操作順序であり、中リール40Cの小役に対応する図柄では、「スイカ」図柄は2個(1枚役2、4)、「ベル」図柄は1個(入賞1)と「スイカ」図柄の方が多いため、個数優先引き込みによって図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図23(f)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「ベル」図柄、中リール40Cの「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号2の「スイカ」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて1枚役4が入賞する。このとき、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているときであるので、引き込み可能な図柄は、1枚役4に対応する「スイカ」図柄になる。
入賞A1条件装置が当選したとき、MB1内部中は、ストップスイッチ37が赤7を引き込める位置かつ左中右の操作順序で操作された場合、MB役に対応する図柄組合せが表示可能となる(図21(g)参照)。
入賞A1条件装置が当選したとき、MB1内部中は、ストップスイッチ37が左第1で赤7を引き込めない位置かつ左中右の操作順序で操作された場合、1枚役4が表示可能となる(図23(f)参照)。
入賞A1条件装置が当選したとき、MB2内部中は、ストップスイッチ37が左第1で赤7を引き込める位置かつ左中右の操作順序で操作された場合、1枚役4(入賞2)が表示可能となる(図22(f)参照)。
入賞A1条件装置が当選したとき、MB2内部中は、ストップスイッチ37が左第1で赤7を引き込めない位置かつ左中右の操作順序で操作された場合、1枚役4(入賞2)が表示可能となる。
本発明によれば、入賞1(ベル)とMB役が入賞する操作順序が同じであるため、入賞役を狙いつつMB役も同時に狙うことができ、操作順序毎に入賞可能なMBの種類を変更することができる。
<MB1内部中にハズレ決定時の停止例>
図24は、MB1内部中にハズレが決定されたときの停止例を説明するための図である。図24(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図24(b)は、MB1内部中にハズレが決定されたときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。
このとき、停止可能な図柄組合せは、MB1になる。MB1に対応する図柄組合せは、左リール40L、中リール40C、右リール40Rの順に(赤7−赤7−青7)である。
図24(c)は、MB1内部中にハズレが決定されたとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図24(d)は、MB1内部中にハズレが決定されたとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第2停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号16の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、中リール40Cの図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図24(e)は、MB1内部中にハズレが決定されたとき、左リール40Lの「赤7」図柄、中リール40Cの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号4の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号5の「青7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されてMB1が入賞する。
MB1内部中にハズレが決定されたとき、ストップスイッチ37が「赤7」図柄を引き込める位置で操作されたとき、MB1に対応する図柄組合せが表示可能となる(図24(e)参照)。入賞A1〜A6条件装置が当選したときにMB1を入賞させることができなかったときでも、ハズレが決定されたときMB1を入賞させることができるので、遊技者は多様なMB役の入賞機会を得ることができる。
図25は、ストップスイッチ37の操作順序の報知について説明するための図である。図25(a)は、MB非内部中に入賞A1条件装置が当選したとき入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知する画像を示す。副制御回路200は、MB非内部中のAT中に入賞A1条件装置が当選したとき、画像表示装置70に入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知する画像を表示する。図25(a)では、入賞1(ベル)が入賞する操作順序(左中右)及び図柄(操作タイミング)を、左ストップスイッチ37Lに対応して1番目に停止操作すべきであること示す「1」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、中ストップスイッチ37Cに対応して2番目に停止操作すべきであること示す「2」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、右ストップスイッチ37Rに対応して3番目に停止操作すべきであること示す「3」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄として表示する。
図25(b)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき図柄組合せMB1が入賞する操作順序を報知する画像を示す。副制御回路200は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、MB1を入賞させるため、画像表示装置70に図柄組合せMB1が入賞する操作順序を報知する画像を表示する。図25(b)では、MB1が入賞する操作順序(左中右)及び図柄(操作タイミング)を、左ストップスイッチ37Lに対応して1番目に停止操作すべきであること示す「1」と停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)を示す「赤7」図柄、中ストップスイッチ37Cに対応して2番目に停止操作すべきであること示す「2」と停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)を示す「赤7」図柄、右ストップスイッチ37Rに対応して3番目に停止操作すべきであること示す「3」と停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)を示す「青7」図柄として表示する。
なお、主制御回路100は、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左ストップスイッチ37Lは1番目に停止操作され停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)は「赤7」図柄であること、中ストップスイッチ37Cは2番目に停止操作され停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)は「赤7」図柄であること、右ストップスイッチ37Rは3番目に停止操作され停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)は「青7」図柄であること、を示す「90」を表示する。ここで、「90」は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選し、左中右の操作順序で操作すべきでることを示す表示である。
なお、左リール40Lを例にとると、「赤7」図柄を有効ラインL1上に停止表示できない停止タイミングで左ストップスイッチ37Lが停止操作されると、入賞1(ベル)が入賞する「ベル」図柄が引き込まれ、中リール40C、右リール40Rについても同様に「ベル」図柄が引き込まれる。そのため、画像表示装置70における報知画像において、「赤7」図柄の下にスラッシュ(/)を設けて「ベル」図柄を同時に表示するようにしてもよい。
図25(c)は、MB1内部中に入賞A2条件装置が当選したとき入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知する画像を示す。副制御回路200は、MB1内部中のAT中に入賞A2条件装置が当選したとき、画像表示装置70に入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知する画像を表示する。図25(c)では、入賞1(ベル)が入賞する操作順序(左右中)及び図柄(操作タイミング)を、左ストップスイッチ37Lに対応して1番目に停止操作すべきであること示す「1」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、中ストップスイッチ37Cに対応して3番目に停止操作すべきであること示す「3」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、右ストップスイッチ37Rに対応して2番目に停止操作すべきであること示す「2」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄として表示する。
図26は、主制御回路100と副制御回路200とによるストップスイッチ37の操作順序の報知を説明するための図である。図26(a)は、主制御回路100による、左右中正解で再遊技役2(RT2移行再遊技役)が入賞する操作順序の報知を説明するための図である。図26に示す例では、再遊技B2条件装置が当選したとき左右中正解で再遊技役2が入賞し、その他の操作順序で再遊技役1が入賞するようにスロットマシンを構成しているものとする。主制御回路100は、AT準備中に再遊技B2条件装置が当選したとき、再遊技役2が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左右中の操作順序でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「5」を表示する。
図26(b)は、副制御回路200による、左右中正解で再遊技役2(RT2移行再遊技役)が入賞する操作順序の報知を説明するための図である。主制御回路200は、再遊技B2条件装置が当選し、再遊技役2が入賞する操作順序を報知するとき、画像表示装置70に再遊技役2が入賞する操作順序を示す画像を表示する。
図26(b)では、再遊技役2が入賞する操作順序及び図柄を、左ストップスイッチ37Lに対応して1番目に停止操作すべきであること示す青色の「1」と入賞すべき図柄を示す「リプレイ」図柄、右ストップスイッチ37Rに対応して2番目に停止操作すべきであること示す青色の「2」と入賞すべき図柄を示す「リプレイ」図柄、中ストップスイッチ37Cに対応して3番目に停止操作すべきであること示す青色の「3」と入賞すべき図柄を示す「リプレイ」図柄、として表示する。
図26(c)は、主制御回路100による、左右中正解で入賞1(ベル)が入賞する操作順序の報知を説明するための図である。入賞A2条件装置が当選したとき左右中正解で入賞1(ベル)が入賞する。主制御回路100は、AT中に入賞A2条件装置が当選したとき、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、7セグで構成された獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左右中の操作順序でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「5」を表示する。
図26(d)は、副制御回路200による、入賞1(ベル)が入賞する操作順序の報知を説明するための図である。主制御回路200は、入賞A2条件装置が当選し、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知するとき、画像表示装置70に入賞1(ベル)が入賞する操作順序を示す画像を表示する。
図26(d)では、入賞1(ベル)が入賞する操作順序及び図柄を、左ストップスイッチ37Lに対応して1番目に停止操作すべきであること示す黄色の「1」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、右ストップスイッチ37Rに対応して2番目に停止操作すべきであること示す黄色の「2」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、中ストップスイッチ37Cに対応して3番目に停止操作すべきであること示す黄色の「3」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、として表示する。
AT準備中に、再遊技B2条件装置が当選したとき、主制御回路100は、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に左右中の操作順序でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「5」を表示する。副制御回路200は、画像表示装置70に再遊技役2が入賞する操作順序及び図柄を、左ストップスイッチ37Lに対応して1番目に停止操作すべきであること示す青色の「1」と入賞すべき図柄を示す「リプレイ」図柄、右ストップスイッチ37Rに対応して2番目に停止操作すべきであること示す青色の「2」と入賞すべき図柄を示す「リプレイ」図柄、中ストップスイッチ37Cに対応して3番目に停止操作すべきであること示す青色の「3」と入賞すべき図柄を示す「リプレイ」図柄、として表示する。
AT中に、入賞A2条件装置が当選したとき、主制御回路100は、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に左右中の操作順序でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「5」を表示する。副制御回路200は、画像表示装置70に入賞1(ベル)が入賞する操作順序及び図柄を、左ストップスイッチ37Lに対応して1番目に停止操作すべきであること示す黄色の「1」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、右ストップスイッチ37Rに対応して2番目に停止操作すべきであること示す黄色の「2」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、中ストップスイッチ37Cに対応して3番目に停止操作すべきであること示す黄色の「3」と入賞すべき図柄を示す「ベル」図柄、として表示する。
以上のように、主制御回路100は、再遊技B2条件装置が当選して再遊技役2に対応する操作順序を報知するとき、入賞A2条件装置が当選して入賞1(ベル)に対応する操作順序を報知するとき、どちらのときも獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に同じ「5」を表示する。そして、副制御回路200は、再遊技役2に対応する操作順序及び図柄と入賞1(ベル)に対応する操作順序及び図柄とを画像表示装置70に異なる画像で報知する。
これにより、副制御回路200で異常が発生し、操作順序の情報を出力できなくても、主制御回路100が操作順序の情報を表示可能であるため、遊技の進行を妨げることを抑制できる。また、主制御回路100と副制御回路200との通信は、主制御回路100から副制御回路200への一方向のみ可能であるため、主制御回路100と副制御回路200との通信が不可能となったとしても、主制御回路100が操作順序の情報を表示可能であるため、遊技の進行を妨げることを抑制できる。
図49は、操作順序の表示タイミングを説明するための図である。図49(a)は、操作順序の表示タイミングを説明する第1の例を示す。主制御回路100は、スタートスイッチ37が操作されると、操作態様指示情報を副制御回路200に送信する。そして、主制御回路100は、スタートスイッチ37が操作されてからリール40が回転を開始するまでの期間から最後に回転しているリール40に対応するストップスイッチ37が操作されるまでの間のいずれかのタイミングで、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示す情報を表示する。
そして、副制御回路200は、スタートスイッチ37が操作されてからリール40が回転を開始するまでの期間から最後に回転しているリール40に対応するストップスイッチ37が操作されるまでの間のいずれかのタイミングで、画像表示装置70に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示めす情報を表示する。第1の例では、主制御回路100と副制御回路200との報知開始タイミングは同じタイミングとなっている。
図49(b)は、操作順序の表示タイミングを説明する第2の例を示す。主制御回路100は、スタートスイッチ37が操作されると、操作態様指示情報を副制御回路200に送信する。そして、主制御回路100は、リール40が回転を開始してから最後に回転しているリール40に対応するストップスイッチ37が操作されるまでの間のいずれかのタイミングで、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示す情報を表示する。
そして、副制御回路200は、リール40が回転を開始してからストップスイッチ37の操作受付が可能となるまでの期間から最後に回転しているリール40に対応するストップスイッチ37が操作されるまでの間のいずれかのタイミングで、画像表示装置70に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示す情報を表示する。第2の例では、主制御回路100の報知開始タイミングは副制御回路200の報知開始タイミングよりも早い(先となる)タイミングとなっている。
図49(c)は、操作順序の表示タイミングを説明する第3の例を示す。主制御回路100は、スタートスイッチ37が操作されると、操作態様指示情報を副制御回路200に送信する。そして、主制御回路100は、ストップスイッチ37の操作受付が可能となってから最後に回転しているリール40に対応するストップスイッチ37が操作されるまでの間のいずれかのタイミングで、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示す情報を表示する。
そして、副制御回路200は、リール40が回転を開始してから最後に回転しているリール40に対応するストップスイッチ37が操作されるまでの間のいずれかのタイミングで、画像表示装置70に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示す情報を表示する。第3の例では、副制御回路200の報知開始タイミングは主制御回路100の報知開始タイミングよりも早い(先となる)タイミングとなっている。
図49(d)は、操作順序の表示タイミングを説明する第4の例を示す。主制御回路100は、リール40が回転を開始してからストップスイッチ37の操作受付が可能となるまでのいずれかのタイミングで、操作態様指示情報を副制御回路200に送信する。そして、主制御回路100は、スタートスイッチ37が操作されたタイミングで、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示す情報を表示する。
そして、副制御回路200は、ストップスイッチ37の操作受付が可能となってから最後に回転しているリール40に対応するストップスイッチ37が操作されるまでの間のいずれかのタイミングで、画像表示装置70に操作態様(操作順序又は操作タイミング)を示す情報を表示する。第4の例では、主制御回路100の報知開始タイミングは副制御回路200の報知開始タイミングよりも早い(先となる)タイミングとなっている。また、主制御回路100の報知開始タイミングは、主制御回路100による操作態様指示情報の副制御回路200への送信タイミングよりも早い(先となる)タイミングとなっている。さらに、主制御回路100による操作態様指示情報の副制御回路200への送信タイミングは、副制御回路200の報知開始タイミングよりも早い(先となる)タイミングとなっている。
さらに、主制御回路100と副制御回路200が操作態様指示情報(操作順序及び/又は操作タイミング(図柄))を報知するタイミングについて説明する。役抽選手段110による抽選の結果、操作順序に関する抽選結果が得られた場合は操作順序表示器29と画像表示装置70とに報知を行うが、それぞれの報知のタイミングは基本的にスタートスイッチ36が操作されたタイミングからストップスイッチ37の停止受付が可能になるまでの期間とする(図49(a)参照)。
例えば、スタートスイッチ36が操作されたことで役抽選手段110の抽選結果が得られるが、主制御回路100側ではスタートスイッチ36が操作されたタイミングで操作順序表示器29が主制御回路100のうちメインCPUから送信される所定のコマンドを受信することで、操作態様(操作順序及び/又は操作タイミング(図柄))に関する報知が報知可能となる。同様に副制御回路200側では主制御回路100から副制御回路200に操作態様指示情報が送信されることで画像表示装置70に操作態様(操作順序及び/又は操作タイミング(図柄))に関する報知が報知可能となる。
操作順序表示器29に表示されるタイミングと画像表示装置70に表示されるタイミングはほぼ同じでも異ならせても良い(図49(a)〜(d)参照)。例えば、操作順序表示器29はスタートスイッチ36が操作されたタイミングで報知し、画像表示装置70はリール40が定速回転となったことときに報知するようにしてもよい。操作順序表示器29はリール40が定速回転に達したときに報知し、画像表示装置70はスタートスイッチ36が操作されたタイミングで報知するようにしてもよい。一の遊技期間中に抽選結果が表示可能となるストップスイッチ37の操作が初めて可能となる期間までの間に報知するようにすれば、どのタイミングでもよい。
また、図49には記載していないが、有効ラインL1上に表示された図柄組み合わせが遊技媒体の払い出しを与える結果となるタイミングで報知するようにしても良い。
また、画像表示装置70で操作態様(操作順序及び/又は操作タイミング(図柄))に関する報知をしない(非AT中/AT中の一部)ときは、操作順序表示器29で操作態様(操作順序及び/又は操作タイミング(図柄))に関する報知をしてもよいし、しなくてもよい。これにより、AT中であっても操作順序表示器29のみが操作態様(操作順序及び/又は操作タイミング(図柄))に関する報知を実行することで、遊技者に違和感を与え、有利な特典が付与される可能性がある期待感を与えることができる。例えば、AT中に特定抽選結果(入賞A1〜A6条件装置)が当選し、さらに抽選の結果、AT期間を延長(上乗せ)するAT特化期間がある場合に、AT特化期間に移行することが決定しているとき、AT特化期間に移行するまでの期間において画像表示装置70による操作態様(操作順序及び/又は操作タイミング(図柄))に関する報知をなくすことで遊技者に違和感を与えることができる。
<MB非内部中及びMB1内部中に入賞B1条件装置が当選したときの報知>
図27は、MB非内部中及びMB1内部中に入賞B1条件装置が当選したときの報知を説明するための図である。
図27(a)は、主制御回路100による入賞B1条件装置番号及び操作順序の報知を説明するための図である。主制御回路100は、MB非内部中のAT中に入賞B1条件装置が当選すると、獲得枚数表示器28に入賞B1条件装置が当選したことを示す「16」、操作順序表示器29に左第1でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「1」を表示する。
図27(b)は、MB非内部中に入賞B1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、「ベル」図柄は、払い出し枚数が多い図柄組合せを優先して引き込む枚数優先引き込みによって入賞1(ベル)に対応する「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図27(c)は、MB非内部中に入賞B1条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。最初に図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたあと、中ストップスイッチ37Cが停止操作されると、左第1停止操作は正解操作順序(図9参照)であるため、「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。そして、最後に右ストップスイッチ37Rが停止操作されると、「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて入賞1(ベル)が入賞する。
図27(d)は、主制御回路100による、入賞B1条件装置番号及び操作順序の報知を説明するための図である。主制御回路100は、MB1内部中のAT中に入賞B1条件装置が当選すると、獲得枚数表示器28に入賞B1条件装置が当選したことを示す「16」、操作順序表示器29に中第1でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「2」を表示する。
図27(e)は、MB1内部中に入賞B1条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止したときの停止態様を示す。最初に中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、「ベル」図柄は、払い出し枚数が多い図柄組合せを優先して引き込む枚数優先引き込みによって入賞1(ベル)に対応する「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図27(f)は、MB1内部中に入賞B1条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。最初に図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたあと、左ストップスイッチ37Lが停止操作されると、MB1内部中は操作順序に関係なく入賞1(ベル)が入賞(図9参照)するため、「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。そして、最後に右ストップスイッチ37Rが停止操作されると、「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されて入賞1(ベル)が入賞する。
上述したように、MB非内部中に入賞B1条件装置が当選すると、左第1でストップスイッチ37を操作すると、入賞1(ベル)が入賞する(図9参照)。また、MB1内部中に入賞B1条件装置が当選すると、操作順序に関係なく(100%引き込み)入賞1(ベル)が入賞する(図9参照)。図27(d)の報知では、「2」を表示したが、左第1「1」、右第1「3」停止でも入賞1(ベル)が入賞する。
主制御回路100は、MB非内部中のAT中に入賞B1条件装置が当選すると、獲得枚数表示器28に入賞B1条件装置が当選したことを示す「16」、操作順序表示器29に左第1でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「1」を必ず表示する。そして、主制御回路100は、MB1内部中のAT中に入賞B1条件装置が当選すると、獲得枚数表示器28に入賞B1条件装置が当選したことを示す「16」、操作順序表示器29に中第1でストップスイッチ37を操作すべきことを示す「2」を表示するので、遊技者はAT中に入賞B1条件装置が当選して中第1停止をすべき報知「2」が表示されたことによりMB非内部中でなくMB1内部中であることを認識することができる。
<AT中外部信号出力>
図28は、AT中であることを示す外部信号の出力について説明するための図である。主制御回路100は、非MB中(非RT、RT1、RT2、RT3、RT4中)において、再遊技A1〜C3条件装置が当選したときAT抽選を行う。ATに当選したならば天井遊技数を0ゲームに設定し、AT前兆カウンタとしてαをセットする。なお、AT抽選は、非RT、RT1、RT2、RT3中に行われてもよい。そして、1ゲーム毎にαから1減算する処理を行う。そして、非MB内部中(非RT、RT1、RT2、RT3中)において、MBが当選しRT状態がMB内部中「RT4」に移行するとAT前兆カウンタの減算を停止する。
そして、MBの図柄組合せが入賞すると遊技状態はMB中(MB作動中)に移行し、MB遊技が終了するとRT状態は「非RT」に移行される。そして、停止していたAT前兆カウンタの減算を開始し、AT前兆カウンタが0になるとAT準備中になる。主制御回路100は、AT準備中の状態で、RT状態が「非RT」から「RT1」、「RT2」を経て「RT3」に移行するとATを開始し、AT中であることを示す外部信号を出力する。
≪主制御回路における制御処理の説明≫
<遊技進行メイン処理の説明>
図29は、主制御回路100で実行される遊技の進行を制御する遊技進行メインルーチンの内容を示すフローチャートである。図29のフローチャートにおいて、まず、遊技開始処理を行なう(ステップS10)。具体的には、前回の遊技の表示判定処理(ステップS26参照)で、MB作動図柄表示(リール停止制御でMB1〜3に対応する図柄表示)と判定された場合には、MB遊技作動をセットする。これにより、役抽選の結果に拘わらず全小役が当選の状態になる。また、前回の遊技の表示判定処理(ステップS26参照)で再遊技作動図柄表示(リール停止制御で再遊技役に対応する図柄組合せ表示)と判定された場合には、再遊技作動をセットする。これにより、前回のメダル(遊技媒体)の賭数を自動投入する制御処理を行なう。
また、遊技開始処理では、設定値、遊技状態(RT状態、非RT状態)等の各種遊技情報を示すコマンドを、それぞれコマンドバッファに書き込む。なお、コマンドバッファは、I/Oモジュール上に搭載される不揮発性メモリであり、動作開始後は、コマンドバッファから自動的に次のコマンドが呼び出され実行される。よって、ソフトウェアの介在なしで動作するため、メインCPUの負荷を軽減することができる。
また、セレクタのブロッカをオンにする制御処理を行なって、投入口32から投入されたメダルの受付を可能な状態にする。なお、今回の遊技が再遊技であり、クレジット数が最大値(例えば、50枚)に達している場合には、ブロッカをオンにする制御処理は行なわない。
次に、メダル(遊技媒体)管理処理を行なう(ステップS12)。メダル(遊技媒体)管理処理では、投入されたメダルに基づいた投入処理、精算スイッチ38/最大ベットスイッチ35の操作に基づいた処理が行われる。
ステップS12のメダル(遊技媒体)管理サブルーチンを実施した後、メダルの賭数が規定数と一致し、且つスタートスイッチがオンになっているか否か判断する(ステップS14)。この判断で、もし、メダルの賭数が規定数と一致していない、またはスタートスイッチがオンになっていない(ステップS14/NO)ときには、ステップS12に戻り、ステップS12およびステップS14の制御処理を繰り返す。ステップS14の判断で、もし、メダルの賭数が規定数と一致し、且つスタートスイッチがオンになっている(ステップS14/YES)と判断したときには、次に、セレクタのブロッカをオフにしてメダル流路を閉鎖して、メダルの受付を不可能な状態にして(ステップS16)、役抽選処理を行なう(ステップS18)。
<役抽選処理の説明>
以下に、役抽選処理の説明を行なう。まず、現在の遊技状態を参照し、現在の遊技状態に対応した条件装置抽選テーブルを選択する。つまり、遊技状態が非RT、RT1、RT2、RT3、RT4、MB中の場合には、図10に示す当選番号・条件装置、置数のテーブルの非RT中の欄に記載の置数に基づく数値範囲で抽選処理を行なう。また、遊技状態がMB中の場合には、役抽選結果によらず、全ての小役が当選した状態になる。
次に、乱数発生器112が発生した内蔵用乱数を取得し、これに加工用乱数(ソフト乱数)を加えた値を、取得した乱数として用いる。この乱数値と、遊技状態に対応した各役の数値範囲と照らし合わせて、何れかの役に当選したか、またはハズレたかの判定を行う。そして、役抽選により導出された条件装置番号に対応する役の当選フラグをオンにする。なお、各役に対応する当選フラグのオン/オフ状態は、RAM110の所定の記憶領域に記憶される。
ステップS18の役抽選処理を実施した後、AT制御処理サブルーチンを実施する(ステップS20)。ここで、AT制御処理について、図30のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
<AT制御処理>
図30は、AT制御処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、AT前兆中であるか否かを判断する(ステップS40)。AT前兆中でないと判断したとき(ステップS40/NO)、AT中又はAT準備中か否かを判断する(ステップS42)。AT中又はAT準備中であると判断したとき(ステップS42/YES)、AT中か否かを判断する(ステップS62)。AT中又はAT準備中でないと判断したとき(ステップS42/NO)、入賞A1〜A6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS44)。入賞A1〜A6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS44/YES)、AT抽選処理を行う(ステップS46)。ATの当選は、設定値に応じて、A1〜A6条件装置が当選したとき所定の確率で決定される。
そして、ATストックがあるか又はATが当選したか否かを判断する(ステップS48)。ATストックがあるか又はATが当選したと判断したとき(ステップS48/YES)、AT前兆フラグをセットし(ステップS50)、AT前兆カウンタにαをセットする(ステップS52)。αは抽選で1〜10の数値の中から決定される。ATが当選したと判断したときATストックを1加算する。次に、ATカウンタ(ATG)に40をセットし(ステップS54)、ATストックを1減算し(ステップS56)、AT制御処理を終了する。また、入賞A1〜A6条件装置が当選していないと判断したとき(ステップS44/NO)、ATストックがあるか又はATが当選してないと判断したとき(ステップS48/NO)、AT制御処理を終了する。
AT前兆中であると判断したとき(ステップS40/YES)、AT前兆カウンタが0か否かを判断する(ステップS58)。AT前兆カウンタが0であると判断したとき(ステップS58/YES)、AT準備中フラグをセットし(ステップS60)、AT中か否かを判断する(ステップS62)。AT中であると判断したとき(ステップS62/YES)、ATカウンタを1減算し(ステップS64)、ATカウンタが0か否かを判断する(ステップS66)。AT中でないと判断したとき(ステップS62/NO)、入賞A1〜A6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS76)。
ATカウンタが0であると判断したとき(ステップS66/YES)、AT継続バトル抽選を行う(ステップS68)。AT継続バトル抽選では、バトルの種類とバトルの勝敗とが決定される。AT継続バトルは、80%の確率で勝利が決定され、勝利するとATが継続する。また、ATストックがあるときは、AT継続バトルを勝利に決定し、ATストックの数を1減算してもよい。そして、AT継続バトルが勝利か否かを判断する(ステップS70)。AT継続バトルが勝利であると判断したとき(ステップS70/YES)、ATカウンタに40をセットし(ステップS72)、AT制御処理を終了する。そして、AT継続バトルが勝利でないと判断したとき(ステップS70/NO)、ATストックがあるときは、AT継続バトルを勝利に決定し、ATストックの数を1減算し、ATカウンタに40をセットする。また、ATカウンタが0でないと判断したとき(ステップS66/NO)、AT継続バトルが勝利でないと判断したとき(ステップS70/NO)、AT制御処理を終了する。
AT前兆カウンタが0でないと判断したとき(ステップS58/NO)、RT4中か否かを判断する(ステップS73)。RT4中でないと判断したとき(ステップS73/NO)、AT前兆カウンタを1減算し(ステップS74)、入賞A1〜A6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS76)。また、RT4中であると判断したとき(ステップS73/YES)、ステップS76の処理に移行する。入賞A1〜A6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS76/YES)、ATストックの抽選処理を行い(ステップS78)、ATストックが当選したか否かを判断する(ステップS80)。ATストックが当選したと判断したとき(ステップS80/YES)、ATストックを1加算して(ステップS82)、AT制御処理を終了する。入賞A1〜A6条件装置が当選してないと判断したとき(ステップS76/NO)、ATストックが当選してないと判断したとき(ステップS80/NO)、AT制御処理を終了する。
図29に戻り、ステップS20のAT制御処理に引き続いて、操作順序報知サブルーチンを実施する(ステップS22)。ここで、操作順序報知処理について、図31のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
<操作順序報知処理の説明>
図31は、遊技進行メイン処理内で実行される操作順序報知処理を説明するための図である。操作順序報知処理では、RAMに記憶されたデータに基づいて、割り込み制御で実施されるリール駆動制御により、図31に示すようなリール駆動制御が実施される。
図31のフローチャートにおいて、まず、主制御回路100は、MB内部中か否かを判断する(ステップS84)。MB内部中であると判断したとき(ステップS84/YES)、入賞A1〜A6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS85)。入賞A1〜A6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS85/YES)、MBが入賞する操作順序を報知し(ステップS86)、操作順序報知処理を終了する。ここで、MBが入賞する操作順序の報知は、図25(b)に示すようなMB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき図柄組合せMB1が入賞する操作順序及び図柄(操作タイミング)を示す画像を表示することによって行われる。
図25(b)に示す報知は、副制御回路200による報知であるが、主制御回路100は、獲得枚数表示器28(操作順序表示器29)に、左ストップスイッチ37Lは1番目に停止操作され停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)は「赤7」図柄であること、中ストップスイッチ37Cは2番目に停止操作され停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)は「赤7」図柄であること、右ストップスイッチ37Rは3番目に停止操作され停止タイミングを合わせるべき図柄(有効ラインL1上に停止表示させるべき図柄)は「青7」図柄であること、を示す「90」を表示する。
入賞A1〜A3条件装置が当選していないと判断したとき(ステップS85/NO)、操作順序報知処理を終了する。また、MB内部中でないと判断したとき(ステップS84/NO)、AT中又はAT準備中か否かを判断する(ステップS87)。AT中又はAT準備中でないと判断したとき(ステップS87/NO)、当選した条件装置に応じて前述したグループ化された操作順序を報知する(ステップS88)。AT中又はAT準備中であると判断したとき(ステップS87/YES)、AT準備中か否かを判断する(ステップS89)。AT準備中であると判断したとき(ステップS89/YES)、RT1又はRT2中か否かを判断する(ステップS90)。
RT1又はRT2中であると判断したとき(ステップS90/YES)、当選した条件装置に応じて操作順序を報知し(ステップS91)、操作順序報知処理を終了する。ここでは、RT状態が「RT1」のとき再遊技B1〜B3条件装置が当選した場合、再遊技役2が成立して「RT2」へ移行する操作順序、RT状態が「RT2」のとき再遊技C1〜C3条件装置が当選した場合、再遊技役3が成立して「RT3」へ移行する操作順序を報知する。なお、AT準備中であるとき、入賞A1〜C3条件装置が当選すると、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知してもよい。AT準備中でないと判断したとき(ステップS89/NO)、RT1又はRT2中でないと判断したとき(ステップS90/NO)、AT中か否かを判断する(ステップS95)。
AT中であると判断したとき(ステップS95/YES)、入賞A1〜A6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS96)。入賞A1〜A6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS96/YES)、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知し(ステップS97)、操作順序報知処理を終了する。入賞A1〜A6条件装置が当選していないと判断したとき(ステップS96/NO)、再遊技役A1〜C6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS98)。
再遊技役A1〜C6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS98/YES)、RT状態が非RT状態に移行することを防ぐため、再遊技役1以外が入賞する操作順序を報知し(ステップS99)、操作順序報知処理を終了する。AT中でないと判断したとき(ステップS95/NO)、再遊技役A1〜C6条件装置が当選していないと判断したとき(ステップS98/NO)、操作順序報知処理を終了する。
図29に戻り、ステップS22の操作順序報知処理に引き続いて、リール停止管理サブルーチンを実施する(ステップS24)。ここで、リール停止管理について、図32のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
<リール停止管理処理の説明>
図32は、遊技進行メイン処理内で実行されるリール停止管理処理を説明するための図である。リール停止管理処理では、RAMに記憶されたデータに基づいて、割り込み制御で実施されるリール駆動制御により、図32、33に示すようなリール駆動制御が実施される。
図32のフローチャートにおいて、まず、役抽選処理の結果である当選番号を示すデータをレジスタに記憶し(ステップS100)、制御コマンドセットが行われる(ステップS102)。制御コマンドセットでは、副制御回路200に送信するコマンドをRAMに記憶する。次に、最小遊技時間(ウエイトタイム:例えば4.1秒)を経過したか否か判断する(ステップS104)。この判断で、もし、最小遊技時間を経過していないと判断したとき(ステップS104/NO)、そのままこの判断処理を繰り返す。つまり、待機状態になっている。ステップS104の判断で、もし、最小遊技時間を経過したと判断したとき(ステップS104/YES)、リール回転開始待機を示すデータをレジスタに記憶し(ステップS106)、制御コマンドセットが行われる(ステップS108)。次に、加速に用いる各種データの初期値をRAM(RWM)に記憶する(ステップS110)。この制御処理により、割り込み制御で実施される駆動制御のプログラムにより、リールの加速が行なわれる。
引き続いて、リールが定速中であるか否か判断する(ステップS112)。この判断で、もし、リールが定速中ではないと判断したとき(ステップS112/NO)、そのままステップS118へ進む。ステップS112の判断で、もし、リールが定速中であると判断したとき(ステップS112/YES)、次に、不良検出カウンタが異常値を示しているか否か判断する(ステップS114)。この判断で、もし、不良検出カウンタが異常値を示していると判断したとき(ステップS114/YES)、加速に用いる各種データの初期値をRAMに記憶する(ステップS116)。ステップS116の制御処理は、リールごとに「脱調」を判定するものであり、定速に達しているリールにおいて、「脱調」と判定した場合、ステップS116に示すように、改めて再加速処理を行なうようになっている。ステップS114の判断で、もし、不良検出カウンタが異常値を示していないと判断したとき(ステップS114/NO)、ステップS118へ進む。
ステップS118では、全リールについて、ステップS112〜S116に示す確認が終了したか否か判断する(ステップS118)。この判断で、全リールについて確認が終了していないと判断したとき(ステップS118/NO)、ステップS112に戻り、ステップS112〜S118の制御処理を繰り返す。ステップS118の判断で、もし、全リールについて確認が終了したと判断したとき(ステップS118/YES)、次に、停止可能位置を作成済みか否か判断する(ステップS120)。
ここで、停止可能位置を説明すると、役抽選処理に基づいて停止テーブル(図示せず)を選択し、回転中のリールの各図柄に対して停止可能位置を作成するようになっている。例えば、3つのリールが回転中のとき、3(リール数)×16(各リールの図柄数)=48図柄分の停止可能位置を作成する。なお、本遊技中は、操作されたストップスイッチに対応するリールの回転を190ミリ秒以内に停止させる制御を行なう。したがって、定速回転速度が約80回転/分であり、1つのリールに配置された図柄数が16個であるため、ストップスイッチが操作された時のリール位置から、最大で約4図柄分だけ移動するまでの間に、リールを停止させることになる。この移動可能な図柄数を滑りコマ数という。停止可能位置は、この滑りコマ数に基づいて作成される。
ステップS120の判断で、もし、停止可能位置を作成済みではないと判断したとき(ステップS120/NO)、次に、停止可能位置(予定位置)を作成してステップS122へ進む。ステップS120の判断で、もし、停止可能位置を作成済みであると判断したとき(ステップS120/YES)、そのままステップS124へ進む。ステップS124では、ストップスイッチの受付があったか否か判断する(ステップS124)。ステップS122、ステップS120/YESのあと、ストップスイッチの受付があったか否かを判断する(ステップS124)。
ステップS124/YESと判断したとき、受付されたストップスイッチを示すデータをレジスタに記憶する(ステップS132)。ステップS124/NOと判断したとき、全リールが停止したか否かを判断する(ステップS170)。ステップS132の処理のあと、受付されたストップスイッチは左ストップスイッチ37Lか否かを判断する(ステップS146)。
受付されたストップスイッチは左ストップスイッチ37Lであると判断したとき(ステップS146/YES)、停止制御を行うリール40のリール駆動状態を「減速中」に更新停止位置の更新し、停止受付時の図柄番号と、停止可能位置に基づき、停止位置を決定する(ステップS152)。そして、停止するリール、滑りコマ数を示すデータをレジスタに記憶し(ステップS154)、制御コマンドセットが行われる(ステップS156)。
受付されたストップスイッチは左ストップスイッチ37Lでないと判断したとき(ステップS146/NO)、受付されたストップスイッチは中ストップスイッチ37Cか否かを判断する(ステップS148)。受付されたストップスイッチは中ストップスイッチ37Cであると判断したとき(ステップS148/YES)、ステップS152〜ステップS156の処理と同様のステップS158〜ステップS162の処理を行う。
受付されたストップスイッチは中ストップスイッチ37Cでないと判断したとき(ステップS148/NO)、受付されたストップスイッチは右ストップスイッチ37Rか否かを判断する(ステップS150)。受付されたストップスイッチは右ストップスイッチ37Rであると判断したとき(ステップS150/YES)、ステップS152〜ステップS156の処理と同様のステップS164〜ステップS168の処理を行う。
受付されたストップスイッチは右ストップスイッチ37Rでないと判断したとき(ステップS150/NO)、全リールが停止したか否かを判断する(ステップS170)。全リールが停止していないと判断したとき(ステップS170/NO)、ステップS112の処理を行う。全リールが停止したと判断したとき(ステップS170/YES)、リール停止管理処理を終了する。
再び、遊技進行メイン処理の説明に戻り、ステップS24のリール停止管理サブルーチンを実施した後、上述のリール停止制御で停止したリールにより表示された図柄の組合せを判定する表示判定処理を行なう(ステップS26)。表示判定処理では、確認する有効ラインL1をセットし、停止図柄を確認する。そして、メダル(遊技媒体)の払出し処理を行い(ステップS28)、ステップS29へ進む。ステップ29では、AT終了判定処理を行なう(ステップS29)。ここで、AT終了判定処理について、図34のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
<AT終了判定処理の説明>
次に、図29のステップS29に示したAT終了判定処理の詳細な内容について、図34のフローチャートを参照しつつ説明する。
図34は、AT終了判定処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、AT中か否かを判断する(ステップS190)。AT中であると判断したとき(ステップS190/YES)、ATカウンタ(ATG)が0か否かを判断する(ステップS194)。ATカウンタ(ATG)が0であると判断したとき(ステップS194/YES)、天井遊技数を抽選する(ステップS196)。なお、天井遊技数は抽選により決定されるのではなく、予め定められた遊技数が設定されてもよい。
次に、決定された天井遊技数を天井遊技数カウンタにセットし(ステップS197)、遊技状態を、「AT中」から「通常遊技」に変更する(ステップS198)。ATカウンタ(ATG)が0でないと判断したとき(ステップS194/NO)、ステップS190/NO、又は、ステップS198の処理のあと、AT終了判定処理を終了する。
図29に戻り、AT終了判定処理のあと(ステップS29)、ステップS30へ進む。ステップ30では、遊技終了チェック処理を行なう(ステップS30)。ここで、AT終了判定処理について、図35のフローチャートを用いて、詳細に説明する。
<遊技終了チェック処理の説明>
次に、図29のステップS30に示した遊技終了チェック処理の詳細な内容について、図35のフローチャートを参照しつつ説明する。
図35は、遊技終了チェック処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、非持越し役に対応する条件装置を記憶するRAMのアドレスをセットする(ステップS200)。ここで、再遊技役と小役とは非持越し役であり、MBは持越し役である。持越し役は、当選した遊技以降、持越し役に対応する図柄組合せが有効ラインに表示されないときに次遊技以降も当選状態が維持される。また、RAMは、各条件装置の当選状態を記憶するアドレスを備え、ステップS200では、MBの条件装置を記憶するアドレス以外のアドレスが指定される。具体的には、小役等の非持越し役の条件装置を記憶するアドレスが指定される。
次に、非持越し役に対応する条件装置が当選していることを示すフラグをオフにする(ステップS202)。そして、全ての非持越し役に対応する条件装置が当選していることを示すフラグがオフされたか否かを判断する(ステップS204)。全てのフラグがオフされていないと判断したとき(ステップS204/NO)、ステップS202の処理に戻り、全てのフラグがオフされたと判断したとき(ステップS204/YES)、MBが入賞したか否かを判断する(ステップS206)。MBが入賞したと判断したとき(ステップS206/YES)、MBが当選していることを示すフラグをオフにする(ステップS208)。MBが入賞していないと判断したとき(ステップS206/NO)、ステップS208の処理のあと、後述するRT移行処理を行う作動フラグチェックが行われる(ステップS210)。作動フラグチェックでは、MB、又は、再遊技が作動中であるか否かを示すフラグのチェックが行われる。MBに対応する条件装置が当選しているか否かを示すフラグを取得する(ステップS212)。
そして、RT状態を生成及び保存する(ステップS214)。ここでは、ステップS212で取得したフラグに基づき、MB条件装置が当選していることを示すフラグがオンならば、RT状態をMB内部中にする。MB条件装置が当選していることを示すフラグがオフでありMBが作動中でないとき、RT状態を非内部中にする。また、MB条件装置が当選していることを示すフラグがオフでありMBが作動中であるとき、MB中にする。上述の状態は、RAMに保存される。そして、外部信号制御処理が行われる(ステップS216)。外部信号制御処理では、セットされたフラグ又は当選した条件装置に応じて外部信号出力を実行するか否かを判断する(ステップS216)。
<RT移行処理の説明>
次に、図35のステップS209に示したRT移行処理の詳細な内容について、図36のフローチャートを参照しつつ説明する。
図36は、RT移行処理を説明するためのフローチャートである。まず、主制御回路100は、MB遊技中であるか否かを判断する(ステップS240)。MB遊技中であると判断したとき(ステップS240/YES)、MB遊技が終了したか否かを判断する(ステップS242)。MB遊技が終了した(合計8枚を超える払い出しが行われたとき)と判断したとき(ステップS242/YES)、非RTフラグをセットする(ステップS244)。MB遊技が終了してないと判断したとき(ステップS242/NO)、ステップS244のあと、RT移行処理を終了する。
主制御回路100は、MB遊技中でないと判断したとき(ステップS240/NO)、MB条件装置フラグがオンか否かを判断する(ステップS246)。MB条件装置フラグがオンであると判断したとき(ステップS246/YES)、RT4フラグをセットし(ステップS248)、RT移行処理を終了する。
MB条件装置フラグがオンでないと判断したとき(ステップS246/NO)、ベルこぼし図柄が表示されたか否かを判断する(ステップS250)。ベルこぼし図柄が表示されたと判断したとき(ステップS250/YES)、RTフラグ1をセットする(ステップS258)。ベルこぼし図柄が表示されていないと判断したとき(ステップS250/NO)、再遊技役1が表示されたか否かを判断する(ステップS252)。再遊技役1が表示されたと判断したとき(ステップS252/YES)、非RTフラグをセットする(ステップS260)。再遊技役1が表示されていないと判断したとき(ステップS252/NO)、再遊技役2が表示されたか否かを判断する(ステップS254)。再遊技役2が表示されたと判断したとき(ステップS254/YES)、RT2フラグをセットする(ステップS262)。再遊技役2が表示されていないと判断したとき(ステップS254/NO)、再遊技役3が表示されたか否かを判断する(ステップS256)。再遊技役3が表示されたと判断したとき(ステップS256/YES)、RT3フラグをセットする(ステップS264)。
再遊技役3が表示されてないと判断したとき(ステップS256/NO)、ステップS258、ステップS260、ステップS262、ステップS264の処理のあと、再遊技役3が表示されたか否かを判断する(ステップS266)。再遊技役3が表示されたと判断したとき(ステップS266/YES)、AT準備中か否かを判断する(ステップS268)。AT準備中と判断したとき(ステップS268/YES)、遊技状態をAT準備中からAT中に変更し(ステップS270)、AT中であることを示す外部信号出力をセットする(ステップS272)。AT中であることを示す外部信号出力は、後述する割込処理で出力される。再遊技役3が表示されていないと判断したとき(ステップS266/NO)、AT準備中でないと判断したとき(ステップS268/NO)、RT移行処理を終了する。
<割込処理の説明>
図37は、主制御回路で実行される割込処理の内容を示すフローチャートである。図38のフローチャートを参照しつつ割込処理を説明する。まず、主制御回路100は、メインループで使用しているメインCPUのレジスタを割込処理で使用するため、現在のレジスタ値をRAMのスタック領域に退避し、割込処理中に次の割込処理が始まらないように、重複割込処理の禁止フラグをオンにする(ステップS300)。そして、電源断検知を行う(ステップS302)。
主制御回路100は、電源断と判断したとき(ステップS302/YES)、電源断処理を行う。電源断処理では、RAMのチェックサムデータを算出し、記憶する。そして、電源電圧監視装置からリセット信号が出力されるまで待機する。
主制御回路100は、電源断でないと判断したとき(ステップS302/NO)、タイマ計測が行われる(ステップS304)。タイマ計測では、4.1秒のウエイトの減算、メダル滞留時間の減算等が行われる。次に、7セグ表示制御処理が行われる(ステップS306)。7セグ表示制御処理では、遊技機の状態に応じて、操作順序を示す情報、前述したグループ化された情報、当選した条件装置番号、設定値、獲得枚数値、貯留枚数値等の表示を行う7セグ等の発光パターンを制御する。
入力ポート0〜2の読み込みを行う(ステップS308)。入力ポート0には、精算スイッチ信号、ベット信号(1、3枚)、スタート信号、停止ボタンセンサ信号(左、中、右、演出リール)等のデータ、入力ポート1には、第3センサ信号(セレクタの信号)、ドアスイッチ信号、設定キー信号、設定ドア信号、設定/リセットボタン信号、リールセンサ(第1、2、3、演出)等のデータ、入力ポート2には、電源断信号、投入センサ信号1、2、払出センサ信号1、2、満杯検知信号等のデータが入力される。操作順序を示す情報、前述したグループ化された情報、当選した条件装置番号等は入力ポート0〜2のいずれかに入力される。
そして、主制御回路100は、リールの駆動制御を行い(ステップS310)、全リールが停止したか否かを判断する(ステップS312)。主制御回路100は、全リールが停止してないと判断したとき(ステップS312/NO)、ステップS310の処理に戻る。全リールが停止したと判断したとき(ステップS312/YES)、ストップスイッチ37のランプ制御を行う(ステップS314)。ストップスイッチ37のランプ制御では、リール40が回転開始したときに色を変更すること等が行われる。次に、リール、ホッパー、ブロッカの励磁出力を出力するポート出力処理を行う(ステップS316)。そして、RAM(送信用バッファ)に記憶されている未送信の制御コマンドを送信する(ステップS318)。
そして、主制御回路100は、RAMに記憶されている外部信号データをレジスタに記憶する(ステップS320)。外部信号データは、AT、有利状態等のデータである。そして、外部信号データのオン/オフに基づいて外部信号を出力する(ステップS322)。そして、割込処理開始時に記憶していたレジスタデータを復帰するとともに、次回の割込処理を開始できるようにし(ステップS324)、割込処理を終了する。
<リール駆動制御処理の説明>
次に、図37のステップS310に示したリール駆動制御処理において、リール駆動制御処理が行われる場合を図38のフローチャートを参照しつつ説明する。主制御回路100は、図38のステップS400の処理へ進むと、RAMに記憶されたリール駆動状態に基づき、現在リールが停止中であるか否かを判断する(ステップS400)。主制御回路100は、リール駆動状態が停止中であると判断すると(ステップS400/YES)、リール駆動制御処理を終了する。
リール駆動状態が停止中でないと判断すると(ステップS400/NO)、リール駆動状態がリール回転待機中か否かを判断する(ステップS402)。主制御回路100は、リール駆動状態がリール回転開始待機中でないと判断すると(ステップS402/NO)、リール駆動パルス出力カウンタを1減算する処理を行う(ステップS410)。リール駆動状態がリール回転開始待機中であると判断すると(ステップS402/YES)、「リール回転開始」を示すデータをレジスタに記憶し(ステップS404)、制御コマンドセットが行われる(ステップS406)。そして、リール駆動状態を「加速中」に更新し(ステップS408)、リール駆動パルス出力カウンタを1減算する処理を行う(ステップS410)。
次に、リール駆動パルス出力カウンタが0であるか否かを判断する(ステップS412)。リール駆動パルス出力カウンタが0でないと判断したとき(ステップS412/NO)、リール駆動制御処理を終了する。リール駆動パルス出力カウンタが0であると判断したとき(ステップS412/YES)、減速中か否かを判断する(ステップS414)。減速中であると判断したとき(ステップS414/YES)、4相オフのデータをレジスタに記憶し(ステップS416)、リール駆動状態を「停止中」に更新し(ステップS418)、リール駆動制御処理を終了する。
減速中でないと判断したとき(ステップS414/NO)、リール駆動パルス出力カウンタを1加算する処理を行う(ステップS420)。そして、定速中か否かを判断する(ステップS422)。定速中であると判断したとき(ステップS422/YES)、不良検出カウンタを1加算する処理を行う(ステップS424)。定速中でないと判断したとき(ステップS422/NO)、ステップS424の処理のあと、ステッピングモータを正回転方向に1ステップ回転するように、ステッピングモータの出力相をセットするリール駆動パルス更新処理を行われる(ステップS426)。
次に、リール駆動状態が加速中か否かを判断する(ステップS428)。リール駆動状態が加速中であると判断すると(ステップS428/YES)、リール駆動パルス切替え回数を1減算する(ステップS430)。リール駆動パルス切替え回数の初期値は、遊技進行メインルーチンにおいて8回が取得される。
次に、リール駆動パルス切替え回数が0か否かを判断する(ステップS432)。リール駆動パルス切替え回数が0であると判断したとき(ステップS432/YES)、リール駆動状態を定速中に更新する(ステップS434)。リール駆動パルス切替え回数が0でないと判断したとき(ステップS432/NO)、リール駆動パルス切替え回数に対応するリール駆動パルス出力カウンタを設定する(ステップS436)。そして、ステップS434、又は、ステップS436の処理ののち、リール駆動制御処理を終了する。
図39は、図38のフローチャートに続くリール駆動制御処理のフローチャートである。リール駆動状態が加速中でないと判断したとき(ステップS428/NO)、リール駆動状態が定速中か否かを判断する(ステップS438)。リール駆動状態が定速中であると判断すると(ステップS438/YES)、リールセンサ(リールインデックス)を検知したか否かを判断する(ステップS440)。リールセンサ(リールインデックス)を検知したと判断すると(ステップS440/YES)、リールセンサ通過時の基準図柄番号(0)をRAMに記憶する(ステップS442)。そして、不良検出カウンタの初期値(0)をRAMに記憶し(ステップS444)、リール駆動制御処理を終了する。
ステップS438/NO、ステップS440/NOと判断したとき、リールセンサ(リールインデックス)を通過済みか否かを判断する(ステップS446)。リールセンサ(リールインデックス)を通過済でないと判断すると(ステップS446/NO)、リール駆動制御処理を終了する。リールセンサ(リールインデックス)を通過済であると判断したとき(ステップS446/YES)、1図柄分のステップ数動いたか否かを判断する(ステップS448)。
そして、図柄分のステップ数動いたと判断したとき(ステップS448/YES)、1図柄分のステップ数(16又は17)をRAMに記憶する(ステップS450)。ここで、1図柄は、21ステップからなる16図柄で構成される。次に、図柄番号を更新する(ステップS452)。ここで、図柄番号を次の図柄番号に更新し、RAMに記憶する。例えば、図柄番号が16のとき図柄番号を1に更新し、図柄番号が16のとき図柄番号を1に更新する。図柄分のステップ数動いていないと判断したとき(ステップS448/NO)、ステップS452の処理のあと、停止図柄番号か否かを判断する(ステップS454)。
停止図柄番号でないと判断したとき(ステップS454/NO)、リール駆動制御処理を終了する。停止図柄番号であると判断したとき(ステップS454/YES)、4相減速時パルスデータをレジスタに記憶する(ステップS458)。ここで、4相減速時パルスデータは、Φ0〜Φ3の全相を励磁するデータである。そして、4相減速時パルス出力カウンタ(90)をレジスタに記憶し(ステップS460)、リール駆動状態を「減速中」に更新する(ステップS462)。
そして、リール駆動パルス出力カウンタをRAMに記憶し(ステップS464)、「リール回転停止」を示すデータをレジスタに記憶し(ステップS466)、制御コマンドセットが行われる(ステップS468)。
<情報受信処理>
図40に示すフローチャートを参照して、主制御回路100から送信されたコマンドを副制御回路200が受信する情報受信処理の内容について説明する。まず、副制御回路200は、主制御回路100から送信されたいずれかのコマンドを受信したか否かを判断する(ステップS1000)。ここで、いずれのコマンドも受信していない(ステップS1000/NO)と副制御回路200が判断したときは、図40の情報受信処理を終了する。これに対して、主制御回路100から何らかのコマンドを受信した(ステップS1000/YES)と、副制御回路200が判断したときは、受信したコマンドが、役抽選結果1コマンドであるか否かを判断する(ステップS1002)。
副制御回路200は、役抽選結果1コマンドであると判断したとき(ステップS1002/YES)、AT準備中か否かを判断する(ステップS1004)。AT準備中であると判断したとき(ステップS1004/YES)、RT1又はRT2中か否かを判断する(ステップS1006)。
RT1又はRT2中であると判断したとき(ステップS1006/YES)、当選した条件装置に応じて操作順序を報知する(ステップS1008)。ここでは、RT状態が「RT1」のとき再遊技B1〜B3条件装置が当選した場合、再遊技役2が成立して「RT2」へ移行する操作順序、RT状態が「RT2」のとき再遊技C1〜C3条件装置が当選した場合、再遊技役3が成立して「RT3」へ移行する操作順序を報知する。なお、AT準備中であるとき、入賞A1〜C3条件装置が当選すると、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知してもよい。
ステップS1008の処理のあと、AT準備中でないと判断したとき(ステップS1004/NO)、RT1又はRT2中でないと判断したとき(ステップS1006/NO)、AT中か否かを判断する(ステップS1010)。AT中であると判断したとき(ステップS1010/YES)、入賞A1〜A6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS1012)。入賞A1〜A6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS1012/YES)、入賞1(ベル)が入賞する操作順序を報知し(ステップS1014)、操作順序報知処理を終了する。入賞A1〜A6条件装置が当選していないと判断したとき(ステップS1012/NO)、再遊技役A1〜C6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS1016)。
再遊技役A1〜C6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS1016/YES)、RT状態が非RT状態に移行することを防ぐため、再遊技役1以外が入賞する操作順序を報知し(ステップS1018)、情報受信処理を終了する。役抽選結果1コマンドでないと判断したとき(ステップS1002/NO)、MB内部中か否かを判断する(ステップS1022)。MB内部中であると判断したとき(ステップS1022/YES)、入賞A1〜A6条件装置が当選したか否かを判断する(ステップS1024)。
再遊技役A1〜C6条件装置が当選したと判断したとき(ステップS1024/YES)、MBが入賞可能となる操作順序を報知し(ステップS1026)、情報受信処理を終了する。また、MB内部中でないと判断したとき(ステップS1022/NO)、再遊技役A1〜C6条件装置が当選してないと判断したとき(ステップS1024/NO)、情報受信処理を終了する。
<第2実施例>
次に、第2実施例について図41〜48を参照しつつ説明する。第1実施例の同様の箇所は、詳細な説明は省略し、相違点について説明する。
<役の図柄組合せの説明>
図41〜44は、スロットマシンに予め定められている各種の役(入賞名称)に対応する図柄組合せ及び配当を示す図である。スロットマシン10では、予め定められている役に対応する図柄組合せとして、図41〜44に示す様に、MB1〜3、再遊技役1〜5、入賞1(ベル)、1枚役1〜60、1枚役79〜90、9枚役1〜15の5種類があり、各々の役には、図41〜44に示すように各図柄組合せが対応付けられている。また、入賞1(ベル)及び1枚役を取りこぼしたとき表示されるベルこぼし図柄1〜24があり、各ベルこぼし図柄には、図45に示すような各図柄組合せが対応付けられている。そして、図1に示した入賞ラインL1に沿って停止表示された図柄組合せが、役抽選手段110により抽選された役抽選条件装置(以下条件装置とも称する)に対応する役の図柄合せと一致すると、その役が入賞したことになる。
MB1に対応する図柄組合せは左リール40L、中リール40C、右リール40Rの順に(赤7−ベル−ベル)であり(以下同様に左リール40L、中リール40C、右リール40Rを示す)、対応する入賞役(入賞名称)はMB1である。MB2に対応する図柄組合せは(ベル−赤7−ベル)であり、対応する入賞役(入賞名称)はMB2である。MB3に対応する図柄組合せは(ベル−ベル−赤7)であり、対応する入賞役(入賞名称)はMB3である。
再遊技役1〜5については、第1実施例の図4と同一であるので、詳細な説明は省略する。入賞1(ベル)、1枚役1〜12については、第1実施例の図4と2枚賭けが無い点を除いて同一であるので、詳細な説明は省略する。1枚役13〜44については、第1実施例の図5と2枚賭けが無い点を除いて同一であるので、詳細な説明は省略する。1枚役45〜60については、第1実施例の図6と2枚賭けが無い点を除いて同一であるので、詳細な説明は省略する。
9枚役1〜4に対応する図柄組合せは図43に示したとりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞53、54である。9枚役1、2が入賞すると、3枚賭けにおいて9枚の払い出しがある。9枚役1〜4は、入賞A1、A2条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止を正解したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。9枚役1〜4は、MB1を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、左リール40Lに「赤7」図柄を設けることにより、個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
9枚役5〜8に対応する図柄組合せは図43に示したとりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞55、56である。9枚役5〜8が入賞すると、3枚賭けにおいて9枚の払い出しがある。9枚役5〜8は、入賞A3、A4条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止を正解したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。9枚役5〜8は、MB2を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、中リール40Cに「赤7」図柄を設けることにより、個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
9枚役9〜12に対応する図柄組合せは図43に示したとりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞57、58である。9枚役9〜12が入賞すると、3枚賭けにおいて9枚の払い出しがある。9枚役9〜12は、入賞A5、A6条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第1停止を正解したのち、第2停止を不正解したときに停止表示されうる図柄組合せである。9枚役9〜12は、MB3を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、右リール40Rに「赤7」図柄を設けることにより、個数優先制御で「赤7」図柄が多数を占め有効ラインLに停止表示可能になる。
9枚役13に対応する図柄組合せは図44に示したとりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞59である。9枚役13が入賞すると、3枚賭けにおいて9枚の払い出しがある。9枚役13は、入賞A1、A3条件装置が当選したとき、第1停止、第2停止を正解(左中右、中左右)したときに停止表示されうる図柄組合せである。9枚役13は、MB1、2を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、右リール40R、中リール40Cに「赤7」図柄を設けることにより、MB1又はMB2が有効ラインLに停止表示可能になる。
9枚役14に対応する図柄組合せは図44に示したとりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞60である。9枚役14が入賞すると、3枚賭けにおいて9枚の払い出しがある。9枚役14は、入賞A2、A5条件装置が当選したとき、第1停止、第2停止を正解(左右中、右左中)したときに停止表示されうる図柄組合せである。9枚役14は、MB1、3を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、右リール40R、中リール40Cに「赤7」図柄を設けることにより、MB1又はMB3が有効ラインLに停止表示可能になる。
9枚役15に対応する図柄組合せは図44に示したとりであり、対応する入賞役(入賞名称)は入賞61である。9枚役15が入賞すると、3枚賭けにおいて9枚の払い出しがある。9枚役15は、入賞A4、A6条件装置が当選したとき、第1停止、第2停止を正解(中右左、右中左)したときに停止表示されうる図柄組合せである。9枚役15は、MB2、3を入賞させるために設けられた図柄組合せであり、右リール40R、中リール40Cに「赤7」図柄を設けることにより、MB2又はMB3が有効ラインLに停止表示可能になる。
1枚役79〜90については、第1実施例の図7と2枚賭けが無い点を除いて同一であるので、詳細な説明は省略する。
ベルこぼし1〜24に対応する図柄組合せは図45に示したとりであり、対応する入賞役(入賞名称)はベルこぼし図柄である。ベルこぼし1〜24が表示されると、3枚賭けにおいて0枚の払い出しがある。
図41に示した各役について、まず、MB役は、入賞すると次の単位遊技からMB遊技が開始されることとなる役である。MB遊技中は、抽選された条件装置に関係なく、全ての小役が当選状態となっている。MB遊技中でない3枚賭けの単位遊技(以下、通常遊技という)において、入賞1(ベル)が入賞すると9枚のメダルが払い出される。
また、MB遊技中もMB遊技中でないときと同様にメダルが払い出される。そして、MB遊技中に合計で8枚のメダルが払い出されると、MB遊技が終了する。
再遊技役は、入賞すると次の単位遊技に限ってメダルを投入することなく再び遊技(再遊技又はリプレイともいう)を行うことができる役である。なお、上述したMB役も、この再遊技役も、それぞれの役が入賞したことによるメダルの払い出しは無い。これに対して、小役は、入賞すると予め定められていた枚数のメダルが払い出されることになる。
<MB1内部中に入賞A1条件装置当選時の停止例>
図46は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときの停止例を説明するための図である。図46(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図46(b)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。
このとき、停止可能な図柄組合せは、入賞1(ベル)、入賞2である1枚役1〜4、入賞21である1枚役29、入賞26である1枚役34、入賞31である1枚役39、入賞36である1枚役44、入賞40である1枚役48、入賞43である1枚役51、入賞46である1枚役54、入賞49である1枚役57、入賞53(MB1入賞制御用図柄)である9枚役1、2、入賞59(MB1入賞制御用図柄)である9枚役13、MB1になる。入賞1に対応する図柄組合せは、左リール40L、中リール40C、右リール40Rの順に(ベル−ベル−ベル)である。他の図柄組合せについては、図46(b)に示したとおりである。
図46(c)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、個数優先引き込みでは、「赤7」図柄は5個、「ベル」図柄は5個であり、「赤7」図柄の数と「ベル」図柄の数は同じであるため、「赤7」図柄と「ベル」図柄とどちらを優先して引き込んでもよい。本例の場合は、「赤7」図柄は、ボーナス図柄(MB1)に対応する図柄であるので「赤7」図柄を優先して引き込む制御を行う。
図46(d)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、ストップスイッチ37の第2停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されているとき、停止可能な図柄組合せは、入賞36である1枚役44、入賞49である1枚役57、入賞53(MB1入賞制御用図柄)である9枚役1、2、入賞59(MB1入賞制御用図柄)である9枚役13、MB1になる。
図46(e)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第2停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、中リール40Cの図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、停止操作タイミングに応じて入賞可能な小役の図柄が引き込まれる。
図46(f)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄、中リール40Cの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第3停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号12の「ベル」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号13の「黒BAR」図柄が有効ラインL1上に停止表示され、9枚役13(入賞59)が入賞する。
図46(g)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、右ストップスイッチ37Rを第2停止したときの停止態様を示す。右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、右リール40Rの図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、右リール40Rの第2停止は、正解操作順序であり、小役に対応する図柄組合せでは「赤7」図柄は1個(1枚役44)、「リプレイ」図柄は1個(1枚役57)、「黒BAR」図柄は1個(9枚役13)、「ベル」図柄は2個(9枚役1、2)であり、「ベル」図柄が1番多いため、個数優先引き込みによって図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図46(h)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左リール40Lの「赤7」図柄、右リール40Rの「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されたのち、中ストップスイッチ37Cを第3停止したときの停止態様を示す。中ストップスイッチ37Cが、右リール40Rの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示されてMB1が入賞する。
<MB1内部中に入賞A1条件装置当選時の停止例>
図47は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときの停止例を説明するための図である。図47(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図47(b)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。図47(b)は、図21(b)と同一であるので説明を省略する。
図47(c)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの「赤7」図柄付近以外の図柄番号11の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号12の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、個数優先引き込みでは、「赤7」図柄は5個(1枚役44、57、9枚役1、2、13)、「ベル」図柄は5個(入賞1、1枚役1〜4)であり、「赤7」図柄の数と「ベル」図柄の数は同じであるため、「赤7」図柄と「ベル」図柄とどちらを優先して引き込んでもよい。本例の場合は、「赤7」図柄は、引き込み不可能であるため「ベル」図柄を優先して引き込む制御を行う。
図47(d)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止したときの停止態様を示す。最初に中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの図柄番号1の「赤7」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号3の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、中リール40Cの第1停止は、不正解操作順序であり、中リール40Cの小役に対応する図柄では「リプレイ」図柄は4個(1枚役29、34、39、44)と「リプレイ」図柄が1番多いため、個数優先引き込みによって図柄番号3の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図47(e)は、MB1内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第1停止したときの停止態様を示す。最初に右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号1の「赤7」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号3の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、右リール40Rの第1停止は、不正解操作順序であり、右リール40Rの小役に対応する図柄組合では「リプレイ」図柄は4個(1枚役48、51、54、57)と「リプレイ」図柄が1番多いため、個数優先引き込みによって図柄番号3の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
<MB2内部中に入賞A1当選時の停止例>
図48は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したときの停止例を説明するための図である。図48(a)は、リール40L、40C及び40Rの各外周面に貼り付けられるリールテープに印刷された図柄の配列を示す。図48(b)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したときのストップスイッチ37の第1停止時に停止可能な図柄組合せを説明するための図である。
このとき、図48(b)の停止可能な図柄組合せは、図46に示した図柄組合せとほぼ同じであるが、MBがMB1からMB2となっている。
図48(c)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号1の「赤7」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、個数優先引き込みでは、「赤7」図柄は5個(1枚役44、57、9枚役1、2、13)、「ベル」図柄は5個(入賞1、1枚役1〜4)であり、「赤7」図柄の数と「ベル」図柄の数は同じであるため、「赤7」図柄と「ベル」図柄とどちらを優先して引き込んでもよい。本例の場合は、「赤7」図柄を優先して引き込む制御を行う。
図48(d)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、左ストップスイッチ37Lを第1停止したときの停止態様を示す。最初に左ストップスイッチ37Lが、左リール40Lの図柄番号15の「リプレイ」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号16の「ベル」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、個数優先引き込みでは、「赤7」図柄は5個(1枚役44、57、9枚役1、2、13)、「ベル」図柄は5個(入賞1、1枚役1〜4)であり、「赤7」図柄の数と「ベル」図柄の数は同じであるため、「赤7」図柄と「ベル」図柄とどちらを優先して引き込んでもよい。
本例の場合は、「ベル」図柄は、ボーナス図柄(MB2)に対応する図柄であるので「ベル」図柄を優先して引き込む制御を行う。そして、MB2は、中リール40Cが第1停止されることで入賞するように設定されているため、第2、3停止では、1枚役1〜4に対応する図柄組合せが100%の確率で有効ラインL1上に停止表示される。
図48(e)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、中ストップスイッチ37Cを第1停止したときの停止態様を示す。最初に中ストップスイッチ37Cが、中リール40Cの「赤7」図柄付近以外の図柄番号9の「白BAR」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号11の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、中リール40Cの第1停止は、不正解操作順序であり、中リール40Cの小役に対応する図柄では「リプレイ」図柄は4個(1枚役29、34、39、44)と「リプレイ」図柄が1番多いため、個数優先引き込みによって図柄番号11の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。MB2は、中リール40Cが第1停止されることで入賞するように設定されているが、「赤7」図柄を引き込めないため「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
図48(f)は、MB2内部中に入賞A1条件装置が当選したとき、右ストップスイッチ37Rを第1停止したときの停止態様を示す。最初に右ストップスイッチ37Rが、右リール40Rの図柄番号1の「赤7」図柄が下段Lを通過しているとき停止操作されると、図柄番号3の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。このとき、右リール40Rの第1停止は、不正解操作順序であり、右リール40Rの小役に対応する図柄組合せでは「リプレイ」図柄は4個(1枚役48、51、54、57)と「リプレイ」図柄が1番多いため、個数優先引き込みによって図柄番号3の「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。MB2は、中リール40Cが第1停止されることで入賞するように設定されているため、右リール40Rが第1停止されると、「リプレイ」図柄が有効ラインL1上に停止表示される。
本発明によれば、入賞役を狙いつつMB役も同時に狙うことができ、操作順序毎に入賞可能なMBの種類を変更することができる。MB制御役の払い出し枚数(9枚)を入賞1(ベル)と同一にすることで、MB内部中に入賞1(ベル)が当選した場合はMB図柄を引き込むことが可能となる。これにより、遊技者は、意図的にMBを入賞をさせること、MB入賞をできなかった場合でも払い出し受けることが可能となる。