JP2006254571A - 電気接続ボックス及び電気接続ボックス用ボックスカバー - Google Patents

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Seiichi Koga
誠一 古賀
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Abstract

【課題】壁に形成された貫通口を通して火炎や有毒ガスが隣室側に流入することを抑制すると同時に、防音性能も向上する。
【解決手段】壁Wに形成された貫通口Hに望む状態で壁Wの裏側に配設される配線ボックス2と、配線ボックス2側から導出されるケーブルに接続される付設接続器1を備え、かつ、壁Wの表側に位置する状態で配線ボックス2に固定されるフレーム枠4とが備えられ、配線ボックス2とフレーム枠4との間に、熱膨張によって貫通口Hを実質的に閉塞する熱膨張性耐熱樹脂製のボックスカバー6が介挿され、このボックスカバーには、貫通口H周縁に接当可能な環状の当て付け部6aと、フレーム枠4の付設接続器1が入り込み可能な凹部6Bとが形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気スイッチ、電気コンセント、通信コンセント、漏電ブレーカー、警報用音響装置、暖房用パネルスイッチ等の付設接続器の一つ又は複数個を建造物の壁に埋め込み方式で取付ける場合に用いられる電気接続ボックスで、特に、火炎又は煙、有毒ガス等が壁の開口部を通して隣室に拡がるのを防止する技術に関する。
従来の耐火性能の向上を目的とした電気接続ボックスとしては、石膏ボードや耐火ボード等を用いた耐熱構造壁(耐火構造壁)に形成された貫通口を望む状態で壁裏側に固定配設される金属製又は耐熱合成樹脂製の配線ボックスと、配線ボックス側から導出される電気ケーブルに接続される付設接続器に対する取付け部を備え、かつ、壁表側に位置する状態で配線ボックスにネジ止め固定される金属製のフレーム枠と、このフレーム枠の前面の周囲を覆う状態でフレーム枠にネジ止め固定される合成樹脂製の化粧枠と、この化粧枠に対して脱着自在に装着され、かつ、その装着時に付設接続器の前部が外部に望む開口を形成してある合成樹脂製の化粧カバーとから構成される電気接続ボックスにおいて、
(1)配線ボックスの内面全体又はほぼ全体に、シート状、マット状又はブロック状の熱膨張性耐熱樹脂を添設又は張設する。
(2)配線ボックス、フレーム枠、化粧枠、又は化粧カバー、若しくは、それらの隣接間に、熱膨張によって貫通口を実質的に閉塞する熱膨張性耐熱樹脂を設ける。
(3)配線ボックス内の開口側に、壁裏面の貫通口周縁部分に弾性変形可能な状態で当て付けられる環状閉塞部を備え、熱膨張によって貫通口を実質的に閉塞する熱膨張性耐熱樹脂を装着する。
上記(1)、(2)、(3)に記載のものが提案されている。
(例えば、特許文献1、2、3参照)。
特開2003−244817 特表2004−508673 特開2004−320857
これらの電気接続ボックスのうち、前記(1)の場合では、火災発生によって化粧カバーや化粧枠が軟化変形した際に、配線ボックス内面に添設又は張設された熱膨張性耐熱樹脂によって、配線ボックスに存在する多数の隙間を閉塞することができるものの、耐熱構造壁と配線ボックスとの間に存在する多数の隙間から火炎や有害ガスが隣室側に流入してしまう可能性があった。また、耐熱構造壁に防音機能を持たせている場合でも、耐熱構造壁と配線ボックスとの間に存在する多数の隙間から隣室側に音が漏れ易く、防音性能の低下を招来する要因となっていた。
一方、前記(2)、(3)の場合では、火災発生によって、化粧カバーや化粧枠が軟化変形した際に、配線ボックス、フレーム枠、化粧枠、又は化粧カバー、若しくは、それらの隣接間に設けられた熱膨張性耐熱樹脂によって、化粧カバーや化粧枠側から貫通口を通して配線ボックスに至るまでの経路中に存在する多数の隙間を閉塞することができるために、前記(1)のように、耐熱構造壁と配線ボックスとの間に多数の隙間が存在せず、火炎や有害ガスの隣室側への流入を抑制させる効果を高めるという利点があった。
さらに、前記(3)の場合には、熱膨張性耐熱樹脂に形成された環状閉塞部が、壁裏面の貫通口周縁に当接することによって、通常時においても耐熱構造壁と配線ボックスとの間を閉止し、耐熱構造壁と配線ボックスとの間からの音漏れを抑制するという利点もあった。
しかしながら、前記(2)、(3)の場合、付設接続器の仕様によっては、熱膨張性耐熱樹脂に付設接続器と嵌合できる開口部を設けるが故に、火災発生時に付設接続器が燃焼又は焼失した際には、この開口部から火炎や有害ガスが隣室側に流入してしまう可能性があった。また、耐熱構造壁に防音機能を持たせている場合でも、付設接続器周囲と熱膨張性耐熱樹脂の開口部との隙間から隣室側に音が漏れ易く、防音性能の低下を招来する要因となっていた。
本発明は、上述の実情に鑑みて為されたものであって、その主たる課題は、壁に形成された貫通口を通して火炎や有毒ガスが隣室側に流入することを抑制することができるとともに、防音性能も向上することができる電気接続ボックス、及び電気接続ボックス用ボックスカバーを提供する点にある。
本発明の第1の電気接続ボックスの特徴構成は、壁、天井又は床に形成された貫通口に望む状態で壁、天井又は床の裏側に配設される配線ボックスと、この配線ボックス側から導出されるケーブルに接続される付設接続器を備え、かつ、壁、天井又は床の表側に位置する状態で配線ボックスに固定されるフレーム枠とが主要構成として備えられ、前記配線ボックスと前記フレーム枠との間に、熱膨張によって前記貫通口を実質的に閉塞する熱膨張性耐熱樹脂製のボックスカバーが介挿されているとともに、このボックスカバーには、前記貫通口周縁に接当可能な環状の当て付け部と、前記フレーム枠の付設接続器が入り込み可能な凹部とが形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、熱膨張性樹脂製のボックスカバーに形成された環状の当て付け部が、壁、天井、又は床の貫通口周縁に当接するとともに、ボックスカバーに形成された凹部の底壁部が付設接続器と配線ボックスの間に位置して、付設接続器を壁の裏側から覆うことになるから、熱膨張前においても、貫通口と配線ボックスの間、及び、配線ボックスの開口をほぼ隙間の少ない状態にすることができ、そして、火災発生時には、ボックスカバーの熱膨張により、貫通口を実質的に閉塞することができる。
従って、付設接続器を前方にあまり突出していない通常の位置に体裁よく取付けることができながらも、貫通口を通して火炎や有害ガスが隣室側に流入することを抑制することができ、さらに、通常時における防音性能も向上させることができる。
本発明の第2の電気接続ボックスの特徴構成は、前記ボックスカバーが、前記配線ボックスの開口部に対して脱着自在で、前記開口部に取付けた状態では、前記凹部が前記配線ボックス内に入り込むように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、ボックスカバーを配線ボックスの開口部にいつでも取付けることができるから、例えば、壁、天井、又は床の下地に配線ボックスを固定して配線ボックスの内部にケーブルを挿通する壁体内配線工事の前に、予め、ボックスカバーと配線ボックスとを一体化させておくことで、工事現場での作業を削減することができ、配線工事の能率化を図ることができる。
さらに、ボックスカバーを配線ボックスの開口部に取付けた状態では、ボックスカバーの凹部が配線ボックス内に入り込んでいることによって、壁体内配線工事の際に、ボックスカバーが配線ボックスの開口部から壁、天井又は床の表側にほとんど突出しない状態で、壁、天井、又は床の下地に固定することができるから、壁体内配線工事の後に、配線ボックスが固定された壁、天井、又は床の下地に壁、天井、又は床をそのままの状態で張付けることができ、例えば、配線ボックスと壁、天井又は床の裏面との間にボックスカバーを介挿しながら壁、天井又は床を張付ける場合や、壁、天井又は床にボックスカバーが嵌り込む貫通口を形成しながら壁、天井又は床を張付ける場合と比べ、張付け工事の能率向上を図ることができる。
本発明の第3の電気接続ボックスの特徴構成は、前記凹部の外面と前記配線ボックスの周壁部及び底壁部の各内面との間には、前記ケーブルが入り込み可能な配線用の空間が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、配線ボックス側から付設接続器に接続するケーブルを、配線用の空間を通して、付設接続器の仕様に応じた任意の位置から付設接続器に接続することができるから、多様な付設接続器に使用できるだけでなく、各々の付設接続器に最も適した位置でケーブルを接続させることによって、付設接続器とケーブルの接触不良等による故障を防止し、付設接続器の作動品質の向上を図ることができる。
本発明の第4の電気接続ボックスの特徴構成は、前記配線ボックスの周壁部には、壁、天井又は床の裏側から配線ボックスにケーブルを挿通可能な挿通口を現出する挿通口形成用脆弱部が形成されているとともに、前記凹部の底壁部が、前記挿通口形成用脆弱部の中心位置よりも前記フレーム枠側に配置されている点にある。
上記特徴構成によれば、ボックスカバーをフレーム枠と配線ボックスの間に介装した状態で、凹部の底壁部の外面と配線ボックスの内面との間に、少なくとも配線ボックスの内面から挿通口形成用脆弱部の中心までの広さの配線用の空間を確保して、配線ボックスの挿通口を常に半開以上の開状態にすることができるから、複数のケーブルを無理なく配線ボックスに挿通させることができ、配線工事の能率向上を図ることができる。
本発明の第5の電気接続ボックスの特徴構成は、前記配線ボックスの開口部には、前記フレーム枠と締結固定するための取付け片が開口縁から内方に突設されているとともに、前記ボックスカバーの当て付け部と凹部との間には、前記取付け片の内面に当接又は近接する中間底壁部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、中間底壁部の外面と配線ボックスの内面との間の空間が、配線ボックスの取付け片に中間底壁部を当接又は近接させる分だけ広くなり、例えば、ボックスカバーの上下に中間底壁部が形成されている場合では、ボックスカバーをフレーム枠と配線ボックスの間に介装した状態で、天井の裏側から壁の裏側にケーブルを鉛直方向下向きに引き込むという一般的な配線方法において、最も利用頻度の高い、配線ボックスの上端と下端の挿通口を常に全開状態にすることができるから、複数のケーブルを容易に配線ボックスに挿通させることができ、配線工事の能率向上を図ることができる。
本発明の第6の電気接続ボックス用ボックスカバーの特徴構成は、電気接続ボックスを構成する配線ボックスとフレーム枠との間に介挿自在で、熱膨張によって壁に形成された貫通口を実質的に閉塞する熱膨張性耐熱樹脂で成形されているとともに、前記フレーム枠に備えられている付設接続器が入り込み可能な凹部が形成されている点にある。
上記特徴構成によれば、ボックスカバーが付設されていない電気接続ボックスの配線ボックスとフレーム枠との間にボックスカバーを介挿することができるとともに、ボックスカバーに形成された凹部の底壁部が、付設接続器と配線ボックスの間に位置して、付設接続器を壁裏側から覆うことができるから、熱膨張前においても、貫通口と配線ボックスの間、及び、配線ボックスの開口をほぼ隙間の少ない状態にすることができ、そして、火災発生時には、ボックスカバーの熱膨張により、貫通口を実質的に閉塞することができる。
従って、既存又は既設の電気ボックスに使用した際に、付設接続器を前方にあまり突出していない通常の位置に体裁よく取付けることができながらも、貫通口を通して火炎や有害ガスが隣室側に流入することを抑制することができ、さらに、通常時における防音性能も向上させることができる。
本発明の第7の電気接続ボックス用ボックスカバーの特徴構成は、前記凹部の底壁部の両辺が前記配線ボックスの底壁部の両辺よりも短く、かつ、前記凹部の深さが配線ボックスの深さよりも浅く形成されていて、前記配線ボックスと前記フレーム枠との間に介挿した状態では、前記凹部の外面と配線ボックスの周壁部及び底壁部の各内面との間に前記ケーブルが入り込み可能な配線用の空間が現出されるように構成されている点にある。
上記特徴構成によれば、ボックスカバーを配線ボックスとフレーム枠の間に介挿した状態で、配線ボックス側から付設接続器に接続するケーブルを、配線用の空間を通して、付設接続器の仕様に応じた任意の位置から付設接続器に接続させることができるから、多様な付設接続器に使用することができながらも、各々の付設接続器に最も適した位置でケーブルを接続させることによって、付設接続器とケーブルの接触不良等による故障を防止し、付設接続器の作動品質の向上を図ることができる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
〔第1実施形態〕
図1〜図5は、石膏ボードや耐火ボード等を用いた壁Wに、付設接続器の一例である電気スイッチ1の複数個を建造物に埋め込み方式で取付ける電気接続ボックスを示し、壁Wに形成された貫通口Hに望む状態で壁Wの裏側に固定配設される金属製又は耐熱合成樹脂製の配線ボックス2と、配線ボックス2側から導出される電気ケーブル3に接続される電気スイッチ1を備え、かつ、壁Wの表側に位置する状態で配線ボックス2に固定される金属製のフレーム枠4とが主要構成として備えられている。一般的に、このフレーム枠4の表側には、フレーム枠4を化粧する合成樹脂製の化粧枠又は化粧カバー7が取付けられることになる。
前記配線ボックス2は、壁Wの裏面側から貫通口Hに向かって開口する状態で、壁Wの裏側の胴縁や間柱等にビス等で固定され、その開口部周縁の複数箇所には、フレーム枠4の取付け孔4aに挿通された取付けネジ5に対するネジ孔2bを形成してある取付け片2aが折り曲げて形成されているとともに、底壁部2C及び周壁部2Dには、壁Wの裏側に沿って配設される電気ケーブル3を配線ボックス2内部に導出するための挿通口2dを簡易形成可能な挿通口形成用脆弱部2cが打ち出し成形されている。また、前記フレーム枠4には、これの表側に化粧枠及び化粧カバー7を固定ネジ8で螺合固定するためのネジ孔4bが形成されている。
そして、配線ボックス2とフレーム枠4との隣接間、換言すれば、配線ボックス2と壁Wの裏側の貫通口H周縁部分との隣接間には、貫通口Hの周縁に接触できる大きさを備え、熱膨張によって配線ボックスの開口を閉塞することによって、貫通口Hの全面を壁Wの裏側から実質的に閉塞する可撓性、電気絶縁性、弾性を備えた熱膨張性耐熱樹脂製のボックスカバ−6が介挿されていて、このボックスカバー6には、壁W裏面の貫通口H周縁部分に接当可能な環状の当て付け部6Aと、これに連続する状態で配線ボックス2内に突出し、電気スイッチ1が入り込み可能な凹部6Bとが形成されている。さらに、当て付け部6Aの貫通口Hの周縁部分と相対向する面には、当て付け部6Aの周縁に沿って突条6aが形成されている。
そのため、配線ボックス2の取付け片2aに対してフレーム枠4を取付けネジ5で締付固定する際の締付け操作に連れて、貫通口Hの周縁部分と配線ボックス2との相対近接移動によって、突条6aが貫通口Hの周縁部分に圧接されながら弾性的に撓み変形するとともに、当て付け部6Aも突条6aとの段差箇所の屈曲部を支点として撓み変形するから、この突条6aを貫通口Hの周縁部分の全域に隙間のない状態で確実に密着させることができる。
さらに、ボックスカバー6の凹部6Bの底壁部6Eを電気スイッチ1の裏面よりも配線ボックス2側に位置させることができるから、ボックスカバー6に電気スイッチ1用の開口を設ける必要がなく、通常時においても、貫通口Hのほぼ全面をボックスカバー6で覆うことができ、貫通口Hからの騒音の漏洩を抑制して防音性能の向上を図ることができる。
前記凹部6Bは、その底壁部6Eの両辺が、前記配線ボックス2の底壁部2Cの両辺よりも短く、かつ、凹部6Bの深さが、配線ボックス2の深さよりも浅く形成されていて、前記凹部6Bの底壁部6Eの外面と配線ボックス2の底壁部2Cの内面との間、及び、凹部6Bの周壁部6Fの内面と配線ボックス2の周壁部6Dとの間に、電気ケーブル3が入り込み可能な配線用の空間9が形成されている。さらに、凹部6Bの底壁部6Eが、挿通口形成用脆弱部2cの中心2eよりもフレーム枠4側に配置されているとともに、前記当て付け部6Aと凹部6Bとの間には、配線ボックス2に形成された取付け片2aの内側に当接又は近接するように中間底壁部6bが形成されている。
そのため、前記凹部6Bと配線ボックス2の周壁部2D及び底壁部2Cとの間に形成された配線用の空間9を通して、前記電気ケーブル3を電気スイッチ1の仕様に応じて凹部6Bの壁部全面の任意の位置から電気スイッチ1に接続させることができ、電気スイッチ1と電気ケーブル3の接触不良等による故障を防止し、電気スイッチ1の作動品質の向上を図ることができる。
しかも、凹部6Bの底壁部6Eの外面と配線ボックス2の底壁部2Cの内面との間に、少なくとも配線ボックス2の底壁部2Cの内面から挿通口形成用脆弱部2cの中心2eまでの広さの配線用の空間9を確保して、配線ボックス2の挿通口2dを常に半開以上の開状態にすることができるとともに、中間底壁部6bの外面と配線ボックス2の底壁部2Cの内面との間の配線用の空間9を、配線ボックス2の取付け片2aに中間底壁部6bを当接又は近接させる分広く形成して、一般的な取付け方法において、上端と下端に配置されるが故に最も利用頻度が高い、配線ボックス2の取付け片2a側の挿通口2dを常に全開状態にすることができるから、電気ケーブル3が複数であっても容易に配線ボックス2に挿通させることができ、配線工事の能率向上を図ることができる。
前記凹部6Bの底壁部6Eには、配線ボックス2側から電気スイッチ1に接続される電気ケーブル3を各々単独で挿通させるための第2挿通口6fを簡易現出する複数の破断誘導溝6eが形成されているとともに、凹部6Bの周壁部6Fには、凹部周壁部6Fと当て付け部6Aとの屈曲部分に近接して、配線ボックス2に形成されている取付け片2aと係止する差し込み口6Dが形成されている。
そのため、ドライバーなどの工具で押圧するだけの簡単な操作で、電気スイッチ1の仕様及び個数に応じた同一位置、大きさ、形状の第2挿通口6fを形成することができるから、ボックスカバー6の開口を必要最小限に留め、耐火性能及び防音性能の向上を図ることができるとともに、ボックスカバー6自体の弾性を利用して変形させながら、配線ボックス2の開口周縁から内側に突設させた取付け片2aに係合させることにより、ボックスカバー6を簡単な操作でいつでも取付けることができ、しかも、前述したようにボックスカバー6が壁Wの裏側に配置され、壁Wの表側に突出することがないから、ボックスカバー6を取付けた状態の配線ボックス2を壁Wの下地となる胴縁や間柱等に固定しても、壁Wに貫通口Hを形成しながら壁Wを胴縁や間柱等に張付ける必要がなく、配線工事、及び張付け工事の能率向上を図ることができる。
前記ボックスカバー6を形成する熱膨張性耐熱樹脂の組成には、炭酸カルシウム等の無機質充填材、熱膨張性基材、ゴム成分、合成樹脂等を含有しており、熱膨張性基材としては、膨張黒鉛、バーミキュラント、アルカリ金属ケイ酸塩などを挙げることができる。
また、前記熱膨張性耐熱樹脂の熱膨張倍率も任意に設定することが可能であるが、当該実施形態では4倍〜20倍の範囲内に設定している。
そして、火災が発生したとき、配線ボックス2とフレーム枠4との隣接間に介挿したボックスカバー6の熱膨張によって、配線ボックス2の開口部を閉塞して、貫通口Hを壁裏面側から実質的に閉塞することができるから、フレーム枠4側から貫通口Hを通して配線ボックス2に至るまでに存在する多数の隙間、及び、配線ボックス2に形成されている多数の隙間を通して、火炎や有毒ガスを隣室側に流入することを抑制することができる。
しかも、壁Wに取付けられている電機接続ボックスの、配線ボックス2からフレーム枠4を取外し、配線ボックス2の取付け片2aにボックスカバー6を係合保持させたのち、フレーム枠4を配線ボックス2に固定することにより、既設の電気接続ボックスに対しても簡単かつ安価に耐火性能を高めることができる。
〔第2実施形態〕
上述の実施形態では、壁に1つのフレーム枠4を取付ける1個タイプの電気接続ボックスを例に挙げて説明したが、壁に3つ(複数)のフレーム枠4を取付ける3個タイプの電気接続ボックスに本願発明のボックスカバー6を装着して実施してもよい。
この実施形態では、図6〜図9に示すように、配線ボックス2が、取付けネジ5を介して3つのフレーム枠4と締着固定するためのネジ孔2bを備えた取付け片2aが形成されているフランジ状の枠体2Aと、一面が開口されているとともに、この開口縁にボックス形成用ネジ2fを介して枠体2Aと締着固定するためのボックス形成用ネジ孔2gと、壁部に壁Wの裏側から電気ケーブル3を内部に導出するための挿通口2dを簡易形成可能な挿通口形成用脆弱部2cとを備えた箱体2Bとから構成されている。
そして、配線ボックス2とフレーム枠4との間に介挿され、壁Wの裏側から貫通口Hの周縁部分に接当可能な環状の当て付け部6Aと、電気スイッチ1が入り込み可能な凹部6Bを備えたボックスカバー6の凹部6Bの底壁部6Eが、当て付け部6Aに連なる一方の周壁部6Fから他方の周壁部6Fに亘り、中間底壁部6bを設けずに電気スイッチ1が入り込み可能な一定の深さで形成されている。
前記配線ボックス2は、その底壁部2Cの両辺が、1個タイプの電気接続ボックスよりも長く形成されているとともに、その開口部から底壁部2Cまでの深さ(詳しくは、枠体2Aのフレーム枠4側の開口部から箱体2Bの底壁部2Cまでの長さ)が、凹部6Bの深さと挿通口形成用脆弱部2cの外径の長さとの和よりも大なる深さで形成されていて、凹部6Bの底壁部6Eの外面と配線ボックス2の底壁部6Cの内面との間に、少なくとも挿通口形成用脆弱部2cの外径よりも大なる広さの配線用の空間9が形成されている。そして、挿通口形成用脆弱部2cが、凹部6Bの底壁部6Eと配線ボックス2の底壁部2Cとの間で全ての挿通口2dを常に全開状態にできるように配置されている。
前記ボックスカバー6の周縁に形成された環状の当て付け部6Aには、配線ボックス2の取付け片2aを介してボックスカバー6の差し込み口6Dと係合した状態の配線ボックス2を取付けネジ5によってフレーム枠4と締付固定する際に、ボックスカバー6の当て付け部6Aが配線ボックス2の取付け片2aに設けられたネジ孔2bを確実に全開状態にできるように、差し込み口6Dに連なる切り欠き6dが形成されている。
尚、その他の構成は、第1実施形態で説明した構成と同一であるから、同一の構成箇所には、第1実施形態と同一の番号を付記してそれの説明は省略する。また、図示していないが、第1実施形態と同様に、フレーム枠4の上面には、化粧枠又は化粧カバー(図1参照)が取付けられる。
〔その他の実施形態〕
(1)上述の各実施形態では、ボックスカバー6の周縁に当て付け部6Aを貫通口Hの裏面周縁と接当するように形成したが、貫通口Hの表面周縁と接当するように形成してもよい。
(2)上述の各実施形態では、電気接続ボックスを壁Wに取付ける場合を例に挙げて説明したが、壁に限らず、床、天井などに取付ける場合に本発明を適用してもよい。
(3)上述の各実施形態では、一つのフレーム枠4を取付ける1個タイプと、三つのフレーム枠4を取付ける3個タイプの電気接続ボックスを例に挙げて説明したが、二つ、又は、四つ以上のフレーム枠4を取付けるタイプの電気接続ボックスに本発明を適用してもよい。
(4)上述の各実施形態では、付設接続器1として、電気スイッチを例に挙げて説明したが、付設接続器1としては、電気コンセント、通信コンセント、漏電ブレーカー、警報用音響装置、暖房用パネルスイッチ等であってもよい。
(5)上述の各実施形態では、配線ボックス2から導出されるケーブル3として、電気ケーブルを例に挙げたが、光ケーブル等であってもよい。
本願発明の第1実施形態を示す電気接続ボックスの分解斜視図 電気接続ボックスの取付け時における断面側面図 本願発明の第1実施形態におけるボックスカバーの正面図 図3におけるA−A線矢視図 図3におけるB−B線断面図 本願発明の第2実施形態を示す電気接続ボックスの分解斜視図 本願発明の第2実施形態におけるボックスカバーの正面図 図7におけるA−A線矢視図 図7におけるB−B線断面図
符号の説明
W 壁、天井又は床(壁)
H 貫通口
1 付設接続器(電気スイッチ)
2 配線ボックス
2a 取付け片
2c 挿通口形成用脆弱部
2d 挿通口
2e 中心
2C 底壁部
2D 周壁部
3 ケーブル(電気ケーブル)
4 フレーム枠
6 ボックスカバー
6A 当て付け部
6B 凹部
6b 中間底壁部
6E 凹部の底壁部
9 配線用の空間

Claims (7)

  1. 壁、天井又は床に形成された貫通口に望む状態で壁、天井又は床の裏側に配設される配線ボックスと、この配線ボックス側から導出されるケーブルに接続される付設接続器を備え、かつ、壁、天井又は床の表側に位置する状態で配線ボックスに固定されるフレーム枠とが主要構成として備えられ、前記配線ボックスと前記フレーム枠との間に、熱膨張によって前記貫通口を実質的に閉塞する熱膨張性耐熱樹脂製のボックスカバーが介挿されているとともに、このボックスカバーには、前記貫通口周縁に接当可能な環状の当て付け部と、前記フレーム枠の付設接続器が入り込み可能な凹部とが形成されている電気接続ボックス。
  2. 前記ボックスカバーが、前記配線ボックスの開口部に対して脱着自在で、前記開口部に取付けた状態では、前記凹部が前記配線ボックス内に入り込むように構成されている請求項1記載の電気接続ボックス。
  3. 前記凹部の外面と前記配線ボックスの周壁部及び底壁部の各内面との間には、前記ケーブルが入り込み可能な配線用の空間が形成されている請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載の電気接続ボックス。
  4. 前記配線ボックスの周壁部には、壁、天井又は床の裏側から配線ボックスにケーブルを挿通可能な挿通口を現出する挿通口形成用脆弱部が形成されているとともに、前記凹部の底壁部が、前記挿通口形成用脆弱部の中心位置よりも前記フレーム枠側に配置されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の電気接続ボックス。
  5. 前記配線ボックスの開口部には、前記フレーム枠と締結固定するための取付け片が開口縁から内方に突設されているとともに、前記ボックスカバーの当て付け部と凹部との間には、前記取付け片の内面に当接又は近接する中間底壁部が形成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の電気接続ボックス。
  6. 電気接続ボックスを構成する配線ボックスとフレーム枠との間に介挿自在で、熱膨張によって壁に形成された貫通口を実質的に閉塞する熱膨張性耐熱樹脂で成形されているとともに、前記フレーム枠に備えられている付設接続器が入り込み可能な凹部が形成されている電気接続ボックス用ボックスカバー。
  7. 前記凹部の底壁部の両辺が前記配線ボックスの底壁部の両辺よりも短く、かつ、前記凹部の深さが配線ボックスの深さよりも浅く形成されていて、前記配線ボックスと前記フレーム枠との間に介挿した状態では、前記凹部の外面と配線ボックスの周壁部及び底壁部の各内面との間に前記ケーブルが入り込み可能な配線用の空間が現出されるように構成されている請求項6記載の電気接続ボックス用ボックスカバー。

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