JP2015202016A - 防火プレート、配線構造および配線構造施工方法 - Google Patents

防火プレート、配線構造および配線構造施工方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 施工性に優れ、確実に防火性を確保することが可能な、防火カバー等を提供する。【解決手段】 防火プレート1は、熱膨張部材3と、保持金具5等から構成される。保持金具5は、金属製の部材であり、概ね矩形の枠部13から構成される。枠部13は、一部が切れており、連続した環状ではない。すなわち、一方の側に開口部27を有する。枠部13の一方の面方向に向けて、爪部9および屈曲部19が設けられる。爪部9は、配線ボックス7の固定部23に固定される部位である。枠部13の、爪部9が設けられる側とは逆側に向けて、保持部11が設けられる。保持部11は、先端がやや尖った形状である。このため、熱膨張部材3に容易に突き刺すことができる。【選択図】図2

Description

本発明は、壁部に設けられる電源ボックス等に用いられる防火プレート、配線構造および配線構造施工方法に関するものである。
構造物、特に一定規模以上の建築物を構成する壁部の一部には、壁部の一方で火災が発生した場合に他の区画に延焼することを防ぐ必要がある。このため、壁部には、防火部材等が用いられる。
一方、壁部には、配線ボックスなどが取り付けられる場合がある。この場合には、壁部に貫通孔を形成し、配線等を行う必要がある。このような配線ボックスなどがこの貫通孔に設けられる場合、万一の火災の際に、配線類を伝って他の区画へ延焼するのを防ぐ必要がある。このために、この貫通孔に防火処理を施す必要がある。
このような防火処理の方法には様々な方法が提案されている。例えば、配線が挿通される孔を、パテ等で塞ぐ方法がある。
また、熱膨張性のカバーを用いて、配線ボックス等に取り付ける方法がある(特許文献1)。
特開2006−254571号公報
しかし、従来のパテ方式では、配線の取り回しの際に、パテが落下する恐れがある。しかし、配線ボックス全体にパテを充填するのでは、パテの使用量が多くなり、無駄が多い。
一方、特許文献1は、熱膨張性のカバーを用いるため、配線ボックス等の前面を塞ぐことができる。しかし、熱膨張性カバーは強度がなく、熱膨張性のカバーに電線を挿通し、配線を行う際に、熱膨張性カバーの折れ、曲り、破れなどが生じる恐れがある。また、配線の取り回し時に容易に脱落する恐れがある。
また、このようなカバーには、電線をあらかじめ挿通しておく必要がある。このため、カバーを取り付ける際の作業性が悪く、電線を後から追加するような場合にも対応が困難である。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、施工性に優れ、確実に防火性を確保することが可能な、防火カバー等を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するため、第1の発明は、壁に形成された配線ボックス用の貫通孔に用いられる防火プレートであって、熱膨張部材と、前記熱膨張部材を保持する保持金具と、を具備し、前記保持金具は、配線ボックスに固定可能な爪部と、前記熱膨張部材を保持する保持部と、を具備することを特徴とする防火プレートである。
前記熱膨張部材には、配線用の孔が形成され、前記孔には、挿抜可能に熱膨張蓋材が嵌め込まれており、前記孔と前記熱膨張部材の外周部との間には切れ込みが形成されることが望ましい。
前記保持金具は、前記熱膨張部材の縁部近傍を保持可能な枠部を有し、前記枠部は、一部が切れており、環状に連続しないことが望ましい。
前記枠部の外周部には、突出片が形成され、前記突出片の基部には、前記枠部との切除部となる溝部が形成されてもよい。
前記爪部と、前記保持部は、前記保持金具の両側に互いに逆方向に形成され、前記保持金具は、前記配線ボックスに固定された状態で、前記熱膨張部材を、前記配線ボックスの外部で保持可能であってもよい。
前記爪部と、前記保持部は、前記保持金具の同一方向に形成され、前記保持金具は、前記配線ボックスに固定された状態で、前記熱膨張部材を、前記配線ボックスの内部で保持可能であってもよい。
第1の発明によれば、熱膨張部材が金属製の保持金具に固定されるため、強度が高く、作業時の変形等によって熱膨張部材が脱落することを防止することができる。また、爪部を有するため、防火プレートを配線ボックスに容易に固定することができる。このため取り付け作業性に優れる。
また、熱膨張部材に孔を形成し、孔に蓋材をはめ込んでおくことで、使用する孔のみに電線を挿通し、使用しない孔を塞ぐことができる。また、孔には外周部につながる切れ込みを入れておくことで、熱膨張部材の側方から、電線を孔に挿通することができる。
また、保持金具を構成する枠部が、環状につながっておらず、一部に開口部が形成されるため、熱膨張部材を保持金具に固定した状態でも、側方から電線を孔に容易に嵌めることができる。
また、枠部の外周部に突出片を形成することで、配線ボックスとの接触によって、防火プレートががたつくことを抑制することができる。さらに、突出片の基部に、枠部との切除部となる溝部を形成することで、突出片を容易に切除することができる。このため、貫通孔のサイズに応じて、現場で容易に、防火プレートのサイズ調整を行うことができる。
また、熱膨張部材を保持する保持部を爪部とは逆側に配置することで、熱膨張部材を配線ボックスの外側に配置することができる。このため、片壁に適した熱膨張部材の配置とすることができる。
また、熱膨張部材を保持する保持部を爪部と同じ側に配置することで、熱膨張部材を配線ボックスの内側に配置することができる。このため、中空壁に適した熱膨張部材の配置とすることができる。
第2の発明は、壁に形成された配線構造であって、配線ボックスと、前記配線ボックスに取り付けられた防火プレートと、前記防火プレートの前面に固定された、コンセント部材またはスイッチ部材と、を具備し、前記防火プレートは、熱膨張部材と、前記熱膨張部材を保持する保持金具と、を具備し、前記保持金具は、前記配線ボックスに固定可能な爪部と、前記熱膨張部材を保持する保持部と、を具備し、配線が、前記熱膨張部材を貫通して配置されることを特徴とする配線構造である。
第3の発明は、壁に配線構造を形成する施工方法であって、熱膨張部材と、前記熱膨張部材を保持し、配線ボックスに固定可能な爪部と、前記熱膨張部材を保持する保持部と、を有する保持金具と、を具備する防火プレートを用い、壁に形成された貫通孔の背面側に配線ボックスを固定する工程と、配線とコンセント部材またはスイッチ部材とを接続する工程と、前記配線ボックスに前記保持金具を固定する工程と、前記貫通孔に合わせて、形状を切り出した前記熱膨張部材を、前記保持金具に固定する工程と、前記防火プレートの前面に前記コンセント部材または前記スイッチ部材を固定する工程と、を具備することを特徴とする配線構造施工方法である。
第2、第3の発明によれば、施工性にも優れ、確実に防火性能を確保することができる配線構造を得ることができる。
本発明によれば、施工性に優れ、確実に防火性を確保することが可能な、防火カバー等を提供することができる。
防火プレート1等の分解斜視図。 (a)は、保持金具5の斜視図、(b)は、防火プレート1の斜視図。 防火プレート1の断面図であり、図2のA−A線断面図。 防火プレート1を固定した状態の正面図。 配線構造33の断面図であり、図5のB−B線断面図。 防火プレート1a等の分解斜視図。 (a)は、保持金具5aの斜視図、(b)は、防火プレート1aの斜視図。 防火プレート1aの断面図であり、図7のC−C線断面図。 配線構造33aの断面図。
以下、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発明にかかる配線構造を構成する防火プレート1等の分解斜視図である。本発明の配線構造は、配線ボックス7、防火プレート1等で構成される。なお、以下の図において、電線等の図示を省略する。
配線ボックス7は、鋼製の部材であり、前面が開口する。配線ボックス7の前面の縁部には、固定部23が設けられる。固定部23は、後述するコンセント部材またはスイッチ部材が固定される部位である。
防火プレート1は、熱膨張部材3と、保持金具5等から構成される。図2(a)は、保持金具5の斜視図である。保持金具5は、金属製の部材であり、概ね矩形の枠部13から構成される。枠部13は、一部が切れており、連続した環状ではない。すなわち、一方の側に開口部27を有する。
枠部13の外周部(4隅近傍)は、配線ボックス7の前面と接触可能な突出片が設けられる。この突出片の基部には、溝14が設けられる。溝14は、突出片と他の部位とを区切るように設けられる。なお、溝14は、一方の面のみ形成されてもよく、両面に形成されてもよい。また、溝14は、表面に形成されてもよく、裏面に形成されてもよい。溝14は、他の部位と比較して、薄肉部となる。このため、例えばペンチ等によって、容易に突出片のみを切除することができる。
枠部13の一方の面方向(背面側)に向けて、爪部9が設けられる。爪部9は、配線ボックス7の固定部23に固定される部位である。爪部9は、枠部13の上下の辺上に1対形成される。爪部9は、それぞれ外側(図中上下方向)に向けて屈曲する一対のばね部(図3参照)であり、弾性変形によって、固定部23に固定される。保持金具5を配線ボックス7に固定した際、配線ボックス7の上下方向に対する保持金具5の位置決めは、上下の爪部9をそれぞれ固定部23に嵌めることで行うことができる。
固定部23は、通常、円弧状である。すなわち、固定部23の高さ方向の中央への突出代は、幅方向の中央部が最も長く、両側部に行くにつれて、中央方向への突出代がなだらかに短くなる。上下のそれぞれの爪部9は、保持金具5の幅方向の中央を挟むように、一対のばね部からなる。すなわち、爪部9は、保持金具5の幅方向に離間した一対のばね部からなる。
保持金具5を配線ボックス7に固定した際、上下それぞれの爪部9は、固定部23の円弧形状の中央部の両側から挟むよう位置する。すなわち、爪部9が円弧形状の中央部を挟み込む。このため、保持金具5が、配線ボックス7の幅方向にずれることがない。
枠部13の、爪部9が設けられる側とは逆側(前面側)に向けて、保持部11が設けられる。保持部11は、枠部13の4隅近傍に4か所形成される。保持部11は、熱膨張部材3を保持する部位である。
保持部11は、先端がやや尖った形状である。このため、熱膨張部材3に容易に突き刺すことができる。なお、保持部11は、枠部13に対して垂直に形成されてもよいが、内側又は外側に、やや傾斜させて形成してもよい。このようにすると、対向する保持部11同士が、先広がりまたは先すぼみ状態で形成されるため、熱膨張部材3が抜け落ちにくくなる。
図2(b)は、保持金具5に熱膨張部材3を固定した状態を示す図である。前述した様に、保持金具5の前面側において、熱膨張部材3に保持金具5の保持部11を突き刺すことで、熱膨張部材3が保持金具5に固定される。
図3は、防火プレート1の断面図であって、図2(b)のA−A線断面図である。前述した様に、熱膨張部材3には、保持部11が突き刺さる。このため、保持金具5に対して、熱膨張部材3は、容易に脱着可能である。なお、保持部11の高さは、熱膨張部材3の厚みよりもわずかに低いことが望ましい。
図2(b)に示すように、熱膨張部材3には、複数の孔15が形成される。孔15は、電線が挿通される部位である。このため、孔15が形成される部位には、保持金具5の枠部13等が重ならない。なお、孔15の形状は、円形のみではなく、他の形状であってもよい。また、孔15は、2列形成するのではなく、一列のみでも良い。この場合、孔15の形状は、幅方向に長穴としてもよい。
孔15には、熱膨張蓋材17が挿入される。熱膨張蓋材17は、孔15に対して挿抜が可能である。なお、熱膨張部材3と熱膨張蓋材17は、ともに、熱によって膨張する部材であり、同一の素材を用いることができる。熱膨張蓋材17を孔15から抜き取ることで、孔15に電線を挿通することができる。
孔15には、熱膨張部材3の側面につながる切れ込み25が形成される。切れ込み25が形成される範囲は、例えば、開口部27の形成される部位である。したがって、熱膨張部材3を保持金具5に固定した状態でも、開口部27側から、電線等を切れ込み25に挿入することができる。このようにすることで、孔15に対して、容易に電線を挿通することができる。なお、孔15が一列の場合には、切れ込み25は、開口部27側にのみ形成すればよい。
熱膨張部材3の上下方向には、切欠き部22が形成される。切欠き部22は、後述するコンセント部材またはスイッチ部材を固定する際に用いられる部位である。防火プレート1を配線ボックス7に取り付けた状態で、切欠き部22は、固定部23の孔に対応する位置に形成される。このため、切欠き部22が形成される部位には、保持金具5の枠部13等が重ならない。
次に、配線構造の施工方法を説明する。図4は、防火プレート1を取りつけた状態の正面図であり、図5は、配線構造33の断面図(図4のB−B線断面図)である。なお、図4において、右側の防火プレート1については、熱膨張部材3を取り外した状態を示す。
壁29は、片壁である。壁29には、貫通孔31が設けられる。貫通孔31の壁29の背面側には、配線ボックス7が固定される。なお、配線ボックス7は、例えば図示を省略した梁等に固定される。
貫通孔31は、配線ボックス7に対応した大きさに設けられる。配線ボックス7には、防火プレート1が2つ併設される。なお、通常、配線ボックス7の高さは一定に規格化されており、幅は基準幅の整数倍となるように規格化される。図示した例では、配線ボックス7の幅が基準幅の2倍の例を示す。防火プレート1の幅は、配線ボックス7の基準幅とほぼ一致するため、図示した例では、2つの防火プレート1が併設される。
前述したように、保持金具5の一対の爪部9は、それぞれ上下の固定部23に固定される。なお、防火プレート1の取り付けは、あらかじめ熱膨張部材3が保持金具5に取り付けられた状態で行うことができる。このため、防火プレート1の取り付け作業性に優れる。なお、熱膨張部材3は、壁29の内部に配置することができる。したがって、熱膨張部材3の外周部を、貫通孔31の内周面に接触させることができる。このため、貫通孔31を確実に熱膨張部材3で塞ぐことができる。
一方、貫通孔31の形状が、完全な矩形ではない場合がある。例えば、貫通孔31の角部がR形状などの場合である。このような場合に対応するため、例えばあらかじめ熱膨張部材3の形状を矩形形状としておき、現場で貫通孔31の形状に合わせて取り付けることもできる。このようにすることで、確実に貫通孔31を塞ぐように熱膨張部材3を配置することができる。なお、この場合、保持金具5を配線ボックス7に取り付けた状態で、熱膨張部材3のみを取り外し、熱膨張部材3の形状を調整可能であるため、作業性が良好である。
また、熱膨張部材3のみを容易に着脱することができるため、配線時に、熱膨張部材3を取り外した状態で作業を行うことができる。この際、電線を貫通させる孔15には、切れ込み25が設けられるため、熱膨張部材3の側方から容易に電線を孔15に配置することができる。
また、現場での施工において、貫通孔31が十分に大きく形成されない場合がある。貫通孔31が所定のサイズ以下であると、保持金具5が壁29と干渉し、貫通孔31の内部に配置することができない。この場合には、前述した様に、溝14を起点として、枠部13の四隅の突出片を切除する。また、熱膨張部材3も、貫通孔31のサイズに応じてサイズを調整する。以上により、貫通孔31が所定よりも小さい場合でも、現場で容易に防火プレート1を設置することができる。
また、防火プレート1が複数個配置される場合には、隣り合う少なくとも一対の防火プレート1同士の開口部27同士が向き合うように、配線ボックス7に取り付けられる。このように、することで、開口部27側の孔15に対しては、熱膨張部材3を取り外すことなく、電線を側方の切れ込み25から孔15に配置することができる。また、それぞれの防火プレート1に対して、電線のレイアウトを容易に変更することができる。
図5に示すように、防火プレート1が固定された状態で、壁29の前面にはコンセント部材35が固定される。コンセント部材35の固定には、ボルト等の固定部材37が用いられる。固定部材37は、コンセント部材35の前面側から、切欠き部22の背面側の固定部23に固定される。なお、コンセント部材35の固定前に、コンセント部材35には、あらかじめ電線を接続しておく。コンセント部材35と電線との接続は、防火プレート1の固定前であってもよく、固定後であってもよい。なお、本発明の配線構造33において、コンセント部材35に代えて、スイッチ部材を接続してもよい。
以上、本実施の形態によれば、壁29に貫通孔31を形成した配線構造において、貫通孔31を塞ぐように、熱膨張部材3を確実に配置することができる。このため、必要な防火性能を確保することができる。また、熱膨張部材3は、保持金具5によって保持されるため、配線作業中の折れや曲りなどの変形や、破れ等が生じにくい。また、保持金具5が配線ボックス7に固定されるため、配線作業中の熱膨張部材3の脱落等を防止することができる。また、熱膨張部材3は、保持金具5に対して容易に脱着することができるため、配線作業性に優れ、また、貫通孔31の形状に応じて形状を調整することも容易である。
また、電線が挿通される孔15には、切れ込み25が設けられるため、電線の挿通作業が容易である。また、不要な孔15は、熱膨張蓋材17で塞がれるため、防火性能の低下を抑制することができる。
また、枠部13の一方の辺に開口部27が形成されるため、枠部13の側方からも電線の挿通が容易である。
次に、第2の実施の形態について説明する。図6は、第2の実施の形態にかかる配線構造を構成する防火プレート1a等の分解斜視図であり、図7(a)は、保持金具5aの斜視図である。なお、以下の説明において、防火プレート1等と同様の構成については、図1〜図5と同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
防火プレート1aは、防火プレート1とほぼ同様の構成であるが、保持金具5aの保持部11の形成方向が異なる。保持金具5aは、保持部11が、屈曲部19および爪部9と同一の方向に向けて形成される。したがって、熱膨張部材3は、保持金具5aの背面側に配置される。
図7(b)は、保持金具5aに熱膨張部材3を固定した状態を示す図であり、図8は、防火プレート1aの断面図(図7(b)のC−C線断面図)である。保持金具5aの背面側において、熱膨張部材3に保持金具5aの保持部11を突き刺すことで、熱膨張部材3が保持金具5aに固定される。
なお、保持部11の高さは、熱膨張部材3の厚みよりもわずかに低いことが望ましい。また、熱膨張部材3は、上下を爪部9によって挟まれるように配置される。
図9は、防火プレート1aを用いた配線構造33aを示す断面図であり、図5に対応する図である。配線構造33aは、壁29aに設けられる。壁29aは、中空壁である。
配線ボックス7は、壁29aの内面側に固定される。防火プレート1aは、壁29aの前面側から、配線ボックス7に固定される。この際、熱膨張部材3は、配線ボックス7の内部に配置される。
なお、コンセント部材35への電線の接続および、コンセント部材35の取り付け方法は、配線構造33と同様である。
第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。また、ボードの厚みが薄く、熱膨張部材3が壁厚内に収まらないような中空壁に対しても、適用することができる。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1、1a………防火プレート
3………熱膨張部材
5、5a………保持金具
7………配線ボックス
9………爪部
11………保持部
13………枠部
14………溝
15………孔
17………熱膨張蓋材
22………切欠き部
23………固定部
25………切れ込み
27………開口部
29、29a………壁
31………貫通孔
33、33a………配線構造
35………コンセント部材
37………固定部材

Claims (8)

  1. 壁に形成された配線ボックス用の貫通孔に用いられる防火プレートであって、
    熱膨張部材と、
    前記熱膨張部材を保持する保持金具と、を具備し、
    前記保持金具は、配線ボックスに固定可能な爪部と、
    前記熱膨張部材を保持する保持部と、を具備することを特徴とする防火プレート。
  2. 前記熱膨張部材には、配線用の孔が形成され、前記孔には、挿抜可能に熱膨張蓋材が嵌め込まれており、前記孔と前記熱膨張部材の外周部との間には切れ込みが形成されることを特徴とする請求項1記載の防火プレート。
  3. 前記保持金具は、前記熱膨張部材の縁部近傍を保持可能な枠部を有し、
    前記枠部は、一部が切れており、環状に連続しないことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の防火プレート。
  4. 前記枠部の外周部には、突出片が形成され、前記突出片の基部には、前記枠部との切除部となる溝部が形成されることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の防火プレート。
  5. 前記爪部と、前記保持部は、前記保持金具の両側に互いに逆方向に形成され、
    前記保持金具は、前記配線ボックスに固定された状態で、前記熱膨張部材を、前記配線ボックスの外部で保持可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の防火プレート。
  6. 前記爪部と、前記保持部は、前記保持金具の同一方向に形成され、
    前記保持金具は、前記配線ボックスに固定された状態で、前記熱膨張部材を、前記配線ボックスの内部で保持可能であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の防火プレート。
  7. 壁に形成された配線構造であって、
    配線ボックスと、
    前記配線ボックスに取り付けられた防火プレートと、
    前記防火プレートの前面に固定された、コンセント部材またはスイッチ部材と、
    を具備し、
    前記防火プレートは、熱膨張部材と、前記熱膨張部材を保持する保持金具と、を具備し、前記保持金具は、前記配線ボックスに固定可能な爪部と、前記熱膨張部材を保持する保持部と、を具備し、配線が、前記熱膨張部材を貫通して配置されることを特徴とする配線構造。
  8. 壁に配線構造を形成する施工方法であって、
    熱膨張部材と、
    前記熱膨張部材を保持し、配線ボックスに固定可能な爪部と、前記熱膨張部材を保持する保持部と、を有する保持金具と、
    を具備する防火プレートを用い、
    壁に形成された貫通孔の背面側に配線ボックスを固定する工程と、
    電線とコンセント部材またはスイッチ部材とを接続する工程と、
    前記配線ボックスに前記保持金具を固定する工程と、
    前記貫通孔に合わせて、形状を切り出した前記熱膨張部材を、前記保持金具に固定する工程と、
    前記防火プレートの前面に前記コンセント部材または前記スイッチ部材を固定する工程と、
    を具備することを特徴とする配線構造施工方法。
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