JP2006250010A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 各構成部品の組み付け時に、制御軸を所定の治具で自由な回転を規制して回転基準位置を正確に位置決めできる可変動弁装置を提供する。
【解決手段】 クランクシャフトによって回転駆動され、外周に駆動カム15が設けられた駆動軸13と、前記駆動カムからロッカアーム23を介して揺動力が伝達され、この揺動力によって吸気弁2を開閉作動させる揺動カム17とを備えている。また、制御軸32とこの外周に一体に設けられた制御カム33とを前記ロッカアームの支持孔23c内に挿通配置すると共に、前記各制御カムの間に、側面34cの投影面積が制御カムの側面33aの投影面積内に含まれるほぼ矩形状の被支持部34を設け、組付時に前記被支持部を治具によって係入支持することにより、制御軸を固定支持するように形成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、内燃機関の吸気弁や排気弁である機関弁のバルブリフト量や作動角等の作動状態を機関の駆動状態に応じて可変制御する内燃機関の可変動弁装置に関する。
従来の内燃機関の可変動弁装置としては、種々提供されており、その1つとして例えば以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
概略を説明すれば、外周に駆動カムが設けられ、クランクシャフトの回転力が伝達される駆動軸と、前記駆動カムから伝達された回転力を揺動運動に変換する伝達機構と、該伝達機構のロッカアームによって揺動して吸気弁を開閉作動させる揺動カムと、機関駆動状態に応じて前記吸気弁のバルブリフト量や作動角を可変にするリフト可変機構とを備えている。
このリフト可変機構は、駆動機構によって回転制御される一本の制御軸の外周に各気筒毎にそれぞれ偏心カムが設けられ、該各偏心カムを回転制御することによって前記ロッカアームなどの伝達機構の姿勢を変化させることにより、吸気弁のバルブリフト特性を変化させるようになっている。
特開2000−314306号公報
前記可変動弁装置における制御軸は、シリンダヘッドの上端部に軸受を介して機関前後方向に沿って配設され、各気筒毎に設けられた前記各ロッカアームの姿勢を前記各偏心カムの回転位置によって変化させて、各吸気弁のバルブリフト量などを可変制御するようになっていることから、制御軸の回転位置が各吸気弁のバルブリフト量に大きな影響を与える。したがって、組み付け時における前記制御軸の初期の回転基準位置がきわめて重要になっている。
しかしながら、前記各構成部品の組み付け時に、制御軸は何ら自由な回転を規制されることなく、フリーな状態になっている。
このため、各構成部品を組み付ける際に、前記制御軸の回転基準位置を正確に位置決めすることができなかった。
この結果、装置の組付後における前記各吸気弁のバルブリフト量の制御精度が低下してしまうおそれがあった。
本発明は、前記従来の可変動弁装置の実状に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、外周に複数の偏心カムが一体に設けられた制御軸と、該制御軸とともに前記各偏心カムがそれぞれ挿通配置され、該各偏心カムの回転位置に応じて機関弁の作動特性を可変制御する複数の可変機構とを備え、前記制御軸の各偏心カムの間に、外形が前記偏心カムの側面の投影面積内に含まれる非円形な被支持部を設けたことを特徴としている。
この発明によれば、前記制御軸に非円形の被支持部を設けたことによって、これら制御軸などの各構成部品を組み付ける際に、前記被支持部を所定の治具によって予め固定支持することができるため、前記制御軸の自由な回転を確実に規制することができる。この結果、制御軸の回転基準位置を正確に位置決めすることが可能になる。
しかも、前記被支持部が各偏心カムの側面の投影面積よりも小さく形成されていることから、前記各偏心カムを制御軸と一緒に前記可変機構の所定部材の内部に挿通配置する際に、前記被支持部も前記所定部材内をスムーズの通過させることが可能になるので、かかる組付作業が容易になる。
請求項2に記載の発明は、外周に複数の偏心カムが一体に設けられた制御軸と、該制御軸とともに前記各偏心カムがそれぞれ挿通配置され、該各偏心カムの回転位置に応じて機関弁の作動特性を可変制御する複数の可変機構とを備え、前記制御軸の各偏心カムの間に、外形が前記偏心カムの側面の投影面積内に含まれる非円形な被支持部を設けると共に、該被支持部を所定の治具によって把持することによって前記制御軸を固定支持することを特徴としている。
したがって、この発明も、請求項1の発明と同様な作用効果が奏せられる。
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の各実施形態を図面に基づいて詳述する。この実施形態では、可変動弁装置をV型6気筒内燃機関の吸気側に適用したものであって、本実施形態の図面では片側3気筒に適用した場合を示している。
すなわち、可変動弁装置は、図1〜図5に示すように、シリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、バルブスプリング3,3によって閉方向に付勢された一気筒当たり2つの吸気弁2,2と、該各吸気弁2,2のバルブリフト量を可変制御する可変機構4と、該可変機構4の作動位置を制御する制御機構5と、該制御機構5を回転駆動するアクチュエータである駆動機構6とを備えている。
前記可変機構4は、シリンダヘッド1の上部に有する軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に固定用ピンにより固設された駆動カム15と、駆動軸13の外周面に揺動自在に支持されて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター16,16の上面に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる2つの揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の揺動力として伝達する伝達手段とを備えている。
前記駆動軸13は、図2にも示すように、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた従動スプロケット7、該従動スプロケット7巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図1中、矢印方向に設定されている。
前記軸受14は、図4Aに示すように、シリンダヘッド1の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a、14bが一対のボルト14c、14cによって上方から共締め固定されている。
前記駆動カム15は、ほぼリング状を呈し、円環状のカム本体と、該カム本体の外端面に一体に設けられた筒状部とからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔が貫通形成されていると共に、カム本体の軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。また、この駆動カム15は、駆動軸13に対し前記両バルブリフター16,16に干渉しない位置に駆動軸挿通孔を介して固定されていると共に、カム本体の外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されている。
前記各揺動カム17は、同一形状のほぼ雨滴状を呈し、円筒部材20の両端部に一体的に設けられていると共に、該円筒部材20が内周面を介して駆動軸13に回転自在に支持されている。また、先端部のカムノーズ部21側にピン孔が貫通形成されていると共に、下面には、カム面22が形成され、円筒部材20側の基円面と、該基円面からカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面が形成されており、該基円面とランプ面及びリフト面が、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面の所定位置に当接するようになっている。
前記伝達手段は、駆動軸13の上方に各気筒毎に1つずつ配置されたロッカアーム23と、該各ロッカアーム23の各一端部23aと前記各駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
前記ロッカアーム23は、中央に有する筒状基部の内部に形成された支持孔23cを介して後述する制御カム33に回転自在に支持されている。また、筒状基部から一方向に突設された前記一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔が貫通形成されている一方、筒状基部の他方向に突設された前記他端部23bには、リンクロッド25の一端部と連結するピン27が嵌入するピン孔が形成されている。
前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体が回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に挿通するピン孔が貫通形成されている。
前記リンクロッド25は、ロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17のカムノーズ部21の各ピン孔に挿入した各ピン27,28の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔が貫通形成されている。
なお、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリングがそれぞれが設けられている。
前記制御機構19は、前記駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周面に一体に設けられ、前述したロッカアーム23の筒状基部内の支持孔23c内に摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム23の揺動支点となる偏心カムである制御カム33とを備えている。
前記制御軸32は、図5に示すように、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、所定位置のジャーナル部が前記軸受14のメインブラケット14aとサブブラケット14bとの間に回転自在に軸受されている。
前記制御カム33は、各気筒毎、つまり前記各ロッカアーム23毎に設けられほぼ偏心円環状に形成されていると共に、軸心P2位置が前記制御軸32の軸心P1から所定分だけ偏倚している。
また、前記制御軸32の外周面の前記第1気筒側の制御カム33と第2気筒側の制御カム33との間には、前記制御軸32の組み付け時において、所定の治具によって把持されるほぼ矩形状の被支持部34が一体に設けられている。
この被支持部34は、図3にも示すように、二面幅の矩形状に形成されて、制御軸32の外周面に結合された基端部34aが制御軸32の外周面に沿って円弧状に形成されている。また、該基端部34aから径方向に沿って突出した先端部34bは、前記先端部34bが制御カム33の肉厚部側に向かって偏倚した形で突出したほぼ正方形状に形成されて、全体の軸心Pが制御軸32の軸心P1から所定量だけ前記制御カム33の軸心P2と同じ方向に偏心している。
さらに、この被支持部34は、側面34c投影面積が前記制御カム33の側面33aの投影面積よりも小さく形成されている。
前記駆動機構6は、シリンダヘッド1の後端部に固定された図外のハウジングと、該ハウジングの一端部に固定された電動モータ35と、ハウジングの内部に設けられて電動モータ35の回転駆動力を前記制御軸32に伝達するボール螺子伝達機構36とから構成されている。
前記電動モ−タ35は、比例型のDCモータによって構成され、ほぼ円筒状のモータケーシング37の矩形状先端部が前記ハウジングの一端開口部を封止する状態で固定されている。また、電動モータ35は、図1に示すように、機関の駆動状態を検出するコントロールユニット38からの制御信号によって駆動するようになっている。
このコントロールユニット38は、クランク角センサ39やエアーフローメータ40、水温センサ41や、前記制御軸32の回転位置を検出するポテンショメータ42等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータ36に制御電流を出力するようになっている。
前記ボール螺子伝達機構37は、前記ハウジング内に電動モータ35の駆動シャフトと同軸上に配置されたボール螺子軸43と、該ボール螺子軸43の外周に螺合する移動ナットであるボールナット44と、前記制御軸32の一端部に直径方向に沿って連結された連係アーム45と、該連係アーム45と前記ボールナット44とを連係するリンク部材46とから主として構成されている。
そして、ボールナット44は、各ボールを介してボール螺子軸43の回転運動をボールナット46に直線運動に変換しつつ軸方向の移動力が付与されるようになっている。
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、例えば、機関のアイドリング運転時を含む低回転運転領域には、コントロールユニット38からの制御電流によって電動モータ35に伝達された回転トルクは、ボール螺子軸43に伝達されて回転すると、この回転に伴って各ボールがボール循環溝とガイド溝との間を転動しながらボールナット44を一方向へ直線状に移動させる。
これによって制御軸32は、図4に示すように、リンク部材46と連係アーム45とによって時計方向に回転駆動される。
これによって、制御カム33は、軸心P2が図4A、Bに示すように、制御軸32の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸13から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム23の他端部23bとリンクロッド25の枢支点は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側が強制的に引き上げられて全体が時計方向へ回動する。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は充分小さくなる。
したがって、かかる機関の低回転領域では、バルブリフト量が、図6のL1に示すように、最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
また、機関高回転領域に移行した場合は、コントロールユニット38からの制御信号によって電動モータ36が逆回転し、この回転トルクがボール螺子軸43に伝達されて回転すると、この回転に伴ってボールナット44が各ボールを介して他方向へ直線移動する。
これによって、制御軸32は、制御カム33を図4に示す位置から時計方向へ回転させて、図5A、Bに示すように軸心P2を下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向寄りに移動して他端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21をリンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は大きくなる。
よって、かかる高回転領域では、各吸気弁2のバルブリフト量が、図6のL2に示すように、最大に大きくなり、該各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上して十分な出力が確保できる。
そして、この実施形態によれば、前記制御軸32に被支持部34を一体に設けたことから、これら制御軸32などの各構成部品を軸受14などに組み付ける際に、前記被支持部34を所定の治具によって予め固定支持することができる。
このため、かかる組み付け作業中に、前記制御軸32の自由な回転を規制することができ、この結果、制御軸32の回転基準位置を正確に位置決めすることが可能になる。この結果、装置の駆動中における前記各吸気弁2のバルブリフト量の制御精度の低下を防止できると共に、各気筒間でのバルブリフト量のばらつきも抑制できる。
特に、前記可変機構4によって吸気弁2,2のバルブリフト量を連続的に可変制御するものにあっては、前記制御軸32の回転方向の位置ずれがバルブリフト量に大きく影響することから、本実施形態のように、被支持部34によって制御軸32を予め固定支持して前記位置ずれを確実に防止できるので、各吸気弁2,2バルブリフト量を高精度に制御することが可能になる。
しかも、前記被支持部34の側面34cの投影面積が、各制御カム33の側面33cの投影面積よりも小さく形成されていることから、前記各制御カム33を制御軸32と一緒に前記ロッカアーム23の支持孔23c内に挿通配置する際に、前記被支持部34も前記支持孔23c内をスムーズの通過させることが可能になる。したがって、かかる制御軸32や各制御カム33をロッカアーム23に組み付ける作業が容易になる。
また、前記被支持部34は、外面が二面幅状に形成されていることから、所定の治具によって該被支持部34を容易かつ効果的に把持することが可能になる。
図7及び図8は第2の実施形態を示し、ロッカアーム23や揺動カム17等を制御軸32に対して反対側に配置すると共に、特に被支持部34の形状を変更したものである。
すなわち、前記被支持部34は、制御軸32に対する配設位置などは第1の実施形態の場合と同じであるが、外形状が軸方向に所定の幅をもつ六角形状に形成されていると共に、その軸心Pが制御軸32の軸心P1から所定量だけ前記制御カム33の軸心P2と同じ方向へ偏心している。また、被支持部34の側面34cの投影面積は、制御カム33の側面33aの投影面積よりも若干小さく形成されている。
したがって、この実施形態は、第1の実施形態と同様な作用効果が得られると共に、特に、被支持部34の外形が六角形に形成されていることから、スパナなどの所定の治具をいずれの方向からも係入把持させることが可能になると共に、前記制御軸32を安定かつ確実に固定支持することができる。
また、被支持部34を係入把持する治具として、既存のスパナなどを使用できとため、特別な治具を用意する必要がなくなり、この点でコスト的に有利である。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
請求項(1)前記被支持部は、外面が少なくとも1つの二面幅状に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
外面が二面幅状に形成されていることから、所定の治具によって被支持部を容易かつ効果的に把持することが可能になる。
請求項(2)前記被支持部を、前記制御軸の回転軸心から前記偏心カムの軸心側へオフセットした位置に配置すると共に、断面正多角形状に形成したことを特徴とする請求項(1)に記載の内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、被支持部が断面正多角形状に形成されていることから、所定の治具をいずれの方向からも係入把持させることが可能になると共に、前記制御軸を安定かつ確実に固定支持することができる。
請求項(3)前記被支持部を、断面六角形に形成したことを特徴とする請求項(2)に記載の内燃機関の可変動弁装置。
被支持部を係入把持する治具として、既存のスパナなどを使用でき、特別な治具を用意する必要がなくなるので、コスト的に有利である。
請求項(4)前記可変機構は、機関駆動状態に応じて機関弁のバルブリフト量を連続的に可変制御するものであることを特徴とする請求項1〜(3)に記載の内燃機関の可変動弁装置。
前記可変機構において、機関弁のバルブリフト量を連続的に可変制御させる構造のものは、前記制御軸の回転方向の位置ずれがバルブリフト量に大きく影響することから、本発明のように、被支持部によって制御軸を予め固定支持して前記位置ずれを確実に防止できるので、バルブリフト量を高精度に制御することが可能になる。
請求項(5)前記可変機構は、
クランクシャフトから回転が伝達される駆動軸と、
該駆動軸の回転運動を揺動運動に変換する運動変換機構と、
該運動変換機構から伝達された揺動運動によって機関弁を開閉作動させるカムとを備えたことを特徴とする請求項(4)に記載の内燃機関の可変動弁装置。
請求項(6)前記機関弁の作動状態を制御軸を介して可変制御する可変機構は、
機関のクランク軸に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸と、 支軸に揺動自在に支持されて、カム面がバルブリフター上面を摺接して機関弁を開閉作動させる揺動カムと、
一端部が前記駆動カムに機械的に連係し、他端部がリンクロッドを介して揺動カムに連係したロッカアームとを備え、
機関運転状態に応じて前記ロッカアームの揺動支点を変化させることにより、揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する当接位置を変化させて機関弁のバルブリフトを可変にするように構成されたことを特徴とする請求項1〜(5)のいずれかに記載の内燃機関の可変動弁装置。
また、本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、被支持部34の制御軸32に対する設置箇所は、両制御カム33,33の間であればよく、4気筒や直列6気筒などの多気筒の内燃機関にも適用できることは勿論である。
また、被支持部34の外形状、つまり断面形状をさらに異なる多角形状に変更することも可能である
さらに、前記吸気弁2,2側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することも可能であり、さらに可変機構としては、必ずしも前記実施形態のものに限定されるものではない。
本発明に係る可変動弁装置の第1の実施形態を示す要部斜視図である。 本実施形態の可変動弁装置の要部を示す平面図である。 本実施形態に供される被支持部と制御軸及び制御カムを示す側面図である。 Aは可変動弁装置における最小リフト制御時の閉弁作用を示す図1のA矢視図、Bは同最小リフト制御時の開弁作用を示す図1のA矢視図である。 Aは可変動弁装置における最大リフト制御時の閉弁作用を示す図1のA矢視図、Bは同最大リフト制御時の開弁作用を示す図1のA矢視図である。 本実施形態による吸気弁のバルブリフト特性図である。 第2の実施形態の可変動弁装置の要部を示す平面図である。 本実施形態に供される被支持部と制御軸及び制御カムを示す側面図である。
符号の説明
2…吸気弁(機関弁)
4…可変機構
5…制御機構
6…駆動機構
13…駆動軸
15…駆動カム
17…揺動カム
23…ロッカアーム
32…制御軸
33…制御カム(偏心カム)
33a…側面(投影面積)
34…被支持部
34c…側面

Claims (2)

  1. 外周に複数の偏心カムが一体に設けられた制御軸と、
    該制御軸とともに前記各偏心カムがそれぞれ挿通配置され、該各偏心カムの回転位置に応じて機関弁の作動特性を可変制御する複数の可変機構とを備え、
    前記制御軸の各偏心カムの間に、外形が前記偏心カムの側面の投影面積内に含まれる非円形な被支持部を設けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 外周に複数の偏心カムが一体に設けられた制御軸と、
    該制御軸とともに前記各偏心カムがそれぞれ挿通配置され、該各偏心カムの回転位置に応じて機関弁の作動特性を可変制御する複数の可変機構とを備え、
    前記制御軸の各偏心カムの間に、外形状が前記偏心カムの側面の投影面積内に含まれる非円形な被支持部を設けると共に、該被支持部を所定の治具によって把持することによって前記制御軸を固定支持することを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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