JP4742346B2 - 可変動弁装置のアクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、内燃機関の吸気弁や排気弁のバルブリフト量や作動角等を機関駆動状態に応じて可変制御する可変動弁装置に用いられるアクチュエータに関する。
従来の内燃機関の可変動弁装置に用いられるアクチュエータとしては、種々提供されており、その1つとして例えば以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
概略を説明すれば、可変動弁装置は、クランクシャフトから回転力が伝達される駆動軸と、揺動することによって一気筒当たり2つの吸気弁を開閉作動させる揺動カムと、前記駆動軸の外周に固定された駆動カムと前記揺動カムとの間に介装されて、駆動カムの回転力を揺動運動に変換して前記揺動カムに伝達するロッカアームなどからなる伝達機構と、前記ロッカアームの中央に有する支持孔内に挿通配置された偏心制御カム及び該偏心制御カムを回転制御する制御軸とからなる制御機構と、前記制御軸を機関駆動状態に応じて回転制御するアクチュエータと、を備えている。
このアクチュエータは、シリンダヘッドに取り付けられたハウジングと、該ハウジング内に両端部がそれぞれ通常のボールベアリングによって回転自在に支持され、電動モータの駆動シャフトによって連結部材を介して正逆回転される出力軸と、該出力軸の外周面に形成された雄ねじ部に内周の雌ねじが螺合して軸方向へ移動可能な移動ナットと、二股状の一端部が前記移動ナットの両側部にピンを介して揺動自在に連係されたリンク部材と、基端部が前記制御軸の一端部に固定されて、突出端が前記リンク部材の他端部に回転自在に連係された連結アームと、を備えている。
そして、前記電動モータの正逆回転駆動に伴って連結部材を介して前記出力軸が正逆回転することにより移動ナットが軸方向へ移動して、前記リンク部材を介して前記制御軸の回転位置を制御する。これにより、偏心制御カムが前記ロッカアームの揺動支点を変化させることによって前記吸気弁のバルブリフト量を変化させるようになっている。
また、特許文献2には、アクチュエータとして車両用のブレーキポンプの連結構造が記載され、この連結構造は、駆動軸の変形した断面六角形の先端部が、従動軸の六角形の孔内に挿通されていると共に、前記駆動軸の先端部の三面を前記従動軸の孔の内面に接触させ、他の三面と孔の内面との間にゴム材からなる弾性体が介装されて、この各弾性体によって駆動軸と従動軸間の連結個所のガタや異音の発生を抑制するようになっている。
米国特許第6615777号公報 特開2004−36829号公報
しかしながら、前者のアクチュエータにあっては、駆動シャフトの先端部と、これに対向する出力軸の一端部が連結部材の挿通孔を介して連結されているものの、前記挿通孔は前記両軸の公差のずれを考慮して内面と両軸の外周面との間に僅かな隙間が設けられている。このため、内燃機関に発生するいわゆる正逆の交番トルクが出力軸に伝達されると、両軸間にガタ付きや異音が発生するおそれがある。
一方、後者のアクチュエータでは、前記各弾性体によって両軸間にガタ付きや異音の発生を防止できるものの、かかる弾性体が装置の高い雰囲気温度に晒されていると共に、潤滑油が付着することから、経時的に劣化し易くなり、耐久性が低下するおそれがある。
本発明は、前記従来のアクチュエータの実状に鑑みて案出されたもので、ハウジングの一端部に設けられて、駆動シャフトが前記ハウジング内に臨む駆動機構と、前記ハウジング内に回転自在に収容され、非円形な一端部が前記駆動シャフトの先端部に軸方向から対向する出力軸と、前記駆動シャフトの非円形な先端部と出力軸の一端部を連結する連結部材とを備え、前記連結部材は、前記駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部が互いに軸方向反対側から内部に挿入配置される非円形な挿通孔を有する本体と、該本体に設けられて、前記駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部を、前記挿通孔の内面側に同じ径方向から付勢する板ばね状のばね部材と、を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部が、ばね部材のばね力によって連結部材の挿通孔の内面側に押し付けられることから、たとえ交番トルクが伝達されたとしても、従来のようなガタ付きの発生が防止されて、異音や摩耗などの発生も防止されると共に、高熱及び油に晒されても劣化することがないため、耐久性の向上が図れる。
以下、本発明に係る可変動弁装置のアクチュエータの実施例を図面に基づいて詳述する。なお、この実施例では、可変動弁装置をV型6気筒内燃機関の吸気側に適用したものであって、左右バンクのシリンダヘッドにそれぞれ設けられている。
便宜上、一方バンク側の可変動弁装置について説明すれば、図4及び図5に示すように、シリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、バルブスプリング3,3によって閉方向に付勢された一対の吸気弁2,2と、該各吸気弁2,2のバルブリフト量を可変制御する可変機構4と、該可変機構4の作動位置を制御する制御機構5と、該制御機構5を回転駆動するアクチュエータ6と、を備えている。
前記可変機構4は、シリンダヘッド1の上部に有する軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に圧入等により固設された駆動カム15と、駆動軸13の外周面に揺動自在に支持されて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター16,16の上面に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる2つの揺動カム17,17と、前記駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動運動に変換して揺動カム17,17に揺動力として伝達する伝達手段とを備えている。
前記駆動軸13は、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや、該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図4中、時計方向(矢印方向)に設定されている。
前記軸受14は、図5に示すように、シリンダヘッド1の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて、後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a、14bが一対のボルト14c、14cによって上方から共締め固定されている。
前記駆動カム15は、ほぼリング状を呈し、円環状のカム本体と、該カム本体の外端面に一体に設けられた筒状部とからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔が貫通形成されていると共に、カム本体の軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。
前記両揺動カム17は、同一形状のほぼ雨滴状を呈し、円環状のカムシャフト20の両端部に一体的に設けられていると共に、該カムシャフト20が駆動軸13に回転自在に支持されている。また、先端部のカムノーズ部21側にピン孔が貫通形成されていると共に、下面には各バルブリフター16に摺接するカム面22がそれぞれ形成されている。このカム面22は、カムシャフト20側の基円面と、該基円面からカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面が形成されており、該基円面とランプ面及びリフト面が、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面の所定位置に当接するようになっている。
前記伝達手段は、駆動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
前記ロッカアーム23は、中央に有する筒状の基部が支持孔を介して後述する制御カム33に回転自在に支持されている。また、筒状基部の外端部に突設された前記一端部23aがピン26によってリンクアーム24の突出端24bに回転自在に連結され、一方、基部の内端部に突設された前記他端部23bがピン27を介してリンクロッド25の一端部25aに回転自在に連結されている。
前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された前記突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体が回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている。
前記リンクロッド25は、ロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、他端部25bが前記揺動カム17のカムノーズ部21のピン28によって回転自在に連結されている。
なお、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリングがそれぞれ設けられている。
前記制御機構19は、駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23の支持孔に摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33と、を備えている。
前記制御軸32は、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、所定位置のジャーナル部が前記軸受14のメインブラケット14a、とサブブラケット14bとの間に回転自在に軸受けされている。
前記制御カム33は、円筒状を呈し、軸心P2位置が制御軸32の軸心P1から所定分だけ偏倚している。
前記各アクチュエータ6は、図3に示すように構成され、シリンダヘッド1の後端部に取り付けられたハウジング35と、該ハウジング35の一端部に固定された駆動機構である電動モータ36と、ハウジング35の内部に設けられて電動モータ36の回転駆動力を前記制御軸32に伝達する減速機構であるボール螺子伝達機構37とから構成されている。
前記ハウジング35は、軽量化の要請からアルミ合金材などによって一体に形成され、図1、図2に示すように、内部に前記制御軸32の軸方向とほぼ直角方向に沿って配置されて、ボール螺子伝達機構37が収容配置される細長い収容部35aと、該収容部35aの上端部中央に上方へ突出して、内部に前記制御軸32の一端部32aが臨む膨出室35bが形成されている。
さらに、前記収容室35aは、軸方向の一端部に円形状の開口部35cが形成されていると共に、他端部側が端壁35dによって閉塞されている。一方、前記膨出室35bは、シリンダヘッド1側の開口端が該シリンダヘッド1の内部に連通している。
前記電動モ−タ36は、比例型のDCモータによって構成され、ほぼ円筒状のモータケーシング38の先端ブラケット38aが前記収容室35aの前記開口部35cを封止する状態で固定されている。また、電動モ−タ36は、前記開口部35c側がメカニカルシール39によって駆動シャフト36aを介してシールされている。前記駆動シャフト36aは、その先端部36bが横断面ほぼ四角形状に形成されていると共に、前記ハウジング35の開口部35c内まで延設されている。
また、電動モータ36は、機関の運転状態を検出するコントロールユニット57からの制御電流によって駆動するようになっている。このコントロールユニット57は、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサや、駆動軸回転角センサ及び制御軸32の回転位置を検出するポテンショメータ58等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータ36に制御電流を出力している。
前記ボール螺子伝達機構37は、前記ハウジング35の収容室35a内に電動モータ36の駆動シャフト36aとほぼ同軸上に配置された出力軸であるボール螺子軸40と、該ボール螺子軸40の外周に螺合する移動ナットであるボールナット41と、膨出室35b内で前記制御軸32の一端部32aに軸方向から連結された連係アーム42と、該連係アーム42と前記ボールナット41とを連係するリンク部材43とから主として構成され、この連係アーム42とリンク部材43によってリンク機構を構成している。
前記ボール螺子軸40は、両端部を除く外周面全体に所定幅のねじ部であるボール循環溝44が螺旋状に連続して形成されていると共に、前記収容室35aの一端開口部35cと他端部の小径部内にそれぞれ臨んだ両端部40a、40bが軸受である第1、第2ボールベアリング45、46によって回転自在に軸受けされている。
前記電動モータ36側の第1ボールベアリング45は、1列のボール溝に複数のボールが転動自在に設けられ、アウターレースの外周面が一端開口部35cの内側に圧入固定されていると共に、ベアリングキャップ47によって軸方向に位置決め固定されている。一方、先端側の第2ボールベアリング46は、第1ボールベアリング45とほぼ同じ構造であって、1列のボール溝に複数のボールが転動自在に設けられていると共に、アウターレースの外周面が他端壁35dの小径部の内部に圧入固定されている。
さらに、ボール螺子軸40は、図1及び図2に示すように、一端部40aの先端部49bが横断面ほぼ四角形状に形成されて、前記電動モータ36の駆動シャフト36aの先端部36bと連結部材48によって同軸上で軸方向移動可能に連結され、かかる結合によって電動モータ36の回転駆動力を前記ボール螺子軸40に伝達するようになっている。
前記連結部材48は、図1及び図2に示すように、横断面ほぼ四角形状の本体54と、該本体54の上部に固定されて、前記各先端部36b、40bを下方向へ付勢するばね部材55とを備えている。
前記本体54は、金属材を軸方向に延設された角筒状に形成されて、内部軸方向には前記各先端部36b、40bが互いに反対方向から挿入配置される断面ほぼ四角形状の挿通孔54aが形成されていると共に、上壁部54bの軸方向の両端部が切欠されて段差溝54c、54cが形成されている。また、前記上壁部54bのほぼ中央位置には、雌ねじ孔54dが貫通形成されている。前記挿通孔54aは、その断面積が前記各先端部36b、40bの公差のずれを吸収するために、該先端部36b、40bの各断面積よりも大きく形成されて、上面及び両側面と先端部36b、40bの上面及び両側面間に隙間S、S1がそれぞれ形成されている。
一方、前記ばね部材55は、本体54の長手方向に沿った細長い金属板ばねによって形成されて、自然状態ではほぼコ字形状に形成されていると共に、平坦な中央の基部55aがビス挿通孔を挿通して前記本体54の雌ねじ孔54dに上方から螺着したビス56によって本体54の上壁部54bに固定されている。また、ばね部材55は、両端部55b、55bが基部55aの両端縁から前記挿通孔54a方向へほぼL字形状に折曲形成されて、その下端縁が前記各軸の各先端部36b、40bの上面に弾接して前記挿通孔54aの底面54f側に押圧付勢している。また、該各両端部55b、55bは、各先端部55c、55cがほぼV字形状に折曲形成されて、前記各先端部36b、40bが挿通孔54aへ互いに反対方向から挿入された際におけるガイドとして機能し、両端部55b、55bを弾性力に抗して上方へ押し上げる機能を有している。
前記ボールナット41は、ほぼ円筒状に形成され、内周面に前記ボール循環溝44と共同して複数のボール49を転動自在に保持するガイド溝が螺旋状に連続して形成されていると共に、複数のボール49の循環列をボールナット41の軸方向の前後2個所に設定する2つのディフレクタが取り付けられている。
前記ボールナット41は、各ボール49を介してボール螺子軸40の回転運動をボールナット41に直線運動に変換しつつ軸方向の移動力が付与されるようになっている。また、ボールナット41は、軸方向のほぼ中央位置に前記リンク部材43の一端部が枢支ピン50によって回転自在に連結されている。
前記連係アーム42は、ほぼ異形状に形成され、ほぼ菱形の基部が制御軸32の一端部32aに軸方向から一体的に固定されていると共に、前記基部の一端側に突設された突部に前記リンク部材43の他端部が枢支ピン51によって回転自在に連結されている。
したがって、このリンク部材43は、ピン50、51を介してボールナット41の移動に伴い傾動可能になっており、完全に傾倒した姿勢では、内側の空間部が前記ボール螺子軸40の上端部に嵌入して該ボール螺子軸40の軸線とほぼ平行となるまで傾倒可能になっている。
また、前記ボールナット41の軸方向一端部に設けられたスプリングリテーナ52と第2ボールベアリング46側に有する保持溝底面との間には、前記ボールナット41を電動モータ36方向へ付勢するコイルスプリング53が弾装されている。
以下、本実施形態に係るアクチュエータ6の作動を簡単に説明すれば、まず、例えば、機関のアイドリング運転時を含む低回転運転領域には、コントロールユニット57から出力された制御電流によって電動モータ36が回転してこの回転トルクによりボール螺子軸40が回転する。そうすると、この回転に伴って各ボール49がボール循環溝44とガイド溝との間を転動しながらボールナット41を、図3の最大左方向へ直線状に移動させる。これによって制御軸32は、リンク部材43と連係アーム42とによって時計方向に回転駆動される。
したがって、制御カム33は、軸心P2が図5に示すように制御軸32の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸13から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム23の他端部23bとリンクロッド25の枢支点は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側が強制的に引き上げられて全体が時計方向へ回動する。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は十分に小さくなる。
したがって、かかる機関の低回転領域では、吸気弁2,2のバルブリフト量が最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
また、機関高回転領域に移行した場合は、コントロールユニット57からの制御電流によって電動モータ36が逆回転し、この回転トルクがボール螺子軸40に伝達されて回転すると、この回転に伴ってボールナット41が図3の右方向へ直線移動する。
したがって、制御軸32は、制御カム33を図5に示す位置から時計方向へ回転させて、軸心P2を下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向寄りに移動して他端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21を、リンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は大きくなる。
よって、かかる高回転領域では、各吸気弁2のバルブリフト量が最大に大きくなり、該各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
また、前記ボールナット41がコイルスプリング52のばね力によって電動モータ36の方向へ付勢されることによって、ガイド溝とボール循環溝44との間のバックラッシが低減されているため、ボールナット41の移動時、特に移動変換時における前記ガイド溝とボール循環溝44との歯部間の打音の発生を効果的に防止できる。
そして、この実施形態では、電動モータ36の駆動シャフト36aとボール螺子軸40の一端部40aとを連結部材48によって連結するには、まず、予め前記連結部材48の本体54にばね部材55を前記ビス56によって組み付け固定しておき、この状態で電動モータ36の駆動シャフト36aとボール螺子軸49の一端部40a連結する。
つまり、電動モータ36とボール螺子軸40との連結作業としては、前記駆動シャフト36aの先端部36bとボール螺子軸一端部40aの先端部40bを連結部材48の本体54の挿通孔54aにそれぞれ軸方向の反対側から挿入する。
そうすると、各先端部36b、40bの先端縁が、ばね部材55の両先端部55c、55cの傾斜状下面に当接しつつばね力に抗してガイドされながら互いに近接する方向へ挿通孔54a内に挿入されると共に、ばね部材55の両端部55b、55bの下端縁が両先端部36b、40bの上面に弾接しつつ底面54f方向へ押圧する。
これによって、各先端部36b、40bは、図1に示すように、各先端面が一定の隙間をもって対峙しつつほぼ同軸上に連結されると共に、常にばね部材55のばね力によって底面54f方向に押し付けられた状態になる。
したがって、バルブスプリング3などに起因して発生する交番トルクが伝達されたとしても、各先端部36b、40bのガタ付きの発生が防止されると共に、装置の高温の雰囲気温度や潤滑油に晒されても金属材であるから経時的な劣化が防止される。この結果、異音や摩耗などの発生が十分に防止できると共に、耐久性の向上が図れる。
また、前記ばね部材55のV形状の各先端部55c、55cによるガイド機能によって各先端部36b、40bの挿入孔54への良好な挿入性が得られると共に、同時にばね部材55のばね力も付与することができるので、組立作業能率の向上が図れる。
なお、前記挿通孔54や各先端部36b、40bの横断面形状は、必ずしも四角形である必要はなく、非円形状の多角形であってもよい。
〔第2の実施の形態〕
図6〜図8は本発明の第2の実施形態を示し、連結部材48が比較的薄肉の板金材によってプレス成形によって形成され、本体54とばね部材55が一体に形成されている。
すなわち、本体54は、薄肉な角筒状に形成されて、外径が前記駆動シャフト36aとボール螺子軸40の一端部40aの外径とほぼ同じ大きさに形成されていると共に、横断面ほぼ正方形状に形成された挿通孔54aの内径が各先端部36b、40bの外径よりも僅かに大きく形成されている。
一方、ばね部材55は、基部と本体54の上壁部54bが一体共用になっており、上壁部54bの両端側の両側部を長手方向に切り欠いて形成され、両端部55b、55bの先端部55c、55cがほぼV字形状に折曲形成されており、両端部55b、55bの各下端縁が前記各先端部36b、40bの上面に弾接して底面54f側へ押圧付勢している。
また、この各先端部55c、55cは、本体54の両端縁から軸方向へ突設されて、各下面が前記軸の各駆動シャフト36aとその先端部36b及びボール螺子軸40の一端部40aとその先端部40bとのそれぞれ間の傾斜状円錐面36c、40cに対向配置されるようになっている。その他の構成は、第1の実施形態と同様である。
したがって、この実施形態の連結部材48も第1の実施形態と同じように、各ばね部材55,55のばね力によって各先端部36b、40bのガタの発生を十分に防止することが可能になると共に、耐久性の向上が図れると共に、特に、本体54とばね部材55とを一体に形成したことから、製造作業能率の向上が図れると共に、ビスが不要になるので、組み付け作業能率も向上する。
また、連結部材48の外径を十分小さくできるので、軽量化に伴い駆動シャフト36aの慣性質量が小さくなる。このため、ボール螺子軸40に対する回転応答性が向上する。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、連結部材48のばね部材55の形状や配置などは任意に変更することが可能になる。
前記駆動機構としては電動モータの他に、油圧モータなどであってもよい。また、ばね部材を本体に対してビス止め以外に例えば溶接止めとしてもよい。
さらに、ボール螺子の循環列を形成する例として、ディフレクタを示したが、チューブなどを用いて循環列を形成する方式であってもよい。また、出力軸と移動ナットとは、ボール49を用いずにボルト、ナットの関係で直接噛合させることも可能である。
また、本発明は、吸気弁側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することが可能である。
本発明の第1実施形態におけるアクチュエータの連結部材を示す縦断面図である。 図1のA−A線断面図である。 本実施の形態のアクチュエータの一部縦断面図である。 本実施の形態の可変動弁装置を示す要部斜視図である。 図4のB矢視図である。 第2の実施形態に供される連結部材の縦断面図である。 図6のC−C線断面図である。 本実施形態の連結部材の平面図ある。
符号の説明
2…吸気弁(機関弁)
4…可変機構
6…アクチュエータ
32…制御軸
35…ハウジング
36…電動モータ(駆動機構)
36a…駆動シャフト
36b…先端部
40…ボール螺子軸(出力軸)
40a…一端部
40b…先端部
41…ボールナット(移動ナット)
48…連結部材
54…本体
54a…挿通孔
54f…底面(内面)
55…ばね部材
55b…両端部
55c…先端部
56…ビス

Claims (4)

  1. ハウジングの一端部に設けられて、駆動シャフトが前記ハウジング内に臨む駆動機構と、
    前記ハウジング内に回転自在に収容され、非円形の一端部が前記駆動シャフトの非円形な先端部に軸方向から対向する出力軸と、
    前記駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部を連結する連結部材とを備え、
    前記連結部材は、前記駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部が互いに軸方向反対側から内部に挿入配置される非円形の挿通孔を有する本体と、該本体に設けられて、前記駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部を、前記挿通孔の内面側に同じ径方向から付勢する板ばね状のばね部材と、を備えたことを特徴とする可変動弁装置のアクチュエータ。
  2. 前記ばね部材は、ほぼコ字形状に折曲形成されて、ほぼ中央部が前記本体の外面に固定手段によって固定されていると共に、折曲した両端部が前記駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部の各上面に弾接して前記挿通孔の内面側へ付勢したことを特徴とする請求項1に記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
  3. 前記ばね部材は、前記本体と一体に形成されて、前記挿通孔方向へ折曲形成された両端部の先端縁が前記駆動シャフトの先端部と出力軸の一端部の各上面に弾接して前記挿通孔の内面側へ付勢したことを特徴とする請求項1に記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
  4. 前記ばね部材の両端部の各先端部をそれぞれ外方へ折曲してV字形状に形成したことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の可変動弁装置のアクチュエータ。
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