JP2005009330A - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】リンクロッドの取替え作業時おけるピンの抜け止め部材の落下を防止すると共に、落下した場合の見つけ易さを確保する。
【解決手段】駆動軸の外周に固定された駆動カムと、一端部がリンクアームを介して駆動カムに連係したロッカアームとを備え、該ロッカアームは、制御軸の外周に固定された制御カムの外周面に揺動自在に支持されていると共に、他端部に吸気弁を駆動させる揺動カムがリンクロッドを介して各ピン20,21により回転自在に連結されている。前記リンクロッドの取替作業時などにおいて前記ピン21の抜け止めを行う金属板状の比較的大きな抜け止め部材22を、シリンダヘッド1上のカム軸受11にボルト16によって着脱自在に取り付けた。
【選択図】 図1
【解決手段】駆動軸の外周に固定された駆動カムと、一端部がリンクアームを介して駆動カムに連係したロッカアームとを備え、該ロッカアームは、制御軸の外周に固定された制御カムの外周面に揺動自在に支持されていると共に、他端部に吸気弁を駆動させる揺動カムがリンクロッドを介して各ピン20,21により回転自在に連結されている。前記リンクロッドの取替作業時などにおいて前記ピン21の抜け止めを行う金属板状の比較的大きな抜け止め部材22を、シリンダヘッド1上のカム軸受11にボルト16によって着脱自在に取り付けた。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関弁である吸気弁や排気弁の少なくともバルブリフト量などを機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の可変動弁装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
概略を説明すれば、この可変動弁装置は、吸気弁側に適用されたもので、クランク軸の回転に同期して回転する駆動軸の外周に、軸心が駆動軸の軸心から偏心した駆動カムが設けられていると共に、駆動カムの回転力が多節リンク状の伝達機構を介して伝達されて、吸気弁の上端部に有するバルブリフターの上面をカム面が摺接して吸気弁をバルブスプリングのばね力に抗して開作動させる揺動カムを有している。
【0004】
前記伝達機構は、揺動カムの上方に配置されて制御軸に揺動自在に支持されたロッカアームと、円環状の一端部が駆動カムの外周面に嵌合しかつ他端部がロッカアームの一端部にピンを介して回転自在に連結されたリンクアームと、一端部がロッカアームの他端部にピンを介して回転自在に連結され、他端部が前記揺動カムのカムノーズ部にピンを介して回転自在に連結されたリンクロッドとから構成されている。
【0005】
また、前記制御軸は、シリンダヘッドの上端部に設けられた軸受によって回転自在に支持されており、その外周面には、軸心が制御軸の軸心から所定量だけ偏心した制御カムが固定されている。
【0006】
そして、機関運転状態に応じて電動モータや螺子伝達手段などからなるアクチュエータによって前記制御軸を介して制御カムの回動位置が変化することによってロッカアームの揺動支点を変化させて、揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する転接位置を変化させて、吸気弁のバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御するようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−123809号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述の内燃機関の可変動弁装置は、多節リンク機構による前記伝達機構などの多くの各構成部品が必要になっており、これらの製造誤差や組付誤差などに起因して、各吸気弁のバルブリフト量のばらつきが発生し易くなっており、特に各気筒間でのバルブリフト量のばらつきが発生し易い。
【0009】
したがって、これら伝達機構などの各構成部品を、シリンダヘッド上に駆動軸や制御軸にバルブスプリングを径方向に作用させた状態で軸受に取付るなどして組み付けた後に、調整機構を用いたり、リンクロッドを取り替えてその長さを変えるなどして各吸気弁のバルブリフト量を調整している。
【0010】
ところが、前記リンクロッドを取り替える場合には、該リンクロッドの両端部とロッカアームの他端部及び揺動カムとをそれぞれ連結する各ピンを、該ピンの一端部に嵌着された抜け止め用のC字形状の小さなスナップリングを所定の治具によって外した後に、各ピン孔から抜き取ることによって取り外してさらに別のもの替えるようになっているが、前記各スナップリングを取り外した際に、このスナップリングを誤ってシリンダヘッド上に落としてしまうと、小さなものであるから紛失し易く、また見つけられたとしても容易に拾い上げることができなくなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の可変動弁装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項1に記載の発明は、リンクロッドの両端部とロッカアームの他端部及び揺動カムに各ピンが挿通するピン孔をそれぞれ形成すると共に、シリンダヘッドに、前記各ピンの一端に設けられた抜け止め用の係止部に外側軸方向から常時近接状態に配置された板状の抜け止め部材を取り付けたことを特徴としている。
【0012】
したがって、この発明によれば、ピンの抜け止めとして、従来のような小さなスナップリングを用いずに、シリンダヘッドに取り付けられた比較的大きな板状の抜け止め部材を用いたため、リフト調整などのためのリンクロッドの取り替え作業中において該抜け止め部材を手で扱い易いことから落下そのものが防止できる。
【0013】
また、たとえ誤ってシリンダヘッド上に落下させてしまっても、見つけ出すことが容易であると共に、拾い上げることが容易である。
【0014】
しかも、抜け止め部材をピンの一端面に外側軸方向から近接配置したため、ピンによる各部材の円滑な回転を確保しつつ、ピン孔からのピンの抜け出しを効果的に防止できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、とりわけ、リンクロッドの両端部とロッカアームの他端部及び揺動カムに各ピンが挿通するピン孔をそれぞれ形成すると共に、前記ロッカアームの他端部に、前記各ピンの一端に設けられた抜け止め用の係止部に外側軸方向から近接配置される板状の抜け止め部材を取り付けたことを特徴としている。
【0016】
したがって、この発明によれば、請求項1の発明と同様な作用効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0018】
この実施形態では、可変動弁装置を、従来と同じく、吸気弁側に適用したものであって、1気筒当たり2つの吸気弁を備え、かつ吸気弁のバルリフト量を機関運転状態に応じて可変にするようになっている。
【0019】
すなわち、この実施形態における可変動弁装置は、図3〜図5に示すようにシリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた一対の吸気弁2,2と、機関前後方向に配置された内部中空状の駆動軸3と、各気筒毎に配置されて、前記駆動軸3の外周面に同軸上に回転自在に支持されたカムシャフト4と、前記駆動軸3の所定位置に固設された駆動カム5と、前記カムシャフト4の両端部に一体に設けられて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター6,6に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる一対の揺動カム7,7と、駆動カム5と揺動カム7,7との間に連係されて、駆動カム5の回転力を揺動カム7,7の揺動力(開弁力)として伝達する伝達機構8と、該伝達機構8の作動位置を可変にする制御機構9とを備えている。
【0020】
前記吸気弁2,2は、シリンダヘッド1の上端部内に収容されたほぼ円筒状のボアの底部とバルブステム上端部のスプリングリテーナとの間に弾装されたバルブスプリング10,10によって閉方向に付勢されている。
【0021】
前記駆動軸3は、機関前後方向に沿って配置されて、両端部がシリンダヘッド1の上部に設けられた図外の軸受によって回転自在に軸支されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されている。
【0022】
前記カムシャフト4は、駆動軸3の軸方向に沿ってほぼ円筒状に形成され、内部軸方向に前記駆動軸3の外周面に回転自在に支持される支軸孔が貫通形成されていると共に、中央位置に形成された大径円筒状のジャーナル部4aがカム軸受11によって回転自在に軸支されている。
【0023】
前記カム軸受11は、図1及び図3〜図5に示すように、シリンダヘッド1の上端部に形成された軸受部11aと、該軸受部11aの上端部にボルト16、16によって取り付けられた軸受ブラケット11bとからなり、前記軸受部11aと軸受ブラケット11bの対向面には、前記カムシャフト4のジャーナル部4aを共働して回転自在に支持する半割状の軸受溝11c、11dがそれぞれ形成されている。
【0024】
前記駆動カム5は、ほぼ円盤状に形成されて、図3に示すように、その一側部に固定用の筒状部5aが一体に設けられており、この筒状部5aが駆動軸3の軸方向の所定位置で固定用ピン12を介して駆動軸3の外周に一体的に固定されていると共に、外周面5bが偏心円のカムプロフィールに形成されて、軸心Yが駆動軸3の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。
【0025】
前記各揺動カム7は、図3に示すように同一形状のほぼ雨滴状を呈し、基端部側がカムシャフト4を介して前記駆動軸3の軸心Xを中心として揺動するようになっていると共に、揺動カム7の下面にはカム面7aがそれぞれ形成され、基端部側の基円面と、該基円面からカムノーズ部7b、7b側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部7bの先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面とが形成されており、該基円面とランプ面、リフト面及び頂面とが、揺動カム7の揺動位置に応じて各バルブリフター6の上面所定位置に当接するようになっている。
【0026】
また、揺動カム7の前記カムノーズ部7b側には、後述するリンクロッド15の他端部15bと連結するピン21が挿通されるピン孔7cが両側面方向へ貫通形成されている。
【0027】
前記伝達機構8は、図3に示すように、駆動軸3の上方に配置されたロッカアーム13と、該ロッカアーム13の一端部13aと駆動カム5とを連係するリンクアーム14と、ロッカアーム13の他端部13bと一方の揺動カム7のカムノーズ部7bとを連係するリンクロッド15とを備えている。
【0028】
前記ロッカアーム13は、図5にも記載されているように、中央の筒状基部の内部に支持孔13cが横方向から貫通形成され、この支持孔13cを介して後述する制御カム18に揺動自在に支持されている。また、筒状基部の外端側から延出した一端部13aは、先端部の側部にピン19が一体に突設されている一方、筒状基部の内端側から延出した他端部13bは、先端部の内部にリンクロッド15の一端部15aと連結する第1枢支部であるピン20が嵌入するピン孔13dが形成されている。
【0029】
前記リンクアーム14は、比較的大径な円環部14aと、該円環部14aの外周面所定位置に突設された突出端14bとを備え、円環部14aの中央位置には、前記駆動カム5の外周面5bに回転自在に嵌合する嵌合孔14cが形成されている一方、突出端14bには、前記ピン19が回転自在に挿通するピン孔14dが貫通形成されている。
【0030】
前記リンクロッド15は、プレス成形によって一体に形成され、横断面ほぼコ字形状に形成されており、内側がコンパクト化を図るために、ほぼく字形状に折曲形成されていると共に、両端部15a,15bにピン孔15c、15dがそれぞれ横方向に貫通形成されて、この各ピン孔15c、15dと、該ピン孔15c、15dに対応する前記ピン孔7c、13dにそれぞれ挿通したピン20、21によってロッカアーム13の他端部13bと揺動カム7のカムノーズ部7bがリンクロッド15の両端部15a、15bに回転自在に連結されている。
【0031】
前記ピン20,21は、それぞれの反対側の一端部に前記各ピン孔15c、15dの孔縁に係止して各ピン孔からの抜け出しを規制する係止部であるフランジ部20a、21aが一体に設けられている。
【0032】
前記制御機構9は、駆動軸3の上方位置に配置された制御軸17と、該制御軸17の外周に一体に固定されてロッカアーム13の揺動支点となる制御カム18と、前記制御軸17を回転制御する図外のアクチュエータとを備えている。
【0033】
前記制御軸17は、駆動軸3と並行に機関前後方向に配設されていると共に、図外の軸受の上端に有するブラケットに回転自在に支持されている。一方、前記制御カム18は、円筒状を呈し、軸心位置が肉厚部の分だけ制御軸17の軸心から所定分だけ偏倚している。
【0034】
前記アクチュエータは、シリンダヘッド1の後端部に固定された電動モータと、該電動モータの回転駆動力を前記制御軸17に伝達する螺子伝達手段とから構成されている。
【0035】
前記電動モ−タは、比例型のDCモータによって構成され、機関の運転状態を検出する図外のコントローラからの制御信号によって駆動するようになっている。このコントローラは、機関回転数を検出するクランク角センサや、吸入空気量を検出するエアーフローメータ、機関の水温を検出する水温センサ及び制御軸17の回転位置を検出するポテンショメータ等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータに制御信号を出力している。
【0036】
そして、前記カム軸受11の軸受ブラケット11bの上端部には、前記揺動カム7側のピン21の抜け出しを規制する抜け止め部材22が前記ボルト16によって取り付けられている。
【0037】
この抜け止め部材22は、図1及び図2に示すように、細長い金属の板材をほぼL字形状に折曲形成してなり、ほぼ平坦な円形状の固定用上端部23と、該上端部23の端縁から下方に一体に延びる抜け止め片24とから構成されている。
【0038】
前記上端部23は、ボルト16の頭部と軸受ブラケット11bの上面との間に挟持状態に着脱自在に固定され、ほぼ中央位置に前記ボルト16が挿通する挿通孔23aが穿設されている。一方、抜け止め片24は、図4に示すように、その外面24aが前記下側のピン21のフランジ部21aの外面に十分に近接配置されていると共に、全体の上下方向の長さLが前記リンクロッド15の上下動に伴い下側のピン21の上下移動軌跡(図1の一点鎖線)に沿ってかつこの軌跡よりも若干大きな長さに設定されて、下部の側縁が前記軌跡に沿ったほぼし字形状に形成されている。
【0039】
なお、上側のピン20の他端部は、スナップリング25によって抜け止めされている。
【0040】
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、例えば、機関の低回転域にでは、コントローラからの制御信号によって電動モータが回転駆動し、この回転トルクが螺子伝達手段に伝達されて回転すると、これによって制御軸17は、一方向へ所定量回転駆動される。したがって、制御軸17は、制御カム18を一方向へ回動させ、軸心P2が制御軸17の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸3から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム13の他端部13bとリンクロッド15の枢支点は、駆動軸3に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム7は、リンクロッド15を介してカムノーズ部7b側が強制的に引き上げられる。
【0041】
よって、駆動カム5が回転してリンクアーム14を介してロッカアーム13の一端部13aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド15を介して揺動カム7及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は充分小さくなる。
【0042】
したがって、かかる機関の低回転領域では、バルブリフト量が最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
【0043】
さらに、機関高回転領域に移行した場合は、コントローラからの制御信号によって電動モータが逆回転して螺子伝達手段を同方向へ回転させると、この回転に伴って制御軸17が制御カム18を他方向へ回転させて、軸心P2が下方向へ移動する。このため、ロッカアーム13は、今度は全体が駆動軸3方向に移動して他端部13bによって揺動カム7のカムノーズ部7bをリンクロッド15を介して下方へ押圧して該揺動カム7全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
【0044】
したがって、揺動カム7のバルブリフター6の上面に対するカム面7aの当接位置が、カムノーズ部7b側(リフト部側)に移動する。このため、吸気弁2の開作動時に駆動カム5が回転してロッカアーム13の一端部13aをリンクアーム14を介して押し上げると、バルブリフター6に対するそのリフト量は十分に大きくなる。
【0045】
よって、かかる高回転領域では、バルブリフト量が最大に大きくなり、各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
【0046】
そして、この実施形態によれば、可変動弁装置の各構成部品の仮組み付け後、すなわち、シリンダヘッド1に対して軸受やカム軸受11を介して駆動軸3や伝達機構8などの各構成部品を組み付けた後に、最小リフト制御状態に位置決めして、該最小リフト時の各気筒間の各吸気弁2,2のリフト量をチェックする。
【0047】
このリフト量にずれが生じている場合は、リンクロッド15を長さの異なる別のものと取り替えて調整するわけであるが、この取り替え作業は、抜け止め部材22側のボルト16を緩めて抜き取って抜け止め部材22を取り外し、その後、ピン21や20を各ピン孔7c、15d、13d、15cからそれぞれ抜き取って、再び別のリンクロッド15を付け替えるようになっている。
【0048】
この作業中に、軸受11から取り外された抜け止め部材22は、従来のスナップリングに比較して十分に大きいため、誤って落とすことは少ないが、たとえシリンダヘッド1上に落としてしまったとしても、見つけ出すことが容易であると共に、拾い上げることも簡単にできる。
【0049】
しかも、抜け止め部材22の抜け止め片24を、ピン21のフランジ部21aの外面に軸方向から近接配置しただけで、軸方向から強く押し付けるわけではないので、ピン21によるリンクロッド15の他端部15と揺動カム7が強く圧接することがないことから、該各部材間の円滑な回転を確保しつつ、ピン孔7c、15dからのピン21の抜け出しを効果的に防止できる。特に、抜け止め片24が、前記吸気弁2の開閉作動中におけるピン21の移動軌跡に沿って形成されていることから、いずれの移動個所においてもピン21の抜け出しを確実に防止できる。
【0050】
また、抜け止め部材22は、ボルト16によって軸受11から着脱自在に取り付けられていることから、リンクロッド15の取り替え作業が簡単になる。
【0051】
図6及び図7は第2の実施形態を示し、抜け止め部材26をリンクロッド15の一端部15a側の上側のピン20の抜け止め用に適用したものである。
【0052】
すなわち、ロッカアーム13の他端部13bの一側面にボルト雌ねじ孔13eが横方向に切られていると共に、該雌ねじ孔13eに螺着するボルト27によって抜け止め部材26が着脱自在に取り付けられている。この抜け止め部材26は、細長い板材によって形成され、ほぼ中央位置に前記ボルト27が挿通する挿通孔26aが穿設されていると共に、先細り状の先端部26bがロッカアーム他端部13bとリンクロッド一端部15aとの段差を吸収するように外方へ湾曲状に折曲形成されている。また、この先端部27bの内側面が、前記ピン20のフランジ部20aの外面に当接配置されている。
【0053】
また、前記ロッカアーム他端部13bの一側面には、ボルト27を締め付けた際に、抜け止め部材26の後端部26cの側縁が当接して回り止めとなる突起部28が一体に設けられている。
【0054】
したがって、この実施形態によれば、抜け止め部材26がスナップリングより十分に大きいため、第1実施形態と同様にリンクロッド15の取り替え作業時の落下が防止できると共に、たとえシリンダヘッド1上に落下しても簡単に見つけることができる。
【0055】
また、リンクロッド15の取り替え作業を行うには、ボルト27を緩めて抜け止め部材26を突起部28と反対方向へ回転させれば、先端部26bがフランジ部20aから径方向へ離間することから、ピン20の抜き出し作業を簡単に行える。つまり、抜け止め部材26を完全に取り外さなくてもピン20を抜くことができるので、落下を未然に防止できると共に、リンクロッド15の取り替え作業が極めて簡単になる。
【0056】
さらに、抜け止め部材26のボルト固定時には、ボルト27の締め付けとともに後端部26cの側縁が突起部28に当接して回転止めされることから、固定作業も容易になる。
【0057】
図8及び図9は第3実施形態を示し、第2実施形態と同様にリンクロッド15の一端部15a側のピン20の抜け止めに適用されたものであるが、この抜け止め部材29の構造などが異なっている。
【0058】
すなわち、ロッカアーム13の他端部13bの上部に上下方向に沿ったボルト雌ねじ孔13fが切られていると共に、該雌ねじ孔13fに螺着するボルト30によって抜け止め部材29が着脱自在に取り付けられている。この抜け止め部材29は、細長い板材をほぼクランク状に折曲形成されてなり、ほぼ後端部29a位置に前記ボルト30が挿通する挿通孔が穿設されていると共に、先端部29bがロッカアーム他端部13bの上面からリンクロッド15の一端部外面に回り込むようにほぼL字形状に折曲形成されている。また、この先端部29bの内側面が、前記ピン20のフランジ部20aの外面に当接配置されている。
【0059】
さらに、後端部29aの側縁には、ボルト30を締め付けた際に、ロッカアーム他端部13bの一側面に当接して回り止めする突起片31が下方へ折曲形成されている。
【0060】
したがって、この実施形態によれば、第2実施形態と同じく抜け止め部材29が比較的大きく形成されていることから、リンクロッド15の取り替え作業中において、落下を防止できると共に、落下してもすぐに見つけることができる。
【0061】
また、ピン20を抜く際には、ボルト30を雌ねじ孔13fから抜き取らない位置まで緩めながら上方へ引出した後、抜け止め部材29を、ボルト30の軸部に沿って持ち上げて、突起片31をロッカアーム他端部13bの上面よりも高い位置に持ってきてそのまま回動させると、先端部30bがフランジ部20aから完全に離れて当接を解除する。
【0062】
したがって、抜け止め部材29のピン20からの離脱作業も簡単に行えると共に、抜け止め部材29をボルト30からは取り外さないで行うことができるので、抜け止め部材29の落下を未然に防止できると共に、次のリンクロッド15の取付作業が容易になる。
【0063】
また、前記突起片31による抜け止め部材29の回り止め作用によって、リンクロッド15の取付作業が一層容易になる。
【0064】
また、各実施形態の抜け止め部材22,25,29の構造が簡単であるから、製造コストの高騰を抑制できる。
【0065】
前記各実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
(イ)前記抜け止め部材を、シリンダヘッドにボルトによって着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
【0066】
この発明によれば、抜け止め部材をボルトによってシリンダヘッドから簡単に着脱することができるので、リンクロッドの取り替え作業が簡単になる。また、リンクロッドの取り替え時などに、誤ってボルトをシリンダヘッド上に落下させたとしても、該ボルトを容易に検索できと共に、その取り出しが容易になる。
(ロ)前記抜け止め部材を、シリンダヘッドの上端部に有する軸受ブラケットに取り付けたことを特徴とする請求項1または(イ)に記載の内燃機関の可変動弁装置。
(ハ)前記抜け止め部材を、ロッカアームの他端部にボルトによって取り付けると共に、該ボルトを中心として回動可能に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
【0067】
この発明によれば、リンクロッドの取り替え時などに、抜け止め部材を、ボルトを中心に回転させることによってピンのフランジから離間させることができ、その都度、ボルトよって取り外したり、取り付ける必要がなくなるので、該抜け止め部材の落下が防止できると共に、リンクロッドの取り替え作業が容易になる。
【0068】
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、第1実施形態の抜け止め部材22と第2、第3実施形態の抜け止め部材25、29とを組み合わせ用いることも可能であり、このようにすれば、スナップリングが全く不要になるので、落下による紛失などの問題を一掃することができる。
【0069】
また、本発明は、吸気弁側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に供される抜け止め部材のシリンダヘッドへの取付状態を示す正面図である。
【図2】本実施形態に供される抜け止め部材の斜視図ある。
【図3】本実施形態における可変動弁装置の要部斜視図である。
【図4】本実施形態における可変動弁装置の要部平面図である。
【図5】本実施形態における可変動弁装置を展開して示す断面図である。
【図6】第2実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す斜視図である。
【図7】本実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す平面図である。
【図8】第3実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す斜視図である。
【図9】本実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド
2…吸気弁(機関弁)
4…カムシャフト
7…揺動カム
7c…ピン孔
8…伝達機構
9…制御機構
14…リンクアーム
15…リンクロッド
15a・15b…両端部
15c・15d…ピン孔
20・21…ピン
26…抜け止め部材
27・30…ボルト
29…抜け止め部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、機関弁である吸気弁や排気弁の少なくともバルブリフト量などを機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の従来の可変動弁装置としては、本出願人が先に出願した以下の特許文献1に記載されたものがある。
【0003】
概略を説明すれば、この可変動弁装置は、吸気弁側に適用されたもので、クランク軸の回転に同期して回転する駆動軸の外周に、軸心が駆動軸の軸心から偏心した駆動カムが設けられていると共に、駆動カムの回転力が多節リンク状の伝達機構を介して伝達されて、吸気弁の上端部に有するバルブリフターの上面をカム面が摺接して吸気弁をバルブスプリングのばね力に抗して開作動させる揺動カムを有している。
【0004】
前記伝達機構は、揺動カムの上方に配置されて制御軸に揺動自在に支持されたロッカアームと、円環状の一端部が駆動カムの外周面に嵌合しかつ他端部がロッカアームの一端部にピンを介して回転自在に連結されたリンクアームと、一端部がロッカアームの他端部にピンを介して回転自在に連結され、他端部が前記揺動カムのカムノーズ部にピンを介して回転自在に連結されたリンクロッドとから構成されている。
【0005】
また、前記制御軸は、シリンダヘッドの上端部に設けられた軸受によって回転自在に支持されており、その外周面には、軸心が制御軸の軸心から所定量だけ偏心した制御カムが固定されている。
【0006】
そして、機関運転状態に応じて電動モータや螺子伝達手段などからなるアクチュエータによって前記制御軸を介して制御カムの回動位置が変化することによってロッカアームの揺動支点を変化させて、揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する転接位置を変化させて、吸気弁のバルブリフト量を機関運転状態に応じて可変制御するようになっている。
【0007】
【特許文献1】
特開2001−123809号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述の内燃機関の可変動弁装置は、多節リンク機構による前記伝達機構などの多くの各構成部品が必要になっており、これらの製造誤差や組付誤差などに起因して、各吸気弁のバルブリフト量のばらつきが発生し易くなっており、特に各気筒間でのバルブリフト量のばらつきが発生し易い。
【0009】
したがって、これら伝達機構などの各構成部品を、シリンダヘッド上に駆動軸や制御軸にバルブスプリングを径方向に作用させた状態で軸受に取付るなどして組み付けた後に、調整機構を用いたり、リンクロッドを取り替えてその長さを変えるなどして各吸気弁のバルブリフト量を調整している。
【0010】
ところが、前記リンクロッドを取り替える場合には、該リンクロッドの両端部とロッカアームの他端部及び揺動カムとをそれぞれ連結する各ピンを、該ピンの一端部に嵌着された抜け止め用のC字形状の小さなスナップリングを所定の治具によって外した後に、各ピン孔から抜き取ることによって取り外してさらに別のもの替えるようになっているが、前記各スナップリングを取り外した際に、このスナップリングを誤ってシリンダヘッド上に落としてしまうと、小さなものであるから紛失し易く、また見つけられたとしても容易に拾い上げることができなくなる。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来の可変動弁装置の技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項1に記載の発明は、リンクロッドの両端部とロッカアームの他端部及び揺動カムに各ピンが挿通するピン孔をそれぞれ形成すると共に、シリンダヘッドに、前記各ピンの一端に設けられた抜け止め用の係止部に外側軸方向から常時近接状態に配置された板状の抜け止め部材を取り付けたことを特徴としている。
【0012】
したがって、この発明によれば、ピンの抜け止めとして、従来のような小さなスナップリングを用いずに、シリンダヘッドに取り付けられた比較的大きな板状の抜け止め部材を用いたため、リフト調整などのためのリンクロッドの取り替え作業中において該抜け止め部材を手で扱い易いことから落下そのものが防止できる。
【0013】
また、たとえ誤ってシリンダヘッド上に落下させてしまっても、見つけ出すことが容易であると共に、拾い上げることが容易である。
【0014】
しかも、抜け止め部材をピンの一端面に外側軸方向から近接配置したため、ピンによる各部材の円滑な回転を確保しつつ、ピン孔からのピンの抜け出しを効果的に防止できる。
【0015】
請求項2に記載の発明は、とりわけ、リンクロッドの両端部とロッカアームの他端部及び揺動カムに各ピンが挿通するピン孔をそれぞれ形成すると共に、前記ロッカアームの他端部に、前記各ピンの一端に設けられた抜け止め用の係止部に外側軸方向から近接配置される板状の抜け止め部材を取り付けたことを特徴としている。
【0016】
したがって、この発明によれば、請求項1の発明と同様な作用効果が得られる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る内燃機関の可変動弁装置の実施形態を図面に基づいて詳述する。
【0018】
この実施形態では、可変動弁装置を、従来と同じく、吸気弁側に適用したものであって、1気筒当たり2つの吸気弁を備え、かつ吸気弁のバルリフト量を機関運転状態に応じて可変にするようになっている。
【0019】
すなわち、この実施形態における可変動弁装置は、図3〜図5に示すようにシリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられた一対の吸気弁2,2と、機関前後方向に配置された内部中空状の駆動軸3と、各気筒毎に配置されて、前記駆動軸3の外周面に同軸上に回転自在に支持されたカムシャフト4と、前記駆動軸3の所定位置に固設された駆動カム5と、前記カムシャフト4の両端部に一体に設けられて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター6,6に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる一対の揺動カム7,7と、駆動カム5と揺動カム7,7との間に連係されて、駆動カム5の回転力を揺動カム7,7の揺動力(開弁力)として伝達する伝達機構8と、該伝達機構8の作動位置を可変にする制御機構9とを備えている。
【0020】
前記吸気弁2,2は、シリンダヘッド1の上端部内に収容されたほぼ円筒状のボアの底部とバルブステム上端部のスプリングリテーナとの間に弾装されたバルブスプリング10,10によって閉方向に付勢されている。
【0021】
前記駆動軸3は、機関前後方向に沿って配置されて、両端部がシリンダヘッド1の上部に設けられた図外の軸受によって回転自在に軸支されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されている。
【0022】
前記カムシャフト4は、駆動軸3の軸方向に沿ってほぼ円筒状に形成され、内部軸方向に前記駆動軸3の外周面に回転自在に支持される支軸孔が貫通形成されていると共に、中央位置に形成された大径円筒状のジャーナル部4aがカム軸受11によって回転自在に軸支されている。
【0023】
前記カム軸受11は、図1及び図3〜図5に示すように、シリンダヘッド1の上端部に形成された軸受部11aと、該軸受部11aの上端部にボルト16、16によって取り付けられた軸受ブラケット11bとからなり、前記軸受部11aと軸受ブラケット11bの対向面には、前記カムシャフト4のジャーナル部4aを共働して回転自在に支持する半割状の軸受溝11c、11dがそれぞれ形成されている。
【0024】
前記駆動カム5は、ほぼ円盤状に形成されて、図3に示すように、その一側部に固定用の筒状部5aが一体に設けられており、この筒状部5aが駆動軸3の軸方向の所定位置で固定用ピン12を介して駆動軸3の外周に一体的に固定されていると共に、外周面5bが偏心円のカムプロフィールに形成されて、軸心Yが駆動軸3の軸心Xから径方向へ所定量だけオフセットしている。
【0025】
前記各揺動カム7は、図3に示すように同一形状のほぼ雨滴状を呈し、基端部側がカムシャフト4を介して前記駆動軸3の軸心Xを中心として揺動するようになっていると共に、揺動カム7の下面にはカム面7aがそれぞれ形成され、基端部側の基円面と、該基円面からカムノーズ部7b、7b側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部7bの先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面とが形成されており、該基円面とランプ面、リフト面及び頂面とが、揺動カム7の揺動位置に応じて各バルブリフター6の上面所定位置に当接するようになっている。
【0026】
また、揺動カム7の前記カムノーズ部7b側には、後述するリンクロッド15の他端部15bと連結するピン21が挿通されるピン孔7cが両側面方向へ貫通形成されている。
【0027】
前記伝達機構8は、図3に示すように、駆動軸3の上方に配置されたロッカアーム13と、該ロッカアーム13の一端部13aと駆動カム5とを連係するリンクアーム14と、ロッカアーム13の他端部13bと一方の揺動カム7のカムノーズ部7bとを連係するリンクロッド15とを備えている。
【0028】
前記ロッカアーム13は、図5にも記載されているように、中央の筒状基部の内部に支持孔13cが横方向から貫通形成され、この支持孔13cを介して後述する制御カム18に揺動自在に支持されている。また、筒状基部の外端側から延出した一端部13aは、先端部の側部にピン19が一体に突設されている一方、筒状基部の内端側から延出した他端部13bは、先端部の内部にリンクロッド15の一端部15aと連結する第1枢支部であるピン20が嵌入するピン孔13dが形成されている。
【0029】
前記リンクアーム14は、比較的大径な円環部14aと、該円環部14aの外周面所定位置に突設された突出端14bとを備え、円環部14aの中央位置には、前記駆動カム5の外周面5bに回転自在に嵌合する嵌合孔14cが形成されている一方、突出端14bには、前記ピン19が回転自在に挿通するピン孔14dが貫通形成されている。
【0030】
前記リンクロッド15は、プレス成形によって一体に形成され、横断面ほぼコ字形状に形成されており、内側がコンパクト化を図るために、ほぼく字形状に折曲形成されていると共に、両端部15a,15bにピン孔15c、15dがそれぞれ横方向に貫通形成されて、この各ピン孔15c、15dと、該ピン孔15c、15dに対応する前記ピン孔7c、13dにそれぞれ挿通したピン20、21によってロッカアーム13の他端部13bと揺動カム7のカムノーズ部7bがリンクロッド15の両端部15a、15bに回転自在に連結されている。
【0031】
前記ピン20,21は、それぞれの反対側の一端部に前記各ピン孔15c、15dの孔縁に係止して各ピン孔からの抜け出しを規制する係止部であるフランジ部20a、21aが一体に設けられている。
【0032】
前記制御機構9は、駆動軸3の上方位置に配置された制御軸17と、該制御軸17の外周に一体に固定されてロッカアーム13の揺動支点となる制御カム18と、前記制御軸17を回転制御する図外のアクチュエータとを備えている。
【0033】
前記制御軸17は、駆動軸3と並行に機関前後方向に配設されていると共に、図外の軸受の上端に有するブラケットに回転自在に支持されている。一方、前記制御カム18は、円筒状を呈し、軸心位置が肉厚部の分だけ制御軸17の軸心から所定分だけ偏倚している。
【0034】
前記アクチュエータは、シリンダヘッド1の後端部に固定された電動モータと、該電動モータの回転駆動力を前記制御軸17に伝達する螺子伝達手段とから構成されている。
【0035】
前記電動モ−タは、比例型のDCモータによって構成され、機関の運転状態を検出する図外のコントローラからの制御信号によって駆動するようになっている。このコントローラは、機関回転数を検出するクランク角センサや、吸入空気量を検出するエアーフローメータ、機関の水温を検出する水温センサ及び制御軸17の回転位置を検出するポテンショメータ等の各種のセンサからの検出信号をフィードバックして現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータに制御信号を出力している。
【0036】
そして、前記カム軸受11の軸受ブラケット11bの上端部には、前記揺動カム7側のピン21の抜け出しを規制する抜け止め部材22が前記ボルト16によって取り付けられている。
【0037】
この抜け止め部材22は、図1及び図2に示すように、細長い金属の板材をほぼL字形状に折曲形成してなり、ほぼ平坦な円形状の固定用上端部23と、該上端部23の端縁から下方に一体に延びる抜け止め片24とから構成されている。
【0038】
前記上端部23は、ボルト16の頭部と軸受ブラケット11bの上面との間に挟持状態に着脱自在に固定され、ほぼ中央位置に前記ボルト16が挿通する挿通孔23aが穿設されている。一方、抜け止め片24は、図4に示すように、その外面24aが前記下側のピン21のフランジ部21aの外面に十分に近接配置されていると共に、全体の上下方向の長さLが前記リンクロッド15の上下動に伴い下側のピン21の上下移動軌跡(図1の一点鎖線)に沿ってかつこの軌跡よりも若干大きな長さに設定されて、下部の側縁が前記軌跡に沿ったほぼし字形状に形成されている。
【0039】
なお、上側のピン20の他端部は、スナップリング25によって抜け止めされている。
【0040】
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、例えば、機関の低回転域にでは、コントローラからの制御信号によって電動モータが回転駆動し、この回転トルクが螺子伝達手段に伝達されて回転すると、これによって制御軸17は、一方向へ所定量回転駆動される。したがって、制御軸17は、制御カム18を一方向へ回動させ、軸心P2が制御軸17の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸3から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム13の他端部13bとリンクロッド15の枢支点は、駆動軸3に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム7は、リンクロッド15を介してカムノーズ部7b側が強制的に引き上げられる。
【0041】
よって、駆動カム5が回転してリンクアーム14を介してロッカアーム13の一端部13aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド15を介して揺動カム7及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量は充分小さくなる。
【0042】
したがって、かかる機関の低回転領域では、バルブリフト量が最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
【0043】
さらに、機関高回転領域に移行した場合は、コントローラからの制御信号によって電動モータが逆回転して螺子伝達手段を同方向へ回転させると、この回転に伴って制御軸17が制御カム18を他方向へ回転させて、軸心P2が下方向へ移動する。このため、ロッカアーム13は、今度は全体が駆動軸3方向に移動して他端部13bによって揺動カム7のカムノーズ部7bをリンクロッド15を介して下方へ押圧して該揺動カム7全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
【0044】
したがって、揺動カム7のバルブリフター6の上面に対するカム面7aの当接位置が、カムノーズ部7b側(リフト部側)に移動する。このため、吸気弁2の開作動時に駆動カム5が回転してロッカアーム13の一端部13aをリンクアーム14を介して押し上げると、バルブリフター6に対するそのリフト量は十分に大きくなる。
【0045】
よって、かかる高回転領域では、バルブリフト量が最大に大きくなり、各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
【0046】
そして、この実施形態によれば、可変動弁装置の各構成部品の仮組み付け後、すなわち、シリンダヘッド1に対して軸受やカム軸受11を介して駆動軸3や伝達機構8などの各構成部品を組み付けた後に、最小リフト制御状態に位置決めして、該最小リフト時の各気筒間の各吸気弁2,2のリフト量をチェックする。
【0047】
このリフト量にずれが生じている場合は、リンクロッド15を長さの異なる別のものと取り替えて調整するわけであるが、この取り替え作業は、抜け止め部材22側のボルト16を緩めて抜き取って抜け止め部材22を取り外し、その後、ピン21や20を各ピン孔7c、15d、13d、15cからそれぞれ抜き取って、再び別のリンクロッド15を付け替えるようになっている。
【0048】
この作業中に、軸受11から取り外された抜け止め部材22は、従来のスナップリングに比較して十分に大きいため、誤って落とすことは少ないが、たとえシリンダヘッド1上に落としてしまったとしても、見つけ出すことが容易であると共に、拾い上げることも簡単にできる。
【0049】
しかも、抜け止め部材22の抜け止め片24を、ピン21のフランジ部21aの外面に軸方向から近接配置しただけで、軸方向から強く押し付けるわけではないので、ピン21によるリンクロッド15の他端部15と揺動カム7が強く圧接することがないことから、該各部材間の円滑な回転を確保しつつ、ピン孔7c、15dからのピン21の抜け出しを効果的に防止できる。特に、抜け止め片24が、前記吸気弁2の開閉作動中におけるピン21の移動軌跡に沿って形成されていることから、いずれの移動個所においてもピン21の抜け出しを確実に防止できる。
【0050】
また、抜け止め部材22は、ボルト16によって軸受11から着脱自在に取り付けられていることから、リンクロッド15の取り替え作業が簡単になる。
【0051】
図6及び図7は第2の実施形態を示し、抜け止め部材26をリンクロッド15の一端部15a側の上側のピン20の抜け止め用に適用したものである。
【0052】
すなわち、ロッカアーム13の他端部13bの一側面にボルト雌ねじ孔13eが横方向に切られていると共に、該雌ねじ孔13eに螺着するボルト27によって抜け止め部材26が着脱自在に取り付けられている。この抜け止め部材26は、細長い板材によって形成され、ほぼ中央位置に前記ボルト27が挿通する挿通孔26aが穿設されていると共に、先細り状の先端部26bがロッカアーム他端部13bとリンクロッド一端部15aとの段差を吸収するように外方へ湾曲状に折曲形成されている。また、この先端部27bの内側面が、前記ピン20のフランジ部20aの外面に当接配置されている。
【0053】
また、前記ロッカアーム他端部13bの一側面には、ボルト27を締め付けた際に、抜け止め部材26の後端部26cの側縁が当接して回り止めとなる突起部28が一体に設けられている。
【0054】
したがって、この実施形態によれば、抜け止め部材26がスナップリングより十分に大きいため、第1実施形態と同様にリンクロッド15の取り替え作業時の落下が防止できると共に、たとえシリンダヘッド1上に落下しても簡単に見つけることができる。
【0055】
また、リンクロッド15の取り替え作業を行うには、ボルト27を緩めて抜け止め部材26を突起部28と反対方向へ回転させれば、先端部26bがフランジ部20aから径方向へ離間することから、ピン20の抜き出し作業を簡単に行える。つまり、抜け止め部材26を完全に取り外さなくてもピン20を抜くことができるので、落下を未然に防止できると共に、リンクロッド15の取り替え作業が極めて簡単になる。
【0056】
さらに、抜け止め部材26のボルト固定時には、ボルト27の締め付けとともに後端部26cの側縁が突起部28に当接して回転止めされることから、固定作業も容易になる。
【0057】
図8及び図9は第3実施形態を示し、第2実施形態と同様にリンクロッド15の一端部15a側のピン20の抜け止めに適用されたものであるが、この抜け止め部材29の構造などが異なっている。
【0058】
すなわち、ロッカアーム13の他端部13bの上部に上下方向に沿ったボルト雌ねじ孔13fが切られていると共に、該雌ねじ孔13fに螺着するボルト30によって抜け止め部材29が着脱自在に取り付けられている。この抜け止め部材29は、細長い板材をほぼクランク状に折曲形成されてなり、ほぼ後端部29a位置に前記ボルト30が挿通する挿通孔が穿設されていると共に、先端部29bがロッカアーム他端部13bの上面からリンクロッド15の一端部外面に回り込むようにほぼL字形状に折曲形成されている。また、この先端部29bの内側面が、前記ピン20のフランジ部20aの外面に当接配置されている。
【0059】
さらに、後端部29aの側縁には、ボルト30を締め付けた際に、ロッカアーム他端部13bの一側面に当接して回り止めする突起片31が下方へ折曲形成されている。
【0060】
したがって、この実施形態によれば、第2実施形態と同じく抜け止め部材29が比較的大きく形成されていることから、リンクロッド15の取り替え作業中において、落下を防止できると共に、落下してもすぐに見つけることができる。
【0061】
また、ピン20を抜く際には、ボルト30を雌ねじ孔13fから抜き取らない位置まで緩めながら上方へ引出した後、抜け止め部材29を、ボルト30の軸部に沿って持ち上げて、突起片31をロッカアーム他端部13bの上面よりも高い位置に持ってきてそのまま回動させると、先端部30bがフランジ部20aから完全に離れて当接を解除する。
【0062】
したがって、抜け止め部材29のピン20からの離脱作業も簡単に行えると共に、抜け止め部材29をボルト30からは取り外さないで行うことができるので、抜け止め部材29の落下を未然に防止できると共に、次のリンクロッド15の取付作業が容易になる。
【0063】
また、前記突起片31による抜け止め部材29の回り止め作用によって、リンクロッド15の取付作業が一層容易になる。
【0064】
また、各実施形態の抜け止め部材22,25,29の構造が簡単であるから、製造コストの高騰を抑制できる。
【0065】
前記各実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
(イ)前記抜け止め部材を、シリンダヘッドにボルトによって着脱自在に取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
【0066】
この発明によれば、抜け止め部材をボルトによってシリンダヘッドから簡単に着脱することができるので、リンクロッドの取り替え作業が簡単になる。また、リンクロッドの取り替え時などに、誤ってボルトをシリンダヘッド上に落下させたとしても、該ボルトを容易に検索できと共に、その取り出しが容易になる。
(ロ)前記抜け止め部材を、シリンダヘッドの上端部に有する軸受ブラケットに取り付けたことを特徴とする請求項1または(イ)に記載の内燃機関の可変動弁装置。
(ハ)前記抜け止め部材を、ロッカアームの他端部にボルトによって取り付けると共に、該ボルトを中心として回動可能に取り付けたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
【0067】
この発明によれば、リンクロッドの取り替え時などに、抜け止め部材を、ボルトを中心に回転させることによってピンのフランジから離間させることができ、その都度、ボルトよって取り外したり、取り付ける必要がなくなるので、該抜け止め部材の落下が防止できると共に、リンクロッドの取り替え作業が容易になる。
【0068】
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、第1実施形態の抜け止め部材22と第2、第3実施形態の抜け止め部材25、29とを組み合わせ用いることも可能であり、このようにすれば、スナップリングが全く不要になるので、落下による紛失などの問題を一掃することができる。
【0069】
また、本発明は、吸気弁側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に供される抜け止め部材のシリンダヘッドへの取付状態を示す正面図である。
【図2】本実施形態に供される抜け止め部材の斜視図ある。
【図3】本実施形態における可変動弁装置の要部斜視図である。
【図4】本実施形態における可変動弁装置の要部平面図である。
【図5】本実施形態における可変動弁装置を展開して示す断面図である。
【図6】第2実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す斜視図である。
【図7】本実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す平面図である。
【図8】第3実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す斜視図である。
【図9】本実施形態に供される抜け止め部材のロッカアームへの取付状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…シリンダヘッド
2…吸気弁(機関弁)
4…カムシャフト
7…揺動カム
7c…ピン孔
8…伝達機構
9…制御機構
14…リンクアーム
15…リンクロッド
15a・15b…両端部
15c・15d…ピン孔
20・21…ピン
26…抜け止め部材
27・30…ボルト
29…抜け止め部材
Claims (2)
- 機関のクランクシャフトによって回転駆動され、外周に駆動カムが固定された駆動軸と、
支軸に揺動自在に支持されて、機関弁を駆動させる揺動カムと、
一端部がリンクアームを介して前記駆動カムに連係したロッカアームと、
該ロッカアームの他端部と前記揺動カムとをそれぞれピンを介して回転自在に連結するリンクロッドと、
機関運転状態に応じて前記ロッカアームの揺動支点を変化させる制御機構とを備え、
前記制御機構の作動によるロッカアームの揺動支点の変化によって前記揺動カムによる前記機関弁のバルブリフト特性を変化させる内燃機関の可変動弁装置であって、
前記リンクロッドの両端部と前記ロッカアームの他端部及び揺動カムに前記各ピンが挿通するピン孔をそれぞれ形成すると共に、シリンダヘッドに、前記各ピンの一端に設けられた抜け止め用の係止部に外側軸方向から常時近接状態に配置された板状の抜け止め部材を取り付けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 機関のクランクシャフトによって回転駆動され、外周に駆動カムが固定された駆動軸と、
支軸に揺動自在に支持されて、機関弁を駆動させる揺動カムと、
一端部がリンクアームを介して前記駆動カムに連係したロッカアームと、
該ロッカアームの他端部と前記揺動カムとをそれぞれピンを介して回転自在に連結するリンクロッドと、
機関運転状態に応じて前記ロッカアームの揺動支点を変化させる制御機構とを備え、
前記制御機構による前記ロッカアームの揺動支点の変化によって前記揺動カムによる前記機関弁のバルブリフト特性を変化させる内燃機関の可変動弁装置であって、
前記リンクロッドの両端部と前記ロッカアームの他端部及び揺動カムに前記各ピンが挿通するピン孔をそれぞれ形成すると共に、前記ロッカアームの他端部に、前記各ピンの一端に設けられた抜け止め用の係止部に外側軸方向から近接配置された板状の抜け止め部材を取り付けたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
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