JP4521429B2 - 内燃機関の可変動弁装置及びこれに用いる駆動機構 - Google Patents

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Description

本発明は、機関弁である吸気弁や排気弁の少なくとも作動角を機関運転状態に応じて可変にできる内燃機関の可変動弁装置などに関する。
この種の従来の可変動弁装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものがある。
概略を説明すれば、この可変動弁装置は、吸気弁側に適用されたもので、クランク軸の回転に同期して回転する駆動軸の外周に、軸心が駆動軸の軸心から偏心した駆動カムが設けられていると共に、駆動カムの回転力が多節リンク状の伝達手段を介して伝達されて、吸気弁の上端部に有するバルブリフターの上面をカム面が摺接して吸気弁をバルブスプリングのばね力に抗して開作動させる揺動カムを有している。
前記伝達手段は、揺動カムの上方に配置されて制御軸に揺動自在に支持されたロッカアームと、円環状の一端部が駆動カムの外周面に嵌合しかつ他端部がロッカアームの一端部にピンを介して回転自在に連結されたリンクアームと、一端部がロッカアームの他端部にピンを介して回転自在に連結され、他端部が前記揺動カムのカムノーズ部にピンを介して回転自在に連結されたリンクロッドとから構成されている。
また、前記制御軸は、例えば電動モータと、該電動モータの駆動シャフトに設けられた減速手段としてのウォームギア歯車とを介して回転駆動されており、その外周面には、軸心が制御軸の軸心から所定量だけ偏心した制御カムが固定されている。この制御カムは、ロッカアームのほぼ中央に穿設された支持孔内に回転自在に嵌入保持されて、その回転位置に応じてロッカアームの揺動支点を変化させて、揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する転接位置を変化させて、吸気弁のバルブリフト量及び作動角を可変制御するようになっている。
すなわち、機関運転状態が、例えば低回転域の場合は、前記電動モータとウォームギア歯車を介して制御軸を一方向へ回転させて、制御カムも同方向へ回転させることにより、ロッカアームの揺動支点位置を駆動軸より離れる方向へ移動させる。これにより、ロッカアームとリンクロッドとの枢支点が上方に移動して揺動カムのカムノーズ部を引き上げ、これによって揺動カムのバルブリフター上面に対する当接位置がリフト部から離れる方向に移動する。したがって、吸気弁は、そのバルブリフト量及び作動角が最小となるように制御される。
一方、低回転域から高回転高負荷域へ移行した場合は、電動モータによりウォームギア歯車を介して制御軸が他方向へ回転して、制御カムを同方向へ回転させるため、ロッカアームの揺動支点が駆動軸に近づく方向に移動する。これにより、揺動カムは、リンクロッドなどによって端部が押し下げられて、バルブリフター上面の当接位置がリフト部側に移動するため、吸気弁はバルブリフト量と作動角が増大するように制御される。
したがって、機関運転状態に応じて機関性能を十分に発揮させる、つまり燃費や出力の向上などを図ることができる。
特開平2001−3720号公報
前記従来の可変動弁装置にあっては、電動モータからの回転駆動力を減速して制御軸の回転制御を行うウォーム歯車機構は、その減速比が図8の破線で示すように、バルブリフト量や作動角のいずれの制御状態に拘わらず常に一定になっているため、車両の常用運転域(実用域)中における制御領域となる小バルブリフト量及び小作動角制御状態では、相対的に減速比が小さくなることから、電動モータの電力消費が大きくなってしまう。
すなわち、前記減速比は、前記電動モータの駆動シャフトの角速度/制御軸の角速度から求められ、この電動モータの回転トルク比に相当し、このトルク比は、電動モータへの供給電流に比例している。したがって、前記従来における小バルブリフト量及び小作動角制御状態では、減速比が向上せず相対的に減速比が小さくなるので、制御軸を回転させる電動モータの回転トルクが大きくなる。
このため、車両の定常運転中における消費電力が多くなってしまい、結果的にオルタネータ等の補機類を駆動する内燃機関の燃費にも影響を与えることになる。
また、電動モータに電力を供給するバッテリーの蓄電量が減少してしまうなどから、電動モータに対する供給電力が小さくなってしまうと、前記車両の常用域における該電動モータの回転作動性が悪化してしまう、といった技術的課題も招来するおそれがある。
さらに、車両の急加速時などにおいて、可変機構により吸気弁の小バルブリフトから大バルブリフトへの変換過程においても減速比が低下せずに一定であることから、該変換に必要な電動モータの総回転数を減少させることができない。したがって、かかる変換時間が長くなってしまい、いわゆる小バルブリフトから大バルブリフトへの作動応答性が低下してしまうおそれがある。
本発明は、前記従来の可変動弁装置の実状に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明にあっては、とりわけ、減速手段が、前記電動モータに連係して、外周に螺合部を有する出力軸と、前記螺合部に螺合して、前記出力軸の回転に伴い該出力軸の軸方向へ移動する移動部材と、一端部が前記移動部材に揺動自在に連係されたリンク部材と、前記リンク部材の他端部に揺動自在に連係され、前記移動部材の軸方向の移動に伴い前記リンク部材から伝達される駆動力によって前記制御軸を回転させる連係部とから構成され、前記可変機構により機関弁のバルブリフト量が最も大きく制御される際に、前記リンク部材と出力軸のなす角度が最も小さく、機関弁のバルブリフト量が最も小さく制御される際に、前記リンク部材と出力軸のなす角度が最も大きくなるように構成したことを特徴としている。
この請求項1の発明によれば、車両の実用域に制御された機関弁の小バルブリフト状態において、リンク部材と出力軸との間のなす角度を大きくしたことから、電動モータによって回転する出力軸の実回転数の割合に対してリンク部材の他端部に連係された連係部の回転角、つまり制御軸の回転角が小さくなる。すなわち、いわゆる減速比が大きくなり、その結果、電動モータの回転トルクが小さくなり、消費電力の低減化が図れる。
一方、かかる小バルブリフト状態から大バルブリフト状態に切り換えられた際には、リンク部材と出力軸との間のなす角度が小さくなることから、いわゆる減速比が小さくなり、出力軸の実回転数の割合に対する制御軸の回転角が大きくなる。このため、電動モータの回転トルクは大きくなるものの、連係部の回転応答性、つまり制御軸による大バルブリフトへの切換応答性が良好になる。この結果、車両の加速性能が向上する。
また、請求項2に記載の発明にあっては、前記減速手段は、前記電動モータに連係して、外周に螺合部を有する出力軸と、前記螺合部に螺合して、前記出力軸の回転に伴い該出力軸の軸方向へ移動し、かつ、伝達ピンを有する移動部材と、一端部が前記制御軸に固定されると共に、他端部に切欠形成されたスリットが前記伝達ピンに連係された連係レバーと、前記移動部材の軸方向の移動に伴い前記連係レバーを介して前記制御軸を回転させるように構成すると共に、前記可変機構によって機関弁のバルブリフト量が最も大きく制御される際に、前記連係レバーと出力軸のなす角度が最も大き、機関弁のバルブリフト量が最も小さく制御される際に、前記連係レバーと出力軸のなす角度が最も小さくなるように構成したことを特徴としている。
したがって、この発明によれば、車両の実用域に制御された機関弁の小バルブリフト状態において、連係レバーと出力軸との間のなす角度が小さくなるようにしたことで、移動部材の作動が連係レバーの回転に有効に変換されず、減速比が大きくなる。この結果、電動モータの回転トルクが小さくなり、消費電力の低減化が図れる。
一方、かかる小バルブリフト状態から大バルブリフト状態に切り換えられた際には、連係レバーと出力軸との間のなす角度が大きくなることから、移動部材の作動が連係レバーの回転に有効に変換されることとなって、減速比が小さくなり、出力軸の実回転数の割合に対する制御軸の回転角が大きくなる。このため、電動モータの回転トルクは大きくなるものの、制御軸による大バルブリフトへの切換応答性が良好になる。この結果、車両の加速性能が向上する。
以下、本発明に係る可変動弁装置及びこれに用いる駆動機構の実施形態を図面に基づいて詳述する。
この実施形態では、可変動弁装置を吸気弁側に適用したものであって、1気筒当たり2つの吸気弁を備え、かつ吸気弁のバルリフト量および作動角を機関運転状態に応じて可変するようになっている。
すなわち、第1実施形態における可変動弁装置は、図2〜図5に示すようにシリンダヘッド1に図外のバルブガイドを介して摺動自在に設けられて、バルブスプリング3,3によって閉方向に付勢された一対の吸気弁2,2と、該各吸気弁2,2のバルブリフト量を可変制御する可変機構4と、該可変機構4の作動位置を制御する制御機構5と、該制御機構5を回転駆動する駆動機構6とを備えている。
前記可変機構4は、シリンダヘッド1上部の軸受14に回転自在に支持された中空状の駆動軸13と、該駆動軸13に圧入等により固設された偏心回転カムである駆動カム15と、駆動軸13の外周面に揺動自在に支持されて、各吸気弁2,2の上端部に配設されたバルブリフター16,16に摺接して各吸気弁2,2を開作動させる2つの揺動カム17,17と、駆動カム15と揺動カム17,17との間に連係されて、駆動カム15の回転力を揺動カム17,17の揺動力として伝達する伝達手段とを備えている。
前記駆動軸13は、図2にも示すように、機関前後方向に沿って配置されていると共に、一端部に設けられた図外の従動スプロケットや、該従動スプロケットに巻装されたタイミングチェーン等を介して機関のクランク軸から回転力が伝達されており、この回転方向は図2中、時計方向(矢印方向)に設定されている。
前記軸受14は、図3Aに示すように、シリンダヘッド1の上端部に設けられて駆動軸13の上部を支持するメインブラケット14aと、該メインブラケット14aの上端部に設けられて後述する制御軸32を回転自在に支持するサブブラケット14bとを有し、両ブラケット14a,14bが一対のボルト14c,14cによって上方から共締め固定されている。
前記駆動カム15は、ほぼリング状を呈し、円環状のカム本体と、該カム本体の外端面に一体に設けられた筒状部とからなり、内部軸方向に駆動軸挿通孔が貫通形成されていると共に、カム本体の軸心Yが駆動軸13の軸心Xから径方向へ所定量βだけオフセットしている。また、この駆動カム15は、駆動軸13に対し前記両バルブリフター16,16に干渉しない一方の外側に駆動軸挿通孔を介して圧入固定されていると共に、カム本体の外周面が偏心円のカムプロフィールに形成されている。
前記バルブリフター16,16は、有蓋円筒状に形成され、シリンダヘッド1の保持孔内に摺動自在に保持されていると共に、揺動カム17,17が摺接する上面が平坦状に形成されている。
前記両揺動カム17は、図2及び図3に示すように、同一形状のほぼ雨滴状を呈し、円環状のカムシャフト20の両端部に一体的に設けられていると共に、該カムシャフト20が内周面を介して駆動軸13に回転自在に支持されている。また、一端部のカムノーズ部21側にピン孔が貫通形成されていると共に、下面には、カム面22が形成され、カムシャフト20側の基円面と、該基円面からカムノーズ部21側に円弧状に延びるランプ面と、該ランプ面からカムノーズ部21の先端側に有する最大リフトの頂面に連なるリフト面が形成されており、該基円面とランプ面及びリフト面が、揺動カム17の揺動位置に応じて各バルブリフター16の上面の所定位置に当接するようになっている。
前記伝達手段は、図2〜図5に示すように、駆動軸13の上方に配置されたロッカアーム23と、該ロッカアーム23の一端部23aと駆動カム15とを連係するリンクアーム24と、ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17とを連係するリンクロッド25とを備えている。
前記ロッカアーム23は、中央に有する筒状の基部が支持孔を介して後述する制御カム33に回転自在に支持されている。また、筒状基部の外端部に突設された前記一端部23aには、ピン26が嵌入するピン孔が貫通形成されている一方、基部の内端部に夫々突設された前記他端部23bには、リンクロッド25の一端部25aと連結するピン27が嵌入するピン孔が形成されている。
前記リンクアーム24は、比較的大径な円環状の基部24aと、該基部24aの外周面所定位置に突設された突出端24bとを備え、基部24aの中央位置には、前記駆動カム15のカム本体が回転自在に嵌合する嵌合孔24cが形成されている一方、突出端24bには、前記ピン26が回転自在に挿通するピン孔が貫通形成されている。
前記リンクロッド25は、ロッカアーム23側が凹状のほぼく字形状に形成され、両端部25a,25bには前記ロッカアーム23の他端部23bと揺動カム17のカムノーズ部21の各ピン孔に挿入した各ピン27,28の端部が回転自在に挿通するピン挿通孔が貫通形成されている。
なお、各ピン26,27,28の一端部には、リンクアーム24やリンクロッド25の軸方向の移動を規制するスナップリングがそれぞれが設けられている。
前記制御機構5は、駆動軸13の上方位置に同じ軸受14に回転自在に支持された制御軸32と、該制御軸32の外周に固定されてロッカアーム23の支持孔に摺動自在に嵌入されて、ロッカアーム23の揺動支点となる制御カム33とを備えている。
前記制御軸32は、図2に示すように、駆動軸13と並行に機関前後方向に配設されていると共に、所定位置のジャーナル部32bが前記軸受14のメインブラケット14aとサブブラケット14bとの間に回転自在に軸受されている。
前記制御カム33は、図2〜図5に示すように円筒状を呈し、軸心P2位置が肉厚部の分だけ制御軸32の軸心P1からα分だけ偏倚している。
前記駆動機構6は、図1、図2及び図6、図7に示すように、シリンダヘッド1の後端部に固定されたハウジング35と、該ハウジング35の一端部に固定された回転力付与機構である電動モータ36と、ハウジング35の内部に設けられて電動モータ36の回転駆動力を前記制御軸32に減速して伝達する減速手段である螺子伝達手段37とから構成されている。
前記ハウジング35は、前記制御軸32のほぼ軸直角方向に沿って配置された円筒部35aと、該円筒部35aの上端部中央に上方へ突出して、内部に前記制御軸32の一端部32aが臨む膨出部35bと、円筒部35aと膨出部35bとの一側部を閉塞する側壁35cとから構成されている。
前記電動モ−タ36は、比例型のDCモータによって構成され、ほぼ円筒状のモータケーシング38の先端小径部38aが前記円筒部35aの一端開口部35cに圧入等により固定されている。また、電動モ−タ36の駆動シャフト36aは、モータケーシング38の先端小径部38a内に設けられたボールベアリング39によって軸受けされている。
また、電動モータ36は、機関の運転状態を検出するコントローラ40からの制御信号によって駆動するようになっている。このコントローラ40は、機関回転数を検出するクランク角センサ41や吸入空気量を検出するエアーフローメータ42、その他、機関の水温センサ43や、制御軸32の回転位置を検出するポテンショメータ44等の各種のセンサからの検出信号を入力して現在の機関運転状態を演算などにより検出して、前記電動モータ36をフィードバック制御している。
前記螺子伝達手段37は、図1、図6,図7に示すように、前記ハウジング35の円筒部35a内に電動モータ36の駆動シャフト36aとほぼ同軸上に配置された出力軸である螺子軸45と、該螺子軸45の外周に螺合する移動部材である螺子ナット46と、ハウジング35内で前記制御軸32の一端部の外周に固定された連係部である連係アーム47と、該連係アーム47と前記螺子ナット46とを連係するリンク部材48とから主として構成されている。
前記螺子軸45は、両端部を除く外周面全体に螺合部である雄ねじ部49が連続して形成されていると共に、円筒部35aの一端開口部35cと他端開口部35dにそれぞれ臨んだ両端部45a、45bがボールベアリング50、51によって回転自在に軸受けされている。
また、螺子軸45の他端部45bの先端部には、螺子軸45を円筒部35a内に保持するナット52が螺着されており、このナット52は、一端側の突起部52aが一方側のボールベアリング51の内輪51aを螺子軸45の他端部45b側に有する段差部に押し付けて固定すると共に、螺子軸45と一体的に回転するようになっている。また、前記円筒部35aの他端開口部35dは、碗状のキャップ53が螺着されており、このキャップ53の円筒状前端部によって前記一方側ボールベアリング51の外輪51bを他端開口部35dの段差部35fに押し付け固定している。
なお、螺子軸45の他端部45b側には、前記ナット52をスパナなどの所定の治具で締めつける際に、螺子軸45が回転しないように押さえ治具が係合する2面幅の係合面45d、45dが形成されている。
さらに、螺子軸45は、一端部45aの先端小径軸45cと電動モータ36の駆動シャフト36aの先端小径部36bが円筒状の連結部材54によって同軸上で軸方向移動可能にセレーション結合されている。
すなわち、前記先端小径軸45cと先端小径部36bの外周面にセレーション凹凸部が軸方向に沿って形成されている一方、前記連結部材54の内周面に前記セレーション凹凸部に遊嵌状態で嵌合するセレーション部が軸方向に沿って形成され、かかるセレーション結合によって電動モータ36の回転駆動力を前記螺子軸45に伝達すると共に、螺子軸45の軸方向の僅かな移動を許容している。
前記螺子ナット46は、ほぼ円筒状に形成され、内周面全体に前記雄ねじ部49に螺合して螺子軸45の回転力を軸方向への移動力に変換する雌ねじ部55が形成されていると共に、図7に示すように軸方向のほぼ中央位置の両端部にピン穴56,56が直径方向に沿って形成されている。
前記連係アーム47は、図1及び図2に示すように、ほぼ雨滴状に形成され、大径基部に貫通形成された固定用孔47a内に制御軸32の一端部32aが挿通されていると共に、図外のボルトによって前記一端部32aに固定されていると共に、先細り状の先端部47bの幅方向の中央位置にスリット57が形成されており、また、先端部47bには、制御軸32方向に沿って連続して貫通した2つのピン孔47c、47cが形成されている。したがって、このピン孔47c、47の軸心Zが、制御軸32の軸心P1より偏倚している。
前記リンク部材48は、ほぼY字形状に形成され、平板状の一端部58と二股状の他端部59、59とからなり、前記一端部58は、前記連係アーム47のスリット57内に挿通配置されて、前記ピン孔47c、47cと自身のピン孔58aに貫通したピン60によって連係アーム47の先端部47bに回転自在に連結されている。一方、二股状の他端部59,59は、螺子ナット46の両側に配置されて、それぞれ対向して貫通形成されたピン孔59a、59aと螺子ナット46のピン穴56,56にそれぞれ挿通された2つのピン軸61、61によって螺子ナット46に対して回転自在に連結されている。なお、前記ピン60は、両端部が連係アーム47の両ピン孔47c、47cに固定されて、中央部がリンク部材48のピン孔58aに摺動可能になっている。一方、前記各ピン軸61,61は、各外端部が各リンク部材48のピン孔59a、59aに圧入固定され、各内端部が螺子ナット46のピン穴56,56に摺動可能になっている。
また、前記ハウジング35の側壁35eの内側には、図1及び図6に示すように、前記連係アーム47を介して制御軸32の左右の最大回転位置を規制する規制機構である2つの第1、第2ストッパピン62,63が設けられている。
すなわち、前記第1ストッパピン62は、前記制御軸32が図1中反時計方向へ回転して前記可変機構4によって吸気弁2,2のバルブリフト量を最小リフトとする側壁35e位置に固定されている。一方、第2ストッパピン63は、制御軸32が図示のように時計方向へ回転して前記バルブリフト量を最大リフトとする側壁35e位置に固定されており、これら第1,第2ストッパピン62,63によって制御軸32回りの反時計方向及び時計方向の最大回転位置が規制されるようになっている。
そして、前記制御軸32が、図6に示すように連係アーム47を介して第1ストッパピン62によって回転が規制されている位置、つまり、可変機構4が前記駆動機構6を介して吸気弁2,2のバルブリフト量を最小リフト域に保持した位置では、前記リンク部材48の軸線と螺子軸45の軸線との間のなす角度θ1が約65°の最大角度になっているが、ここから制御軸32が図1に示すように、時計方向に回転して、第2ストッパピン63によりそれ以上の回転が規制された最大リフトに制御された際における前記リンク部材48の軸線と螺子軸45の軸線との間のなす角度θ3が約35°の最小角度となるように形成されている。
したがって、螺子伝達手段37の電動モータ36の回転に対する減速比は、図8に示すように、前記螺子軸45の軸線とリンク部材48の軸線との間のなす角度θ(図8の一点鎖線)との関係によって変化し、図8の実線で示すように、なす角度θが前述のように最小リフト時における最大角度θ1では大きくなり、該最小リフトから前記最大リフト時における最小角度θ3までにかけて急激に小さくなる。
具体的に説明すれば、まず、減速比は、前述したように、螺子軸45の角速度/制御軸32の角速度によって決定され、前記θが大きい小リフト域では、螺子ナット46の軸方向の移動がリンク部材48との関係で制御軸32の回転に有効に変換されないので、減速比は大きくなるが、θが小さい大リフト域では、螺子ナット46の軸方向の移動が制御軸32の回転に有効に変換されることから、減速比は小さくなる。
以下、本実施形態の作用を説明すれば、まず、例えば、機関のアイドリング運転時を含む低回転運転領域には、コントローラ40からの制御信号によって電動モータ36に伝達された回転トルクは、螺子軸45に伝達されて回転すると、この回転に伴って螺子ナット46が図6に示すように、最大右方向位置に移動し、これによって制御軸32はリンク部材48と連係アーム47とによって反時計方向に回転駆動され、螺子ナット46の側面が軸方向に衝突係止される直前に、連係アーム47の先端部47bの側面が第1ストッパピン62に当接してそれ以上の回転が規制される。その際、螺子ナット46の可動範囲を確保しつつ螺子ナット46と螺子軸45との螺合部位における衝撃荷重の発生を防止できる。
したがって、制御カム33は、軸心P2が図3A、Bに示すように制御軸32の軸心P1の回りを同一半径で回転して、肉厚部が駆動軸13から上方向に離間移動する。これにより、ロッカアーム23の他端部23bとリンクロッド25の枢支点は、駆動軸13に対して上方向へ移動し、このため、各揺動カム17は、リンクロッド25を介してカムノーズ部21側が強制的に引き上げられて全体が時計方向へ回動する。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L1は充分小さくなる。
したがって、かかる機関の低回転領域では、バルブリフト量が最も小さくなることにより、各吸気弁2の開時期が遅くなり、排気弁とのバルブオーバラップが小さくなる。このため、燃費の向上と機関の安定した回転が得られる。
また、機関中回転領域に移行した場合は、コントローラ40からの制御信号によって電動モータ36が逆回転し、この回転トルクが螺子軸45に伝達されて回転すると、この回転に伴って螺子ナット46が図6に示す位置から左方向へ移動する。したがって、制御軸32は、制御カム33を図3に示す位置から時計方向へ回転させて、図4A、Bに示すように軸心P2を少し下方向へ回動させる。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向寄りに移動して他端部23bが揺動カム17のカムノーズ部21をリンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
よって、駆動カム15が回転してリンクアーム24を介してロッカアーム23の一端部23aを押し上げると、そのバルブリフト量がリンクロッド25を介して揺動カム17及びバルブリフター16に伝達されるが、そのリフト量L2は若干大きくなる。
この時点での減速比は、最小リフト領域よりも若干小さくなるが、いまだ螺子軸45とリンク部材48との間のなす角度θが比較的大きいことから、減速比も大きくなっており、したがって、電動モータ36の消費電流は少ない。
さらに、車両の急加速時などにおいて、機関が高回転領域に移行した場合は、この運転状態を前記機関回転数センサ41などの各センサ類から検出したコントローラ40からの制御信号によって電動モータ36がさらに逆回転して螺子軸45が同方向へさらに回転する。この回転に伴って螺子ナット46が、図1に示すように、左方向へ大きく移動して、螺子軸45とリンク部材48とのなす角度θが十分小さくなる。また、このとき、螺子ナット46の側面が軸方向に衝突係止される直前に、連係アーム47が第2ストッパピン63に突き当たった位置でそれ以上の移動が規制される。その際、螺子ナット46の可動範囲を確保しつつ衝突による螺子ナット46の損傷を防止できる。この時点で、螺子ナット46のそれ以上の移動も規制され、螺子軸45とリンク部材48とのなす角度θ3が最小になる。
かかる作動に伴って、制御軸32は、制御カム33を図4に示す位置から時計方向へ回転させて、図5A、Bに示すように軸心P2が下方向へ移動する。このため、ロッカアーム23は、今度は全体が駆動軸13方向に移動して他端部23bによって揺動カム17のカムノーズ部21をリンクロッド25を介して下方へ押圧して該揺動カム17全体を所定量だけ反時計方向へ回動させる。
したがって、揺動カム17のバルブリフター16の上面に対するカム面22の当接位置が、右方向位置(リフト部側)に移動する。このため、吸気弁12の開作動時に駆動カム15が回転してロッカアーム23の一端部23aをリンクアーム24を介して押し上げると、バルブリフター16に対するそのリフト量L3は中バルブリフト量L2よりさらに大きくなる。
よって、かかる高回転領域では、バルブリフト量が最大に大きくなり、各吸気弁2の開時期が早くなると共に、閉時期が遅くなる。この結果、吸気充填効率が向上し、十分な出力が確保できる。
そして、前述のように、車両の実用域である吸気弁2,2の最小リフト域からそれ以上の所定の小リフト域では、螺子伝達手段37による減速比が十分に大きくなるから、螺子ナット46とリンク部材48及び連係アーム47を介して制御軸32を回転駆動させるのに必要な電動モータ36の回転トルクが小さくなる。このため、電動モータ36による消費電力を十分に低減させることでき、この結果オルタネータ等の補機類を駆動する内燃機関の燃費にも影響を与ることがなくなる。
また、電動モータ36に電力を供給するバッテリーの蓄電量が減少することがないので、電動モータ36に対する供給電力量も確保でき、前記車両の常用域における該電動モータ36の回転作動性の悪化を防止できる。
さらに、吸気弁2,2の小リフト域から大リフト域への変換過程においては、螺子伝達手段37による減速比が小さくなることから、該変換に必要な電動モータ36の実回転数を減少させることができ、したがって、かかる変換時間が短くなって、大バルブリフトへの作動応答性の悪化を防止できる。
さらに、この実施形態では、制御軸32の過回転を防止するために、第1、第2ストッパピン62,63を設けていることから、螺子ナット46の最大左右移動位置において各ストッパピン62,63により前記交番トルクの一方向の荷重入力を抑制できると共に、該螺子ナット46の過度な移動も防止できる。
さらに、両ストッパピン62,63により螺子ナット46の可動範囲を確保しつつ螺子ナット46と螺子軸45の螺合部位における衝撃荷重の発生を抑制することができる。
また、螺子軸45の他端部45bにナット52に締結して、ボールベアリング51の内輪51aを螺子軸45の段差部間に挟持するようにしたため、螺子軸45の安定かつ円滑な回転を維持しつつ軸方向の不用意な移動を規制できる。
図9は本発明の第2の実施形態を示し、前記螺子伝達手段37のリンク部材48を廃止すると共に、連係アーム47に代えた連係レバー70を直接螺子ナット46に連係させたものである。
すなわち、前記連係レバー70は、軸方向に長い雨滴状に形成され、基部70aが制御軸32の一端部32aに固定されていると共に、前記螺子ナット46の一側部下方まで延出した先端部70bのほぼ中央に細長いスリット71が長手方向に沿って形成されている。
一方、前記螺子ナット46は、一側部の軸方向ほぼ中央位置に、伝達ピン72が回転自在に取り付けられている。この伝達ピン72は、基端部が螺子ナット46の半径方向に沿って穿設された支持孔に回転自在に支持されていると共に、先端部に前記スリット71内に摺動自在に係合する2面幅状の係合面72a、72bが形成されている。
そして、連係レバー70は、図9に示すように、螺子軸45に対して軸直角(約90°)方向に位置した状態で第2ストッパピン63に突き当たってそれ以上の反時計方向の回転が規制され、この時点で制御軸32を介して最大リフトに制御するようになっており、したがって、かかる大リフト域で最大の角度(約90°)とすることにより、前記減速比が最も小さくなるように形成されている。なぜなら、この大きな角度により、螺子ナット46の動きが連係レバー70の回転に有効に変換されるからである。
一方、図9の破線で示すように、螺子軸45に対して所定の傾動角度(約45°)に位置した状態で第1ストッパピン62に突き当たってそれ以上の時計方向の回転が規制され、この時点で最小リフトに制御するようになっており、したがって、かかる小リフト域で最小の傾斜角度(約45°)とすることより、減速比が最も大きくなるように形成されている。なぜなら、傾斜角度が小さくなることで、螺子ナット46の動きが有効に連係レバー70の回転に変換されなくなるためである。
したがって、この実施形態によれば、前述と同じく電動モータ36によって螺子軸45が正逆回転駆動し、螺子ナット46が螺子軸45の左右軸方向へ直線移動すると、伝達ピン72の移動に伴って連係レバー70がスリット71を介して同方向へ回転し、これにより、制御軸32が、時計あるいは反時計方向へ回転して、吸気弁2,2のバルブリフト量と作動角が大小制御されるわけであるが、小リフト域では、図10に示すように、減速比が大きくなっていることから、電動モータ36の消費電力が小さくなる。一方、大リフト域では同図に示すように、減速比が小さくなっていることから、消費電力は大きくなるものの、制御軸32を介した可変機構4による切換作動応答性が向上する。
したがって、第1実施形態と同様な作用効果が得られると共に、第1実施形態よりも部品点数の削減と構造が簡素化されるため、製造作業や組立作業能率が向上し、コストの低廉化が図れる。
本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば電動モータ36の配置はエンジンルームのレイアウトによって自由に変更でき、図2に示す右側ではなく反対の左側にしてもよい。また、本発明は、吸気弁側の他に排気弁側あるいは両方の弁側に適用することが可能である。
前記各実施形態から把握できる請求項以外の技術的思想について、以下に記載する。
(イ)前記可変機構は、機関のクランク軸に同期して回転し、外周に駆動カムが設けられた駆動軸と、支軸に揺動自在に支持されて、カム面がバルブリフター上面を摺接して機関弁を開閉作動させる揺動カムと、一端部が前記駆動カムに機械的に連係し、他端部がリンクロッドを介して揺動カムに連係したロッカアームとを備え、
機関運転状態に応じて前記ロッカアームの揺動支点を変化させることにより、揺動カムのカム面のバルブリフター上面に対する当接位置を変化させて機関弁のバルブリフトを可変にするように構成されたことを特徴とする請求項1または2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
(ロ)前記出力軸をボール螺子軸によって形成して、外周面の螺合部を螺旋状のボール溝に形成すると共に、前記移動部材をボール螺子ナットに形成して、内周面に前記ボール溝と共同して複数のボールを転動自在に保持するガイド溝に形成したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、ボール螺子ナットの駆動手段としてボールを用いていることから、単なる雌雄螺子による駆動手段の場合に比較して、移動応答性が向上すると共に、バックラッシの影響が少なくなる。
(ハ)前記連係部は、前記制御軸に固定されて、前記リンク部材との枢支部が制御軸の軸心より偏心した位置に設けられたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
(ニ)前記可変機構によって機関弁の作動角が最も大きく制御される際に、前記リンク部材と出力軸との間のなす角度が最も小さくなるように形成したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、前記減速比を小さくできると共に、入力の大きい最大作動角時に移動部材に作用するラジアル荷重の低減効果を最大に得ることができるので、出力軸や移動部材間の螺合部の耐久性を向上させることができる。
(ホ)前記可変機構によって機関弁の作動角が最も小さく制御される際に、前記リンク部材と出力軸との間のなす角度が最も大きくなるように形成したことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
この発明では、前記減速比を大きくすることができると共に、入力の小さな小リフト領域であるから、前記角度が大きいにも拘わらず、ラジアル荷重を小さくすることができ、出力軸と移動部材との間の螺合部の耐久性に影響を与えることがない。
(ヘ)前記移動部材の軸方向の最大移動を規制する規制機構を設けたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
この発明によれば、規制機構によって移動部材が軸方向に衝突係止される直前に、移動部材の最大移動位置を規制することから、移動部材の移動範囲を確保しつつ出力軸と移動部材との螺合部位における衝撃荷重の発生を抑制することができる。
(ト)前記移動部材を非回転状態で軸方向へ移動させるようにしたことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の可変動弁装置。
この発明では、移動部材を非回転状態としたことから、出力軸の回転力を軸方向移動力に効率よく変換することができる。
(チ)前記減速手段は、前記電動モータに連係して、外周に螺合部を有する出力軸と、
前記螺合部に螺合して、前記出力軸の回転に伴い該出力軸の軸方向へ移動しかつ側部に伝達ピンを有する移動部材と、
一端部が前記制御軸に固定され、他端部に形成されたスリットが前記伝達ピンに連係した連係レバーとを備え、
前記移動部材の軸方向の移動に伴い前記連係レバーを介して制御軸を回転させるように構成し、
前記可変機構による機関弁の小作動角制御状態において、前記連係レバーと出力軸との間のなす角度を小さくするように形成したことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変動弁装置。
本発明の第1の実施形態に供される駆動機構を示す縦断面図である。 本実施形態の可変動弁装置の要部斜視図ある。 Aは本実施形態における最小リフト制御時の閉弁作用を示す図2のA矢視図、Bは同最小リフト制御時の開弁作用を示す図2のA矢視図である。 Aは本実施形態における中リフト制御時の閉弁作用を示す図2のA矢視図、Bは同中リフト制御時の開弁作用を示す図2のA矢視図である。 Aは本実施形態における最大リフト制御時の閉弁作用を示す図2のA矢視図、Bは同最大リフト制御時の開弁作用を示す図2のA矢視図である。 本実施形態における最小リフト制御時の駆動機構の作動説明図である。 本駆動機構の図1に示すB−B線展開断面図である。 本実施形態におけるバルブリフト量と減速比との関係を示す特性図である。 本発明の第2の実施形態を示す駆動機構の要部縦断面図である。 第2実施形態におけるバルブリフト量と減速比との関係を示す特性図である。
符号の説明
1…シリンダヘッド
2…吸気弁(機関弁)
4…可変機構
6…駆動機構
13…駆動軸
15…駆動カム
17…揺動カム
32…制御軸
33…制御カム
36…電動モータ(回転力付与機構)
37…螺子伝達手段
45…螺子軸(出力軸)
46…螺子ナット(移動部材)
47…連係アーム(連係部)
48…リンク部材
49…雄ねじ部(螺合部)
55…雌ねじ部
62…第1ストッパピン(規制機構)
63…第2ストッパピン(規制機構)
70…連係レバー
71…スリット
72…伝達ピン

Claims (4)

  1. 機関運転状態に応じて制御軸が回転して機関弁の少なくともバルブリフト量を可変制御する可変機構と、前記制御軸を電動モータと減速手段とを介して回転制御する駆動機構とを備えた内燃機関の可変動弁装置において、
    前記減速手段は、前記電動モータに連係して、外周に螺合部を有する出力軸と、
    前記螺合部に螺合して、前記出力軸の回転に伴い該出力軸の軸方向へ移動する移動部材と、
    一端部が前記移動部材に揺動自在に連係されたリンク部材と、
    前記リンク部材の他端部に揺動自在に連係され、前記移動部材の軸方向の移動に伴い前記リンク部材から伝達される駆動力によって前記制御軸を回転させる連係部とから構成され、
    前記可変機構によって機関弁のバルブリフト量が最も大きく制御される際に、前記リンク部材と出力軸のなす角度が最も小さく、前記可変機構によって機関弁のバルブリフト量が最も小さく制御される際に、前記リンク部材と出力軸のなす角度が最も大きくなるように形成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 機関運転状態に応じて制御軸が回転して機関弁の少なくともバルブリフト量を可変制御する可変機構と、前記制御軸を電動モータと減速手段とを介して回転制御する駆動機構とを備えた内燃機関の可変動弁装置において、
    前記減速手段は、前記電動モータに連係して、外周に螺合部を有する出力軸と、
    前記螺合部に螺合して、前記出力軸の回転に伴い該出力軸の軸方向へ移動し、かつ、伝達ピンを有する移動部材と、
    一端部が前記制御軸に固定されると共に、他端部に切欠形成されたスリットが前記伝達ピンに連係された連係レバーと、
    前記移動部材の軸方向の移動に伴い前記連係レバーを介して前記制御軸を回転させるように構成すると共に、
    前記可変機構によって機関弁のバルブリフト量が最も大きく制御される際に、前記連係レバーと出力軸のなす角度が最も大きく、機関弁のバルブリフト量が最も小さく制御される際に、前記連係レバーと出力軸のなす角度が最も小さくなるように構成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 機関運転状態に応じて制御軸が回転して機関弁の少なくともバルブリフト量を可変制御する可変機構の前記制御軸を電動モータと減速手段とを介して回転制御する内燃機関の可変動弁装置の駆動機構において、
    前記減速手段は、前記電動モータに連係して、外周に螺合部を有する出力軸と、
    前記螺合部に螺合して、前記出力軸の回転に伴い該出力軸の軸方向へ移動する移動部材と、
    一端部が前記移動部材に揺動自在に連係されたリンク部材と、
    前記リンク部材の他端部に揺動自在に連係され、前記移動部材の軸方向の移動に伴い前記リンク部材から伝達される駆動力によって前記制御軸を回転させる連係部とから構成され、
    前記可変機構によって機関弁のバルブリフト量が最も大きく制御される際に、前記リンク部材と出力軸のなす角度が最も小さく、前記可変機構によって機関弁のバルブリフト量が最も小さく制御される際に、前記リンク部材と出力軸のなす角度が最も大きくなるように形成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置の駆動機構。
  4. 機関運転状態に応じて制御軸が回転して機関弁の少なくともバルブリフト量を可変制御する可変機構の前記制御軸を電動モータと減速手段とを介して回転制御する内燃機関の可変動弁装置の駆動機構において、
    前記減速手段は、前記電動モータに連係して、外周に螺合部を有する出力軸と、
    前記螺合部に螺合して、前記出力軸の回転に伴い該出力軸の軸方向へ移動し、かつ、伝達ピンを有する移動部材と、
    一端部が前記制御軸に固定されると共に、他端部に切欠形成されたスリットが前記伝達ピンに連係された連係レバーと、
    前記移動部材の軸方向の移動に伴い前記連係レバーを介して前記制御軸を回転させるように構成すると共に、
    前記可変機構によって機関弁のバルブリフト量が最も大きく制御される際に、前記連係レバーと出力軸のなす角度が最も大きく、機関弁のバルブリフト量が最も小さく制御される際に、前記連係レバーと出力軸のなす角度が最も小さくなるように構成したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置の駆動機構。
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