JP2006249793A - 立坑用トンネル掘削機 - Google Patents

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Abstract

【課題】 切羽における掘削ズリを確実に機体内部に取り込むことができ、これによって掘削ズリの排土効率を向上させることのできる立坑用トンネル掘削機を提供する。
【解決手段】 切羽を掘削するディスクカッタ15と切羽における掘削ズリZを掬い込むバケット16とを備えるカッタホイール4と、カッタホイール4をX軸心回りに回転可能に支持するカッタホイール支持体5と、カッタホイール支持体5をY軸心の回りに回転可能に支持する機体フレーム6と、カッタホイール4を回転駆動する第1の回転駆動装置26と、カッタホイール支持体5を回転駆動する第2の回転駆動装置29と、機体フレーム6を掘進方向に推進させる推進装置35と、バケット16によってカッタホイール4内に掬い込まれた掘削ズリZを搬出する掘削ズリ搬送装置39とを備える構成とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、主に岩盤層において立坑を掘削する立坑用トンネル掘削機に関するものである。
従来、カッタヘッドに具備される所要のディスクカッタを切羽に押し付けつつそのカッタヘッドを掘進方向に沿う軸心の回りに回転駆動することにより、切羽の全断面を掘削するように構成される立坑用トンネル掘削機が知られている(例えば、特許文献1参照。)。この立坑用トンネル掘削機においては、機体内部(チャンバ)に取り込まれた掘削ズリに添加材を注入して泥土とし、この泥土をスクリューコンベヤによる機械的な搬送機構と泥土圧とを利用して機体の上方に搬出するようにされている。
特開2002−332792号公報
しかしながら、前記特許文献1に係る立坑用トンネル掘削機では、下向きの切羽に対しカッタヘッドを押し付けつつそのカッタヘッドを掘進方向に沿う軸心の回りに回転させることにより、切羽に生じた掘削ズリを、カッタヘッドに設けられた掘削ズリ導入口を通して機体内部に取り込むようにされているために、切羽における掘削ズリを確実に機体内部に取り込むことができず、その結果、掘削ズリを高効率で排土することができないという問題点がある。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、切羽における掘削ズリを確実に機体内部に取り込むことができ、これによって掘削ズリの排土効率を向上させることのできる立坑用トンネル掘削機を提供することを目的とするものである。
前記目的を達成するために、第1発明による立坑用トンネル掘削機は、
立坑を掘削する立坑用トンネル掘削機であって、
(a)切羽を掘削するカッタと切羽における掘削ズリを掬い込むバケットとを備えるカッタホイール、
(b)前記カッタホイールを掘進方向に沿う軸心と直交する軸心の回りに回転可能に支持するカッタホイール支持体、
(c)前記カッタホイール支持体を掘進方向に沿う軸心の回りに回転可能に支持する機体フレーム、
(d)前記カッタホイールを回転駆動する第1の回転駆動装置、
(e)前記カッタホイール支持体を回転駆動する第2の回転駆動装置、
(f)前記機体フレームを掘進方向に推進させる推進装置および
(g)前記バケットによって前記カッタホイール内に掬い込まれた掘削ズリを搬出する掘削ズリ搬送装置
を備えることを特徴とするものである。
次に、第2発明による立坑用トンネル掘削機は、
立坑を掘削する立坑用トンネル掘削機であって、
(a)切羽の中央部を掘削するカッタと切羽における掘削ズリを掬い込むバケットとを備えるカッタホイール、
(b)前記カッタホイールを掘進方向に沿う軸心と直交する軸心の回りに回転可能に支持するカッタホイール支持体、
(c)前記カッタホイール支持体を掘進方向に沿う軸心の回りに回転可能に支持する機体フレーム、
(d)切羽の外周部を掘削するカッタを備え、前記カッタホイール支持体に固設されるカッタヘッド、
(e)前記カッタホイールを回転駆動する第1の回転駆動装置、
(f)前記カッタホイール支持体を回転駆動する第2の回転駆動装置、
(g)前記機体フレームを掘進方向に推進させる推進装置および
(h)前記バケットによって前記カッタホイール内に掬い込まれた掘削ズリを搬出する掘削ズリ搬送装置
を備えることを特徴とするものである。
第1発明においては、カッタホイールにおけるカッタが推進装置からの推力を受けて切羽に押し付けられつつ、カッタホイールが第1の回転駆動装置による回転動力を受けて掘進方向に沿う軸心と直交する軸心の回りに回転されるとともに、カッタホイール支持体が第2の回転駆動装置による回転動力を受けて掘進方向に沿う軸心の回りに回転される。これにより、切羽の全断面が掘削される。切羽に生じた掘削ズリは、カッタホイールに装備されるバケットによってカッタホイール内に取り込まれ、カッタホイール内に取り込まれた掘削ズリは、掘削ズリ搬送装置によって搬出される。本発明によれば、縦回転しながら横回転するカッタホイールに掘削ズリを掬い込むバケットが装備されることによって切羽における掘削ズリを効率良く確実にカッタホイール内に取り込むことができ、このカッタホイール内に取り込まれた掘削ズリを掘削ズリ搬送装置によって搬出するようにされているので、掘削ズリの排土効率を向上させることができる。
第2発明においては、カッタホイールにおけるカッタが推進装置からの推力を受けて切羽中央部に押し付けられつつ、カッタホイールが第1の回転駆動装置による回転動力を受けて掘進方向に沿う軸心と直交する軸心の回りに回転されるとともに、カッタホイール支持体が第2の回転駆動装置による回転動力を受けて掘進方向に沿う軸心の回りに回転される。これにより、切羽の中央部が掘削される。また、カッタヘッドにおけるカッタが推進装置からの推力を受けて切羽外周部に押し付けられつつ、カッタホイール支持体を介してカッタヘッドが掘進方向に沿う軸心の回りに回転される。これにより、切羽の外周部が掘削される。したがって、カッタホイールとカッタヘッドとにより、切羽の全断面が掘削される。切羽に生じた掘削ズリは、カッタホイールに装備されるバケットによってカッタホイール内に取り込まれ、カッタホイール内に取り込まれた掘削ズリは、掘削ズリ搬送装置によって搬出される。本発明によれば、縦回転しながら横回転するカッタホイールに掘削ズリを掬い込むバケットが装備されることによって切羽における掘削ズリを効率良く確実にカッタホイール内に取り込むことができ、このカッタホイール内に取り込まれた掘削ズリを掘削ズリ搬送装置によって搬出するようにされているので、前記第1発明と同様に掘削ズリの排土効率を向上させることができる。さらに、本発明によれば、切羽外周部の掘削はカッタヘッドで行われ、カッタホイールによる掘削は切羽中央部のみとされるので、前記第1発明と比較して掘進速度を速くすることができるという利点がある。
次に、本発明による立坑用トンネル掘削機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
〔第1の実施形態〕
図1には、本発明の第1の実施形態に係る立坑用トンネル掘削機の全体図が示されている。図2には、第1の実施形態に係る掘削機本体の概略構成図が、図3には、図2のA矢視要部断面図で、掘削時の状態を表わす図が、それぞれ示されている。図4には、図2におけるB部を一部破断して表わす図(a)および(a)におけるA−A矢視図(b)がそれぞれ示されている。図5には、図2のC矢視図が、図6には、図2のD−D矢視図で、要部のみを表わす図が、図7には、図2のE−E矢視図で、要部のみを表わす図が、それぞれ示されている。
図1に示される立坑用トンネル掘削機1は、主に岩盤層において立坑Tを掘削するトンネル掘削機であって、掘削機本体2と、この掘削機本体2の上方に配される後続デッキ3とを備えて構成されている。
前記掘削機本体2は、図2および図3にそれぞれ示されるように、カッタホイール4と、このカッタホイール4を支持するカッタホイール支持体5と、このカッタホイール支持体5を支持するフロントフレーム(本発明における「機体フレーム」に対応する。)6と、このフロントフレーム6の後方(上方)に配されるリヤフレーム7とを備えている。
前記カッタホイール支持体5は、フロントフレーム6に軸受装置8を介して掘進方向に沿う軸心Yの回りに回転可能に取着される旋回フレーム9と、この旋回フレーム9の下面から突設される一対の脚部材10と、この一対の脚部材10の間に配される軸状部材11とから構成されている。ここで、前記軸状部材11の軸心は、掘進方向に沿う軸心Yと直交する軸心Xに一致されている。また、この軸状部材11には、掘削ズリZを受け入れるホッパ12が設けられている。
前記カッタホイール4は、掘削径と同じ直径に設定されている。このカッタホイール4は、前記ホッパ12を収容可能な空間を内部に有し、前記軸状部材11に軸受装置13,13(図4(a)参照)を介して支持されるドラム14と、このドラム14の外周面上に着脱可能に取り付けられ、切羽を掘削するディスクカッタ15と、前記ドラム14の外周面上に設けられ、切羽における掘削ズリZを掬い込むバケット16とを備えて構成されている。前記バケット16は、ドラム14の周方向に等間隔で4つ設けられている。各バケット16における掘削ズリ取込口17はドラム14の回転方向(図3中記号Rで示される矢印方向)側に開放されるとともに、各バケット16の先端部には切羽における掘削ズリZを掻き取るスクレーパ18が着脱可能に取り付けられている。前記ディスクカッタ15は、ドラム14の周方向に隣り合うバケット16の間に掘削径に応じて所要個数設けられている。これらディスクカッタ15は、ドラム14の幅方向に互いにオフセットされて配置されている。前記ドラム14の外周面には、バケット16の内部に取り込まれた掘削ズリZをドラム14の内部へと導く開口部19が設けられている。なお、ここで、符号20にて示されるのは当該カッタホイール4の面板であり、符号21にて示されるのは前記面板20を支える板材であり、符号22にて示されるのは、前記面板20を支える支持メンバ兼バケット16の背面壁を形成する板材である。
前記軸状部材11には、図2および図4にそれぞれ示されるように、動力伝達機構23を内蔵するケーシング24が連設されている。このケーシング24にはカッタホイール駆動用油圧モータ25が取り付けられ、このカッタホイール駆動用油圧モータ25からの回転動力はケーシング24内の動力伝達機構23を介して前記ドラム14に伝達されるようになっている。こうして、カッタホイール駆動用油圧モータ25、ケーシング24、およびケーシング24内の動力伝達機構23を含んでなる回転駆動装置26(以下、この回転駆動装置26を「第1の回転駆動装置26」という。)により、カッタホイール4が、掘進方向に沿う軸心Yと直交する軸心Xの回りに図3中記号Rで示される矢印方向に回転される。なお、カッタホイール駆動用油圧モータ25は、後述するロータリジョイント36を介して後述する油圧機器51,52と図示省略される油圧配管により接続されている。
前記フロントフレーム6には、図3に示されるように、カッタホイール支持体駆動用油圧モータ27と、このカッタホイール支持体駆動用油圧モータ27の回転動力を前記旋回フレーム9に伝達する動力伝達機構28とが取り付けられている。こうして、カッタホイール支持体駆動用油圧モータ27および動力伝達機構28を含んでなる回転駆動装置29(以下、この回転駆動装置29を「第2の回転駆動装置29」という。)により、カッタホイール支持体5が掘進方向に沿う軸心Yの回りに図5中記号Qにて示される矢印方向に回転される。なお、カッタホイール支持体駆動用油圧モータ27は、図示省略される油圧配管により後述する油圧機器51,52と接続されている。
前記フロントフレーム6には、図2および図6にそれぞれ示されるように、フロントサポート30が装備されている。このフロントサポート30は、フロントフレーム6に周方向に等間隔で配置される4つのジャッキ31を伸長させることにより、坑壁に反力をとって掘削機本体2を支持するように構成されている。一方、前記リヤフレーム7には、図2および図7にそれぞれ示されるように、グリッパ32が装備されている。このグリッパ32は、リヤフレーム7に周方向に等間隔で配置される4つのジャッキ33を伸長させることにより、掘削機本体2を推進させる際の反力を坑壁にとるように構成されている。前記フロントフレーム6と前記リヤフレーム7とは、掘進方向の推力を発生させる8本のスラストジャッキ34によって接続されている。これらスラストジャッキ34はラチス配置とされており、これらスラストジャッキ34によって、掘削機本体2の方向制御を行うことができるとともに、掘削時のトルク反力を受けることができるようになっている。本実施形態では、グリッパ32により坑壁に反力をとりつつスラストジャッキ34を伸長させることによってフロントフレーム6を掘進方向に推進させる方式の推進装置35が採用され、この推進装置35からの推力を受けてカッタホイール4におけるディスクカッタ15が切羽に押し付けられるようにされている。
前記フロントフレーム6の中心部には、図2、図3および図6にそれぞれ示されるように、ロータリジョイント36が装着されている。このロータリジョイント36の下端部と、前記軸状部材11におけるホッパ12の底部とは、第1の吸込み管37により接続されている。また、このロータリジョイント36の上端部と、後述するバキューム装置48とは、伸縮自在な構造の第2の吸込み管38により接続されている。そして、ホッパ12、第1の吸込み管37、ロータリジョイント36、第2の吸込み管38およびバキューム装置48を含んでなる第1の掘削ズリ搬送装置(本発明の「掘削ズリ搬送装置」に対応する。)39により、ホッパ12内に投入された掘削ズリZは、第1の吸込み管37、ロータリジョイント36および第2の吸込み管38を介して掘削機本体2の上方に配される後述の第1デッキ43へと搬出される。
前記リヤフレーム7と前記後続デッキ3とは、図1に示されるように、当該後続デッキ3のレベルを調整するための所要本数のレベル調整ジャッキ40を介して接続されている。ここで、このレベル調整ジャッキ40は、個別に伸縮制御できるようにされていて、掘削機本体2の方向制御時においても後続デッキ3を水平に保つことができるようにされている。
前記後続デッキ3は、デッキ板41とそのデッキ板41上に立設される複数本の支柱42とよりなる第1デッキ43、第2デッキ44、第3デッキ45、第4デッキ46、第5デッキ47等が階層構造に積み重ねられて構成され、各デッキに、立坑用トンネル掘削機1を駆動するための電気機器や油圧機器、更には排土、支保、覆工のための関連設備等が搭載されてなるものである。図示の例では、第1デッキ43には真空ポンプ等を主体に構成されるバキューム装置48が搭載され、第2デッキ44は資機材置場とされ、第2デッキ44には後述する後続デッキ保持用グリッパ55のための水タンク49および水ポンプ50がそれぞれ搭載され、第3デッキ45および第4デッキ46には油圧機器等51,52が搭載され、第5デッキ47には電気機器53,54等が搭載されている。
前記第1デッキ43のデッキ板41上には、後続デッキ保持用グリッパ55が装着されている。この後続デッキ保持用グリッパ55は、弾性体(例えばゴム)よりなるリング状のチューブ56内に水等の液体を注入し、この液体の圧力によってチューブ56を膨張させて坑壁に押し付け、それによって後続デッキ3の自重を保持するように構成されたものである。このような液圧膨張式のグリッパ55を用いると、省スペースの構成で、坑壁全体に均等に押し付け力を伝達することができるとともに、坑壁を乱さない低面圧で保持できるという利点がある。
前記バキューム装置48には、第2の掘削ズリ搬送装置57が付設されている。この第2の掘削ズリ搬送装置57は、公知の空気輸送手段、流体輸送手段、機械的輸送手段等の中から適宜に選択または組み合わされて構成されている。こうして、バキューム装置48により第1デッキ43に搬入された掘削ズリZは、この第2の掘削ズリ搬送装置57によって地上Gへと搬出される。
以上に述べたように構成される本実施形態の立坑用トンネル掘削機1の掘削動作について、主に図1、図3および図8を用いて以下に説明する。
掘削時においては、図3に示されるように、フロントサポート30による坑壁への反力を解除する一方でグリッパ32により坑壁に反力をとりつつ、カッタホイール4を第1の回転駆動装置26(図2参照)により回転駆動するとともに、カッタホイール支持体5を第2の回転駆動装置29により回転駆動しながら、スラストジャッキ34を伸長させることによってフロントフレーム6を掘進方向に推進させる。こうして、縦回転しながら横回転するカッタホイール4を切羽に押し付けることにより、切羽の全断面を掘削する。
この掘削動作において、切羽に生じた掘削ズリZは、カッタホイール4におけるバケット16によって掬い込まれる。バケット16に掬い込まれた掘削ズリZは、図8に示されるように、カッタホイール4の上部位置を通過する際に、開口部19を通ってホッパ12に投入される。ホッパ12に投入された掘削ズリZは、図1に示されるバキューム装置48により、第1の吸込み管37、ロータリジョイント36および第2の吸込み管38を介して第1デッキ43まで吸い上げられ、第1デッキ43まで吸い上げられた掘削ズリZは、第2の掘削ズリ搬送装置57によって地上Gへと搬出される。
本実施形態によれば、縦回転しながら横回転するカッタホイール4に掘削ズリZを掬い込むバケット16が装備されるので、切羽における掘削ズリZを効率良く確実にカッタホイール4内に取り込むことができる。また、カッタホイール4内に取り込まれた掘削ズリZを一旦ホッパ12に投入してそのホッパ12内の掘削ズリZをバキューム装置48により吸い上げるようにされているので、バキューム装置48の吸引力を掘削ズリZに対して有効に作用させることができ、カッタホイール4内に取り込まれた掘削ズリZを効率良く第1デッキ43へと搬出することができる。したがって、掘削ズリZの排土効率を向上させることができるという効果を奏する。
〔第2の実施形態〕
次に、本発明の第2の実施形態に係る立坑用トンネル掘削機について説明する。図9には、本発明の第2の実施形態に係る立坑用トンネル掘削機の全体図が示されている。図10には、第2の実施形態に係る掘削機本体の概略構成図が、図11には、図10のA矢視要部断面図で、掘削時の状態を表わす図が、それぞれ示されている。図12には、図10におけるB部を一部破断して表わす図(a)および(a)におけるA−A矢視図(b)がそれぞれ示されている。図13には、図10のC矢視図が示されている。なお、本実施形態において、前記第1の実施形態と同一または同様のものについては図に同一符号を付すに留めてその詳細な説明を省略することとし、以下においては前記第1の実施形態と異なる点を中心に説明することとする。
図9に示される立坑用トンネル掘削機1Aにおいて、掘削機本体2Aは、図9乃至図11に示されるように、カッタホイール4Aと、このカッタホイール4Aを支持するカッタホイール支持体5Aと、このカッタホイール支持体5Aの先端部(下端部)に配されるカッタヘッド60とを備えている。なお、図9および図10中符号61にて示されるのは、切羽の外周部に向けて水を噴射するための散水ノズルである。
前記カッタホイール支持体5Aは、図10および図11にそれぞれ示されるように、フロントフレーム6に軸受装置8を介して掘進方向に沿う軸心Yの回りに回転可能に取着される旋回フレーム9と、この旋回フレーム9の下面から突設される一対の脚部材10Aと、この一対の脚部材10Aの間に配される軸状部材11Aとから構成されている。ここで、前記軸状部材11Aの軸心は、掘進方向に沿う軸心Yと直交する軸心Xに一致されている。また、この軸状部材11Aには、掘削ズリZを受け入れるホッパ12A(前記第1の実施形態におけるホッパ12と同構造でより小型のもの)が設けられている。
前記旋回フレーム9の下面には、前記一対の脚部材10Aを包み込むような円筒状部材62が固着され、この円筒状部材62の先端部(下端部)に前記カッタヘッド60が固着されている。このカッタヘッド60は、切羽の外周部に向けて配される面板63と、この面板63から刃先が突出されるように当該カッタヘッド60に着脱可能に取着され、切羽の外周部を掘削する所要個数のディスクカッタ15′とを備えて構成されている。このカッタヘッド60の中央部には開口部64が設けられており、この開口部64は前記カッタホイール4Aの下端部を当該開口部64を通して切羽に臨ませ得る程度の大きさに設定されている。
前記カッタホイール4Aは、切羽の中央部を掘削し得る直径に設定されている。このカッタホイール4Aは、前記ホッパ12Aを収容可能な空間を内部に有し、前記軸状部材11Aに軸受装置13′,13(図12(a)参照)を介して支持されるドラム14Aと、このドラム14Aの外周面上に着脱可能に取り付けられ、切羽の中央部を掘削するディスクカッタ15″と、前記ドラム14Aの外周面上に設けられ、切羽における掘削ズリZを掬い込むバケット16とを備えて構成されている。このカッタホイール4Aにおいては、バケット16がドラム14Aの周方向に等間隔で4つ設けられるとともに、前記ディスクカッタ15″がドラム14Aの周方向に隣り合うバケット16の間に掘削径に応じて所要個数設けられている。ここで、前記所要個数のディスクカッタ15″のうち、対向する一対のディスクカッタ15″は、ドラム14Aの幅方向の刃先間寸法がドラム14Aの幅寸法と略同一となるように、ドラム14Aの幅方向に互いにオフセットされて配置されている。また、前記所要個数のディスクカッタ15″のうち、対向する他の一対のディスクカッタ15″は、ドラム14Aの幅方向のそれぞれの刃先位置がドラム14Aの幅方向中間位置に配されるように、ドラム14Aの幅方向に互いにオフセットされて配置されている。
本実施形態においては、第1の回転駆動装置26により、カッタホイール4Aが、掘進方向に沿う軸心Yと直交する軸心Xの回りに図11中記号Rで示される矢印方向に回転されるとともに、第2の回転駆動装置29により、カッタホイール4Aおよびカッタヘッド60が共に掘進方向に沿う軸心Yの回りに図13中記号Qにて示される矢印方向に回転されるようになっている。
以上に述べたように構成される本実施形態の立坑用トンネル掘削機1Aの掘削動作について、主に図9、図11および図14を用いて以下に説明する。
掘削時においては、図11に示されるように、フロントサポート30による坑壁への反力を解除する一方でグリッパ32により坑壁に反力をとりつつ、カッタホイール4Aを第1の回転駆動装置26(図10参照)により回転駆動するとともに、カッタホイール支持体5Aを第2の回転駆動装置29により回転駆動しながら、スラストジャッキ34を伸長させることによってフロントフレーム6を掘進方向に推進させる。こうして、縦回転しながら横回転するカッタホイール4Aを切羽の中央部に押し付けることにより切羽の中央部を掘削するとともに、横回転するカッタヘッド60を切羽の外周部に押し付けることにより切羽の外周部を掘削して、切羽の全断面を掘削する。
この掘削動作において、切羽に生じた掘削ズリZは、カッタホイール4Aにおけるバケット16によって掬い込まれる。バケット16に掬い込まれた掘削ズリZは、図14に示されるように、カッタホイール4Aの上部位置を通過する際に、開口部19を通ってホッパ12Aに投入される。ホッパ12Aに投入された掘削ズリZは、図9に示されるバキューム装置48により、第1の吸込み管37、ロータリジョイント36および第2の吸込み管38を介して第1デッキ43まで吸い上げられる。第1デッキ43まで吸い上げられた掘削ズリZは、第2の掘削ズリ搬送装置57によって地上Gへと搬出される。
本実施形態によれば、前記第1の実施形態と同様に、掘削ズリZの排土効率を向上させることができるという効果を奏する。さらに、本実施形態によれば、切羽外周部の掘削はカッタヘッド60で行われ、カッタホイール4Aによる掘削は切羽中央部のみとされるので、前記第1の実施形態と比較して掘進速度を速くすることができるという利点がある。
なお、前記各実施形態においては、バケット16によってカッタホイール4(4A)内に掬い込まれた掘削ズリZを搬出する掘削ズリ搬送装置として、バケット16からホッパ12(12A)に投入された掘削ズリZをバキューム装置48により吸引して搬出するものを例示したが、これに限られず、例えば図15に示されるような、バケット16からホッパ12Bに投入された掘削ズリZをバケットコンベヤ65により搬出するものを採用することも可能である。
本発明の第1の実施形態に係る立坑用トンネル掘削機の全体図 第1の実施形態に係る掘削機本体の概略構成図 図2のA矢視要部断面図で、掘削時の状態を表わす図 図2におけるB部を一部破断して表わす図(a)および(a)におけるA−A矢視図(b) 図2のC矢視図 図2のD−D矢視図で、要部のみを表わす図 図2のE−E矢視図で、要部のみを表わす図 第1の実施形態に係る掘削機本体のホッパ内に掘削ズリが取り込まれる様子を表わす図 本発明の第2の実施形態に係る立坑用トンネル掘削機の全体図 第2の実施形態に係る掘削機本体の概略構成図 図10のA矢視要部断面図で、掘削時の状態を表わす図 図10におけるB部を一部破断して表わす図(a)および(a)におけるA−A矢視図(b) 図10のC矢視図 第2の実施形態に係る掘削機本体のホッパ内に掘削ズリが取り込まれる様子を表わす図 掘削ズリ搬送装置の他の態様例を表わす図
符号の説明
1,1A 立坑用トンネル掘削機
2,2A 掘削機本体
3 後続デッキ
4,4A カッタホイール
5,5A カッタホイール支持体
6 フロントフレーム
15 ディスクカッタ(切羽全断面掘削用)
15′ ディスクカッタ(切羽外周部掘削用)
15″ ディスクカッタ(切羽中央部掘削用)
16 バケット
26 第1の回転駆動装置
29 第2の回転駆動装置
35 推進装置
39 第1の掘削ズリ搬送装置
60 カッタヘッド

Claims (2)

  1. 立坑を掘削する立坑用トンネル掘削機であって、
    (a)切羽を掘削するカッタと切羽における掘削ズリを掬い込むバケットとを備えるカッタホイール、
    (b)前記カッタホイールを掘進方向に沿う軸心と直交する軸心の回りに回転可能に支持するカッタホイール支持体、
    (c)前記カッタホイール支持体を掘進方向に沿う軸心の回りに回転可能に支持する機体フレーム、
    (d)前記カッタホイールを回転駆動する第1の回転駆動装置、
    (e)前記カッタホイール支持体を回転駆動する第2の回転駆動装置、
    (f)前記機体フレームを掘進方向に推進させる推進装置および
    (g)前記バケットによって前記カッタホイール内に掬い込まれた掘削ズリを搬出する掘削ズリ搬送装置
    を備えることを特徴とする立坑用トンネル掘削機。
  2. 立坑を掘削する立坑用トンネル掘削機であって、
    (a)切羽の中央部を掘削するカッタと切羽における掘削ズリを掬い込むバケットとを備えるカッタホイール、
    (b)前記カッタホイールを掘進方向に沿う軸心と直交する軸心の回りに回転可能に支持するカッタホイール支持体、
    (c)前記カッタホイール支持体を掘進方向に沿う軸心の回りに回転可能に支持する機体フレーム、
    (d)切羽の外周部を掘削するカッタを備え、前記カッタホイール支持体に固設されるカッタヘッド、
    (e)前記カッタホイールを回転駆動する第1の回転駆動装置、
    (f)前記カッタホイール支持体を回転駆動する第2の回転駆動装置、
    (g)前記機体フレームを掘進方向に推進させる推進装置および
    (h)前記バケットによって前記カッタホイール内に掬い込まれた掘削ズリを搬出する掘削ズリ搬送装置
    を備えることを特徴とする立坑用トンネル掘削機。
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