JP2003003780A - 縦穴掘削装置 - Google Patents
縦穴掘削装置Info
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Abstract
いても、機械化を図って人力による作業を低減しつつ、
効率良く縦穴の掘削作業を行ってゆくことである。 【解決手段】 縦穴1の内壁面3から直接ないしは間接
的に支持反力を受ける支持基台5と、縦穴11の中心に
沿って延び支持基台5に対して下方に相対移動可能であ
り、かつ、その中心線を中心として旋回可能であるとと
もに、その下部側部に掘削土砂取込み用の開口7が形成
されたセンターポスト9と、センターポスト9の下部側
部から水平方向に延設され、センターポスト9と一体と
なって旋回しつつ縦穴1の底面地盤11を掘削するとと
もに、その掘削土砂を開口7を通じてセンターポスト9
内に送り込むヘリカルドラム掘削機13と、センターポ
スト9に内装され、その延長方向に沿って無終端状に走
行し、センターポスト9の下端に形成された開口9Aか
ら縦穴1の底面地盤11の中央部を先行掘削するととも
に、その掘削土砂、並びに掘削機13から開口7を通じ
てセンターポスト9内に送り込まれた掘削土砂を搬送す
るバケットコンベア15とを備える。
Description
関し、特に、深礎工法や立坑、マンホール等の構築のた
めの掘削作業に好適な縦穴掘削装置に関する。
立坑やマンホール等の各種の地中構造物を構築する際に
は、縦穴が掘削形成されることになる。かかる縦穴の掘
削工法は、掘削対象地盤の地質や地下水の有無、周囲の
環境等を考慮して適宜選択されることになるが、地下水
の少ない地盤に対して用いられる工法であって、空頭制
限や大型重機械の搬入が困難な場所での縦穴の掘削工法
として、深礎工法に採用されているものが広く知られて
いる。この深礎工法に用いる縦穴の掘削工法は、例えば
鋼製リングビームと鋼板とを用いて、あるいはライナー
プレートを用いて縦穴内壁面の山止め作業を行いなが
ら、主として人力によって垂直方向に縦穴の掘削作業を
行ってゆくもので、支持地盤まで達してこの掘削作業が
終了したら、さらに、鉄筋等の補強部材を組み立て、ラ
イナープレート等の山止め部材を撤去しながらコンクリ
ートを打設することにより、杭基礎が構築されて深礎工
法が終了する。そして、かかる深礎工法に用いる縦穴の
掘削工法は、大型の重機を特に必要としないため、かか
る大型の重機の搬入が困難な、傾斜地や狭い場所、ある
いは既設のビルの下方や高架橋の下方等の空頭の限られ
た条件下などにおいても容易に採用することができるば
かりか、市街地における公害対策としても有益であるこ
とから、例えば、建築基礎杭、柱基礎杭、アンダーピン
ニングの仮受け杭、山岳橋梁の基礎杭、地滑り防止杭等
の他、立坑や地質調査のテストピット等を構築する際の
縦穴の掘削工法としても広く適用されている。
礎工法に用いる縦穴の掘削工法によれば、掘削作業及び
土砂の搬出作業は主として人力作業により行なわれるも
のであるため、特に人力作業により掘削する場合には、
振動作業が伴うため、振動や騒音、粉塵による作業環境
の問題等があり、効率的な掘削作業を行うことができな
くなるという課題があった。また、熟練労働者の減少や
労働者の高齢化に伴い、作業員の確保が困難な状況にあ
ることから、かかる縦穴の掘削作業における人力作業の
低減を図ることのできる簡易な構成の掘削装置の開発が
望まれている。そこで、この発明は、上記従来の課題に
着目してなされたもので、特に、大型の重機の搬入や使
用が困難な条件下においても、機械化を図って人力によ
る作業を低減しつつ、効率良く縦穴の掘削作業を行って
ゆくことのできる縦穴掘削装置を提供することを目的と
するものである。
め、本発明に係る縦穴掘削装置は、縦穴の内壁面から支
持反力を受ける支持基台と、前記縦穴の中心に沿って延
び、前記支持基台との間に設けられる伸縮機構により該
支持基台に対して下方に相対移動可能であり、かつ、そ
の中心線を中心として旋回可能であるとともに、その下
部側部に掘削土砂取込み用の開口が形成されたセンター
ポストと、該センターポストの下部側部から水平方向に
延設され、センターポストと一体となって旋回しつつ前
記縦穴の底面地盤を掘削するとともに、その掘削土砂を
前記開口を通じてセンターポスト内に送り込む掘削機
と、前記センターポストに内装され、その延長方向に沿
って無終端状に走行し、センターポストの下端に形成さ
れた開口から前記縦穴の底面地盤中央部を掘削するとと
もに、その掘削土砂、並びに前記掘削機から前記開口を
通じてセンターポスト内に送り込まれた掘削土砂を搬送
してセンターポストの上部に形成された土砂投出口から
投出するバケットコンベアと、前記支持基台側に固定さ
れ、センターポスト周りに配設されて、前記土砂投出口
から投出される掘削土砂を受け入れるホッパーとを備え
たことを特徴とするものである(請求項1)。
台が縦穴の内壁面から支持反力を受けた状態で、伸縮機
構により支持基台に対してセンターポストを下方に相対
移動しつつ、センターポスト及び掘削機を旋回させると
ともに、センターポスト内にてバケットコンベアを走行
移動させ、かつ、掘削機を駆動することにより、バケッ
トコンベアがセンターポストの下端に形成された開口か
ら縦穴の底面地盤中央部を掘削しながら、掘削機が縦穴
の底面地盤を掘削する。掘削機が掘削した土砂はセンタ
ーポストに形成された土砂取込み用の開口を通じてセン
ターポスト内に送り込まれる。バケットコンベアは、底
面地盤中央部の掘削土砂と、土砂取込み用の開口からセ
ンターポスト内に送り込まれた掘削土砂とを搬送し、セ
ンターポストの上部に形成された土砂投出口からホッパ
ーに投出する。伸縮機構が所定の伸張ストロークに達し
たら、支持基台を下方に盛替え、上述した手順を繰り返
すことにより、縦穴を下方に向けて掘削することができ
る。
螺旋形状による掘削土砂の搬送路が前記センターポスト
の開口部と連通するように取り付けられ水平軸を中心と
して自転可能なヘリカルドラム掘削機であること(請求
項2)、前記センターポストの下端が前記掘削機より下
方に突出しており、前記バケットコンベアにより縦穴の
底面地盤中央部を先行掘削すること(請求項3)、前記
ホッパーから放出される掘削土砂を受け入れるキブルを
備えること(請求項4)、前記ホッパーが、受け入れた
掘削土砂の排出口を備えるとともに、前記センターポス
トの旋回によりホッパー内の掘削土砂を排出口に向けて
送り出す送り板を備えること(請求項5)、前記支持基
台は、該支持基台から放射状に突出する複数の水平ジャ
ッキと、該水平ジャッキの先端に取り付けられ前記縦穴
の内壁面を押圧してこれに支持反力を得ること(請求項
6)が好ましい。
形態すなわち実施例について、添付図面を参照しつつ詳
細に説明する。図1に示すこの実施例の縦穴掘削装置
は、例えば深礎工法において、現場打ちコンクリートを
打設して基礎杭を構築するための直径2m程度の縦穴
を、一例として既設ビルの下方や高架橋の下方等の空頭
の限られた条件下で掘削形成する際に採用されたもので
ある。すなわち、このような条件下においては、大型の
クレーンや大型の縦穴掘削機械を常時使用することは困
難なため、簡易な構成を有するこの実施例の縦穴掘削装
置を使用することにより、掘削作業の機械化を図り、こ
れによって作業員による手作業を軽減しつつ効率の良い
縦穴の掘削作業を可能にすることを意図したものであ
る。そして、この実施例に係る縦穴掘削装置は、主とし
て、縦穴1の内壁面3から直接ないしは間接的に支持反
力を受ける支持基台5と、縦穴1の中心に沿って延び支
持基台5に対して下方に相対移動可能であり、かつ、そ
の中心線を中心として旋回(水平回転)可能であるとと
もに、その下部側部に掘削土砂取込み用の開口7が形成
されたセンターポスト9と、センターポスト9の下部側
部から水平方向に延設され、センターポスト9と一体と
なって旋回しつつ縦穴1の底面地盤11を掘削するとと
もに、その掘削土砂を開口7を通じてセンターポスト9
内に送り込むヘリカルドラム掘削機13と、センターポ
スト9に内装され、その延長方向に沿って無終端状に走
行し、センターポスト9の下端に形成された開口9Aか
ら縦穴1の底面地盤11の中央部を先行掘削するととも
に、その掘削土砂、並びに掘削機13から開口7を通じ
てセンターポスト9内に送り込まれた掘削土砂を搬送す
るバケットコンベア15とを備えたことを特徴としてい
る。
の中央に鉛直支持するものであり、縦穴1の中央に配置
される支持筒17と、支持筒17の上端部と下端部とに
それぞれ設けた架台19,21と、上下の架台19,2
1にそれぞれ固定され90度の等角度間隔で支持筒17
から放射状に突出するグリッパ23とを有しており、こ
のグリッパ23の押圧ジャッキ25を伸縮することによ
り縦穴1の内壁面3に反力をとって、支持筒17内に貫
通するセンターポスト9を回転自在にして上下方向に摺
動可能に支持している。なお、上部架台19は、そのグ
リッパ23の伸縮によりセンターポスト9の姿勢を微調
整することを主とするものであり、これを設けないこと
もできる。また、上部架台19には、図2に示すよう
に、中心を挟んで対向する位置において昇降可能な後述
するキブルが通過できる湾曲凹所27,27が形成され
ている。また、下部架台21の側方は、キブルが着座で
きるとともに落下土砂を通過させるメッシュ板29,2
9で形成されている。
伸縮ジャッキ31の伸縮により上下方向に進退可能に支
持された下部支持機構33が設けられており、下部支持
機構33の中心に設けた回転支持装置35を介してセン
ターポスト9の下部を回転自在に支持している。回転支
持装置35の上面には旋回歯車37が固定されており、
旋回歯車37はセンターポスト9を回転させる下部支持
機構33に固定されたモータ41の原動歯車43と噛合
している。また、下部支持機構33にはセンターポスト
9に沿って支柱45が立設され、支柱45の先端には上
部支持機構47が固定されており、上部支持機構47の
中心に設けた回転支持装置49を介してセンターポスト
9の上部を回転自在に支持している。
を介してセンターポスト9の上部周りに平面円形のホッ
パー53が配設固定されている。ホッパー53の底面に
はセンターポスト9から投入される土砂を排出する排出
口55,55がセンターポスト9を挟んで対向する位置
に上部架台19の湾曲凹所27,27に対応して開設さ
れており、各排出口55,55に排出土砂を規制する開
閉装置57,57が設けられている。また、ホッパー5
3には、ホッパー53の内底部に沿って旋回する複数枚
の搬送板59がセンターポスト9の外周から放射状に突
設されて旋回可能に臨んでいるとともに、旋回する搬送
板59の上方にはホッパー53の内壁から突出する擦り
切り板61が適宜等間隔をおいて配設されている。さら
に、ホッパー53の排出口55に対応する下部架台21
の上面には、ホッパー53からの排出土砂を受け入れる
キブル63が設置される。キブル63は、巻上機のロー
プ(図示省略)によって昇降し、排出土砂を縦穴1外に
揚土する。
度、長さ1.5m程度の円筒形の中空部材であって、支
持筒17に沿って上下方向に進退スライドするととも
に、この進退駆動は、センターポスト9の外周部分に突
出固定した下部支持機構33に他端部が固定されてい
る、支持基台5との間に介装する上記伸縮ジャッキ31
の伸縮によって行われる。また、センターポスト9は上
端が頭部カバー65で被覆され、頭部カバー65にはバ
ケットコンベア15で運び揚げられた掘削土砂をホッパ
ー53内に投出する投出口67が開設されている。さら
に、センターポスト9の下端部分には、縦穴1の底面中
心部分を先行掘削するための、先端が下方に突出するよ
うにしてかつ平面十字形状に形成したオーガビット69
が設けられており、これに取り付けた多数のピックによ
り、底面地盤11の中央部分を切削するとともに、切削
した土砂は、オーガビット69の間の開口9Aからセン
ターポスト9の内部に取り込むようになっている。
9内において、無終端状に走行するチェーン71に多数
のバケット73,73を固着したものであり、センター
ポスト9を旋回させるとともに、回転継手75を介して
供給される圧油により駆動するセンターポスト9の頭部
内に設けたバケットコンベア駆動用モータ77でバケッ
トコンベア15を縦方向に駆動させることにより、セン
ターポスト9の下端の開口9Aから突出するバケット7
3の切刃73aで縦穴1の底面地盤11の中央部を先行
掘削するものである。
状による掘削土砂の搬送路がセンターポスト9の開口7
と連通するように取り付けられ水平軸を中心として自転
可能な掘削機13である。すなわち、図4にも示すよう
に、センターポスト9周りに設けられる旋回ケーシング
79には、取り込み用の開口7に隣接する一方の周方向
端面付近から外方に突出するようにして、ヘリカルドラ
ム支持ブラケット81が固定されているとともに、ヘリ
カルドラム掘削機13の出力軸が、出力軸ケーシング8
3を介してこのヘリカルドラム支持ブラケット81に支
持され、また、出力軸を挟んで延長方向後方にはヘリカ
ルドラム回動モータ85が、延長方向前方にはドラム軸
13Aが各々接続される。さらに、このドラム軸13A
の外周部分には、鋼板からなる板部材が螺旋状に取り付
けられてヘリカルベーン13Bを構成しているとととも
に、このドラム軸13Aの先端部分には、十字型に取り
付けた4枚の切削翼13Cが取り付けられ、またこれら
のヘリカルベーン13B及び切削翼13Cの外周部分な
いしは先端部分には、地盤切削用の多数のビットが取り
付けられている。ヘリカルドラム掘削機13は、例えば
アルファルトフィニッシャーにおけるアスファルト合材
の敷均し装置や、舗装面破砕工事における破砕された路
材の集積装置として用いられているヘリカルドラムを、
一部改良してこの発明に用いることができる。
よれば、ヘリカルベーン13Bの基端部分が、センター
ポスト9の開口7に隣接して配置されていることによ
り、ヘリカルベーン13Bに沿った螺旋状の搬送路を介
して中心方向に搬送されて来る切削土砂を、開口7から
センターポスト9の内部に容易に取り込むことができる
ようになっている。従って、掘削機13による掘削土砂
はセンターポスト9内の下端部に集土され、バケット7
3による掘削土砂とともにバケットコンベア15によっ
て搬送され、頭部カバー65の投出口67よりホッパー
53内に投出される。
ないしはセンターポスト9を始点として水平方向に延長
するヘリカルドラム掘削機13の長さを適宜設計するこ
とにより、縦穴1の径の大きさを容易に変更調節するこ
とができる。また、ヘリカルドラム掘削機13の長さを
伸縮自在とすることにより、掘削すべき縦穴1の径に応
じた掘削が可能となるだけでなく、適宜の深さ位置にて
縦穴1の径を拡径することにより、拡底杭等を構築する
こともできる。
削するには、先ず、ほぼ縦穴掘削装置の鉛直方向の長さ
に相当する深さの予備穴87を予め掘削し、支持基台5
のグリッパ23の押圧ジャッキ25を伸張させてグリッ
パ23を予備穴の内壁面3に押圧し、これに反力をとっ
て支持基台5を固定する。図5に示す実施の形態では、
支持基台5のグリッパ23を、予備穴の内壁面にその崩
壊を防止すべく順次上方から設置される山留め部材とし
てのライナープレート89に押圧し、ライナープレート
89を介して縦穴1の内壁面3に間接的に反力を取って
支持基台5を固定しているが、グリッパ23を縦穴1の
内壁面3に直接押圧してこれに反力を取ってもよい。こ
の場合、縦穴掘削装置による掘削が完了した部分に上方
から順にライナープレート89を設置することになる。
ンターポスト9を下方移動させ、バケット73を縦穴1
の底面地盤11に当接させ、バケットコンベア駆動用モ
ータ77でバケットコンベア15を走行駆動するととも
に、モータ41でセンターポスト9を旋回させることに
より底面地盤11の中央を先行掘削する。掘削機13が
底面地盤11に到達すると、掘削機13を駆動し、中央
部分を除く底面地盤11を掘削する。図5に示すよう
に、掘削中は、伸縮ジャッキ31によりセンターポスト
9を下方へ付勢し続けることで、伸縮ジャッキ31のス
トローク分、掘削を続けることができる。
砂はセンターポスト9内の下部からバケットコンベア1
5によってセンターポスト9の頭部に搬送され、センタ
ーポスト9とともに旋回する頭部カバー65の投出口6
7より連続してホッパー53内に略均等に投出される。
ホッパー53内の土砂は搬送板59により排出口55へ
搬送されて、排出口55よりキブル63内へ連続落下す
る。本実施の形態では、ホッパー53の排出口55がホ
ッパー53の中心を挟んで対向する二箇所設けられてい
るとともに、排出口55に対応してその下方の下部架台
21に着座する二つのキブル63が備えられているが、
排出口55及びキブル63は一つであってもよい。二つ
ある場合には、キブル63を交互に昇降することによ
り、掘削土砂の搬出効率を高め、工期を短縮することが
できる。この場合、排出口55の下方にキブル63が待
機していないときは、開閉装置57により排出口55を
閉鎖しておくことが好ましい。
擦り切り板61で擦り切られ、擦り切られた余剰の土砂
は次に回転してくる搬送板59で搬送される。従って、
各搬送板59は略均等量の土砂を排出口55に搬送し、
排出口55から略一定量の土砂がコンスタントに排出さ
れることになる。
機のワイヤロープ(図示省略)により縦穴1外に引き上
げられる。開閉装置57は、手動開閉するものであって
も、シリンダ等を用いて自動開閉するものであってもよ
い。また、揚土操作は、作業員によりリモートコントロ
ールすることが好ましいが、光電管感知器等を用いてキ
ブル63の移動を感知し、排出口55の開閉を自動化す
ることもできる。
削土砂の排出が進行し、伸縮ジャッキ31が伸張しきる
と、掘削作業を一時停止し、支持基台5のグリッパ23
を弛緩させ、伸縮ジャッキ31を縮退して支持基台5を
下方移動させる。そして、再びグリッパ23の反力を掘
削した縦穴1の内壁面3に取りつつ掘削を開始し、上記
の操作を繰り返して縦穴1の形成を進行させることによ
り、定められた深度の縦穴1が容易に掘削形成されるこ
とになる。
作業及び揚土作業を機械化することにより、人力作業を
低減することができるとともに、バケットコンベア15
によって底面地盤11の中央部の先行掘削と揚土とを行
なうことにより、掘削と揚土の同時作業が可能になる。
また、底面地盤11の切削をバケットコンベア15及び
ヘリカルドラム掘削機13によって行うので、掘削作業
に伴って底面地盤11での集土作業を同時に行うことが
可能になるとともに、ヘリカルドラム掘削機13による
掘削土砂をバケットコンベア15によって揚土すること
と相俟って、土質の硬軟による影響の少ない安定した掘
削効率を得ることができる。
様のものに限定されるものではなく、上記各請求項に記
載された構成の範囲内において、種々変更して採用する
ことができる。すなわち、上記実施例では、深礎工法に
より基礎杭を構築する際に、空頭の限られた条件下で縦
穴1を掘削形成すべくこの発明を採用する場合について
記載したが、この発明は、種々の条件下において、杭を
構築する場合の他、立坑やマンホール等を構築する際な
ど、あらゆる工事における縦穴の掘削装置として使用で
き、その径の大きさも特に制限されるものではない。
縦穴掘削装置によれば、縦穴内を下方移動されるセンタ
ーポストと、その下部側部から水平方向に延設された掘
削機とを一体に旋回するとともに、センターポストに内
装され縦穴の底面地盤中央部を先行掘削するバケットコ
ンベアにて、土砂取込み用開口を通じてセンターポスト
内に送り込まれた掘削機で掘削した土砂をも搬送し、セ
ンターポスト上部の土砂投出口からセンターポスト周り
に配設されたホッパーに投出する構成となっているの
で、特に、大型の吊り重機を常時使用することが困難な
作業条件下においても、掘削作業の機械化によって、人
力による作業を容易に低減しつつ、効率良く縦穴の掘削
作業を行ってゆくことができる。
て搬送されるので、掘削土砂が粘性土であっても、セン
ターポスト内で閉塞を起こすことなく、安定した土砂搬
送を行うことができる。
を示す縦断面図である。
ける駆動状態を示す縦断面図である。
B ヘリカルベーン、13C 切削翼) 15 バケットコンベア 17 支持筒 19 上部架台 21 下部架台 23 グリッパ 25 押圧ジャッキ 31 伸縮ジャッキ 53 ホッパー 55 排出口 63 キブル 67 投出口 71 チェーン 73 バケット
Claims (6)
- 【請求項1】 縦穴の内壁面から支持反力を受ける支持
基台と、 前記縦穴の中心に沿って延び、前記支持基台との間に設
けられる伸縮機構により該支持基台に対して下方に相対
移動可能であり、かつ、その中心線を中心として旋回可
能であるとともに、その下部側部に掘削土砂取込み用の
開口が形成されたセンターポストと、 該センターポストの下部側部から水平方向に延設され、
センターポストと一体となって旋回しつつ前記縦穴の底
面地盤を掘削するとともに、その掘削土砂を前記開口を
通じてセンターポスト内に送り込む掘削機と、 前記センターポストに内装され、その延長方向に沿って
無終端状に走行し、センターポストの下端に形成された
開口から前記縦穴の底面地盤中央部を掘削するととも
に、その掘削土砂、並びに前記掘削機から前記開口を通
じてセンターポスト内に送り込まれた掘削土砂を搬送し
てセンターポストの上部に形成された土砂投出口から投
出するバケットコンベアと、 前記支持基台側に固定され、センターポスト周りに配設
されて、前記土砂投出口から投出される掘削土砂を受け
入れるホッパーとを備えたことを特徴とする縦穴掘削装
置。 - 【請求項2】 前記掘削機が、その螺旋形状による掘削
土砂の搬送路が前記センターポストの開口部と連通する
ように取り付けられ水平軸を中心として自転可能なヘリ
カルドラム掘削機であることを特徴とする請求項1に記
載の縦穴掘削装置。 - 【請求項3】 前記センターポストの下端は前記掘削機
より下方に突出しており、前記バケットコンベアにより
縦穴の底面地盤中央部を先行掘削することを特徴とする
請求項1または2に記載の縦穴掘削装置。 - 【請求項4】 前記ホッパーから放出される掘削土砂を
受け入れるキブルを備えたことを特徴とする請求項1な
いし3のいずれかに記載の縦穴掘削装置。 - 【請求項5】 前記ホッパーは、受け入れた掘削土砂の
排出口を備えるとともに、前記センターポストの旋回に
よりホッパー内の掘削土砂を排出口に向けて送り出す送
り板を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいず
れかに記載の縦穴掘削装置。 - 【請求項6】 前記支持基台は、該支持基台から放射状
に突出する複数の水平ジャッキと、該水平ジャッキの先
端に取り付けられ前記縦穴の内壁面を押圧してこれに支
持反力を得ることを特徴とする請求項1ないし5のいず
れかに記載の縦穴掘削装置。
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JP (1) | JP4486766B2 (ja) |
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