JP2006246745A - コーヒー抽出液の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】コーヒーのドリップ抽出において、過剰な酸の溶出を抑えることができ、かつ高濃度なコーヒー抽出液を効率的に製造する方法を提供する。
【解決手段】本発明のコーヒー抽出液の製造方法は、以下の工程1)コーヒー豆粉末を加熱水でドリップ抽出して第一抽出液を得る第1抽出工程、および2)前記コーヒー豆粉末と種類および焙煎度が同じコーヒー豆粉末を前記第一抽出液でドリップ抽出して第二抽出液を得る第2抽出工程、を含むことを特徴とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、コーヒー抽出液の製造方法に関し、特に、コーヒーのドリップ抽出において、過剰な酸の溶出を抑えつつ、高濃度なコーヒー抽出液を効率的に製造する方法に関する。
コーヒー飲料は、品質として、風味、特に味と香りが重要視される飲料である。一般に、コーヒーの抽出方法としては、ドリップ法、サイフォン法、エスプレッソ法、ウォータードリップ法などがあるが、これらの中でも、ドリップ法が工業的にも家庭的にも広く利用されている。コーヒーのドリップ抽出は、例えば、図1に示すドリップ式コーヒー抽出器のように、粉砕した焙煎コーヒー豆をコーヒー抽出器のドリッパー2に充填し、これに注湯口1から熱湯を注いで抽出することにより行われる。
従来、コーヒーのドリップ抽出において、コーヒー抽出液の濃度はコーヒー量に対する採液量の比や、コーヒーの粉砕粒度、コーヒーの種類、焙煎度等によって調整されていた。例えば、コーヒー量に対する採液量の比率(DOF)を小さくする事によって、コーヒー液の濃度を濃くすることができるが、一方で収率が低下するので経済的ではなかった。また、コーヒーの粉砕粒度を細かくすることによって、コーヒー液の濃度を濃くすることができるが、過剰な酸味や雑味まで抽出されるので、目的の香味が得られなかった。
目的の香味を得る方法としては、香味特性の異なる複数種類のコーヒーをブレンドする等して調節できることが一般に知られており、さらには、香味特性の異なる抽出液を混合する方法や、香味特性の異なる複数種類の焙煎コーヒー豆粉末を独立に仕切られた複数の抽出槽に直列に連結して熱水(抽出液)を順次通過させる事によって目的の香味を調整する方法等が提案されている(例えば特許文献1および2参照)。
特開2000−175623号公報 特開2004−261170号公報
しかしながら、上記の方法は高濃度なコーヒーを効率的に抽出する方法を与えるものではなかった。また、香味特性の異なる複数種類のコーヒーを準備する事は作業の煩雑さやコストの面で負担が大きい事も否めない。さらに、上記方法によっては、抽出されるコーヒー抽出液の酸味を十分に抑えることが困難である。
そこで、本発明の目的は、コーヒーのドリップ抽出において、過剰な酸の溶出を抑えることができ、かつ高濃度なコーヒー液を効率的に抽出する方法を提供することにある。
本発明者らは、上記目的を達成すべく鋭意研究したところ、以下の発明により所期の目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明のコーヒー抽出液の製造方法は、以下の工程を含むことを特徴とする。
1)焙煎コーヒー豆粉末を加熱水でドリップ抽出して第一抽出液を得る第1抽出工程、および
2)前記焙煎コーヒー豆粉末と種類および焙煎度が同じ焙煎コーヒー豆粉末を前記第一抽出液でドリップ抽出して第二抽出液を得る第2抽出工程
本発明の方法によれば、高濃度のコーヒー抽出液を高収率で製造することができる。また、本発明の方法により製造されたコーヒー抽出液には十分な香気成分が抽出される一方、過剰な酸味成分の抽出が抑えられ、味と香りのバランスに優れた濃厚感のあるコーヒー抽出液を提供することができる。
本発明の方法により、香気成分が抽出され、酸味成分の溶出が抑制される機構は明らかではないが、コーヒー豆の組織構造がポーラス構造(スポンジ状構造)であることから、第1抽出工程で溶出された過剰な酸味成分が第2抽出工程で使用されるコーヒー豆のスポンジ状構造内に吸着されることが考えられる。
上記本発明の方法において、前記第2抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末は、前記第1抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末に対して豆の挽きが粗いものであることが好ましい。かかる方法によれば、より高濃度なコーヒー抽出液を効率的に抽出することができる。
上記本発明の方法において、前記第2抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量が、前記第1抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量の1倍以上であることが好ましい。かかる方法によれば、より高濃度なコーヒー抽出液を高収率で抽出することができる。
上記本発明の方法において、前記第1抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量が、前記第2抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量の1倍以上であることが好ましい。第1抽出工程で使用するコーヒー豆量を多くすることにより、過剰な酸の溶出をより抑えたコーヒー抽出液を得ることができる。
本発明のコーヒー飲料は、上記いずれかに記載の方法により得られるコーヒー抽出液を含むことを特徴とする。本発明の方法で製造したコーヒー抽出液は高濃度であるため、コーヒー液を原液とする各種コーヒー飲料、特にミルク入りコーヒー飲料に好適に用いることができ、香りに優れ、酸味を抑えたコーヒー飲料を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
本発明のコーヒー抽出液の製造方法は、焙煎コーヒー豆粉末を加熱水でドリップ抽出して第一抽出液を得る第1抽出工程、および前記焙煎コーヒー豆粉末と種類および焙煎度が同じ焙煎コーヒー豆粉末を前記第一抽出液でドリップ抽出して第二抽出液を得る第2抽出工程を含むものである。
本発明において使用するコーヒー豆の種類は、特に制限されることはなく、例えば、アラビカ種、ロブスタ種、リベリカ種等のものを挙げることができ、また、複数の種類の豆をブレンドしたものを用いてもよい。
また、コーヒー豆の焙煎は、公知の方法、装置を用いて行うことができ、焙煎の程度(以下、「焙煎度」という。)は、目的に応じて適宜選択することができる。ただし、炒り豆本来の香りを十分抽出するためには、焙煎後の保存期間は短いほどよい。
焙煎コーヒー豆は粉砕して焙煎コーヒー豆粉末とし、本発明の方法に用いる。焙煎コーヒー豆の粉砕方法は、特に限定されず、従来公知の方法、装置がいずれも使用できる。焙煎コーヒー豆粉末は、細挽き、中細挽き、中挽き、粗挽き等いずれの挽き具合の焙煎コーヒー豆粉末を使用してもよいが、より高濃度のコーヒー抽出液をより高収率で得るためには、第2抽出工程で使用する焙煎コーヒー豆粉末に、第1抽出工程で使用する焙煎コーヒー豆粉末に対して挽きの粗いものを使用することが好ましく、第1抽出工程に細挽き、または中細挽きを使用し、第2抽出工程には第1抽出工程で使用した焙煎コーヒー豆粉末より挽きの粗いものを使用することがさらに好ましく、第1抽出工程で中細挽き、第2抽出工程で中挽きを使用することが特に好ましい。なお、本発明において、細挽きとは、焙煎コーヒー豆粉末の平均粒子径が0.1〜0.6mmのもの、中細挽きとは、焙煎コーヒー豆粉末の平均粒子径が0.6〜0.8mmのもの、中挽きとは、焙煎コーヒー豆粉末の平均粒子径が0.8〜1.2mmのもの、粗挽きとは、焙煎コーヒー豆粉末の平均粒子径が1.3〜1.7mmのものをいう。
第1抽出工程は、焙煎コーヒー豆粉末を加熱水によってドリップ抽出することにより行う。ここで使用される加熱水の温度は、通常80℃〜100℃であるが、好ましくは、90℃〜98℃、より好ましくは、95℃である。使用される加熱水の量は、特に限定されず、目的に応じて適宜選択することができるが、通常、コーヒー豆重量に対して5〜25倍量使用される。また、ドリップ抽出は、ペーパーフィルター、濾布、メッシュ(網)等を用いて行うことができるが、濃厚でコクのある風味と、コーヒー液の清澄性の点で、濾布を使用してドリップ抽出することが好ましい。
第2抽出工程は、前記第1抽出工程で使用した焙煎コーヒー豆粉末と種類および焙煎度が同じ焙煎コーヒー豆粉末を、前記第1抽出工程で得られた第一抽出液によってドリップ抽出することにより行う。ここで使用される焙煎コーヒー豆は、上記第1抽出工程で使用したものと同じものが用いられるが、コーヒー豆の粉砕の程度(挽き具合)は同じでなくともよい。また、ドリップ抽出は、上記第1抽出工程同様、ペーパーフィルター、濾布、メッシュ(網)等を用いて行うことができ、濃厚でコクのある風味と、コーヒー液の清澄性の点で、濾布を使用してドリップ抽出することが好ましい。
上記各抽出工程において使用される焙煎コーヒー豆粉末の重量は、目的に応じて適宜選択することができるが、より高濃度のコーヒー抽出液を高収率で得るためには、第2抽出工程で使用する焙煎コーヒー豆粉末の重量が、第1抽出工程で使用する焙煎コーヒー豆粉末の重量に対して重量比で1倍以上であることが好ましく、より好ましくは1〜3倍、さらに好ましくは1〜2倍である。また、より酸味を抑制したコーヒー抽出液を得るためには、第1抽出工程で使用する焙煎コーヒー豆粉末の重量が、第2抽出工程で使用する焙煎コーヒー豆粉末の重量に対して重量比で1倍以上であることが好ましく、より好ましくは1〜3倍、さらに好ましくは1〜2倍である。
次に、本発明の製造方法を実施するのに適したコーヒー抽出器の一例について、図面を参照しながら説明する。
図2に示したコーヒー抽出器は、加熱水の注湯口11、上部ドリッパー12、下部ドリッパー13、およびコーヒー抽出液の貯留タンク14を具備し、これらは直列に配置される。したがって、注湯口11から注がれた加熱水は、上部ドリッパー12および下部ドリッパー13を介して貯留タンク14に貯留される。上部ドリッパー12および下部ドリッパー13には濾布が使用され、上部ドリッパー12で第1抽出工程が行われ、下部ドリッパー13で第2抽出工程が行われる。上部ドリッパー12と下部ドリッパー13との間には、下部ドリッパー13に充填されたコーヒー豆粉末全体に第一抽出液を均一に注液するための複数の孔を有する連結治具15(多孔板)が設置される。
図2に示したコーヒー抽出器を用いて、例えば本発明の方法を実施することができる。上部ドリッパー12および下部ドリッパー13に、所望の粒度に粉砕した焙煎コーヒー豆粉末を充填し、注湯口11から加熱水を注湯する。上部ドリッパー12で第1抽出工程が行われ、得られた第一抽出液は連結治具15を介して、下部ドリッパー13に充填されたコーヒー豆粉末に均一に注液される。続いて下部ドリッパー13で第2抽出工程が行われ、得られた第二抽出液は、下部ドリッパーの下方に位置する貯留タンク14へと排出される。このようにして、本発明のコーヒー抽出液を製造することができる。
本発明の方法により製造されたコーヒー抽出液は、そのまま飲料用として提供されてもよく、コーヒー飲料としてミルク成分、砂糖等を添加して提供されてもよいし、さらには冷水で希釈して提供することもできる。また、前記コーヒー抽出液をさらに濃縮して、濃縮コーヒーとして提供されてもよい。本発明の方法により製造されたコーヒー抽出液を含むコーヒー飲料としては、具体的には例えば、ホットコーヒー、アイスコーヒー、カフェラテ、アイスカフェラテ等を挙げることができる。
以下、本発明の構成と効果を具体的に示す実施例等について説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。なお、実施例等における評価試験は下記のようにして測定を行った。
<評価試験>
(1)官能評価
実施例3および比較例3で得られたコーヒー抽出液について、官能試験による比較検討を行った。n人のパネラーで実施例3(または比較例3)が選ばれる回数αはP=1/2の2項分布に従うことを用いて二者間に嗜好差があるか否かを両側検定した。パネラーは16人であった。評価結果を表3に示す。表3において、*は危険率5%の有意差、**は危険率1%の有意差を表す。
(2)収率
下記式により収率を算出した。
収率=(抽出液量(g)×ブリックス)/総コーヒー豆粉末重量(g)
なお、ブリックスは屈折率計(株式会社アタゴ製、RX−5000)にて20℃で測定した。
(3)pH
抽出液のpHは、pHメーター(株式会社堀場製作所製、pHメータF−54)にて20℃で測定した。
(4)ガスクロマトグラフィー
抽出液の香気成分を、ガスクロマトグラフィーにより、以下の条件で分析して、総ピーク面積を算出して総香気成分量とした。
(a)試料の採取
実施例および比較例で得られた抽出液の10mlを22mlのバイアル瓶に採取し、密栓したバイアル瓶を、パーキンエルマー社製ガスクロマトグラフ用ヘッドスペースオートサンプラーにて80℃で30分間加温し、ガスクロマトグラフに導入し、分析を行った。
(b)測定条件
測定装置:ガスクロマトグラフGC−17A(株式会社島津製作所製)
カラム:DB−WAX(30m×0.25mm I.D.)
キャリヤーガス:He
カラム温度:35℃、5分間(5℃/min);85℃、2分間(5℃/min);110℃、2分間(5℃/min);200℃、2分間
検出器:FID 220℃
<実施例1>
図2に示したコーヒー抽出器を用いてコーヒー抽出液を製造した。L値が15.7の焙煎コーヒー豆(ブラジル産アラビカ種、インドネシア産ロブスタ種を主とするブレンドコーヒ豆)をコーヒー・グラインダー(マルケニッヒ社製、Mod.Guatemala650)で粉砕し、中細挽き(グラインダー目盛3.5、平均粒径0.7mm)のコーヒー豆粉末250gを得た。得られたコーヒー豆粉末のうち、200gを上部ドリッパー12に、50gを下部ドリッパー13に充填し、約95℃の加熱水1500mlを注湯口11から加えて、コーヒー抽出液878.6gを得た。
<実施例2>
下部ドリッパー13に中挽き(グラインダー目盛5.0、平均粒径1.0mm)のコーヒー豆粉末50gを収容した以外は、実施例1と同様にして、コーヒー抽出液884.6gを得た。
<比較例1>
図1に示したような従来のコーヒー抽出器を用いて、ドリッパー2に中細挽き(グラインダー目盛3.5、平均粒径0.7mm)のコーヒー豆粉末250gを充填し、約95℃の加熱水1500mlを注湯口1から加えて、コーヒー抽出液1005.1gを得た。
<比較例2>
図3に示したように、図1におけるドリッパーの外側をバルブ付きの浸漬貯留器具22で覆って、湯(コーヒー液)21がドリッパーから排出されることを防止し、コーヒー豆粉末が加熱水に所定時間浸漬されるような器具を用いて比較実験を行った。中細挽き(グラインダー目盛3.5、平均粒径0.7mm)のコーヒー豆粉末250gを充填し、約95℃の加熱水1500mlを注湯口から加えて、7分40秒間浸漬させた後、バルブ23を開放して、コーヒー抽出液856.0gを得た。なお、ここで浸漬時間の7分40秒間は、実施例2におけるドリップ抽出に要した時間(7分23秒)より長い時間に相当する。
Figure 2006246745
表1に示したように、従来の方法を用いた比較例1に比べ、実施例1および実施例2では、高濃度のコーヒー抽出液が得られた。また、長時間の固液接触がなされるような浸漬抽出を用いた比較例2と比較しても、実施例1および実施例2の方が高濃度、高収率であった。また、実施例1および2では、比較例1および2と比較して香気成分量が増加し、かつ酸度が抑制されていた。さらに、実施例1と実施例2の比較から、下部ドリッパーに挽きの粗いコーヒー豆を使用したほうが、高濃度のコーヒー抽出液が高収率で得られた。
<実施例3>
図2に示したコーヒー抽出器を用いてコーヒー抽出液を製造した。L値が17.5の焙煎コーヒー豆(ブラジル産およびコロンビア産のアラビカ種を主とするブレンドコーヒー豆)をコーヒー・グラインダー(マルケニッヒ社製、Mod.Guatemala650)で粉砕し、細挽き(グラインダー目盛2.5、平均粒径0.5mm)のコーヒー豆粉末300gを得た。得られたコーヒー豆粉末のうち、200gを上部ドリッパー12に、100gを下部ドリッパー13に収容し、約95℃の加熱水1500mlを注湯口11から加えて、コーヒー抽出液880gを得た。
<実施例4>
上部ドリッパー12および下部ドリッパー13に細挽きのコーヒー豆粉末をそれぞれ150gづつ充填した以外は、実施例3と同様にして、コーヒー抽出液889.5gを得た。
<実施例5>
上部ドリッパー12および下部ドリッパー13に細挽きのコーヒー豆粉末をそれぞれ100gおよび200g充填した以外は、実施例3と同様にして、コーヒー抽出液874.8gを得た。
<実施例6>
上部ドリッパー12および下部ドリッパー13に細挽きのコーヒー豆粉末をそれぞれ100gおよび200g充填し、加熱水の加水量を3000mlにした以外は、実施例3と同様にして、コーヒー抽出液2237.6gを得た。
<比較例3>
図1に示したような従来のコーヒー抽出器を用いて、ドリッパーに細挽きのコーヒー豆粉末300gを充填し、約95℃の加熱水1500mlを注湯口1から加えて、コーヒー抽出液945.4gを得た。
<比較例4>
ドリッパー1に細挽きのコーヒー豆粉末300gを充填し、加熱水の加水量を3000mlにした以外は、比較例3と同様にして、コーヒー抽出液2302.7gを得た。
Figure 2006246745
表2の結果が示すように、上部ドリッパーに対して下部ドリッパーのコーヒー豆量を同量以上としたほうが、高濃度のコーヒー抽出液が高収率で得られた。また、下部ドリッパーに対して上部ドリッパーのコーヒー豆量を同量以上としたほうが、コーヒー抽出液の酸度が抑制された。また、実施例6では、加熱水の加水量を倍に変更した場合でも、比較例4と比べて高濃度のコーヒー抽出液が高収率で得られ、総香気成分量の増加、酸度の抑制も確認された。
Figure 2006246745
表3の結果が示すように、2点比較法において、本発明の方法により製造された実施例3のコーヒー抽出液は、従来方法で製造された比較例3に比べ、香りが強く、酸味が抑制され、総合的に好ましいことが確認された。
従来のコーヒーのドリップ抽出器の概略を示す側面図である。 本発明の製造方法を実施するのに適したコーヒー抽出器の一例の概略を示す側面図である。 比較例2における浸漬抽出の方法を示す説明図である。
符号の説明
1 注湯口
2 ドリッパー
3 貯留タンク
12 上部ドリッパー
13 下部ドリッパー
15 連結治具(多孔板)
21 湯(コーヒー液)
22 浸漬貯留器具
23 バルブ

Claims (5)

  1. 以下の工程を含むことを特徴とするコーヒー抽出液の製造方法。
    1)焙煎コーヒー豆粉末を加熱水でドリップ抽出して第一抽出液を得る第1抽出工程、および
    2)前記焙煎コーヒー豆粉末と種類および焙煎度が同じ焙煎コーヒー豆粉末を前記第一抽出液でドリップ抽出して第二抽出液を得る第2抽出工程
  2. 前記第2抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末は、前記第1抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末に対して豆の挽きが粗いものであることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 前記第2抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量が、前記第1抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量の1倍以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 前記第1抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量が、前記第2抽出工程で使用される焙煎コーヒー豆粉末重量の1倍以上であることを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  5. 請求項1〜4いずれかに記載の方法により得られるコーヒー抽出液を含むことを特徴とするコーヒー飲料。

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