JP2006246490A - フェーディング及びサラウンド信号レベルの制御 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のオーディオ機能を調整するための1つの自由度(degree of freedom:DOF)制御器を提供する。
【解決手段】オーディオシステムにおいてオーディオ信号を保存することは、複数のオーディオ信号の中から第1のオーディオ信号を選択することを含む。第1のオーディオ信号は、第1のトランスデューサに印加される。ミキシングされたオーディオ信号を生成するために、第1のオーディオ信号の一部分を、複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングする。第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号の一部分が第2のトランスデューサに印加される間、第1のトランスデューサに印加される第1のオーディオ信号の利得は減少される。
【選択図】図1

Description

本発明は、フェーディング(fading)及びサラウンド信号レベルの制御に関するものである。
本特許出願は、“Controlling Fading and Surround Signal Level”と題名が付けられて2003年2月14日に出願されたと共に、それの全体の開示が参照によってここに組み込まれている米国特許出願シリアル番号第10/367,251号の一部継続出願(CP)である。
サラウンド音声機能を有するオーディオシステムは、劇場、家庭用娯楽システム、及び自動車に普及している。一般的に、サラウンド音声機能は、音楽、動画サウンドトラック、及び他のオーディオ演奏と関連付けられた聴覚に関する刺激を増加することによって、総合的に聴音(listening)体験を拡張する。サラウンド音声機能は、空間的に異なったトランスデューサの収集物を使用することによって提供される。一般的に、第1の(または、前方)トランスデューサは、聞き手または聴衆の前方に配置されると共に、サラウンド音声トランスデューサは、聞き手または聴衆の後方、及び/または側方に配置される。オーディオ入力のサラウンド音声処理は、各トランスデューサに送信される信号を制御すると共に、各トランスデューサに異なる音声出力を生成させる。その結果、聞き手は、見かけ上、音で囲まれる感覚を受けるか、及び/または特定の方向から発生する音の感覚を受けることができる。
1つの特徴において、複数のオーディオ機能を調整するための1つの自由度(degree of freedom:DOF)制御器を提供するために、システム、及び方法がここで説明される。特に、第1の機能が、制御器位置の第1の範囲に関する信号の第1のセット上で実行されることができると共に、1つ以上の他の機能が、制御器位置の他の範囲に関する信号の別のセット上で実行されることができる。各範囲で制御された信号の数は、異なっても良い。
1つの実施において、単一の制御装置が、サラウンド音声アプリケーションにおいて、サラウンド信号レベルと、イメージフェーダー(image fader)機能の両方を制御するために使用されることができる。制御装置は、制御機能の第1の範囲に関するサラウンド信号レベル制御を実行すると共に、制御機能の1つ以上の他の範囲に関するフェーダー(fader)機能を実行する。制御装置は、制御装置の動作範囲の一部分に関するサラウンド信号、または信号のみを操作して、動作範囲の他の部分に関するサラウンド信号、及び他の信号(例えば、前方左側信号、センター信号、前方右側信号を含み得る)を操作する。制御装置は両方の機能を、自然で、かつ直観的な方法で達成する。
システム、及び技術は、複数の入力信号と複数の空間的に異なったトランスデューサを有するサラウンドシステムを制御するために、単一の制御装置の使用を規定する。制御装置の動作範囲は、2つ以上の制御域に分割されることができる。各制御域は、異なる制御機能に対応することができる。1つの実施において、第1の制御域は、1つ以上のオーディオ前方ソース信号に関連して、1つ以上のオーディオサラウンドソース信号の強さを制御することができる。第2の制御域は、オーディオサラウンドソース信号と、オーディオ前方ソース信号との相対的な強さを制御することに加えて、オーディオサラウンドソース信号と、オーディオ前方ソース信号とのミキシングを制御することができる。オーディオサラウンドソース信号の制御されたミキシングは、オーディオシステムにおいて、オーディオ信号の内の1つ以上を保存するために使用されることができる。
1つの特徴において、オーディオシステムにおいてオーディオ信号を保存する方法は、複数のオーディオ信号の中から第1のオーディオ信号を選択することを含む。第1のオーディオ信号は、第1のトランスデューサに印加される。方法は、同様に、ミキシングされたオーディオ信号を生成するために、第1のオーディオ信号の一部分を、複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングすることを含む。第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号の一部分が第2のトランスデューサに印加される間、第1のトランスデューサに印加される第1のオーディオ信号の利得は減少される。第1のオーディオ信号の利得の減少は、第1のオーディオ信号をフェードアウトする(fading-out)ことによって達成され得る。ミキシングされたオーディオ信号の一部分を第2のトランスデューサに印加することは、ミキシングされたオーディオ信号をフェードインする(fading-in)ことによって達成され得る。
第2のオーディオ信号の利得は、第1のオーディオ信号の一部分を第2のオーディオ信号にミキシングする前に変更され得る。例えば、第1のオーディオ信号は、サラウンド音声信号、またはセンターチャンネル信号であり得る。
1つの例において、別のミキシングされたオーディオ信号を生成するために、複数のオーディオ信号が提供する第3のオーディオ信号の一部分が、複数のオーディオ信号が提供する第4のオーディオ信号の一部分にミキシングされる。ミキシングは、第1のオーディオ信号、及び第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つに関するミキシング係数を決定することを含むことができる。
別の特徴において、本発明によるオーディオシステムは、複数のオーディオ信号を生成するオーディオソースを含む。複数のオーディオ信号は、第1のトランスデューサに印加される第1のオーディオ信号を含む。プロセッサは、ミキシングされたオーディオ信号を生成するために、第1のオーディオ信号の一部分を、複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングする。フェーダー制御器(fader control)は、第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号の一部分を第2のトランスデューサに印加する間、第1のトランスデューサに印加された第1のオーディオ信号の利得を減少する。
フェーダー制御器は、純粋なフェード機能(fade function)を有する制御域を備えることができる。プロセッサは、サラウンド音声プロセッサであり得る。オーディオソースは、個別のオーディオ信号を生成し得る。オーディオ信号の内の1つ以上は、サラウンド信号、及び/またはセンターチャンネル信号であり得る。フェーダー制御器は、回転式の制御器か、または直線式の制御器であり得る。
別の特徴において、本発明は、オーディオシステムにおけるオーディオ信号を保存するための装置において具体化される。装置は、複数のオーディオ信号を受信するプロセッサを備える。プロセッサは、ミキシングされたオーディオ信号を生成するために、複数のオーディオ信号が提供する第1のオーディオ信号の一部分を、複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングする。フェーダー制御器は、第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号の利得を増加する間、第1のオーディオ信号の利得を減少する。
フェーダー制御器は、純粋なフェード機能を有する制御域を備えることができる。プロセッサは、サラウンド音声プロセッサを含み得る。複数のオーディオ信号の内の1つ以上は、サラウンド信号、及び/またはセンターチャンネル信号を含み得る。フェーダー制御器は、回転式の制御器か、または直線式の制御器を含み得る。
1つの特徴において、本発明は、フェーダー制御器において具体化される。フェーダー制御器は、純粋なフェーディング領域を有する第1の制御域を備える。純粋なフェーディング領域(pure fading region)において、第2のオーディオ信号の利得が少なくとも保存される一方、第1のオーディオ信号の利得は減少される。第2の制御域は、第1の制御域に隣接して配置される。第2の制御域において、第1のミキシングされた信号の利得が少なくとも保存される一方、第1のオーディオ信号の利得は減少される。第1のミキシングされた信号は、第1のオーディオ信号の一部分と、第2のオーディオ信号の一部分とを含む。
第1のオーディオ信号、及び第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つは、サラウンド信号を含むことができる。第1のオーディオ信号、及び第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つは、センターチャンネル信号を含むことができる。第1のオーディオ信号、及び第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つは、前方チャンネル信号を含むことができる。1つの構成において、第1のオーディオ信号は、サラウンド信号を含むことができると共に、第2のオーディオ信号は、前方チャンネル信号を含むことができる。
別の特徴において、本発明は、フェーダー制御器において具体化される。フェーダー制御器は、第1の制御域を備える。第1の制御域において、第1のミキシングされた信号の利得が増加される一方、第1のオーディオ信号の利得は減少される。第1のミキシングされた信号は、第1のオーディオ信号の一部分と、第2のオーディオ信号の一部分とを含む。第2の制御域は、第1の制御域に隣接して配置される。第2の制御域において、第2のミキシングされた信号の利得が増加される一方、第3のオーディオ信号の利得は減少される。第2のミキシングされた信号は、第3のオーディオ信号の一部分と、第4のオーディオ信号の一部分とを含む。
追加の第3の制御域は、第1の制御域と、第2の制御域との間に配置されることができる。第3の制御域は、純粋なフェーディング機能(fading function)を提供する。フェーダー制御器の中心位置は、第1の制御域と、第2の制御域との間に配置されることができる。中心位置は、中立のフェーディング位置を含む。
第1のオーディオ信号、第2のオーディオ信号、第3のオーディオ信号、及び第4のオーディオ信号の内の少なくとも1つは、サラウンド信号を含むことができる。第1のオーディオ信号、第2のオーディオ信号、第3のオーディオ信号、及び第4のオーディオ信号の内の少なくとも1つは、センターチャンネル信号を含むことができる。第1のオーディオ信号、第2のオーディオ信号、第3のオーディオ信号、及び第4のオーディオ信号の内の少なくとも1つは、前方チャンネル信号を含むことができる。第3のオーディオ信号は、センターチャンネル信号を含むことができると共に、第4のオーディオ信号は、サラウンド信号を含むことができる。
1つの特徴において、本発明は、オーディオシステムのフェーダー制御器の位置を決定する方法において具体化される。方法は、オーディオシステムによって生成される後方信号に対する、オーディオシステムによって生成される前方信号の比率を計算することを含む。方法は、同様に、フェーダー制御器の位置を調整すること、及びオーディオシステムによって生成される後方信号に対する、オーディオシステムによって生成される前方信号の比率を計算することを含むことができる。方法は、同様に、後方信号に対する前方信号の計算された比率に関連して、フェーダーの利得のモデルを生成することによって、フェード曲線を生成することを含むことができる。方法は、同様に、後方信号に対する前方信号の計算された比率に関連して、フェーダーの利得の検索テーブルを生成することによって、フェード曲線を生成することを含むことができる。方法は、同様に、オーディオシステムによって生成される前方信号と、オーディオシステムによって生成される後方信号の加重平均を計算することを含むことができる。
本発明の他の特徴、目的、及び利点は、同等の参照符号が同等の構造部材、及び機能を示す添付図面と併せて以下の記述を参照することによって、更によく理解されることができる。
開示されたシステム、及び技術は、自動車の聴音環境を仮定して説明されると共に、例証されることになる。しかしながら、それらの技術は、居間、劇場等のような、他の種類の聴音環境に適用できる。
図1は、自動車の聴音環境における複数チャンネルの個別のサラウンド音声システムの構成図を示す。サラウンド音声システム150は、前方左側(FL)チャンネル10と、前方右側(FR)チャンネル20と、センター(C)チャンネル30と、サラウンド左側(SL)チャンネル40と、サラウンド右側(SR)チャンネル50と、バスまたは低周波数効果(LEF)チャンネル60とに対応する、複数の個別のサラウンド音声ソース信号を使用する。6個のソース信号チャンネルが例証されて、説明されるが、ソース信号チャンネルの数は変更することができる。例えば、サラウンド音声システム150は、センターチャンネル30、及び/またはLEFチャンネル60を含まなくても良い。もう一つの方法として、サラウンド音声システム150は、サラウンドセンターチャンネル(図示せず)を含むことができる。このように、ソース信号チャンネルの数は、6個より少ないか、または6個より多くても良い。
個別の信号10〜60は、信号10〜60を処理するためのシグナルプロセッサ70によって受信される。シグナルプロセッサ70は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)の形で、もしくはアナログ回路で実現されることができる。シグナルプロセッサ70は、出力信号を生成するために、様々な入力信号10〜60に関して1つ以上の機能を実行する。シグナルプロセッサ70によって実行されることができる1つの機能は、信号利得の変更である。以下で更に詳細に示されることになるように、シグナルプロセッサ70は、選択された制御パラメータに基づいて、(絶対的な期間、または相対的な期間のいずれかにおいて)信号10〜60の内の1つ以上を減衰するか、または増幅するかのいずれかを行うことができる。
シグナルプロセッサ70によって実行されることができる別の機能は、信号のミキシングである。信号10〜60は、シグナルプロセッサ70の中において、何らかの方法で、可変の相対的な利得、もしくは可変の絶対的な利得によって、一緒にミキシングされることができる。信号のミキシングは、複数の入力信号を入力として受け取り、入力信号の1つ以上のサブセットをミキシングすると共に、複数の出力信号を生成する。ミキシングは、ミキシングされるべき入力信号サブセットの相対的なレベルを減衰するか、または増幅すること、及び調整された入力信号を一緒に合計することを含み得る。出力信号のいくつか、または出力信号の全ては、複数(すなわち、1より多い)の入力信号の成分を含み得る。入力信号の数は、出力信号の数と異なっても良い。もし出力信号の数が入力信号の数より少ない場合、処理はダウンミキシングと呼ばれる。もし出力信号の数が入力信号の数より多い場合、処理はアップミキシングと呼ばれる。
シグナルプロセッサ70は、出力信号を生成するために、様々な入力信号に関して更に他の機能を実行することができる。例えば、一組の信号間の差異が計算されて、信号として出力されるであろう。説明される技術は、入力信号に関して実行され得る機能に制限されないと共に、存在し得る入力信号、及び出力信号の数に制限されない。
所望の機能が実行された後で、シグナルプロセッサ70からの出力信号は、複数の空間的に異なったトランスデューサに対して、選択的に送信され得る。それらのトランスデューサは、前方左側トランスデューサ(FL−T)80、センタートランスデューサ(C−T)90、前方右側トランスデューサ(FR−T)100、サラウンド左側トランスデューサ(SL−T)110、低周波数効果トランスデューサ(LFE−T)120、及びサラウンド右側トランスデューサ(SR−T)130を含み得る。様々なトランスデューサ80〜130は、車両140に実装されることができる。ソース信号の数と同様に、トランスデューサの数は、同様に、6個より少ないか、または6個より多くても良い。
入力(ソース)信号を調整するために使用されることができる制御パラメータの値は、
ミキシングの有無にかかわらず、ラウドスピーカーの場所、及び信号処理の目的がサラウンド音声レベル制御、またはイメージフェーディング制御(image fading control)のためのものであるか否か、のような様々な要因に応じて選択されることができる。制御パラメータは、同様に、聴音環境の音響特性によって変更することができる。
図2は、サラウンド音声システムに使用され得る1つの自由度コントローラに関する回転式制御の図を示す。しかしながら、説明される技術は、回転式制御装置に制限されない。スライダのような他の制御器、または“+/−”(増加/減少制御器)制御器セットが、同様に実装されることができる。制御装置は、アナログ信号、または制御電圧を変更するためのある種類のポテンショメーターを備えることができるか、または制御装置の位置または作動に応じてデジタルコードを出力するある種類のエンコーダであり得る。(回転式、直線式、増加/減少式、または他の種類の制御装置であり得る)デジタルエンコーダは、デジタル(DSP)の実装のために使用されることができる。
制御装置は、リモートコントロールの形式であり得るか、もしくはコントローラが聴音環境におけるどこかに備え付けられる。制御装置は、同様に、車両オーディオシステムのための制御インタフェースユニットのようなサラウンド音声システムの構成部品に配置されることができる。それらの技術は、他の種類の制御装置と接続して等しく適用できるのだが、簡単化のために、以下の記述は回転式制御装置の使用を仮定する。
図2において例証されたように。回転式制御装置のためのトータルの制御域は、複数の制御域に分類される。例証された実施において、回転式制御装置は、時計回りに位置5と位置11との間のサラウンドレベル制御域205、時計回りに位置12と位置15との間の後方フェーディング制御域210、時計回りに位置1と位置4との間の前方フェーディング制御域215、時計回りに位置11と位置12との間の第1の遷移領域220、そして時計回りに位置4と位置5との間の第2の遷移領域225の5つの制御域を含む。しかしながら、制御域を分割する多数の方法があると共に、説明された技術は、制御域が分割される方法において制限されない。例えば、サラウンド音声レベル制御域205は、時計回りに位置4と位置12との間に配置され得ると共に、前方フェーディング制御域215、及び後方フェーディング制御域210は、相応じて小さくなるであろう。制御域は、同様に、図2で示されたように対称的に分割される代わりに、非対称的に分割されるであろう。より多いチューニングステップ、またはより少ないチューニングステップ(図2においては合計15ステップが示される)が、同様に使用され得る。いくつかの実施において、チューニングステップの全体の範囲が著しく異なる可聴音の結果を生成する場合でさえも、隣接したチューニングステップの間の差異が実質的にわずかであるように、チューニングステップの数は十分に多くすることができる。更に、いくつかの実施は、遷移領域220、及び遷移領域225を備えなくても良く、及び/または、フェーディング制御域を1つだけ備えても良い。
サラウンドレベル制御域205における実例として、各時計回りのステップは、サラウンド信号レベルを1.5[dB]増加することができる。サラウンドレベル制御域205は、単一のモノラルサラウンド信号レベル、ステレオのペアのサラウンド信号レベル、またはマルチチャンネルサラウンド信号レベル(例えば、7.1チャンネルの実施に存在するであろう左側サラウンド、左側センターサラウンド、右側センターサラウンド、及び右側サラウンド)を同時に制御することができる。図2の例において、9[dB](6×1.5)のトータルのレベル変化(増加)は、回転式制御装置の位置5から位置11までの時計回りの回転によって生成されるであろう。1つの実施において、位置8は、オリジナルの入力サラウンド信号と比較して0[dB]のサラウンドレベル調整値に対応することができ、位置11は、位置8と比較して+4.5[dB]の調整値に対応することができ(位置8から位置9までのような各ステップは、1.5[dB]ずつ増加する)、そして、位置5は、位置8と比較して−4.5[dB]の調整値に対応することができる(位置8から位置7までのような各ステップは、1.5[dB]ずつ減少する)。ここで説明されたステップサイズは、実例となる目的のために使用されると共に、実際の実施においては、要望通りに変更されることができる。更に、各ステップ変化によるレベル変化は一定である必要がない。位置8から位置9まで移動するときのレベル変化は、位置9から位置10まで移動するときのレベル変化等と異なり得る。
位置12と位置15との間の後方フェーディング制御域210において、後方トランスデューサ(SL−T110、SR−T130、及びLFE−T120)に対する前方トランスデューサ(FL−T80、FR−T100、及びC−T90)の出力レベルは、各ステップに関して調整され得る。この調整は、異なるトランスデューサに印加される信号を操作することによって達成されることができる。制御装置が回転式制御装置の動作範囲の後方フェーディング制御域210部分で動かされるときには、サラウンド音声レベル制御域205において(例えば、位置5から位置11までの範囲に渡って)実行される機能と比較して、異なる機能が実行され得る。更に、後方フェーディング制御域210は、信号の異なるセットを制御することができる(例えば、単なるサラウンド信号以外のレベルが調整され得る)。
例えば、後方フェーディング制御域210における制御装置の時計回りの回転は、前方トランスデューサに供給された信号より、後方トランスデューサに供給された信号を強くさせることができる(すなわち、後方フェード機能)。更に、後方トランスデューサに供給された信号は、左側前方、センター、及び右側前方の入力信号の成分を備え得る。前方トランスデューサに供給された信号は、同様に、サラウンド入力信号からの情報を含み得る。いくつかの実施において、前方トランスデューサ、及び/または後方トランスデューサに供給された信号は、同様に、低周波数効果入力信号からの情報を含み得る。
前方トランスデューサと、後方トランスデューサとの相対的な出力レベルを調整する様々な可能な方法がある。後方フェーディングのシナリオにおける回転式制御器の各時計回りのステップに関して、フェーディングは、以下によって達成され得る。1)前方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持すると共に、後方トランスデューサに供給された信号を増幅する。2)前方トランスデューサに供給された信号を減衰する共に、後方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持する。3)前方トランスデューサに供給された信号を減衰する共に、後方トランスデューサに供給された信号を増幅する。
位置1と位置4との間の前方フェーディング制御域215において、前方トランスデューサ(FL−T80、FR−T100、及びC−T90)に対する後方トランスデューサ(SL−T110、SR−T130、及びLFE−T120)の出力レベルは、各ステップに関して調整され得る。この調整は、異なるトランスデューサに印加される信号を操作することによって達成されることができる。制御装置が回転式制御装置の動作範囲の前方フェーディング制御域215部分で動かされるときには、サラウンド音声レベル制御域205において(例えば、位置5から位置11までの範囲に渡って)、及び後方フェーディング制御域210において(例えば、位置12から位置15に渡って)実行される機能と比較して、異なる機能が実行され得る。更に、前方フェーディング制御域215は、信号の異なるセットを制御することができる。
例えば、前方フェーディング制御域215における制御装置の反時計回りの回転は、後方トランスデューサに供給された信号より、前方トランスデューサに供給された信号を強くさせることができる(すなわち、前方フェード機能)。更に、前方トランスデューサに供給された信号は、左側サラウンド、及び右側サラウンドの入力信号の成分を備え得る。後方トランスデューサに供給された信号は、同様に、前方入力信号からの情報を含み得る。いくつかの実施において、前方トランスデューサ、及び/または後方トランスデューサに供給された信号は、同様に、低周波数効果入力信号からの情報を含み得る。信号の組み合わせは、後方フェーディング制御域210における動作に関する方法と比較して、前方フェーディング制御域215における動作に関する異なる方法で実行され得る。例えば、後方フェーディング制御域210における動作は、有効な前方トランスデューサ成分を有している後方トランスデューサに供給された信号に帰着し得ると共に、一方、前方フェーディング制御域215における動作は、比較的小さいサラウンドトランスデューサ成分を有している前方トランスデューサに供給された信号に帰着し得る。
前方トランスデューサと、後方トランスデューサとの相対的な出力レベルを調整する様々な可能な方法がある。前方フェーディングのシナリオにおける回転式制御器の反各時計回りのステップに関して、フェーディングは、以下によって達成され得る。1)後方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持すると共に、前方トランスデューサに供給された信号を増幅する。2)後方トランスデューサに供給された信号を減衰する共に、前方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持する。3)後方トランスデューサに供給された信号を減衰する共に、前方トランスデューサに供給された信号を増幅する。
図3は、図2において示される制御装置の各位置に関して各トランスデューサに印加される様々な入力信号及び信号レベルの、実例となる制御パラメータチャート250を示す。例えば、制御装置は、車両におけるサラウンド音声アプリケーションのために使用されることができる。選択されたトランスデューサに供給されるサラウンド信号レベルは、動作の第1の領域上で制御される。他の領域上で、様々な信号は、可変の相対的なレベル、及び可変の絶対的なレベルを用いて、一緒にミキシングされる(加算される)と共に、その後で選択されたトランスデューサに供給される。図3の制御パラメータチャート250は、図2で描写された回転式制御装置を使用すると共に図1で示されたような6個のトランスデューサのサラウンド音声構成に関する、信号ミキシングに対応する制御パラメータ値を提供する。チャート250の横軸255は、図2で示された制御器位置1から制御器位置15を表す。チャート250の縦軸260は、図1で示された6個のトランスデューサ(FL−T80、FR−T100、C−T90、SL−T110、SR−T130、及びLFE−T120)を表す。チャート250は、サラウンドレベルとフェーディング制御システムの1つの可能な実施を表す。他の信号ミキシングの組み合わせ、及びパラメータ値が使用されることができる。
図3における各セルは、各トランスデューサ、及び各制御装置の位置に関して、一緒にミキシングされる離散的信号を示す。各セルは、同様に、各トランスデューサ、及び各制御装置の位置に関して、離散的信号に適用されるべきである制御パラメータを示す。制御パラメータは、オリジナルの入力信号に対する利得変化を表す。例えば、前方左側トランスデューサ80に関して、制御装置が位置1(図2参照)に設定されるとき、個別の前方左側信号及びサラウンド左側信号(FL及びSL)は、(セル280において示されるように、)それぞれ特定の利得変化0[dB]及び−1.5[dB]によって処理され、その後で一緒にミキシング(加算)される。ミキシングされた信号は、前方左側トランスデューサ80に供給される。左側サラウンドトランスデューサ110に関して、制御装置が位置12(図2参照)に設定されるとき、個別の前方左側信号、センター信号、及びサラウンド左側信号(FL、C、及びSL)は、(セル290において示されるように、)各々特定の利得変化−1.5[dB]によって処理され、その後で一緒にミキシング(加算)される。ミキシングされた信号は、その次に、左側サラウンドトランスデューサ110に供給される。制御パラメータの値は、例えば感知される音質を最適化するか、及び/または全体のシステム出力レベルを一定に維持することに関連している、ある基準に従って選択されることができる。
サラウンド音声レベル制御域205(時計回りに位置5と位置11との間)に関して、サラウンド入力信号及び前方入力信号は、離散的信号として保存される。すなわち、信号ミキシングが実行されないと共に、他方の信号に対するサラウンド信号の利得変更のみが実行される。制御装置が位置8に設定されるとき、離散的信号の全ては、いかなる利得変更もなしに、対応するトランスデューサに渡される。位置8からの全ての時計回りのステップは、1つのサラウンド信号レベル、または複数のサラウンド信号レベル(SL信号、及びSR信号)を、1.5[dB]のような所定の量によって増加する。位置9において、左側サラウンド信号、及び右側サラウンド信号(SL、及びSR)は、1.5[dB]の利得増加を有することになる(セル287−1及びセル287−2参照)と共に、一方、他の離散的信号は変更なしで通される。各追加の時計回りのステップは、左側サラウンド信号、及び右側サラウンド信号に関する更なる利得増加となる。この実施の例において、位置10から位置11へ動くとき、左側サラウンド信号、及び右側サラウンド信号の両方(SL、及びSR)は、2[dB]の利得変化を有する。このように、各制御ステップによって提供される信号増幅、または信号減衰は、一定である必要がない。あらゆる特定の実施に使用される値は、期待されたシステム、及び聴音環境の仕様に応じて選択されることができる。
同様に、位置8からスタートする全ての反時計回りステップは、左側及び右側の1つのサラウンド信号レベル、または左側及び右側の複数のサラウンド信号レベル(SL信号、及びSR信号)を、1.5[dB]のような所定の量によって減衰する。この例では、位置7において、左側サラウンド信号、及び右側サラウンド信号(SL、及びSR)は、−1.5[dB]の利得変化を有することになる(セル288−1及びセル288−2参照)と共に、他の全ての離散的信号は変更なしで通される。各追加の反時計回りのステップは、左側サラウンド信号、及び右側サラウンド信号に関する更なる利得減少となる。
後方フェーディング制御域210(時計回りに位置12と位置15との間)において、音のイメージ(audio image)は、個々の時計回りのステップの回転によって、後方にフェードされる。この範囲の動作に関して、制御装置と関連付けられた信号処理を通過したオーディオ信号は、もはや離散的信号として保持されない。例えば、オーディオは、個別のマルチチャンネルサラウンド音声を表さないが、しかしその代りに、ある方法においてミキシングされる入力信号を表す。しかしながら、サラウンド音声情報の全ては、まだ存在する。
位置12(図2参照)からの全ての時計回りのステップの回転は、後方トランスデューサ110、及び後方トランスデューサ130(SL−T、SR−T)に供給された信号を、前方トランスデューサ80、前方トランスデューサ90、及び前方トランスデューサ100(FL−T、FR−T、及びC−T)に供給された信号より相対的に強くする。特定の実施が例証されるが、前方トランスデューサと後方トランスデューサとの間で相対的な信号強度を調整するために、以下のような様々な可能な方法がある。1)前方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持すると共に、後方トランスデューサに供給された信号を増幅する。2)前方トランスデューサに供給された信号を減衰すると共に、後方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持する。3)前方トランスデューサに供給された信号を減衰すると共に、後方トランスデューサに供給された信号を増幅する。これらの方法の内のどれもが、単独で、もしくは組み合わせて、フェード機能を達成するために使用されることができる。例証された例は、位置12から位置15までの領域における時計回りのステップの回転に関して、後方トランスデューサに供給された信号の強さを変わらない状態に保持すると共に、前方トランスデューサに供給された信号の強さを減少する。
この例では、(セル295−1で示されたように、)位置13において、個別の前方左側信号(FL)は、8[dB]減衰されることによって調整され、個別の左側信号(SL)は、10[dB]減衰されることによって調整され、そして2つの調整された信号は、ミキシングされると共に、前方左側トランスデューサ80(FL−T)に対して供給される。別の実施において、前方左側信号、及びサラウンド左側信号(FL、及びSL)は、8[dB]のような同じ大きさで減衰されることができる。そのような場合において、それらの信号は、減衰された後よりむしろ、減衰される前に一緒にミキシングされるであろう。すなわち、もし前方左側信号、及びサラウンド左側信号(FL、及びSL)が、同じ大きさ(例えば8[dB])で減衰される場合、実施は、前方左側信号、及びサラウンド左側信号(FL、及びSL)を、あらゆる事前調整なしで、前方左側トランスデューサ(FL−T)に対して供給できる。その代りに、前方左側トランスデューサ80は、信号FLと信号SLの両方に同じ8[dB]の減衰を達成するように調整されることができる。このように、もし全てのミキシングされた信号に関する調整量が同じである場合、ミキシング信号シナリオのための信号調整は、それらの信号が供給されたシグナルプロセッサか、またはトランスデューサのいずれかにおいて実行され得る。同様に、(センタートランスデューサ90(C−T)に供給された信号のためのような)離散的信号シナリオのための信号調整は、それらの信号が供給されたシグナルプロセッサか、またはトランスデューサのいずれかにおいて実行され得る。
位置13においては、前方トランスデューサと比較して、サラウンドトランスデューサに関して異なる調整、及びミキシングが実行される。例えば、(セル295−2で示されたように、)個別の前方左側信号(FL)は、1.5[dB]減衰されることによって調整され、個別のセンター信号(C)は、1.5[dB]減衰されることによって調整され、個別のサラウンド左側信号(SL)は、1.5[dB]減衰されることによって調整され、そして、3つの調整された信号は、ミキシングされると共に、左側サラウンドトランスデューサ110(SL−T)に対して供給される。
(セル295−3、セル295−4、及びセル295−5で示されたように、)位置15において、前方トランスデューサ80、前方トランスデューサ90、及び前方トランスデューサ100(FL−T、FR−T、及びC−T)に供給された全ての信号は、60[dB]減衰されるように調整される。この場合、実質的には、前方トランスデューサから来る音は聞くことができない。他方では、(セル295−6、及びセル295−7で示されたように、)後方トランスデューサ110、及び後方トランスデューサ113(SL−T、及びSR−T)に供給された信号は、それらのオリジナルのレベルに設定し直されると共に、調整されない前方信号と結合される。
前方フェーディング制御域(時計回りに位置1と位置4との間)において、音のイメージ(audio image)は、個々の反時計回りのステップの回転によって、前方にフェードされる。この範囲の動作に関して、制御装置と関連付けられた信号処理を通過したオーディオ信号は、離散的信号として保持されない。例えば、オーディオは、個別のマルチチャンネルサラウンドではないが、しかしその代りに、ある方法においてミキシングされる入力信号を使用する。しかしながら、サラウンド音声情報の全ては、まだ存在する。
位置4からの全ての反時計回りのステップの回転は、前方トランスデューサ80、前方トランスデューサ90、及び前方トランスデューサ100(FL−T、FR−T、及びC−T)に供給された信号を、後方トランスデューサ110、及び後方トランスデューサ130(SL−T、SR−T)に供給された信号より相対的に強くする。この例において、前方トランスデューサに供給された前方信号(FL、及びFR)の強さは、変わらない状態に維持されると共に、一方前方トランスデューサに供給されたサラウンド信号(SL、及びSR)の強さは、一般的に各反時計回りのステップの回転と共に増大する。それと同時に、後方トランスデューサに供給された信号の強さは、位置4から位置1までの領域の反時計回りのステップの回転に関して減少される。しかしながら、前方トランスデューサと後方トランスデューサとの間で相対的な信号強度を調整するために、以下のような様々な可能な方法がある。1)後方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持すると共に、前方トランスデューサに供給された信号を増幅する。2)後方トランスデューサに供給された信号を減衰すると共に、前方トランスデューサに供給された信号を変わらない状態に保持する。3)後方トランスデューサに供給された信号を減衰すると共に、前方トランスデューサに供給された信号を増幅する。これらの方法の内のどれもが、単独で、もしくは組み合わせて、フェード機能を達成するために使用されることができる。
前方フェーディング制御域の特定の例として、(セル285−1において示されたように、)位置3において、個別の前方左側信号(FL)は(0[dB]の制御パラメータを有して)どのような調整もされずに通され、個別のサラウンド左側信号(SL)は、3[dB]減衰されるように調整され、そして、2つの調整された信号は、ミキシングされると共に、前方左側トランスデューサ80(FL−T)に対して供給される。別の実施において、前方左側信号FL、及びサラウンド信号SLは、3[dB]のような同じ大きさで減衰されるであろう。この場合、それらの信号は、減衰された後よりむしろ、減衰される前に一緒にミキシングされるであろう。同様に、(セル285−2において示されたように、)位置3では、個別の前方左側信号(FL)は、9[dB]減衰されることによって調整され、個別のサラウンド左側信号(SL)は、13[dB]減衰されることによって調整され、そして、調整された信号は、ミキシングされると共に、左側サラウンドトランスデューサ110(SL−T)に対して供給される。
(セル285−3、及び285−4で示されたように、)位置1において、後方トランスデューサ110、及び後方トランスデューサ130(SL−T、及びSR−T)に供給された全ての信号は、60[dB]減衰されるように調整される。この状況において、実質的には、後方トランスデューサから来る音は聞くことができない。
サラウンドレベル制御域と後方フェーディング制御域との間の遷移領域(図2において時計回りに位置11と位置12との間)は、サラウンド信号レベルと後方フェード制御機能との間の遷移領域としての役目を果たす。同様に、サラウンドレベル制御域と前方フェーディング制御域との間の遷移領域(図2において反時計回りに位置5と位置4との間)は、サラウンド信号レベルと前方フェード制御機能との間の遷移領域としての役目を果たす。これらの遷移領域は、制御機能の間の遷移をできる限り滑らかな状態にするために使用されることができる。この平滑化は、サラウンドレベル制御機能とフェーディング機能とを切り替えたときに、システム出力レベルをほぼ一定な状態に保持すると共に、ミキシングされない信号とミキシングされた信号との間の遷移を、できる限り連続的であるように実行することによって達成され得る。
図4は、サラウンドレベル制御域と後方フェーディング制御域との間の遷移領域に関する更に細かい分解能制御スキーム300の代表的な図を示す。同様の制御スキームは、サラウンドレベル制御域と前方フェーディング制御域との間の遷移領域にも使用されることができる。更に細かい分解能制御スキーム300は、複数の中間の制御器位置1’、2’、及び3’を有する。各中間の制御器位置は、位置11と位置12とに関するミキシングの中間のレベル、及び中間のシステム出力レベルを表すことができる。
図5は、図4で示される制御装置の各中間位置に関して各トランスデューサに印加される様々な入力信号及び信号レベルの、実例となる制御パラメータチャート500を示す。そのチャートは、位置11と位置12との間の遷移領域に関する信号ミキシング、及び対応する利得制御パラメータ値の例を表す。他の数の中間の制御器位置が使用されることもできるが、簡単化のために、位置11と位置12との間に3つの更に細かい中間のステップがあると仮定されている。チャート500の横軸505は、図4で示された中間の制御器位置1’から中間の制御器位置3’を表す。チャート500の縦軸510は、図1で示された6台のトランスデューサ(FL−T80、FR−T100、C−T90、SL−T110、SR−T130、及びLFE−T120)を表す。チャート500は、サラウンドレベルとフェーディングの制御システムに関する、遷移領域の1つの可能な実施を表す。他の信号ミキシングの組み合わせ、及びパラメータ値が使用されることができる。
前方トランスデューサに関して、時計回りのステップの回転は、個別の前方左側信号、前方右側信号、及びセンター信号(FL、FR、及びC)の減衰に帰着する。サラウンド左側信号、及びサラウンド右側信号(SL、及びSR)は、それぞれ前方左側信号、及び前方右側信号(FL、及びFR)に加算されると共に、各回転ステップにおいて増幅される。後方トランスデューサに関して、個別の前方左側信号、及び前方右側信号(FL、及びFR)は、それぞれサラウンド左側信号、及びサラウンド右側信号(SL、及びSR)に加算される。更に、センター信号(C)は、サラウンド左側信号、及びサラウンド右側信号(SL、及びSR)に等しく加算される。前方左側信号、前方右側信号、及びセンター信号(FL、FR、及びC)は、各回転ステップにおいて増幅されると共に、個別のサラウンド左側信号、及びサラウンド右側信号(SL、及びSR)は、各回転ステップにおいて減衰される。
前方左側トランスデューサ80(FL−T)に関して、位置11から位置12まで遷移するとき、個別の前方左側信号(FL)は、(セル600−1で示されたように、)位置11における0[dB]から、(セル600−2で示されたように、)位置12における−4[dB]まで徐々に減衰されることになる。サラウンド左側信号(SL)は、位置1’において、初めに(それがかろうじて聞こえるように)相対的利得−60[dB]で個別の前方左側信号(FL)と徐々にミキシングされると共に、位置12において−6[dB]に到達するまで、各時計回りのステップの回転と共にサラウンド左側信号利得は増加される。
左側サラウンドトランスデューサ110(SL−T)に関して、時計回り方向に位置11から位置12まで遷移するとき、サラウンド左側信号(SL)は、(セル610−1で示されたように、)位置11における相対的な利得5[dB]から、位置12における−1.5[dB]まで徐々に減衰されることができる。その遷移が実行されると、前方左側信号、及びセンター信号(FL、及びC)は、個別のサラウンド左側信号に徐々にミキシングされる。特に、個別の前方左側信号、及びセンター信号(FL、及びC)は、位置1’の相対的な利得−60[dB]で始まって、徐々にミキシングされると共に、前方左側信号、及びセンター信号(FL、及びC)に関する利得は、各時計回りのステップの回転と共に、(セル610−2で示されたように、)位置12における利得−1.5[dB]まで増加される。遷移領域の他の可能な実施が可能である。例えば、他のパラメータ値が使用され得ると共に、代替ミキシング方法が使用され得る。
サラウンドレベル制御域と前方フェーディング制御域との間の第2の遷移領域は、図5で示された方法と類似した遷移方法を使用することができる。
図6は、自動車の聴音環境におけるマルチチャンネルの個別のサラウンド音声システム620の空間的に異なったトランスデューサの構成図である。サラウンド音声システムは、前方左側(FL)チャンネル622、前方右側(FR)チャンネル624、前方センター(FC)チャンネル626、サラウンド左側(SL)チャンネル628、サラウンド右側(SR)チャンネル630、及び後方センター(BC)チャンネル632に対応する複数のサラウンド音声ソース信号を使用する。6つのソース信号チャンネルが例証されると共に、説明されるが、ソース信号チャンネルの数は変更することができる。例えば、サラウンド音声システム620は、同様に、低周波数効果(LEF)チャンネルを有することができる。このように、例えば、マルチチャンネルの個別のサラウンド音声システム620は、“5.1”、“6.1”、“7.1”、または“8.1”の個別のサラウンドシステムであり得る。
離散的信号622〜632は、信号622〜632を処理するためのシグナルプロセッサ634によって受信される。シグナルプロセッサ634は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)の形で、もしくはアナログ回路で実現されることができる。シグナルプロセッサ634は、出力信号を作成するために、様々な入力信号622〜632に関して、1つ以上の機能を実行する。シグナルプロセッサ634によって実行され得る1つの機能は、信号利得の変更である。以下で更に詳細に説明されることになるように、シグナルプロセッサ634は、選択された制御パラメータに基づいて、(絶対的な期間、または相対的な期間のいずれかにおいて)信号622〜632の内の1つ以上を減衰するか、または増幅するかのいずれかを行うことができる。
シグナルプロセッサ634によって実行され得る別の機能は、信号ミキシングである。信号622〜632は、シグナルプロセッサ634の中で、何らかの方法で、可変の相対的な利得、もしくは可変の絶対的な利得によって、一緒にミキシングされることができる。ミキシングは、ミキシングされるべき入力信号サブセットの相対的なレベル、または絶対的なレベルを減衰するか、または増幅することによって調整すること、及び調整された入力信号を一緒に合計することを含み得る。出力信号の1つ、または出力信号の全ては、複数(すなわち、1より多い)の入力信号の成分を含み得る。入力信号622〜632の数は、出力信号の数と異なっても良い。
シグナルプロセッサ634は、出力信号を作成するために、様々な入力信号622〜632に関して、更に他の機能を実行することができる。例えば、一組の信号間の差異が計算されて、信号として出力されるであろう。説明される技術は、入力信号に関して実行され得る機能(例えばミキシング)に制限されないと共に、存在し得る入力信号、及び出力信号の数に制限されない。
所望の機能が実行された後で、シグナルプロセッサ634からの出力信号は、複数の空間的に異なったトランスデューサに対して、選択的に送信され得る。それらのトランスデューサは、前方左側トランスデューサ(FL−T)636、前方センタートランスデューサ(FC−T)638、前方右側トランスデューサ(FR−T)640、サラウンド左側トランスデューサ(SL−T)642、後方センタートランスデューサ(BC−T)644、及びサラウンド右側トランスデューサ(SR−T)646を含み得る。様々なトランスデューサ636〜646は、車両648に実装されることができる。ソース信号の数と同様に、トランスデューサの数は、同様に、6個より少ないか、または6個より多くても良い。
入力(ソース)信号を調整するために使用されることができる制御パラメータの値は、ミキシングの有無にかかわらず、トランスデューサの場所、及びシグナルプロセッサ634が信号ミキシング、サラウンド音声レベル制御、イメージフェーディング制御、または信号処理の組み合わせを実行するか否か、のような様々な要因に応じて選択されることができる。制御パラメータは、同様に、車両における室内装飾の種類、シートの数、乗客の数、天井の材料、室内の容積等のような聴音環境の音響特性によって変更することができる。
いくつかの実施例において、個別のフェーダー制御器(fader control)、及びサラウンドレベル制御器が、入力信号622〜632を制御するために使用され得る。例えば、フェーダー制御器、及び/またはサラウンドレベル制御器は、それぞれ1つの自由度回転式コントローラを備えることができる。しかしながら、そのコントローラは、回転式制御装置に制限されない。スライダのような他の制御器、または“+/−”(増加/減少制御器)制御器セットが、同様に実装されることができる。制御装置は、アナログ信号、または制御電圧を変更するためのポテンショメーターを備えることができるか、または制御装置の位置または作動に応じてデジタルコードを出力するエンコーダであり得る。(回転式、直線式、増加/減少式、または他の種類の制御装置であり得る)デジタルエンコーダは、デジタル(DSP)の実装のために使用されることができる。
制御装置は、リモートコントロールの形式であり得るか、もしくはコントローラが聴音環境におけるどこかに備え付けられる。制御装置は、同様に、車両オーディオシステムのための制御インタフェースユニットのようなサラウンド音声システムの構成部品に配置されることができる。それらの技術は、他の種類の制御装置と接続して等しく適用できるのだが、簡単化のために、以下の記述は回転式制御装置の使用を仮定する。一実施例において、ミキシングされるサラウンド信号のレベル(利得)は、図7を参照して説明された個別のサラウンドレベル制御器によって制御されることができる。例えば、サラウンド信号レベル制御器は、図6の後方トランスデューサ642、後方トランスデューサ644、及び後方トランスデューサ646に印加される後方サラウンド信号の利得を増加し得るか、もしくは減少し得る。
更に、サラウンド信号レベル制御器は、前方フェーディング動作の間に前方信号とミキシングされる後方サラウンド信号の利得を増加し得るか、もしくは減少し得る。これは、前方信号とミキシングされる後方サラウンド信号の一部分の利得に影響を与えると共に、従って、前方信号に対する後方サラウンド信号の利得比率を変更することができる。代りに、サラウンド信号レベル制御器は、サラウンド信号が、信号ミックスにおいてあまり顕著にならないように、前方信号とミキシングされるサラウンド信号の利得を減少し得る。一実施例において、サラウンド信号の利得は、車両内の音響エネルギーを一定の状態に保持するように前もって決定される。
後方にフェードする場合に前方センターチャンネル情報を保持するために、後方フェーディング制御域において、前方センターチャンネル信号の少なくとも一部分は後方サラウンド信号とミキシングされ得る。後方サラウンド信号とミキシングされる前方センターチャンネル信号のパーセンテージは、一定の状態を保存し得るか、もしくはフェーダー制御器が徐々に後方にフェードするように変更することができる。ミキシングパラメータは、後方へのフェーディング、及び前方センターチャンネル信号レベルの程度によって制御され得る。例えば、フェーダー制御器が所定位置まで徐々に後方にフェードすると、後方サラウンド信号とミキシングされる前方センターチャンネル信号のパーセンテージは増加する。ミキシングされる前方センターチャンネル信号のレベル(利得)は、個別のセンターチャンネルレベル制御器(図示せず)によってか、もしくは図7を参照して説明されたサラウンドレベル制御器の一部分によって制御され得る。例えば、サラウンド信号レベル制御器の一部分は、前方センターチャンネル信号の利得を制御し得る。サラウンド信号レベル制御器の一部分は、図6の前方センターチャンネルトランスデューサ638に対して印加される前方センターチャンネル信号の利得を増加または減少することができる。
後方にフェードする場合に、前方左側チャンネル情報、及び/または前方右側チャンネル情報の少なくとも一部分を、後方フェーディング制御域において後方サラウンド信号とミキシングすることによって、前方左側チャンネル情報、及び/または前方右側チャンネル情報が直接保持され得ることに注意すべきである。一実施例において、前方センターチャンネル情報は、前方左側チャンネル情報、及び/または前方右側チャンネル情報を含む。このように、センターチャンネル情報を保持することは、同様に、前方左側チャンネル情報、及び/または前方右側チャンネル情報を保持する。
図7は、本発明の一実施例によるサラウンドレベル制御器650のための回転式制御線図を例証する。サラウンドレベル制御器650は、回転式コントローラとして示されるが、しかしながら、スライダのような他の制御器、または“+/−”(増加/減少制御器)制御器セットが、同様に実装されることができる。サラウンドレベル制御器650は、アナログ信号、または制御電圧を変更するためのポテンショメーターを備えることができるか、またはサラウンドレベル制御器650の位置または作動に応じてデジタルコードを出力するエンコーダであり得る。(回転式、直線式、増加/減少式、または他の種類の制御装置であり得る)デジタルエンコーダは、デジタル(DSP)の実装のために使用されることができる。サラウンドレベル制御器650は、リモートコントロールの形式であり得るか、もしくはコントローラが聴音環境におけるどこかに備え付けられる。サラウンドレベル制御器650は、同様に、車両オーディオシステムのための制御インタフェースユニットのようなサラウンド音声システムの構成部品に配置されることができる。
サラウンドレベル制御器は、サラウンド音声信号の利得を制御し得る。例えば、各時計回りのステップは、サラウンド信号レベルを1.5[dB]増加し得る。サラウンドレベル制御器650は、単一のモノラルサラウンド信号レベル、ステレオのペアのサラウンド信号レベル、またはマルチチャンネルサラウンド信号レベル(例えば、7.1チャンネルの実施に存在するであろう左側サラウンド、左側センターサラウンド、右側センターサラウンド、及び右側サラウンド)を同時に制御することができる。
図7の例において、21[dB](14×1.5)のトータルのレベル変化は、回転式制御装置の位置1(625)から位置15(654)までの時計回りの回転によって生成されるであろう。1つの実施において、位置8(655)は、オリジナルの入力サラウンド信号と比較して0.0[dB]のサラウンドレベル調整値に対応することができ、位置15(654)は、位置8(655)と比較して+10.5[dB]の調整値に対応することができ(位置8(655)から位置9(656)までのような各ステップは、1.5[dB]ずつ増加する)、そして、位置1(652)は、位置8(655)と比較して−10.5[dB]の調整値に対応することができる(位置8(655)から位置7(657)までのような各ステップは、1.5[dB]ずつ減少する)。ここで説明されたステップサイズは、実例となる目的のために使用されると共に、実際の実施においては、要望通りに変更されることができる。更に、各ステップ変化によるレベル変化は一定である必要がない。位置8(655)から位置9(656)まで移動するときのレベル変化は、位置9(656)から位置10(658)まで移動するときのレベル変化等と異なり得る。
図8は、本発明の一実施例によるフェーダー制御器660に関する回転式制御線図を例証する。フェーダー制御器660は、前方フェーディング制御域662、及び後方フェーディング制御域664を含む。フェーダー制御器660は、同様に、フェードしない位置、または中立のフェーディング位置に対応するセンター位置666を含むことができる。一実施例において、前方フェーディング制御域662は、同様に、1つ以上のサラウンド音声信号を、図6の前方左側(FL)チャンネル622、前方右側(FR)チャンネル624、及び/または前方センター(FC)チャンネル626のような前方オーディオ信号とダウンミキシングするためのサラウンド音声ミキシングを含む。サラウンド音声信号は、フェーダー制御器660がセンター位置666から反時計回りに回転すると、前方オーディオ信号とミキシングされ得る。一実施例において、後方フェージング制御域664は、同様に、センターチャンネル信号を後方サラウンド音声信号とダウンミキシングするためのセンターチャンネルミキシングを含む。センターチャンネル信号は、フェーダー制御器660がセンター位置666から時計回りに回転すると、後方サラウンド音声信号とミキシングされ得る。
フェーダー制御器660は2つの対称的な領域である前方フェーディング制御域662、及び後方フェーディング制御域664を有することが示されているが、領域を分割する多数の方法がある。例えば、前方フェーディング制御域662は、後方フェーディング制御域664より大きくすることができるか、もしくは、後方フェーディング制御域664は、前方フェーディング制御域662より大きくすることができる。同様に、合計15のチューニングステップが示されるが、更に多いか、もしくは更に少ないチューニングステップが使用されることができる。
一実施例において、フェーダー制御器660は、以下のように動作する。位置8と位置15との間の後方フェーディング制御域664において、後方トランスデューサ(図6のSL−T642、SR−T646、BC−T644)に対する前方トランスデューサ(図6のFL−T636、FR−T640、FC−T638)の出力レベルは、各ステップに関して調整され得る。この調整は、異なるトランスデューサに印加される信号を操作することによって達成されることができる。例えば、フェーダー制御器660が、後方トランスデューサにセンターチャンネル情報をダウンミキシングするために、回転式コントローラの動作範囲の後方フェーディング制御域664部分で動かされるときに、ミキシング機能が実行され得る。更に、後方フェーディング制御域664は、信号の異なるセットをミキシングするか、及び/または制御することができる(例えば、単にサラウンド信号に対するセンターチャンネル情報以外のミキシングが実行され得る)。
例えば、後方フェーディング制御域664におけるフェーダー制御器660の時計回りの回転は、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号より、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を強くさせることができる(すなわち、後方フェード機能)。更に、信号は、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号は、前方左側622、前方センター626、及び前方右側624の入力信号の内の1つ以上の成分を備え得る。前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号は、同様に、サラウンド入力信号628、630からの情報を含み得る。いくつかの実施例において、前方トランスデューサ、及び/または後方トランスデューサに供給された信号は、同様に、低周波数効果入力信号(図示せず)からの情報を含み得る。
前方トランスデューサ636、638、640と、後方トランスデューサ642、644、646との相対的な出力レベルを調整する様々な技術がある。後方フェーディング制御域664におけるフェーダー制御器660の時計回りの回転に関して、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を変わらない状態に保持すると共に、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を増幅すること、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を減衰すると共に、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を変わらない状態に保持すること、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を増幅すると共に、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を減衰すること、または前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を減衰すると共に、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を増幅することによって、フェーディングが達成され得る。
位置1と位置8との間の前方フェーディング制御域662において、前方トランスデューサ(FL−T636、FR−T640、及びFC−T638)に対する後方トランスデューサ(SL−T642、SR−T646、及び、BC−T644)の出力レベルは、各ステップに関して調整され得る。この調整は、異なるトランスデューサに印加される信号を操作することによって達成されることができる。例えば、フェーダー制御器660が、前方トランスデューサ636、638、640にサラウンド音声信号情報をダウンミキシングするために、フェーダー制御器660の動作範囲の前方フェーディング制御域662部分で動かされるときに、ミキシング機能が実行され得る。更に、前方フェーディング制御域662は、信号の異なるセットをミキシングするか、及び/または制御することができる(例えば、単に前方音声信号に対するサラウンド音声信号情報以外のミキシングが実行され得る)。
例えば、前方フェーディング制御域662におけるフェーダー制御器660の反時計回りの回転は、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号より、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を強くさせることができる(すなわち、前方フェード機能)。更に、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号は、左側サラウンド628、及び右側サラウンド630の入力信号の成分を備え得る。後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号は、同様に、前方入力信号622、624、626からの情報を含み得る。いくつかの実施において、前方トランスデューサ、及び/または後方トランスデューサに供給された信号は、同様に、もし存在する場合には低周波数効果入力信号からの情報を含み得る。
信号の組み合わせは、後方フェーディング制御域664における動作に関する方法と比較して、前方フェーディング制御域662における動作に関する異なる方法でミキシングされると共に、制御され得る。例えば、後方フェーディング制御域664における動作は、有効な前方信号成分を有している後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号に帰着し得ると共に、一方、前方フェーディング制御域662における動作は、比較的小さいサラウンド音声信号成分を有している前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号に帰着し得る。
前方トランスデューサ636、638、640と、後方トランスデューサ642、644、646との相対的な出力レベルを調整する様々な可能な方法がある。前方フェーディング制御域662におけるフェーダー制御器660の反時計回りの回転に関して、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を変わらない状態に保持すると共に、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を増幅すること、後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を減衰すると共に、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を変わらない状態に保持すること、または後方トランスデューサ642、644、646に供給された信号を減衰すると共に、前方トランスデューサ636、638、640に供給された信号を増幅することによって、フェーディングが達成され得る。
図9は、本発明の別の実施例によるフェーダー制御器670に関する回転式制御線図を例証する。図9のフェーダー制御器670は、図8のフェーダー制御器660と類似していると共に、前方フェーディング制御域672、及び後方フェーディング制御域674を含む。フェーダー制御器670は、同様に、追加の純粋なフェーディング領域676を含む。純粋なフェーディング領域676は、フェーダー制御器670の中央の範囲に純粋なフェーディング機能を含むように構成される。“純粋なフェーディング機能”によって、我々は、信号ミキシングが純粋なフェーディング領域676において実行されないことを意味する。一実施例において、純粋なフェーディング領域676は、フェーダー制御器670の全範囲の約30パーセントを含む。しかしながら、純粋なフェーディング領域676は、フェーダー制御器670の全範囲の更に大きな割合、もしくは更に小さな割合を含むことができる。更に、センター位置678は、フェードしない位置に対応し得る。前方フェーディング制御域672、及び後方フェーディング制御域674は、図8の前方フェーディング制御域662、及び後方フェーディング制御域664を参照して、前述のように構成され得る。
一実施例では、音響エネルギーは、前方フェーディング制御域672、及び後方フェーディング制御域674における場合と同様に、純粋なフェーディング領域676において一定の状態に保持され得る。前述のように、純粋なフェーディング領域676は、ダウンミキシングせずに純粋なフェーディングを実行する領域である。前方フェーディング制御域672、及び後方フェーディング制御域674は、選択された信号内容を保存するために、ダウンミキシングすることによってフェード制御を増加させる。図8で示されたように、選択された信号内容を保存するためにダウンミキシングすることにより増加させられるフェード制御を含む追加の制御域によって、本発明が実行され得ることに注意すべきである。更に、図8のフェーダー制御器660、及び図9のフェーダー制御器670は、サラウンド信号レベルの独立調整を提供するために、図7のサラウンドレベル制御器650と共に使用され得るということに注意すべきである。
それらの領域は、多数の方法で分割され得る。各領域は、フェーダー制御器670の位置に応じて様々な信号利得を導入し得る。更に、信号ミキシングの種類と程度は、同様に、フェーダー制御器670の位置に応じて変更され得る。フェーダー制御器670の位置に対応する位相遅延、及び/または等化のような他の信号効果が、同様に適用され得る。一実施例において、フェーディング領域は、利得のみに関して定義される。
図10は、本発明の一実施例によるフェード曲線のグラフ680を例証する。グラフ680は、図8のフェーダー制御器660、または図9のフェーダー制御器670に対応し得る。図9のフェーダー制御器670を使用する例において、センター位置678は、位置8に示される。純粋なフェーディング領域676は、ほぼ位置6.0とほぼ位置10.0との間である。位置6.0において、前方オーディオ信号の利得は約1.5[dB]増加し、一方、後方サラウンドオーディオ信号の利得は約2.5[dB]減少する。位置10.0において、後方サラウンドオーディオ信号の利得は約1.5[dB]増加し、一方、前方オーディオ信号の利得は約2.5[dB]減少する。
前方フェーディング制御域672において、前方オーディオ信号の利得は、位置1.0における約3.0[dB]に徐々に増加され、一方、後方サラウンドオーディオ信号の利得は、初めは漸進的な方法で減少されると共に、次に位置1.0における約−28[dB]まで急速に減少される。後方フェーディング制御域674において、後方オーディオ信号の利得は、位置15.0における約3.0[dB]に徐々に増加され、一方、前方サラウンドオーディオ信号の利得は、初めは漸進的な方法で減少されると共に、次に位置15.0における約−33[dB]まで急速に減少される。
前方にフェードする場合に後方サラウンド情報を保持するために、前方フェーディング制御域672において、後方サラウンド信号の少なくとも一部分は前方信号とミキシングされ得る。ミキシングパラメータは、前方へのフェーディング、及びサラウンド信号レベルの程度によって制御され得る。例えば、フェーダー制御器670が位置1.0まで徐々に前方にフェードすると、前方信号とミキシングされる後方サラウンド信号の量は増加する。
一実施例において、フェーダー制御器670の位置は、前方信号及び後方信号から利得の比率を計算することによって決定され得る。例えば、ステレオの構成を仮定すると、後方左側信号に対する前方左側信号の比率は、後方右側信号に対する前方右側信号の比率に相当する。このように、(後方へのフェードを仮定する、)比率xは、以下の数式のように表され得る。
計算は、更に低い(間引かれた)サンプルレートを含むあらゆるレートにおいて発生し得る。更に、二乗平均平方根(RMS:root-mean-square)信号レベルのような信号強度のあらゆる指標が、比率の計算に使用され得る。例えば、RMSは、時間変化、及び軽微な信号グリッジが原因であるエラーを最小限にし得る。同様に、左側信号と右側信号は、信号レベルのバランスが及ぼす影響を打ち消すために加算され得る。
フェード曲線680は、フェーダー制御器670の各位置に関する比率xを使用することによって生成され得る。フェード曲線680は、フェーダー制御器の位置に関連するフェーダー利得のグラフである。多項式が、フェード曲線を近似するために使用され得る。多項式は、以下の数式のように表され得る。
例えば、多項式の係数は、“最小2乗適合”モデルのようなモデルを用いて計算され得る。多項式の次数は、適合の所望の精度に基づいて決定される。例えば、3次の次数、またはより高い次数の多項式が使用され得る。一実施例において、フェーダー利得情報に対する信号比率を含む検索テーブルが、同様に、フェード曲線を生成するために実装されるであろう。
フェーダー制御器の位置の決定は、ヘッドユニットのプリアンプ出力を通してヘッドユニットと連結される(プロセッサを有する)増幅器によって使用され得る。フェーダー制御器の位置を知ることによって、増幅器は、利用者によって望まれたフェーダー位置を保持する一方で、等化パラメータの調整のようなシステム性能を向上させるために、ヘッドユニットからの信号を処理し得る。
1つの構成において、増幅器は、同様に、オリジナルのステレオ信号の近似を以下の数式のように回復し得る。オリジナルのステレオ信号は、オーディオシステムのヘッドユニットが提供するフェードされた信号の加重平均をとることによって近似され得る。
比率xは、(前方へのフェードを仮定すると、)以下の数式のように表され得る。
結果を求めると、以下の数式による方程式のようになる。
多くのアプリケーションにおいて、フェード制御器が信号を前方にフェードするとき、前側は、ユニティゲイン(unity gain)を有している。すなわち、フェードの方向とは反対の方向における利得は、フェード制御器によって影響を受ける。例えば、前方にフェードする場合、前側がユニティゲインを有していると共に、後側が減衰された利得を有しており、逆に、後方にフェードする場合、後側がユニティゲインを有していると共に、前側が減衰された利得を有している。この仮定の下で、増減係数は、以下の数式のように表され得る。
加重関数a(x)は、フェーダー制御器670の各位置に関する比率xを使用することによって生成され得る。多項式が加重関数を近似するために使用され得る。多項式は、以下の数式のように表され得る。
例えば、多項式の係数は、“最小2乗適合”モデルのようなモデルを用いて計算され得る。多項式の次数は、適合の所望の精度に基づいて決定される。例えば、3次の次数、またはより高い次数の多項式が使用され得る。一実施例において、フェーダー利得情報に対する信号比率を含む検索テーブルが、同様に、フェード曲線を生成するために実装されるであろう。“a”の値が、従って決定され得る。オリジナルのステレオ信号は、その場合に、前述の方程式における“a”の値を代用することによって近似され得る。
図11は、本発明の一実施例によるダウンミックスモジュール700の構成図を例証する。ダウンミックスモジュール700は、“5.1”、“6.1”、または“7.1”サラウンド音声構成のようなサラウンド音声システムを操作する。前述のように、もし図11で示されたダウンミキシングすることによるような特定の信号内容の意図的な保存が考慮されない場合、極端なフェード位置における信号情報を減らすことが可能である。例えば、典型的なサラウンド音声システムにおいて、オーディオが完全に前方にフェードされる場合、サラウンド信号は失われることになる。ダウンミックスモジュール700は、その動作を更によく例証するための構成図で示される。ダウンミックスモジュール700を実現するために使用され得る多数のアナログ回路設計、及びデジタル回路設計がある。
本発明は、車両キャビン、もしくはリスニングルームのような聴音環境においてフェーディング制御を実行する場合に、サラウンドチャンネル、またはセンターチャンネルのような信号情報を保存する技術を提供する。例えば、図6に示されるような、空間的に異なったトランスデューサを有する典型的なサラウンドアプリケーションにおいて、前方にフェードする場合、及び後方にフェードする場合に、いくつかの信号は保存され得る。例えばチューニングを容易にするためのものか、または特定の設計のような、いくつかの構成においては、特定の信号が常に意図的に存在している場合がある。例えば、ステレオのペアL’及びR’は、常に図9の前方フェーディング制御域672、及び後方フェーディング制御域674の両方に存在するように構成され得る。
このように、サラウンドチャンネル、及びセンターチャンネルの内容は、サラウンドチャンネルのそれぞれの少なくとも一部分、またはセンターチャンネルの少なくとも一部分を、L’及びR’にミキシングすることによって保存され得る。図11において例証されるダウンミックスモジュール700は、独立した内容の増減(すなわち、信号レベル制御)を容易にするために、各チャンネルに関する利得セルを含むことができる。
ダウンミックスモジュール700の出力は、数学的に、以下の数式のように示され得る。
ここで、L’702はダウンミックスモジュール700の前方左側チャンネルの出力であり、R’704はダウンミックスモジュール700の前方右側チャンネルの出力であり、C’706はダウンミックスモジュール700の前方センターチャンネルの出力であり、L’708はダウンミックスモジュール700の左側サラウンドチャンネルの出力であり、そしてR’710はダウンミックスモジュール700の右側サラウンドチャンネルの出力である。
1つの例において、前方左側チャンネル(L’702)の出力は、前方左側信号(FL712)と倍率または係数(scaleLR714)との積、前方センターチャンネル(C’706)の出力と係数(down716)との積、及び左側サラウンドチャンネル(L’708)の出力と係数(downLsRs718)との積が加算された信号を含む、ダウンミキシングされた信号である。このように、ダウンミックスモジュール700は、前方フェード動作の間、左側サラウンド情報を保存するために、左側サラウンドチャンネル(L’708)を、前方左側信号(FL712)とミキシングする。ミキシングされる信号の割合は、係数“scaleLR714”、係数“down716”、及び係数“downLsRs718”によって決定される。
例えば、感知される音響効果を最適化すること、音響エネルギーを一定に維持すること、または信号ミキシングの量を制御することのような、特定の設計オブジェクトに応じて、係数(すなわち、係数“scaleLR714”、係数“down716”、及び係数“downLsRs718”)を決定する多数の方法がある。
図12は、本発明の別の実施例によるダウンミックスモジュール750の構成図を例証する。ダウンミックスモジュール750は、図11のダウンミックスモジュール700と類似していると共に、後方センターチャンネル752が追加されている。他のダウンミックスモジュールが、同様に使用され得る。前述のように、もし特定の信号内容の意図的な保存が考慮されない場合、極端なフェード位置における信号情報は失われ得る。ダウンミックスモジュール750は、その動作を更によく例証するための構成図で示される。ダウンミックスモジュール750を実現するために使用され得る多数のアナログ回路設計、及びデジタル回路設計がある。
図12において例証されるダウンミックスモジュール750は、独立した内容の増減(すなわち、信号レベル制御)を容易にするために、各チャンネルに関する利得セルを含む。ダウンミックスモジュール750の出力は、数学的に、以下の数式のように示され得る。
ここで、L’754はダウンミックスモジュール750の前方左側チャンネルの出力であり、R’756はダウンミックスモジュール750の前方右側チャンネルの出力であり、C’706はダウンミックスモジュール750の前方センターチャンネルの出力であり、L’760はダウンミックスモジュール750の左側サラウンドチャンネルの出力であり、R’762はダウンミックスモジュール750の右側サラウンドチャンネルの出力であり、そしてBC’764はダウンミックスモジュール750の後方センターチャンネルの出力である。
1つの例において、前方左側チャンネル(L’754)の出力は、前方左側信号(FL712)と係数(scaleLR714)との積、前方センターチャンネル(C’706)の出力と係数(down716)との積、左側サラウンドチャンネル(L’760)の出力と係数(downLsRs766)との積、及び後方センターチャンネル(BC’764)の出力と係数(downBC768)との積が加算された信号を含む、ダウンミキシングされた信号である。このように、ダウンミックスモジュール750は、前方フェード動作の間、左側サラウンド情報を保存するために、左側サラウンドチャンネル(L’760)及び後方センターチャンネル(BC’764)を、前方左側チャンネル(FL712)とミキシングする。信号の割合は、係数“scaleLR714”、係数“down716”、係数“downBC768”、及び係数“downLsRs766”によって決定される。
ダウンミックスモジュール750に加えて、シグナルミキサが、同様に、信号内容及び信号利得レベルを更に制御するために使用され得る。2つのモジュール設計は、様々な信号の信号レベルを制御するための、ダウンミックスモジュール750とシグナルミキサとの相互作用が提供する追加の自由度を含む。例えば、前方にフェードするとき、前方左側トランスデューサ636(図6)及び前方右側トランスデューサ640(図6)における信号の全体の利得は、ダウンミックスモジュール750における係数、及びシグナルミキサにおける係数によって、独立して変更され得る。
図13は、本発明によるサラウンド音声システムにおける様々なチャンネルに関する信号ミキシング係数を有する、実例となるシグナルミキサ800である。図13のシグナルミキサ800は、テーブル形式において例証される。一実施例において、シグナルミキサ800は、図11のダウンミックスモジュール700の後に配置される。しかしながら、シグナルミキサ800がダウンミックスモジュール700の前に配置されるか、もしくはダウンミックスモジュール700と1つのモジュール実装に統合され得ることに注意すべきである。シグナルミキサ800は、その動作を更によく例証するためのテーブル形式において示される。シグナルミキサ800を実現するために使用され得る多数のアナログ回路設計、及びデジタル回路設計がある。
シグナルミキサ800は、ダウンミックスモジュール700の前方左側チャンネルL’702の出力、前方右側チャンネルR’704の出力、前方センターチャンネルC’706の出力、左側サラウンドチャンネルL’708の出力、右側サラウンドチャンネルR’710の出力に対応する列を含む。各々の列は、信号に適用され得る様々な係数を含む。フェードの列802は、同様に、特定のフェーディング領域に応じて信号に適用され得る、前側(front)804、及び後側(rear)806として示されたフェーダー係数(例えばフェーディング利得)を含む。それらの前側係数804、及び後側係数806は、フェーダー制御器の位置によって変更することができる。例えば、フェーダー制御器が前方フェードになると、前側係数804は増加し得ると共に、後側係数806は減少し得る。
シグナルミキサ800は、様々なスピーカに供給されることになるシグナルミキサ800の出力に対応する行を含む。前方左側出力はFL’812によって示され、前方右側出力はFR’814によって示され、前方センター出力はFC’816によって示され、サラウンド左側出力はSL’818によって示され、そしてサラウンド右側出力はSR’820によって示される。任意の後方センター出力は、BC’822によって示される。
シグナルミキサ800による前方左側チャンネル(FL’812)に関する出力は、以下の数式のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するL’及びC’を代入すると、以下の数式のようになる。
同様に、シグナルミキサ800による前方右側チャンネル(FR’814)に関する出力は、以下の数式のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するR’及びC’を代入すると、以下の数式のようになる。
図9の純粋なフェーディング領域676においては、純粋なフェーディング機能が適用されると共に、ダウンミックスモジュール700は効率的にバイパス(回避)される。これは、以下の数式のように係数を設定することによって達成され得る。
これは、以下の数式のように、計画的にサラウンド信号の内容を保存することなく、前方左側信号(FL’812)及び前方右側信号(FR’814)を与える。
このように、純粋なフェーディング領域676においては、前方にフェードするとき、サラウンド信号の内容は計画的に保存されない。シグナルミキサ800(図13)の設計によって、前方センターチャンネル信号の内容の少なくとも一部分は、前方左側信号及び前方右側信号とダウンミキシングされる。しかしながら、センターチャンネル信号の内容は、係数bをゼロに設定することによって減らすことができる。図14を参照して説明されるように、一実施例において、センターチャンネル信号の一部分は、前方左側信号及び前方右側信号とダウンミキシングされない。
図9の前方フェーディング制御域672においては、信号はフェードされると共に、サラウンド信号の内容を保存するために、ダウンミキシングが発生する。前方センターチャンネルの内容が、一般に前方フェードの位置に存在するので、係数“down”はゼロに設定され得る。しかしながら、必要ならば、係数“down”はゼロでない値に設定され得る。サラウンド信号の保存は、係数(downLsRs)をゼロでない値に設定することによって達成される。これは、以下の数式のように、サラウンド信号の内容を保存して、前方左側信号(FL’812)及び前方右側信号(FR’814)を与える。
前述のように、1つのダウンミックスモジュールが使用され得るけれど、2つのモジュール実装は、追加のダウンミックスの機会を含むこと、及び様々な信号の信号レベルの追加の制御を含むことのように、利用可能なオプションの数を増加し得る。例えば、前側係数804が増加すると、係数(scaleLR714)(図11)を調整することによって、前方左側チャンネル(FL’812)及び前方右側チャンネル(FR’814)は、独立して制御され得る。一実施例において、前方フェーディング制御域672においてフェーダー制御器670(図9)が作動されると、係数“scaleLR714”は、増加する前側係数804に比例して減少されると共に、前方左側チャンネル(FL’812)及び前方右側チャンネル(FR’814)の合計利得は、一定の状態を維持する。
シグナルミキサ800によるサラウンド左側チャンネル(SL’818)に関する出力は、以下のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するL’、C’及びL’を代入すると、以下の数式のようになる。
同様に、シグナルミキサ800によるサラウンド右側チャンネル(SR’820)に関する出力は、以下の数式のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するR’、C’及びR’を代入すると、以下の数式のようになる。
図9の純粋なフェーディング領域676においては、純粋なフェーディング機能が適用されると共に、ダウンミックスモジュールは効率的にバイパス(回避)される。これは、以下の数式のように係数を設定することによって達成され得る。
これは、以下の数式のように、ダウンミックスモジュールが計画的にセンターチャンネルの内容を保存することなく、サラウンド左側信号(SL’818)及びサラウンド右側信号(SR’820)を与える。
このように、純粋なフェーディング領域676においては、後方にフェードするとき、センターチャンネル信号の内容は計画的に保存されない。シグナルミキサ800(図13)の設計によって、前方左側信号及び前方右側信号の内容の少なくとも一部分は、サラウンド信号チャンネルとダウンミキシングされる。しかしながら、前方左側信号及び前方右側信号の内容は、係数eをゼロに設定することによって減らすことができる。一実施例において、センターチャンネル信号の内容は、係数“down”≠0と設定することによって、同様に、サラウンド左側信号及びサラウンド右側信号とダウンミックスされる。
図9の後方フェーディング制御域674においては、信号はフェードされると共に、センターチャンネル信号の内容を保存するために、ダウンミキシングが発生する。センターチャンネル信号の保存は、係数(down)をゼロでない値に設定することによって達成される。これは、以下の数式のように、センターチャンネル信号の内容を保存して、サラウンド左側信号及びサラウンド右側信号を与える。
前述のように、1つのダウンミックスモジュールが使用され得るけれど、2つのモジュール実装は、追加のダウンミックスの機会を含むこと、及び様々な信号の信号レベルの追加の制御を含むことのように、利用可能なオプションの数を増加し得る。例えば、後側係数806が増加すると、係数(scaleLR714)(図11)を調整することによって、前方左側チャンネル(FL)及び前方右側チャンネル(FR)は、独立して制御され得る。一実施例において、後方フェーディング制御域674においてフェーダー制御器670(図9)が作動されると、係数“scaleLR714”は、増加する後側係数806に比例して減少されると共に、サラウンド左側チャンネル(SL)及びサラウンド右側チャンネル(SR)の合計利得は、一定の状態を維持する。
図14は、図11のダウンミックスモジュール700と共に使用され得る、サラウンド音声システムにおける様々なチャンネルに関する信号係数を有するシグナルプロセッサ850である。図13のシグナルミキサ800と異なり、シグナルプロセッサ850は、信号ミキシングを含まない。シグナルプロセッサ850は、その動作を更によく例証するためのテーブル形式において示される。シグナルプロセッサ850を実現するために使用され得る多数のアナログ回路設計、及びデジタル回路設計がある。一実施例において、シグナルプロセッサ850は、図11のダウンミックスモジュール700の後に配置される。しかしながら、シグナルプロセッサ850がダウンミックスモジュール700の前に配置されるか、もしくはダウンミックスモジュール700と1つのモジュール実装に統合され得ることに注意すべきである。
シグナルプロセッサ850は、ダウンミックスモジュール700の前方左側チャンネルL’702の出力、前方右側チャンネルR’704の出力、前方センターチャンネルC’706の出力、左側サラウンドチャンネルL’708の出力、右側サラウンドチャンネルR’710の出力に対応する列を含む。各々の列は、信号に適用され得る様々な係数を含む。フェードの列852は、同様に、特定のフェーディング領域に応じて信号に適用され得る、前側(front)854、及び後側(rear)856として示された任意の係数を含む。それらの前側係数854、及び後側係数856は、フェーダー制御器の位置によって変更することができる。例えば、フェーダー制御器が前方フェードになると、前側係数854は増加し得ると共に、後側係数856は減少し得る。
シグナルプロセッサ850は、シグナルプロセッサ850の出力に対応する行を含む。前方左側出力はFL’862によって示され、前方右側出力はFR’864によって示され、前方センター出力はFC’866によって示され、サラウンド左側出力はSL’868によって示され、そしてサラウンド右側出力はSR’870によって示される。任意の後方センター出力は、BC’872によって示される。
シグナルプロセッサ850による前方左側チャンネル(FL’862)に関する出力は、以下の数式のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するL’を代入すると、以下の数式のようになる。
同様に、シグナルプロセッサ850による前方右側チャンネル(FR’864)に関する出力は、以下の数式のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するR’及びC’を代入すると、以下の数式のようになる。
図9の純粋なフェーディング領域676においては、純粋なフェーディング機能が適用されると共に、ダウンミックスモジュール700は効率的にバイパス(回避)される。これは、以下の数式のように係数を設定することによって達成され得る。
これは、以下の数式のように、サラウンド信号の内容を保存することなく、前方左側信号及び前方右側信号を与える。
このように、純粋なフェーディング領域676においては、前方にフェードするとき、サラウンド信号の内容は保存されない。
図9の前方フェーディング制御域672においては、信号はフェードされると共に、サラウンド信号の内容を保存するために、ダウンミキシングが発生する。前方センターチャンネルの内容が、一般に前方フェードの位置に存在するので、係数“down”はゼロに設定され得る。しかしながら、必要ならば、係数“down”はゼロでない値に設定され得る。サラウンド信号の内容の保存は、係数(downLsRs)をゼロでない値に設定することによって達成される。これは、以下の数式のように、サラウンド信号の内容を保存して、前方左側信号(FL’862)及び前方右側信号(FR’864)を与える。
シグナルプロセッサ850によるサラウンド左側チャンネル(SL’868)に関する出力は、以下のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するL’708を代入すると、以下の数式のようになる。
同様に、シグナルプロセッサ850によるサラウンド右側チャンネル(SR’870)に関する出力は、以下の数式のように表され得る。
図11のダウンミックスモジュール700が提供するR’を代入すると、以下の数式のようになる。
この実施例において、図11のダウンミックスモジュール700は、図9の後方フェーディング制御域674においてセンターチャンネルの内容を保存することを意図していない。別の実施例(図示せず)において、ダウンミックスモジュールは、後方フェーディング制御域674においてセンターチャンネルの内容を保存するように設計されるであろう。示された実施例において、図8のフェーダー制御器670は、後方フェーディング制御域674において純粋なフェーディング機能を実行する。更に、前述のように、純粋なフェーディング機能は、図9の純粋なフェーディング領域676において適用される。
本発明の多くの実施例が説明された。それでもなお、様々な変更が実行され得るということが理解されることになる。例えば、システム及び技術が主として自動車の聴音環境に照らして説明されるが、システム及び技術は、同様に、他の聴音環境に適用できる。更に、制御パラメータのある例が示されるが、システム及び技術は、各制御域に異なる制御機能を適用するために、2つ以上の制御域を使用する他の制御パラメータに関連して使用されることができる。
当業者が、発明の概念を逸脱せずに、ここで説明された特定の装置の多くの変更と使用をこれから実行できるということは明らかである。従って、本発明は、装置に存在するか、もしくは装置によって保有された、各々及び全ての新奇な特徴と、特徴の新奇な組み合わせと、ここに開示された技術を包含すると共に、添付の特許請求の範囲の精神と範囲によってのみ限定されると解釈されるべきである。
自動車の聴音環境における複数チャンネルの個別のサラウンド音声システムの構成図である。 サラウンド音声システムに使用され得る1つの自由度コントローラに関する回転式制御の図である。 図2において示される制御装置の各位置に関して各トランスデューサに印加される様々な入力信号及び信号レベルの、実例となるチャートを示す図である。 図2において示される制御装置の各位置に関して各トランスデューサに印加される様々な入力信号及び信号レベルの、実例となるチャートを示す図である。 図2において示される制御装置の各位置に関して各トランスデューサに印加される様々な入力信号及び信号レベルの、実例となるチャートを示す図である。 サラウンドレベル制御域と後方フェーディング制御域との間の遷移領域に関する更に細かい分解能制御スキームの代表的な図である。 図4で示される制御装置の各中間位置に関して各トランスデューサに印加される様々な入力信号及び信号レベルの、実例となるチャートを示す図である。 自動車の聴音環境におけるマルチチャンネルの個別のサラウンド音声システムの空間的に異なったトランスデューサの構成図である。 本発明の一実施例によるサラウンドレベル制御器のための回転式制御線図を例証する図である。 本発明の一実施例によるフェーダー制御器660に関する回転式制御線図を例証する図である。 本発明の別の実施例によるフェーダー制御器に関する回転式制御線図を例証する図である。 本発明の一実施例によるフェード曲線のグラフを例証する図である。 本発明の一実施例によるダウンミックスモジュールの構成図を例証する図である。 本発明の別の実施例によるダウンミックスモジュールの構成図を例証する図である。 本発明によるサラウンド音声システムにおける様々なチャンネルに関する信号ミキシング係数を有する、実例となるシグナルミキサの図である。 図11のダウンミックスモジュール700と共に使用され得る、サラウンド音声システムにおける様々なチャンネルに関する信号係数を有するシグナルプロセッサ850の図である。
符号の説明
10 前方左側(FL)チャンネル
20 前方右側(FR)チャンネル
30 センター(C)チャンネル
40 サラウンド左側(SL)チャンネル
50 サラウンド右側(SR)チャンネル
60 低周波数効果(LEF)チャンネル
70 シグナルプロセッサ
80 前方左側トランスデューサ(FL−T)
90 センタートランスデューサ(C−T)
100 前方右側トランスデューサ(FR−T)
110 サラウンド左側トランスデューサ(SL−T)
120 低周波数効果トランスデューサ(LFE−T)
130 サラウンド右側トランスデューサ(SR−T)
140 車両
150 サラウンド音声システム
205 サラウンドレベル制御域
210 後方フェーディング制御域
215 前方フェーディング制御域
220 第1の遷移領域
225 第2の遷移領域
250 制御パラメータチャート
300 更に細かい分解能制御スキーム
500 制御パラメータチャート
620 サラウンド音声システム
622 前方左側(FL)チャンネル
624 前方右側(FR)チャンネル
626 前方センター(FC)チャンネル
628 サラウンド左側(SL)チャンネル
630 サラウンド右側(SR)チャンネル
632 後方センター(BC)チャンネル
634 シグナルプロセッサ
636 前方左側トランスデューサ(FL−T)
638 前方センタートランスデューサ(FC−T)
640 前方右側トランスデューサ(FR−T)
642 サラウンド左側トランスデューサ(SL−T)
644 後方センタートランスデューサ(BC−T)
646 サラウンド右側トランスデューサ(SR−T)
648 車両
650 サラウンドレベル制御器
660 フェーダー制御器
662 前方フェーディング制御域
664 後方フェーディング制御域
666 センター位置
670 フェーダー制御器
672 前方フェーディング制御域
674 後方フェーディング制御域
676 純粋なフェーディング領域
678 センター位置
680 フェード曲線のグラフ
700 ダウンミックスモジュール
702 前方左側チャンネルL’
704 前方右側チャンネルR’
706 前方センターチャンネルC’
708 左側サラウンドチャンネルL
710 右側サラウンドチャンネルR
712 前方左側信号FL
714 係数scaleLR
716 係数down
718 係数downLsRs
750 ダウンミックスモジュール
752 後方センターチャンネル
754 前方左側チャンネルL’
756 前方右側チャンネルR’
706 前方センターチャンネルC’
760 左側サラウンドチャンネルL
762 右側サラウンドチャンネルR
764 後方センターチャンネルBC’
766 係数downLsRs
768 係数downBC
800 シグナルミキサ
804 前側係数
806 後側係数
812 前方左側出力FL’
814 前方右側出力FR’
816 前方センター出力FC’
818 サラウンド左側出力SL’
820 サラウンド右側出力SR’
822 任意の後方センター出力BC’
850 シグナルプロセッサ
854 前側係数
856 後側係数
862 前方左側出力FL’
864 前方右側出力FR’
866 前方センター出力FC’
868 サラウンド左側出力SL’
870 サラウンド右側出力SR’
872 任意の後方センター出力BC’

Claims (39)

  1. 少なくとも第1のトランスデューサ、第2のトランスデューサ、及び複数のオーディオ信号を有するオーディオシステムにおいてオーディオ信号を保存するための方法であって、
    複数のオーディオ信号の中から、前記第1のトランスデューサに印加される第1のオーディオ信号を選択する処理と、
    ミキシングされたオーディオ信号を生成するために、前記第1のオーディオ信号の一部分を、前記複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングする処理と、
    前記第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号の一部分を前記第2のトランスデューサに印加する間、前記第1のトランスデューサに印加された前記第1のオーディオ信号の利得を減少する処理と
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第1のオーディオ信号の一部分を前記第2のオーディオ信号とミキシングする以前に、前記第2のオーディオ信号の利得を変更する処理を更に含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記第1のオーディオ信号がサラウンド音声信号を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1のオーディオ信号がセンターチャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  5. 別のミキシングされたオーディオ信号を生成するために、前記複数のオーディオ信号が提供する第3のオーディオ信号の少なくとも一部分を、前記複数のオーディオ信号が提供する第4のオーディオ信号の少なくとも一部分とミキシングする処理を更に含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  6. 前記第1のトランスデューサに印加される前記第1のオーディオ信号の利得を減少する処理が、前記第1のオーディオ信号をフェードアウトする処理を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  7. 前記ミキシングされたオーディオ信号の一部分を前記第2のトランスデューサに印加する処理が、前記第2のオーディオ信号をフェードインする処理を含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  8. 前記ミキシングする処理が、以下の前記第1のオーディオ信号と前記第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つに関するミキシング係数を決定する処理を更に含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  9. 少なくとも第1のトランスデューサ、及び第2のトランスデューサを有するオーディオシステムであって、
    前記第1のトランスデューサに印加される第1のオーディオ信号を含む複数のオーディオ信号のオーディオソースと、
    ミキシングされたオーディオ信号を生成するために、前記第1のオーディオ信号の一部分を、前記複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングするプロセッサと、
    前記第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号の一部分を前記第2のトランスデューサに印加する間、前記第1のトランスデューサに印加される前記第1のオーディオ信号の利得を減少する制御器と、
    を備えることを特徴とするオーディオシステム。
  10. 前記制御器が、フェーダー制御器を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオシステム。
  11. 前記オーディオソースが、個別のオーディオ信号を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオシステム。
  12. 前記複数のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、サラウンド信号を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオシステム。
  13. 前記複数のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、センターチャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオシステム。
  14. 前記フェーダー制御器が、回転式制御器を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオシステム。
  15. 前記フェーダー制御器が、直線式制御器を含む
    ことを特徴とする請求項9に記載のオーディオシステム。
  16. 複数のオーディオ信号を有するオーディオシステムにおいてオーディオ信号を保存するための装置であって、
    前記複数のオーディオ信号を受信すると共に、ミキシングされたオーディオ信号を提供するために、前記複数のオーディオ信号が提供する第1のオーディオ信号の一部分を、前記複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングするプロセッサと、
    前記第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号を少なくとも維持している間、前記第1のオーディオ信号の利得を減少する制御器と
    を備えることを特徴とする装置。
  17. 前記制御器が、フェーダー制御器を含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  18. 前記複数のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、サラウンド信号を含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  19. 前記複数のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、センターチャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  20. 前記フェーダー制御器が、回転式制御器を含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  21. 前記フェーダー制御器が、直線式制御器を含む
    ことを特徴とする請求項16に記載の装置。
  22. 第1のオーディオ信号と第2のオーディオ信号のためのフェーダー制御器であって、
    前記第2のオーディオ信号の利得が少なくとも保存される間に純粋なフェーディング領域において減少される前記第1のオーディオ信号の利得を規定するように構築されると共に配置された純粋なフェーディング領域を有する第1の制御域と、
    前記第1の制御域に隣接して配置されると共に、第1のミキシングされた信号の利得が少なくとも保存される間、前記第1のオーディオ信号の利得が減少される第2の制御域とを有し、
    前記第1のミキシングされた信号が、前記第1のオーディオ信号の一部分と、前記第2のオーディオ信号の一部分を有する
    ことを特徴とするフェーダー制御器。
  23. 前記第1のオーディオ信号と前記第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、サラウンド信号を含む
    ことを特徴とする請求項22に記載のフェーダー制御器。
  24. 前記第1のオーディオ信号と前記第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、センターチャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項22に記載のフェーダー制御器。
  25. 前記第1のオーディオ信号と前記第2のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、前方チャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項22に記載のフェーダー制御器。
  26. 前記第1のオーディオ信号がサラウンド信号を含み、前記第2のオーディオ信号が前方チャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項22に記載のフェーダー制御器。
  27. 複数のオーディオ信号のためのフェーダー制御器であって、
    第1のミキシングされた信号の利得が増加される間に第1の制御域において減少される第1のオーディオ信号の利得を規定するように構築されると共に配置された第1の制御域と、
    前記第1の制御域に隣接して配置されると共に、第2のミキシングされた信号の利得が増加される間に第2の制御域において減少される第3のオーディオ信号の利得を規定するように構築されると共に配置された第2の制御域とを有し、
    前記第1のミキシングされた信号が、前記第1のオーディオ信号の一部分と、前記第2のオーディオ信号の一部分を有し、
    前記第2のミキシングされた信号が、前記第3のオーディオ信号の一部分と、前記第4のオーディオ信号の一部分を有する
    ことを特徴とするフェーダー制御器。
  28. 第3の制御域における純粋なフェーディング機能を規定するように構築されると共に配置された前記第1の制御域と前記第2の制御域との間に配置される第3の制御域を更に有する
    ことを特徴とする請求項27に記載のフェーダー制御器。
  29. 前記第1の制御域と前記第2の制御域との間に配置され、中立のフェーディング位置を含むセンター位置を規定するように構築されると共に配置される
    ことを特徴とする請求項27に記載のフェーダー制御器。
  30. 前記第1のオーディオ信号、前記第2のオーディオ信号、前記第3のオーディオ信号、及び前記第4のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、サラウンド信号を含む
    ことを特徴とする請求項27に記載のフェーダー制御器。
  31. 前記第1のオーディオ信号、前記第2のオーディオ信号、前記第3のオーディオ信号、及び前記第4のオーディオ信号の内の少なくとも1つが、センターチャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項27に記載のフェーダー制御器。
  32. 前記第1のオーディオ信号がサラウンド信号を含み、前記第2のオーディオ信号が前方チャンネル信号を含む
    ことを特徴とする請求項27に記載のフェーダー制御器。
  33. 前記第3のオーディオ信号がセンターチャンネル信号を含み、前記第4のオーディオ信号がサラウンド信号を含む
    ことを特徴とする請求項27に記載のフェーダー制御器。
  34. オーディオシステムのフェーダー制御器の位置を決定する方法であって、
    後方信号に対する前方信号の比率を決定する処理を含む
    ことを特徴とする方法。
  35. 前記フェーダー制御器の位置を調整する処理を更に含む
    ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  36. 前記後方信号に対する前記前方信号の比率に関連するフェーダー利得のモデルによってフェード曲線を規定する処理を更に含む
    ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  37. 前記後方信号に対する前記前方信号の比率に関連するフェーダー利得の検索テーブルによってフェード曲線を規定する処理を更に含む
    ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  38. 前記前方信号と前記後方信号の加重平均を計算する処理を更に含む
    ことを特徴とする請求項34に記載の方法。
  39. 少なくとも第1のトランスデューサ、第2のトランスデューサ、及びオーディオ信号のソースを有するオーディオシステムにおいてオーディオ信号を保存するための装置であって、
    複数のオーディオ信号の中から、前記第1のトランスデューサに印加される第1のオーディオ信号を選択する手段と、
    ミキシングされたオーディオ信号を生成するために、前記第1のオーディオ信号の一部分を、前記複数のオーディオ信号が提供する第2のオーディオ信号とミキシングする手段と、
    前記第1のオーディオ信号の少なくとも一部分を保存するためにミキシングされたオーディオ信号の一部分を前記第2のトランスデューサに印加する間、前記第1のトランスデューサに印加された前記第1のオーディオ信号の利得を減少する手段と
    を備えることを特徴とする装置。

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