JP2006245741A - 無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法 - Google Patents

無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006245741A
JP2006245741A JP2005055661A JP2005055661A JP2006245741A JP 2006245741 A JP2006245741 A JP 2006245741A JP 2005055661 A JP2005055661 A JP 2005055661A JP 2005055661 A JP2005055661 A JP 2005055661A JP 2006245741 A JP2006245741 A JP 2006245741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric field
field level
threshold value
level threshold
received
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005055661A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4689301B2 (ja
Inventor
Hironori Matsumoto
宏規 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2005055661A priority Critical patent/JP4689301B2/ja
Priority to TW95106190A priority patent/TWI309929B/zh
Priority to CN 200610009551 priority patent/CN1829125A/zh
Publication of JP2006245741A publication Critical patent/JP2006245741A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4689301B2 publication Critical patent/JP4689301B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Circuits Of Receivers In General (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)

Abstract

【課題】 複数の無線基地局からの下り制御信号の中から受信電界レベルの高い信号をしきい値判定により効率的に選択することを可能とする。
【解決手段】 無線受信した受信信号の受信電界レベルを検出する電界レベル検出部2と、前記検出した受信電界レベルを電界レベルしきい値で判定する電界レベルしきい値判定部3と、前記しきい値判定の結果に応じて前記受信信号を用いた復調処理を行う復調部5と、前記検出した受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出し、電界レベルしきい値判定部3で使用する電界レベルしきい値を更新する電界レベルしきい値計算部4とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、TDMA方式等の移動通信システムなどに適用される無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法に関する。
従来の移動通信システムの一通信方式として、無線基地局と無線移動局との間の無線区間を時分割多重伝送路から構成し、制御データおよび音声等の通信データのやり取りを行うTDMA(Time Division Multiple Access)方式が知られている。TDMA方式では、複数の無線基地局からそれぞれ所定周期で同一無線チャネルを介して下り制御信号(無線移動局に向けた制御信号)を送信し、各無線移動局はそれら複数の無線基地局からの下り制御信号を同一無線チャネルを介して受信する。そして、無線移動局は複数の無線基地局からの下り制御信号の中から受信電界レベルの高い信号を選択して同期確立動作を行っている。例えば特許文献1に記載される従来技術では、無線移動局が電界レベルしきい値を設定して受信電界レベルの高い信号の判定を行っており、例えば最初に比較的低い電界レベルしきい値を設定し、その後高い電界レベルしきい値を設定している。
特開平8−182041号公報
しかし、上述した従来技術では、電界レベルしきい値の値の具体的な決め方が開示されておらず、受信電界レベルのより高い信号の判定を効率的に行うという点で技術的に未熟であるという問題がある。例えば、最初の電界レベルしきい値である無線基地局からの下り制御信号を有効と判定するが、次の判定に用いる電界レベルしきい値は最初の値よりも高い値というだけでは、必ずしも受信電界レベルのより高い信号を有効と判定することができない恐れがある。具体的な事例を挙げれば、例えば、2番目に受信した下り制御信号の受信電界レベルが、最初に受信した下り制御信号の受信電界レベルよりも小さい場合であっても、2番目の電界レベルしきい値が最初の電界レベルしきい値よりも高いが双方の下り制御信号の受信電界レベルよりも小さいならば、2番目に受信した下り制御信号は有効と判定される。この結果、受信電界レベルの小さい方の信号が同期確立に使用されてしまうという事態が発生する。
また、2つの無線基地局からの下り制御信号が重複している場合を考える(特許文献1の図3参照)。このとき、最初の電界レベルしきい値で下り制御信号(31)を有効と判定し、次により高い電界レベルしきい値で次の下り制御信号(32)を有効と判定したとする。しかし、2つの下り制御信号(31),(32)の重複期間ではCIR(Carrier to Interference Ratio;搬送波対干渉波比)が低下して、受信電界レベルのより高いはずの下り制御信号(32)を用いた同期確立動作は失敗する恐れがある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、複数の無線基地局からの下り制御信号の中から受信電界レベルの高い信号をしきい値判定により効率的に選択することができる無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明に係る無線装置は、受信した受信信号の受信電界レベルを検出する受信電界レベル検出手段と、前記検出した受信電界レベルを電界レベルしきい値で判定するしきい値判定手段と、前記判定の結果に基づき、下り制御信号の受信電界レベルが電界レベルしきい値よりも高い場合に当該下り制御信号に基づいて同期確立する受信処理手段と、前記検出した受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出し、前記しきい値判定手段で使用する電界レベルしきい値を更新する電界レベルしきい値算出手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、前記電界レベルしきい値算出手段は、前記検出した受信電界レベルのレベル値を増加させた値を電界レベルしきい値とすることを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、前記受信電界レベルに対するレベルの増分値は、実用上問題のないエラーレートを確保可能な搬送波対干渉波比に相当する値であることを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、前記電界レベルしきい値算出手段は、前記しきい値判定の結果、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、電界レベルしきい値の更新を行うことを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、前記受信処理手段は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行う復調手段であり、電界レベルしきい値算出手段は、前記ビット同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、前記受信処理手段は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行う復調手段であり、電界レベルしきい値算出手段は、前記フレーム同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする。
本発明に係る無線装置においては、前記復調手段は、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、前記同期信号の再検出を行うことを特徴とする。
本発明に係る電界レベルしきい値設定方法は、無線受信した受信信号の受信電界レベルを電界レベルしきい値で判定する無線装置における電界レベルしきい値設定方法であって、無線受信した受信信号の受信電界レベルを検出する過程と、前記検出した受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出する過程と、この算出した電界レベルしきい値により前記判定で使用する電界レベルしきい値を更新する過程と、を含むことを特徴とする。
本発明に係る電界レベルしきい値設定方法においては、前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記検出した受信電界レベルのレベル値を増加させた値を電界レベルしきい値とすることを特徴とする。
本発明に係る電界レベルしきい値設定方法においては、前記受信電界レベルに対するレベルの増分値は、実用上問題のないエラーレートを確保可能な搬送波対干渉波比に相当する値であることを特徴とする。
本発明に係る電界レベルしきい値設定方法においては、前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記しきい値判定の結果、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、電界レベルしきい値の更新を行うことを特徴とする。
本発明に係る電界レベルしきい値設定方法においては、前記無線装置は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行うものであり、前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記ビット同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする。
本発明に係る電界レベルしきい値設定方法においては、前記無線装置は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行うものであり、前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記フレーム同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする。
本発明に係る電界レベルしきい値設定方法においては、前記無線装置は、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、前記同期信号の再検出を行うことを特徴とする。
本発明によれば、無線受信した受信信号の受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出し、この電界レベルしきい値を用いたしきい値判定の結果から受信信号の有効性が判断されるので、複数の無線基地局からの下り制御信号の中から受信電界レベルの高い信号をしきい値判定により効率的に選択することが可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る無線移動局10の受信系の構成を示すブロック図である。図1に示す無線移動局(以下、単に「移動局」と称する)10は、図2に示されるようなTDMA方式の移動通信システムの移動局であり、時分割多重伝送路からなる同一無線チャネルを介して複数の無線基地局11−1、2、3、4、…、nからの下り制御信号を受信し、それら下り制御信号の中から受信電界レベルの高い信号を選択して同期確立動作を行い、無線基地局からの制御情報の受信を行う。
図3には下り制御信号の構成例が示されている。図3に示す下り制御信号は、ビット同期用信号21とフレーム同期用信号22とデータ信号23と誤り検出信号24とからなり、それぞれ所定のビット長を有している。なお、図2において制御局12は複数の無線基地局(以下、単に「基地局」と称する)11−1〜nを収容する。
図1において、受信RF部1は所定の無線チャネルを受信する。電界レベル検出部2は受信RF部1で受信された受信信号の受信電界レベルを検出する。電界レベルしきい値判定部3は電界レベル検出部2で検出された受信電界レベルを電界レベルしきい値を用いてしきい値判定を行い、受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に判定信号を制御部6に出力する。
電界レベルしきい値計算部4は電界レベル検出部2で検出された受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出し、電界レベルしきい値を電界レベルしきい値判定部3に設定する。
復調部5は受信RF部1から出力される受信信号から下り制御信号を検出し、復調動作を行う。制御部6は各部の動作を制御する。
次に、図4を参照して、本実施形態に係る移動局10における電界レベルしきい値の設定動作を説明する。図4は、図1に示す移動局10の動作を説明するためのタイミングチャートである。
図4において、(a)は基地局11−1からの下り制御信号31、(b)は基地局11−2からの下り制御信号32、(c)は基地局11−3からの下り制御信号33、(d)は基地局11−4からの下り制御信号34、(e)は移動局10で受信された受信信号の受信電界レベル41を示している。図4に示されるように、基地局11−1から下り制御信号31が送信され、少し送れて基地局11−2から下り制御信号32が送信され、さらに少し送れて基地局11−3から下り制御信号33が送信され、またさらに少し送れて基地局11−4から下り制御信号34が送信されている。この結果、下り制御信号の重複する期間が存在している。
先ず、受信初期状態では、電界レベルしきい値判定部3には電界レベルしきい値が未設定である(時刻t1)。このため、電界レベルしきい値判定部3はしきい値判定を行わない。
次いで、基地局11−1から送信された下り制御信号31が受信RF部1により受信される(時刻t2)。この受信電界レベルは電界レベル検出部2により検出されて電界レベルしきい値計算部4に出力される。電界レベルしきい値計算部4は、その受信電界レベルにしきい値増分α(所定値)を加算して電界レベルしきい値Th1を算出する。そして、その算出した電界レベルしきい値Th1を電界レベルしきい値判定部3に設定する。また受信初期状態からの最初の下り制御信号受信時点では、復調部5は、その最初の下り制御信号31を使用して同期確立動作を開始する。
次いで、基地局11−2から送信された下り制御信号32が受信RF部1により受信される(時刻t3)。この時、電界レベルしきい値判定部3は、電界レベルしきい値Th1を用いたしきい値判定を行う。ここで、電界レベルしきい値Th1は、先に受信した下り制御信号31の受信電界レベルよりしきい値増分αだけ高い値である。したがって、下り制御信号32の受信電界レベルが下り制御信号31の受信電界レベルよりもしきい値増分α以上高い場合に、しきい値判定は合格となる。図4の例では、下り制御信号32の受信電界レベルは下り制御信号31の受信電界レベルよりもしきい値増分α以上高くないので、しきい値判定は不合格である。このため、電界レベルしきい値判定部3からは判定信号が出力されず、制御部6は復調部5の動作をそのまま継続させる。該合格とは、しきい値判定処理によって下り制御信号の受信電界レベルが電界レベルしきい値よりも高いと判定された場合に当該下り制御信号が採用され、この採用された下り制御信号に基づいて受信処理手段は同期確立することを意味している。該不合格とは、しきい値判定処理によって下り制御信号の受信電界レベルが電界レベルしきい値よりも高くないと判定された場合に、受信処理手段は当該下り制御信号に基づいて同期確立しないことを意味している。
次いで、基地局11−3から送信された下り制御信号33が受信RF部1により受信される(時刻t4)。この下り制御信号33の受信電界レベルは下り制御信号31の受信電界レベルよりもしきい値増分α以上高い。したがって、電界レベルしきい値Th1を用いたしきい値判定の結果は合格であり、電界レベルしきい値判定部3は判定信号を出力する。制御部6は、その判定信号に応じて、復調部5にリスタート信号を出力する。復調部5は、そのリスタート信号に応じて、基地局11−3からの下り制御信号33を使用して同期確立動作を再開始する。該合格とは、しきい値判定処理によって下り制御信号の受信電界レベルが電界レベルしきい値よりも高いと判定された場合に当該下り制御信号が採用され、この採用された下り制御信号に基づいて受信処理手段は同期確立することを意味している。
また、制御部6は、電界レベルしきい値判定部3からの判定信号に応じて、電界レベルしきい値計算部4に対して電界レベルしきい値の算出を指示する算出指示信号を出力する。電界レベルしきい値計算部4は、その算出指示信号に応じて、今度は下り制御信号33の受信電界レベルにしきい値増分αを加算して電界レベルしきい値Th2を算出する。そして、その電界レベルしきい値Th2を電界レベルしきい値判定部3に設定して電界レベルしきい値を更新する。
次いで、基地局11−4から送信された下り制御信号34が受信RF部1により受信される(時刻t5)。この下り制御信号34の受信電界レベルは下り制御信号33の受信電界レベルよりもしきい値増分α以上高い。したがって、電界レベルしきい値Th2を用いたしきい値判定の結果は合格であり、電界レベルしきい値判定部3は判定信号を出力する。制御部6は、その判定信号に応じて、復調部5にリスタート信号を出力し、復調部5は、そのリスタート信号に応じて、基地局11−4からの下り制御信号34を使用して同期確立動作を再開始する。該合格とは、しきい値判定処理によって下り制御信号の受信電界レベルが電界レベルしきい値よりも高いと判定された場合に当該下り制御信号が採用され、この採用された下り制御信号に基づいて受信処理手段は同期確立することを意味している。
また、制御部6は、電界レベルしきい値判定部3からの判定信号に応じて、電界レベルしきい値計算部4に対して算出指示信号を出力し、電界レベルしきい値計算部4は、その算出指示信号に応じて、今度は下り制御信号34の受信電界レベルにしきい値増分αを加算して電界レベルしきい値Th3を算出する。そして、その電界レベルしきい値Th3を電界レベルしきい値判定部3に設定して電界レベルしきい値を更新する。
次いで、基地局11−4から送信された下り制御信号34の受信が完了する(時刻t6)。制御部6は、下り制御信号34の受信が完了すると、電界レベルしきい値判定部3に対して電界レベルしきい値を無効とする無効信号を出力する。電界レベルしきい値判定部3は、その無効信号に応じて、電界レベルしきい値を未設定とする。これにより、受信初期状態に戻る。
上述したように、電界レベルしきい値は、先に受信した下り制御信号の受信電界レベルにしきい値増分αを加算したものである。したがって、その電界レベルしきい値を用いたしきい値判定によれば、先に受信した下り制御信号より受信電界レベルより高い信号を有効と判定することができ、受信電界レベルの高い下り制御信号を効率的に選択することが可能となる。
次に、上記したしきい値増分αの決め方について説明する。
しきい値増分αは予め決定されて電界レベル計算部4に記憶されている。そのしきい値増分αの決め方としては、しきい値判定をより効果的に行うことを主眼に置くことが好ましい。具体的には、(1)式の関係を満足するようにしきい値増分αを決定する。
高い受信電界レベル/低い受信電界レベル=α ・・・(1)
ここで、αには、実用上問題のないエラーレートを確保可能なCIRを用いる。このαの値は移動通信システムの環境条件や実測値など基づいて決定する。
上記(1)式を変形すると、
高い受信電界レベル>低い受信電界レベル×α ・・・(2)
さらに(2)式の両辺の対数をとり変形すると、
log(高い受信電界レベル)>log(低い受信電界レベル×α)
=log(高い受信電界レベル)>log(低い受信電界レベル)+logα
=高い受信電界レベル(dB;デシベル)>低い受信電界レベル(dB)+α(dB) ・・・(3)
となる。
つまり、先に受信した下り制御信号の受信電界レベルを低い受信電界レベル(dB)として、しきい値増分α(dB)を加算した値が、新たな電界レベルしきい値(dB)である。この電界レベルしきい値(dB)より高い受信電界レベルの下り制御信号ならば、たとえ先に受信した信号と重複していたとしても、実用上問題のないエラーレートを確保可能なCIRを得ることができ、通信品質は確保される。これにより、実用上問題がなく且つ受信電界レベルのより高い下り制御信号を効率的に選択することが可能となる。
次に、図5を参照して、本実施形態に係る移動局10における下り制御信号の受信動作を説明する。図5は、図1に示す移動局10の処理フロー図である。
移動局10において、受信動作が開始されると、図5の処理が開始される。先ず、ステップS1では、制御部6は復調部5に復調開始を指示し、これにより復調部5は復調動作を開始する。また、電界レベル検出部2は、受信RF部1で受信された受信信号の受信電界レベルの検出を開始する。
次いで、ステップS2では、受信終了か否かを判断し、受信終了でなければステップS3に進む、受信終了ならば図5の処理を終了する。
次いで、ステップS3では、復調部5は、受信信号から下り制御信号のビット同期用信号21を検出すると、ビット同期用信号検出信号を制御部6に出力し、制御部6はそのビット同期用信号検出信号に応じて電界レベルしきい値計算部4に算出指示信号を出力する。一方、ビット同期用信号21が未検出の場合には上記ステップS2に戻る。
次いで、ステップS4では、電界レベルしきい値計算部4は、制御部6からの算出指示信号に応じて、電界レベル検出部2で検出された受信電界レベルにしきい値増分αを加算して電界レベルしきい値を算出し、電界レベルしきい値判定部3に設定する。
次いで、ステップS5では、復調部5は、受信信号から下り制御信号のフレーム同期用信号22を検出すると、フレーム同期用信号検出信号を制御部6に出力し、制御部6はそのフレーム同期用信号検出信号から受信波終了タイミングを決定する(S6)。また、制御部6はそのフレーム同期用信号検出信号に応じて電界レベルしきい値判定部3に判定開始信号を出力する。一方、フレーム同期用信号22が未検出の場合には上記ステップS2に戻る。
次いで、ステップS7では、電界レベルしきい値判定部3は、電界レベル検出部2で検出された受信電界レベルを電界レベルしきい値と比較する。この結果、受信電界レベルの方が電界レベルしきい値より高ければ(S7、YES)、電界レベルしきい値判定部3は判定信号を出力する。制御部6はその判定信号に応じて、復調部5にリスタート信号を出力し、復調部5の同期確立動作は再開始される(上記ステップS3に戻る)。
一方、受信電界レベルが電界レベルしきい値より高くなければ(S7、NO)、ステップS8で、制御部6は受信波終了タイミングか否かを判断する。この結果、受信波終了タイミングならばステップS9に進み、受信波終了タイミングでなければ上記ステップS7に戻る。
次いで、ステップS9では、下り制御信号の受信が完了したので、制御部6は電界レベルしきい値判定部3に無効信号を出力する。電界レベルしきい値判定部3は、その無効信号に応じて、電界レベルしきい値を未設定とする。これにより、上記ステップS2に戻る。
なお、上記した図5の処理フローでは、ビット同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始したが、フレーム同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始してもよい。ビット同期用信号の検出ありで電界レベルしきい値を算出する場合は、下り制御信号の受信開始時点から電界レベルしきい値を算出し始めることになるので、しきい値の算出精度が向上する。一方、フレーム同期用信号の検出ありで電界レベルしきい値を算出する場合は、算出期間が短縮されるので消費電力の低減効果が得られる。
上述したように本実施形態によれば、無線受信した受信信号の受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出し、この電界レベルしきい値を用いたしきい値判定の結果から受信信号の有効性を判断する。これにより、複数の無線基地局からの下り制御信号の中から受信電界レベルの高い信号をしきい値判定により効率的に選択することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
例えば、上述した実施形態では、TDMA方式の移動通信システムを例に挙げて説明したが、TDMA方式に限定されることなく、各種の無線通信方式に本発明を適用することができる。
本発明の一実施形態に係る無線移動局10の受信系の構成を示すブロック図である。 移動通信システムの一構成例を示すブロック図である。 下り制御信号の構成図である。 図1に示す無線移動局10の動作を説明するためのタイミングチャートである。 図1に示す無線移動局10の処理フロー図である。
符号の説明
1…受信RF部、2…電界レベル検出部、3…電界レベルしきい値判定部、4…電界レベルしきい値計算部、5…復調部、6…制御部、10…無線移動局、11−1〜n…無線基地局

Claims (14)

  1. 受信した受信信号の受信電界レベルを検出する受信電界レベル検出手段と、
    前記検出した受信電界レベルを電界レベルしきい値で判定するしきい値判定手段と、
    前記判定の結果に基づき、下り制御信号の受信電界レベルが電界レベルしきい値よりも高い場合に当該下り制御信号に基づいて同期確立する受信処理手段と、
    前記検出した受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出し、前記しきい値判定手段で使用する電界レベルしきい値を更新する電界レベルしきい値算出手段と、
    を備えたことを特徴とする無線装置。
  2. 前記電界レベルしきい値算出手段は、前記検出した受信電界レベルのレベル値を増加させた値を電界レベルしきい値とすることを特徴とする請求項1に記載の無線装置。
  3. 前記受信電界レベルに対するレベルの増分値は、実用上問題のないエラーレートを確保可能な搬送波対干渉波比に相当する値であることを特徴とする請求項2に記載の無線装置。
  4. 前記電界レベルしきい値算出手段は、前記しきい値判定の結果、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、電界レベルしきい値の更新を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の無線装置。
  5. 前記受信処理手段は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行う復調手段であり、
    電界レベルしきい値算出手段は、前記ビット同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線装置。
  6. 前記受信処理手段は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行う復調手段であり、
    電界レベルしきい値算出手段は、前記フレーム同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の無線装置。
  7. 前記復調手段は、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、前記同期信号の再検出を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の無線装置。
  8. 無線受信した受信信号の受信電界レベルを電界レベルしきい値で判定する無線装置における電界レベルしきい値設定方法であって、
    無線受信した受信信号の受信電界レベルを検出する過程と、
    前記検出した受信電界レベルを基にして電界レベルしきい値を算出する過程と、
    この算出した電界レベルしきい値により前記判定で使用する電界レベルしきい値を更新する過程と、
    を含むことを特徴とする電界レベルしきい値設定方法。
  9. 前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記検出した受信電界レベルのレベル値を増加させた値を電界レベルしきい値とすることを特徴とする請求項8に記載の電界レベルしきい値設定方法。
  10. 前記受信電界レベルに対するレベルの増分値は、実用上問題のないエラーレートを確保可能な搬送波対干渉波比に相当する値であることを特徴とする請求項9に記載の電界レベルしきい値設定方法。
  11. 前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記しきい値判定の結果、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、電界レベルしきい値の更新を行うことを特徴とする請求項8から10のいずれか1項に記載の電界レベルしきい値設定方法。
  12. 前記無線装置は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行うものであり、
    前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記ビット同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の電界レベルしきい値設定方法。
  13. 前記無線装置は、前記受信信号が有するビット同期用信号及び前記ビット同期用信号に後続するフレーム同期用信号を用いた同期確立を行うものであり、
    前記電界レベルしきい値を算出する過程において、前記フレーム同期用信号が検出されてから電界レベルしきい値の算出を開始することを特徴とする請求項8から11のいずれか1項に記載の電界レベルしきい値設定方法。
  14. 前記無線装置は、前記検出した受信電界レベルが電界レベルしきい値より高い場合に、前記同期信号の再検出を行うことを特徴とする請求項12又は13に記載の電界レベルしきい値設定方法。


JP2005055661A 2005-03-01 2005-03-01 無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法 Expired - Fee Related JP4689301B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005055661A JP4689301B2 (ja) 2005-03-01 2005-03-01 無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法
TW95106190A TWI309929B (en) 2005-03-01 2006-02-24 Wireless apparatus and threshold setting method of electric field level
CN 200610009551 CN1829125A (zh) 2005-03-01 2006-02-24 无线装置及其电场等级阈值设定方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005055661A JP4689301B2 (ja) 2005-03-01 2005-03-01 無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006245741A true JP2006245741A (ja) 2006-09-14
JP4689301B2 JP4689301B2 (ja) 2011-05-25

Family

ID=36947284

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005055661A Expired - Fee Related JP4689301B2 (ja) 2005-03-01 2005-03-01 無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP4689301B2 (ja)
CN (1) CN1829125A (ja)
TW (1) TWI309929B (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013446A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Nec Electronics Corp 移動端末装置および移動端末装置の動作制御方法
JP2014116799A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Fujitsu Ltd 端末及びバンドサーチ方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4831210B2 (ja) * 2009-06-17 2011-12-07 カシオ計算機株式会社 無線通信装置、無線通信方法及びプログラム
JP7092641B2 (ja) * 2018-10-26 2022-06-28 京セラ株式会社 電子機器、電子機器の制御方法、及び電子機器の制御プログラム

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10163949A (ja) * 1996-11-25 1998-06-19 Nec Corp バースト信号復調器
JP2001128226A (ja) * 1999-11-01 2001-05-11 Hitachi Ltd 位置登録制御方法とそれを用いた移動局装置
JP2003134027A (ja) * 2001-10-22 2003-05-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線装置、しきい値更新方法およびしきい値更新プログラム
JP2003244057A (ja) * 2002-02-14 2003-08-29 Mitsubishi Electric Corp 移動体通信機の通信制御方法および移動体通信機
JP2003283378A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 同期判定装置および同期判定方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10163949A (ja) * 1996-11-25 1998-06-19 Nec Corp バースト信号復調器
JP2001128226A (ja) * 1999-11-01 2001-05-11 Hitachi Ltd 位置登録制御方法とそれを用いた移動局装置
JP2003134027A (ja) * 2001-10-22 2003-05-09 Matsushita Electric Ind Co Ltd 無線装置、しきい値更新方法およびしきい値更新プログラム
JP2003244057A (ja) * 2002-02-14 2003-08-29 Mitsubishi Electric Corp 移動体通信機の通信制御方法および移動体通信機
JP2003283378A (ja) * 2002-03-26 2003-10-03 Matsushita Electric Ind Co Ltd 同期判定装置および同期判定方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013446A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Nec Electronics Corp 移動端末装置および移動端末装置の動作制御方法
JP2014116799A (ja) * 2012-12-10 2014-06-26 Fujitsu Ltd 端末及びバンドサーチ方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1829125A (zh) 2006-09-06
TW200640173A (en) 2006-11-16
TWI309929B (en) 2009-05-11
JP4689301B2 (ja) 2011-05-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4689301B2 (ja) 無線装置およびその電界レベルしきい値設定方法
JP2008148038A (ja) 移動体通信システム、移動体通信システムにおける移動端末、その制御プログラムおよび移動体通信システムにおける同期確立判定方法
JP5553107B2 (ja) 中継装置、中継装置制御方法及び無線通信システム
US20220038990A1 (en) A method for routing information in a mesh communication network
JP5227213B2 (ja) ダウンリンクタイムスロットで転送されるいずれのシンボルを半二重端末が選択しなければならないのかを判断する方法およびデバイス
KR100965688B1 (ko) 중계국을 포함하는 통신 시스템에서 레인징 방법 및 장치그리고 그 시스템
CN110537374B (zh) 数据发送方法、数据接收方法、装置及设备
JP5752059B2 (ja) 通信装置
JP2005217912A (ja) 移動通信システム、無線制御装置及び移動局
US9094250B2 (en) Method of channel cancellation, radio receiver, cellular communication device and computer program
EP2076085A2 (en) Radio communication system and apparatus
JP4484737B2 (ja) 装置、及び、この装置に適用されるプログラム
JP2002290316A (ja) 無線通信装置および送信タイミング推定方法
JP5282820B2 (ja) 無線通信システム、移動局および無線通信方法
JP2006237936A (ja) タイミング同期方法および装置
CN110602740A (zh) 确定同频干扰的方法、装置、存储介质及用户设备
JP6164270B2 (ja) 通信装置
KR101620487B1 (ko) 이웃 펨토셀 기지국 신호 간섭 제거 장치 및 방법
JP2005277549A (ja) 移動端末、移動端末による受信判定方法
JP5719250B2 (ja) 無線基地局及び無線通信方法
JP2006041635A (ja) 受信装置及び受信方法
TWI656805B (zh) Wireless communication device
JP6571612B2 (ja) 通信システム、通信システムの制御方法および通信装置
JP6204748B2 (ja) 受信装置および受信方法
JP2021040188A (ja) 無線通信システム及び無線局

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080207

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100609

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100622

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110208

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110216

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4689301

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140225

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees