JP6571612B2 - 通信システム、通信システムの制御方法および通信装置 - Google Patents

通信システム、通信システムの制御方法および通信装置 Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、通信システムの制御方法および通信装置に関する。
通信システムには、例えば、OFDM(直交周波数分割多重:Orthogonal Frequency Division Multiplex)等の変調方式を用いて、スマートフォン等の複数の携帯通信端末との間で通信を行うアクセスポイントやセルラ基地局等の基地局間において大量のデータを同一の周波数で伝送するものがある。
また、大量のデータを伝送可能とするために、OFDMの変調方式とNOMA(非直交多元接続:Non-Orthogonal Multiple Access)とを組み合わせた通信システムが提案されている(例えば、非特許文献1参照)。なお、NOMAには、SPC(重畳符号化:Superposition Coding)とSIC(逐次干渉除去:Successive Interference Canceller)とを用いるものがある。
図8は、SPCとSICとを利用したNOMAの無線通信の一例を示す。
図8に示すように、例えば、基地局Ta、Tbは、OFMD等の変調方式で基地局Ra宛に通信信号である信号1、2をそれぞれ送信する。基地局Raは、信号1、2を受信し、受信電力が最も高い信号を復調する。例えば、信号1の電力が信号2の電力より大きい場合、基地局Raは、受信電力が最も高い信号1を復調する。そして、基地局Raは、受信電力が信号1より小さい信号2を復調する。この場合、基地局Raは、SIC技術に基づいて、復調した信号1を用いて無線区間での信号1のレプリカ信号を生成し、受信信号からレプリカ信号を差し引くことで信号1を除去する。基地局Raは、信号1が除去された受信信号(すなわち、信号2)を復調し、受信処理を終了する。なお、3つ以上の信号が重畳されている場合、基地局Raは、上記SIC技術を繰り返し実行することで、信号を復調する。
各基地局が同一の周波数でデータを伝送する場合、基地局の数が増加するに従い、基地局間において信号の干渉が発生する確率が増加するため、システムにおける周波数利用効率が劣化するという問題がある。
また、図8に示した基地局Ta、Tbが、OFDMの変調方式で変調された信号1、2をそれぞれ送信する場合、基地局Raは、受信電力が高い信号1から復調するために、信号1、2をガードインターバル内にそれぞれ受信する必要がある。
図9は、図8に示した信号1、2の一例を示す。図9(a)は、基地局Raが基地局Taから受信した信号1の時系列の一例を示す。図9(b)は、基地局Raが基地局Tbから受信した信号2の時系列を示し、図9(a)に示した信号1と同時に受信する場合を示す。図9(c)は、基地局Raが基地局Tbから受信した信号2の時系列の別例を示し、図9(a)に示した信号1のうち、2つの破線で示す最初のガードインターバルであるCP(Cyclic Prefix)長の範囲内で受信する場合を示す。図9(d)は、基地局Raが基地局Tbから受信した信号2の時系列の別例を示し、図9(a)に示した信号1の最初のCP長の範囲外で受信する場合を示す。
なお、図9に示すように、OFDMの変調方式で変調された信号1、2は、ガードインターバルであるCP長と、所定のデータ長を有するシンボルとの組み合わせを最小単位とする信号列である。
図9(a)から図9(c)に示すように、基地局Raは、信号1と信号2とを同時に、または信号1と信号2とを信号1のCP長の範囲内で受信する場合、NOMAに基づいて信号1および信号2を復調することができる。一方、図9(a)と図9(d)に示すように、基地局Raは、信号1を受信するとともに、信号2を信号1のCP長の範囲外で受信する場合、信号1および信号2を復調できず、スループットが低下してしまう。
本発明は、システム全体の周波数利用効率を向上させることができる通信システム、通信システムの制御方法および通信装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、重畳符号化と逐次干渉除去とを利用した非直交多元接続の無線通信を用いてデータ信号を伝送する一対の通信装置を複数組有する通信システムにおいて、通信装置は、自装置と同じ組の通信装置にデータ信号を送信する送信部と、同じ組の通信装置からデータ信号を受信する受信部と、受信部が受信したデータ信号の受信時刻を検出する検出部と、受信部が受信したデータ信号の受信電力を測定する測定部と、自装置と異なる組の通信装置との間で通信を行う通信部と、制御部とを備え、制御部は、異なる組の一方の通信装置が送信したデータ信号が受信部または同じ組の通信装置により受信される場合、送信部に所定信号を送信させることで、該所定信号に対する応答信号を同じ組の通信装置から受信するとともに、検出部により検出された応答信号の受信時刻および測定部により測定された応答信号の受信電力を用いて、自装置と同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第1の通信環境の情報を算出し、通信部を介して、異なる組の一方の通信装置に所定信号を送信させる制御を行うことで、同じ組の通信装置から、異なる組の一方の通信装置と同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第2の通信環境の情報を取得するとともに、通信部を介して、異なる組の一方の通信装置と当該異なる組の他方の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第3の通信環境の情報を取得し、第1から第3の通信環境の情報に基づいて、同じ組の通信装置または送信部から送信されたデータ信号と、異なる組の一方の通信装置から送信されたデータ信号とが、受信部または同じ組の通信装置において、同時または所定の時間内に異なる受信電力で受信されるように、同じ組の通信装置または送信部におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力と、異なる組の一方の通信装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力とを制御することを特徴とする。
の発明は、第1の発明において、制御部は、通信部を介して、送信対象のデータの一部を異なる組の通信装置に出力し、異なる組の通信装置にデータの一部を同じ組の通信装置に送信させることを特徴とする。
の発明は、第の発明において、制御部は、データの一部を異なる組の通信装置に出力する場合、異なる組の通信装置における伝送処理の状態を示す状態情報を通信部を介して取得し、取得した状態情報に基づいて、異なる組の通信装置にデータの一部を送信させる余剰の帯域があるか否かを判定することを特徴とする。
の発明は、重畳符号化と逐次干渉除去とを利用した非直交多元接続の無線通信を用いてデータ信号を伝送する一対の通信装置を複数組有する通信システムの制御方法において、通信装置自装置と異なる組の一方の通信装置が送信したデータ信号が自装置または自装置と同じ組の通信装置で受信される場合、所定信号を同じ組の通信装置に送信し、該所定信号に対する応答信号を同じ組の通信装置から受信するとともに、検出した応答信号の受信時刻および測定した応答信号の受信電力を用いて、自装置と同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第1の通信環境の情報を算出し、異なる組の通信装置との間で通信を行う通信部を介して、異なる組の一方の通信装置に所定信号を送信させる制御を行い、同じ組の通信装置から、異なる組の一方の通信装置と同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第2の通信環境の情報を取得するとともに、通信部を介して、異なる組の一方の通信装置と当該異なる組の他方の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第3の通信環境の情報を取得し、第1から第3の通信環境の情報に基づいて、同じ組の通信装置または送信部から送信されたデータ信号と、異なる組の一方の通信装置から送信されたデータ信号とが、受信部または同じ組の通信装置において、同時または所定の時間内に異なる受信電力で受信されるように、同じ組の通信装置または自装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力と、異なる組の一方の通信装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力とを制御することを特徴とする。
の発明は、重畳符号化と逐次干渉除去とを利用した非直交多元接続の無線通信を用いてデータ信号を伝送する一対の通信装置を複数組有する通信システムの通信装置において、自装置と同じ組の通信装置にデータ信号を送信する送信部と、同じ組の通信装置からデータ信号を受信する受信部と、受信部が受信したデータ信号の受信時刻を検出する検出部と、受信部が受信したデータ信号の受信電力を測定する測定部と、自装置と異なる組の通信装置との間で通信を行う通信部と、制御部とを備え、制御部は、異なる組の一方の通信装置が送信したデータ信号が受信部または同じ組の通信装置により受信される場合、送信部に所定信号を送信させることで、該所定信号に対する応答信号を同じ組の通信装置から受信するとともに、検出部により検出された応答信号の受信時刻および測定部により測定された応答信号の受信電力を用いて、自装置と同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第1の通信環境の情報を算出し、通信部を介して、異なる組の一方の通信装置に所定信号を送信させる制御を行うことで、同じ組の通信装置から、異なる組の一方の通信装置と同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第2の通信環境の情報を取得するとともに、通信部を介して、異なる組の一方の通信装置と当該異なる組の他方の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第3の通信環境の情報を取得し、第1から第3の通信環境の情報に基づいて、同じ組の通信装置または送信部から送信されたデータ信号と、異なる組の一方の通信装置から送信されたデータ信号とが、受信部または同じ組の通信装置において、同時または所定の時間内に異なる受信電力で受信されるように、同じ組の通信装置または送信部におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力と、異なる組の一方の通信装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力とを制御することを特徴とする。
本発明は、システム全体の周波数利用効率を向上させることができる。
通信システムの一実施形態を示す図である。 図1に示した基地局の一例を示す図である。 図1に示した通信システムにおける制御処理の一例を示す図である。 図1に示した基地局BS(1)が送信を開始する信号の送信タイミングと、基地局BS(3)が送信を開始する信号の送信タイミングとの関係の一例を示す図である。 通信システムの別の実施形態を示す図である。 図5に示した通信システムにおける制御処理の一例を示す図である。 図6に示した制御処理の続きを示す図である。 SPCとSICとを利用した無線通信の一例を示す図である。 図8に示した信号の一例を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態について説明する。
図1は、通信システムの一実施形態を示す。
図1に示した通信システムSYSは、4つの基地局BS(BS(1)−BS(4))を有する。基地局BS(1)と基地局BS(2)との一対は、OFDMの変調方式でデータを変調した信号sig1を送受信する。また、基地局BS(3)と基地局BS(4)との一対は、OFDMの変調方式でデータを変調した信号sig3を、信号sig1と同一の周波数で送受信する。信号sig1、sig3は、データ信号の一例である。
基地局BS(1)−BS(4)の各々は、例えば、アクセスポイントやセルラ基地局等であり、各基地局BSが有するアンテナの指向性に応じて設定されたセル領域内のスマートフォン等の複数の携帯通信端末との間で無線通信を行う。
なお、図1では、基地局BS(2)と基地局BS(3)との間の距離は、基地局BS(1)と基地局BS(2)との間の距離および基地局BS(3)と基地局BS(4)との間の距離より短いとする。これにより、基地局BS(3)は、基地局BS(1)と同一の周波数で信号sig3を送信することから、基地局BS(2)は、信号sig1とともに信号sig3を受信する場合がある。
また、図1に示した通信システムSYSでは、基地局BSは、6以上の複数の基地局、すなわち3以上の複数の組を有してもよい。
図2は、図1に示した基地局BS(1)の一例を示す。図2では、例えば、基地局BS(1)と基地局BS(3)とは、ネットワークNWを介して接続される。なお、基地局BS(1)と基地局BS(3)とは、有線または無線を介して直接接続されてもよい。また、基地局BS(1)−BS(4)がネットワークNWを介して接続されてもよい。
基地局BS(1)は、アンテナAT、送受信部10、検出部20、クロック回路30、測定部40、制御部50およびIF(Interface)部60を有する。なお、基地局BS(2)−BS(4)についても、基地局BS(1)と同様の要素を有する。
送受信部10は、例えば、IF部60および制御部50を介して、スマートフォン等の携帯通信端末やネットワーク等からデータを受信し、受信したデータに対してOFDMの変調方式で変調する。そして、送受信部10は、CP長と所定のデータ長を有するシンボルとの組み合わせを最小単位とする信号sig1を生成する。送受信部10は、アンテナATを介して、生成した信号sig1を基地局BS(2)に送信する。なお、CP長およびシンボルのデータ長は、通信システムSYSが適用されるLTE(Long Term Evolution)等の通信規格に応じて適宜決定されることが好ましい。
一方、送受信部10は、アンテナATを介して、基地局BS(2)により送信された信号sig1を受信し、受信した信号sig1を検出部20および測定部40にそれぞれ出力する。また、送受信部10は、受信した信号sig1に対してOFDMの復調処理を実行し、復調したデータを制御部50に出力する。
検出部20は、クロック回路30から出力される時刻を示す情報に基づいて、送受信部10が信号sig1等を受信した受信時刻を検出する。検出部20は、検出した受信時刻を制御部50に出力する。
クロック回路30は、例えば、水晶発振器等を含み、IF部60を介してネットワークから受信するNTP(Network Time Protocol)に基づいて、基地局BS(3)との間で同期された時刻の情報を出力する。あるいは、クロック回路30は、例えば、基地局BS(1)に含まれるGPS(Global Positioning System)受信機により受信されるGPS衛星の信号に基づいて、基地局BS(3)との間で同期された時刻の情報を出力してもよい。そして、クロック回路30は、同期した時刻を示す情報を検出部20および制御部50に出力する。
測定部40は、例えば、送受信部10が受信する信号sig1等の受信電力を測定する。測定部40は、測定した受信電力を制御部50に出力する。
制御部50は、プロセッサ等であり、基地局BSに含まれるメモリ等の記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、基地局BSの各要素を制御する。
ここで、基地局BS(3)は、基地局BS(1)と同一の周波数で信号sig3を送信し、基地局BS(1)よりも基地局BS(2)に近いことから、基地局BS(2)は、信号sig1とともに信号sig3を受信することがある。この場合、基地局BS(2)が基地局BS(1)からの信号sig1を復調するには、図8に示すように、信号sig1と信号sig3との受信電力が互いに異なり、かつ図9に示すように、信号sig1のCP長の範囲内で信号sig3のCP長の先頭を受信することが求められる。すなわち、信号sig3のCP長の先頭が信号sig1のCP長の範囲内で受信されない場合、基地局BS(2)は、基地局BS(1)から受信した信号sig1を復調できない。
そこで、同じ組の基地局BS(2)において、異なる組の基地局BS(3)が送信する信号sig3が漏れ込む場合、制御部50は、信号sig1と信号sig3との干渉の影響を除去できるように、基地局BS(1)の信号sig1と基地局BS(3)の信号sig3との送信タイミングおよび送信電力を制御する。例えば、制御部50は、送受信部10を介して、所定のデータを含むテスト信号を基地局BS(2)に送信して、基地局BS(2)との間の伝搬路の通信環境の情報を取得する。また、制御部50は、ネットワークNWを介して、基地局BS(3)に対してテスト信号を基地局BS(2)、BS(4)それぞれに送信させる制御指示を出力し、基地局BS(3)と基地局BS(2)、BS(4)との間の伝搬路における通信環境の情報を取得する。
例えば、制御部50は、検出部20が検出する受信時刻とクロック回路30が出力する時刻の情報とに基づいて、テスト信号が送信された時刻から、テスト信号に対する基地局BS(2)からの応答を示す応答信号を受信するまでの時間を計測する。そして、制御部50は、計測した時間に基づいて、伝搬路におけるマルチパス等の影響による信号の遅延を、通信環境の情報として算出する。また、制御部50は、測定部40により測定された信号sig1等の信号の受信電力と、予め取得した各基地局BSにおける信号の送信電力を示す情報とに基づいて、伝搬路における信号sig1等の電力の損失(パスロス)を、通信環境の情報として算出する。
そして、制御部50は、基地局BS(1)の記憶部に予め記憶される各基地局BSとの間の距離と、算出した信号のパスロスおよび遅延等を含む通信環境の情報とに基づいて、信号sig3のCP長の先頭が、信号sig1のCP長の先頭と一致して基地局BS(2)において受信されるように、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信タイミングを決定する。また、制御部50は、基地局BS(2)において、NOMAを用いて信号sig1を復調するために、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信電力を決定する。制御部50は、決定した信号sig1の送信タイミングおよび送信電力を基地局BS(1)に設定する。また、制御部50は、決定した信号sig3の送信タイミングおよび送信電力を含む制御信号を、ネットワークNWを介して基地局BS(3)に出力する。
なお、制御部50は、各基地局BSとの間の距離と通信環境の情報とに基づいて、信号sig3のCP長の先頭が、信号sig1のCP長の範囲内に基地局BS(2)で受信されるように、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3の送信タイミングを決定してもよい。
また、制御部50は、測定部40により測定される応答信号の受信電力と、予め取得した各基地局BSにおける信号の送信電力を示す情報との比較に基づいて、基地局BS(1)と基地局BS(2)の間の距離、および基地局BS(3)と基地局BS(2)との間の距離を求めてもよい。
IF部60は、例えば、入出力インタフェースまたはネットワークインタフェース等であり、ネットワークNWとの間でデータを送受信する。また、IF部60は、ネットワークNWを介して、少なくとも隣接する異なる組の一対の基地局BSの少なくとも1つ、例えば基地局BS(3)との間で、基地局BSの伝送処理の状態を示す状態情報を送受信する。なお、状態情報には、基地局BSに設定されている送信タイミングおよび送信電力、伝送中のデータ量、および伝送に使用している帯域や余剰の帯域等が含まれる。IF部60は、通信部の一例である。
図3は、図1に示した通信システムSYSにおける制御処理の一例を示す。図3に示した処理は、基地局BS(1)が制御局として動作する場合を示す。なお、基地局BS(2)−BS(4)のいずれかが制御局として動作する場合についても、図3と同様の処理が実行される。
ステップS100では、制御部50は、通信システムSYSにおける通信環境の情報を取得するために、同じ組の基地局BS(2)にテスト信号を、送受信部10を介して送信する。制御部50は、クロック回路30が出力する時刻の情報に基づいて、送信したテスト信号に対する基地局BS(2)からの応答信号を受信するまでの時間の計測を開始する。
次に、ステップS110では、制御部50は、送受信部10を介して、基地局BS(2)から応答信号を受信する。そして、制御部50は、検出部20が検出した応答信号の受信時刻に基づいて、基地局BS(2)から応答信号を受信するまでの時間を計測する。そして、制御部50は、計測した時間に基づいて、基地局BS(2)との間の伝搬路における信号の遅延を算出する。また、制御部50は、測定部40により測定された応答信号の受信電力と、基地局BS(2)における送信電力を示す情報とに基づいて、伝搬路におけるパスロスを算出する。
次に、ステップS120では、制御部50は、基地局BS(3)に対して基地局BS(2)、BS(4)との間の通信環境の情報を取得させる制御指示を、ネットワークNWを介して出力する。
次に、ステップS130では、制御部50は、ステップS110で算出した基地局BS(2)との間のパスロスおよび遅延等を含む通信環境の情報と、基地局BS(3)から受信した通信環境の情報とを用いて、信号sig3のCP長の先頭が、信号sig1のCP長の先頭と一致して基地局BS(2)で受信されるように、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信タイミングを決定する。また、制御部50は、基地局BS(2)において、NOMAに基づいて信号sig1を復調するために、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信電力を決定する。
なお、基地局BS(3)から受信する通信環境の情報には、基地局BS(3)と基地局BS(2)および基地局BS(4)との間のパスロスおよび遅延等が含まれる。また、基地局BS(3)は、基地局BS(4)からの信号sig3を受信するとともに、基地局BS(2)からの信号sig1が漏れ込んで受信される。したがって、制御部50は、基地局BS(2)が送信した信号sig1のCP長の先頭が、基地局BS(4)が送信した信号sig3のCP長の先頭と一致して基地局BS(3)で受信されるように、基地局BS(2)、SB(4)における信号sig1、sig3の各々の送信タイミングを決定してもよい。
次に、ステップS140では、制御部50は、決定した信号sig1の送信タイミングおよび送信電力を基地局BS(1)に設定する。
次に、ステップS150では、制御部50は、決定した信号sig3の送信タイミングおよび送信電力を含む制御信号を、ネットワークNWを介して基地局BS(3)に出力する。
次に、ステップS160では、制御部50は、ステップS140で設定された送信タイミングおよび送信電力に基づいて、基地局BS(2)に信号sig1の送信を開始する。そして、基地局BS(1)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(2)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワークNW等から受信する度に、ステップS160の処理を繰り返し実行する。なお、基地局BS(1)による信号sig1の送信を開始する動作については、図4で説明する。
一方、ステップS200では、基地局BS(2)の制御部50は、基地局BS(1)から受信したテスト信号に対する応答信号を、送受信部10を介して基地局BS(1)に送信する。
次に、ステップS210では、制御部50は、基地局BS(3)から受信したテスト信号に対する応答信号を、送受信部10を介して基地局BS(3)に送信する。
次に、ステップS220では、制御部50は、基地局BS(1)から信号sig1を受信した場合、基地局BS(1)に信号sig1の送信を開始する。なお、基地局BS(2)は、予め設定される所定の送信タイミングおよび所定の送信電力で信号sig1を送信してもよく、ステップS130で基地局BS(1)により決定された送信タイミングおよび送信電力で信号sig1を送信してもよい。
そして、基地局BS(2)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(1)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワーク等から受信する度に、ステップS220の処理を繰り返し実行する。
一方、ステップS300では、基地局BS(3)の制御部50は、基地局BS(1)から受信した通信環境の情報を取得する制御指示に基づいて、テスト信号を基地局BS(2)に送信する。制御部50は、クロック回路30が出力する時刻の情報に基づいて、送信したテスト信号に対する基地局BS(2)からの応答信号を受信するまでの時間の計測を開始する。
次に、ステップS310では、制御部50は、送受信部10を介して、ステップS210で基地局BS(2)により送信された応答信号を受信する。そして、制御部50は、検出部20が検出した応答信号の受信時刻に基づいて、基地局BS(2)から応答信号を受信するまでの時間を計測する。そして、制御部50は、計測した時間に基づいて、基地局BS(3)と基地局BS(2)との間の伝搬路における信号の遅延を算出する。また、制御部50は、測定部40により測定された応答信号の受信電力と、基地局BS(2)における送信電力を示す情報とに基づいて、伝搬路におけるパスロスを算出する。
次に、ステップS320では、制御部50は、基地局BS(4)との間の通信環境の情報を取得するために、テスト信号を基地局BS(4)に送信する。制御部50は、クロック回路30が出力する時刻の情報に基づいて、送信したテスト信号に対する基地局BS(4)からの応答信号を受信するまでの時間の計測を開始する。
次に、ステップS330では、制御部50は、送受信部10を介して、基地局BS(4)により送信された応答信号を受信する。そして、制御部50は、検出部20が検出した応答信号の受信時刻に基づいて、基地局BS(4)から応答信号を受信するまでの時間を計測する。そして、制御部50は、計測した時間に基づいて、基地局BS(3)と基地局BS(4)との間の伝搬路における信号の遅延を算出する。また、制御部50は、測定部40により測定された応答信号の受信電力と、基地局BS(4)における送信電力を示す情報とに基づいて、伝搬路におけるパスロスを算出する。
次に、ステップS340では、制御部50は、ステップS310およびステップS330で算出した基地局BS(2)、BS(4)の各々との間のパスロスおよび遅延等を含む通信環境の情報を示す信号を、ネットワークNWを介して基地局BS(1)に出力する。
次に、ステップS350では、制御部50は、ネットワークNWを介して、基地局BS(1)から受信した制御信号に含まれる信号sig3の送信タイミングおよび送信電力を基地局BS(3)に設定する。
次に、ステップS360では、制御部50は、ステップS350で設定された送信タイミングおよび送信電力と、ネットワークNWを介して受信する基地局BS(1)の状態情報とに基づいて、基地局BS(4)に信号sig3の送信を開始する。そして、基地局BS(3)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(4)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワークNW等から受信する度に、ステップS360の処理を繰り返し実行する。なお、基地局BS(3)による信号sig3の送信を開始する動作については、図4で説明する。
一方、ステップS400では、基地局BS(4)の制御部50は、基地局BS(3)から受信したテスト信号に対する応答信号を、送受信部10を介して基地局BS(3)に送信する。
次に、ステップS410では、制御部50は、基地局BS(3)から信号sig3を受信した場合、基地局BS(3)に信号sig3の送信を開始する。なお、基地局BS(4)は、予め設定される所定の送信タイミングおよび所定の送信電力で信号sig3を送信してもよく、ステップS130で基地局BS(1)により決定された送信タイミングおよび送信電力で信号sig3を送信してもよい。
そして、基地局BS(4)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(3)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワークから受信する度に、ステップS410の処理を繰り返し実行する。
なお、図3に示した処理のうち、基地局BS(1)、BS(3)の各々の送信タイミングおよび送信電力を設定する、基地局BS(1)のステップS100からステップS150の処理、基地局BS(2)のステップS200からステップS210の処理、基地局BS(3)のステップS300からステップS350の処理、および基地局BS(4)のステップS400の処理は、新たな一対の基地局BSが設置される度に実行されてもよく、1日に1回等の所定の時間間隔で実行されてもよい。
図4は、図1に示した基地局BS(1)が送信を開始する信号sig1の送信タイミングと、基地局BS(3)が送信を開始する信号sig3の送信タイミングとの関係の一例を示す。図4(a)は、基地局BS(1)と基地局BS(3)とがほぼ同時にデータの送信を開始する場合を示す。一方、図4(b)は、基地局BS(1)が先に信号sig1の送信を開始し、基地局BS(3)が信号sig3の送信を開始する場合を示す。
図4(a)に示すように、基地局BS(1)と基地局BS(3)とは、ほぼ同時にデータの送信を開始する場合、図3に示した処理によりそれぞれ設定された送信タイミングおよび送信電力で、信号sig1と信号sig3との送信をそれぞれ開始する。すなわち、基地局BS(1)と基地局BS(2)との間の距離と、基地局BS(3)と基地局BS(2)との間の距離と差に応じた時間差tαを空けて、基地局BS(1)と基地局BS(3)とは、設定された送信電力で信号sig1と信号sig3との送信をそれぞれ開始する。これにより、基地局BS(2)において、送信された信号sig1と信号sig3とのCP長の先頭が互いに一致して受信される。
一方、図4(b)に示すように、基地局BS(1)が先に信号sig1の送信を開始する場合、基地局BS(1)は、信号sig1の送信を開始した時刻を、ネットワークNWを介して基地局BS(3)に通知する。基地局BS(3)は、基地局BS(3)に設定された送信タイミングと、通知された時刻とに基づいて、基地局BS(2)において、信号sig3のCP長の先頭が、途中の信号sig1のCP長の先頭と一致するように、設定された送信電力で信号sig3の送信を開始する。
そして、発明者が行った実験では、通信システムSYSは、従来と比べて、スループットを25パーセントから30パーセント向上させることができることが分かった。
以上、図1から図4に示した実施形態では、基地局BS(1)の制御部50は、一対である同じ組の基地局BS(2)と、基地局BS(2)に漏れ込む異なる組の信号sig3の送信元である基地局BS(3)とを含む通信環境の情報を、テスト信号を用いて取得する。そして、制御部50は、取得した通信環境の情報を用いて、信号sig3のCP長の先頭が、信号sig1のCP長の先頭と一致して基地局BS(2)において受信されるように、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信タイミングを決定する。また、制御部50は、基地局BS(2)において、NOMAに基づいて信号sig1を復調するために、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信電力を決定する。これにより、通信システムSYSは、同一の周波数で各組の基地局BS間において信号sig1、sig3がそれぞれ送受信されたとしても、漏れ込む異なる組の信号による干渉等の影響を回避することができる。そして、通信システムSYSは、システム全体の周波数利用効率を向上させることができ、スループットを25パーセントから30パーセント向上させることができる。
図5は、通信システムの別の実施形態を示す。図2で説明した要素と同一または同様の要素については、同一または同様の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。また、図5に示した通信システムSYSaにおける各基地局BS(1)−BS(4)の配置は、図1の場合と同様である。
基地局BS(1)と基地局BS(2)との一対は、OFDMの変調方式でデータを変調した信号sig1を送受信する。また、基地局BS(3)と基地局BS(4)との一対は、OFDMの変調方式でデータを変調した信号sig3を、信号sig1と同一の周波数で送受信する。
また、基地局BS(1)−BS(4)の各々は、例えば、アクセスポイントやセルラ基地局等であり、各基地局BSが有するアンテナの指向性に応じて設定されたセル領域内のスマートフォン等の複数の携帯通信端末との間で無線通信を行う。また、図5に示した通信システムSYSaでは、基地局BSは、6以上の複数の基地局、すなわち3以上の複数の組を有してもよい。
また、基地局BS(1)と基地局BS(3)とは、図2の場合と同様に、ネットワークNWを介して接続される。なお、基地局BS(1)と基地局BS(3)とは、有線または無線を介して直接接続されてもよい。また、基地局BS(1)−BS(4)がネットワークNWを介して接続されてもよい。
基地局BS(1)は、送受信部10、検出部20、クロック回路30、測定部40、制御部50aおよびIF部60を有する。なお、基地局BS(2)−BS(4)についても、基地局BS(1)と同様の要素を有する。
制御部50aは、プロセッサ等であり、基地局BSの記憶部に記憶されたプログラムを実行することで、基地局BSの各要素を制御する。
例えば、同じ組の基地局BS(2)において、異なる組の基地局BS(3)が送信する信号sig3が漏れ込む場合、制御部50aは、信号sig1と信号sig3との干渉の影響を除去できるように、基地局BS(1)の信号sig1と基地局BS(3)の信号sig3との送信タイミングおよび送信電力を制御する。例えば、制御部50aは、送受信部10を介してテスト信号を基地局BS(2)に送信して、基地局BS(2)との間の伝搬路の通信環境の情報を取得する。また、制御部50aは、ネットワークNWを介して、基地局BS(3)に対してテスト信号を基地局BS(2)、BS(4)それぞれに送信させる制御指示を出力し、基地局BS(3)と基地局BS(2)、BS(4)との間の伝搬路における通信環境の情報を取得する。
例えば、制御部50aは、検出部20が検出する受信時刻とクロック回路30が出力する時刻の情報とに基づいて、テスト信号が送信された時刻から、テスト信号に対する基地局BS(2)から応答信号を受信するまでの時間を計測する。そして、制御部50aは、計測した時間に基づいて、伝搬路におけるマルチパス等の影響による信号の遅延を、通信環境の情報として算出する。また、制御部50aは、測定部40により測定された信号sig1等の信号の受信電力と、予め取得した各基地局BSにおける信号の送信電力を示す情報とに基づいて、伝搬路における信号sig1等のパスロスを、通信環境の情報として算出する。
そして、制御部50aは、基地局BS(1)の記憶部に予め記憶される各基地局BSとの間の距離と、算出した信号のパスロスおよび遅延等を含む通信環境の情報とに基づいて、信号sig3のCP長の先頭が、信号sig1のCP長の先頭と一致して基地局BS(2)において受信されるように、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信タイミングを決定する。また、制御部50aは、基地局BS(2)において、NOMAを用いて信号sig1を復調するために、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信電力を決定する。制御部50aは、決定した信号sig1の送信タイミングおよび送信電力を基地局BS(1)に設定する。また、制御部50aは、決定した信号sig3の送信タイミングおよび送信電力を含む制御信号を、ネットワークNWを介して基地局BS(3)に出力する。
なお、制御部50aは、各基地局BSとの間の距離と通信環境の情報とに基づいて、信号sig3のCP長の先頭が、信号sig1のCP長の範囲内に基地局BS(2)で受信されるように、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信タイミングを決定してもよい。
また、制御部50aは、測定部40により測定される応答信号の受信電力と、予め取得した各基地局BSにおける信号の送信電力を示す情報との比較に基づいて、基地局BS(1)と基地局BS(2)との間の距離、および基地局BS(3)と基地局BS(2)との間の距離を求めてもよい。
また、制御部50aは、例えば、測定部40により測定される基地局BS(2)から受信した信号sig1の受信電力を監視する。例えば、制御部50aは、測定された信号sig1の受信電力が、フェージング等の影響により所定値以上の時間変動を示す場合、スループットの低下を回避するために、基地局BS(2)に送信するデータの一部を、基地局BS(3)の信号sig3を用いて基地局BS(2)に送信する。このために、制御部50aは、ネットワークNWを介して、基地局BS(3)の状態情報を基地局BS(3)から取得する。制御部50aは、取得した状態情報に含まれる基地局BS(3)における伝送中のデータ量や余剰の帯域を参照し、基地局BS(1)が基地局BS(2)に送信するデータの一部の送信を、基地局BS(3)に分担させられるか否かを判定する。そして、基地局BS(3)に分担させられる場合、制御部50aは、ネットワークNWを介して、基地局BS(2)に送信するデータの一部を基地局BS(3)に出力する。
図6および図7は、図5に示した通信システムSYSaにおける制御処理の一例を示す。なお、図6および図7に示したステップの処理のうち、図3に示したステップと同一または同様の処理を示すものについては、同一のステップ番号を付す。また、基地局BS(4)における処理は、図3に示した処理と同様であり、図6のみに示す。
また、図6および図7に示した処理は、基地局BS(1)が制御局として動作する場合を示す。なお、基地局BS(2)−BS(4)のいずれかが制御局として動作する場合についても、図6および図7と同様の処理が実行される。
基地局BS(1)は、ステップS100からステップS160の処理を実行した後、図7に示したステップS170の処理を実行する。
ステップS170では、制御部50aは、基地局BS(3)の状態情報を要求する制御信号を、ネットワークNWを介して基地局BS(3)に出力する。
次に、ステップS180では、制御部50aは、基地局BS(3)の状態情報を受信し、受信した状態情報に含まれる伝送中のデータ量に基づいて、基地局BS(3)においてデータの伝送が行われているか否かを判定する。基地局BS(3)においてデータの伝送が行われている場合、基地局BS(1)の処理は、ステップS185に移る。一方、基地局BS(3)においてデータの伝送が行われていない場合、基地局BS(1)の処理は、ステップS190に移る。
ステップS185では、制御部50aは、受信した状態情報に含まれる余剰の帯域が所定の帯域以上か否かを判定する。余剰の帯域が所定の帯域以上の場合、基地局BS(1)の処理は、ステップS190に移る。一方、余剰の帯域が所定の帯域より小さい場合、基地局BS(1)は、例えば、基地局BS(3)を用いることなく、信号sig1を用いてデータを基地局BS(2)に送信する。そして、基地局BS(1)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(2)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワークNW等から受信する度に、ステップS160からステップS195の処理を繰り返し実行する。
なお、所定の帯域については、基地局BSの通信性能、または要求させる通信品質等に応じて適宜設定されることが好ましい。
ステップS190では、制御部50aは、測定部40により測定された基地局BS(2)からの信号sig1の受信電力の時間変動の大きさが、所定値以上か否かを判定する。例えば、制御部50aは、現在の時刻から所定の時間前までの期間に、測定部40により測定された基地局BS(2)から受信した信号sig1の受信電力のデータを用いて、受信電力の分散値を算出する。制御部50aは、算出した受信電力の分散値を受信電力の時間変動の大きさとして所定値と比較する。受信電力の分散値が所定値以上の場合、制御部50aは、基地局BS(2)との間の伝搬路においてフェージング等の影響により、通信環境が不安定であると判定する。この場合、基地局BS(1)の処理は、ステップS195に移る。一方、受信電力の分散値が所定値より小さい場合、制御部50aは、基地局BS(1)、BS(2)間の伝搬路においてフェージング等の影響を受けておらず、通信環境は安定していると判定する。そして、基地局BS(1)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(2)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワークNW等から受信する度に、ステップS160からステップS195の処理を繰り返し実行する。
なお、所定値については、基地局BSの通信性能、または要求させる通信品質等に応じて適宜設定されることが好ましい。
ステップS195では、制御部50aは、ステップS190で基地局BS(2)との間の伝搬路の通信環境が不安定であると判定されたことにより、基地局BS(2)に送信するデータの一部を、NOMAと基地局BS(3)とを用いて基地局BS(2)に送信する。
なお、NOMAの通信方式では、基地局BS(2)において受信される信号sig1の受信電力と信号sig3の受信電力との差が大きくなるに従い、スループットを増大させることができる。そこで、制御部50aは、例えば、NOMAと基地局BS(3)とを用いてデータの一部を基地局BS(2)に送信するために、ステップS130で決定した基地局BS(1)の送信電力と基地局BS(3)の送信電力との差が大きくなるように制御する。例えば、ステップS130で決定した基地局BS(1)の送信電力が基地局BS(3)の送信電力より小さい場合、制御部50aは、基地局BS(1)の送信電力を減少させ、基地局BS(3)の送信電力を増加させるように制御する。そして、制御部50aは、制御した基地局BS(3)の送信電力を含む制御指示と、基地局BS(2)に送信させるデータの一部とを、ネットワークNWを介して基地局BS(3)に出力する。
そして、基地局BS(1)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(2)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワークNW等から受信する度に、ステップS160からステップS195の処理を繰り返し実行する。
一方、基地局BS(2)は、ステップS200からステップS220の処理を実行した後、図7に示したステップS230の処理を実行する。
ステップS230では、送受信部10は、基地局BS(1)からの信号sig1と、基地局BS(3)からの信号sig3とをそれぞれ受信する。そして、送受信部10は、受信した信号sig3のヘッダの送信先に基地局BS(2)を示す情報が格納されていることから、NOMAを用いて信号sig1とともに信号sig3を復調し、復調したデータの一部を制御部50aに出力する。
そして、基地局BS(2)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(3)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワーク等から受信する度に、ステップS220およびステップS230の処理を繰り返し実行する。
一方、基地局BS(3)は、ステップS300からステップS360の処理を実行した後、図7に示したステップS370の処理を実行する。
ステップS370では、制御部50aは、基地局BS(3)の状態情報を、ネットワークNWを介して基地局BS(1)に出力する。
次に、ステップS380では、制御部50aは、基地局BS(1)から制御信号とデータの一部とを、ネットワークNWを介して受信する。そして、制御部50aは、受信した制御信号に含まれる新たな送信電力を基地局BS(3)に設定する。制御部50aは、受信したデータの一部をOFDMの変調方式で変調し、送信先を基地局BS(2)とした信号sig3を、送受信部10に生成させる。制御部50aは、送受信部10およびアンテナATを介して、生成した信号sig3を送信する。
そして、基地局BS(3)は、送受信部10またはIF部60を介して、基地局BS(4)または基地局BS(2)に送信するデータを外部の携帯通信端末やネットワークNW等から受信する度に、ステップS360からステップS380の処理を繰り返し実行する。
なお、図6および図7に示した処理のうち、基地局BS(1)、BS(3)の各々の送信タイミングおよび送信電力を設定する、基地局BS(1)のステップS100からステップS150の処理、基地局BS(2)のステップS200からステップS210の処理、基地局BS(3)のステップS300からステップS350の処理、および基地局BS(4)のステップS400の処理は、新たな一対の基地局BSが設置される度に実行されてもよく、1日に1回等の所定の時間間隔で実行されてもよい。
以上、図5から図7に示した実施形態では、基地局BS(1)の制御部50aは、一対である同じ組の基地局BS(2)と、基地局BS(2)に漏れ込む異なる組の信号sig3の送信元である基地局BS(3)とを含む通信環境の情報を、テスト信号を用いて取得する。そして、制御部50aは、取得した通信環境の情報を用いて、信号sig3のCP長の先頭が、信号sig1のCP長の先頭と一致して基地局BS(2)において受信されるように、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信タイミングを決定する。また、制御部50aは、基地局BS(2)において、NOMAに基づいて信号sig1を復調するために、基地局BS(1)における信号sig1と、基地局BS(3)における信号sig3との送信電力を決定する。これにより、通信システムSYSaは、同一の周波数で各組の基地局BS間において信号sig1、sig3がそれぞれ送受信されたとしても、漏れ込む異なる組の信号による干渉等の影響を回避することができる。そして、通信システムSYSaは、システム全体の周波数利用効率を向上させることができ、スループットを25パーセントから30パーセント向上させることができる。
また、基地局BS(1)が、NOMAを用いて基地局BS(2)に送信するデータの一部を、基地局BS(3)に送信させることにより、通信システムSYSaにおけるダイバーシティの向上を図ることができ、スループットの低下を抑制できる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
1,2,sig1,sig3…信号;10…送受信部;20…検出部;30…クロック回路;40…測定部;50,50a…制御部;60…IF部;AT…アンテナ;BS(1)−BS(4),Ra,Ta,Tb…基地局;NW…ネットワーク;SYS,SYSa…通信システム

Claims (5)

  1. 重畳符号化と逐次干渉除去とを利用した非直交多元接続の無線通信を用いてデータ信号を伝送する一対の通信装置を複数組有する通信システムにおいて、
    前記通信装置は、
    自装置と同じ組の通信装置にデータ信号を送信する送信部と、
    前記同じ組の通信装置からデータ信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信したデータ信号の受信時刻を検出する検出部と、
    前記受信部が受信したデータ信号の受信電力を測定する測定部と、
    自装置と異なる組の通信装置との間で通信を行う通信部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記異なる組の一方の通信装置が送信したデータ信号が前記受信部または前記同じ組の通信装置により受信される場合、
    前記送信部に所定信号を送信させることで、該所定信号に対する応答信号を前記同じ組の通信装置から受信するとともに、前記検出部により検出された前記応答信号の受信時刻および前記測定部により測定された前記応答信号の受信電力を用いて、自装置と前記同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第1の通信環境の情報を算出し、
    前記通信部を介して、前記異なる組の一方の通信装置に所定信号を送信させる制御を行うことで、前記同じ組の通信装置から、前記異なる組の一方の通信装置と前記同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第2の通信環境の情報を取得するとともに、前記通信部を介して、前記異なる組の一方の通信装置と当該異なる組の他方の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第3の通信環境の情報を取得し、
    前記第1から第3の通信環境の情報に基づいて、前記同じ組の通信装置または前記送信部から送信されたデータ信号と、前記異なる組の一方の通信装置から送信されたデータ信号とが、前記受信部または前記同じ組の通信装置において、同時または所定の時間内に異なる受信電力で受信されるように、前記同じ組の通信装置または前記送信部におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力と、前記異なる組の一方の通信装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力とを制御す
    とを特徴とする通信システム。
  2. 請求項1に記載の通信システムにおいて
    記制御部は、前記通信部を介して、送信対象のデータの一部を前記異なる組の通信装置に出力し、前記異なる組の通信装置に前記データの一部を前記同じ組の通信装置に送信させる
    ことを特徴とする通信システム。
  3. 請求項に記載の通信システムにおいて、
    前記制御部は、前記データの一部を前記異なる組の通信装置に出力する場合、前記異なる組の通信装置における伝送処理の状態を示す状態情報を前記通信部を介して取得し、取得した前記状態情報に基づいて、前記異なる組の通信装置に前記データの一部を送信させる余剰の帯域があるか否かを判定する
    ことを特徴とする通信システム。
  4. 重畳符号化と逐次干渉除去とを利用した非直交多元接続の無線通信を用いてデータ信号を伝送する一対の通信装置を複数組有する通信システムの制御方法において
    記通信装置
    自装置と異なる組の一方の通信装置が送信したデータ信号が自装置または自装置と同じ組の通信装置で受信される場合、
    所定信号を前記同じ組の通信装置に送信し、
    該所定信号に対する応答信号を前記同じ組の通信装置から受信するとともに、検出した前記応答信号の受信時刻および測定した前記応答信号の受信電力を用いて、自装置と前記同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第1の通信環境の情報を算出し、
    前記異なる組の通信装置との間で通信を行う通信部を介して、前記異なる組の一方の通信装置に所定信号を送信させる制御を行い、
    前記同じ組の通信装置から、前記異なる組の一方の通信装置と前記同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第2の通信環境の情報を取得するとともに、前記通信部を介して、前記異なる組の一方の通信装置と当該異なる組の他方の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第3の通信環境の情報を取得し、
    前記第1から第3の通信環境の情報に基づいて、前記同じ組の通信装置または送信部から送信されたデータ信号と、前記異なる組の一方の通信装置から送信されたデータ信号とが、受信部または前記同じ組の通信装置において、同時または所定の時間内に異なる受信電力で受信されるように、前記同じ組の通信装置または自装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力と、前記異なる組の一方の通信装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力とを制御する
    ことを特徴とする通信システムの制御方法。
  5. 重畳符号化と逐次干渉除去とを利用した非直交多元接続の無線通信を用いてデータ信号を伝送する一対の通信装置を複数組有する通信システムの通信装置において、
    自装置と同じ組の通信装置にデータ信号を送信する送信部と、
    前記同じ組の通信装置からデータ信号を受信する受信部と、
    前記受信部が受信したデータ信号の受信時刻を検出する検出部と、
    前記受信部が受信したデータ信号の受信電力を測定する測定部と、
    自装置と異なる組の通信装置との間で通信を行う通信部と、
    制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記異なる組の一方の通信装置が送信したデータ信号が前記受信部または前記同じ組の通信装置により受信される場合、
    前記送信部に所定信号を送信させることで、該所定信号に対する応答信号を前記同じ組の通信装置から受信するとともに、前記検出部により検出された前記応答信号の受信時刻および前記測定部により測定された前記応答信号の受信電力を用いて、自装置と前記同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第1の通信環境の情報を算出し、
    前記通信部を介して、前記異なる組の一方の通信装置に所定信号を送信させる制御を行うことで、前記同じ組の通信装置から、前記異なる組の一方の通信装置と前記同じ組の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第2の通信環境の情報を取得するとともに、前記通信部を介して、前記異なる組の一方の通信装置と当該異なる組の他方の通信装置との間の伝送路における信号の遅延およびパスロスを含む第3の通信環境の情報を取得し、
    前記第1から第3の通信環境の情報に基づいて、前記同じ組の通信装置または前記送信部から送信されたデータ信号と、前記異なる組の一方の通信装置から送信されたデータ信号とが、前記受信部または前記同じ組の通信装置において、同時または所定の時間内に異なる受信電力で受信されるように、前記同じ組の通信装置または前記送信部におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力と、前記異なる組の一方の通信装置におけるデータ信号の送信タイミングおよび送信電力とを制御す
    とを特徴とする通信装置。
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