JP2006245490A - 電子装置およびその製造方法ならびに面実装型受動部品 - Google Patents

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友祐 佐藤
Tomoaki Shimoishi
智明 下石
Koichi Nakajima
浩一 中嶋
Tateaki Ogiwara
健彰 荻原
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Abstract

【課題】 面実装型受動部品の実装時のクラックの発生を防止する。
【解決手段】 高周波電力増幅回路を構成するチップ部品16における接続用端子16eの最上部が保護膜の最上部より3.0μm以上突出していることにより、チップ部品16の実装時に、チップ部品16の両端の接続用端子16eに吸着ノズル101が接触するようにチップ部品16をピックアップした状態でモジュール基板MCB上に実装することができ、したがって、チップ部品16の実装時のクラック発生を防止することができる。
【選択図】 図13

Description

本発明は、電子装置およびその製造技術に関し、特に、通信機器等に搭載されるRF(Radio Frequency)パワーモジュール(高周波モジュール)に適用して有効な技術に関する。
角形チップ部品は、セラミック製で角形のベースの両側に外部接続用の一対の電極を設け、このベースの表面には凹部を形成してあり、この凹部には抵抗素子を一対の電極間に架け渡すように配置してある。この抵抗素子はガラス製の保護コートで覆われており、この保護コートの表面は一対の電極の各上端面より低くなるように形成してある(例えば、特許文献1参照)。
また、一括実装される角形チップ抵抗器において、第1上面電極層の一部に重なるように2対の第2上面電極層をチップ抵抗器の表面の四隅に配置したことにより裏向きに実装されても確実に半田付けできる(例えば、特許文献2参照)。
特開平8−64458号公報(図4) 特開平5−226108号公報(図1)
RFパワーモジュールは、例えば、携帯電話機などのような通信機器に用いられる信号増幅用の電子部品であり、信号増幅用のトランジスタを有する複数の半導体チップやチップ部品などをモジュール基板上に実装することで組み立てられている。各半導体チップとモジュール基板とは、ボンディングワイヤを通じて電気的に接続されている。また、チップ部品もその端子をはんだ付けによりモジュール基板のパッドに接続することでモジュール基板と電気的に接続されている。
近年、上記RFパワーモジュールでも小型化が急速に進められている。したがって、搭載されるチップ部品などの面実装型受動部品も小型化が進められている。例えば、チップ抵抗器などでは、0603型チップ抵抗器(サイズ0.6×0.3×0.25mm)よりも小型な0402型チップ抵抗器(サイズ0.4×0.2×0.15mm)を搭載する場合がある。
本発明者は、RFパワーモジュールの組み立てにおいて、0402型チップ抵抗器を採用した場合、この0402型チップ抵抗器をモジュール基板に実装する際にチップ抵抗器においてクラックが発生するという課題を見出した。
これは、0402型チップ抵抗器は、0603型チップ抵抗器に比較してその厚さが薄いことと、チップ抵抗器の実装時に用いる半田が鉛を含まない半田(以降、このような半田を鉛フリー半田ともいう)の場合、鉛フリー半田は、鉛を含む半田に比較して弾性が高く硬いため、実装時の吸着ノズルの実装荷重によりチップ抵抗器の本体部(基板)が割れるものと考えられる。
ここで、図25と図26に示す比較例の図を用いてチップ抵抗器の実装時にクラックが形成されるメカニズムについて説明する。
図25に示すように、比較例のチップ抵抗器100では、本体部100cの表面上において、両端に設けられた接続用端子100aより中央付近の保護膜100bの方が上方に突出している。その結果、部品ピックアップ工程で、チップ抵抗器100の実装時に吸着ノズル101でチップ抵抗器100を真空吸着した際に、吸着ノズル101の先端がチップ抵抗器100の表面の中央付近に形成された保護膜100bに接触する。
吸着ノズル101がチップ抵抗器100の保護膜100bに接触した状態で、チップ抵抗器100の実装である部品実装を行うと、チップ抵抗器100の本体部100cにクラックが形成される。
すなわち、保護膜100bが突出しているチップ抵抗器100の構造では、図26の比較例のモデル図に示すような3点支持の荷重のかかり方となる。図26に示すモデルでは、荷重F=(2σwt2 )/3l=(2σWT2 )/(3(L−2B))で表される。ここで、σは材料特有の破壊応力(MPa)、Wは構造体の幅(mm)、Tは図12に示すように構造体の厚さ(mm)、Lは構造体の長さ(mm)、Bは構造体の端子部分の長さ(mm)である。
この式に対して0402型のチップ抵抗器100の場合の数値を当てはめると、σ=350MPa(アルミナの破壊応力)、W=0.20mm、T=0.12mm、L=0.40mm、B=0.10mmであり、0402型のチップ抵抗器100の破壊強度F(N)=2.3(N)となる。
さらに、チップ抵抗器100を半田実装する際に用いる半田が、図16に示すように、鉛(Pb)含み半田49と鉛フリー半田48でヤング率(GPa)が異なっており、鉛フリー化により環境に好ましい鉛フリー半田48を用いると、鉛含み半田49より鉛フリー半田48の方がヤング率が高く硬質であるため、前記荷重Fはさらに高くなり、その結果、クラックが発生し易くなる。
この現象を、図27〜図29に示す比較例の衝突のモデル図を用いて説明する。まず、吸着ノズル101とチップ抵抗器100の質量の合計をmとし、半田102のヤング率をEとし、半田102の衝突部断面積をSとし、さらに吸着ノズル101の荷重を変数F(t)とし、半田102の弾性力を変数f(t)とし、半田102の吸着ノズル101の衝突による変位量を変数x(t)とし(図31参照)、また初期条件として、衝突前の荷重(=静荷重)をF0とし、衝突前の初速度をV0とすると、吸着ノズル101の運動方程式は、F(t)−f(t)=m・(d2 x(t))/dt2 式(1)と表すことができる。
また、半田102の運動方程式はヤング率の定義により、f(t)=E・S・x(t)式(2)で表され、さらに荷重の時間変化は、式(1)と式(2)を解くと、f(t)=F0+(mES)1/2 0×sin(((ES/m)1/2 )×t)式(3)で表される。
また、図30に示す時間tと弾性力f(t)の関係により、弾性力の最大値fmaxが衝撃荷重になる。式(3)よりfmaxは、fmax=F0+(mES)1/2 0となる。
したがって、衝撃荷重はヤング率の平方根に比例するため、鉛フリー半田のようにヤング率が大きい半田は衝撃荷重が大きくなり、実装時にチップ抵抗器100などの部品に与えるダメージはさらに大きくなる。すなわち、部品のクラックが発生し易くなる。
本発明の目的は、部品のクラックの発生を防止することができる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、電子装置の組み立て工程における歩留りの向上を図ることができる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、電子装置の信頼性の向上を図ることができる技術を提供することにある。
本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
すなわち、本発明は、第1基板と、前記第1基板上に搭載された、電力増幅回路を構成する能動素子を含む半導体チップと、前記第1基板上に搭載された面実装型受動部品とを有し、前記面実装型受動部品は、本体部と、前記本体部の両端に形成された接続用端子と、前記本体部を覆う保護膜とを有し、前記接続用端子の最上部が前記保護膜の最上部より3.0μm以上突出しているものである。
また、本発明は、基板を準備する工程と、前記基板上に、電力増幅回路を構成する能動素子を含む半導体チップを搭載する工程と、吸着ノズルを用いて、面実装型受動部品を吸着する工程と、前記吸着する工程の後、前記基板上に、吸着された前記面実装型受動部品を搭載する工程を含み、前記面実装型受動部品は、本体部と、前記本体部の両端に形成された接続用端子と、前記本体部を覆う保護膜とを有し、前記面実装型受動部品を吸着および搭載する工程において、前記面実装型受動部品の両端の接続用端子に吸着ノズルが接触した状態で前記面実装型受動部品が吸着されるものである。
また、本発明は、本体部と、前記本体部の両端に形成された接続用端子と、前記本体部を覆う保護膜とを有し、前記接続用端子の最上部が前記保護膜の最上部より3.0μm以上突出しているものである。
本願において開示される発明のうち、代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、以下のとおりである。
電力増幅回路を構成する面実装型受動部品が、本体部と、本体部の両端に形成された接続用端子と、本体部を覆う保護膜とを有し、接続用端子の最上部が保護膜の最上部より3.0μm以上突出していることにより、面実装型受動部品の実装時に、面実装型受動部品の両端の接続用端子に吸着ノズルが接触するように面実装型受動部品をピックアップした状態で面実装型受動部品を配線基板上に実装することができ、その結果、面実装型受動部品の実装時のクラック発生を防止することができる。これにより、電子装置の組み立て工程における歩留りを向上させることができ、さらに、電子装置の信頼性の向上を図ることができる。
本願発明の実施の形態を詳細に説明する前に、本実施の形態における用語の意味を説明すると次の通りである。
1.GSM(Global System for Mobile Communication)は、デジタル携帯電話機に使用されている無線通信方式の1つまたは規格をいう。GSMには、使用する電波の周波数帯が3つあり、900MHz帯をGSM900または単にGSM、1800MHz帯をGSM1800またはDCS(Digital Cellular System)1800若しくはPCN、1900MHz帯をGSM1900またはDCS1900若しくはPCS(Personal Communication Services)という。なお、GSM1900は主に北米で使用されている。北米ではその他に850MHz帯のGSM850を使用する場合もある。
2.GMSK変調方式は、音声信号の通信に用いる方式で搬送波の位相を送信データに応じて位相シフトする方式である。また、EDGE変調方式は、データ通信に用いる方式でGMSK変調の位相シフトにさらに振幅シフトを加えた方式である。
また、以下の実施の形態においては便宜上その必要があるときは、複数のセクションまたは実施の形態に分割して説明するが、特に明示した場合を除き、それらはお互いに無関係なものではなく、一方は他方の一部または全部の変形例、詳細、補足説明等の関係にある。また、以下の実施の形態において、要素の数等(個数、数値、量、範囲等を含む)に言及する場合、特に明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではなく、特定の数以上でも以下でも良い。さらに、以下の実施の形態において、その構成要素(要素ステップ等も含む)は、特に明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。同様に、以下の実施の形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に明らかにそうでないと考えられる場合等を除き、実質的にその形状等に近似または類似するもの等を含むものとする。このことは、上記数値および範囲についても同様である。また、本実施の形態では、電界効果トランジスタであるMOS・FET(Metal Oxide Semiconductor・Field Effect Transistor)をMOSと略し、nチャネル型のMOSをnMOSと略す。
また、以下の実施の形態において、高周波と言う場合、概ね500MHz程度以上の周波数帯を指す。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の部材には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態1の電子装置(RFパワーモジュール)の回路ブロックの一例を示す回路ブロック図、図2は図1の電子装置の要部回路図、図3は図1の電子装置の半導体チップの要部平面図、図4は図3の半導体チップの要部断面図、図5は図3の半導体チップをモジュール基板に搭載したRFパワーモジュールの一例の全体平面図、図6は図5のRFパワーモジュールの断面図、図7は図5のRFパワーモジュールの等価回路の回路図、図8は図5のRFパワーモジュールを用いたデジタル携帯電話機システムの一例の説明図、図9は図8のデジタル携帯電話機システムのRFパワーモジュールの実装例の要部側面図、図10は本発明の実施の形態1の電子装置の組み立て手順の一例を示す製造プロセスフロー図、図11は本発明の実施の形態1の電子装置の組み立ての一例を示す断面フロー図、図12は本発明の実施の形態1の電子装置に組み込まれる面実装型受動部品の構造の一例を示す断面図、図13は図12に示す面実装型受動部品の実装方法の一例を示す断面フロー図、図14は図12に示す面実装型受動部品の実装テストにおける不良発生率の一例を示すデータ図、図15は図12に示す面実装型受動部品の実装テストにおける突出量と破壊強度の関係の一例を示すデータ図、図16は図12に示す面実装型受動部品の実装における鉛フリー半田と鉛含み半田の比較図、図25は比較例の面実装型受動部品の実装方法を示す断面フロー図、図26は図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の荷重のかかり方を示すモデル図、図27は図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の荷重のかかり方を示す断面図、図28は図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の衝突直前の荷重のかかり方を示す断面図、図29は図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の衝突後の荷重のかかり方を示す断面図、図30は図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の時間と弾性力の関係を示すデータ図、図31は図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の時間と半田の変位量の関係を示すデータ図である。
本実施の形態1では、例えばGSM方式のネットワークを利用して情報を伝送するデジタル携帯電話機に使用されるRFパワーモジュールに本実施の形態1の電子装置を適用した場合について説明する。
図1は、本実施の形態1のRFパワーモジュールを構成する増幅回路用のIC(Integrated circuit)チップ(半導体チップ)1Cの回路ブロック図を示している。この図1には、例えばGSM900とDCS1800との2つの周波数帯を使用可能(デュアルバンド方式)で、それぞれの周波数帯でGMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)変調方式とEDGE(Enhanced Data GSM Environment )変調方式との2つの通信方式を使用可能なRFパワーモジュールに使用される増幅回路用のICチップ(半導体チップ)1Cの回路ブロックが例示されている。
このICチップ1Cは、GSM900用の電力増幅回路2Aと、DCS1800用の電力増幅回路2Bと、それら電力増幅回路2A,2Bの増幅動作の制御や補正等を行う周辺回路3とを有している。各電力増幅回路2A,2Bは、それぞれ3つの増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3と、3つの整合回路2AM1〜2AM3,2BM1〜2BM3とを有している。すなわち、ICチップ1Cの入力端子4a,4bは、入力用の整合回路2AM1,2BM1を介して1段目の増幅段2A1,2B1の入力に電気的に接続され、1段目の増幅段2A1,2B1の出力は段間用の整合回路2AM2,2BM2を介して2段目の増幅段2A2,2B2の入力に電気的に接続され、2段目の増幅段2A2,2B2の出力は段間用の整合回路2AM3,2BM3を介して最終段の増幅段2A3,2B3の入力に電気的に接続され、最終段の増幅段2A3,2B3の出力は出力端子5a,5bと電気的に接続されている。このように本実施の形態1では、1つのICチップ1Cの中に、電力増幅回路2A,2Bの全ての増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3が設けられている。一般的には3つの増幅段がそれぞれ別々のICチップに設けられているか、または、1段目および2段目の増幅段が1つのICチップに設けられ、最終段の増幅段はパワーが大きく動作時の発熱が高いことや他の増幅段への信号干渉が大きい等の理由から1段目および2段目の増幅段が設けられたICチップとは別のICチップに設けられている。このため、RFパワーモジュールの小型化が阻害されている。これに対して、本実施の形態1では、1つのICチップ1C内に、電力増幅回路2A,2Bの全ての増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3を設けたことにより、各増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3間の隣接間隔を大幅に短くすることができるので、そのICチップ1Cを内蔵するRFパワーモジュールの大幅な小型化を実現することが可能となっている。
上記周辺回路3は、制御回路3Aと、上記増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3にバイアス電圧を印加するバイアス回路3B等を有している。制御回路3Aは、上記電力増幅回路2A,2Bに印加する所望の電圧を発生する回路であり、電源制御回路3A1およびバイアス電圧生成回路3A2を有している。電源制御回路3A1は、上記増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3の各々の出力用のパワーMOSのドレイン端子に印加される第1電源電圧を生成する回路である。また、上記バイアス電圧生成回路3A2は、上記バイアス回路3Bを制御するための第1制御電圧を生成する回路である。本実施の形態1では、電源制御回路3A1が、ICチップ1C外部のベースバンド回路から供給される出力レベル指定信号に基づいて上記第1電源電圧を生成すると、バイアス電圧生成回路3A2が電源制御回路3A1で生成された上記第1電源電圧に基づいて上記第1制御電圧を生成するようになっている。上記ベースバンド回路は、上記出力レベル指定信号を生成する回路である。この出力レベル指定信号は、電力増幅回路2A,2Bの出力レベルを指定する信号で、携帯電話と、基地局との間の距離、すなわち、電波の強弱に応じた出力レベルに基づいて生成されているようになっている。本実施の形態1では、このような周辺回路3を構成する素子も1つのICチップ1C内に設けられている。これにより、インターフェイス部(ICチップ1Cとモジュール基板(配線基板)との間のインターフェイス部およびICチップ1Cとモジュール基板との各々に必要であったインターフェイス部)を大幅に削減でき、ICチップ1Cやモジュール基板の面積を縮小できるので、RFパワーモジュールの大幅な小型化を実現することが可能となっている。
次に、図2は、上記電力増幅回路2Aおよび上記バイアス回路3Bの回路構成の一例を示している。なお、上記電力増幅回路2A,2Bおよびその各々のバイアス回路3Bの回路構成は同じなので、ここでは上記電力増幅回路2Aおよび電力増幅回路2A用の回路構成の一例を代表して示す。
本実施の形態1の電力増幅回路2Aは、上記3段の増幅段2A1〜2A3として3つのnMOSQn(Qn1,Qn2,Qn3)を順次従属接続した回路構成を有している。この電力増幅回路2Aの出力レベルは、上記バイアス回路3Bおよび電源制御回路3A1から供給される上記第1電源電圧Vdd1によって制御される。ここでは、その第1電源電圧Vdd1が3つのnMOSQn1,Qn2,Qn3の各々のドレイン電極に供給されるようになっている。
整合回路2AM1〜2AM3は、インダクタ(受動素子)と、コンデンサ(受動素子)とを有している。インダクタは、配線で形成されており、1段目の増幅段2A1(nMOSQn1)の入力およびそれぞれの段間でのインピーダンス整合をとる機能を有している。また、上記コンデンサは、上記インダクタと各段のnMOSQnの入力との間に接続されており、上記インピーダンス整合の機能と、その他に第1電源電圧Vdd1とゲートバイアス電圧との直流電圧を遮断する機能とを有している。
上記バイアス回路3Bは、複数の分圧回路を有している。各分圧回路は、一対の抵抗R1,R2で構成されている。各一対の抵抗R1,R2は、バイアス回路3Bの入力端子4cと、基準電位(例えば接地電位で0V)との間に直列に接続されている。各一対の抵抗R1,R2間を繋ぐ配線部分と、各段のnMOSQn1〜Qn3の入力(ゲート電極)とが電気的に接続されている。このバイアス回路3Bの入力端子4cに上記第1制御電圧または出力レベル制御電圧が入力されると、その電圧が上記一対の抵抗R1,R2で分圧されて所望のゲートバイアス電圧が生成され、そのゲートバイアス電圧が、各々のnMOSQn1〜Qn3のゲート電極に入力されるようになっている。
次に、図3は、上記ICチップ1Cの要部平面図を示し、図4は、図3のICチップ1Cの左右方向に沿って切断した箇所の要部断面図を示している。なお、図3は平面図であるが、図面を見易くするために同層のものに同じハッチングを付している。
ICチップ1Cを構成する半導体基板(以下、単に基板という)1Sは、例えばp+型のシリコン(Si)単結晶からなり、その抵抗率が、例えば1〜10mΩ・cm程度の低抵抗基板とされている。基板1S上には、例えばp−型のシリコン単結晶からなるエピタキシャル層1EPが形成されている。エピタキシャル層1EPの抵抗率は、上記基板1Sの抵抗率よりも高い。このエピタキシャル層1EPの主面には、上記増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3用のnMOSQnと、上記整合回路2AM1〜2AM3,2BM1〜2BM3用のインダクタL1、高Q(Quality factor)値のコンデンサC1およびストリップ線路が形成されている。ここでは、2段の増幅段のnMOSQn1,Qn2が示されているが、実際には上記のように2系統の1〜3段の全ての増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3が同一の基板1Sに形成されている。また、ここで示したnMOSQnは単位MOSを示しており、実際には、この単位MOSが複数個並列に接続されることで1つの増幅段2A1〜2A3,2B1〜2B3が形成されている。
まず、nMOSQnは、例えばLDMOS(Laterally Diffused MOS)等のような横型のMOSで形成されている。nMOSQnの形成領域のエピタキシャル層1EPには、p型のウエルPWLが形成されている。このp型のウエルPWLは、例えばホウ素(B)などの不純物をエピタキシャル層1EPにイオン注入することなどにより形成されている。エピタキシャル層1EPの上記p型のウエルPWL上には、nMOSQnのゲート絶縁膜7が形成されている。このゲート絶縁膜7は、例えば酸化シリコン(SiO2等)からなり、例えば熱酸化法などによって形成されている。このゲート絶縁膜7上には、nMOSQnのゲート電極(入力)8が形成されている。このゲート電極8は、例えば多結晶シリコンとその上に形成された金属シリサイド層(例えばチタンシリサイド層またはコバルトシリサイド層)との積層導体膜で構成されている。nMOSQnのチャネルは、ゲート電極8下のp型のウエルPWLの上部に形成される。
このゲート電極8の一方の端部近傍のp型のウエルPWLの領域内には、n+型の半導体領域9が形成されている。このn+型の半導体領域9は、nMOSQnのソースとして機能する領域であり、例えばリン(P)などの不純物をp型のウエルPWLにイオン注入することで形成されている。また、ゲート電極8の他方の端部近傍のエピタキシャル層1EPには、n−型の半導体領域10aが形成されている。そして、ゲート電極8の他方の端部からn−型の半導体領域10aの分だけ離れた箇所には、n+型の半導体領域10bがn−型の半導体領域10aと電気的に接続された状態で形成されている(LDD(Lightly Doped Drain)構造)。このn−型の半導体領域10aおよびn+型の半導体領域10bは、nMOSQnのドレイン(出力)として機能する領域であり、例えばリン(P)などの不純物をp型のウエルPWLにイオン注入することで形成されている。
また、本実施の形態1では、各々のnMOSQnの形成領域のエピタキシャル層1EPにp++型の半導体領域11aが上記n+型の半導体領域9,10bと接するように形成されている。このp++型の半導体領域11aは、例えばホウ素(B)が導入されてなり、平面で見ると、nMOSQnを取り囲むように形成され、断面で見ると、エピタキシャル層1EPの主面から基板1Sに達するように形成されている。そして、本実施の形態1では、各nMOSQnのソース用のn+型の半導体領域9が、プラグPL1を通じてp++型の半導体領域11aと電気的に接続され、そのp++型の半導体領域11aを通じて低抵抗なp+型の基板1Sと電気的に接続されている。後述のように、基板1Sは、基板1Sの裏面全面にメタルで形成された電極12を介して、ICチップ1Cが実装されるモジュール基板の配線と電気的に接続され、その配線を通じて基準電位(例えば接地電位GNDで0V程度:固定電位)に電気的に接続される。すなわち、基板1Sは、ICチップ1Cに形成された複数のnMOSQnの共通の接地部分とされている。
次に、上記図3および図4のnMOSQn1,Qn2、インダクタL1およびコンデンサC1の接続関係と特徴等を説明する。
前段のnMOSQn1のソース用のn+型の半導体領域9と接続されたプラグPL1は、第1層配線M11と電気的に接続されている。このnMOSQn1のゲート電極8は、プラグPL2および第1層配線M12(M)を介して第2層配線M21(M)と電気的に接続されている。第2層配線M21はnMISQn1の入力用の配線である。また、このnMOSQn1のドレイン用のn+型の半導体領域は、プラグPL3を通じて第1層配線M13(M)と電気的に接続されている。この第1層配線M13は、インダクタL1の一端と電気的に接続されている。
このインダクタL1は、例えばスパイラル状の第2層配線M22で形成されている。このインダクタL1の外周は、シールド用の第1層配線M14、第2層配線M23、プラグPL4およびp++型の半導体領域11bにより取り囲まれている。シールド用の第1層配線M14、第2層配線M23、プラグPL4およびp++型の半導体領域11bは、互いに電気的に接続されており(インダクタL1とは絶縁されている)、p++型の半導体領域11bを通じて低抵抗な基板1Sと電気的に接続されて接地電位GNDに設定されている。このインダクタL1の他端は、第2層配線M24(M)を通じてコンデンサC1の上部電極C1aと電気的に接続されている。
コンデンサC1の上部電極C1aの下層の配線層には、絶縁膜を挟んで上部電極C1aと対向するように下部電極C1bが設けられている。この下部電極C1bは、プラグPL5を通じてp++型の半導体領域11cと電気的に接続され、さらにp++型の半導体領域11cを通じて低抵抗なp+型の基板1Sと電気的に接続されている。このコンデンサC1の外周も、シールド用の第1層配線M15、第2層配線、プラグPL6およびp++型の半導体領域11dにより取り囲まれている。シールド用の第1層配線M15、第2層配線、プラグPL6およびp++型の半導体領域11dは、互いに電気的に接続されており(コンデンサC1とは絶縁されている)、p++型の半導体領域11dを通じて低抵抗な基板1Sと電気的に接続されて接地電位GNDに設定されている。
このコンデンサC1の上部電極C1aは、第2層配線M26(M)を通じてnMOSQn2のゲート電極8と電気的に接続されている。なお、プラグPL1〜PL6は、例えばタングステン等のようなメタルで形成されている。また、第1層配線M11〜M15および第2層配線M21〜M26は、例えばアルミニウム(Al)または銅(Cu)を主配線材料とするメタルで形成されている。また、上記p++型の半導体領域11b〜11dは、上記p++型の半導体領域11aの形成工程時に同時に形成されている。
次に、図5は上記ICチップ1Cをモジュール基板(第1基板)MCBに搭載したRFパワーモジュールPMの一例の全体平面図を示し、図6は図5のパワーモジュールPMの左右方向に沿って切断した面の断面図を示している。また、図7は、図5および図6のパワーモジュールの回路図を示している。なお、図5では、モジュール基板MCBのチップ搭載面が見えるように封止部材を取り除いて示す。
ICチップ1Cは、基板1Sの裏面をモジュール基板MCBの主面に向けた状態で、モジュール基板MCBの主面に形成されたキャビティCBTと称する窪み内に収められた状態でモジュール基板MCBの主面上に搭載されている。ICチップ1Cは、モジュール基板MCBの主面の中央よりも若干入力(図5の左側)寄りに配置されており、モジュール基板MCBの主面の出力側の領域の方が入力側の領域よりも広くなっている。これにより,RFパワーモジュールPMのモジュール基板MCBに配置された出力用の整合回路を低損失に設計することができるので、RFパワーモジュールPAの出力損失を低減でき、高い出力を引き出すことが可能となっている。
ICチップ1CのボンディングパッドPin,Poutは、ボンディングワイヤBWを通じてモジュール基板MCBの主面の伝送線路15a(15a1〜15a5),15b(15b1〜15b5),15cと電気的に接続されている。1段目の増幅段2A1,2B1のゲート電極(入力)にボンディングワイヤBWを通じて接続された伝送線路15a1,15b1は、それぞれコンデンサCm1,Cm2を介して入力端子17a,17bと電気的に接続されている。1段目の増幅段2A1,2B1のドレイン(出力)にボンディングワイヤBWを通じて電気的に接続された伝送線路15a2,15b2は、それぞれ高電位側の電源端子18a1,18b1と電気的に接続されてとともに、それぞれ電源端子18a1,18b1の近傍に配置されたコンデンサCm3,Cm4を介して接地電位GNDと電気的に接続されている。2段目の増幅段2A2,2B2のドレイン(出力)にボンディングワイヤBWを通じて電気的に接続された伝送線路15a3,15b3は、それぞれ高電位側の電源端子18a2,18b2と電気的に接続されてとともに、それぞれ電源端子18a2,18b2の近傍に配置されたコンデンサCm5,Cm6を介して接地電位GNDと電気的に接続されている。最終段目の増幅段2A3,2B3のドレイン(出力)にボンディングワイヤBWを通じて電気的に接続された伝送線路15a4,15b4は、それぞれ高電位側の電源端子18a3,18b3と電気的に接続されてとともに、それぞれ電源端子18a3,18b3の近傍に配置されたコンデンサCm7,Cm8を介して接地電位GNDと電気的に接続されている。さらに、最終段目の増幅段2A3,2B3のドレイン(出力)にボンディングワイヤBWを通じて電気的に接続された伝送線路15a5,15b5は、それぞれコンデンサCm9,Cm10を介して出力端子19a,19bと電気的に接続されているとともに、それぞれの線路途中に配置されたコンデンサCm11,Cm12を介して接地電位GNDと電気的に接続されている。周辺回路3の制御用のボンディングパッドPinにボンディングワイヤを通じて電気的に接続された伝送線路15cは、制御端子20と電気的に接続されている。なお、上記ボンディングワイヤBWは、例えば金(Au)等の細線からなり、インダクタとしての機能を有している。また、伝送線路15a,15bもインピーダンス整合用のインダクタとしての機能を有している。上記コンデンサCm1〜Cm12は、インピーダンス整合用のコンデンサとしての機能を有しており、チップ部品で構成されている。
一方、ICチップ1Cの裏面の上記電極12は、モジュール基板MCBのキャビティCBT底面のチップ搭載用の電極21と接合されている。この電極21は、複数のサーマルビア22内の導体を通じてモジュール基板MCBの裏面の電極23Gと電気的かつ熱的に接合されている。この電極23Gには基準電位(例えば接地電位GNDで0V程度)が供給される。すなわち、モジュール基板MCBの裏面の電極23Gに供給された基準電位は、サーマルビア22および電極21を通じて低抵抗な基板1Sに供給されるようになっている。また、逆にICチップ1Cの動作時に発生した熱は、基板1Sの裏面から電極21およびサーマルビア22を通じてモジュール基板MCBの裏面の電極23Gに伝わり放散されるようになっている。モジュール基板MCBの裏面の外周近傍の電極23Sは、信号用の電極を示している。なお、モジュール基板MCBは、複数枚の絶縁体板を積層して一体化した多層配線構造を有している。この絶縁体板は、例えばミリ波域まで誘電損失の少ないアルミナ(酸化アルミニウム、Al23、比誘電率=9〜9.7)等のようなセラミックからなるが、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばガラスエポキシ樹脂等を用いても良い。
次に、図8は、本実施の形態1のRFパワーモジュールPMを用いたデジタル携帯電話機システムDPSの一例を示している。図8の符号ANTは信号電波の送受信用のアンテナ、符号25はフロントエンド・モジュール、符号26は音声信号をベースバンド信号に変換したり、受信信号を音声信号に変換したり、変調方式切換信号やバンド切換信号を生成したりする前記ベースバンド回路、符号27は受信信号をダウンコンバートして復調しベースバンド信号を生成したり送信信号を変調したりする変復調用回路、FLT1,FLT2は受信信号からノイズや妨害波を除去するフィルタである。フィルタFLT1はGSM用、フィルタFLT2はDCS用である。ベースバンド回路26は、DSP(Digital Signal Processor)やマイクロプロセッサ、半導体メモリ等の複数の半導体集積回路で構成されている。フロントエンド・モジュール25は、インピーダンス整合回路MN1,MN2、ロウパスフィルタLPF1,LPF2、スイッチ回路28a,28b、コンデンサC5,C6および分波器29を有している。インピーダンス整合回路MN1,MN2は、RFパワーモジュールPMの送信出力端子に接続されてインピーダンスの整合を行う回路、ロウパスフィルタLPF1,LPF2は高調波を減衰させる回路、スイッチ回路28a,28bは送受信切り換え用のスイッチ回路、コンデンサC5,C6は受信信号から直流成分をカットする素子、分波器29は、GSM900帯の信号と、DCS1800帯の信号とを分波する回路であり、これら回路および素子は1つの配線基板上に搭載されてモジュールとされている。なお、スイッチ回路28a,28bの切換信号CNT1,CNT2は上記ベースバンド回路26から供給される。
また、図9は、上記図8のデジタル携帯電話機システムDPSでのRFパワーモジュールPMの実装例を示している。マザーボード(第2基板)30は、例えば多層配線構造を有するプリント配線基板等からなり、その主面上には、RFパワーモジュールPMと、その他に複数のチップ部品31が搭載されている。RFパワーモジュールPMは、上記モジュール基板MCBの裏面の電極23G,23S等をマザーボード30の主面に向けた状態でマザーボード30上に搭載されている。こRFのパワーモジュールPMの電極23G,23S等は、半田等のような接合材32を介してそれぞれマザーボード30の配線パターンと接続されている。なお、RFパワーモジュールPMのモジュール基板MCBの主面は、例えばシリコーンゴム等からなる封止部材33により覆われており、これによりモジュール基板MCBの主面のICチップ1C等が封止されている。
次に、本実施の形態1の電子装置の一例であるRFパワーモジュールPMの製造方法を、図10に示す組み立て手順と図11に示す断面フロー図を用いて説明する。
まず、多数個取り基板40に対してステップS1の半田印刷を行う。
その際、多数個取り基板40において、モジュール基板MCBの表面の端子であるランド47(図13参照)に半田印刷を行って、図11(a)に示すような印刷半田パターン41を形成する。
なお、前記半田印刷は、例えば、半田マスクを用いたスクリーン印刷などである。
前記半田印刷後、ステップS2に示す半田ポッティングを行う。
ここでは、多数個取り基板40のそれぞれのモジュール基板MCBの凹部42に半田をポッティングによって塗布して、図11(b)に示すように、ポッティング半田43を形成する。
その際、チップ部品(面実装型受動部品)16接続用の半田として図16に示すような鉛フリー半田48(鉛(Pb)を含まない半田)を採用し、半導体チップ(能動素子)36接続用の半田として鉛含み半田49を採用する。ここで、鉛フリー半田48は、例えば、Sb1Sn10の半田である。一方、鉛含み半田49は、例えば、Pb9Sn1の半田である。
その後、図10のステップS3に示す部品搭載を行う。
その際、図11(c)に示すように、モジュール基板MCBの印刷半田パターン41上にチップ部品16などの面実装型受動部品を配置する。
ここでは、抵抗器やコンデンサなどの複数種類のチップ部品(面実装型受動部品)16のうち、比較的小型(薄型)な抵抗器を実装する場合を一例として説明する。例えば、図2に示す本実施の形態1のRFパワーモジュールPMの要部回路において、バイアス回路3Bで用いられているR1やR2などの抵抗器(チップ部品16)である。
RFパワーモジュールPMに搭載される面実装型受動部品のうち、抵抗器のチップ部品16では、RFパワーモジュールPMの小型化に伴って小型化が図られた0402型の抵抗器が用いられている。図12に示すように、チップ部品16の構成は、基板からなる本体部16dと、この本体部16dの両端に形成された接続用端子16eと、本体部16dの表面上の両端の接続用端子16eで挟まれた領域を覆う保護膜16hとからなる。
0402型の抵抗器の場合、その大きさは、部品長手方向の長さが0.4mm、幅が0.2mm、厚さが0.15mmである。
また、本体部16dは基板であり、例えば、Al23からなる。さらに、保護膜16hは、例えば、エポキシ系樹脂からなる。また、接続用端子16eは、例えば、Ni合金からなる下地層16fと、下地層16fを覆う表面のSn合金層16gとからなる。
なお、本実施の形態1の抵抗器のチップ部品16では、両端の接続用端子16eの最上部が、中央付近の保護膜16hの最上部より3.0μm以上突出している。すなわち、接続用端子16eの最上部の位置と保護膜16hの最上部の位置との差(突出量H)が、3.0μm以上である。
これにより、チップ部品16の実装時に吸着ノズル101によってチップ部品16をピックアップする際に、図13に示すように、チップ部品16の両端の接続用端子16eに吸着ノズル101が接触するようにチップ部品16を吸着してピックアップし、両端の接続用端子16eに吸着ノズル101が接触した状態で、チップ部品16をモジュール基板MCB上に搭載できる。
その結果、吸着ノズル101からチップ部品16にかかる荷重がチップ部品16の表面の広領域に分散されるため、図25および図26に示す比較例の実装のようにはならず、チップ部品16の実装時のクラック発生を防止することができる。
ここで、接続用端子16eの最上部の位置と保護膜16hの最上部の位置との差(突出量H)を3.0μm以上とする根拠について説明する。
まず、図14は、チップ部品16の実装時に吸着ノズル101からチップ部品16にかかる荷重と不良発生率との関係を示す図である。図14によれば、荷重が12.5Nおよびそれより大きい時に不良が発生しており、荷重が7Nおよび10Nの時には不良が発生していない。
したがって、チップ部品16の本体部16dの破壊強度を、その下限を考慮して7N以上となるようにする。
さらに、図15に示す接続用端子16eの突出量(H)と破壊強度F(N)の関係のデータより、チップ部品16の破壊強度を7N以上にするためには、接続用端子16eの突出量を3.0μm以上、マージンを考慮すると5.0μm以上にすることが好ましい。
したがって、本実施の形態1のチップ部品16では、接続用端子16eの最上部の位置と、保護膜16hの最上部の位置との差である接続用端子16eの突出量Hが3.0μm以上となっている。
なお、図13に示すように、チップ部品16の実装時には吸着ノズル101の吸着孔101aから真空吸着を行ってチップ部品16を吸着保持するため、吸着ノズル101の先端とチップ部品16の表面との間の距離が長くなり過ぎることは好ましくない。
したがって、吸着ノズル101によるチップ部品16の真空吸着を考慮した場合、チップ部品16の接続用端子16eの最上部の保護膜16hの最上部からの突出量Hは、14.0μm以下程度であることが好ましい。
ここで、図13に示すチップ部品16の実装方法において、吸着ノズル101からの荷重によりチップ部品16の接続用端子16eの上部は僅かに沈むため、吸着ノズル101の先端は、チップ部品16の保護膜16hに軽く接触する場合もあるが、接触するか否かは何れであってもよい。
また、本実施の形態1のRFパワーモジュールPMでは、チップ部品16は、図16に示すようにモジュール基板MCB上のランド(電極)47に鉛を含まない半田、すなわち鉛フリー半田48を介して接続される。鉛フリー半田48と鉛含み半田49では、鉛フリー半田48の方がヤング率が高くて硬いため、チップ部品16がランド47に着地した際の衝撃は大きい。つまり、図27〜図31に示す比較例で説明したように、鉛フリー半田48のようにヤング率が大きな半田では衝撃荷重が大きくなり、面実装型受動部品に与えるダメージも大きい。
しかしながら、本実施の形態1ではチップ部品16の接続用端子16eの最上部における保護膜16hの最上部からの突出量を3.0μm以上とすることにより、チップ部品16の破壊強度を7N以上にすることができ、したがって、接続用の半田として硬い鉛フリー半田48を採用した際にもチップ部品16にクラックを発生させることなく実装することができる。
部品搭載後、図10のステップS4に示すペレット搭載を行う。図11(d)に示すように、モジュール基板MCBの凹部42に半導体チップ36を配置する。
これにより、半導体チップ36はモジュール基板MCBの凹部42に半田接続部44を介して搭載される。
その後、ステップS5のリフローを行う。
ここでは、多数個取り基板40で一括リフローを行って、モジュール基板MCB上のチップ部品16および半導体チップ36をともに半田接続する。
その後、ステップS6の自動外観検査を行う。
ここでは、一括リフロー後の多数個取り基板40の外観検査を行い、リフロー不良の有無を検査する。
その後、ステップS7に示すワイヤボンディングを行う。
ここでは、例えば、図11(e)に示すように、金線などのボンディングワイヤBWを用いてワイヤボンディングを行い、半導体チップ36の表面電極であるパッドとこれに対応する多数個取り基板40のモジュール基板MCBにおける端子とをボンディングワイヤBWによって電気的に接続する。
その後、ステップS8に示す外観検査を行う。
ここでは、ワイヤボンディング後の多数個取り基板40の外観検査を行い、ワイヤボンディング不良の有無を検査する。
その後、ステップS9に示す印刷封止を行う。
ここでは、印刷によって樹脂封止を行い、図11(f)に示すように、半導体チップ36やボンディングワイヤBWを封止用樹脂45で封止する。
なお、封止用樹脂45は、例えばシリコーンゴム(シリコーン樹脂)やエポキシ樹脂等からなるものである。
その後、ステップS10の基板分割を行って、多数個取り基板40を個片基板である個々のモジュール基板MCBに分割し、これにより、図11(g)に示すような個々のRFパワーモジュールPMの形態とする。
続いて、ステップS11に示す特性選別を行って、それぞれのRFパワーモジュールPMの電気的特性を取得するとともに、その結果によりRFパワーモジュールPMを選別する。
その後、ステップS12のテーピングを行う。
すなわち、選別された複数のRFパワーモジュールPMをテーピングして、図4(h)に示すリール46に巻き取って収納する。
本実施の形態1によれば、高周波電力増幅回路を構成するチップ部品16における接続用端子16eの最上部が保護膜16hの最上部より3.0μm以上突出していることにより、チップ部品16の実装時に、チップ部品16の両端の接続用端子16eに吸着ノズル101が接触するようにチップ部品16をピックアップした状態でモジュール基板MCB上に実装することができる。
その結果、チップ部品16の実装時のクラック発生を防止することができる。これにより、RFパワーモジュールPMの組み立て工程における歩留りを向上させることができ、さらにRFパワーモジュールPMの信頼性の向上を図ることができる。
本実施の形態1の電子装置およびその製造方法で採用される面実装型受動部品は、0402型の抵抗器(チップ部品16)のように本体部16dの厚さが、例えば、0.15μm以下の薄型の部品の場合に非常に有効である。
ただし、前記面実装型受動部品は、その厚さが0.15μmを超える部品に適用することも可能である。
(実施の形態2)
図17は、例えばGSM方式のネットワークを利用して情報を伝送するデジタル携帯電話機システムDPSの一例を示している。このデジタル携帯電話機システムDPSは、マザーボードMB上に搭載されたモジュール、回路および素子等によって構築されている。符号PMは本実施の形態2の電子装置であるRFパワーモジュール、符号ANTは信号電波の送受信用のアンテナ、符号FEMはフロントエンド・モジュール、符号BBCは音声信号をベースバンド信号に変換したり、受信信号を音声信号に変換したり、変調方式切換信号やバンド切換信号を生成したりする前記ベースバンド回路、符号FMCは受信信号をダウンコンバートして復調しベースバンド信号を生成したり送信信号を変調したりする変復調用回路、FLT1,FLT2は受信信号からノイズや妨害波を除去するフィルタである。
フィルタFLT1はGSM用、フィルタFLT2はDCS用である。ベースバンド回路BBCは、DSP(Digital Signal Processor)やマイクロプロセッサ、半導体メモリ等の複数の半導体集積回路で構成されている。
フロントエンド・モジュールFEMは、ロウパスフィルタLPF1,LPF2、スイッチ回路SW1,SW2、コンデンサC1,C2および分波器WDCを有している。ロウパスフィルタLPF1,LPF2は高調波を減衰させる回路、スイッチ回路SW1,SW2は送受信信号切り換え用のスイッチ回路、コンデンサC1,C2は受信信号から直流成分をカットする素子、分波器WDCは、GSM900帯の信号と、DCS1800帯の信号とを分波する回路であり、これら回路および素子は1つの配線基板上に搭載されてモジュールとされている。なお、スイッチ回路SW1,SW2の切換信号CNT1,CNT2は上記ベースバンド回路BBCから供給される。
次に、図18は、上記RFパワーモジュールPMの回路ブロック図の一例を示している。RFパワーモジュールPMは、例えばGSM850、GSM900、DCS1800およびDCS1900の4つの周波数帯を使用可能(フォーバンド方式)で、それぞれの周波数帯でGMSK(Gaussian filtered Minimum Shift Keying)変調方式とEDGE(Enhanced Data GSM Environment)変調方式との2つの通信方式を使用可能な構成とされている。
このRFパワーモジュールPMは、GSM850およびGSM900用の増幅回路部2Aと、DCS1800およびDCS1900用の増幅回路部2Bと、それら増幅回路部2A,2Bの増幅動作の制御や補正等を行う周辺回路3とを有している。各増幅回路部2A,2Bは、それぞれ直列に接続された3つの増幅回路部2A1〜2A3,2B1〜2B3と、4つのインピーダンス整合回路2AM1〜2AM4,2BM1〜2BM4とを有している。すなわち、パワーモジュールPMの入力端子Ta1,Tb1は、入力段のインピーダンス整合回路2AM1,2BM1を介して1段目の増幅回路部2A1,2B1の入力に電気的に接続され、1段目の増幅回路部2A1,2B1の出力は段間用のインピーダンス整合回路2AM2,2BM2を介して2段目の増幅回路部2A2,2B2の入力に電気的に接続され、2段目の増幅回路部2A2,2B2の出力は段間用のインピーダンス整合回路2AM3,2BM3を介して最終段の増幅回路部2A3,2B3の入力に電気的に接続され、最終段の増幅回路部2A3,2B3の出力は出力段のインピーダンス整合回路2AM4,2BM4を介して出力端子Ta2,Tb2と電気的に接続されている。
上記周辺回路3は、制御回路3Aと、上記増幅回路部2A1〜2A3,2B1〜2B3にバイアス電圧を印加するバイアス回路3B等を有している。制御回路3Aは、上記増幅回路部2A,2Bに印加する所望の電圧を発生する回路であり、電源制御回路3A1およびバイアス電圧生成回路3A2を有している。電源制御回路3A1は、上記増幅回路部2A1〜2A3,2B1〜2B3の各々の出力用のパワーMOS・FETのドレイン端子に印加される第1電源電圧を生成する回路である。また、上記バイアス電圧生成回路3A2は、上記バイアス回路3Bを制御するための第1制御電圧を生成する回路である。本実施の形態1では、電源制御回路3A1が、RFパワーモジュールPMの外部の上記ベースバンド回路BBCから供給される出力レベル指定信号に基づいて上記第1電源電圧を生成すると、バイアス電圧生成回路3A2が電源制御回路3A1で生成された上記第1電源電圧に基づいて上記第1制御電圧を生成するようになっている。上記ベースバンド回路BBCは、上記出力レベル指定信号を生成する回路である。この出力レベル指定信号は、増幅回路部2A,2Bの出力レベルを指定する信号で、携帯電話と、基地局との間の距離、すなわち、電波の強弱に応じた出力レベルに基づいて生成されているようになっている。
次に、図19は、上記図17のデジタル携帯電話機システムDPSの上記RFパワーモジュールPMの実装例を示している。マザーボードMBは、例えば多層配線構造を有するプリント配線基板等からなり、その主面上には、RFパワーモジュールPMと複数のチップ部品31とが実装されている。RFパワーモジュールPMは、モジュール基板MCBの裏面(モジュール実装面)の複数の電極(外部接続用電極)の各々に接続されたバンプ電極(外部端子、突起電極)35を介してマザーボードMBの主面上に実装されている。
すなわち、RFパワーモジュールPMは、モジュール実装面に複数の突起状のバンプ電極35をアレイ状に配置した、いわゆるBGA(Ball Grid Array)パッケージ構成とされている。また、チップ部品31は、接合材34を介してマザーボードMBの主面上に実装されている。バンプ電極35および接合材34の材料には、例えば錫−銀(Ag)−銅(Cu)合金や錫−銀−ビスマス(Bi)−銅合金等のような錫−銀系の鉛フリー(無鉛)半田(融点:約221度)、錫−銅−ニッケル(Ni)合金等のような錫−銅系の鉛フリー半田(融点:約227度)、錫−亜鉛(Zn)合金等のような錫−亜鉛系の鉛フリー半田(融点:約198度)、錫−ビスマス−銀合金等のような錫−ビスマス系の鉛フリー半田(融点:約148度)または錫−アンチモン(Sb)合金の鉛フリー半田等が使用されている。RFパワーモジュールPMとチップ部品31とはマザーボードMBの配線を通じて互いに電気的に接続されて上記デジタル携帯電話機システムDPSが形成されている。モジュール基板MCBの主面(被部品実装面)は、例えばシリコーンゴム(シリコーン樹脂)やエポキシ樹脂等からなる封止部材33により覆われ、これによりモジュール基板MCBの主面に実装された後述の半導体チップやチップ部品等のような電子部品が封止されている。
上記RFパワーモジュールPMのバンプ電極35の材料は、鉛を含まない半田(鉛フリー半田)の他に、金(Au)を用いても良い。また、上記RFパワーモジュールPMのパッケージ構成は、BGAパッケージ構成の他に、モジュール実装面に複数の平らな電極パッドをアレイ状に配置した、いわゆるLGA(Land Grid Array)パッケージ構成としても良い。
次に、図20は上記RFパワーモジュールPMのモジュール基板MCBの主面(被部品実装面)の一例の平面図であり、図20では、モジュール基板MCBの主面(被部品実装面)が見えるように図19で示した封止部材33を取り除いている。
モジュール基板MCBは、絶縁層と配線38とを交互に積層して一体化した多層配線構造を有している。この絶縁層は、例えばミリ波域まで誘電損失の少ないアルミナ(酸化アルミニウム、Al23、比誘電率=9〜9.7)等のようなセラミックにより形成されている。ただし、絶縁層の材料は、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えばガラスエポキシ樹脂等を用いても良い。
モジュール基板MCBの被部品実装面には、例えば1つの半導体チップ36が実装されている他、例えば大きさの異なる3種類のチップ部品(面実装型受動部品)16(16a〜16c)が実装されている。
半導体チップ36は、その主面(デバイス形成面)を上に向けた状態で、モジュール基板MCBの主面中央のキャビティと称する平面略矩形状の窪み37内に収まり良く実装されている。半導体チップ36には、上記GSM850およびGSM900用の3段の増幅回路部2A1〜2A3と、DCS1800およびDCS1900用の3段の増幅回路部2B1〜2B3とが形成されている。この半導体チップ36の主面の外周近傍には、その外周に沿って複数のボンディングパッド(外部端子:以下、単にパッドともいう)Pが形成されている。パッドPは、半導体チップ36に形成された回路の引き出し電極である。また、この半導体チップ36の外周のモジュール基板MCBの被部品実装面には、複数の電極38Eが、半導体チップ36の外周を取り囲むように配置されている。
各電極38Eは、モジュール基板MCBの主面の配線38と一体に形成されている。この各電極38Eと半導体チップ36のパッドPとは、その各々に接した状態で接続されたボンディングワイヤ(以下、単にワイヤともいう)BWを通じて互いに電気的に接続されている。ワイヤBWは、例えば金(Au)により形成されている。また、半導体チップ36の裏面は、モジュール基板MCBの窪み37の底面の電極38Eに接続されている。
図21は、上記増幅回路部2A1〜2A3,2B1〜2B3を構成する半導体増幅素子をLDMOSFET(Laterally Diffused Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor 、横方向拡散MOSFET)により形成した場合の半導体チップ36の要部断面図の一例を示している。
p+型単結晶シリコンからなる半導体基板201の主面には、p−型単結晶シリコンからなるエピタキシャル層202が形成され、エピタキシャル層202の主面の一部には、LDMOSFETのドレインからソースへの空乏層の延びを抑えるパンチスルーストッパとしての機能するp型ウエル203が形成されている。p型ウエル203の表面には、酸化シリコンなどからなるゲート絶縁膜204を介してLDMOSFETのゲート電極205が形成されている。ゲート電極205は、例えばn型の多結晶シリコン膜と金属シリサイド膜の積層膜などからなり、ゲート電極205の側壁には、酸化シリコンなどからなるサイドウォールスペーサ206が形成されている。
エピタキシャル層202の内部のチャネル形成領域を挟んで互いに離間する領域には、LDMOSFETのソース、ドレインが形成されている。ドレインは、チャネル形成領域に接するn−型オフセットドレイン領域207と、n−型オフセットドレイン領域207に接し、チャネル形成領域から離間して形成されたn型オフセットドレイン領域208と、n型オフセットドレイン領域208に接し、チャネル形成領域からさらに離間して形成されたn+型ドレイン領域209とからなる。これらn−型オフセットドレイン領域207、n型オフセットドレイン領域208およびn+型ドレイン領域209のうち、ゲート電極205に最も近いn−型オフセットドレイン領域207は不純物濃度が最も低く、ゲート電極205から最も離間したn+型ドレイン領域209は不純物濃度が最も高い。
LDMOSFETのソースは、チャネル形成領域に接するn−型ソース領域210と、n−型ソース領域210に接し、チャネル形成領域から離間して形成され、n−型ソース領域210よりも不純物濃度が高いn+型ソース領域211とからなる。n−型ソース領域210の下部には、p型ハロー領域212が形成されている。
n+型ソース領域211の端部(n−型ソース領域210と接する側と反対側の端部)には、n+型ソース領域211と接するp型打抜き層214が形成されている。p型打抜き層214の表面近傍には、p+型半導体領域215が形成されている。p型打抜き層214は、LDMOSFETのソースと半導体基板201とを電気的に接続するための導電層であり、例えばエピタキシャル層202に形成した溝213の内部に埋め込んだp型多結晶シリコン膜によって形成される。
LDMOSFETのp型打抜き層214(p+型半導体領域215)、ソース(n+型ソース領域211)およびドレイン(n+型ドレイン領域209)のそれぞれの上部には、窒化シリコン膜221と酸化シリコン膜222とに形成されたコンタクトホール223内のプラグ224が接続されている。p型打抜き層214(p+型半導体領域215)およびソース(n+型ソース領域211)には、プラグ224を介してソース電極225が接続され、ドレイン(n+型ドレイン領域209)には、プラグ224を介してドレイン電極226が接続されている。
ドレイン電極226およびソース電極225のそれぞれには、ドレイン電極226およびソース電極225を覆う酸化シリコン膜227に形成されたスルーホール228を介して配線229が接続されている。配線229の上部には、酸化シリコン膜と窒化シリコン膜の積層膜からなる表面保護膜230が形成されている。また、半導体基板201の裏面にはソース裏面電極231が形成されている。
図22は、上記増幅回路部2A1〜2A3,2B1〜2B3を構成する半導体増幅素子をヘテロ接合型バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)により形成した場合の半導体チップ36の要部断面図の一例を示している。
半絶縁性のGaAs基板(半導体基板)251上にn+型GaAs層よりなるサブコレクタ層252が形成され、サブコレクタ層252上にHBT253が形成されている。
各HBT253は、サブコレクタ層252上に形成された金などからなるコレクタ電極254と、このコレクタ電極254とは所定間隔だけ離間して形成されたコレクタメサ255を有している。コレクタメサ255は、例えばn型GaAs層より形成され、コレクタメサ255とコレクタ電極254はサブコレクタ層252を介して電気的に接続されている。
コレクタメサ255上には、例えばp型GaAs層よりなるベースメサ256が形成されている。ベースメサ256上の周辺領域には金等よりなるベース電極257が形成されている。ベースメサ256の略中央部上にエミッタ層258が形成され、エミッタ層258上にエミッタ電極259が形成されている。エミッタ層258は、例えばn型InGaP層、GaAs層およびInGaAs層を積層した層より形成され、エミッタ電極259は、例えばタングステンシリサイドから形成されている。このように、ベースメサ(p型GaAs層)256とエミッタ層(n型InGaP層)258との間には異種半導体接合(ヘテロ接合)が形成されている。
コレクタ電極254には、絶縁膜261に形成されたコンタクトホール262を介してコレクタ配線263が接続されている。エミッタ電極259には、絶縁膜264,261に形成されたスルーホール265を介してエミッタ配線266が接続されている。エミッタ配線266よりも上層の構造については、ここでは図示およびその説明を省略する。
一方、図20に示した上記チップ部品16a〜16cは、その電極がモジュール基板MCBの被部品実装面の電極38Eに接続された状態でモジュール基板MCBの被部品実装面上に実装されている。チップ部品16には、例えばコンデンサCG1〜CG6,CA1〜CA3、フェライトビーズFB1、インダクタLG1および抵抗R1,R3,R5等のような受動素子が形成されている。
チップ部品16の中でサイズが最も小さいチップ部品(面実装型受動部品)16a(図面を見易くするためチップ部品16aに梨地のハッチングを付す)は、0402型のチップ部品である。このチップ部品16aの採用によりRFパワーモジュールPMの小型化がなされている。ここでは、抵抗R1,R3,R5およびコンデンサCG1等が形成されたチップ部品16aが例示されている。このチップ部品16aよりも大きなチップ部品16bは、例えば0603型のチップ部品である。ここでは、コンデンサCG2〜CG6,CA1〜CA3およびフェライトビーズFB1等が形成されたチップ部品16bが例示されている。さらに、このチップ部品16bよりも大きなチップ部品16cは、例えば1005型のチップ部品である。ここでは、インダクタLG1が形成されたチップ部品16cが例示されている。
次に、図23は上記RFパワーモジュールPMの高周波電力増幅回路の回路図の一例を示し、図24は図23の回路図中のチップ部品16を素子レベルの図記号で示した回路図の一例を示している。実線はRF信号配線、破線は電源配線、二点鎖線は制御信号配線を示している。電源配線には、高電位側の電源配線と、低電位側の電源配線(基準電位または接地電位供給用の配線)と、その他にバイアス配線も含む。制御信号配線には、バンド/モード切換スイッチ信号配線等の種々の制御信号配線がある。
符号Ta3〜Ta7,Tb3〜Tb7はパワーモジュールPMの端子を示している。端子Ta1〜Ta7は、GSM850およびGSM900用の増幅系の端子を示し、端子Tb1〜Tb7は、DCS1800およびDCS1900用の増幅系の端子を示している。また、符号Pa1〜Pa7,Pb1〜Pb7,Pc1〜Pc3は半導体チップ36の上記パッドPを示している。
図23では図面を見易くするために0402型のチップ部品16aに梨地のハッチングを付した。また、図24では図面を見易くするために0402型のチップ部品16aの素子記号を四角で取り囲むように示した。0402型のチップ部品16aは、主に印加される電圧(あるいは流れる電流)が0603型や1005型のチップ部品16b,16cに印加される電圧(あるいは流れる電流)よりも小さい箇所に使用されている。ここでは、コンデンサCG1,R1,R3,R5等が0402型のチップ部品16aに形成されている場合が例示されている。また、フェライトビーズFB1,FB2、コンデンサCA1〜CA3,CB2,CB3、コンデンサCG2〜CG5,CP2〜CP5、コンデンサCG6等は0603型のチップ部品16bに形成され、インダクタLG1,LP1等は1005型のチップ部品16cに形成されている場合が例示されている。
コンデンサCG1は、微弱なRF信号の入力部と1段目の増幅回路部2A1のトランジスタとのインピーダンス整合を行うRF入力部の整合回路用のコンデンサであり、パワーモジュールPMの入力端子Ta1と、初段の増幅回路部2A1の入力に電気的に接続されるパッドPa1とを電気的に接続するRF信号配線と、接地電位との間に電気的に接続されている。この整合が合わないと入力信号に反射が起こり効率を低下させる。このコンデンサCG1に流れる電流は、例えば20〜30mAで、印加される電圧は、例えば0V(ほとんど印加されない)である。
抵抗R1は、RF出力の変動量を決めるバイアス抵抗であり、パッドPc1と接地電位との間に電気的に接続されている。この抵抗R1に流れる電流は、例えば0.3mAで、印加される電圧は、例えば1.55Vである。抵抗R3は、RF出力を出力し始めるポイントを決めるバイアス抵抗であり、パッドPc2と接地電位との間に電気的に接続されている。この抵抗R3に流れる電流は、例えば0.27mAで、印加される電圧は、例えば1.39Vである。抵抗R5は、コンデンサCG6とともに検波回路を構成するチップ部品16であり、コンデンサCG6でピックアップしたRF信号の反射波を相殺し、必要な進行波のみをピックアップする機能を有しており、パッドPc3とコンデンサCG6とを電気的に接続する配線と接地電位との間に電気的に接続されている。この抵抗R5に流れる電流は、例えば20〜30mAで、印加される電圧は、例えば0V(ほとんど印加されない)である。また、コンデンサCG6に流れる電流は、例えば1.1Aで、印加される電圧は、例えば3.5Vである。
フェライトビーズFB1,FB2、コンデンサCA1は、1段目の電源回路であり、RFフィルタとして発振防止の役割を持つ他、RF回路からのRF信号の漏れによって電源(直流(DC))が誤動作しないようにする役割を持っている。このフェライトビーズFB1,FB2、コンデンサCA1に流れる電流は、例えば0.11Aで、印加される電圧は、例えば3.5Vである。
コンデンサCA2,CB2は、2段目の電源回路であり、役割は初段の電源回路と同じである。コンデンサCA2,CB2とモジュール基板MCB上のライン(配線38)とによってRFフィルタを形成している。このコンデンサCA2に流れる電流は、例えば0.3Aで、印加される電圧は、例えば3.5Vである。コンデンサCA3,CB3、インダクタLG1,LP1は、3段目の電源回路であり、RFフィルタとして発振防止の役割を持っている。このコンデンサCA3,CB3、インダクタLG1,LP1に流れる電流は、例えば1.1Aで、印加される電圧は、例えば3.5Vである。
コンデンサCG2〜CG5,CP2〜CP5は、出力部と3段目の増幅回路部2A3,2B3のトランジスタとのインピーダンス整合を行うRF出力部の整合回路用のコンデンサである。RF信号出力が大きく、インピーダンスの差が大きいため部品を多用している。このコンデンサCG2〜CG5,CP2〜CP5に流れる電流は、例えば1.1Aで、印加される電圧は、例えば3.5Vである。
本実施の形態2のRFパワーモジュールPMでは、図20に示すような抵抗R1,R3,R5およびコンデンサCG1等が0402型のチップ部品(面実装型受動部品)16aであり、これらのチップ部品16aが、図12に示すような構造となっている。
すなわち、チップ部品16aは、その接続用端子16eの最上部における保護膜16hの最上部からの突出量Hが3.0μm以上、好ましくは5.0μm以上で、かつ14.0μm以下となっている。
本実施の形態2のRFパワーモジュールPMの製造方法については、実施の形態1のRFパワーモジュールPMと同様であり、その重複説明は省略する。
したがって、図20に示す0402型のチップ部品16aのモジュール基板MCBへの実装方法についても、実施の形態1で説明した図13に示す実装方法と同様であり、高周波電力増幅回路を構成するチップ部品16における接続用端子16eの最上部が保護膜16hの最上部より3.0μm以上突出していることにより、チップ部品16aの実装時に、吸着ノズル101からチップ部品16aにかかる荷重がチップ部品16aの表面の広領域に分散されるため、図25に示す比較例の実装のようにはならず、チップ部品16aの実装時のクラック発生を防止することができる。
なお、本実施の形態2の電子装置およびその製造方法ならびに面実装型受動部品によって得られるその他の効果については、実施の形態1のものと同様であるため、その重複説明は省略する。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態1,2では、主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるデジタル携帯電話機システムに適用した場合について説明したが、それに限定されるものではなく、例えば通信機能を有するPDA(Personal Digital Assistants)等のような移動体情報処理装置や通信機能を有するパーソナルコンピュータ等のような情報処理装置にも適用できる。
本発明は、半導体製造技術および面実装型受動部品に好適である。
本発明の実施の形態1の電子装置(RFパワーモジュール)の回路ブロックの一例を示す回路ブロック図である。 図1の電子装置の要部回路図である。 図1の電子装置の半導体チップの要部平面図である。 図3の半導体チップの要部断面図である。 図3の半導体チップをモジュール基板に搭載したRFパワーモジュールの一例の全体平面図である。 図5のRFパワーモジュールの断面図である。 図5のRFパワーモジュールの等価回路の回路図である。 図5のRFパワーモジュールを用いたデジタル携帯電話機システムの一例の説明図である。 図8のデジタル携帯電話機システムのRFパワーモジュールの実装例の要部側面図である。 本発明の実施の形態1の電子装置の組み立て手順の一例を示す製造プロセスフロー図である。 本発明の実施の形態1の電子装置の組み立ての一例を示す断面フロー図である。 本発明の実施の形態1の電子装置に組み込まれる面実装型受動部品の構造の一例を示す断面図である。 図12に示す面実装型受動部品の実装方法の一例を示す断面フロー図である。 図12に示す面実装型受動部品の実装テストにおける不良発生率の一例を示すデータ図である。 図12に示す面実装型受動部品の実装テストにおける突出量と破壊強度の関係の一例を示すデータ図である。 図12に示す面実装型受動部品の実装における鉛フリー半田と鉛含み半田の比較図である。 本発明の実施の形態2の電子装置を有する携帯電話機システムの構成の一例を示すブロック構成図である。 図17に示す携帯電話機システム中の電子装置の一例の回路ブロック図である。 図17の携帯電話機システムでの電子装置の実装例の説明図である。 本発明の実施の形態2の電子装置における配線基板の主面の一例の平面図である。 本発明の実施の形態2の電子装置の増幅回路部を構成する半導体増幅素子をLDMOSFETにより形成した場合の半導体チップの一例の要部断面図である。 本発明の実施の形態2の電子装置の増幅回路部を構成する半導体増幅素子をヘテロ接合型バイポーラトランジスタにより形成した場合の半導体チップの一例の要部断面図である。 本発明の実施の形態2の電子装置の高周波電力増幅回路の一例の回路図である。 図23の回路図中のチップ部品を素子レベルの図記号で示した一例の回路図である。 本発明の電子装置の面実装型受動部品に対する比較例の面実装型受動部品の実装方法を示す断面フロー図である。 図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の荷重のかかり方を示すモデル図である。 図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の荷重のかかり方を示す断面図である。 図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の衝突直前の荷重のかかり方を示す断面図である。 図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の衝突後の荷重のかかり方を示す断面図である。 図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の時間と弾性力の関係を示すデータ図である。 図25に示す比較例の面実装型受動部品の実装時の時間と半田の変位量の関係を示すデータ図である。
符号の説明
1C ICチップ(半導体チップ)
1S 半導体基板
1EP エピタキシャル層
2A,2B 電力増幅回路
2A1〜2A3,2B1〜2B3 増幅段
2AM1〜2AM3,2BM1〜2BM3 整合回路
3 周辺回路
3A 制御回路
3A1 電源制御回路
3A2 バイアス電圧生成回路
3B バイアス回路
4a,4b,4c 入力端子
5a,5b 出力端子
7 ゲート絶縁膜
8 ゲート電極
9 n+型の半導体領域
10a n−型の半導体領域
10b n+型の半導体領域
11a〜11d p++型の半導体領域
12 電極
15a,15a1〜15a5 伝送線路
15b,15b1〜15b5 伝送線路
15c 伝送線路
16,16a チップ部品(面実装型受動部品)
16b,16c チップ部品
16d 本体部
16e 接続用端子
16f 下地層
16g Sn合金層
16h 保護膜
17a、17b 入力端子
18a1〜18a3 電源端子
18b1〜18b3 電源端子
19a,19b 出力端子
20 制御端子
21 電極
22 サーマルビア
23G 電極
23S 電極
25 フロントエンド・モジュール
26 ベースバンド回路
27 変復調用回路
28a,28b スイッチ回路
29 分波器
30 マザーボード
31 チップ部品
32 接合材
33 封止部材
34 接合材
35 バンプ電極
36 半導体チップ
37 窪み
38 配線
38E 電極
40 多数個取り基板
41 印刷半田パターン
42 凹部
43 ポッティング半田
44 半田接続部
45 封止用樹脂
46 リール
47 ランド(電極)
48 鉛フリー半田
49 鉛含み半田
100 チップ抵抗器
100a 接続用端子
100b 保護膜
100c 本体部
101 吸着ノズル
101a 吸着孔
102 半田
201 半導体基板
202 エピタキシャル層
203 p型ウエル
204 ゲート絶縁膜
205 ゲート電極
206 サイドウォ−ルスペーサ
207 n−型オフセットドレイン領域
208 n型オフセットドレイン領域
209 n+型ドレイン領域
210 n−型ソース領域
211 n+型ソース領域
212 p型ハロー領域
213 溝
214 p型打抜き層
215 p+型半導体領域
221 窒化シリコン膜
222 酸化シリコン膜
223 コンタクトホール
224 プラグ
225 ソース電極
226 ドレイン電極
227 酸化シリコン膜
228 スルーホール
229 配線
230 表面保護膜
231 ソース裏面電極
251 GaAs基板
252 サブコレクタ層
253 HBT
254 コレクタ電極
255 コレクタメサ
256 ベースメサ
257 ベース電極
258 エミッタ層
259 エミッタ電極
261 絶縁膜
262 コンタクトホール
263 コレクタ配線
264 絶縁膜
265 スルーホール
266 エミッタ配線
Qn,Qn1〜Qn3 nチャネル型のMOS・FET
Pin,Pout,P ボンディングパッド
R1,R2 抵抗
L1 インダクタ(受動素子)
C1 コンデンサ(受動素子)
Cm1〜Cm12 コンデンサ
C5,C6 コンデンサ
C1a 上部電極
C1b 下部電極
PL1〜PL6 プラグ
M 配線
M11〜M15 第1層配線
M21〜M26 第2層配線
PM RFパワーモジュール
MCB モジュール基板(配線基板)
CBT キャビティ
BW ボンディングワイヤ
DPS デジタル携帯電話機システム
ANT アンテナ
FLT1,FLT2 フィルタ
LPF1,LPF2 ロウパスフィルタ
MN1,MN2 インピーダンス整合回路

Claims (23)

  1. 電力増幅回路を有する電子装置であって、
    第1基板と、
    前記第1基板上に搭載された、前記電力増幅回路を構成する能動素子を含む半導体チップと、
    前記第1基板上に搭載された面実装型受動部品とを有し、
    前記面実装型受動部品は、本体部と、前記本体部の両端に形成された接続用端子と、前記本体部を覆う保護膜とを有し、
    前記接続用端子の最上部が前記保護膜の最上部より3.0μm以上突出していることを特徴とする電子装置。
  2. 請求項1記載の電子装置において、前記第1基板の主面には複数の電極が形成され、前記面実装型受動部品の前記接続用端子と前記複数の電極は、鉛を含まない半田を介して接続されていることを特徴とする電子装置。
  3. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品は、0402型であることを特徴とする電子装置。
  4. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品の前記本体部の厚さは、0.15μm以下であることを特徴とする電子装置。
  5. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品は、抵抗器であることを特徴とする電子装置。
  6. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品の前記接続用端子の最上部の
    前記保護膜の最上部からの突出量は、14.0μm以下であることを特徴とする電子装置。
  7. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品の破壊強度は、7N以上であることを特徴とする電子装置。
  8. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品の前記本体部は、Al23からなることを特徴とする電子装置。
  9. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品の前記保護膜は、エポキシ系樹脂からなることを特徴とする電子装置。
  10. 請求項1記載の電子装置において、前記面実装型受動部品の前記接続用端子は、Ni合金からなる下地層と、前記下地層を覆う表面のSn合金層とからなることを特徴とする電子装置。
  11. 請求項1記載の電子装置において、前記電力増幅回路の動作周波数は500MHz以上であることを特徴とする電子装置。
  12. 請求項1記載の電子装置において、前記電子装置は外部接続用電極を有し、第2基板に搭載可能であることを特徴とする電子装置。
  13. 請求項12記載の電子装置において、前記電子装置は移動通信機器に搭載可能であることを特徴とする電子装置。
  14. 電力増幅回路を有する電子装置の製造方法であって、
    (a)基板を準備する工程と、
    (b)前記基板上に、前記電力増幅回路を構成する能動素子を含む半導体チップを搭載する工程と、
    (c)吸着ノズルを用いて、面実装型受動部品を吸着する工程と、
    (d)前記(c)工程の後、前記基板上に、吸着された前記面実装型受動部品を搭載する工程を含み、
    前記面実装型受動部品は、本体部と、前記本体部の両端に形成された接続用端子と、前記本体部を覆う保護膜とを有し、
    前記(c)および(d)工程において、前記面実装型受動部品の両端の接続用端子に吸着ノズルが接触した状態で前記面実装型受動部品が吸着されることを特徴とする電子装置の製造方法。
  15. 請求項14記載の電子装置の製造方法において、前記面実装型受動部品の前記接続用端子の最上部が前記保護膜の最上部より3.0μm以上突出していることを特徴とする電子装置の製造方法。
  16. 請求項14記載の電子装置の製造方法において、前記面実装型受動部品を前記配線基板上の電極に鉛を含まない半田を介して接続することを特徴とする電子装置の製造方法。
  17. 請求項14記載の電子装置の製造方法において、前記面実装型受動部品は、0402型であることを特徴とする電子装置の製造方法。
  18. 請求項14記載の電子装置の製造方法において、前記面実装型受動部品は、抵抗器であることを特徴とする電子装置の製造方法。
  19. 本体部と、
    前記本体部の両端に形成された接続用端子と、
    前記本体部を覆う保護膜とを有し、
    前記接続用端子の最上部が前記保護膜の最上部より3.0μm以上突出していることを特徴とする面実装型受動部品。
  20. 請求項19記載の面実装型受動部品において、前記面実装型受動部品は、0402型であることを特徴とする面実装型受動部品。
  21. 請求項19記載の面実装型受動部品において、前記面実装型受動部品は、抵抗器であることを特徴とする面実装型受動部品。
  22. 請求項19記載の面実装型受動部品において、前記面実装型受動部品の前記接続用端子の最上部の前記保護膜の最上部からの突出量は、14.0μm以下であることを特徴とする面実装型受動部品。
  23. 請求項19記載の面実装型受動部品において、前記面実装型受動部品の前記本体部は、Al23からなることを特徴とする面実装型受動部品。
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