JP2006244834A - 非水電解質二次電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】 放電容量の低下を抑えつつ、極板の厚さが増加した際のたわみの発生を防止できる非水電解質二次電池を提供する。
【解決手段】 正極基材表面に正極合剤層を有する正極板4及び負極基材表面に負極合剤層を有する負極板3が、セパレータ(隔離体)5を挟んで扁平状に巻回され、平坦部及び該平坦部を挟んで対向する曲折部を有する発電要素2を備える非水電解質二次電池において、充電率0%の状態で、前記発電要素2の曲折部の所定断面の平均負極基材間距離を、平坦部の所定断面の平均負極基材間距離よりも大きくした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、正極基材表面に正極合剤層を有する正極板及び負極基材表面に負極合剤層を有する負極板が隔離体を挟んで扁平状に巻回され、平坦部及び該平坦部を挟んで対向する曲折部を有する発電要素を備える非水電解質二次電池に関する。
近年、携帯可能な電子機器の高性能化、小型軽量化が進んでおり、これら電子機器に使用する高エネルギー密度の二次電池として、リチウムイオン電池などの非水電解質二次電池の利用が拡大している。高エネルギー密度を実現する場合、正負極板及びセパレータ(隔離体)とを隙間なく巻回するなどして、電池ケースの限られた容積内に正負極板を可能な限り詰め込むことが行われている。しかし、リチウムイオン電池は、初期充電時又は高温環境下などにおける発電要素の膨張が大きく、発電要素の膨張によってケースが変形し、電池の厚さが規定値を超えるという問題が生じている。特に、高エネルギー密度を実現する次世代活物質を使用する場合、又は、活物質の充填密度を高めた極板を使用する場合には、充放電による極板の体積変化によって電池膨れが生じ易いという問題がある。
電池膨れが生じた場合、電池そのものの厚さが増大して電池の単位体積あたりのエネルギー密度が低下したり、電池を搭載する機器に対して悪影響を及ぼしたり、電池の放電特性が低下したりするなどの問題が生じる。電池膨れが問題となる製造工程の1つに、電池パックの組立工程がある。
電池パックの代表的な例として、ハードケースを用いた電池パックがある。このような電池パックは、電池及び保護回路などをプラスチック製の分割ケースに収容し、分割ケース同士を超音波溶着する。電池は予め出荷充電状態まで充電して組立を行っているが、充電によって電池の厚さが大幅に増加している場合、分割ケースの超音波溶着時に、溶着エネルギー(超音波振動)が電池に過剰に伝わり、電池に対して様々な悪影響を及ぼす可能性がある。この悪影響の典型的な例として、電池が備える安全弁が、溶着エネルギーによって破壊される不具合がある。なお、電池パックの出荷充電状態としては、様々な要求があるが、長期保存特性に優れるという理由で、充電率50%又は充電率35%の状態が要求される場合が多い。
また、体積あたりのエネルギー密度が高い電池パックとして、樹脂製のラベルを電池に巻きつけた電池パック、枠型の樹脂に電池及び保護回路を収容して、樹脂製のラベルを巻きつけた電池パックなどがある。これらの電池では、電池の膨れがそのまま電池パックの膨れとなるため、電池の厚さが異常に膨れることを最大限抑制する必要、及び、容量密度を確保しながら発電要素の厚さを薄くする必要がある。
電池膨れを抑制する電池として、正極、電解質層及び負極を順次積層した帯状積層体を巻回した断面形状が扁平状の極板群を備え、前記極板群の巻き軸に対して直角方向の断面の長軸線上に隣り合う2つの帯状積層体間に空隙部を設けた平板状二次電池が提案されている(例えば特許文献1参照)。空隙部を設けることにより、充放電に伴う極板の体積変化が空隙部で吸収され、電池膨れを抑制することができる。
特開2003−157888号公報
しかし、空隙部は、正負極活物質間でのイオン拡散の障害となり、電流分布が不均一になったり、金属リチウムの電析を引き起こすなど、容量低下の原因となる。また、空隙部の幅が広いほど、反応に関与する活物質部分が少なくなり、エネルギー密度が低下する。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、充電率0%の状態で、発電要素の曲折部の所定断面の平均負極基材間距離が、平坦部の所定断面の平均負極基材間距離よりも大きい構成としたことにより、放電容量の低下を抑制しつつ、極板の厚さが増加した際のたわみの発生を防止できる非水電解質二次電池を提供することを目的とする。
また、本発明は、充電率100%の状態における曲折部の所定断面の負極合剤層の厚さの和が、充電率0%の状態における前記所定断面の負極合剤層の厚さの和の1.12倍以上であり、充電率50%の状態で、曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きい構成とすることにより、グラファイト系炭素材料よりも高容量の負極活物質を用いた場合であっても、極板の厚さが増加した際のたわみの発生を防止できる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、充電率が100%の状態で、曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きい構成とすることにより、隔離体又は合剤層が押し潰されて破損などが生じることを防止できる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、充電率0%の状態で、平坦部の平均負極基材間距離TDHと曲折部の平均負極基材間距離TDRとが、TDR=TDH+α×[TNR(100)−TNR(0)](ただし、1≦α≦3、TNR(0)は充電率0%の状態の負極板の厚さ、TNR(100)は充電率100%の状態の負極板の厚さ)を満たすことにより、発電要素の平坦部の極板が座屈し、たわみが発生することを防止できる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
また、本発明は、発電要素の曲折部の正極板と負極板との間に電解質が含まれていることにより、曲折部の活物質を充放電反応に寄与させることができる非水電解質二次電池を提供することを他の目的とする。
第1発明に係る非水電解質二次電池は、正極基材表面に正極合剤層を有する正極板及び負極基材表面に負極合剤層を有する負極板が隔離体を挟んで扁平状に巻回され、平坦部及び該平坦部を挟んで対向する曲折部を有する発電要素を備える非水電解質二次電池において、充電率0%の状態で、前記発電要素の曲折部の所定断面の平均負極基材間距離が、平坦部の所定断面の平均負極基材間距離よりも大きいことを特徴とする。
第2発明に係る非水電解質二次電池は、第1発明において、充電率100%の状態における前記曲折部の所定断面の負極合剤層の厚さの和は、充電率0%の状態における前記所定断面の負極合剤層の厚さの和の1.12倍以上であり、充電率50%の状態で、前記発電要素の曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きいことを特徴とする。
第3発明に係る非水電解質二次電池は、第2発明において、充電率100%の状態で、前記発電要素の曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きいことを特徴とする。
第4発明に係る非水電解質二次電池は、第1乃至第3発明の何れかにおいて、充電率0%の状態で、前記発電要素の平坦部の平均負極基材間距離TDHと曲折部の平均負極基材間距離TDRとが、TDR=TDH+α×[TNR(100)−TNR(0)]、1≦α≦3(ただし、TNR(0)は充電率0%の状態の負極板の厚さ、TNR(100)は充電率100%の状態の負極板の厚さ)を満たすことを特徴とする。
第5発明に係る非水電解質二次電池は、第1乃至第4発明の何れかにおいて、前記発電要素の曲折部の正極板と負極板との間に電解質が含まれていることを特徴とする。
第1発明においては、充電率0%の状態で、前記発電要素の曲折部の所定断面の平均負極基材間距離は、平坦部の所定断面の平均負極基材間距離よりも大きい。充電によって極板の厚さが増加する場合、平担部の総厚さは増大するが、曲折部においては、最外周がほぼ一定であるため、平担部のような見かけの厚さ増大は生じないが、極板の厚みの増大によって、曲折部の極板には巻回内周方向へ力が加わる。このような力の作用は、対向する曲折部の両方に発生するため、平坦部の極板は、両曲折部から圧縮されるように力を受ける。この力によって、平坦部の極板が座屈し、たわみが生じることがある。曲折部の平均負極基材間距離を、平坦部の平均負極基材間距離よりも大きくした場合、曲折部の極板間に空間が存在するため、充電によって極板の厚さが増大した場合であっても、厚さの増加が前記空間で吸収され、曲折部の極板に加わる巻回内周方向の力が減少し、たわみの発生を防止できる。なお、前記空間は、各極板間にほぼ均等に存在しているため、各極板間隔はそれほど広くなく、イオン拡散の障害などは少なく、放電容量の低下を抑えることができる。
第2発明においては、充電率100%の状態における曲折部の所定断面の負極合剤層の厚さの和は、充電率0%の状態における前記所定断面の負極合剤層の厚さの和の1.12倍以上(以下、層厚さ比率という)である。リチウムイオン二次電池に使用されているグラファイト系炭素材料は、充電反応に伴い、体積が約1.1倍になる。また、グラファイト系炭素材料よりも高容量の負極活物質を用いた場合、充電反応に伴い、体積がグラファイト系炭素材料(1.1倍)よりも増加する。よって、層厚さ比率を1.12倍以上とした場合、グラファイト系炭素材料よりも高容量の負極活物質を用いた場合であっても、極板の厚さが増加した際のたわみの発生を防止することが可能となる。
また、出荷時などの充電率50%の状態で、曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも小さい場合は、隔離体又は合剤層が押し潰されて破損などが生じており、大きい場合は、極板間に空間が存在するため、隔離体又は合剤層が押し潰されて破損することは生じていない。なお、厚さの増加は、充電率とほぼ比例して増加するため、充電率50%以下の状態(充電率0%〜50%)においても、曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さは、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きくなっている。
第3発明においては、充電率100%の状態で、曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きい。フル充電時などの充電率100%の状態で、曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも小さい場合、隔離体又は合剤層が押し潰されて破損などが生じているが、大きい場合は、極板間に空間が存在するため、隔離体又は合剤層が押し潰されて破損することは生じていない。なお、厚さの増加は、充電率とほぼ比例して増加するため、充電率100%以下の状態(充電率0%〜100%)においても、曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さは、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きくなっている。
第4発明においては、充電率0%の状態で、平坦部の平均負極基材間距離TDHと曲折部の平均負極基材間距離TDRとが、TDR=TDH+α×[TNR(100)−TNR(0)](ただし、1≦α≦3、TNR(0)は充電率0%の状態の負極板の厚さ、TNR(100)は充電率100%の状態の負極板の厚さ)を満たす。αが1より小さい場合、曲折部の平均負極基材間距離TDRに十分な空間が存在しないため、上述したように、両曲折部から平担部を圧縮するような力が加わり易く、たわみが発生し易い。αが1以上の場合、平均負極基材間距離TDRに十分な空間が存在するため、平担部を圧縮する力を減少させて、たわみの発生を防止できる。ただし、αが3よりも大きい場合は、極板間距離が大きくなることにより、局所的な負極活物質量に対する正極活物質量の比(=正極活物質量/負極活物質量)が大きくなり、充電時に正極から負極へ多量のLiが移動するため、負極活物質の充電許容量を超えて金属Liが電析するという問題が生じる。
第5発明においては、発電要素の曲折部の正極板と負極板との間に電解質が含まれている。曲折部の極板間を電解質で満たすことにより、曲折部の活物質を充放電反応に寄与させることができる。
第1発明によれば、放電容量の低下を抑制しつつ、極板の厚さが増加した際のたわみの発生を防止できる。
第2発明によれば、グラファイト系炭素材料よりも高容量の負極活物質を用いた場合であっても、極板の厚さが増加した際のたわみの発生を防止できる。充放電に伴う体積変化率が高いために採用されてこなかった高容量負極活物質を採用することが可能となり、従来の電池より高容量で、充電に伴う電池厚さの増加を低く抑えた非水電解質二次電池を提供できる。
第2、第3発明によれば、充電により隔離体又は合剤層が押し潰されて破損などが生じることを防止できる。
第4発明によれば、発電要素の平坦部の巻回内周側の極板が座屈し、たわみが発生することを防止できる。
第5発明によれば、曲折部の活物質を充放電反応に寄与させることができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(実施例1)
図1は、本発明に係る非水電解質二次電池(以下、電池という)の断面図である。図1において、1は電池、2は発電要素、3は負極板、4は正極板、5はセパレータ(隔離体)、6は電池ケース、7は電池蓋、8は安全弁、9は負極端子、10は負極リードである。図2(a)、(b)は、発電要素2の要部拡大図である。発電要素2は、負極板3と正極板4とをセパレータ5を介して扁平状に巻回したものである。電池蓋7は負極端子9及び安全弁8を備え、発電要素2は電池ケース6に収容してあり、電池蓋7と電池ケース6とはレーザー溶接されている。負極板3は負極リード10を介して負極端子9と接続され、正極板4は電池蓋7と接続されている。電池のサイズは、高さ36mm、幅34mm、厚さ5.1mmである。
正極板4は、正極集電体(正極基材)4aの両面に正極活物質層(正極合剤層)4bが形成されている。詳しくは、LiCoO2 粉末が95質量%、導電剤としての炭素粉末が2.5質量%、結着剤としてのポリフッ化ビニリデン粉末が2.5質量%となるように混合し、これをN−メチルピロリドン(NMP)溶液と混合してスラリーを調製した。このスラリーを厚さ13μmのアルミニウム製の正極集電体の両面にドクターブレード法により塗布・乾燥して、正極集電体の両面に正極活物質層を形成した。そして、圧縮ローラを用いて150μmに圧縮し、短辺の長さが29mm、長辺の長さが440mmの正極板を作製した。
負極板3は、負極集電体(負極基材)3aの両面に負極活物質層(負極合剤層)3bが形成されている。詳しくは、放電可能容量が300mAh/gの天然黒鉛粉末が95質量%、SBR(スチレンブタジエンゴム)粉末が5質量%となるよう混合し、これを蒸留水と混合してスラリーを調製した。このスラリーを厚さ8μmの銅製の負極集電体の両面にドクターブレード法により塗布・乾燥して、負極集電体の両面に負極活物質層を形成した。そして、圧縮ローラを用いて135μmに圧縮し、短辺の長さが30mm、長辺の長さが410mmの負極板を作製した。
次に、ポリプロピレン製微多孔膜からなる厚さ16μmのセパレータ(隔離体)を介して、正極板4及び負極板3を、対向するR部(曲折部)間に平坦部を有する扁平状に巻回して発電要素2を作製した。詳しくは、負極板3を挟むようにセパレータ5を配置し、正極板4の最内周第1ターン部に挿入することで正極板4と負極板3とをセパレータ5を介して対向させ、正極板4及び負極板3の夫々に10Nのテンションを加え、セパレータ5に3Nのテンションを加え、幅27.6mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。
ここで、正負極板の巻回において、正極板4が負極板3を覆い隠すように巻回した場合、充電時に負極板3の端部に電流が集中し、金属リチウムが電析する可能性が高いため、図2(a)に示すように、正極板4の最内周第1ターン部内側の負極板3先端付近の正極合剤層(図の斜線部分)を削除した。また、発電要素2の巻回最内周からリードを取出した場合、発電要素2の厚さにリードの厚さが加わるため、容量密度を確保しながら発電要素の厚さを薄くするために、発電要素2の巻回最外周からリードを取り出している。
発電要素2は電池ケース6に収容され、エチレンカーボネートとジエチルカーボネートとの等体積混合溶媒にLiPF6 を1mol/l溶解した電解液が注液され、電池蓋7が電池ケース6にレーザー溶接される。発電要素2の平坦部及びR部の正極板4と負極板3との間には電解液が含まれている。
発電要素2の平坦部は、正極板4及び負極板3がほぼ平板状になっている部分であり、R部は、正極板4及び負極板3が折り曲げられている部分である。R部の正極板4及び負極板3は半円状又は半楕円状に曲折されており、図2(b)に示すように、例えばR部の巻回最内周の負極板内周面と内接する円の中心を設定し、設定した中心を通り、両中心を結ぶ直線と垂直な直線を、R部と平坦部との境界線とすることが可能である。
充電率0%の状態で、発電要素2のR部(曲折部)の所定断面の平均負極集電体(負極基材)間距離は337μmであり、平坦部の所定断面の平均負極集電体間距離は330μmである。ここで、R部の所定断面は、前記設定した両中心を結ぶ直線上を通り前記境界線と垂直な断面とし、平坦部の所定断面は、対向するR部間の中間位置における前記直線と垂直な断面としている。また、負極集電体間距離は、負極集電体の中心間距離としており、図2(b)において、Tr1、Tr2、Tr3はR部の負極集電体間距離であり、Td1、Td2、Td3は平坦部の負極集電体間距離である。
発電要素2のR1部及びR2部において、充電率0%の負極合剤層厚さの和に対する充電率100%の負極合剤層の厚さの和の比率(以下、層厚さ比率という)は1.05である。また、充電率50%の状態で、発電要素2のR部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さは、R部に含まれる正極板4、負極板3及びセパレータ5の厚さの和よりも大きく、充電率100%の状態で、発電要素2のR部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さは、R部に含まれる正極板4、負極板3及びセパレータ5の厚さの和よりも大きくない。層厚さ比率の算出方法、及び、上述した厚さの和の算出方法の一例を以下に説明する。
発電要素2の一方のR部R1において、正極板4を、内側からP1R1 ,P2R1 ,・・・,PaR1 とし、これら正極板4の厚さをそれぞれTP1R1(x),TP2R1(x),・・・,TPaR1(x)とする(ただし、aはR1部の正極板の層数)。ここで、xは充電率であり、完全放電状態では充電率0%、完全充電状態では充電率100%である。同様に、R部R1において、負極板3を、内側からN1R1 ,N2R1 ,・・・,NbR1 とし、これら負極板3の厚さをそれぞれTN1R1(x),TN2R1(x),・・・,TNbR1(x)とする(ただし、bはR1部の負極板の層数)。また、R部R1において、巻回最内周の極板外周側から巻回最外周の極板内周側までのセパレータ5を、S1R1 ,S2R1 ,・・・,ScR1 とし、これらセパレータ5の厚さをそれぞれTS1R1(x),TS2R1(x),・・・,TScR1(x)とする(ただし、cはR1部のセパレータの層数)。
同様に、発電要素2の他方のR部R2において、正極板4を、内側からP1R2 ,P2R2 ,・・・,PdR2 とし、これら正極板4の厚さをそれぞれTP1R2(x),TP2R2(x),・・・,TPdR2(x)とする(ただし、dはR2部の正極板の層数)。また、R部R2において、負極板3を内側からN1R2 ,N2R2 ,・・・,NeR2 とし、これら負極板3の厚さをそれぞれTN1R2(x),TN2R2(x),・・・,TNeR2(x)とする(ただし、eはR2部の負極板の層数)。また、R部R2において、R部の巻回最内周の極板外周側から巻回最外周の極板内周側までのセパレータ5を、S1R2 ,S2R2 ,・・・,SfR2 として、これらセパレータ5の厚さをそれぞれTS1R2(x),TS2R2(x),・・・,TSfR2(x)とする(ただし、fはR2部のセパレータの層数)。上述したa〜fは、発電要素2の巻回数にほぼ比例して増減する。
そして、正極板4の正極集電体の厚さをTP 、負極板3の負極集電体の厚さをTN とする。また、R部R1の巻回最内周の極板内周から巻回最外周の極板外周までの厚さをTR1(x)、R部R2の巻回最内周の極板内周から巻回最外周の極板外周までの厚さをTR2(x)とすると、
Figure 2006244834
より層厚さ比率を算出できる。また、充電率50%(x=50)の状態においては、発電要素2のR部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さの和が、R部に含まれる正極板4、負極板3及びセパレータ5の厚さの和よりも大きく、
Figure 2006244834
が成立している。また、充電率100%(x=100)の状態においては、発電要素2のR部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さの和が、R部に含まれる正極板4、負極板3及びセパレータ5の厚さの和よりも大きくなく、式2は不成立である。
なお、式2は、正極板4、負極板3、及びセパレータ5が、充電率0%において、それぞれがほぼ均一な厚さで構成されているとみなすことができる場合には、TN (x)を充電率x%における平均的な負極板厚さ、TP (x)を平均的な正極板厚さ、TS (x)を平均的なセパレータ厚さとし、
R1(x)+TR2(x)
>(a+d)TP (x)+(b+e)TN (x)+(c+f)TS (x)
に簡略化することが可能である。
また、充電率0%の状態の発電要素2の平坦部の平均負極基板間距離TDHと、充電率0%の状態のR部の平均負極基材間距離TDRと、充電率0%の状態の負極板の厚さTNR(0)と、充電率100%の状態の負極板の厚さTNR(100)とを用いて算出されるα
α=(TDR−TDH)÷[TNR(100)−TNR(0)]
は1.1である。
(実施例2)
放電可能容量が300mAh/gの天然黒鉛粉末が75質量%、放電可能容量が350mAh/gの低結晶性炭素粉末が20質量%、SBR粉末が5質量%となるように混合し、これを蒸留水と混合してスラリーを調製し、負極活物質層を形成した。また、R部の平均負極集電体間距離は337μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は332μmであり、層厚さ比率は1.12であり、式2は充電率50%の状態で不成立、充電率100%の状態で不成立、αは0.3である。その他は、実施例1と同様の電池を作製した。
(実施例3)
放電可能容量が300mAh/gの天然黒鉛粉末が55質量%、放電可能容量が350mAh/gの低結晶性炭素粉末が40質量%、SBR粉末が5質量%となるように混合し、これを蒸留水と混合してスラリーを調製した。また、R部の平均負極集電体間距離は337μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は334μmであり、層厚さ比率は1.21であり、式2は充電率50%の状態で不成立、充電率100%の状態で不成立、αは0.1である。その他は、実施例1と同様の電池を作製した。
(実施例4)
正極板4及び負極板3の夫々に5Nのテンションを加え、セパレータ5に2Nのテンションを加え、幅27.3mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを1.9mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は358μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は330μmであり、層厚さ比率は1.05であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で成立、αは4.4である。その他は、実施例1と同様の電池を作製した。
(実施例5)
正極板4及び負極板3の夫々に5Nのテンションを加え、セパレータ5に2Nのテンションを加え、幅27.3mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを1.9mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は358μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は332μmであり、層厚さ比率は1.12であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で不成立、αは1.5である。その他は、実施例2と同様の電池を作製した。
(実施例6)
正極板4及び負極板3の夫々に5Nのテンションを加え、セパレータ5に2Nのテンションを加え、幅27.3mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを1.9mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は358μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は334μmであり、層厚さ比率は1.21であり、式2は充電率50%の状態で不成立、充電率100%の状態で不成立、αは0.9である。その他は、実施例3と同様の電池を作製した。
(実施例7)
正極板4及び負極板3の夫々に1Nのテンションを加え、セパレータ5に1Nのテンションを加え、幅27.1mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを3.4mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は378μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は330μmであり、層厚さ比率は1.05であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で成立、αは7.6である。その他は、実施例1と同様の電池を作製した。
(実施例8)
正極板4及び負極板3の夫々に1Nのテンションを加え、セパレータ5に1Nのテンションを加え、幅27.1mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを3.4mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は378μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は332μmであり、層厚さ比率は1.12であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で成立、αは2.7である。その他は、実施例2と同様の電池を作製した。
(実施例9)
正極板4及び負極板3の夫々に1Nのテンションを加え、セパレータ5に1Nのテンションを加え、幅27.1mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを3.4mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は378μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は334μmであり、層厚さ比率は1.21であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で不成立、αは1.7である。その他は、実施例3と同様の電池を作製した。
(実施例10)
正極板4及び負極板3の夫々に8Nのテンションを加え、セパレータ5に8Nのテンションを加え、幅27.5mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを0.7mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は342μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は332μmであり、層厚さ比率は1.12であり、式2は充電率50%の状態で不成立、充電率100%の状態で不成立、αは0.6である。その他は、実施例2と同様の電池を作製した。
(実施例11)
正極板4及び負極板3の夫々に6.5Nのテンションを加え、セパレータ5に6.5Nのテンションを加え、幅27.4mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを1.4mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は349μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は332μmであり、層厚さ比率は1.12であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で不成立、αは1.0である。その他は、実施例2と同様の電池を作製した。
(実施例12)
正極板4及び負極板3の夫々に0.5Nのテンションを加え、セパレータ5に0.4Nのテンションを加え、幅27.0mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを3.9mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は382μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は332μmであり、層厚さ比率は1.12であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で成立、αは3.0である。その他は、実施例2と同様の電池を作製した。
(実施例13)
正極板4及び負極板3の夫々に0.3Nのテンションを加え、セパレータ5に0.2Nのテンションを加え、幅27.6mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを6.4mm縮小した。また、R部の平均負極集電体間距離は412μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は332μmであり、層厚さ比率は1.12であり、式2は充電率50%の状態で成立、充電率100%の状態で成立、αは4.7である。その他は、実施例2と同様の電池を作製した。
(比較例)
正極板4及び負極板3の夫々に25Nのテンションを加え、セパレータ5に20Nのテンションを加え、幅27.7mmの板状巻芯に巻き付けることで、対向するR部の最外周間の距離が31.85mmの発電要素2を作製した。ただし、巻き始め及び巻き終りの正極板4及び負極板3の位置関係が実施例1と同じになるように、正極板4及び負極板3の極板長さを0.6mm延長(−0.6mm縮小)した。また、R部の平均負極集電体間距離は327μmであり、平坦部の平均負極集電体間距離は330μmであり、層厚さ比率は1.05であり、式2は充電率50%の状態で不成立、充電率100%の状態で不成立、αは−0.5である。その他は、実施例1と同様の電池を作製した。
実施例1〜13及び比較例に対して、充電率50%及び100%時の電池厚さと、放電容量及びエネルギー密度(充電率100%時)を測定した。詳しくは、実施例1,4,7及び比較例の各電池に対して、電圧4.15V、電流340mAで5時間、定電流定電圧充電を行い、充電率100%の状態にした。また、実施例2,5,8,10〜13の各電池に対して、電圧4.20V、電流340mAで5時間、定電流定電圧充電を行い、充電率100%の状態にした。さらに、実施例3,6,9の各電池に対して、電圧4.25V、電流340mAで5時間、定電流定電圧充電を行い、充電率100%の状態にした。上述した充電の電圧が異なるのは、負極板の低結晶性炭素材料の含有量が異なり、負極板の充電受入能力が異なるためである。なお、負極板の充電受入能力を超える充電は金属リチウムの析出を招くため、金属リチウムが析出しない条件で充電を行っている。次に、充電した実施例1〜13及び比較例の各電池を、電流340mAで電圧2.75Vまで放電して充電率0%(完全放電状態)にし、放電容量を測定し、エネルギー密度を求めた。その後、上述した充電と同様にして、放電した各電池を、電流340mAで、充電率100%を基準とした充電率50%まで充電を行った。測定結果を表1に示す。また、各電池の巻芯幅及び極板長さの縮小を表2に示す。
Figure 2006244834
Figure 2006244834
表1に示すように、R部の平均負極集電体間距離が平坦部の平均負極集電体間距離よりも大きい実施例1〜13の電池は、R部の平均負極集電体間距離が平坦部の平均負極集電体間距離よりも小さい比較例と比べて、電池厚さは小さく、エネルギー密度は大きい。よって、R部の平均負極集電体間距離は、平坦部の平均負極集電体間距離よりも大きくする必要がある。
表1に示すように、R部の平均負極集電体間距離が平坦部の平均負極集電体間距離よりも大きい実施例1〜13において、層厚さ比率が1.05の実施例1,4,7は、層厚さ比率が1.12以上の実施例2,3,5,6,8〜13と比べて、放電容量及びエネルギー密度が低い。よって、層厚さ比率は1.12以上にすることが好ましい。
また、表1に示すように、層厚さ比率が1.12以上の実施例2,3,5,6,8〜13において、充電率50%の状態で式2が成立している実施例5,8,9,11〜13は、充電率50%の状態で式2が不成立の実施例2,3,6と比べて、電池厚さが小さい。よって、充電率50%の状態で式2が成立していることが好ましい。
さらに、表1に示すように、層厚さ比率が1.12以上であり、充電率50%の状態で式2が成立している実施例5,8,9,11〜13において、充電率100%の状態で式2が成立している実施例8,12,13は、充電率100%の状態で式2が不成立の実施例5,9,11と比べて、電池厚さが小さい。よって、充電率100%の状態で式2が成立していることが好ましい。
また、表1に示すように、層厚さ比率が同一の実施例2,5,8,10〜13において、αが1より小さい実施例2,10の電池の場合は電池厚さの増加が大きく、αが3より大きい実施例13の電池の場合は、放電容量及びエネルギー密度が低下している。よって、αは1以上3以下が好ましい。
また、電池を電子機器に搭載する場合、電池をハードケースに収容又は電池にラベルを巻きつけた電池パックを着脱自在に装着したり、電池を機器内部に内蔵させている。機器内部に内蔵させる場合又はラベルを巻き付けた電池パックでは、電池が機器内に予め設定されたクリアランス内で収まることが必要であるため、最大電池厚さ、すなわち充電率100%状態の電池厚さが重要になることが非常に多い。このような用途に対しては、充電率100%状態で電池厚さとエネルギー密度との関係が良好であるαが2〜3の電池が適している。一方、ハードケースを用いた電池パックでは、分割されたケースを製造時に超音波溶着で一体化する際に問題が生じないことが重要であるため、出荷時の一般的な充電条件である充電率50%の状態で電池膨れが規定値に収まっていることが重要となる。このような用途に対しては、充電率50%の状態で電池厚さとエネルギー密度との関係が良好であるαが1〜2の電池が適している。
ここで、極板とセパレータとを巻回して作製した発電要素においては、充電した場合、平担部とR部とで極板厚さが増大するが、平担部における極板厚さの増大については、発電要素の平担部の総厚さが増大することが観測されるが、R部での極板厚さの増大については、R部の最外周の極板周長が殆ど一定であるため、平担部の見かけの厚さ増大のような変形は殆ど起こらない。なお、発電要素は、
Figure 2006244834
を満たしているものとする。最外周の極板周長が一定であるため、厚みの増大により、R部の極板に巻回内周方向の力が加わる。また、平坦部の総厚さが増大した場合、R部との境界付近にも同様の変形が生じるため、R部の曲率半径は増大し、R部の極板に巻回内周方向の力を加える。このような力の作用は、R1部及びR2部共に、同じように発生するため、平坦部の極板は、両端のR部から圧縮されるような力を受けることになる。このような力により、平坦部の極板が座屈し、たわみが発生することがある。たわみが発生した場合、発電要素2内に無駄な空間が発生し、発電要素2の総厚さは、充放電に伴う極板自体の理論厚さ変化量よりも大幅に大きくなる。上述したように、R部の平均負極集電体間距離を、平坦部の平均負極集電体間距離よりも大きくすることにより、R部の極板に巻回内周方向の力が加わり難くなり、たわみの発生を防止できる。
また、非水電解質二次電池における負極活物質は、充放電に伴って体積変化が少なからず生じる。例えばリチウムイオン二次電池に使用されているグラファイト系炭素材料は、充電反応(C6 +Li+ +e- →LiC6 )に伴い、理論的に体積が約1.1倍になる。ほとんどのリチウムイオン二次電池では、グラファイト系炭素材料の理論容量372mAh/g(負極活物質1gあたりの充放電可能な論理電気量)を100%充放電に使用しているわけではなく、理論容量の70%〜90%程度が使用されているに過ぎない。そのため、リチウムイオン二次電池において、グラファイト系炭素材料を用いた場合、完全放電及び完全充電間の体積変化は、理論値1.1よりも小さい値になる。そのため、グラファイト系炭素材料を使用した負極板は、充放電に伴う負極活物質層の厚さ変化が1.1倍以下となる。
また、さらに高容量の二次電池を実現するためには、より高容量の負極活物質を使用する必要がある。このような高容量の負極活物質として、例えば、LiAlのような合金系負極活物質、SnOのような酸化物系負極活物質、グラファイト系炭素材料よりも結晶性の低い、低温焼成炭素材料又は難黒鉛化性炭素材料のような炭素材料がある。このような高容量負極活物質の理論容量は、例えばLiAlにおいては993mAh/g、Li4.4 Snにおいては994mAh/gとなるため、グラファイト系炭素材料を使用するよりも、より高容量の電池が作製可能であると期待されている。しかしながら、このような高容量負極活物質は、充放電に伴う体積変化がグラファイト系炭素材料よりも大きいことから、充放電サイクルに伴い剥離、接触不良などが生じやすく、実用化が困難であると考えられている。
そのため、従来から使用されているグラファイト系炭素材料と合金系負極活物質などの高容量負極活物質とを混合することにより、従来のグラファイト系炭素材料を用いた負極板よりも高容量の混合負極板を実現しようとする試みが行われている。このような混合負極板を使用した電池では、従来のグラファイト炭素材料を用いた負極板を用いた場合よりも、充放電に伴う体積変化が大きくなるが、上述した層厚さ比率が1.12倍以上の場合は、体積変化によるたわみの発生などを防止できると考えられる。ただし、充放電サイクル特性(放電容量)の低下を抑えるために、層厚さ比率は1.5倍未満が適切であり、1.2倍未満がより好ましい。
また、上述したαが2より大きい場合、完全充電時に極板間距離に余裕が生じると考えられる。一方、αが2より小さい場合、完全充電時に少なからず平担部に圧縮応力が生じると考えられる。より詳しくは、αが1よりも小さい場合は、完全充電状態で電池が大きく膨れる。一方、αを大きくし、R部の極板間距離を大きくすることは、電池厚さを増大させないという点では好ましいが、極板間距離が大きくなった場合、局所的な負極活物質量に対する正極活物質量の比(=正極活物質量/負極活物質量)が大きくなり、充電時に正極から負極へ多量のLiが移動するため、負極活物質の充電許容量を超えてしまい、金属Liが電析することにより、電池の安全性が低下する。
また、充放電に伴って大きな体積変化を伴う活物質を用いた場合、充放電に伴い、R部の極板の体積が変化するだけでなく、極板間の体積も変化する。このような場合においても可逆な充放電反応を持続させるためには極板間の体積変化に伴い、極板間に含まれる電解質量が増減することが好ましい。このような増減が容易な電解質として、粘性の低い液状のものが好ましい。R部の極板間をセパレータと電解液とによって満たすことにより、R部の活物質を充放電反応に寄与させることができる。
本発明に係る非水電解質二次電池の断面図である。 発電要素の要部拡大図である。
符号の説明
1 電池(非水電解質二次電池)
2 発電要素
3 負極板
4 正極板
5 セパレータ
6 電池ケース
7 電池蓋
8 安全弁
9 負極端子
10 負極リード

Claims (5)

  1. 正極基材表面に正極合剤層を有する正極板及び負極基材表面に負極合剤層を有する負極板が隔離体を挟んで扁平状に巻回され、平坦部及び該平坦部を挟んで対向する曲折部を有する発電要素を備える非水電解質二次電池において、
    充電率0%の状態で、前記発電要素の曲折部の所定断面の平均負極基材間距離が、平坦部の所定断面の平均負極基材間距離よりも大きいことを特徴とする非水電解質二次電池。
  2. 充電率100%の状態における前記曲折部の所定断面の負極合剤層の厚さの和は、充電率0%の状態における前記所定断面の負極合剤層の厚さの和の1.12倍以上であり、
    充電率50%の状態で、前記発電要素の曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きいことを特徴とする請求項1記載の非水電解質二次電池。
  3. 充電率100%の状態で、前記発電要素の曲折部の巻回最内周面から巻回最外周面までの厚さが、前記曲折部に含まれる正極板、負極板及び隔離体の厚さの和よりも大きいことを特徴とする請求項2記載の非水電解質二次電池。
  4. 充電率0%の状態で、前記発電要素の平坦部の平均負極基材間距離TDHと曲折部の平均負極基材間距離TDRとが、
    DR=TDH+α×[TNR(100)−TNR(0)]
    1≦α≦3
    (ただし、TNR(0)は充電率0%の状態の負極板の厚さ、TNR(100)は充電率 100%の状態の負極板の厚さ)
    を満たすことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の非水電解質二次電池。
  5. 前記発電要素の曲折部の正極板と負極板との間に電解質が含まれていることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の非水電解質二次電池。
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