JP2006244754A - 触媒層転写シートの製造装置、膜・触媒層接合体の製造装置、触媒層転写シートの製造方法、及び膜・触媒層接合体の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 精度良く、省液で触媒層を基材上又は電解質膜上に形成することができ、かつ、塗工後の該触媒層を高温で乾燥させる必要がない触媒層転写シートの製造装置、膜・触媒層接合体の製造装置、触媒層転写シートの製造装置、及び膜・触媒層接合体の製造方法を提供することを課題とする。
【解決手段】 触媒層転写シート製造装置1は、長尺の基材3上に触媒層11が形成された固体高分子形燃料電池用触媒層転写シートを製造する装置であって、基材3を搬送・支持するバッキングロール5と、周面上に複数のセル7aが形成されたコーティングロール7と、触媒粒子を含有する塗工液13をセル7a内に充填する塗工液供給装置9と、セル7a内に充填された塗工液13を半乾燥状態とするための加熱手段とを備えており、コーティングロール7により、セル7a内に充填された半乾燥状態の塗工液13を基材3上に塗工するよう構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、触媒層転写シートの製造装置及び製造方法と、膜・触媒層接合体の製造装置及び製造方法に関するものである。
燃料電池は、電解質の両面に電極が配置され、水素と酸素の電気化学反応により発電する電池であり、発電時に発生するのは水のみである。このように従来の内燃機関と異なり、二酸化炭素等の環境負荷ガスを発生しないために次世代のクリーンエネルギーシステムとして普及が見込まれている。特に固体高分子形燃料電池は、作動温度が低く、電解質の抵抗が少ないことに加え、活性の高い触媒を用いるので小型でも高出力を得ることができ、家庭用コージェネレーションシステム等として早期の実用化が見込まれている。
固体高分子形燃料電池は、電解質として水素イオン伝導性の高い高分子膜を用い、この高分子膜の両面に触媒層を配置し、次いでその両面に電極基材を配置し、さらにこれをセパレータで挟んだ構造をしている。電解質膜の両面に触媒層を配置したもの(即ち、触媒層/電解質膜/触媒層の層構成のもの)は、膜・触媒層接合体と称され、さらに、その両面に電極基材を配置したもの(即ち、電極基材/触媒層/電解質膜/触媒層/電極基材の層構成のもの)は、膜・電極接合体(MEA:Membrane Electrode Assembly)と称されている。
この膜・触媒層接合体を製造する方法としては、例えば、長尺の基材上に触媒層を形成した触媒層転写シートを使用し、該触媒層転写シートの触媒層を電解質膜に転写する方法が知られている(特許文献1等)。
この触媒層転写シートを製造する方法、すなわち、基材上に触媒層を形成する方法として、ダイコータが、塗工液の大気接触を避け異物混入を防ぐことができるので、広く使用されている(特許文献2等)。なお、基材又は電解質膜上に塗工された、触媒粒子を含有する塗工液を、以下、触媒層と呼ぶ。
特開平10−64574号公報 特開平5−337423号公報
しかしながら、上記の触媒層転写シートの製造方法では、触媒粒子を含有した塗工液を基材上へ塗工する速度を上昇させると、触媒層の厚さにバラツキが生じてしまう等の欠点を有している。
また、上記の触媒層転写シートの製造方法では、基材上に塗工した後の触媒層を乾燥させる際に、その温度を高温とする必要があるために、基材等をその高温に耐えられるだけの耐熱性を有する材料とする必要がある。
そこで、本発明は、精度良く、省液で触媒層を基材上又は電解質膜上に形成することができ、かつ、基材上又は電解質膜上に塗工した後の触媒層を高温で乾燥させる必要がない触媒層転写シートの製造装置、膜・触媒層接合体の製造装置、触媒層転写シートの製造装置、及び膜・触媒層接合体の製造方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明に係る触媒層転写シート製造装置は、長尺の基材上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用触媒層転写シートを製造する装置であって、前記基材を搬送・支持するバッキングロールと、周面上に複数のセルが形成されたコーティングロールと、触媒粒子を含有する塗工液を前記セル内に充填する塗工液供給装置と、前記セル内に充填された塗工液を半乾燥状態とするための加熱手段とを備えており、前記コーティングロールにより、前記セル内に充填された半乾燥状態の塗工液を前記基材上に塗工するよう構成されていることを特徴とする。前記加熱手段をコーティングロールの内部に設けることが好ましい。また、前記基材をプラスチックフィルムとすることもできる。
また、上記課題を解決するための手段として、本発明に係る膜・触媒層接合体製造装置は、長尺の電解質膜上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用膜・触媒層接合体を製造する装置であって、前記電解質膜を搬送・支持するバッキングロールと、周面上に複数のセルが形成されたコーティングロールと、触媒粒子を含有する塗工液を前記セル内に充填する塗工液供給装置と、前記セル内に充填された塗工液を半乾燥状態とするための加熱手段と
を備えており前記コーティングロールにより、前記セル内に充填された半乾燥状態の塗工液を前記電解質膜上に塗工するよう構成されていることを特徴とする。前記加熱手段をコーティングロールの内部に設けることが好ましい。
さらに、上記課題を解決するための手段として、本発明に係る触媒層転写シートの製造方法は、長尺の基材上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用触媒層転写シートを製造する方法であって、前記基材を搬送・支持する第1工程と、周面に複数のセルを有するコーティングロールの該セル内に、触媒粒子を含有する塗工液を塗工液供給装置にて充填する第2工程と、前記セル内に充填された塗工液を半乾燥状態とする第3工程と、前記半乾燥状態の塗工液を前記基材上に塗工し触媒層を形成する第4工程と、前記基材上に塗工された半乾燥状態の触媒層を乾燥させる第5工程とを備えたことを特徴とする。なお、第3工程にて、前記塗工液を半乾燥状態とするために前記コーティングロールを加熱させることが好ましい。
また、上記課題を解決するための手段として、本発明に係る膜・触媒層接合体の製造方法は、長尺の電解質膜上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用膜・触媒層接合体を製造する方法であって、前記電解質膜を搬送・支持する第1工程と、周面に複数のセルを有するコーティングロールの該セルに触媒粒子を含有する塗工液を塗工液供給装置にて充填する第2工程と、前記セルに充填された塗工液を半乾燥状態とする第3工程と、前記半乾燥状態の塗工液を前記電解質膜上に塗工し触媒層を形成する第4工程と、前記電解質膜上に塗工された半乾燥状態の触媒層を乾燥させる第5工程とを備えたことを特徴とする。なお、第3工程にて、前記塗工液を半乾燥状態とするために前記コーティングロールを加熱させることが好ましい。
本発明によれば、複数のセルが形成されたコーティングロールの該セル内に一旦塗工液を充填させて、そのセルの形状に形作られた塗工液を基材又は電解質膜上に塗工させて触媒層を形成する構成としているので、精度良く省液で触媒層を形成することができる。
また、セル内に充填された塗工液を加熱手段により半乾燥状態とするために、基材又は電解質膜への塗工後の乾燥工程で、基材又は電解質膜上に塗工された触媒層を乾燥させる際に高温とする必要がなく、従って、耐熱性の基材又は電解質膜を選択する必要がなく、材料の選択の幅を拡げることができる。
以下、本発明に係る触媒層転写シートの製造装置及び製造方法についての実施形態を図面に従って説明する。
図1は、触媒層転写シート製造装置の概略正面図を示しており、図2はコーティングロールの拡大斜視図を示している。
図1に示すように、触媒層転写シート製造装置1は、基材3を搬送・支持するバッキングロール5、触媒粒子を含有する塗工液13を基材3に塗工するコーティングロール7、及びコーティングロール7のセル7aに塗工液13を充填する塗工液供給装置9を備えている。基材3としては、プラスチック基材である、ポリイミドやポリエチレンテレフタレート、ポリパルバン酸アラミド、ポリアミド(ナイロン)、ポリサルホン、ポリエーテルサルホン、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテル・エーテルケトン、ポリエーテルイミド、ポリアリレート、ポリエチレンナフタレート等の高分子フィルムを挙げることができる。また、エチレンテトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)やテトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、テトラフルオロパーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)等の耐熱性樹脂を用いることもできる。基材3の厚さは、取扱い性及び経済性の観点から通常6〜100μm程度、好ましくは6〜30μm、より好ましくは6〜15μm程度とするのがよい。従って、基材3としては安価で入手が容易な高分子フィルムが好ましく、ポリエチレンテレフタレート等が好ましい。
前記コーティングロール7は、その周面に所望形状の凹部であるセル7a所定間隔をおいて周方向に複数形成されており(図2参照)、該セル7a内に触媒粒子を含有した塗工液13が塗工液供給装置9により充填される。このように、コーティングロール7に所望形状のセル7aが形成されているために、該セル7a内に塗工液13を充填させるだけで、塗工液13を精度良く所望形状で基材3に塗工して触媒層11を形成することができる。なお、このセル7aの深さは、0.01〜1mmが好ましく、0.05〜0.5mmがさらに好ましい。なお、コーティングロール7の凹部は、グラビア版して形成されるようにしても良い。ここで、グラビア版とは、メッシュ状に微細な凹部を形成したものをいう。また、上記の触媒粒子としては、例えば、白金や白金化合物等が挙げられる。白金化合物としては、例えば、ルテニウム、パラジウム、ニッケル、モリブデン、イリジウム、鉄等からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属と、白金との合金等が挙げられる。なお、通常は、カソード触媒層に含まれる触媒粒子は白金であり、アノード触媒層に含まれる触媒粒子は前記金属と白金との合金である。また、上記の触媒粒子を含有した塗工液の粘度は、1〜500Pa・sであることが好ましく、10〜200Pa・sであることがさらに好ましい。
また、コーティングロール7は、セル7a内に充填された塗工液13を半乾燥状態とするために、内部に設けられたシーズヒータ等の加熱手段(図示省略)で加熱されている。このときのコーティングロール7の温度は30〜120℃が好ましく、40〜100℃がさらに好ましい。
次に、このように構成された触媒層転写シート製造装置1による触媒層転写シートの製造方法について説明する。コーティングロール7は一定速度で回転しており(本実施形態では時計回り)、塗工液供給装置9の吐出口9aにコーティングロール7のセル7aが位置したときに、吐出口9aからセル7a内を充填するよう塗工液13が吐出される。そして、コーティングロール7がさらに回転を続け、セル非形成部7bが吐出口9aに位置しているときは、塗工液13の吐出が停止される。なお、コーティングロール7の回転速度は1〜1000rpmであることが好ましく、10〜300rpmであることがさらに好ましい。また、本実施形態では塗工液供給装置9として、吐出供給タイプのダイコーターを採用している。このように、所望形状のセル7a内にのみ塗工液13が充填されるので、余分な塗工液13を減らすことができ、低コスト化を図ることができる。
そして、セル7a内に塗工液13が充填された後も、コーティングロール7は回転を続け、バッキングロール5によって搬送・支持されている基材3上にセル7a内の塗工液13を塗工する。なお、基材3の搬送速度は0.1〜50m/minであることが好ましく、0.5〜5m/minであることがさらに好ましい。
また、この塗工液供給装置9にてセル7a内に充填されてから基材3上に塗工されるまでのコーティングロール7が回転している間に、コーティングロール7内部に設けられた加熱手段により、塗工液13は半乾燥状態となる。この半乾燥状態の触媒層11が形成された基材3は、乾燥工程を経て(図示省略)、触媒層転写シートとなる。ここで、基材3上の触媒層11は、従来では、未乾燥状態であるために乾燥工程で高温にて乾燥させる必要があった。これに対し、本実施形態では、コーティングロール7を内部の加熱手段により加熱させてセル7a内に充填された塗工液13を半乾燥状態にすることにより、基材3上の触媒層11を半乾燥状態としてあるので、この触媒層11を乾燥工程にて乾燥させるのに高温とする必要がない。このように、乾燥工程にて、基材3を高温下にさらすことを回避できるために、基材3の高温による変形等を回避することができ、基材3の材料を耐熱性のものとする必要がない。なお、従来では乾燥工程の温度を約85〜120℃としていたのに対し、本実施形態では約50〜85℃まで温度を下げることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、上記実施形態では、セル7a内に充填された塗工液13を半乾燥状態とするのに、コーティングロール7を、その内部に設けた加熱手段により加熱させているが、この代わりに、遠赤外線ヒータ等の加熱装置をコーティングロール7の外部に設けて、セル7a内に充填された塗工液13を直接加熱し、半乾燥状態とすることもできる。
また、上記実施形態では、触媒層転写シート用の基材3をバッキングロール5にて搬送・支持しているが、この基材3を電解質膜にすることもできる。こうすることにより、固体高分子形燃料電池用の膜・触媒層接合体を製造することができる。なお、電解質膜としては、例えば、公知のパーフルオロスルホン酸系のフッ素イオン交換樹脂を挙げることができ、膜厚は通常20〜250μm、好ましくは20〜80μm程度である。具体例としては、デュポン社製の「Nafion」膜(商標)や、旭硝子(株)製の「Flemion」膜(商標)、旭化成(株)製の「Aciplex」膜(商標)、ゴア社製の「GoreSelect」膜(商標)等がある。
さらには、上記実施形態では、塗工液供給装置9としてダイコーターを採用しているが、これに限定されず、例えば、グラビアコーターや、ディスペンサー等のセル7a内に塗工液13を充填させることができるものであればよい。
また、図3に示すように、ドクターブレード15をさらに備えていてもよい。このようにすることで、セル7aから塗工液13が溢れ出ること等によって、コーティングロール7のセル非形成部7bに塗工液13が付着した場合に、そのセル非形成部7bに付着した塗工液13を除去することができる。なお、これはドクターブレード15に限定されるものではなく、セル非形成部7bの塗工液を除去できるもので有ればよく、例えばメタリングロール等であってもよい。
以下に本発明の実施例を示してより具体的に説明する。
図1に示す触媒層転写シート製造装置1にて、基材3上に触媒層11を形成する。基材3として、プラスチックフィルムである二軸延伸ポリエチレンテレフタラート(品番:E5100、厚み:12μm、東洋紡(株)製)を採用する。また、塗工液13は、白金担持触媒10g(Pt:20wt%、TEC10シリーズ、田中貴金属工業(株)製)、バインダーである5wt%Nafion(商標)溶液(溶剤:n−プロパノール)40gを分散機にて撹拌混合して調製したものを採用し、粘度を10mPa・sとした。
塗工液供給装置9であるダイの吐出口9aより塗工液13を、コーティングロール7のセル7a内に充填させる。また、基材3は0.5m/minで搬送される。
また、前記セル7aは、面積を100×150mm、深さを200μmとし、各セル7aの間隔を20mmとした。コーティングロール7は、内部の加熱手段により60℃に保たれている。
このような構成で、基材3上に塗工液13を塗工し触媒層11を形成したところ、触媒層11はセル7aの形状通り高精度に形成することができ、触媒層11の厚みのバラツキ幅は目標塗工量に対して±6%(3σ)であった。
上記実施例1の基材3を電解質膜に代えた以外は、実施例1と同様の方法及び材料で、触媒層11を形成した。なお、電解質膜として、水素イオン電解質膜(Nafion112、厚み:50μm、デュポン社製)を採用した。
本実施例でも、セル7aの形状通り高精度に触媒層11を電解質膜上に形成することができ、触媒層11の厚みのバラツキ幅は目標塗工量に対して±5%(3σ)であった。
比較例1
図4に示すように、比較例では、ダイ9で基材3上に触媒層11の間隔を20mmとして、面積100×150mm、厚さ200μmとなるように、塗工液13を直接塗工する触媒層転写シート製造装置とした。その他の、材料や条件などは実施例1と同様とする。
この比較例により、基材3上に塗工液13を塗工したところ、触媒層11の厚みのバラツキ幅は目標塗工量に対して±10%(3σ)であり、実施例1及び2に比べ、精度良く触媒層を形成することができなかった。
本発明に係る触媒層転写シート製造装置の実施形態を示す概略正面図である。 コーティングロールの拡大斜視図である。 本発明に係る触媒層転写シート製造装置の実施形態の他の例を示す概略正面図である。 従来の触媒層転写シート製造装置を示す概略正面図である。
符号の説明
1 触媒層転写シート製造装置
3 基材
5 バッキングロール
7 コーティングロール
9 塗工液供給装置
11 触媒層
13 塗工液

Claims (9)

  1. 長尺の基材上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用触媒層転写シートを製造する装置であって、
    前記基材を搬送・支持するバッキングロールと、
    周面上に複数のセルが形成されたコーティングロールと、
    触媒粒子を含有する塗工液を前記セル内に充填する塗工液供給装置と、
    前記セル内に充填された塗工液を半乾燥状態とするための加熱手段と
    を備えており、
    前記コーティングロールは、前記セル内に充填された半乾燥状態の塗工液を前記基材上に塗工するよう構成されていることを特徴とする触媒層転写シート製造装置。
  2. 前記加熱手段がコーティングロールの内部に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の触媒層転写シート製造装置。
  3. 前記基材がプラスチックフィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の触媒層転写シート製造装置。
  4. 長尺の電解質膜上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用膜・触媒層接合体を製造する装置であって、
    前記電解質膜を搬送・支持するバッキングロールと、
    周面上に複数のセルが形成されたコーティングロールと、
    触媒粒子を含有する塗工液を前記セル内に充填する塗工液供給装置と、
    前記セル内に充填された塗工液を半乾燥状態とするための加熱手段と
    を備えており
    前記コーティングロールは、前記セル内に充填された半乾燥状態の塗工液を前記電解質膜上に塗工するよう構成されていることを特徴とする膜・触媒層接合体製造装置。
  5. 前記加熱手段がコーティングロールの内部に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の膜・触媒層接合体製造装置。
  6. 長尺の基材上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用触媒層転写シートを製造する方法であって、
    前記基材を搬送・支持する第1工程と、
    周面に複数のセルを有するコーティングロールの該セル内に、触媒粒子を含有する塗工液を塗工液供給装置にて充填する第2工程と、
    前記セル内に充填された塗工液を半乾燥状態とする第3工程と、
    前記半乾燥状態の塗工液を前記基材上に塗工し触媒層を形成する第4工程と、
    前記基材上に塗工された半乾燥状態の触媒層を乾燥させる第5工程と
    を備えたことを特徴とする触媒層転写シートの製造方法。
  7. 前記第3工程にて、前記塗工液を半乾燥状態とするために前記コーティングロールを加熱させることを特徴とする請求項6に記載の触媒層転写シートの製造方法。
  8. 長尺の電解質膜上に触媒層が形成された固体高分子形燃料電池用膜・触媒層接合体を製造する方法であって、
    前記電解質膜を搬送・支持する第1工程と、
    周面に複数のセルを有するコーティングロールの該セルに触媒粒子を含有する塗工液を塗工液供給装置にて充填する第2工程と、
    前記セルに充填された塗工液を半乾燥状態とする第3工程と、
    前記半乾燥状態の塗工液を前記電解質膜上に塗工し触媒層を形成する第4工程と、
    前記電解質膜上に塗工された半乾燥状態の触媒層を乾燥させる第5工程と
    を備えたことを特徴とする膜・触媒層接合体の製造方法。
  9. 前記第3工程にて、前記塗工液を半乾燥状態とするために、前記コーティングロールを加熱させることを特徴とする請求項8に記載の膜・触媒層接合体の製造方法。
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