JP2006243421A - 銘板形成用板体 - Google Patents

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Abstract

【課題】 デザイン性の優れた印刷が可能で、簡便かつ大量に歩留まりよく生産することができる銘板形成用板体を提供する。
【解決手段】 透明基板1の一面側に、接着層2を介して、金属光沢を備え、かつ印刷を施してある印刷付金属光沢フィルム3を積層して銘板形成用板体を構成した。かかる構成の銘板形成用板体は、押出し法若しくは連続キャスト法で透明基板1を形成する生産ラインにて、透明基板1の一面に印刷付金属光沢フィルム3を圧着ローラーにて貼り合わせて連続的に製造することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビ、ビデオ、冷蔵庫、洗濯機、ステレオなどの家電製品、化粧用コンパクト鏡などの鏡製品、自動車等の車両、船舶、航空機、建造物、遊具(スキー用ゴーグル等)、その他各種機械装置類などに使用される金属光沢を備えた銘板(表示板及びパネルを含む)を形成するための銘板形成用板体に関する。
この種の金属光沢を備えた銘板形成用板体としては、従来、透明基板にハードコート処理を施し、このハードコート層上にマスキング膜を形成し、このマスキング膜上に金属蒸着して金属蒸着膜を形成し、さらにその上にトップコート層を形成してなる構成のものが開示されている(特許文献1の段落[0028]−[0034]及び図4)。
このような構成の銘板形成用板体は、一般に全光線透過率を15%〜30%とし、銘板形成用板体の裏面に一部黒色印刷を施し、反射割合を変化させて意匠性を持たせている。
特開2001−266687号公報
社名や機能表示ラベル等を銘板形成用板体に印刷する場合、金属蒸着膜の裏面側には金属の反射により視認性の優れたラベルとすることができないので、ハードコート面の表面に社名や機能表示ラベル等を印刷しなければならなかった。そのため、印刷の影が金属蒸着膜に映ることや摩擦などで印刷が剥離することなどの問題が生じていた。
また、多色印刷などデザイン性の優れた印刷を行うには、エッチング処理を行ない、金属蒸着膜の一部を削除した上で印刷を行なわなければならず、複雑で工程数のかかる作業を行わなければならなかった。
そこで本発明は、金属光沢を備えた銘板形成用板体に関し、デザイン性の優れた印刷が可能で、簡便かつ大量に歩留まりよく生産することができる銘板形成用板体及びその製造方法を提供せんとするものである。
本発明の銘板形成用板体は、透明基板の一面側に、接着層を介して、金属光沢を備え、かつ印刷を施してある印刷付金属光沢フィルムを貼着してなる構成を備えたことを特徴とする。
透明基板の他面側には、接着層を介して、ハードコート処理されたフィルムを貼着するのが好ましい。
印刷付金属光沢フィルムの基材は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はトリアセチルセルロース(TAC)を主成分としてなり、透明基板は、ポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ノルボルネン系樹脂及びシクロオレフィン(脂環)樹脂からなる群のうちの少なくとも一種を主成分としてなるものが好適である。
上記銘板形成用板体は、押出し法若しくは連続キャスト法で連続的に透明基板を形成する生産ラインの延長ラインにて、透明基板の一面側に印刷付金属光沢フィルムを圧着ローラーにて貼り合わせて連続的に製造することができる。
本発明の銘板形成用板体は、複雑で多色のデザインも印刷することができ、銘板形成用板体の意匠性を飛躍的に向上させることができる。また、工程数も減らすことができ、簡便かつ大量に銘板形成用板体を製造することができる。
次に、実施形態に基づいて本発明を説明する。
但し、以下に説明する実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明の範囲が以下の実施形態に制限されるものではない。
本実施形態に係る銘板形成用板体として、図1に示すように、透明基板1の一面側に、接着層2を介して、印刷付金属光沢フィルム3を積層してなる構成を備えた銘板形成用板体について説明する。
(透明基板1)
透明基板1は、透明かつ平板であればその形状や材質は特に限定されないが、軽量・薄型という点で透明樹脂からなるものが好ましい。
具体的には、ポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ノルボルネン系樹脂及びシクロオレフィン(脂環)樹脂からなる群のうちの少なくとも一種を主成分としてなる透明基板が好ましい。
本発明で、「主成分」と言うのは、主成分の特性を妨げない範囲で他の成分が含有されるのを許容する趣旨であり、主成分の必要具体的な含有量は特に限定するものではないが、通常は透明基板を構成する樹脂のうち50質量%以上、特に70質量%以上、中でも特に90質量%以上を占めるものである。
透明基板1の構成成分として、従来公知である添加剤、例えばフェノール系、リン系などの酸化防止剤、ハロゲン系、リン系の難燃剤、耐熱老化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤等を配合してもよい。
透明基板1の厚みは、加工目的に応じて0.5mm以上5mm以下の範囲で適宜設定するのが好ましい。例えば、打ち抜き加工を行う場合は0.5mm以上2mm以下の範囲に設定するのが好ましい。
透明基板1の透明性は、JIS K−7105による全光線透過率が85%以上で、かつヘーズ1%未満であるのが好ましい。
但し、例えば意匠性の問題で透過率を全体的に10%程度落としたグレードの透明基板や、アンチグレア加工などの特殊加工を施してなるものも使用可能であり、それらの目的に応じて全光線透過率およびヘーズを調整すればよい。
(印刷付金属光沢フィルム3)
印刷付金属光沢フィルム3は、金属光沢を備えたフィルムの一面又は両面に印刷を施したものであり、JIS K−7105による全光線透過率が50%以下となる金属光沢を備えたフィルムであるのが好ましい。
印刷付金属光沢フィルム3の基材としては、光学特性に優れた二軸延伸フィルムを用いるのが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(「PET」とも言う。)フィルム、トリアセチルセルロース(「TAC」とも言う。)フィルムなどを主成分とし、二軸延伸したものを挙げることができる。
フィルム基材に顔料・染料を配合して着色の光沢感を出すようにしても構わない。
金属光沢を付与する手段としては、上記基材に、アルミニウムやクロム、ニッケルなどの金属を真空蒸着する方法、前記金属をスパッタリングする方法、金属光沢を有する塗料を塗工する方法、フィルム製造時に金属粒子を分散させて金属光沢を持たせる方法、その他の金属薄膜形成手段により形成することができる。
この際、フィルムとの密着力を上げるために、基材の表面に予めコロナ処理やアンカー処理を施すことが効果的である。
上記フィルムに印刷する方法としては、従来からある印刷方法を用いることができ、例えば、フィルム連続方式(roll to roll)のスクリーン印刷方式、凸版印刷方式やグラビア印刷方式などにより、金属光沢を備えたフィルムの一面又は両面に絵柄等のデザインを印刷することができる。
好ましい印刷の一例としては、金属薄膜を形成してある金属光沢処理面側にロゴ、社名、機能表示ラベルなどを印刷し、その反対面側に黒色印刷したものを挙げることができる。
印刷付金属光沢フィルム3を透明基板1に接着する面は、金属光沢処理面又は未処理面のどちらでも構わないが、金属の腐食防止の観点から金属光沢処理面とするのが好ましい。
印刷付金属光沢フィルム3の厚みは、25μm以上、50μm以上が好ましく、特に150μm〜200μmの範囲が好ましい。150μm〜200μmの範囲の厚さは、粘着層に生ずる微小な凹凸を押さえ込み、平滑感を実現する剛性を具備するのに十分な厚さである。
(接着層2)
透明基板1と印刷付金属光沢フィルム3との間に介在する接着層2には、一般に使用されている感熱接着剤や感圧接着剤、その他の接着剤を使用することができ、中でも透明性に優れた接着剤を好ましく用いることができる。
透明性に優れた接着剤としては、例えばアルキル(メタ)アクリレートと官能基含有モノマーと(メタ)アクリロイル基を有するものとを主成分とする(メタ)アクリル酸エステル系共重合体であって、共重合体の分子量が50万〜200万程度のものが好ましい。このような(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、例えば2−エチルヘキシルアクリレート、n−ブチルアクリレート、アクリル酸、及びその他モノマー(マクロモノマーやビニル系モノマー)を共重合したものを挙げることができ、中でも、アクリル系の接着剤は耐候性、透明性の点で好ましい。
また、凝集力向上のために上述のアクリル系共重合体間に架橋構造を形成することができる多官能化合物を架橋剤として含有してなる感圧系接着剤も使用することができる。
この際、架橋剤としては、イソシアネート系化合物、エポキシ系化合物、アミン系化合物、金属キレート系化合物およびアジリジン系化合物を挙げることができ、当該エポキシ系化合物としては、ビスフェノールA、エピクロルヒドリン型のエポキシ系樹脂、エチレングリコールグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエ−テルなどを挙げることができ、アミン系化合物としては、ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミン、ポリエチレンイミンなどを挙げることができ、金属キレート化合物としては、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロムなどの多価金属がアセチルアセトンとアセト酢酸エチルに配位した化合物が挙げられ、アジリジン系化合物としては、N,N´−ジフェニルメタン−4,4´−ビス(1−アジリジンカルボキサイト)、N,N´−トルエン−2,4−ビス(1−アジリジンカルボキサイト)、トリエチレンメラミンを挙げることができる。このような架橋剤は、主材成分(例えばアクリル樹脂成分)100質量部に対して、通常は0.001〜0.1質量部配合すればよい。
その他、公知の添加剤、例えばタッキファイアー、可塑剤、軟化剤、染料、シランカップリング剤などの成分を配合してもよい。
また、感熱接着剤として、例えばエチレン−アクリル系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂などを主成分とし、加熱後冷却固化型のものや、エポキシ系樹脂、フェノール系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂等を加えて反応硬化させる反応硬化型のものを挙げることができる。但し、これらに限定するものではない。
接着層2に用いる接着剤は、緩衝性付与の観点から、25℃における粘弾性が5×104以上1×106以下であるのが好ましい。
接着層2の厚さは、1μm以上100μm以下とするのが好ましい。接着性を得るためには1μm以上であるのが好ましい一方、100μmを超えると凹凸、波うちなどが生じて表面外観が悪化する可能性がある。このような観点から1μm以上50μm以下の厚さとするのが特に好ましい。
好ましい接着剤として、例えば製品名:SKダイン1882、SKダイン1888(ともに綜研化学(株)製)を挙げることができる。
なお、着色した金属光沢を得るために接着層2に顔料・染料を添加することも可能である。
上記実施形態の変形例として、図2に示すように、上記構成に加えて透明基板1の他面側に、接着層4を介して、ハードコートフィルム5を積層してなる構成とすることもできる。
(ハードコートフィルム5)
ハードコートフィルム5は、銘板形成用板体の表面を擦傷等から保護する機能を果たす。その意味で耐擦傷性を備えている必要があり、耐擦傷性の基準としては、対象面上で、スチールウール#0000を1kg/cm2の荷重の下、ストローク10cm×10往復させた時に、目視にて傷が確認されない程度の耐擦傷性を備えているのが好ましい。
ハードコートフィルム5は、さらに高硬度(例えばJIS K−5400で規定される鉛筆強度で2H以上であるのが好ましい。)、帯電防止機能(例えば表面抵抗値1012Ω/□以下であるのが好ましい。)及び印刷適性(例えば水との接触角100度以下であるのが好ましい。)のいずれかを備えているのが好ましく、これら二種類以上の特性を備えていればより一層好ましい。
ハードコートフィルム5は、フィルム基材をハードコート処理してなるフィルムであり、例えばフィルム基材上にハードコート層を備えたものを挙げることができる。
ハードコートフィルム5のフィルム基材としては、光学特性に優れた二軸延伸フィルムが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレート(「PET」とも言う。)フィルム、トリアセチルセルロース(「TAC」とも言う。)フィルムなどを挙げることができる。
ハードコート処理の具体的方法は特に限定するものではないが、ハードコート層を形成する場合であれば、例えば紫外線硬化型の多官能(メタ)アクリレート、紫外線吸収剤及び光硬化開始剤を含み、必要に応じてコロイダルシリカ、光安定剤、無機もしくは有機のフィラー等の添加剤のいずれか一種或いは二種以上を含有する組成物からハードコート層を形成する方法を挙げることができる。
なお、ハードコート層が防眩機能や反射防止機能を兼ね備えていてもよい。また、ハードコート層の前面又は裏面側に、防眩層や反射防止層を設けてもよい。
ハードコートフィルム5の透明性は、JIS K−7105による全光線透過率が85%以上で、かつヘーズ1%未満であるのが好ましい。外観をよりすっきりしたものにするためヘーズは0.5%以下であるとさらに好ましい。
ハードコートフィルム5の厚みは、25μm以上200μm以下、好ましくは50μm以上100μm以下であるのが好ましい。
ハードコートフィルム5として、市販品を用いることも可能である。例えば製品名:CHC−PET L3(リンテック(株)製)、製品名:タフトップCOTO(東洋メタライジング(株)製)等が挙げられる。また、ハードコート層上に反射防止層を備えた反射防止フィルムとして、製品名:クリアラスAR−F310(住友大阪セメント(株)製)等が挙げられる。
(接着層4)
接着層4は、上記接着層2で説明した接着剤を好ましく用いることができ、接着層4の厚さに関しても接着層2と同様である。
(製造方法)
以下、本実施形態に係る銘板形成用板体の製造方法について説明する。
本実施形態に係る銘板形成用板体は、透明基板1を製造する生産ラインと同一ラインにて、すなわち透明基板1を製造する製造設備の延長ラインにて製造することができる。具体的には、例えば透明基板1を製造する押出機及び圧延ローラーなどの製造設備の延長ラインに、印刷付金属光沢フィルム3或いはハードコートフィルム5を貼り合わせる設備を付設することにより、透明基板1の生産ラインと同一ラインにて連続的に銘板形成用板体を製造することができる(図3参照)。
透明基板1は、押出し法又は連続キャスト法によって連続形成するのが好ましい。ここで、押出法とは、一般的にペレット状のプラスチック原料ポリマーを溶融させ押出した後、ローラーで冷却、固化させて樹脂板を得る方法を基本とする製造方法のことであり、連続キャスト法とは、一般的に上下一対になって連続的に稼動しているステンレスベルトの間に予備重合済みのシラップを供給し、ベルトの稼動に伴い加熱重合、熱処理、冷却及び剥離等の工程を経て、末端から樹脂板を連続的に取り出す方法を基本とする製造方法のことである。中でも押出法は、透明プラスチック基板の製造方法において生産性に優れた特徴を持つので好ましい。
なお、押出し法又は連続キャスト法の仕上げ工程の一部として透明基板を一定の厚さに成形するために圧延ローラーを用いて延伸する操作や、透明基板を引取るための引取りローラーの仕組みなどは、必要に応じて適宜組み入れることができる。
また、上記の「押出し法」「連続キャスト法」は、一般に押出法または連続キャスト法とみなすことのできる方法を広く含有するものであり、これらは本実施形態の製造に採用可能である。
印刷付金属光沢フィルム3の貼り合わせに関しては、透明基板1の片面に接着層2を形成してもよいし、また、金属光沢フィルム3の片面に接着層2を形成してもよい。
また、ハードコートフィルム5の貼り合わせる場合は、透明基板1の片面に接着層4を形成してもよいし、また、ハードコートフィルム5の片面に接着層4を形成してもよい。
具体的には、次の(i)〜(iv)などの方法を採用することができる。但し、これらの方法に限定するものではない。
(i) 透明基板1の一面或いは両面に、スプレーやロールコートなどで接着剤を塗布しておき、印刷付金属光沢フィルム3或いはハードコートフィルム5を当該透明基板1の片側又は両側に送り込んで透明基板1に積層させ、圧着ローラーに通して貼り合わせる。
(ii) ロール束状に巻かれた巻取ロールから繰り出された印刷付金属光沢フィルム3の片面に接着剤を塗布した後、当該接着剤を介して透明基板1に積層し、圧着ローラーに通して貼り合わせる。
ハードコートフィルム5を貼り合わせる場合は、ロール束状に巻かれた巻取ロールから繰り出されたハードコートフィルム5の片面に接着剤を塗布した後、当該接着剤を介して透明基板1に積層し、印刷付金属光沢フィルム3及びハードコートフィルム5で透明基板1を挟んでなる積層シートを圧着ローラーに通して貼り合わせる。
(iii)予め印刷付金属光沢フィルム3の片面に感圧接着剤を塗布し、さらに離型フィルムを貼合わせ、これをロール束状に巻いて巻取ロールとしておく。そして、巻取ロールから繰り出された印刷付金属光沢フィルム3から離型フィルムを剥して接着剤を露出させ、当該接着剤を介して透明基板1に積層し、圧着ローラーに通して貼り合わせる。
ハードコートフィルム5を貼り合わせる場合は、同じく巻取ロールから繰り出されたハードコートフィルム5から離型フィルムを剥して接着剤を露出させ、当該接着剤を介して透明基板1に積層し、透明基板1を印刷付金属光沢フィルム3及びハードコートフィルム5で挟んだ状態で圧着ローラーに通して貼り合わせる。
(iv)予め印刷付金属光沢フィルム3の片面に感熱接着剤を塗布し、これをロール束状に巻いて巻取ロールとしておく。そして、巻取ロールから繰り出された印刷付金属光沢フィルム3を透明基板1に積層し、加熱圧着ローラーに通して貼り合わせる。
ハードコートフィルム5を貼り合わせる場合は、同じく巻取ロールから繰り出されたハードコートフィルム5を透明基板1に積層し、透明基板1を印刷付金属光沢フィルム3及びハードコートフィルム5で挟んだ状態で加熱圧着ローラーに通して貼り合わせる。この際、加熱圧着ローラーの温度は感熱接着剤の融点以上としておく。
上記の方法において、圧着ローラーの圧力は、用いるフィルム3,5、基板1の材料に応じて実用上障害が出ない範囲で適宜選択するのが好ましい。
さらにまた、透明基板1の形成から印刷付金属光沢フィルム3及びハードコートフィルム5を貼り合わせる一連の工程は防塵室内にて行うのが好ましく、基板1、フィルム3,5を搬送する際に発生する静電気は除電するのが好ましい。さらに、印刷付金属光沢フィルム3及びハードコートフィルム5を搬送する際、これら2つのフィルムのテンションバランスを調整して基板1に貼り合わせた後にシート体が反らないように調整するのが好ましい。
本発明の銘板形成用板体は、テレビ、ビデオ、冷蔵庫、洗濯機、ステレオなどの家電製品、化粧用コンパクト鏡や図柄付き鏡などの各種鏡製品、自動車等の車両、船舶、航空機、建造物、遊具(スキー用ゴーグル等)、その他各種機械装置類などに使用される金属光沢を備えた銘板(表示板及びパネルを含む)を形成することができる。
以下、本発明の実施例について説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
社名(三菱樹脂(株))及び赤青黄の各色を用いた絵柄の版を作製し、アルミ金属蒸着フィルム[ダイアラスターAP(株)麗光製:全光線透過率30%、PET基材100μm]の金属蒸着面に社名、赤青黄の各色を用いた絵柄をグラビア印刷した。
次に、コンマコータを用いて粘着剤[SKダイン1882総研化学(株)製:硬化剤の添加割合は奨励配合]を離型フィルム[MRF三菱化学ポリエステル(株)製]のシリコン処理面へ塗工し(ドライ厚み25μm)、予め準備しておいたハードコートフィルム[CHC−PETL3リンテック(株)製:PET基材100μm]の未処理面及び上記アルミ金属蒸着フィルムの印刷付アルミ蒸着面に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、マスキング[624A積水化学(株)製]を圧着ローラーで貼り合わせた。
次に前記作製した接着付ハードコートフィルム、接着付印刷アルミ蒸着フィルムを0.8mmのアクリル板[オプトクリアSI三菱樹脂(株)製]の押出ライン上で圧着ローラーを用いて貼り合わせ(線圧20kg/cm2)、銘板形成用板体(全光線透過率:30%)を作製した。
[比較例1]
押出し法により製造された0.8mmのアクリル板[オプトクリアSI三菱樹脂(株)製]にハードコート塗料(デソライトJSR(株)製)を両面に塗工し、さらに真空蒸着機により片面にアルミ蒸着層を形成させた。その後、アルミ蒸着面に実施例1と同じ社名及び絵柄のエッチング処理を施し、その後、実施例1と同じインクにて印刷を施した。
(結果)
実施例と比較例とを比較した結果、外観に関して両者に大きな違いが見られなかった。また、実施例の方が容易に生産できるものである。
本発明の銘板形成用板体の実施形態の一例を示した断面図である。 本発明の銘板形成用板体の実施形態の他例を示した断面図である。 銘板形成用板体の製造ラインの一例を示す模式図である。
符号の説明
1 透明基板
2 接着層
3 印刷付金属光沢フィルム
4 接着層
5 ハードコートフィルム

Claims (5)

  1. 透明基板の一面側に、接着層を介して、金属光沢を備え、かつ印刷を施してある印刷付金属光沢フィルムを貼着してなる構成を備えた銘板形成用板体。
  2. 透明基板の他面側に、接着層を介して、ハードコート処理されたフィルムを貼着してなる構成を備えた請求項1に記載の銘板形成用板体。
  3. 印刷付金属光沢フィルムの基材は、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はトリアセチルセルロース(TAC)を主成分としてなる請求項1又は2に記載の銘板形成用板体。
  4. 透明基板は、ポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ノルボルネン系樹脂及びシクロオレフィン(脂環)樹脂からなる群のうちの少なくとも一種を主成分としてなるものである請求項1〜3のいずれかに記載の銘板形成用板体。
  5. 押出し法若しくは連続キャスト法で連続的に透明基板を形成する生産ラインの延長ラインにて、透明基板の一面側に金属光沢を備え、かつ印刷を施してある印刷付金属光沢フィルムを圧着ローラーにて貼り合わせて連続的に銘板形成用板体を製造することを特徴とする銘板形成用板体の製造方法。

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