JP3802041B1 - 反射光線のゆらぎを防止可能な銘板作製用積層体 - Google Patents

反射光線のゆらぎを防止可能な銘板作製用積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】 反射光線において歪み(ゆらぎ)の発生のない意匠性に優れた銘板作製用積層体を提供する。
【解決手段】 透明基板1の裏面側に、粘着層2、金属蒸着フィルム3を順次積層してなる金属光沢を備えた銘板作製用積層体において、当該金属蒸着フィルム3は、透明樹脂フィルム4の表面側に金属蒸着層5を形成すると共に、該透明樹脂フィルム4の厚みを175μm以上300μm以下に規定した。金属蒸着層5の裏面に位置する透明樹脂フィルム4の厚みを規定することにより、反射光線による歪み(ゆらぎ)の発生をなくし、蛍光灯の反射像を見た際にゆず肌のような痘痕が見えないようにすることに成功した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、ステレオなどの家電製品、化粧用コンパクト鏡などの鏡製品、自動車等の車両、船舶、航空機、建造物、遊具(スキー用ゴーグル等)、その他各種機械装置類などに使用される銘板(表示板及びパネルを含む)を作製するのに使用する金属光沢を備えた銘板作製用積層体に関する。
従来提案されているこの種の銘板作製用積層体としては、例えば透明基板にハードコート処理を施し、ハードコート層上にマスキング膜を形成し、このマスキング膜上に金属蒸着して金属蒸着膜を形成し、さらに金属蒸着膜の上にトップコート層を形成してなる構成のものがある(特許文献1の段落[0028]−[0034]及び図4)
また、特許文献2には、基材(PETフィルム)の片面に、絵柄等を印刷したり金属蒸着したりして加飾パターンを設ける一方、その反対面に粘着層を設けて加飾シートを形成し、このように形成した加飾シートをインモールド成形金型内にインサートし、溶融樹脂を射出することにより得られるインモールド成形物(主な用途は携帯情報端末機器の液晶表示部等に用いる表示部ウィンドウ)が開示されている。
特開2001−266687号公報 特開2004−50778号公報
しかし、上記特許文献1に開示された構成の銘板作製用積層体では、金属蒸着膜を形成する際に透明基板一枚一枚に対して金属蒸着を行う枚葉式にて製造せざるを得ないため、連続操作が行えないから生産効率が悪く、シートの広幅化も難しく、さらには工程数が増えることによって異物や傷などの管理が難しくて歩留りも悪いなどの課題を有していた。
他方、上記特許文献2に開示された構成のものは、射出成形で成形するため安価に生産できる反面、粘着層とPETフィルムとの界面もしくは射出樹脂と粘着層との界面に微細な凹凸ができて反射光線に歪み(或いはゆらぎとも言える)が生じ、蛍光灯などの反射像を見るとゆず肌のような無数の痘痕が存在するように見えるため、上記のような透明基板へ金属蒸着したものに比べて意匠性が劣るという課題を有していた。
以上の課題に鑑み、本発明は、簡便かつ大量に歩留よく生産することができ、しかも、反射光線による歪み(ゆらぎ)の発生がなく、具体的には蛍光灯の反射像を見た際にゆず肌のような痘痕が見えない新たな銘板作製用積層体を提供せんとするものである。
本発明は、透明基板1の裏面側に、視認側(「表面側」ともいう)から順次、粘着層2、金属蒸着フィルム3を積層してなる積層構造を有する金属光沢を備えた銘板作製用積層体であって、金属蒸着フィルム3は、透明樹脂フィルム4の視認側に金属蒸着層5を形成してなるものであり、該透明樹脂フィルム4の厚みを175μm以上300μm以下に規定したものであることを特徴とする金属光沢を備えた銘板作製用積層体を提案するものである。
このような銘板作製用積層体は、例えば金属蒸着フィルム3の裏面の全面又は一部に黒色印刷を施し、当該黒色印刷を施した部分を鏡面部としてなる構成を有する銘板作製用積層体とすることができる。また、粘着層2に着色剤を添加して粘着層2に着色剤を含ませることによって、銘板作製用積層体に着色金属光沢を付与することもできる。さらにまた、透明基板1の表面側に、粘着層6を介してハードコートフィルム7を積層してなる積層構造を有する銘板作製用積層体とすることもできる。
本発明の銘板作製用積層体は、透明基板1の裏面側に金属蒸着フィルム3を備えているから、透明基板1の厚みによる光の屈折と金属蒸着フィルム3による光沢感とによって、その外観を深みのあるメタリック調に見せることができる。
しかも、金属蒸着フィルム3の基材をなし、且つ金属蒸着層5の裏面に位置する透明樹脂フィルム4の厚みを規定することにより、反射光線による歪み(ゆらぎ)の発生をなくし、具体的には蛍光灯の反射像を見た際にゆず肌のような痘痕が見えないようにすることができる。この点について更に言うと、一般的な金属蒸着フィルムを使用した場合には、反射光線に歪みが生じ、蛍光灯の反射像を見るとゆず肌のような痘痕が発生することになるため、本発明者らはこの原因を究明したところ、金属蒸着フィルムと粘着層との界面に生じる無数の凹凸状の撓みが原因であることを見出すと共に、金属蒸着フィルムの基材を175μm以上に厚くしてフィルムの剛性を高めることにより、このような反射光線による歪みを防止することに成功した。ちなみに、一般的な金属蒸着フィルムの基材には50μm〜100μmの厚みのものが使用されている(例えば特開2004−50778号公報[0019]参照)。
また、一般的な金属蒸着フィルム3においては、金属蒸着部分の腐食を防ぐためにトップコート層を設けることが多いが、トップコート層の面感が悪いとそれがそのまま積層体の外観を悪化させることになる。そこで本発明では、透明樹脂フィルム4の表面側、すなわち粘着層2に接触する側に金属蒸着層5を形成することで、金属蒸着層5を露出させず(トップコート層を必要とせず)該金属蒸着層5の腐食を防止している点も特徴の一つである。
さらにまた、本発明の銘板作製用積層体は、上述のように粘着層2に着色剤(顔料や染料等)を添加するだけで、着色金属光沢を銘板作製用積層体に付与することができるから、簡便かつ大量に歩留りよく、より一層意匠性に優れた銘板作製用積層体を作製することができる。この際、着色した粘着層2の厚みが一定ならば、透明基板1の厚みを変えても色みは変らないから、生産性を落とさずに外観の深みを自由に変えることができる。
本発明の銘板作製用積層体は、例えば押出し法若しくは連続キャスト法で連続的に透明基板1を形成する生産ラインの延長ラインにて、透明基板1の一方の片側面に、粘着層2を介して金属蒸着フィルム3を圧着ローラーにて貼り合わせるようにして連続的に製造することができるから、効率よく生産可能である上、シート体の広幅化も容易であるし、工程数も少ないため異物や傷などの管理が容易で歩留りも良いという特徴も備えている。
なお、上記の押出し法若しくは連続キャスト法は、一般に押出法または連続キャスト法とみなすことのできる方法を広く含有するものであり、それらを本発明において自由に使用することができる。
以上のように、本発明に係る銘板作製用積層体は、簡便かつ大量に歩留りよく生産でき、しかも、反射光線による歪み(ゆらぎ)の発生がなく、具体的には蛍光灯の反射像を見た際にゆず肌のような痘痕が見えないようにすることで、銘板の意匠性を飛躍的に向上させることができる。さらに、従来生産コストが高く広く普及してなかった着色金属透明銘板までも簡便かつ大量に歩留りよく安価に作製することができる。
次に、実施形態に基づいて本発明を説明する。
但し、以下に説明する実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明の範囲が以下の実施形態に制限されるものではない。
本明細書においては、「主成分」と表現した場合には、特に記載しない限り、当該主成分の機能を妨げない範囲で他の成分を含有することを許容する意を包含し、特に当該主成分の含有割合を特定するものではないが、主成分(2成分以上が主成分である場合には、これらの合計量)は組成物中の50質量%以上、好ましくは70質量%以上、特に好ましくは90質量%以上(100%含む)を占めるのが普通である。
また、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」を意図するものである。
[第1の実施形態]
第1の実施形態として、図1に示すように、透明基板1の裏面側(;視認側である表面側とは反対方向の側)に、粘着層2及び金属蒸着フィルム3を順次積層してなる積層構造を有する銘板作製用積層体Aについて説明する。
(透明基板1)
透明基板1は、透明かつ平板であればその形状や材質は特に限定されないが、軽量化乃至薄型化を図ることができる透明樹脂からなるものが好ましい。具体的には、ポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ノルボルネン系樹脂及びシクロオレフィン(脂環)樹脂からなる群のうちの少なくとも一種を主成分としてなる透明基板であるのが好ましい。
透明基板1の構成成分として、従来公知である添加剤、例えばフェノール系、リン系などの酸化防止剤、ハロゲン系、リン系の難燃剤、耐熱老化防止剤、紫外線吸収剤、滑剤、帯電防止剤等が配合されていてもよい。
透明基板1の厚みは、0.5mm以上10mm以下の範囲で適宜設定するのが好ましい。本銘板作製用積層体Aは、透明基板1の裏面側に金属蒸着フィルム3を設けることによって、透明基板1の厚みによる光の屈折と金属蒸着フィルム3による光沢感とによりその外観を深みのあるメタリック調に見せることができるが、この外観の深みに関しては、透明基板の厚みが厚ければ厚いほど高級感を与えることができる。この観点から、透明基板1の厚みは2mm以上7mm以下、特に2mm以上5mm以下、中でも特に0.8mm以上1.2mm以下であるのがさらに好ましい。
他方、打ち抜き加工を行なう場合には、端面の白化を防止する観点から、透明基板1の厚みは0.5mm以上1.5mm以下の範囲に設定するのが好ましい。
透明基板1の透明性は、JIS K−7105による全光線透過率が85%以上でかつヘーズ1%未満であるのが好ましい。
(粘着層2)
透明基板1と金属蒸着フィルム3との間に介在する粘着層2には、一般に使用されているUV硬化型や熱硬化型の粘着剤を使用することができ、中でも180℃の粘弾性が1×105Pa以上1×106Pa以下、特に2×105Pa以上5×105Pa以下である粘着剤を用いるのが好ましい。この範囲を満たす粘着剤であれば、高温・湿熱環境下において透明基板1からアウトガスが発生しても、このガスの発泡力に勝る弾性力を備えた粘着層2とすることができるので、金属蒸着フィルム3と粘着層2との界面及び粘着層2と透明基板1との界面での発泡、剥離、浮きなどを抑制することができる。また、粘着剤で貼り合せをした際には一般的に濡れを進行させるためにオートクレーブ処理する必要がある場合が多いが、前記範囲を満たす粘着剤であれば、オートクレーブ処理する必要がなく、高温高湿試験(例えば60℃95%RH、168時間放置)における耐久性を高めることができる。
粘着剤の組成としては、例えばアルキル(メタ)アクリレートと官能基含有モノマーと(メタ)アクリロイル基を有するものとを主成分とする(メタ)アクリル酸エステル系共重合体であって、共重合体の分子量が50万〜200万程度のものが好ましい。このような(メタ)アクリル酸エステル系共重合体としては、例えば2-エチルヘキシルアクリレート、n-ブチルアクリレート、アクリル酸、及びその他モノマー(マクロモノマーやビニル系モノマー)を共重合したものを挙げることができる。
また、粘着剤の凝集力並びに粘弾性を調整するため、上記(メタ)アクリル酸エステル系共重合体間に架橋構造を形成することができる多官能化合物を架橋剤として添加する。
この際用い得る架橋剤としては、イソシアネート系化合物、エポキシ系化合物、アミン系化合物、金属キレート系化合物およびアジリジン系化合物を挙げることができ、当該エポキシ系化合物としては、ビスフェノールA,エチレングリコールグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテルなどを挙げることができ、アミン系化合物としては、ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミンなどを挙げることができ、金属キレート化合物としては、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロムなどの多価金属がアセチルアセトンとアセト酢酸エチルに配位した化合物などが挙げられ、アジリジン系化合物としては、トリエチレンメラミンなどを挙げることができる。
このような架橋剤は、主剤成分(例えばアクリル樹脂成分)100質量部に対して、通常0.001〜0.1質量部を1種類以上配合すればよく、架橋剤の種類と添加量を調整することによって粘着剤の粘弾性を上記範囲に調整することができる。
その他、公知の添加剤、例えばタッキファイア、可塑剤、軟化剤、染料、シランカップリング剤などの成分を配合してもよい。
上記の条件を満たす粘着剤として市販品を用いることも可能である。例えば綜研化学(株)製製品名SKダイン1882(180℃の粘弾性:3.1×105Pa)、綜研化学(株)製製品名SKダイン1888(180℃の粘弾性:2.5×105Pa)などを使用することができる。
また、粘着層2に着色剤を添加することで金属光沢を所望の色に着色することができ、銘板製作用積層体A及びこれから作製される銘板に着色金属光沢を付与することができ、銘板の意匠性を飛躍的に向上させることができる。
粘着層2に配合する着色剤としては、有機顔料や染料等の着色剤を添加すればよい。中でも耐候性、耐熱性の観点から有機顔料が好ましい。
有機顔料としては、例えば、黒色顔料としてカーボンブラック、青色顔料としてのフタロシアニン系顔料、インダンスレンブルー系顔料、赤色顔料としてのキナクリドン系顔料、ウォッチング系顔料、パーマネント系顔料、アンスラキノン系顔料など挙げることができ、これらの何れか1種或いは2種以上を適宜に組み合わせて用いることができ、その場合は顔料の配合比で色相を調整することができる。
粘着層2の厚みは、10μm以上30μm以下とするのが好ましい。接着力を得るためには15μmm以上であることがさらに好ましい一方、30μmを超えると粘着塗工の際に粘着面を大きく荒し外観を悪化させる可能性がある。このような観点から、粘着層2の厚みは15μm以上25μm以下であるのがさらに好ましい。
(金属蒸着フィルム3)
金属蒸着フィルム3は、透明樹脂フィルム4の表面側(;視認側或いは粘着層2側とも言える)に金属蒸着層5を形成し、当該透明樹脂フィルム4の厚みを175μm以上300μm以下に規制したものである。
この種の一般的な金属蒸着フィルムは、空気中の酸素や水分の影響で金属蒸着層が腐食し易いため、腐食防止層(トップコート層)を設けるのが普通である。ところが、この腐食防止層をダイコート法などの一般的な塗工法で形成すると、フィルム面に微妙な歪み発生し、反射光線を見た際に外観を悪化させる要因となる。特にトップコート層の面感が悪いとそのまま積層体全体の外観悪化につながってしまう。そこで本実施形態では、透明樹脂フィルム4の表面側、すなわち粘着層2側に金属蒸着層5を形成することで、金属蒸着層5を露出させずに金属蒸着層5の腐食を防止し、かつトップコート層を設けなくてもよい構成とした。
金属蒸着フィルム3は、JIS K−7105による全光線透過率が50%以下となる金属光沢を備えたフィルムであることが好ましい。
ここで、金属蒸着フィルム3の全光線透過率を50%以下に調製するには、例えば金属蒸着層5における金属濃度や製造時のライン速度を調整することにより行なうことができる。
金属蒸着フィルム3のフィルム基材としての透明樹脂フィルム4は、例えばポリエチレンテレフタレート(「PET」とも言う)を主成分とするPETフィルム、セルローストリアセテート(「TAC」とも言う)を主成分とするTACフィルムなどを好適な例として挙げることができる。また、透明樹脂フィルム4には、光学特性に優れた二軸延伸フィルムを用いるのが好ましい。
透明樹脂フィルム4に金属蒸着層5を形成する手段としては、アルミニウムやクロム、ニッケルなどの金属を真空蒸着する方法や、前記金属をスパッタリングする方法などを挙げることができる。但し、これらの方法に限定するものではない。
フィルムとの密着力を上げるために、フィルム4の表面に予めコロナ処理を施してもよい。
透明樹脂フィルム4の厚みは、175μm以上であることが重要であり、好ましくは175μm以上300μm以下であり、特に厚み175μm以上188μm以下のPETフィルムを用いるのが好ましい。透明樹脂フィルム4の厚みが175μm以上であれば、銘板作製用積層体A及びこれを用いて作製してなる銘板の反射光線における歪み(ゆらぎ)をなくすことができ、例えば蛍光灯の反射像を見た際にゆず肌のような痘痕を無くすことができ、銘板の意匠性を飛躍的に向上させることができる。なお、透明樹脂フィルム4の厚みの上限値は特に限定するものではないが、300μmを超える厚みの光学フィルムが一般に市販されていないため、現段階では300μm程度が上限値となる。
このような金属蒸着フィルム3として市販品を用いることも可能であり、例えば製品名:ダイアラスターAP((株)麗光製)で厚み175μm以上188μm以下のものを挙げることができる。但し、これに限定するものではない。
(製造方法)
本実施形態に係る銘板作製用積層体Aの製造方法について説明する。但しこれらの方法に限定するものではない。
本実施形態に係る銘板作製用積層体Aは、大量生産、歩留り等の生産効率を考慮すると、透明基板1を製造する生産ラインにて製造することが好ましい。具体的には、例えば透明基板1を製造する押出機及び圧延ローラーなどの製造設備の延長ラインに、金属蒸着フィルム3を貼り合わせる設備を付設することにより、透明基板1の生産ラインと同一ラインにて連続的に銘板作製用積層体Aを製造することができる。
透明基板1は、押出し法または連続キャスト法によって連続形成するのが好ましく、特に押出法は生産性に優れているのでより一層好ましい。
ここで、押出法とは、一般的にペレット状のプラスチック原料ポリマーを溶融させ押出した後、ローラーで冷却、固化させて樹脂板を得る方法を基本とする製造方法のことである。
また、連続キャスト法とは、一般的に上下一対になって連続的に稼動しているステンレスベルトの間に予備重合済みのシラップを供給し、ベルトの稼動に伴い加熱重合、熱処理、冷却及び剥離等の工程を経て、末端から樹脂板を連続的に取り出す方法を基本とする製造方法のことである。
押出し法または連続キャスト法の仕上げ工程の一部として、透明基板を一定の厚みに成形するために圧延ローラーを用いて延伸する操作や、透明基板を引取るための引取りローラーの仕組みなどは、必要に応じて適宜組み入れられる。
金属蒸着フィルム3を貼り合わせる方法は、特に限定するものではないが、好ましくは予め離型フィルムに粘着剤を塗布し乾燥させ、この粘着面に金属蒸着フィルム3を貼り合わせた後、これをロール束状に巻いて巻取ロールとしておく。そして、上記透明基板1の製造ラインにおいて、巻取ロールから繰り出された金属蒸着フィルム3から離型フィルムを剥がして粘着層を露出させる一方、透明基板1の反対側から保護フィルムをその巻取ロールから繰り出し、金属蒸着フィルム3と該保護フィルムとを透明基板1の両側に重ね合わせた状態で同時に圧着ローラーに通して透明基板1に金属蒸着フィルム3を貼り合わせるようにすればよい。
この際、圧着ローラーの圧力は用いる金属蒸着フィルム3、透明基板1及び保護フィルムの材料に応じて実用上障害が出ない範囲で適宜選択するのが好ましい。
また、透明基板1の形成から金属蒸着フィルム3を貼り合わせる一連の工程は防塵室内にて行うのが好ましく、透明基板1及び金属蒸着フィルム3を貼り合せる際に発生する静電気は除電するのが好ましい。さらに、金属蒸着フィルム3を貼り合せる際、金属蒸着フィルム3のテンションを調整することにより透明基板1に貼り合せた後にシート体が反らないようにするのが好ましい。
なお、意匠性をさらに高めるために、例えば金属蒸着フィルム3の裏面の全面又は一部に黒色印刷を施し、当該黒色印刷を施した部分を鏡面部とすることができる。この際、黒色印刷を施さない部分は裏面側から光線が透過する部分となるので、例えば図3に示すように、時計表示などのデジタル表示部分を除いて金属蒸着フィルム3の裏面に黒色印刷を施すことにより、鏡面状の金属光沢を備えつつデジタル表示部分も備えた銘板を作製することができる。
(用途)
本実施形態にかかる銘板作製用積層体Aは、必要に応じて表面処理加工、装飾加工、印刷加工、折曲加工、打ち抜き加工など適宜加工を施して各種銘板、例えばDVD、テレビなどのAV機器や冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、化粧用コンパクト鏡などの鏡製品、自動車等の車両、船舶、航空機、建造物、遊具、その他各種機械装置類などに使用される銘板(表示板およびパネルを含む)を作製することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態として、図2に示すように、透明基板1の裏面側に、粘着層2、金属蒸着フィルム3を順次積層すると共に、透明基板1の表面側に粘着層6を介してハードコートフィルム7を積層してなる積層構造を有する銘板作製用積層体B、言い換えれば上記銘板作製積層体Aの表面側に粘着層6を介してハードコートフィルム7を積層してなる積層構造を有する銘板作製用積層体Bについて説明する。
透明基板1、粘着層2及び金属蒸着フィルム3については、上記銘板作製用積層体Aのそれぞれと同様である。また粘着層6についても、粘着層2と同様のものを使用することができる。
なお、粘着層へ着色剤を添加する場合、粘着層2と粘着層6のどちらに添加しても良いが、粘着層2(視認側より奥の粘着層)に着色剤を添加すると、積層体Bの端面において色みの変化による深みが出るのでより一層好ましい。
(ハードコートフィルム7)
ハードコートフィルム7は、銘板作製用積層体Bを用いて例えば表示パネルを製作する場合に、該表示パネルの表面を擦傷等から保護する機能を果たす。よって、ハードコートフィルム7は耐擦傷性を備えているのが好ましく、耐擦傷性の基準としては対象面上でスチールウール♯0000を1kg/cm2の荷重の下、ストローク10cm×10回往復させた時に、目視にて傷が確認されない程度の耐擦傷性を備えているのが好ましい。
ハードコートフィルム7は、さらに高硬度(例えばJIS K−5400で規定される鉛筆硬度2H以上であるのが好ましい。)、帯電防止機能(例えば表面抵抗値1012Ω/□以下であるのが好ましい。)及び印刷適性(例えば水との接触角100度以下であるのが好ましい。)のいずれかを備えているのが好ましく、これら二種類以上の特性を備えていればより一層好ましい。
ハードコートフィルム7のフィルム基材は、光学特性に優れた二軸延伸フィルムであるのが好ましい。例えば、ポリエチレンテレフタレートフィルム(PETフィルム)、トリアセチルセルロース(TACフィルム)などを挙げることができる。
ハードコートフィルム7としては、フィルム基材にハードコート層を形成してなるものを挙げることができる。
この際、ハードコート層は、例えば紫外線硬化型の多官能(メタ)アクリレート、紫外線吸収剤及び光硬化開始剤を含み、必要に応じてコロイダルシリカ、光安定剤、無機もしくは有機のフィラー等の添加剤のいずれか一種或いは二種以上を含有する組成物から形成することができ、この際、塗布、含浸、噴霧など任意の手段を採用することができる。
なお、ハードコート層が防眩機能や反射防止機能を兼ね備えていてもよい。また、ハードコート層の前面又は裏面側に、防眩層を設けてもよい。
ハードコートフィルム7の透明性は、JIS K−7105による全光線透過率が85%以上で、かつヘーズが1%未満であるのが好ましい。外観をすっきりしたものにするためにヘーズは0.5%以下であることが更に好ましい。
ハードコートフィルム7の厚みは、25μm以上200μm以下、好ましくは50μm以上100μm以下であるのが好ましい。
ハードコートフィルム7として市販品を用いることも可能である。例えば製品名:CHC−PET L3(リンテック(株)製)で厚み50μm以上188μm以下のものを挙げることができる。但し、これに限定するものではない。
(製造方法)
本実施形態に係る銘板作製用積層体Bの製造方法について説明する。但し、以下に説明する製造方法に限定するものではない。
基本的には、上記銘板作製用積層体Aと同様に製造可能であるから、異なる点のみ説明する。
ハードコートフィルム7を貼り合わせる方法は、特に限定するものではないが、好ましくは予め離型フィルムに粘着剤を塗布し乾燥させ、この粘着面に金属蒸着フィルム3及びハードコートフィルム7を貼り合わせた後、これをロール束状に巻いて離型粘着付金属蒸着フィルム3と離型粘着付ハードコートフィルム7とをそれぞれ巻取ロールとしておく。
そして、例えば図4に示すように、上記透明基板1の製造ラインにおいて、巻取ロールから繰り出された離型粘着付金属蒸着フィルム3及び離型粘着付ハードコートフィルム7からそれぞれ離型フィルムを剥がして粘着層を露出させる一方、透明基板1の両側から金属蒸着フィルム3とハードコートフィルム7とを重ねて同時に圧着ローラーに通して透明基板1の両面に金属蒸着フィルム3及びハードコートフィルム7を貼り合わせるようにすればよい。
この際、圧着ローラーの圧力は、透明基板1、金属蒸着フィルム3及びハードコートフィルム7の材料に応じて実用上障害が出ない範囲で適宜選択するのが好ましい。
なお、透明基板1の形成から金属蒸着フィルム3及びハードコートフィルム7を貼り合わせる一連の工程は防塵室内にて行うのが好ましく、透明基板1及びハードコートフィルム7を貼り合せする際に発生する静電気は除電するのが好ましい。さらに、ハードコートフィルム7を貼り合せする際、このフィルムのテンションを調整することにより透明基板1に貼り合せた後にシート体が反らないようにするのが好ましい。
(用途)
本実施形態にかかる銘板作製用積層体Bは、必要に応じて表面処理加工、装飾加工、印刷加工、折曲加工、打ち抜き加工など適宜加工を施して各種銘板、例えばDVD、テレビなどのAV機器や冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、化粧用コンパクト鏡などの鏡製品、自動車等の車両、船舶、航空機、建造物、遊具、その他各種機械装置類などに使用される銘板(表示板およびパネルを含む)を作製することができる。
特に本実施形態にかかる銘板作製用積層体Bを用いれば、表面の耐擦傷性が向上させることができるばかりか、透明基板1の両面に粘着層2、6が形成されているため、打ち抜き加工時における衝撃応力をこれら粘着層によって大きく緩和することができ、通常のアクリル板を打ち抜いた際に問題となっていた端面の白化の問題を解決することもできる。
次に、本発明の実施例について説明するが、本発明の範囲が下記実施例に限定されるものではない。
<貯蔵弾性率(180℃)の測定>
実施例及び比較例において、粘着剤の貯蔵弾性率の測定は、レオメトリック社製の粘弾性測定装置ダイナミックアナライザーRDAIIを用いて、温度:0〜200℃、周波数:
1Hz、昇温速度:3℃/min、歪み量:2%の条件下で測定し、180℃での貯蔵弾性率G'を読みとることにより行なった。
(実施例1)
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材厚み188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
次に、防塵室内にて、押出機及び圧延ローラーにより厚み3.0mmのアクリル板(透明基板)を押出成形し、製造ライン上に搬送する一方、上記如く作製した粘着付アルミ蒸着フィルムを巻取ロールから繰り出し、離型フィルムを剥がしながら粘着層を露出させ、透明基板の反対面には保護フィルム(積水化学(株)624A)を繰り出し、粘着付アルミ蒸着フィルム及び保護フィルムを圧着ローラー(線圧20kg/cm)に通してこれらを透明基板に貼りあわせて銘板作製用積層体を得た。また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
なお、上記アクリル板(透明基板)は、ポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂を主成分としてなるものであり、その透明性はJIS K−7105による全光線透過率が90%以上で、かつヘーズ0.5%未満であった。
アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)は、JIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
(実施例2)
着色粘着剤を作製するためにアクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)100質量部に藍色顔料フタロシアニンブルー(大日精化製シアニンブルーCP−1)0.1質量部を添加し、離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。
その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
次に、防塵室内にて、押出機及び圧延ローラーにより厚み3.0mmのアクリル板(透明基板)を押出成形し、製造ライン上に搬送する一方、上記如く作製した着色粘着付アルミ蒸着フィルムを巻取ロールから繰り出し、離型フィルムを剥がしながら粘着層を露出させ、透明基板の反対面には保護フィルム(積水化学(株)624A)を繰り出し、粘着付アルミ蒸着フィルム及び保護フィルムを圧着ローラー(線圧20kg/cm)に通してこれらを透明基板に貼りあわせて銘板作製用積層体を得た。
また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
なお、上記アクリル板(透明基板)はポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂を主成分としてなるものであり、その透明性はJIS K−7105による全光線透過率が90%以上で、かつヘーズ0.5%未満であった。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
(実施例3)
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)と基材100μmのハードコートフィルム、リンテック(株)CHC-PET L3)の未処理面(PET基材面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせ、その後、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
次に、防塵室内にて、押出機及び圧延ローラーにより厚み3.0mmのアクリル板(透明基板)を押出成形し、製造ライン上に搬送する一方、上記如く作製した粘着付アルミ蒸着フィルムと粘着付ハードコートフィルムを巻取ロールから繰り出し、離型フィルムを剥がしながら粘着層を露出させ、粘着付アルミ蒸着フィルムと粘着付ハードコートフィルムを圧着ローラー(線圧20kg/cm)を通して、透明基板に貼りあわせて銘板作製用積層体を得た。また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
なお、上記アクリル板(透明基板)はポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂を主成分としてなるものであり、その透明性はJIS K−7105による全光線透過率が90%以上で、かつヘーズ0.5%未満であった。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
(実施例4)
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1881L:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
次に、防塵室内にて、押出機及び圧延ローラーにより厚み3.0mmのアクリル板(透明基板)を押出成形し、製造ライン上に搬送する一方、上記如く作製した粘着付アルミ蒸着フィルムを巻取ロールから繰り出し、離型フィルムを剥がしながら粘着層を露出させ、一方透明基板の反対面は保護フィルム(積水化学(株)624A)を繰り出し、粘着付アルミ蒸着フィルムと保護フィルムを圧着ローラー(線圧20kg/cm)を通して、透明基板に貼りあわせて銘板作製用積層体を得た。また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
なお、上記アクリル板(透明基板)はポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂を主成分としてなるものであり、その透明性はJIS K−7105による全光線透過率が90%以上で、かつヘーズ0.5%未満であった。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1881L)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は9.3×104Pa、粘着力333(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック12(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
(実施例5)
金属蒸着フィルムとして、基材175μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムを用いた以外は、実施例1と同様に銘板作製用積層体を作製した。
(比較例1)
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材25μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材25μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
次に、防塵室内にて、押出機及び圧延ローラーにより厚み3.0mmのアクリル板(透明基板)を押出成形し、製造ライン上に搬送する一方、上記如く作製した粘着付アルミ蒸着フィルムを巻取ロールから繰り出し、離型フィルムを剥がしながら粘着層を露出させ、一方透明基板の反対面は保護フィルム(積水化学(株)624A)を繰り出し、粘着付アルミ蒸着フィルムと保護フィルムを圧着ローラー(線圧20kg/cm)を通して、透明基板に貼りあわせて銘板作製用積層体を得た。また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
なお、上記アクリル板(透明基板)はポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂を主成分としてなるものであり、その透明性はJIS K−7105による全光線透過率が90%以上で、かつヘーズ0.5%未満であった。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
(比較例2)
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材125μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材125μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
次に、防塵室内にて、押出機及び圧延ローラーにより厚み3.0mmのアクリル板(透明基板)を押出成形し、製造ライン上に搬送する一方、上記如く作製した粘着付アルミ蒸着フィルムを巻取ロールから繰り出し、離型フィルムを剥がしながら粘着層を露出させ、一方透明基板の反対面は保護フィルム(積水化学(株)624A)を繰り出し、粘着付アルミ蒸着フィルムと保護フィルムを圧着ローラー(線圧20kg/cm)を通して、透明基板に貼りあわせて銘板作製用積層体を得た。また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
なお、上記アクリル板(透明基板)はポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂を主成分としてなるものであり、その透明性はJIS K−7105による全光線透過率が90%以上で、かつヘーズ0.5%未満であった。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
(比較例3)
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材125μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材125μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
次に、製品名:アクリペットVH001(三菱レイヨン(株)製)に藍色顔料フタロシアニンブルー(大日精化製シアニンブルーCP−1)を添加したマスターバッチを作製し、アクリペットVH001に前記作製マスターバッチを顔料濃度が20ppmになるように添加し、着色アクリルペレットを作製した。
次に、防塵室内にて、上記作製した原料を用いて押出機及び圧延ローラーにより厚み3.0mmの着色アクリル樹脂板(透明基板)を押出し成形し、製造ライン上に搬送する一方、上記如く作製した粘着付アルミ蒸着フィルムを巻取ロールから繰り出し、離型フィルムを剥がしながら粘着層を露出させ、一方透明基板の反対面は保護フィルム(積水化学(株)製624A)を繰り出し、粘着付アルミ蒸着フィルムと保護フィルムを圧着ローラー(線圧20kg/cm)を通して、透明基板に貼りあわせて銘板作製用積層体を得た。また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
なお、上記アクリル板(透明基板)はポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂を主成分としてなるものであり、その透明性はJIS K−7105による全光線透過率が90%以上で、かつヘーズ0.5%未満であった。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
(比較例4)
押出し法により製造された0.8mmのアクリル板[三菱樹脂(株)製:オプトクリアS1]にハードコート塗料(JSR(株)製:デソライト)を両面に塗工し、さらに真空蒸着機により片面にアルミ蒸着層を形成させ銘板(全光線透過率30%)を作製した。
Figure 0003802041
[試験及び評価]
実施例1〜5及び比較例1〜3で得た製品を用いて、反射光線の歪み(特に蛍光灯のよる反射光線のゆず肌のような痘痕感)、着色品については透明基板の端面を角度を変えて見た際の色みの変化について目視観察した。
(反射光線の歪み度合)
実施例1〜5及び比較例1〜3で得た銘板作製用積層体に対し、37Wの蛍光灯の光線が積層体表面に20cmの距離から60度の角度で当たるように設定し、蛍光灯の反射像を見て、ゆず肌のような痘痕感が有るか無いかを、目視にて観察し下記基準を基に評価した。
○:ゆず肌のような痘痕無し。
×:ゆず肌のような痘痕有り。
(透明基板端面の色みの変化)
実施例2及び比較例3で得た着色品である銘板作製用積層体に対し、37Wの蛍光灯の光線が積層体表面に20cmの距離から60度の角度で当たるように設定し、積層体の端面を角度を変えて見た際の色みの変化について目視にて観察し、下記基準を基に評価した。
○:透明基板端面の色みの変化が大きい。
×:透明基板端面の色みの変化が少ない。
(環境試験)
実施例1〜5及び比較例1〜3で得た銘板作製用積層体を、60℃環境下および60℃×95%RH環境下で72時間放置し、フィルムの浮き、剥がれ、発泡の目視観察を行い、下記基準を基にして評価した。
○:発泡、剥がれ、浮きのいずれも無し。
×:発泡、剥がれ、浮きのいずれかあり。
Figure 0003802041
次に、実施例3、比較例4で作製したそれぞれ銘板をトムソン打抜き加工し、端面の白化の割合、ハードコート層の亀裂、端面の欠けを目視観察した。その結果を表3に示した。
(端面白化評価)
◎:白化割合0%
○:白化割合10%以下
×:50%以上
(ハードコート層の亀裂、端面の欠け評価)
○:ハードコート層に亀裂および端面の欠けのいずれも発生しない。
×:ハードコート層に亀裂又は端面の欠けが発生した。
Figure 0003802041
本発明の実施形態の一例である銘板作製用積層体Aの一例を示した断面図である。 本発明の実施形態の一例である銘板作製用積層体Bの一例を示した断面図である。 銘板作製用積層体Aを用いて作製した銘板の一例を示した図であり、(A)は視斜視図、(B)はその断面図である。 本発明の実施形態の銘板作製用積層体の製造ラインの一例を示す模式図である。
符号の説明
1 透明基板
2 粘着層
3 金属蒸着フィルム
4 透明樹脂フィルム
5 金属蒸着層
6 粘着層
7 ハードコートフィルム
9 黒色印刷
10 鏡面部
11 透光部
A,B 銘板作製用積層体

Claims (6)

  1. 透明基板1の裏面側に、視認側から順次、粘着層2、金属蒸着フィルム3を積層してなる積層構造を有する金属光沢を備えた銘板作製用積層体であって、
    金属蒸着フィルム3は、透明樹脂フィルム4の視認側に金属蒸着層5を形成してなるものであり、該透明樹脂フィルム4の厚みを175μm以上300μm以下に規定したものであることを特徴とする金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
  2. 透明樹脂フィルム4は、厚み175μm以上188μm以下のPETフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
  3. 粘着層2は、180℃の粘弾性が1×1 5 a以上1×1 6 a以下である粘着剤からなり、層厚みが10μm以上30μm以下であること特徴とする請求項1又は2に記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。

  4. 金属蒸着フィルム3の裏面の全面又は一部に黒色印刷を施し、当該黒色印刷を施した部分を鏡面部としてなる構成を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
  5. 粘着層2が着色剤を含み、これによって着色金属光沢を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
  6. 透明基板1の視認側に、粘着層6を介してハードコートフィルム7を積層してなる積層構造を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
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