JP3802041B1 - 反射光線のゆらぎを防止可能な銘板作製用積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 透明基板1の裏面側に、粘着層2、金属蒸着フィルム3を順次積層してなる金属光沢を備えた銘板作製用積層体において、当該金属蒸着フィルム3は、透明樹脂フィルム4の表面側に金属蒸着層5を形成すると共に、該透明樹脂フィルム4の厚みを175μm以上300μm以下に規定した。金属蒸着層5の裏面に位置する透明樹脂フィルム4の厚みを規定することにより、反射光線による歪み(ゆらぎ)の発生をなくし、蛍光灯の反射像を見た際にゆず肌のような痘痕が見えないようにすることに成功した。
【選択図】 図1
Description
しかも、金属蒸着フィルム3の基材をなし、且つ金属蒸着層5の裏面に位置する透明樹脂フィルム4の厚みを規定することにより、反射光線による歪み(ゆらぎ)の発生をなくし、具体的には蛍光灯の反射像を見た際にゆず肌のような痘痕が見えないようにすることができる。この点について更に言うと、一般的な金属蒸着フィルムを使用した場合には、反射光線に歪みが生じ、蛍光灯の反射像を見るとゆず肌のような痘痕が発生することになるため、本発明者らはこの原因を究明したところ、金属蒸着フィルムと粘着層との界面に生じる無数の凹凸状の撓みが原因であることを見出すと共に、金属蒸着フィルムの基材を175μm以上に厚くしてフィルムの剛性を高めることにより、このような反射光線による歪みを防止することに成功した。ちなみに、一般的な金属蒸着フィルムの基材には50μm〜100μmの厚みのものが使用されている(例えば特開2004−50778号公報[0019]参照)。
さらにまた、本発明の銘板作製用積層体は、上述のように粘着層2に着色剤(顔料や染料等)を添加するだけで、着色金属光沢を銘板作製用積層体に付与することができるから、簡便かつ大量に歩留りよく、より一層意匠性に優れた銘板作製用積層体を作製することができる。この際、着色した粘着層2の厚みが一定ならば、透明基板1の厚みを変えても色みは変らないから、生産性を落とさずに外観の深みを自由に変えることができる。
なお、上記の押出し法若しくは連続キャスト法は、一般に押出法または連続キャスト法とみなすことのできる方法を広く含有するものであり、それらを本発明において自由に使用することができる。
但し、以下に説明する実施形態は本発明の実施形態の一例であって、本発明の範囲が以下の実施形態に制限されるものではない。
また、「X〜Y」(X,Yは任意の数字)と記載した場合、特にことわらない限り「X以上Y以下」を意図するものである。
第1の実施形態として、図1に示すように、透明基板1の裏面側(;視認側である表面側とは反対方向の側)に、粘着層2及び金属蒸着フィルム3を順次積層してなる積層構造を有する銘板作製用積層体Aについて説明する。
透明基板1は、透明かつ平板であればその形状や材質は特に限定されないが、軽量化乃至薄型化を図ることができる透明樹脂からなるものが好ましい。具体的には、ポリメチルメタ(ア)クリレート(PMMA)樹脂、ポリカーボネート(PC)樹脂、メタクリル酸メチル−スチレン共重合樹脂(MS樹脂)、ポリアリレート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ノルボルネン系樹脂及びシクロオレフィン(脂環)樹脂からなる群のうちの少なくとも一種を主成分としてなる透明基板であるのが好ましい。
他方、打ち抜き加工を行なう場合には、端面の白化を防止する観点から、透明基板1の厚みは0.5mm以上1.5mm以下の範囲に設定するのが好ましい。
透明基板1と金属蒸着フィルム3との間に介在する粘着層2には、一般に使用されているUV硬化型や熱硬化型の粘着剤を使用することができ、中でも180℃の粘弾性が1×105Pa以上1×106Pa以下、特に2×105Pa以上5×105Pa以下である粘着剤を用いるのが好ましい。この範囲を満たす粘着剤であれば、高温・湿熱環境下において透明基板1からアウトガスが発生しても、このガスの発泡力に勝る弾性力を備えた粘着層2とすることができるので、金属蒸着フィルム3と粘着層2との界面及び粘着層2と透明基板1との界面での発泡、剥離、浮きなどを抑制することができる。また、粘着剤で貼り合せをした際には一般的に濡れを進行させるためにオートクレーブ処理する必要がある場合が多いが、前記範囲を満たす粘着剤であれば、オートクレーブ処理する必要がなく、高温高湿試験(例えば60℃95%RH、168時間放置)における耐久性を高めることができる。
この際用い得る架橋剤としては、イソシアネート系化合物、エポキシ系化合物、アミン系化合物、金属キレート系化合物およびアジリジン系化合物を挙げることができ、当該エポキシ系化合物としては、ビスフェノールA,エチレングリコールグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテルなどを挙げることができ、アミン系化合物としては、ヘキサメチレンジアミン、トリエチルジアミンなどを挙げることができ、金属キレート化合物としては、アルミニウム、鉄、銅、亜鉛、スズ、チタン、ニッケル、アンチモン、マグネシウム、バナジウム、クロムなどの多価金属がアセチルアセトンとアセト酢酸エチルに配位した化合物などが挙げられ、アジリジン系化合物としては、トリエチレンメラミンなどを挙げることができる。
このような架橋剤は、主剤成分(例えばアクリル樹脂成分)100質量部に対して、通常0.001〜0.1質量部を1種類以上配合すればよく、架橋剤の種類と添加量を調整することによって粘着剤の粘弾性を上記範囲に調整することができる。
粘着層2に配合する着色剤としては、有機顔料や染料等の着色剤を添加すればよい。中でも耐候性、耐熱性の観点から有機顔料が好ましい。
有機顔料としては、例えば、黒色顔料としてカーボンブラック、青色顔料としてのフタロシアニン系顔料、インダンスレンブルー系顔料、赤色顔料としてのキナクリドン系顔料、ウォッチング系顔料、パーマネント系顔料、アンスラキノン系顔料など挙げることができ、これらの何れか1種或いは2種以上を適宜に組み合わせて用いることができ、その場合は顔料の配合比で色相を調整することができる。
金属蒸着フィルム3は、透明樹脂フィルム4の表面側(;視認側或いは粘着層2側とも言える)に金属蒸着層5を形成し、当該透明樹脂フィルム4の厚みを175μm以上300μm以下に規制したものである。
ここで、金属蒸着フィルム3の全光線透過率を50%以下に調製するには、例えば金属蒸着層5における金属濃度や製造時のライン速度を調整することにより行なうことができる。
フィルムとの密着力を上げるために、フィルム4の表面に予めコロナ処理を施してもよい。
本実施形態に係る銘板作製用積層体Aの製造方法について説明する。但しこれらの方法に限定するものではない。
ここで、押出法とは、一般的にペレット状のプラスチック原料ポリマーを溶融させ押出した後、ローラーで冷却、固化させて樹脂板を得る方法を基本とする製造方法のことである。
また、連続キャスト法とは、一般的に上下一対になって連続的に稼動しているステンレスベルトの間に予備重合済みのシラップを供給し、ベルトの稼動に伴い加熱重合、熱処理、冷却及び剥離等の工程を経て、末端から樹脂板を連続的に取り出す方法を基本とする製造方法のことである。
押出し法または連続キャスト法の仕上げ工程の一部として、透明基板を一定の厚みに成形するために圧延ローラーを用いて延伸する操作や、透明基板を引取るための引取りローラーの仕組みなどは、必要に応じて適宜組み入れられる。
この際、圧着ローラーの圧力は用いる金属蒸着フィルム3、透明基板1及び保護フィルムの材料に応じて実用上障害が出ない範囲で適宜選択するのが好ましい。
本実施形態にかかる銘板作製用積層体Aは、必要に応じて表面処理加工、装飾加工、印刷加工、折曲加工、打ち抜き加工など適宜加工を施して各種銘板、例えばDVD、テレビなどのAV機器や冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、化粧用コンパクト鏡などの鏡製品、自動車等の車両、船舶、航空機、建造物、遊具、その他各種機械装置類などに使用される銘板(表示板およびパネルを含む)を作製することができる。
第2の実施形態として、図2に示すように、透明基板1の裏面側に、粘着層2、金属蒸着フィルム3を順次積層すると共に、透明基板1の表面側に粘着層6を介してハードコートフィルム7を積層してなる積層構造を有する銘板作製用積層体B、言い換えれば上記銘板作製積層体Aの表面側に粘着層6を介してハードコートフィルム7を積層してなる積層構造を有する銘板作製用積層体Bについて説明する。
ハードコートフィルム7は、銘板作製用積層体Bを用いて例えば表示パネルを製作する場合に、該表示パネルの表面を擦傷等から保護する機能を果たす。よって、ハードコートフィルム7は耐擦傷性を備えているのが好ましく、耐擦傷性の基準としては対象面上でスチールウール♯0000を1kg/cm2の荷重の下、ストローク10cm×10回往復させた時に、目視にて傷が確認されない程度の耐擦傷性を備えているのが好ましい。
この際、ハードコート層は、例えば紫外線硬化型の多官能(メタ)アクリレート、紫外線吸収剤及び光硬化開始剤を含み、必要に応じてコロイダルシリカ、光安定剤、無機もしくは有機のフィラー等の添加剤のいずれか一種或いは二種以上を含有する組成物から形成することができ、この際、塗布、含浸、噴霧など任意の手段を採用することができる。
なお、ハードコート層が防眩機能や反射防止機能を兼ね備えていてもよい。また、ハードコート層の前面又は裏面側に、防眩層を設けてもよい。
本実施形態に係る銘板作製用積層体Bの製造方法について説明する。但し、以下に説明する製造方法に限定するものではない。
そして、例えば図4に示すように、上記透明基板1の製造ラインにおいて、巻取ロールから繰り出された離型粘着付金属蒸着フィルム3及び離型粘着付ハードコートフィルム7からそれぞれ離型フィルムを剥がして粘着層を露出させる一方、透明基板1の両側から金属蒸着フィルム3とハードコートフィルム7とを重ねて同時に圧着ローラーに通して透明基板1の両面に金属蒸着フィルム3及びハードコートフィルム7を貼り合わせるようにすればよい。
この際、圧着ローラーの圧力は、透明基板1、金属蒸着フィルム3及びハードコートフィルム7の材料に応じて実用上障害が出ない範囲で適宜選択するのが好ましい。
本実施形態にかかる銘板作製用積層体Bは、必要に応じて表面処理加工、装飾加工、印刷加工、折曲加工、打ち抜き加工など適宜加工を施して各種銘板、例えばDVD、テレビなどのAV機器や冷蔵庫、洗濯機などの家電製品、化粧用コンパクト鏡などの鏡製品、自動車等の車両、船舶、航空機、建造物、遊具、その他各種機械装置類などに使用される銘板(表示板およびパネルを含む)を作製することができる。
特に本実施形態にかかる銘板作製用積層体Bを用いれば、表面の耐擦傷性が向上させることができるばかりか、透明基板1の両面に粘着層2、6が形成されているため、打ち抜き加工時における衝撃応力をこれら粘着層によって大きく緩和することができ、通常のアクリル板を打ち抜いた際に問題となっていた端面の白化の問題を解決することもできる。
実施例及び比較例において、粘着剤の貯蔵弾性率の測定は、レオメトリック社製の粘弾性測定装置ダイナミックアナライザーRDAIIを用いて、温度:0〜200℃、周波数:
1Hz、昇温速度:3℃/min、歪み量:2%の条件下で測定し、180℃での貯蔵弾性率G'を読みとることにより行なった。
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材厚み188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)は、JIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
着色粘着剤を作製するためにアクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)100質量部に藍色顔料フタロシアニンブルー(大日精化製シアニンブルーCP−1)0.1質量部を添加し、離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。
その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
また、各フィルムを透明基板に積層する際、フィルムのテンションバランスを調整してシート体が反らないように調整した。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)と基材100μmのハードコートフィルム、リンテック(株)CHC-PET L3)の未処理面(PET基材面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせ、その後、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1881L:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材188μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材188μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1881L)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は9.3×104Pa、粘着力333(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック12(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
金属蒸着フィルムとして、基材175μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムを用いた以外は、実施例1と同様に銘板作製用積層体を作製した。
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材25μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材25μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材125μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材125μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
コンマコータを用いて、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882:硬化剤の添加割合は奨励配合)を離型フィルム(三菱化学ポリエステル(株)製MRF38)のシリコン処理面へ塗工、乾燥させ、厚み20μmの粘着層を形成し、予め準備しておいた基材125μmの金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)の未処理面(金属蒸着面)に圧着ローラーを用いて貼り合わせた。その後、金属蒸着フィルムの粘着未処理面に保護フィルム(積水化学(株)製 622B)を貼り合わせ、ロール束状に巻いて巻取ロールとした。
なお、金属蒸着フィルムは、基材125μmのPETフィルム(2軸延伸フィルム)にアルミ蒸着層(厚み:約200Å、全光線透過率約30%)を形成してなるフィルムである。
また、アルミ金属蒸着フィルム((株)麗光製ダイアラスターAP)はJIS K−7105による全光線透過率が30%であった。
また、アクリル系粘着剤(総研化学(株)製SKダイン1882)は、2液架橋型のアクリル系粘着剤であり、180℃の粘弾性は3.1×105Pa、粘着力412(N/m)(ステンレス板貼り合わせ180度剥離)、ボールタック11(J.Dow法、助走50mm、23℃65%RH)であった。
押出し法により製造された0.8mmのアクリル板[三菱樹脂(株)製:オプトクリアS1]にハードコート塗料(JSR(株)製:デソライト)を両面に塗工し、さらに真空蒸着機により片面にアルミ蒸着層を形成させ銘板(全光線透過率30%)を作製した。
実施例1〜5及び比較例1〜3で得た製品を用いて、反射光線の歪み(特に蛍光灯のよる反射光線のゆず肌のような痘痕感)、着色品については透明基板の端面を角度を変えて見た際の色みの変化について目視観察した。
実施例1〜5及び比較例1〜3で得た銘板作製用積層体に対し、37Wの蛍光灯の光線が積層体表面に20cmの距離から60度の角度で当たるように設定し、蛍光灯の反射像を見て、ゆず肌のような痘痕感が有るか無いかを、目視にて観察し下記基準を基に評価した。
○:ゆず肌のような痘痕無し。
×:ゆず肌のような痘痕有り。
実施例2及び比較例3で得た着色品である銘板作製用積層体に対し、37Wの蛍光灯の光線が積層体表面に20cmの距離から60度の角度で当たるように設定し、積層体の端面を角度を変えて見た際の色みの変化について目視にて観察し、下記基準を基に評価した。
○:透明基板端面の色みの変化が大きい。
×:透明基板端面の色みの変化が少ない。
実施例1〜5及び比較例1〜3で得た銘板作製用積層体を、60℃環境下および60℃×95%RH環境下で72時間放置し、フィルムの浮き、剥がれ、発泡の目視観察を行い、下記基準を基にして評価した。
○:発泡、剥がれ、浮きのいずれも無し。
×:発泡、剥がれ、浮きのいずれかあり。
◎:白化割合0%
○:白化割合10%以下
×:50%以上
○:ハードコート層に亀裂および端面の欠けのいずれも発生しない。
×:ハードコート層に亀裂又は端面の欠けが発生した。
2 粘着層
3 金属蒸着フィルム
4 透明樹脂フィルム
5 金属蒸着層
6 粘着層
7 ハードコートフィルム
9 黒色印刷
10 鏡面部
11 透光部
A,B 銘板作製用積層体
Claims (6)
- 透明基板1の裏面側に、視認側から順次、粘着層2、金属蒸着フィルム3を積層してなる積層構造を有する金属光沢を備えた銘板作製用積層体であって、
金属蒸着フィルム3は、透明樹脂フィルム4の視認側に金属蒸着層5を形成してなるものであり、該透明樹脂フィルム4の厚みを175μm以上300μm以下に規定したものであることを特徴とする金属光沢を備えた銘板作製用積層体。 - 透明樹脂フィルム4は、厚み175μm以上188μm以下のPETフィルムであることを特徴とする請求項1に記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
- 粘着層2は、180℃の粘弾性が1×10 5 Pa以上1×10 6 Pa以下である粘着剤からなり、層厚みが10μm以上30μm以下であること特徴とする請求項1又は2に記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
- 金属蒸着フィルム3の裏面の全面又は一部に黒色印刷を施し、当該黒色印刷を施した部分を鏡面部としてなる構成を有する請求項1乃至3のいずれかに記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
- 粘着層2が着色剤を含み、これによって着色金属光沢を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
- 透明基板1の視認側に、粘着層6を介してハードコートフィルム7を積層してなる積層構造を有する請求項1乃至5のいずれかに記載の金属光沢を備えた銘板作製用積層体。
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