JP2003191367A - 積層樹脂板 - Google Patents

積層樹脂板

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JP2003191367A
JP2003191367A JP2001399479A JP2001399479A JP2003191367A JP 2003191367 A JP2003191367 A JP 2003191367A JP 2001399479 A JP2001399479 A JP 2001399479A JP 2001399479 A JP2001399479 A JP 2001399479A JP 2003191367 A JP2003191367 A JP 2003191367A
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resin layer
resin
laminated
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glossiness
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JP2001399479A
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Masahiro Miyauchi
雅弘 宮内
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Asahi Kasei Corp
Original Assignee
Asahi Kasei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチックでありながら金属に似た優雅で
冷感な表面光沢を持った樹脂板を提供する。 【解決手段】 金属光沢をもった微粉を配合した金属調
表面を有する樹脂層に、透光性樹脂層を積層させること
で表面光沢に深みと透光性樹脂特有の冷感を付加する。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の属する技術分野】本発明は建材、電気用品、車
両部品その他に用いられる意匠性プラスチック部材に関
する。 【従来の技術】近年、軽量化を目的にプラスチックを金
属の代わりに用いることが多い。金属には金属光沢と呼
ばれる優れた外観上の美点があり、プラスチックが金属
代替を目指すためには何らかの方法で金属光沢を表面に
付加し意匠性を高めることが求められる。従来からプラ
スチックに金属光沢を付加するため一般に用いられる方
法として、金属薄膜を蒸着したり金属粉を混ぜた塗料を
塗ったりといったいわゆる金属調塗膜を形成する方法が
多く用いられている。また、金属粉をプラスチックその
ものに配合することで金属調の表面外観を持った成形品
の製品開発も盛んに行われている。しかしこれらの方法
を用いても未だ、金属特有の優雅で冷感な表面光沢を創
り出すことは難しく改良が待たれているところである。 【発明が解決しようとする課題】本発明の課題はプラス
チックでありながら金属に似た優雅で冷感な表面光沢を
持った樹脂板を提供することにある。 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明者らは鋭意検討の結果、金属光沢をもった微粉を
配合した金属調表面を有する樹脂層に透光性樹脂層を積
層させることで表面光沢に深みがつき優雅に見えなおか
つ透光性樹脂特有の冷感さが付加されることを見出し
た。また前述の深みや優雅さは樹脂板表面の光沢度で表
すことができることを見出し本発明を完成させるに至っ
た。すなわち本発明は、透光性樹脂100重量部に対し
金属光沢を持つ微粉0.1〜30重量部が配合された樹
脂層(A)表面の少なくとも片側に透光性樹脂からなる
樹脂層(B)が接合されてなる積層樹脂板であって、積
層樹脂層(B)表面での光沢度が60〜130%である
積層樹脂板に関する。以下に本発明を詳細に説明する。
本発明で樹脂層(A)もしくは樹脂層(B)で用いられ
る透光性樹脂としては例えばアクリル系樹脂、ポリカー
ボネート系樹脂、スチレン系樹脂、MS樹脂、MBS樹
脂、PE、PET、SAN、脂環式アクリル樹脂、脂環
式ポリオレフィン樹脂、オレフィン・マレイミド交互共
重合体、シクロヘキサジエン系ポリマー、非晶ポリエス
テル樹脂、非晶フッ素系樹脂などが挙げられ、樹脂層
(A)もしくは樹脂層(B)で用いられる透光性樹脂は
同じであっても異なっていてもどちらでも構わない。本
発明で樹脂層(A)に配合される金属光沢をもつ微粉と
しては、例えば金、銀、銅、鉄、アルミ、チタンなどの
金属を微粉状にしたものや、アクリル系架橋ビーズ、ス
チレン系架橋ビーズ、MS系架橋ビーズ、シリコーン系
架橋ビーズなど有機系架橋微粒子やガラスビーズ、ガラ
スフレーク、ガラス繊維、炭酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、タルク、マイカなど無機系微粒子の表面に、電解も
しくは無電解めっき法やコート法などによって金、銀、
銅、鉄、アルミ、チタンなどのいわゆる金属コートを施
したものなどが挙げられる。微紛の大きさとしては特に
制限はないが、外観上粒径は0.01μm〜1mmであ
ることが好ましい。樹脂層(A)に配合される該微紛の
配合量としては、透光性樹脂100重量部に対し該微紛
0.1〜30重量部であることが好ましく更に好ましく
は0.1〜20重量部である。30重量部を越えると微
紛自身の影によって金属色光沢が黒く見えてくるため外
観上好ましくない。本願発明での課題である優雅で冷感
な表面光沢とは、見る人の感覚や印象によって異なるた
めいわゆる視感評価によって評価されることが多いが、
本発明者は光沢度によって視感評価を数値で表すことが
できることを見出した。つまり金属光沢をもつ微紛が配
合された樹脂表面の光沢度は20〜40%ほどである
が、この光沢度がより高くなるほど表面光沢に優雅さと
冷感さを観測者は感じるのである。検討の結果光沢度が
60〜130%にあれば視感評価で表面光沢に優雅さと
冷感さを感じやすく、更に好ましくは光沢度70〜12
0%である。光沢度が60%未満では冷感さではなく逆
に金属のギラギラ光る明るさからくる暖かさを感じやす
く、光沢度が130%を越えてしまうと表面反射が強す
ぎて必要とする金属光沢が見えなくなってしまうからで
ある。本発明では20〜40%ほどの光沢度しかない金
属調表面を有する樹脂層(A)に透光性樹脂からなる樹
脂層(B)を積層させることによって上述の光沢度を高
め金属調光沢に優雅さと冷感さを付加するものである。
従って、本発明でいう積層樹脂層(B)表面での光沢度
とは、樹脂層(A)が接合されていない面での光沢度を
表すものである。樹脂層(A)と樹脂層(B)を接合さ
せ積層樹脂板を作製する方法としては例えば、シート金
型内で連続積層しながら板状に押出すいわゆる共押出法
と呼ばれる製造方法、押出法や射出成形法もしくはプレ
ス法などの各種成形方法で樹脂層(A)、樹脂層(B)
それぞれの樹脂板を作製しそれらを重ね合わせて熱融着
や振動溶着、粘着などの方法で接合させるいわゆるラミ
ネート法、多色成形技術やフィルムインサート成形技術
といった射出成形による多層化方法などいずれの方法で
も構わないが、ほこり等異物が混入やその他外観上の不
良が少ない共押出法がより好ましい。本発明においては
樹脂層(B)は樹脂層(A)表面の少なくとも片面に接
合されていればよく、当然両面に樹脂層(B)が接合さ
れていてもよいし、樹脂層(A)の片面に樹脂層(B)
がもう片面に別の樹脂層例えば他樹脂層や不透明樹脂層
が積層されていてもなんら問題はない。接合後の樹脂層
(B)表面の光沢度が60〜150%であることが必要
なのである。本発明の積層樹脂板の板厚は0.5〜20
mmの間で任意に設計でき、その板厚の中であれば樹脂
層(A)と樹脂層(B)それぞれの厚みに特に制限はな
いが、樹脂層(B)により樹脂層(A)の金属調表面に
外観上の深みを与えるためには樹脂層(B)の厚みが2
0μm以上であることが好ましい。この時樹脂層(B)
の厚みが厚いほど光沢度は高くなる。皮膜厚みが20μ
m未満であると樹脂層(A)の金属調表面の影響で光沢
度が大きく低下する。樹脂層(A)もしくは樹脂層
(B)に用いられる透光性樹脂には必要に応じて染料顔
料等の着色剤や紫外線吸収剤、蛍光増白剤、酸化防止
剤、帯電防止剤、汚れ防止剤などの各種添加剤を配合し
てよい。特に樹脂層(B)に用いる透光性樹脂は着色す
ることによって樹脂層(A)の金属調表面光沢に様々な
色調で違った深みを与えるので意匠性部材として設計に
幅が広がり喜ばれる。 【発明の実施の形態】以下に実施例、比較例を用いて本
発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらによ
り何ら制限されるものではない。 【実施例1】アクリル樹脂(旭化成株式会社製デルペッ
トLP−1)100重量部にアルミ製微紛(東洋アルミ
ニウム株式会社製メタックスS)20重量部を配合し樹
脂層(A)用の原料とした。樹脂層(B)用の原料とし
ては着色されていない透明のアクリル樹脂(旭化成株式
会社製デルペットLP−1)を用いた。上記樹脂層
(A)用の原料をプラ技研株式会社製25mm押出機を
用い溶融押出し、また樹脂層(B)用の原料を同じくプ
ラ技研株式会社製50mm押出機を用いて溶融押出し、
シート用マルチマニホールドダイを用いた共押出法と呼
ばれる積層押出板製造方法によって樹脂層(A)の片面
に樹脂層(B)が積層された2種2層積層樹脂板を作製
した。この時積層樹脂板の板厚は2.0mm、そのうち
樹脂層(A)の厚みは200μm、樹脂層(B)の厚み
は1.8mmに設定し作製した。このようにして得られ
た積層樹脂板を透光性樹脂層である樹脂層(B)側から
観測し視感評価すると意匠性が極めて高く、樹脂層
(A)の銀色をした金属調光沢が樹脂層(B)の無色透
明なアクリル樹脂で覆われたことによって優雅さと冷感
さを同時に感じられるようになった。この時JIS K
7105 5.2光沢度の測定方法に従って60度鏡面
光沢度を測定すると100%と高かった。 【比較例1】実施例1で用いた樹脂層(A)用の原料だ
けを単独で使用し、押出法と呼ばれる樹脂板製造方法に
よって板厚2mmの樹脂層(A)のみからなる単層樹脂
板を作製した。このようにして得られた樹脂板を実施例
1同様に視感評価すると実施例1で得られた本願発明の
積層樹脂板と比べ意匠性に劣り、樹脂層(A)表面によ
る金属調光沢はギラツキ感が強くしかも樹脂板表面のつ
やも無いため優雅さに欠け冷感さもない。この時実施例
1同様に光沢度を測定すると30%しかなかった。 【比較例2】樹脂層(A)用の原料に配合するアルミ製
微紛(東洋アルミニウム株式会社製メタックスS)の量
を実施例1の倍の40重量部にした以外は実施例1同様
の方法で積層樹脂板を作製した。このようにして得られ
た積層樹脂板を実施例1同様に樹脂層(B)側から観測
し視感評価すると実施例1で得られた本願発明の積層樹
脂板に比べ意匠性に劣りかつ多量に配合したアルミ製微
紛の影により金属調光沢が失われ暗く黒くなってしまっ
ており優雅さに欠ける結果であった。この時の光沢度は
50%であった。 【発明の効果】本発明によってプラスチックでありなが
ら金属に似た優雅で冷感な表面光沢を持った樹脂板を提
供することができた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 透光性樹脂100重量部に対し金属光沢
    を持つ微粉0.1〜30重量部が配合された樹脂層
    (A)表面の少なくとも片側に透光性樹脂からなる樹脂
    層(B)が接合されてなる積層樹脂板であって、積層樹
    脂層(B)表面での光沢度が60〜130%である積層
    樹脂板。
JP2001399479A 2001-12-28 2001-12-28 積層樹脂板 Pending JP2003191367A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006243421A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 銘板形成用板体
JP2009119715A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Nissha Printing Co Ltd 冷感層を具備する加飾樹脂成形品
JP2011056949A (ja) * 2009-09-09 2011-03-24 Cheil Industries Inc 成形体組立品

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006243421A (ja) * 2005-03-04 2006-09-14 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 銘板形成用板体
JP2009119715A (ja) * 2007-11-14 2009-06-04 Nissha Printing Co Ltd 冷感層を具備する加飾樹脂成形品
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