JP2006242620A - 超音波センサ信号処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 遅延加算演算を用いた超音波センサ信号処理システムにおいて、リアルタイム処理を可能とし、記憶装置の容量を小型化すること。
【解決手段】 超音波センサ素子毎に、入力信号をA/D変換するA/D変換部2と、A/D変換部2から入力されたデータを記憶し、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみ有する記憶部3とを備えるとともに、記憶部3に記憶されたデータに対して各角度毎の遅延加算演算を行う遅延加算部4を備えた超音波センサ信号処理システム1である。
【効果】 遅延加算演算に必要なデータのみ記憶部3に蓄積されれば、順次、遅延加算部4で各角度毎の遅延加算演算が行えるから、リアルタイム処理が可能となる。また、記憶部3は、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみを有するように構成すれば良いから、記憶装置の容量を小型化できる。
【選択図】 図1
【解決手段】 超音波センサ素子毎に、入力信号をA/D変換するA/D変換部2と、A/D変換部2から入力されたデータを記憶し、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみ有する記憶部3とを備えるとともに、記憶部3に記憶されたデータに対して各角度毎の遅延加算演算を行う遅延加算部4を備えた超音波センサ信号処理システム1である。
【効果】 遅延加算演算に必要なデータのみ記憶部3に蓄積されれば、順次、遅延加算部4で各角度毎の遅延加算演算が行えるから、リアルタイム処理が可能となる。また、記憶部3は、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみを有するように構成すれば良いから、記憶装置の容量を小型化できる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、超音波センサからの信号を解析して、対象物までの距離や方向を測定する超音波センサ信号処理システムに関する。
超音波を発信し、対象物からの反射波を超音波センサで受信して、その信号を解析することにより、対象物までの距離や方向を測定することが一般に行われている。従来、このような超音波センサ信号を解析するシステムとしては、例えば、図14のブロック図に示すような、データ蓄積部101とデータ演算部102を備えた超音波センサ信号処理システム100が利用されている。
図14において、データ蓄積部101は、外部からの開始信号103を受信して他の構成部の動作を制御する制御部101aと、超音波センサ素子からの信号104を入力してデジタル信号に変換する複数のA/D変換部101bと、このA/D変換部101bからのデータを蓄積する記憶部101cにより構成されている。制御部101aは、記憶部101cにあらかじめ決めておいた時間分のデータが蓄積されれば、完了信号105をデータ演算部102に通知し、データ蓄積部101の処理を終了する。
データ演算部102は、記憶部101cに蓄積されたデータを入力する入力I/O部102aと、中央演算処理装置102b(CPU、MPU、DSPなど)と、演算するデータを記憶する記憶部102cと、外部に処理結果信号106を出力する出力I/O部102dにより構成されている。データ演算部102は、制御部101aから完了信号105を受けると、必要なデータが記憶部101cに蓄積されたことを認識し、入力I/O部102aを通じてデータを記憶部102cに転送し、中央演算処理装置102bで計算処理を行った後、その結果を出力I/O部102dを通じて外部へ出力する処理を行う。
図14に示すような従来の超音波センサ信号処理システムは、例えば下記特許文献において公知となっている。
特開平7−174841号公報
本発明者らは、遅延加算演算を用いることにより、例えば幅1mm程度の小さなサイズの超音波センサ素子を数個並べたコンパクトな構成の超音波センサでも、正確に対象物の位置を測定できることを見出し、本発明を完成させた。このような遅延加算演算を行う場合、演算処理量は増えるため、リアルタイムに演算が行える超音波センサ信号処理システムが求められる。
ここで、本発明の遅延加算演算の方式を、図2〜図4を用いて説明する。図2は、幅約1mm程度の受信用の超音波センサ素子A1,A2,A3,A4を、素子間距離dを1.7mmとして4つ並べて構成される本発明の超音波センサを示している。
いま、図2では、超音波センサ素子A1〜A4が配置された面と垂直な方向から左寄りに角度θだけ移動した位置に対象物があり、その対象物から反射波B1,B2,B3,B4が入射している。対象物までの距離は、幅約1mm程度の素子A1〜A4を4つ並べた全長7〜8mmの超音波センサの長さと比較して十分遠くにあるので、図2において、反射波B1〜B4は、ほぼ平行に入射していると考えることができる。
反射波B1〜B4は、超音波センサ素子A1〜A4の配置面に対して入射角θをもって入射するため、例えば反射波B4が超音波センサ素子A4に到達する時間は、反射波B3が超音波センサ素子A3に到達する時間と比較すると、入射角θに依存した時間だけ遅れることとなる。
すなわち、図2の場合、対象物が角度θだけ左寄りの位置にあるため、対称物までの距離は、左側の超音波センサ素子程、近くなっている。その距離の差は、素子間の距離をdとすると、dsin θの式で求めることができる。従って、音波速度をν(約340m/s)とすると、隣り合う素子間の超音波の到達時間の差τは、τ=dsin θ/νの式で求めることができる。
例えば、図2の例のように、超音波センサ素子A1,A2,A3,A4の素子間距離dが1.7mmであった場合、上記の計算式において角度θを5度間隔で変化させると、入射角度と遅延時間の関係は、以下のように変化する。例えば、入射角度が25度であった場合の遅延時間は、2.11μsとなる。
5度 : 0.44μs
10度 : 0.87μs
15度 : 1.29μs
20度 : 1.71μs
25度 : 2.11μs
10度 : 0.87μs
15度 : 1.29μs
20度 : 1.71μs
25度 : 2.11μs
図3は、図2の超音波センサ素子A1〜A4が受信した反射波B1〜B4の波形C1,C2,C3,C4を示したものである。波形C1〜C4は、同じ時間軸上に表示すると、図3に示すように、一定の時間遅れを有するものとなり、各波形のピークは、C1からC4に向かうに従って一定時間分だけ遅延した位置に表れる。このピーク位置の時間差は、上記の計算式で求められるので、図2の例で角度θが25度であれば、2.11μsとなる。
逆に、図3において、波形C1を2.11μs×3だけ、波形C2を2.11μs×2だけ、波形C3を2.11μsだけ遅延させると、遅延後の各波形は位相を揃えることができる。この位相の揃った遅延後の各波形はピークの位置が揃っているため、位相の揃った各波形を足し合わせて加算処理した場合の波形は、位相を揃えずに加算処理した場合と比較すると、ピーク値が最大のものとなる。従って、遅延時間を順次変化させて遅延加算演算を行い、その中からピーク値が最大となる遅延時間を求めれば、対象物の存在する角度を計算することができる。
図4は、例えば図2の例で角度θが25度であった場合、隣り合う素子間の遅延時間を−4μs〜4μsまで変化させて4素子の信号を遅延加算した場合の各遅延加算波形において、各波形の最大値と最小値との差(peak to peakの値)がどのように変化するかを示したものである。このケースでは、先に示したように、2.11μs遅延させたときに、遅延加算させた場合のpeak to peakの値は最も大きくなる。
しかしながら、実際には、超音波センサは一定の時間間隔でサンプリングをしており、遅延時間を任意に変化させて加算処理することは困難である。そこで、本発明者らは、以下に説明するような遅延加算演算の方式を採用したのである。
例えば4個の超音波センサ素子で1MHzの周期でサンプリングを行う場合、角度θを5度単位で変化させると、どのようなサンプリングデータの組み合わせで遅延加算を行うと最大値が表れるかを求めたのが以下のテーブルである。
0度 : 0,0,0,0
5度 : 0,0,1,1
10度 : 0,1,2,3
15度 : 0,1,3,4
20度 : 0,2,3,5
25度 : 0,2,4,6
30度 : 0,2,5,7
35度 : 0,3,6,9
5度 : 0,0,1,1
10度 : 0,1,2,3
15度 : 0,1,3,4
20度 : 0,2,3,5
25度 : 0,2,4,6
30度 : 0,2,5,7
35度 : 0,3,6,9
上記の例では、超音波センサから1MHzの周期で送られてくる信号について0度用〜35度用まで8通りのテーブルに従って遅延加算演算を行い、それぞれpeak to peakの値を求め、その中からpeak to peakの値が最も大きくなる角度を見付ける事により、対象物が存在する角度を求めることができる。例えば、−45度〜45度の間で、5度間隔で角度の測定ができる超音波センサの場合は、19通りのテーブルを持つこととなる。
本発明の超音波センサは、上記のような遅延加算演算の方式を採用することにより、例えば約1mm程度の素子を4つ並べた7〜8mm程度のサイズでも、十分な精度で対象物の存在する位置を検出することができる。
ところが、図14に示したような従来の超音波センサ信号処理システムは、入力された超音波センサ信号を、一旦すべてデータ蓄積部に蓄積し、その後、蓄積されたデータ信号をデータ蓄積部の記憶部から入力I/O部を通じて、記憶部に転送するため、その処理に時間がかかり、リアルタイム処理ができないという問題があった。
また、従来の超音波センサ信号処理システムは、処理に必要な時間分のデータは、一旦すべて蓄積部の記憶部に蓄積するため、大容量の記憶装置(RAMなどのメモリ)が必要となるという問題もあった。
本発明は、このような従来のシステムの問題点に鑑みてなされたものであり、リアルタイム処理が可能で、上記のような遅延加算演算の方式を実現し得る超音波センサ信号処理システムを提供することを目的としている。
上記の問題点を解決するため、本発明の超音波センサ信号処理システムは、
複数の超音波センサ素子からの入力信号を遅延加算することにより、対象物の位置を測定する超音波センサ信号処理システムであって、
前記超音波センサ素子毎に、入力信号をA/D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部から入力されたデータを記憶し、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみ有する記憶部とを備えるとともに、前記記憶部に記憶されたデータに対して各角度毎の遅延加算演算を行う遅延加算部を備えた点を最も主要な特徴としている。
複数の超音波センサ素子からの入力信号を遅延加算することにより、対象物の位置を測定する超音波センサ信号処理システムであって、
前記超音波センサ素子毎に、入力信号をA/D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部から入力されたデータを記憶し、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみ有する記憶部とを備えるとともに、前記記憶部に記憶されたデータに対して各角度毎の遅延加算演算を行う遅延加算部を備えた点を最も主要な特徴としている。
本発明によれば、超音波センサ素子からの入力信号は、A/D変換部でデジタルデータに変換された後、遅延加算演算に必要なデータのみ記憶部に蓄積されれば、順次、遅延加算部で各角度毎の遅延加算演算が行えるから、リアルタイム処理が可能となる。また、記憶部は、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみを有するように構成すれば良いから、記憶装置の容量を小型化できる。
以下、本発明の実施形態の一例について、図1及び図5〜図13を用いて説明する。図1は、本実施例の超音波センサ信号処理システムの構成を説明するブロック図である。
1は、超音波センサ素子からの信号91を入力してデジタル信号に変換するA/D変換部2と、このA/D変換部2から入力されたデータを記憶する記憶部3と、この記憶部3に記憶されたデータに対して遅延加算演算を行う遅延加算部4を備えた本実施例の超音波センサ信号処理システムである。A/D変換部2と記憶部3は、超音波センサ素子毎に設けられており、A/D変換部2によりデジタル化されたデータは一旦記憶部3に格納されるが、各記憶部3は、遅延加算部4において実行される遅延加算演算に必要な最低限の記憶容量のみ備えたものとなっている。なお、5は、外部からの開始信号90を受信して他の構成部の動作を制御する制御部を表している。
遅延加算部4は、超音波センサ信号91がA/D変換部2により順次A/D変換される毎に、記憶部3に記憶されたデータに対し、遅延加算演算を行う。遅延加算部4で実行される遅延加算演算の方式には、後述するように、遅延加算演算すべき角度分の加算部を持つ方式、遅延加算テーブルを参照して加算演算を行う方式などがある。なお、例えば図5に示すように、−35度〜35度の間で、5度間隔で角度の測定ができる超音波センサを構成する場合、遅延加算部4では、15通りの遅延加算演算が実行される。
以上のような構成を有する本発明の超音波センサ信号処理システム1は、遅延加算演算に必要な最低限のデータが記憶部3に蓄積されれば、すぐに遅延加算部4で遅延加算演算を行えるから、リアルタイム処理が可能となる。また、記憶部3は、遅延加算演算に必要な記憶容量のみを備えたものであるから、記憶装置の容量を小型化できる。
本実施例の超音波センサ信号処理システム1は、図1に示すように、遅延加算部4から入力されたデータの現時点における各角度毎の最大値又は最小値の何れか一方又は双方を記憶する結果記憶部6bと、遅延加算部4から入力したデータと前記結果記憶部6bに記憶されているデータの大小を比較する比較部6aとで構成されるピーク検出部6と、外部に遅延加算処理の結果として信号処理結果信号92を出力する結果出力部7をさらに備えたシステムである。
ピーク検出部6におけるピーク検出は、現時点における最大値のみを検出する方式、最小値のみを検出する方式、最大値と最小値の差(peak to peakの値)を検出する方式が利用できる。例えば最大値のみを検出する方式では、結果記憶部6bには、現時点における最大値のデータが記憶されていて、比較部6aは、遅延加算部4からの演算結果と結果記憶部6bに記憶されている最大値を比較して、遅延加算部4からの演算結果の方が大きい場合には、その演算結果の値を結果記憶部6bに書き込んで、最大値を更新する処理を行う。例えばpeak to peakの値を検出する方式では、後述するように、結果記憶部6bに、最大値を記憶する領域と、最小値を記憶する領域が別々に必要である。
結果出力部7は、結果記憶部6bに演算結果が揃った時点で、外部へ信号処理結果信号92を出力する。演算結果が揃った時点には、本システムが対象とするすべての走査距離に相当する時間分の処理が終了した時点や、ある決められた走査距離に相当する時間分の処理が終了した時点などがある。後者の場合には、システムが対象とするすべての走査距離に相当する回数分、外部出力が繰り返される。
以上のような構成を有する本発明の超音波センサ信号処理システム1は、遅延加算部4から入力されたデータの現時点における最大値又は最小値の何れか一方又は双方を記憶する結果記憶部6bと、遅延加算部4から入力したデータと前記結果記憶部6bに記憶されているデータの大小を比較する比較部6aで構成されるピーク検出部6を備えているから、各角度毎の遅延加算演算の最大値及び/又は最小値を効率的に把握して、対象物の存在する位置を求めることができる。
図6は、本実施例の超音波センサ信号処理システム1のより好ましい遅延加算部4の詳細の一例を示す説明図である。遅延加算部4は、前述したように、遅延加算演算すべき角度分の加算部を持つ方式、遅延加算テーブルを参照して加算演算を行う方式などが採用できるが、図6の構成は、図5に示すような4個の超音波センサ素子を用いて−35度〜35度の範囲で5度間隔で角度の測定ができる超音波センサにおいて、遅延加算演算すべき角度分の加算部を持つ方式を適用する場合の一例を示したものである。すなわち、遅延加算部4が、記憶部3の固定アドレスを参照して、各角度毎に遅延加算演算を行うことを特徴とする超音波センサ信号処理システムである。なお、本実施例において、サンプリングの周期は1MHzである。
記憶部3は、超音波センサ素子の数に応じて必要となるため、本実施例は、図6に示すように、記憶部3a〜3dの4つの記憶部で構成されている。記憶部3a〜3dには、A/D変換後のデータが格納されるが、その記憶容量は、図6に示すように、19アドレス分(0番地〜18番地)のみとなっている。A/D変換が行われる毎に、既に記憶されているデータは、0番地から18番地の方向にシフトされ、新しくA/D変換されたデータは、0番地に格納される。
図6の実施例は、遅延加算演算すべき角度分の加算器を備えるから、遅延加算部4は、具体的には、−35度用加算器4a、−30度用加算器、−25度用加算器、−20度用加算器、−15度用加算器、−10度用加算器、−5度用加算器、0度用加算器4b、5度用加算器、10度用加算器、15度用加算器、20度用加算器、25度用加算器、30度用加算器、35度用加算器4cの15個の加算器で構成される。なお、図6では、−35度用加算器4a、0度用加算器4b、35度用加算器4c以外の加算器は図示を省略している。
0度用加算器4bは、正面に対象物がある場合であり、遅延加算演算をする必要がないから、図6に示すように、記憶部3a〜3dの同じアドレス(図6の例ではそれぞれの9番地)と結線されている。これに対して、35度用加算器4cは、記憶部3aの0番地、記憶部3bの3番地、記憶部3cの6番地、記憶部3dの9番地と結線されており、これによって、遅延加算演算が可能となっている。これは、前述したように、1MHzの条件では、35度用の遅延加算の方式は、「0,3,6,9」となるからである。同様に、−35度用加算器4aは、記憶部3aの9番地、記憶部3bの12番地、記憶部3cの15番地、記憶部3dの18番地と結線されている。
このように、図6の実施例の方式は、各角度毎の加算器が必要となる反面、遅延加算テーブルを別途持つ必要がないという利点があり、1次元の走査のみで角度分解能が荒いなど、演算量が比較的少ない場合に有利な構成と言える。
図7は、本実施例の超音波センサ信号処理システム1のより好ましい遅延加算部4の他の一例を示す説明図である。図7の構成は、図6と同様の超音波センサにおいて、遅延加算テーブルを参照して加算演算を行う方式の一例を示したものである。すなわち、遅延加算部4が、遅延加算テーブル41を参照し、この遅延加算テーブル41のデータに従って各角度毎に参照すべき記憶部3a〜3dのアドレスを決定して、遅延加算演算を行うことを特徴とする超音波センサ信号処理システムである。
図7の例においても、記憶部3は、超音波センサ素子の数に応じて、記憶部3a〜3dの4つの記憶部で構成されている。記憶部3a〜3bには、A/D変換後のデータが格納されるが、その記憶容量は、図7に示すように、19アドレス分(0番地〜18番地)のみで良い点は、図6の実施例と同様である。A/D変換が行われる毎に、既に記憶されているデータは、0番地から18番地の方向にシフトされ、新しくA/D変換されたデータは、0番地に格納される。また、データをシフトするのではなく、アドレスをシフトする方法もある。この場合、メモリはリングメモリとする。
図7の実施例は、図6の実施例とは異なり、加算器4の数は1つとなっている。その代わり、−35度用41a、−30度用、−25度用、−20度用、−15度用、−10度用、−5度用、0度用41b、5度用、10度用、15度用、20度用、25度用、30度用、35度用41cのデータが格納された遅延加算テーブル41の記憶領域が設けられている。なお、図7では、−35度用遅延加算テーブル41a、0度用遅延加算テーブル41b、35度用遅延加算テーブル41c以外のデータは図示を省略している。
加算器4は、例えば0度用の遅延加算を行うときは、遅延加算テーブル41の0度用のデータ41bの「9,9,9,9」を参照し、記憶部3a〜3dのそれぞれ9番地を参照すれば良いことを認識して、各番地のデータを加算処理する。また、加算器4は、例えば35度用の遅延加算を行うときは、遅延加算テーブル41の35度用のデータ41cの「0,3,6,9」を参照し、記憶部3aの0番地、記憶部3bの3番地、記憶部3cの6番地、記憶部3dの9番地を参照すれば良いことを認識して、各番地のデータを加算処理する。
このように、図7の実施例の方式は、遅延加算テーブル41の記憶領域が必要でその都度参照する処理が必要となる反面、加算器4は1つで済むという利点があり、2次元の走査をする場合など大量の計算量が必要な場合に有利な構成と言える。
また、図6の実施例は、ハ−ドウェアとして結線されているため、遅延加算演算のパターンを動的に変更することは不可能であるが、図7の実施例において、遅延加算テーブル41を、書き換え可能なメモリで構成すれば、遅延加算テーブルを動的に変更することが可能となって、システムの拡張性が向上するため、より望ましい。
図8〜図10は、本実施例の超音波センサ信号処理システム1のより好ましい構成の一例を示す説明図である。一般に超音波センサにおいて2次元に走査を行う場合には、超音波センサ素子をL字型に配列する方法、十字に配列に配列する方法などが採用できるが、本実施例は、例えば図8に示すように、縦横にそれぞれ5個ずつ十字に配列した超音波センサ素子X1乃至X5およびY1乃至Y5を使用するものである。但し、中央の超音波センサ素子X3とY3は物理的には同一の素子を利用する。この場合、代表的な各角度における各超音波センサ素子の遅延量は、図9の遅延加算テーブル42a〜42hに示すようになる。
例えば、横方向に35度、縦方向に35度の位置では、遅延加算テーブル42cに示すように、超音波センサ素子X1〜X5の遅延加算テーブルは「5,2,0,−2,−5」であり、超音波センサ素子Y1〜Y5の遅延加算テーブルは「−5,−2,0,2,5」となる。同様に、横方向に−35度、縦方向に−35度の位置では、遅延加算テーブル42fに示すように、超音波センサ素子X1〜X5の遅延加算テーブルは「−5,−2,0,2,5」であり、超音波センサ素子Y1〜Y5の遅延加算テーブルは「5,2,0,−2,−5」となる。このように、2次元の走査を行う場合、通常であれば、4象限分8種類の遅延加算テーブル42a〜42hが必要となってしまう。
図10の実施例は、本実施例の超音波センサ信号処理システム1の、より好ましい遅延加算テーブルの一例を示したものである。すなわち、本実施例は、2次元の走査を行う超音波センサ信号処理システムにおいて、超音波センサ素子を、十字状に配置するか、または、中心を基準として対称な位置に配置するとともに、遅延加算テーブルは、4象現中何れか1つの象現のテーブルのみを記憶させ、他の3象現のテーブルは、前記何れか1つの象現のテーブルを所要の方向に回転して利用することを特徴とする超音波センサ信号処理システムである。
具体的には、例えば遅延加算テーブル42a,42dは、図10に示すように、遅延加算テーブル42c,42bをそれぞれ反時計方向に90度回転させれば得られるものであるから、これらのテーブルを持たずに省略し、遅延加算テーブル42c,42bをそれぞれ反時計方向に90度回転させて利用するものである。また、遅延加算テーブル42h,42gは、遅延加算テーブル42c,42eをそれぞれ時計方向に90度回転させれば得られるから、省略可能である。また、同様に、遅延加算テーブル42fは、遅延加算テーブル42cを180度回転させれば得られるから、省略可能である。
このように、図10の実施例では、本来、4象現分の遅延加算テーブルが必要であるところ、超音波センサ素子を十字状に配置するとともに、第1象限の遅延加算テーブルを基準として、第2象限の遅延加算テーブルは反時計方向に90度、第4象限の遅延加算テーブルは時計方向に90度、第3象限の遅延加算テーブルは180度回転して利用する方式を採用したので、第1象限の遅延加算テーブルのみ記憶させておけば良く、遅延加算テーブルの容量を最小にできるという効果が得られる。
なお、図10では、超音波センサ素子を十字に配置する場合の例を開示したが、超音波センサ素子の配置はこれに限らない。すなわち、本実施例は、遅延加算テーブルの対称性を利用して、テーブルを共有化することにより、テーブルの容量を最小にするという発想のものであるが、例えば中心を基準として対称な位置に超音波センサ素子を配置するようにした場合なども、遅延加算テーブルに対称性が得られるから、同様の構成をとることができる。
図11は、本実施例の超音波センサ信号処理システム1のより好ましいピーク検出部6の詳細の一例を示す説明図である。ピーク検出部6は、前述したように、現時点における各角度毎の最大値のみを検出する方式、各角度毎の最小値のみを検出する方式、各角度毎の最大値と最小値の差(peak to peakの値)を検出する方式が利用可能であるが、図11の構成は、peak to peakの値を検出する方式を適用する場合の一例を示したものである。
すなわち、図11の実施例は、ピーク検出部6を、遅延加算部4で実行された演算結果の最大値を求めるための最大値比較部62a及び最大値結果記憶部62bと、遅延加算部4で実行された演算結果の最小値を求めるための最小値比較部61a及び最小値結果記憶部61bの、二面構成となしたことを特徴とする超音波センサ信号処理システムである。なお、63は、最大値結果記憶部62bに格納された値から最小値結果記憶部61bに格納された値を減算する減算部を示している。
このような構成を採用することにより、図11の実施例では、遅延加算処理された各角度毎の波形の最大値と最小値の差(peak to peakの値)を対象として、このpeak to peakの値が最大となる角度を求めることにより、対象物が存在する方向の角度を測定することができる。
図12は、本実施例の超音波センサ信号処理システム1のより好ましいピーク検出部6の他の一例を示す説明図である。すなわち、図12の実施例は、図1において、結果記憶部6bに記憶している値を比較部6aに読み出す処理と、結果記憶部6bに記憶している値を結果出力部7に出力する処理を同時に動作させるべく、結果記憶部6bを、セレクタ64,67によって交互に入出力の切り換えが可能な二面構成の結果記憶部65b,66bとなしたことを特徴とする超音波センサ信号処理システムである。
図12のセレクタ1(64)とセレクタ2(67)は、図13に示すように、一方が、結果記憶部A(65b)を選択しているときは、他方は、結果記憶部B(66b)の方を選択するように動作する。このように構成したので、図12の実施例では、例えば結果記憶部A(65b)に格納されているデータを外部出力するために結果出力部7に出力しながら、並行して、結果記憶部B(66b)に格納されているデータを比較部6aに読み出して、遅延加算部4の演算結果データと比較することができるので、処理効率がさらに向上する。
以上説明したように、本発明の超音波センサ信号処理システム1は、遅延加算演算に必要なデータのみ記憶部3に蓄積されれば、順次、遅延加算部4で各角度毎の遅延加算演算が行えるから、リアルタイム処理が可能となる。また、記憶部3は、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみを有するように構成すれば良いから、記憶装置の容量を小型化できる。
本発明は上記の例に限らず、各請求項に記載された技術的思想の範囲内で、適宜実施の形態を変更しても良いことはいうまでもない。例えば、角度分解能は実施例に示した5度単位のものに限らず、さらに細かく設定することも可能である。
本発明の超音波センサ信号処理システムは、1次元の走査に限らず、2次元の走査を行う超音波センサにも適用できる。
1 超音波センサ信号処理システム
2 A/D変換部
3 記憶部
4 遅延加算部
41 遅延加算テーブル
6 ピーク検出部
6a 比較部
61a 最小値比較部
62a 最大値比較部
6b 結果記憶部
61b 最小値結果記憶部
62b 最大値結果記憶部
65b,66b 結果記憶部
64,67 セレクタ
7 結果出力部
2 A/D変換部
3 記憶部
4 遅延加算部
41 遅延加算テーブル
6 ピーク検出部
6a 比較部
61a 最小値比較部
62a 最大値比較部
6b 結果記憶部
61b 最小値結果記憶部
62b 最大値結果記憶部
65b,66b 結果記憶部
64,67 セレクタ
7 結果出力部
Claims (8)
- 複数の超音波センサ素子からの入力信号を遅延加算することにより、対象物の位置を測定する超音波センサ信号処理システムであって、
前記超音波センサ素子毎に、入力信号をA/D変換するA/D変換部と、前記A/D変換部から入力されたデータを記憶し、少なくとも遅延加算演算に必要な記憶容量のみ有する記憶部とを備えるとともに、前記記憶部に記憶されたデータに対して各角度毎の遅延加算演算を行う遅延加算部を備えたことを特徴とする超音波センサ信号処理システム。 - 入力されたデータの最大値又は最小値の何れか一方又は双方を記憶する結果記憶部と、前記遅延加算部から入力したデータと前記結果記憶部に記憶されているデータの大小を比較する比較部とで構成されるピーク検出部と、外部に遅延加算処理の結果を出力する結果出力部とを、さらに備えたことを特徴とする請求項1記載の超音波センサ信号処理システム。
- 前記遅延加算部は、前記記憶部の固定アドレスを参照して、各角度毎に遅延加算演算を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の超音波センサ信号処理システム。
- 前記遅延加算部は、遅延加算テーブルを参照し、この遅延加算テーブルのデータに従って各角度毎に参照すべき前記記憶部のアドレスを決定して、遅延加算演算を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の超音波センサ信号処理システム。
- 前記遅延加算テーブルが、書き換え可能なメモリであることを特徴とする請求項4記載の超音波センサ信号処理システム。
- 2方向の走査を行う請求項4又は5記載の超音波センサ信号処理システムにおいて、前記超音波センサ素子を、十字状に配置するか、または、中心を基準として対称な位置に配置するとともに、前記遅延加算テーブルは、4象現中何れか1つの象現のテーブルのみを記憶させ、他の3象現のテーブルは、前記何れか1つの象現のテーブルを所要の方向に回転して利用することを特徴とする超音波センサ信号処理システム。
- 前記ピーク検出部を、遅延加算演算結果の最大値を求めるための最大値比較部及び最大値結果記憶部と、遅延加算演算結果の最小値を求めるための最小値比較部及び最小値結果記憶部の、二面構成となしたことを特徴とする請求項2記載の超音波センサ信号処理システム。
- 前記結果記憶部に記憶している値を比較部に読み出す処理と、前記結果記憶部に記憶している値を結果出力部に出力する処理を同時に動作させるべく、前記結果記憶部を、セレクタによって交互に入出力の切り換えが可能な二面構成となしたことを特徴とする請求項2記載の超音波センサ信号処理システム。
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