JP2006239952A - 記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】波形発生回路を記録ヘッドに搭載することなく、記録波形の数よりも少ない数の信号線で駆動回路に記録波形データ信号を伝送する。
【解決手段】本体メイン回路からヘッドドライバ21に対して記録波形データ信号DATAをシリアル伝送する。シリアルーパラレル変換回路35は、記録波形データ信号をパラレル変換し、複数種類の記録波形信号を生成する。ヘッドドライバ21におけるセレクタ33は、各アクチュエータに対応する駆動信号に含まれる選択データにもとづいて複数種類の記録波形信号の中から所定の記録波形信号を選択する。選択された記録波形を持つ駆動パルスを記録ヘッド1に対し出力し、ドット記録を行う。
【選択図】 図2

Description

本発明は、インクジェット式の記録装置などの記録装置に関する。
従来、記録装置として、キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドを、記録媒体に沿って所定間隔をおいて移動させながら、前記記録媒体に向けてインク液滴を噴射させて記録を行うインクジェット式の記録装置が知られている。
このようなインクジェット式の記録装置において、本体メイン回路から記録データ信号(印字データ信号)や各種制御信号が入力される駆動回路を備え、この駆動回路でもって、複数チャンネルのインク噴射ノズルを有したインクジェットヘッド(以下記録ヘッドという)を駆動するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
ところで、上記のような従来の記録ヘッドでは、そのヘッドを駆動するために駆動回路に記録波形信号を入力するが、階調記録のために複数種類の体積のインク滴を噴射する複数の記録波形を用意したり、電力ピークを抑制したり、クロストークを回避するために、あるノズルのブロックあるいは列単位で記録波形を変更する必要が生ずる場合がある。また、カラー印字の場合に、インクによって特性が異なり、その特性に最適な記録波形を用いたいという要求がある。これらの場合には、記録波形の種類数が多くなる。記録波形の種類数が多くなると、それだけ駆動回路に入力するための信号線の数が増加する。
このように信号線の数が増加すると、特に装置本体から駆動回路への信号の伝送にフレキシブルフラットケーブルを用いている場合には、フレキシブルフラットケーブルの幅が広くなり、ひきわましが複雑となるし、コスト面、メンテナンス面でも不利である。
そこで、前記特許文献1に記載の技術では、波形発生回路を記録ヘッドに搭載することで、装置本体側から駆動回路に記録波形信号を入力するための信号線の数を減らすことを提案している。つまり、パルス幅などの記録波形の生成に必要なデータをあらかじめ、記録ヘッドに搭載した波形発生回路にシリアル伝送して、そのデータをもとに記録開始と共に記録波形を波形発生回路から出力させるようにしているのである。
特開2000−158643号公報(段落0053〜0056及び図4)
しかし、特許文献1記載の技術では、装置本体側から駆動回路に記録波形を入力するための信号線の数は少なくなるものの、波形発生回路が余分に必要になるし、記録波形の種類毎に波形発生回路を設けなければならず、記録ヘッドの重量も重くなる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、波形発生回路を記録ヘッドに搭載することなく、記録波形の種類数よりも少ない数の信号線で、装置本体側から駆動回路に記録波形データ信号を伝送することができる記録装置を提供する。
請求項1の発明は、ドット記録を行う複数のアクチュエータを有する記録ヘッドと、この記録ヘッドの複数のアクチュエータに対して駆動パルスを出力する駆動回路と、この駆動回路に対して、記録波形データ信号と、前記各アクチュエータ毎の、選択データを含む駆動信号とを伝送する本体メイン回路とを備え、前記駆動回路は、前記記録波形データ信号にもとづいて複数種類の記録波形信号を生成し、その複数種類の記録波形信号の中から前記選択データにもとづいて所定の記録波形信号を選択する選択手段を有し、この選択手段にて選択された記録波形信号を出力する記録装置において、前記駆動回路は、前記本体メイン回路からシリアル伝送された記録波形データ信号をパラレル変換して複数種類の記録波形信号を生成するシリアルーパラレル変換回路を有し、この複数種類の記録波形信号の中から前記選択データにもとづいて所定の記録波形信号を前記選択手段が選択する構成とされていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、まず、本体メイン回路から駆動回路に対して記録波形データ信号がシリアル伝送される。そして、駆動回路において、前記記録波形データ信号が、シリアルーパラレル変換回路により複数種類の記録波形信号にパラレル変換される。このパラレル変換された複数種類の記録波形信号の中から、選択手段によって、駆動信号(記録データ信号)に含まれる選択データにもとづいて所定の記録波形信号が選択され、出力される。それから、駆動回路から、選択された記録波形を持つ駆動パルスが記録ヘッドの各アクチュエータに対して出力され、ドット記録(印字)が行われる。
よって、記録波形データ信号をシリアル伝送しパラレル変換して複数種類の記録波形信号を生成するから、従来のように波形発生回路を記録ヘッドに搭載することなく、記録波形の種類数よりも少ない信号線数で、本体メイン回路から駆動回路に複数種類の記録波形信号のための記録波形データ信号を伝送することを実現することができ、そして、選択データを含む駆動信号で、複数種類の記録波形信号からアクチュエータ毎に記録波形信号を選択することが可能となる。
よって、例えば、階調記録のために複数種類の記録波形を用意したり、カラー印字の場合に、インクの特性によって記録波形を変更する必要がある場合には、記録波形の数が多くなるので、特に有効である。
請求項2の発明は、請求項1記載の記録装置において、前記シリアルーパラレル変換回路が、前記本体メイン回路から伝送されるクロック信号にもとづき、前記記録波形データ信号を時系列に沿って順次取り込み、パラレル変換するものであることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、前記本体メイン回路から伝送されるクロック信号にもとづき、前記シリアル伝送される記録波形データ信号が、前記シリアルーパラレル変換回路によって時系列に沿って順次取り込まれることで、パラレル変換され、パラレルな複数種類の記録波形信号が生成される。
請求項3の発明は、請求項2記載の記録装置において、前記シリアルーパラレル変換回路が、前記クロック信号における各クロックパルスに対応する、シリアル伝送される前記記録波形データ信号の各状態を、前記記録波形信号の種類数に対応するパラレル信号に変換し、前記本体メイン回路から出力されたラッチ信号にもとづいてパラレルな複数種類の記録波形信号として出力するものであることを特徴とする。ここで、「クロック信号における各クロックパルスに対応する」とは、クロック信号のクロックパルスの立ち上がりエッジに対応する場合だけでなく、クロックパルスの立ち下がりエッジに対応する場合も含まれる。
請求項3の発明によれば、前記シリアルーパラレル変換回路によって、前記クロック信号における各クロックパルス(例えば、各クロックパルスの立ち上がりエッジのタイミング)に対応する、シリアル伝送される前記記録波形データ信号の各状態(”1”レベルの状態、あるいは”0”レベルの状態)が時系列に沿って順次取り込まれ、前記記録波形信号の種類数に対応するパラレル信号に変換される。そして、前記本体メイン回路から出力されたラッチ信号にもとづいてパラレルな複数種類の記録波形信号として出力される。
請求項4の発明は、請求項3記載の記録装置において、前記ラッチ信号が、一定数のクロックパルスの群を挟んだ所定周期で出力され、前記変換されたパラレル信号の各状態は、次のクロックパルスの群に対応する、シリアル伝送される前記記録波形データ信号の各状態にもとづいて変更されることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、一定数のクロックパルスの群を挟んだ所定周期で、前記ラッチ信号が繰り返し出力され、前記ラッチ信号にもとづいて前記パラレルな複数種類の記録波形信号が出力される。また、前記変換されたパラレル信号の各状態は、次の、一定数のクロックパルスの群に対応する、シリアル伝送される前記記録波形データ信号の各状態にもとづいて変更されるので、前記所定周期毎に、前記出力されるパラレルな複数種類の記録波形信号は変更されることになる。
請求項5の発明は、請求項4記載の記録装置において、前記各記録波形信号が、1または複数の駆動パルスを含み、前記シリアル伝送される記録波形データ信号が、前記各記録波形信号の駆動パルスの状態を、前記クロックパルスの群ごとにシリアルに含むことを特徴とする。
請求項5の発明によれば、前記シリアル伝送される記録波形データ信号は、前記各記録波形信号の駆動パルスの状態を、前記クロックパルスの群ごとにシリアルに含むようにしているので、前記シリアルーパラレル変換回路によって前記クロック信号にもとづいてパラレル変換され、1または複数の駆動パルスを含む記録波形信号が、パラレルな複数種類の記録波形信号として出力される。
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の記録装置において、前記シリアルーパラレル変換回路が、前記記録波形信号を、一定の周期で繰り返し出力していることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、記録波形信号が一定の周期で繰り返し出力されるので、駆動信号(記録データ信号)に含まれる選択データにもとづく所定の記録波形信号の選択が、スムーズに行われる。
請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の記録装置において、前記記録ヘッドおよび駆動回路が、記録媒体に沿って移動可能なキャリッジに搭載され、前記本体メイン回路が、前記キャリッジを収容する装置本体に設けられ、前記駆動信号および記録波形データ信号は、前記装置本体とキャリッジとの間に設けられたフレキシブルケーブルを介して前記駆動回路に伝送されることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、フレキシブルケーブルを介して伝送する記録波形データ信号のための信号線の数が少なくてよくなる。
請求項8の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置において、前記記録ヘッドのアクチュエータが、前記選択された記録波形を持つ駆動パルスにもとづいて、インクを収容するインク室の容積を増減してインク液滴を噴射するものであることを特徴とする。
請求項8の発明によれば、各アクチュエータ毎に細かく駆動制御することが可能となり、噴射されるインク液滴の量の制御を容易に行うことができる。
以上のように構成したから、本発明は、本体メイン回路から駆動回路に対して記録波形データ信号をシリアル伝送し、前記駆動回路における選択手段が、前記駆動回路のシリアルーパラレル変換回路で変換された複数種類の記録波形信号の中から駆動信号に含まれる選択データにもとづいて所定の記録波形信号を選択するようにしているので、波形発生回路を記録ヘッドに搭載することなく、記録波形の種類数よりも少ない数の信号線で駆動回路に記録波形データ信号を伝送することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。なお、本実施の形態に係る記録装置は、記録媒体に沿って往復移動するキャリッジ上に記録ヘッドが搭載され、記録ヘッドからインク液滴を前記記録媒体に向けて噴射させる、周知のインクジェット式のものである。
図1は本発明の一実施の形態に係るインクジェット式の記録装置を制御する制御装置の電気的構成を示すブロック図である。
図1に示すように、(インクジェット式の記録装置の)制御装置は、記録データ信号(印字データ信号)の処理や記録装置の動作の制御を行うCPU11、このCPU11が実行するプログラムを記憶したROM12、CPU11のデータ処理時に一時的なデータの記憶を行うRAM13、ゲート回路LSIであるゲートアレイ14などからなる本体メイン回路を備えている。CPU11には、使用者(ユーザー)が印字の指示などを行うための操作パネル15、キャリッジモータM1(図示しないキャリッジを往復移動させるためのモータ)を駆動するためのモータ駆動回路16、紙送りモータM2(記録媒体である記録用紙を所定の方向に送るためのモータ)を駆動するためのモータ駆動回路17、前記記録用紙の先端を検出するペーパーセンサ18、記録ヘッド1が搭載されるキャリッジ(図示せず)の原点位置を検出する原点センサ19が接続されている。
記録ヘッド1は、駆動回路としてのヘッドドライバ21によって駆動される。このヘッドドライバ21は、記録ヘッド1とともに、前記キャリッジに搭載されている。そして、ヘッドドライバ21とゲートアレイ14との間はフレキシブルフラットケーブル22(ハーネスケーブル)を介して接続され、ヘッドドライバ21はゲートアレイ14によって制御される。
記録ヘッド1は、具体的に図示していないが、圧電素子、電歪素子などからなるアクチュエータの駆動により複数のインクを収容する各インク室の容積を個々に増減してインク液滴をノズルより噴射するものである。アクチュエータを駆動するための電極がノズル毎に設けられ、その電極はヘッドドライバ21に接続されている。ヘッドドライバ21は、ゲートアレイ14の制御にもとづいて、記録ヘッド1に適した記録波形を持つ駆動パルスを生成して各電極に印加するものである。ゲートアレイ14には、キャリッジ2の位置を検出するエンコーダセンサ20が接続されている。
CPU11と、ROM12、RAM13、ゲートアレイ14とは、アドレスバス23およびデータバス24を介して接続されている。CPU11は、ROM12に予め記憶されたプログラムに従い、印字タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号をゲートアレイ14へ伝送する。後述する記録波形信号を生成するための記録波形データ信号は、予めROM13に格納され、あるいはホストコンピュータ26からインターフェース27を介して記録データ信号とともに伝送されてRAM12またはイメージメモリ25に格納されており、記録動作時にゲートアレイ14に出力される。
ゲートアレイ14は、外部機器であるホストコンピュータ26(パーソナルコンピュータ)からインターフェース27を介して伝送されてくる画像データを、イメージメモリ25に一時的に記憶させる。さらに、ゲートアレイ14は、ホストコンピュータ26からインターフェース27を介して伝送されてくる記録データ信号にもとづいてデータ受信割込信号を生成し、その信号をCPU11へ伝送する。そして、ゲートアレイ14は、印字タイミング信号およびエンコーダセンサ20からの制御信号に従い、クロック信号CLK1と、ラッチ信号LAT1とを生成し、イメージメモリ25に一時的に記憶されている画像データにもとづいて、その画像データを前記記録用紙に形成するための駆動信号SIN0-2をクロック信号CLK1と同期して、ヘッドドライバ21へ伝送する。また、ゲートアレイ14は、前記印字タイミング信号およびエンコーダセンサ20からの制御信号に従い、前記クロック信号CLK1およびラッチ信号LAT1とは異なる周期のクロック信号CLK2と、ラッチ信号LAT2とを生成し、前記記録波形データ信号DATAを、クロック信号CLK2と同期してヘッドドライバ21へ伝送する。ゲートアレイ14からヘッドドライバ21への各信号の伝送は、ヘッドドライバ21とゲートアレイ14とを接続するフレキシブルフラットケーブル22を通じて行われる。
また、ヘッドドライバ21は、図2に示すように、駆動信号SINO-2を各アクチュエータに対応する信号にシリアルーパラレル変換するための第1のシリアルーパラレル変換器31、第1のラッチ回路32、セレクタ33、ドライバ34、記録波形データ信号を複数種類の記録波形信号にシリアルーパラレル変換するための第2のシリアルーパラレル変換器35、および第2のラッチ回路36を備えている。
記録ヘッド1が、例えば、インク室が64室設けられている64チャンネル・マルチノズルヘッドである場合、第1のシリアルーパラレル変換回路31は64ビット長のシフトレジスタから構成される。このシリアルーパラレル変換回路31には、ゲートアレイ14からクロック信号CLK1と同期してシリアル伝送されてくる駆動信号が入力される。第1のシリアルーパラレル変換回路31は、クロック信号のクロックパルスの立ち上がりエッジに従って、前記駆動信号をパラレルな信号に変換することにより、駆動信号のシリアルーパラレル変換を行い、各チャンネル毎に選択信号s0,s1,s2を設定する。各駆動信号は、それぞれこの3ビットの選択信号(選択データ)で構成され、そのビットの組合わせで、非印字を含む記録波形信号を選択するようになっている。
ラッチ回路32は、ゲートアレイ14から伝送されてくるラッチ信号LAT1の(パルスの)立ち上がりエッジに従って、各パラレルデータ信号をそれぞれラッチする。
一方、第2のシリアルーパラレル変換回路35は、記録波形の種類数に対応する6ビット長のシフトレジスタから構成される。このシリアルーパラレル変換回路35には、ゲートアレイ14からクロック信号CLK2と同期してシリアル伝送されてくる記録波形データ信号DATAが入力され、クロック信号CLK2のクロックパルスの立ち上がりエッジにもとづき、記録波形データ信号を6種類の記録波形信号FIRE 01-06にパラレル変換することにより、記録波形データ信号のシリアルーパラレル変換が行われる。そして、第2のラッチ回路36は、ゲートアレイ14から伝送されてくるラッチ信号LAT2の(パルスの)立ち上がりエッジに従って、6種類の記録波形信号FIRE 01-06(パラレル信号)をそれぞれラッチする。
各チャンネル毎に設けられた64個のセレクタ33は、それぞれ、ラッチ回路32から出力されるパラレルな駆動信号(選択データを含む)にもとづき、第2のラッチ回路36からパラレル出力される複数種類の記録波形信号FIRE 01-06の中の一つを選択して、ドライバ34に出力する。
例えばパルス数が相互に異なる6種類の記録波形信号を用意している場合、これら複数種類の記録波形信号は常に一定の周期で繰り返し出力されている。また、各セレクタ33は、駆動信号が3つの選択信号s0,s1,s2を含んでおり、その選択信号の入力に応じていずれかの記録波形信号(非印字を含む)を選択する。具体的には、各選択信号s0,s1,s2が0,0,0では非印字を、0,1,0では記録波形信号FIRE 01を、0,0,1では記録波形信号FIRE 02を、1,0,0では記録波形信号FIRE 03をそれぞれ選択するというように、ノズル単位で非印字を含んで7つの階調を得ることができる。
各ドライバ34は、それぞれセレクタ33から出力された記録波形信号FIRE 01-06にもとづいて、記録ヘッド1に適した電圧の駆動パルスを生成し、選択された記録波形を持つ駆動パルスを記録ヘッド1の各インク室の電極へ出力する。
なお、記録ヘッド1が64チャンネルでない場合には、第1のシリアルーパラレル変換回路31のビット長と、セレクタ33及びドライバ34のそれぞれの個数とを、記録ヘッド1のチャネル数と同じにすれば、同様に適用することが可能である。また、記録波形信号の種類数が6種類でない場合には、第2のシリアルーパラレル変換回路35のビット長を記録波形信号の種類数と同じにすれば、同様に適用することが可能である。
次に、ヘッドドライバ21に伝達される各種の信号のタイミングチャートを示す図3を参照して、ヘッドドライバ21における各々の信号の処理タイミングについて説明する。
駆動信号は、イメージメモリ25からゲートアレイ14によって読み出され、フレキシブルフラットケーブル22を介してヘッドドライバ21にシリアル伝送され、第1のシリアルーパラレル変換回路31によってパラレル展開されてラッチ回路32から、各セレクタ33に3ビットの選択データとして出力される。各セレクタ33はそれぞれの選択データをもとに、第2のシリアルーパラレル変換回路35からパラレル伝送により入力される複数種類の記録波形信号の何れかを選択し、記録ヘッド1の複数の噴射ノズル(図示せず)の各々のインク噴射のための記録波形信号FIRE 01-06として、ドライバ34に出力する。
一方、ゲートアレイ14から出力された記録波形データ信号DATAは、図3に示すように、6種類の記録波形信号FIRE 01-06の先頭からの各状態を、クロック信号CLK2の6個の各クロックパルスに対応してシリアルに含む。また、記録波形データ信号DATAは、記録波形信号FIRE 01-06がそれぞれ1または複数の駆動パルスを含むように、順次隣接するラッチ信号LAT2間に挟まれるそれぞれのクロックパルスに対応して記録波形信号FIRE 01-06の各状態をそれぞれ群(1〜6)として含む。
したがって、第2のシリアルーパラレル変換回路35は、まずタイミングT0−T1間の第1群の記録波形データ信号DATAをクロック信号CLK2のクロックパルスの立ち上がりエッジにもとづいて時系列に沿って順次取り込み、複数種類の記録波形信号にパラレル変換する。そして、タイミングT1でラッチ信号LAT2が立ち上がると、ラッチ回路36は、第2のシリアルーパラレル変換回路35に展開した記録波形データ信号DATAの各ビットを、記録波形信号FIRE 01-06の最初のビットとしてラッチする。
例えば、図3において、第1群におけるクロックパルス06の立ち上がりにおいて記録波形データ信号は”1”レベルの状態であるので、記録波形信号FIRE 06は”1”レベルとされ、次のクロックパルス05の立ち上がりにおいて記録波形データ信号は”1”レベルの状態であるので、記録波形信号FIRE 05も”1”レベルとされる。同様にして、記録波形信号FIRE 04は”0”レベル、記録波形信号FIRE 03は”1”レベル、記録波形信号FIRE 02は”0”レベル、記録波形信号FIRE 01は”1”レベルとされる。
同様にして第2群の記録波形データ信号DATAが第2のシリアルーパラレル変換回路35に展開され、タイミングT2でラッチ信号LAT2によってラッチ回路36にラッチされると、前述のように設定された記録波形信号FIRE 01-06の各電圧レベルは、第2群の記録波形データ信号DATAの内容に応じてそれぞれ切り替えられる。例えば、クロックパルス06の立ち上がりにおいて記録波形データ信号DATAは”0”レベルにあるので、タイミングT2において記録波形信号FIRE06は、”0”レベルに切り替えられる。
さらにタイミングT3、T4、T5において、第3群、第4群、第5群及び第6群の記録波形データ信号DATAの内容に応じてそれぞれ記録波形信号FIRE 01-06の各電圧レベルが切り替えられる。その結果、記録波形信号FIRE 01-06は、1または複数の駆動パルスを含む記録波形として形成され、各セレクタ33にそれぞれ入力される。
そして、各セレクタ33に入力された複数の記録波形信号FIRE 01-06は、第1のラッチ回路32から出力された駆動信号、すなわち選択データs0-0〜2の内容にもとづいて選択され、ドライバ34を経て、選択された記録波形を持つ駆動パルスとして記録ヘッド1の各インク室の電極へ出力され、噴射が行われる。これによって、選択データsO-0〜2の内容にもとづいて、記録波形信号に含まれる駆動パルス数またはパルス幅に応じたインク滴が噴射され、階調記録が行われる。
記録条件が変わらない限り、記録波形信号FIRE 01-06を生成するための記録波形データ信号DATAは、ゲートアレイ14によってタイミングT0からT6の周期で繰り返し読み出され、第2のシリアルーパラレル変換回路35、第2のラッチ回路36から記録波形信号FIRE 01-06として繰り返し出力される。
実施形態の記録装置は、記録波形信号FIRE 01-06の長さ(T1からT6の長さに、第6群の波形データがない部分を含む長さ)を記録周期として駆動される。第1のラッチ回路32に入力されるラッチ信号LAT1の周期は、上記記録周期に適合するものであればよい。
カラー記録のインクジェット記録装置においては、各インク色の記録ヘッドのための記録波形信号がインクの特性に応じて設定され、すべての記録ヘッドのための記録波形データ信号がシリアルに伝送されて各記録ヘッドごとに複数の記録波形信号がパラレルに展開される。この場合、第2のシリアルーパラレル変換回路35、第2のラッチ回路36は、記録波形信号数×記録ヘッド数のビット数のものが使用される。あるいは、各記録ヘッドごとに第2のシリアルーパラレル変換回路35、第2のラッチ回路36が設けられ、ゲートアレイ14から各記録ヘッドごとに記録波形データ信号がシリアル伝送されるように構成することもできる。
また、記録波形信号FIRE 01-06を記録条件に応じて変更するように、記録波形データ信号DATAを適宜書き換えてホストコンピュータ26から伝送し、RAM12またはイメージメモリ25に格納するように構成することもできる。例えば、ほぼ同時に噴射する多数の画像データをホストコンピュータ26から伝送するとき、電力ピークを避けるため、あるいはクロストークを避けるために、その画像データとともに、多数の駆動パルスが重ならないように設定された記録波形データ信号DATAを伝送する。
さらに、温度など環境条件に応じて、ゲートアレイ14から出力する記録波形データ信号DATAを補正するように構成することもできる。
前記実施の形態においては、インクジェット式の記録装置について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、インパクト式記録ヘッドおよびサーマル式記録ヘッドなどを用いる記録装置にも適用することができる。
また、記録濃度(印字濃度)の階調制御だけでなく、履歴制御、すなわちインパクト式記録ヘッドではインパクト素子に残る振動を考慮して前後の記録データの有無により記録波形を選択したり、サーマル式記録ヘッドでも発熱素子に残る熱を考慮して前後の記録データの有無により記録波形を選択することにも適用することもできる。
本発明の実施形態に係るインクジェット式の記録装置を制御する制御装置の電気的構成を示すブロック図である。 ヘッドドライバの一実施の形態を示すブロック図である。 前記実施の形態(図2)に係るヘッドドライバの動作のタイミングチャート図である。
符号の説明
1 記録ヘッド
11 CPU
14 ゲートアレイ
21 ヘッドドライバ(駆動回路)
22 フレキシブルフラットケーブル
33 セレクタ(選択手段)
35 第2のシリアルーパラレル変換回路

Claims (8)

  1. ドット記録を行う複数のアクチュエータを有する記録ヘッドと、この記録ヘッドの複数のアクチュエータに対して駆動パルスを出力する駆動回路と、この駆動回路に対して、記録波形データ信号と、前記各アクチュエータ毎の、選択データを含む駆動信号とを伝送する本体メイン回路とを備え、前記駆動回路は、前記記録波形データ信号にもとづいて複数種類の記録波形信号を生成し、その複数種類の記録波形信号の中から前記選択データにもとづいて所定の記録波形信号を選択する選択手段を有し、この選択手段にて選択された記録波形信号を出力する記録装置において、
    前記駆動回路は、前記本体メイン回路からシリアル伝送された記録波形データ信号をパラレル変換して複数種類の記録波形信号を生成するシリアルーパラレル変換回路を有し、この複数種類の記録波形信号の中から前記選択データにもとづいて所定の記録波形信号を前記選択手段が選択する構成とされていることを特徴とする記録装置。
  2. 前記シリアルーパラレル変換回路は、前記本体メイン回路から伝送されるクロック信号にもとづき、前記記録波形データ信号を時系列に沿って順次取り込み、パラレル変換するものであることを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記シリアルーパラレル変換回路は、前記クロック信号における各クロックパルスに対応する、シリアル伝送される前記記録波形データ信号の各状態を、前記記録波形信号の種類数に対応するパラレル信号に変換し、前記本体メイン回路から出力されたラッチ信号にもとづいてパラレルな複数種類の記録波形信号として出力するものであることを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 前記ラッチ信号は、一定数のクロックパルスの群を挟んだ所定周期で出力され、
    前記変換されたパラレル信号の各状態は、次のクロックパルスの群に対応する、シリアル伝送される前記記録波形データ信号の各状態にもとづいて変更されることを特徴とする請求項3記載の記録装置。
  5. 前記各記録波形信号は、1または複数の駆動パルスを含み、前記シリアル伝送される記録波形データ信号は、前記各記録波形信号の駆動パルスの状態を、前記クロックパルスの群ごとにシリアルに含むことを特徴とする請求項4記載の記録装置。
  6. 前記シリアルーパラレル変換回路は、前記記録波形信号を、一定の周期で繰り返し出力していることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッドおよび駆動回路は、記録媒体に沿って移動可能なキャリッジに搭載され、
    前記本体メイン回路は、前記キャリッジを収容する装置本体に設けられ、前記駆動信号および記録波形データ信号は、前記装置本体とキャリッジとの間に設けられたフレキシブルケーブルを介して前記駆動回路に伝送されることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の記録装置。
  8. 前記記録ヘッドのアクチュエータは、前記選択された記録波形を持つ駆動パルスにもとづいて、インクを収容するインク室の容積を増減してインク液滴を噴射するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の記録装置。
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