JP2001205807A - 双方向インタフェースを備える印刷ヘッドユニットおよび印刷装置 - Google Patents

双方向インタフェースを備える印刷ヘッドユニットおよび印刷装置

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JP2001205807A
JP2001205807A JP2000019986A JP2000019986A JP2001205807A JP 2001205807 A JP2001205807 A JP 2001205807A JP 2000019986 A JP2000019986 A JP 2000019986A JP 2000019986 A JP2000019986 A JP 2000019986A JP 2001205807 A JP2001205807 A JP 2001205807A
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Hideyuki Isamoto
英之 諫本
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印刷ヘッドの制御性能を向上させるととも
に、印刷ヘッドの種々の機能を印刷装置本体側から利用
することが容易な印刷ヘッドユニットおよびそれを用い
た印刷装置を提供すること。 【解決手段】 複数のノズルと、複数のノズルからイン
ク滴を吐出させるための複数の駆動素子と、駆動素子を
駆動させるための駆動波形を生成する駆動波形生成回路
と、駆動素子に駆動波形を選択的に供給することによっ
て駆動素子を駆動させる駆動素子駆動部と、駆動波形生
成回路と駆動素子駆動部を制御するヘッド制御部と、ヘ
ッド制御部に接続され,印刷装置の本体との間で双方向
通信を行うことが可能な双方向インタフェースとを備え
た印刷ヘッドユニットを用いる。また、この印刷ヘッド
ユニットとの間で双方向通信を行うことが可能な双方向
インタフェースを備えた印刷装置を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、双方向インタフェ
ースを備える印刷ヘッドユニットおよび印刷装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクを印刷ヘッドから吐出するタイプのカラー
プリンタが普及している。図8は、従来の印刷装置の全
体構成を示すブロック図である。印刷装置は、コンピュ
ータ90と、プリンタ120とによって構成されてい
る。また、プリンタ120は、プリンタ本体130と、
印刷ヘッドユニット150とによって構成されている。
プリンタ本体130は、制御回路40と、紙送りモータ
23と、主走査を行うキャリッジモータ24と、を備え
ている。なお、制御回路40と印刷ヘッドユニット15
0とは、フレキシブルフラットケーブルFFCによって
接続されている。
【0003】制御回路40は、コンピュータ90からの
印刷信号等を受け取るインタフェース141と、各種デ
ータの記憶を行うRAM142と、各種データ処理のた
めのルーチン等を記憶したROM143と、発振回路1
44と、CPU等からなる制御部145と、駆動波形生
成回路146と、紙送りモータ122やキャリッジモー
タ124や印刷ヘッドユニット150に印刷データや駆
動波形信号を送るためのインタフェース147と、を備
えている。
【0004】このようなプリンタ120においては、各
種データの処理や、各種信号の生成は、プリンタ本体1
30内の制御回路40で行い、制御回路40で生成した
信号を印刷ヘッドユニット150に送っていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近では、
印刷ヘッドユニット150に印刷ヘッドの温度を検出す
る温度センサや、インクカートリッジのインク残量を検
出する装置などを設置して種々の機能を備えることが行
われている。しかし、このようにすると、上記検出デー
タの伝送に用いる信号線の数が増加してケーブルFFC
の引き廻しが困難になる傾向にあった。また、駆動波形
生成回路146がプリンタ本体130に設置されている
ため、印刷ヘッドユニット150に送られる信号電圧の
振幅が大きく、信号線にノイズが載ってしまったり、あ
るいは、フレキシブルフラットケーブルFFCのインダ
クタンス成分のために駆動波形信号COMが歪んでしま
う場合があった。
【0006】本発明は、上述の課題を解決するためにな
されたものであり、印刷ヘッドの制御性能を向上させる
とともに、印刷ヘッドの種々の機能を印刷装置本体側か
ら利用することが容易な印刷ヘッドユニットおよびそれ
を用いた印刷装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明で
は、複数のノズルと、複数のノズルからインク滴を吐出
させるための複数の駆動素子と、駆動素子を駆動させる
ための駆動波形を生成する駆動波形生成回路と、駆動素
子に駆動波形を選択的に供給することによって駆動素子
を駆動させる駆動素子駆動部と、駆動波形生成回路と駆
動素子駆動部を制御するヘッド制御部と、ヘッド制御部
に接続され,印刷装置の本体との間で双方向通信を行う
ことが可能な双方向インタフェースとを備えた印刷ヘッ
ドユニットを用いる。
【0008】こうすれば、印刷ヘッドの制御性を向上さ
せるとともに、印刷ヘッドの種々の機能を印刷装置本体
側から利用することが容易になる。
【0009】なお、本発明の印刷ヘッドユニットは、更
に印刷ヘッドの温度を検出するための温度センサを備え
るようにし、ヘッド制御部は、双方向インタフェースを
介して印刷装置の本体から与えられた温度要求信号に応
じて温度センサが検出した温度を印刷装置の本体に伝送
するようにしてもよい。こうすれば、印刷装置の本体に
おいて、印刷ヘッドの温度に基づいて駆動波形を生成す
るために使用する温度補正された駆動波形データを印刷
ヘッドユニットに供給するようにすることができる。
【0010】また、更に、インクカートリッジに関する
情報を記憶するメモリを有するインクカートリッジを搭
載するためのインクカートリッジ搭載部を備えるように
し、ヘッド制御部は、双方向インタフェースを介して印
刷装置の本体から与えられたカートリッジ情報要求信号
に応じてインクカートリッジに関する情報を印刷装置の
本体に伝送するようにしてもよい。こうすれば、印刷装
置の本体において、インクカートリッジに関する各種情
報に基づいて所望の各種処理を行うようにすることがで
きる。
【0011】また、更に、インクカートリッジのインク
残量を検出するインク残量検出部を備えるようにし、ヘ
ッド制御部は、双方向インタフェースを介して印刷装置
の本体から与えられたインク残量要求信号に応じてイン
ク残量を印刷装置の本体に伝送するようにしてもよい。
こうすれば、印刷装置の本体において、インク残量に基
づいて所望の各種処理を行うようにすることができる。
【0012】なお、本発明は、印刷ヘッドユニット、印
刷装置、記録媒体等の種々の形態で実現することができ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき以下の順で説明する。 A.印刷装置の構成: B.印刷ヘッドユニット: C.回路構成: D.駆動波形の生成: E.双方向通信: F.変形例:
【0014】A.印刷装置の構成:図1は、本発明の実
施例としてのインクジェットプリンタ20を備えた印刷
システムの概略構成図である。このプリンタ20は、紙
送りモータ22によって印刷用紙Pを副走査方向に搬送
する副走査送り機構と、キャリッジモータ24によって
キャリッジ30をプラテン26の軸方向に(主走査方
向)に往復動させる主操作送り機構と、キャリッジ30
に搭載された印刷ヘッドユニット60を駆動してインク
の吐出およびドット形成を制御するヘッド駆動機構と、
これら紙送りモータ24,印刷ヘッドユニット60およ
び操作パネル32とのやり取りを司る主制御回路40と
を備えている。主制御回路40は、コネクタ89を介し
てコンピュータ90に接続されている。
【0015】印刷用紙Pを搬送する副走査送り機構は、
紙送りモータ22の回転をプラテン26と用紙搬送ロー
ラ(図示せず)とに伝達するギヤトレインを備える(図
示省略)。また、キャリッジ30を往復動させる主走査
送り機構は、プラテン26の軸と並行に架設されキャリ
ッジ30を摺動可能に保持する摺動軸34と、キャリッ
ジモータ24との間の無端の駆動ベルト36を張設する
プーリ38と、キャリッジ30の原点位置を検出する位
置センサ39とを備えている。
【0016】B.印刷ヘッドユニット:図2は、印刷ヘ
ッドユニット60の構成を示す説明図である。図2に示
すように、印刷ヘッドユニット60は、略L字形状をし
ており、図示しないブラックインク用カートリッジとシ
アン(C),ライトシアン(LC),マゼンタ(M),
ライトマゼンタ(LM),イエロ(Y)の5色のインク
を備えたカラーインク用カートリッジとを搭載可能であ
って、両カートリッジを装着可能に仕切る仕切り板31
を供えている。
【0017】印刷ヘッドユニット60の底部には、印刷
ヘッド28にインクカートリッジからのインクを導く導
入管71〜76が立設されている。印刷ヘッドユニット
60にブラックインク用カートリッジおよびカラーイン
ク用カートリッジを上方から装着すると、各カートリッ
ジに設けられた接続孔に導入管71〜76が挿入され、
それぞれの導入管から各色インクが印刷ヘッド28に導
かれる。
【0018】この印刷ヘッドユニット60には、接点1
02が設けられており、インクカートリッジが装着され
たときに、後述するインクカートリッジに設けられたメ
モリの接点と接触するようになっている。
【0019】C.回路構成:図3は、本発明の一実施例
としてのインクジェットプリンタ20の回路構成を示す
ブロック図である。インクジェットプリンタ20の回路
は、プリンタ本体44内の回路と、印刷ヘッドユニット
60内の回路とに分けられている。プリンタ本体44
は、主制御回路40と、双方向インタフェース42とを
備えている。印刷ヘッドユニット60は、双方向インタ
フェース62と、制御回路64と、駆動波形生成回路4
6と、ピエゾ素子駆動ドライバ用のIC50と、複数の
ピエゾ素子55と、温度センサ66と、インクカートリ
ッジのインク残量を検出するインク残量検出部68と、
を備えている。
【0020】印刷ヘッドユニット60には、カラーイン
ク用カートリッジ70と、ブラックインク用カートリッ
ジ(図示省略)とが搭載される(以下、カラーインク用
カートリッジ70と、ブラックインク用カートリッジと
を合わせて「インクカートリッジ70」とも呼ぶ)。イ
ンクカートリッジ70は、インクカートリッジ70に関
するデータを記憶したメモリ77を備えている。このメ
モリ77には、カートリッジの各インクタンク内のイン
ク色,インク使用量,およびインク粘度、カートリッジ
の製造番号,および開封時期等のインクカートリッジに
関する各種の情報を示すデータを記憶可能である。な
お、このメモリ77としては、EEPROM等の書き換
え可能な不揮発性メモリを用いることができる。
【0021】印刷ヘッド60の制御回路64は、図示し
ないRAM,ROM,発振回路などを備えており、駆動
波形生成回路46や、ピエゾ素子駆動ドライバ用のIC
50に必要な各種信号を生成する。なお、制御回路64
の機能の一部をプリンタ本体44の主制御回路40で行
うようにしてもよい。あるいは、プリンタ本体44の主
制御回路40の機能の一部を制御回路64で行うように
してもよい。
【0022】温度センサ66は、印刷ヘッド28(図2
参照)の内部、あるいは、その近傍に設けられており、
印刷ヘッド28の温度を測定するためのものである。印
刷ヘッド28の温度は、種々の目的のために利用可能で
ある。例えば、印刷へッド28の温度に応じて、駆動波
形COMを補正することによって、インク滴の吐出量を
適正に保つことができる。この理由は、インクの粘度は
温度によって異なるからである。即ち、インクの温度が
高いときにはその粘度は低く、一方、インクの温度が低
いときにはその粘度は高い。従って、印刷ヘッド28か
ら吐出されるインク滴の吐出量を適正に保つためには、
温度に応じて駆動波形COMを補正することが有効であ
る。
【0023】インク残量検出部68は、印刷ヘッドユニ
ット60に搭載されたインクカートリッジ70のインク
残量を物理的に検出する。この手段としては、電気的に
検出する手段や、光学的に検出する手段などの種々の公
知技術を用いることが可能である。例えば、インクカー
トリッジ70のインクタンク内に電極を設けておき、イ
ンクの抵抗を測定することによってインク残量を検出す
る方法や、インクタンク内のインク吸収体の光反射率を
測定することによってインク残量を検出する方法を利用
することが可能である。
【0024】D.駆動波形の生成:図4は、駆動波形生
成回路46の内部構成を示すブロック図である。駆動波
形生成回路46は、制御部回路64から与えられる駆動
波形データを記憶するメモリ80と、メモリ80から読
み出された駆動波形データを一時的に保持する第1ラッ
チ81と、第1ラッチ81の出力と後述する第2ラッチ
83の出力とを加算する加算器82と、第2ラッチ83
と、第2ラッチ83の出力をアナログ信号に変換するデ
ジタル/アナログ変換器85と、を備えている。また変
換されたアナログ信号をピエゾ素子が動作する電圧まで
増幅する電圧増幅部86と、増幅された電圧信号に対応
した電流供給を行うための電流増幅部87も備えてい
る。加算器82と第2ラッチ83とは、駆動波形データ
を累算する累算部84を構成する。駆動波形生成回路4
6には、制御回路64から種々の信号が供給される。即
ち、メモリ80には、第1のクロック信号CLK1と、
駆動波形データを表すデータ信号と、アドレス信号A0
〜A4と、イネーブル信号と、が供給されている。ま
た、第1ラッチ81には、第2のクロック信号CLK2
と、リセット信号RESETとが供給されている。第2
ラッチ83には、第3のクロック信号CLK3と、リセ
ット信号RESETとが供給されている。第1と第2の
ラッチ81,83に供給されるリセット信号RESET
は、同じものである。
【0025】図5は、メモリ80内に駆動波形データを
書きこむタイミングを示すタイミングチャートである。
駆動波形COMの生成に先立って、駆動波形データを示
すデータ信号と、そのデータ信号のアドレスとが、第1
のクロック信号CLK1に同期して、制御回路64から
メモリ80に供給される。データ信号は1ビットである
が、図5に示したように、第1のクロック信号CLK1
を同期信号とするシリアル転送によって、駆動波形デー
タが1ビットずつ転送される。即ち、制御回路64から
メモリ80へ駆動波形データを転送する場合には、ま
ず、第1のクロック信号CLK1に同期してデータ信号
を複数ビット分供給する。その後、このデータを格納す
るための書きこみアドレスを表すアドレス信号A0〜A
4と、イネーブル信号とを供給する。メモリ80は、こ
のイネーブル信号が供給されたタイミングでアドレス信
号を読み取り、受け取った駆動波形データをそのアドレ
スに書きこむ。アドレス信号A0〜A4は5ビットなの
で、最大32種類の駆動波形データをメモリ80に記憶
しておくことができる。
【0026】図6は、駆動波形生成回路46において駆
動波形を生成していく過程を示す説明図である。メモリ
80内への駆動波形データの書き込みが終了した後、読
出しアドレスBがアドレス信号A0〜A4として出力さ
れると、メモリ80から最初の駆動波形データΔV1が
出力される。その後、第2のクロック信号CLK2のパ
ルスが発生すると、この駆動波形データΔV1が第1ラ
ッチ81に保持される。この状態で、次に第3のクロッ
ク信号CLK3のパルスが発生すると、第2ラッチ83
の18ビットの出力と、第1ラッチ81の16ビットの
出力とが加算器82により加算され、その加算結果が第
2ラッチ83に保持される。即ち、図6に示したよう
に、一旦、アドレス信号に対応した駆動波形データが選
択されると、その後、第3のクロック信号CLK3のパ
ルスを受けるたびに、第2ラッチ83の出力には、その
駆動波形データの値が累算されていく。なお、第3のク
ロック信号CLK3のパルスの発生周期は一定である必
要はなく、所望の累算タイミングが得られるように変化
させてもよい。
【0027】図6に示した例では、アドレスBには、第
3のクロック信号CLK3の1周期t当たりの電圧をΔ
V1だけ上昇させることを示す駆動波形データが格納さ
れている。従って、第2のクロック信号CLK2により
アドレスBが有効になると、ΔV1ずつ電圧が上昇して
いくことになる。また、アドレスAには、駆動波形デー
タとしてΔV2=0、即ち、電圧を保持することを示す
値が格納されている。従って、第2のクロック信号CL
K2によりアドレスAが有効になると、駆動信号の波形
は、増減のないフラットな状態に保たれる。また、アド
レスCには、第3のクロック信号CLK3の1周期t当
たりの電圧をΔV3だけ低下させることを示す駆動波形
データが格納されている。従って、第2のクロック信号
CLK2によりアドレスCが有効になった後は、ΔV3
ずつ電圧が低下していくことになる。なお、増加か減少
かは、各アドレスに格納されたデータの符号により決定
される。
【0028】こうして、加算器82により加算された1
8ビットの加算結果のうち、上位10ビットの電圧レベ
ルデータD0は、デジタル/アナログ変換器85に入力
される。また、18ビットの加算結果全体は、加算器8
2に再入力される。この結果、第2ラッチ83から出力
される電圧レベルデータD0は、図6(a)に示したよ
うに段階的に変化する。この電圧レベルデータD0は、
デジタル/アナログ変換器85により変換され、図6
(b)に示した駆動波形が形成される。
【0029】図7は、ピエゾ素子駆動ドライバ用のIC
50の電気的な構成を示すブロック図である。ピエゾ素
子駆動ドライバ用のIC50は、ノズルの数に対応した
複数のシフトレジスタ51A〜51Nと、複数のラッチ
回路52A〜52Nと、複数のレベルシフタ53A〜5
3Nと、複数のスイッチ回路54A〜54Nと、複数の
ピエゾ素子55A〜55Nと、を備えている。印刷信号
SIは、制御回路64内の発振回路からのクロック信号
CLKに同期してシフトレジスタ51A〜51Nに入力
される。そして、ラッチ信号LATに同期してラッチ回
路52A〜52Nにラッチされる。ラッチされた印刷信
号SIは、レベルシフタ53A〜53Nによりスイッチ
回路54A〜54Nを駆動できる電圧まで増幅され、ス
イッチ回路54A〜54Nに供給される。スイッチ回路
54A〜54Nの入力側には、駆動波形生成回路46か
らの駆動信号COMが入力され、出力側にはピエゾ素子
55A〜55Nが接続されている。
【0030】スイッチ回路54A〜54Nは、例えば、
印刷信号SIが「1」の場合は駆動信号COMをピエゾ
素子55A〜55Nに供給して動作させ、「0」の場合
は遮断して動作させない。ピエゾ素子は、周知のよう
に、電圧の印加により結晶構造が歪み、電気−機械エネ
ルギの変換を極めて高速に行う素子である。図示しない
が、駆動信号COMがピエゾ素子55A〜55Nに供給
されると、それに応じてピエゾ素子55A〜55Nは変
形し、インク室の壁も変形する。これによりノズルから
のインク滴の吐出を制御する。吐出されたインク滴が印
刷媒体に付着することにより印刷が行われる。
【0031】E.双方向通信:印刷装置本体44と印刷
ヘッドユニット60に設けられた2つの双方向インタフ
ェース42,62(図3参照)は、プリンタ本体44の
主制御回路40と印刷ヘッドユニット60との間での双
方向通信を行うためのインタフェースである。プリンタ
本体44から印刷ヘッドユニット60へは、印刷データ
や、駆動波形データや、データリクエスト信号などが送
られる。データリクエスト信号は、温度センサ66が検
出した温度データや、インク残量検出部68が検出した
インク残量データや、インクカートリッジ70に備えた
メモリ77に記憶したデータを要求する信号である。一
方、印刷ヘッドユニット60からプリンタ本体44へ
は、温度センサ66が検出した温度データや、インク残
量検出部68が検出したインク残量データや、メモリ7
7に記憶されたデータや、駆動波形データが送られる。
なお、駆動波形データが印刷ヘッドユニット60からプ
リンタ本体44に送られるのは、実際に駆動波形生成回
路46に送られた駆動波形データが正しいか否か、即
ち、正しい駆動波形COMが生成されたか否かをチェッ
クするためである。
【0032】プリンタ本体44の主制御回路40が印刷
ヘッド28の温度を必要とするときには、温度データを
要求するデータリクエスト信号を2つの双方向インタフ
ェース42,62を介して印刷ヘッド60の制御回路6
4に送る。制御回路64は、主制御回路40から与えら
れた温度データを要求するデータリクエスト信号に応じ
て、温度センサ66が検出した印刷ヘッド28の温度を
取得し、2つの双方向インタフェース42,62を介し
て主制御回路40に温度データを送る。主制御回路40
は、検出された温度データに基づいて温度補正された駆
動波形データを駆動波形生成回路46に送る。なお、駆
動波形COMを生成するために使用する温度補正された
駆動波形データは、予め図示しないROMに記憶してお
くことができる。あるいは、基準となる駆動波形データ
を検出した温度に応じて補正するようにしてもよい。ま
た、主制御回路40は、温度センサ66が異常温度を検
出した場合には、印刷を中止して警告を発する処理を行
うこともできる。
【0033】主制御回路40が、インク残量データを要
求するデータリクエスト信号を発信すると、制御回路6
4は、このデータリクエスト信号に応じて、インクカー
トリッジ70のインク残量を返信する。そして、主制御
回路40は、検出されたインク残量に基づいて所望の処
理を行う。例えば、インクがなくなったときや、なくな
りそうなときに、ユーザにインクカートリッジ70の交
換を促すメッセージを出す処理を行うことができる。
【0034】また、主制御回路40が、インクカートリ
ッジに関する情報を要求するデータリクエスト信号を発
信すると、制御回路64は、このデータリクエスト信号
に応じて、インクカートリッジ70に設けられたメモリ
77から上述した各種データを取得して返信する。そし
て、主制御回路40は、このデータに応じて、例えば、
インクの濃度に応じて色変換処理を変更したり、インク
粘度に応じて駆動波形データを変更したりする処理を実
行する。また、インク使用量データの書き換え等を行う
ことができる。
【0035】上記実施例によれば、双方向インタフェー
スを介して各種データの通信を行うため、印刷ヘッドの
制御性を向上させるとともに、印刷ヘッドの種々の機能
を印刷装置本体側から利用することが容易になる。
【0036】また、印刷ヘッドユニット60とプリンタ
本体44との通信のための信号線の数を従来よりも減ら
すことができる。この結果、信号線の引き廻しが容易に
なり、プリンタ20の製造やメインテナンスがしやすく
なる。
【0037】また、印刷ヘッドユニット60に駆動波形
生成回路46を設置しているため、信号電圧の振幅の大
きな駆動波形信号COMをプリンタ本体44から印刷ヘ
ッドユニット60へ送る必要はない。この結果、信号線
のノイズを抑制することもできる。
【0038】また、印刷ヘッドユニット60は、駆動波
形生成回路46や、制御回路64や、ピエゾ素子駆動ド
ライバ用のIC50等を一体的に備えているため、各回
路等の特性を合わせやすいという利点もある。
【0039】また、プリンタ本体44と印刷ヘッドユニ
ット60との間で双方向通信を行うデータの規格を統一
しておけば、印刷ヘッドユニット60のみのバージョン
アップをすることが可能になる。
【0040】F.変形例:以上、本発明のいくつかの実
施の形態について説明したが、本発明はこのような実施
の形態になんら限定されるものではなく、その要旨を逸
脱しない範囲内において種々なる態様での実施が可能で
ある。例えば、以下のような変形例も可能である。
【0041】F1.変形例1:上記実施例では、ピエゾ
素子を用いたインクジェットプリンタを用いているが、
他の方法によりインク滴を吐出するプリンタを用いるも
のとしても良い。例えば、インク通路に配置したヒータ
に通電し、インク通路内に発生する気泡(バブル)によ
りインク滴を吐出するタイプのプリンタである。
【0042】F2.変形例2:上記実施例では、温度補
正された駆動波形データの供給をプリンタ本体44内の
主制御回路40が行っているが、この代わりに、印刷ヘ
ッドユニット60の制御回路64内にCPUを備えるよ
うにして、制御回路64が行うようにしてもよい。
【0043】以上で説明した本実施例の印刷装置は、コ
ンピュータによる処理を含んでいることから、この処理
を実現するためのプログラムを記録した記録媒体として
の実施の態様を採ることもできる。このような記録媒体
としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁
気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチ
カード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コ
ンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモ
リ)および外部記憶装置等の、コンピュータが読み取り
可能な種々の媒体を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例としてのインクジェットプリン
タ20を備えた印刷システムの概略構成図である。
【図2】印刷ヘッドユニット60の構成を示す説明図で
ある。
【図3】本発明の実施例としてのインクジェットプリン
タ20の回路構成を示すブロック図である。
【図4】駆動波形生成回路46の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】メモリ80内に駆動波形データを書き込むタイ
ミングを示すタイミングチャートである。
【図6】駆動波形生成回路46において駆動波形を生成
していく過程を示す説明図である。
【図7】ピエゾ素子駆動ドライバ50の電気的な構成を
示すブロック図である。
【図8】従来の印刷装置の全体構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
20…インクジェットプリンタ 22…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印刷ヘッド 30…キャリッジ 31…仕切り板 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置センサ 40…主制御回路 42…双方向インタフェース 44…プリンタ本体 46…駆動波形生成回路 50…ピエゾ素子駆動ドライバ用のIC 51A〜51N…シフトレジスタ 52A〜52N…ラッチ回路 53A〜53N…レベルシフタ 54A〜54N…スイッチ回路 55,55A〜55N…ピエゾ素子 60…印刷ヘッドユニット 62…双方向インタフェース 64…制御回路 66…温度センサ 68…インク残量検出部 70…インクカートリッジ 71〜76…導入管 77…メモリ 80…メモリ 81…第1ラッチ 82…加算器 83…第2ラッチ 84…累算部 85…D/A変換器 86…電圧増幅部 87…電流増幅部 89…コネクタ 90…コンピュータ 100…ヘッドIDシール 102…接点 120…インクジェットプリンタ 122…紙送りモータ 124…キャリッジモータ 130…プリンタ本体 141…インタフェース 142…RAM 143…ROM 144…発振回路 145…制御部 146駆動波形生成回路 147…インタフェース 150…印刷ヘッド
フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA20 EB07 EB20 EB30 EB51 EB52 EB59 EC08 EC26 EC42 FA04 KC30 2C057 AF61 AG44 AK02 AK10 AL25 AL40 AM22 BA14 2C061 AQ05 AS11 AS12 BB27 BB30 CG03 CG06 5B021 AA01 BB10 EE01 GG00 LG07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷すべき画像の印刷データに基づい
    て、印刷媒体上に画像を記録する印刷装置に用いる印刷
    ヘッドユニットであって、 複数のノズルと、 前記複数のノズルからインク滴を吐出させるための複数
    の駆動素子と、 前記駆動素子を駆動させるための駆動波形を生成する駆
    動波形生成回路と、 前記駆動素子に前記駆動波形を選択的に供給することに
    よって前記駆動素子を駆動させる駆動素子駆動部と、 前記駆動波形生成回路と前記駆動素子駆動部とを制御す
    るヘッド制御部と、 前記ヘッド制御部に接続され、前記印刷装置の本体との
    間で双方向通信を行うことが可能な双方向インタフェー
    スと、 を備える印刷ヘッドユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷ヘッドユニットであ
    って、更に、 印刷ヘッドの温度を検出するための温度センサを備えて
    おり、 前記ヘッド制御部は、前記双方向インタフェースを介し
    て前記印刷装置の本体から与えられた温度要求信号に応
    じて前記温度センサで検出した温度を前記印刷装置の本
    体に伝送する、 印刷ヘッドユニット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の印刷ヘッドユニ
    ットであって、更に、 インクカートリッジに関する情報を記憶するメモリを有
    するインクカートリッジを搭載するためのインクカート
    リッジ搭載部を備えており、 前記ヘッド制御部は、前記双方向インタフェースを介し
    て前記印刷装置の本体から与えられたカートリッジ情報
    要求信号に応じて前記インクカートリッジに関する情報
    を前記印刷装置の本体に伝送する、 印刷ヘッドユニット。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の印
    刷ヘッドユニットであって、更に、 インクカートリッジのインク残量を検出するインク残量
    検出部を備えており、 前記ヘッド制御部は、前記双方向インタフェースを介し
    て前記印刷装置の本体から与えられたインク残量要求信
    号に応じて前記インク残量検出部で検出したインク残量
    を前記印刷装置の本体に伝送する、 印刷ヘッドユニット。
  5. 【請求項5】 印刷すべき画像の印刷データに基づい
    て、印刷媒体上に画像を記録する印刷装置であって、 前記印刷装置の本体と、 請求項1ないし4のいずれかに記載の印刷ヘッドユニッ
    トと、 を備え、 前記印刷装置の本体は、前記印刷ヘッドユニットとの間
    で双方向通信を行うことが可能な双方向インタフェース
    を備える、 印刷装置。
  6. 【請求項6】 印刷すべき画像の印刷データに基づい
    て、印刷媒体上に画像を記録する印刷装置であって、 前記印刷装置の本体と、 請求項2記載の印刷ヘッドユニットと、 を備え、 前記印刷装置の本体は、前記印刷ヘッドユニットとの間
    で双方向通信を行うことが可能な双方向インタフェース
    を備えており、前記双方向インタフェースを介して前記
    印刷ヘッドユニットから前記温度データが供給されたと
    きに、前記駆動波形を生成するために使用する温度補正
    された駆動波形データを前記印刷ヘッドユニットに供給
    する、 印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または6記載の印刷装置を制御
    するためのコンピュータプログラムをコンピュータに読
    み取り可能に記録した記録媒体であって、前記印刷ヘッ
    ドユニットと前記印刷装置の本体との間で双方向通信を
    行う機能を前記コンピュータに実現させるためのコンピ
    ュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能
    な記録媒体。
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