JP4245056B2 - 記録装置 - Google Patents

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本発明は、インクジェット記録装置などの記録装置に関する。
従来、記録装置として、キャリッジに搭載されたインクジェットヘッドを記録媒体と所定間隔をおいて該記録媒体に沿って移動させながら、インク液滴を噴射させて印字を行うインクジェット記録装置が知られている。
このようなインクジェット記録装置において、本体メイン回路(図示せず)から印字データや各種制御信号が入力される例えば図13に示すようなヘッドドライバ21を備え、このヘッドドライバ21でもって、複数チャンネルのインク噴射ノズルを有したインクジェットヘッド(印字ヘッドという)を駆動するようにしたものがある。ここに、ヘッドドライバ21は、シリアル−パラレル変換器(シフトレジスタ等)31、ラッチ回路32、ANDゲート39、ドライバ34などを備えている。シリアル−パラレル変換器31は、シリアル伝送される印字データをパラレルデータに変換するものである。
また、ラッチ回路32は、ラッチ信号に従って各パラレルデータをそれぞれラッチするものである。ANDゲート39は、それぞれ、ラッチ回路32から出力される各パラレルデータと転送されてくる印字波形(クロック)との論理積をとり、その論理積の結果である各駆動データを生成するものである。ドライバ34は、それぞれ各駆動データに基づいて、印字ヘッドに適した駆動信号を生成し、その各駆動信号を印字ヘッドの各インク室の電極へ出力する。これにより、印字ヘッドを構成するアクチュエータが変形してインク室内の圧力が変動してインクを噴射してドット印字を行う。
ところで、上記のような従来のヘッドドライバ構成では、印字波形信号が複数種用意されているものではなく、従って、ヘッドのチャンネル(ノズル)毎に各ドットのインク液滴サイズをコントロールして、例えば階調を制御できるようにはなっていない。また、ドット印字を行う場合、前後の噴射タイミングでインクを噴射したか否かで今回の印字波形を変更(履歴制御という)した方が、ヘツド駆動の残留振動の影響等により、望ましいといったことが分かっているが、簡単な構成で多種類の印字波形信号を印字ヘッドに与えてノズル毎に液滴制御を行うことは容易でなかった。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたもので、回路規模が大きくなることなく簡単な構成にて、記録ヘッドの各アクチュエータ毎に多種類の記録波形信号を与えることができ、階調制御や記録の最適化を図ることが可能で、しかも、多種類の記録波形信号を、それよりも少ない数の信号線で、キャリッジ上の記録ヘッドに伝送することが可能な記録装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、ドット記録を行う複数の記録素子を有する記録ヘッドと、この記録ヘッドの前記複数の記録素子に対して駆動パルスを出力する駆動回路と、前記複数の記録素子の各々に対する印字データを生成し前記駆動回路に対して伝送するとともに、所定の周期ごとのタイミングのときに立ち上がりのエッジ又は立ち下がりのエッジが生じえるパルス波形によって構成される複数種類の記録波形信号を生成する本体メイン回路と、前記記録ヘッドと前記駆動回路が搭載されたキャリッジとを備えた記録装置であって、前記本体メイン回路は、前記複数種類の記録波形信号を圧縮する圧縮回路を有し、前記駆動回路は、前記圧縮回路からの信号を受け、圧縮された信号を伸張して前記複数種類の記録波形信号を再生する伸張回路とを有し、前記圧縮回路は、前記複数種類の記録波形信号の各エッジの立ち上がり及び立ち下がりを検出し、検出した各エッジにそれぞれ対応する前記記録波形信号よりもパルス幅の狭い複数のエッジ情報パルスを生成するエッジ検出回路と、これらの複数のエッジ情報パスルを相互に重ならないようにずらす第1の遅延回路と、第1の遅延回路によってずらされた複数のエッジ情報パルスを高効率符号表記に変換するエンコーダとを含み、前記伸張回路は、前記エンコーダと逆の操作をすることにより前記複数のエッジ情報パルスの高効率符号表記を解除するデコーダと、高効率符号表記を解除された前記複数のエッジ情報パルスについて前記第1の遅延回路にてなされたずれを元に戻す第2の遅延回路と、ずれを元に戻された前記複数のエッジ情報パルスに基づいて前記複数種類の記録波形信号を再生する再生回路とを含み、前記エンコーダにより実行される前記複数のエッジ情報パルスの前記高効率符合表記への変換は、前記複数種類の記録波形信号のそれぞれに割り振った互いに異なる数字を2進法表記に変換するとともに、前記第1の遅延回路によってずらされた前記複数のエッジ情報パルスの各々に対して、そのエッジ情報パルスが属していた前記複数種類の記録波形信号のうちのいずれかの記録波形信号に対して割り振られた前記2進法表記に変換された前記数字を割り当てる、ことで行われることを特徴とする記録装置である。
請求項1の発明においては、本体メイン回路からの複数種類の記録波形信号のパルス波形が、まず、圧縮回路にて圧縮され、圧縮処理された後の信号が、信号の数よりも少ない信号線数でもって、キャリッジ上に搭載された記録ヘッドに伝送される。キャリッジ上では、圧縮された信号のパルス波形が、伸張回路にて伸張されて、本体メイン回路から伝送された記録波形信号が再生され、その記録波形信号に基づいて記録ヘッドが制御される。
請求項2の発明は、請求項1の記録装置において、前記キャリッジ上に搭載された記録ヘッドは、インクジェットヘッドであり、前記本体メイン回路から伝送される複数種類の記録波形信号は、前記インクジェットヘッドから複数種類の態様でインク液滴を選択的に噴射させるための駆動パルス信号である。ここで、複数種類の態様でインク液滴を噴射させるとは、液滴数等が異なることを意味する。
請求項2の発明においては、複数種類の記録波形信号のパルス波形が圧縮・伸張されて、その信号の種類よりも少ない数の信号線にて、本体メイン回路からキャリッジ上のインクジェットヘッドに対して伝送され、その駆動パルス信号に基づき、インクジェットヘッドから複数種類の態様でインク液滴が選択的に噴射される。
請求項1の発明によれば、本体メイン回路からの複数種類の記録波形信号を、圧縮回路にて前記記録波形信号を圧縮し、キャリッジ上に搭載された記録ヘッドに送り、キャリッジ上では、伸張回路にて、圧縮された信号を伸張して、本体メイン回路から伝送された記録波形信号を再生し、記録ヘッドに伝送するようにしているので、キャリッジ上の記録ヘッドへ接続する信号線の数を記録波形信号の種類の数よりも少なくして、キャリッジの移動負荷を少なくすることができる。
請求項2の発明によれば、本体メイン回路から圧縮・伸張されて送られてきた記録波形信号に基づき、記録ヘッドから複数種類のインク液滴を選択的に噴射させるようにしているので、インク液滴の種類の数に対応する信号数よりも少ない数の信号線によって、記録ヘッドから複数種類のインク液滴を選択的に噴射させることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。以下の説明においては、キャリッジ上に搭載された記録ヘッドが、インクジェットヘッドであり、本体メイン回路から複数種類の駆動信号が、インクジェットヘッドから複数種類のインク液滴を選択的に噴射させるための駆動パルス信号であるインクジェット記録装置に適用したものについて説明する。
図1は、第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の電気的構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置の制御装置は、本体メイン回路すなわち1チップ構成のマイクロコンピュータ11,ROM12,RAM13ゲートアレイ22等を備えている。マイクロコンピュータ11には、ユーザが印字の指示などを行うための操作パネル14,後述するCRモータ506を駆動するためのモータ駆動回路15,後述するLFモータ510を駆動するためのモータ駆動回路16,後述する被記録媒体としての記録用紙Pの先端を検出するペーパーセンサ17,後述するキャリッジの原点位置を検出する原点センサ18などが接続されている。
印字ヘッド3はヘッドドライバ21(駆動回路)によって駆動され、ヘッドドライバ21はゲートアレイからなる制御回路22によって制御される。印字ヘッド3およびヘッドドライバ21は、後述のキャリッジ2(図2)に搭載され、ゲートアレイ22とヘッドドライバ21の間はハーネスケーブル28を介して接続されている。印字ヘッド3は、図示していないが、圧電素子、電歪素子等からなるアクチュエータ駆動により複数のインクを収納する各インク室の容積を個々に増減してインク滴をノズルより噴射するものであり、アクチュエータを駆動するための電極がノズル毎に設けられ、その電極はヘッドドライバ21に接続されている。ヘッドドライバ21は、ゲートアレイ22の制御に基づいて、印字ヘッド3に適したパルス波形を生成して各電極に印加するものである。ゲートアレイ22には、キャリッジ2の位置を検出するエンコーダセンサ29が接続されている。
マイクロコンピュータ(1チップマイコン)11とROM12,RAM13,ゲートアレイ22とは、アドレスバス23およびデータバス24を介して接続されている。マイクロコンピュータ11は、ROM12に予め記憶されたプログラムに従い、印字タイミング信号およびリセット信号を生成し、各信号をゲートアレイ22へ転送する。
ゲートアレイ22は、印字タイミング信号およびエンコーダセンサ29からの制御信号に従い、イメージメモリ25に記憶されている画像データに基づいて、その画像データを被記録媒体に形成するための印字データ(駆動信号)と、その印字データと同期する転送クロックと、ラッチ信号と、印字波形信号(クロック)とを生成し、それら各信号をヘッドドライバ21へ転送する。また、ゲートアレイ22は、ホストコンピュータ26などの外部機器からセントロ・インターフェース27を介して転送されてくる画像データを、イメージメモリ25に記憶させる。そして、ゲートアレイ22は、ホストコンピュータ26などからセントロ・インターフェース27を介して転送されてくるセントロ・データに基づいてセントロ・データ受信割込信号を生成し、その信号をマイクロコンピュータ11へ転送する。ゲートアレイ22とヘッドドライバ21を接続する各信号は、ヘッドドライバ21とゲートアレイ22とを接続するハーネスケーブル28(フレキシブルケーブル)を介して転送される。
図2は、インクジェット記録装置の本体構成を示す斜視図である。ガイドロッド501及びガイド部材502はプリンタフレーム503に固定されている。キャリッジ2は、ガイドロッド501及びガイド部材502に各々スライド可能に支持され、ベルト505に固着されて、キャリッジモータ(CRモータ)506により駆動されて往復移動される。ベルト505は、長尺形状のガイドロッド501及びガイド部材502の両端部近傍に配置されている各プーリ507に巻回されている。一方のプーリ507はCRモータ506の駆動軸に接続されている。
キャリッジ2には、印字ヘッド3と、1チップのICから構成されるヘッドドライバ21とを備えた印字ヘッドユニット508が取り付けられている。ヘッドドライバ21は、フレキシブルなハーネスケーブル28を介してゲートアレイ22(図1)に接続されている。印字ヘッドユニット508の後部には、印字ヘッド3の各ノズルへインクを供給するインク供給源としてのインクカートリッジ509が着脱可能に搭載されている。印字ヘッド3と対向する位置には、印字用紙Pを搬送する搬送機構LFが配設されている。搬送機構LFは、搬送モータ(LFモータ)510の駆動により回転するプラテンローラ511の回転によって印字用紙Pを搬送する。プラテンローラ511のローラ軸512はプリンタフレーム503に回動可能に支承されている。
搬送機構LFの側方には、印字ヘッド3のインク噴射動作の維持・回復を行う維持・回復機構RMが設けられている。維持・回復機構RMは、吸引機構513およびキャップ514から構成されている。吸引機構513は、印字ヘッド3の使用中に、インクが乾燥したり、その内部に気泡が発生したり、ノズルのノズルプレートの外面にインク液滴が付着したりするなどの原因で発生する噴射不良を解消するために、キャップ514をノズルプレートに密着させノズルからインクを吸引する。キャップ514は、インクジェット記録装置の不使用時にノズルプレートの外面を覆ってインクの乾燥を防止する機能を兼ねる。
図3は、ヘッドドライバ21の第1例を示すブロック図である。ここでは、印字ヘッド3のインク室が64室設けられている64チャンネル・マルチノズルヘッドを駆動する場合のヘッドドライバ21を例示する。ヘッドドライバ21は、シリアル−パラレル変換器31(変換手段)、ラッチ回路32、セレクタ33(選択手段)、ドライバ34を備えている。シリアル−パラレル変換器31は、64ビット長のシフトレジスタから構成され、ゲートアレイ22から転送クロックと同期してシリアル転送されてくる印字データを入力し、転送クロックの立ち上がりに従って、印字データを各パラレルデータに変換することにより、印字データのシリアル−パラレル変換を行い、各チャンネル毎に選択信号sel-0,sel-1が設定される。各印字データは、それぞれ例えば2ビットで構成され、そのビットの組合わせで、非印字を含む印字波形の選択する選択信号を含んでいる。
ラッチ回路32は、ゲートアレイ22から転送されてくるラッチ信号の立ち上がりに従って、各パラレルデータをそれぞれラッチする。
各チャンネル毎に設けられた64個のセレクタ33は、それぞれ、ラッチ回路32から出力される各パラレル印字データ(選択信号)に基づき、ゲートアレイ22から転送されてくる複数種類の印字波形信号(クロック)の中の一つを選択し出力する。
セレクタ33にゲートアレイ22から入力される印字波形信号は、本体メイン回路側において任意に設定可能であり、ここではパルス数が相互に異なるA,B,Cの3種類が用意されていて、その例を図7(詳細は後述)に示している。これら複数種類の各信号は常に一定の周期で繰り返し出力されており、これ自身が噴射タイミング信号でもある。また、セレクタ33の真理値表を図6に示している。同図から分かるように、セレクタ33への選択信号 sel-0,sel-1入力に応じていずれかの印字波形が選択される。すなわち、各選択信号 sel-0,sel-1が、0,0では非印字を、0,1では印字波形Aを、1,0では印字波形Bを、1,1では印字波形Cをそれぞれ選択する。かくして、2ビットの選択信号を付加するだけで、ノズル単位で非印字を含んで4つの階調を得ることができる。このように、図6において、波形A,B,Cの欄の0は出力なし、1は出力あり、Xは任意の値でよいことを示す。
図3に戻って、64個のドライバ34は、それぞれセレクタ33から出力された波形信号に基づいて、印字ヘッドに適した電圧のパルス波形を生成し、その各パルス波形を印字ヘッド3の各インク室の電極へ出力する。ちなみに、印字ヘッド3が64チャンネルでない場合には、シリアル−パラレル変換器31のビット長と、セレクタ33及びドライバ34のそれぞれの個数とを、印字ヘッド3のチャネル数と同じにすればよい。
図7に示した各印字波形信号A,B,Cは、噴射パルス列の後に、所謂ストップパルスSPを付加している。ストップパルスSPは、インク液滴の噴射後に残留するノズルでのインクの振動を抑制するためのもので、これ自体では噴射しない。これにより、非所望にインク液滴が飛翔したり、次のドットの印字指令においてインク液滴の飛翔に影響するのを回避することができる。各印字波形信号A,B,Cは、1ドットの印字指令に対し、それぞれ噴射パルス数に応じた数のインク液滴を噴射し、印字用紙P上にそのインク液滴数に応じた大きさのドットを形成する。したがって、噴射パスル数が多くなるほど、形成されるドットは大きくなる。図7は、ノズルからインク液滴が飛翔する状態、印字用紙面に着弾した状態を図示する。このように、1ドットの大きさがコントロールできるので、印字波形を選択することで、各ノズル毎に容易に印字濃度の階調制御などが可能となる。
なお、印字波形は上記のように3種類だけでなく、より多くの種類を用意することにより、多くの階調制御が可能となる。これにともない、ゲートアレイ22からヘッドドライバ21に印字波形を伝送するための信号線数を増やし、印字データに含まれる選択信号を2ビットよりも多くする必要がある。また、印字波形はパルス波の波幅が異なるものを複数種類用意することにより、各インク液滴の大きさを制御するようにしてもよい。
また、階調制御を行うほかに、前後のドットの有無(履歴)によって印字波形を適宜に選択することで、印字品質の向上を図ることが可能となる。その一例を図8に示す。同図において、印字しようとする1つのドットの直前ドットと直後のドットについて、ドット有りの場合は黒丸、無しの場合は破線の白丸で示し、(a)〜(d)の各条件での当該ドットに対する噴射パルスの印字波形を適宜に選択する。直前、直後にドットが無い(a)の場合に、例えば、図8の右側に示すように、所定波幅w1の印字波形を選択し、直前にドットが有り、直後にドットが無い(b)の場合、および直前直後にドットが有る(d)の場合に、波幅w2の印字波形を選択し、直前にドットが無く、直後にドットが有る(c)の場合に、波幅w3の印字波形を選択する。ここで、各波幅は、w1>w3>w2の関係にある。なお、印字波形の種類は、上記に限られるものではなく、波高(電圧値)を変えたり、パルス数と波幅または波高を組み合わせる等したり、また、インク流路の形状等の各種条件によって、異なることもある。さらに、温度等の環境条件に応じてゲートアレイ22から出力する印字波形を補正したり、外部からI/F、ゲートアレイ22をとおして任意の印字波形を入力して意図的にドットのコントロールを行うこともできる。例えば、ドットを間引いてドラフト印字を行うような場合は、印字品質をあまり要求しないから、ストップパルスを付加しないで高速印字を選択することが可能である。
図4は、ヘッドドライバ21の第2例を示すブロック図である。上述の第1例では、印字波形信号が、装置本体側に設けられた本体メイン回路にて作成される例を示したが、以下に示す第2例では、キャリッジ2に搭載されているヘッドドライバ21に複数(ここでは3個)の波形発生器35a,35b,35c(波形発生回路)が設けられている。さらに、ヘッドドライバ21は、第1例と同様のシリアル−パラレル変換器31(変換手段)、ラッチ回路32、セレクタ33(選択手段)、ドライバ34を備えている。装置本体側のゲートアレイ22からは、印字データおよび波形データを含む印字データ/波形データ信号、それらのデータと同期する転送クロック、ラッチ信号、印字データと波形データを選択する転送データ選択信号、および一定周期で出力される噴射タイミング信号が、フレキシブルなハーネスケーブル28を介してキャリッジ上のヘッドドライバ21に伝送される。
転送データ選択信号がローの区間(図5のタイミングチャートにおいて、波形データ設定区間)では、装置本体側のゲートアレイ22は、印字データ/波形データ信号に、非印字を含む印字波形信号A,B,Cを生成するための波形データ(図5の塗りつぶし部分)を含ませ、各波形発生器35a,35b,35cに各別にロードする。そして、各波形発生器35a,35b,35cは、ロードされた波形データに基づいて、それぞれ印字波形信号A,B,Cを64個のセレクタ33の各々に対して、噴射タイミング信号に同期して出力する。
転送データ選択信号は、印字動作で改ページしたときや、新しい印字データの印字命令が入力されたとき、ローにされ、ゲートアレイ22は、環境温度等に応じて各波形データA,B,Cの波幅やストップパルスの有無を設定し、最適な状態に補正された印字波形を伝送することができる。
また、転送データ選択信号がハイ状態になると、シリアル−パラレル変換器31に印字データがロード可能な区間(図5の印字区間)になり、ゲートアレイ22には、印字データ/波形データに64このアクチュエータに対する1ドットの印字データ(128ビット分)を含ませ、シリアル−パラレル変換器31に出力する。以降、第1例と同様に、印字データは、シリアル−パラレル変換され、ラッチ信号に同期してラッチ回路32にラッチされる。その後、各セレクタ33において、波形発生器35から出力される印字波形A,B,Cのいずれかが各選択信号sel-0,sel-1に応じて選択される。
上記第2例よるヘッドドライバ21においては、キャリッジ2に搭載されているヘッドドライバ21に波形発生器35を設けているので、印字波形信号を本体メイン回路からハーネスケーブル28を介して伝送する必要がないので、同ケーブルに必要な信号線数は少なくて済む。なお、印字データと波形データとが同じ信号線で伝送されるようになっているが、別々の信号線を用いてもよい。その場合、転送クロックも別々になる。
図9は第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。本実施の形態は、前記実施の形態の第1例においては印字波形信号の数を増やすとそれにともない信号線の数を増やさなければならないが、その信号線数を増やすことなく多数の印字波形信号を伝送するように構成されている。この実施の形態では、非印字を含んで印字波形1〜7の8種類を選択することができる。
本体メイン回路には、印字波形信号のパルス波形(図10の印字波形1〜7参照)を圧縮する圧縮回路111が設けられる一方、前記キャリッジ2には、前記圧縮回路111よりの信号を受け、圧縮された信号のパルス波形を伸張して前記本体メイン回路から伝送された印字波形信号のパルス波形を再生して得る伸張回路121が設けられている。なお、キャリッジ2上には、前記実施の形態と同様に、セレクタ33のほか、シリアル−パラレル変換器31、ラッチ回路32、ドライバ34が設けられ、印字データ、転送クロック、ラッチ信号などが入力される。
よって、本体メイン回路からの複数種類の印字波形信号のパルス波形が、まず、圧縮回路111にて圧縮され、キャリッジ2上に搭載されたヘッドドライバ21に伝送される。キャリッジ2上では、伸張回路121にて、圧縮された信号のパルス波形が伸張されて、本体メイン回路から伝送された印字波形信号のパルス波形が再生され、それに基づいて、本体メイン回路からの印字データに基づいて複数の印字波形の一つが選択され、印字ヘッド3が駆動制御される。
前記圧縮回路111は、前記印字波形信号のパルス波形の各エッジの立ち上がり及び立ち下がりを検出しエッジ情報パルスを生成するエッジ検出回路112と、該エッジ検出回路112の生成したエッジ情報パルスを相互に重ならないようにずらせる第1の遅延回路113と、前記エッジ情報パルスを高効率符号表記(本例においては2進表記)するエンコーダ114とを有し、このエンコーダ114の部位において信号線の数が7本から3本に減少せしめられる結果、キャリッジ2上の印字ヘッド3に印字波形信号を伝送するのに必要な信号線の数は、信号の数の半分以下となる。よって、ハーネスケーブル28での信号線の数をあまり多くすることなく、伝送する信号の種類の数を多くすることが可能となる。
詳細に説明すると、エッジ検出回路112は、図10のAに示すように印字波形信号のパルス波形の各エッジの立ち上がり及び立ち下がりを検出して、各エッジの立ち上がり及び立ち下がりに対応するエッジ情報パルスを生成する。第1の遅延回路113は、この生成されたエッジ情報パルスを、図10のBに示すように相互に重ならないようにずらす。エンコーダ14(8−3エンコーダ)は、前記複数列のエッジ情報パルス列を各パルス発生時刻ごとに、それよりも数の少ない列のパルス列に高効率符号表記する。例えば、図10のCに示すように、遅延回路1〜7からの出力をそれぞれ「1」〜「7」と表現したとき、「1」をエンコーダ1〜3の出力のうち最下位の列(エンコーダ1)のみオンし、「3」を最下位の列とその上位の列(エンコーダ1,2)のみそれぞれオンすることで、2進表記に変換する。このように、エッジ情報パルスが高効率符号表記することで、印字波形信号のパルス波形を圧縮し、ヘッドドライバ21に信号を伝送するのに要する信号線数を少なくしている。
また、前記伸張回路121は、前記エッジ情報パルスの高効率符号表記を、上記と逆の操作をすることにより解除するデコーダ122と、前記のように本体メイン回路側の第2の遅延回路123にてずらしたエッジ情報パルスのずれを元に戻す第2の遅延回路123と、高効率符号表記を解除されたエッジ情報パルスに基づいて駆動パルス信号を生成するパルス再生回路124とを有する。ここで、各信号に遅延処理を行っているのは、単純なエンコーダ114及びデコーダ122を用いて圧縮・伸張を行うために、駆動波形のエッジ情報が重ならないようにするためである。
よって、圧縮された印字波形信号のパルス波形は、キャリッジ2上で、デコーダ122(3−8デコーダ)にて、図10のDに示すように前記エッジ情報パルスの高効率符号表記が解除され、第2の遅延回路123が、図10のEに示すように本体メイン回路側の第1の遅延回路113にてずらしたエッジ情報パルスのずれを元に戻し、それから、高効率符号表記を解除されたエッジ情報パルスに基づいて、パルス再生回路124にて、図10のFに示すように駆動パルス信号の駆動波形を生成し、波形セレクタ33に送り、それに基づきキャリッジ2上の印字ヘッド3が駆動制御される。
なお、前記実施の形態においてエッジ検出回路及び第1の遅延回路は、どちらが先に配置されても差し支えない。図11に示すように、エッジ検出回路及び第1の遅延回路を一体化してエッジ検出及び遅延回路112Aとし、この回路112Aから遅延処理されたエッジ情報パルス(図12のW)がエンコーダ114に送られるようにすることも可能である。
また、前記実施の形態においては、伸張回路121において、パルス再生回路124による駆動パルス信号の駆動波形の再生に先立って、第2の遅延回路に123よって第1の遅延回路113にてずらしたエッジ情報パルスのずれを元に戻すようにしているが、図11に示すように第2の遅延回路を省略することも可能である。このようにすると、図12のZに示すように、多数の駆動波形の同時立ち上がり及び同時立ち下がりが回避され、印字ヘッドの駆動電流が一定時間に集中することがなくなる。
また、上記各実施の形態においては、インクジェット記録装置について説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、インパクト式印字ヘッドおよびサーマル式印字ヘッド等を用いる記録装置にも適用することができる。また、印字濃度の階調制御だけでなく、履歴制御、すなわちインパクト式印字ヘッドではインパクト素子に残る振動を考慮して前後の印字データの有無により波形を選択したり、サーマル式印字ヘッドでも発熱素子に残る熱を考慮して前後の印字データの有無により波形を選択することにも適用することができる。
本発明の第1の実施形態に係るインクジェット記録装置の電気的構成を示すブロック図である。 インクジェット記録装置の本体構成を示す斜視図である。 ヘッドドライバの第1例を示すブロック図である。 ヘッドドライバの第2例を示すブロック図である。 第2例によるヘッドドライバの動作のタイミングチャートである。 セレクタの真理値表を示す図である。 印字波形信号とインク飛翔状態等を示す図である。 ドットの有無によって印字波形を選択することを説明するための図である。 第2の実施形態に係るインクジェット記録装置の制御系を示すブロック図である。 図9に示す制御系の駆動信号の波形を示す図である。 他の実施の形態についての図9と同様の図である。 他の実施の形態についての図10と同様の図である。 従来のヘッドドライバの構成図である。
符号の説明
2 キャリッジ
3 印字ヘッド(記録ヘッド)
11 マイクロコンピュータ(本体メイン回路)
21 ヘッドドライバ(駆動回路)
22 ゲートアレイ(本体メイン回路)
28 ハーネスケーブル(フレキシブルケーブル)
31 シリアル−パラレル変換器(変換手段)
33 セレクタ(選択手段)
35 波形発生器(波形発生回路)
111 圧縮回路
111A 圧縮回路
112 エッジ検出回路
112A エッジ検出及び遅延回路
113 第1の遅延回路
114 エンコーダ
121 伸張回路
121A 伸張回路
122 デコーダ
123 第2の遅延回路
124 パルス再生回路

Claims (2)

  1. ドット記録を行う複数の記録素子を有する記録ヘッドと、
    この記録ヘッドの前記複数の記録素子に対して駆動パルスを出力する駆動回路と、
    前記複数の記録素子の各々に対する印字データを生成し前記駆動回路に対して伝送するとともに、所定の周期ごとのタイミングのときに立ち上がりのエッジ又は立ち下がりのエッジが生じえるパルス波形によって構成される複数種類の記録波形信号を生成する本体メイン回路と、
    前記記録ヘッドと前記駆動回路が搭載されたキャリッジとを備えた記録装置であって、
    前記本体メイン回路は、前記複数種類の記録波形信号を圧縮する圧縮回路を有し、
    前記駆動回路は、前記圧縮回路からの信号を受け、圧縮された信号を伸張して前記複数種類の記録波形信号を再生する伸張回路とを有し、
    前記圧縮回路は、
    前記複数種類の記録波形信号の各エッジの立ち上がり及び立ち下がりを検出し、検出した各エッジにそれぞれ対応する前記記録波形信号よりもパルス幅の狭い複数のエッジ情報パルスを生成するエッジ検出回路と、
    これらの複数のエッジ情報パスルを相互に重ならないようにずらす第1の遅延回路と、第1の遅延回路によってずらされた複数のエッジ情報パルスを高効率符号表記に変換するエンコーダとを含み、
    前記伸張回路は、前記エンコーダと逆の操作をすることにより前記複数のエッジ情報パルスの高効率符号表記を解除するデコーダと、高効率符号表記を解除された前記複数のエッジ情報パルスについて前記第1の遅延回路にてなされたずれを元に戻す第2の遅延回路と、ずれを元に戻された前記複数のエッジ情報パルスに基づいて前記複数種類の記録波形信号を再生する再生回路とを含み、
    前記エンコーダにより実行される前記複数のエッジ情報パルスの前記高効率符合表記への変換は、
    前記複数種類の記録波形信号のそれぞれに割り振った互いに異なる数字を2進法表記に変換するとともに、
    前記第1の遅延回路によってずらされた前記複数のエッジ情報パルスの各々に対して、そのエッジ情報パルスが属していた前記複数種類の記録波形信号のうちのいずれかの記録波形信号に対して割り振られた前記2進法表記に変換された前記数字を割り当てる、ことで行われることを特徴とする記録装置。
  2. 前記キャリッジ上に搭載された前記記録ヘッドは、インクジェットヘッドであり、前記本体メイン回路から伝送される複数種類の記録波形信号は、前記インクジェットヘッドから複数種類の態様でインク液滴を選択的に噴射させるための駆動パルス信号であることを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
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