JPH11277774A - カラー記録ヘッドドライバ及びそれを用いたカラー記録装置 - Google Patents

カラー記録ヘッドドライバ及びそれを用いたカラー記録装置

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JPH11277774A
JPH11277774A JP10087525A JP8752598A JPH11277774A JP H11277774 A JPH11277774 A JP H11277774A JP 10087525 A JP10087525 A JP 10087525A JP 8752598 A JP8752598 A JP 8752598A JP H11277774 A JPH11277774 A JP H11277774A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー記録ヘッドドライバ及びそれを用いた
カラー記録装置において、記録品質への影響の少ない特
定色の記録ヘッドに対する駆動電圧源を一部共用化する
ことで、カラー記録品質に影響を与えることなく、電源
系を簡素化し、コスト低減を図る。 【解決手段】 複数のヘッド駆動電源26,27,28
から印字ヘッド毎に駆動電圧を印加するものにおいて、
駆動電源をカラー記録品質に影響の少ない特定の複数色
の印字ヘッドに対して共用する。例えば、イエローは最
も影響の少ない色であるので、その記録ヘッドとそれ以
外の色の記録ヘッドの駆動電源を共用化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ、コピー
機等に適用される、カラー記録ヘッドドライバ及びそれ
を用いたカラー記録装置装置に係り、特に、その記録ヘ
ッド駆動電源の簡略化技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、インクジェット方式やサーマ
ル熱転写方式等により複数色のインクをそれぞれ噴射し
てカラー画像を記録するカラー記録装置がある。この記
録装置には、複数の記録ヘッドを持つヘッドドライバが
備えられ、このヘッドドライバは、画像データに基づい
て記録ヘッドのアクチュエータに対して所定の駆動電圧
を印加して、該記録ヘッドを駆動する。複数色の記録ヘ
ッドとして、例えば、フルカラーの場合、イエロー、マ
ゼンタ、シアン及び黒の4色のインクの記録ヘッドを用
いる。
【0003】図5に、従来のインクジェットプリンタの
制御装置の一例を示す。インクジェットプリンタの制御
装置は、1チップ構成のマイクロコンピュータ(CP
U)11,ROM12,RAM13を備えている。マイ
クロコンピュータ11には、ユーザが印字の指示などを
行うための操作パネル14,CRモータ506を駆動す
るためのモータ駆動回路15,LFモータ510を駆動
するためのモータ駆動回路16,被記録媒体としての記
録用紙の先端を検出する給紙センサ17,記録用紙に印
字する際の原点位置を検出する原点センサ18などが接
続されている。
【0004】印字ヘッド600は駆動回路21(ヘッド
ドライバ)によって駆動され、駆動回路21はゲートア
レイによって構成される制御回路22によって制御さ
れ、印字ヘッド600に適した駆動信号を生成して各ヘ
ッドに印加する。印字ヘッド600は、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒(K)の
4色のヘッドから成り、各ヘッドに設けられたインク室
内の電極(図示なし)に駆動回路21から駆動電圧が印
加される。マイクロコンピュータ11とROM12,R
AM13,制御回路22とは、アドレスバス23および
データバス24を介して接続されている。マイクロコン
ピュータ11は、ROM12に予め記憶されたプログラ
ムに従い、印字タイミング信号およびリセット信号を生
成し、各信号を制御回路22へ転送する。駆動回路21
には、マイクロコンピュータ11からの指示に従い動作
するヘッド電源40から電圧が与えられている。
【0005】制御回路22は、印字タイミング信号およ
びリセット信号に従い、イメージメモリ25に記憶され
ている画像データに基づいて、その画像データを被記録
媒体に形成するための印字データ(転送データ),その
印字データと同期する転送クロック,ラッチ信号,印字
クロックを生成し、キャリッジエンコーダ信号に同期し
てそれら各信号を駆動回路21へ転送する。また、マイ
クロコンピュータ11は、パーソナルコンピュータなど
の外部機器からセントロ・インターフェース20を介し
て転送されてくる画像データを、イメージメモリ25に
記憶させる。
【0006】図6に、駆動回路21の構成の一例を示
す。ここでは、上記4色の各印字ヘッド600のインク
室が例えば64室設けられている64チャンネル・マル
チノズルヘッドを駆動する場合の駆動回路21を示す。
駆動回路21は、シリアル−パラレル変換器31,デー
タラッチ32,ANDゲート33,出力回路34を備え
ている。シリアル−パラレル変換器31は、4個の64
ビット長のシフトレジスタから構成され、制御回路22
から転送クロックと同期してシリアル転送されてくる印
字データを入力し、転送クロックの立ち上がりに従っ
て、印字データをパラレルデータに変換することによ
り、印字データのシリアル−パラレル変換を行う。
【0007】データラッチ32は、制御回路22から転
送されてくるラッチ信号の立ち上がりに従って、各パラ
レルデータをそれぞれラッチする。4×64個のAND
ゲート33は、それぞれ、データラッチ32から出力さ
れる各パラレルデータと、制御回路22から転送されて
くる印字クロックとの論理積をとり、各パラレルデータ
毎の論理積の結果である各駆動データを生成する。4×
64個の出力回路34は、それぞれ各駆動データに基づ
いて、印字ヘッドに適した電圧(駆動信号)を生成し、
その各駆動信号を印字ヘッド600の各インク室の電極
へ出力する。出力回路34に対して、共通の1個のヘッ
ド電源40から電圧が付与されるようになっている。
【0008】ところで、各色の印字ヘッド600は、そ
の出力特性にバラツキがあり、また、インク自身もその
色・種類によって物性が異なることから、1つの駆動電
圧で複数の印字ヘッドを駆動してカラー画像記録を行っ
た時に、カラーバランスが崩れたり、色の階調再現性が
悪くなったりすることがある。そこで、印字ヘッドの駆
動を、印字ヘッドの記録特性に合わせるように制御する
ことが知られている。例えば、印字ヘッドとして、圧電
素子の電気−機械変換作用を利用して圧力波を発生さ
せ、吐出口からインクを噴射するヘッドを用いる場合、
圧電素子への印加電圧を印字ヘッドの記録特性に合わせ
て制御することで、吐出されるインク滴の大きさを制御
し、もって、カラーバランス等の補正を行うことが知ら
れている(例えば、特開平2−167755号公報参
照)。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来装置においては、印字ヘッドの記録特性に合
わせて複数色の印字ヘッドの個々に対して適正な駆動電
圧を印加するために、印字信号を変換させるテーブルを
複数もっておき、印字ヘッドの吐出特性の情報から適切
な印加電圧を選択・設定するといった複雑な構成を必要
とし、もしくは、記録ヘッド毎に駆動電圧を設定するた
めに電源系を増大するとなると、記録装置のコスト高に
つながってしまう。
【0010】本発明は、上記問題を解消するために成さ
れたものであって、カラー記録でのインク色によって記
録品質に大きく影響するものとそうでないものとがある
ことに着目し、特定の色の記録ヘッドに対する駆動電圧
源を一部共用化することで、カラー記録品質に影響を与
えることなく、電源系を簡素化し、コスト低減が図れる
カラー記録ヘッドドライバ及びそれを用いたカラー記録
装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記目的
を達成するために請求項1に記載の発明は、複数の色の
インクをそれぞれ噴射する複数の記録ヘッドの各々に対
し、画像データに基づいて駆動電圧を印加して該記録ヘ
ッドを駆動するカラー記録ヘッドドライバにおいて、該
ドライバは、複数の駆動電圧源から記録ヘッド毎に駆動
電圧を印加するものであり、駆動電圧源を特定の複数色
の記録ヘッドに対して共用したものである。
【0012】本発明によれば、カラー記録品質に重大な
影響のない複数の特定色の記録ヘッドの駆動電圧源を共
用化することで、記録ヘッド毎に駆動電圧源を用いる場
合に比し、駆動電圧源の数を削減でき、コスト低減が図
れる。しかも、カラー記録品質に影響の大きい、つまり
目立ち易い特定色の記録ヘッドに対して適正な駆動電圧
を印加することで、カラー記録品質に支障が生じること
を抑制でき、良好なカラーバランス、色階調再現を得る
ことが可能となる。また、温度条件によってインクの物
性変動が同じような傾向にある複数色の記録ヘッドにつ
いて駆動電圧源を共用することで、温度変化に対しても
カラーバランスや色階調再現性が影響を受けないものと
なる。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のカラー記録ヘッドドライバにおいて、駆動電圧
源は、イエローの記録ヘッドとそれ以外の少なくとも1
色の記録ヘッドについて共用したものである。本発明に
よれば、この構成においては、カラー4色の中でもイエ
ローは最も目立たない色であるので、イエローとそれ以
外の色、例えば黒色の記録ヘッドに対する駆動電圧源を
共用化し、その黒色の記録ヘッドに対して適正な駆動電
圧を印加することにより、上記と同等の作用効果が得ら
れる。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
に記載のカラー記録ヘッドドライバにおいて、駆動電圧
源は、少なくとも黒色以外の複数の記録ヘッドについて
共用したものである。本発明によれば、黒色が最も目立
つ色であるので、黒色以外の記録ヘッドに対する駆動電
圧源を共用化して、黒色の記録ヘッドの駆動電圧源を他
と区別し、共用化した駆動電圧源では、その中でも目立
ち易い色の記録ヘッドに対して適正な駆動電圧、または
平均的に適正な駆動電圧を印加し、黒色の記録ヘッドに
対してはそれ自身に適正な駆動電圧を印加するすること
で、上記と同等の作用効果が得られる。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、複数の色
のインクをそれぞれ噴射する複数の記録ヘッドと、画像
データに基づいて各色の記録ヘッド毎に駆動電圧を印加
して該ヘッドを駆動するドライバとを備えたカラー記録
装置において、ドライバを介して記録ヘッド毎に電圧を
印加する複数の駆動電圧源を備え、かつ、この駆動電圧
源は、特定の複数色の記録ヘッドに対して共用したもの
である。本発明によれば、請求項1の発明と同様に、共
用した駆動電圧源から、カラー記録品質に影響の大きい
特定色の記録ヘッドに対する適正な駆動電圧を印加する
ことで、請求項1と同等の作用効果が得られる。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、請求項4
に記載のカラー記録装置において、駆動電圧源は、イエ
ローの記録ヘッドとそれ以外の少なくとも1色の記録ヘ
ッドについて共用したものである。本発明によれば、請
求項2の発明と同等の作用効果が得られる。
【0017】また、請求項6に記載の発明は、請求項4
に記載のカラー記録装置において、駆動電圧源は、少な
くとも黒色以外の複数の記録ヘッドについて共用したも
のである。本発明によれば、請求項3の発明と同等の作
用効果が得られる。
【0018】また、請求項7に記載の発明は、請求項4
乃至請求項6のいずれかに記載のカラー記録装置記録ヘ
ッドにおいて、インクが充填されるインク室と、インク
室の容積を変化させるアクチュエータとからなり、ドラ
イバは、画像データに基づく1ドット毎の印字命令に対
して、インク室内のインクを噴射させるためアクチュエ
ータに噴射パルス信号を印加するものである。本発明に
よれば、インクジェット方式の記録ヘッドにおいて、請
求項1の発明と同等の作用効果が得られる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1は、カラー記録装置の一実施
形態によるインクジェットプリンタの電気的構成を示す
ブロック図である。インクジェットプリンタの制御装置
は、1チップ構成のマイクロコンピュータ11(CP
U),ROM12,RAM13を備えている。マイクロ
コンピュータ11には、ユーザが印字の指示などを行う
ための操作パネル14,後述するCRモータ506を駆
動するためのモータ駆動回路15,後述するLFモータ
510を駆動するためのモータ駆動回路16,後述する
被記録媒体としての記録用紙Pの先端を検出するペーパ
ーセンサ17,記録用紙Pに印字する際の原点位置を検
出する原点センサ18などが接続されている。
【0020】印字ヘッド600(記録ヘッド)は、駆動
回路40(ヘッドドライバ)によって駆動され、駆動回
路40は制御回路22によって制御され、印字ヘッド6
00に適した駆動信号を生成して各ヘッドに印加する。
印字ヘッド600は、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)及び黒(K)の4色のヘッドから
成り、各ヘッドに設けられたインク室内の電極(図示な
し)に駆動回路40から駆動電圧が印加される。マイク
ロコンピュータ11とROM12,RAM13,制御回
路22とは、アドレスバス23およびデータバス24を
介して接続されている。マイクロコンピュータ11は、
ROM12に予め記憶されたプログラムに従い、印字タ
イミング信号およびリセット信号を生成し、各信号を制
御回路22へ転送する。
【0021】駆動回路40には、マイクロコンピュータ
11からの指示に従い動作する複数の、ここでは3種の
ヘッド電源(駆動電圧源)26,27および28から電
圧が付与され、一部を共用して印字ヘッド毎に駆動電圧
が印加される。ヘッド電源26はイエロー(Y)及び黒
(K)用、ヘッド電源27はシアン(C)用、ヘッド電
源28はマゼンタ(M)用である。駆動回路40と各ヘ
ッド電源26,27及び28は、カラー記録ヘッドドラ
イバを構成する。ここに、ヘッド電源を各色のヘッドに
共通に1つ持つのでもなく、また、ヘッド毎に持つので
もなく、カラー記録品質に重大な影響のない複数の特定
色の印字ヘッドの駆動電圧源を共用化している。このよ
うに、複数のヘッド電源の一部を、特定の複数色とそれ
以外の少なくとも1色、ここでは、イエロー(Y)と黒
色(K)の各印字ヘッドに対して共用することにより、
カラー記録品質を保証しつつ、ヘッド電源の数を削減し
ている。
【0022】制御回路22は、印字タイミング信号およ
びリセット信号に従い、イメージメモリ25に記憶され
ている画像データに基づいて、その画像データを被記録
媒体に形成するための印字データ(転送データ),その
印字データと同期する転送クロック,ラッチ信号,印字
クロックを生成し、キャリッジエンコーダ信号に同期し
てそれら各信号を駆動回路21へ転送する。また、マイ
クロコンピュータ11は、パーソナルコンピュータなど
の外部機器からセントロ・インターフェース20を介し
て転送されてくる画像データを、イメージメモリ25に
記憶させる。
【0023】図2は、駆動回路40の内部構成を示すブ
ロック図である。ここでは、各色の印字ヘッド600が
それぞれ64室のインク室を有している64チャンネル
・マルチノズルヘッドを駆動する場合の駆動回路40の
例を示す。駆動回路40は、4種のヘッドに対応した、
シリアル−パラレル変換器31,データラッチ32,A
NDゲート33,出力回路34を備えている。シリアル
−パラレル変換器31は、64ビット長のシフトレジス
タから構成され、制御回路22からの転送クロックと同
期してシリアル転送されてくる印字データを入力し、転
送クロックの立ち上がりに従って、印字データを各パラ
レルデータに変換することにより、印字データのシリア
ル−パラレル変換を行う。
【0024】データラッチ32は、制御回路22から転
送されてくるラッチ信号の立ち上がりに従って、各パラ
レルデータをそれぞれラッチする。4×64個のAND
ゲート33は、それぞれ、データラッチ32から出力さ
れる各パラレルデータと、制御回路22から転送されて
くる印字クロックとの論理積をとり、各パラレルデータ
毎の論理積の結果である各駆動データを生成する。4×
64個の出力回路34は、それぞれ各駆動データに基づ
いて、印字ヘッドに適した電圧(駆動信号)を生成し、
その各駆動信号を印字ヘッド600の各インク室の電極
へ出力する。ちなみに、各印字ヘッド600が64チャ
ンネルではない場合には、シリアル−パラレル変換器3
1のビット長と、ANDゲート33及び出力回路34の
それぞれの個数とを、印字ヘッド600のチャネル数と
同じにすればよい。
【0025】出力回路34は、各ヘッドに対応してヘッ
ド駆動電圧を出力する。そのために、Y,Kヘッド電源
26は、共通とされ、Yヘッド及びKヘッドに対応する
出力回路34に、Cヘッド電源27はCヘッドに対応す
る出力回路34に、Mヘッド電源28はMヘッドに対応
する出力回路34に、それぞれ電源電圧が印加されるよ
うになっている。
【0026】図3は、本実施形態のインクジェットプリ
ンタの概略構成を示す斜視図である。ガイドロッド50
1及びガイド部材502はプリンタフレーム503に固
定されている。キャリッジ504は、ガイドロッド50
1及びガイド部材502に各々スライド可能に支持さ
れ、ベルト505に固着されて、キャリッジモータ(C
Rモータ)506により駆動されて往復移動される。ベ
ルト505は、長尺形状のガイドロッド501及びガイ
ド部材502の両端部近傍に配置されている各プーリ5
07に巻回されている。一方のプーリ507はCRモー
タ506の駆動軸に接続されている。
【0027】キャリッジ504には、印字ヘッド600
と、1チップのICから構成される駆動回路40とを備
えた印字ヘッドユニット508が取り付けられている。
印字ヘッドユニット508は、被記録媒体としての印字
用紙P上にインクの液滴を吐出して印字を行うインクジ
ェット式のユニットである。駆動回路40はフレキシブ
ルなハーネスケーブル28を介して制御回路22(図
1)に接続されている。印字ヘッドユニット508の後
部には、印字ヘッド600の各ノズル618へインクを
供給するインク供給源としてのインクカートリッジ50
9が着脱可能に搭載されている。印字ヘッド600と対
向する位置には、印字用紙Pを搬送する搬送機構LFが
配設されている。搬送機構LFは、搬送モータ(LFモ
ータ)510の駆動により回転するプラテンローラ51
1の回転によって印字用紙Pを搬送する。プラテンロー
ラ511のローラ軸512はプリンタフレーム503に
回動可能に支承されている。
【0028】搬送機構LFの側方には、印字ヘッド60
0のインク噴射動作の維持・回復を行う維持・回復機構
RMが設けられている。維持・回復機構RMは、吸引機
構513およびキャップ514から構成されている。吸
引機構513は、印字ヘッド600の使用中に、インク
が乾燥したり、その内部に気泡が発生したり、ノズル6
18のノズルプレート617の外面にインク液滴が付着
したりするなどの原因で発生する噴射不良を解消するた
めに、キャップ514をノズルプレート617に密着さ
せノズル618からインクを吸引する。保存キャップ5
14は、インクジェットプリンタの不使用時にノズルプ
レート617の外面を覆ってインクの乾燥を防止する機
能を兼ねる。
【0029】次に、上記のように構成された本実施形態
のインクジェットプリンタにおいて、印字ヘッド600
の駆動動作を説明する。マイクロコンピュータ11は、
各色の印字ヘッド600毎に、それぞれの出力特性に応
じた最適な所定の駆動電圧を印加すべく、Y,Kヘッド
電源26、Cヘッド電源27、Mヘッド電源28を制御
する。これにより、各ヘッド電源は、駆動回路40の出
力回路34に対してそれぞれ所定電圧を印加し、その結
果、各色の印字ヘッド600毎に適正な駆動電圧が印加
されることになる。ここに、ヘッド電源26は、Y,K
の各印字ヘッドに対して共用されている。イエロー
(Y)は最もカラー記録品質に影響のない色、つまり、
カラーバランスが崩れたり、色の階調再現性が悪くなっ
たりすることの少ない色であるので、他の色のヘッド駆
動と駆動電圧源を共用化して、相手側すなわち、他の色
のヘッド駆動に適正な駆動電圧を印加することで、カラ
ー記録品質を保証しつつ、ヘッド電源の数を削減してコ
スト低減が図れる。
【0030】また、この例のように、イエロー(Y)と
共用化される黒色(K)は、記録品質に影響が大きい色
であるので、この組み合わせは最も望ましいものであ
る。さらには、イエロー(Y)とみ合わされる相手の色
は、黒色(K)に限られず、イエロー(Y)と温度等に
対する物性変動が似た傾向を示す色と組み合わせること
が望ましい。また、黒色(K)が記録品質に影響が大き
いことから、図4に示すように、黒色(K)のKヘッド
電源29を単独で備え、それ以外の複数の色のヘッドに
対するY,C,Mヘッド電源30を共用化しても、好ま
しい効果が得られる。
【0031】また、上記の制御を行うために、各色のイ
ンクの物性や、その温度条件等に対する物性の変動特性
を考慮して設定した各色のヘッドに対する適正駆動電圧
に関する情報をROM12又はRAM13に予め格納し
ておき、マイクロコンピュータ11は、この情報に基づ
いて各ヘッド電源26,27及び28に対して駆動電圧
を設定するようにすればよい。
【0032】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。例えば、
(1)上記実施形態では、印字ヘッドとして、圧電材料
を用いたアクチュエータを使用したものを示し、この場
合、印字ヘッドの構成が簡略化され、耐久性の向上及び
製造コストの低減を図ることができるが、本発明は、こ
の圧電方式に限られず、サーマルヘッド方式等、各種駆
動方式の記録ヘッドに対して同様に適用することができ
る。 (2)インク物性が同じような傾向にある2色以上の記
録ヘッドについて、駆動電圧源を共用するようにして
も、上記と同様、記録品質を保証しつつヘッド駆動電源
系を簡素化することができる。 (3)記録ヘッドを駆動する駆動回路その他の回路は、
上記実施形態の構成に限られず、各種の回路構成を採用
し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態によるインクジェットプ
リンタの電気的構成を示すブロック図。
【図2】 本実施形態によるインクジェットプリンタの
記録ヘッドを駆動する駆動回路の回路図。
【図3】 本実施形態のインクジェットプリンタの概略
構成を示す斜視図。
【図4】 他の実施例によるヘッド電源の構成を示す部
分回路図。
【図5】 従来のインクジェットプリンタの電気的構成
を示すブロック図。
【図6】 従来のインクジェットプリンタの記録ヘッド
を駆動する駆動回路の回路図。
【符号の説明】
600…印字ヘッド(記録ヘッド) 40…駆動回路 22…制御回路 26…Y,Kヘッド電源 27…
Cヘッド電源 28…Mヘッド電源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の色のインクをそれぞれ噴射する複
    数の記録ヘッドの各々に対し、画像データに基づいて駆
    動電圧を印加して該記録ヘッドを駆動するカラー記録ヘ
    ッドドライバにおいて、 該ドライバは、複数の駆動電圧源から前記記録ヘッド毎
    に駆動電圧を印加するものであり、前記駆動電圧源を特
    定の複数色の記録ヘッドに対して共用したことを特徴と
    するカラー記録ヘッドドライバ。
  2. 【請求項2】 前記駆動電圧源は、イエローの記録ヘッ
    ドとそれ以外の少なくとも1色の記録ヘッドについて共
    用したことを特徴とする請求項1に記載のカラー記録ヘ
    ッドドライバ。
  3. 【請求項3】 前記駆動電圧源は、少なくとも黒色以外
    の複数の記録ヘッドについて共用したことを特徴とする
    請求項1に記載のカラー記録ヘッドドライバ。
  4. 【請求項4】 複数の色のインクをそれぞれ噴射する複
    数の記録ヘッドと、 画像データに基づいて前記各色の記録ヘッド毎に駆動電
    圧を印加して該ヘッドを駆動するドライバとを備えたカ
    ラー記録装置において、 前記ドライバを介して前記記録ヘッド毎に電圧を印加す
    る複数の駆動電圧源を備え、かつ、この駆動電圧源は、
    特定の複数色の記録ヘッドに対して共用したことを特徴
    とするカラー記録装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動電圧源は、イエローの記録ヘッ
    ドとそれ以外の少なくとも1色の記録ヘッドについて共
    用したことを特徴とする請求項4に記載のカラー記録装
    置。
  6. 【請求項6】 前記駆動電圧源は、少なくとも黒色以外
    の複数の記録ヘッドについて共用したことを特徴とする
    請求項4に記載のカラー記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録ヘッドは、インクが充填される
    インク室と、前記インク室の容積を変化させるアクチュ
    エータとからなり、 前記ドライバは、画像データに基づく1ドット毎の印字
    命令に対して、前記インク室内のインクを噴射させるた
    め前記アクチュエータに噴射パルス信号を印加するもの
    であることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれ
    かに記載のカラー記録装置。
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