JP2002326431A - インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用チャートの記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーション用チャートの記録方法

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JP2002326431A
JP2002326431A JP2002050389A JP2002050389A JP2002326431A JP 2002326431 A JP2002326431 A JP 2002326431A JP 2002050389 A JP2002050389 A JP 2002050389A JP 2002050389 A JP2002050389 A JP 2002050389A JP 2002326431 A JP2002326431 A JP 2002326431A
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J29/00Details of, or accessories for, typewriters or selective printing mechanisms not otherwise provided for
    • B41J29/38Drives, motors, controls or automatic cut-off devices for the entire printing mechanism
    • B41J29/393Devices for controlling or analysing the entire machine ; Controlling or analysing mechanical parameters involving printing of test patterns

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インクジェット記録装置において、特に、記
録ヘッドの増粘インク等を除去して適切に記録特正が反
映されたパッチを記録してキャリブレーションを行なう
場合に、増粘インク等を除去するための回復処理による
廃インクの処理を伴わずに高精度なキャリブレーション
を実行することを可能とする。 【解決手段】 濃度を測定するためのパッチの他に、シ
アンとマゼンタ、イエローとブラックそれぞれの組合せ
について帯状のパターンを測定用パッチに先だって記録
する。その際、帯状のパターンについては、それぞれの
色について測定用パッチの最大階調値と同じ階調値の記
録を行なう。これにより、各帯状パターンの記録では、
最大階調値のパッチの2倍のデューティーでインク吐出
が行なわれ、これによって増粘インク等をほぼ完全に除
去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録装置、キャリブレーション方法およびキャリブレーシ
ョン用チャートの記録方法に関し、詳しくは、インクジ
ェット記録装置においてその記録特性を一定のものとす
るために行なわれるキャリブレーションに際して記録さ
れるチャートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】広く、文字、画像等を記録する記録装置
では、温度、湿度などの記録装置がおかれた環境条件の
変化や、記録に用いるインク等の記録材や用紙等の記録
媒体の記録に対する特性のわずかな違いなどに起因し
て、記録される画像の濃度や色調が変化し、また、装置
によって記録する画像の濃度等が異なることがある。ま
た、このような特性の変化や違いは、記録装置を構成す
る各要素の経時変化によっても生じ得るものである。一
方、このような記録特性の変化に対して、例えばガンマ
補正テーブルなどの、画像処理に関する所定の処理パラ
メータを変更することにより記録特性を一定のもとす
る、キャリブレーションが行われることが知られてい
る。
【0003】このキャリブレーションでは、記録装置の
記録特性を知るために、例えば複数の濃度レベルのパッ
チを配列したチャートをその記録装置によって記録す
る。そして、それらの濃度を測色器などの読取り装置に
よって測定し、各パッチの測定値に基づいて、ガンマ補
正テーブル等、画像処理パラメータの内容を変更する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ット方式の記録装置では、記録ヘッドのインク吐出口を
介してインクの溶剤である水分などが蒸発しインクの粘
度が増すなどの現象が、その程度の差はあっても生じ得
ることが知られている。そして、その結果として吐出さ
れるインクの量が少なくなったり、吐出方向が正規の方
向からずれるなどの吐出不良を生じることがある。ま
た、正常にインクが吐出されたとしても、インクの色材
である染料または顔料の濃度が、上記インク溶剤の蒸発
によって正規のものより濃くなっている可能性もある。
従って、キャリブレーションにおいてパッチを記録する
際にこのような吐出不良や染料濃度の上昇が生じている
場合には、記録時と同様の吐出状態が実現されていない
ことになり、そのようなパッチの測定結果は、そのとき
の記録装置の記録特性を正確に反映したものとならない
おそれがある。
【0005】一般に、インクジェット方式の記録装置で
は、記録を行わない時には、記録ヘッドのインク吐出口
が設けられた面をキャップによってキャップし、上述し
たようなインク溶剤の蒸発を抑制してインクの粘度増大
を防止することが行われている。ところで、このキャッ
プが吐出口形成面を完全に密閉する構成とすると、キャ
ップをする際にその動作に伴いキャップ内の圧力が増加
し、吐出口の近傍に形成されたインクのメニスカスを破
壊してインクもれや不安定なインク吐出を引き起こすお
それがある。このため、通常は、キャップにその内部を
大気と連通するための穴を設けたり、キャッピングにお
いて隙間が形成されるようにしている。しかし、長時間
記録を行わない状態が続くような場合には上述の穴など
を介して、僅かづつではあるがインク溶剤が蒸発する。
インク溶剤の蒸発量は装置を放置した時間と相関があ
り、その影響によるインクの増粘や染料濃度の上昇は放
置時間が長いほど、吐出口近傍からよりインク路内部へ
と進行する。
【0006】このように、インクジェト記録装置では、
その程度の差はあれインク溶剤の蒸発の影響を受けて吐
出量が少なくなったり、色材濃度が上昇したりすること
があるが、例えば、吐出量の低下や色材濃度の上昇が比
較的少ない場合には、それらが通常の記録で記録される
画像に及ぼす影響は、肉眼による観察では確認できない
程度のものである。しかし、キャリブレーションに際し
て記録されるチャートは、測色器などを用いてその濃度
が測定されるため、吐出量の低下や色材濃度の上昇が比
較的少ない場合でも、それらは測定結果において有意な
濃度差もしくは色の差として現われる。そして、このよ
うな測定結果から得たキャリブレーションデータは、上
述したようにそのときの記録装置の記録特性を正確に反
映していないこととなり、その結果、正確なキャリブレ
ーションを行なうことが困難となる。
【0007】増粘したインクや色材濃度の上昇したイン
クを除去する構成として、記録の前などに装置の所定個
所において所定量のインク吐出を行う、いわゆる予備吐
出が知られている。しかし、予備吐出は、一般的に、吐
出口のごく近傍において増粘しまた色材濃度の上昇した
インクを除去する目的で行なわれるものであるため、そ
のために吐出されるインク量も少く、上述のように長期
間の放置によって生じるような、比較的重度に増粘しま
た色材濃度が上昇したインクのすべてを排出することは
できない。
【0008】一方、このような重度に増粘しまた色材濃
度が上昇したインクを除くことが可能な構成として、記
録ヘッドのインク吐出口を介してインクを吸引し、ある
いは記録ヘッド内部を加圧してインクを排出する、回復
機構が知られている。従って、キャリブレーション用カ
ラーチャートを記録する際に、この回復機構を用いて回
復処理を行なうことにより、正確なキャリブレーション
を行なうことが考えられる。
【0009】しかしながら、キャリブレーションが比較
的頻繁に行われる場合には、それに応じて回復処理も頻
繁に行なわれることにより、記録ヘッドから排出される
廃インクに関する問題が派生する。例えば、正確な色の
再現が必要な、色校正の基準となる記録装置では、高い
精度の色再現もしくは階調再現が求められることからキ
ャリブレーションを行う頻度も高くなり、そのような場
合に、キャリブレーションのために行なわれる上述の回
復処理によって排出されるインクの扱いが問題となる。
【0010】すなわち、吸引あるいは加圧による回復機
構によって除去したインクは、記録装置内部の廃インク
吸収体に吸収させて自然乾燥処理するのが一般的であ
る。従って、頻繁にキャリブレーションが行われる場合
には、乾燥が間に合わない分の、回復処理によって排出
されたインクを相当量保持できる容量の吸収体を設ける
必要があり、これにより、装置が大型化するという問題
がある。
【0011】また、廃インクタンクのような容器に排出
させることを考えた場合にも同様に、その保持容量の点
から装置が大型化し、また、貯留した廃インクの処理に
別の新たな機構もしくは別の新たな処理を必要とするな
どの問題がある。
【0012】本発明の目的は、特に、回復処理による廃
インクの処理を伴わずに高精度なキャリブレーションを
実行することが可能なインクジェット記録装置、キャリ
ブレーション方法およびキャリブレーション用チャート
の記録方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明で
は、インクを吐出する記録ヘッドを用い、記録媒体にイ
ンクを吐出して記録を行なうインクジェット記録装置で
あって、記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させる
ことにより、当該インクジェット記録装置のキャリブレ
ーションを行なうためのチャートを記録出力する手段を
具え、前記チャートは、読取り装置の読取り対象となる
パッチと、該パッチに先だって記録されるパターンであ
って、前記パッチを記録する際の最大吐出デューティー
以上の吐出デューティーで記録されるパターンと、を含
むことを特徴とする。
【0014】別の形態では、インクを吐出する記録ヘッ
ドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行なうイ
ンクジェット記録装置であって、記録ヘッドから記録媒
体にインクを吐出させることにより、当該インクジェッ
ト記録装置のキャリブレーションを行なうためのチャー
トを記録出力する手段を具え、前記チャートは、読取り
装置の読取り対象となるパッチと、該パッチに先だって
記録されるパターンであって、所定の吐出デューティー
と所定サイズで記録されるパターンと、を含むことを特
徴とする。
【0015】また、インクを吐出する記録ヘッドを用
い、記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジ
ェット記録装置のキャリブレーションを行なうためのキ
ャリブレーション方法であって、記録ヘッドから記録媒
体にインクを吐出させることにより、キャリブレーショ
ンに用いられるチャートを記録出力し、該チャートを読
取り装置によって読取り、該読取り結果に基づいて、キ
ャリブレーションデータを作成し、該作成したキャリブ
レーションデータによって、記録係わる所定のデータを
変更する、ステップを有し、前記チャートは、読取り装
置の読取り対象となるパッチと、該パッチに先だって記
録されるパターンであって、前記パッチを記録する際の
最大吐出デューティー以上の吐出デューティーで記録さ
れるパターンと、を含むことを特徴とする。
【0016】別の形態では、インクを吐出する記録ヘッ
ドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行なうイ
ンクジェット記録装置のキャリブレーションを行なうた
めのキャリブレーション方法であって、記録ヘッドから
記録媒体にインクを吐出させることにより、キャリブレ
ーションに用いられるチャートを記録出力し、該チャー
トを読取り装置によって読取り、該読取り結果に基づい
て、キャリブレーションデータを作成し、該作成したキ
ャリブレーションデータによって、記録係わる所定のデ
ータを変更する、ステップを有し、前記チャートは、読
取り装置の読取り対象となるパッチと、該パッチに先だ
って記録されるパターンであって、所定の吐出デューテ
ィーと所定サイズで記録されるパターンと、を含むこと
を特徴とする。
【0017】さらに、インクを吐出する記録ヘッドを用
い、記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジ
ェット記録装置のキャリブレーションに用いられるキャ
リブレーション用チャートの記録方法であって、記録ヘ
ッドから記録媒体にインクを吐出させることにより、前
記チャートを記録出力するステップを有し、前記チャー
トは、読取り装置の読取り対象となるパッチと、該パッ
チに先だって記録されるパターンであって、前記パッチ
を記録する際の最大吐出デューティー以上の吐出デュー
ティーで記録されるパターンと、所定の吐出デューティ
ーと所定サイズで記録されるパターンと、を含むことを
特徴とする。
【0018】別の形態では、インクを吐出する記録ヘッ
ドを用い、記録媒体にインクを吐出して記録を行なうイ
ンクジェット記録装置のキャリブレーションに用いられ
るキャリブレーション用チャートの記録方法であって、
記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
り、前記チャートを記録出力するステップを有し、前記
チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチと、
該パッチに先だって記録されるパターンであって、所定
の吐出デューティーと所定サイズで記録されるパターン
と、を含むことを特徴とする。
【0019】以上の構成によれば、キャリブレーション
用チャートを記録する場合に、読取り装置の読取り対象
となるパッチと、そのパッチに先だって記録されるパタ
ーンであって、上記パッチを記録する際の最大吐出デュ
ーティー以上の吐出デューティーで記録するパターン
と、を含むように記録するので、上記パターンの記録で
は、記録ヘッドから吐出されるインクの量を、例えば、
上記吐出デューティーもしくはこれに加えてパターンの
形状(サイズ)を適切に定めることによって通常の予備吐
出より多くし、記録ヘッドにおけるインクの比較的重度
に増粘し、また、色材濃度が上昇したインクを除去でき
るだけの量とすることができる。これにより、上記増粘
したインクや色材濃度が正規のものより高くなったイン
クによって読み取り対象となるパッチを記録することを
防止でき、結果として、そのときの記録ヘッド等の記録
装置の記録特正が忠実に反映されたパッチを記録するこ
とが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0021】本発明の一実施形態は、インクジェット記
録装置としての、いわゆるシリアルスキャン方式のイン
クジェットカラープリンタに関するものである。図1
は、このプリンタの要部構成を示す斜視図である。
【0022】図1において、イエローインクを吐出する
記録ヘッド1Y、マゼンタインクを吐出する記録ヘッド
1M、シアンインクを吐出する記録ヘッド1C、ブラッ
クインクを吐出する記録ヘッド1Kは、キャリッジ20
1にそれぞれ所定の間隔をおいて搭載される。それぞれ
の記録ヘッドには所定方向に配列するn個、例えば25
6個の吐出口が設けられており、図8、図9にて後述さ
れるように、それぞれの吐出口の内部(インク路)には
インク吐出に利用される熱エネルギーを発生する電気熱
変換素子が設けられている。そして、この電気熱変換素
子が発生する熱エネルギーによってインクに生じる気泡
の圧力によってインクを吐出することができる。また、
キャリッジ201には、それぞれの記録ヘッドへ供給す
るインクを貯留したインクタンク10Y、10M、10
C、10Kからインクを供給するためのインクチューブ
9が接続し、これにより、各インクタンクから対応する
記録ヘッドへインクを供給することができる。記録ヘッ
ドは、それぞれキャリッジ201に対して着脱自在に装
着されるものであり、また、各インクタンクは装置に対
して着脱自在に装着されるものであり、これにより、新
たな記録ヘッドやインクタンクとの交換などが可能とな
る。
【0023】用紙やプラスチック薄板等の記録媒体(不
図示)は、搬送ローラとピンチローラとの対(ともに不
図示)と、排紙ローラ2、3の対にそれぞれ挟持され、
搬送ローラおよび排紙ローラ2の回転駆動に伴い矢印C
方向に搬送される。これに対し、キャリッジ201は、
ガイドシャフト4によりその移動が案内され、また、駆
動ベルト6、7を介してキャリッジモータ8の駆動力が
伝えられることにより、ガイドシャフト4に沿って往復
移動することができる。これにより、各記録ヘッド1
Y、1M、1C、1Kを記録媒体に対して走査し、その
走査の間に記録データに応じてそれぞれのインクを吐出
することにより、記録を行なうことができる。この際、
上記ガイドシャフトと平行に設けられたエンコーダ5の
記録ヘッドの位置検出タイミングに従い、上記電気熱変
換素子が駆動されて、各画素について、ブラック、シア
ン、マゼンタ、イエローのインクの順に吐出が行なわれ
る。
【0024】この記録ヘッドの走査領域の外に設けられ
たキャリッジ201のホームポジションには、4つの上
記記録ヘッドにそれぞれ対応したキャップを備えたキャ
ップ部420を含む回復ユニット400が配設されてい
る。記録を行わない時には、キャリッジ201をホーム
ポジションへ移動させることにより、キャップ部420
の各キャップによりそれぞれ対応する記録ヘッドの吐出
口が設けられた面をキャップし、インク溶剤の蒸発を抑
制することができる。これにより、インク溶剤の蒸発に
起因したインクの増粘、塵等の異物付着による吐出口の
目詰まりや、インクの染料濃度の上昇などを防止するこ
とができる。また、キャップ部420は、各記録ヘッド
の予備吐出に際して、吐出インク受けとしても用いられ
たり、また、キャップした状態で不図示のポンプを動作
させ、インク吐出口からインクを吸引する、回復処理に
用いられる。さらに、キャップ部420の隣接位置には
ブレード540、拭き部材541が配設されており、記
録ヘッドの移動に伴い、その吐出口形成面をクリーニン
グすることができる。
【0025】キャリッジ201には、フレキシブル基板
(不図示)が接続し、これにより、プリンタ本体の制御部
と記録ヘッドとの間で制御信号や吐出信号の授受を行な
うことができる。
【0026】図2は、図1に示したプリンタを記録装置
として用いる記録システムの、特にキャリブレーション
に関する構成を示すブロック図である。
【0027】本実施形態の記録システムは、具体的に
は、図1に示したプリンタとホスト装置としてのパーソ
ナルコンピュータとを有して構成され、パーソナルコン
ピュータで作成した記録データをプリンタへ送ることよ
って、プリンタはこれに基づきその記録動作を行なうも
のである。そして、キャリブレーションでは、さらに測
色器が接続され、この測色器において測定したパッチの
濃度に基づいてキャリブレーションデータの生成、この
データに基づく階調補正パラメータの更新が行なわれ
る。すなわち、図2に示す構成は、プリンタ26、測色
器20およびこれら以外の要素を有したパーソナルコン
ピュータ(以下、PCともいう。)を有して構成される。
【0028】PCにおいてソフトウエアとして構成され
るキャリブレーション管理部23は、キャリブレーショ
ン動作を制御するプログラム230に基づくものであ
り、キャリブレーションデータ231、基準特性データ
232の管理およびカラーチャートの記録制御233を
実行する。
【0029】ここで、基準特性データとは、図3にて後
述されるように、基準とする記録装置の記録特性を示す
データである。なお、この基準となる記録装置は、所定
の記録特性を有する仮想的な装置であってもよく、ある
いは記録システムに接続される複数の記録装置の中の基
準となる装置であってもよい。また、基準特性のデータ
は本実施形態のようにイエロー、マゼンタ、シアン、ブ
ラックの4色で色表現を行う記録装置については各色ご
との特性を示すものである。
【0030】図3における線図(a)はこの基準特性デー
タを示し、入力画像データと出力画像の濃度(光学反射
濃度)との関係として示されるものである。キャリブレ
ーションは、それが行われた後の記録装置がこの記録特
性を有するように行なわれるものであり、キャリブレー
ションの目的とする記録特性である。すなわち、画像処
理24における階調補正処理242の階調補正が目的と
する特性であり、その補正結果として画像データが示す
階調値の関係がそのまま記録画像の濃度の関係として実
現され線形の階調特性が得るようにすることができる。
なお、この線図(a)が示す関係は、上述のように線形の
関係を示すものに限られない。例えば、基準とする記録
装置の特性、あるいは記録する画像において実現しよう
とする階調性などに応じて、記録画像についてこれらの
階調特性を得るべく、この関係が非線形なものであって
も良いことはもちろんである。
【0031】基準特性データ管理232は、この基準デ
ータを各色ごとのテーブルとして所定のメモリに保持
し、また、必要に応じテーブルデータとして出力する。
なお、本実施形態では、入力画像データに対する記録特
性を画像濃度値で表しているが、これに限定されること
なく明度値、あるいはCIEのXYZ表色系におけるX
YZ値などであってもよい。
【0032】また、キャリブレーション管理部23のカ
ラーチャート記録制御233は、後述されるように、各
色のパッチを有したチャートをプリンタ26から記録出
力するための制御を行なう。
【0033】さらに、図2において、PCにおいてソフ
トウエアとして構成される測色管理部22は、測色器2
0の制御ドライバ220および制御プログラム221に
基づき、測色器20によるパッチの濃度測定を制御する
とともに、この測定値に基づいてキャリブレーションデ
ータ生成222の処理を制御する。
【0034】同様にPCにおいてソフトウエアとして構
成される画像処理部24は、キャリブレーションにおけ
るパッチの記録ばかりでなく、通常の記録の際にもその
記録データを作成する処理を実行するものである。すな
わち、通常の記録では、PCで処理した画像データ25
について、まず、所定の言語で記述された記録データに
対しラスタライズ処理240を行なうことにより、ビッ
トイメージの記録データを得る。次に、このビットイメ
ージに対し色補正処理241、階調補正処理242を順
次行なう。この階調補正処理242は、図4で示した関
係のテーブルを有し記録データの階調値の補正を行なう
処理である。すなわち、後述されるように、キャリブレ
ーションによってそのテーブルの内容が更新されるもの
であり、これにより、入力画像データ(記録データ)に対
する出力画像濃度の関係が基準とする記録装置の特性と
同等となり、入力画像データに忠実な階調表現が可能と
なる。
【0035】画像処理部24では、以上の補正の後、量
子化処理243を行なって2値データを得る。この2値
データは、直接、プリンタ26の各記録ヘッドを駆動し
てインク吐出を行なうためのデータである。
【0036】なお、ユーザは、ユーザインターフェース
21を介し、上記キャリブレーションや記録における種
々の設定、指示入力を行なうことができる。
【0037】以上の図2に示した構成に基づくキャリブ
レーション処理について、図6に示すフローチャートに
従って説明する。
【0038】キャリブレーション処理では、まず、カラ
ーチャート記録制御233により、キャリブレーション
の対象となるプリンタ26からキャリブレーション用カ
ラーチャートを記録する(ステップS61)。
【0039】詳しくは、図5に示されるチャートの帯状
パターン(c)およびパッチ(p)のデータを所定のメモリ
から読み出し、このデータについて画像処理部24の上
述した各処理を行う。そして、最終的に2値データを
得、これをプリンタ26へ送りプリンタ26にそのデー
タに基づく記録を行なわせる。キャリブレーションにお
けるこのパターン(c)およびパッチ(p)の画像データの
画像処理24では、その階調補正処理242は、そのと
きのプリンタの記録特性を知るために、入力画像データ
をそのまま出力できる無補正のテーブルをセットする。
なお、パターン(c)の画像データの処理では、これが測
定の対象となるものではないので、必ずしも上記のよう
なテーブルを用いる必要はない。
【0040】次に、プリンタ26によって記録されたカ
ラーチャートにおける各パッチ(p)は、測色器20によ
ってその濃度が測定される。この測定は、例えばユーザ
が上述のチャートが記録された用紙を測色器20にセッ
トすることによって行なわれる。すなわち、測色器管理
部22の測色器制御ドライバ220の処理によって、シ
ートに記録された各パッチ(p)の濃度が測定される。な
お、この際、パターン(c)について測定は行なわれな
い。そして、測定した各パッチの濃度データは、測色器
制御プログラムの処理によて所定のメモリに格納される
(ステップS62)。
【0041】測色によって得られる測色データの一例
は、図3において線図(b)で示されるものである。これ
は、上述した基準特正データと同様に入力画像データに
対する出力画像濃度の関係として示され、その測定時の
プリンタ26の記録特性を示すものである。この測色デ
ータは、プリンタ26で用いられるインクの色それぞれ
に対応して求められる。
【0042】そして、キャリブレーションデータ生成2
22の処理によって、この得られた各色ごとの測色デー
タと上述の基準特性データを比較し、これに基づきキャ
リブレーションデータを作成する(ステップS63)。
【0043】詳しくは、測色データと基準特性データに
ついて同じ入力画像データに対してそれぞれ得られる出
力画像濃度値の差に応じて、入力画像データを補正する
補正データを作成し、それによって補正された入力画像
データについて、上記本来の(補正されない)入力画像デ
ータに対応する基準特性データの出力画像濃度が得られ
るようにする。図4は、この生成されたキャリブレーシ
ョンデータの一例を示す図である。この図4に示すデー
タを用いて階調補正処理242で補正を行うことによ
り、上述したように、入力画像データに対する出力画像
濃度の関係を、基準とする記録装置の特性と同等にする
ことができる。
【0044】このようにして得られたキャリブレーショ
ンデータは、キャリブレーション管理部23のキャリブ
レーションデータ管理231により、例えば記録時など
必要に応じて画像処理部24における階調補正処理24
2のテーブルの内容として設定され、これによってキャ
リブレーションが完了する(ステップS64)。
【0045】なお、上述の実施形態では、キャリブレー
ション機能を含む記録システムの個々の処理、制御を主
にPCにおいて行なうものとして説明したが、本発明の
適用はこの例に限られないことはもちろんである。例え
ば、上記の制御、処理を記録装置側において行っても良
い。
【0046】図5は、上述のキャリブレーション処理で
記録されるカラーチャートを示す図である。
【0047】同図に示すように、測色の対象となるパッ
チ(p)は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各
色インクについて、例えば8ビットデータとして表した
場合、0、26、51、77、102、128、16
0、192、223、255それぞれの階調値データ
(画像データ)に対応したものである。そして、このデー
タに基づいて記録することにより、各色について10段
階の濃度のパッチ(p)を得ることができる。
【0048】また、上記各色ごとのパッチ(p)の他に、
シアンとマゼンタ、イエローとブラックそれぞれの混色
による帯状パターン(c)を上記パッチに先立って記録す
る。そして、この帯状パターンを形成する各色インクの
階調値データの値は255とする。
【0049】詳しくは、これらパッチ(p)および帯状パ
ターン(c)の記録動作は、図中上方に示す記録開始ポイ
ントから開始し、同図中矢印で示す走査方向に各記録ヘ
ッドを走査して記録する。また、記録ヘッドの走査と次
の走査との間に行なわれる用紙の搬送は、同図中上方に
向けて行なわれる。従って、最初にシアンとマゼンタの
混色による帯状パターン(c)が記録され、次に、イエロ
ーとブラックの混色による帯状パターン(c)が記録され
る。その後、各色インクに対応したパッチ(p)が10段
階の階調値それぞれについて、順次記録されることにな
る。また、各帯状パターンおよびパッチのサイズは、基
本的には次に示すように定められるが、測色器による測
色精度を考慮してある程度以上の大きさを有したもので
ある。このサイズは、もちろん各記録ヘッドの1回の走
査で記録できるものでなく、従って複数回の走査を行な
いそれぞれのパターンおよびパッチを記録する。
【0050】本実施形態では、パターン(c)のサイズ
(大きさ)およびそれを記録するための階調データの値
は、図8(a)、図8(b)および図9にて後述されるよう
に、各色インクの記録へッドにおけるそれぞれのインク
吐出口について、それぞれの帯状パターンを記録するた
めのインク吐出によってその増粘したインクや色材濃度
が上昇したインクを排出するのに充分な吐出インク滴数
(吐出回数)を求め、この吐出インク滴数を確保できる階
調値とパターンのサイズとして決定される。
【0051】ここで、上記帯状パターン(およびパッチ)
の記録において階調値データの値が255であるとは、
それぞれ記録ヘッドを100%デューティーで駆動する
ものである。すなわち、この100%デューティーは、
パターン(またはパッチ)を構成する全ての画素について
インクが一回(一滴)吐出されることを意味する。また、
この際、本実施形態では、それぞれの記録ヘッドのn個
のインク吐出口が均一に用いられる。従って、100%
デューティーでは、記録ヘッドの走査で各インク吐出口
が帯状パターンを構成すべき各画素に対応するごとに、
インク吐出口からインクが一滴吐出されることになる。
【0052】帯状パターンは、これを構成する二色のイ
ンクそれぞれについて階調値が255であるから、デュ
ーティーは200%となる。因みに、階調値128のと
き、デューティーは50%である。なお、上記帯状パタ
ーンは各組2色による2次色によって記録するものとし
たが、後述の吐出数の決定に従った3次色以上であって
もよいことはもちろんである。また、デューティーが1
00未満のデータは、例えばマスク処理など公知の処理
によって生成できる。
【0053】以上のように、測色用のパッチを記録する
前に、帯状パターンを記録し、このパターンの濃度もし
くはデューティーを測色用のパッチの最大濃度もしくは
最大デューティーと同じか、あるいはそれより大きなも
のとすることによって、このパターンの記録で比較的多
量のインク吐出を行なうことができる。すなわち、この
パターンの記録では前述した予備吐出で吐出される量よ
り多いインク吐出を行なうことができる。その結果、パ
ッチの記録を行なう前に、インク溶剤の蒸発によって粘
度が増したインクや染料濃度が高くなったインクを記録
ヘッドから略完全に排出することができ、その後に記録
される各色のパッチについて、インク溶剤蒸発による吐
出量低下や染料濃度上昇の影響が排除された、そのとき
のプリンタの記録特性を正確に反映した記録を行なうこ
とができ、結果として、精度の高いキャリブレーション
を行うことが可能となる。
【0054】また、実際に記録媒体上に帯状パターンの
ようなダミーのインク吐出を行うことによって増粘イン
ク等の除去を行っているので、回復処理による場合のよ
うな廃インクの処理の問題を生じることはない。
【0055】さらに、副次的な効果として、本実施形態
のプリンタのように電気熱変換素子を用いた記録ヘッド
を用いる場合には、一般に記録ヘッドの温度調節が行わ
れているが、この帯状パターンを記録するためのダミー
吐出によってその温度調節が安定した後に測色用のパッ
チを記録することができるので、より精度の高いキャリ
ブレーション結果を得ることができる。
【0056】図7は、他の実施形態に係るキャリブレー
ション用カラーチャートを示す図である。
【0057】同図に示すキャリブレーション用カラーチ
ャートは、測色用のパッチについては図5に示したもの
と同様のものである。異なる点は、図中の(d)部で示
される、各パッチと同じサイズのダミーパッチを各色に
対応して記録する点である。ここで、このダミーパッチ
のサイズは図5に示したものより小さなものである。す
なわち、この実施形態は、用いる記録ヘッドが、増粘な
どしたインクの量が本来的に少ないものであったり、あ
るいは、増粘などしたインクを排出する量を少なく設定
し、これにより、各インク吐出口について、増粘などし
たインクを排出するのに必要な吐出インク滴数(吐出回
数)が少なく求められる例である。
【0058】記録ヘッドの走査において、測色対象のパ
ッチに先立って記録されるそれぞれの色のダミーパッチ
は、階調値が255であり、従って、インクの吐出デュ
ーティーは100%である。このように、パッチの記録
の前に高デューティーのインク吐出を行なうことによ
り、図5に示す例と同様、キャリブレーションに影響を
及ぼす増粘インクや染料濃度が高くなったインクをほぼ
完全に排出することが可能となり、精度の高いキャリブ
レーションを行うことが可能となる。
【0059】この場合も、図5に示す例と同様、廃イン
クの処理に関する問題を生ずることがなく、また、ダミ
ーパッチ記録により記録ヘッドの温度調節が安定した後
に測色用のカラーパッチを記録することができる。
【0060】図8(a)、図8(b)および図9は、上述の
各実施形態で用いることができる記録ヘッドの構成を示
す図である。以下では、これらの図を参照して、上記の
各実施形態で説明した帯状パターン(c)やダミーパッチ
(d)等、増粘などしたインクを排出するために予め記録
されるパターンの階調値データおよびそれらのサイズの
定め方について説明する。
【0061】図8(a)および(b)に示すように、実施形
態で用いる記録ヘッドは、ヒータボード303と天板3
01とオリフィスプレート306とを有して構成されて
いる。ヒータボード303上には、各インク吐出口に対
応して設けられる電気熱変換素子(ヒータ)304を構
成する発熱抵抗層や、電気熱変換素子304に電気信号
を供給するための電極配線309がパターニングにより
形成されている。ヒータボードの一端部には記録装置本
体から電気信号を受けるための、ヒータ304に対応し
た複数個のパッドが設けられている。これにより、記録
装置本体からの電気信号をそれぞれのヒータ304に供
給することができる。そして、それによって発生する熱
エネルギーを利用してインクに気泡を生じさせ、この気
泡の圧力によってインク吐出口305からインクを吐出
することができる。このヒーターボード303に天板3
01およびインク吐出口を形成したプレート306を取
り付けることで記録ヘッドの主要部が構成される。
【0062】図9に示すように、天板301には、各イ
ンク吐出口305に対応したインク流路用の溝308が
形成され、また各インク流路に共通に連通したインク液
室用の溝307が形成される。さらに、この共通液室用
溝307にはインクタンクからのインクを供給するため
のチューブと接続されるインク供給口302が設けられ
ている。そして、以上の天板301とヒータボード30
3を接合することにより、各インク吐出口に対応したイ
ンク流路が形成され、各インク流路内にヒータ304が
配置される。また、プレート306に形成された各イン
ク吐出口305と一つのインク流路が対応する。なお、
インク吐出口からヒーターボード上のヒータまでの距離
は、インク吐出量やインク特性およびヒータ特性等に依
存する吐出性能により決定される。
【0063】以上のような構成を有した記録へッドにお
いて、一般的にインクの増粘や色材濃度の上昇の程度
は、記録ヘッドの構造やそれを用いた記録装置の環境に
左右される。従って、図5に示した帯状パターン(c)や
図7に示したダミーパッチ(d)等、増粘インクなどを排
出すべく記録されるパターンのサイズやデューティー
は、上記の種々の条件に応じて定めることができる。
【0064】例えば、上記パターンの記録により、記録
ヘッドにおけるインク吐出口、インク流路および共通液
室それぞれのインクをすべて除去できるだけのインク吐
出量を確保できることは好ましいことである。増粘等の
程度が著しく記録ヘッドの吐出口近傍ばかりか共通液室
のインクまで増粘を生じているような場合にはこれを除
去できるのみならず、その後の通常の記録において、こ
れら増粘インクが完全に排除された状態で記録を行なう
ことができるからである。
【0065】この共通液室までのインクを除去する場合
を例にとり、キャリブレーションのパッチの記録の前に
予め記録されるパターンの階調値データおよびそれらの
サイズの定め方について説明する。
【0066】すなわち、一つのインク吐出口ついてその
容積(吐出口305の開口面積とプレート306の厚み
との積)をVo、一つのインク流路の容積をVp、共通
液室の流路をVrとし、これを吐出口の数nで割った一
つの吐出口当りの容積Vr/nとするとき、この記録ヘ
ッドの一つの吐出口から吐出されるインク吐出量(一つ
のインク滴の体積)がVdである場合に、一つの吐出口
について、共通液室までのインクを排出するのに必要な
インク吐出数Nは、N=(Vo+Vp+Vr/n)÷V
dとなる。
【0067】この一つの吐出口当りのインク吐出数Nに
基づき、図5、図7で示したパターンのサイズおよびデ
ューティーを定める。例えば、まず、デューティーを1
00%(階調値データを255)と定めるとすると、(吐
出口の数n)×(画素数)=Nを満たす画素数(実際は画素
ピッチの数)が、記録ヘッドの一回の走査で記録するパ
ターン等の長さとなる。実際は、用紙を送りながら記録
ヘッドの複数回の走査でパターン等を記録するので、上
記長さをパターンを記録する走査回数で割ったものがパ
ターンの長さとなる。このように、増粘インク等の除去
に必要な吐出数を定め、これに基づいて吐出デューティ
ーおよびパターンの形状やサイズを適宜決めることによ
って、効果的に、キャリブレーションの精度に影響を及
ぼす増粘インク等を除去することが可能となる。また、
以上から明らかなように、インク除去に必要なパターン
のサイズは、記録ヘッドの吐出口数、記録解像度、パタ
ーン記録時のデューティーにより決定されるものであ
る。
【0068】吐出数の定め方の他の例として、例えば、
キャリブレーションに際して、回復処理を行なう場合を
考慮した場合、その回復処理によってインクが排出され
ることを考慮するものがある。
【0069】すなわち、例えば、記録ヘッドからインク
を吸引して回復処理を行なう場合の、一つのインク吐出
口当りのインク排出量をVvとすると、 N=(Vo+Vp+Vr/n−Vv)÷Vd となる。
【0070】なお、回復処理は、吸引によるものばかり
でなく、記録ヘッド内部を加圧してインクを排出する加
圧回復も知られており、この場合も同様に吐出数を求め
ることができる。
【0071】さらに他の例として、前回キャリブレーシ
ョンを行ってからの経過時間によるインクの増粘具合を
考慮し、時間に応じた係数αを設けて吐出数を可変させ
てもよい。すなわち、 Nt=N×α として求めることができる。例えば、係数αは24時間
以上の場合で1とし、24時間未満の場合には経過時間
をtとして、α=t÷24(tは時間単位で、例えば経
過時間が30分の場合には0.5となる。)として係数
αの値を定めることができる。さらに、この値をインク
の溶剤特性などインクの性質に応じて可変させることは
もちろん可能である。
【0072】なお、上記ダミー吐出にかかるパターン
は、記録ヘッド中の増粘インク等を除去することが目的
であるため、測色対象のパッチ部分よりも前に記録を行
うものであれば、その形状については特に制限はない。
また、図5、図7では帯状パターンやダミーパッチとい
った、特定の図形を記録するようなダミー吐出を行った
が、例えば、測色に用いるパッチに先立ってキャリブレ
ーションの操作手順を示す説明文を記録するなどのため
のインク吐出を利用して増粘インク等を除去してもよ
い。
【0073】さらには、ダミー吐出を行うための画像パ
ターンは測色対象のカラーパッチと同一形状でも異なる
形状でも良い。また、ダミー吐出を行う画像パターン
は、測色対象のカラーパッチを縁取るような構成の画像
としても良い。
【0074】いずれにしろ、記録ヘッドの増粘インクや
染料濃度が高くなったインクをほぼ完全に除去できるだ
けの吐出量が確保できる、パッチと比較して多量の吐出
量となるダミー吐出を行なうことができるものであれば
どのようなものであってもよい。
【0075】また、本発明は上記の各実施形態に限定さ
れるものではなく、例えば、記録装置としてイエロー、
マゼンタ、シアン、ブラックの4色を用いた装置の代わ
りに、使用するインクの色数が増減した装置においても
キャリブレーション用カラーチャートに記録する色数を
増減することで適応できる。その他、本発明の主旨を逸
脱しない範囲で種々の変形変更が可能である。
【0076】<他の実施形態>本発明は上述のように、
複数の機器(たとえばホストコンピュータ、インタフェ
ース機器、リーダ、プリンタ等)から構成されるシステ
ムに適用しても一つの機器(たとえば複写機、ファクシ
ミリ装置)からなる装置に適用してもよい。
【0077】また、前述した実施形態の機能を実現する
ように各種のデバイスを動作させるように該各種デバイ
スと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータ
に、前記実施形態機能を実現するためのソフトウェアの
プログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置
のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納された
プログラムに従って前記各種デバイスを動作させること
によって実施したものも本発明の範疇に含まれる。
【0078】またこの場合、図6に示したような前記ソ
フトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態
の機能を実現することになり、そのプログラムコード自
体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給
するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納
した記憶媒体は本発明を構成する。
【0079】かかるプログラムコードを格納する記憶媒
体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハ
ードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−R
OM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等
を用いることができる。
【0080】またコンピュータが供給されたプログラム
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフト等と
共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもか
かるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれるこ
とは言うまでもない。
【0081】さらに供給されたプログラムコードが、コ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボード
や機能格張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一
部または全部を行い、その処理によって前述した実施形
態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは言
うまでもない。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、キ
ャリブレーション用チャートを記録する場合に、読取り
装置の読取り対象となるパッチと、そのパッチに先だっ
て記録されるパターンであって、上記パッチを記録する
際の最大吐出デューティー以上の吐出デューティーで記
録するパターンと、を含むように記録するので、上記パ
ターンの記録では、記録ヘッドから吐出されるインクの
量を、例えば、上記吐出デューティーもしくはこれに加
えてパターンの形状(サイズ)を適切に定めることによっ
て通常の予備吐出より多くし、記録ヘッドにおけるイン
クの比較的重度に増粘し、また、色材濃度が上昇したイ
ンクを除去できるだけの量とすることができる。これに
より、上記増粘したインクや色材濃度が正規のものより
高くなったインクによって読み取り対象となるパッチを
記録することを防止でき、結果として、そのときの記録
ヘッド等の記録装置の記録特性が忠実に反映されたパッ
チを記録することが可能となる。
【0083】その結果、特に、増粘インク等を除去する
ための回復処理による廃インクの処理を伴わずに高精度
なキャリブレーションを行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるインクジェットプ
リンタの要部構成を示す斜視図である。
【図2】上記プリンタを含んで構成される、キャリブレ
ーション機能を含む記録システムの構成を示すブロック
図である。
【図3】上記プリンタのキャリブレーションにおける基
準特性データおよび測色データを示す線図である。
【図4】上記測色特正データに基づいて得られるキャリ
ブレーションデータを示す線図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかるキャリブレーショ
ン用カラーチャート示す図である。
【図6】本発明の一実施形態にかかるキャリブレーショ
ン処理を示すフローチャートである。
【図7】本発明の他の実施形態にかかるキャリブレーシ
ョン用カラーチャート示す図である。
【図8】(a)および(b)は、図1に示した各記録ヘッド
の詳細な構成を示すそれぞれ斜視図および分解斜視図で
ある。
【図9】図8(a)、図8(b)に示す記録ヘッドを構成す
る天板を示す斜視図である。
【符号の説明】
1Y、1M、1C、1K 記録ヘッド 2、3 排紙ローラ 4 ガイドシャフト 5 エンコーダ 6 駆動ベルト 8 キャリッジモータ 9 フレキシブル基板 10Y、10M、10C、10K インクタンク 400 回復ユニット 420 キャップ部 540 ブレード 541 拭き部材 20 測色器 21 ユーザーインターフェース 22 測色管理部 23 キャリブレーション管理部 24 画像処理部 25 画像データ 26 プリンタ 220 測色器制御ドライバ 221 測色器制御プログラム 222 キャリブレーションデータ生成 230 キャリブレーションプログラム 231 キャリブレーションデータ管理 232 基準特性データ管理 233 カラーチャート記録制御 240 ラスタライズ処理 241 色補正処理 242 階調補正処理 243 量子化処理 301 天板 303 ヒータボード 304 電気熱変換素子(ヒータ) 305 インク吐出口 307 インク液室用溝 308 インク流路用溝

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、記
    録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェット
    記録装置であって、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、当該インクジェット記録装置のキャリブレーション
    を行なうためのチャートを記録出力する手段を具え、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    前記パッチを記録する際の最大吐出デューティー以上の
    吐出デューティーで記録されるパターンと、を含むこと
    を特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、記
    録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェット
    記録装置であって、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、当該インクジェット記録装置のキャリブレーション
    を行なうためのチャートを記録出力する手段を具え、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    所定の吐出デューティーと所定サイズで記録されるパタ
    ーンと、を含むことを特徴とするインクジェット記録装
    置。
  3. 【請求項3】 前記所定の吐出デューティーと前記所定
    のサイズは、記録ヘッドから所定量のインクを排出する
    ためのインクの吐出数に基づいて定められることを特徴
    とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 前記パターンは、前記パッチより大きな
    面積を有することを特徴とする請求項3に記載のインク
    ジェット記録装置。
  5. 【請求項5】 前記パターンは、前記パッチと同一の形
    状を有することを特徴とする請求項3に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  6. 【請求項6】 前記パターンは、前記パッチと異なる形
    状を有することを特徴とする請求項3に記載のインクジ
    ェット記録装置。
  7. 【請求項7】 前記パッチは、1次色で記録され、前記
    パターンは2次色以上で記録されることを特徴とする請
    求項3に記載のインクジェット記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録ヘッドは電気熱変換素子を有
    し、該電気熱変換素子が発生する熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出することを特徴とする請求項3に記載の
    インクジェット記録装置。
  9. 【請求項9】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、記
    録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェット
    記録装置のキャリブレーションを行なうためのキャリブ
    レーション方法であって、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、キャリブレーションに用いられるチャートを記録出
    力し、 該チャートを読取り装置によって読取り、 該読取り結果に基づいて、キャリブレーションデータを
    作成し、 該作成したキャリブレーションデータによって、記録係
    わる所定のデータを変更する、ステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    前記パッチを記録する際の最大吐出デューティー以上の
    吐出デューティーで記録されるパターンと、を含むこと
    を特徴とするキャリブレーション方法。
  10. 【請求項10】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置のキャリブレーションを行なうためのキャリ
    ブレーション方法であって、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、キャリブレーションに用いられるチャートを記録出
    力し、 該チャートを読取り装置によって読取り、 該読取り結果に基づいて、キャリブレーションデータを
    作成し、 該作成したキャリブレーションデータによって、記録係
    わる所定のデータを変更する、ステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    所定の吐出デューティーと所定サイズで記録されるパタ
    ーンと、を含むことを特徴とするキャリブレーション方
    法。
  11. 【請求項11】前記所定の吐出デューティーと前記所定
    のサイズは、記録ヘッドから所定量のインクを排出する
    ためのインクの吐出数に基づいて定められることを特徴
    とする請求項10に記載のキャリブレーション方法。
  12. 【請求項12】 前記パターンは、前記パッチより大き
    な面積を有することを特徴とする請求項11に記載のキ
    ャリブレーション方法。
  13. 【請求項13】 前記パターンは、前記パッチと同一の
    形状を有することを特徴とする請求項11に記載のキャ
    リブレーション方法。
  14. 【請求項14】 前記パターンは、前記パッチと異なる
    形状を有することを特徴とする請求項11に記載のキャ
    リブレーション方法。
  15. 【請求項15】 前記パッチは、1次色で記録され、前
    記パターンは2次色以上で記録されることを特徴とする
    請求項11に記載のキャリブレーション方法。
  16. 【請求項16】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置のキャリブレーションに用いられるキャリブ
    レーション用チャートの記録方法であって、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、前記チャートを記録出力するステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    前記パッチを記録する際の最大吐出デューティー以上の
    吐出デューティーで記録されるパターンと、所定の吐出
    デューティーと所定サイズで記録されるパターンと、を
    含むことを特徴とするキャリブレーション用チャート記
    録方法。
  17. 【請求項17】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置のキャリブレーションに用いられるキャリブ
    レーション用チャートの記録方法であって、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、前記チャートを記録出力するステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    所定の吐出デューティーと所定サイズで記録されるパタ
    ーンと、を含むことを特徴とするキャリブレーション用
    チャート記録方法。
  18. 【請求項18】 前記所定の吐出デューティーと前記所
    定のサイズは、記録ヘッドから所定量のインクを排出す
    るためのインクの吐出数に基づいて定められることを特
    徴とする請求項17に記載のキャリブレーション用チャ
    ート記録方法。
  19. 【請求項19】 前記パターンは、前記パッチより大き
    な面積を有することを特徴とする請求項18に記載のキ
    ャリブレーション用チャート記録方法。
  20. 【請求項20】 前記パターンは、前記パッチと同一の
    形状を有することを特徴とする請求項18に記載のキャ
    リブレーション用チャート記録方法。
  21. 【請求項21】 前記パターンは、前記パッチと異なる
    形状を有することを特徴とする請求項18に記載のキャ
    リブレーション用チャート記録方法。
  22. 【請求項22】 前記パッチは、1次色で記録され、前
    記パターンは2次色以上で記録されることを特徴とする
    請求項18に記載のキャリブレーション用チャート記録
    方法。
  23. 【請求項23】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置のキャリブレーションに用いられるキャリブ
    レーション用チャートを記録する処理のプログラムであ
    って、 前記処理は、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、前記チャートを記録出力するステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    前記パッチを記録する際の最大吐出デューティー以上の
    吐出デューティーで記録されるパターンと、を含むこと
    を特徴とするプログラム。
  24. 【請求項24】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置のキャリブレーションに用いられるキャリブ
    レーション用チャートを記録する処理のプログラムであ
    って、 前記処理は、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、前記チャートを記録出力するステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    所定の吐出デューティーと所定サイズで記録されるパタ
    ーンと、を含むことを特徴とするプログラム。
  25. 【請求項25】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置のキャリブレーションに用いられるキャリブ
    レーション用チャートを記録する処理のプログラムをコ
    ンピュータによって読取り可能に格納した記憶媒体であ
    って、 前記処理は、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、前記チャートを記録出力するステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    前記パッチを記録する際の最大吐出デューティー以上の
    吐出デューティーで記録されるパターンと、を含むこと
    を特徴とする記憶媒体。
  26. 【請求項26】 インクを吐出する記録ヘッドを用い、
    記録媒体にインクを吐出して記録を行なうインクジェッ
    ト記録装置のキャリブレーションに用いられるキャリブ
    レーション用チャートを記録する処理のプログラムをコ
    ンピュータによって読取り可能に格納した記憶媒体であ
    って、 前記処理は、 記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出させることによ
    り、前記チャートを記録出力するステップを有し、 前記チャートは、読取り装置の読取り対象となるパッチ
    と、該パッチに先だって記録されるパターンであって、
    所定の吐出デューティーと所定サイズで記録されるパタ
    ーンと、を含むことを特徴とする記憶媒体。
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