JP2006237723A - 送信方法、送信装置及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 車両に搭載されるDVD読取装置等の装置から入力されたパラレルデータを送信装置から、液晶モニタ等の装置へパラレルデータを出力する受信装置へ送信する際に発生する電磁放射ノイズのピークを抑え、伝送線の細線化及び省線化を可能とする送信方法、送信装置及び通信システムを提供する。
【解決手段】 送信装置20から送信クロック信号に基づいてデータを送信する時に、送信クロック信号の周波数を、正弦関数等の三角関数に基づく変調クロック信号にて変調する。
【選択図】 図2
【解決手段】 送信装置20から送信クロック信号に基づいてデータを送信する時に、送信クロック信号の周波数を、正弦関数等の三角関数に基づく変調クロック信号にて変調する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信方法、該送信方法を適用した送信装置、及び該送信装置を備える通信システムに関し、特にデータ伝送時の電磁放射ノイズを抑制する送信方法、送信装置及び通信システムに関する。
近年、車両に搭載されるナビゲーション装置、オーディオビジュアル装置等の各種車載装置が増加の一途を辿っており、これらの各種装置を伝送線で接続する様々な車載システムが提案され、また実用化されている(例えば、特許文献1参照)。
車載システムにて用いられるナビゲーション装置等の車載装置は、高機能化が進んでおり、車載装置から出力されるデータとしては、画像、音声、システム制御用信号、周辺機器制御用信号等の様々な規格のデータがあり、様々な規格のデータは、夫々の規格に基づくインタフェースに適合した専用の伝送線が割り当てられ、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)に代表される高速差動伝送等の通信規格に基づき伝送される。
特開2002−152244号公報
しかしながらデータの伝送に際しては様々なノイズが発生する。例えばLVDSの様な高速差動伝送信号を用いた伝送では、立ち上がり等の伝送されるデータの遷移時に鋭い矩形波が生じて高周波の電磁波が空中に放射され、EMI(Electro Magnetic Interface)と呼ばれる電磁妨害を引き起こす可能性があるため、車載装置の筐体、各種回路を装填した基板及び伝送線に対するシールド等の様々な対策を行うことで他の機器の動作の阻害及び生体への悪影響を防止している。電磁波が空中に放射される電磁放射ノイズは、伝送するデータの周波数分布が偏在化する場合、特定の周波数に信号エネルギが集中するため、電磁放射ノイズのピークが高くなり、より強固な対策を行う必要が生じる。伝送線に対する対策としては、伝送線を被覆する被覆層の多層化、厚膜化等のシールド処置が行われている。このようなシールド処置を行うことにより、被覆層を含む伝送線全体の重量が大きく、また太くなる。
一方、車載装置の増加及び送信するデータの種類の増加に伴い、伝送線の本数が増加することも、それらを束ねた全体としての伝送線が太く、また重くなる原因となっている。しかも複数の伝送線を束ねる場合、個々の伝送線間で相互に電磁妨害を行うことになるため、更に個々の伝送線についてのシールド処置が重要となる。
伝送線が太く、また重くなった場合、伝送線と車載装置との接続、車両への車載装置の設置等の状況下において作業性の低下に繋がるという問題、更には車両重量の増加及び敷設スペースの不足という問題が生じる。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、データを送信する送信クロック信号の周波数を周期的に変化させることにより、特定周波数への信号エネルギの集中を緩和して、伝送線の細線化及び軽量化を可能とすることで、作業性を向上させ、車両重量の増加を抑制し、敷設スペースの不足の問題を解消することが可能な送信方法、該送信方法を適用した送信装置、及び該送信装置を備える通信システムの提供を主たる目的とする。
さらに本発明では、複数のチャネルのデータをシリアルデータとして送信することにより、作業性を向上させ、車両重量の増加を抑制し、敷設スペースの不足の問題を解消することが送信装置等の提供を他の目的とする。
第1発明に係る送信方法は、送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置を用いた送信方法において、送信クロック信号の周波数を周期的に変化させることを特徴とする。
本発明では、伝送するデータの周波数分布の偏在化を防止することができ、これによる特定の周波数への信号エネルギの集中を緩和するスペクトラム拡散にて、電磁放射ノイズのピークが低くなるため、伝送線を被覆する被覆層を薄くしても外部に対する電磁妨害を抑制することができるので、伝送線の細線化及び軽量化が可能となる。従って細線化により敷設スペースの不足の問題を解消し、取り回しが容易となるので装置に伝送線を接続する場合の作業性を向上させることが可能であり、また軽量化により車載システムに適用した場合には、車両重量の増加を抑制することが可能である。
第2発明に係る送信装置は、送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置において、送信クロック信号の周波数を周期的に変化させる手段を備えることを特徴とする。
本発明では、伝送するデータの周波数分布の偏在化を防止することができ、これによる特定の周波数への信号エネルギの集中を緩和するスペクトラム拡散にて、電磁放射ノイズのピークが低くなるため、伝送線を被覆する被覆層を薄くしても外部に対する電磁妨害を抑制することができるので、伝送線の細線化及び軽量化が可能となる。従って細線化により敷設スペースの不足の問題を解消し、取り回しが容易となるので装置に伝送線を接続する場合の作業性を向上させることが可能であり、また軽量化により車載システムに適用した場合には、車両重量の増加を抑制することが可能である。
第3発明に係る送信装置は、送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置において、所定の周波数の送信クロック信号を出力する手段と、出力された送信クロック信号の周波数を変調する変調クロック信号を出力する手段と、変調クロック信号に基づいて送信クロック信号の周波数を変調する手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、伝送するデータの周波数分布の偏在化を防止することができ、これによる特定の周波数への信号エネルギの集中を緩和するスペクトラム拡散にて、電磁放射ノイズのピークが低くなるため、伝送線を被覆する被覆層を薄くしても外部に対する電磁妨害を抑制することができるので、伝送線の細線化及び軽量化が可能となる。従って細線化により敷設スペースの不足の問題を解消し、取り回しが容易となるので装置に伝送線を接続する場合の作業性を向上させることが可能であり、また軽量化により車載システムに適用した場合には、車両重量の増加を抑制することが可能である。
第4発明に係る送信装置は、第3発明において、前記変調クロック信号は、周期性を有する連続関数に基づき出力される信号であることを特徴とする。
本発明では、送信クロック信号の周波数に急激な変化が生じないため、送信されたデータを受信する受信装置において、クロック信号の生成が容易となる。
第5発明に係る送信装置は、第4発明において、前記連続関数は、三角関数であることを特徴とする。
本発明では、正弦波を用いることで、汎用的な回路を用いて変調クロック信号を発生させることが可能であり、しかも送信クロック信号の周波数に急激な変化が生じないため、送信されたデータを受信する受信装置において、クロック信号の生成が容易となる。
第6発明に係る送信装置は、送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置において、複数チャネルのデータの入力を受け付ける手段と、受け付けた複数チャネルのデータを、所定の順序で配列したシリアルデータに変換する手段と、所定の周波数の送信クロック信号を出力する手段と、出力された送信クロック信号の周波数を変調する変調クロック信号を出力する手段と、変調クロック信号に基づいて送信クロック信号の周波数を変調する手段と、周波数を変調した送信クロック信号に基づいて、シリアルデータを送信する手段とを備えることを特徴とする。
本発明では、伝送するデータの周波数分布の偏在化を防止することができ、これによる特定の周波数への信号エネルギの集中を緩和するスペクトラム拡散にて、電磁放射ノイズのピークが低くなるため、伝送線を被覆する被覆層を薄くしても外部に対する電磁妨害を抑制することができるので、伝送線の細線化及び軽量化が可能となる。しかも複数のチャネルのデータを1本の伝送線で伝送することができるので伝送線の省線化が可能となり、省線化により敷設スペースの不足の問題を解消し、省線化により取り回しが容易となるので装置に伝送線を接続する場合の作業性を向上させることが可能である。
第7発明に係る通信システムは、第2発明乃至第6発明のいずれかに記載の送信装置と、該送信装置から送信されるデータを受信する受信装置とを備えることを特徴とする。
本発明では、伝送線を被覆する被覆層を薄くしても外部に対する電磁妨害を抑制することができるので、伝送線の細線化及び軽量化が可能となる。従って細線化により敷設スペースの不足の問題を解消し、取り回しが容易となるので装置に伝送線を接続する場合の作業性を向上させることが可能であり、また軽量化により車載システムに適用した場合には、車両重量の増加を抑制することが可能である。
本発明に係る送信方法、送信装置及び通信システムは、例えば車載装置として用いられる送信装置から送信クロック信号に基づいてデータを送信する時に、送信クロック信号の周波数を、正弦関数等の周期性を有する三角関数に基づく変調クロック信号にて変調する。
この構成により、伝送線を介して送信するデータの周波数分布の偏在化を防止することができ、これによる特定の周波数への信号エネルギの集中を緩和するスペクトラム拡散にて、電磁放射ノイズのピークが低くなるため、伝送線を被覆する被覆層を薄くしても外部に対する電磁妨害を抑制することができるので、伝送線の細線化及び軽量化が可能となる。従って細線化により敷設スペースの不足の問題を解消し、取り回しが容易となるので装置に伝送線を接続する場合の作業性を向上させることが可能であり、軽量化により車両重量の増加を抑制することが可能である等、優れた効果を奏する。
さらに本発明では、画像データを形成する複数の色成分データ等の複数のチャネルのデータを受け付け、受け付けた複数のチャネルのデータを所定の順序で配列したシリアルデータに変換した上で送信することにより、複数のチャネルのデータを1本の伝送線で伝送することができるので伝送線の省線化が可能となり、省線化により敷設スペースの不足の問題を解消し、省線化により取り回しが容易となるので装置に伝送線を接続する場合の作業性を向上させることが可能である等、優れた効果を奏する。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。図1は、本発明の通信システムの構成例を示すブロック図である。図1中1は、自動車等の車両であり、車両1には、ナビゲーションシステム、オーディオビジュアルシステム等の各種システムを構成し、24ビットカラーの画像を表示する画像データを形成する複数の色成分データ、音声データ等の複数チャネルの信号を出力するDVD読取装置等の第1処理装置10と、第1処理装置10から出力された様々なデータを送信する送信装置20と、送信装置20から送信されたデータを受信する受信装置30と、受信装置30から出力されるデータの入力を受け付ける液晶モニタ、スピーカ等の第2処理装置40とが搭載されている。送信装置20及び受信装置30間は、差動より対線(差動ツイストペアケーブル)を用いた伝送線2により接続されており、伝送線2は、LVDS等の規格に則してデータを伝送する。
なお送信装置20へ信号を出力する第1処理装置10は、1台で複数のチャネルの信号を出力する装置であっても、異なるチャネルの信号を出力する複数台の装置であっても良い。同様に受信装置30から出力される様々なチャネルの信号の入力を受け付ける第2処理装置40は、複数のチャネルの信号の入力を受け付ける1台の装置であっても、異なる規格の信号の入力を受け付ける複数台の装置であっても良い。
また第1処理装置10及び送信装置20は、一つの筐体内に組み込まれる様に形成しても、また異なる筐体として形成しても良い。受信装置30及び第2処理装置40も同様である。
さらに伝送線2としては、差動より対線に限らず、同軸ケーブル、光ケーブル等の様々な伝送線を用いることが可能である。
図2及び図3は、本発明の通信システムにて用いられる各種装置の構成例を示すブロック図であり、図2が主に送信装置20の構成例を示しており、図3が主に受信装置30の構成例を示している。第1処理装置10は、画像データを形成する複数の色成分データ、音声データ等の様々なデータを送信装置20へ出力する20個等の複数の出力インタフェース(出力I/F)11を備えている。夫々の出力インタフェース11から出力されるデータには、B(Blue)成分を示す色成分データ、G(Green)成分を示す色成分データ及びR(RED)成分を示す色成分データにて形成される画像データ、音声データ、そして各種制御用データという様に様々なデータが有り、夫々に対してチャネルが割り当てられている。
送信装置20は、チャネルが割り当てられた各データを夫々受け付ける20個等の複数の入力インタフェース(入力I/F)21を備えており、各入力インタフェース21では、入力を受け付けたデータを夫々対応するラッチ回路22へ出力する。各ラッチ回路22へは、クロック信号を出力する第1クロック発振回路23から、パラレルデータ用の送信クロック信号として80MHz等の所定の周波数のクロック信号が出力されており、各ラッチ回路22では、入力インタフェース21から夫々入力を受け付けたデータを一時的に保持した後、第1クロック発振回路23から受け付けたクロック信号に基づいて、パラレル/シリアル変換回路24へ、保持しているデータを夫々出力する。このときパラレル/シリアル変換回路24へ出力されるデータは、送信クロック信号により同期が取られているため、所定のビット数、ここでは20bitのパラレルデータとして出力される。
パラレル/シリアル変換回路24では、パラレルデータとして受け付けた複数チャネルのデータを所定の順序で配列したフレームを単位とするシリアルデータに変換し、変換したシリアルデータを、後述する送信クロック信号に基づいて、送信インタフェース(送信I/F)25へ出力する。なおパラレル/シリアル変換回路24から出力されるシリアルデータには、シリアルデータの送信単位となるフレームの同期をとるためのフレーム同期ビットが付与される。ただし8B10B変換等のフレームの区切りが明確に示される変換方法を適用する場合、フレーム同期ビットは不要である。
また第1クロック発振回路23は、80MHz等の所定の周波数のクロック信号を、各ラッチ回路22だけでなく、20逓倍等の所定の逓倍数のクロック信号を生成するPLL(Phase Locked Loop) 発振回路26へも出力する。
PLL発振回路26では、80MHz等の所定の周波数のクロック信号を受け付け、受け付けたクロック信号を20逓倍して1.6GHzのクロック信号を生成し、生成した1.6GHzのクロック信号を送信クロック信号として変調回路27へ出力する。
また送信装置20は、1MHz等の周波数で周期的に変化する連続関数、例えば正弦関数に基づく変調クロック信号を出力する第2クロック発振回路28を備えており、第2クロック発振回路28は、変調クロック信号を変調回路27へ出力する。
変調回路27では、PLL発振回路26から受け付けた送信クロック信号の周波数を、第2クロック発振回路28から受け付けた変調クロックに基づいて変調し、周波数を変調した送信クロック信号をパラレル/シリアル変換回路24へ出力する。変調回路27における変調により、送信クロック信号の周波数は、例えば±1%の範囲で周期的に変化する。即ち変調回路27にて変調された送信クロック信号の周波数は、1.6GHzを中心として、1.584GHz〜1.616GHzの範囲で周期的に変化することになる。変調回路27から、変調した送信クロック信号をパラレル/シリアル変換回路24へ出力することにより、前述したパラレル/シリアル変換回路24から送信インタフェース25への出力は、変調回路27にて変調された送信クロック信号に基づいて行われる。
送信インタフェース25は、パラレル/シリアル変換回路25から受け付けるシリアルデータを、伝送線2を介して受信装置30へ送信する。
受信装置30は、伝送線2を介して送信装置から送信されるシリアルデータを受信する受信インタフェース(受信I/F)31を備え、受信したシリアルデータをシリアル/パラレル変換回路32及びクロック発振回路33へ出力する。
クロック発振回路33は、クロック再生回路331及びPLL発振回路332を有しており、また参照クロック発振回路34から80MHz等の参照用のクロック信号を受け付けている。そしてクロック発振回路33では、クロック再生回路331により、シリアルデータに付与されているフレーム同期ビットに基づきフレームの同期をとってシリアルデータ用の1.6GHzのクロック信号を再生し、PLL発振回路332により、参照クロック発振回路34から受け付けた参照用のクロック信号を参照し、1.6GHzのクロック信号を1/20分周してパラレルデータ用の80MHzのクロック信号を生成し、生成したクロック信号をシリアル/パラレル変換回路32へ出力する。なお送信装置20から送信されるシリアルデータの送信クロックは、1.6GHzを中心として変化しているが、その変化の差は±1%の範囲内であり、しかも連続して周期的に変化するため、クロック発振回路33にて正確にクロック信号を再生することが可能である。
シリアル/パラレル変換回路32では、20個等の複数個の信号を格納する信号格納部を備えており、受信インタフェース31から受け付けたシリアルデータに含まれる各データを配列されていた順序に基づいて信号格納部の予め対応付けられている位置に夫々格納し、クロック発振回路33から受け付けるクロック信号に基づいて、格納した各データを複数チャネルのパラレルデータとして夫々対応する複数のラッチ回路35へ出力する。
各ラッチ回路35では、夫々受け付けたデータを、夫々に設定されているタイミングで夫々に対応付けられている20個等の複数の出力インタフェース(出力I/F)36へ出力する。各出力インタフェース36では、受け付けたデータを第2処理装置40へ出力する。
第2処理装置40は、受信装置30から出力される20個等の複数のデータの入力を受け付ける20個等の複数の入力インタフェース(入力I/F)41を備え、受け付けたデータに基づく画像の表示、音声の出力、各種制御等の処理を実行する。
次に本発明の通信システムにおける送信クロック信号の周波数の変調について説明する。本発明の送信装置20の送信クロック信号の周波数をf(t)とすると、送信クロック信号の周波数f(t)は、下記の式1にて示すことができる。
f(t)=C+R・sin(2πgt+θ) …式1
但し、f(t):送信クロック信号の周波数
C:変調前の送信クロック信号の周波数
R:変調する周波数の範囲
g:変調クロック信号の周波数
t:時刻
θ:位相
但し、f(t):送信クロック信号の周波数
C:変調前の送信クロック信号の周波数
R:変調する周波数の範囲
g:変調クロック信号の周波数
t:時刻
θ:位相
式1において、Cは、PLL発振回路26から出力される変調前のクロック信号の周波数であり、例えば1.6GHzに設定される。Rは、変調する周波数の範囲を示し、例えば±1%の範囲で変化させる場合、1/100に設定される。gは、第2クロック発振回路28から出力される変調クロック信号の周波数であり、例えば1MHzに設定される。式1にて示される様に、変調された送信クロック信号の周波数f(t)は、送信クロック信号の周波数Cを中心として、変調クロック信号の周波数gに基づく周期で、±Rの範囲で変動する。なお位相θは、0等の適切な値に設定される。
図4は、本発明の通信システムにて用いられる送信装置20の送信クロック信号の周波数変調の例を概念的に示す説明図である。図4(a)は、送信クロック信号の周波数の時間的な変化を示すグラフであり、横軸に時間をとり、縦軸に送信クロック信号の周波数をとって、その関係を示している。図4(a)に示す様に本発明の送信装置20では、送信クロック信号の周波数は一定ではなく所定の範囲内で周期的に変化する。図4(a)に示す例では送信クロック信号の周波数は正弦関数に基づき変調されており、1.6GHzを中心として±1%の範囲、即ち1.584GHz〜1.616GHzの範囲で周期的に変化している。図4(b)は、図4(a)のグラフにおいて周波数が最大となる時点t1にて送信装置20から送信されるデータの波形を示しており、図4(c)は、図4(a)のグラフにおいて周波数が変動の中心となる時点t2にて送信装置20から送信されるデータの波形を示しており、そして図4(d)は、図4(a)のグラフにおいて周波数が最小となる時点t3にて送信装置20から送信されるデータの波形を示している。図4(b),(c),(d)は、テストパターンとして値が「01010101」であるデータを送信した状況であり、図4(b),(c),(d)に示す波形を比較すると明らかな様に、送信するデータに含まれる各値に係る時間が変化していることから周波数の変化が読み取れる。
図5は、本発明の通信システムにて伝送線2を介してのデータ伝送時に発生する電磁放射ノイズの周波数と強度との関係を示すグラフである。図5では、横軸に周波数をとり、縦軸に電磁放射ノイズの強度をとって、本発明の通信システムにて発生する電磁放射ノイズを太線にて示している。なお細線は、比較用として送信クロック信号を変調しない従来の通信システムから発生する電磁放射ノイズを示している。図5に示す様に従来の通信システムでは、送信クロック信号に対応する1.6GHz付近にシャープなピークを有する電磁放射ノイズが発生しているのに対し、本発明の通信システムでは、1.6GHz±1%の範囲に電磁放射ノイズのピークが拡散している。図5から明らかな様に本発明の通信システムでは、電磁放射ノイズのピークが拡散しているため、シャープなピークを有する従来の通信システムと比較して電磁放射ノイズの強度の最大値が小さくなっている。従って伝送線を被覆する被覆層を薄くしても外部に対する電磁妨害を抑制することが可能となる。
前記実施の形態では、正弦関数等の三角関数に基づいて送信クロック信号の周波数を変調する形態を示したが、本発明はこれに限らず、三角波等の波形の関数を用いて変調する等、変調する関数としては他の関数を用いることも可能である。
また前記実施の形態では、送信装置から受信装置へ信号を送信する形態を示したが、本発明はこれに限らず、双方の装置に夫々送信装置及び受信装置の回路を組み込んだ通信装置を実現し、双方向通信を実現する形態であっても良い。
さらに前記実施の形態では、車載装置に適用する形態を示したが、本発明はこれに限らず、ホームネットワーク等の様々な通信システムに適用することが可能である。そしてカーナビゲーション装置に限らず、DVD再生装置、テレビジョン受像機、オーディオ機器等の様々な装置に適用することが可能である。
さらに前記実施の形態では、画像情報がカラー画像である形態を示したが、本発明はこれに限らずモノクローム画像である画像情報を送受信する形態でもよく、その場合、画像情報を形成する成分信号とは、モノクローム画像の階調を示すデジタルデータの各桁の値を示す信号となる。即ち8ビットの階調に分級されたモノクローム画像に適用する場合には、階調を示すデジタルデータの各ビットの値を示す8個の数値データの夫々が画像情報を形成する複数の成分信号として処理される。
1 車両
2 伝送線
10 第1処理装置
20 送信装置
23 第1クロック発振回路
24 パラレル/シリアル変換回路
26 PLL発振回路
27 変調回路
28 第2クロック発振回路
30 受信装置
32 シリアル/パラレル変換回路
33 クロック発振回路
40 第2処理装置
2 伝送線
10 第1処理装置
20 送信装置
23 第1クロック発振回路
24 パラレル/シリアル変換回路
26 PLL発振回路
27 変調回路
28 第2クロック発振回路
30 受信装置
32 シリアル/パラレル変換回路
33 クロック発振回路
40 第2処理装置
Claims (7)
- 送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置を用いた送信方法において、
送信クロック信号の周波数を周期的に変化させることを特徴とする送信方法。 - 送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置において、
送信クロック信号の周波数を周期的に変化させる手段を備えることを特徴とする送信装置。 - 送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置において、
所定の周波数の送信クロック信号を出力する手段と、
出力された送信クロック信号の周波数を変調する変調クロック信号を出力する手段と、
変調クロック信号に基づいて送信クロック信号の周波数を変調する手段と
を備えることを特徴とする送信装置。 - 前記変調クロック信号は、周期性を有する連続関数に基づき出力される信号であることを特徴とする請求項3に記載の送信装置。
- 前記連続関数は、三角関数であることを特徴とする請求項4に記載の送信装置。
- 送信クロック信号に基づいてデータを送信する送信装置において、
複数チャネルのデータの入力を受け付ける手段と、
受け付けた複数チャネルのデータを、所定の順序で配列したシリアルデータに変換する手段と、
所定の周波数の送信クロック信号を出力する手段と、
出力された送信クロック信号の周波数を変調する変調クロック信号を出力する手段と、
変調クロック信号に基づいて送信クロック信号の周波数を変調する手段と、
周波数を変調した送信クロック信号に基づいて、シリアルデータを送信する手段と
を備えることを特徴とする送信装置。 - 請求項2乃至請求項6のいずれかに記載の送信装置と、
該送信装置から送信されるデータを受信する受信装置と
を備えることを特徴とする通信システム。
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