JP2006237109A - 光学系の評価方法、光学系、露光装置、および露光方法 - Google Patents

光学系の評価方法、光学系、露光装置、および露光方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 結像光学系を含む光学系の瞳内の偏光状態の分布と結像光学系の結像性能との関係を評価する方法。
【解決手段】 本発明の評価方法では、結像光学系を含む光学系の瞳内における偏光状態の分布を、たとえばツェルニケ・アニュラー多項式のような所定の関数を用いて表現する(S11)。そして、偏光状態の分布を表現する多項式の各項の係数の変化が結像光学系の結像性能に与える影響を評価する。具体的に、係数の変化と結像性能の変化との関係を求め(S12)、得られた関係に基づいて所望の結像性能を確保するために偏光状態の分布の誤差として各項の係数に許容される許容値を求める(S13)。
【選択図】 図4

Description

本発明は、光学系の評価方法、光学系、露光装置、および露光方法に関し、特に半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスをリソグラフィー工程で製造するための露光装置に関するものである。
この種の典型的な露光装置においては、光源から射出された光束が、オプティカルインテグレータとしてのフライアイレンズを介して、多数の光源からなる実質的な面光源としての二次光源を形成する。二次光源からの光束は、フライアイレンズの後側焦点面の近傍に配置された開口絞りを介して制限された後、コンデンサーレンズに入射する。
コンデンサーレンズにより集光された光束は、所定のパターンが形成されたマスクを重畳的に照明する。マスクのパターンを透過した光は、投影光学系を介してウェハ上に結像する。こうして、ウェハ上には、マスクパターンが投影露光(転写)される。なお、マスクに形成されたパターンは高集積化されており、この微細パターンをウェハ上に正確に転写するにはウェハ上において均一な照度分布を得ることが不可欠である。
そこで、フライアイレンズの後側焦点面に輪帯状や複数極状(2極状、4極状など)の二次光源を形成し、投影光学系の焦点深度や解像力を向上させる技術が注目されている。また、たとえば投影光学系の瞳面内において露光光の偏光状態を円周方向に振動する直線偏光状態(以下、「周方向偏光状態」という)に設定することにより、ウェハ上において微細パターンの高コントラスト像を得る技術が提案されている(特許文献1を参照)。
特開平5−90128号公報
上述の周方向偏光状態に限定されることなく、特定の直線偏光状態の光を用いて特定のパターンの投影露光を行うことは、さらに一般的にはマスクパターンに応じて特定の偏光状態(以下、非偏光状態を含む広い概念)の光を用いて投影露光を行うことは、結像光学系としての投影光学系の解像度や焦点深度などの向上に有効である。しかしながら、所望の偏光状態の光でマスク(ひいてはウェハ)を照明しようとしても、照明光路中に光の偏光状態を変化させる光学素子が介在すると、所望の偏光状態で結像しなくなり、ひいては結像性能が悪化する可能性がある。
具体的には、露光装置において瞳面内の偏光状態が所望の偏光状態から実質的に異なる状態に変化すると、所望の解像度や焦点深度向上の効果が得られないばかりでなく、たとえばパターン左右方向や上下方向における非対称誤差が発生することになる。また、露光装置において像面内の偏光状態が実質的に不均一になる(たとえば露光領域の中心に達する光に関する瞳面内の偏光状態と露光領域の周辺に達する光に関する瞳面内の偏光状態とが実質的に異なる)と、ウェハ上に形成されるパターンの線幅が露光領域内の位置毎にばらついて、いわゆるフィールド内線幅差が発生することになる。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、結像光学系を含む光学系の瞳内の偏光状態の分布と結像光学系の結像性能との関係を評価することのできる評価方法を提供することを目的とする。また、瞳内の偏光状態の分布と結像性能との関係が評価された光学系を用いて、微細パターンを感光性基板上に所望の偏光状態で結像させて忠実で且つ良好な投影露光を行うことのできる露光装置および露光方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、結像光学系を含む光学系を光学的に評価する方法において、
前記光学系の瞳内における偏光状態の分布を取得する偏光状態分布取得工程と、
所定の関数を用いて、前記取得された偏光状態の分布を表現する表現工程と、
前記偏光状態の分布を表現する前記所定の関数を規定するパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを評価指標として抽出する評価指標抽出工程とを含むことを特徴とする光学系の評価方法を提供する。
本発明の第2形態では、第1形態の評価方法により評価されたことを特徴とする光学系を提供する。
本発明の第3形態では、所定のパターンを感光性基板上に投影露光するための投影光学系として、第2形態の光学系中の前記結像光学系を備えていることを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第4形態では、第2形態の光学系中の前記結像光学系を用いて、所定のパターンを感光性基板上に投影露光することを特徴とする露光方法を提供する。
本発明の典型的な態様によれば、たとえばツェルニケ・アニュラー多項式を用いて、結像光学系を含む光学系の瞳内における偏光状態の分布を仮想的に表現し、この多項式を構成する各項の係数の変化が結像光学系の結像性能に与える影響を評価する。具体的には、たとえば多項式を構成する各項の係数の変化と結像性能の変化との関係を求め、その関係に基づいて、所望の結像性能を確保するために偏光状態の分布の誤差として各項の係数に許容される許容値を求める。
こうして、本発明の評価方法では、結像光学系を含む光学系の瞳内の偏光状態の分布と結像光学系の結像性能との関係を評価することができる。また、本発明の露光装置および露光方法では、瞳内の偏光状態の分布と結像性能との関係が評価され管理された光学系を用いて、微細パターンを感光性基板上に所望の偏光状態で結像させて忠実で且つ良好な投影露光を行うことにより、良好なデバイスを高精度に製造することができる。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。図1において、感光性基板であるウェハWの表面の法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの表面内において図1の紙面に平行な方向に沿ってY軸を、ウェハWの表面内において図1の紙面に垂直な方向に沿ってX軸をそれぞれ設定している。
図1を参照すると、本実施形態の露光装置は、露光光(照明光)を供給するための光源1を備えている。光源1として、たとえば248nmの波長の光を供給するKrFエキシマレーザ光源や193nmの波長の光を供給するArFエキシマレーザ光源などを用いることができる。光源1から射出されたほぼ平行な光束は、ビームエキスパンダー2により所定の矩形状の断面を有する光束に整形される。
整形光学系としてのビームエキスパンダー2を介したほぼ平行な光束は、折り曲げミラー3で偏向された後、1/4波長板4a、1/2波長板4b、デポラライザ(非偏光化素子)4c、およびX方向2極照明用の回折光学素子5を介して、ズームレンズ6に入射する。1/4波長板4a、1/2波長板4b、およびデポラライザ4cは、後述するように、偏光状態切換部4を構成している。
回折光学素子は、基板に露光光(照明光)の波長程度のピッチを有する段差を形成することによって構成され、入射ビームを所望の角度に回折する作用を有する。具体的に、X方向2極照明用の回折光学素子5は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、そのファーフィールド(またはフラウンホーファー回折領域)にX方向に沿った2極状の光強度分布を形成する機能を有する。
回折光学素子5の回折面はズームレンズ6の前側焦点位置またはその近傍に配置され、ズームレンズ6の後側焦点位置またはその近傍にはマイクロフライアイレンズ7の入射面が配置されている。換言すると、ズームレンズ6は、回折光学素子5の回折面とマイクロフライアイレンズ7の入射面とを実質的にフーリエ変換の関係に配置している。マイクロフライアイレンズ7は、縦横に且つ稠密に配列された多数の正屈折力を有する微小レンズからなる光学素子である。
マイクロフライアイレンズは、たとえば平行平面板にエッチング処理を施して微小レンズ群を形成することによって構成される。ここで、マイクロフライアイレンズを構成する各微小レンズは、フライアイレンズを構成する各レンズエレメントよりも微小である。また、マイクロフライアイレンズは、互いに隔絶されたレンズエレメントからなるフライアイレンズとは異なり、多数の微小レンズ(微小屈折面)が互いに隔絶されることなく一体的に形成されている。しかしながら、正屈折力を有するレンズ要素が縦横に配置されている点でマイクロフライアイレンズはフライアイレンズと同じ波面分割型のオプティカルインテグレータである。
したがって、光束変換素子としての回折光学素子5に入射したほぼ平行光束は、ズームレンズ6を介して、マイクロフライアイレンズ7の入射面上にX方向に沿った2極状の照野を形成する。このX方向に沿った2極状の照野の全体形状は、ズームレンズ6の焦点距離に依存して相似的に変化する。マイクロフライアイレンズ7を構成する各微小レンズは、マスクM上において形成すべき照野の形状(ひいてはウェハW上において形成すべき露光領域の形状)と相似な矩形状の断面を有する。
マイクロフライアイレンズ7に入射した光束は多数の微小レンズにより二次元的に分割され、その後側焦点面またはその近傍(ひいては照明瞳面)には、入射光束によって形成される照野とほぼ同じ光強度分布を有する二次光源、すなわち図2(a)に示すように、たとえば光軸AXを中心としてX方向に沿った2極状の実質的な面光源からなる二次光源が形成される。ズームレンズ6は、マイクロフライアイレンズ7の後側焦点面またはその近傍に形成される二次光源の全体形状を相似的に拡大または縮小する機能を有する。
マイクロフライアイレンズ7の後側焦点面またはその近傍に形成された二次光源からの光束は、ビームスプリッター8aおよびコンデンサー光学系9を介した後、マスクブラインド10を重畳的に照明する。ビームスプリッター8aを内蔵する偏光モニター8の作用については後述する。こうして、照明視野絞りとしてのマスクブラインド10には、マイクロフライアイレンズ7を構成する各微小レンズの形状と焦点距離とに応じた矩形状の照野が形成される。
マスクブラインド10の矩形状の開口部(光透過部)を介した光束は、結像光学系11の集光作用を受けた後、所定のパターンが形成されたマスクMを重畳的に照明する。すなわち、結像光学系11は、マスクブラインド10の矩形状開口部の像をマスクM上に形成することになる。マスクステージMS上に保持されたマスクMのパターンを透過した光束は、投影光学系PLを介して、ウェハステージWS上に保持されたウェハ(感光性基板)W上にマスクパターンの像を形成する。
こうして、投影光学系PLの光軸AXと直交する平面(XY平面)内においてウェハステージWSを二次元的に駆動制御しながら、ひいてはウェハWを二次元的に駆動制御しながら一括露光またはスキャン露光を行うことにより、ウェハWの各露光領域にはマスクMのパターンが順次露光される。
X方向2極照明用の回折光学素子5に代えて、Z方向2極照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、Z方向2極照明を行うことができる。Z方向2極照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドにZ方向に沿った2極状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、Z方向2極照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ7の入射面にZ方向に沿った2極状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ7の後側焦点面またはその近傍にも、図2(b)に示すように、たとえば光軸AXを中心としてZ方向に沿った2極状の二次光源が形成される。
また、X方向2極照明用の回折光学素子5に代えて、円形照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、通常の円形照明を行うことができる。円形照明用の回折光学素子は、矩形状の断面を有する平行光束が入射した場合に、ファーフィールドに円形状の光強度分布を形成する機能を有する。したがって、円形照明用の回折光学素子を介した光束は、マイクロフライアイレンズ7の入射面に円形状の照野を形成する。その結果、マイクロフライアイレンズ7の後側焦点面またはその近傍にも、図2(c)に示すように、たとえば光軸AXを中心とした円形状の二次光源が形成される。
また、X方向2極照明用の回折光学素子5に代えて、輪帯照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、輪帯照明を行うことができる。輪帯照明では、図2(d)に示すように、たとえば光軸AXを中心とした輪帯状の二次光源が形成される。さらに、X方向2極照明用の回折光学素子5に代えて、他の複数極照明用の回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、様々な複数極照明(4極照明、8極照明など)を行うことができる。同様に、適当な特性を有する回折光学素子(不図示)を照明光路中に設定することによって、様々な形態の変形照明を行うことができる。
偏光状態切換部4において、1/4波長板4aは、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて、入射する楕円偏光の光を直線偏光の光に変換する。1/2波長板4bは、光軸AXを中心として結晶光学軸が回転自在に構成されて、入射する直線偏光の偏光面を変化させる。デポラライザ4cは、相補的な形状を有する楔形状の水晶プリズムと楔形状の石英プリズムとにより構成されている。水晶プリズムと石英プリズムとは、一体的なプリズム組立体として、照明光路に対して挿脱自在に構成されている。
光源1としてKrFエキシマレーザ光源やArFエキシマレーザ光源を用いる場合、これらの光源から射出される光は典型的には95%以上の偏光度を有し、1/4波長板4aにはほぼ直線偏光の光が入射する。しかしながら、光源1と偏光状態切換部4との間の光路中に裏面反射鏡としての直角プリズムが介在する場合、入射する直線偏光の偏光面がP偏光面またはS偏光面に一致していないと、直角プリズムでの全反射により直線偏光が楕円偏光に変わる。
偏光状態切換部4では、たとえば直角プリズムでの全反射に起因して楕円偏光の光が入射しても、1/4波長板4aの作用により変換された直線偏光の光が1/2波長板4bに入射する。1/2波長板4bの結晶光学軸が入射する直線偏光の偏光面に対して0度または90度の角度をなすように設定された場合、1/2波長板4bに入射した直線偏光の光は偏光面が変化することなくそのまま通過する。
また、1/2波長板4bの結晶光学軸が入射する直線偏光の偏光面に対して45度の角度をなすように設定された場合、1/2波長板4bに入射した直線偏光の光は偏光面が90度だけ変化した直線偏光の光に変換される。さらに、デポラライザ4cの水晶プリズムの結晶光学軸が入射する直線偏光の偏光面に対して45度の角度をなすように設定された場合、水晶プリズムに入射した直線偏光の光は非偏光状態の光に変換(非偏光化)される。
偏光状態切換部4では、デポラライザ4cが照明光路中に位置決めされたときに水晶プリズムの結晶光学軸が入射する直線偏光の偏光面に対して45度の角度をなすように構成されている。ちなみに、水晶プリズムの結晶光学軸が入射する直線偏光の偏光面に対して0度または90度の角度をなすように設定された場合、水晶プリズムに入射した直線偏光の光は偏光面が変化することなくそのまま通過する。また、1/2波長板4bの結晶光学軸が入射する直線偏光の偏光面に対して22.5度の角度をなすように設定された場合、1/2波長板4bに入射した直線偏光の光は、偏光面が変化することなくそのまま通過する直線偏光成分と偏光面が90度だけ変化した直線偏光成分とを含む非偏光状態の光に変換される。
偏光状態切換部4では、上述したように、直線偏光の光が1/2波長板4bに入射するが、以下の説明を簡単にするために、図1においてZ方向に偏光方向(電場の方向)を有する直線偏光(以下、「Z方向偏光」と称する)の光が1/2波長板4bに入射するものとする。デポラライザ4cを照明光路中に位置決めした場合、1/2波長板4bの結晶光学軸を入射するZ方向偏光の偏光面(偏光方向)に対して0度または90度の角度をなすように設定すると、1/2波長板4bに入射したZ方向偏光の光は偏光面が変化することなくZ方向偏光のまま通過してデポラライザ4cの水晶プリズムに入射する。水晶プリズムの結晶光学軸は入射するZ方向偏光の偏光面に対して45度の角度をなすように設定されているので、水晶プリズムに入射したZ方向偏光の光は非偏光状態の光に変換される。
水晶プリズムを介して非偏光化された光は、光の進行方向を補償するためのコンペンセータとしての石英プリズムを介して、非偏光状態で回折光学素子5に入射する。一方、1/2波長板4bの結晶光学軸を入射するZ方向偏光の偏光面に対して45度の角度をなすように設定すると、1/2波長板4bに入射したZ方向偏光の光は偏光面が90度だけ変化し、図1においてX方向に偏光方向(電場の方向)を有する直線偏光(以下、「X方向偏光」と称する)の光になってデポラライザ4cの水晶プリズムに入射する。水晶プリズムの結晶光学軸は入射するX方向偏光の偏光面に対しても45度の角度をなすように設定されているので、水晶プリズムに入射したX方向偏光の光は非偏光状態の光に変換され、石英プリズムを介して、非偏光状態で回折光学素子5に入射する。
これに対し、デポラライザ4cを照明光路から退避させた場合、1/2波長板4bの結晶光学軸を入射するZ方向偏光の偏光面に対して0度または90度の角度をなすように設定すると、1/2波長板4bに入射したZ方向偏光の光は偏光面が変化することなくZ方向偏光のまま通過し、Z方向偏光状態で回折光学素子5に入射する。一方、1/2波長板4bの結晶光学軸を入射するZ方向偏光の偏光面に対して45度の角度をなすように設定すると、1/2波長板4bに入射したZ方向偏光の光は偏光面が90度だけ変化してX方向偏光の光になり、X方向偏光状態で回折光学素子5に入射する。
このように、偏光状態切換部4では、デポラライザ4cを照明光路中に挿入して位置決めすることにより、非偏光状態の光を回折光学素子5に入射させることができる。また、デポラライザ4cを照明光路から退避させ且つ1/2波長板4bの結晶光学軸を入射するZ方向偏光の偏光面に対して0度または90度の角度をなすように設定することにより、Z方向偏光状態の光を回折光学素子5に入射させることができる。さらに、デポラライザ4cを照明光路から退避させ且つ1/2波長板4bの結晶光学軸を入射するZ方向偏光の偏光面に対して45度をなすように設定することにより、X方向偏光状態の光を回折光学素子5に入射させることができる。
換言すれば、偏光状態切換部4では、回折光学素子5への入射光の偏光状態(ひいてはマスクMおよびウェハWを照明する光の偏光状態)を直線偏光状態と非偏光状態との間で切り換えることができ、直線偏光状態の場合には互いに直交する偏光状態間(Z方向偏光とX方向偏光との間)で切り換えることができる。また、一般的には、1/2波長板4bの作用により、回折光学素子5への入射光の偏光状態を、任意方向に偏光方向を有する直線偏光状態に設定することもできる。
偏光モニター8は、マイクロフライアイレンズ7とコンデンサー光学系9との間の光路中に配置されたビームスプリッター8aを備えており、このビームスプリッター8aへの入射光の偏光状態を検知する機能を有する。換言すれば、偏光モニター8の検知結果に基づいて、マスクM(ひいてはウェハW)への照明光が所望の偏光状態(非偏光状態を含む概念)になっているか否かが随時検出される。
本実施形態では、感光性基板としてのウェハWを保持するウェハステージ(基板ステージ)WSの側方に取り付け可能なウェハ面偏光モニター(偏光状態測定部)12を用いて、ウェハWに到達する光束の偏光状態を検出する。なお、ウェハ面偏光モニター12は、ウェハステージWS内に設けられても良いし、ウェハステージWSとは別体の計測ステージに設けられても良い。
図3は、ウェハを照明する光の偏光状態および光強度を検出するためのウェハ面偏光モニターの構成を概略的に示す図である。図3に示すように、ウェハ面偏光モニター12は、ウェハWの位置またはその近傍に位置決め可能なピンホール部材40を備えている。ピンホール部材40のピンホール40aを通過した光は、投影光学系PLの像面位置またはその近傍が前側焦点位置となるように配置されたコリメートレンズ41を介してほぼ平行な光束になり、反射鏡42で反射された後、リレーレンズ系43に入射する。
リレーレンズ系43を介したほぼ平行な光束は、移相子としての1/4波長板44および偏光子としての偏光ビームスプリッター45を介した後、二次元CCD46の検出面46aに達する。ここで、二次元CCD46の検出面46aは、投影光学系PLの射出瞳と光学的にほぼ共役になり、ひいては照明光学装置(1〜11)の照明瞳面(マイクロフライアイレンズ7の後側焦点面またはその近傍)と光学的にほぼ共役になっている。1/4波長板44は、光軸を中心として回転可能に構成されており、1/4波長板44には、その光軸を中心とした回転角を設定するための設定部47が接続されている。二次元CCD46の出力は、設定部47の駆動を制御する制御部48に供給される。
こうして、ウェハWに対する照明光の偏光度が0でない場合には、設定部47を介して1/4波長板44を光軸廻りに回転させることにより二次元CCD46の検出面46aにおける光強度分布が変化する。したがって、ウェハ面偏光モニター12の制御部48では、設定部47を用いて1/4波長板44を光軸廻りに回転させながら検出面46aにおける光強度分布の変化を検出し、この検出結果から回転移相子法により照明光の偏光状態を測定することができる。
なお、回転移相子法については、例えば鶴田著,「光の鉛筆−光技術者のための応用光学」,株式会社新技術コミュニケーションズなどに詳しく記載されている。実際には、ピンホール部材40(ひいてはピンホール40a)をウェハ面に沿って二次元的に移動させつつ、ウェハ面内の複数の位置における照明光の偏光状態を測定する。このとき、ウェハ面偏光モニター12では、二次元的な検出面46aにおける光強度分布の変化を検出するので、この検出分布情報に基づいて照明光の瞳内における偏光状態の分布を測定することができる。
なお、ウェハ面偏光モニター12では、移相子として1/4波長板44に代えて1/2波長板を用いることも可能である。どのような移相子を用いたとしても、照明光の偏光状態(光に関する4つのストークスパラメータS0,S1,S2,S3)を測定するためには、移相子と偏光子(偏光ビームスプリッター45)との光軸廻りの相対角度を変えたり、移相子または偏光子を光路から退避させたりして、少なくとも4つの異なる状態で検出面46aにおける光強度分布の変化を検出する必要がある。
なお、本実施形態では移相子としての1/4波長板44を光軸廻りに回転させたが、偏光子としての偏光ビームスプリッター45を光軸廻りに回転させても良く、移相子および偏光子の双方を光軸廻りに回転させても良い。また、この動作に代えて、あるいはこの動作に加えて、移相子としての1/4波長板44および偏光子としての偏光ビームスプリッター45のうちの一方または双方を光路から挿脱させても良い。
また、ウェハ面偏光モニター12では、反射鏡42の偏光特性により光の偏光状態が変化してしまう場合がある。この場合、反射鏡42の偏光特性は予めわかっているので、所要の計算によって反射鏡42の偏光特性の偏光状態への影響に基づいてウェハ面偏光モニター12の測定結果を補正し、照明光の偏光状態を正確に測定することができる。また、反射鏡に限らず、レンズなどの他の光学部品に起因して偏光状態が変化してしまう場合でも同様に測定結果を補正し、照明光の偏光状態を正確に測定することができる。
本実施形態では、たとえばマスクMにおいてY方向に沿って細長く延びる一方向パターンが支配的である場合、図2(a)に示すようなX方向2極照明を行い、2極状の二次光源を形成する光束(二次光源を通過する光束)をZ方向に偏光方向を有する直線偏光状態に設定する。あるいは、図2(c)に示すような円形照明を行い、円形状の二次光源を形成する光束をZ方向に偏光方向を有する直線偏光状態に設定する。
その結果、最終的な被照射面としてのウェハWに照射される光がS偏光を主成分とする偏光状態になり、投影光学系PLの光学性能(焦点深度など)の向上を図ることができ、ウェハ(感光性基板)W上において高いコントラストのマスクパターン像を得ることができる。ここで、S偏光とは、入射面に対して垂直な方向に偏光方向を有する直線偏光(入射面に垂直な方向に電気ベクトルが振動している偏光)のことである。また、入射面とは、光が媒質の境界面(被照射面:ウェハWの表面)に達したときに、その点での境界面の法線と光の入射方向とを含む面として定義される。
同様に、たとえばマスクMにおいてX方向に沿って細長く延びる一方向パターンが支配的である場合、図2(b)に示すようなZ方向2極照明あるいは図2(c)に示すような円形照明で、二次光源を形成する光束をX方向に偏光方向を有する直線偏光状態に設定する。その結果、ウェハWに照射される光がS偏光を主成分とする偏光状態になり、ウェハW上において高いコントラストのマスクパターン像を得ることができる。
また、たとえばマスクMにおいてY方向に沿って細長く延びるパターンとX方向に沿って細長く延びるパターンとが混在する場合、図2(d)に示すような輪帯照明を行い、輪帯状の二次光源を形成する光束を周方向偏光状態に設定する。その結果、ウェハWに照射される光がS偏光を主成分とする偏光状態になり、ウェハW上において高いコントラストのマスクパターン像を得ることができる。
次に、結像光学系としての投影光学系PLと照明光学系(2〜11)とを備えた光学系(2〜PL)の瞳(投影光学系PLの射出瞳)内における偏光状態の分布を表現する手法について説明する。本実施形態では、照明光の瞳内における偏光状態の分布を、瞳上の一点(または微小領域)を通過して投影光学系(結像光学系)PLの像面上の一点(または微小領域)に達する光線に関するストークスパラメータ(S0,S1,S2,S3)により規定される特定偏光度DSPの分布を用いて表現する。瞳上の一点(微小領域)は二次元CCD46の一画素に対応し、像面上の一点(微小領域)はピンホール40aのXY座標に対応する。
具体的に、ストークスパラメータ(S0,S1,S2,S3)により規定される特定偏光度DSPのうち、第1の特定偏光度DSP1は、瞳上の一点を通過して像面上の一点に達する光線に関するストークスパラメータS0に対するストークスパラメータS1の比S1/S0で表わされる。同様に、第2の特定偏光度DSP2は当該光線に関するストークスパラメータS0に対するストークスパラメータS2の比S2/S0で表わされ、第3の特定偏光度DSP3は当該光線に関するストークスパラメータS0に対するストークスパラメータS3の比S3/S0で表わされる。ここで、S0は全強度であり、S1は水平直線偏光強度マイナス垂直直線偏光強度であり、S2は45度直線偏光強度マイナス135度直線偏光強度であり、S3は右まわり円偏光強度マイナス左まわり円偏光強度である。
ちなみに、第1の特定偏光度DSP1は、瞳上の一点を通過し像面上の一点に到達する特定光線におけるX方向偏光成分(瞳上においてX方向に振動方向を持つ偏光成分)の強度をIxとし、当該特定光線におけるY方向偏光成分(瞳上においてY方向に振動方向を持つ偏光成分)の強度をIyとするとき、次の式で表される。
DSP1=(Ix−Iy)/(Ix+Iy)
図2(a)に示すX方向2極照明または図2(c)に示す円形照明において二次光源を形成する光束が理想的なZ方向直線偏光状態にあるとき、第1の特定偏光度DSP1の分布は瞳内における有効光源領域(二次光源の領域)の全体に亘って一律に「−1」の分布になる。一方、図2(b)に示すZ方向2極照明または図2(c)に示す円形照明において二次光源を形成する光束が理想的なX方向直線偏光状態にあるとき、第1の特定偏光度DSP1の分布は瞳内における有効光源領域の全体に亘って一律に「+1」の分布になる。
また、図2(d)に示す輪帯照明において輪帯状の二次光源を形成する光束が理想的な周方向直線偏光状態にあるとき、第1の特定偏光度DSP1の分布は瞳内の有効光源領域において「−1」と「+1」との間で変化する分布になる。ただし、輪帯照明における理想的な周方向直線偏光状態を表現するには、第1の特定偏光度DSP1の分布だけでは不十分であり、第2の特定偏光度DSP2の分布も必要になる。また、任意の照明形態における一般的な偏光状態を表現するには、第1の特定偏光度DSP1の分布、第2の特定偏光度DSP2の分布、および第3の特定偏光度DSP3の分布が必要になる。
本実施形態では、たとえば2極照明や輪帯照明の場合、ツェルニケ・アニュラー(Zernike Annular)多項式を用いて、照明光の瞳内における偏光状態の分布を、特定偏光度DSP(DSP1,DSP2,DSP3)の分布により表現する。これは、輪帯照明では瞳内の有効光源領域の形状が円環状(輪帯状)であり、2極照明では瞳内の2極状の有効光源領域が円環状の領域の一部を占めているからである。特定偏光度DSPの瞳内の分布を表すツェルニケ・アニュラー多項式の表現では、座標系として瞳極座標(ρ,θ)を用い、直交関数系としてツェルニケ・アニュラーの円筒関数を用いる。
すなわち、特定偏光度DSP(ρ,θ)は、ツェルニケ・アニュラーの円筒関数AZi(ρ,θ)を用いて、次の式(a)に示すように展開される。
DSP(ρ,θ)=ΣCi・AZi(ρ,θ)
=C1・AZ1(ρ,θ)+C2・AZ2(ρ,θ)
・・・・+Cn・AZn(ρ,θ) (a)
ここで、Ciは、ツェルニケ・アニュラー多項式の各項の係数である。以下、ツェルニケ・アニュラー多項式の各項の関数系AZi(ρ,θ)のうち、第1項〜第16項にかかる関数AZ1〜AZ16だけを次の表(1)に示す。なお、関数AZ2〜AZ16に含まれる「ε」は、瞳内において有効光源領域が部分的あるいは全体的に占める円環状の領域の輪帯比(円環状の領域の内径/外径=σinner/σouter)である。
Figure 2006237109
一方、たとえば円形照明の場合、フリンジ・ツェルニケ(Fringe Zernike)多項式を用いて、照明光の瞳内における偏光状態の分布を、特定偏光度DSP(DSP1,DSP2,DSP3)の分布により表現する。これは、円形照明では瞳内の有効光源領域の形状が円形状であるからである。特定偏光度DSPの瞳内の分布を表すフリンジ・ツェルニケ多項式の表現では、座標系として瞳極座標(ρ,θ)を用い、直交関数系としてフリンジ・ツェルニケの円筒関数を用いる。
すなわち、特定偏光度DSP(ρ,θ)は、フリンジ・ツェルニケの円筒関数FZi(ρ,θ)を用いて、次の式(b)に示すように展開される。
DSP(ρ,θ)=ΣBi・FZi(ρ,θ)
=B1・FZ1(ρ,θ)+B2・FZ2(ρ,θ)
・・・・+Bn・FZn(ρ,θ) (b)
ここで、Biは、フリンジ・ツェルニケ多項式の各項の係数である。以下、フリンジ・ツェルニケ多項式の各項の関数系FZi(ρ,θ)のうち、第1項〜第16項にかかる関数FZ1〜FZ16だけを次の表(2)に示す。
表(2)
FZ1: 1
FZ2: ρcosθ
FZ3: ρsinθ
FZ4: 2ρ2−1
FZ5: ρ2cos2θ
FZ6: ρ2sin2θ
FZ7: (3ρ2−2)ρcosθ
FZ8: (3ρ2−2)ρsinθ
FZ9: 6ρ4−6ρ2+1
FZ10: ρ3cos3θ
FZ11: ρ3sin3θ
FZ12: (4ρ2−3)ρ2cos2θ
FZ13: (4ρ2−3)ρ2sin2θ
FZ14: (10ρ4−12ρ2+3)ρcosθ
FZ15: (10ρ4−12ρ2+3)ρsinθ
FZ16: 20ρ6−30ρ4+12ρ2−1


ツェルニケ多項式(a)または(b)のような関数を用いて照明光の瞳内における偏光状態の分布(特定偏光度DSPの分布)を表現することにより、多項式(a)または(b)を構成する各項の係数(関数を規定するパラメータ)CiまたはBiの変化が投影光学系PLの結像性能に与える影響を評価することができる。具体的には、たとえば1つの係数以外の他の係数をすべて0に設定した偏光状態における投影光学系PLの結像性能をシミュレーションにより評価する手順を各係数について繰り返すことにより、各項の係数CiまたはBiの変化と結像性能の変化との関係を求める。
こうして、求められた係数の変化と結像性能の変化との関係に基づいて、所望の結像性能を確保するために偏光状態の分布の誤差として各項の係数CiまたはBiに許容される許容値を求めることが可能になる。すなわち、本実施形態では、結像光学系としての投影光学系PLを含む光学系(2〜PL)の瞳内の偏光状態の分布と投影光学系PLの結像性能との関係を定性的に且つ定量的に評価することができる。
次に、光学系(2〜PL)の瞳内における偏光状態の分布を取得し、取得した偏光状態の分布を所定の関数でフィッティング(近似)する手法について説明する。本実施形態では、ウェハ面偏光モニター12を用いて、照明光の瞳内における偏光状態の分布として、特定偏光度DSP(DSP1,DSP2,DSP3)の分布を測定する。具体的には、瞳上の各点を通過して像面上の特定点、たとえば像面の中心点に到達する光線群に関する特定偏光度DSPの分布を測定する。
瞳上の各点から像面の中心点に達する光線群に関する特定偏光度DSPの分布は、ウェハ面偏光モニター12においてピンホール40aを光軸AXの位置に設定し、たとえば1/4波長板44を光軸廻りに回転させつつ得られる二次元CCD46の各画素からの出力信号の変化に基づいて計測される。すなわち、各画素からの出力信号の変化に基づいて瞳上の各点からの光線に関するストークスパラメータ(S0,S1,S2,S3)がそれぞれ検出され、このストークスパラメータ情報に基づいて特定偏光度DSP(DSP1,DSP2,DSP3)の分布が得られる。
測定された特定偏光度DSPの分布を上述のツェルニケ・アニュラー多項式(a)またはフリンジ・ツェルニケ多項式(b)を用いて近似的に表現することは、ツェルニケ多項式(a)または(b)を構成する各項の係数CiまたはBiを求めることに帰着する。これらの係数CiまたはBiは、特定偏光度DSPの分布に関する測定データから、たとえば最小二乗法を用いて順次決定される。また、瞳上の各点から像面の任意の一点に達する光線群に関する特定偏光度DSPの分布についても同様に、ウェハ面偏光モニター12のピンホール40aの設定位置を適宜変化させた状態で測定され、ツェルニケ多項式(a)または(b)を用いて近似的に表現される。
こうして、本実施形態では、光学系(2〜PL)の瞳内における偏光状態の分布として特定偏光度DSPの分布を測定し、測定した特定偏光度DSPの分布をツェルニケ・アニュラー多項式(a)またはフリンジ・ツェルニケ多項式(b)でフィッティングすることができる。なお、上述の説明では、投影光学系(結像光学系)PLを通過した光に基づいて、光学系(2〜PL)の瞳と光学的にほぼ共役な位置(二次元CCD46の検出面46a)における偏光状態の分布を測定しているが、光学系(2〜PL)に所定の偏光状態の分布を持つ光が入射したときに、光学系(2〜PL)から射出される光の偏光状態の分布を計算(シミュレーション)により取得することもできる。
すなわち、たとえば投影光学系PLを通過した光に基づいて、光学系(2〜PL)の瞳(投影光学系PLの射出瞳)と光学的にほぼ共役な位置における偏光状態の分布を計算により取得することもできる。これは、照明光学系(2〜11)の瞳面で理想の偏光状態分布を有する光が、照明光学系の一部(照明瞳面よりも後側)と投影光学系PLとを通過した後に、どのような偏光状態の光に変化するかをシミュレーションすることに対応している。この種のシミュレーション手法は、たとえば国際公開WO2002/031570号公報に開示されている。
以下、図4のフローチャートを参照して、本実施形態にかかる光学系(2〜PL)の典型的な評価方法を説明する。本実施形態の典型的な評価方法では、投影光学系PLを含む光学系(2〜PL)の瞳内における偏光状態の分布を、所定の関数を用いて表現する(S11)。具体的に、表現工程S11では、たとえばツェルニケ多項式(a)または(b)のような関数を用いて、照明光の瞳内における偏光状態の分布を特定偏光度DSP(DSP1,DSP2,DSP3)の分布により表現する。
表現工程S11では、瞳内における有効光源領域の形状に応じて、関数の種類を選択する。すなわち、たとえば2極照明や輪帯照明の場合には、瞳内において有効光源領域が部分的あるいは全体的に占める領域が円環状であるため、関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用いる。一方、たとえば円形照明の場合には、瞳内における有効光源領域の形状が円形状であるため、関数としてフリンジ・ツェルニケ多項式を用いる。
次いで、ツェルニケ多項式(a)または(b)を構成する各項の係数CiまたはBiの変化と、投影光学系PLの結像性能の変化との関係を求める(S12)。具体的に、第1評価工程S12では、たとえば1つの係数以外の他の係数をすべて0に設定した偏光状態における投影光学系PLの結像性能をシミュレーションにより評価する手順を各係数について繰り返すことにより、係数CiまたはBiの変化と結像性能の変化との関係が得られる。
次いで、第1評価工程S12で得られた係数の変化と結像性能の変化との関係に基づいて、所望の結像性能を確保するために偏光状態の分布の誤差として各項の係数CiまたはBiに許容される許容値を求める(S13)。こうして、第1評価工程S12および第2評価工程S13を経て、ツェルニケ多項式(a)または(b)の各項の係数の変化が投影光学系PLの結像性能に与える影響を評価することができ、ひいては光学系(2〜PL)の瞳内の偏光状態の分布と投影光学系PLの結像性能との関係を定性的に且つ定量的に評価することができる。
また、本実施形態の評価方法では、たとえばウェハ面偏光モニター12を用いて、照明光の瞳内における偏光状態の分布として、特定偏光度DSP(DSP1,DSP2,DSP3)の分布を測定する(S21)。測定工程S21では、ウェハ面偏光モニター12のピンホール40aを所定位置に設定し、たとえば1/4波長板44を光軸廻りに回転させつつ得られる二次元CCD46の各画素からの出力信号の変化に基づいて、瞳上の各点からの光線に関するストークスパラメータ(S0,S1,S2,S3)を検出し、ひいては特定偏光度DSP(DSP1,DSP2,DSP3)の分布を取得する。
測定工程S21では、必要に応じて、ピンホール40aの設定位置を適宜変化させて光のストークスパラメータの検出を繰り返すことにより、投影光学系PLの像面上の複数の点(第1および第2の点)について特定偏光度DSPの分布(第1および第2の点についての特定偏光度の分布)を取得する。次いで、測定工程S21で測定された偏光状態の分布すなわち特定偏光度DSPの分布を、ツェルニケ多項式(a)または(b)を用いて近似的に表現する(S22)。近似工程S22では、たとえば最小二乗法を用いて、特定偏光度DSPの分布に関する測定データから多項式(a)または(b)の係数CiまたはBiを順次決定する。
次いで、評価工程(S12,S13)の評価結果に基づいて、近似工程S22で近似的に表現された特定偏光度DSPの分布(偏光状態の分布)が、投影光学系PLの所望の結像性能を確保するために許容されるか否かを判定する(S23)。すなわち、判定工程S23では、第2評価工程S13の評価結果と近似工程S22で得られたツェルニケ多項式(a)または(b)の各項の係数とに基づいて、近似工程S22で近似的に表現された特定偏光度DSPの分布が所望の結像性能を確保するために許容されるか否かを判定する。なお、本実施形態では、投影光学系PLの像面上の複数の点(第1および第2の点)に関する特定偏光度の分布(第1および第2の点についての特定偏光度の分布)が、所要の結像性能を確保するために許容されるか否かを判定している。
次いで、判定工程S23の判定結果に基づいて、必要に応じて、光学系(2〜PL)を光学調整する(S24)。調整工程S24では、光学系(2〜PL)中の少なくとも1つの光学部材の位置または姿勢を調整したり、光学系(2〜PL)中の少なくとも1つの光学部材を交換したりする。また、調整工程S24では、必要に応じて、偏光状態切換部4を利用して偏光状態の微調整を行う。
ところで、転写パターンの線幅均一性の劣化を抑えるとともに、目標値の特定偏光度で設定されたOPE(光学近接効果補正)を有効に機能させるには、測定工程S21で測定された特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の定数項(C1・AZ1)は、目標値に対して±4%以内であることが好ましい。ここで、投影光学系PLの像面内での線幅ばらつきを抑えるためには、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の定数項(C1・AZ1)が、それぞれ目標値に対して±4%以内であることが好ましい。
同様に、測定工程S21で測定された特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ多項式(b)の定数項(B1・FZ1)は、目標値に対して±4%以内であることが好ましく、投影光学系PLの像面内での線幅ばらつきを抑えるためには、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ多項式(b)の定数項(B1・FZ1)が、それぞれ目標値に対して±4%以内であることが好ましい。
さて、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ2についての係数C2および関数AZ3についての係数C3の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.02以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.02を超える場合には、線幅差(Line Width Difference:ライン・アンド・スペース・パターンのピッチ方向における両端のパターン線幅の差、典型的には複数本(たとえば5本とか11本)のライン・アンド・スペース・パターンを用いる)を十分に小さくすることが困難となる。
特定偏光度DSPの平均値を良好に維持するためには、特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ4についての係数C4の絶対値は、像面上の複数の点(第1の点、第2の点)について0.2以下であることが好ましい。
また、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ5についての係数C5および関数AZ6についての係数C6の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.04以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.04を超える場合には、像面内における転写パターンの線幅均一性の劣化を抑えることが困難となる。
また、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ7についての係数C7および関数AZ8についての係数C8の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.03以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.03を超える場合には、線幅差を十分に小さくすることが困難となる。
特定偏光度DSPの平均値を良好に維持するためには、特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ9についての係数C9の絶対値は、像面上の複数の点(第1の点、第2の点)について0.2以下であることが好ましい。
また、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ10についての係数C10および関数AZ11についての係数C11の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.09以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.09を超える場合には、線幅差を十分に小さくすることが困難となる。
特定偏光度DSPの平均値を良好に維持するためには、特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ12およびAZ13についての係数C12およびC13の絶対値は、像面上の複数の点(第1の点、第2の点)について0.2以下であることが好ましい。
また、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ14についての係数C14および関数AZ15についての係数C15の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.05以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.05を超える場合には、線幅差を十分に小さくすることが困難となる。
そして、特定偏光度DSPの平均値を良好に維持するためには、特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ・アニュラー多項式(a)の関数AZ16についての係数C16の絶対値は、像面上の複数の点(第1の点、第2の点)について0.2以下であることが好ましい。
さて、特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ多項式(b)の関数FZ2およびFZ3についての係数B2およびB3の絶対値は、像面上の複数の点(第1の点、第2の点)について0.2以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.2を超える場合には、特定偏光度DSPの平均値を良好に維持することが困難となる。
また、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ多項式(b)の関数FZ4についての係数B4の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.07以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.07を超える場合には、像面内における転写パターンの線幅均一性の劣化を抑えることが困難となる。
そして、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ多項式(b)の関数FZ5およびFZ6についての係数B5およびB6の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.08以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.08を超える場合には、像面内における転写パターンの線幅均一性の劣化を抑えることが困難となる。
また、特定偏光度DSPの平均値を良好に維持するためには、特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ多項式(b)の関数FZ7、FZ8、FZ9、FZ10およびFZ11についての係数B7、B8、B9、B10およびB11の絶対値は、像面上の複数の点(第1の点、第2の点)について0.2以下であることが好ましい。
そして、投影光学系PLの像面内の複数の点(第1の点、第2の点)で測定される複数の特定偏光度DSPの分布(第1の点についての特定偏光度DSPの分布、第2の点についての特定偏光度DSPの分布)を表わすツェルニケ多項式(b)の関数FZ12およびFZ13についての係数B12およびB13の絶対値は、いずれの点(第1の点、第2の点)についても0.18以下であることが好ましい。ここで、これらの係数の絶対値が0.18を超える場合には、像面内における転写パターンの線幅均一性の劣化を抑えることが困難となる。
また、特定偏光度DSPの分布を表わすツェルニケ多項式(b)の関数FZ14、FZ15およびFZ16についての係数B14、B15およびB16は、像面上の複数の点(第1の点、第2の点)について0.2以下であることが好ましい。ここで、これらの係数B14、B15およびB16の絶対値が0.2を超える場合には、特定偏光度DSPの平均値を良好に維持することが困難となる。
上述の実施形態にかかる露光装置では、照明光学装置によってマスク(レチクル)を照明し(照明工程)、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施形態の露光装置を用いて感光性基板としてのウェハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図5のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図5のステップ301において、1ロットのウェハ上に金属膜が蒸着される。次のステップ302において、その1ロットのウェハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップ303において、上述の実施形態の露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウェハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップ304において、その1ロットのウェハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップ305において、その1ロットのウェハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウェハ上の各ショット領域に形成される。その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述の半導体デバイス製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスをスループット良く得ることができる。
また、上述の実施形態の露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図6のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図6において、パターン形成工程401では、上述の実施形態の露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィー工程が実行される。この光リソグラフィー工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルター形成工程402へ移行する。
次に、カラーフィルター形成工程402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルターの組を複数水平走査線方向に配列したカラーフィルターを形成する。そして、カラーフィルター形成工程402の後に、セル組み立て工程403が実行される。セル組み立て工程403では、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルター等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。
セル組み立て工程403では、例えば、パターン形成工程401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルター形成工程402にて得られたカラーフィルターとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。その後、モジュール組み立て工程404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、極めて微細な回路パターンを有する液晶表示素子をスループット良く得ることができる。
なお、上述の実施形態では、露光光としてKrFエキシマレーザ光(波長:248nm)やArFエキシマレーザ光(波長:193nm)を用いているが、これに限定されることなく、他の適当なレーザ光源、たとえば波長157nmのレーザ光を供給するF2レーザ光源などに対して本発明を適用することもできる。さらに、上述の実施形態では、露光装置の照明光学系と投影光学系とからなる光学系を例にとって本発明を説明したが、結像光学系を含む一般的な光学系に本発明を適用することができることは明らかである。
また、上述の実施形態において、投影光学系と感光性基板との間の光路中を1.1よりも大きな屈折率を有する媒体(典型的には液体)で満たす手法、所謂液浸法を適用しても良い。この場合、投影光学系と感光性基板との間の光路中に液体を満たす手法としては、国際公開番号WO99/49504号公報に開示されているような局所的に液体を満たす手法や、特開平6−124873号公報に開示されているような露光対象の基板を保持したステージを液槽の中で移動させる手法や、特開平10−303114号公報に開示されているようなステージ上に所定深さの液体槽を形成し、その中に基板を保持する手法などを採用することができる。
なお、液体としては、露光光に対する透過性があってできるだけ屈折率が高く、投影光学系や基板表面に塗布されているフォトレジストに対して安定なものを用いることが好ましく、たとえばKrFエキシマレーザ光やArFエキシマレーザ光を露光光とする場合には、液体として純水、脱イオン水を用いることができる。また、露光光としてF2レーザ光を用いる場合は、液体としてはF2レーザ光を透過可能な例えばフッ素系オイルや過フッ化ポリエーテル(PFPE)等のフッ素系の液体を用いればよい。
本発明の実施形態にかかる露光装置の構成を概略的に示す図である。 マイクロフライアイレンズの後側焦点面またはその近傍に形成される二次光源の形状を概略的に示す図である。 ウェハを照明する光の偏光状態および光強度を検出するためのウェハ面偏光モニターの構成を概略的に示す図である。 本実施形態にかかる光学系の典型的な評価方法の各工程を示すフローチャートである。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法のフローチャートである。 マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得る際の手法のフローチャートである。
符号の説明
1 光源
4 偏光状態切換部
4a 1/4波長板
4b 1/2波長板
4c デポラライザ
5 回折光学素子(光束変換素子)
6 ズームレンズ
7 マイクロフライアイレンズ
8 偏光モニター
8a ビームスプリッター
9 コンデンサー光学系
10 マスクブラインド
11 結像光学系
12 ウェハ面偏光モニター(偏光状態測定部)
M マスク
MS マスクステージ
PL 投影光学系
W ウェハ
WS ウェハステージ

Claims (46)

  1. 結像光学系を含む光学系を光学的に評価する方法において、
    前記光学系の瞳内における偏光状態の分布を取得する偏光状態分布取得工程と、
    所定の関数を用いて、前記取得された偏光状態の分布を表現する表現工程と、
    前記偏光状態の分布を表現する前記所定の関数を規定するパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを評価指標として抽出する評価指標抽出工程とを含むことを特徴とする光学系の評価方法。
  2. 前記表現工程は、前記瞳内における有効光源領域の形状に応じて前記所定の関数の種類を選択する工程を含むことを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
  3. 前記表現工程では、前記所定の関数として多項式を用いることを特徴とする請求項1または2に記載の評価方法。
  4. 前記表現工程では、前記多項式としてツェルニケ多項式を用いることを特徴とする請求項3に記載の評価方法。
  5. 前記表現工程では、前記多項式としてツェルニケ・アニュラー多項式を用いることを特徴とする請求項3または4に記載の評価方法。
  6. 前記表現工程では、前記偏光状態の分布として、前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の一点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される特定偏光度の分布を表現することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の評価方法。
  7. 前記表現工程では、前記特定偏光度の分布として、前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の一点に達する光線に関するストークスパラメータS0に対するストークスパラメータS1の比S1/S0で表わされる特定偏光度の分布、前記光線に関するストークスパラメータS0に対するストークスパラメータS2の比S2/S0で表わされる特定偏光度の分布、および前記光線に関するストークスパラメータS0に対するストークスパラメータS3の比S3/S0で表わされる特定偏光度の分布のうちの少なくとも1つの分布を表現することを特徴とする請求項6に記載の評価方法。
  8. 前記所定の関数を規定する前記パラメータの変化が前記結像光学系の結像性能に与える影響を評価する評価工程をさらに含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の評価方法。
  9. 前記表現工程では前記所定の関数として多項式を用い、
    前記評価工程は、前記多項式を構成する各項の係数の変化と前記結像性能の変化との関係を求める第1評価工程と、該第1評価工程で得られた前記関係に基づいて、所望の結像性能を確保するために前記偏光状態の分布の誤差として前記各項の係数に許容される許容値を求める第2評価工程とを含むことを特徴とする請求項8に記載の評価方法。
  10. 前記偏光状態分布取得工程は、前記光学系の瞳内における偏光状態の分布を測定する測定工程を含み、
    前記表現工程は、前記測定工程で測定された前記偏光状態の分布を前記所定の関数を用いて近似的に表現する近似工程を含み、
    前記評価工程の評価結果に基づいて、前記近似工程で近似的に表現された前記偏光状態の分布が所望の結像性能を確保するために許容されるか否かを判定する判定工程をさらに含むことを特徴とする請求項8または9に記載の評価方法。
  11. 前記測定工程では、前記偏光状態の分布として、前記結像光学系の像面上の少なくとも1つの特定点に達する光線群に関する前記特定偏光度の分布を測定することを特徴とする請求項10に記載の評価方法。
  12. 前記近似工程は、前記測定工程で測定された前記偏光状態の分布を、前記多項式を用いて近似的に表現する第1近似工程を含み、
    前記判定工程では、前記第2評価工程の評価結果と前記第1近似工程で得られた前記多項式を構成する各項の係数とに基づいて、前記近似工程で近似的に表現された前記偏光状態の分布が所望の結像性能を確保するために許容されるか否かを判定することを特徴とする請求項10または11に記載の評価方法。
  13. 前記判定工程の判定結果に基づいて、前記光学系を光学調整する調整工程をさらに含むことを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載の評価方法。
  14. 前記調整工程は、前記光学系中の少なくとも1つの光学部材の位置および姿勢のうちの少なくとも一方を調整する工程を含むことを特徴とする請求項13に記載の評価方法。
  15. 前記調整工程は、前記光学系中の少なくとも1つの光学部材を交換する工程を含むことを特徴とする請求項14に記載の評価方法。
  16. 前記光学系の瞳は前記結像光学系の射出瞳であり、
    前記測定工程は、前記結像光学系を通過した光に基づいて、前記瞳と光学的にほぼ共役な位置における偏光状態の分布を測定することを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載の評価方法。
  17. 前記偏光状態分布取得工程は、前記光学系に所定の偏光状態の分布を持つ光が入射したときに、前記光学系から射出される光の偏光状態の分布を計算する計算工程を含むことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の評価方法。
  18. 前記光学系の瞳は前記結像光学系の射出瞳であり、
    前記計算工程は、前記結像光学系を通過した光に基づいて、前記瞳と光学的にほぼ共役な位置における偏光状態の分布を計算することを特徴とする請求項17に記載の評価方法。
  19. 前記偏光状態取得工程は、前記結像光学系の像面上の第1の点に達する光束に関して、前記光学系の瞳内における偏光状態の分布を取得する第1の偏光状態取得工程と、前記結像光学系の像面上の点であって前記第1の点とは異なる第2の点に達する光束に関して、前記光学系の瞳内における偏光状態の分布を取得する第2の偏光状態取得工程とを含み、
    前記表現工程は、前記取得された前記第1の点についての偏光状態の分布を所定の関数を用いて表現する第1の表現工程と、前記取得された前記第2の点についての偏光状態の分布を所定の関数を用いて表現する第2の表現工程とを含み、
    前記評価指標抽出工程では、前記第1の点についての偏光状態の分布を表現する前記所定の関数を規定するパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを第1の評価指標として抽出する第1の評価指標抽出工程と、前記第2の点についての偏光状態の分布を表現する前記所定の関数を規定するパラメータのうちの少なくとも1つのパラメータを第2の評価指標として抽出する第2の評価指標抽出工程とを含むことを特徴とする請求項1乃至18のいずれか1項に記載の評価方法。
  20. 請求項19に記載の評価方法により評価されたことを特徴とする光学系。
  21. 請求項1乃至18のいずれか1項に記載の評価方法により評価されたことを特徴とする光学系。
  22. 前記光学系は、第1面に照明光を供給する照明光学系と、前記第1面の像を第2面上に形成する結像光学系とを備え、
    前記光学系の瞳は、前記結像光学系の射出瞳であることを特徴とする請求項21に記載の光学系。
  23. 前記表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の一点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の前記瞳内における有効光源領域の前記特定偏光度の分布のうちの定数項は、目標値に対して、±4%以内であることを特徴とする請求項21または22に記載の光学系。
  24. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの定数項は、目標値に対して、それぞれ±4%以内であることを特徴とする請求項20に記載の光学系。
  25. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B2およびB3の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20または24に記載の光学系。
  26. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B4の絶対値は、それぞれ0.07以下であることを特徴とする請求項20、24または25に記載の光学系。
  27. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B5およびB6の絶対値は、それぞれ0.08以下であることを特徴とする請求項20、24乃至26のいずれか1項に記載の光学系。
  28. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B7およびB8の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、24乃至27のいずれか1項に記載の光学系。
  29. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B9の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、24乃至28のいずれか1項に記載の光学系。
  30. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B10およびB11の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、24乃至29のいずれか1項に記載の光学系。
  31. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B12およびB13の絶対値は、それぞれ0.18以下であることを特徴とする請求項20、24乃至30のいずれか1項に記載の光学系。
  32. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B14およびB15の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、24乃至31のいずれか1項に記載の光学系。
  33. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数B16の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、24乃至32のいずれか1項に記載の光学系。
  34. 前記表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の一点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の前記瞳内における有効光源領域の前記特定偏光度の分布のうちの定数項は、目標値に対して、±4%以内であることを特徴とする請求項21または22に記載の光学系。
  35. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの定数項は、目標値に対して、それぞれ±4%以内であることを特徴とする請求項20に記載の光学系。
  36. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C2およびC3の絶対値は、それぞれ0.02以下であることを特徴とする請求項20または35に記載の光学系。
  37. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C4の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、35または36に記載の光学系。
  38. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C5およびC6の絶対値は、それぞれ0.04以下であることを特徴とする請求項20、35乃至37のいずれか1項に記載の光学系。
  39. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C7およびC8の絶対値は、それぞれ0.03以下であることを特徴とする請求項20、35乃至38のいずれか1項に記載の光学系。
  40. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C9の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、35乃至39のいずれか1項に記載の光学系。
  41. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C10およびC11の絶対値は、それぞれ0.09以下であることを特徴とする請求項20、35乃至40のいずれか1項に記載の光学系。
  42. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C12およびC13の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、35乃至41のいずれか1項に記載の光学系。
  43. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C14およびC15の絶対値は、それぞれ0.05以下であることを特徴とする請求項20、35乃至42のいずれか1項に記載の光学系。
  44. 前記第1および第2の表現工程では、前記所定の関数としてツェルニケ・アニュラー多項式を用い、且つ前記第1および第2の点についての偏光状態の分布として前記瞳上の一点を通過して前記結像光学系の像面上の前記第1および第2の点に達する光線に関するストークスパラメータにより規定される第1および第2の点についての特定偏光度の分布を用い、
    前記ツェルニケ・アニュラー多項式を用いて表現した前記光学系の瞳内における有効光源領域の前記第1および第2の点についての特定偏光度の分布のうちの係数C16の絶対値は、それぞれ0.2以下であることを特徴とする請求項20、35乃至43のいずれか1項に記載の光学系。
  45. 所定のパターンを感光性基板上に投影露光するための投影光学系として、請求項20乃至44のいずれか1項に記載の光学系中の前記結像光学系を備えていることを特徴とする露光装置。
  46. 請求項20乃至44のいずれか1項に記載の光学系中の前記結像光学系を用いて、所定のパターンを感光性基板上に投影露光することを特徴とする露光方法。
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