JP2006237053A - 誤差補償型変流器装置 - Google Patents

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Takahiro Tsuchiyama
山 卓 宏 土
Takayuki Inoue
上 貴 之 井
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Abstract

【課題】 変流器の励磁インピーダンスに起因する誤差を良好に補償することができる誤差補償型変流器装置を提供すること。
【解決手段】 被測定電流を流す1次巻線、および負担抵抗Zbが接続され、前記被測定電流に応じて誘導される電流を前記負担抵抗に与える2次巻線を有する変流器CTと、前記負担抵抗に生じた電圧信号を用いて演算を行い前記変流器の励磁電圧を補償する演算増幅器OAとをそなえた誤差補償型変流器装置において、 前記演算増幅器に、交流専用の帰還回路Zmと直流専用の帰還回路Zd1,Zd2とを設けることにより、前記直流専用の帰還回路を用いて前記演算増幅器の直流分の利得を1未満に設定することにより、前記交流専用の帰還回路により、交流増幅度を自由に変え得るように設定したことを特徴とする誤差補償型変流器装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電力測定等に用いられる変流器装置に係わり、とくに励磁インピーダンス等に起因する誤差を補償する誤差補償型変流器装置に関する。
交流回路の電流、電力を測定するには、図4(a)に示すような変流器CTに負担抵抗Zbを組み合わせた構成を用いる。変流器CTを用いた場合、比誤差および位相角の問題があり、これらは励磁インピーダンスZe、2次漏れインピーダンスZsおよび負担抵抗Zbを主たる原因として生じる。なかでも、励磁インピーダンスZeによるものが大きい。
励磁インピーダンスZeに流れる電流Ieは、この励磁インピーダンスZe、励磁電圧Veとの関係が次のように表される。
Ie=Ve/Ze
そして励磁電圧Veは、図4(b)に示す等価回路から明らかなように、
Ve=Is・(Zs+Zb)
であり、この電圧Veを小さくできれば励磁インピーダンスZeに流れる電流Ieすなわち変流器の誤差が小さくなる。
このような着眼点でなされた従来の装置として、図5および図6に示すものがある(特許文献1)。図5は、等価回路として示されており、変流器CTにおける励磁電圧Veを補償するΔVeを組み合わせることにより、誤差の低減を図ったものである。
図6は、図5に示した等価回路を実体回路に置き換えたものである。すなわち、変流器CTの2次端子kに演算増幅器OAの非反転入力端子(+)を、またもう一つの2次端子lに演算増幅器OAの出力端子を接続し、演算増幅器OAの反転入力端子(−)と出力端子との間に帰還要素Zs’を接続するとともに、反転入力端子(−)はインピーダンス要素Zb’を介してアース接続する。
この回路構成では、変流器CTの2次電流Isを負担抵抗Zbにより電圧変換し、検出値を電圧信号として形成する。この電圧信号は、演算増幅器OAの分圧抵抗Zs’,Zb’に応じた増幅度で増幅され、これにより得られた誤差補償電圧ΔVe=Is・(Zs’+Zb’)が変流器CTで生じた誤差電圧Veと合成されることにより、両者が相殺し合って誤差が低減される。
特公平5-84047号公報
この回路は、一見、正帰還回路であって動作が不安定に見えるが、実際は安定動作する。それは、交流回路としては、誤差補償電圧ΔVeがΔVe>Is・(Zs+Zb)となっても、励磁インピーダンスZeが増加する結果、2次電流Isが一定となるように定電流動作するためである。
また、直流回路としては、Zs’/Zb’>Zs/Zbの場合は、ΔVe−Ve>0となって正帰還回路として動作し補償できなくなるため、ΔVe≦Ve、すなわちZs’/Zb’≦Zs/Zbにしなければならない。
しかしながら、Zs’/Zb’>Zs/Zbとなると、直流的には励磁インピーダンスZeがゼロであり、ΔVe−Ve>0となって正帰還回路として動作し、補償できなくなる。そこで、この回路では、ΔVe<Ve、すなわちZs’/Zb’<Zs/Zbにする必要がある。
ところが、実際には、抵抗の温度係数やノイズ、演算増幅器のオフセット特性があるため、上記条件を成立させることができず、完全に誤差補償することはできない。
本考案は上述の点を考慮してなされたもので、変流器の励磁インピーダンスに起因する誤差を良好に補償することができる誤差補償型変流器装置を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明では、
被測定電流を流す1次巻線、および負担抵抗が接続され、前記被測定電流に応じて誘導される電流を前記負担抵抗に与える2次巻線を有する変流器と、前記負担抵抗に生じた電圧信号を用いて演算を行い前記変流器の励磁電圧を補償する演算増幅器とをそなえた誤差補償型変流器装置において、
前記演算増幅器に、直流専用の帰還回路と交流専用の帰還回路とを設けることにより、前記直流専用の帰還回路を用いて前記演算増幅器の直流分の利得を1未満に設定することにより、前記交流専用の帰還回路により、交流増幅度を自由に変え得るように設定した
ことを特徴とする誤差補償型変流器装置、
を提供するものである。
本発明は上述のように、演算増幅器に直流専用の帰還回路および交流専用の帰還回路を設けたため、直流分の利得を1未満に設定して交流増幅度を自由に変えることができ、完全に誤差補償を行うことができる。
以下、図1ないし図3を参照して本発明の実施形態を説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態を等価回路として示したものである。この図1に示すように、変流器CTの2次側端子k,l間に、負担抵抗Zbと直列接続された帰還回路を設ける。この帰還回路は、直流専用の帰還回路−Ve(DC)と交流専用の帰還回路ΔVe(AC)とを含む。
そして、直流専用の帰還回路ΔVe(DC)と交流専用の帰還回路ΔVe(AC)とが各別に直流分、交流分を増幅するものであり、直流分の利得を1未満にすれば、交流増幅度は回路定数の選択によって自由に設定できる。
図2は、本発明の実施形態1の実体回路を示したものである。この図2に示すように、変流器CTの2次側端子kに負担抵抗Zbの一端および演算増幅器OAの非反転入力端子(+)を接続し、もう一つの2次側端子lに演算増幅器OAの出力端子を接続する。
そして、演算増幅器OAの反転入力端子(−)と出力端子との間に、直流専用の帰還回路と交流専用の帰還回路とが接続されている。交流専用の帰還回路は、抵抗Zmにより構成され、直流専用の帰還回路は、抵抗Zd1,Zd2および一端がこれら両抵抗Zd1,Zd2の相互接続点に接続され他端がアース接続されたキャパシタZcにより構成されたT型ハイカット回路である。そして、演算増幅器OAの反転入力端子(−)は、抵抗Znによりアース接続されている。
図3は、図2の回路におけるキャパシタZcをキャパシタのシンボルcで置換した、より実体的な回路として示したものである。
これら図2および図3に示した回路において、変流器CTの2次側電流Isは、負担抵抗Zb両端間に生じる、電流Isの大きさに比例した値を持つ交流電圧信号に変換される。
そして、この交流信号は、演算増幅器OAの分圧抵抗Zm,Znの分圧比により定まる増幅度で増幅される。
一方、直流信号は、抵抗Zmに並列接続されている2つの直列接続された抵抗Zd1,Zd2と、これら両抵抗Zd1,Zd2の直列回路の一端が接続される演算増幅器OAの入力端子に一端が接続されて他端がアース接続された抵抗Zn、との分圧比により定まる増幅度で増幅される。そして、この利得が1未満になるように、各抵抗Zd1,Zd2,Znの値が設定されている。
これにより、変流器CTの2次側電流Isが流れ、変流器CTの2次漏れインピーダンスZsおよび負担抵抗Zbに、電圧降下Is・(Zs+Zb)が生じる。この電圧降下Is・(Zs+Zb)を補償するために、演算増幅器OAおよび抵抗Zm,Znからなる回路により、電圧ΔVeを発生させて誤差補償電圧として用いる。これにより、完全な誤差補償を行うことができる。
上記演算増幅器OAを含む回路を直流回路として見た場合、抵抗Zm,Zd1,Zd2の値につき、Zm>(Zd1+Zd2)とすると、Zmに並列に接続された2つの抵抗の直列回路(Zd1+Zd2)と、演算増幅器OAの入力抵抗Znとの分圧比により演算増幅器の直流分の利得が決まる。仮に、帰還抵抗Zmを考慮に入れても、
{Zm・(Zd1+Zd2)}/{Zm+(Zd1+Zd2)}
となって、(Zd1+Zd2)/Znより大きくなることはない。
そこで、直流増幅度として、抵抗Zs,Zb,Zd1,Zd2およびZnの関係をZs/Zb>(Zd1+Zd2)/Znとしておけば、直流分の利得は1未満となり、収束する動作を行う。
他方、演算増幅器OAを含む交流回路の増幅度は、見掛け上、直流回路と同じ増幅度になるように思われるが、帰還回路が交流分を除去する構成であるため、帰還されなくなる。すなわち、抵抗Zd1,Zd2の中点をキャパシタcでアース接続しているため、抵抗Zd1,Zd2による帰還回路を通った交流信号は、キャパシタCを通ってグランドに流れ、演算増幅器OAの反転入力端子(−)に帰還されなくなる。
そのため、交流信号は抵抗Zmを通って帰還される分だけとなるので、交流信号の増幅度は抵抗Zm,Znによって決定されることになる。これにより、交流信号の増幅度を、
ΔVe>Is・(Zs+Zb)
つまり誤差補償電圧ΔVeが電圧降下分Is・(Zs+Zb)より大となるような関係が得られるようにすることができる。したがって、常にVe−ΔVe=0となり、安定に動作することになる。
本発明の誤差補償型変流器装置の基本構成を示す説明図。 本発明の一実施形態を示す回路図。 図2の回路をより実体的な構成とした回路図。 図4(a)は一般的な変流器回路を示す回路図、図4(b)はその等価回路図。 誤差補償を施した変流器の等価回路図。 演算増幅器を用いた誤差補償型変流器回路を示す回路図。
符号の説明
CT 変流器
Z 抵抗
OA 演算増幅器
c キャパシタ

Claims (2)

  1. 被測定電流を流す1次巻線、および負担抵抗が接続され、前記被測定電流に応じて誘導される電流を前記負担抵抗に与える2次巻線を有する変流器と、前記負担抵抗に生じた電圧信号を用いて演算を行い前記変流器の励磁電圧を補償する演算増幅器とをそなえた誤差補償型変流器装置において、
    前記演算増幅器に、直流専用の帰還回路と交流専用の帰還回路とを設けることにより、前記直流専用の帰還回路を用いて前記演算増幅器の直流分の利得を1未満に設定することにより、前記交流専用の帰還回路により、交流増幅度を自由に変え得るように設定した
    ことを特徴とする誤差補償型変流器装置。
  2. 請求項1記載の誤差補償型変流器装置において、
    前記交流専用の帰還回路は、抵抗により構成され、
    前記直流専用の帰還回路は、抵抗とキャパシタとのT型ハイカット回路として構成された
    ことを特徴とする誤差補償型変流器装置。
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