JP2006232976A - ポリエステル樹脂用改質剤およびこれを用いた成形品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 結晶性ポリエステル樹脂(I)と、グリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)を含むことを特徴とするポリエステル樹脂用改質剤に関する。
【選択図】 なし
Description
エポキシ価(当量/106g) = (N×A×1000)/W
W:サンプルの重量(g)
A:滴定に要したパークロリック酸の量(ml)
N:パークロリック酸試薬の規定度
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸145.8重量部、イソフタル酸16.2重量部、エチレングリコール124重量部を加え、結晶性二酸化ゲルマニウムを水に加熱溶解し、これにエチレングリコ−ルを添加加熱処理した触媒溶液、および燐酸のエチレングリコ−ル溶液をともに、ゲルマニウム、および燐金属原子が残存30ppmとなるように加え、260℃で2時間エステル化反応を行った。反応系を220℃から270℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、結晶性ポリエステル(A)を得た。
テレフタル酸ジメチル394重量部、1,4−ブタンジオール252量部、ポリテトラメチレングリコール(数平均分子量1000)247重量部、イルガノックス1330(チバスペシャリティケミカル社製)1.4重量部、テトラブチルチタネート0.6重量部を仕込み、室温から200℃まで2時間かけて昇温し、その後200℃で1時間加熱しエステル交換反応を行った。次いで管内を徐々に減圧すると共に昇温し、45分かけて245℃、130Pa以下にして初期重合反応を行った。さらに、245℃、130Pa以下の状態で、3時間重合反応を行い、ポリマーをペレット状に取り出し、結晶性ポリエステル(B)を得た。
<非晶性ポリエステル(C)の合成例>
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸ジメチル960重量部、エチレングリコール527重量部、ネオペンチルグリコール156重量部、テトラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜220℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、反応系を220℃から270℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、非晶性ポリエステル(C)を得た。
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸56重量部、イソフタル酸33重量部、アジピン酸67.2重量部、1,4−ブタンジオール180重量部、テトラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜220℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、反応系を220℃から270℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、結晶性ポリエステル(D)を得た。
よのPETボトルリサイクル(株)製YPRフレークを用いた。
<ポリ乳酸>
三井化学(株)製LACIA H−400を用いた。
撹拌機、温度計、還流装置と2個の定量滴下装置を備えた反応器にメチルエチルケトン50部を入れ70℃に昇温した後、スチレン36.4重量部、グリシジルメタクリレート37.3重量部、メチルメタクリレート26.3重量部の混合物と、アゾビスジメチルバレロニトリル2部を50部のメチルエチルケトンに溶解した溶液を、1.2ml/minで反応器中に同時に滴下し、滴下終了後もさらに2時間撹拌を続けた。その後、減圧することにより、メチルエチルケトンを反応混合物中から除去し、反応性化合物(K)を得た。
撹拌機、冷却器および加熱装置を具備した反応器中で乳化重合によって製造した。反応器には最初に脱イオン水900重量部、酢酸0.2重量部、FeSO40.005重量部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩二水和物0.06重量部からなる溶液を仕込んだ。溶液に窒素雰囲気にして75℃に加熱した。スチレン182重量部、グリシジルメタクリレート48.4重量部、およびブチルメタクリレートモノマー25.8重量部を、水75重量部中でドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム2.7重量部を用いて75℃において乳化させた溶液を加え、次に過硫酸ナトリウム0.22重量部を開始剤として加えた。次に固形物含有量の調査によってモノマーの99.9%以上が置換されるまで進行させた。反応完了後にエマルジョンを室温に冷却し次いで噴霧乾燥して白色の粉末を得た。
反応性化合物(K)と同様の方法によって合成し、NMR分析の結果、モノマー成分は、スチレン69重量%、グリシジルメタクリレート5重量%、ブチルメタクリレート26重量%の組成を有していた。また、重量平均分子量は30万であった。
結晶性ポリエステル樹脂(A)90重量%、反応性化合物(K)10重量%、安定剤としてビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート1.0重量部、グリセリンモノステアリン酸エステル0.33重量部を混合し、該混合物を、回転数30rpm、全バレル温度250℃に設定した押出機(L/D=30、スクリュー径=20mm、フルフライト、圧縮比2.0)で溶融混練し、ノズルから紐状に押出し、水中で冷却した後カッターによって切断し、ペレット化してポリエステル樹脂用改質剤を得た。
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、非晶性ポリエステル(C)70重量部をドライブレンドして、射出成型機(東芝IS−100E:型締力100トン)にてシリンダ温度250℃、金型温度30℃、背圧20kg/cm2の条件にて物性試験用の試験片を成型した。これを用いて、以下の方法により評価を行った。結果を表2に示す。
◎:還元粘度15%以上増加
○:還元粘度増減無し
×:還元粘度低下
○:40J/m以上
△:25J/m以上40J/m未満
×:25J/m未満
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、非晶性ポリエステル(C)70重量部をドライブレンドして、シリンダ温度を250℃に設定し、単軸押出し機(L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)に図1に示す成形品を製造するダイリップを取り付け、次に冷却水槽の先端に異形押出し製品の最終寸法を決定するサイジング金型を取り付け、水槽を経由して、引取り機を装備した異形押出し成形設備により成形した。これを用いて、以下の方法により評価を行った。結果を表2に示す。
○:サイジング金型内で樹脂が付着せず加工性はスムーズなものであり、ダイ〜サイジング金型間での成形品のエッジ形状精度が高いものであった。
×:サイジング金型内での樹脂付着が生じ、サイジング工程へ移ることができなかった。または、サイジング工程で加工性が悪く、成形品のエッジ精度が低く、連続生産性を悪化させた。
○:設計値通りであった
△:設計値から0.3mm未満の範囲でズレを生じた
×:設計値から0.3mm以上のズレを生じた
○:凹凸面最大高さが100μm未満
△:凹凸面最大高さが100μm以上200μm未満
×:凹凸面最大高さが200μm以上
有:反りが有った
無:反りが無かった
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、非晶性ポリエステル(C)70重量部をドライブレンドして、ダイレクトブロー成型機(単軸押出し機:L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)のシリンダ温度を245〜260℃に設定し、図2に示すボトルを製造した。シリンダ先端には、パリソン形成用ダイリップを取り付け、金型内でブローエアーを封入し、ボトルを連続生産した。このときの、パリソン保持状態、製品精度を以下の基準により評価した。結果を表2に示す。
○:ドローダウンが非常に小さく、形状を保持している
△:ドローダウンが大きく、形状崩れ気味だがなんとかブローできる
×:ドローダウンが大きく、形状が崩れブローできない
○:バリが小さく、肉厚が均一
×:バリが大きく、肉厚ムラが生じる
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、非晶性ポリエステル(C)70重量部をドライブレンドし、滑剤としてグリセリン高級脂肪酸エステル化合物を1重量部配合して、250℃に設定した2本の6インチテストロール上で混練した。時折ヘラでテストロールに付着した樹脂を剥がしながら混合し、5分混練後、ロール間隔を0.3mmに設定(シート厚み0.3mm設定)し、溶融シートをロールから30cmの距離まで引取り、その際のたれを目視で観察することにより、シートの引取り性を評価した。また、その際のロールからのシート剥離性も評価した。尚、評価基準は以下の通りである。
○:ロールからの剥離性良好
△:ロールへの粘着性が強く、時折剥離困難となる為、安定して量産できない
×:ロールへの粘着性が強く、剥離が困難で、正常なシートが採取できない
◎:たれ全く生じない
○:わずかにたれが生じるが実用上差し支えない
△:ロール温度条件等の調整によりシート生産できるが、安定して量産できない
×:溶融シートが自重でたれてしまい、正常なシートが採取できない
表2、3に記載した原料を用いて、実施例1と同様な条件で成形を行った。尚、比較例1〜6については非晶性ポリエステル樹脂に安定剤と滑剤を添加してそのまま各種成形を行い、評価した。比較例7〜9は耐衝撃性改良剤と非晶性ポリエステル樹脂(III)をドライブレンド(ペレット同士のブレンド、以下同様である)して成形した。比較例10は反応性化合物(II)と非晶性ポリエステル樹脂をドライブレンドして成形した。比較例11はホモPETと非晶性ポリエステル(III)をドライブレンドして成形した。比較例12は非晶性ポリエステル樹脂(III)と反応性化合物(II)と耐衝撃性改良剤をドライブレンドして成形した。
評価結果を表2、3に併せて示す。
O:ビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート
P:グリセリンモノステアリン酸エステル
結晶性ポリエステル樹脂(A)90重量部、反応性化合物(L)10重量部を混合し、該混合物を、回転数30rpm、全バレル温度250℃に設定した押出機(L/D=30、スクリュー径=20mm、フルフライト、圧縮比2.0)で 溶融混練し、ノズルから紐状に押出し、水中でカッターによって切断してペレット化したポリエステル樹脂用改質剤を得た。次に得られたポリエステル樹脂用改質剤20重量部と、再生ポリエチレンテレフタレート(再生PET:YPRフレーク)80重量部をドライブレンドして、下記の各種成形を行った。
なお、得られた樹脂組成物の組成は、再生PET80重量部、結晶性ポリエステル樹脂(B)18重量部、反応性化合物(L)2重量部となる。
得られたポリエステル樹脂用改質剤20重量部と、再生ポリエチレンテレフタレート(再生PET:YPRフレーク)80重量部をドライブレンドして、射出成型機(東芝IS−100E:型締力100トン)にてシリンダ温度275℃、金型温度30℃、背圧20kg/cm2の条件で物性試験用の試験片を成型した。これを用いて、以下の方法により評価を行った。結果を表4に示す。
◎:還元粘度15%以上増加
○:還元粘度増減無し
×:還元粘度低下
○:50J/m以上
△:30J/m以上50J/m未満
×:30J/m未満
得られたポリエステル樹脂用改質剤20重量部と、再生ポリエチレンテレフタレート(再生PET:YPRフレーク)80重量部をドライブレンドして、シリンダ温度を270℃に設定し、単軸押出し機(L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)に図1に示す成形品を製造するダイリップを取り付け、次に冷却水槽の先端に異形押出し製品の最終寸法を決定するサイジング金型を取り付け、水槽を経由して、引取り機を装備した異形押出し成形設備により成形した。これを用いて、以下の方法により評価を行った。結果を表4に示す。
○:サイジング金型内で樹脂が付着せず加工性はスムーズなものであり、ダイ〜サイジング金型間での成形品のエッジ形状精度が高いものであった。
×:サイジング金型内での樹脂付着が生じ、サイジング工程へ移ることができなかった。または、サイジング工程で加工性が悪く、成形品のエッジ精度が低く、連続生産性を悪化させた。
○:設計値通りであった
△:設計値から0.3mm未満の範囲でズレを生じた
×:設計値から0.3mm以上のズレを生じた
○:凹凸面最大高さが100μm未満
△:凹凸面最大高さが100μm以上200μm未満
×:凹凸面最大高さが200μm以上
有:反りが有った
無:反りが無かった
得られたポリエステル樹脂用改質剤20重量部と、再生ポリエチレンテレフタレート(再生PET:YPRフレーク)80重量部をドライブレンドして、Tダイ押出し成形機(単軸押出し機:L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)のシリンダ温度を270℃に設定し、幅30cm、厚さ400μmシートを製造した。その際の巻き取りロールまでの樹脂のたれを目視で観察することにより、シートの引取り性を評価した。また、その際のロールからのシート剥離性も評価した。なお、評価基準は以下の通りである。
○:ロールからの剥離性良好
△:ロールへの粘着性が強く、時折剥離困難となる為、安定して量産できない
×:ロールへの粘着性が強く、剥離が困難で、正常なシートが採取できない
◎:たれ全く生じない
○:わずかにたれが生じるが実用上差し支えない
△:ロール温度条件等の調整によりシート生産できるが、安定して量産できない
×:溶融シートが自重でたれてしまい、正常なシートが採取できない
得られたポリエステル樹脂用改質剤20重量部と、再生ポリエチレンテレフタレート(再生PET:YPRフレーク)80重量部をドライブレンドして、ダイレクトブロー成型機(単軸押出し機:L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)のシリンダ温度を250〜270℃に設定し、図2に示すボトルを製造した。シリンダ先端には、パリソン形成用ダイリップを取り付け、金型内でブローエアーを封入し、ボトルを連続生産した。このときの、パリソン保持状態、製品精度を以下の基準により評価した。
○:ドローダウン非常に小さく、形状保持している
△:ドローダウン大きく、形状崩れ気味だがなんとかブローできる
×:ドローダウン大きく、形状が崩れブローできない。
○:バリが小さく、肉厚が均一
×:バリが大きく、肉厚ムラが生じる
得られたポリエステル樹脂用改質剤20重量部と、再生ポリエチレンテレフタレート(再生PET:YPRフレーク)80重量部をドライブレンドし、滑剤としてグリセリン高級脂肪酸エステル化合物を1重量部配合して、250〜270℃の範囲に設定した2本の6インチテストロール上で混練した。時折ヘラでテストロールに付着した樹脂を剥がしながら混合し、5分混練後、ロール間隔を0.3mmに設定(シート厚み0.3mm設定)し、溶融シートをロールから30cmの距離まで引取り、その際のたれを目視で観察することにより、シートの引取り性を評価した。また、その際のロールからのシート剥離性も評価した。なお、評価基準は以下の通りである。
○:ロールからの剥離性良好
△:ロールへの粘着性が強く、時折剥離困難となる為、安定して量産できない
×:ロールへの粘着性が強く、剥離が困難で、正常なシートが採取できない
◎:たれ全く生じない
○:わずかにたれが生じるが実用上差し支えない
△:ロール温度条件等の調整によりシート生産できるが、安定して量産できない
×:溶融シートが自重でたれてしまい、正常なシートが採取できない
表4、5に記載した原料を用いて、それぞれの表に記載した条件で成形を行った。具体的には、実施例10と同様に、結晶性ポリエステル樹脂(I)と反応性化合物(II)と安定剤L、Mを、予め200〜250℃にて溶融混練し、得られたポリエステル樹脂改質剤と結晶性ポリエステル樹脂(IV)をドライブレンドして、融点より20℃高い温度下で、射出成型、異形押出し成形、Tダイ押出しシート成形、ダイレクトブロー成型、カレンダー成形して各種評価を行った。
ダイレクトブロー成型では、パリソンの保持が優れており、さらに製品精度が良好となるため、連続生産時の安定性、および良品生産率が大幅に向上する。
カレンダー加工成形では、ポリエステル樹脂組成物の溶融強度が大幅に向上するため、ロールからのシート剥離性、およびシート引取り性が改善され、寸法精度、表面性に優れたシートを安定して生産することができる。
Claims (40)
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)と、グリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)を含むことを特徴とするポリエステル樹脂用改質剤。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂用改質剤。
- 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項2に記載のポリエステル樹脂用改質剤。
- 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコールおよび1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項2または3に記載のポリエステル樹脂用改質剤。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールおよびこれら3種のエチレンオキサイド付加物、ポリカプロラクトンならびにダイマージオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を0.01モル以上含むことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のポリエステル樹脂用改質剤。
- 反応性化合物(II)が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1〜80重量%のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたは、グリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜79重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のポリエステル樹脂用改質剤。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、モノマー成分としてカルボキシル基および/またはヒドロキシル基を3個以上有する多官能化合物単位を、酸成分および/またはグリコール成分それぞれの0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステル樹脂用改質剤。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)と、グリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)と、非晶性ポリエステル樹脂(III)が含まれるポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする請求項8に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項9に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコールおよび1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項9または10に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールおよびこれら3種のエチレンオキサイド付加物、ポリカプロラクトンならびにダイマージオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を0.01モル以上含むことを特徴とする請求項8〜11のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 反応性化合物(II)が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1〜80重量%のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたは、グリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜79重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であることを特徴とする請求項8〜12のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、モノマー成分としてカルボキシル基および/またはヒドロキシル基を3個以上有する多官能化合物単位を、酸成分および/またはグリコール成分それぞれの0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 非晶性ポリエステル樹脂(III)が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする請求項8〜14のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項15に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコールおよび1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項15または16に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 非晶性ポリエステル樹脂(III)が、モノマー成分としてカルボキシル基および/またはヒドロキシル基を3個以上有する多官能化合物単位を、酸成分および/またはグリコール成分それぞれの0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項8〜17のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)と、グリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)と、結晶性ポリエステル樹脂(IV)が含まれるポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする請求項19に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項20に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコールおよび1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項20または21に記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールおよびこれら3種のエチレンオキサイド付加物、ポリカプロラクトンならびにダイマージオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を0.01モル以上含むことを特徴とする請求項19〜22のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 反応性化合物(II)が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1〜80重量%のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたは、グリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜79重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であることを特徴とする請求項19〜23のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、モノマー成分としてカルボキシル基および/またはヒドロキシル基を3個以上有する多官能化合物単位を、酸成分および/またはグリコール成分それぞれの0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項19〜24のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(IV)が、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエステルエラストマー、脂肪族ポリエステル、ポリカプロラクトンおよびポリ乳酸からなる群のうち少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項19〜25のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(IV)が、再生ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項19〜25のいずれかに記載のポリエステル樹脂組成物。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)と、グリシジル基および/またはイソシアネート基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)を含む改質剤を、非晶性ポリエステル(III)および/または結晶性ポリエステル樹脂(IV)に混合して溶融成形する成形品の製造方法。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする請求項28に記載の成形品の製造方法。
- 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項29に記載の成形品の製造方法。
- 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコールおよび1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項29または30に記載の成形品の製造方法。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコールおよびこれら3種のエチレンオキサイド付加物、ポリカプロラクトンならびにダイマージオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上を0.01モル以上含むことを特徴とする請求項28〜31のいずれかに記載のポリエステル樹脂用改質剤。
- 反応性化合物(II)が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1〜80重量%のヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートまたは、グリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜79重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であることを特徴とする請求項28〜32のいずれかに記載の成形品の製造方法。
- 結晶性ポリエステル樹脂(I)が、モノマー成分としてカルボキシル基および/またはヒドロキシル基を3個以上有する多官能化合物単位を、酸成分および/またはグリコール成分それぞれの0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項28〜33のいずれかに記載の成形品の製造方法。
- 非晶性ポリエステル樹脂(III)が、炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸と炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを酸成分とグリコール成分それぞれの50モル%以上含むことを特徴とする請求項28〜34のいずれかに記載の成形品の製造方法。
- 炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸が、テレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項35に記載の成形品の製造方法。
- 炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールが、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、トリエチレングリコールおよび1,4−ブタンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項35または36に記載の成形品の製造方法。
- 非晶性ポリエステル樹脂(III)が、モノマー成分としてカルボキシル基および/またはヒドロキシル基を3個以上有する多官能化合物単位をポリエステルの酸成分および/またはグリコール成分それぞれの0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項28〜37のいずれかに記載の成形品の製造方法。
- 結晶性ポリエステル樹脂(IV)が、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリエステルエラストマー、脂肪族ポリエステル樹脂、ポリカプロラクトン樹脂およびポリ乳酸からなる群のうち少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項28〜38のいずれかに記載の成形品の製造方法。
- 結晶性ポリエステル樹脂(IV)が、再生ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項28〜38のいずれかに記載の成形品の製造方法。
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