JP5358864B2 - ポリエステル樹脂用改質剤、およびこれを用いた成形品 - Google Patents
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Description
また、ポリエチレンワックスとは、例えばチグラー触媒にて重合されるポリエチレンワックスであれば、問題なく使用できる。さらに、極性プラスチックへの相溶性を高める為に酸化されたポリエチレンワックスであることが好ましい。溶融粘度としては、140℃下で、3000mPa・s以下であることが好ましい。
さらにアマイドワックスとは、N,N’−エチレンビスステアリン酸アマイドタイプのワックスであれは、問題なく使用できる。
具体例としては、スチレン/メチルメタクリレート/グリシジルメタクリレート共重合体、ビスフェノールA型やクレゾールノボラック、フェノールノボラック型のエポキシ系化合物、イソシアネート系化合物等があるがこれらのいかなるものでもよく、またこれらを混合して使用することももちろん可能である。
これに対し本願発明の改質剤を用いる方法の場合、予め非晶性ポリエステル(I)と反応性化合物(II)から構成される改質剤を製造するときに急激な反応を抑制してペレット化できる。加えて滑剤(III)が良好な状態で分散される。これを射出成型時に再生ポリエチレンテレフタレートにペレットとして混合して溶融した場合、相溶性が良好で、かつ反応を緩やかに進行させることができる為、射出成型機シリンダ内でも十分に混練され、分散性も良好となり、滑剤の効果を十分に発現させることができる。
また、再生ポリエチレンテレフタレートの射出成型製品を製造する上での成型条件探索過程において、製品形状、ランナーの設計に適合した樹脂溶融特性が求められることがある。この場合、再生ポリエチレンテレフタレートと反応性化合物(II)と滑剤(III)を単純に溶融混練したペレットでは、加工温度、背圧、射出圧等の射出条件で制御するしか方法がない。しがし、本発明の場合、改質剤として再生ポリエチレンテレフタレートにドライブレンドにて容易に混合することができるため、配合量の調整によって、溶融粘度特性を変化させ、目的の製品形状となる樹脂組成物の決定が容易となる。
これに対し本願発明の改質剤を用いる方法の場合、非晶性ポリエステル(I)と反応性化合物(II)から構成される改質剤を製造するときに急激な反応を抑制してペレット化できる。加えて滑剤(III)が良好な状態で混練される。これを異型押出し成型時に再生ポリエチレンテレフタレートに混合した場合、相溶性が良好で、かつ反応を緩やかに進行させることができる為、異形押出し成型機シリンダ内でも十分に混練され、分散性も良好となり、離型剤・滑剤の効果を十分に発現させることができる。
また、本発明の場合、改質剤として再生ポリエチレンテレフタレート樹脂にドライブレンドにて容易に混合することができるため、配合量の調整によって、溶融粘度特性を変化させ、目的の製品形状となる樹脂組成物の決定が容易となる。
これに対し本発明の改質剤を用いる方法の場合、予め非晶性ポリエステル(I)と反応性化合物(II)から構成される改質剤を製造するときに急激な反応を抑制してペレット化できる。加えて滑剤(III)が良好な状態で分散される。これをダイレクトブロー成型時に再生ポリエチレンテレフタレートに混合した場合、相溶性が良好で、かつ反応を緩やかに進行させることができる為、ダイレクトブロー成型機シリンダ内でも十分に混練され、分散性も良好となり、滑剤の効果を十分に発現させることができる。
また、本発明の場合、改質剤として再生ポリエチレンテレフタレート樹脂にドライブレンドにて容易に混合することができるため、配合量の調整によって、溶融粘度特性を変化させ、適切なパリソン形状に調整し、金型内でブローすることができるので、目的の製品形状を得る為の樹脂組成物決定が容易となる。
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸530重量部、イソフタル酸85重量部、アジピン酸203重量部、1,4−ブタンジオール928重量部、テトラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜220℃で2時間エステル化反応を行った。エステル化反応終了後、反応系を220℃から250℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、ポリエステル樹脂(A)を得た。
撹拌機、温度計、流出用冷却器を装備した反応缶内にテレフタル酸ジメチル960重量部、エチレングリコール527重量部、ネオペンチルグリコール156重量部、テトラブチルチタネート0.34重量部加え、170〜220℃で2時間エステル交換反応を行った。エステル交換反応終了後、反応系を220℃から270℃まで昇温する一方、系内をゆっくり減圧してゆき、60分かけて500Paとした。そしてさらに130Pa以下で55分間重縮合反応を行い、非晶性ポリエステル(D)を得た。
撹拌機、温度計、還流装置と定量滴下装置を備えた反応器にメチルエチルケトン50部を入れ70℃に昇温した後、スチレン36.4重量部、グリシジルメタクリレート37.3重量部、メチルメタクリレート 26.3重量部の混合物と、アゾビスジメチルバレロニトリル2部を 50部のメチルエチルケトンに溶解した溶液を 1.2ml/minで反応器中のメチルエチルケトンに滴下し、さらに2時間撹拌を続けた。その後、減圧することにより、メチルエチルケトンを反応器中から除去し、反応性化合物(J)を得た。
撹拌機、冷却器および加熱マントルを具備した3リットル丸底フラスコ中で乳化重合によって製造した。フラスコには最初に脱イオン水1800部、酢酸0.4部、FeSO40.01部、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩二水和物0.12部からなる溶液を充填した。溶液に窒素ガスを散布して75℃に加熱した。75℃において、水150部中でドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム5.4部を用いて乳化させたスチレン366.1部、ヒドロキシエチルメタクリレート14.4部、およびブチルメタクリレートモノマー95.5部をフラスコに加え、次に過硫酸ナトリウム0.45部を開始剤として加えた。次に反応をそのまま約2時間、または固形物含有量の調査によってモノマーの99.9%以上が置換されるまで進行させた。反応遂行後にエマルジョンを室温に冷却し次いで噴霧乾燥して白色の粉末を得た。
反応性化合物(K)と同様の方法によって合成し、NMR分析の結果、モノマー成分は、スチレン75モル%、グリシジルメタクリレート4モル%、ブチルメタクリレート21モル%の組成を有していた。また、重量平均分子量は30万であった。
(X−1)モンタン酸エステルの部分ケン化エステルワックス
:リコワックスOP (クラリアント社製)
(X−2)モンタン酸ナトリウム塩:リコモントNaV101(クラリアント社製)
(Y−1)ポリエチレンワックス:リコルブH12(クラリアント社製)
(Y−2)アマイドワックス:リコルブFA1(クラリアント社製)
(Z−1)グリセリンモノステアレート:リケスターM100 (理研ビタミン社製)
(Z−2)プロピレングリコールモノステアレート:「リケマールPS100」(理研ビタミン社製)
(Z−3)クエン酸飽和脂肪酸モノグリセライド:「ポエムK30」(理研ビタミン社製)
ポリエステル樹脂(D)90重量%、反応性化合物(J)9重量%、モンタン酸系ワックス(リコワックスOP)1.0重量%、安定剤としてビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート1.0重量部、タルク10重量部を混合し、該混合物を、回転数30rpm、全バレル温度220℃に設定した押出機(L/D=30、スクリュー径=20mm、フルフライト、圧縮比2.0)で溶融混練し、ノズルから紐状に押出し、水中でカッターによって切断してペレット化したポリエステル樹脂用改質剤を得た。
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、ポリエステル(A)70重量部をドライブレンドして、射出成形機(東芝IS−100E:型締力100トン)にてシリンダ温度230℃、金型温度30℃、背圧20kg/cm2物性試験用の試験片を作製した。これを用いて、以下の方法により評価を行った。結果を表2に示す。
◎:還元粘度15%以上増加
○:還元粘度増減無し
×:還元粘度低下
○:「射出時間、射出圧力等が安定しており、製品の寸法精度が良好で、表面平滑性が良好である」、
×:「射出時間、射出圧力等が不安定で、製品の寸法精度がバラツキ、表面平滑性、光沢等が安定しない」とした。
○:「金型からの離型性が良好」、
×:「金型からの離型性が不良」
とした。
(試験温度:23℃)
○:40J/m以上
△:25J/m以上40J/m未満
×:25J/m未満
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、ポリエステル(A)70重量部をドライブレンドして、シリンダ温度を210℃に設定し、単軸押出し機(L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)に図1に示す成形品を製造するダイリップを取り付け、次に冷却水槽の先端に異形押出し製品の最終寸法を決定するサイジング金型を取り付け、水槽を経由して、引取機を装備した異形押出し成形設備により成形し、その成形品のサイジング金型加工状況、製品寸法精度、表面平滑性、製品反りの有無を以下の基準に従って評価した。結果を表2に示す。
○:「サイジング金型内での樹脂の付着性もなく加工性はスムーズなものであり、ダイ〜サイジング間での成形品のエッジ形状精度が高いものであった。」、
×:「サイジング金型内での樹脂付着が生じ、サイジング工程へ移ることができなかった。または、サイジング工程で加工性が悪く、成形品のエッジ精度が低く、連続生産性を悪化させる」とした。
○:製品の寸法が設計通りである
△:製品の寸法が設計値から0.3mm未満でズレる
×:製品の寸法が設計値より0.5mm以上ズレる
○:凹凸面最大高さが100μm未満
△:凹凸面最大高さが100μm以上200μm未満
×:凹凸面最大高さが200μm以上
有:押出し成形方向に対して、上下・左右の反りの有
無:押出し成形方向に対して、上下・左右の反りの無
樹脂の溶融強度の評価結果と併せて、表2に示す。
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、ポリエステル(A)70重量部をドライブレンドして、ダイレクトブロー成型機(単軸押出し機:L/D=25、フルフライトスクリュー、スクリュー径65mm)のシリンダ温度を180〜230℃に設定し、図2に示すダイレクトブロー成型ボトルを製造した。シリンダ先端には、パリソン形成用ダイリップを取り付け、金型内でブローエアーを封入し、ボトルを連続生産した。このときの、パリソン保持状態、製品寸法精度、透明性を以下の基準により評価した。
○:ドローダウン非常に小さく、形状保持している
△:ドローダウン大きく、形状崩れ気味だがなんとかブローできる
×:ドローダウン大きく、形状が崩れブローできない。
○:バリが小さく、肉厚が均一
×:バリが大きく、肉厚ムラが生じる
上記ポリエステル樹脂用改質剤30重量部と、ポリエステル(A)70重量部をドライブレンドし、200℃に設定した2本の6インチテストロール上で混練した。時折ヘラでテストロールに付着した樹脂を剥がしながら混合し、5分混練後、ロール間隔を0.3mmに設定(シート厚み0.3mm設定)し、溶融シートをロールから30cmの距離まで引取り、その際のたれを目視で観察することにより、シートの引取り性を評価した。また、その際のロールからのシート剥離性も評価した。なお、評価基準は以下の通りである。
○:ロールからの剥離性良好
△:ロールへの粘着性が強く、時折剥離困難となる為、安定して量産できない
×:ロールへの粘着性が強く、剥離が困難で、正常なシートが採取できない
◎:たれ全く生じない
○:わずかにたれが生じるが実用上差し支えない
△:ロール温度条件等の調整によりシート生産できるが、安定して量産できない
×:溶融シートが自重でたれてしまい、正常なシートが採取できない
表2、3に記載した原料を用いて、実施例1と同様な条件で、ポリエステル樹脂が結晶性樹脂の場合、融点より30℃高い温度にて、各種溶融成型を行った。また、ポリエステル樹脂が非晶性樹脂の場合、180〜250℃で各種溶融成型を行った。尚、比較例1〜6についてはそれぞれのポリエステル樹脂に安定剤を添加して各種成型を行い、評価した。比較例7〜9は耐衝撃改良剤とポリエステル樹脂をドライブレンド(ペレットと粉末上化合物のブレンド)して成型した。比較例10は反応性化合物(II)とポリエステル樹脂をドライブレンドして成型した。比較例11はポリエステル樹脂と非晶性ポリエステル(I)をドライブレンドして成型した。比較例12はポリエステル樹脂と反応性化合物(II)と滑剤(III)をドライブレンドして成型した。比較例13はポリエステル樹脂、反応性化合物(II)と滑剤(III)を全量ドライブレンドし、回転数30rpm、全バレル温度220℃に設定した押出機(L/D=30、スクリュー径=20mm、フルフライト、圧縮比2.0)で溶融混練し、ノズルから紐状に押出し、水中でカッターによって切断してペレット化したポリエステル樹脂組成物とし、そのペレットを用いて各種成型を行った。比較例14は、ポリエステル樹脂と非晶性ポリエステル(I)、反応性化合物(II)、滑剤(III)をドライブレンドして成型した。比較例15、16ははじめに未使用ポリエチレンテレフタレート樹脂、反応性化合物(II)と滑剤(III)を47.5/5/47.5重量部の比率にて、ドライブレンドし、回転数30rpm、全バレル温度270℃に設定した押出機(L/D=30、スクリュー径=20mm、フルフライト、圧縮比2.0)で溶融混練し、ノズルから紐状に押出し、水中でカッターによって切断してペレット化したポリエステル樹脂組成物とし、さらにそれを再生ポリエチレンテレフタレート樹脂と20/80重量部の比率にてドライブレンドして各種成型を行った。
評価結果を表2、3に併せて示す。
M:ビス[S−(4−tert−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)]チオテレフタレート
PET:ポリエチレンテレフタレート 東洋紡績(株)RE530
PBT:ポリブチレンテレフタレート 三菱エンジニアリングプラスチックス(株)ノバデュラン5010R3
再生PETフレーク:よのPETボトルリサイクル(株)製YPRフレーク
ダイレクトブロー成型では、パリソンの保持が優れており、さらに製品精度が良好となるため、連続生産時の安定性、および良品生産率が大幅に向上する。
カレンダー加工成型では、ポリエステル樹脂組成物の溶融強度が大幅に向上するため、ロールからのシート剥離性、およびシート引取り性が改善され、寸法精度、表面性に優れたシートを安定して生産する事ができる。
また、比較例10は反応性化合物の添加により樹脂ダレ防止、製品寸法精度がやや改良され、離型剤・滑剤(III)の為、金型等・金属ロール等への付着が防止される傾向にあるが、ドライブレンド成型している為、添加量の定量性が低下し、分散性が不安定となり、各種品質に悪影響を及ぼす。比較例7〜9では、金型・金属ロール等への付着が改良されるが、連続生産性が悪化した。また、サイジング金型での樹脂流動性がやや改善されるが、安定しないため、異形押出し製品の寸法精度・表面平滑性が悪化し、さらには製品反りの問題が発生し、異形押出し製品として不適切な状態となった。ダイレクトブロー成型では、パリソン保持がやや改良されるが、溶融特性が安定しない為、製品精度が低下する。カレンダー成型では、シート成形性がやや改良されるが、引取り性が悪化した。比較例12では、非晶性ポリエステル樹脂(I)と反応性化合物(II)、離型剤・滑剤(III)を全量溶融混練して得られたペレットを用いて各種成型を行った結果、還元粘度は増加したが、反応性が急激に起こってしまい、ゲル状物の発生により表面性が悪化した。また、連続生産中に、溶融粘度が徐々に上昇する傾向が進行するために、射出成型、異形押出し成形、ダイレクトブロー成型、カレンダー加工成型等において、目的とする製品寸法が得られなかった。比較例15、16では、金型等・金属ロール等への付着が防止される傾向にあるが、未使用PETベースによる改質剤のため、射出成形時の結晶化が早く、成型品のヒケ等が抑制できず、連続生産性が悪化した。またサイジング金型での樹脂流動性がやや改善されるが、安定しないため、異形押出し製品の寸法精度・表面平滑性が悪化し、さらには製品反りの問題が発生し、異形押出し製品として不適切な状態となった。また、製品冷却工程での結晶化遅延効果が小さい為、サイジング金型通過後の製品の寸法精度が、経時的に変化する問題が生じた。ダイレクトブロー成型では、パリソン保持がやや改良されるが、溶融特性が安定しない為、製品精度が低下する。カレンダー成型では、シート成形性がやや改良されるが、引取り性が悪化した。
Claims (16)
- 非晶性ポリエステル樹脂(I)のペレットに、グリシジル基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)、および滑剤(III)を添加して溶融混練し予めポリエステル樹脂溶融成形用改質剤(IV)を製造し、次いで該改質剤(IV)とポリエステル樹脂(V)を溶融混練して溶融成形するポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記滑剤(III)がモンタン酸エステル系ワックス、ポリエチレンワックスおよびアマイドワックスからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物である請求項1に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記モンタン酸エステル系ワックスが、モンタン酸金属塩を含有するものであることを特徴とする請求項2に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記滑剤(III)が、グリセリン系化合物、ソルビタン系化合物、プロピレングリコール系化合物および高級アルコール系化合物からなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記滑剤(III)が、グリセリン有機酸エステル、ポリグリセリン有機酸エステル、ソルビタン有機酸エステル、プロピレングリコール有機酸エステルおよび高級アルコール有機酸エステルからなる群より選ばれる少なくとも1種以上の化合物であることを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記有機酸が、炭素数40未満の脂肪酸であることを特徴とする請求項5に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 改質するための前記ポリエステル樹脂(V)が、ポリエチレンテレフタレート(PET)またはポリブチレンテレフタレート(PBT)であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 改質するための前記ポリエステル樹脂(V)が、再生ポリエチレンテレフタレートであることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記反応性化合物(II)が、(X)20〜99重量%のビニル芳香族モノマー、(Y)1〜80重量%のグリシジルアルキル(メタ)アクリレート、および(Z)0〜40重量%のアルキル(メタ)アクリレートからなる共重合体であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記非晶性ポリエステル樹脂(I)が、酸成分として炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸を50モル%以上、グリコール成分として炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールを50モル%以上含むことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記炭素数8〜14の芳香族ジカルボン酸がテレフタル酸および/またはイソフタル酸であることを特徴とする請求項10に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記炭素数2〜10の脂肪族または脂環族グリコールがエチレングリコール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオールおよび2−メチル−1,3−プロパンジオールからなる群より選ばれる少なくとも1種以上であることを特徴とする請求項10または11に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記非晶性ポリエステル樹脂(I)が、カルボキシル基、ヒドロキシル基またはそれらのエステル形成性基を3個以上有する多官能化合物単位をポリエステルの酸成分および/またはグリコール成分の0.001〜5モル%含有することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記非晶性ポリエステル樹脂(I)が40〜99.8重量%、前記グリシジル基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)が0.1〜50重量%、前記滑剤(III)が0.1〜50重量%で含まれる請求項1〜13のいずれかに記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記ポリエステル樹脂(V)が結晶性ポリエステル樹脂(VI)であり、前記結晶性ポリエステル樹脂(VI)と前記非晶性ポリエステル樹脂(I)の合計量が55〜99.945重量%、前記グリシジル基を1分子あたり2個以上含有し重量平均分子量200以上50万以下である反応性化合物(II)が0.005〜30重量%、前記滑剤(III)が0.05〜15重量%の範囲で含まれる請求項1〜13のいずれかに記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
- 前記結晶性ポリエステル樹脂(VI)が、再生ポリエチレンテレフタレート樹脂であることを特徴とする請求項15に記載のポリエステル樹脂成形品の製造方法。
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