JP2006232681A - アイメーキャップ化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】 肌や睫への付着性及び化粧膜の均一性に優れ、しかも塗布後の乾きが速いアイメーキャップ化粧料を提供する。特に、マスカラにおいては、化粧料が睫に塊状やダマ状に付着することなく、均一な化粧膜を形成する効果に優れたアイメーキャップ化粧料を提供する。
【解決手段】 平均粒径40〜4000nmの固形油粉末が油相中に分散していることを特徴とするアイメーキャップ化粧料。また、前記固形油粉末の融点が70〜150℃であることを特徴とする前記アイメーキャップ化粧料。そして更に、アイメーキャップ化粧料が非水系であることを特徴とする前記何れかののアイメーキャップ化粧料。
【選択図】 なし

Description

本発明は平均粒径40〜4000nmの固形油粉末を溶解せずに、油相中に分散させたアイメーキャップ化粧料に関するものであり、更に詳しくは、肌や睫への付着性及び化粧膜の均一性に優れ、しかも塗布後の乾きが速いアイメーキャップ化粧料に関する。特に、マスカラにおいては、化粧料が睫に塊状やダマ状に付着することなく、均一な化粧膜を形成する効果に優れたアイメーキャップ化粧料に関するものである。
アイメーャップ化粧料とは、マスカラ、アイブロウ及びアイライナー等の目の周囲に塗布して、目元を美しく際立たせる化粧料である。このようなアイメーキャップ化粧料は、瞼や睫の動きによる化粧崩れ、涙による滲み等を生じやすいので、肌や睫への付着性や化粧膜の均一性に優れること、塗布後の乾きの速さ等が重要な品質項目となっている。
このため、アイメーキャップ化粧料では、肌や睫への付着性、化粧膜の均一性、塗布後の乾きの速さ等を向上させるために、種々の検討がなされている。例えば、アイメーキャップ化粧料に固形油を油相に溶解して配合し、肌や睫への付着性を向上させる技術、固形油を油相に溶解せずに水分散物としてアイメーキャップ化粧料に配合する技術(例えば、特許文献1参照。)等が知られている。
特開平6−9341号公報(第1頁−第14頁)
しかしながら、アイメーキャップ化粧料に固形油を油相に溶解して配合する技術では、肌や睫への付着性を向上させることはできるが、化粧料の粘度や稠度が高くなると共に、塗布時の伸び広がりが悪くなり、化粧料が肌や睫に塊状やダマ状に付着してしまい、均一な化粧膜を得にくかった。また、固形油を油相に溶解せずに水分散物として配合する技術では、水中での良好な分散状態を保ったままアイメーキャップ化粧料に配合することが難しく、塗布後の乾きを早くできない等の欠点を有していた。
このため、肌や睫への付着性及び化粧膜の均一性に優れ、しかも塗布後の乾きが速いアイメーキャップ化粧料の開発が求められていた。また、特に、マスカラにおいては、化粧料が睫に塊状やダマ状に付着することなく、均一な化粧膜を形成する効果に優れたアイメーキャップ化粧料の開発が急務であった。
かかる実情に鑑み、本発明者らは鋭意検討した結果、平均粒径40〜4000nmの固形油粉末を溶解せずに、アイメーキャップ化粧料中の油相に分散させることにより、上記課題が解決されたアイメーキャップ化粧料を得ることができることを見出し、本発明を完成させた。
すなわち本発明は、平均粒径40〜4000nmの固形油粉末が油相中に分散していることを特徴とするアイメーキャップ化粧料を提供するものである。
また、前記固形油粉末の融点が70〜150℃であることを特徴とする前記アイメーキャップ化粧料を提供するものである。
そして、前記固形油粉末を0.1〜20質量%配合することを特徴とする前記何れかのアイメーキャップ化粧料を提供するものである。
更には、前記固形油粉末が、ガス中蒸発法により微粒化された固形油粉末であることを特徴とする前記何れかのアイメーキャップ化粧料を提供するものである。
そして更に、アイメーキャップ化粧料が非水系であることを特徴とする前記何れかののアイメーキャップ化粧料を提供するものである。また、アイメーキャップ化粧料がマスカラであることを特徴とする前記何れかのアイメーキャップ化粧料を提供するものである。
本発明は、肌や睫への付着性及び化粧膜の均一性に優れ、しかも塗布後の乾きが速いアイメーキャップ化粧料を提供するものである。特に、マスカラにおいては、化粧料が睫に塊状やダマ状に付着することなく、均一な化粧膜を形成する効果に優れたアイメーキャップ化粧料を提供するものである。
本発明のアイメーキャップ化粧料は、固形油を油相に溶解せずに、平均粒径40〜4000nm粉末状としてアイメーキャップ化粧料の油相中に分散しているものである。
本発明のアイメーキャップ化粧料に用いられる平均粒径40〜4000nmの固形油粉末は、肌や睫との付着性に優れ、均一な化粧膜を形成させる成分である。この固形油粉末は、同じような平均粒径を有する無機粉体や有機粉体に比べ、肌や睫との付着性が極めて優れる。また、この固形油粉末の平均粒径は100〜1000nmがより好ましい。固形油の平均粒径が40nm未満であると、凝集力が強すぎるため、肌や睫上で均一な化粧膜を形成し難くなり、平均粒径が4000nmを超えると、肌や睫への付着性が良好ではなくなるため、それぞれ好ましくない。尚、本発明において、平均粒径の測定方法は、レーザー散乱式粒度分布測定法にて測定した値である。
このような固形油粉末は、通常化粧料に用いられる固形油を微粒化し、平均粒径を40〜4000nmに調整したものである。前記固形油の微粒化方法としては、(1)ジェットマイザー等の機械的粉砕方法、(2)固形油を溶媒に溶解し、これを噴霧乾燥する方法、(3)固形油をマイクロエマルション化してこれを乾燥する方法、(4)液中で固形油を粒子状に析出させる方法、(5)ガス中蒸発法等がある。これら従来の方法の中でも、平均粒径を1μm以下にすることに適しているのは、(5)ガス中蒸発法である。また、(5)ガス中蒸発法により得られる粒子は、形状が丸みを帯びているため、アイメーキャップ化粧料に配合した場合に、塗布性がより良好になるため、より均一な化粧膜を形成させることできる。
ガス中蒸発法とは、不活性ガスを導入した真空容器内で固形油を加熱し、蒸発させ、得られた蒸気を前記不活性ガス中で冷却・凝結させることにより、固形油粉末を得る方法である。この方法には、その加熱方法により、抵抗加熱法、プラズマジェット加熱法、誘導加熱法、電子ビーム加熱法、レーザービーム加熱法、スパッタリング法等が知られている。前記ガス中蒸発法に用いられる不活性ガスとは、ヘリウム、アルゴン、窒素等が挙げられる。また、前記ガス中蒸発法における真空度は、10Torr以下が好ましい。
ガス中蒸発法における固形油粉末の粒径は、真空容器内の圧力に影響されるので、これを制御することにより、目的とする粒径の粉末を得ることができる。また、粒径と圧力の関係を物質ごとに予め測定しておき、これに基づく検量線を得ておくことが好ましい。一般に不活性ガス圧力が0.01Torr〜10Torrの範囲内で得られる固形油粉末の粒径は約50〜4000nmの範囲で変化し、不活性ガス圧力が小さい(すなわち、真空度が高い)程、粒径が小さい粉末を得ることができる。
また、ガス中蒸発法により微粒化された固形油粉末は、固形油をその融点により精製できるという効果も有している。化粧料において、配合成分中の不純物は、経時的な酸化反応の進行による変色や変臭、皮膚への刺激等の好ましくない現象を引き起こすため、できるだけ除去するのが好ましい。本ガス中蒸発法では、加熱条件の制御により、好ましくない融点範囲の物質を除去することが可能となり、微粒化された固形油粉末も精製される。
本発明において、微粒化に用いられる固形油は、通常の化粧料に配合される室温で固形を呈する油剤である。具体的には、パルミチン酸セチル、フィッシャートロプシュワックス、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、合成炭化水素ワックス、マイクロクリスタリンワックス、カルナウバワックス、キャンデリラワックス、セラック、鯨ロウ、合成ゲイロウ、ミツロウ、モンタンワックス、オゾケライト、セレシンワックス、パラフィンワックス、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、シリコーンワックス、ステアリン酸コレステリル、含フッ素ワックス等が挙げられ、これらより一種又は二種以上用いることができる。本発明においては、これら油剤の中でも、フィッシャートロプシュワックス、合成炭化水素ワックス、鯨ロウ、合成ゲイロウ、キャンデリラワックス、パラフィンワックス、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、セタノール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール、シリコーンワックス、マイクロクリスタリンワックスから選ばれる融点が70〜150℃の固形油を用いることにより、肌や睫への付着性により優れたアイメーキャップ化粧料を得ることができる。
本発明のアイメーキャップ化粧料における、平均粒径40〜4000nmの固形油粉末の配合量は、特に限定されないが、0.1〜20質量%(以下、単に「%」と略す。)が好ましく、0.5〜10%がより好ましい。固形油粉末の配合量がこの範囲であると、肌への付着性、均一性により優れ、塗布後の乾きがより優れるアイメーキャップ化粧料を得ることができる。
本発明において、平均粒径40〜4000nmの固形油粉末は、アイメーキャップ化粧料に配合される油相中に溶解せずに、分散した状態で存在するものである。このため、本発明のアイメーキャップ化粧料においては、油相を形成する配合油剤については、室温付近で前記平均粒径40〜4000nmの固形油粉末を溶解しない油剤を選択して用いることが必要である。
このような油剤は、通常化粧料に配合可能な油剤より選択されるものであり、その形状は液体、ペーストが主骨格であるが、必要に応じて固形油を併用して用いることができる。具体的には、液体油として、アボガド油、アマニ油、アーモンド油、オリーブ油、キョウニン油、小麦胚芽油、ゴマ油、コメ胚芽油、コメヌカ油、サフラワー油、大豆油、トウモロコシ油、ホホバ油、マカデミアナッツ油、ミンク油、綿実油、ヤシ油、ヒマシ油、液状ラノリン、スクワラン、スクワレン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、プリスタン、ポリイソブチレン、ウンデシレン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、イソステアリン酸、アジピン酸−2−ヘキシルデシル、モノイソステアリン酸−アルキルグリコール、イソステアリン酸イソセチル、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、2−エチルヘキサン酸セチル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、オクタン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸オクチルドデシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、コハク酸2−エチルヘキシル、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ブチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、トリイソステアリン酸グリセライド、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセライド、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エチルポリシロキサン、エチルメチルポリシロキサン、エチルフェニルポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、分岐状オルガノポリシロキサン等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。また、ペースト油としては、カカオ脂、シアバター、硬化ヒマシ油、硬化ヤシ油、ラノリン、還元ラノリン、ラノリンアルコール、酢酸ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、ワセリン、モノステアリン酸硬化ヒマシ油、モノヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ジペンタエリトリット脂肪酸(12−ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン)エステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸−ジ(コレステリル・ベヘニル・オクチルドデシル)、マカデミアンナッツ油脂肪酸フィトステリル等が挙げられ、これらを一種又は二種以上用いることができる。更に、平均粒径40〜4000nmの固形油粉末以外の固形油としては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、鯨ロウ、ミツロウ、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、ステアリン酸、ベヘン酸、12−ヒドロキシステアリン酸、パルミチン酸セチル、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸グリセライド、トリベヘン酸グリセリル、ステアリル変性ポリシロキサン等が挙げられ、これらより一種又は二種以上用いることができる。尚、本発明の効果である乾きの早さをより向上させるためには、油剤として軽質流動イソパラフィン、低分子量直鎖オルガノポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、分岐状オルガノポリシロキサン〔[(CHSiO]SiCH等〕等を選択して配合することが好ましい。
本発明のアイメーキャップ化粧料における、油剤の配合量は、特に限定されないが、1〜95%が好ましく、3〜90%がより好ましい。
本発明のアイメーキャップ化粧料の剤型は、非水系型(又は油性型)、水中油型(又は水中油乳化型)、油中水型(又は油中水乳化型)等が挙げられ、その性状としては、液状、乳液状、クリーム状、ペースト状、固形状の何れでも良い。尚、本発明の効果である、肌や睫への付着性及び乾きの早さがより優れる剤型は、非水系型(油性型)が好ましい。
更に、本発明のアイメーキャップ化粧料は、アイブロウ、マスカラ、アイライナー等に適用できるが、本発明の効果が顕著なのは、マスカラである。
本発明のアイメーキャップ化粧料には、前記成分の他に、通常の化粧料に使用される成分として、界面活性剤、パルミチン酸デキストリン、ジメチルジステアリルアンモニウムヘクトライト等の油ゲル化剤、トリメチルシロキシケイ酸等の油溶性被膜形成剤、水性成分、水溶性高分子、パラオキシ安息香酸誘導体、フェノキシエタノール等の防腐剤、ビタミン類、酸化防止剤、美容成分、香料等を本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。
本発明のアイメーキャップ化粧料に配合可能な粉体は、着色剤、隠蔽剤(メーキャップ効果)、感触調整剤、賦形剤、紫外線遮蔽剤等の目的で用いられるものであり、通常の化粧料に用いられる粉体であればよく、球状、板状、針状、繊維等の形状、煙霧状、微粒子、顔料級等の粒子径、多孔質、無孔質等の粒子構造等により特に限定されず、無機粉体類、光輝性粉体類、有機粉体類、色素粉体類、複合粉体類等が挙げられる。具体的には、酸化チタン、黒色酸化チタン、コンジョウ、群青、ベンガラ、黄酸化鉄、黒酸化鉄、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、無水ケイ酸、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、酸化クロム、水酸化クロム、カーボンブラック、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、マイカ、合成マイカ、セリサイト、タルク、カオリン、炭化珪素、硫酸バリウム、窒化硼素等の無機粉体類、オキシ塩化ビスマス、酸化チタン被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカ、酸化鉄被覆マイカチタン、有機顔料被覆マイカチタン、アルミニウムパウダー等の光輝性粉体類、ナイロンパウダー、ポリメチルメタクリレートパウダー、アクリロニトリル−メタクリル酸共重合体パウダー、塩化ビニリデン−メタクリル酸共重合体パウダー、ポリエチレンパウダー、ポリスチレンパウダー、オルガノポリシロキサンエラストマーパウダー、ポリメチルシルセスキオキサンパウダー、ポリウレタンパウダー、ウールパウダー、シルクパウダー、結晶セルロースパウダー、N−アシルリジンパウダー等の有機粉体類、有機タール系顔料、有機色素のレーキ顔料等の色素粉体類、微粒子酸化チタン被覆マイカチタン、微粒子酸化亜鉛被覆マイカチタン、硫酸バリウム被覆マイカチタン、酸化チタン含有無水ケイ酸、酸化亜鉛含有無水ケイ酸等の複合粉体等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。尚、これら粉体は、フッ素化合物、シリコーン化合物、界面活性剤等の通常公知の処理剤により表面処理を施して用いても良い。本発明のアイメーキャップ化粧料に粉体を配合する場合の配合量は、特に限定されないが、0.05〜50%が好ましい。
本発明のアイメーキャップ化粧料に配合可能な界面活性剤は、乳化剤、粉体分散剤、感触調整剤等の目的で用いられるものであり、通常の化粧料に用いられる界面活性剤であれば、非イオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤等が挙げられる。具体的には、非イオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、グリセリン変性シリコーン、ポリグリセリン変性シリコーン等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を適宜用いることができる。アニオン界面活性剤としては、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸及びそれらの無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を適宜用いることができる。カチオン界面活性剤としては、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を適宜用いることができる。両性界面活性剤としては、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
本発明の化粧料に配合可能な水溶性高分子は、メチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸ソーダ、カラギーナン、クインスシードガム、キサンタンガム、ローカストビーンガム、ペクチン、ジェランガム、ポリビニルアルコール、カルボキシビニルポリマー、アルキル付加カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸ソーダ、ポリメタクリル酸ソーダ、ポリビニルピロリドン等が挙げられ、これらより一種又は二種以上を用いることができる。
以下に、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明する。尚、これらは本発明を何ら限定するものではない。
固形油粉末の製造例1:
融点88℃のポリエチレンワックス(PERFORMALEN 500:ニューフェーズテクノロジー社製)をTaヒーターを巻きつけた石英製のルツボに入れ、ヘリウムガス1Torrの雰囲気中で200〜240℃に加熱し、蒸発したワックスをルツボ上に設置したアルミホイルに付着させ、これを回収することにより平均粒径220nm(レーザー散乱式粒度分布測定法)の固形油粉末を得た。尚、この固形油粉末の粒子は、電子顕微鏡観察により、粒子は均一で丸みを帯びていた。
固形油粉末の製造例2:
前記製造例1と同様にして、融点120℃のフィッシャートロプシュワックス(サゾールワックスH1:サゾール社製)を加熱条件170〜530℃として、平均粒径180nm(レーザー散乱式粒度分布測定法)の固形油粉末を得た。尚、この固形油粉末の粒子は、電子顕微鏡観察により、粒子端面が丸みを帯びていた。
固形油粉末の製造例3:
融点120℃のフィッシャートロプシュワックス(サゾールワックスH1:サゾール社製)シングルトラックジェットミルにて微粉砕し、平均粒径3000nmの(レーザー回折式粒度分布測定法)の固形油粉末を得た。尚、この固形油粉末の粒子は電子顕微鏡観察により、粒子は不定形であった。
実施例1〜7及び比較例1〜3:非水系マスカラ(ペースト状)
表1〜3に示す組成の非水系マスカラを以下に示す製造方法により調製し、「睫への付着性」、「化粧膜の均一性」、「塗布後の乾きの早さ」について、以下に示す評価方法及び判断基準により評価し、結果を併せて表1〜3に示した。
(製造方法)
A.成分1〜8を90℃にて均一に混合する。
B.Aに成分9〜17を添加し、三本ローラーにより均一分散する。
C.Bに成分18〜20を添加し、デスパミキサーにて均一分散する。
D.Cを容器に充填して、非水系マスカラを得た。
〔評価方法:「睫への付着性」、「化粧膜の均一性」、「塗布後の乾きの早さ」〕
化粧品評価専門パネル20名に実施例及び比較例の非水系マスカラを使用してもらい、「睫への付着性」、「化粧膜の均一性」、「塗布後の乾きの早さ」について、各自が以下の基準に従って5段階評価し、マスカラ毎に評点を付し、更に全パネルの評点の平均点を以下の判定基準に従って判定した。
評価基準:
[評価結果] :[評 点]
非常に良好 : 5点
良好 : 4点
普通 : 3点
やや不良 : 2点
不良 : 1点
判定基準:
[評点の平均点] :[判 定]
4.5以上 : ◎
3.5以上〜4.5未満 : ○
1.5以上〜3.5未満 : △
1.5未満 : ×
表1〜3の結果から明らかなように、本発明の実施品である実施例1〜7の非水系マスカラは、「睫への付着性」、「化粧膜の均一性」、「塗布後の乾きの早さ」の全ての項目に優れたアイメーキャップ化粧料であった。一方、平均粒径40〜4000nmの固形油粉末を配合していない、比較例1は、「化粧膜の均一性」に劣り、「睫への付着性」、「塗布後の乾きの早さ」も良好ではなかった。また、製造例1に用いた固形油を油相に溶解して配合した比較例2は、「化粧膜の均一性」に劣り、「塗布後の乾きの早さ」も良好ではなかった。そして、平均粒径40〜4000nmの固形油粉末に代えて、平均粒径1000nmのポリメチルメタクリル酸を配合した、比較例3は、「睫への付着性」に劣り、「化粧膜の均一性」も良好ではなかった。
実施例8:水中油乳化型マスカラ(クリーム状)
(成分) (%)
1.セタノール 1
2.ステアリン酸 2
3.モノステアリン酸グリセリン 1
4.カルナウバロウ 1.5
5.ミツロウ 7
6.キャンデリラ樹脂 2
7.ショ糖脂肪酸エステル 1.5
8.モノオレイン酸ポリオキシエチレン
ソルビタン(20E.O.) 1.5
9.セスキオレイン酸ソルビタン 0.5
10.黒酸化鉄 5
11.精製水 残量
12.ナイロン繊維(6デニール、2mm) 2
13.アクリル酸アルキル共重合体エマルション 30
14.製造実施例2の微粒子固形油粉末 10
(製造方法)
A.成分1〜9を110℃に加熱し、均一に混合溶解する。
B.Aに成分10を添加し、三本ローラーにより均一分散する。
C.成分11〜13を75℃に加熱し、均一分散する。
D.Bを75℃に加熱し、Cを加え乳化する。
E.Dを室温まで冷却し、成分14を添加しデスパミキサーにて均一分散する。
F.Eを容器に充填して、水中油乳化型マスカラを得た。
本発明品である実施例8の水中油乳化型マスカラは、「睫への付着性」、「化粧膜の均一性」、「塗布後の乾きの早さ」の全ての項目に優れたアイメーキャップ化粧料であった。
実施例9:非水系アイライナー(クリーム状)
(成分) (%)
1.ポリイソブチレン 1
2.軽質流動イソパラフィン 残量
3.パルミチン酸デキストリン 4
4.セレシン 5
5.水素添加大豆レシチン 0.5
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.シリコーン処理黒酸化鉄 10
9.フッ素化合物処理セリサイト 7
10.フッ素化合物処理タルク 7
11.無水ケイ酸 2
12.製造実施例3の微粒子固形油粉末 2
(製造方法)
A.成分1〜6を90℃にて均一に混合溶解する。
B.Aに成分7〜11を混合し、三本ローラーにより均一分散する。
C.Bに成分12を添加し、デスパミキサーにて均一分散する。
D.Cを容器に充填して、非水系アイライナーを得た。
本発明品である実施例9の非水系アイライナーは、「目元への付着性」、「化粧膜の均一性」、「塗布後の乾きの早さ」の全ての項目に優れたアイメーキャップ化粧料であった。
以上

Claims (6)

  1. 平均粒径40〜4000nmの固形油粉末が油相中に分散していることを特徴とするアイメーキャップ化粧料。
  2. 前記固形油粉末の融点が70〜150℃であることを特徴とする請求項1記載のアイメーキャップ化粧料。
  3. 前記固形油粉末を0.1〜20質量%配合することを特徴とする請求項1又は2に記載のアイメーキャップ化粧料。
  4. 前記固形油粉末が、ガス中蒸発法により微粒化された固形油粉末であることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載のアイメーキャップ化粧料。
  5. アイメーキャップ化粧料が非水系であることを特徴とする請求項1〜4の何れかの項記載のアイメーキャップ化粧料。
  6. アイメーキャップ化粧料がマスカラであることを特徴とする請求項1〜5の何れかの項記載のアイメーキャップ化粧料。
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JP2009235029A (ja) * 2008-03-28 2009-10-15 Kose Corp 水中油型睫用化粧料

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