JP2006232529A - 給紙装置及び画像形成装置 - Google Patents

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章 中島
Toyoaki Nanba
豊明 難波
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Abstract

【課題】最大のサイズ以外のサイズの用紙が給紙対象用紙として収納されることによって積載板上に常時形成される空間に物を収納できないようにすることにより、給紙対象用紙以外の物が装置の内壁に衝突することによる装置の破損を未然に防止する。
【解決手段】後端基準板25の下端部に軸支したピニオンギア25Aを、積載板21の内部に配置されたラックギア21Aに噛合させた。後端基準板25を、互いに上下方向に移動自在に連結された複数の部分に分割して構成し、上下方向に伸縮自在にした。後端基準板25の上端部に連結部材27の上端部を軸支し、連結部材27の下端部を積載板21の矢印X方向の上流側端部近傍に軸支した。後端基準板25及び連結部材27は、積載板21の上昇にともなって収縮する。
【選択図】図5

Description

この発明は、用紙に所定の処理を行う処理装置に対して給紙すべき多量の用紙を収容する大容量給紙装置(以下、LCC:Large Capacity Cassette という。)等の給紙装置、及び、この給紙装置を備えた画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置等の処理装置に備えられるLCC等の給紙装置は、処理装置の側面に配置され、その処理装置において最も多用されるサイズの用紙を収納していた。例えば、画像形成装置である複写機に備えられるLCCとして、A4サイズの普通紙を長手方向が給紙方向に直交する方向にして2000枚程度収納するものがある。
LCCは、用紙載置台の内部に所定の昇降範囲内で昇降する積載板を備え、この積載板上に用紙が載置される。載置板に載置された複数枚の用紙のうち最上部に位置する用紙から順に給紙される。積載板は、載置枚数が減少するにしたがって上昇していき、積載板上に用紙を補給する際に下降する。積載板上における積載枚数が少なくなると、積載板の下方に大きな空間が形成される。この空間に誤って用紙が置かれると、積載板が下降できなくなり、装置に破損を生じる。
そこで、昇降範囲の下限位置で積載板を検出するセンサを備え、積載板の下降時に下降開始時からセンサがオンするまでの時間を計測し、この計測時間が基準時間より短い場合に、積載板の下方に誤って用紙が置かれていると判断して警告を発生するようにした画像形成装置がある(例えば、特許文献1参照。)。
近年、画像形成装置は、利用目的の多様化、プリンタ機能やFAX機能の追加による多機能化によって、処理枚数が増加するとともに使用される用紙のサイズや種類が増加する傾向にある。
そこで、用紙載置台に4000枚以上の用紙を収納することができるLCCにおいても、複数のサイズの用紙を収納することができるようにすべきである。このようなLCCでは、収納可能なサイズのうちで最大のサイズ以外のサイズの用紙が給紙すべき給紙対象用紙として収納された場合、用紙積載台の内部における積載板上に常時、空間が形成されることになる。
用紙載置台の内部における積載板上には給紙対象用紙以外の物を収納しないことが前提であるが、積載板上に常時空間が形成されると、この空間に給紙対象用紙以外の物が収納される可能性が生じる。特に、次に給紙対象用紙として補充される予備用紙が、この空間に載置される可能性が高い。
積載板上に給紙対象用紙とともに給紙対象用紙以外の物が収納されている場合、用紙の給紙が繰り返されて給紙対象用紙が減少していき、積載板上において給紙対象用紙の高さよりも給紙対象用紙以外の物の高さが高くなると、積載板が上昇した際に給紙対象用紙以外の物がLCCの内側上面に衝突し、装置の破壊を招く。
特開平9−86681号公報
しかしながら、従来のLCCでは、最上部の用紙が給紙可能な高さに位置するように積載板を上昇させるために、給紙対象用紙における給紙方向の下流側の端部近傍で、最上部の用紙の位置を検出する手段を備えてはいるが、積載板上において給紙対象用紙以外の物の有無を検出するようにしたものがなかった。また、従来のLCCでは、最大のサイズ以外のサイズの用紙が給紙対象用紙として収納されることによって積載板上に常時形成される空間に物を収納できないようにしたものがなかった。このため、給紙対象用紙以外の物がLCCの内側上面に衝突することによる装置の破壊を防止することができなかった。
この発明の目的は、最大のサイズ以外のサイズの用紙が給紙対象用紙として収納されることによって積載板上に常時形成される空間に物を収納できないようにすることにより、給紙対象用紙以外の物が装置の内壁に衝突することによる装置の破損を未然に防止することができる給紙装置及びこの給紙装置を備えた画像形成装置を提供することにある。
この発明は、上記の課題を解決するための手段として、以下の構成を備えたものである。
(1)複数枚の用紙を載置して上下移動自在にされた積載板と、
前記積載板の載置面に平行な面内において移動自在にされ、前記積載板に載置された用紙の複数の端部のそれぞれに当接する複数の基準板と、を備え、
前記複数の基準板は、給紙方向に移動自在にされて前記積載板に載置された用紙の給紙方向における後端部に当接する後端基準板と、給紙方向に直交する方向に移動自在にされて前記積載板に載置された用紙の給紙方向に平行な側端部に当接する少なくとも1つの側面基準板と、を含むことを特徴とする。
この構成においては、上下移動自在にされた積載板の載置面に平行な面内に、積載板に載置された用紙の給紙方向における後端部に当接する後端基準板が給紙方向に移動自在にされ、積載板に載置された用紙の給紙方向に平行な側端部に当接する少なくとも1つの側面基準板が給紙方向に直交する方向に移動自在にされる。したがって、積載板が昇降して大量の用紙を収納可能な給紙装置において、複数のサイズの用紙のそれぞれが正確な位置に位置決めした状態で択一的に収納される。
(2)前記積載板の載置面内における前記複数の基準板のそれぞれの移動範囲に、複数の用紙サイズのそれぞれに対応する位置を示す指標を表記したことを特徴とする。
この構成においては、収納する用紙のサイズに対応した複数の基準板のそれぞれの位置を示す指標が、積載板の載置面に表記される。したがって、複数の基準板が指標を参照して収納する用紙のサイズに対応した位置に正確に配置される。
(3)前記積載板に載置された用紙の給紙方向に平行な2つの側端部のそれぞれに当接する2つの前記側面基準板を備え、2つの前記側面基準板を互いに逆方向に移動させる第1の移動機構を前記積載板の下方において前記積載板から独立して配置し、2つの前記側面基準板は下端部において前記移動機構に取り付けられて前記積載板の上方に延出していることを特徴とする。
この構成においては、積載板に載置された用紙の給紙方向に平行な2つの側端部のそれぞれに当接する2つの側面基準板が、積載板の下方において積載板から独立して配置された第1の移動機構を介して互いに逆方向に移動する。したがって、2つの側面基準板が積載板の上下方向の位置に関係なく給紙方向に直交する方向に互いに逆方向に移動し、一方の側面基準板を移動させることで積載板における用紙の給紙方向に直交する方向の位置が中央位置を基準に正確に規定される。
(4)前記後端基準板の移動を案内する第2の移動機構を前記積載板に配置し、前記後端基準板を上下方向に伸縮自在に備えたことを特徴とする。
この構成においては、積載板に載置された用紙の給紙方向の後端に当接する後端基準板が、積載板に配置された第2の移動機構を介して給紙方向に移動する。後端基準板は、上下方向に伸縮する。したがって、積載板の載置面と装置内部の上面との間隔が積載板の上下移動にともなって変化するのに応じて後端基準板が上下方向に伸縮し、積載板における収納枚数の多少に拘らず用紙の後端の位置が正確に規定される。
(5)上端部が前記後端基準板の一部に軸支され下端部が前記積載板における給紙方向の上流側端部に軸支された連結部材をさらに備えたことを特徴とする。
この構成においては、後端基準板の一部と積載板における給紙方向の上流側端部との間が連結部材によって連結される。したがって、給紙対象用紙のサイズが給紙可能な最大サイズの用紙よりも小さい場合に、給紙方向における後端基準板の上流側の載置板上には連結部材が位置し、給紙対象用紙以外の物を載置することができない。
(6)前記連結部材は長手方向について複数の部分に分割して構成され、前記複数の部分のそれぞれは互いに回転自在かつ長手方向に移動自在に連結したことを特徴とする。
この構成においては、連結部材が互いに回転自在かつ長手方向に移動自在に連結した長手方向についての複数の部分に分割して構成される。したがって、積載板の上下移動及び後端基準板の給紙方向の移動により、連結部材の上下端部を支持する部分の距離の変化に対応して、連結部材が変形する。
(7)用紙に対する画像形成処理を行う画像形成装置であって、請求項1乃至6の何れかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする。
この構成においては、上下移動自在にされた積載板の載置面に平行な面内に、画像形成装置に給紙されるべく積載板に載置された用紙の給紙方向における後端部に当接する後端基準板が給紙方向に移動自在にされ、用紙の給紙方向に平行な側端部に当接する少なくとも1つの側面基準板が給紙方向に直交する方向に移動自在にされる。したがって、積載板が昇降して大量の用紙を収納可能な給紙装置において、複数のサイズの用紙のそれぞれが正確な位置に位置決めした状態で択一的に収納され、画像形成装置に大量の用紙がサイズに拘らず正確に給紙される。
この発明は、上記の構成を備えたことにより、以下の効果を奏する。
(1)上下移動自在にされた積載板の載置面に平行な面内に、積載板に載置された用紙の給紙方向における後端部に当接する後端基準板を給紙方向に移動自在にし、積載板に載置された用紙の給紙方向に平行な側端部に当接する少なくとも1つの側面基準板を給紙方向に直交する方向に移動自在にすることにより、積載板が昇降して大量の用紙を収納可能な給紙装置においても、複数のサイズから選択された1つのサイズの多数枚の用紙をサイズに拘らず正確な位置に位置決めした状態で給紙することができる。
(2)収納する用紙のサイズに対応した複数の基準板のそれぞれの位置を示す指標を、積載板の載置面に表記することにより、複数の基準板を給紙すべき用紙のサイズに対応した位置に正確に配置することができる。
(3)一方の側面基準板を移動させることで、積載板における用紙の給紙方向に直交する方向の位置を、積載板の上下方向の位置に関係なく、中央位置を基準に正確に規定することができる。
(4)積載板の載置面と装置内部の上面との間隔が積載板の上下移動にともなって変化するのに応じて後端基準板を上下方向に伸縮させることにより、積載板における収納枚数の多少に拘らず用紙の後端の位置が正確に規定される。
(5)後端基準板の一部と積載板における給紙方向の上流側端部との間を連結部材によって連結することにより、給紙対象用紙のサイズが給紙可能な最大サイズの用紙よりも小さい場合にも、給紙方向における後端基準板の上流側の積載板上には連結部材を位置させ、給紙対象用紙以外の物が積載板に載置されないようにすることができる。
(6)連結部材を互いに回転自在かつ長手方向に移動自在に連結した長手方向についての複数の部分に分割して構成することにより、積載板の上下移動及び後端基準板の給紙方向の移動による連結部材の上下端部を支持する部分の距離の変化に対応して連結部材を適宜変形させることができる。
(7)積載板が昇降して大量の用紙を収納可能な給紙装置において、複数のサイズの用紙のそれぞれを正確な位置に位置決めした状態で択一的に収納することができ、画像形成装置に大量の用紙をサイズに拘らず正確に給紙することができる。
以下に、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、この発明の実施形態に係るLCC1から給紙を受ける処理装置としての画像形成装置100の概略の構成を示す断面図である。LCC1は、画像形成装置100の側方に配置される。この実施形態では、給紙装置1は、画像形成装置100の側方に1個のみ配置されているが、並列して複数個配置することもできる。また、給紙装置1は、この実施形態では画像形成装置100にシート体の一例である用紙Pを供給するが、OHPフィルム等の他のシート体を供給することもできる。
画像形成装置100は、電子写真方式の画像形成プロセスによって用紙Pに画像を形成する。画像形成装置100は、底部に給紙カセット101,102,103,104を備え、上部に排紙トレイ105を備えている。給紙カセット101,102,103と排紙トレイ105との間に用紙搬送路F1が設けられている。用紙搬送路F1の近傍に感光体ドラム106が配置されている。感光体ドラム106の周囲に、帯電装置107、光走査ユニット108、現像ユニット109、転写装置110、クリーニングユニット111等が配設されている。
用紙搬送路F1における感光体ドラム106の上流側には、感光体ドラム106と転写装置110との間の転写部に、感光体ドラム106の回転に同期して用紙Pを供給するレジストローラ112が配置されている。用紙搬送路F1における感光体ドラム106の下流側には、定着装置113が配置されている。
帯電装置107は、感光体ドラム106の外周面を所定の電位に帯電させる。光走査ユニット108は、外部から入力された画像データに基づいて感光体ドラム106の外周面に静電潜像を形成する。現像ユニット109は、感光体ドラム106の外周面にトナーを供給して静電潜像を可視化し、トナー像を形成する。感光体ドラム106の外周面に形成されたトナー像は、転写装置110によって用紙Pに転写され、さらに定着装置111によって用紙Pに定着される。トナー像を定着した用紙Pは、排紙トレイ105に排出される。トナー像が用紙Pに転写された後に感光体ドラム106の外周面に残留するトナーは、クリーニングユニット111によって回収される。
また、画像形成装置100は、用紙Pの両面に画像を形成する際に、片面に画像を形成した用紙Pの表裏を反転させて転写部に搬送するための反転搬送路F2を備えている。さらに、画像形成装置100は、給紙カセット104をレジストローラ112の上流側で用紙搬送路F1に合流させる用紙搬送路F3を備えている。用紙搬送路F3は、略水平に設けられている。用紙搬送路F3は、画像形成装置100の側面に設けられ不定型サイズの用紙を供給する手差しトレイ114、および、LCC1から供給される用紙Pを受け入れる用紙受入部115に通じており、手差しトレイ114又は用紙受入部115から供給された用紙Pを転写部へ搬送する。
図2は、LCC1の構成を示す前面の断面図である。LCC1は、用紙載置台2、ピックアップローラ3、フィードローラ4、リバースローラ5、搬送ローラ6等を備えている。
用紙載置台2は、積載板21、前基準板22、側面基準板23,24(側面基準板24は図示されない。)及び後端基準板25等を備えている。給紙対象用紙である用紙Pは、水平に配置された積載板21上に、前基準板22、側面基準板23,24及び後端基準板25によって位置決めされて、積層して収納される。
ピックアッフローラ3は、この発明の給紙部材であり、フィードローラ4の回転軸を中心軸として、上下方向の所定範囲D内において揺動自在にされている。この所定範囲Dが、この発明の所定の高さ範囲である。ピックアップローラ3は、この所定範囲D内で、積載板21上に載置された用紙Pの最上面に給紙方向の下流側端部近傍において当接して回転し、最上部の用紙Pをフィードローラ4とリバースローラ5との間に導く。
用紙Pは、フィードローラ4とリバースローラ5との間を通過する。リバースローラ5は、フィードローラ4及びリバースローラ5は、ともに図2中時計方向に回転する。ピックアップローラ3が同時に複数枚の用紙Pをフィードローラ4とリバースローラ5との間に導いた場合、最上部の1枚の用紙Pのみがフィードローラ4に当接して搬送ローラ6に導かれる。最上部の1枚以外の用紙は、リバースローラ5によって積載板21側に戻される。
給紙動作が繰り返されることにより、積載板21における用紙Pの収納量が減少し、用紙Pの最上部の位置が低下していく。用紙Pの最上部の位置が所定範囲Dの下限位置より低くなると、ピックアップローラ3は用紙Pの上面に当接しなくなり、用紙Pを給紙することができなくなる。そこで、用紙Pの最上部の位置が所定範囲Dの下限位置に近づいたことが検出されると、図示しない昇降機構を介して積載板21が所定量だけ上方に移動する。給紙動作の繰り返しによる積載板21における用紙Pの収納量の減少にともなって、積裁判21の上昇が繰り返される。
給紙動作が繰り返されて積載板21上に用紙Pがなくなると、上限位置まで上昇していた積載板21が下降される。積載板21の下降によって積載板21の上方に用紙Pの収納スペースが形成され、このスペースに用紙Pを補充することができる。
LCC1は、積載板21上に多数(この実施形態では約5000枚)の用紙Pを収納可能にされている。また、LCC1は、A3サイズ、B4サイズ、A4サイズ及びB5サイズ等の複数のサイズの用紙を収納可能にされている。
このため、側面基準板23,24は、積載板21上において、LCC1の前後方向、即ち、用紙の給紙方向に直交する方向について、所定範囲内に移動自在にされている。側面基準板23,24の一方の移動は、他方に反対方向に伝達される。この結果、積載板21に載置された用紙Pは、給紙方向に直交する方向の中央位置を基準に給紙される。
図3に示すように、側面基準板23,24は、積載板21の下方に露出した下端部においてラックギア23A,24Aを一体的に備えている。ラックギア23A,24Aは、長手方向を給紙方向に直交する方向(図3中の矢印Y方向)にして、互いに平行となる位置でピニオンギア23Bに噛合している。ピニオンギア23Bは、用紙載置台2の底面に軸支されている。ラックギア23A,24A及びピニオンギア23Bは、この発明の第1の移動機構である。
側面基準板23又は側面基準板24を矢印Y方向に移動させると、ラックギア23A又はラックギア24Aも矢印Y方向に移動し、ピニオンギア23Bが回転する。このピニオンギア23Bの回転により、側面基準板24又は側面基準板23が矢印Y方向において、側面基準板23又は側面基準板24の移動方向と逆方向に同一の距離だけ移動する。
側面基準板23及び側面基準板24は、用紙載置台2の底面において矢印Y方向に移動自在に支持されている。このため、側面基準板23及び側面基準板24は、積載板21の上下方向の位置とは無関係に、積載板21における用紙PのY方向の位置を規定することができる。
図4は、積載板21の平面図である。積載板21には、側面基準板23,24の移動範囲に対応する切欠き41A,41Bが、給紙方向に直交する矢印Y方向に形成されている。また、積載板21には、後端基準板25の移動範囲に対応する長孔部42が、給紙方向である矢印X方向を長手方向にして形成されている。積載板21の載置面には、切欠き41A,41Bのそれぞれの端縁部に指標51A,51Bが表記されており、長孔部42の端縁部に指標52が表記されている。
指標51A,51Bは、LCC1において給紙可能な複数の用紙サイズのそれぞれに対応する側面基準板23,24の複数の位置を示している。指標52は、LCC1において給紙可能な複数の用紙サイズのそれぞれに対応する後端基準板25の複数の位置を示している。
指標51A,51Bを視認することにより、側面基準板23,24を給紙対象用紙のサイズに対応した位置な正確に移動させることができる。指標52を視認することにより、後端基準板25を給紙対象用紙のサイズに対応した正確な位置に移動させることができる。
図5は、この発明の第1の実施形態に係るLCC1における後端基準板25の近傍の構成を示す図である。後端基準板25の下端部は、積載板21の内部に露出した下端部においてピニオンギア25Aを軸支している。ピニオンギア25Aは、積載板21の内部に長手方向を給紙方向(図5中の矢印X方向)にして配置されたラックギア21Aに噛合する。ラックギア21A及びピニオンギア25Aは、この発明の第2の移動機構である。
後端基準板25は、積載板21に支持されて、矢印X方向における所定範囲内に移動自在にされている。積載板21の上下方向の位置に応じて、LCC1の内部上面と積載板21の載置面との間隔が伸縮する。このため、後端基準板25は、互いに上下方向に移動自在に連結された複数の部分に分割して構成されており、上下方向に伸縮自在にされている。
後端基準板25の上端部には、連結部材27の上端部が軸支されている。連結部材27の下端部は、積載板21の矢印X方向の上流側端部近傍に軸支されている。連結部材27は、長手方向について複数の部分に分割して構成され、前記複数の部分のそれぞれは互いに回転自在かつ長手方向に移動自在に連結されている。連結部材27は、後端基準板25が給紙可能な最小の用紙サイズに対応する位置にあり、かつ、積載板21が下限位置にある状態で、略直線状を呈する。
後端基準板25は、積載板21に対する用紙補給時に、ユーザによって最も伸張した状態にされる。このとき、積載板21が下限位置にある場合には、連結部材27は、後端基準板25の矢印X方向の位置に応じた最長の長さとなる形状を呈している。この後、給紙動作の繰り返しによって積載板21が上昇するに従い、後端基準板25の上端がLCC1の内部上面に当接した後、複数の部分が各連結部において互いに重なり合うことで後端基準板25が収縮していく。これにともなって、後端基準板25の上端部と積載板21の上流側端部との直線距離が短くなり、連結部材27は複数の部分の各連結部で折れ曲がりつつ重なり合って変形していく。
図6は、この発明の第2の実施形態に係るLCC1′における後端基準板25′の近傍の構成を示す図である。なお、図6において、図5に示した第1の実施形態に係るLCC1と同一の部材には同一の符号を付して説明を省略する。後端基準板25′の下端部は、積載板21の下方に露出した下端部においてピニオンギア25A′を軸支している。ピニオンギア25A′は、用紙載置台2の下面に長手方向を給紙方向(図6中の矢印X方向)にして固定されたラックギア25Bに噛合する。ラックギア25B及びピニオンギア25A′は、この発明の第2の移動機構である。
後端基準板25′は、用紙載置台2に支持されて、矢印X方向における所定範囲内に移動自在にされている。このため、後端基準板25′は、積載板21の上下方向の位置とは無関係に、積載板21における用紙PのX方向の位置を規定することができる。つまり、積載板21の上下方向の位置に応じて、LCC1′の内部上面と積載板21の載置面との間隔が伸縮しても、後端基準板25′を上下方向に伸縮させる必要はない。後端基準板25′の上端部には、連結部材27の上端部が軸支されている。
連結部材27は、積載板21が下限位置にある時に、後端基準板25′の矢印X方向の位置に応じた最長の長さとなる形状を呈している。この後、給紙動作の繰り返しによって積載板21が上昇するに従い、後端基準板25′の上端部と積載板21の上流側端部との直線距離が短くなり、連結部材27は複数の部分の各連結部で折れ曲がりつつ重なり合って変形していく。
上記のように、第1の実施形態に係るLCC1及び第2の実施形態に係るLCC1′では、後端基準板25及び後端基準板25′の上端部と積載板21の上流側端部との間に連結部材27が常時載置されている。このため、積載板25に載置される給紙対象用紙が給紙可能な最大サイズよりも小さいサイズの用紙であるために、積載板21の載置面における後端基準板25の上流側に予備用紙等の給紙対象用紙以外の物を載置することができない。
これによって、給紙動作の繰り返しによって積載板21が上昇しても、後端基準板25及び後端基準板25′の下流側に位置する用紙Pの最上面よりも高い位置にある物体がLCC1の内部上面に衝突するといったことがなく、LCC1の破損を未然に防止することができる。
なお、連結部材27において複数の部分のそれぞれを互いに入れ子状に形成することもできる。この場合、後端基準板25及び後端基準板25′の矢印X方向の位置及び積載板21の上下方向の位置に拘らず、連結部材27は常に直線状の形状を呈する。
また、上記の実施形態では画像形成装置100の側面に配置されたLCC1を例にあげて説明したが、画像形成装置100の内部に装着される給紙装置、及び、画像形成装置100以外の用紙に対する処理を行う装置に適用される給紙装置においてもこの発明を同様に適用することができる。
この発明の実施形態に係るLCC1から給紙を受ける処理装置としての画像形成装置100の概略の構成を示す断面図である。 上記LCC1の構成を示す前面の断面図である。 上記LCC1における側面基準板23,24を移動させ第1の移動機構の構成を示す平面図である。 上記LCC1における積載板21の平面図である。 この発明の第1の実施形態に係るLCC1における後端基準板25の近傍の構成を示す図である。 この発明の第2の実施形態に係るLCC1′における後端基準板25′の近傍の構成を示す図である。
符号の説明
1 LCC
2 用紙載置台
3 ピックアップローラ
21 積載板
21A ラックギア(第2の移動機構)
23,24 側面基準板
23A,24A ラックギア(第1の移動機構)
23B ピニオンギア(第1の移動機構)
25 後端基準板
25A ピニオンギア(第2の移動機構)
27 連結部材
100 画像形成装置

Claims (7)

  1. 複数枚の用紙を載置して上下移動自在にされた積載板と、
    前記積載板の載置面に平行な面内において移動自在にされ、前記積載板に載置された用紙の複数の端部のそれぞれに当接する複数の基準板と、を備え、
    前記複数の基準板は、給紙方向に移動自在にされて前記積載板に載置された用紙の給紙方向における後端部に当接する後端基準板と、給紙方向に直交する方向に移動自在にされて前記積載板に載置された用紙の給紙方向に平行な側端部に当接する少なくとも1つの側面基準板と、を含むことを特徴とする給紙装置。
  2. 前記積載板の載置面内における前記複数の基準板のそれぞれの移動範囲に、複数の用紙サイズのそれぞれに対応する位置を示す指標を表記したことを特徴とする請求項1に記載の給紙装置。
  3. 前記積載板に載置された用紙の給紙方向に平行な2つの側端部のそれぞれに当接する2つの前記側面基準板を備え、2つの前記側面基準板を互いに逆方向に移動させる第1の移動機構を前記積載板の下方において前記積載板から独立して配置し、2つの前記側面基準板は下端部において前記移動機構に取り付けられて前記積載板の上方に延出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の給紙装置。
  4. 前記後端基準板の移動を案内する第2の移動機構を前記積載板に配置し、前記後端基準板を上下方向に伸縮自在に備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の給紙装置。
  5. 上端部が前記後端基準板の一部に軸支され下端部が前記積載板における給紙方向の上流側端部に軸支された連結部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の給紙装置。
  6. 前記連結部材は長手方向について複数の部分に分割して構成され、前記複数の部分のそれぞれは互いに回転自在かつ長手方向に移動自在に連結したことを特徴とする請求項5に記載の給紙装置。
  7. 用紙に対する画像形成処理を行う画像形成装置であって、請求項1乃至6の何れかに記載の給紙装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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