JP2006230043A - 電線保護チューブ - Google Patents

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謙治 岩崎
Takeshi Honda
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Abstract

【課題】 ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線それぞれを一方向に限らず複方向に導出できる電線保護チューブを提供すること。
【解決手段】 電線保護チューブの一例であるコルゲートチューブ100は、分岐穴11と、切欠き穴15と、第二スリット100eと、を有している。分岐穴11は、第一スリット100bから本体100aの円周方向に離間した位置に形成され、本体100aの中空部を部分的に本体100aの外部に露出するように本体100aに設けられている。切欠き穴15は、本体100aの中空部へ貫通するように第一スリット100bと分岐穴11との間で本体100aの円周方向に延設される。この切欠き穴15は、第一スリット100bから分岐穴11に向かうに従って次第に開口幅が狭まる。第二スリット100eは、本体100aの中空部へ貫通するように切欠き穴15と分岐穴11との間で本体100aの円周方向に延設され、切欠き穴15と協働して第一スリット100bと分岐穴11とを連通させる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、幹線から分岐する枝線(『支線』とも呼ばれる。)を有するワイヤーハーネスをうまく収容できる電線保護チューブに関する。
従来から電線保護チューブの一例としてコルゲートチューブは知られている。コルゲートチューブは、主に合成樹脂で形成され、軸線方向に沿った断面視で波形(即ち、軸線方向に山部と谷部とが交互に並設された形状)を有する中空円筒形本体を備え、当該本体が例えば0.5mm〜1.0mm程度の肉厚(壁厚)を有する可撓チューブである。
コルゲートチューブは、その中空部に例えば自動車等の車両に配索されるワイヤーハーネスを収容して該ワイヤーハーネスを保護するのに用いられる。種々のコルゲートチューブの中には、幹線から分岐する枝線を有するワイヤーハーネスをうまく収容できるコルゲートチューブがある(例えば、特許文献1参照)。図9は、特許文献1で開示されているコルゲートチューブの斜視図である。
図9に示されるように、コルゲートチューブ1は、その断面視波形の中空円筒形本体に軸線方向(換言すれば、長手方向)に沿ってスリット1aが切り込むように形成されている。ワイヤーハーネス2は、幹線2a、および当該幹線2aの一部が分岐されることにより形成された枝線2bを有する。
コルゲートチューブ1は、スリット1aの一部分を大きくするように形成された穴3を有している。この穴3は、具体的には、スリット1aを画成するように該スリット1aの両側に対向配置されるコルゲートチューブ1の中空円筒形本体の部分それぞれをコルゲートチューブ1の外方へ折り曲げることにより形成される。
ワイヤーハーネス2の幹線2aから分岐された枝線2bは、コルゲートチューブ1がワイヤーハーネス2に装着されると、穴3を通ってコルゲートチューブ1の外部に導出される。このようにコルゲートチューブ1の穴3はワイヤーハーネス2の枝線2bをコルゲートチューブ1から引き出せるように設けられている。
特開2002−354628号公報(第3頁、第2図)
例えば多数の電装機器が複数箇所に分散して配置される自動車等には、幹線の複数箇所から分岐された複数の枝線を有するワイヤーハーネスを配索する必要がある。また、それら枝線の幹線からの分岐延長方向は電装機器が配置された位置等によって決まり、様々な方向となる。
上述したコルゲートチューブ1では、単にスリット1aの一部を押し広げるように穴3が形成されており、穴3の位置はスリット1aに沿ったスリット1a上の位置であるため、枝線2bのコルゲートチューブ1からの導出方向(換言すれば、枝線2bの幹線2aからの分岐延長方向)は、図10に示されるように、穴3の開口方向一方向に制限、つまりコルゲートチューブ1内の中空部から中空円筒形本体にあるスリット1aを介してコルゲートチューブ1の外部へ向かう方向に限定される。
それ故、枝線2bの分岐延長方向と異なる位置に配置された電装機器へのワイヤーハーネス2の配索作業には、コルゲートチューブ1の外部へ導出後の枝線2bを屈曲させて配索して電装機器に接続する煩雑な作業が含まれる。このようにワイヤーハーネス2の枝線2bの配索経路が単純ではなく複雑であるため、煩雑な配索作業を避ける観点からも改善の余地があった。尚、図10では、ワイヤーハーネス2の幹線2aの両端にそれぞれコネクタC1が設けられ、そしてワイヤーハーネス2の枝線2bの先端それぞれに例えば電装機器のコネクタに接続するためのコネクタC2が設けられている。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線それぞれを一方向に限らず複方向に導出できる電線保護チューブを提供することにある。
前述した目的を達成するため、本発明に係る電線保護チューブは、下記(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(6)、(7)、(8)、(9)、および(10)を特徴としている。
(1) 中空筒形を有する本体と、
前記本体の中空部へ貫通するように前記本体の軸線方向に沿って前記本体に形成された第一スリットと、
前記第一スリットから前記本体の周方向に離間した位置に形成され、前記本体の中空部を部分的に前記本体の外部に露出するように前記本体に設けられた分岐穴と、
前記本体の中空部へ貫通するように前記第一スリットと前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記第一スリットから前記分岐穴に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴と、
前記本体の中空部へ貫通するように前記切欠き穴と前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記切欠き穴と協働して前記第一スリットと前記分岐穴とを連通させる第二スリットと、
を備え、
ワイヤーハーネスの幹線を前記本体の中空部に収容可能且つ前記幹線から分岐する枝線を前記分岐穴から前記本体の外部に導出可能であること。
(2) 中空筒形を有する本体と、
前記本体の中空部へ貫通するように前記本体の軸線方向に沿って前記本体に形成された第一スリットと、
前記第一スリットから前記本体の周方向に離間した位置に形成され、前記本体の中空部を部分的に前記本体の外部に露出するように前記本体に設けられた分岐穴と、
前記本体の中空部へ貫通し且つ前記第一スリットと前記分岐穴とを連通させるように前記第一スリットと前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記第一スリットから前記分岐穴に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴と、
を備え、
ワイヤーハーネスの幹線を前記本体の中空部に収容可能且つ前記幹線から分岐する枝線を前記分岐穴から前記本体の外部に導出可能であること。
(3) 中空筒形を有する本体と、
前記本体の中空部へ貫通するように前記本体の軸線方向に沿って前記本体に形成された第一スリットと、
前記第一スリットから前記本体の周方向に離間した位置に形成され、前記本体の中空部を部分的に前記本体の外部に露出するように前記本体に設けられた分岐穴と、
前記本体の中空部へ貫通するように前記第一スリットと前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記第一スリットと前記分岐穴とを連通させる第二スリットと、
を備え、
ワイヤーハーネスの幹線を前記本体の中空部に収容可能且つ前記幹線から分岐する枝線を前記分岐穴から前記本体の外部に導出可能であること。
(4) 上記(1)の構成の電線保護チューブの前記分岐穴が複数形成され、それら分岐穴に対応して前記切欠き穴および前記第二スリットがそれぞれ複数形成されていること。
(5) 上記(2)の構成の電線保護チューブの前記分岐穴が複数形成され、それら分岐穴に対応して前記切欠き穴が複数形成されていること。
(6) 上記(3)の構成の電線保護チューブの前記分岐穴が複数形成され、それら分岐穴に対応して前記第二スリットが複数形成されていること。
(7) 上記(4)の構成の電線保護チューブの前記分岐穴が、それらの間に前記第一スリットが延長するように配置され、当該分岐穴に応じて前記切欠き穴および前記第二スリットがそれぞれ配置されていること。
(8) 上記(5)の構成の電線保護チューブの前記分岐穴が、それらの間に前記第一スリットが延長するように配置され、当該分岐穴に応じて前記切欠き穴がそれぞれ配置されていること。
(9) 上記(6)の構成の電線保護チューブの前記分岐穴が、それらの間に前記第一スリットが延長するように配置され、当該分岐穴に応じて前記第二スリットがそれぞれ配置されていること。
(10) 上記(1)〜(9)のいずれかの構成の電線保護チューブの前記分岐穴を画成する前記本体の縁部が、前記分岐穴から前記本体の外部への前記ワイヤーハーネスの枝線の突出方向に沿って前記本体の外部に向けて曲げられ、筒状に形成されていること。
上記(1)の構成の電線保護チューブによれば、ワイヤーハーネスを本体の第一スリットから入れて本体の中空部に収容し、当該ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線を第一スリットから切欠き穴、それから第二スリット、そしてそれから分岐穴へと通して分岐穴から本体の外部に導出させることができる。よって、上記(4)や、更には上記(7)のように電線保護チューブを構成すれば、電線保護チューブから導出される枝線の分岐延長方向が第一スリットの位置によって限定されることはなく、ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線それぞれを一方向に限らず複方向に導出できる。また、上記(1)の構成の電線保護チューブによれば、第一スリットから分岐穴に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴が設けられているので、ワイヤーハーネスの枝線を分岐穴に挿通させる作業性を大幅に向上させることができ、作業時間の短縮が可能となる。
上記(2)の構成の電線保護チューブによれば、ワイヤーハーネスを本体の第一スリットから入れて本体の中空部に収容し、当該ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線を第一スリットから切欠き穴、それから分岐穴へと通して分岐穴から本体の外部に導出させることができる。よって、上記(5)や、更には上記(8)のように電線保護チューブを構成すれば、電線保護チューブから導出される枝線の分岐延長方向が第一スリットの位置によって限定されることはなく、ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線それぞれを一方向に限らず複方向に導出できる。また、上記(2)の構成の電線保護チューブによれば、第一スリットから分岐穴に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴が設けられているので、ワイヤーハーネスの枝線を分岐穴に挿通させる作業性を大幅に向上させることができ、作業時間の短縮が可能となる。
上記(3)の構成の電線保護チューブによれば、ワイヤーハーネスを本体の第一スリットから入れて本体の中空部に収容し、当該ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線を第一スリットから第二スリット、それから分岐穴へと通して分岐穴から本体の外部に導出させることができる。よって、上記(6)や、更には上記(9)のように電線保護チューブを構成すれば、電線保護チューブから導出される枝線の分岐延長方向が第一スリットの位置によって限定されることはなく、ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線それぞれを一方向に限らず複方向に導出できる。
上記(10)の構成の電線保護チューブによれば、分岐穴から導出されるワイヤーハーネスの枝線と電線保護チューブの本体の縁部との干渉による枝線への損傷を防止することができ、信頼性の高い配索を行なうことができる。
尚、本発明に係る電線保護チューブは、コルゲートチューブに限らず、ワイヤーハーネス等といった線状体を収容して保護するものであれば、如何なるチューブであってもよい。また、本発明に係る電線保護チューブの本体は、中空筒形を有するものであり、中空円筒形を有するものだけでなく、その他形状の中空筒形を有するものも含む。
本発明によれば、ワイヤーハーネスの幹線から分岐する枝線それぞれを一方向に限らず複方向に導出でき、それによりワイヤーハーネスの枝線の配索経路が単純となり、配索作業が楽になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
以下、本発明に係る複数の好適な実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、ここでは、コルゲートチューブに本発明を適用し、本発明に係る電線保護チューブの実施形態として説明する。
(第1実施形態)
図1〜図3を参照して本発明の第1実施形態であるコルゲートチューブ100について説明する。図1は本発明の第1実施形態であるコルゲートチューブ100にワイヤーハーネス13が収容された状態を示す斜視図、図2は図1における要部拡大斜視図、そして図3は図2におけるIII−III矢視縦断面図である。
コルゲートチューブ100は、主に合成樹脂で形成され、軸線方向に沿った断面視で波形(即ち、軸線方向に山部と谷部とが交互に並設された形状)を有する中空円筒形の本体100aを備え、当該本体100aが例えば0.5mm〜1.0mm程度の肉厚(壁厚)を有する可撓チューブである。
コルゲートチューブ100は、その本体100aの中空部に例えば自動車等の車両に配索されるワイヤーハーネス13を収容して該ワイヤーハーネス13を保護するのに用いられる。ワイヤーハーネス13は、幹線13a、および当該幹線13aの複数部分(本例では2つの部分)が分岐されることにより形成された複数(本例では2つ)の枝線13bを有する。
コルゲートチューブ100は、その本体100aに軸線方向(換言すれば、長手方向)に沿って第一スリット100bが切り込むように形成されている。第一スリット100bから円周方向に離間した所定の位置には、本体100aの開口縁部100cにより画成された円形または楕円形の分岐穴11が設けられている。分岐穴11の大きさは、ワイヤーハーネス13の枝線13bを挿通可能な大きさに設定されている。
第一スリット100bを画成するように第一スリット100bの両側に対向配置される本体100aの部分の2箇所はV字形に切り欠かれ、それにより切欠き穴15が形成されている。換言すれば、各切欠き穴15は、分岐穴11に向かって先細りする本体100aの2本の傾斜面により画成される。即ち、切欠き穴15は、第一スリット100bから分岐穴11に向かうに従って次第にその開口幅が狭まる形状となっている。V字形の切欠き穴15の頂部15aと分岐穴11とは、コルゲートチューブ100の本体100aに円周方向に形成された第二スリット100eにより連通している。
図3に示されるように、分岐穴11を画成する開口縁部100cは、分岐穴11の半径方向外方に拡開されて形成されたアール形状部100fを備えている。これにより、分岐穴11にワイヤーハーネス13の枝線13bが挿通されたとき、開口縁部100cのエッジによって枝線13bが損傷を受けるのを防止できる。
分岐穴11の形成は、既知の各種手段によって容易に可能である。例えば、プレス加工、合成樹脂の溶融温度以上の温度に加熱した工具による溶融、等の方法が例示される。また、アール形状部100fの形成も、ナイフによる面取り加工、溶融、等の適宜の方法で容易に行なうことができる。
次に、コルゲートチューブ100をワイヤーハーネス13に装着する手順について説明する。まず、第一スリット100bを開きながらワイヤーハーネス13を第一スリット100bから本体100aの中空部に入れて図1に示されるように収容し、当該ワイヤーハーネス13の幹線13aから分岐する枝線13bを第一スリット100bから切欠き穴15、それから開かれた第二スリット100e、そしてそれから分岐穴11へと通して分岐穴11から本体100aの外部に導出させる。
この第1実施形態の構成を簡潔に述べると次のようになる。
即ち、コルゲートチューブ100は、
中空円筒形を有する本体100aと、
本体100aの中空部へ貫通するように本体100aの軸線方向に沿って本体100aに形成された第一スリット100bと、
第一スリット100bから本体100aの円周方向に離間した位置に形成され、本体100aの中空部を部分的に本体100aの外部に露出するように本体100aに設けられた分岐穴11と、
本体100aの中空部へ貫通するように第一スリット100bと分岐穴11との間で本体100aの円周方向に延設され、第一スリット100bから分岐穴11に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴15と、
本体100aの中空部へ貫通するように切欠き穴15と分岐穴11との間で本体100aの円周方向に延設され、切欠き穴15と協働して第一スリット100bと分岐穴11とを連通させる第二スリット100eと、
を備え、
ワイヤーハーネス13の幹線13aを本体100aの中空部に収容可能且つ幹線13aから分岐する枝線13bを分岐穴11から本体100aの外部に導出可能である。
分岐穴11は複数形成され、それら分岐穴11に対応して切欠き穴15および第二スリット100eがそれぞれ複数形成されている。
分岐穴11は、それらの間に第一スリット100bが延長するように配置され、当該分岐穴11に応じて切欠き穴15および第二スリット100eがそれぞれ配置されている。
分岐穴11を画成する本体100aの開口縁部100cは、分岐穴11から本体100aの外部へのワイヤーハーネス13の枝線13bの突出方向に沿って本体100aの外部に向けて曲げられ、筒状に形成されている。
上記構成のコルゲートチューブ100によれば、コルゲートチューブ100から導出される枝線13bの分岐延長方向が第一スリット100bの位置によって限定されることはなく、ワイヤーハーネス13の幹線13aから分岐する枝線13bそれぞれを一方向に限らず複方向に導出できる。また、上記構成のコルゲートチューブ100によれば、第一スリット100bから分岐穴11に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴15が設けられているので、ワイヤーハーネス13の枝線13bを分岐穴11に挿通させる作業性を大幅に向上させることができ、作業時間の短縮が可能となる。また、上記構成のコルゲートチューブ100によれば、分岐穴11から導出されるワイヤーハーネス13の枝線13bとコルゲートチューブ100の本体100aの開口縁部100cとの干渉による枝線13bへの損傷を防止することができ、信頼性の高い配索を行なうことができる。
尚、切欠き穴15および第二スリット100eについては種々の変形が可能であり、それら変形例を図4〜図6に示す。
図4に示される第一変形例であるコルゲートチューブ101では、第二スリット100eが無く、分岐穴11に隣接する切欠き穴15の頂部15aが開口縁部100cに一致した位置に配置されている。また、図5に示される第二変形例であるコルゲートチューブ102では、第二スリット100eが無く、切欠き穴15の頂部15a(不図示)が分岐穴11の内部に位置するように切欠き穴15と分岐穴11とが組み合わさっている。即ち、切欠き穴15と分岐穴11との境目の開口幅W1が幅広となっている。これらコルゲートチューブ101およびコルゲートチューブ102は、枝線13bを構成する各電線の外径が太いワイヤーハーネス13に用いると好適である。但し、開口幅W1は枝線13bを構成する各電線の外径よりも狭く設定されている。従って、枝線13bを構成する各電線は、切欠き穴15から分岐穴11へ引かれたとき、切欠き穴15の収斂効果によって分岐穴11へ案内され且つ切欠き穴15と分岐穴11との境目を容易に通過して分岐穴11に挿通されるが、分岐穴11から切欠き穴15へは抜け難い。尚、コルゲートチューブ101,102は、コルゲートチューブ100と多くの共通する部分を有しており、共通する部分については同一符号を付して明確化を図り説明を簡略化または省略する。
これら第一変形例および第二変形例の構成を簡潔に述べると次のようになる。
即ち、コルゲートチューブ(101,102)は、
中空円筒形を有する本体100aと、
本体100aの中空部へ貫通するように本体100aの軸線方向に沿って本体100aに形成された第一スリット100bと、
第一スリット100bから本体100aの円周方向に離間した位置に形成され、本体100aの中空部を部分的に本体100aの外部に露出するように本体100aに設けられた分岐穴11と、
本体100aの中空部へ貫通し且つ第一スリット100bと分岐穴11とを連通させるように第一スリット100bと分岐穴11との間で本体100aの円周方向に延設され、第一スリット100bから分岐穴11に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴15と、
を備え、
ワイヤーハーネス13の幹線13aを本体100aの中空部に収容可能且つ幹線13aから分岐する枝線13bを分岐穴11から本体100aの外部に導出可能である。
尚、図4および図5には示されていないが、分岐穴11を複数形成し、それら分岐穴11に対応して切欠き穴15をそれぞれ複数形成すると好ましい。この場合、分岐穴11は、それらの間に第一スリット100bが延長するように配置され、当該分岐穴11に応じて切欠き穴15がそれぞれ配置されると好ましい。
上記構成のコルゲートチューブ101,102によれば、第一スリット100bから分岐穴11に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴15が設けられているので、ワイヤーハーネス13の枝線13bを分岐穴11に挿通させる作業性を大幅に向上させることができ、作業時間の短縮が可能となる。これらコルゲートチューブ101,102の他の作用や効果については、コルゲートチューブ100に関する上記説明から容易に類推可能であるため説明を省略する。
次に、図6に示される第三変形例であるコルゲートチューブ103は、コルゲートチューブ100の第二スリット100eの幅W2を広く形成したものである。このコルゲートチューブ103も、コルゲートチューブ101,102と同様に、枝線13bを構成する各電線の外径が太いワイヤーハーネス13に用いると好適である。但し、第二スリット100eの幅(開口幅)W2は枝線13bを構成する各電線の外径よりも狭く設定されている。従って、枝線13bを構成する各電線は、切欠き穴15から分岐穴11へ引かれたとき、切欠き穴15の収斂効果によって第二スリット100eへ案内され且つ第二スリット100eを容易に通過して分岐穴11に挿通されるが、分岐穴11から切欠き穴15へは抜け難い。尚、コルゲートチューブ103は、コルゲートチューブ100と多くの共通する部分を有しており、共通する部分については同一符号を付して明確化を図り説明を簡略化または省略する。また、コルゲートチューブ103の他の作用や効果については、コルゲートチューブ100,101,102に関する上記説明から容易に類推可能であるため説明を省略する。
(第2実施形態)
本発明に係る電線保護チューブの第2実施形態が図7に示される。図7は本発明の第2実施形態であるコルゲートチューブ200にワイヤーハーネス13が収容された状態を示す斜視図である。この第2実施形態は、第1実施形態と多くの共通する部分を有しており、異なる点としては、第一スリット100bと分岐穴11との間から切欠き穴15を無くして第二スリット200aだけにした点であるので、第1実施形態と共通する部分については同一符号を付して明確化を図り説明を簡略化または省略する。
図7に示されるように、コルゲートチューブ200では、第一スリット100bと分岐穴11とが第二スリット200aにより連通している。第二スリット200aを画成するように第二スリット200aの両側に対向配置される本体100aの部分それぞれは殆んど接触しており、従って外径の細い電線から構成される枝線13bを有するワイヤーハーネス13に好適である。コルゲートチューブ200の他の作用や効果については、第1実施形態の上記説明から容易に類推可能であるため説明を省略する。
この第2実施形態の構成を簡潔に述べると次のようになる。
即ち、コルゲートチューブ200は、
中空円筒形を有する本体100aと、
本体100aの中空部へ貫通するように本体100aの軸線方向に沿って本体100aに形成された第一スリット100bと、
第一スリット100bから本体100aの円周方向に離間した位置に形成され、本体100aの中空部を部分的に本体100aの外部に露出するように本体100aに設けられた分岐穴11と、
本体100aの中空部へ貫通するように第一スリット100bと分岐穴11との間で本体100aの円周方向に延設され、第一スリット100bと分岐穴11とを連通させる第二スリット200aと、
を備え、
ワイヤーハーネス13の幹線13aを本体100aの中空部に収容可能且つ幹線13aから分岐する枝線13bを分岐穴11から本体100aの外部に導出可能である。
分岐穴11は複数形成され、それら分岐穴11に対応して第二スリット200aがそれぞれ複数形成されている。
分岐穴11は、それらの間に第一スリット100bが延長するように配置され、当該分岐穴11に応じて第二スリット200aがそれぞれ配置されている。
尚、本発明は、前述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、前述した実施形態や変形例における各構成要素の材質、形状、寸法、数値、形態、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
尚、分岐穴11は、コルゲートチューブの必要な強度が維持できる範囲内において、任意の位置に形成することができ、例えば、第一スリット100bの円周方向反対側の位置に形成することも可能である。従って、枝線13bを最も都合のよい位置から導出することができる。
さて、図8には、本発明に係る電線保護チューブからワイヤーハーネス13の複数の枝線13bが複方向に導出された状態の一例が示されている。このように、本発明によれば、ワイヤーハーネス13の幹線13aから分岐する枝線13bそれぞれを一方向に限らず複方向に導出でき、それによりワイヤーハーネス13の枝線13bの配索経路が単純となり、配索作業が楽になる。尚、図8では、ワイヤーハーネス13の幹線13aの両端にそれぞれコネクタCr1が設けられ、そしてワイヤーハーネス13の枝線13bの先端それぞれに例えば電装機器のコネクタに接続するためのコネクタCr2が設けられている。
本発明の第1実施形態であるコルゲートチューブにワイヤーハーネスが収容された状態を示す斜視図である。 図1における要部拡大斜視図である。 図2におけるIII−III矢視縦断面図である。 第1実施形態の第一変形例の要部斜視図である。 第1実施形態の第二変形例の要部斜視図である。 第1実施形態の第三変形例の要部斜視図である。 本発明の第2実施形態であるコルゲートチューブにワイヤーハーネスが収容された状態を示す斜視図である。 本発明の優れた効果の一つを示し、本発明に係る電線保護チューブからワイヤーハーネスの複数の枝線が複方向に導出された状態を示す平面図である。 従来のコルゲートチューブにワイヤーハーネスが収容された状態を示す斜視図である。 図9のコルゲートチューブからワイヤーハーネスの複数の枝線が導出された状態を示す平面図である。
符号の説明
100 コルゲートチューブ
100b 第一スリット
100c 開口縁部
100e 第二スリット
100f アール形状部
200 コルゲートチューブ
200a 第二スリット
11 分岐穴
13 ワイヤーハーネス
13a 幹線
13b 枝線
15 切欠き穴
W1 開口幅
W2 第二スリットの幅(開口幅)

Claims (10)

  1. 中空筒形を有する本体と、
    前記本体の中空部へ貫通するように前記本体の軸線方向に沿って前記本体に形成された第一スリットと、
    前記第一スリットから前記本体の周方向に離間した位置に形成され、前記本体の中空部を部分的に前記本体の外部に露出するように前記本体に設けられた分岐穴と、
    前記本体の中空部へ貫通するように前記第一スリットと前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記第一スリットから前記分岐穴に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴と、
    前記本体の中空部へ貫通するように前記切欠き穴と前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記切欠き穴と協働して前記第一スリットと前記分岐穴とを連通させる第二スリットと、
    を備え、
    ワイヤーハーネスの幹線を前記本体の中空部に収容可能且つ前記幹線から分岐する枝線を前記分岐穴から前記本体の外部に導出可能であること、を特徴とする電線保護チューブ。
  2. 中空筒形を有する本体と、
    前記本体の中空部へ貫通するように前記本体の軸線方向に沿って前記本体に形成された第一スリットと、
    前記第一スリットから前記本体の周方向に離間した位置に形成され、前記本体の中空部を部分的に前記本体の外部に露出するように前記本体に設けられた分岐穴と、
    前記本体の中空部へ貫通し且つ前記第一スリットと前記分岐穴とを連通させるように前記第一スリットと前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記第一スリットから前記分岐穴に向かうに従って次第に開口幅が狭まる切欠き穴と、
    を備え、
    ワイヤーハーネスの幹線を前記本体の中空部に収容可能且つ前記幹線から分岐する枝線を前記分岐穴から前記本体の外部に導出可能であること、を特徴とする電線保護チューブ。
  3. 中空筒形を有する本体と、
    前記本体の中空部へ貫通するように前記本体の軸線方向に沿って前記本体に形成された第一スリットと、
    前記第一スリットから前記本体の周方向に離間した位置に形成され、前記本体の中空部を部分的に前記本体の外部に露出するように前記本体に設けられた分岐穴と、
    前記本体の中空部へ貫通するように前記第一スリットと前記分岐穴との間で前記本体の周方向に延設され、前記第一スリットと前記分岐穴とを連通させる第二スリットと、
    を備え、
    ワイヤーハーネスの幹線を前記本体の中空部に収容可能且つ前記幹線から分岐する枝線を前記分岐穴から前記本体の外部に導出可能であること、を特徴とする電線保護チューブ。
  4. 前記分岐穴が複数形成され、それら分岐穴に対応して前記切欠き穴および前記第二スリットがそれぞれ複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載した電線保護チューブ。
  5. 前記分岐穴が複数形成され、それら分岐穴に対応して前記切欠き穴が複数形成されていることを特徴とする請求項2に記載した電線保護チューブ。
  6. 前記分岐穴が複数形成され、それら分岐穴に対応して前記第二スリットが複数形成されていることを特徴とする請求項3に記載した電線保護チューブ。
  7. 前記分岐穴が、それらの間に前記第一スリットが延長するように配置され、当該分岐穴に応じて前記切欠き穴および前記第二スリットがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項4に記載した電線保護チューブ。
  8. 前記分岐穴が、それらの間に前記第一スリットが延長するように配置され、当該分岐穴に応じて前記切欠き穴がそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項5に記載した電線保護チューブ。
  9. 前記分岐穴が、それらの間に前記第一スリットが延長するように配置され、当該分岐穴に応じて前記第二スリットがそれぞれ配置されていることを特徴とする請求項6に記載した電線保護チューブ。
  10. 前記分岐穴を画成する前記本体の縁部が、前記分岐穴から前記本体の外部への前記ワイヤーハーネスの枝線の突出方向に沿って前記本体の外部に向けて曲げられ、筒状に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項9のいずれかに記載した電線保護チューブ。
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