JP2006229670A - 画像形成装置およびプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】複写元文書に複写履歴情報と被複写履歴情報を、複製文書に複写履歴情報を記録することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成装置100は、画像データを読み取る画像読取部101と、読み取った画像データの複写履歴情報または被複写履歴情報と元画像データをそれぞれ認識する画像処理部102と、複写履歴情報または被複写履歴情報を作成もしくは更新する制御部103と、作成もしくは更新された複写履歴情報を元画像データに付加して複製文書を出力する画像出力部104と、作成もしくは更新された被複写履歴情報と当初の複写履歴情報とを複写元文書に付加する原稿出力部105と、複写操作を指示する操作部106と、複写履歴情報と被複写履歴情報と元画像データを記憶する記憶部109により構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置およびそれらの各装置の機能を備えた複合機などの画像形成装置に関し、特に、複写履歴管理を行う画像形成装置等に関するものである。
近年、企業あるいは組織の経営においては、情報資源は最も有用な経営資源の一つであり、情報資源の的確な管理と運用が求められている。このような情報資源管理を実施するにあたっては、情報が持ち出せないようにすることが必要であるが、万一情報が漏洩した場合に、その漏洩ルートがトレースできることも非常に大切である。
従って、複写機などの画像形成装置においては、文書を複写した履歴が残っていることが望ましい。さらに、複写元文書所持者と複製文書所持者とが異なることも多いため、その双方にて、複写履歴が調査できればなお効果的である。
このような場合、複写元文書所持者側で調査できる手段として、画像形成装置のハードディスクや、あるいはネットワークで繋がったサーバ等に複写履歴を残す手段が開示されている(特許文献1)。この特許文献1に示されている例では、利用日、利用時間、利用者コード、書類名等の利用履歴を装置のハードディスクに記録し、さらにそれをネットワークで繋がった遠隔集中管理装置に送信することで、利用履歴を管理し、使用することができるようになっている。
一方、複製文書所持者側で調査できる手段としては、複製文書に複写履歴を記録する手段が開示されている(特許文献2、特許文献3)。
特許文献2においては、原稿の名称、世代番号、複写可能日時などの機密情報が複製文書の画像部に埋め込まれる手段が記載されており、また特許文献3においては、付加情報の追記機能を用いて、画像処理した全ての機種情報、機体番号を時系列に埋め込む手段が記載されている。
一方、記録された複写履歴情報をもとに、次の複写時の機能制御を行うことも情報セキュリティの観点からは非常に有用であり、種々の例が開示されている(特許文献4、特許文献5)。
例えば、特許文献4においては、原稿に部門番号を付加することで、次の複写時に、原稿に付加された部門番号と使用者の部門番号の比較を行って、複写の可否を判断する手段が開示されている。また、特許文献5においては、複写機のメモリにパスワードと文書IDの組みを登録しておき、複写時にバーコードで記録されている文書IDを読み取った際に、操作者が入力したパスワードとの比較を行う手段が開示されている。
特開2003−229986号公報 特開平11−355557号公報 特開2000−350012号公報 特開2000−221848号公報 特開平7−49645号公報
しかしながら、上述した特許文献1の画像形成装置においては、書類名がハードディスクに残されるものの、複写元文書とその書類名がすぐに結びつくとは限らず、利用履歴検
索に手間がかかる。また、このような装置にて組織全体のセキュリティ機能を強化するためには、その組織のあらゆる画像形成装置を社内のネットワークに繋げて、全利用履歴を統一形式にて保存するというシステムを構築する必要があるが、組織の規模によっては大規模システムとなり、管理や運用が非常に難しくなる。
また、複製文書に複写履歴を残す手段に関しては、特許文献2の機密情報は最後の複写時の情報しか分からず、複写履歴のトレースをすることは不可能である。また、特許文献3の履歴情報として累積記録されている情報は、機種番号と機体番号のみであり、その文書がいつどの部門で複写されたのかということまでは分からない。
一方、複写履歴の利用の仕方においても、特許文献4、特許文献5にあるような手段では、部門番号やパスワードをあらかじめ装置に設定しておく必要があり、部門番号の場合は組織全体で重複しないような番号の付与、および組織変更に伴なう番号の再設定などが必要であるし、パスワードの場合はセキュリティの観点より定期的に設定を変更する必要がある。一方、画像形成装置を使用する立場から見れば、「自然にセキュリティがかかっている」という状態が一番好ましい。従って、前述したような装置への事前設定を行うことは使用者にとって面倒であるため、かえってその機能が使用されなくなったり回避手段が取られたりする恐れがある。
従って、本発明は、使用者の操作負担や、管理者の運用負担が少なく、簡単に複写履歴が累積され、その情報を有効活用できるような画像形成装置を提案することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、本発明の第一の画像形成装置の例は、文書を複写して画像を形成する装置であって、画像データを読み取る画像読取部と、読み取った画像データに複写履歴情報または被複写履歴情報が付加されている場合に、複写履歴情報または被複写履歴情報とそれ以外の情報(以下、「元画像データ」という)をそれぞれ認識する画像処理部と、複写履歴情報または被複写履歴情報を作成もしくは更新する制御部と、前記制御部により作成もしくは更新された複写履歴情報を、元画像データに付加して複製文書を出力する画像出力部と、前記制御部により作成もしくは更新された被複写履歴情報と、当初の画像データに存在していた場合には当初の複写履歴情報とを、複写元文書に付加する原稿出力部とを備え、前記制御部は、読み取った画像データに複写履歴情報が存在しなかった場合には、新しく複写履歴情報を、被複写履歴情報が存在しなかった場合には新しく被複写履歴情報を作成し、読み取った画像データに複写履歴情報が存在した場合は複写履歴情報を更新し、被複写履歴情報が存在した場合には被複写履歴情報を更新することを特徴とする。
また、本発明の第二の画像形成装置の例は、文書を複写して画像を形成する装置であって、画像データを読み取る画像読取部と、情報識別素子を備えた複写元文書から情報識別素子に記録されている複写履歴情報または被複写履歴情報を読み取る情報読取部と、複写履歴情報または被複写履歴情報を作成もしくは更新する制御部と、前記制御部により作成もしくは更新された複写履歴情報を、複製文書の情報識別素子に書き込み、かつ、前記制御部により作成もしくは更新された被複写履歴情報と、複写元文書の情報識別素子に当初から記録されていた場合には当初の複写履歴情報とを用いて、複写元文書の情報識別素子を書き換えることのできる情報出力部と、読み取った画像データを複製文書に出力することのできる画像出力部とを備え、前記制御部は、当初の複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていなかった場合には、新しく複写履歴情報を、被複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく被複写履歴情報を作成し、当初の複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていた場合には複写履歴情報を、被複写履歴情報が記録されていた場合には被複写履歴情報を更新することを特徴とする。
本発明によれば、複写元文書に複写履歴情報と被複写履歴情報を、複製文書に複写履歴情報を残すことができ、複写元文書または複製文書のどちらからでも、複写履歴の調査を行うことができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置は、複写される元になる文書である複写元文書から画像データを取得する画像読取部と、前記画像読取部が取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力部と、前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御部と、前記制御部が作成した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する原稿出力部を具備する画像形成装置である。
また、上記画像形成装置の前記制御部は、前記複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、前記画像出力部は、前記画像読取部が取得した画像データに、前記複写履歴情報を付加し、当該複写履歴情報を付加した複製文書を出力するものでも良い。
さらに、上記画像形成装置において、前記複写元文書が複写履歴情報または/および被複写履歴情報を有するか否かを判断し、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を有する場合に、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報および、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報以外の情報である元画像データを取得する画像処理部をさらに具備し、前記制御部は、前記被複写履歴情報または、被複写履歴情報および複写履歴情報を作成または更新し、前記画像出力部は、前記元画像データに、前記制御部が作成または更新した複写履歴情報を付加し、複製文書を出力し、前記原稿出力部は、前記制御部が作成または更新した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力するものでも良い。
これにより、複写元文書に被複写履歴情報、または複写履歴情報および複写履歴情報を、複製文書に複写履歴情報を残すことができ、複写元文書から、または複写元文書および複製文書の両方から、複写履歴の検索を行うことができる。したがって、特に機密文書等のセキュリティが担保され得る。
また、この発明の一実施形態における画像形成装置は、情報を記憶できる情報識別素子を備えた複写元文書から画像データを取得する画像読取部と、前記画像読取部が取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力部と、前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御部と、前記制御部が作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録する情報出力部を具備する画像形成装置である。
また、上記画像形成装置の制御部は、前記複写元文書から新たに出力される文書である複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、前記情報出力部は、前記制御部が作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録し、かつ前記制御部が作成した複写履歴情報を複製文書の情報識別素子に記録するものでも良い。
さらに、上記画像形成装置において、前記複写元文書の情報識別素子に記録されている複写履歴情報または/および被複写履歴情報を読み取る情報読取部をさらに具備し、前記制御部は、前記複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく被複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素
子に複写履歴情報が記録されていた場合には複写履歴情報を更新し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていた場合には被複写履歴情報を更新するものでも良い。
このような構成によれば、ICタグ等の情報識別素子を備えた媒体に記載された文書についても、複写元文書に複写履歴情報と被複写履歴情報を、複製文書に複写履歴情報を残すことができ、複写履歴の検索に役立てることができる。その結果、例えば、機密文書のセキュリティが担保され得る。
また、この発明の一実施形態によれば、前記画像形成装置が扱う前記複写元文書は、電子ファイルであっても良い。
このような構成によれば、PDF形式・TIFF形式・JPEG形式等フォーマットにて作成された電子文書についても、複写元文書に複写履歴情報と被複写履歴情報を、複製文書に複写履歴情報を残すことができ、複写履歴の検索に役立てることができる。その結果、例えば、電子文書のセキュリティが担保され得る。
また、この発明の一実施形態によれば、前記複写履歴情報は、その文書が複製文書として作成された履歴情報が記録されており、前記被複写履歴情報は、その文書が複写元文書として複写に利用された履歴情報が記録されていることを特徴とする。
このような構成によれば、複写元文書所持者、複製文書所持者のどちらからでも、複写履歴を調査することができる。また、被複写履歴が複写元文書の残ることを画像形成装置の使用者全員が知ることによって、不正なコピーや無駄なコピーが抑制される効果もある。
また、この発明の一実施形態によれば、前記被複写履歴情報は、複写実施者が複写を指示したが結果的に複写動作がされなかった場合においても、その履歴が記憶されることを特徴とする。
このような構成によれば、複写禁止文書を複写しようとした記録も全て残されることになるため、情報の流出時の調査などに活用することができる。
また、この発明の一実施形態によれば、前記複写履歴情報または前記被複写履歴情報は、少なくとも2種類以上の情報付加技術(2種類以上の情報(二次元バーコードとICタグなど))を用いて、複写元文書または複製文書に付加されることを特徴とする。
このような構成によれば、2種類以上の情報付加技術を用いて、複写元文書または/および複製文書に付加した1種類の被複写履歴情報または複写履歴情報が破損した場合も、残りの被複写履歴情報または複写履歴情報より情報を抽出することができる。
また、この発明の一実施形態によれば、前記複写履歴情報または前記被複写履歴情報は、複写日時、複写実施者、利用複写機、頁数、複製部数、機密レベル、開示可能日時、開示可能先、印刷部数制限、複写実施有無、世代番号の少なくともいずれかの情報を含むことを特徴とする。
このような構成によれば、複写時の利用詳細を残すことができるため、機密情報管理に有効である。
また、この発明の一実施形態によれば、複写元文書の前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を表示する指示を受け付ける操作部をさらに備え、当該指示の受け付けにより前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を表示すことを特徴とする。
このような構成によれば、画像形成装置上に対象文書を読み取らせることで、複写履歴
情報または前記被複写履歴情報を表示でき、複写履歴調査を非常に簡単に実行することができる。
また、この発明の一実施形態によれば、前記制御部は、複写時に読み取られた前記複写履歴情報を元に、画像の複写動作を制限することを特徴とする。
このような構成によれば、機密文書の複写を制限したり、文書の機密レベルを文書上にマークとして表示したりするなど、機密情報管理に活用することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の実施の形態1における画像形成装置について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態1における画像形成装置の機能的構成の一例を示すブロック図である。図1に示すように、本発明の画像形成装置100は、画像読取部101、画像処理部102、制御部103、画像出力部104、原稿出力部105、操作部106、カード制御部107、日時記憶部108、記憶部109を具備する。
画像読取部101は、複写される元になる文書である複写元文書から画像データを構成する。複写元文書は、紙等の媒体だけでなく、電子データの文書でも良い。媒体は、紙だけではなく、文書や画像等が記載されているOHPフィルム、プラスチック等でも良く、その材質は問わない。また、電子データは、テキストデータ、画像データ、html、XML等のスクリプトで記載されたデータ等、その構造は問わない。また、画像形成装置100が出力するデータ(画像形成装置100が複写機である場合は複写した用紙、画像形成装置100がファクシミリ装置である場合は送信先で出力された媒体、画像形成装置100がスキャナである場合は取り込みを完了して画面に表示されるデータ等を言う。)は、複製文書という。複製文書は、紙等の媒体でも電子データでも良い。画像読取部101は、例えば、既存の複写機やスキャナ等に装備されている光学的な画像読取手段や、既存のプリンタ等に装備されている電子データを受け付けて画像を構成する手段等で実現され得る。
画像処理部102は、画像読取部101が取得した画像データから複写履歴情報または/および被複写履歴情報を取得する。また、画像処理部102は、画像読取部101が取得した画像データに複写履歴情報または/および被複写履歴情報が存在しないことを認識する。また、画像処理部102は、画像読取部101が取得した画像データから複写履歴情報または/および被複写履歴情報を除く部分の画像データである元画像データを取得する。画像読取部101が取得した画像データに、複写履歴情報または/および被複写履歴情報が存在する場合、画像処理部102は、通常、画像読取部101が取得した画像データのうちの複写履歴情報または/および被複写履歴情報が存在する箇所の画像データの背景色で埋める処理を行う。かかる画像処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。
ここで、複写履歴情報とは、複製文書に対して付加される情報であり、複写に関する情報である。被複写履歴情報とは、複製元文書に対して付加される情報であり、複写に関する情報である。複写履歴情報および被複写履歴情報のデータ構造は問わない。複写履歴情報および被複写履歴情報は、一部、共用される構造でも良い。複写履歴情報および被複写履歴情報の表現手段は、二次元バーコード等、問わない。複写履歴情報および被複写履歴情報の具体例は後述する。
画像処理部102は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。画像処理部102の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
制御部103は、複写履歴情報または/および被複写履歴情報を作成もしくは更新する。制御部103は、例えば、操作部106が受け付けた複写に関する情報(複写の部数、機密レベルなど)や、画像形成装置100が複写時に取得した情報(頁数、複写日時など)や、カード制御部107が取得した情報(複写実施者など)などから複写履歴情報または/および被複写履歴情報を作成する。制御部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
また、画像処理部102は、複写元文書が複写履歴情報または/および被複写履歴情報を有するか否かを判断し、複写履歴情報または/および被複写履歴情報を有する場合に、複写履歴情報または/および被複写履歴情報および、複写履歴情報または/および被複写履歴情報以外の情報である元画像データを取得するが、制御部103は、かかる画像処理部102が取得した被複写履歴情報または/および複写履歴情報を、例えば、操作部106が受け付けた複写に関する情報(複写の部数、機密レベルなど)や、画像形成装置100が複写時に取得した情報(頁数、複写日時など)や、カード制御部107が取得した情報(複写実施者など)などに基づいて更新する。更新とは、例えば、追記や上書きである。なお、複写履歴情報または/および被複写履歴情報の作成および更新の処理の具体例は、後述する。
制御部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
画像出力部104は、制御部103が作成もしくは更新した複写履歴情報を、元画像データに付加して複製文書を出力する。出力とは、印刷、ディスプレイへの表示、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積等を含む概念である。画像出力部104は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。画像出力部104は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
原稿出力部105は、制御部103が作成した被複写履歴情報を複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する。また、原稿出力部105は、複写元文書に被複写履歴情報や複写履歴情報が存在する場合には、通常、その被複写履歴情報や複写履歴情報に、さらに制御部103が作成もしくは更新した被複写履歴情報を、複写元文書に付加し、出力する。ここでの出力とは、印刷、ディスプレイへの表示、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積等を含む概念である。原稿出力部105は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。原稿出力部105は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
操作部106は、複写の操作の指示(複写指示だけでなく、複写の部数、機密レベルなど、種々の情報を含んでも良い)を受け付ける。また、操作部106は、受け付けた指示(複写履歴情報等の表示指示)に基づいて、複写元文書の複写履歴情報または被複写履歴情報を表示しても良い。複写操作の指示は、ハード的なボタンの押下、ソフトウェアボタンへの指示(タッチパネル上に表示されたボタンの押下や、パネル上に表示されたボタンのマウス等の入力デバイスによる指示など)等である。操作部106は、タッチパネルやハードウェアボタン等の入力デバイスを含むと考えても良いし、それらのドライバーソフト等だけと考えても良い。
カード制御部107は、複写実施者の情報を記録した媒体を読み出す。ここでカード制御部107は、媒体に記憶された情報を読み出す手段として例示しているが、本画像形成装置と同一装置内にあってもよいし、別装置として接続されていてもよい。また、読み出す対象の媒体として、本実施の形態では、磁気カードやICカードなどのカードを例示しているが、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、不揮発性のメモリーカードなどの記憶媒体であっても構わない。カード制御部107は、例えば、ICカードリーダーで実現され得る。
日時記憶部108は、現在の日時を管理する。日時記憶部108は、例えば、時計で実現される。また、日時記憶部108は、外部の装置が持っている時計から現在の日時の情報を受信して格納しているもの(通信手段と記録媒体により実現可能)でも良い。
記憶部109は、画像処理部102が取得した複写履歴情報と被複写履歴情報と元画像データを記憶する。記憶部109は、ハードディスクやROM等の不揮発性の記録媒体でも、RAM等の揮発性の記録媒体でも良い。
なお、本実施の形態1における文書とは、紙もしくはOHPフィルムなどの媒体に印刷された文書を示すものとする。また、複写履歴情報または被複写履歴情報を付加するための手段としては、2次元バーコード・ドットコード・電子透かし・磁気インクなどの、機械で認識でき、文書上に追記可能な手段を示すものとする。
図2は、複写履歴情報および被複写履歴情報として記録される情報を示す構成図である。以下、この図2に挙げられた項目の内容と複写時における複写履歴情報、被複写履歴情報等の情報の設定方法について、順次説明する。
「複写日時」とは複写が実行された日時を示し、複写を実行した際に、画像形成装置100の日時記憶部108において管理されている日時が設定される。
「複写実施者」とは複写を実行した担当者を示すが、必ずしも個人名である必要はなく組織名であってもよい。また、名称そのものであってもよいし、個人や組織を示すコードであってもよい。この項目は、カード制御部107によって読み取られた情報より設定される。
「利用複写機」はあらかじめ画像形成装置100に設定された装置を識別するコードを示す。これは、IPアドレスであってもよく、独自の基準で定めたコードであっても構わない。この項目は、複写時に装置より自動的に設定される。
「頁数」とは一回の複写時における複写元文書の頁数を示し、複写実行時に制御部103でカウントした頁数が設定される。
「複製部数」は一回の複写時における複製文書の部数を示し、複写実施者が行った入力(ここでは、複写の部数の入力)を操作部106が受け付け、複写時にその数量が自動設定される。
「機密レベル」は文書の機密レベルを示し、「開示可能先」はその文書を開示してもよい場合の開示先、もしくはそのランクを示している。近年、ISMS(情報セキュリティ認証基準)やBS7799−2(情報セキュリティ管理システム仕様)に示されているように、企業などの組織においては情報資源の管理に関するセキュリティポリシーが制定されていることが多い。そのセキュリティポリシーで定められている機密レベルや開示可能先のルールをここに反映させることが最も推奨される。本例では、機密レベルは図3(a)のように4段階のレベルを前提とし、開示可能先は図3(b)のように4段階のランクを前提としているが、組織によりどのような段階になっていてもよいことはいうまでもな
い。また、開示可能先はこのようなランクを示す数字や文字や記号でもよいし、該当組織名称もしくは組織コードであっても構わない。
「印刷部数制限」は、その文書を複写する際に複写可能な部数の制限を示す。
なお、本例においては、例えば、「機密レベル」「開示可能先」「開示可能日時」「印刷部数制限」は、複写元文書が有する複写履歴情報の中に「機密レベル」「開示可能先」「開示可能日時」「印刷部数制限」が存在する場合には、それらをそのまま継承して設定する。一方、複写元文書が複写履歴情報を有しない場合、または複写元文書が有する複写履歴情報の中に「機密レベル」「開示可能先」「開示可能日時」「印刷部数制限」が存在しない場合には、例えば、複写実施者が入力した情報を、操作部106が受け付け、設定する。
「複写実施有無」は、複写が実際に行われたかどうかを示し、被複写履歴情報にのみ記録される項目である。複写が実施されなかった場合の複写履歴は存在しえないため、複写履歴情報に記録する必要はない。この項目の定義は例えば、「1:複写実施有り、0:複写実施無し」とすることができ、複写元文書を出力する前に設定される。なお、この項目の利用用途としては、該当文書の複写をしようとした履歴、特に情報機密上の制限のため複写ができなかった履歴を被複写履歴情報に当項目を用いて残すことにより、情報漏洩が発生した場合の調査に活用することができる。
「世代番号」は、当該文書の複写履歴情報または被複写履歴情報が累積されるたびに連番として付与される番号を示し、例えば、複写により複写履歴または被複写履歴が追加されるたびに、所定数ずつ増加し、設定される。
なお、複写履歴情報または被複写履歴情報として記録する項目は、上記に示した項目に限定される必要はなく、例えば組織のセキュリティ基準に応じて、項目の増減を行うことがあってもよい。
次に、本装置で複写を行った場合の、複写履歴情報および被複写履歴情報が付加された文書の一例を示す。
図4は、複写元文書に被複写履歴情報が存在した場合に、複写後の複写元文書には被複写履歴情報が累積して付加されることを一例として示す模式図である。
図中、121は複写前の複写元文書を示し、122は複写後の複写元文書、123は複写後の複製文書を示している。この例において、2次元バーコードの形式で複製前の複写元文書に存在していた被複写履歴情報124は、複写後の複写元文書122にそのまま継続して付加されるとともに、さらに新たなる被複写履歴情報125が複写元文書122に付加される。なお、複製文書123には複写履歴情報126が新しく付加される。このように、被複写履歴情報は複写元文書に対して累積的に記録されていく。
また、図5は、複写元文書に複写履歴情報が存在した場合に、複製文書にその複写履歴情報が累積して付加されることを一例として示している模式図である。
図中、131は複写前の複写元文書を示し、132は複写後の複写元文書、133は複写後の複製文書を示している。この例において、2次元バーコードの形式で複製前の複写元文書に存在した複写履歴情報134は、複写後の複写元文書132に継続して付加されるとともに、複製文書133にも付加され、また、さらに新たなる複写履歴情報136が複写元文書132に付加される。また、複製文書133には被複写履歴情報135が付加される。このように、複写履歴情報は複製文書に対して累積的に記録されていく。
なお、図4および図5においては、複写履歴情報および被複写履歴情報に2次元バーコードを用いているが、ドットコード、電子透かし技術を用いた情報、磁気インクを用いて印字された情報等であってもよく、またそのうちの複数の手段を用いてもよい。
次に、当実施の形態1における複写時の流れを、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS101)複写実施者は、複写を実施する時に、複写実施者の名称もしくはコードを示す情報等が記録されたカードをカード制御部107に挿入し、カード制御部107は、カードの挿入を認識する。
(ステップS102)カード制御部107は、カードより複写実施者情報を読み出し、図示しない記憶領域に保存する。なお、複写実施者情報の構造は、問わない。複写実施者情報の具体例は、別途、示す。
(ステップS103)制御部103は、ステップS102で取得した複写実施者情報に基づいて、この複写実施者が当装置を利用してよいかどうかの判断を行う。利用不可能であるとの判断の場合には、ステップS105に行き、利用可能であるとの判断の場合には、ステップS104に進む。なお、この利用可能かどうかという判断の基準については、カードより何らかの情報を読み出すことができれば利用可能と判断してもよいし、あるいは、装置内の図示しない記憶部に利用可能な複写実施者の名称もしくはコードを登録しておき、それらと照合することによって判断してもよいし、さらに他の方法によってもかまわない。
(ステップS104)複写実施者は、図7(a)に示すような操作パネル141より、複写に必要な情報を入力し、操作部106は、かかる入力を受け付ける。図7(a)中、142は情報入力や情報表示を行うためのタッチパネル、143は数字を入力するためのテンキー、144はスタートボタン、145はリセットボタンを示している。なお、ここに示した操作パネル上のキーの種類や位置、および形状などについてはあくまでも一例であって、本画像形成装置の持つその他の機能によって、キーの種類や位置、および形状などが異なってくることはいうまでもない。また、操作部106は、操作パネル141等の入力手段を含むと考えても良い。
また、ここでいう複写に必要な情報(操作部106が受け付ける入力の情報)とは、複写部数や原稿サイズなどの複写における基本的な条件や、本発明の特徴である履歴情報を残すためのセキュリティ上の条件などを示している。基本的な条件については、一般に使用されているとおりであるため、説明を省略し、ここではセキュリティ上の条件について説明する。
図7(b)は操作パネル141上のタッチパネル142での表示の一例を示す図である。タッチパネル142上には、メッセージ表示部146と、処理選択ボタン147と、処理選択ボタン147のうちある一つのボタンが選択された場合に表示される条件入力部148があり、この例では「セキュリティ」ボタンが選択された場合の表示を示している。ここでは、機密レベルおよび開示可能先については、前述したセキュリティポリシーに基づく段階が表示され、選択できるようになっており、開示可能日時や印刷部数制限が入力できるようになっている。なお、この表示の形式はどのようなものであってもよく、例えば、機密レベルおよび開示可能先については、「1・2・3・4」などの数字で段階が表示されていてもよい。また、日付や部数などの数字部分の入力方法については、操作パネル141上のテンキー143で入力してもよく、タッチパネル142上に表示されている数字の増減を指示するボタンを押下することでもよく、専用のタッチペンなどにより直接タッチパネル142上に手書き入力する方法でもよい。さらに、日時の入力については、図7(b)に示すようにタッチパネル142上にカレンダーボタンを設け、これが押下されれば別途カレンダー画面が開き日付をカレンダー上で選択できるようにしてもよい。
(ステップS105)「利用できません」という旨のメッセージを、操作パネル142のメッセージ表示部146に表示し、複写を実施させない(例えば、複写ボタンを押下し
ても、無視する(NOP))ようにする。
(ステップS106)複写者はスタートボタン144を押下し、操作部106は複写実施の指示を受け付ける。
(ステップS107)ステップS106において、複写の指示を受け付けると、複写元文書が引きこまれ制御部103が、複写可能かを判断する。この制御部103における判断処理の詳細は図8のフローチャートにて後述する。
(ステップS108)制御部103は、ステップS107の判断に基づいて複写の実施が可能であるか否かの判断を行い、可能であればステップS109に進み、不可能であればステップS110に行く。
(ステップS109)複写を実施し、複製文書を出力する。なお、かかる処理の詳細は、図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS110)制御部103は、「複写できません」の旨のメッセージを操作パネル142のメッセージ表示部146に表示し、ステップS111へ進む。
(ステップS111)複写元文書の出力処理を行う。なお、かかる処理の詳細は、図12のフローチャートを用いて説明する。また、この例では、複写元文書の出力が複製文書の出力の後で行われている。その理由は、複写元文書に最終的に記録する被複写履歴情報上の「複写実施有無」は複製文書への複写が行われた後でないと設定できないためであるが、この項目を被複写履歴情報として管理しない場合は、必ずしもこの順序で処理が行われる必要はない。
次に、処理の詳細について説明する。
まず、図6のステップS107における複写元文書情報取得、および複写可能判断の処理について、図8のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS121)制御部103は複写元文書の引込指示を行う。そして、複写元文書は、画像読取部101に引き込まれる。かかる文書引き込みの処理は、既存の複写機等の技術で可能であるので、説明を省略する。
(ステップS122)画像読取部101が複写元文書を読み取り(スキャンし)、画像データを構成する。
(ステップS123)画像処理部102は、ステップS122で取得した画像データに複写履歴情報または被複写履歴情報が付加されている場合に、複写履歴情報または被複写履歴情報と元画像データとをそれぞれ認識し、複写履歴情報または被複写履歴情報と、元画像データを記憶部109に記憶する。なお、このとき複写履歴情報または被複写履歴情報が画像データに付加されていなかった場合は、画像データを元画像データとしてそのまま記憶部109に保存する。かかる画像処理技術は、公知の技術であるので詳細な説明を省略する。
(ステップS124)制御部103は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に複写履歴情報が記憶されている場合はステップS125に行き、記憶されていない場合は処理を終了する。
(ステップS125)制御部103は、その複写履歴情報の機密レベルや開示可能先情報などに基づいて複写可能判断を行って、処理を終える。この複写可能判断については、図9を用いて以下に説明する。
複写可能の判断基準は、企業や組織のセキュリティポリシーにおいて定められるルールに従うことが望ましいが、ここでは「厳秘および秘の複製文書は原則複写できない。開示可能日時を超過した場合のみ自部署での複写が可能である。文書に最初に付加した機密レベル・開示可能日時・開示可能先・印刷部数制限は、複写時に変更できない」というセキ
ュリティポリシーがあると仮定する。もちろんセキュリティポリシーの内容は企業や組織に応じて、どのようなものであってもかまわない。
図9はこのセキュリティポリシーに基づいて実施される複写可能判断処理の流れを示すフローチャートである。
(ステップS151)制御部103は、記憶部109に記憶された複写元文書の複写履歴情報の最終世代における機密レベルが「1(厳秘)」もしくは「2(秘)」であるかどうかを判断する。機密レベルが「1(厳秘)」もしくは「2(秘)」であればステップS152に、機密レベルが「1(厳秘)」もしくは「2(秘)」でなければステップS155に進む。
(ステップS152)制御部103は、記憶部109に記憶された複写元文書の複写履歴情報の最終世代における複写実施者が、現在複写をしようとしている複写実施者と同一であるかどうかを判断し、同一であればステップS153に、同一でなければステップS155に進む。なお、ここで、両複写実施者が同一か否かを判断したが、所定の関係を満たすか否かを判断しても良い。例えば、記憶部109に記憶された複写元文書の複写履歴情報の最終世代における複写実施者が部門(例えば、部門IDは「01」)であり、現在複写をしようとしている複写実施者が当該部門に所属する部員(例えば、部員IDが「010111」であり、部員IDの上位2bit「01」が所属する部門を示し、下位4bitは部門内の個人IDを示す)である場合に、制御部103は、複写実施可能と判断しても良い。かかる場合、記憶部109に記憶された複写元文書の複写履歴情報の最終世代における複写実施者を示す情報が、現在複写をしようとしている複写実施者を示す情報を含む場合である。
(ステップS153)制御部103は、日時記憶部108で管理されている現在日時と、記憶部109に記憶された複写元文書の複写履歴情報の最終世代における開示可能日付を比較し、現在日時が開示可能日時を越えているならばステップS154に進み、超えていないならばステップS155に進む。
(ステップS154)複写可能の指示を図示しない記憶部に保存する。複写可能判断の処理を終了する。
(ステップS155)複写不可の指示を図示しない記憶部に保存する。複写可能判断の処理を終了する。
以上が、図6のステップS107における複写元文書情報取得、および複写可能判断の処理の内容である。
次に、図6のステップS109における複写実施および複製文書出力の処理について、図10のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS131)制御部103は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に複写履歴情報が記憶されていればステップS132に行き、記憶部109に複写履歴情報が記憶されていなければステップS133に行く。
(ステップS132)制御部103は、記憶部109に記憶されている複写履歴情報の次世代にあたる複写履歴を追加するデータ編集を行って、全ての世代を含む複写履歴情報を画像出力部104に送信する。なお、ここでいうデータ編集とは、複写履歴情報の各項目に対する設定であり、その内容は、図2を用いて説明した内容のとおりであるのでここでは記載しない。
(ステップS133)制御部103は、1世代目の複写履歴情報を作成する編集を行って、その複写履歴情報を画像出力部104に送付する。
(ステップS134)制御部103はあらかじめ定められた機密マークの表示条件を元
に、機密マークの編集を行う。ここでいう機密マークとは、複製文書上に表示される機密レベルや開示可能日時などの機密情報をいう。図11(a)(b)(c)は、この機密マークの一例である。また、図11(d)は機密マークの文書への表示の一例であり、複製文書181上の複写履歴情報182の内容に基づき、機密マーク183が表示されている。なお、これらはあくまでも一例であり、様式や表示項目などについてはこのとおりでなくてもよいことはいうまでもない。また、前述した「機密マークの表示条件」とは、操作パネル141からの複写実施者による入力があった場合のみ表示するという条件でもよいし、入力がなくても、複写前の複写元文書に機密マークが無く複写履歴情報には機密レベルが設定されている場合には表示するという条件でもよい。
(ステップS135)画像出力部104は、制御部103より送付された複写履歴情報と機密マーク情報を、記憶部109に保存されている元画像データに付加して、複製文書を出力する。
(ステップS136)「複製実施有り」の旨を図示しない記憶領域に保存する。以上が、図6のステップS109における複写実施および複製文書出力の処理の詳細である。
次に、図6のステップS111における複写元文書出力の処理について、図12のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS141)制御部103は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に複写履歴情報が記憶されていればステップS142に行き、記憶部109に複写履歴情報が記憶されていなければステップS143に行く。
(ステップS142)制御部103は、記憶部109に記憶されている複写履歴情報を、そのまま複写履歴情報として原稿出力部105に送付する。
(ステップS143)制御部103は、記憶部109に被複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に被複写履歴情報が記憶されていればステップS144に行き、記憶部109に被複写履歴情報が記憶されていなければステップS145に行く。
(ステップS144)制御部103は、記憶部109に記憶されている被複写履歴情報の次世代にあたる被複写履歴を作成するデータ編集を行って、その被複写履歴情報を原稿出力部105に送付する。
(ステップS145)制御部103は、1世代目の被複写履歴情報を作成する編集を行って、その被複写履歴情報を原稿出力部105に送付する。なお、図6のステップS109の処理内にて記憶した「複写実施有り」の旨は、このステップS144およびステップS145において「複写実施有無」の項目の設定に用いる。
(ステップS146)原稿出力部105は、制御部103より送付された複写履歴情報と被複写履歴情報を、複写元文書に付加して出力する。
以上が、図6のステップS111における複写元文書出力の処理の詳細である。
図13は本実施の形態1において、文書が複写処理された場合の、被複写履歴情報および複写履歴情報の例を示す図である。説明の便宜上、この図においては被複写履歴情報および複写履歴情報の項目は、複写日時・複写実施者・複製部数・世代番号のみとしている。
この図は、複写元文書161を、2004年3月1日にA支店経理課にて10部複写した場合の、複写元文書および複製文書の、被複写履歴情報および複写履歴情報の更新例を示している。複写元文書161については、複写前には被複写履歴情報が2世代、複写履歴情報が1世代記憶されていたが、複写後は被複写履歴情報に3世代目が追加されている。また、複製文書163については、複写履歴情報に2世代目が追加されている。
当実施の形態1における複写処理の流れ、およびその詳細については上述した通りであ
る。
一方、情報が漏洩された時などのために、本画像形成装置100を用いて履歴情報が調査できるようにすることも、当発明の目的のひとつである。この点に関し、文書に付加された複写履歴情報もしくは被複写履歴情報の操作部106への表示について、図14を用いて説明する。
図14(a)は、タッチパネル142上の処理選択ボタン147で、「特殊」を選択した際に表示される画面の一例である。なお、「特殊」を選択した場合、本画像形成装置100は、図6のステップS104における情報入力を受け付けることとなる。このとき、メッセージ表示部146には「いずれかを選択して、表示を押して下さい」というメッセージが表示され、作業者が条件入力部151にて複写履歴もしくは被複写履歴のいずれかを選択して、表示ボタンを押下すると、押下後の条件入力部152に図14(b)のような履歴の情報が表示される。なお、例えば、二次元バーコードを読み取り、当該二次元バーコードに埋め込まれた情報を出力する処理は公知技術であるので、詳細な説明は省略する。なお、本例においては、世代番号・複写日時・複写実施者・利用複写機のみを一覧表示し、残りの履歴情報は「詳細」ボタンを押下後表示されるような例になっているが、この画面の表示はこの形式に限らないことはいうまでもない。
このようにして、当実施の形態1によれば、複写履歴および被複写履歴が文書上に累積して保存され、かつ参照容易であるとともに、この情報をもとに複写の制限をかけることができる。このように、画像形成装置100に文書の機密情報管理を高める手段を備えることができるため、ISMS認証取得を目指す企業および組織や、機密性の高い情報をもつ開発設計部門・経理部門・法務部門・戦略企画部門などでの情報管理のニーズに対応することができる。
なお、本実施の形態において、画像形成装置は、複製文書に複写履歴情報を付加する処理は必須ではない。また、画像形成装置において、複写元文書が複写履歴情報または/および被複写履歴情報を有するか否かを判断する処理は必須ではない。つまり、本画像形成装置は、複写される元になる文書である複写元文書から画像データを取得する画像読取部と、前記画像読取部が取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力部と、前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御部と、前記制御部が作成した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する原稿出力部を具備する画像形成装置でも良い。
また、本実施の形態において、画像形成装置は、上記の画像形成装置において、前記制御部は、前記複写元文書から新たに出力される文書である複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、前記画像出力部は、前記画像読取部が取得した画像データに、前記複写履歴情報を付加し、当該複写履歴情報を付加した複製文書を出力する、構成でも良い。
さらに、本実施の形態における画像処理等の処理は、ソフトウェアで実現しても良い。そして、このソフトウェアをソフトウェアダウンロード等により配布しても良い。また、このソフトウェアをCD−ROMなどの記録媒体に記録して流布しても良い。なお、このことは、本明細書における他の実施の形態においても該当する。なお、本実施の形態における画像形成装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、複写される元になる文書である複写元文書から画像データを取得する画像読取ステップと、前記画像読取ステップで取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力ステップと、前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御ステップと、前記制御ステップで作成した被複
写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する原稿出力ステップを実行させるためのプログラム、である。
また、本実施の形態における画像形成装置を実現するソフトウェアは、上記プログラムの制御ステップにおいて、前記複写元文書から新たに出力される文書である複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、前記画像出力ステップにおいて、前記画像読取ステップで取得した画像データに、前記複写履歴情報を付加し、当該複写履歴情報を付加した複製文書を出力する以下のようなプログラムでも良い。
さらに、本実施の形態における画像形成装置を実現するソフトウェアは、上記プログラムにおいて、コンピュータに、前記複写元文書が複写履歴情報または/および被複写履歴情報を有するか否かを判断し、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を有する場合に、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報および、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報以外の情報である元画像データを取得する画像処理ステップをさらに実行させ、前記制御ステップにおいて、前記被複写履歴情報または、被複写履歴情報および複写履歴情報を作成または更新し、前記画像出力ステップにおいて、
前記元画像データに、前記制御部が作成または更新した複写履歴情報を付加し、複製文書を出力し、前記原稿出力ステップにおいて、前記制御部が作成または更新した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力するプログラムでも良い。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2における画像形成装置について、説明する。
実施の形態1において、複写履歴情報および被複写履歴情報は2次元バーコード等に埋め込まれた情報であった。したがって、実施の形態1において、複写元文書を読み取って、画像データを取得した後に複写履歴情報および被複写履歴情報をそれぞれ抽出する処理が必要であった。
実施の形態2では、複写履歴情報および被複写履歴情報は、ICタグ、半導体メモリ、IRタグ等の情報識別素子に格納されている情報である。情報識別素子とは、情報を記憶できる素子であり、ここでは、複写履歴情報または/および被複写履歴情報などの情報を記憶する。そして、実施の形態2における画像形成装置は、画像データとは独立して、情報識別素子から複写履歴情報および被複写履歴情報を読み取り、書込みを行うことができる。なお、本実施の形態2における文書とは、情報識別素子の付いた紙もしくは情報識別素子の付いたOHPフィルムなどの媒体に印刷された文書を示すものとする。なお、媒体の材質は、紙等に限られない。
図15は、本発明の実施の形態2における画像形成装置300のブロック図を示す。図15に示すように、本構成は、図1で示した構成において、画像処理部102が削除され、情報読取部310と情報出力部311が追加されている。また、図15に示される画像読取部301と制御部303と画像出力部304は、それぞれ図1に示すシステム構成図における画像読取部101と制御部103と画像出力部104とは異なる動作を一部行う。その他の部分は、図1に示した構成と同一ないしは同等である構成要素であり、同一の符号が付されているため、ここでは説明を省略する。また、本実施の形態における複写履歴情報および被複写履歴情報の構成についても、実施の形態1(図2・図3参照)と同一であるため、説明を省略する。なお、以下の説明において、複写履歴情報および被複写履歴情報の付加手段としての情報識別素子の例にICタグを用いているが、画像データと独立して読み取りおよび書込みができ、かつ上書き可能な手段であれば、いかなるものでもよい。
画像読取部301は、画像読取部301が複写元文書を読み取り(スキャンし)、画像データを構成し、当該画像データを記憶部109に保存する。画像読取部301は、例えば、既存の複写機やスキャナ等に装備されている光学的な画像読取手段や、既存のプリンタ等に装備されている電子データを受け付けて画像を構成する手段等で実現され得る。
制御部303は、複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する。また、制御部303は、複写元文書から新たに出力される文書である複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成しても良い。さらに、制御部303は、複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく複写履歴情報を作成し、複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく被複写履歴情報を作成し、複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていた場合には複写履歴情報を更新し、複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていた場合には被複写履歴情報を更新しても良い。つまり、制御部303は、情報識別素子に情報が格納されているか否かを検知しても、検知しなくても良い。制御部303は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部303の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
画像出力部304は、画像読取部301が取得した画像データを有する複製文書を出力する。出力とは、印刷、ディスプレイへの表示、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積等を含む概念である。画像出力部304は、ディスプレイやプリンタ等の出力デバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。画像出力部304は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイス等で実現され得る。
情報読取部310は、複写元文書上の情報識別素子(例えば、ICタグ)より、複写履歴情報または被複写履歴情報を読み取り、記憶部109に記憶する。情報読取部310は、例えば、ICタグリーダーおよび、当該リーダーにより読み取った情報を記憶部109に書き込むソフトウェアにより実現され得る。
情報出力部311は、制御部303が作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録する。また、情報出力部311は、制御部303が作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録し、かつ制御部303が作成した複写履歴情報を複製文書の情報識別素子に記録しても良い。情報出力部311は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。情報出力部311の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
次に、当実施の形態2における複写時の流れを、図16のフローチャートを用いて説明する。
図16のフローチャートと、実施の形態1における図6のフローチャートとの違いは、ステップS307の複写元文書情報取得および複写可能判断の処理と、ステップS309の複写実施および複製文書出力の処理と、ステップS311の複写元文書出力処理の3点である。これらの部分については、以下詳細を説明し、他の部分については、実施の形態1で説明した通りであるので説明を省略する。
まず、ステップS307の複写元文書情報取得および複写可能判断の処理について、図17を用いて説明する。
(ステップS121)制御部303は複写元文書の引込指示を行う。そして、複写元文書は、画像読取部301に引き込まれる。
(ステップS322)画像読取部301が複写元文書を読み取り、画像データを構成し、当該画像データを記憶部109に保存する。
(ステップS323)情報読取部310は、複写元文書上のICタグより、複写履歴情報または被複写履歴情報を読み取り、記憶部109に記憶する。
(ステップS124)制御部303は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に複写履歴情報が記憶されている場合はステップS125に行き、記憶されていない場合は処理を終了する。
(ステップS125)制御部103は、その複写履歴情報の機密レベルや開示可能先情報などに基づいて複写可能判断を行って、処理を終える。この複写可能判断については、実施の形態1において図9で説明した通りであるので、説明を省略する。
以上が、図16のステップS307における複写元文書情報取得および複写可能判断の処理の内容である。
次に、ステップS309の複写実施および複製文書出力の処理について、図18を用いて説明する。
(ステップS131)制御部103は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に複写履歴情報が記憶されていればステップS332に行き、記憶部109に複写履歴情報が記憶されていなければステップS333に行く
(ステップS332)制御部103は、記憶部109に記憶されている複写履歴情報の次世代にあたる複写履歴を追加するデータ編集を行って、全ての世代を含む複写履歴情報を情報出力部311に送付する。なお、ここでいうデータ編集とは、複写履歴情報の各項目に対する設定であり、その内容は、図2を用いて説明した内容のとおりであるのでここでは記載しない。
(ステップS333)制御部103は、1世代目の複写履歴情報を作成する編集を行って、その複写履歴情報を情報出力部311に送付する。
(ステップS134)制御部303は、あらかじめ定められた機密マークの表示条件を元に機密マークの編集を行う。なお、本機密マークの編集処理は実施の形態1に説明した通りであるので、説明を省略する。
(ステップS337)情報出力部311は、制御部303より送付された複写履歴情報をICタグに書き込む。
(ステップS335)画像出力部304は、制御部303より送付された機密マーク情報を、記憶部109に保存されている元画像データに付加して、複製文書を出力する。
(ステップS136)画像出力部304は、「複製実施有り」の旨を図示しない記憶領域に保存する。
以上が、図16のステップS309における複写実施および複製文書出力の処理の内容である。
次に、ステップS311の複写元文書出力の処理について、図19を用いて説明する。
(ステップS141)制御部303は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に複写履歴情報が記憶されていればステップS342に行き、記憶部109に複写履歴情報が記憶されていなければステップS143に行く。
(ステップS342)制御部303は、記憶部109に記憶されている複写履歴情報を、情報出力部311に送付する。
(ステップS143)制御部303は、記憶部109に被複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。記憶部109に被複写履歴情報が記憶されていればステップS344に行き、記憶部109に被複写履歴情報が記憶されていなければステップS345に行く。
(ステップS344)制御部303は、記憶部109に記憶されている被複写履歴情報
の次世代にあたる被複写履歴を追加するデータ編集を行って、全ての世代を含む被複写履歴情報を情報出力部311に送付する。
(ステップS345)制御部303は、1世代目の被複写履歴情報を作成する編集を行って、その被複写履歴情報を情報出力部311に送付する。なお、図16のステップS309の処理内にて記憶した「複写実施有り」の旨は、このステップS344およびステップS345において「複写実施有無」の項目の設定時に用いる。
(ステップS346)情報出力部305は、制御部303より送信された複写履歴情報と被複写履歴情報をICタグに上書きする。
(ステップS347)制御部303は複写元文書を出力する。
以上が、図16のステップS311における複写元文書出力の処理の詳細である。
以上、本実施の形態によれば、複写履歴および被複写履歴が文書上に累積して保存され、かつ参照容易であるとともに、この情報をもとに複写の制限をかけることができる。このように、画像形成装置に文書の機密情報管理を高める手段を備えることができるため、ISMS認証取得を目指す企業および組織や、機密性の高い情報をもつ開発設計部門・経理部門・法務部門・戦略企画部門などでの情報管理のニーズに対応することができる。さらに、本実施の形態2においては、情報付加手段に書き換え可能な情報素子を用いることにより、複写元文書の美観を損なうことなく、情報の付加が可能である。
なお、本実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータに、情報を記憶できる情報識別素子を備えた複写元文書から画像データを取得する画像読取ステップと、前記画像読取ステップで取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力ステップと、前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御ステップと、前記制御ステップで作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録する情報出力ステップを実行させるためのプログラム、である。
また、上記プログラムの前記制御ステップにおいて、前記複写元文書から新たに出力される文書である複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、前記情報出力ステップにおいて、前記制御ステップで作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録し、かつ前記制御ステップで作成した複写履歴情報を複製文書の情報識別素子に記録するようにしても良い。
さらに、上記プログラムにおいて、コンピュータに、前記複写元文書の情報識別素子に記録されている複写履歴情報または/および被複写履歴情報を読み取る情報読取ステップをさらに実行させ、前記制御ステップにおいて、前記複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく被複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていた場合には複写履歴情報を更新し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていた場合には被複写履歴情報を更新するようにしても良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3における画像形成装置について、説明する。
実施の形態1および実施の形態2においては、複写される文書に関しては紙もしくはOHPフィルムなどの媒体に印刷された文書を対象としていたが、実施の形態3においては、PDF形式、TIFF形式、JPEG形式等のデータ、以下に述べる2次元バーコードの画像データを含むテキストファイル等の電子文書をも対象とする。すなわち、本画像形成装置は、電子文書が有する複写履歴情報または被複写履歴情報を取り扱う。複写履歴情
報または被複写履歴情報は、2次元バーコードの画像データ、ドットコードの画像データ、電子透かし技術により埋め込まれた情報である。本画像形成装置は、複写履歴情報または被複写履歴情報を電子文書から読み取り、さらにそれらを追記可能とすることを特徴とする。またこの際、電子ファイルから紙媒体への複写、あるいは紙媒体から電子ファイルへの複写、あるいは電子ファイルから電子ファイルへの複写をも考慮する。
図20は、本実施の形態3における画像形成装置500のブロック図を示す。図20に示すように、本構成は図1で示した構成に対して、画像変換部512とファイル変換部513とファイル読取部514とファイル書込部515が追加されている。また、図20に示される制御部503と画像出力部504と原稿出力部505は、それぞれ図1に示すブロック図における制御部103と画像出力部104と原稿出力部105とは異なる動作を一部行う。その他の部分は、図1に示した構成と同一ないしは同等である構成要素であり、同一の符号が付されているため、ここでは説明を省略する。なお、ファイル読取部514とファイル書込部515は、電子ファイルを読み取り、もしくは書き込むための装置であるが、当画像形成装置内部の装置であってもよく、ネットワーク等で繋がった外部の装置であってもよい。
制御部503は、複写履歴情報または/および被複写履歴情報の作成または更新を行う。
画像変換部512は、電子ファイルの形式を、本装置500で扱う画像データに変換する。電子ファイルの形式や、本装置500で扱う画像データの形式は問わない。なお、かかるデータの変換処理は、公知の技術であるので、詳細な説明は省略する。
ファイル変換部513は、複写履歴情報と機密マーク情報と元画像データ等に基づいて構成された出力用画像データを、所定のフォーマットの電子ファイルに変換する。
ファイル読取部514は、複写元文書である電子ファイルを取得する。
ファイル書込部515は、ファイル変換部513が変換した電子ファイルを指定された保存先に書き込む。
制御部503、画像変換部512、ファイル変換部513、ファイル読取部514、ファイル書込部515は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。制御部503等の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
画像出力部504と原稿出力部505の実現手段は、例えば、画像出力部104と原稿出力部105と同様である。
本実施の形態における複写履歴情報および被複写履歴情報の構成については、実施の形態1(図2・図3参照)と同一であるため、説明を省略する。
次に、当実施の形態3における複写時の流れを、図21のフローチャートを用いて説明する。
図21のフローチャートと、実施の形態1における図6のフローチャートとの違いは、ステップS504の入力画面操作の処理と、ステップS507の複写元文書情報取得および複写可能判断の処理と、ステップS509の複写実施および複製文書出力の処理と、ステップS511の複写元文書出力処理の4点である。これらの部分については、以下詳細を順次説明し、他の部分については、実施の形態1で説明した通りであるので説明を省略する。
まず、ステップS504の入力画面操作の受け付け処理について、説明する。
実施の形態1の図8におけるステップS104では、複写実施者は図7(a)に示すような操作パネル141より、複写に必要な情報を入力し、操作部106は、当該入力を受け付ける。当実施の形態3のステップS504においても、この点は同様であるが、複写
元文書もしくは複製文書が電子ファイルである場合を考慮し、本実施の形態3においてはその旨の指示を操作パネルより行うことができるようになっている。
図22(a)は、タッチパネル142上の処理選択ボタン147で、「応用」を選択した際に表示される画面の一例である。図21のステップS504において受け付けられる入力は、例えば、本画面においてなされる。本画面において、複写元文書および複製文書が紙媒体などによる原稿なのか、あるいはPDF形式・TIFF形式・JPEG形式などの電子ファイルなのかを選択することができる。なお、複製文書に関しては、紙媒体の原稿と、電子ファイルの両方が選択されてもよい。ここで指示された内容は、図示しない記憶領域に保存される。また、複写元文書として電子ファイルを選択した際には、その電子ファイルが保存されている保存先を、複製文書として電子ファイルを選択した際には、その電子ファイルを保存予定である保存先を選択するためのボタン201が表示される。
図22(b)は保存先を指示するボタンが押下された際に表示される画面であり、保存先にあたる記憶領域が表示されている。ここでは、画面上に表示されているフォルダ内に保存する場合は該当フォルダを選択した後「決定」を、さらにこの中の一つのフォルダよりさらに下層に位置するフォルダやファイルを表示する場合は該当フォルダを選択した後「下へ」を、新規フォルダを作成する場合は「新規フォルダ」を選択する。なお、この場合の保存先にあたる記憶領域は当画像形成装置内のハードディスクなどの記憶媒体に存在してもよいし、ネットワークで接続された機器上に存在する記憶媒体に存在していてもよい。また、この画面においては、この記憶領域はフォルダの形式で示されているが、ツリー形式で示されていても構わない。なお、この図22に示す画面はあくまでも一例であって、解像度やカラー指定など他の条件が同時に指定できるようなものであってもよい。
次に、ステップS507の複写元文書情報取得および複写可能判断の処理について、図23を用いて説明する。
(ステップS526)制御部503は、ステップS504で受け付けた入力情報に基づいて、複写元文書が電子ファイルか否かの判断を行う。電子ファイルであればステップS527に行き、電子ファイルでなければステップS121に行く。
(ステップS527)ファイル読取部514は、複写元文書である電子ファイルを読み取って画像変換部512に送付する。
(ステップS528)画像変換部512は、ステップS527で受け付けた電子ファイルの形式を、本装置で扱う画像データに変換し、画像処理部102に送付する。ステップS123に進む。
(ステップS121)制御部503は、複写元文書の引込指示を行う。
(ステップS122)画像読取部101は、複写元文書を読み取り、画像データを取得する。ステップS123に進む。
(ステップS123)画像処理部102は、読み取った画像データに複写履歴情報または/および被複写履歴情報が付加されている場合に、複写履歴情報または/および被複写履歴情報と元画像データとをそれぞれ認識し、複写履歴情報または/および被複写履歴情報と、元画像データを記憶部109に記憶する。
(ステップS124)制御部503は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。複写履歴情報が記憶されていればステップS125に行き、複写履歴情報が記憶されていなければ処理を終了する。
(ステップS125)制御部503は、その複写履歴情報の機密レベルや開示可能先情報などに基づいて複写可能判断を行って、処理を終える。この複写可能判断については、実施の形態1において図9で説明した通りであるので、説明を省略する。
以上が、図21のステップS507における複写元文書情報取得および複写可能判断の処理の内容である。
次に、図21のステップS509における複写実施および複製文書出力の処理について、図24を用いて説明する。
(ステップS131)制御部503は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているかどうかを判断する。複写履歴情報が記憶されていればステップS132に行き、複写履歴情報が記憶されていなければステップS133に行く。
(ステップS132)制御部503は、記憶部109の複写履歴情報の次世代にあたる複写履歴を追加するデータ編集を行って、全ての世代を含む複写履歴情報を画像出力部504に送付する。なお、ここでいうデータ編集とは、複写履歴情報の各項目に対する設定であり、その内容は、図2を用いて説明した内容のとおりであるのでここでは記載しない。
(ステップS133)制御部503は、1世代目の複写履歴情報を作成する編集を行って、その複写履歴情報を画像出力部504に送付する。
(ステップS134)制御部503は、あらかじめ定められた機密マークの表示条件を元に、機密マークの編集を行い画像出力部504に送付するが、機密マークの編集処理については実施の形態1に説明した通りであるので、説明を省略する。
(ステップS537)図21のステップS504において、紙媒体で複製文書を出力する指示を受け付けたか否か判断する。紙媒体で複製文書を出力する指示を受け付ければステップS135に行き、紙媒体で複製文書を出力する指示を受け付けなければステップS538に行く。
(ステップS135)画像出力部504は、制御部503より送信された複写履歴情報と機密マーク情報を、記憶部109に保存されている元画像データに付加して、複製文書を出力する。
(ステップS538)図21のステップS504において、電子ファイルで複製文書を出力する指示を受け付けたか否か判断する。電子ファイルで複製文書を出力する指示を受け付ければステップS539に行き、電子ファイルで複製文書を出力する指示を受け付けなければステップS136に行く。
(ステップS539)画像出力部504は、複写履歴情報と機密マーク情報と元画像データに基づいて、出力用画像データを構成した後、当該出力用画像データをファイル変換部513へ送信する。
(ステップS540)ファイル変換部513は、出力用画像データを電子ファイルに変換してファイル書込部515に送付する。
(ステップS571)ファイル書込部515は、ステップS540で変換された電子ファイルを指定された保存先に書き込む。
(ステップS136)制御部503は、「複製実施有り」の旨を図示しない記憶領域に保存する。以上が、図21のステップS509における複写実施および複製文書出力の処理の詳細である。
次に、図21のステップS511における複写元文書出力の処理について、図25のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS141)制御部503は、記憶部109に複写履歴情報が記憶されているか否かを判断する。複写履歴情報が記憶されていればステップS142に行き、複写履歴情報が記憶されていなければステップS143に行く。
(ステップS142)制御部503は、記憶部109の複写履歴情報を原稿出力部50
5に送付する。
(ステップS143)制御部503は、記憶部109に被複写履歴情報が記憶されているか否かを判断する。被複写履歴情報が記憶されていればステップS144に行き、被複写履歴情報が記憶されていなければステップS145に行く。
(ステップS144)制御部503は、記憶部109の被複写履歴情報の次世代にあたる被複写履歴を作成するデータ編集を行って、その被複写履歴情報を原稿出力部505に送付する。
(ステップS145)制御部503は、1世代目の被複写履歴情報を作成する編集を行って、その被複写履歴情報を原稿出力部505に送付する。なお、図21のステップS509の処理内にて記憶した「複写実施有り」の旨は、このステップS144およびステップS145において「複写実施有無」の項目の設定に用いる。
(ステップS547)図21のステップS504において、複製文書が電子ファイルである指示を受け付けたか否かを判断する。電子ファイルである指示を受け付ければステップS548に行き、電子ファイルである指示を受け付けなければステップS146に行く。
(ステップS548)原稿出力部505は、複写履歴情報と被複写履歴情報と元画像データに基づいて、出力用画像データを構成した後、当該出力用画像データをファイル変換部513へ送付する。
(ステップS549)ファイル変換部513は、画像データを電子ファイルに変換してファイル書込部515に送付する。
(ステップS550)ファイル書込部515は、電子ファイルを指定された保存先に書き込む。
(ステップS146)原稿出力部505は、制御部503より送付された複写履歴情報と被複写履歴情報を、複写元文書に付加して出力する。
以上が、図21のステップS511における複写元文書出力の処理の詳細である。
当実施の形態3における複写処理の流れ、およびその詳細については以上の通りである。
このようにして、当実施の形態3によれば、複写履歴および被複写履歴が文書上に累積して保存され、かつ参照容易であるとともに、この情報をもとに複写の制限をかけることができる。このように、画像形成装置に文書の機密情報管理を高める手段を備えることができるため、ISMS認証取得を目指す企業および組織や、機密性の高い情報をもつ開発設計部門・経理部門・法務部門・戦略企画部門などでの情報管理のニーズに対応することができる。さらに、本実施の形態3においては、PDFファイルなどの電子ファイルに保存する時にも、複写履歴情報や被複写履歴情報を記憶することができ、より広範なセキュリティ管理が可能となる。
なお、本実施の形態によれば、複写元文書または/および複製文書は電子ファイルであり、電子ファイルの複写を制限し、機密電子文書等のセキュリティが担保できれば良く、上述した画像形成装置500に限られないことは言うまでもない。つまり、本画像形成装置は、複写される元になる文書である複写元文書から画像データを取得する画像読取部と、前記画像読取部が取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力部と、前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御部と、前記制御部が作成した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する原稿出力部を具備する画像形成装置であり、かつ複写元文書または/および複製文書は、電子ファイルであれば良い。また、本画像形成装置は、上記画像形成装置の前記制御部は、前記複写元文書から新たに出力される文書である複製文書の複写の履歴に関する情報
である複写履歴情報をも作成し、前記画像出力部は、前記画像読取部が取得した画像データに、前記複写履歴情報を付加し、当該複写履歴情報を付加した複製文書を出力する構成でも良い。
当発明における画像形成装置は、実施の形態1と実施の形態2と実施の形態3のうち、2つ以上が組み合わさった形で実現されていてもよい。例えば、複写元文書においては、複写履歴情報および被複写履歴情報が2次元バーコードで記録されているが、複製文書にはICタグで記録する場合などがあげられる。このような場合には、タッチパネル142で複写条件を入力する際に、出力に用いる情報付加手段を選択できるようにするとよい。
なお、実施の形態1または実施の形態2または実施の形態3で示された動作をプログラムとして構築し、画像形成方法として利用される画像形成装置にインストールする、または、ネットワークを介して流通させることも可能である。
また、このように構築されたプログラムをハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−R、DVD−RW、不揮発性のメモリーカードなどの記憶媒体に格納しておき、本発明を実施する際に画像形成装置にインストールことにより、容易に本発明を実現できる。
また、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記のプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
以上のように、本発明によれば、複写時の複写履歴情報および被複写履歴情報を記録することにより、機密文書の管理に役立てることができ、複写機、プリンタ装置、ファクシミリ装置、スキャナ装置、複合機等として有用である。
本発明の実施の形態1におけるブロック図 同複写履歴情報および被複写履歴情報として記録される情報を示す構成図 (a)同機密レベルの例を示すデータ構成図、(b)開示可能先の例を示すデータ構成図 同被複写履歴情報が付加された文書を示す模式図 同複写履歴情報が付加された文書を示す模式図 同複写時の処理の流れを示すフローチャート (a)同操作パネルの表示例を示す図、(b)タッチパネルの表示例を示す図 同複写元文書情報取得および複写可能判断の処理の流れを示すフローチャート 同複写可能判断の処理の流れを示すフローチャート 同複写実施および複製文書出力の処理の流れを示すフローチャート (a)同機密マークの表示例を示す図、(b)機密マークの表示例を示す図、(c)機密マークの表示例を示す図、(d)機密マークの文書への添付例を示す図 同複写元文書出力の処理の流れを示すフローチャート 同文書が複写処理された時の、被複写履歴情報および複写履歴情報の例を示す模式図 (a)同タッチパネルの表示例を示す図、(b)タッチパネルの表示例を示す図 本発明の実施の形態2におけるブロック図 同複写時の処理の流れを示すフローチャート 同複写元文書情報取得および複写可能判断の処理の流れを示すフローチャート 同複写実施および複製文書出力の処理の流れを示すフローチャート 同複写元文書出力の処理の流れを示すフローチャート 本発明の実施の形態3におけるブロック図 同複写時の処理の流れを示すフローチャート (a)同タッチパネルの表示例を示す図、(b)タッチパネルの表示例を示す図 同複写元文書情報取得および複写可能判断の処理の流れを示すフローチャート 同複写実施および複製文書出力の処理の流れを示すフローチャート 同複写元文書出力の処理の流れを示すフローチャート
符号の説明
100、300、500 画像形成装置
101、301 画像読取部
102 画像処理部
103、303、503 制御部
104、304、504 画像出力部
105、505 原稿出力部
106 操作部
107 カード制御部
108 日時記憶部
109 記憶部
141 操作パネル
142 タッチパネル
143 テンキー
144 スタートボタン
145 リセットボタン
146 メッセージ表示部
147 処理選択ボタン
148 条件入力部
161 複写元文書(複写処理前)
162 複写元文書(複写処理後)
163 複製文書
310 情報読取部
311 情報出力部
512 画像変換部
513 ファイル変換部
514 ファイル読取部
515 ファイル書込部

Claims (19)

  1. 複写される元になる文書である複写元文書から画像データを取得する画像読取部と、
    前記画像読取部が取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力部と、
    前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御部と、
    前記制御部が作成した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する原稿出力部を具備する画像形成装置。
  2. 前記制御部は、
    前記複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、
    前記画像出力部は、
    前記画像読取部が取得した画像データに、前記複写履歴情報を付加し、当該複写履歴情報を付加した複製文書を出力する請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記複写元文書が複写履歴情報または/および被複写履歴情報を有するか否かを判断し、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を有する場合に、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報および、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報以外の情報である元画像データを取得する画像処理部をさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記被複写履歴情報または、被複写履歴情報および複写履歴情報を作成または更新し、
    前記画像出力部は、
    前記元画像データに、前記制御部が作成または更新した複写履歴情報を付加し、複製文書を出力し、
    前記原稿出力部は、
    前記制御部が作成または更新した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する請求項2記載の画像形成装置。
  4. 情報を記憶できる情報識別素子を備えた複写元文書から画像データを取得する画像読取部と、
    前記画像読取部が取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力部と、
    前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御部と、
    前記制御部が作成した被複写履歴情報を前記複写元文書の情報識別素子に記録する情報出力部を具備する画像形成装置。
  5. 前記複製文書は、情報識別素子を備えており、
    前記制御部は、
    前記複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、
    前記情報出力部は、
    前記制御部が作成した被複写履歴情報を前記複写元文書の情報識別素子に記録し、
    かつ前記制御部が作成した複写履歴情報を前記複製文書の情報識別素子に記録する請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記複写元文書の情報識別素子に記録されている複写履歴情報または/および被複写履歴情報を読み取る情報読取部をさらに具備し、
    前記制御部は、
    前記複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく被複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素子に複写履
    歴情報が記録されていた場合には複写履歴情報を更新し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていた場合には被複写履歴情報を更新する請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記複写元文書または/および前記複製文書は、
    電子ファイルである請求項1から請求項3いずれか記載の画像形成装置。
  8. 複写の指示を受け付けたが、複写処理がされなかった場合においても、前記被複写履歴情報は、当該複写の指示を受け付けたことに関する情報を有することを特徴とする請求項1から請求項7いずれか記載の画像形成装置。
  9. 前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報は、少なくとも2種類以上の情報を用いて、複写元文書または/および複製文書に付加されることを特徴とする請求項1から請求項8いずれか記載の画像形成装置。
  10. 前記複写履歴情報または前記被複写履歴情報は、複写日時、複写実施者、利用複写機、頁数、複製部数、機密レベル、開示可能日時、開示可能先、印刷部数制限、複写実施有無、世代番号の少なくともいずれかの情報を含むことを特徴とする請求項1から請求項9いずれか記載の画像形成装置。
  11. 文書の前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を表示する指示を受け付ける操作部をさらに備え、
    当該指示の受け付けにより前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を表示す請求項1から請求項10いずれか記載の画像形成装置。
  12. 前記制御部は、複写時に読み取られた前記複写履歴情報を元に、画像の複写動作を制限することを特徴とする請求項1から請求項11いずれか記載の画像形成装置。
  13. コンピュータに、
    複写される元になる文書である複写元文書から画像データを取得する画像読取ステップと、
    前記画像読取ステップで取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力ステップと、
    前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御ステップと、
    前記制御ステップで作成した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する原稿出力ステップを実行させるためのプログラム。
  14. 前記制御ステップにおいて、
    前記複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、
    前記画像出力ステップにおいて、
    前記画像読取ステップで取得した画像データに、前記複写履歴情報を付加し、当該複写履歴情報を付加した複製文書を出力する請求項13記載のプログラム。
  15. コンピュータに、
    前記複写元文書が複写履歴情報または/および被複写履歴情報を有するか否かを判断し、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報を有する場合に、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報および、前記複写履歴情報または/および前記被複写履歴情報以外の情報である元画像データを取得する画像処理ステップをさらに実行させ、前記制御ステップにおいて、
    前記被複写履歴情報または、被複写履歴情報および複写履歴情報を作成または更新し、
    前記画像出力ステップにおいて、
    前記元画像データに、前記制御部が作成または更新した複写履歴情報を付加し、複製文書を出力し、
    前記原稿出力ステップにおいて、
    前記制御部が作成または更新した被複写履歴情報を前記複写元文書に付加し、当該複写元文書を出力する請求項14記載のプログラム。
  16. コンピュータに、
    情報を記憶できる情報識別素子を備えた複写元文書から画像データを取得する画像読取ステップと、
    前記画像読取ステップで取得した画像データを有する複製文書を出力する画像出力ステップと、
    前記複写元文書の複写された履歴に関する情報である被複写履歴情報を作成する制御ステップと、
    前記制御ステップで作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録する情報出力ステップを実行させるためのプログラム。
  17. 前記制御ステップにおいて、
    前記複製文書の複写の履歴に関する情報である複写履歴情報をも作成し、
    前記情報出力ステップにおいて、
    前記制御ステップで作成した被複写履歴情報を複写元文書の情報識別素子に記録し、
    かつ前記制御ステップで作成した複写履歴情報を複製文書の情報識別素子に記録する請求項16記載のプログラム。
  18. コンピュータに、
    前記複写元文書の情報識別素子に記録されている複写履歴情報または/および被複写履歴情報を読み取る情報読取ステップをさらに実行させ、
    前記制御ステップにおいて、
    前記複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていなかった場合には新しく被複写履歴情報を作成し、前記複写元文書の情報識別素子に複写履歴情報が記録されていた場合には複写履歴情報を更新し、前記複写元文書の情報識別素子に被複写履歴情報が記録されていた場合には被複写履歴情報を更新する請求項14記載のプログラム。
  19. 前記複写元文書または/および前記複製文書は、電子ファイルである請求項13から請求項15いずれか記載のプログラム。
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