JP2006228682A - 端子金具の取付構造 - Google Patents

端子金具の取付構造 Download PDF

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Abstract


【課題】 設計変更を容易にする。
【解決手段】 端子金具Tは板状の端子本体10と板状の取付部材30とを別々に備える。端子本体10を基台60のスタッドボルト61に挿通しつつ基台60上に載せるとともに、取付部材30をスタッドボルト61に挿通しつつ端子本体10上に被せ付ける。このとき、取付部材30に設けられた一対の係止片32を基台60に設定された対応する係止溝62に嵌め入れることにより、端子本体10をスタッドボルト61に軸周り方向に回り止めした状態に保持する。その後、ナット70の締め付けにより端子本体10を取付部材30とともに基台60に固定する。したがって、大電流に対応可能なように端子本体10の板厚を肉厚に変更しても、係止片32の板厚や基台60の係止溝62の溝幅まで設計変更する必要がない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、端子金具の取付構造に関する。
端子金具の中には、全体として板状に形成され、長さ方向の一端に電線の端末に接続される電線接続部を有するとともに、長さ方向の他端にボルト挿通孔を有するものがある(例えば、以下の特許文献1を参照)。このものは、基台上のスタッドボルトにボルト挿通孔を挿通した状態からナットの締め付けがなされることで基台側に接続される。
また、端子金具の外周縁には係止片が突設され、基台には係止片と対応する位置に係止溝が設けられている。係止片が係止溝に嵌め入れられることにより、端子金具が回り止めされた状態で固定され、ナットの締め付けに伴う端子金具の連れ回りを回避できるようになっている。
特開2000−331727公報
ところで、大電流が流れる回路ではその大きな電気消費量に応じて端子金具の板厚を厚くする必要があった。しかし、上記の端子金具は一枚の金属板材からなる一体成形品であるため、板厚を厚くしようとすると、端子金具全体の板厚を厚くする必要があった。その結果、係止片の板厚も肉厚となるが、この係止片の板厚は係止溝の溝幅に対応しているから、係止片の板厚を変更すると係止溝の溝幅も変更するのを余儀なくされた。
ところが、基台の中には係止溝の溝幅が規格により定まっていて自由に設計変更できないものもあった。そうすると、係止片と係止溝のサイズが合わなくなるから、係止片を係止溝に無理嵌めしなければならず、組み付け作業に難渋する懸念があった。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、設計変更を容易にすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、基台上に載置されて導電路を構成する板状の端子本体とこの端子本体上に被さるように組み付けられる板状の取付部材とを別々に備え、これら取付部材と端子本体とをボルトに挿通して前記基台との間にナット締めして固定するようになっており、かつ、前記取付部材には、組み付け時に前記基台に設定された係止部に係止されることで前記端子本体を前記基台に対して回り止めした状態に保持するための係止片が設けられている構成としたところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記係止部は前記基台において前記ボルトの軸周り方向に複数設定され、前記係止片はこのうちのいずれか2つに対応して一対設けられ、前記端子本体には配向を異にする複数の係止面が設定され、かつ、前記端子本体を軸周り方向に90度より小さい回動角で回動することによって一の姿勢から他の姿勢に変換した場合に、変換前と変換後のいずれにおいても、前記複数の係止面のうちのいずれか2つが前記複数の係止部のうちのいずれか2つに位置合わせ可能とされるとともに、ここに前記一対の係止片が係止可能とされるところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記係止部は前記基台において前記軸周り方向に等間隔をあけて設定された3つ以上の係止溝によって構成され、前記係止片はこのうちの隣接する2つの係止部に嵌入可能とされ、かつ、前記隣接する2つの係止部間の軸周り方向の角度差を2以上の整数で割った値の角度で、前記端子本体を前記軸周り方向に回動して姿勢変換することにより、変換前とは異なる組み合わせの2つの係止面が変換前と同じ組み合わせの隣接する2つの係止部に位置合わせ可能とされるところに特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項2に記載のものにおいて、前記係止部は前記基台において軸芯を挟んで対称形をなす正多角形の各辺によって構成され、前記係止片はこのうちの前記軸芯を挟んで対向する一対の係止部に係止可能とされ、かつ、前記端子本体の幅方向両側面に前記2つの係止面が設定され、前記正多角形の外角に相当する角度で、前記端子本体を前記軸周り方向に回動して姿勢変換することにより、前記2つの係止面が変換前とは異なる組み合わせの一対の係止部に位置合わせ可能とされるところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
ボルトに端子本体を挿通させつつ端子本体を基台上に載せ、さらにこのボルトに取付部材を挿通させつつ取付部材を端子本体上に被せ付ける。その後、ナットの締め付けにより端子本体を取付部材とともに基台に固定する。このとき、取付部材の係止片を基台に設定された係止部に係止することで端子本体を基台に対して回り止めした状態に保持するから、ナットの締め付けに伴う端子本体の連れ回りを回避できる。
この場合において、端子本体と取付部材とが互いに別体として構成されるから、大電流を流すときは端子本体の板厚を肉厚に変更するだけでよく係止片の板厚を肉厚に変更する必要がない。その結果、係止溝の溝幅も変更しなくて済む。しかも、端子本体は周知の丸端子や角端子で賄えるから、汎用性に優れる。
<請求項2の発明>
基台に設定されたいずれか2つの係止部に端子本体に設定されたいずれか2つの係止面を位置合わせし、そこに係止片を係止させることによって端子本体を一の姿勢で保持する。この状態から端子本体を軸周り方向に90度より小さい回動角で回動することにより、いずれか2つの係止部にいずれか2つの係止面を位置合わせし、そこに係止片を係止させて端子本体を他の姿勢で保持する。したがって、端子本体を軸周り方向の複数位置にそれぞれ異なる姿勢で取り付けることが可能となる。
<請求項3の発明>
隣接する2つの係止部間の軸周り方向の角度差を2以上の整数で割った値の角度で、端子本体を軸周り方向に回動することにより、変換前とは異なる組み合わせの2つの係止面を変換前と同じ組み合わせの2つの係止部に位置合わせし、端子本体を一の姿勢から他の姿勢に変換する。これにより、軸周り方向における端子本体の取付姿勢を受け部の個数を2以上整数倍した数だけ細かく設定することが可能となる。
<請求項4の発明>
基台における正多角形の外角に相当する角度で、端子本体を軸周り方向に回動することにより、2つの係止面を変換前とは異なる組み合わせの一対の係止部に位置合わせし、端子本体を一の姿勢から他の姿勢に変換する。これにより、軸周り方向における端子本体の姿勢を正多角形の角数に相当する数だけ細かく設定することが可能となる。
<実施形態1>
本発明の実施形態1を図1ないし図3によって説明する。本実施形態の端子金具Tは、自動車のエンジンルームに配備されたオルタネータ(発電機)のスタッドボルト61に挿通接続されるものである。
オルタネータ(全体は図示せず)は、図1に示すように、円柱形の基台60を有し、この基台60の上面に、外周に雄ねじ61Aの切られたスタッドボルト61が立設されている。基台60の上面は平坦に形成され、ここにはスタッドボルト61の軸周り方向に等間隔(90度間隔)をあけて4つの係止溝62が設定されている。各係止溝62は、スタッドボルト61の軸芯を挟んで互いに平行に延出して形成される。
端子金具Tは互いに別体部品として成形された板状の端子本体10と同じく板状の取付部材30とからなり、取付部材30は端子本体10よりも薄肉とされる。端子本体10は、本体部11とこの本体部11の側縁に連なるバレル状の電線接続部12とからなる。さらに、電線接続部12は、電線50の端末で露出された芯線51に対して巻き付けられる一対のワイヤーバレル12Aとその後方にて電線50の端末被覆52に対して巻き付けられる一対のインシュレーションバレル12Bとからなる。
本体部11の先端外縁は半円弧状に縁取られ、その内側にはスタッドボルト61を嵌通可能な接続孔13が同心状に形成されている。本体部11には取付部材30が被さるようになっており、そこに上方からナット70の締め付けがなされることで端子本体10が基台60側と導通可能に接続される。本体部11のうち先端部よりも後方領域でかつ電線接続部12よりも前方領域は長さ方向に同幅をもって延出して形成され、ここの幅寸法が基台60において軸芯を挟んで対向する一対の係止溝62の離間距離とほぼ等しくなるように設定されている。
続いて取付部材30を説明すると、取付部材30は、略円形状の押当部31とこの押当部31の径方向両端から略直角に屈曲された一対の係止片32とからなり、正面から見ると略門型に形成されている。押当部31の中心には取付孔33が同心状に形成され、この取付孔33と接続孔13とが連通してそこにスタッドボルト61が嵌通可能とされる。
押当部31の前半領域の外縁は本体部11の先端外縁に合致する構成とされ、取付部材30が端子本体10に被さると、本体部11の先端側が押当部31によって覆い隠される(図2を参照)。
各係止片32は、全体として略長方形状をなし、取付孔33の中心を挟んで互いに対称位置する構成とされる。各係止片32間の離間距離は基台60の上面において対向する一対の係止溝62間の離間距離と等しくなるように設定してあり、取付部材30をスタッドボルト61に挿通しつつ端子本体10に被せ付けると、各係止片32が前記一対の係止溝62に緊密に嵌入するようになっている(図3を参照)。このとき、端子本体10は取付部材30にスタッドボルト61の軸周り方向にがたつくことなく保持されるから、その後にナット70の締め付けがなされても、それに伴い端子本体10が連れ回りすることがない。
次に本実施形態の作用効果について説明する。まず電線50の端末を皮剥ぎして芯線51を露出させ、そこにワイヤバレル12Aをかしめ付けるとともに電線50の端末被覆52にインシュレーションバレル12Bをかしめ付ける。この状態で端子本体10の先端部をスタッドボルト61に挿通しつつ基台60の上面に載置する。それから、取付部材30を同じくスタッドボルト61に挿通しつつ端子本体10に跨るようにして組み付ける。この組み付けに伴い取付部材30の各係止片32を係止溝62に嵌め入れ、もって端子本体10を軸周り方向に回り止めした状態で保持する。続いて、図2及び図3に示すように、上方からナット70をスタッドボルト61に螺合し、ナット70の下面と基台60の上面との間に端子本体10を取付部材30とともに板厚方向に締め付け固定する。
この場合に、端子本体10と取付部材30とをそれぞれ別体としたから、端子本体10の板厚と取付部材30の板厚とをそれぞれ異なる厚さに容易に設定することが可能となる。したがって、大電流回路に対応して端子本体10の板厚を肉厚としても取付部材30の板厚までも肉厚とする必要がなく、つまり係止片32の板厚は従前のままで使用できるから、この係止片32に対応するサイズに設定された係止溝62の溝幅を設計変更しなくて済む。その結果、サイズが合わないにもかかわらず係止片32を係止溝62に無理入れする事態を回避でき、基台60に対する端子金具Tの組み付け作業性を改善できる。また、端子本体10は周知の丸端子や角端子で賄えるから、汎用性に優れる。
<実施形態2>
次に、本発明の実施形態2を図4及び図5によって説明する。実施形態2では、端子本体10の先端部の形状と取付部材30の係止片32の配設位置が実施形態1とは異なっている。その他は実施形態1とほぼ同一であるから、構造上の同一部位には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
すなわち、実施形態2の端子本体10の先端部は、本体部11の先端部における2つの角部が傾斜直線状に角落としされた多角形状をなし、もって配向を異にする5つの係止面10A〜10Eによりその外縁が縁取られている。詳しくは各係止面10A〜10Eは、それぞれ接続孔13の孔中心から等間隔をあけて配置されるものであり、端子本体10の前端面を構成して端子本体10の幅方向に沿って配された第1係止面10Aと、端子本体10の幅方向両側面を構成して端子本体10の長さ方向に沿って配された第2係止面10B(図4に示す右側)及び第3係止面10C(図4に示す左側)と、第2係止面10Bの前端から第1係止面10Aの右端にかけて左斜め45度の方向に昇り勾配となる第4係止面10Dと、第3係止面10Cの前端から第1係止面10Aの左端にかけて右斜め45度の方向に昇り勾配となる第5係止面10Eとからなる。言い換えれば、各係止面10A〜10Eは、正8角形の各辺63のうち片側5辺によって構成されている。
端子本体10をスタッドボルト61に挿通しつつ基台60の上面に載せると、各係止面10A〜10Eのうち1つ飛びに配された3つの係止面(第1係止面10A、第2係止面10B、第3係止面10C)が対応する基台60の係止溝62の内縁に沿って配されるとともに、これらの間に位置する2つの係止面(第4係止面10D、第5係止面10E)が隣接する係止溝62同士を斜めにつなげるような態様で配される。
また、実施形態2の取付部材30の係止片32は、図4に示すように、押当部31の外縁において接続孔13の軸周り方向に互いに90度位相をずらして一対設けられている。取付部材30を端子本体10を跨ぐように組み付けると、各係止片32は、各係止面10A〜10Eのうち1つ飛びに配された2つの係止面(10A及び10B、10A及び10C、10D及び10Eのうちのいずれかの組み合わせ)の直外方に配されるとともに隣接するいずれか2つの係止溝62に嵌入して端子本体10を軸周り方向に回り止めした状態で保持する。
次いで実施形態2の作用効果を説明する。まず、端子本体10をスタッドボルト61に挿通しつつ基台60の上面に載せる。このとき、第1係止面10A、第2係止面10B、第3係止面10Cをそれぞれ対応する係止溝62に位置合わせする。この状態で取付部材30をスタッドボルト61に挿通しつつ端子本体10上に被せ付け、各係止片32を前記係止溝62のうち隣接する2つの係止溝62に嵌め入れる。すると、図5の実線で示すように、端子本体10は取付部材30によって軸周り方向に回り止めされた状態で保持される。あとはナット70をスタッドボルト61に螺合することで端子本体10を取付部材30とともに基台60上に固定する。これにより、端子本体10が接続する電線50を図5の実線で示す方向に取り出すことが可能となる。
ところで、オルタネータの周辺環境に応じて電線50の取り出し方向を変更する必要性が生じるが、本実施形態では端子本体10の取付姿勢をスタッドボルト61の軸周り方向に45度間隔で回動可能となっており、これに伴い電線50の取り出し方向もスタッドボルト61の軸周り方向に45度間隔で変更可能となっている。
具体的には、端子本体10を上記一の姿勢から軸周り方向(詳しくは図5に示す反時計回り)に45度回動すると、今度は第4係止面10D及び第5係止面10Eがそれぞれ対応する係止溝62に位置合わせされる。これら係止溝62は、先に第1係止面10A及び第3係止面10Cによって位置合わせされたものであって、各係止片32を嵌入可能な前記隣接する2つの係止溝62に相当する。
続いて、取付部材30をスタッドボルト61に挿通しつつ端子本体10上に被せ付け、各係止片32を前記隣接する2つの係止溝62に嵌入し、端子本体10を軸周り方向に回り止めした状態で保持する。その状態でナット70をスタッドボルト61に螺合して端子本体10を取付部材30とともに基台60上に固定する。
こうして端子本体10は他の姿勢に変換保持されるが、これからさらに端子本体10を軸周り方向に45度回動すると、今度は第1係止面10A及び第2係止面10Bが同じく前記隣接する2つの係止溝62に位置合わせされ、もって端子本体10がさらなる他の姿勢に変換保持されることになる。結局のところ、端子本体10が軸周り方向に一周するうちに8通りの取付姿勢に変換可能となり、これにより、基台60に対する端子本体10の取付姿勢の選択幅が増えるから、電線50の取り出し方向の自由度が高められる。
<実施形態3>
図6及び図7は本発明の実施形態3を示す。実施形態3では基台60の断面形状が実施形態1及び実施形態2と異なっているが、端子本体10を軸周り方向に8通りの姿勢で取り付け可能とする点は実施形態2と同様である。
すなわち、実施形態3の端子本体10の先端部は、略方形状に形成されており、その幅方向両側面にそれぞれ第6係止面10F(図6に示す右側)及び第7係止面10G(図6に示す左側)が対向状に設定されている。
そして、実施形態3の基台60の断面形状はスタッドボルト61の軸芯を中心とした正8角形状をなし、軸芯を挟んで対向する各辺63間の離間距離は、端子本体10の先端部の幅寸法つまり第6係止面10Fと第7係止面10Gとの間の離間距離と等しくなるように設定されている。
また、実施形態3の取付部材30は、実施形態1と同様に、押当部31の径方向両端から一対の係止片32を突出させてなり、各係止片32間の離間距離が同じく軸芯を挟んで対向する各辺63間の離間距離及び端子本体10の先端部の幅寸法(第6係止面10Fと第7係止面10Gとの間の離間距離)と等しくなるように設定されている。
次いで実施形態3の作用効果を説明する。まず端子本体10をスタッドボルト61に挿通しつつ基台60上に載せるとともに第6係止面10F及び第7係止面10Gを対応する各辺63に位置合わせし、その状態で取付部材30をスタッドボルト61に挿通しつつ端子本体10上に被せ付ける。すると、各係止片32が前記各辺63にそれぞれ係止し、端子本体10が軸周り方向に回り止めされた状態で保持される。その後、ナット70をスタッドボルト61に螺合して端子本体10を一の姿勢で固定する(図7の(A)を参照)。
端子本体10の取付姿勢を変換するには、端子本体10を軸周り方向に45度回動することにより、第6係止面10F及び第7係止面10Gを先の各辺63とは異なる組み合わせの隣接する各辺63に位置合わせし、その状態で取付部材30をスタッドボルト61に挿通しつつ端子本体10上に被せ付け、各係止片32を前記隣接する各辺63にそれぞれ係止する。すると、端子本体10が軸周り方向に回り止めされた状態で保持されるから、あとは上記同様に、ナット70をスタッドボルト61に螺合して端子本体10を他の姿勢で固定する(図7の(B)を参照)。したがって、かかる操作を繰り返せば、端子本体10を軸周り方向に8通りの姿勢で取り付けることが可能となり、基台60に対する端子本体10の取付姿勢の選択幅が増えるから、電線50の取り出し方向の自由度が高められる。また、端子本体10は周知の角端子や丸端子で賄えるから、汎用性に優れる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態2及び実施形態3では、端子本体の取付姿勢を軸周り方向に45度間隔で変換可能な構成としたが、本発明においては、端子本体の取付姿勢を軸周り方向に例えば60度間隔または30度間隔で変換可能な構成としてもよい。具体的には、実施形態3において基台の断面形状を正3角形状または正6角形状にしたり、実施形態2において係止溝を軸周り方向に等間隔(120度間隔)をあけて3つ設けたり、あるいは実施形態2において端子本体の係止面の数を7つにすればよい。要は、端子本体を軸周り方向に90度よりも小さい回動角で回動したときに、変換前と変換後のいずれにおいても、端子本体に設定された2つの係止面が基台に設定された2つの係止部に位置合わせ可能となり、そこに取付部材の係止片が係止可能となる構成であればよい。
(2)上記実施形態2の変形例を勘案するに、係止溝は基台において軸周り方向に等間隔をあけて設定され、係止片はこのうちの隣接する2つの係止溝に嵌入可能とされるとよい。そして、隣接する2つの係止部間の軸周り方向の角度差を2以上の整数で割った値の角度で、つまり隣接する2つの係止部間の軸周り方向の角度が90度であれば45度とか30度で、また隣接する2つの係止部間の軸周り方向の角度が120度であれば60度とか40度の角度で、端子本体を軸周り方向に回動して姿勢変換したときに、変換前とは異なる組み合わせの2つの係止面が変換前と同じ組み合わせの隣接する2つの係止溝に位置合わせ可能とされ、そこに一対の係止片が係止可能とされるとよい。
(3)上記実施形態3の変形例を勘案するに、係止部は軸芯を挟んで対称形をなす正多角形、つまり正6角形等の各辺によって構成され、係止片はこのうちの対向する一対の係止部に係止可能とされ、さらに端子本体の幅方向両側面によって2つの係止面が構成されるとよい。そして、正多角形の外角に相当する角度で、つまり正6角形であれば60度で(実施形態3は正8角形であるから45度)、端子本体を軸周り方向に回動して姿勢変換したときに、2つの係止面が変換前とは異なる組み合わせの一対の係止部に位置合わせ可能とされ、そこに一対の係止片が係止可能とされるとよい。
(4)上記実施形態においては、オルタネータのスタッドボルトに対する端子金具の取付構造を例示したが、本発明においては、例えばバッテリのスタッドボルトに対する端子金具の取付構造としても適用できる。
実施形態1の端子金具の取付構造の分解斜視図 平面図 縦断面図 実施形態2の端子金具の取付構造の分解斜視図 平面図 実施形態3に端子金具の取付構造の分解斜視図 (A)端子本体を一の姿勢で固定したときの平面図 (B)端子本体を他の姿勢で固定したときの平面図
符号の説明
T…端子金具
10…端子本体
11…本体部
12…電線接続部
13…接続孔
30…取付部材
31…押当部
32…係止片
33…取付孔
50…電線
51…芯線
60…基台
61…スタッドボルト
62…係止溝
70…ナット

Claims (4)

  1. 基台上に載置されて導電路を構成する板状の端子本体とこの端子本体上に被さるように組み付けられる板状の取付部材とを別々に備え、これら取付部材と端子本体とをボルトに挿通して前記基台との間にナット締めして固定するようになっており、かつ、
    前記取付部材には、組み付け時に前記基台に設定された係止部に係止されることで前記端子本体を前記基台に対して回り止めした状態に保持するための係止片が設けられていることを特徴とする端子金具の取付構造。
  2. 前記係止部は前記基台において前記ボルトの軸周り方向に複数設定され、前記係止片はこのうちのいずれか2つに対応して一対設けられ、前記端子本体には配向を異にする複数の係止面が設定され、かつ、
    前記端子本体を軸周り方向に90度より小さい回動角で回動することによって一の姿勢から他の姿勢に変換した場合に、変換前と変換後のいずれにおいても、前記複数の係止面のうちのいずれか2つが前記複数の係止部のうちのいずれか2つに位置合わせ可能とされるとともに、ここに前記一対の係止片が係止可能とされることを特徴とする請求項1に記載の端子金具の取付構造。
  3. 前記係止部は前記基台において前記軸周り方向に等間隔をあけて設定された3つ以上の係止溝によって構成され、前記係止片はこのうちの隣接する2つの係止部に嵌入可能とされ、かつ、
    前記隣接する2つの係止部間の軸周り方向の角度差を2以上の整数で割った値の角度で、前記端子本体を前記軸周り方向に回動して姿勢変換することにより、変換前とは異なる組み合わせの2つの係止面が変換前と同じ組み合わせの隣接する2つの係止部に位置合わせ可能とされることを特徴とする請求項2に記載の端子金具の取付構造。
  4. 前記係止部は前記基台において軸芯を挟んで対称形をなす正多角形の各辺によって構成され、前記係止片はこのうちの前記軸芯を挟んで対向する一対の係止部に係止可能とされ、かつ、
    前記端子本体の幅方向両側面に前記2つの係止面が設定され、
    前記正多角形の外角に相当する角度で、前記端子本体を前記軸周り方向に回動して姿勢変換することにより、前記2つの係止面が変換前とは異なる組み合わせの一対の係止部に位置合わせ可能とされることを特徴とする請求項2に記載の端子金具の取付構造。
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