JP2006227105A - 表示パネルの不要部除去方法及び不要部除去装置 - Google Patents

表示パネルの不要部除去方法及び不要部除去装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ガラス基板から除去すべき不要部の幅が1mm程度となった場合においても、パネル本体やパッド部を傷つけるのを抑制した状態で不要部を除去する。
【解決手段】不要部除去装置10は、表示パネル40を載置可能な載置部11と、表示パネル40が載置部11に載置された状態において、表示パネル40の不要部45と対向する部分に、粘着面が当接可能な状態で粘着テープ13を供給する粘着テープ供給手段12とを備えている。載置部11に載置された表示パネル40の不要部45の少なくとも仮止め材の配置領域と対向する部分に、粘着テープ13が貼付された状態で、表示パネル40を粘着テープ供給手段12から離れるように相対移動させることにより、不要部45が第2基板42の端面と擦れるのが回避された状態で表示パネル40から除去される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、表示パネルの不要部除去方法及び不要部除去装置に係り、詳しくは液晶パネルやプラズマディスプレイパネル等に使用される2枚のガラス基板が貼り合わされた表示パネルの不要部除去方法及び不要部除去装置に関する。
一般に、液晶パネル等の表示パネルは2枚のガラス基板を貼り合わせて構成されている。そして、表示部に電源を供給するための電極端子を設けるため、パネルを構成する2枚のガラス板の一方のガラス板が小さく形成されるとともに、他方のガラス板の片側とに段差を有する状態に貼り合わされ、段差部が電極端子を設ける電極端子形成部となっている。ガラス基板の厚さは0.7mm程度で、最近は0.5mm未満(例えば、0.3mm)のものも使用されている。
また、液晶パネルの製造にはスクライブ・アンド・ブレイクという方法を用いて大版のガラス基板を貼り合わせたベースパネルから個々の製品寸法に分割する多面取りが採用されている。そして、2枚のガラス板を貼り合わせる接着剤は、各パネル用の液晶を充填する空間を両ガラス板の間に形成可能に枠状に塗布される。そして、ベースパネルを分割して個々のパネルを形成する場合、電極端子形成部が形成されない方のガラス板から電極端子形成部と対応する幅の細長い不要部(端材)を除去する必要がある。
図8(a)に示すように、パネル60は電極端子形成部61が形成された第1基板62と、不要部(端材)63を有する第2基板64とが図示しない接着剤を介して接合されている。そして、第2基板64から分断された状態で不要部63が電極端子形成部61上の電極端子65と接触しないように粘着性の仮止め材66で第1基板62上に保持されており、不要部63の取外しには仮止め材66の粘着力より大きな力が必要となっている。そして、この取外し作業は一般に手作業によって行われている。
また、液晶パネル等の表示パネルにおいて、少なくとも電極端子が設けられる側と反対側の基板を可撓性基板(樹脂製基板)とした場合において、可撓性基板に設けられた不要部を除去する方法及び装置が提案されている(特許文献1参照)。この方法では、第1基板と可撓性を有する第2基板との間に表示層を設けた表示パネルにおいて、第2基板の除去対象部分を取り除くために第2基板に切り込みを形成する切込形成工程と、第2基板に形成された切り込みに沿って該第2基板の除去対象部分を捲ることにより、第2基板の残りの部分から分離する分離工程とを含む。装置としては、図9に示すように、第1基板71を保持するための保持装置72と、第2基板73に切り込みを形成するためのカッティングユニット74と、除去対象部分の分離及び巻取りを行うための粘着テープ75とを備えている。カッティングユニット74は図9の左右方向に移動されるスライドベース部材76に取り付けられるとともに、カッタ74aがスライドベース部材76に対して昇降可能になっている。粘着テープ75は、一端が送出しリール77に、他端が巻取りリール78にそれぞれ巻き付けられ、中間部がローラ79,80,81に当接している。送出しリール77、巻取りリール78、ローラ79,81は定位置に配置され、ローラ80はスライドベース部材76に取り付けられている。
この装置では、スライドベース部材76が実線で示す位置から鎖線で示す位置まで移動する間に、粘着テープ75が第2基板73の除去対象部分全体に貼り合わされる。そして、スライドベース部材76が鎖線で示す位置から実線で示す位置へ向かって移動する際に、カッタ74aによって第2基板73に切り込みが形成されるとともに、既に除去対象部分全体に接着されている粘着テープ75がローラ80の移動に同期して巻取りリール78に巻き取られる。このとき、除去対象部分が一端側から捲り取られて、第2基板73から順次分離される。分離された除去対象部分は、粘着テープ75に接着された状態で最終的に巻取りリール78に巻き取られる。
なお、装置として第2基板に切り込みが形成された後、第2基板の除去対象部分以外の部分を押さえ部材で第1基板側に押さえつけた状態で粘着ローラを除去対象部分の一端から切り込みに沿って移動させて、除去対象部分を順に捲りとって粘着ローラに巻き取る装置も開示されている。
特開2002−169145号公報(明細書の段落[0012]、[0014]、[0056]、図6,図10)
ところが、近年パネル自体の薄型化に伴い、不要部(端材)63を有する第2基板64が薄くなってきているため、不要部63の除去作業時に図8(b)に示すように、不要部63が折れてしまうという問題が発生している。また、途中で折れることなく不要部63を除去できたとしても、図8(c)に示すように、第2基板64に欠け64aが生じることがある。なぜならば、不要部63と第2基板64との分断は、第2基板64の厚さ全体にわたって切断刃で切れ目を形成することにより行われるのではなく、切断刃で表面に切り込みが形成されるとその衝撃でそれより深い部分に切れ目が形成されて行われる。その結果、図10(a)に示すように、不要部63と第2基板64との分断面(切断面)は、ミクロ的に見ると滑らかではない。そして、不要部63の除去作業の際には、図10(b)に示すように、不要部63は分断面が擦れる方向に移動されるため、分断面同士の擦れにより欠け64aが生じる場合があるからである。さらに、電極端子形成部61に仮止め材66を介して接着されている不要部63は、除去の際に仮止め材66を支点とするようにしなって外れるため、第1基板62に設けられた電極端子65と擦れてしまい、電極端子65にダメージが生じる場合がある。
前記不具合を抑制するためには、仮止め材66の面積を極力狭くする必要があるが、現状のシール装置の精度では、現状より狭くコントロールすることはできない。また、仮止め材66を無くした構造にした場合、第2基板64から分断された不要部63が自由に動くため、電極端子65に傷がつくという問題が発生する。
また、電子機器の小型化に伴い、電極端子形成部61自体の幅(従って、不要部63の幅)を従来の2〜3mmから1mm程度に狭めたいという要求があり、パネルの薄型化と、電極端子形成部の幅狭化のため、従来の除去方法では不要部の除去が困難になって来ている。
一方、特許文献1で提案された方法及び装置は、表示パネルを構成する第1基板及び第2基板のうち、第2基板が可撓性を有する基板(樹脂基板)であることを前提としているため、第2基板に形成された切り込みに沿って該第2基板の除去対象部分(不要部)を捲ることにより、第2基板の残りの部分から分離することができる。ところが、本発明が対象としている除去すべき不要部が設けられている基板がガラス製の場合に特許文献1の方法を適用すると、不要部を切り込みに沿って捲る際に、不要部と第2基板との擦れによる欠けが生じ易い。
本発明は、前記従来の問題に鑑みてなされたものであって、その第1の目的はガラス基板から除去すべき不要部の幅が1mm程度に狭くなった場合においても、ガラス基板や電極端子を傷つけるのを抑制した状態で不要部を除去することができる表示パネルの不要部除去方法を提供することにある。また、第2の目的はその方法を実施するのに適した装置を提供することにある。
前記第1の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、第1基板と第2基板との間に表示部が設けられ、前記第1基板の一辺に沿って電極端子形成部が設けられるとともに、少なくとも前記第2基板にガラス基板が使用された表示パネルの製造工程において、前記第2基板の前記電極端子形成部と対向する部分に設けられて、かつ第2基板から分断されるとともに前記電極端子形成部と間に粘着性の仮止め材を介して保持された不要部を除去する表示パネルの不要部除去方法である。そして、前記不要部の少なくとも前記仮止め材の配置領域と対向する部分に粘着テープを貼付した後、前記表示パネルを、前記不要部が前記電極端子形成部及び前記第2基板の切断面のいずれにも擦れ合わない状態で、前記不要部に対して相対移動させる。
この発明では、第2基板から分断されて仮止め材を介して保持された不要部の少なくとも前記仮止め材の配置領域と対向する部分に粘着テープが貼付された状態で、前記不要部が前記電極端子形成部及び前記第2基板の切断面のいずれにも擦れ合わない状態で、表示パネルが不要部に対して相対移動される。そして、不要部の端面が第2基板の端面と擦れるのが回避された状態で仮止め材による接着力に抗して表示パネルから除去される。従って、表示パネルの薄型化や電極端子形成部の幅狭化によりガラス基板から除去すべき不要部の幅が1mm程度に狭くなった場合においても、ガラス基板や電極端子を傷つけるのを抑制した状態で不要部を除去することができる。
前記第2の目的を達成するため、請求項2に記載の発明は、第1基板と第2基板との間に表示部が設けられ、前記第1基板の一辺に沿って電極端子形成部が設けられるとともに、少なくとも前記第2基板にガラス基板が使用され、かつ前記第2基板の前記電極端子形成部と対向する部分に、前記電極端子形成部と間に粘着性の仮止め材を介して保持された不要部を備えた表示パネルを載置可能な載置部を備えている。また、前記表示パネルが前記載置部に載置された状態において、前記表示パネルの不要部の少なくとも前記仮止め材の配置領域と対向する部分に、粘着面が当接可能な状態で粘着テープを供給する粘着テープ供給手段を備えている。
この発明では、載置部に載置された表示パネルの不要部の少なくとも前記仮止め材の配置領域と対向する部分に、粘着テープが貼付される。その状態で、例えば、表示パネルを粘着テープ供給手段から離れるように相対移動させることにより、不要部が第2基板の端面と擦れるのが回避された状態で表示パネルから除去される。表示パネルの相対移動は、手作業であっても、表示パネルあるいは粘着テープ供給手段を移動させる移動手段を設ける構成のどちらでも可能である。その結果、パネルの薄型化と電極端子形成部の幅狭化によりガラス基板から除去すべき不要部の幅が1mm程度に狭くなった場合においても、パネル本体や電極端子を傷つけるのを抑制した状態で不要部を除去することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記粘着テープ供給手段は、粘着テープ送出し部と、粘着テープ引取り部と、前記粘着テープ送出し部から送りだされて前記粘着テープ引取り部に引き取られるまでの粘着テープをガイドする1以上のテープガイドとを備え、前記テープガイドの一つは、前記載置部に載置された状態の前記表示パネルの不要部と対向可能な位置に設けられている。ここで、「粘着テープ引取り部」とは、粘着テープ送出し部から送り出される粘着テープを弛まないように順次引き取る機能を有するものを意味し、例えば、粘着テープの一端が巻き付けられた巻取りリールを巻き取り方向に回転させる構成や、粘着テープを一対のローラで挟持しつつ、引き取り方向に前記ローラを回転させる構成が挙げられる。
この発明では、粘着テープ送出し部から送り出された粘着テープがテープガイドの作用により不要部と対向する位置に円滑に供給される。また、粘着テープに接着された状態で第2基板から除去された不要部が粘着テープ引取り部で粘着テープを引き取ることにより表示パネルと対向する位置から移動されて、新たに不要部に貼付すべき部分が表示パネルの不要部と対向する位置に配置される。従って、不要部の除去作業の効率を高めることができる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記不要部と対向可能な位置に配置されているテープガイドは、前記不要部と対向する部分のガイド面の曲率半径が前記不要部の幅の2/3以下に形成されている。従って、この発明では、不要部の幅が狭い場合でも、粘着テープを第2基板の不要部以外の部分に付着させることなく、確実に不要部に貼付させることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項3又は請求項4に記載の発明において、前記載置部上に前記表示パネルが載置された状態から該表示パネルが前記粘着テープから離れる方向に予め設定された距離以上相対移動したことを検知する検知手段を備え、前記検知手段の検知信号に基づいて前記粘着テープ引取り部が駆動される。
この発明では、表示パネルが粘着テープから離れる方向に所定距離以上移動されると、粘着テープ引取り部が駆動されて粘着テープが所定量引き取られる。そして、不要部が付着(貼付)された部分に続く粘着テープの新たな粘着部が次の表示パネルの不要部と対向する位置に配置される。従って、不要部の除去作業の効率を高めることができる。
請求項6に記載の発明は、請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記不要部と対向可能な位置に設けられているテープガイドと、粘着テープ引取り部との間の前記粘着テープの移動経路の途中に、前記粘着テープを加熱して粘着剤の粘着性を低下させる加熱手段と、前記加熱手段で加熱された後の粘着テープに付着している不要部を粘着テープから剥離する剥離手段とを備えている。
この発明では、表示パネルから除去された不要部の付着した粘着テープが、移動経路の途中に設けられた加熱手段を通過すると、粘着剤の粘着性が加熱される前に比較して低下する。そして、加熱された後の粘着テープに付着している不要部が剥離手段により粘着テープから剥離される。従って、不要部であるガラスや使用後の粘着テープの再利用あるいは処理が容易になる。
本発明によれば、ガラス基板から除去すべき不要部の幅が1mm程度に狭くなった場合もしくは第2基板が0.3mm以下に薄くなった場合においても、ガラス基板や電極端子を傷つけるのを抑制しかつ、不要部の折れをなくした状態で不要部を除去することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図3にしたがって説明する。図1は不要部除去装置の模式側面図、図2は作用を説明する模式側面図である。図3は表示パネルの模式斜視図である。なお、図1及び図2は不要部除去装置の構成を模式的に示したものであり、図示の都合上、一部の寸法を誇張して分かり易くしているために、それぞれの部分の大きさ、間隔等の寸法の比は実際の比と異なっている。また、図1〜図3において表示パネルの厚さと大きさ(長さ)の比も実際の比と異なっている。
不要部除去装置で不要部が除去される表示パネルは、多面取りで製造される液晶パネルの製造途中において、ベースパネルから個々の製品としての液晶パネルの大きさに分断されたものである。図2に示すように、表示パネル40は、第1基板41と第2基板42との間に表示部(図示せず)が設けられ、第1基板41の一辺に沿って電極端子形成部43が設けられている。第1基板41にはTFT(図示せず)が形成され、第2基板42にはカラーフィルタ(図示せず)が設けられている。第2基板42には、第1基板41の電極端子形成部43と対向する部分に、電極端子形成部43と間に粘着性の仮止め材44を介して保持された不要部45を備えている。仮止め材44は、電極端子形成部43のうちの電極端子43aが形成されていない部分に形成されている。不要部45は、ベースパネルが個々の表示パネル40に分断される工程で第2基板42から分断され、仮止め材44を介して第1基板41に保持されている。不要部45の幅Wは、表示パネル40の大きさにもよるが1〜3mm程度である。
図1に示すように、不要部除去装置10は、表示パネル40を載置可能な載置部11と、粘着テープ供給手段12と、粘着テープ13を加熱する加熱手段14と、粘着テープ13に付着された不要部45を剥離する剥離手段15とを備えている。図1における上側がこの実施形態の不要部除去装置10の上側となる。
載置部11はゴム製でブロック状に形成され、フレーム16の端部に交換可能(取外し可能)に設けられている。載置部11は、表示パネル40の不要部45側の端面に当接して端面を水平状態に支承する載置面11aと、載置面11aに連続するとともに載置面11aから斜め上方に向かって延びる規制面11bとを備えている。規制面11bは、載置面11a上に載置された表示パネル40を載置面11aに沿って水平に後方(図1における右方)へ移動させるのを規制する役割を果たす。規制面11bの水平面との成す角度θは、30〜70度が好ましい。
粘着テープ供給手段12は、粘着テープ送出し部17と、粘着テープ引取り部18と、粘着テープ送出し部17から送り出されて粘着テープ引取り部18に引き取られるまでの粘着テープ13をガイドする複数のテープガイド19a,19b,19cとを備えている。粘着テープ送出し部17は、載置部11の前方下部に配置され、粘着テープ13の巻かれたロール13aを回動可能に支持する被動軸17aを備えている。粘着テープ引取り部18は、粘着テープ13の一端が巻き付けられた巻取りリール20を巻き取り方向(図1の反時計回り方向)に回転させる回転軸18aを備えており、回転軸18aは図示しないモータ等の駆動源で駆動されるようになっている。粘着テープ引取り部18は、粘着テープ送出し部17より前方に配置されている。
複数のテープガイド19a,19b,19cのうちの一つであるテープガイド19aは、載置部11に載置された状態の表示パネル40の不要部45と対向可能な位置に配置されている。テープガイド19aは先端側(載置部11側)程薄くなる板状に形成されるとともに、先端が円弧状の湾曲面に形成されている。テープガイド19aは湾曲面及び上面が粘着テープ13と接触して粘着テープ13をガイドするガイド面となるように配置されている。テープガイド19aは、不要部45と対向する部分のガイド面の曲率半径が不要部45の幅の2/3以下に形成されている。
テープガイド19bはローラで形成され、テープガイド19a及びテープガイド19cの間に配置されている。加熱手段14はテープガイド19bの下流側に設けられ、粘着テープ13と接触して粘着テープ13を案内しつつ加熱するガイド面と、図示しないヒータとを備えている。そして、加熱手段14の下流側端部にテープガイド19cが設けられている。テープガイド19cの配置位置は粘着テープ引取り部18より上方前方に配置され、粘着テープ13はテープガイド19cを通過する位置でその進行方向が鋭角的に変化するようになっている。
剥離手段15は、粘着テープ13に付着された不要部45と係合して不要部45に粘着テープ13から離れる方向への力を付与する係止片15aを備えている。係止片15aは、粘着テープ13がテープガイド19cにより進行方向を変更する箇所の近くに配置され、粘着テープ13との距離を調整可能に設けられている。係止片15aの下方には、粘着テープ13から剥離された不要部45を回収する回収容器21が設けられている。
フレーム16の上部には、載置部11上に表示パネル40が載置された状態から表示パネル40が粘着テープ13から離れる方向、この実施形態ではテープガイド19aに対して斜め上方に、予め設定された距離以上移動したことを検知する検知手段22を備えている。検知手段22は、載置部11の載置面11a上に不要部45が粘着テープ13に接触する状態に配置された表示パネル40と係合可能なゴム製の係合部23aを有するバー23と、バー23の移動に基づいてオン・オフ作動するスイッチSWとを備えている。バー23は図示しないばねによりスイッチSWから離れる方向に付勢されている。スイッチSWは、バー23がスイッチSWを押して離れた時点から、予め設定された時間(所定時間、例えば、1秒)後にオン信号を出力するように構成されている。検知手段はこの方法に限らず、光センサー等を用いてもよい。
粘着テープ引取り部18は、前記スイッチSWのオン信号を入力すると、所定時間駆動されるようになっている。この所定時間は、粘着テープ13に付着された不要部45が、次の表示パネル40の不要部45の除去作業に支障を来さない位置まで移動されるのに必要な最小長さ以上、粘着テープ13が巻取りリール20に巻き取られるのに必要な時間である。前記所定時間は設定変更可能に構成されている。例えば、不要部45の幅が1mm程度の場合、巻取り長さは数mmである。
次に前記のように構成された不要部除去装置10の作用を説明する。不要部除去装置10の使用に先だって粘着テープ送出し部17の被動軸17aに粘着テープ13のロール13aを固定する。そして、粘着テープ13をロール13aから繰り出して各テープガイド19a〜19cを経て、回転軸18aに固定されている巻取りリール20に粘着テープ13の先端を接着して、準備作業が完了する。粘着テープ13の幅は、不要部45の少なくとも仮止め材44の配置領域と対向する部分の幅があればよいが、この実施形態では不要部45の全長を覆う幅に形成されている。
次に不要部除去装置10のメインスイッチを入れると、加熱手段14のヒータがオン状態になるとともに、粘着テープ引取り部18及び検知手段22が動作可能な状態となる。その状態で、作業者は表示パネル40を図1に示すように不要部45が下側でテープガイド19aと対向するように載置部11の載置面11a上にほぼ垂直に載置した後、若干前方へ傾斜させる。表示パネル40を載置面11a上にほぼ垂直に載置すると、表示パネル40の上部が係合部23aを介してバー23を押圧し、バー23がスイッチSW側へ移動してスイッチSWが押される。
表示パネル40を単に載置面11a上にほぼ垂直に載置するだけでは、不要部45がテープガイド19aと対応する位置の粘着テープ13に確実に接着(貼付)された状態にならない場合がある。しかし、表示パネル40を若干前方へ傾斜させることにより、不要部45が粘着テープ13に確実に接着された状態になる。
次に作業者は、図3に示すように、表示パネル40を、規制面11bに沿って斜め後方に移動させる。その結果、不要部45が電極端子形成部43との平行状態を保持しつつ第2基板42から離れるように、表示パネル40が移動される。即ち、不要部45は、不要部45と第2基板42との切断面(分断面)が擦れ合わない状態で第2基板42から離れるように、表示パネル40に対して斜め方向に相対移動される。従って、第2基板42と不要部45との分断面の端面同士が擦れあうことが回避されるため、第2基板42に欠けが生じたり電極端子43aを傷付けたりすることなく、不要部45が粘着テープ13に付着された状態で、表示パネル40から除去される。
表示パネル40が載置部11上から移動されて、バー23によるスイッチSWの押圧が解除された後、所定時間後にスイッチSWからオン信号が出力され、そのオン信号に基づいて粘着テープ引取り部18が駆動される。そして、巻取りリール20が図3の反時計回り方向に回転されて粘着テープ13が所定長さ巻き取られて、粘着テープ13に付着された不要部45が、次の表示パネル40の不要部45の除去作業に支障を来さない位置まで移動される。
以下、同様にして、作業者が表示パネル40を載置部11上に載置する動作と、載置部11上から斜め後方へ移動させる動作を繰り返すことにより、図3に示すように、粘着テープ13上に付着された不要部45が加熱手段14と対応する位置まで到達する。粘着テープ13は、加熱手段14と対向する位置を通過する間に加熱され、粘着材の粘着性が低下する。そして、粘着性の低下した粘着テープ13がテープガイド19cで進行方向を変更して下方へ移動する位置において、粘着テープ13に付着している不要部45が係止片15aと係合する。不要部45が係止片15aと係合した状態で粘着テープ13が移動することにより、不要部45が粘着テープ13から剥離されて回収容器21内へ落下して回収される。
この実施の形態では以下の効果を有する。
(1)第2基板42から分断されて仮止め材44を介して保持された不要部45の少なくとも仮止め材44の配置領域と対向する部分に粘着テープ13が貼付された状態で、不要部45と第2基板42との切断面(分断面)が擦れ合わない状態で離れるように、表示パネル40が斜め方向に移動されて不要部45が表示パネル40から除去される。従って、表示パネル40の薄型化や電極端子形成部43の幅狭化によりガラス基板(第2基板42)から除去すべき不要部45の幅が1mm程度に狭くなった場合においても、ガラス基板や電極端子43aを傷つけるのを抑制した状態で不要部を除去することができる。
(2)不要部除去装置10は、表示パネル40を載置可能な載置部11と、表示パネル40が載置部11に載置された状態において、表示パネル40の不要部45の少なくとも仮止め材44の配置領域と対向する部分に、粘着面が当接可能な状態で粘着テープ13を供給する粘着テープ供給手段12とを備えている。従って、載置部11に載置された表示パネル40の不要部45の少なくとも仮止め材44の配置領域と対向する部分に、粘着テープを貼付するのが容易になり、不要部45の幅が1mm程度に狭くなった場合においても、第2基板42や電極端子43aを傷つけるのを抑制した状態で不要部45を除去することができる。
(3)載置部11がゴム製のため、表示パネル40を載置部11上に載置する作業を速く行った場合にも、表示パネル40に過大な衝撃が加わるのを抑制でき、作業を効率よく行うことが可能になる。
(4)載置部11に規制面11bが設けられているため、作業者が表示パネル40を載置部11上から移動させる際に、斜め上方へ移動させずに誤って後方へ真っ直ぐ移動させることを防止でき、第2基板42に欠けが生じるのを防止することができる。
(5)粘着テープ供給手段12は、粘着テープ送出し部17と、粘着テープ引取り部18と、粘着テープ送出し部17から送りだされて粘着テープ引取り部18に引き取られるまでの粘着テープ13をガイドする複数のテープガイド19a〜19cとを備えている。そして、一つのテープガイド19aは、載置部11に載置された状態の表示パネル40の不要部45と対向可能な位置に配置されている。従って、粘着テープ送出し部17から送り出された粘着テープ13がテープガイド19a〜19cの作用により不要部45と対向する位置に円滑に供給され、不要部45の除去作業の効率を高めることができる。
(6)不要部45と対向可能な位置に配置されているテープガイド19aは、不要部45と対向する部分のガイド面の曲率半径が不要部45の幅Wの2/3以下に形成されている。従って、不要部45の幅が狭い場合でも、粘着テープ13を第2基板42の不要部45以外の部分に付着させることなく、確実に不要部45に貼付させることができる。
(7)載置部11上に表示パネル40が載置された状態から表示パネル40が粘着テープ13から離れる方向に予め設定された距離以上相対移動したことを検知する検知手段22を備え、検知手段22の検知信号に基づいて粘着テープ引取り部18が駆動される。従って、表示パネル40から不要部45が除去されると、不要部45が付着された部分に続く粘着テープ13の新たな粘着部が次の表示パネル40の不要部45と対向する位置に自動的に配置されるため、不要部45の除去作業の効率を高めることができる。
(8)不要部45と対向可能な位置に配置されているテープガイド19aと、粘着テープ引取り部18との間の粘着テープ13の移動経路の途中に、粘着テープ13を加熱して粘着剤の粘着性を低下させる加熱手段14と、加熱手段14で加熱された後の粘着テープ13に付着している不要部45を粘着テープ13から剥離する剥離手段15とを備えている。従って、不要部45の除去に使用された粘着テープ13と、不要部45とを別々に回収でき、不要部45であるガラスの再利用や使用後の粘着テープ13の処理が容易になる。
(9)粘着テープ13はその幅が不要部45の全長にわたって貼付可能な大きさに形成されているため、不要部45の一部に貼付した状態に比較して、不要部45を仮止め材44から引き剥がすのに必要な力を不要部45に満遍なく作用させることができ、容易に不要部45を表示パネル40から除去できる。
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を説明する。この実施形態では、不要部45の除去作業を行う位置への表示パネル40の配置を作業者が行うのではなく自動的に行う点と、粘着テープ13に貼付された不要部45を表示パネル40に対して相対移動させる際、粘着テープ13側が移動する点とが前記第1の実施形態に比較して大きく異なっている。前記第1の実施形態と同一部分は同一符号を付して詳しい説明を省略する。
図4に示すように、不要部除去装置30は、表示パネル40を載置する載置部として水平状態で表示パネル40が載置されるベルトコンベア31を備えており、粘着テープ供給手段32はベルトコンベア31の上方に配設されている。即ち、この実施形態においては、載置部は表示パネル40を搬送可能に構成されている。ベルトコンベア31は、表示パネル40を不要部45がテープガイド19aの幅方向(図4の紙面と垂直方向)と平行に移動させるように配置されている。粘着テープ供給手段32は、全体がベルトコンベア31から斜め上方へ向かって離れるとともに、逆にベルトコンベア31に近づくように移動可能に構成されている。具体的には、フレーム16に対して粘着テープ供給手段32
が取り付けられた支持部材33が移動可能に支持されている。そして、図示しない駆動源により、支持部材33が駆動されて、テープガイド19aがベルトコンベア31上に載置された表示パネル40の不要部45と対向して粘着テープ13を貼付可能な作用位置と、該位置から上昇した退避位置とに移動されるようになっている。駆動源としては、例えば、シリンダが使用される。
粘着テープ供給手段32の基本的な構成は粘着テープ供給手段12と同じで、テープガイド19a,19b,19c、加熱手段14、剥離手段15、粘着テープ引取り部18の配置が異なっている。また、ベルトコンベア31の上方でテープガイド19aと対応する位置には、押さえ部材34aが設けられている。押さえ部材34aは、フレーム16に取り付けられた昇降手段34により、ベルトコンベア31上の表示パネル40が押さえ部材34aの下方を移動可能な退避位置と、表示パネル40の第2基板42をベルトコンベア31側へ押圧する作用位置とに移動可能に設けられている。
載置部(ベルトコンベア31)上でテープガイド19aと対向する位置に表示パネル40が載置された状態から、表示パネル40が粘着テープ13から離れる方向に予め設定された距離以上相対移動(この実施形態ではテープガイド19aが移動)したことを検知する検知手段35は、支持部材33の移動を検知する。検知手段35として例えば投受光式のセンサが使用される。センサは支持部材33が退避位置に配置された状態で反射部からの反射光を受光するようになっている。そして、検知手段35の検知信号に基づいて粘着テープ引取り部18が駆動されるようになっている。また、検知手段35の検知信号に基づいてベルトコンベア31が間欠的に駆動され、不要部45が除去された後の表示パネル40を押さえ部材34aと対向する位置から移動させるとともに、次の不要部45を除去すべき表示パネル40を押さえ部材34aと対向する位置へ配置するようになっている。
押さえ部材34aには表示パネル40が押さえ部材34aと対応する所定位置に配置されたことを検知するセンサ(図示せず)が設けられ、該センサの検知信号に基づいて粘着テープ供給手段32が作用位置へ配置されるようになっている。
この実施形態の不要部除去装置30では、ベースパネルから分断された表示パネル40がベルトコンベア31上に載置されて、順次粘着テープ供給手段32と対応する位置へ移動される。そして、押さえ部材34aと対応する位置に表示パネル40が配置されると、粘着テープ供給手段32が退避位置から作用位置に配置され、テープガイド19aが不要部45と対向する位置まで移動され、粘着テープ13が不要部45に貼付される。次に昇降手段34が作動されて押さえ部材34aが作用位置に配置され、第2基板42が押さえ部材34aによって押圧された状態で粘着テープ供給手段32が退避位置へと移動される。このとき、不要部45が電極端子形成部43との平行状態を保持しつつ第2基板42から離れるように、斜め方向に移動される。そして、不要部45が表示パネル40から除去される。
粘着テープ供給手段32が退避位置へ移動すると、検知手段35によりそれが検知されて粘着テープ引取り部18が駆動される。そして、巻取りリール20が図4の反時計回り方向に回転されて粘着テープ13が所定長さ巻き取られ、粘着テープ13に付着された不要部45が、次の表示パネル40の不要部45の除去作業に支障を来さない位置まで移動される。また、押さえ部材34aが退避位置に移動された後、ベルトコンベア31が駆動されて次の表示パネル40が押さえ部材34aと対向する位置へ配置される。
以下、同様の動作が繰り返されて、押さえ部材34aの下方に配置された表示パネル40から不要部45が除去される。そして、粘着テープ13に付着した不要部45は、加熱手段14と対向する位置を通過する間に加熱されて粘着剤の粘着性が低下した粘着テープ13から係止片15aの作用によって剥離されて回収容器21内へ落下して回収される。
従って、この第2の実施形態では、前記第1の実施形態の効果(1)、(5)、(6)、(8)、(9)と同様の効果を有する他に次の効果を有する。
(10)載置部が表示パネル40を搬送可能に構成されているため、不要部45の除去作業を行う位置への表示パネル40の配置が載置部(この実施形態ではベルトコンベア31)によって自動的に行われる。従って、作業者が行うのに比較して不要部の除去作業の効率が良くなるとともに、不要部45の除去作業工程の全自動化も可能になる。
(11)不要部除去装置30は、表示パネル40を搬送可能に載置するベルトコンベア31と、表示パネル40がベルトコンベア31に載置された状態において、表示パネル40の不要部45の少なくとも仮止め材44の配置領域と対向する部分に、粘着面が当接可能な状態で粘着テープ13を供給する粘着テープ供給手段12とを備えている。従って、ベルトコンベア31に載置された表示パネル40の不要部45の少なくとも仮止め材44の配置領域と対向する部分に、粘着テープ13を貼付するのが容易になり、不要部45の幅が1mm程度に狭くなった場合においても、第2基板42や電極端子43aを傷つけるのを抑制した状態で不要部45を除去することができる。
(12)ベルトコンベア31上に載置された表示パネル40から不要部45に貼付された粘着テープ13が予め設定された距離以上移動したことを検知する検知手段35を備え、検知手段35の検知信号に基づいて粘着テープ引取り部18が駆動される。従って、表示パネル40から不要部45が除去されると、不要部45が付着された部分に続く粘着テープ13の新たな粘着部が次の表示パネル40の不要部45と対向する位置に自動的に配置されて、不要部45の除去作業の効率を高めることができる。
実施形態は前記に限定されるものではなく、例えば、次のように構成してもよい。
○ 第2の実施形態の構成のうち、ベルトコンベア31に代えて、図5に示すように、載置面11aが水平に設けられた載置部11を設けてもよい。この構成では、作業者が表示パネル40を載置面11a上の所定位置に配置すると、押さえ部材34aに設けられたセンサがそれを検知して、その検知信号に基づいて前記第2の実施形態と同様に、粘着テープ供給手段12等が作動されて不要部45が表示パネル40から除去される。所定位置とは、粘着テープ供給手段32が作用位置に配置された際に、不要部45に粘着テープ13が貼付される位置である。この場合、表示パネル40を所定位置へ案内するガイド部を載置部11に設けてもよい。
○ 図5に示すように、載置面11aが水平に設けられた構成の不要部除去装置30において、粘着テープ供給手段32側が移動する構成に代えて、載置部11が粘着テープ供給手段32に対して斜め方向に移動するとともに、昇降手段34及び押さえ部材34aも載置部11と一体的に同方向へ移動するように構成してもよい。
○ 粘着テープ引取り部として、巻取りリール20を備えた構成に代えて、図6に示すように、例えば、一組のローラ36a,36bで粘着テープ13を引き取り、回収部37に回収する構成としてもよい。巻取りリール20を備えた構成では、巻取りリール20に使用済みの粘着テープ13がある程度巻き取られた段階で巻取りリール20を交換する必要があり、巻取りリール20の交換と、粘着テープ13の先端を巻取りリール20に接着する作業が必要となる。しかし、この構成では、巻取りリール20の交換作業等は不要となる。
○ 粘着テープ13の幅は、不要部45の少なくとも仮止め材44の配置領域と対向する部分の幅があればよく、不要部45の全長を覆う幅に限らない。例えば、図7(a)に示すように、不要部45の全長より粘着テープ13の幅Wが大きくても、図7(b)に示すように、不要部45の全長より粘着テープ13の幅Wが小さくてもよい。また、粘着テープ13の幅Wが不要部45の全長以上であっても、図7(c)に示すように、不要部45が粘着テープ13からはみ出す状態で貼付するようにしてもよい。
○ 仮止め材44は不要部45を一時的に電極端子43aに触れない状態に保持する機能があればよい。従って、仮止め材44は1箇所に限らず、複数箇所(例えば、図7(c)に示すように2箇所)に設けてもよい。また、複数箇所の場合、仮止め材44の配置間隔を適宜変更してもよい。
○ 粘着テープ13のロール13aと巻取りリール20とを同じ形状として、使用済みの粘着テープ13が巻き取られた巻取りリール20を粘着テープ送出し部17の被動軸17aに取り付けて、粘着テープ13を再利用してもよい。
○ 粘着テープ13に付着された不要部45を粘着テープ13から剥離する手段として、加熱手段14を設けずに剥離手段15のみを設けてもよい。しかし、加熱手段14を設けることにより、不要部45を粘着テープ13から容易に除去することができる。
○ 加熱手段14及び剥離手段15を設けずに、不要部45が付着したままの状態で使用済みの粘着テープ13を回収するようにしてもよい。
○ 前記実施形態では不要部45の幅が1〜3mm程度と狭い場合について説明したが、不要部45の幅は表示パネル40の大きさによってはその大きさが3mmより大きくなるものもある。その場合でも、テープガイド19aの曲率半径が不要部45の幅の2/3以下であれば、支障無く不要部45に粘着テープ13を貼付することができる。
○ 粘着テープ13を案内するテープガイド19aは先端が湾曲面に形成された板材に限らず、ローラであってもよい。
○ 第1の実施形態において、載置部11上に載置された状態から表示パネル40が粘着テープ13から離れる方向に予め設定された距離以上相対移動したことを検知する検知手段22を設けずに、作業者が表示パネル40を移動させる毎に、作業者が粘着テープ引取り部18の駆動スイッチをオン操作する構成としてもよい。
○ 第2の実施形態のように載置部が表示パネル40を搬送可能な構成において、搬送手段は表示パネル40を水平状態で搬送する構成に限らず、表示パネル40を傾斜した状態で搬送する構成としてもよい。
○ 第2の実施形態のように載置部が表示パネル40を搬送可能な構成において、搬送手段はベルトコンベア31に限らず、表示パネル40を水平あるいは傾斜した状態で搬送可能な搬送手段であればよい。
○ 載置部11をゴム製に代えて、樹脂製としてもよい。
○ テープガイドは複数に限らず、1個でもよい。
○ 表示パネル40は、不要部45が電極端子形成部43及び第2基板42の切断面のいずれにも擦れ合わない状態で、不要部45に対して相対移動させればよく、必ずしも不要部45に対して斜め方向に相対移動させる必要はない。
○ 表示パネル40は、第1基板41と第2基板42との間に表示部が設けられ、第1基板41の一辺に沿って電極端子形成部43が設けられるとともに、少なくとも第2基板42にガラス基板が使用された構成であればよく、第1基板41はガラス製でなくてもよい。第1基板41は表面が絶縁性の板材あるいはシート材であればよく、例えば、樹脂製、繊維強化樹脂製、あるいは表面が樹脂で中間に金属層やセラミックス層が設けられた積層構成の板材やシート材としてもよい。
○ 表示パネル40は、第1基板41と第2基板42との間に表示部が設けられ、第1基板41の一辺に沿って電極端子形成部43が設けられるとともに、少なくとも第2基板42にガラス基板が使用された構成であればよく、液晶パネルに限らず、例えば、プラズマディスプレイパネル等の表示パネルに適用してもよい。
以下の技術的思想(発明)は前記実施形態から把握できる。
(1)請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記載置部は前記表示パネルを立てた状態で支持可能な載置面を備えている。
(2)前記技術的思想(1)に記載の発明において、前記載置部は前記載置面に立てた状態で載置された表示パネルが載置面に平行な状態で前記粘着テープ供給手段から離れる方向へ移動するのを規制する規制面を備えている。
(3)請求項2〜請求項6のいずれか一項に記載の発明において、前記載置部は前記表示パネルを前記第2基板側が上になる状態で水平状態で支持可能な載置面を備えており、前記載置部の上方には前記載置面に載置された前記表示パネルの前記第2基板を前記第1基板側へ押圧可能な押さえ部材が、前記第2基板を前記第1基板側へ押圧する作用位置と、前記押さえ部材と前記載置面との間における前記表示パネルの移動を許容する退避位置とに移動可能に設けられている。
(4)前記技術的思想(3)に記載の発明において、前記載置部は前記表示パネルを搬送可能に構成されている。
第1の実施形態における不要部除去装置の模式側面図。 表示パネルの模式斜視図。 作用を説明する模式側面図。 第2の実施形態における不要部除去装置の模式側面図。 別の実施形態における不要部除去装置の模式部分側面図。 別の実施形態における不要部除去装置の模式部分側面図。 (a),(b),(c)は別の実施形態における粘着テープの幅と不要部の長さとの関係を示す模式図。 (a),(b),(c)は従来技術を説明する表示パネルの模式斜視図。 別の従来技術における不要部除去装置の模式側面図。 (a)は不要部と第2基板の分断状態を示す模式図、(b)は表示パネルの模式斜視図。
符号の説明
W…幅、10,30…不要部除去装置、11…載置部、12,32…粘着テープ供給手段、13…粘着テープ、14…加熱手段、15…剥離手段、17…粘着テープ送出し部、18…粘着テープ引取り部、19a,19b,19c…テープガイド、22,35…検知手段、31…載置部としてのベルトコンベア、40…表示パネル、41…第1基板、42…第2基板、43…電極端子形成部、44…仮止め材、45…不要部。

Claims (6)

  1. 第1基板と第2基板との間に表示部が設けられ、前記第1基板の一辺に沿って電極端子形成部が設けられるとともに、少なくとも前記第2基板にガラス基板が使用された表示パネルの製造工程において、前記第2基板の前記電極端子形成部と対向する部分に設けられて、かつ第2基板から分断されるとともに前記電極端子形成部と間に粘着性の仮止め材を介して保持された不要部を除去する表示パネルの不要部除去方法であって、
    前記不要部の少なくとも前記仮止め材の配置領域と対向する部分に粘着テープを貼付した後、前記表示パネルを、前記不要部が前記電極端子形成部及び前記第2基板の切断面のいずれにも擦れ合わない状態で、前記不要部に対して相対移動させる表示パネルの不要部除去方法。
  2. 第1基板と第2基板との間に表示部が設けられ、前記第1基板の一辺に沿って電極端子形成部が設けられるとともに、少なくとも前記第2基板にガラス基板が使用され、かつ前記第2基板の前記電極端子形成部と対向する部分に、前記電極端子形成部と間に粘着性の仮止め材を介して保持された不要部を備えた表示パネルを載置可能な載置部と、
    前記表示パネルが前記載置部に載置された状態において、前記表示パネルの不要部の少なくとも前記仮止め材の配置領域と対向する部分に、粘着面が当接可能な状態で粘着テープを供給する粘着テープ供給手段と
    を備えた表示パネルの不要部除去装置。
  3. 前記粘着テープ供給手段は、粘着テープ送出し部と、粘着テープ引取り部と、前記粘着テープ送出し部から送りだされて前記粘着テープ引取り部に引き取られるまでの粘着テープをガイドする1以上のテープガイドとを備え、前記テープガイドの一つは、前記載置部に載置された状態の前記表示パネルの不要部と対向可能な位置に設けられている請求項2に記載の表示パネルの不要部除去装置。
  4. 前記不要部と対向可能な位置に配置されているテープガイドは、前記不要部と対向する部分のガイド面の曲率半径が前記不要部の幅の2/3以下に形成されている請求項3に記載の表示パネルの不要部除去装置。
  5. 前記載置部上に前記表示パネルが載置された状態から該表示パネルが前記粘着テープから離れる方向に予め設定された距離以上相対移動したことを検知する検知手段を備え、前記検知手段の検知信号に基づいて前記粘着テープ引取り部が駆動される請求項3又は請求項4に記載の表示パネルの不要部除去装置。
  6. 前記不要部と対向可能な位置に設けられているテープガイドと、粘着テープ引取り部との間の前記粘着テープの移動経路の途中に、前記粘着テープを加熱して粘着剤の粘着性を低下させる加熱手段と、前記加熱手段で加熱された後の粘着テープに付着している不要部を粘着テープから剥離する剥離手段とを備えている請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載の表示パネルの不要部除去装置。
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