JP2006223407A - 景品獲得ゲーム機の景品載置台 - Google Patents
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Abstract
【課題】景品の置かれた位置や角度を変更でき、長時間にわたって遊戯性を維持できるクレーンゲーム機の景品載置台を提供する。
【解決手段】軟質材料からなる円形又は略円形シートを、景品載置台に回転可能に備えたことを特徴とする。
前記円形または略円形のシートはクレーンゲーム機の景品載置台の外縁部に設けられた壁面に沿って上方へ屈曲してもよい。
前記円形または略円形のシートは前記景品載置台に設けられたスリットより、略鉛直方向に垂れ下がってもよい。
景品載置台の上面が、水平面に対し、10°以上かつ30°以下の角度を有してもよい。
前記円形又は略円形のシートの下部に凹凸状構造が設けられていてもよい。
【選択図】図1
【解決手段】軟質材料からなる円形又は略円形シートを、景品載置台に回転可能に備えたことを特徴とする。
前記円形または略円形のシートはクレーンゲーム機の景品載置台の外縁部に設けられた壁面に沿って上方へ屈曲してもよい。
前記円形または略円形のシートは前記景品載置台に設けられたスリットより、略鉛直方向に垂れ下がってもよい。
景品載置台の上面が、水平面に対し、10°以上かつ30°以下の角度を有してもよい。
前記円形又は略円形のシートの下部に凹凸状構造が設けられていてもよい。
【選択図】図1
Description
本発明は、クレーンゲーム機に備えられたキャッチャーの把持アームによって掴み取る菓子や玩具等の景品が載置される、景品載置台に関する。
クレーンゲーム機は、透明樹脂等で囲まれた筐体内のプレイフィールド内に設けられる景品載置台にプレイヤーから見えるように載置された玩具や菓子等の景品を、プレイヤーが操作できるキャッチャーに備えられる把持アームにより掴み取って、景品取り出し口へ投下するように構成されており、ゲームセンターなどの遊戯施設において広く楽しまれている。
クレーンゲーム機におけるキャッチャーは、景品を把持する一対の把持アームを備え、クレーンゲーム機のプレイヤーの操作により、プレイフィールド内で目的の景品直上に移動される。そして把持アームが開いた状態で下降して把持アームが閉じ、景品を把持する。うまく景品を把持できた場合、景品は景品取出口に投下され、プレイヤーは当該景品を獲得できるのである。
ところで、クレーンゲーム機において景品獲得の成否を大きく左右する要素に、景品のプレイフィールド内における位置及び景品がプレイフィールド内に置かれている向きがある。
キャッチャーにはある程度の大きさがあり、またそのプレイフィールド内での可動範囲にも制約があるため、たとえば景品が景品載置台の隅部分や端部分に載置されているためにキャッチャーの把持アームで景品を全く把持できない場合や、あるいは景品の重心付近を把持することができない場合など、景品を獲得することが不可能な場合が生じていた。一般に、クレーンゲーム機のキャッチャーの可動範囲は、実際にゲームをプレイして初めてわかるものであり、前記のような事態はプレイヤーの不信感を招きかねない。
また、クレーンゲーム機に備えられたキャッチャーは通常、水平方向及び上下方向に移動できるように構成されるため、キャッチャーの把持アームは、キャッチャーの移動にかかわらず常に一定の方向を保つことになる。そうすると、特にぬいぐるみ等の大型景品を把持しようとする際には首部等のくびれた部分を把持することが必要となるが、景品の載置されている角度によっては、このように把持することが全く不可能な場合がある。
したがって、多くの景品を載置台に載置しても、前記のように把持の容易な景品は短時間に獲得され、把持が困難または不可能な景品ばかりとなって、プレイヤーの遊戯意欲をそいでしまう結果となる。
人手によって景品の向きを頻繁に変化させることで上記課題を解決できる可能性はあるものの、ゲームセンター等の遊戯施設で人手に頼る作業を頻繁に行うことは、費用の点及び遊技機の稼働率を低下させる点において現実的ではない。
上記のような課題に対して、特開平6−225973号公報には、クレーンゲーム機のキャッチャーを水平2方向及び上下方向のみならず、キャッチャーを水平面内で回転させることを可能にする発明が開示されている。
前記発明では、キャッチャーが水平面内で回転することにより把持アームの方向も変化するので、景品の載置された向きのいかんに関わらず景品の獲得可能性があり、よって、プレイヤーの遊戯意欲を維持できる。また、景品の向きを人手によって変化させる必要もなく、遊技機の稼働率も向上する。
しかし、キャッチャーの把持アームで景品を把持する際は、景品の微妙な位置を狙ってキャッチャーを停止させるためにプレイヤーは把持アームと景品の位置関係がよく視認できることを好む。把持アームと景品の位置関係をもっとも的確に把握することが可能な方向は、把持アーム正面方向または側面方向である。
したがって、キャッチャーが回転可能であり、原理的に任意の景品が獲得可能であってもなお、プレイヤーは、載置台に載置された景品の向きによってプレイ意欲を左右されるのである。つまり、すでに述べた課題は本発明では十分に解決されているとはいえない。
上記課題を解決する別の手段として、特開平6−210064号公報には、景品載置台に景品撹乱手段を設けた発明が開示されている。つまり、景品載置台上に積まれた多数の景品の底部で、突条を設けた円盤を回転させることにより、突条に引っかかった景品の姿勢を変化させるのである。
本発明によれば、景品撹乱手段を動作させることで景品載置台上の景品はさまざまな向きに姿勢を変化させられる。したがって、継続的に景品獲得の可能性があり、よってプレイヤーの遊戯意欲を維持できる。また、景品の向きを人手によって変化させる必要もなく、遊技機の稼働率も向上する。さらに、常にキャッチャーの把持アームを正面方向から視認しながらプレイすることができるので、プレイヤーの遊戯意欲が長時間維持されると考えられる。
しかし、景品撹乱手段による景品の姿勢変化は予測し難く、プレイヤーが自らの意思で景品の姿勢を望む状態に変化させることは困難である。
また、突条を設けた円盤は円形であるため、必然的に矩形のクレーンゲーム機筐体では、景品載置台の一部分の景品にしか景品撹乱効果が有効に機能しない。したがって、事実上景品を載置出来ない無駄なスペースが生じ、載置できる景品の大きさや数量が制限されてしまう。このことは、ゲームセンターなどの遊戯施設が頻繁に景品を補充しなければならないことを意味し、好ましいものではない。
また、突条や円盤の回転により、景品がクレーンゲーム機筐体の壁面に引っかかるなどして突条や円盤の回転範囲から外へ移動してしまうこともある。一度突条や円盤の回転範囲の外に移動してしまった景品は、もはや方向を変化させることは出来ない為、これが偶然にキャッチャーの把持アームで把持しやすい位置及び方向になっていない限り、獲得不可能な景品になってしまう。したがって、本来突条や円盤による景品の方向変化が可能であるにもかかわらず、これが不可能になることでプレイヤーの遊戯意欲を長時間にわたって維持できるものではないという課題があった。
特開平6−225973号公報
特開平7−231983号公報
特開平6−210064号公報
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、プレイヤーが常にキャッチャーの把持アームを正面から視認可能で、大型の景品又は多数の景品を載置しても景品の向きが自由に変更でき、かつクレーンゲーム機の筐体の面積を無駄なく使用できる、クレーンゲーム機の景品載置台を提供することを目的としている。
また、本発明は従来のクレーンゲーム機の景品載置台のような水平面の景品載置台に景品を並べるのみではなく、例えば手前が低く奥側が高くなるような立体的な景品の載置を可能とし、プレイヤーの注目を確保しつつ、なお前記の効果を維持できるクレーンゲーム機の景品載置台を提供することを目的としている。
さらに、本発明は例えば化粧品の外箱のような直方体等の形状であり、従来のクレーンゲーム機のキャッチャーに設けられた把持アームでは把持不可能であった景品をも把持可能とし、クレーンゲーム機の景品の選択範囲を広げ、その遊戯性を益々高めることをも目的としている。
上記の課題を解決するため、本発明の第1の課題解決手段においては、クレーンゲーム機の筐体内に設けられ、外部から視認可能に景品を載置する景品載置台であり、前記載置台は軟質材料からなる円形又は略円形のシートを回転可能な状態で備えることを特徴としている。
本発明の第2の課題解決手段においては、本発明の第1の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートは底部でその径が前記円形又は略円形シートの径より小さな硬質のターンテーブルに固定されていることを特徴としている。
本発明の第3の課題解決手段においては、本発明の第1又は第2の課題解決手段において、前記円形または略円形のシートがクレーンゲーム機の景品載置台の少なくとも1つの外縁部に設けられた壁面に沿って屈曲するように設定されていることを特徴としている。
本発明の第4の課題解決手段においては、本発明の第3の課題解決手段において、前記景品載置台と前記壁面の接続部にテーパー状構造が設けられていることを特徴としている。
本発明の第5の課題解決手段においては、前記第1乃至第4の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートが、クレーンゲーム機の景品載置台の少なくとも1つの外縁部に沿って略鉛直方向に垂れ下がるよう設定されていることを特徴としている。
本発明の第6の課題解決手段においては、本発明の第1乃至第5の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートが、前記景品載置台に設けられた少なくとも1つのスリットより、略鉛直方向に垂れ下がるよう設定されていることを特徴としている。
本発明の第7の課題解決手段においては、本発明の第1乃至第6の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートを備える前記クレーンゲーム機の景品載置台の上面が、水平面に対し、10°以上かつ30°以下の角度を有するように設定されていることを特徴としている。
本発明の第8の課題解決手段においては、前記第1乃至第7の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートを備える前記クレーンゲーム機の景品載置台において、前記円形又は略円形のシートの下部に景品設置台ベースが設けられ、前記景品設置台ベースの上面には凹凸状構造が設けられていることを特徴としている。
本発明の第9の課題解決手段においては、本発明の第8の課題解決手段において、前記凹凸状構造は、その凹部と凸部の高さの違いが、前記クレーンゲーム機のキャッチャーに備えられた把持アーム先端部の厚みよりも大きく設定されていることを特徴としている。
本発明の第10の課題解決手段においては、本発明の第1乃至第9の課題解決手段において、前記円形または略円形のシートは、ゲームが行われる毎にプレイヤーの操作により回転できるようにしてなることを特徴としている。
本発明の第1の課題解決手段においては、クレーンゲーム機の筐体内に設けられ、外部から視認可能に景品を載置する景品載置台であり、前記載置台は軟質材料からなる円形又は略円形のシートを回転可能な状態で備える、クレーンゲーム機の景品載置台としたため、前記景品載置台に載置された景品の位置が、当該クレーンゲーム機のキャッチャーの可動範囲外である場合でも、前記景品載置台を回転することにより当該景品を前記クレーンゲーム機のキャッチャーの可動範囲内に移動することが出来る。
また、前記景品載置台に載置された景品がぬいぐるみ等の大型景品であり、これを獲得するにはその首部などのくびれた部分を把持する必要があるにもかかわらず、当該クレーンゲーム機のキャッチャーの把持アームの取り付けられている向きが悪くこのような把持が不可能な場合においても、前記景品載置台を回転することにより当該景品を前記のような把持を可能とする向きに変化させることが出来る。
また、軟質材料からなる円形又は略円形のシートに載置された景品は、前記円形又は略円形のシートに載置されたまま滑らかに回転するため、プレイヤーが自らの意思で獲得を目指す景品を望む方向に変化させることが出来る。また、それ自体が柔軟性に富む素材からなり、角部やネジなどが無いことから、回転の際に載置された景品を損傷させることも無い。
したがって、円形又は略円形シート上に景品がある限り、プレイヤーの遊戯意欲が維持される。また、ゲームセンターなどの遊戯施設にとっても、頻繁な景品補充や景品の姿勢の変更などの作業が不要となり、人手を要しないばかりかクレーンゲーム機の稼働率も向上するという効果が得られる。
本発明の第2の課題解決手段においては、本発明の第1の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートは底部でその径が前記円形又は略円形シートの径より小さな硬質のターンテーブルに固定されている構成としたため、前記円形又は略円形シートと、前記円形又は略円形シートの下部の景品設置台ベース上面の摩擦を小さくすることが出来る。
つまり、前記円形又は略円形のシートは軟質材料からなるために、重い景品が載置されている場合のように、景品載置台ベース上面との間で大きな摩擦力が生じる状態で回転されると、当該円形又は略円形シートの回転軸部付近に大きなストレスが生じ、当該円形又は略円形シートの破断などの原因となる。
そこで、前記円形又は略円形シートの底面に、その径が前記円形又は略円形のシートの径より小さな硬質のターンテーブルを設け、これと前記円形又は略円形シートを固定する構成とすることで回転軸部付近の大きなストレスを硬質ターンテーブルで吸収することが出来、前記円形又は略円形のシートの破断などを防止できる。
本発明の第3の課題解決手段においては、本発明の第1又は第2の課題解決手段において、前記円形または略円形のシートがクレーンゲーム機の景品載置台の少なくとも1つの外縁部に設けられた壁面に沿って屈曲するように設定されている構成としたため、前記円形または略円形のシートの径を前記クレーンゲーム機の筐体の辺長よりも大きく設定することが出来る。
つまり、クレーンゲーム機の筐体が矩形であるために、円形にならざるを得ない景品載置台の回転部は、クレーンゲーム機のプレイフィールドの一部領域にしか有効でないのであるが、本解決課題手段によれば、クレーンゲーム機のプレイフィールドよりも径の大きな前記円形または略円形のシートのプレイフィールドに平面的に収まらない部分は、プレイフィールドの壁面に沿って上方向などに屈曲して結局プレイフィールド内に収まる。また、前記円形または略円形のシートは軟質材料からなるから、この状態で回転させても適宜位置で前記円形または略円形のシートは屈曲しつつ回転することが出来る。
これにより、クレーンゲーム機の筐体のほとんどの領域を、回転可能な景品載置台とすることが出来る。したがって、景品載置台の隅部に近い位置に載置された景品であっても、その位置や方向を変化させることが出来る。
また、クレーンゲーム機の筐体のほとんどの領域が、回転可能な景品載置台となるのであるから、これの回転によって景品が回転可能領域の外に移動してしまい、位置や方向を変化できなくなるということも防止される。
したがって、クレーンゲーム機の景品載置台上の景品が少なくなってもプレイヤーの遊戯意欲が維持される。また、ゲームセンターなどの遊戯施設にとっても、頻繁な景品補充や景品の姿勢の変更などの作業が不要となり、人手を要しないばかりかクレーンゲーム機の稼働率も向上するという効果が得られる。
本発明の第4の課題解決手段においては、本発明の第3の課題解決手段において、前記景品載置台と前記壁面の接続部にテーパー状構造が設けられている構成としたため、前記円形または略円形のシートが前記壁面部で急激に折り曲げられることによって、割れや破れが生じることが防止される。
また、前記円形または略円形のシート上の景品がテーパー状構造による傾斜によって前記円形または略円形のシート上で滑り落ちるまたは転がり落ちるなどして中央部に移動する効果がある。これは、テーパー状の構造が無い場合に、景品が前記壁面に引っかかることにより、景品が前記壁面付近に集中してしまうことを防止する。
以上の通り、前記テーパー状構造により前記円形または略円形のシートの寿命を延ばし、景品を景品載置台中央付近の把持しやすい位置に移動してプレイヤーの遊戯意欲を維持する効果が得られる。
本発明の第5の課題解決手段においては、前記第1乃至第4の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートが、クレーンゲーム機の景品載置台の少なくとも1つの外縁部に沿って略鉛直方向に垂れ下がるよう設定されている構成としたため、前記円形または略円形のシートの径を前記クレーンゲーム機の筐体の辺長よりも大きく設定することが出来る。
また、前記円形または略円形のシートが略鉛直方向に垂れ下がることにより、クレーンゲーム機のプレイフィールドの視界が前記円形または略円形のシートによりさえぎられて見えにくくなるという不具合を回避することが出来る。
つまり、本発明の第3または第4の課題解決手段では、前記円形または略円形のシートが屈曲してクレーンゲーム機のプレイフィールドの壁面を覆うため、景品が前記プレイフィールドの壁面に引っかかることはほとんど無いものの、プレイヤー側のプレイフィールドの壁面にこのような構成を採用すると、屈曲した前記円形または略円形のシートによってプレイヤーの視界をさえぎってしまう。
これでは、クレーンゲーム機のキャッチャーに備えられた把持アームで景品を獲得しようとする際の把持アームと景品の位置関係等を視認することが困難となり、プレイヤーの遊戯意欲を減退させかねない。そこで、本発明の第5の課題解決手段のように、プレイヤー側のプレイフィールドの外縁部では、前記円形又は略円形のシートが、前記外縁部に沿って略鉛直方向に垂れ下がるようにすることが望ましいのである。
本発明の第6の課題解決手段においては、本発明の第1乃至第5の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートが、前記景品載置台に設けられた少なくとも1つのスリットより、略鉛直方向に垂れ下がるよう設定されている構成としたため、本発明の第5の課題解決手段と同様の効果が得られる。
本発明の第7の課題解決手段においては、本発明の第1乃至第6の課題解決手段において、前記円形又は略円形のシートを備える前記クレーンゲーム機の景品載置台の上面が、水平面に対し、10°以上かつ30°以下の角度を有するように設定されている構成としたため、プレイヤーがクレーンゲーム機を見た場合に、景品が載置されている様子が立体的に視認され、プレイヤーの遊戯意欲を大いにかきたてるものである。
本課題解決手段においては、クレーンゲーム機の正面方向で前記景品載置台が低くなっており、奥側で前記景品載置台が高くなっているように設定されていれば、プレイヤーがクレーンゲーム機を正面から見た場合に景品を最良の状態で視認できる点で望ましい。
なお、従来技術に係るクレーンゲーム機でこのような傾斜した景品載置台を採用すると、プレイヤーが景品を獲得しようとしてキャッチャーの把持アームで景品に触るたびに、当該景品が景品載置台の傾斜面に沿って滑り落ちるまたは転がり落ちるなどして、結局景品が景品載置台の低部に集中してしまうという課題が容易に予想される。
しかし、本発明の第1乃至第6の課題解決手段を本課題解決手段と併用することで、景品載置台に載置された景品は前記円形又は略円形のシートの回転により自然と景品載置台の各部に位置することになる。
なお、景品載置台の上面と水平面がなす角度は小さすぎるとプレイヤーに景品が立体的に載置されていることが視認されにくく、プレイヤーの注目を得る効果が不十分となる。しかし、前記角度が大きすぎると、景品載置台が静止状態にあっても、その上に載置された景品が滑り落ちる又は転がり落ちるなどしがちとなる。従って、前記角度は10°以上30°以下に設定することが好ましい。
本発明の第8の課題解決手段においては、前記第1乃至第7の課題解決手段において、前記円形又は略円形シートを備える前記クレーンゲーム機の景品載置台において、前記円形又は略円形のシートの下部に景品設置台ベースが設けられ、前記景品載置台ベースの上面には凹凸状構造が設けられている構成としたため、直方体形状のように通常はクレーンゲーム機のキャッチャーに備えられる把持アームでは把持が不可能な景品を把持できるようになる。
つまり、直方体形状等の景品では、平面状の景品載置台に載置されると、前記景品の一面が前記景品載置台と密着し、前記把持アームが前記景品と前記景品載置台の間に入り込むことが出来ず、したがってこのような形態の景品は通常、クレーンゲーム機のキャッチャーに備えられる把持アームでは把持が不可能なのである。
しかし、本課題解決手段では、景品載置台ベースの上面に設けられた凹凸状構造に沿って軟質材料からなる前記円形又は略円形のシート上面は凹凸状になる。したがって、前記円形又は略円形のシートに載置された景品は、前記円形又は略円形のシートの回転に伴い凸部に乗り上げる場合があるが、このとき、前記景品と前記円形又は略円形のシートの間に隙間が生じるため、通常はクレーンゲーム機のキャッチャーに備えられる把持アームをこの隙間に差し込むことによってこれら景品が把持可能となるのである。
本課題解決手段により、これまでクレーンゲーム機の景品として採用することが困難であった直方体形状等の景品を採用できるようになり、クレーンゲーム機の魅力を益々高めることが出来る。なお、直方体形状の景品の例として、例えば梱包箱に収納された化粧品類などが考えられ、これまでクレーンゲーム機への興味が比較的少なかった客層の遊戯意欲を喚起することが可能となる。
本発明の第9の課題解決手段においては、本発明の第8の課題解決手段において、前記凹凸状構造は、その凹部と凸部の高さの違いが、前記クレーンゲーム機のキャッチャーに備えられた把持アーム先端部の厚みよりも大きく設定されている構成としたため、本発明の第8の課題解決手段の効果が安定して発揮される。
本発明の第10の課題解決手段においては、本発明の第1乃至第9の課題解決手段において、前記円形または略円形のシートは、ゲームが行われる毎にプレイヤーの操作により回転できるようにしてなる構成としたため、クレーンゲーム機の景品獲得の戦略性が高まり、プレイヤーの遊戯意欲をかきたてることができる。
以下、図面により本発明を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る景品載置台を備えたクレーンゲーム機の説明図である。クレーンゲーム機1においては、その天井部に設けられた図示しないクレーン機構により、キャッチャー2が吊下され、水平2方向及び上下方向にプレイヤーの操作により移動される。景品載置台を構成する軟質材料からなる円形又は略円形のシート9上には景品が載置される。なお、前記円形または略円形のシートは、軟質ビニル樹脂やシリコン樹脂製とすると良い。後者の場合は、紫外線処理等の表面処理を行うことにより、摩擦を少なくすることが好ましい。プレイヤーは、操作パネル6に備えられる押下ボタンなどを操作して、前記キャッチャーを操作し、前記景品をキャッチャーの備える把持アームで把持し、景品取り出し口4へ投下する。すると、前記景品は景品払出口5より取り出される。
前記円形又は略円形シートは、図2に示されるように硬質材料よりなるターンテーブル11に貼付される。貼付方法は任意であるが、接着剤や両面テープを用いることができる。ネジ止めでも良いが、ネジに景品が引っかからないよう注意を要する。前記ターンテーブルは、金属や硬質樹脂又は木材等で作ることができ、モーター12の回転軸に固定され、モーターの回転によって前記円形又は略円形のシートとともに回転する。このとき、前記円形又は略円形のシートは、プレイフィールド壁面8に沿って屈曲しかつ前記プレイフィールド壁面に当接しつつ回転することになる。また、同時に前記円形又は略円形のシートは景品載置台ベースに設けられたスリット10部で屈曲し、鉛直下方向に垂れ下がりつつ、回転する。
なお、前記モーターの回転はプレイヤーの操作により行われるようにしても、又はゲーム毎に自動的に一定時間だけ回転するなどとしても良い。ただし、クレーンゲーム機運用の効率性の観点より、前者の場合においてはプレイヤーが回転操作できる時間または回転角度に制限を設けることが好ましい。
さて、図1に示した本発明の一実施例に係る景品載置台を備えたクレーンゲーム機であれば、景品載置台に載置された景品の位置や向きが悪く、キャッチャーに設けられた把持アームによって把持し難い場合であっても、前記の通り円形又は略円形のシートを回転することで該景品の位置や角度を把持しやすい状態とでき、このとき景品が円形又は略円形のシート上から外へ移動してしまいその後の移動ができない状態となることも無く、またプレイヤーが常に正面から把持アームを視認しつつプレイすることができる為、プレイヤーの遊戯意欲がこれまでのクレーンゲーム機に無く長期間にわたって持続する。
図4は、本発明の一実施例に係る景品載置台を備えるクレーンゲーム機の断面図を示している。本実施例では、景品載置台ベース7とプレイフィールド壁面8の接部にテーパー状構造13が設けられ、これにより円形又は略円形シート9は図のように緩やかに曲げられるため、回転時に生じる曲げによるストレスを緩和することが出来る。
図3に示す例のように、テーパー状構造を設けなくとも本発明はその効果を十分奏するが、図に示すとおり、強い曲げを受けることがあるので、円形又は略円形シート9は耐久性などを考慮して選定されなければならない。
図5は、本発明の一実施例に係る景品載置台を備えるクレーンゲーム機の断面図を示している。本実施例では、円形又は略円形シートは景品載置台ベース7の端面より垂れ下がっている。
円形又は略円形シート上に載置された景品はシートの回転により、前記載置台ベース7の端面方向へ移動される場合があるが、プレイフィールドカバー14に引っかかって停止するため、前記載置台ベース端面より落下することは無い。
なお、前記プレイフィールドカバーは透明素材、例えばアクリル樹脂からなることが、プレイヤーから景品を視認できる点で好ましい。
プレイヤーは、クレーンゲーム機の操作パネル6の前(図では左側)に立って、クレーンゲーム機を操作するのであるから、本実施例のように手前が低くなった景品載置台上に載置された景品はプレイヤーからの視認性が極めてよい。
図7は、本発明の一実施形態に係る景品載置台の構造を説明する説明図である。本実施例では、景品載置台ベース7上に凸状構造15が適宜設けられ、その上に軟質材料よりなる円形又は略円形シート9が図示しないモーターの回転軸に回転可能に取り付けられている。
前記円形又は略円形シートは軟質材料よりなるから、図9に示すように凸状構造に沿ってその上面に凹凸が生じる。そうすると、同図中の箱状景品16のように、底面に隙間が生じるため、キャッチャーの把持アームをこの隙間に差し込んで当該景品を把持できる。
また、景品載置台ベースに凸状構造を設ける代わりに、掘り込み等の凹状の構造を設けても同様の効果が得られる。
なお、前記隙間に把持アームを差し込めるようにするため、景品載置台ベースに設ける凹凸の高さの違いは、把持アームの厚み以上とすることが好ましい。
前記凸状構造や凹状構造が無い景品載置台ベースでは、図8に示すように箱状景品16と円形又は略円形シートが密着してしまい、当該景品を把持アームにて把持することはほとんど不可能である。化粧品を始め、梱包箱などの箱状形態をした魅力的な景品は数多く、このような景品を採用できる本実施例に係る景品載置台を備えるクレーンゲーム機の集客力の高さは明らかである。
以上のように、本発明はクレーンゲーム機に広く適用可能であり、その遊戯性を大いに向上できるものである。
1 本発明に係る景品載置台を備えたクレーンゲーム機筐体
2 キャッチャー
3 把持アーム
4 景品取り出し口
5 景品払い出し口
6 操作パネル
7 景品載置台ベース
8 プレイフィールド壁面
9 円形又は略円形のシート
10 スリット
11 ターンテーブル
12 モーター
13 テーパー状構造
14 プレイフィールドカバー
15 凸状構造
16 箱状景品
2 キャッチャー
3 把持アーム
4 景品取り出し口
5 景品払い出し口
6 操作パネル
7 景品載置台ベース
8 プレイフィールド壁面
9 円形又は略円形のシート
10 スリット
11 ターンテーブル
12 モーター
13 テーパー状構造
14 プレイフィールドカバー
15 凸状構造
16 箱状景品
Claims (10)
- クレーンゲーム機の筐体内に設けられ、外部から視認可能に景品を載置する景品載置台であり、前記景品載置台は軟質材料からなる円形又は略円形のシートを回転可能な状態で備えることを特徴とする、クレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記円形又は略円形のシートは底部でその径が前記円形又は略円形シートの径より小さな硬質のターンテーブルに固定されていることを特徴とする、請求項1記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記円形または略円形のシートがクレーンゲーム機の景品載置台の少なくとも1つの外縁部に設けられた壁面に沿って屈曲するように設定されていることを特徴とする、請求項1または請求項2記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記景品載置台と前記壁面の接続部にテーパー状構造が設けられていることを特徴とする、請求項3記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記円形又は略円形のシートが、クレーンゲーム機の景品載置台の少なくとも1つの外縁部に沿って略鉛直方向に垂れ下がるよう設定されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記円形又は略円形のシートが、前記景品載置台に設けられた少なくとも1つのスリットより、略鉛直方向に垂れ下がるよう設定されていることを特徴とする、請求項1乃至請求項5記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記円形又は略円形のシートを備える前記クレーンゲーム機の景品載置台の上面が、水平面に対し、10°以上かつ30°以下の角度を有するように設定されていることを特徴する、請求項1乃至請求項6記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記円形又は略円形のシートを備える前記クレーンゲーム機の景品載置台において、前記円形又は略円形のシートの下部に景品設置台ベースが設けられ、前記景品設置台ベースの上面には凹凸状構造が設けられていることを特徴とする、請求項1乃至請求項7記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記凹凸状構造は、その凹部と凸部の高さの違いが、前記クレーンゲーム機のキャッチャーに備えられた把持アーム先端部の厚みよりも大きく設定されていることを特徴とする、請求項8記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
- 前記円形または略円形のシートは、ゲームが行われる毎にプレイヤーの操作により回転できるようにしてなることを特徴とする、請求項1乃至請求項9記載のクレーンゲーム機の景品載置台。
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---|---|---|---|
JP2005038486A JP2006223407A (ja) | 2005-02-15 | 2005-02-15 | 景品獲得ゲーム機の景品載置台 |
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ID=36985290
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Country Status (1)
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009172299A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Taito Corp | ゲーム機 |
JP2010046176A (ja) * | 2008-08-20 | 2010-03-04 | Copcom Co Ltd | メダルゲーム機 |
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JP2013220259A (ja) * | 2012-04-18 | 2013-10-28 | Taito Corp | ゲーム装置 |
-
2005
- 2005-02-15 JP JP2005038486A patent/JP2006223407A/ja active Pending
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