JP2006222455A - 半導体装置及び電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレンチ絶縁ゲート型IGBTの電気的特性を向上する。
【解決手段】隣り合う絶縁ゲート間の間隔が狭い領域(領域La)と広い領域(領域Lb)を設け、広い間隔の領域においては、p型ベース層(4)よりも深い、p型ウェル層(9)が設けられる。
【効果】隣り合う絶縁ゲート間の間隔が狭い領域(領域La)と広い領域を設けながらも、耐圧が低下しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体装置に関わり、特に、トレンチ絶縁ゲート構造を有する絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ、及び、それを利用した電力変換装置に関する。
従来より電力用半導体素子として絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ(以下IGBTと略記)が知られている。IGBTは、オン動作時にpnpトランジスタが作動し、伝導度変調を起こすので、オン電圧を低くできるという利点を有する。しかし、トランジスタ動作であるため、サイリスタ動作に比べ伝導度変調が十分でなく、GTOサイリスタ等に比べてオン電圧が高い。
近年、電力用半導体素子として、トレンチ絶縁ゲート型IGBTが注目され始めている。トレンチ型IGBTは絶縁ゲートが半導体に埋め込まれた構造をしている。基本的構成として、まず、高抵抗のn型ベース層の一方の面に、n型バッファ層を挟んでp型コレクタ層が形成されている。n型ベース層の他方の面側にはp型ベース層が形成されている。p型ベース層には、平面形状がストライプ状をなす複数本の同じ形状を有するトレンチゲート電極が形成されている。トレンチゲート電極は電極とその周囲を絶縁膜で覆われた形状をしている。したがって、トレンチゲート電極の側壁が、MOSのチャネルとなる構造をしている。
トレンチ絶縁ゲート型IGBTは、絶縁ゲートをプレーナーIGBTに比して、密に形成することができる結果、チャネル幅が広く、チャネル抵抗が低い。そのため従来のプレーナーIGBTに比べて、低いオン電圧(オン電圧:コレクタ−エミッタ間飽和電圧)が得られる。
しかし、トレンチ絶縁ゲート型IGBTはチャネル幅の増大とともに飽和電流が大きくなり、短絡耐量が低くなる。
また、トレンチ絶縁ゲートを採用した構造が特開平5−243561 号公報において記載されている。これはホールのn型ベース層への注入効果を高める構造を採用している。具体的には、等間隔または、幅広に形成されたトレンチ絶縁ゲートを有するトレンチ絶縁ゲート型IGBTにおいて、トレンチ絶縁ゲートの側壁に形成するチャネルの数を減らし、チャネル幅を狭くする。さらに、他方の面に位置する、チャネルを形成していない側のp型ベース層は絶縁膜で覆い、主電極と隔離してある。この構造が、注入効果を高め、サイリスタに近い伝導度変調が得られるといわれている。その結果、チャネル抵抗は増加するが、n型ベース層での抵抗が低くなり、低いオン電圧が得られる。しかし、ゲートの入力容量が大きく、そのため、スイッチングが遅いため、特に高周波においてスイッチング損失が大きいという問題がある。また、駆動電力が大きいという問題もある。
こういった問題を解決する構造が、特開平10−178176号公報に記載されている。この構造の特徴は、チャネルを形成しない方のゲートの間隔が、形成した方の間隔より広く、それらが繰り返されていることである。
これにより、ゲート入力容量,スイッチング損失,駆動電力の低減が可能になる。しかし、十分な低損失化のためには、チャネルを形成しない方のゲートの間隔を広く取らなければならず、素子の耐圧が低下する問題がある。
特開平5−243561号公報 特開平10−178176号公報
本発明は、上記のような問題点を考慮してなされたものであり、電気的特性を向上できるトレンチ絶縁ゲート型の半導体装置を提供する。
本発明による半導体装置は、第1導電型の第1半導体層と、第1半導体層と隣接する第2導電型の第2半導体層と、第2半導体層と隣接する第1導電型の第3半導体層と、第3半導体層を貫き、第2半導体層に達する複数の絶縁ゲートと、を備える。さらに、本半導体装置は、隣り合う絶縁ゲート間の領域であって、互いに隣接する第1領域及び第2領域を有し、第1の領域における第3半導体層内において、絶縁ゲートに接する第2導電型の第4半導体層を備える。第1の領域における第3半導体層及び第4半導体層には、第1主電極の主電極が電気的に接続する。また、第1半導体層には、第2主電極が電気的に接続する。ここで、第2領域における隣り合う絶縁ゲート間の間隔Lbは、第1領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔よりも大きい。Lb/La>1とすることにより、低オン電圧を確保しながら飽和電流密度が低減される。低オン電圧のためには、6≧Lb/
La≧2が好ましい。なお、La≦5μmが好ましい。
好ましくは、第2領域において、第3半導体層よりも深い、第1導電型の第5半導体層が設けられる。この第5半導体層によれば、第2領域における隣り合う絶縁ゲート間の間隔を第1領域における隣り合う絶縁ゲート間の間隔より大きくしても、耐圧があまり低下しない。
本発明による上記の半導体装置は、第3半導体層よりも深い、第1導電型の第5半導体層が設けられるので、第2領域における隣り合う絶縁ゲート間の間隔を第1領域における隣り合う絶縁ゲート間の間隔より大きくすることで、飽和電流密度を低減し短絡耐量を向上する効果、あるいは、オン電圧または電力損失を低減する効果を備えることができる。但し、十分な短絡耐量を得るためには、飽和電流密度が1000A/cm2 以下であることが好ましい。また、オン電圧または電力損失を低減するためには、第2領域の第3半導体層及び第5半導体層と第1主電極とが、絶縁膜によって絶縁されていることや、さらに、第1領域の第3半導体層と第2領域の前記第3半導体層とが分離されていることが好ましい。また、第1領域において、第2半導体層が、第1半導体層側の第1部分と、第1部分よりも高不純物濃度の第3半導体層側の第2部分とを有することも、オン電圧または電力損失の低減に有効である。他方、ターンオフ損失の低減やターンオフ時間の短縮等のようなターンオフ性能の向上のためには、第5半導体層と第1主電極との間にツェナーダイオードが接続されることが好ましい。これにより、ターンオフ時に高電圧が印加されると、ツェナーダイオードがブレークオーバーして電流が流れることにより、深い第5半導体層から、半導体装置内の蓄積キャリアが引き抜かれる。このため、ターンオフ性能が向上する。
なお、本発明による上記の半導体装置において、第1導電型及び第2導電型は、p型またはn型であり、互いに反対導電型である。絶縁ゲートとしては、第3半導体層を貫き第2半導体層に達する溝を形成し、溝内の側壁及び底面を覆う絶縁膜によって絶縁されるゲート電極が溝内に形成されるような、いわゆるトレンチ溝内に形成されるトレンチ絶縁ゲートなどが適用できる。また、第2半導体層が、第1半導体層と接触する第1部分と、第1部分よりも低不純物濃度の第3半導体層側の第2部分とを有していてもよい。なお、この第1部分は、いわゆるバッファ層に相当する。
上述した構成の内、次の構成a,b,cは、第5半導体層の有無に関わらず、それぞれ単独でもその効果を示す。
a.第2領域の第3半導体層と、第1主電極とが、絶縁膜によって絶縁され、かつ第1領域の第3半導体層と第2領域の第3半導体層とが分離されている、
b.第1領域において、第2半導体層が、第1半導体層側の第1部分と、第1部分よりも高不純物濃度の第3半導体層側の第2部分とを有する、
c.第2領域の第3半導体層と第1主電極との間にツェナーダイオードが接続され、好ましくはさらに、第2領域の第3半導体層と第1主電極とが絶縁膜によって絶縁される。
すなわち、これらの各構成は、第1導電型の第1半導体層と、第1半導体層と隣接する第2導電型の第2半導体層と、第2半導体層と隣接する第1導電型の第3半導体層と、第3半導体層を貫き、第2半導体層に達する複数の絶縁ゲートと、隣り合う絶縁ゲート間の領域であって、互いに隣接する第1領域及び第2領域と、第1領域における第3半導体層内において、絶縁ゲートに接する第2導電型の第4半導体層と、第1領域において、第3半導体層及び第4半導体層に接触する第1主電極と、第1半導体層に接触する第2主電極と、を備え、第2領域における隣り合う絶縁ゲート間の間隔が、第1領域における隣り合う絶縁ゲート間の間隔よりも大きい半導体装置に適用されて、各々単独で効果を生じる。
本発明による半導体装置は、半導体スイッチング素子のオン・オフによって電力の変換行う電力変換装置に用いることができる。この電力変換装置は、一対の直流端子と、直流端子間に接続され、複数の半導体スイッチング素子が直列接続される複数の直列接続回路と、複数の直列接続回路の各直列接続点に接続される複数の交流端子と、を備える。そして、これら複数の半導体スイッチング素子を本発明による半導体装置とする。このような電力変換装置によれば、電力変換装置の信頼性や効率を向上することができる。なお、電力変換装置としては、直流電力を交流電力に変換するインバータや、交流電力を直流電力に変換するコンバータなどがある。
本発明によれば、高性能のトレンチ絶縁ゲート型IGBTを実現できる。
図1は本発明の第1の実施例であり、トレンチ絶縁ゲート型IGBTのセルの断面図である。
このトレンチ絶縁ゲート型IGBTは高抵抗のn型ベース層1(第2半導体層)の一方の面に、n型ベース層1よりも高不純物濃度のn型バッファ層3を挟んでp型コレクタ層2(第1半導体層)が形成される。n型ベース層1の他方の面側にはp型ベース層4(第3半導体層)が形成される。
p型ベース層4には、平面形状がストライプ状をなす複数本の同じ形状を有するトレンチ絶縁ゲート電極7(絶縁ゲート)が、n型ベース層1に達する深さに形成してある。トレンチ絶縁ゲート電極7は、p型ベース層4の表面からn型ベース層1まで達する溝内にゲート電極が埋め込まれ、ゲート電極の周囲が絶縁膜で覆われた形状をしている。これらのトレンチ絶縁ゲート電極7は隣り合うトレンチ絶縁ゲートの相互間隔が、狭いLaと広いLbが交互に繰り返す構造を有している。なお、本実施例は、トレンチ溝の側壁を基点にして相互間隔を示しているが、トレンチ絶縁ゲートの幅方向の中心を基点にしても良い。
領域La内にはトレンチ絶縁ゲートに接して、p型ベース層4よりも高不純物濃度のn型ソース層5(第4半導体層)が平面形状がストライプ状に不純物拡散によって形成される。これにより、p型ベース層4の側面がトレンチゲート電極7により制御されるチャネル領域となるnチャネルMOSFET部が構成される。また、領域Laにはn型ソース層5に挟まれてp型ベース層4よりも高不純物濃度のp+ 層6がn型ソース層5より深く形成される。
領域Lb内には、領域Laと同じ深さでp型ベース層4が領域Laにおけるp型ベース層とは分離されるように形成されるとともに、p型ベース層4の中央部にp型ウェル層9(第5半導体層)が、p型ベース層4よりも深く、かつトレンチ絶縁ゲート電極7と同等か、あるいはそれより深く(Lc≧0)なるように形成される。また、トレンチゲート電極7の底部におけるトレンチゲート電極7とp型ウェル層9の距離Leは、素子の耐圧が低くならないような広さに設定している。
主電極10(エミッタ電極,第1主電極)は、La内において、n型ソース層5とp+ 層6に同時に接触する。他の主電極11(コレクタ電極,第2主電極)はp型コレクタ層2に接触する。領域Lbにおいて、主電極10は、絶縁膜によってp型ベース層4及びp型ウェル層9と絶縁されている。
本実施例の動作は以下の通りである。主電極11の電位を主電極10の電位より高く、かつ、トレンチ絶縁ゲート電極7の電位が主電極10より高くなるように電圧を印加する。トレンチ絶縁ゲート電極7の電圧が閾値電圧を越えるとp型ベース層4のゲート絶縁膜と接する表面にnチャネルが形成し、n型ソース層5からチャネルを介してn型ベース層1に電子が流れ込み、オンする。この際、p型コレクタ層2からホールがn型ベース層1に注入され、n型ベース層1で伝導度変調が生じる。本実施例では、領域Lbにチャネルが形成されないために、深い伝導度変調が生じる。このため、本実施例の素子は、低オン電圧の特徴を持つ。さらに、La<Lbとすることにより、ゲートの占める面積が低減されるのでゲート入力容量を小さくできる。なお、本実施例においては、主なる導通領域はLa領域であるが、p型コレクタ層2が領域Laから領域Lbへ延びているので、領域
Lbにおけるp型コレクタ層2からもホールがn型ベース層1へ注入される。このホールも伝導度変調に寄与する。なお、主電極11が、領域Lbにおいてもp型コレクタ層2とオーミック接触しているので、より多くのホールが、領域Lbのp型コレクタ層2から注入される。
チャネル抵抗は、ほぼチャネル幅の広さに反比例する。本実施例では、従来のトレンチIGBTに比べてチャネル幅が小さくなり、チャネル抵抗が増加する。しかし、本実施例の構造をとることにより、n型ベース層1のオン電圧が低減し、チャネル抵抗の増加分は相殺される。その結果、ゲートの入力容量が低いにも関わらず、低オン電圧を得ることができる。
オフ状態では、n型ベース層1とp型ベース層4の接合で耐圧を保持する。トレンチ絶縁ゲート7はn型ベース層1内に突出しているので、電界強度はトレンチ絶縁ゲート7の角で強くなる。Lb>Laでは電界強度はLb側が強くなる。高耐圧の素子ほど十分な損失低減及び短絡耐量確保のためには、Lbを広く取ることが有効であるが、素子の耐圧がLb側の電界強度によって決定されるようにLbを広くとると、素子の耐圧が低下してしまう。p型ウェル層9のトレンチ絶縁ゲート7底部からの深さLcを、Lc≧0とし、トレンチ絶縁ゲート7とp型ウェル層9の距離Leを調整すれば、Lb側の電界強度を弱めることができるため、素子の耐圧が低下しない。
負荷短絡状態では、領域La内に位置するnチャネルMOSFETがピンチオフし、主電極
10と主電極11には飽和電流が流れる。飽和電流はチャネル幅の大きさにほぼ比例する。従来のトレンチIGBTに比べてチャネル幅が小さいので、飽和電流が従来のトレンチ絶縁ゲート型IGBTより低くなる。
本実施例では、ゲートの入力容量を低減することができる。また、ゲート絶縁膜の素子における総面積が小さいので、素子の製造歩留まりが向上する利点も同時に有する。
ここで、本実施例と、従来のトレンチ絶縁ゲート型IGBTの比較のため、図2で特性の間隔比(Lb/La)依存性を示す。値は従来のトレンチ絶縁ゲートIGBTを1と規格化し示してある。図にはオン電圧(Von),ゲート入力容量(Cin),飽和電流(Icsat),素子耐圧(VBCEO,VBCEO2)の本実施例の間隔比(Lb/La)依存性を示してある。素子耐圧VBCEO2 は図1のように領域Lbにp型ウェル層9が形成される場合であり、素子耐圧VBCEOはp型ウェル層9が形成されずp型ベース層が連続して形成される場合である。なお、本発明者の検討によれば、オン電圧,ゲート入力容量および飽和電流は、p型ウェル層の有無に関かわらず、図2のような間隔比(Lb/La)依存性を示す。
本発明者の検討によれば、La≦5μmを満たすとき、図2に示す傾向の特性が得られる。Lb/La>1においては、Lb/Laが大きくなるにしたがって、入力容量Cinと飽和電流Icsatが小さくなり、Lb/La=12でほぼ極小となる。すなわち、Lb/
La>1においては、トレンチ絶縁ゲート型IGBTの高速スイッチング性能及び短絡耐量が向上する。しかも12>Lb/La>1においては、オン電圧が低減する。すなわち、12>Lb/La>1においては、低オン抵抗というトレンチ絶縁ゲート型本来の特性が損なわれずむしろ向上されながら、入力容量Cinと飽和電流Icsatが低減する。さらに、6≧Lb/La≧2にすることにより、オン電圧が極小になる。
図2が示すように、図1のIGBTにおいてp型ウェル層9が形成されない場合、Lb/Laを大きくすると素子耐圧VBCEOが低下する。しかし、このような素子耐圧VBCEOの低下が実用上影響がなければ、p型ウェル層9が無くても、上述したようなLb/Laを大きくする効果が発揮される。他方、図2におけるVBCEO2が示すように、p型ウェル層9によれば、Lb/Laを大きくしても素子耐圧はほとんど変化しない。従って、上述したLb/Laによるオン電圧低減がより有効になる。
一般にインバーター装置等の電力変換装置では、事故時の電源短絡に対し、IGBTで電流を遮断することで、インバーター装置の過度の破壊を防止することがなされている。これを実現するには、インバーター装置の容量,電源,電圧によらず、IGBTが短絡状態で10マイクロ秒以上耐えることが求められている。本発明者の検討によれば、本実施例によるIGBTにおいて10マイクロ秒以上を得るようにするには、飽和電流密度を
1000A/cm2 以下にすればよい。例えば600Vの耐圧をもつ素子において、La=3.2μm,Lb=23.2μmのとき、オン電圧は従来のトレンチ絶縁ゲートIGBTよりも低く、ゲートの入力容量は1/3倍と減少し、かつ飽和電流1000A/cm2 とすることができる。
1200Vの耐圧をもつ素子は、Lbをより広くとり、31.8 μmとする。飽和電流は750A/cm2 となる。そのため、この2つの素子は共に短絡耐量を確保するために、最大電流を制限するICなどをIGBTチップ内に集積、又外部には付加する必要がなくなる。その結果、従来のトレンチ絶縁ゲートIGBTに比べて、製造コストが低減できる利点もある。
以上、本実施例のようにトレンチ絶縁ゲートを異間隔に配置し、トレンチ相互間隔の広い方にチャネルを形成し、p型ウェル層をトレンチ相互間隔の広い方に形成する構造とすることで、素子耐圧の低下を伴わず、ゲートの入力容量を従来のトレンチ絶縁ゲートを等間隔に設置したIGBTに比べて低減し、スイッチング損失が小さく、トレンチ絶縁ゲート型IGBTと同等の低オン電圧で、飽和電流が従来のトレンチ絶縁ゲート型IGBTより低い絶縁ゲート型バイポーラトランジスタが実現できる。つまり、本実施例の構造をもつ素子は、素子耐圧の低下を伴わず、高周波領域においても損失の小さい素子が得られる。
図3は本発明の第2の実施例であり、基本構成は第1の実施例と同じである。本実施例では、領域La内に位置するp型ベース層4とn型ベース層1との間に、n型ベース層1より不純物濃度の高いn型半導体層8が設けてある。p型ベース層4の下に均一なn型半導体層8を形成するために、n型半導体層8の一部が、Lb内に及んでもよいし、トレンチ絶縁ゲート7底部より下に及んでもよい。
p型コレクタ層2からn型ベース層1に注入されたホールは、領域La内のn型ソース層5より排出される。ホールの移動経路中のn型半導体層8によって、ホールはp型ベース層4に移動することが制限され、n型半導体層8の近くのn型ベース層1中に蓄積し、伝導度変調が促進される。その結果、オン電圧の低減が図られる。ターンオフ状態では、主電極11に高電圧が印加され、n型半導体層8は空乏化するのでホール通過の障害とはならず、ターンオフ損失は大きくならない。
素子耐圧はn型半導体層8中の不純物濃度に依存する。p型ベース層4とn型半導体層8の接合近傍における電界強度が、n型半導体層8中の不純物濃度に依存するためである。本発明者の検討によると、n型半導体層8中の不純物濃度が高くなるほどオン電圧は低下する。しかし、1×1012/cm2 を超えると、大きく素子耐圧が低下する。したがって、n型半導体層8中のキャリア濃度は1×1012/cm2 以下にすることが望ましい。
図4は本発明の第3の実施例であり、基本構成は第1の実施例と同じである。本実施例では、p型ウェル層9と、主電極10との間に、ツェナーダイオードD1が接続される。
本実施例はp型ベース層4と、主電極10との間に、ツェナーダイオードD1を設けることで、トレンチ絶縁ゲート7と領域Lb内に位置するp型ベース層4の間の電位差の上限を設定することができ、絶縁膜71の耐圧を超えるような電界集中が起こることを防ぐ。また、ターンオフ時、n型ベース層4中のホールはp型ウェル層9を通過し主電極10に流れる。そのため、n型ベース層4中のホールを少なくすることができ、ターンオフ損失を小さくできる。また、領域La内のn型ソース層より排出されるホールを少なくできることからラッチアップを防止できる。
図5は本発明の第4の実施例であり、本発明の第1の実施例に係るトレンチ絶縁ゲート型IGBTのセル及びセル終端の平面図である.図6,図7は、それぞれ図5のA−A′,B−B′の断面図である。
トレンチ絶縁ゲート7のチャネル幅方向(図7参照)にはトレンチ絶縁ゲート7の終端に接し、p型ベース層4と分離されるように、p型ベース層4と距離Lpを隔ててp型ウェル層91が形成される。距離Lpはp型ベース層4とp型ウェル層91がIGBTの電圧阻止状態においてパンチスルーする距離に設定してある。トレンチ絶縁ゲート7のチャネル長方向(図6参照)には、最外周のp型ベース層4と接するp型ウェル層9と分離されるように、p型ウェル層9と距離Lpを隔ててp型ウェル層91が形成される。距離
Lpはpウェル層9とp型ウェル層91が、IGBTの電圧阻止状態においてパンチスルーする距離に設定してある。p型ウェル層91は、電極66を介して主電極10と電気的に接続される。最外周のpウェル層9には、ターンオフ時ホールを引き抜くため、コンタクト67のように電極10とコンタクトをとってもよい。
本実施例では、主電極11に正、主電極10に負の電圧を印加した状態において、p型ベース層4及びp型ウェル層9とp型ウェル層91がパンチスルーしており、p型ベース層4の終端において、電界の集中が防げ、耐圧の減少が防止される。本実施例のように、主耐圧を減少させずに、領域Lb内に位置するp型ベース層4をp型ウェル層91と電気的に絶縁することができ、p型ベース層4に蓄積されたホールが素子外に排出することがなく、オン電圧が低くなる。
図8は本発明の第4の実施例の平面形状であり、基本構成は第1の実施例と同じである。図8のA−A′,B−B′における断面形状は、それぞれ図6,図7に示したものとなる。
領域La−領域Lbのように交互に繰り返すように形成されたトレンチ絶縁ゲート7が、第2の実施例に示されたトレンチ絶縁ゲート7と交差するように配置されている。トレンチ絶縁ゲートは実際の素子では、あわせて100から20000本程度形成される。領域Lb内にはp型ウェル層9を形成しなくとも良い。
本実施例によれば、ゲート配線抵抗が低減できる。
従って、ゲート電極パッドまたはゲート入力端子から近いIGBTと遠いIGBTにおけるゲート信号の遅延の差が小さくなるので、素子内におけるスイッチング動作の均一性が向上する。このため、不均一動作に伴う電流集中による素子破壊を防止できる。
本実施例の変形例として、図9に示すように、狭い領域La2つが交差する領域101にトレンチ絶縁ゲート電極を構成することもでき、更にゲート抵抗を低減することができる。
図10は本発明の第6の実施例であり、IGBTチップの断面図である。基本構成は第1の実施例と同じである。トレンチ絶縁ゲートは図8のように、平面形状はメッシュ状に形成されている。231,232はそれぞれエミッタ電極部材,コレクタ電極部材である。エミッタ電極部材231とコレクタ電極部材232は、それぞれ主電極10と11と加圧により接触させている。これら電極部材は、本実施例においては、半導体層に熱膨張係数が近いモリブデンMoを材料としている。61はゲート配線で、加圧部とは切り放されて導電性の金属配線65をつけて低抵抗化している。主電極10の下には、絶縁膜161が、ゲート配線61とその回りの絶縁膜よりも厚くあるいは高く形成されている。そのため、主電極10の頂部は、ゲート配線61上の金属配線65よりも高く形成され、エミッタ電極部材231はゲート配線上の金属配線65と接触しない。ゲート配線抵抗を低減するための、金属配線65を設けているので、IGBTに伝達されるゲート信号の遅延を抑えることができる。従って、ゲートパッドGに近いIGBTユニットと、離れたIGBTユニットとのスイッチング遅延が小さくなり、IGBTユニットへの電流集中及びそれによる熱破壊を防止できる。本実施例はトレンチ絶縁ゲート7が交差するように配置されている。また、本実施例1に示すように、本構造でゲートの入力容量が低減できることと相まって、ゲート信号の遅延を抑えることができ、主電極10と11とを加圧でそれぞれエミッタ電極とコレクタ電極とを接触させることが可能となる。
図11は本発明の第7の実施例であり、IGBTチップの断面図である。基本構成は第6の実施例と同じである。絶縁膜161の下方において、p型ベース層4及びp型ウェル層9とは絶縁膜によって分離されるように、トレンチ絶縁ゲート電極と接触し、領域Lb上において絶縁ゲート間を結ぶ電極171が形成されている。電極171は主電極10を高く保持し、ゲートをより低抵抗にする。ゲートの入力容量は増加するものの、ゲートの入力容量と帰還容量の差は増加しないため本構造の採用で、さらにゲート信号の遅延を抑えることができる。従って、主電極10と11とを加圧でそれぞれエミッタ電極とコレクタ電極とを接触させることが可能となる。
図12は本発明によるトレンチ絶縁ゲート型IGBTを使用した電力変換装置の一例である、誘導電動機を駆動する3相インバーターの実施例を示す回路図である。IGBTのコレクタ−エミッタ間に極性を逆にして並列に負荷電流を帰還させるダイオードと、ゲート−エミッタ間にはゲートドライバが接続されている。2つ直列に接続されたIGBTは並列に3相分接続されている。本発明によるIGBTを使用することで、入力容量が低減するため、ゲートドライバーの出力容量を小さくすることができ、ゲートドライバーの小型,軽量化が可能である。また、飽和電流が従来のプレーナーIGBTと同等なため、電流制限回路を付加する必要がなく、簡単な回路で、高信頼性の、損失の少ないインバーター回路が実現できる。
図13は本発明の第8の実施例であり、トレンチ絶縁ゲート型IGBTのセルおよび、セルの終端の平面図である。図14は図13のA−A′の断面図である。
基本構成は第4の実施例と同じであるが、トレンチ絶縁ゲート7のチャネル幅方向において、最外周に位置するp型ウェル層9が無い代わりに、p型ベース層4とp型ウェル層91は重なり、接触している。p型べース層4とp型ウェル層91はコンタクト67のように主電極10とコンタクトをとっている。
p型ウェル層9とp型ウェル層91は同じ工程で同じ層として形成することが望ましい。製造コストが低減できるからである。
図15は本発明の第9の実施例であり、基本構成は第1の実施例と同じである。本実施例では、p型MOSであるM1のソース電極がp型ウェル層9と電気的に接続され、ドレイン電極が主電極と電気的に接続されている。M1のゲート電極はトレンチ絶縁ゲート7と電気的に接続されている。
IGBTのターンオフ時にはトレンチ絶縁ゲート7に負、または0電位を印加する。
IGBTのトレンチ絶縁ゲート7に負の電位を印加してオフする場合は、M1はエンハンスメント,デプレッション型どちらでも良いが、0電位を印加してオフする場合は、デプレッション型にする。どちらの場合も、IGBTのオン時にはM1をオフにし、IGBTのオフ時にはM1をオンにする。
IGBTのターンオフ時にはp型ウェル層9及び、p型ベース層4に蓄積されたホールがM1を通る。その結果、すばやくホールを素子外に排出できるため、ターンオフ損失が小さくなる。その結果、p型ベース層4の電位が高くなることがなく、トレンチ絶縁ゲート7のゲート酸化膜の絶縁破壊が防止できる。また、IGBTのオン時にはM1はオフされるので、ホールはM1より素子外には流れない。
図16は本発明の第10の実施例であり、立体斜視図を示すものである。基本構成は図1と同様であるが、領域Lb内にp型ウェル層9は形成されず、p型ベース層4が連続的に形成される。トレンチ絶縁ゲート7の長手方向すなわち領域Laの長手方向に沿って、n型ソース層5は複数の領域に分割されている。隣り合う領域間には、p型ベース層4の一部が位置する。すなわち、n型ソース層5は断続的に形成される。領域Laの幅方向のほぼ中央部には、長手方向に沿って、コンタクトホール201となる溝がn型ソース層5を貫く深さに形成される。この溝によって領域Laは2つの領域に分割される。これら2つの領域において、n型ソース層5が同様に形成される。図示していないが、主電極10(ソース電極)は、図1と同様にn型ソース層5およびp型ベース層4と電気的に接続される。さらに、本実施例においては、コンタクトホール201内においても、主電極10(ソース電極)はn型ソース層5およびp型ベース層4と電気的に接続される。コンタクトホール201の底部においては、p型ベース層4よりも高不純物濃度のp+層6形成され、p型ベース層4はp+層6を介して主電極と電気的に接続される。
本実施例において、Lb/Laは図1の実施例と同様に設定され、図2を用いて前述したような作用・効果が有る。さらに、領域La内においてn型ソース層5が断続的に形成されるので、飽和電流Icsatが低減する。すなわち、短絡耐量が向上する。従って、図2に示したようにオン電圧Vonが極小となる6>Lb/La>2の範囲において、IcsatがLb/Laを大きくした場合(例えばLb/La=12)と同様に低減する。従って、本実施例のトレンチ絶縁ゲート型IGBTは、Lb/Laの素子耐圧への影響が比較的小さな範囲において、低オン電圧と高短絡耐量を兼ね備える。なお、本実施例においては、p型ベース層4がコンタクトホール201の底部において主電極と電気的に接続されるので、IGBTがターンオフするときにホール電流がn型ソース層5の近くをほとんど通ることなく主電極10へ排出される。従って、ターンオフ時におけるラッチアップ現象が発生しにくい。
本発明に係る第1の実施例の構成を説明する断面図である。 実施例の効果を説明するグラフである。 本発明に係る第2の実施例の構成を説明する断面図である。 本発明に係る第3の実施例の構成を説明する断面図である。 本発明に係る第1の実施例の終端構成を説明する平面図である。 図5,図8,図9におけるA−A′断面図である。 図5,図8,図9におけるB−B′断面図である。 本発明に係るレンチゲート構造を説明する平面図である。 本発明に係る他のトレンチゲート構造を説明する平面図である。 本発明に係る圧接型素子の実施例を説明する断面図である。 本発明に係る他の圧接型素子の実施例を説明する断面図である。 本発明に係る絶縁ゲート型トレンチ型IGBTを使用した3相インバータの実施例を説明する回路図である。 本発明に係る第8の実施例の平面図である。 図13におけるA−A′断面図である。 本発明に係る第9の実施例の断面図である。 本発明に係る第10の実施例の立体斜視図である。
符号の説明
1…n型ベース層、2…コレクタ層、3…n型バッファ層、4…p型ベース層、5…n型ソース層、6…PPL層、7…トレンチ絶縁ゲート、8…n型半導体層、9,12,
13,62,63,91,151…p型ウェル層、10…エミッタ電極、11…コレクタ電極、61,171…ゲート配線、64,161…絶縁膜、65…ゲート補強配線、66…金属電極、67…コンタクト領域、152…La交差領域、231,232…圧接電極、C…コレクタ端子、G…ゲート端子、E…エミッタ端子、D1…ツェナーダイオード、La…狭い領域La、Lb…広い領域Lb、Lc…p型ウェル層9深さ、Le…p型ウェル層9−トレンチ絶縁ゲート7間距離、Lp…p型ウェル層62−p型ウェル層63間距離。

Claims (14)

  1. 第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層と隣接する第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層と隣接する前記第1導電型の第3半導体層と、
    前記第3半導体層を貫き、前記第2半導体層に達する複数の絶縁ゲートと、
    隣り合う前記絶縁ゲート間の領域であって、互いに隣接する第1領域及び第2領域と、
    前記第1の領域における前記第3半導体層内において、前記絶縁ゲートに接する第2導電型の第4半導体層と、
    前記第1領域に置いて、前記第3半導体層及び前記第4半導体層に電気的に接続する第1主電極と、
    前記第1半導体層に電気的に接続する第2主電極と、
    を備え、
    前記第2領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔は、前記第1領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔よりも大きく、
    前記第1領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の前記間隔をLaとし、前記第2領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の前記間隔をLbとするとき、La≦5μmかつLb/La>1である半導体装置。
  2. 請求項1において、6≧Lb/La≧2である半導体装置。
  3. 請求項1または請求項2において、前記第2領域の前記第3半導体層と前記第1主電極とが、絶縁膜によって絶縁されている半導体装置。
  4. 請求項3において、前記第1領域の前記第3半導体層と前記第2領域の前記第3半導体層とが分離されている半導体装置。
  5. 請求項1または請求項2において、前記第2領域に、前記第3半導体層よりも深い、前記第1導電型の第5半導体層が設けられる半導体装置。
  6. 第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層と隣接する第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層と隣接する前記第1導電型の第3半導体層と、
    前記第3半導体層を貫き、前記第2半導体層に達する複数の絶縁ゲートと、
    隣り合う前記絶縁ゲート間の領域であって、互いに隣接する第1領域及び第2領域と、
    前記第1の領域における前記第3半導体層内において、前記絶縁ゲートに接する第2導電型の第4半導体層と、
    前記第1の領域において、前記第3半導体層及び前記第4半導体層に接触する第1主電極と、
    前記第1半導体層に接触する第2主電極と、
    を備え、
    前記第2領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔は、前記第1領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔よりも大きく、
    前記第2領域においては、前記第3半導体層よりも深い、前記第1導電型の第5半導体層が設けられることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6において、前記第2領域の前記第3半導体層及び第5半導体層と第1主電極とが、絶縁膜によって絶縁されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項7において、前記第1領域の前記第3半導体層と前記第2領域の前記第3半導体層とが分離されていることを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項6において、前記第5半導体層と前記第1主電極との間にツェナーダイオードが接続されることを特徴とする半導体装置。
  10. 第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層と隣接する第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層と隣接する前記第1導電型の第3半導体層と、
    前記第3半導体層を貫き、前記第2半導体層に達する複数の絶縁ゲートと、
    隣り合う前記絶縁ゲート間の領域であって、互いに隣接する第1領域及び第2領域と、
    前記第1領域における前記第3半導体層内において、前記絶縁ゲートに接する前記第2導電型の第4半導体層と、
    前記第1領域において、前記第3半導体層及び前記第4半導体層に接触する第1主電極と、
    前記第1半導体層に接触する第2主電極と、
    を備え、
    前記第2領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔は、前記第1領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔よりも大きく、
    前記第2領域の前記第3半導体層と、前記第1主電極とが、絶縁膜によって絶縁され、
    前記第1領域の前記第3半導体層と前記第2領域の前記第3半導体層とが分離されていることを特徴とする半導体装置。
  11. 第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層と隣接する第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層と隣接する前記第1導電型の第3半導体層と、
    前記第3半導体層を貫き、前記第2半導体層に達する複数の絶縁ゲートと、
    隣り合う前記絶縁ゲート間の領域であって、互いに隣接する第1領域及び第2領域と、
    前記第1領域における前記第3半導体層内において、前記絶縁ゲートに接する前記第2導電型の第4半導体層と、
    前記第1領域において、前記第3半導体層及び前記第4半導体層に接触する第1主電極と、
    前記第1半導体層に接触する第2主電極と、
    を備え、
    前記第2領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔は、前記第1領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔よりも大きく、
    前記第1領域において、前記第2半導体層が、前記第1半導体層側の第1部分と、前記第1部分よりも高不純物濃度の前記第3半導体層側の第2部分とを有することを特徴とする半導体装置。
  12. 第1導電型の第1半導体層と、
    前記第1半導体層と隣接する第2導電型の第2半導体層と、
    前記第2半導体層と隣接する前記第1導電型の第3半導体層と、
    前記第3半導体層を貫き、前記第2半導体層に達する複数の絶縁ゲートと、
    隣り合う前記絶縁ゲート間の領域であって、互いに隣接する第1領域及び第2領域と、
    前記第1領域における前記第3半導体層内において、前記絶縁ゲートに接する前記第2導電型の第4半導体層と、
    前記第1領域において、前記第3半導体層及び前記第4半導体層に接触する第1主電極と、
    前記第1半導体層に接触する第2主電極と、
    を備え、
    前記第2領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔は、前記第1領域における隣り合う前記絶縁ゲート間の間隔よりも大きく、
    前記第2領域の前記第3半導体層と前記第1主電極との間にツェナーダイオードが接続されることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項11または12において、前記第2領域の前記第3半導体層と、第1主電極とが、絶縁膜によって絶縁されていることを特徴とする半導体装置。
  14. 一対の直流端子と、
    前記直流端子間に接続され、複数の半導体スイッチング素子が直列接続される複数の直列接続回路と、
    前記複数の直列接続回路の各直列接続点に接続される複数の交流端子と、
    を備え、
    前記複数の半導体スイッチング素子がオン・オフすることにより電力の変換を行う電力変換装置において、
    前記複数の半導体スイッチング素子の各々が、請求項1,2,6,10,11及び12の内のいずれか1項に記載される半導体装置であることを特徴とする電力変換装置。
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