JP2006218055A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収体に吸収された水分が吸収体の側方から側壁部の外部へと漏出することを防止する。
【解決手段】吸収性物品1の本体部2は、吸収コア22、吸収コア22の着用者側の主面を覆うトップシート21、並びに、吸収コア22の両側部および着用者側とは反対側である外側の主面を覆い、吸収コア22の内部からの水分の漏出を防止するコア防漏シート23を備える。コア防漏シート23は、長手方向のほぼ全長に亘って吸収コア22の両側部を覆う撥水性または不透液性の内部防漏部231を備え、トップシート21が吸収コア22の外側へと折り返されて内部防漏部231を覆い、側壁部3のギャザーシート32がトップシート折返部211を覆いつつコア防漏シート23のバックシート部232に接合される。その結果、吸収コア22に一旦吸収された水分が吸収コア22の側部から吸収コア22の外部に漏出することを防止することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品に関する。
従来より、使い捨ておむつ等に利用される吸収性物品として、透液性のトップシートと不透液性のバックシートとの間に粉砕パルプ等により形成された吸収体を設けた本体部、および、本体部の両側に取り付けられて尿等の漏出を防止する立体ギャザーを備えるものが使用されている。このような吸収性物品では、立体ギャザーが着用者の足の付け根近傍の肌に柔軟に接して排泄物の漏出を防止するとともに、吸収性物品の着用者側とは反対側を覆うバックシートにより、トップシートを透過した尿等の排泄物や一旦吸収体に吸収された排泄物の水分が吸収性物品の外部へとしみ出すことが防止される。
このような立体ギャザーを備える吸収性物品に関して、特許文献1では、使い捨て紙おむつの透液性表面シートおよび立体ギャザー形成用のギャザー不織布を、吸収体の側縁部を巻き込んで吸収体裏面側にて固定することにより、脚周りにサイドフラップを形成することなく見栄えを良好なものとする技術が開示されている。また、特許文献1の使い捨て紙おむつでは、透液性表面シートを吸収体裏面側まで延在させることにより、吸収体の幅を狭くした場合であっても吸収表面積が確保される。
特開2001−340380号公報
ところで、使い捨ておむつでは、座位や仰臥位等のように着用者の体圧がかかっている状態で排泄がなされた場合や排泄後に使い捨ておむつに体圧がかかった場合、吸収体の略中央部に吸収された尿等の水分が、吸収体の長手方向の両側に拡散して吸収体の前後部にて保持される。しかしながら、排泄物が比較的多い場合、一旦吸収体に吸収された水分が吸収体の幅方向の両側から吸収体の外部へとしみ出すことがある。
特許文献1の使い捨て紙おむつでは、脚周りにおいて裏面シートの幅方向のエッジを吸収体のエッジにほぼ一致させ、吸収体の側縁部を透液性表面シートにより覆っているため、着用者の体圧により吸収体の幅方向の両側から水分が押し出され、透液性表面シートを透過してしまう。さらに、ギャザー不織布が吸収体の側縁部に接着されているため、透液性表面シートを透過した吸収体からの水分が、ギャザー不織布の耐水圧を超える高い圧にてギャザー不織布へと押しつけられ、ギャザー不織布を透過して使い捨て紙おむつの外部へと漏出してしまう恐れがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、吸収体に吸収された水分が吸収体の側方から側壁部の外部へと漏出することを防止することを目的としている。
請求項1に記載の発明は、着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、着用時に着用者の腹部、股間部および背部に沿って位置する部位を所定の長手方向に沿って有する吸収体と、前記吸収体の少なくとも前記腹部、股間部または背部に対応する所定の部位において、前記吸収体の両側部を覆う撥水性または不透液性の内部防漏部と、前記吸収体の着用者側の主面を覆うとともに前記吸収体の前記所定の部位の両側部において前記吸収体の着用者側とは反対側である外側へと折り返されて前記内部防漏部を覆う透液性のトップシートと、前記吸収体の前記外側の主面を覆うバックシートと、前記長手方向のほぼ全長に亘って前記トップシートの両側に設けられるとともに着用者側へと立ち上がる一対の側壁部とを備え、前記一対の側壁部が、前記吸収体の前記外側において前記トップシートの折り返された部位を覆う。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の吸収性物品であって、前記内部防漏部が、前記バックシートと連続している。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の吸収性物品であって、前記所定の部位が前記吸収体の全体であり、前記吸収体の前記長手方向に垂直な方向の幅が前記吸収体の全長に亘ってほぼ一定である。
請求項4に記載の発明は、請求項1または2に記載の吸収性物品であって、前記吸収体の前記所定の部位が着用者の腹部または背部に対応し、前記吸収体の前記所定の部位の前記長手方向に垂直な方向の幅が、股間部に対応する部位の幅よりも大きい。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の吸収性物品であって、前記吸収体の前記所定の部位が、着用者の腹部および背部に対応する。
本発明では、吸収体に吸収された水分が吸収体の側方から外部へと漏出することを防止することができる。請求項2の発明では、本体部を容易に形成することができる。請求項4の発明では、着用者の身体に吸収性物品をフィットさせつつ、吸収体に吸収された水分が、体圧が加わりやすい腹部または背部に対応する部位において吸収体の側方から外部へと漏出することを効率良く防止することができる。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る吸収性物品1を備えるパンツタイプの使い捨ておむつ10の外観を示す図である。吸収性物品1は、着用者の腹側から背側にかけて設けられて着用者からの排泄物を受けるいわゆるパッド部であり、外装部材101とは独立した部材として外装部材101の下部に中心を合わせて取り付けられる。
図2は、使い捨ておむつ10を展開して伸ばした状態で着用者に対向する側から見た平面図であり、図3および図4は、使い捨ておむつ10を図2中に示すA−AおよびB−Bの位置でY方向に垂直な面で切断した断面図である。図2ないし図4に示すように、使い捨ておむつ10は、2層のシート状部材である外装部材101、および、外装部材101の着用者側(すなわち、図2中の(+Z)側)に設けられる吸収性物品1を備え、吸収性物品1は、略シート状の本体部2、および、本体部2の長手方向(すなわち、Y方向)のほぼ全長に亘って本体部2の長手方向とは垂直な幅方向(すなわち、X方向)の両側に設けられた一対の側壁部3を備える。図2ないし図4では、本体部2の側壁部3が設けられる側の主面、すなわち、(+Z)側の主面が着用者に接する面となる。
図2ないし図4に示すように、本体部2は、吸収体である吸収コア22、吸収コア22の着用者側の主面を覆うトップシート21、並びに、吸収コア22の両側部および着用者側とは反対側である外側の主面を覆い、吸収コア22の内部からの水分の漏出を防止するコア防漏シート23を備える。なお、コア防漏シート23のうち吸収コア22の外側に対向する部位は、いわゆるバックシートとしての役割を担い、換言すれば、コア防漏シート23は、バックシートの両側を吸収コア22の両側部を包むように拡張したものであるといえる。
トップシート21およびコア防漏シート23は、ホットメルト接着剤等により吸収コア22の周囲にて互いに接合され、トップシート21の両側には側壁部3が接合される。なお、図3および図4では、トップシート21等の接合に用いられるホットメルト接着剤4に平行斜線を付して示しており、その厚さを実際よりも大きく描いている(後述の図6および図7についても同様)。また、吸収性物品1と外装部材101との接合に用いられるホットメルト接着剤については図示を省略している。
図2に示すように、吸収コア22は、着用時に着用者の腹部、股間部および背部沿って位置する部位を長手方向に沿って有する。吸収コア22は、図2にその輪郭を太い破線にて示すように、幅方向の幅が長手方向のほぼ全長に亘ってほぼ一定であり(すなわち、Z方向を向いて見た場合、吸収コア22は略矩形であり)、一対の側壁部3のそれぞれは、吸収コア22の幅方向の両側部において本体部2に接合されている。
トップシート21は透液性の材料、例えば、親水性繊維により形成された不織布であり、着用者からの排泄物の水分を速やかに捕捉して吸収コア22へと移動させる。トップシート21として利用される不織布は、例えば、ポイントボンド不織布やエアスルー不織布、スパンレース不織布であり、これらの不織布を形成する親水性繊維としては通常、セルロースやレーヨン、コットン等が用いられる。なお、トップシート21として、表面を界面活性剤により親水処理した疎水性繊維(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン)にて形成された透液性の不織布が利用されてもよく、また、開孔を有するプラスチックフィルムが利用されてもよい。
吸収コア22は、親水性繊維(例えば、粉砕したパルプ繊維やセルロース繊維)に粒状の吸水性ポリマー(例えば、SAP(Super Absorbent Polymer))を混合したものをティッシュペーパーや透液性不織布等の被覆シートにより包み込んで形成され、トップシート21を透過した水分を吸収して迅速に固定する。親水性繊維を包む被覆シートは、親水性繊維および吸水性ポリマーとホットメルト接着剤により接合されて、親水性繊維の型崩れ、および、吸水性ポリマーの脱落(特に、吸水後における脱落)を防止する。
コア防漏シート23は撥水性または不透液性の不織布であり、トップシート21を透過した水分、および、吸収コア22に一旦吸収された水分が、吸収コア22の内部から外部へとしみ出すことを防止する。コア防漏シート23として利用される不織布は、例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS(スパンボンド・メルトブロー・スパンボンド)不織布であり、必要に応じて撥水処理が施されてもよい。なお、撥水性または不透液性のプラスチックフィルムや、上記不織布とプラスチックフィルムとの複合材料等がコア防漏シート23として利用されてもよい。この場合、着用者の快適性の観点からは、通気性を有するプラスチックフィルムが利用されることが好ましい。
図2に示すように、一対の側壁部3のそれぞれは長手方向に長い帯状の部材であり、図2ないし図4に示すように、長手方向に伸びる2本の弾性部材31、および、2本の弾性部材31を間に挟む2層のシート状部材であるギャザーシート32を備える。各側壁部3では、ホットメルト接着剤等により弾性部材31がギャザーシート32に接合されており、図2に示すように吸収性物品1を広げた状態では、弾性部材31は伸張状態となっている。
吸収性物品1では、各側壁部3の長手方向の両端部が、図4に示すように、本体部2の着用者側の面にホットメルト接着剤4により接合されており、長手方向の両端部の間の部位は、図3に示すように、本体部2の着用者側の面とは非接合状態とされる。吸収性物品1では、弾性部材31が収縮することにより、本体部2の側方において側壁部3の長手方向の両端部の間の部位が着用者側に向かって立ち上がり、着用時に着用者の足の付け根近傍に当接する立体ギャザーが形成される。
側壁部3のギャザーシート32は、撥水性または不透液性の不織布(例えば、スパンボンド不織布やメルトブロー不織布、SMS不織布)やプラスチックフィルム、あるいは、これらの複合材料により形成される。吸収性物品1の快適性向上の観点からは、ギャザーシート32が通気性を有することが好ましい。弾性部材31としては、ポリウレタン糸、ポリウレタンフィルム、天然ゴム等が用いられる。
図3および図4に示すように、コア防漏シート23は、吸収コア22の長手方向全体において吸収コア22の両側部を覆って吸収コア22の内部から側方への水分の漏出を防止する内部防漏部231と、吸収コア22の外側(すなわち、着用者側とは反対側)の主面を覆って吸収コア22の内部から外側への水分の漏出を防止するバックシート部232とに、その機能に注目して分けることができる。すなわち、コア防漏シート23は、内部防漏部231とバックシート部232とを備え、バックシート部232は、その両側部において内部防漏部231と連続している。もちろん、既述のように、コア防漏シート23はバックシート部232(バックシート)の両側を、吸収コア22の両側部を包むように拡張したものと捉えることもできる。
吸収性物品1では、吸収コア22のほぼ全長における両側部において、コア防漏シート23の幅方向の両側の部位である内部防漏部231が着用者側(かつ、YZ面に平行な本体部2を左右に二分する中心面2S側)へと折り返され、着用者側に巻き上げられて吸収コア22の両側部を覆い、ホットメルト接着剤4により吸収コア22の着用者側の主面に接合される。また、トップシート21の幅方向の両側の部位が、吸収コア22の両側部において外側(かつ、中心面2S側)へと折り返され、内部防漏部231を覆うように吸収コア22の外側に巻き込まれてホットメルト接着剤4によりコア防漏シート23のバックシート部232に接合される。
さらに、一対の側壁部3のギャザーシート32が、本体部2の両側部において外側(かつ、中心面2S側)へと折り返され、吸収コア22の外側においてトップシート21の着用者側とは反対側の部位(以下、「トップシート折返部」という。)211の全体を覆いつつ本体部2の外側に巻き込まれる。ギャザーシート32の折り返された部位は、トップシート折返部211の本体部2の中心面2S側のエッジよりもさらに中心面2S側にて、ホットメルト接着剤4によりコア防漏シート23のバックシート部232に接合される。また、ギャザーシート32は、本体部2の両側部においてトップシート21に接合される。
以上に説明したように、吸収性物品1では、本体部2の長手方向のほぼ全長に亘って、撥水性または不透液性のコア防漏シート23の内部防漏部231が吸収コア22の両側部において吸収コア22の両側部を覆うことにより、座位や仰臥位等のように着用者の体圧がかかっている状態で排泄がなされたり、排泄後に使い捨ておむつに体圧がかかったときに、排泄物が比較的多い場合であっても、吸収コア22に一旦吸収された水分が吸収コア22の側部から吸収コア22の外部へと漏出することを防止することができる。
仮に、コア防漏シートにより吸収コアの両側部が覆われていなかったとすると、吸収コアに吸収された水分が体圧等により吸収コアの外部へと漏出する。吸収コアから漏出した水分は、側壁部が本体部の両側部に接合して設けられているため、側壁部の本体部に接合されている部位に対して高い圧にて押しつけられ、圧が側壁部のギャザーシートの耐水圧を超えた場合には、吸収性物品の外部へと水分が漏出してしまう。しかしながら、吸収性物品1では、上述のようにコア防漏シート23により吸収コア22の両側部が覆われて水分が漏出することが防止されるため、一旦吸収コア22に吸収された水分が、側壁部3を透過して吸収性物品1の外部へと漏出することが防止される。
また、トップシート21が外側に折り返されて内部防漏部231を覆うことにより、撥水性または不透液性の内部防漏部231が露出して着用者の股間部の肌に直接触れることが防止され、ムレやベタつき等による着用感の低下を防止して快適な着用感を維持することができる。さらには、尿等の水分の一部がトップシート21を伝わって拡散し、着用者側とは反対側の部位(すなわち、トップシート折返部211)まで移動した場合であっても、ギャザーシート32が外側に折り返されてトップシート折返部211を覆うことにより、コア防漏シート23とギャザーシート32との間に水分を留めて吸収性物品1の外部に水分が漏出してしまうことが防止される。
吸収性物品1では、内部防漏部231がバックシート部232と連続しているため、すなわち、コア防漏シート23の一部として内部防漏部231が設けられるため、コア防漏シート23を吸収コア22の両側部において折り返すことにより容易に内部防漏部231を設けることができ、本体部2を容易に形成することができる。さらに、吸収性物品1では、吸収コア22の幅が長手方向のほぼ全長に亘ってほぼ一定とされるため、長手方向の部位毎に幅が異なる吸収コアを有する吸収性物品に比べて、本体部2をさらに容易に形成することができ、吸収性物品1が利用される使い捨ておむつ10の製造を簡素化することができる。
図5は、本発明の第2の実施の形態に係る吸収性物品1aを備えるパンツタイプの使い捨ておむつ10を展開して示す平面図であり、図6および図7は、使い捨ておむつ10を図5中に示すC−CおよびD−Dの位置でY方向に垂直な面で切断した断面図である。図5ないし図7に示すように、使い捨ておむつ10は、第1の実施の形態と同様に、外装部材101の着用者側に吸収性物品1aを取り付けたものとなっており、吸収性物品1aは、本体部2および、本体部2の長手方向のほぼ全長に亘って幅方向の両側に設けられた一対の側壁部3を備える。
本体部2は、第1の実施の形態とは形状が異なる吸収コア22a、並びに、吸収コア22aの着用者側の主面を覆う透液性のトップシート21、吸収コア22aの両側部および外側の主面を覆う撥水性または不透液性のコア防漏シート23を備える。各側壁部3は、長手方向に伸びる2本の弾性部材31、および、2本の弾性部材31を間に挟む2層のシート状部材であるギャザーシート32を備える。トップシート21、吸収コア22aおよびコア防漏シート23、並びに、弾性部材31およびギャザーシート32の材料は、第1の実施の形態と同様である。
図5に示すように、吸収コア22aでは、着用時に着用者の腹部、股間部および背部に沿って位置する前方部201、中間部202および後方部203が長手方向に沿って並んでおり、図5にその輪郭を太い破線にて示すように、腹部および背部に対応する前方部201および後方部203における吸収コア22aの幅は、股間部に対応する中間部202における吸収コア22aの幅よりも大きくされる。すなわち、吸収コア22aはいわゆる砂時計型とされる。
図7に示すように、吸収性物品1aでは、後方部203においてコア防漏シート23の幅方向の両側の部位である内部防漏部231が、吸収コア22aの両側部を覆いつつ着用者側(かつ、中心面2S側)へと折り返されて吸収コア22aの着用者側の主面に接合される(前方部201についても同様)。後方部203および前方部201では、また、トップシート21の幅方向の両側の部位が、吸収コア22aの両側部において外側(すなわち、着用者側とは反対側、かつ、中心面2S側)へと折り返され、内部防漏部231を覆うように吸収コア22aの外側に巻き込まれてホットメルト接着剤4によりコア防漏シート23のバックシート部232に接合される。
さらに、吸収コア22aの後方部203および前方部201の側方において、各側壁部3のギャザーシート32が外側(かつ、中心面2S側)へと折り返され、吸収コア22aの外側においてトップシート折返部211を覆いつつトップシート折返部211の中心面2S側のエッジよりもさらに中心面2S側にてコア防漏シート23のバックシート部232に接合される。また、ギャザーシート32は、本体部2の両側部においてトップシート21に接合される。以上のように、吸収性物品1aでは、吸収コア22aの後方部203および前方部201において、一対の側壁部3のそれぞれがトップシート21およびコア防漏シート23の内部防漏部231を介して吸収コア22aの両側部に間接的に接合されている。
吸収性物品1aの中間部202では、図6に示すように、吸収コア22aの両側部から側方に離間した位置においてコア防漏シート23が着用者側に折り返されてその一部が2層になっており、コア防漏シート23の両側部においてトップシート21がコア防漏シート23の折り目を巻き込むように着用者側とは反対側に折り返されてホットメルト接着剤4によりコア防漏シート23に接合される。また、ギャザーシート32が、本体部2の外側にてトップシート折返部211を覆いつつトップシート折返部211の中心面2S側のエッジよりもさらに中心面2S側にてコア防漏シート23にホットメルト接着剤4により接合される。
以上に説明したように、吸収性物品1aでは、吸収コア22aの前方部201および後方部203における幅が中間部202よりも大きくされることにより、側壁部3が着用者側に向かってさらに立ち上がりやすくなって足の付け根近傍により確実に密着するとともに着用者の身体に吸収性物品1aがフィットしやすくなっている。一方、吸収性物品1aでは、中間部202で受けた排泄物の水分を、中間部202よりも幅が広い前方部201および後方部203に移動して容易に吸収することができる。
このような特徴を有する吸収性物品1aにおいて、前方部201および後方部203に吸収コア22aの両側部を覆う撥水性または不透液性の内部防漏部231が設けられることにより、排泄物が比較的多い場合であっても、吸収コア22aに一旦吸収された水分が、体圧が加わりやすい前方部201および後方部203において吸収コア22aの側部から外部へと漏出することを効率良く防止することができる。吸収性物品1aでは、側壁部3が本体部2に接合されているが、このように内部防漏部231により吸収コア22aからの水分の漏出が防止されるため、側壁部3の本体部2に接合されている部位に水分が押しつけられることが防止され、側壁部3を透過して吸収性物品1aの外部へと水分が漏出することが防止される。なお中間部202では、吸収コア22aの側部と側壁部3とが離間しているため、吸収コア22aの側部から多少水分が漏れ出しても側壁部3を透過してしまうことはほとんどない。
吸収性物品1aでは、前方部201および後方部203において、第1の実施の形態と同様に、トップシート21が外側に折り返されて内部防漏部231を覆うことにより、内部防漏部231が着用者の肌に触れることによる着用感の低下を防止して快適な着用感を維持することができる。また、長手方向のほぼ全長において、ギャザーシート32がトップシート折返部211を覆うことにより、水分がトップシート折返部211まで伝わった場合であっても、吸収性物品1aの外部に水分が漏出することを防止することができる。
前方部201および後方部203では、第1の実施の形態と同様に、内部防漏部231がバックシート部232と連続しているため、本体部2を容易に形成することができ、使い捨ておむつ10の製造を簡素化することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形態に限定さ
れるものではなく、様々な変更が可能である。
吸収性物品では、側壁部3のギャザーシート32は必ずしも2層とされる必要はなく、例えば、単層のギャザーシート32に弾性部材31が接合されてもよい。また、各側壁部3に設けられる弾性部材31の本数は1本でもよく3本以上であってもよい。
本体部2を容易に形成するという観点からは、吸収コアの両側部を覆う内部防漏部231がバックシート部232と連続していることが好ましいが、内部防漏部231がバックシート部232とは別部材であってトップシート21と吸収コアとの間に設けられる場合であっても、撥水性または不透液性の内部防漏部231が着用者の肌に触れることを防止して快適な着用感を維持するとともに、吸収コアに一旦吸収された水分が側方から吸収コアの外部に漏出することを防止することができる。
内部防漏部231とバックシート部232とが別部材である場合、バックシート部232がトップシート折返部211の外側に設けられ、トップシート21が内部防漏部231を覆いつつ吸収コアの外側の主面に接合されてもよい。この場合、外装部材101がバックシート部232の役割を果たしてもよい。
トップシート21やコア防漏シート23等の接合は、必ずしもホットメルト接着剤4による接着には限定されず、例えば、超音波接合やヒートシール等により行われてもよい。
吸収性物品は、必ずしも外装部材101とは独立した部材として外装部材101に取り付けられる必要はなく、外装部材101と一体的に形成されることによりパンツタイプの使い捨ておむつ10が形成されてもよい。また、吸収性物品は、着用者の腹側に当接する部位と背側に当接する部位とを腰回りで止着して着用するいわゆるオープンタイプの使い捨ておむつのパッド部として利用されてもよく、さらには、布製の失禁パンツや使い捨ておむつ等、様々な外装物品の着用者側に取り付けられる補助吸収具として利用されてもよい。
第1の実施の形態に係る吸収性物品を備える使い捨ておむつの構成を示す図である。 使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 第2の実施の形態に係る吸収性物品を備える使い捨ておむつの平面図である。 使い捨ておむつの断面図である。 使い捨ておむつの断面図である。
符号の説明
1,1a 吸収性物品
2 本体部
3 側壁部
21 トップシート
22,22a 吸収コア
201 前方部
202 中間部
203 後方部
211 トップシート折返部
231 内部防漏部
232 バックシート部

Claims (5)

  1. 着用者からの排泄物を受ける吸収性物品であって、
    着用時に着用者の腹部、股間部および背部に沿って位置する部位を所定の長手方向に沿って有する吸収体と、
    前記吸収体の少なくとも前記腹部、股間部または背部に対応する所定の部位において、前記吸収体の両側部を覆う撥水性または不透液性の内部防漏部と、
    前記吸収体の着用者側の主面を覆うとともに前記吸収体の前記所定の部位の両側部において前記吸収体の着用者側とは反対側である外側へと折り返されて前記内部防漏部を覆う透液性のトップシートと、
    前記吸収体の前記外側の主面を覆うバックシートと、
    前記長手方向のほぼ全長に亘って前記トップシートの両側に設けられるとともに着用者側へと立ち上がる一対の側壁部と、
    を備え、
    前記一対の側壁部が、前記吸収体の前記外側において前記トップシートの折り返された部位を覆うことを特徴とする吸収性物品。
  2. 請求項1に記載の吸収性物品であって、
    前記内部防漏部が、前記バックシートと連続していることを特徴とする吸収性物品。
  3. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記所定の部位が前記吸収体の全体であり、前記吸収体の前記長手方向に垂直な方向の幅が前記吸収体の全長に亘ってほぼ一定であることを特徴とする吸収性物品。
  4. 請求項1または2に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体の前記所定の部位が着用者の腹部または背部に対応し、前記吸収体の前記所定の部位の前記長手方向に垂直な方向の幅が、股間部に対応する部位の幅よりも大きいことを特徴とする吸収性物品。
  5. 請求項4に記載の吸収性物品であって、
    前記吸収体の前記所定の部位が、着用者の腹部および背部に対応することを特徴とする吸収性物品。
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